JP3556596B2 - 熱成形機用加熱装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱成形機用加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、連続した樹脂シートを成形して、食品、飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋(ふた)等の樹脂製の成形品を成形するための樹脂シートの熱成形ラインにおいては、熱成形機に送り込まれる樹脂シートを加熱する加熱装置が使用されている。
【0003】
ここで、前記熱成形機は、連続した前記樹脂シート上に熱成形方法によって成形品を成形する装置であり、前記樹脂シートは、搬送装置によって1ショットの成形に要する長さずつ間欠的に搬送され、前記熱成形機に送り込まれる。そして、該熱成形機の樹脂シート搬送方向における下流側にはトリミング装置が配設され、該トリミング装置において、前記成形品は樹脂シートから切断、分離され、集積された後、包装、箱詰め等の後工程に送り出される。
【0004】
一方、前記熱成形機の樹脂シート搬送方向における上流側には加熱装置が配設され、該加熱装置において、前記樹脂シートは成形に適した温度にまで加熱されて、前記熱成形機に送り込まれる。そして、前記加熱装置は、通常、前記樹脂シートの搬送路の上下に配設されたパネル状の輻(ふく)射ヒータを有し、該輻射ヒータからの輻射熱によって、前記樹脂シートを加熱するようになっている。
【0005】
ところで、熱成形において、樹脂シートの温度状態は極めて重要な成形ファクターであるから、前記熱成形機に送り込まれる樹脂シートは、全面が均一に加熱され、均一の温度になっている必要がある。このため、従来の熱成形機用加熱装置においては、前記上下に配設された輻射ヒータを、それぞれ、多数のブロックに分割された構造を有するものとし、かつ、ブロック状輻射ヒータのそれぞれの温度を個別に制御することができるようになっている。例えば、前記加熱装置の入口又は出口近傍に位置するブロック状輻射ヒータ及び前記樹脂シートの幅方向の両側近傍に位置するブロック状輻射ヒータの温度を、他の部分に位置するブロック状輻射ヒータの温度よりも高くすることができる。
【0006】
この場合、大きなパネルに多数のブロック状輻射ヒータを組み込んだ構造であると、該ブロック状輻射ヒータを1個1個組み込む必要があるため、前記パネル状の輻射ヒータの生産性が低くなる。また、大きなパネル状の輻射ヒータを加熱装置に取り付ける際の作業性も低下してしまう。さらに、前記ブロック状輻射ヒータの1個が故障したり破損したりした場合の交換作業の際には、前記パネル状の輻射ヒータを加熱装置から取り外してから交換作業を行うか、又は、前記加熱装置内部の狭い空間内にオペレータが潜り込んで交換作業を行う必要があり、作業性が著しく低下してしまう。
【0007】
このような問題を解決するために、従来の熱成形機用加熱装置においては、前記パネル状の輻射ヒータを、複数のモジュールから構成されるモジュール構造としている。
【0008】
図2は従来の熱成形機用加熱装置における上側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図、図3は図2のB−B矢視断面図、図4は従来の熱成形機用加熱装置における下側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図、図5は図4のC−C矢視断面図である。
【0009】
図において、61は上側ヒータモジュールであり、上側カートリッジケース62と該上側カートリッジケース62に取り付けられた複数のブロック状輻射ヒータ69を有する。なお、該ブロック状輻射ヒータ69のそれぞれの大きさは、必ずしも統一されている必要はない。また、63は熱成形機用加熱装置の上側ヒータフレームであり、下面に図2において横方向に延在する上側カートリッジレール64が取り付けられている。
【0010】
そして、前記上側カートリッジレール64の両側に形成された図2において横方向に延在する溝に、前記上側カートリッジケース62の開放部の両縁部分が嵌(かん)合する。これにより、前記上側カートリッジケース62は、前記上側カートリッジレール64に対し、図2において横方向にスライド可能に取り付けられる。
【0011】
