JP3557476B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ワードプロセッサ等の電子機器に搭載される印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等において、例えば知人の名前,郵便番号,住所等からなる宛名データを管理する場合、各個人の宛名データはそれぞれその名前を対象とした50音順や単なるデータの入力順で配列されて記憶管理されている。
【0003】
そして、前記記憶管理されている宛名データを順次葉書や封書等に印刷する場合には、各個人の宛名は、通常その記憶管理されている順番のままそれぞれの葉書等に印刷される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の葉書印刷で行なわれるように、各葉書等に印刷される各個人の宛名データが、記憶管理されている順番のまま印刷されたのでは、宛先となる住所の都道府県名に全く纏まりがなく、異なる都道府県を宛先とする葉書がランダムに混ざってしまうため、印刷後ポストに投函する前に、ユーザと同じ都道府県の宛先が印刷された葉書等とそうでない葉書等とを仕分けしなければならないという面倒な問題がある。
【0005】
本発明は前記のような問題に鑑みなされたもので、複数人数の宛名データを順次印刷する際に、個々の宛名データの管理順序に拘りなく、各宛名データを仕分けして印刷することが可能になる印刷装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係わる第1の印刷装置は、使用者本人及び複数人分の宛名データを記憶する宛名記憶手段と、この宛名記憶手段に記憶された複数人分の宛名データのそれぞれに対応して、その宛名データの属する地域が前記使用者本人の宛名データの属する地域と特定の関係にあるか否かを示す識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、前記宛名記憶手段に記憶されている複数の宛名データを、それぞれ前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報が同じ宛名データ毎に順次仕分けして印刷する印刷手段とを備えて構成したものである。
【0007】
また、本発明に係わる第2の印刷装置は、複数人分の宛名データをそれぞれの宛名の住所が示す地域毎に異なる識別データと対応付けて記憶する宛名記憶手段と、この宛名記憶手段に記憶されている複数の宛名データをそれぞれ識別データが同じ宛名データ毎に順次仕分けして印刷する印刷手段とを備えて構成したものである。
【0008】
さらに、本発明に係わる第3の印刷装置は、使用者本人及び複数人分の宛名データを記憶する宛名記憶手段と、この宛名記憶手段に記憶された複数人分の宛名データのそれぞれに対応して、その宛名データの属する地域が前記使用者本人の宛名データの属する地域と特定の関係にあるか否かを示す識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、前記宛名記憶手段に記憶されている複数の宛名データを、それぞれ前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報に従った色で区別して印刷する印刷手段とを備えて構成したものである。
【0009】
【作用】
つまり、前記第1の印刷装置では、使用者本人及び複数人分の宛名データが宛名記憶手段により記憶され、この宛名記憶手段に記憶された複数人分の宛名データのそれぞれに対応して、その宛名データの属する地域が前記使用者本人の宛名データの属する地域と特定の関係にあるか否かを示す識別情報が識別情報記憶手段に記憶され、前記宛名記憶手段に記憶されている複数の宛名データがそれぞれ前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報が同じ宛名データ毎に順次仕分けされて葉書印刷されるので、ユーザと同じ都道府県の宛先の葉書とそうでない葉書とが予め仕分けされて印刷されることになる。
【0010】
また、前記第2の印刷装置では、複数人分の宛名データがそれぞれの宛名の住所が示す地域毎に異なる識別データと対応付けられて宛名記憶手段に記憶され、この宛名記憶手段に記憶されている複数の宛名データがそれぞれその識別データの同じ宛名データ毎に順次仕分けされて葉書印刷されるので、例えば都道府県単位で異なる宛先の葉書が予め仕分けされて印刷されることになる。
【0011】
