JP3557451B2 - 反射体付き柵およびこの柵に取り付けられる反射体付き継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路の路側や歩車道境界線上に用いられ、あるいは公園や遊歩道、自転車道に沿って設置される防護柵の、夜間の視認性を高める目的で設置される反射体付き柵およびこの柵に取り付けられる反射体付き継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、道路や公園等に設置される防護柵の夜間視認性を高めるために、支柱に図16(a)に示す反射シート9が巻回され貼り付けられるのが一般的である。また、ガードレール90については図16(b)の様に支柱頂部に反射体91を突設させる形態のものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、防護柵等の支柱に反射シートをまっすぐに貼付けるのは難しく、かつ支柱に貼り付けた状態は外観的には見苦しく、支柱に対して貼付けられた状態で車両の前照灯などの光に対しては垂直に面する一部分のみが中心となって反射するために反射光の光量が少なく、自転車のような光量の少ない光に対してその効果は弱く、必ずしも安全対策として十分なものではなかった。
【0004】
また、ガードレール用支柱の頂部に設置される形態の反射体は、まず一般的に車両のヘッドライトでは通常路面を中心に照射されているためにガードレール用支柱の頂部では少し高すぎて反射効率が劣り、したがって車両等に向けて角度をつけて反射面を車両等のヘッドライトの方向に対して直面させて設置されるが、柵の本体より突出しているために接触事故等の外力に対しては弱く破損し易い。また、ガードレールの側板固定用ボルト頭部に係止させて取り付けられる反射体として図16(c)の92に示す如き実用新案公開昭58−154901号公報のものが、あるいは側板固定用のボルト頭部を反射体付きとする実施形態として登録実用新案第3052730公報において図16(d)の93に示す如き実施形態のものが開示されているが、これらはいずれもガードレールの側板固定用ボルトの頭部に限定して専用部品として提供されるものであって反射体部品が別体で準備されているために、前者においてガードレールの側板固定用のボルトの頭部への係止が外れた際脱落してしまう恐れがあり、また後者ガードレール側板用反射ヘッドにおいてはベースとなるボルト自体や、そのボルトへの螺入回転停止角度が一定しないために反射体部品を所定の反射効果を得させる角度状態に設置しづらく、また取付角度を調整して取り付けた後においてもボルト螺入の緩みによって簡単に設置角度が変わってしまって反射体としての用途を成さなくなるという欠点を有している。
【0005】
そこで本発明者はかかる従来の問題点を解消し、道路の路側や歩車道境界線上、あるいは公園や遊歩道、自転車道に沿って設置される防護柵の支柱の外観を損なうような反射シート等を貼りつける必要がなくて、その取り付け状態が外力やボルト自体の緩み等によって簡単に歪められることなく照射される車両等の光に対し確実な反射効果を得させるために、防護柵の構成部品である継手に反射体を取り付け、夜間の視認性の確保がなされた反射体付き柵およびこの柵に取り付けられる反射体付き継手を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明反射体付き柵においては、適宜間隔をおいて立設された支柱間に柵体が継手を介して架設され、この柵の組立構成部材である継手に反射体が取り付けられ、反射体は、樹脂製からなる反射体基体に対して球体の再帰反射性を備えた透明なガラスビーズ製の反射器が半埋込状態に埋設されたものであって、車両の前照灯の光源に対して対向されて取り付けられているものである。
【0007】
また、本発明反射体付き柵においては、センタービーム式の柵の場合に継手がビーム端部を挿通する貫通孔が形成されたリング体に、支柱の側面に開穿されたビーム孔に係止される係止部が形成され、このリング体に反射体が取り付けられているものである。