一方、71は下側ヒータモジュールであり、下側カートリッジケース72と該下側カートリッジケース72に取り付けられた複数のブロック状輻射ヒータ79を有する。なお、該ブロック状輻射ヒータ79のそれぞれの大きさは、必ずしも統一されている必要はない。また、73は熱成形機用加熱装置の下側ヒータフレームであり、上面に図4において横方向に延在する下側カートリッジレール74が取り付けられている。
【0012】
そして、前記下側カートリッジレール74の両側に形成された図4において横方向に延在する溝に、前記下側カートリッジケース72の開放部の両縁部分が嵌合する。これにより、前記下側カートリッジケース72は、前記下側カートリッジレール74に対し、図4において横方向にスライド可能に取り付けられる。
【0013】
このように、上下のパネル状の輻射ヒータを複数の上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71からなるモジュール構造とし、さらに、前記上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71は、上側ヒータフレーム63及び下側ヒータフレーム73に対してスライド可能に取り付けられる。
【0014】
したがって、モジュール単位で製作した前記上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71を、上側ヒータフレーム63及び下側ヒータフレーム73に前記熱成形機用加熱装置の側面からスライドさせて取り付けることによって、上下のパネル状の輻射ヒータを製作することができるので、該パネル状の輻射ヒータの生産性が高くなる。
【0015】
また、前記ブロック状輻射ヒータが故障したり破損したりした場合の交換作業の際も、該当するモジュールをスライドさせて前記熱成形機用加熱装置の側面から取りだして交換作業を行うことができるので、作業性が向上する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の熱成形機用加熱装置においては、前記上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71を熱成形機用加熱装置の側面からスライドさせて取り出す構造であるため、前記熱成形機用加熱装置の側面に熱成形機用加熱装置の支柱や部品が配設されている場合、前記支柱や部品に対応する位置に取り付けられた前記上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71を横方向に引き出すことができなくなっている。
【0017】
このような場合、まず、ヒータ全体をシートの流れ方向に移動させて、引き出したい前記上側ヒータモジュール61又は下側ヒータモジュール71を前記支柱や部品に対応しない位置に移動させた後、前記上側ヒータモジュール61又は下側ヒータモジュール71を横方向に引き出す必要がある。また、前記上側ヒータモジュール61又は下側ヒータモジュール71を取り付ける際は、逆の作業を行う必要がある。
【0018】
このため、前記支柱や部品に対応する位置に取り付けられた上側ヒータモジュール61又は下側ヒータモジュール71のブロック状輻射ヒータが故障したり破損したりした場合の交換作業は、煩雑となり作業性が低下してしまう。
【0019】
また、前記支柱や部品に対応する位置に取り付けられた上側ヒータモジュール61又は下側ヒータモジュール71をシート流れ方向に移動させるための空間を前記熱成形機用加熱装置内に確保する必要があるので、前記熱成形機用加熱装置が大型化してしまう。
【0020】
さらに、前記上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71を熱成形機用加熱装置の側面からスライドさせて取り付け及び取り外しをするために、前記熱成形機用加熱装置の側方に空間を確保する必要があるので、前記熱成形機用加熱装置の据付用スペースが増大してしまう。
【0021】
さらに、上側ヒータフレーム63及び下側ヒータフレーム73に上側カートリッジレール64及び下側カートリッジレール74を取り付ける必要があるので、構造が複雑となり、製作コストも高くなってしまう。
【0022】