また、前記第3の印刷装置では、使用者本人及び複数人分の宛名データが宛名記憶手段により記憶され、この宛名記憶手段に記憶された複数人分の宛名データのそれぞれに対応して、その宛名データの属する地域が前記使用者本人の宛名データの属する地域と特定の関係にあるか否かを示す識別情報が識別情報記憶手段に記憶され、前記宛名記憶手段に記憶されている複数の宛名データがそれぞれ前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報に従った色で順次仕分けされて一覧印刷されるので、ユーザと同じ都道府県の宛名とそうでない宛名とが色で仕分けされて印刷されるようになる。
【0012】
【実施例】
以下図面により本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の印刷装置を実施した電子機器の構成を示すブロック図である。
この電子機器は、CPU11を備えている。
【0013】
前記CPU11はキー入力部12からのキー操作信号に応じてROM13に予め記憶されているシステムプログラムを起動させ回路各部の動作制御を実行するもので、このCPU11には、前記キー入力部12及びROM13の他、RAM14、データ記憶部15、表示部16、印刷部17が接続される。
【0014】
前記キー入力部12には、各種のデータを文字列データとして作成するための文字入力キー12a、宛名データの作成,表示,登録,印刷を行なうための宛名モードを設定する際に操作される「宛名」キー12b、前記宛名モードの設定状態においてユーザ本人の宛名を入力した際に操作される「持ち主」キー12c、前記宛名モードの設定状態において作成表示された宛名データを前記データ記憶部15に記憶させ登録する際に操作される「登録」キー12d、前記データ記憶部15に登録されたデータを印刷出力する際に操作される「印刷」キー12e等が備えられる。
【0015】
前記ROM13には、この電子機器における全体の動作を司るシステムプログラムと共に、キー入力データの登録処理プログラム、登録データの印刷処理プログラム等の各種動作モードに応じたサブプログラムが予め記憶される。
【0016】
前記RAM14には、前記CPU11の動作制御に応じて入出力されるデータが一時的に記憶保持されるワークエリアが備えられると共に、宛名印刷を行なう際にユーザと同じ都道府県(地域)の宛名データを印刷する同地域印刷モードで“0”、ユーザと異なる都道府県(地域)の宛名データを印刷する異地域印刷モードで“1”にセットされる宛名印刷モードフラグレジスタY、宛名印刷を行なう際にデータ記憶部15に登録されている全宛名データ(持ち主は除く)のうち何番目の宛名データを印刷対象とするかがカウントセットされる宛名カウンタレジスタn、前記データ記憶部15に登録されている宛名データの総数(持ち主は除く)がセットされる総宛名数レジスタm等の各種レジスタが備えられる。
【0017】
前記データ記憶部15には、前記キー入力部12の操作により文字列データとして作成される各種のデータが記憶管理されるもので、このデータ記憶部15に登録されたデータや該データ記憶部15から検索されたデータが、必要に応じて表示部16に表示出力され、また、印刷部17にて印刷出力される。
【0018】
図2は前記印刷装置を実施した電子機器のデータ記憶部15における宛名データの記憶エリアを示す図である。
この宛名データ記憶エリアは、名前エリア,郵便番号エリア,住所エリア、都道府県フラグエリア(X)からなるもので、前記都道府県フラグエリア(X)には、ユーザ(持ち主)と同じ都道府県(地域)である宛名データに対して“0”がセットされ、異なる都道府県(地域)である宛名データに対して“1”がセットされる。
【0019】
ここで、前記都道府県フラグエリア(X)にセットされる都道府県フラグXは、各個人の宛名データの登録に伴ない、持ち主の宛名データの住所にて示される都道府県との一致/不一致が、CPU11内部の都道府県比較部11aにて比較判断され、その比較判断結果に基づき自動的にセットされる。
【0020】
一方、前記印刷部17は、自動給紙式の葉書印刷機能を備えている。
次に、前記構成による印刷装置を実施した電子機器の動作について説明する。図3は前記印刷装置を実施した電子機器における宛名登録処理を示すフローチャートである。
【0021】
すなわち、キー入力部12の「宛名」キー12bを操作してCPU11を宛名モードにセットした状態で、まず、ユーザ本人の宛名データを「持ち主」キー12cの操作に伴ない入力した後に、名前,郵便番号,住所からなる各知人の宛名データを入力作成し表示部16に表示させる(ステップS1)。