【0008】
さらにまた、本発明反射体付き柵においては、センタービーム式の柵の場合に継手がビーム端部を挿入する筒状の支持部と、支持部を支柱の側面に固着させる固定部とからなり、前記支持部または固定部、あるいはそれら両者に反射体が取り付けられているものである。
【0009】
あるいはまた、本発明反射体付き柵のフロントビーム式の柵において、継手が支柱の前面に固着されるとともにビームを支持する支持金具と支持金具にビームを固定する固定金具とからなり、前記支持金具または固定金具、あるいはそれら両者に反射体が取り付けられられているもの、または前記支持金具,固定金具のいずれかまたはそれら両者に対して反射体が取り付けられたカバー材が被せられてこのカバー材を介して継手に反射体が取り付けられているものである。
【0010】
ところでまた、本発明反射体付き柵においては、適宜間隔をおいて立設された支柱間に柵体が継手を介して架設された柵において、横ビーム端部に反射体が取り付けられたキャップが取り付けられ、反射体は樹脂製からなる反射体基体に対して球体の再帰反射性を備えた透明なガラスビーズ製の反射器が半埋込状態に埋設されたものである。
【0011】
なおまた、本発明反射体付き柵においては、反射体が光源に対して対向させられて取り付けられ、その対向させられた反射中心線が、柵の柵体の架設通り芯の中心線に対して鋭角に成されたものである。
【0012】
さらにまた、本発明反射体付き柵に取り付けられた反射体付き継手は、上記のいずれかの反射体付き柵に使用される反射体付き継手とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明について説明する。図1(a)〜(d)は、防護柵の基本的な形態を表す側面図,正面図であり、以下各々基本的な形態毎に本発明を適用した実施形態例について詳述する。
【0014】
防護柵の基本的な形態は、図1(a)〜(c)の如く適宜間隔をおいて立設される支柱3間の支柱断面中心線の線上に継手1を介して柵体が架設される形態の「センタービーム式」、図1(d)の適宜間隔をおいて立設される支柱3の前面に継手1を介して柵体が架設される形態の「フロントビーム式」に大別される。ここにおいて、柵体とは図1(b),(d)に示す如き管体等によるビーム5、図1(a),(c)のように上下の横桟(これもビームと呼ぶ)間に多数の縦桟がその端部を取着された状態となされた柵パネル4等の、適宜間隔をおいて立設される支柱間や支柱の前側面に架設される架設材を総称するものである。また、継手とは前記柵体を架設する際に支柱と柵体の間に介在して支柱に取り付けられるとともに柵体を支持して支柱と柵体とを接続するものであり、さらには柵体がビームの場合に接続されるビームの継ぎ目部分に用いられる場合には、それらのビームどうしを接続するための柵構成部材としても機能するものでもある。
【0015】
図2は、図1(a)に示す「センタービーム式」防護柵の形態における構成の、支柱とビームの接続部分を表す(a)は分解図、(b)は組立断面図である。この“抜け止めピン式”防護柵は、端部にピン孔51を設けたビーム5の端部を挿通させる貫通孔11が形成されたリング体12に、支柱3の側面に開穿されたビーム孔31に係止される係止部13が形成された継手1を支柱のビーム孔31に係止させたうえ、その貫通孔11にビーム5の端部を挿入し、支柱3の内部に挿入された複数のビーム5端部のピン孔51全てを貫通する抜け止めピン52によって、ビーム5端部が支柱のビーム孔31から抜けないような構成となされて防護柵が組み立てられるもので、この継手1はビーム5端部を支持するとともに支柱3に対してビーム5がガタつかないようにビーム5の端部を固着させる役目も果たしている。
【0016】
