JP3557136B2 - 緑化屋根 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根上面にて種々の植物,作物等の栽培を行うことができるもので、防水性及び耐根性が良好であり、且つその維持,管理も簡単にできる緑化屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、屋根上面を利用して植物,作物等の栽培が行われている。特に、日当たり,風通し等の栽培条件が適正な場合が多く、このようなことから栽培に適している。また、屋根表面が植物により覆われることで、植物の彩りが屋根の外観を大きく変化させることができる。
【0003】
しかも、緑系統の植物は、屋根を鮮やかに緑化させることができ、これはどの様な塗装を行っても、その雰囲気を再現することはできない。また、通常この種の緑化設備を備えた屋根は、該屋根上面に防水シートが敷設される等の防水処置が行われることにより、一般の屋根の防水構造より複雑な構造となるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、緑化屋根の防水構造については、一般の屋根よりも複雑な構造となる。さらに、屋根は、風雨にもっとも激しく晒される場所であり、そのために、植物は、これらが植設された土壌或いはマットごと吹き飛ばされてしまうおそれがある。しかも、植物が植設されるベースを土壌とした場合には、その重量も大きくなり、屋根にかかる重量的負担は相当なものとであり、強固な構造にすると、どうしても施工費用が高価となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、主板の幅方向両側端に立上り側部が形成され、一方の立上り側部の上端より外方に向かって連結用屈曲部が形成されてなる金属板部に、防水性及び熱融着性を有する被覆シート部が貼着された屋根板材が複数並設され、その隣接する屋根板材同士において、屋根板材の他方の立上り側部を隣接する屋根板材の一方の立上り側部と連結用屈曲部間に挟持するようにして配置され、隣接する屋根板材同士の被覆シート部が該被覆シート部と同等の材質からなる接合材にて熱融着され水密的に連結固着されて屋根が施工され、該屋根表面上に栽培層が配置されてなる緑化屋根としたことにより、屋根上の植物,野菜等を育成する栽培層及び屋根に耐根性(耐久性)を有するものとし、また屋根自体の防水性に優れ且つ構造を簡単にすることができ、上記課題を解決したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図5(A)に示すように、屋根板材Aは、適宜に屈曲形成された金属板部Aの表面に被覆シート部Aが貼着されて構成されたものであり、その金属板部Aは、平坦状の主板1の幅方向両側端に立上り側部2,2が形成されている。該立上り側部2は、主板1と略直角をなしている。その主板1の幅方向中央箇所には仕切り用立上り部1aが形成されることもある。
【0007】
その複数の屋根板材A,A,…を並設することにより施工される屋根の表面上に栽培層Cが配置される。該栽培層Cは、直接土壌を使用したり或いは後述する人工素材から成形された育成用マット8,8が配置されるようになっている〔図2及び図4(A),(B)参照〕。
【0008】
前記両立上り側部2,2の一方の立上り側部2の上端より主板1の外方に向かって連結用屈曲部3が形成されている。該連結用屈曲部3は、前記立上り側部2の上端から折返し状に屈曲形成されたもので、該立上り側部2に略対向するようにして垂下状部3aが形成され、該垂下状部3aの下端から主板1の外方に向かって、連結片3bが形成されている〔図5(A)及び図6(A)参照〕。
【0009】
該連結片3bは、平坦状面3bと僅かに傾斜する傾斜端面3bとから構成されており、傾斜端面3bは、隣接する屋根板材A,A同士の連結に係る部位となる。その屋根板材Aは、多数枚用意され、母屋等の構造材とした下地材上に並設されてゆく〔図4(A)参照〕。
【0010】
その幅方向に隣接する屋根板材A,A同士において、一方の屋根板材Aの立上り側部2に、他方の屋根板材Aの立上り側部2と垂下状部3aとの間に挟持するようにして配置される〔図4(A)及び図6(B)参照〕。そして一方の屋根板材Aの主板1上に、他方の屋根板材Aの連結片3bが載置され、傾斜端面3bが当接し、この部分が水密的に連結固着されるものである。
【0011】