【0022】
こうして、宛名データを作成表示した状態で、「登録」キー12dを操作すると、各宛名データの住所で示される都道府県Tと持ち主の都道府県Aとが一致するか否か、CPU11における都道府県比較部11aにて比較判断される(ステップS2→S3)。
【0023】
ここで、例えば図2で示したように、持ち主「佐藤一郎」の都道府県「東京都」に対し宛名データとして登録すべき「鈴木幸子」の都道府県「埼玉県」が不一致と判断された場合には、当該名前、郵便番号,住所からなる宛名データがデータ記憶部15に書込まれて登録されると共に、対応する都道府県フラグエリア(X)に対して地域不一致フラグ“1”がセットされる(ステップS3→S4a,S5)。
【0024】
一方、持ち主「佐藤一郎」の都道府県「東京都」に対し「田中浩」の都道府県「東京都」が一致すると判断された場合には、当該宛名データがデータ記憶部15に書込まれて登録されると共に、対応する都道府県フラグエリア(X)に対して地域一致フラグ“1”がセットされる(ステップS3→S4b,S5)。
【0025】
これにより、前記キー入力部12の操作により作成表示された各知人の宛名データは、それぞれ対応する都道府県フラグエリア(X)に対して地域一致フラグ“0”又は地域不一致フラグ“1”がセットされてデータ記憶部15に登録される。
【0026】
図4は前記印刷装置を実施した電子機器における宛名印刷処理を示すフローチャートである。
すなわち、キー入力部12の「宛名」キー12bを操作してCPU11を宛名モードにセットした状態で、データ記憶部15に記憶されている各知人の宛名データを順次葉書に印刷すべく、「印刷」キー12eを操作すると、データ記憶部15の宛名データ記憶エリアに被印刷データとなる宛名データが登録されているか否か判断される(ステップA1)。
【0027】
このステップA1において「YES」、つまり、データ記憶部15の宛名データ記憶エリアには、印刷すべき宛名データが存在すると判断されると、まず、RAM14内の宛名印刷モードフラグレジスタYが、ユーザと同じ都道府県(地域)の宛名データを印刷するための同地域印刷フラグ“0”にセットされる(ステップA1→A2)。
【0028】
すると、RAM14内の宛名カウンタレジスタnが“1”にセットされ、前記データ記憶部15の宛名データ記憶エリアに登録されている1人目(n=1)の宛名データに対応する都道府県フラグXnが前記宛名印刷モードフラグレジスタYにセットされた同地域印刷フラグ“0”と一致するか否か判断される(ステップA3,A4)。
【0029】
このステップA4において「NO」、つまり、宛名データ記憶エリア(図2参照)に登録されている1人目(n=1)の宛名データ「鈴木幸子」に対応する都道府県フラグXn“1”は前記宛名印刷モードフラグレジスタYにセットされた同地域印刷フラグ“0”と一致しないと判断されると、当該宛名データの葉書印刷は実行されず、前記宛名カウンタレジスタnの宛名カウントデータ“1”が総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達して一致するか否か判断される(ステップA4→A7)。
【0030】
このステップA7において「NO」、つまり、前記宛名カウンタレジスタnの宛名カウントデータ“1”は総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達一致してないと判断されると、該宛名カウントデータnは“2”にカウントアップされ、前記ステップA4からの処理に戻る(ステップA7→A8,A4)。
【0031】
そして、このステップA4において、前記宛名データ記憶エリアに登録されている2人目(n=2)の宛名データ「田中浩」に対応する都道府県フラグXn“0”は前記宛名印刷モードフラグレジスタYにセットされた同地域印刷フラグ“0”と一致すると判断されると、当該2人目の宛名データがデータ記憶部15から読出され、印刷部17にセットされた葉書に対して宛名印刷される(ステップA4→A5)。
【0032】
すると、前記印刷部17では、次の宛名データを印刷するための新たな葉書が自動給紙によりセットされる(ステップA6)。
そして、前記宛名カウンタレジスタnの宛名カウントデータ“2”は総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達一致してないと判断されると、該宛名カウントデータnは“3”にカウントアップされ、再び前記ステップA4からの処理に戻る(ステップA7→A8,A4)。