図3は、この“抜け止めピン式”防護柵に本発明に係る反射体付き継手を適用した実施形態の1例を表す(a)反射体付き継手の斜視図,(b)組立断面図で、支柱3とビーム5の間に介在して支柱3に対してビーム5を接続するとともに接続部分でのガタつきを防止する役目をする継手1の、リング体12の一部に反射体2が取り付けられている。この継手1は、本図の実施形態例では樹脂材料によるインジェクション成型品によって製作されたものであるが、バネ鋼材料等の金属板材によって製作されたものでもよく、支柱とビームの間に介在して支柱に対してビームを接続するとともに接続部分でのガタつき防止の役目を果たす継手であれば、インジェクション成型品の場合と同様に反射体付き継手として使用できる。
【0017】
ここで、反射体はシート状の基材の上に反射膜を設け、その上に透明ガラス等の球状レンズを多数配設させた「反射シート」や、基板の前面に空気層を介してポリカーボネートやアクリル等透明プラスチックからなるレンズ体を配設させて製作された「プリズム反射体」、またはこの「プリズム反射体」の基板をシート状の薄板とした「プリズム反射シート」によって製作されたものが貼り付けられあるいは嵌め込まれて取り付けられるが、他に図4に示すような樹脂製からなる反射体基体24に対して球体26の底面に鏡面が形成されて再帰反射性を備えた透明なガラスビーズ製の反射器25が半埋込状態に埋設されて配設された「ビーズ埋設反射体」21が用いられた場合には、反射器の材料がガラスであるので耐候劣化の心配がなく、耐久性が良くて高い反射効果を維持できて好適である。
【0018】
図4(a)は、図3の実施形態と同様の他の1例を表す継手の斜視図であり、(b)は同図のA−A部分の拡大断面図、また(c),(d)は反射体基体24に半埋込状態に埋設され配設されているガラスビーズ製の反射器25の光の再帰反射の様子を示しており、反射器25を構成する球体26の底面には図中の矢印に示す光跡のように光の入射方向と逆方向に折り返されて光を反射させるための鏡面処理がなされており、本実施例では透明ガラスビーズの反射面 27にメッキ蒸着によって鏡面が形成されている。また、反射器25を構成する球体26は光を透過させる透明なガラス、または透明樹脂ガラスからなり、その用途によって、例えば危険防止の警告標示には「黄色」、保安・安全・景観保護イメージから「緑色」、その他「青色」,「赤色」というように着色がなされて使用されるが、無着色の場合には着色された場合に比べて反射 光の照度が高く、さらに加えて、後述するが反射体2の再帰反射の中心線8が照射される車両等から到達する光に対して対向させられてこの反射体基体24が継手1に取り付けられているために効率良い反射効果が得られて、例えば車両が高速走行する車道に沿った防護柵の柵体と支柱の間に介在する継手の全てにこの反射体付き継手が適用された場合にはきわめて高い視線誘導効果が得られる。
【0019】
また、反射体基体24はポリエチレン樹脂,ABS樹脂等の埋設されるガラスビーズ製の反射器25に密接してそれを保持する樹脂材料が使用されるのが良く、一般には黒色に着色されるのが耐候性に優れていて耐久性面から好適である。ここで、反射体基体24に対して多数のガラスビーズ製の反射器25はこれらの反射器25をインサート部品としてインサート射出成型によって製造されるか、あるいはあらかじめガラスビーズ製の反射器25の外形状に近似した窪みを形成しておいたうえ、後工程で反射器25が嵌め込まれて製造される。
【0020】
なお、図4の実施形態例の反射体2は反射器25底面に光を反射する鏡面処理がなされたものであるが、埋設されるガラスビーズ製球体を透明な球体26としてこれと密着する反射体基体24の球体保持面に鏡面処理が施されて同様の再帰反射効果が得られるようになされていてもよい。
【0021】
さらに、図4(a)の実施形態の例の場合、継手1に対し再帰反射性を有するガラスビーズ製の反射器25が半埋め込み状態に埋設された樹脂製の反射体基体24が取り付けられた実施形態例により説明したが、樹脂で成型された継手1の本体を一体的に反射体基体として成型しガラスビーズ製の反射器25が直接的に半埋め込み状態に埋設されて本発明の反射体付き継手となされていてもよい。
【0022】