その屋根板材Aの金属板部Aの表面側には、前述したように被覆シート部Aが貼着されている〔図6(A)参照〕。その被覆シート部Aは、具体的には、前記金属板部Aの主板1,両立上り側部2,2及び連結用屈曲部3に連続的に貼着されるものである。その被覆シート部Aの具体的な厚さは、0.3mm乃至1mm程度であり、好ましくは0.5mm程度である。
【0012】
その被覆シート部Aの性質は、約100℃内外の温度にて溶融するものが好適であり、且つ耐根性(耐久性)のあるものであればどのような材質のものであってもかまわない。また、溶融する温度の設定も材質により種々異なるが、屋根板材Aの使用条件に適応するように設定される。
【0013】
また、被覆シート部Aは、紫外線又は汚染空気に対して強いもので耐候性に優れた材質であり、且つ破断,膨れ或いはひび割れ等が起きにくい性質のものが好ましい。上記条件を満たす具体的な材質として好適なるものには、エチレン・プロピレンを主成分とした合成高分子ゴム材等が存在する。
【0014】
さらに、その被覆シート部Aを構成する成分は、ハロゲンを含まない化合物から構成される。即ち、被覆シート部Aを構成する成分から塩素系化学物質を排除したものである。具体的には、被覆シート部Aが有機塩素化合物を基にして形成されたものではないことであり、具体的には、塩化ビニル樹脂やポリ塩化ビニリデン樹脂が含まれないことである。
【0015】
これによって、被覆シート部Aは、焼却しても、ダイオキシンを発生することがなく、環境,生物に対して害を及ぼさないものである。これは、ダイオキシンが生じる原因として、ハロゲンが主要なる化学物質であるが、このハロゲンを被覆シート部Aの構成物質から排除してダイオキシンの発生を防止しようとするものである。
【0016】
その他に、人体や自然環境に害を及ぼす可能性があるものとしてポリカーボネート,ポリスチレン,エポキシ樹脂,フェノール樹脂,メラミン樹脂,ユリア樹脂等が存在するが、これらも被覆シート部Aの構成物質から排除するものである。
【0017】
また、被覆シート部Aには、柔軟性を与えるための添加剤としての可塑剤を含まないものとする。その可塑剤は、具体的には、フタル酸エステル類等であるが、前記被覆シート部Aには、このフタル酸エステル類を排除している。このような、環境に悪影響を及ぼすことがない化学物質で、且つ塩素系を含まないものとしてオレフィン系化合物から形成された被覆シート部Aが最も好ましい。
【0018】
このような成分からなる被覆シート部Aは、焼却時にダイオキシンを発生しないので、耐用年数を経過した屋根,壁等を構成する建設用材を建築物から撤去し、新たに葺き替えるときに撤去した古い建設用材は、焼却してもダイオキシンを発生することがなく、環境保護に貢献することができるものである。その被覆シート部Aが前記屋根板材Aに貼着される接着剤としては耐熱性を有するものが使用される。具体的には、クロロプレンゴム系接着剤又はニトリルゴム系接着剤等が好適である。
【0019】
次に、ジョイント部材Bは、二つの挟持片5,5から外形が略鞍形状に形成されたものである〔図6(C)参照〕。該挟持片5,5は、上端に折返し部位が形成されるようにしてなるものである。その挟持片5,5の上端には貫通孔6が形成されており、該貫通孔6には、後述するフック7が引っ掛けられるようになっている。
【0020】
そのジョイント部材Bの両挟持片5,5は、前述した隣接する屋根板材A,Aの連結箇所における立上り側部2と,連結用屈曲部3の垂下状部3aとを挟持するようにして配置され接合固着されるようになっている。その接合手段は、溶接等の水密性が維持される手段が使用される。
【0021】
そのジョイント部材Bには、前述したように屋根板材Aと同様の構成である。即ち、鞍形状に形成された金属板部Bの表面に被覆シート部Bが貼着されて構成されたものである。そのジョイント部材Bに貼着される被覆シート部Bは、前記屋根板材Aに貼着された被覆シート部Aと同等の成分から形成されたものであり、また、その厚さも同等である〔図7(A)参照〕。ジョイント部材Bの場合には、被覆シート部Bはジョイント部材Bを構成する挟持片5,5の表面側にのみ貼着される実施例と、挟持片5,5の表面側及び内面側に貼着される実施例とが存在する〔図8(A)参照〕。
【0022】
次に、フック7は、輪部7aと鉤部7bとから構成されるものであり、該鉤部7bが前記ジョイント部材Bの貫通孔6に係止することができるようになっている。或いは、フック7の輪部7aがジョイント部材Bの貫通孔6に組み合わされることもある〔図3及び図4(B)等参照〕参照)。
【0023】