【0033】
すなわち、RAM14内の宛名印刷モードフラグレジスタYに同地域印刷フラグ“0”がセットされた状態では、前記宛名データ記憶エリアにおいて、その都道府県フラグエリア(X)に地域一致フラグ“0”がセットされているユーザと同じ都道府県の住所を有する宛名データのみ選択的に読出され、順次葉書印刷されるようになる(ステップA2〜A8)。
【0034】
この後、前記ステップA7おいて「YES」、つまり、前記宛名カウンタレジスタnのカウントデータが総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達一致したと判断されることで、宛名データ記憶エリアに登録された宛名データの内のユーザと同じ都道府県の住所を有する宛名データの選択的葉書印刷処理が終了したと判断されると、前記宛名印刷モードフラグレジスタYに異地域印刷フラグ“1”がセットされているか否か判断される(ステップA7→A9)。
【0035】
このステップA9において「NO」、つまり、現在前記宛名印刷モードフラグレジスタYには同地域印刷フラグ“0”がセットされており、ユーザと異なる都道府県の住所を有する宛名データについての印刷処理は終了してないと判断されると、当該宛名印刷モードフラグレジスタYには異地域印刷フラグ“1”が新たにセットされ、前記宛名カウンタレジスタnが再び“1”にセットされる(ステップA9→A10,A3)。
【0036】
すると、再びステップA4以降の処理が開始され、まず、前記データ記憶部15の宛名データ記憶エリアに登録されている1人目(n=1)の宛名データに対応する都道府県フラグXnが前記宛名印刷モードフラグレジスタYに新たにセットされた異地域印刷フラグ“1”と一致するか否か判断される(ステップA4)。
【0037】
このステップA4において、前記宛名データ記憶エリアに登録されている1人目(n=1)の宛名データ「鈴木幸子」に対応する都道府県フラグXn“1”は前記宛名印刷モードフラグレジスタYにセットされた異地域印刷フラグ“1”と一致すると判断されると、当該1人目の宛名データがデータ記憶部15から読出され、印刷部17にセットされた葉書に対して宛名印刷される(ステップA4→A5)。
【0038】
すると、前記印刷部17では、次の宛名データを印刷するための新たな葉書が自動給紙によりセットされる(ステップA6)。
そして、前記宛名カウンタレジスタnの宛名カウントデータ“1”は総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達一致してないと判断されると、該宛名カウントデータnは“2”にカウントアップされ、再び前記ステップA4からの処理に戻る(ステップA7→A8,A4)。
【0039】
このステップA4において宛名データ記憶エリア(図2参照)に登録されている2人目(n=2)の宛名データ「田中浩」に対応する都道府県フラグXn“0”は前記宛名印刷モードフラグレジスタYにセットされた異地域印刷フラグ“1”と一致しないと判断されると、当該宛名データの葉書印刷は実行されず、前記宛名カウンタレジスタnの宛名カウントデータ“2”が総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達して一致するか否か判断される(ステップA4→A7)。
【0040】
このステップA7において「NO」、つまり、前記宛名カウンタレジスタnの宛名カウントデータ“2”は総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達一致してないと判断されると、該宛名カウントデータnは“3”にカウントアップされ、前記ステップA4からの処理に戻る(ステップA7→A8,A4)。
【0041】
すなわち、RAM14内の宛名印刷モードフラグレジスタYに異地域印刷フラグ“1”がセットされた状態では、前記宛名データ記憶エリアにおいて、その都道府県フラグエリア(X)に地域不一致フラグ“1”がセットされているユーザと異なる都道府県の住所を有する宛名データのみ選択的に読出され、順次葉書印刷されるようになる(ステップA10,A3〜A8)。
【0042】
この後、前記ステップA7おいて「YES」、つまり、前記宛名カウンタレジスタnのカウントデータが総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達一致したと判断されることで、宛名データ記憶エリアに登録された宛名データの内のユーザと異なる都道府県の住所を有する宛名データの選択的葉書印刷処理が終了したと判断されると、前記宛名印刷モードフラグレジスタYに異地域印刷フラグ“1”がセットされているか否か判断される(ステップA7→A9)。