図5は、図1(b)に示す「センタービーム式」防護柵の形態の部材構成の、支柱とビームの接続部分を表す、(a)は分解図、(b)は組立断面図である。この“ビーム受けブラケット式”防護柵はビーム端部を挿入させて支持する筒状の支持部14と、支柱3の側面にボルトを介して固着される固定部15とからなる継手1を介して、ビーム5端部が支柱3に対して接続される構成となされて防護柵が組み立てられている。なお、この形態の継手1を構成する各部材は鋼製やステンレススチールによるプレス成型品やアルミ,亜鉛等の合金によるダイキャスト成型品として製造されるが、図5中で支柱3をはさんで左右に表すように、支持部14と固定部15が一体型となされた形態のものと別体となされた分離型の形態のものがあり、これらの継手1の支持部14または固定部15、あるいはその両方に反射体が取り付けられて本発明に係る反射体とすることができる。
【0023】
図6は、この“ビーム受けブラケット式”防護柵に本発明の反射体付き継手を適用して組み立てた実施形態3例の、支柱3とビーム5の接続部斜視図であり、(a),(b)は継手1の固定部15の一部に(a):ビーズ埋設反射体21、(b):反射シート23がそれぞれ取り付けられており、また(c)の実施形態例では支持部14の一部にプリズム反射体22が付設されている。
【0024】
図7は、図1(c)に示す「センタービーム式」防護柵の形態の部材構成の、支柱と柵パネルとの接続部分を表す、(a),(b)2例の組立分解図である。この形態の“柵パネル連結金具式”防護柵は、柵パネル4の端部および支柱3の側面のそれぞれに取り付けられた継手42,継手32が相互に組み合わせられ、ボルト等を介して接続されて柵体が支柱間に架設される構成となされて防護柵が組み立てられている。
【0025】
図8は、この“柵パネル連結金具式”防護柵に本発明を適用した反射体付き継手の実施形態の2例を表す組立分解図であり、(a)は柵パネル4の端部を構成する縦桟41および支柱3の側面それぞれに取り付けられた継手42,継手32相互を組み合わせて接続させる継手にプリズム反射体22が取り付けられた場合を、(b)は柵パネル4の端部を構成する縦桟41に取り付けられた継手42に反射シート23が取り付けられた場合を表している。なお、(b)の形態において継手部品の実施形状によっては、支柱3に固着された継手の側に反射体が取り付けられていてもよい。
【0026】
図9は、図1(d)に示す「フロントビーム式」防護柵の形態の部材構成の、支柱とビームの接続部分を表す実施形態の1例の組立分解図であって、継手1は支柱3の前面に固着されるとともにビーム5を支持する支持金具16にビーム5を支持させたうえ、ボルトを介して固定金具17と支持金具16によってビーム5を支柱3に接続させる部材構成となされている。なお、この形態の部材構成で図示した如き固定金具17を使用せずに支持金具16に対してボルト,ナットによってビームを直接的に固定する場合は、これらボルト,ナットが固定金具17として機能する。
【0027】
図10は、図9に示す形態の防護柵に本発明を適用した反射体付き継手の実施形態例の部材構成図で、(c)に表す支持金具16に対して固定金具17として(d):ビーズ埋設反射体21付き,(e):プリズム反射体22付き,(f):反射シート23付きの各反射体が取り付けられたものが用いられて、防護柵の支柱3とビーム5とを接続する継手1が構成される部材構成を表しており、本実施形態例では各部品をアルミや亜鉛の合金によるダイキャストによって成型される場合について表しており、(c)の支持金具16に対して固定金具17として(d)のビーズ埋設反射体21付きのものを適用した場合の組立状態図を示したものが(a):一部断面〔A−A部〕の上面図,(b):正面図である。
【0028】
図11は、図9に示す形態の防護柵に本発明を適用した反射体付き継手の実施形態の他の例を表す部材構成の(a):組立分解斜視図,(b):組立断面図であり、本実施形態例において支持金具16は鋼製やステンレススチール等金属板のプレスで成型され、ボルトを締め付けた際の挟み込みによってビーム5を固定するために固定金具17として用いられるナットに対して反射体2が取り付けられたカバー材18が取り付けられている。