また、前記ジョイント部材Bには、フック7を一体的に形成した実施例も存在している。該実施例は、ジョイント部材Bの挟持片5,5の一方側に断面逆U字形状に屈曲された部位が形成され、この部位がフック7として使用される〔図10(A),(B)参照〕。
【0024】
次に、栽培層Cを構成する育成用マット8については、繊維質の材質から構成され、平面的に見て略正方形或いは長方形の偏平布団状に形成されたものである〔図5(C)参照〕。該育成用マット8には種子が埋め込まれ、その育成用マット8から植物が成長して行くものである。その育成用マット8の厚さは、前記屋根板材Aの立上り側部2,2の高さより僅かに高い程度のものが好適である。
【0025】
次に、網状シート9は、前記屋根板材Aの主板1上に載置された育成用マット8を被覆し、育成用マット8を主板1上に固定する役目をなす。育成用マット8は、その略全面が網部9aであり、前記フック7が引っ掛けやすいようになっている。該フック7は、網部9aに引っ掛けてもよいが、網状シート9の端部に帯状補強部9bを形成し、該帯状補強部9bに形成された貫通孔部9b,9b,…を利用して、前記フック7の鉤部7bを係止したり、或いは輪部7aをその貫通孔部9b,9b,…に組み合わせてもよい。
【0026】
本発明の緑化屋根は、まず下地部上に複数の屋根板材A,A,…が並設され、吊子を使用して屋根板材Aの立上り側部2箇所が下地部に固着される。そして、屋根板材Aの連結用屈曲部3が形成されていない側の立上り側部2に、これと隣接する屋根板材Aの立上り側部2と垂下状部3aによる部位が被せられる〔図6(B)参照〕。そして、主板1上に隣接する屋根板材Aの連結片3bの傾斜端面3bが当接されて、主板1と連結片3bとが水密的に連結されるものである。
【0027】
隣接する屋根板材A,A同士の連結は、被覆シート部Aに接合材10が使用される。接合材10は、被覆シート部Aと同等の材質から形成され、エチレン・プロピレンを主成分としたものである。そして、隣接する屋根板材A,A同士の被覆シート部A,Aの部位に配置され、専用の溶接機(樹脂専用)から熱風を噴出し、被覆シート部A,Aと接合材10とが融着されて連結される〔図7(A),図8(A)参照〕。
【0028】
具体的には、前記溶接機から500℃前後の熱風を噴出しながら、3乃至5m/分の速度で移動させ、接合材10及び被覆シート部A,Aを加熱し、被覆シート部A,Aと接合材10とが融着される。屋根板材A,A同士の連結に使用される接合材10は、シート状或いは帯形状をなしている。
【0029】
次に、隣接する屋根板材A,Aの連結部位、即ち立上り側部2と垂下状部3aとで形成された部位をジョイント部材Bの両挟持片5,5で挟持するようにして、ジョイント部材Bが被せられる。次いで、両挟持片5,5が前記立上り側部2と垂下状部3aとに連結される。ジョイント部材Bと屋根板材Aとの接合は、前記接合材10を介して接合する。そのジョイント部材Bと屋根板材Aとの接合に使用される接合材10としては、棒状に形成されたものが好適である〔図7(B),図8(B)参照〕。
【0030】
屋根板材Aの主板1には、複数の育成用マット8,8,…が敷設される。前記主板1には、幅方向両側に立上り側部2,2が形成され、その主板1の幅方向中央に仕切り用立上り部1aが形成されている。育成用マット8は、仕切り用立上り部1aの両側と立上り側部2,2との間に収容される。そして、その育成用マット8,8,…上に網状シート9が敷設され、前記ジョイント部材Bと網状シート9とがフック7により連結される(図9参照)。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明は、主板1の幅方向両側端に立上り側部2,2が形成され、一方の立上り側部2の上端より外方に向かって連結用屈曲部3が形成されてなる金属板部A1 に、防水性及び熱融着性を有する被覆シート部A2 が貼着された屋根板材A,A,…が複数並設され、その隣接する屋根板材A,A同士において、屋根板材Aの他方の立上り側部2を隣接する屋根板材Aの一方の立上り側部2と連結用屈曲部3間に挟持するようにして配置され、隣接する屋根板材A,A同士の被覆シート部A2 ,A2 が該被覆シート部A2 と同等の材質からなる接合材10にて熱融着され水密的に連結固着されて屋根が施工され、該屋根表面上に栽培層Cが配置されてなる緑化屋根としたことにより、防水性及び栽培に対して耐根性(耐久性)のある緑化屋根にすることができる。
【0032】