【0043】
そして、このステップA9において、前記宛名印刷モードフラグレジスタYには異地域印刷フラグ“1”がセットされており、ユーザと異なる都道府県の住所を有する宛名データについての印刷処理は終了したと判断されると、前記一連の宛名データの葉書印刷処理が終了される(ステップA9→END)。
【0044】
一方、前記ステップA1において「NO」、つまり、データ記憶部15の宛名データ記憶エリアにおいて、印刷すべき宛名データの登録が無いと判断されると、表示部16に対し「データ無し」とメッセージ表示され、実際の葉書印刷は実行されず終了される(ステップA1→A11,END)。
【0045】
したがって、前記構成の印刷装置を実施した電子機器によれば、ユーザ本人の宛名データ及び各知人の宛名データをキー入力部12から入力してデータ記憶部15に記憶させ登録させると共に、該宛名データの登録に際しては、各個人の宛名データに対応して都道府県フラグエリア(X)を備えさせ、ユーザ本人の住所に示される都道府県と同じか否かを示す地域一致フラグ“0”又は地域不一致フラグ“1”をセットし、印刷の実行に際しては、まず、前記地域一致フラグ“0”に対応するところのユーザと同じ都道府県を住所とする宛名データを印刷部17において順次葉書印刷し、続いて前記地域不一致フラグ“1”に対応することろのユーザと異なる都道府県を住所とする宛名データを順次葉書印刷するので、ユーザと同じ都道府県の宛先の葉書とそうでない葉書とを予め仕分けして印刷することができ、発送地域が分割指定されているポストに対して容易に投函できるようになる。
【0046】
なお、前記実施例では、データ記憶部15に登録した複数人数の宛名データを実際に葉書印刷する際に、ユーザと同じ都道府県の住所を有する宛名データかそうでないかによって、予め仕分けして印刷するよう構成したが、複数人数の宛名データの中で、そのそれぞれに都道府県毎又は特定の地域毎に予め設定される識別データを設定し、該都道府県毎等に予め仕分けして葉書等を印刷する構成としてもよい。
【0047】
また、前記実施例における宛先地域毎に仕分けした葉書印刷機能を備えない場合でも、後述する図5のフローチャートで説明するように、ユーザと同一の宛先地域かそうでないかによって色分けした宛名データの一覧印刷を行なう構成とし、宛先地域が混ざり合って印刷される葉書の仕分けを行ない易くしてもよい。
【0048】
図5は前記印刷装置を実施した電子機器における第1の宛名一覧印刷処理を示すフローチャートである。
すなわち、キー入力部12の「宛名」キー12bを操作してCPU11を宛名モードにセットした状態で、データ記憶部15に記憶されている各知人の宛名データを順次葉書に印刷すべく、「印刷」キー12eを操作すると、データ記憶部15の宛名データ記憶エリアに被印刷データとなる宛名データが登録されているか否か判断される(ステップB1)。
【0049】
このステップB1において「YES」、つまり、データ記憶部15の宛名データ記憶エリアには、印刷すべき宛名データが存在すると判断されると、RAM14内の宛名カウンタレジスタnが“1”にセットされ、前記データ記憶部15の宛名データ記憶エリアに登録されている1人目(n=1)の宛名データに対応する都道府県フラグXnが地域一致フラグ“0”か地域不一致フラグ“1”か判断される(ステップB2,B3)。
【0050】
このステップB3において「Xn=0」、つまり、宛名データ記憶エリアに登録されている1人目の宛名データは、ユーザの住所が示す都道府県と同一都道府県の宛名データであると判断されると、当該1人目の宛名データは、印刷部17において色1(例えば青インク)で印刷される(ステップB3→B4a)。
【0051】
すると、前記宛名カウンタレジスタnの宛名カウントデータ“1”が総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達して一致するか否か判断される(ステップB5)。
【0052】
このステップB5において「NO」、つまり、前記宛名カウンタレジスタnの宛名カウントデータ“1”は総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達一致してないと判断されると、該宛名カウントデータnは“2”にカウントアップされ、前記ステップB3からの処理に戻る(ステップB5→B6,B3)。