本発明は、前記従来の熱成形機用加熱装置の問題点を解決して、ヒータモジュールを熱成形機用加熱装置の側面からスライドさせることなく、取り付け及び取り外しができるようにすることによって、支柱や部品に対応する位置に取り付けられたヒータモジュールの交換作業を容易なものとし、かつ、熱成形機用加熱装置が大型化することもなく、据付用スペースが狭くても済み、構造が簡単で、製作コストも低い熱成形機用加熱装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の熱成形機用加熱装置においては、樹脂シートの搬送路の上方に配設され、複数のモジュールから成る上ヒータ装置と、前記搬送路の下方に配設され、複数のモジュールから成る下ヒータ装置とを有する熱成形機用加熱装置であって、前記モジュールはそれぞれ、複数のブロック状輻射ヒータが取り付けられたカートリッジケースを備え、該カートリッジケースの一端は支持部材に支持されて位置決めされ、前記カートリッジケースの他端は固定手段によって支持部材に固定される。
【0024】
本発明の他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記カートリッジケースの両端は支持部材の上に載置される。
【0025】
本発明の更に他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記支持部材はフレーム及び該フレームに取り付けられた支持板を備え、前記上ヒータ装置のモジュールのカートリッジケースの一端は、前記支持板の上に載置され、かつ、前記フレームとの間に嵌まり込んで位置決めされる。
【0026】
本発明の更に他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記支持部材はフレーム及び該フレームに取り付けられた支持板を備え、前記下ヒータ装置のモジュールのカートリッジケースの一端は、前記フレームの上に載置され、かつ、前記支持板と前記フレームとの間に嵌まり込んで位置決めされる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】
図1は本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置における上側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図、図6は本発明の実施の形態における熱成形機及び熱成形機用加熱装置の全体側面図、図7は本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置のヒータ装置におけるブロック状輻射ヒータの配置の1例を示す図、図8は図1のA−A矢視断面図、図9は図1のD−D矢視断面図、図10は本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置における下側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図、図11は図10のE−E矢視断面図、図12は図10のF−F矢視断面図である。
【0029】
図において、10は熱成形機用加熱装置であり、連続した樹脂シート37に、カップ麺(めん)、刺身、ゼリー等の食品、果汁、炭酸水等の飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋等の樹脂製の成形品を成形する樹脂シートの熱成形ラインにおいて、前記樹脂シート37の搬送方向における熱成形機30の上流側に配設され、該熱成形機30に送り込まれる前記樹脂シート37を成形に適した温度にまで加熱する。
【0030】
そして、前記熱成形機30は、例えば、真空成形、圧空成形、絞り成形、プレス成形、マッチドモールド成形等の熱成形方法によって前記樹脂シート37上に前記成形品を成形する。
【0031】
なお、前記熱成形機用加熱装置10は前記熱成形機30と離して配設してもよいが、その場合、熱成形機用加熱装置10から送り出された樹脂シート37の温度が低下してしまうので、熱効率の観点から、前記熱成形機用加熱装置10と前記熱成形機30とは、互いに近接して配設することが望ましく、本実施の形態においては、共通のフレームに取り付けられる。
【0032】
また、前記樹脂シート37は、ピンやクランプを備えたチェーン、ベルト等を有する搬送装置36によって両端を把持され、図示されない駆動装置によって1ショットの成形に要する長さずつ間欠的に搬送され、原反ロール38から繰り出されて、前記熱成形機30に送り込まれる。そして、該熱成形機30の樹脂シート37の搬送方向における下流側には図示されないトリミング装置が配設され、該トリミング装置において、前記成形品は樹脂シート37から切断、分離され、集積された後、包装、箱詰め等の後工程に送り出される。
【0033】