その屋根板材Aは、金属板部Aに被覆シート部Aを貼着したもので、該被覆シート部Aは、防水性及び熱融着性を有しているので、屋根板材A,A同士の連結には被覆シート部A,Aに同種の材質からなる接合材を熱融着等の接合手段により防水性のある屋根とすることができる。
【0033】
また、本発明は、耐根性(耐久性)を備えており、たとえば、植物,野菜等の栽培で、その根が栽培層Cの底から突出して、被覆シート部Aを突き破ったとしても、その下地が金属板部Aであるために、根が金属板部Aにより押さえることができるという植物,野菜等の根に対する耐久性,即ち耐根性を有するものである。
【0034】
請求項2の発明は、主板1の幅方向両側端に立上り側部2,2が形成され、一方の立上り側部2,2の上端より外方に向かって連結用屈曲部3が形成されてなる金属板部A1 に、防水性及び熱融着性を有する被覆シート部A2 が貼着された屋根板材Aと、挟持片5,5を有する鞍形状のジョイント部材Bと、栽培層Cと、網状覆い材9とからなり、前記屋根板材A,A,…が複数並設され、その隣接する屋根板材A,A同士において、屋根板材A,Aの他方の立上り側部2,2を隣接する屋根板材A,Aの一方の立上り側部2,2と連結用屈曲部3間に挟持するようにして配置され、隣接する屋根板材A,A同士の被覆シート部A2 が該被覆シート部A2 と同等の材質からなる接合材10にて熱融着され水密的に連結固着されて隣接する屋根板材A,Aの立上り側部2,2が水密状に接合され、前記主板1上に栽培層Cが配置され、前記ジョイント部材Bは両挟持片5,5にて隣接する屋根板材A,Aの連結箇所における立上り側部2と,連結用屈曲部3とを挟持するようにして配置され、前記網状覆い材9が前記ジョイント部材Bを介して前記栽培層C上を被覆されてなる緑化屋根としたことにより、防水性且つ耐根性(耐久性)のに優れた緑化屋根とすることができ、維持,管理も簡単にすることができる。
【0035】
上記効果を詳述すると、屋根板材Aは、主板1の幅方向両側に立上り側部2,2が形成され、該立上り側部2,2により囲まれた主板1上に栽培層Cが配置され、該栽培層C上を網状覆い材9にて被覆される構造としているので風雨にさらされても屋根板材Aから吹き飛ばされることがなく、十分に耐え得ることができる優れた耐久性そ有することができる。
【0036】
また、網状覆い材9は、ジョイント部材Bを介して屋根板材Aに装着されるものであり、屋根板材Aには簡単な加工により、簡単に施工することができる。さらに、屋根板材Aから網状覆い材9を取り外すことにより、栽培層Cの交換又は種子の植付作業等を簡単に行うことができ、維持,管理が効率的に行えるものである。
【0037】
その屋根表面に敷設された栽培層Cは、網状シート9によりしっかりと屋根板材A表面に固定され、風雨に対して飛ばされたり、或いはずれ落ちたりすることを防止して耐久性のあるものとすることができる。また、屋根板材Aの表面には、栽培層Cを敷設する際に、何ら加工する必要がなく、施工を極めて簡単にすることができる。
【0038】
次に、請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記栽培層Cは複数の育成用マット8,8,…からなる緑化屋根としたことにより、栽培層Cの維持,管理等がさらに効率的に行うことができる。即ち、栽培層Cは、複数の育成用マット8,8,…を敷設することにより構成したもので、部分的に新しいものと交換すること等が可能であり、維持,管理が行い易くなるものである。
【0039】
次に、請求項4の発明は、請求項1,2又は3において、前記屋根板材Aの被覆シート部Aは、ハロゲン元素を含まないオレフィン系合成樹脂からなる緑化屋根としたことにより、第1に屋根板材Aによる屋根の水密性及び防水性が十分に確保されるし、第2に将来、その建築物が老朽化した場合の屋根板材Aを廃棄処分においては環境保全に寄与することができる。
【0040】
上記効果は、屋根板材Aに被覆シート部Aを貼着し、隣接する屋根板材A,A同士は被覆シート部A同士を溶融して融着するものであるから、屋根の水密性を良好にすることができる。次に、その屋根板材Aを産業廃棄物としてに焼却処分する際に、被覆シート部A及び被覆シート部Bは、オレフィン系合成樹脂から構成されたものであるがゆえに、燃焼カロリーが低いので焼却炉等の装置を損傷することがないし、燃焼時に有害物質を排出することがない。
【0041】
さらに、火災時には、前述したように有害なガスを生じることなく且つ煙の発生も少なくでき、人体に及ぼす影響を極めて少なくすることができ、このようなことから廃棄処分の際に環境破壊等の害悪を起こすようなことを防止することができる。