【0029】
続く図12は、図9の形態の防護柵に本発明を適用した反射体付き継手の実施形態のさらに他の例を表す部材構成の(a):組立分解斜視図,(b):組立断面図であり、図11の実施形態例と同様に金属板のプレスで成型された支持金具16に対して、ナットである固定金具17を介してボルトを締め付けてビーム5が固定され、固定金具17に反射体2が取り付けられたカバー材18が取り付けられている。
【0030】
なお、図11,図12ではいずれもアルミ,亜鉛合金によるダイキャスト品、またはポリカーボネート等の樹脂材料によるインジェクション成型品、あるいは鋼板やステンレススチール等の金属板のプレス品からなるカバー材18にナットである固定金具17を組み込んでおいてこのナットに対してボルトを螺入させて支持金具16との間でビーム5を挟着させる構成としているが、支持金具16に対しナットを固定金具17としてボルトを螺入させてまずビーム5を挟着させたうえで反射体2が取り付けられたカバー材18が被せられてもよいし、あるいはまた、ダイキャスト品,樹脂成型品によって固定金具17に一体的にナット部を形成させておいてこれに直接ボルトを螺入させる形態となされていてもよい。
【0031】
さらに続く図13は、図9の形態の防護柵に本発明を適用した反射体付き継手の実施形態のさらに別の例の支柱とビームの接続部分をの組立分解図であって、内挿芯部材19でビーム5どおしを接続して支持金具16によりそれを支持し、固定金具17によりビームを固定するダイキャスト品として製造される構成の、対車両用に用いられる代表的な防護柵実施形態例であるが、図中(a)における固定金具17−1の上から反射体2が取り付けられたナット状固定金具17−2に対してボルトが螺入されて接続される様子を示し、あるいは(b)においては固 定金具17−3に一体的に反射体2が取り付けられる場合につき、(c)にはビーム5の中間部分に適用される実施形態の例を支持金具と固定金具を合わせたダイキャスト製の挿嵌筒状支持金具17−4に反射体2を取り付けた形態として、それぞれの継手に反射体が取り付けられる各実施形態について示した。
【0032】
また図14は、柵体の横ビーム端部のキャップに反射体が取り付けられた実施形態例を、柵体として柵パネルが用いられる「センタービーム式」柵の継手1によって架設された柵パネル4を構成する桟材である横ビーム5端部に装嵌されたキャップ53に反射体2が取り付けられた例によって表しており、本実施形態例では樹脂による成型品を反射体基体として再帰反射性を有するガラスビーズ製の反射器25が半埋め込み状態に埋設されたキャップを使用することにより本発明の反射体付き柵が構成されている。ここにおいて、この反射器25の反射効率の最も良い反射中心線は、この柵の柵体の架設通り芯の中心線に対して5〜15°程度の角度Rをもって取り付けがなされていて車両等のヘッドライトからの光に対してまっすぐに直面しているため、かようなキャップという小部品の限られた寸法条件のもとでも高い再帰反射性を発揮できる。
【0033】
最後に、以上詳述してきた本発明反射体付き柵およびこの柵に取り付けられる反射体付き継手を、実際の用途展開の例によって説明する。図15は、車道を走行する車両6の前照灯の光が歩車道境界線上に設置された防護柵70の設置中心線(この防護柵の柵体の架設通り芯の中心線7)に対して鋭角を成して到達する様子を表しており、(a),(c)はそれぞれ「センタービーム式」,「フロントビーム式」の各防護柵に適用された場合を示しており、(b),(d)は(a),(c)それぞれの継手1の接続部分の断面拡大図で、これら図中に示す反射体2の反射面に垂直な反射中心線8が防護柵の柵体の架設通り芯の中心線7に対し鋭角を成しており、反射体に到達する前照灯等の入射光の中心線上にその中心線8を向けて反射体が設置されている様子を示している。なお、本実施形態の様に対象を直線道路上の車両とする場合上述の設定角度Rは5〜15°程度とするのが好適で、公園や自転車道,遊歩道に設置される柵では対象を人や自転車とするため対車両の場合に比較して短距離からの入射光を対象としたやや大きめの設定角度の10〜30°程度に設置するのが好ましい。