本実施の形態における前記樹脂シート37としては、いかなるものであってもよいが、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)、発泡ポリスチレン、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネイト)、ABS樹脂、メタクリル樹脂、生分解性樹脂等が使用される。また、耐水性、ガスバリヤー性等を考慮して、複数種類の樹脂を積層したシートを使用することもできる。
【0034】
そして、11は前記熱成形機用加熱装置10内において、前記樹脂シート37の搬送路の上方に配設された上ヒータ装置、21は前記熱成形機用加熱装置10内において、前記樹脂シート37の搬送路の下方に配設された下ヒータ装置であり、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21は、図示されない昇降駆動装置によって上下方向にそれぞれ移動させられる。
【0035】
ここで、前記上ヒータ装置11は、図7に示されるように、シーズヒータ、磁器製ヒータ、赤外線電球ヒータ等から成るブロック状輻射ヒータ19を同一面上に複数配設することによって全体として1枚の面状のヒータとしたものであり、輻射によって前記樹脂シート37を上方から加熱する。なお、前記ブロック状輻射ヒータ19の大きさは、必ずしも同一の大きさでなくてもよい。
【0036】
さらに、前記上ヒータ装置11は、前記樹脂シート37の搬送方向に複数、例えば、9個の区画に分けられており、各区画が上ヒータ装置11のモジュールとしての上側ヒータモジュール11−i(iは例えば9以下の自然数)を形成する。そのため、前記上側ヒータモジュール11−iは、それぞれ、前記樹脂シート37の幅方向に長い矩(く)形状のヒータ面を有し、該ヒータ面内に複数のブロック状輻射ヒータ19が取り付けられる。
【0037】
また、前記シーズヒータ、磁器製ヒータ、赤外線電球ヒータ等のうちからどれが選択されるかは、加熱温度、ヒータの性能、樹脂シート37の材質等を考慮してなされる事項である。また、前記上ヒータ装置11の温度は、前記ブロック状輻射ヒータ19がシーズヒータから成る場合は500〜700〔℃〕程度、磁器製ヒータから成る場合は300〜500〔℃〕程度とするのが望ましい。
【0038】
そして、前記ブロック状輻射ヒータ19は、1つ1つ独立に発熱量又は温度を制御することができるようになっている。したがって、きめ細かな発熱量又は温度の制御を行うことができる。また、加熱の不要な部分のブロック状輻射ヒータを停止させることもできる。なお、必ずしも、前記ブロック状輻射ヒータ19の1つ1つの発熱量又は温度を独立に制御する必要はなく、例えば、前記ブロック状輻射ヒータ19の中のいくつかをまとめて複数のグループを形成し、該ブロック毎に発熱量又は温度の制御を行うようにすることもできる。この場合、制御装置が複雑にならず、発熱量又は温度の制御を容易に行うことができる。なお、前記ブロックは、前記上側ヒータモジュール11−iに対応するものであってもよい。
【0039】
一方、前記下ヒータ装置21は、輻射によって前記樹脂シート37を下方から加熱するためのものであり、前記樹脂シート37の搬送路に関して、前記上ヒータ装置11と対称に配設される。そして、前記下ヒータ装置21も、前記上ヒータ装置11と同様の構成を有し、前記樹脂シート37の搬送方向に複数、例えば、9個の区画に分けられており、各区画が下ヒータ装置21のモジュールとしての下側ヒータモジュール21−j(jは例えば、9以下の自然数)を形成する。また、該下側ヒータモジュール21−jの矩形状のヒータ面を有し、該ヒータ面内に複数のブロック状輻射ヒータ19が取り付けられる。
【0040】
なお、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21の前記樹脂シート37の搬送方向の寸法は、1ショットの成形に要する前記樹脂シート37の長さよりもやや長い程度である。したがって、前記樹脂シート37は、前記熱成形機用加熱装置10内において、前記熱成形機30が2ショットの成形を行う時間だけ加熱されることになる。
【0041】
また、前記熱成形機30は、フレームに固定された図示されない上テーブル駆動アクチュエータ及び下テーブル駆動アクチュエータ、該上テーブル駆動アクチュエータ及び下テーブル駆動アクチュエータにそれぞれ取り付けられた上テーブル及び下テーブル、該上テーブル及び下テーブルにそれぞれ着脱自在に取り付けられた上型33及び下型35を有する。