【0042】
次に、請求項5の発明は、請求項2,3又は4において、前記ジョイント部材Bには金属板部Bに被覆シート部Bが貼着されてなる緑化屋根としたことにより、ジョイント部材Bと屋根板材Aとの連結も熱融着手段により行うことができるものであり、その施工をより一層簡単なものとし、また、ジョイント部材Bと屋根板材Aとの連結箇所における防水性も良好にすることができる。
【0043】
次に、請求項6の発明は、請求項1,2,3,4又は5において、前記被覆シート部A,Bは、エチレン・プロピレンを主成分とする合成高分子ゴムからなる緑化屋根としたことにより、前記被覆シート部A,Bは、耐熱性,融着性に優れた材質にすることができるので、融着による連結部分を簡易且つ迅速にすることができ、施工性に優れた建築用板Aとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の一部切除した要部斜視図
【図3】本発明の要部拡大斜視図
【図4】(A)は本発明の縦断正面図
(B)は本発明の拡大縦断正面図
【図5】(A)は屋根板材の斜視図
(B)はジョイント部材の斜視図
(C)は育成用マットの斜視図
(D)は網状シートの斜視図
【図6】(A)は屋根板材の縦断正面図及びイ部拡大断面図
(B)は屋根板材の立上り側部及び連結用屈曲部の連結構造断面図
(C)はジョイント部材の斜視図
【図7】(A)は隣接する屋根板材の接合箇所とジョイント部材とが分離した状態の縦断正面図
(B)は(A)のイ部拡大図
(C)は隣接する屋根板材の接合箇所にジョイント部材を連結した状態の縦断正面図
(D)は(C)のロ部拡大図
【図8】(A)は屋根板材の要部及び別の実施例のジョイント部材の縦断正面図
(B)は屋根板材に別の実施例のジョイント部材を連結した縦断正面図
【図9】本発明の施工状態を示す縦断正面図
【図10】(A)はフックを一体的に形成したジョイント部材を装着した緑化屋根の縦断正面図
(B)はフックを一体的に形成したジョイント部材の斜視図
【符号の説明】
1…主板
2…立上り側部
A…屋根板材
…金属板部
…被覆シート部
5…挟持片
B…ジョイント部材
…金属板部
…被覆シート部
8…育成用マット
9…網状シート

Claims (6)

  1. 主板の幅方向両側端に立上り側部が形成され、一方の立上り側部の上端より外方に向かって連結用屈曲部が形成されてなる金属板部に、防水性及び熱融着性を有する被覆シート部が貼着された屋根板材が複数並設され、その隣接する屋根板材同士において、屋根板材の他方の立上り側部を隣接する屋根板材の一方の立上り側部と連結用屈曲部間に挟持するようにして配置され、隣接する屋根板材同士の被覆シート部が該被覆シート部と同等の材質からなる接合材にて熱融着され水密的に連結固着されて屋根が施工され、該屋根表面上に栽培層が配置されてなることを特徴とする緑化屋根。
  2. 主板の幅方向両側端に立上り側部が形成され、一方の立上り側部の上端より外方に向かって連結用屈曲部が形成されてなる金属板部に、防水性及び熱融着性を有する被覆シート部が貼着された屋根板材と、挟持片を有する鞍形状のジョイント部材と、栽培層と、網状覆い材とからなり、前記屋根板材が複数並設され、その隣接する屋根板材同士において、屋根板材の他方の立上り側部を隣接する屋根板材の一方の立上り側部と連結用屈曲部間に挟持するようにして配置され、隣接する屋根板材同士の被覆シート部が該被覆シート部と同等の材質からなる接合材にて熱融着され水密的に連結固着されて隣接する屋根板材の立上り側部が水密状に接合され、前記主板上に栽培層が配置され、前記ジョイント部材は両挟持片にて隣接する屋根板材の連結箇所における立上り側部と,連結用屈曲部とを挟持するようにして配置され、前記網状覆い材が前記ジョイント部材を介して前記栽培層上を被覆されてなることを特徴とする緑化屋根。
  3. 請求項1又は2において、前記栽培層は複数の育成用マットからなることを特徴とする緑化屋根。
  4. 請求項1,2又は3において、前記屋根板材の被覆シート部は、ハロゲン元素を含まないオレフィン系合成樹脂からなることを特徴とする緑化屋根。
  5. 請求項2,3又は4において、前記ジョイント部材には金属板部に被覆シート部が貼着されてなることを特徴とする緑化屋根。
  6. 請求項1,2,3,4又は5において、前記被覆シート部は、エチレン・プロピレンを主成分とする合成高分子ゴムからなることを特徴とする緑化屋根。
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