【0034】
なお、反射体付き継手は必ずしも支柱に取り付けられる柵体等のビームすべての継手について取り付けられなくてもよく、対象とする光が車両の前照灯の場合にはその重点照射高さを根拠として地上150〜300mm程度の比較的低い高さ位置に架設される柵体等ビーム用の継手のみに取り付けられるのが好適であり、また転落防止柵や横断防止柵の場合には人の目線高さに配慮して比較的高い位置に取り付けられるのがふさわしい。
【0035】
【発明の効果】
上述の如く、本発明反射体付き柵においては、適宜間隔をおいて立設された支柱間に柵体が継手を介して架設され、この柵の組立構成部材である継手に反射体が取り付けられており、継手が柵の組立基本構成部材に組入れられているので接触事故などの外力によって取り付け状態が歪められ難くて脱落することが無いために設定通り所定の柵の夜間視認性効果を失うことなく、また通常の柵設置工程の中でこの反射体付き柵の施工がなされるので、柵支柱に反射シートをわざわざ貼り付けるというような余分な作業を伴わず、かつ反射シート貼り付けのような柵の外観を損うことが無くて景観を害することがない。
【0036】
また、本発明反射体付き柵のセンタービーム式の柵において、継手がビーム端部を挿通する貫通孔が形成されたリング体に支柱の側面に開穿されたビーム孔に係止される係止部が形成され、このリング体に反射体が取り付けられた場合には、この継手のリング体にビーム端部が挿通されているため反射体が脱落することが無く、またこの継手のリング体に形成された係止部が支柱の側面のビーム孔に係止されているためこの反射体が取り付けられたリング体が回転等取り付け状態を歪められることなく、したがって設定通りの所定の柵の夜間視認性効果を失うことがない。そしてまた、この反射体付きの継手は支柱の幅寸法から飛び出していないため接触事故の原因となることがなく、またこの反射体付きの継手に接触される心配がないため破損によって反射性を喪失する恐れがない。
【0037】
さらにまた、本発明反射体付き柵のセンタービーム式の柵において、継手がビーム端部を挿入する筒状の支持部と支持部を支柱の側面に固着させる固定部とからなり、前記支持部または固定部、あるいはそれら両者に反射体が取り付けられた場合には、この継手の筒状の支持部にビーム端部が挿入されてこの支持部が固定部によって支柱の側面に固着れているために反射体が脱落すること無く、また支柱の側面に固着されているため、継手が回転等取り付け状態を歪められることがなく、したがって設定通りの所定の柵の夜間の視認性効果を失うことがない。そしてまた、この反射体付きの継手は支柱の幅寸法から飛び出していないために接触事故の原因となることがなく、またこの反射体付きの継手に接触される心配がないため破損によって反射性を喪失する恐れがない。
【0038】
あるいはまた、本発明反射体付き柵のフロントビーム式の柵において、継手が支柱の前面に固着されるとともにビームを支持する支持金具と支持金具にビームを固定する固定金具とからなり、前記支持金具または固定金具、あるいはそれら両者に反射体が取り付けられられているもの、または前記支持金具,固定金具のいずれかまたはそれら両者に反射体が取り付けられたカバー材が被せられてこのカバー材を介して継手に反射体が取り付けられた場合には、これら反射体は上記いずれの場合にも支柱より前面側に(すなわち、この柵が車道に面している場合に車両が走行する側に)取り付けられているので夜間視認性が高くなり、反射体本来の基本機能である柵の夜間視認性効果が十分に発揮される。また、カバー材を介して継手に反射体が取り付けられた場合には、必要に応じてこの反射体付きカバー材の取り付けができるので、カーブなどの危険な部分のみに取り付けされたこの柵によって、夜間の視線誘導が必要な箇所にのみ重点的に設置がなされて経済的な施工形態が可能となる。