【0042】
ここで、該上型33及び下型35は、通常、一方が雌型であり他方が雄型であるが、前記熱成形機30が真空成形機である場合、例えば、雄型に代えてプラグを使用することもできる。また、成形品が食品、飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器や該容器の蓋のような、小型の容器である場合、通常、前記上型33及び下型35はそれぞれ複数の成形型を有し、1回の成形動作、すなわち、1ショットで複数の成形品が樹脂シート37上に成形される。例えば、成形品が小型の容器である場合、前記上型33及び下型35は、前記樹脂シート37の幅方向に10個、樹脂シート搬送方向に5列、合計10×5=50個の成形型を有する。
【0043】
また、樹脂シート成形ラインの生産計画や樹脂シート37の幅等に応じて、前記上型33及び下型35に代えて、より小型の上型及び下型を使用することもできる。
【0044】
また、前記搬送装置36は、前記樹脂シート37の搬送路の両側に前記樹脂シート37の幅方向に移動可能に配設されている。すなわち、左右の前記搬送装置36は互いに平行であって、前記樹脂シート37の幅寸法に合わせて、互いの間隔を変更することができるよう、移動できるようになっている。
【0045】
なお、前記熱成形機用加熱装置10は、図示されない制御装置を有する。該制御装置は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶手段、マウス、キーボード、タッチパネル等の入力手段、CRT、液晶ディスプレー等の表示手段、I/O(入出力インターフェイス)等を有する。そして、前記制御装置は、オペレータの指令又は検出したシート温度等に基づいて、前記ブロック状輻射ヒータ19の発熱量又は温度を制御する。
【0046】
さらに、前記制御装置は、前記熱成形機用加熱装置10のすべて又は一部の動作を総括的に制御する。なお、前記制御装置としては、独立したものでなく、例えば、樹脂シート成形ラインにおけるシート成形機30、トリミング装置等の装置を制御する制御装置の一部として他の制御装置に統合されたものを使用することもできる。
【0047】
次に、前記上側ヒータモジュール11−i及び下側ヒータモジュール21−jの熱成形機用加熱装置10への取り付け構造を説明する。まず、下側ヒータモジュール21−jの取り付け構造を説明する。
【0048】
図10〜12に示されるように、下側ヒータモジュール21−jは、一部開放矩形状の断面を有する概略樋形状の下側カートリッジケース22、及び、該下側カートリッジケース22に取り付けられた複数のブロック状輻射ヒータ19を有する。そして、前記下側カートリッジケース22は、支持部材としての熱成形機用加熱装置10の操作側下ヒータフレーム23及び反操作側下ヒータフレーム24上に取り付けられる。
【0049】
ここで、操作側とは、前記熱成形機用加熱装置10において、前記制御装置の入力手段等が配設され、オペレータが操作その他の作業等を行うために位置する側であり、反操作側とは、前記操作側の反対側である。
【0050】
そして、前記反操作側下ヒータフレーム24の上面には、支持部材としてのL字部材28が固定され、該L字部材28の垂直壁には、支持部材としての支持板25が、前記反操作側下ヒータフレーム24の上面と平行になるように取り付けられる。ここで、前記支持板25の下面と反操作側下ヒータフレーム24の上面との間隔は、前記下側カートリッジケース22の反操作側端部の板厚より僅かに大きい。また、前記支持板25の長手方向(図11における上下方向)の寸法は、前記下側カートリッジケース22の図11における上下方向に関する内側寸法よりも僅かに小さい。
【0051】
これにより、図10〜11に示されるように、前記下側カートリッジケース22の反操作側端部が前記支持板25の下面と反操作側下ヒータフレーム24の上面との間隔に嵌まり込むので、前記下側カートリッジケース22の反操作側端部は、前記反操作側下ヒータフレーム24、L字部材28の垂直壁及びの支持板25によって、所定位置に位置決めされる。
【0052】
一方、前記操作側下ヒータフレーム23の上面には、固定手段としての固定用ボルト26を挿入するボルト穴が穿(せん)設される。なお、前記下側カートリッジケース22の操作側端部にも、対応するボルト穴が穿設されている。そして、図10及び11に示されるように、前記下側カートリッジケース22の操作側端部は、前記操作側下ヒータフレーム23の上面に載置され、固定用ボルト26によって、固定される。