【0053】
そして、ステップB3において「Xn=1」、つまり、宛名データ記憶エリアに登録されている2人目の宛名データは、ユーザの住所が示す都道府県と異なる都道府県の宛名データであると判断されると、当該2人目の宛名データは、印刷部17において色2(例えば赤インク)で印刷される(ステップB3→B4b)。
【0054】
この後、ステップB5において「YES」、つまり、宛名カウンタレジスタnの宛名カウントデータが総宛名数レジスタmにセットされている宛名データの総数に到達して一致すると判断されるまで、該宛名カウンタレジスタnのカウントアップ処理(ステップB6)及びそのカウントデータが示す宛名データの都道府県フラグXに応じた色1又は色2による印刷処理(ステップB3→B4aorB4b)が繰返され、ユーザと同じ都道府県の住所を有する宛名データは色1(青)で、また、そうでない宛名データは色2(赤)で仕分けされて一覧印刷されるようになる。
【0055】
一方、前記ステップB1において「NO」、つまり、データ記憶部15の宛名データ記憶エリアにおいて、印刷すべき宛名データの登録が無いと判断されると、表示部16に対し「データ無し」とメッセージ表示され、実際の一覧印刷は実行されず終了される(ステップB1→B7,END)。
【0056】
さらに、前記図5における第1の宛名一覧印刷処理では、宛名データ記憶エリアに記憶されている各宛名データを、そのままの順番で一覧印刷し、その宛先がユーザと同地域か否かで単にその印刷色を色1又は色2に切換える構成としたが、後述する図6のフローチャートで説明するように、ユーザと同一の宛先地域かそうでないかによって予め仕分けし、且つそれを色分けして示す宛名データの一覧印刷を行なう構成とし、宛先地域が混ざり合って印刷される葉書の仕分けをさら行ない易くしてもよい。
【0057】
図6は前記印刷装置を実施した電子機器における第2の宛名一覧印刷処理を示すフローチャートである。
図6のフローチャートにおいて、ステップC1〜C4、ステップC7〜C11の処理は、前記図4で示した宛名印刷処理におけるステップA1〜A4、ステップA7〜A11と同一の処理のため、その説明を省略する。
【0058】
すなわち、この第2の宛名一覧印刷処理にあっては、ステップC2において宛名印刷モードフラグレジスタYが同地域印刷フラグ“0”にセットされている状態では、ステップC4において、都道府県フラグXが“0”にセットされているユーザ同一地域の宛名データが選択的に読出され、ステップC5→C6aの処理により、順次色1(例えば青)で一覧印刷されるようになる。
【0059】
この後、ステップC10において宛名印刷モードフラグレジスタYが異地域印刷フラグ“1”に切換えセットされた状態では、ステップC4において、都道府県フラグXが“1”にセットされているユーザと異なる地域の宛名データが選択的に読出され、ステップC5→C6bの処理により、順次色2(例えば赤)で一覧印刷されるようになる。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、本発明の第1の印刷装置によれば、使用者本人及び複数人分の宛名データを宛名記憶手段に記憶させ、この宛名記憶手段に記憶させた複数人分の宛名データのそれぞれに対応して、その宛名データの属する地域が前記使用者本人の宛名データの属する地域と特定の関係にあるか否かを示す識別情報を識別情報記憶手段に記憶させ、前記宛名記憶手段に記憶させた複数の宛名データを、それぞれ前記識別情報記憶手段に記憶させた識別情報が同じ宛名データ毎に順次仕分けして印刷するので、例えばユーザと同じ又は特定の関係にある地域の宛先データとそうでない宛先データとを仕分けして葉書,封書等に印刷することができる。
【0061】
また、本発明の第2の印刷装置によれば、複数人分の宛名データをそれぞれの宛名の属する地域毎に異なる識別データと対応付けて宛名記憶手段に記憶させ、この宛名記憶手段に記憶させた複数の宛名データをそれぞれその識別データの同じ宛名データ毎に順次仕分けして印刷するので、例えば都道府県単位で異なる宛先の葉書等を予め仕分けして印刷することができる