【0039】
ところでまた、本発明反射体付き柵においては、適宜間隔をおいて立設された支柱間に柵体が継手を介して架設された柵の、横ビーム端部に反射体が取り付けられたキャップが取り付けられた場合には、柵の端部となるビーム端部の視認性が向上して車両等が柵に接触する危険が回避され、あるいは柵体として柵パネルが架設される形態の場合各支柱間に配置された柵パネルを構成する横ビーム端部の反射体付きキャップによって、この柵の夜間の視線誘導効果が高められる。
【0040】
そしてまた、本発明反射体付き柵においては、取り付けられる反射体が基体にガラスビーズ製の反射器が半埋込状態に埋設されて再帰反射性を有するようになされ、反射器の材料がガラスで耐候劣化の心配がなくてこの反射器の前面に保護フィルムの被覆層を設ける必要が無く、したがって反射効率は極めて高くかつ耐久性が良いので半永久的に高い反射効果を維持できる。
【0041】
なおまた、本発明反射体付き柵においては、反射体は車両の前照灯等の光源に対して対向され、反射体の反射面が柵体の架設通り芯の中心線に対して鋭角に成された場合には、反射体に到達する前照灯等入射光の中心線に向けてまっすぐに対面させられて反射体が設置されるので、この反射体の取り付けられた柵に接近してくる車両や自転車等の対象とされる光源に対して最も反射効率の良い状態に反射体が設置されて、優れた柵の夜間視認性効果が得られる。
【0042】
そして、本発明反射体付き柵に取り付けられる反射体付き継手は、適宜間隔をおいて立設された支柱間に柵体を架設させるために用いられる柵の組立構成部材であり、この継手に反射体が取り付けられていて柵の組立基本構成の一部として組入れられているので、接触事故等の外力によって取り付け状態が歪められ難く脱落することが無いことから設定通りの所定の柵の夜間視認性効果を失うことがなく、また通常の柵の設置工程の中でこの反射体付き柵の施工がなされるので、柵の支柱に反射シートをわざわざ貼り付けるというような余分な作業を伴わず、かつ反射シート貼り付けの如く柵の外観を損わず景観を害することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】防護柵の基本的な形態(a)〜(d)の側面図および正面図を示す。
【図2】図1(a)の防護柵の形態の基本構成を表す(a)は継手近辺部分の分解図、(b)は組立断面図である。
【図3】図2の形態の防護柵に本発明を適用した例を表す(a)継手の斜視図,(b)は組立断面図である。
【図4】図2の形態の防護柵に本発明を適用した他の例を表す(a)は継手の斜視図、(b)はそのA−A部分の部分拡大断面図、また(c),(d)はガラスビーズ製反射器の光の再帰反射の様子を表す部分拡大断面図である。
【図5】図1(b)の防護柵の形態の基本構成を表す(a)は継手近辺部分の分解図、(b)は組立断面図である。
【図6】図5の形態の防護柵に本発明を適用した3実施例を表す斜視図である。
【図7】図1(c)の防護柵の形態の基本構成を表す継手近辺部分の2実施例を示した組立分解図である。
【図8】図7の形態の防護柵に本発明を適用した2実施例を表す組立分解図である。
【図9】図1(d)の防護柵の形態の基本構成について、1実施例表す継手近辺部分の分解図である。
【図10】図9の実施形態例の防護柵に本発明を適用した各例を表す部材構成図であり、(d):ビーズ埋設反射体付,(e):プリズム反射体付,(f):反射シート付の各反射体が付設された展開の組立分解図、およびビーズ埋設反射体付を適用して組み立てた場合の(a):一部断面の上面図,(b):正面図である。
【図11】図9に示す形態の防護柵に本発明を適用した反射体付き継手の実施形態の他の例を表す部品構成の(a):組立分解斜視図,(b):組立断面図である。
【図12】図9の形態の防護柵に本発明を適用した反射体付き継手の実施形態のさらに他の例を表す部品構成の(a):組立分解斜視図,(b):組立断面図である。