【0053】
次に、上側ヒータモジュール11−iの取り付け構造を説明する。
【0054】
図1、8及び9に示されるように、上側ヒータモジュール11−iは、一部開放矩形状の断面を有する概略樋形状の上側カートリッジケース12、及び、該上側カートリッジケース12に取り付けられた複数のブロック状輻射ヒータ19を有する。そして、前記上側カートリッジケース12は、支持部材としての前記熱成形機用加熱装置10の操作側上ヒータフレーム13及び反操作側上ヒータフレーム14に取り付けられる。
【0055】
ここで、該反操作側上ヒータフレーム14の下面には、支持部材としての反操作側支持板18が、図1及び8における右方へ突出するように固定され、前記反操作側上ヒータフレーム14の下方部分には、図1及び8における右方へ、前記反操作側支持板18の端縁よりも突出する2つの突出部15が形成される。そして、該2つの突出部15の対向する面の間隔は、前記上側カートリッジケース12断面の図9における左右方向に関する外側寸法よりも僅かに大きい。
【0056】
これにより、図1及び8に示されるように、前記上側カートリッジケース12の反操作側端部を前記反操作側支持板18の突出部分に載置した場合、前記上側カートリッジケース12の反操作側端部は、前記反操作側上ヒータフレーム14の下方端面、反操作側支持板18及び2つの突出部15によって、所定位置に位置決めされる。
【0057】
一方、前記操作側上ヒータフレーム13の下面には、操作側支持板17が、図1及び8における左方へ突出するように固定され、該操作側支持板17には固定手段としての固定用ボルト16を挿入するボルト穴43が穿設される。なお、該ボルト穴43はスリット状の長穴であって、前記操作側支持板17上の操作側上ヒータフレーム13の一部も貫通するように穿設される。また、前記上側カートリッジケース12の操作側端部にも、対応するボルト穴(切欠部)44が穿設されている。そして、図1及び8に示されるように、前記上側カートリッジケース12の操作側端部は、前記操作側支持板17の上面に載置され、長尺の矩形ワッシャ板41を介して、固定用ボルト16によって、固定される。
【0058】
次に、前記構成の熱成形機用加熱装置10の動作について説明する。
【0059】
まず、熱成形機用加熱装置10において、樹脂シート37は、原反ロール38から繰り出され、図6における右方から左方へ1ショットの成形に要する長さずつ間欠的に搬送される。そして、前記樹脂シート37は、前記熱成形機用加熱装置10内において所定時間停止し、その間、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21からの輻射熱によって成形に最適な温度範囲、すなわち、成形温度にまで加熱される。
【0060】
なお、該成形温度は、成形条件、前記樹脂シート37の種類、厚さ等によって異なるが、熱成形においては、一般的に、前記樹脂シート37がPVCの場合は120〜140〔℃〕、PSの場合は110〜150〔℃〕、PPの場合は170〜220〔℃〕、PEの場合は140〜190〔℃〕、ABS樹脂の場合は130〜150〔℃〕、PETの場合は135〜155〔℃〕程度である。
【0061】
ここで、前記樹脂シート37の加熱温度は、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21の出力を調節して輻射熱の量を制御することによって、また、図示されない昇降駆動装置を作動させ、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21を上方及び下方に移動させて、前記樹脂シート37と前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21との距離をそれぞれ調整することによって、所定の成形温度にすることができる。
【0062】
ここで、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21のブロック状輻射ヒータ19は、1つ1つ独立に発熱量又は温度が制御される。そして、加熱の不要な部分である、前記2つの搬送装置36の外側の部分に位置するブロック状輻射ヒータ19は、加熱を停止させられることが望ましい。
【0063】
なお、前記樹脂シート37が幅の異なるものに変更された場合は、それに伴い前記2つの搬送装置36の間隔も変更され、該2つの搬送装置36の外側の部分の範囲も変更されるので、停止させられるブロック状輻射ヒータ19の範囲も変更される。