また、本発明の第3の印刷装置によれば、使用者本人及び複数人分の宛名データを宛名記憶手段に記憶させ、この宛名記憶手段に記憶させた複数人分の宛名データのそれぞれに対応して、その宛名データの属する地域が前記使用者本人の宛名データの属する地域と特定の関係にあるか否かを示す識別情報を識別情報記憶手段に記憶させ、前記宛名記憶手段に記憶させた複数の宛名データを、それぞれ前記識別情報記憶手段に記憶させた識別情報に従った色で順次仕分けして印刷するので、各宛名データを色で仕分けして印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置の実施例に係わる電子機器の構成を示すブロック図。
【図2】前記電子機器のデータ記憶部における宛名データの記憶エリアを示す図。
【図3】前記電子機器における宛名登録処理を示すフローチャート。
【図4】前記電子機器における宛名印刷処理を示すフローチャート。
【図5】前記電子機器における第1の宛名一覧印刷処理を示すフローチャート。
【図6】前記電子機器における第2の宛名一覧印刷処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…CPU、11a…都道府県比較部、12…キー入力部、12a…文字入力キー、12b…「宛名」キー、12c…「持ち主」キー、12d…「登録」キー、12e…「印刷」キー、13…ROM、14…RAM、15…データ記憶部、16…表示部、17…印刷部、Y…宛名印刷モードフラグレジスタ、n…宛名カウンタレジスタ、m…総宛名数レジスタ、X…都道府県フラグエリア。
Claims (3)
- 使用者本人及び複数人分の宛名データを記憶する宛名記憶手段と、
この宛名記憶手段に記憶された複数人分の宛名データのそれぞれに対応して、その宛名データの属する地域が前記使用者本人の宛名データの属する地域と特定の関係にあるか否かを示す識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
前記宛名記憶手段に記憶されている複数の宛名データを、それぞれ前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報が同じ宛名データ毎に順次仕分けして印刷する印刷手段と、
を具備したことを特徴とする印刷装置。 - 複数人分の宛名データをそれぞれの宛名の住所が示す地域毎に異なる識別データと対応付けて記憶する宛名記憶手段と、
この宛名記憶手段に記憶されている複数の宛名データをそれぞれ識別データが同じ宛名データ毎に順次仕分けして印刷する印刷手段と、
を具備したことを特徴とする印刷装置。 - 使用者本人及び複数人分の宛名データを記憶する宛名記憶手段と、
この宛名記憶手段に記憶された複数人分の宛名データのそれぞれに対応して、その宛名データの属する地域が前記使用者本人の宛名データの属する地域と特定の関係にあるか否かを示す識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
前記宛名記憶手段に記憶されている複数の宛名データを、それぞれ前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報に従った色で区別して印刷する印刷手段と、
を具備したことを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32073894A JP3557476B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 印刷装置 |
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JP32073894A JP3557476B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 印刷装置 |
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Family Applications (1)
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JP32073894A Expired - Fee Related JP3557476B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 印刷装置 |
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1994
- 1994-12-22 JP JP32073894A patent/JP3557476B2/ja not_active Expired - Fee Related
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