【図13】図1(d)の防護柵の形態の基本構成について、さらに他の1実施例に本発明を適用した反射体付き継手の実施形態について、(a),(b),(c)の展開で説明するための継手近辺部分の分解斜視図,斜視図である。
【図14】柵の横ビーム端部の部分に本発明を適用した例を表す斜視図である。
【図15】本発明に係る反射体付き継手の実施形態に関し、歩車道境界線上に設置された防護柵への展開例によって説明する(a),(c)は上面レイアウト図であり、(b),(d)はそれぞれの継手の反射体部分における光の反射状態を示す部分拡大図である。
【図16】従来の防護柵への反射体取付の実施形態の典型的な例を示す(a),(b)、およびガードレール用に提案されている実施形態の2例を示す(c),(d)のそれぞれ斜視図である。
【符号の説明】
1 継手
11 貫通孔
12 リング体
13 係止部
14 支持部
15 固定部(分離型,一体型)
16 支持金具
17 固定金具
18 カバー材
19 内挿芯部材
2 反射体
21 ビーズ埋設反射体
22 プリズム反射体
23 反射シート
24 反射体基体
25 反射器
26 球体
27 反射面
3 支柱
31 ビーム孔
32 継手(支柱側)
4 柵パネル
41 縦桟(柵パネルの端部)
42 継手(柵パネル側)
5 ビーム
51 ピン孔
52 抜け止めピン
53 キャップ
6 車両
7 歩車道境界線(防護柵の柵体の架設通り芯の中心線)
70 防護柵
8 入射光の中心線(反射体の再帰反射の中心線)
9 反射シート
90 ガードレール
91 支柱頂部の反射体
92 ガードレール側板固定用ボルト頭部に係止される反射体
93 ガードレール側板用反射ヘッド
Claims (7)
- 適宜間隔をおいて立設された支柱間に柵体が継手を介して架設され、継手に反射体が取り付けられ、反射体は、樹脂製からなる反射体基体に対して球体の再帰反射性を備えた透明なガラスビーズ製の反射器が半埋込状態に埋設されたものであって、車両の前照灯の光源に対して対向して取り付けられており、この反射体によって夜間の視認性が高められていることを特徴とする反射体付き柵。
- 柵はセンタービーム式の柵であり、継手はビーム端部を挿通する貫通孔が形成されたリング体に、支柱の側面に開穿されたビーム孔に係止される係止部が形成され、リング体に反射体が取り付けられた、請求項1に記載の反射体付き柵。
- 柵はセンタービーム式の柵であり、継手はビーム端部を挿入する筒状の支持部と、支持部を支柱の側面に固着させる固定部とからなり、前記支持部または/および固定部に反射体が取り付けられた、請求項1に記載の反射体付き柵。
- 柵はフロントビーム式の柵であり、継手は支柱の前面に固着されるとともにビームを支持する支持金具と支持金具にビームを固定する固定金具とからなり、支持金具または/および固定金具に反射体が取り付けられ、あるいはこれら支持金具または/および固定金具に反射体が取り付けられたカバー材が被せられてこのカバー材を介して継手に反射体が取り付けられた、請求項1に記載の反射体付き柵。
- 適宜間隔をおいて立設された支柱間に柵体が継手を介して架設された柵において、横ビーム端部に反射体が取り付けられたキャップが取り付けられ、反射体は樹脂製からなる反射体基体に対して球体の再帰反射性を備えた透明なガラスビーズ製の反射器が半埋込状態に埋設されたものであり、この反射体によって柵の夜間の視認性が高められていることを特徴とする反射体付き柵。
- 反射体は車両の前照灯等の光源に対して対向され、反射体の反射面が柵体の架設通り芯の中心線に対して鋭角を成していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の反射体付き柵。
- 請求項1、2、3、4又は6に記載の反射体付き柵に取り付けられた反射体付き継手。
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