【0064】
次に、成形温度にまで加熱された前記樹脂シート37は搬送され、前記熱成形機30に送り込まれる。そして、前記樹脂シート37が所定位置で停止すると、図示されない上テーブル駆動アクチュエータ及び下テーブル駆動アクチュエータが作動し、上型33及び下型35が下方及び上方に移動することによって樹脂シート37をクランプして成形品を成形する。ここで、成形品が小型の容器である場合、例えば、50個の成形品が1ショットで成形される。この後、前記上型33及び下型35はそれぞれ上方及び下方に、すなわち、互いに離れる方向に移動されて型開きされる。
【0065】
一方、この間に、前記熱成形機用加熱装置10においては、次の1ショット分の長さの樹脂シート37が停止して成形温度にまで加熱される。
【0066】
次に、前記樹脂シート37は再び搬送され、成形品は樹脂シート搬送方向における下流に搬送され前記熱成形機30から送り出されるとともに、次の1ショット分の長さの樹脂シート37が前記熱成形機30に送り込まれる。
【0067】
以上の動作を繰り返すことにより、樹脂シート成形ラインにおいては、多数の成形品が連続的に成形される。
【0068】
ここで、前記樹脂シート成形ラインの運転を継続していると、前記上ヒータ装置11又は下ヒータ装置21のブロック状輻射ヒータ19の中のいくつかが故障したり破損したりすることがある。このような場合、前記ブロック状輻射ヒータ19が取り付けられている上側ヒータモジュール11−i又は下側ヒータモジュール21−jを前記熱成形機用加熱装置10から取り外して、該当するブロック状輻射ヒータ19を交換したり修理した後、再び前記熱成形機用加熱装置10に取り付ける必要がある。
【0069】
まず、下側ヒータモジュール21−jの取り付け及び取り外しについて説明する。
【0070】
最初に固定用ボルト26を取り外すと、下側ヒータモジュール21−jの下側カートリッジケース22の操作側端部が操作側下ヒータフレーム23からフリーの状態になる。そして、前記下側カートリッジケース22を図10において右方へ移動させて、下側カートリッジケース22の反操作側端部を反操作側下ヒータフレーム24の上面と支持板25の下面との間から抜き取る。
【0071】
これにより、前記下側カートリッジケース22は完全にフリーな状態となるので、前記下側ヒータモジュール21−jを持ち上げて、前記操作側下ヒータフレーム23及び反操作側下ヒータフレーム24の上面から上方に離して、前記熱成形機用加熱装置10の操作側から外へ取り出すことができる。
【0072】
そして、ブロック状輻射ヒータ19を交換、修理等の所定の作業が終了した後で、前記下側ヒータモジュール21−jを前記熱成形機用加熱装置10の操作側から内へ搬入する。まず、下側カートリッジケース22の反操作側端部を反操作側下ヒータフレーム24の上面と前記支持板25の下面との間隔に嵌め込む。これにより、前記下側カートリッジケース22の反操作側端部は、前記反操作側下ヒータフレーム24、L字部材28の垂直壁及びの支持板25によって、所定位置に位置決めされる。
【0073】
続いて、前記下側カートリッジケース22の操作側端部を前記操作側下ヒータフレーム23の上面に載置する。そして、前記下側カートリッジケース22の操作側端部のボルト穴と前記操作側下ヒータフレーム23のボルト穴との位置を合わせた後で、該ボルト穴に固定用ボルト26を挿入してボルト締めする。これにより、下側ヒータモジュール21−jは熱成形機用加熱装置10に取り付けられる。
【0074】
次に、上側ヒータモジュール11−iの取り付け及び取り外しについて説明する。
【0075】
図13は図8におけるG部拡大図であって、矩形ワッシャ板が上側カートリッジケースの操作側端部の上面から離れた状態を示す図、図14は図13におけるH矢視断面図、図15は上側カートリッジケースの操作側端部を操作側支持板の上面から離した状態を示す図である。
【0076】
図において44は上側カートリッジケース12の操作側端部に穿設されたスリット状のボルト穴である。
【0077】
図13〜14に示されるように、最初に固定用ボルト16を緩め矩形ワッシャ板41を上側カートリッジケース12の操作側端部の上面から離して、操作側上ヒータフレーム13の上に移動させる(図14の状態)。これにより、前記上側カートリッジケース12の操作側端部が操作側上ヒータフレーム13に固定された操作側支持板17からフリーの状態になる。
【0078】
次に、前記上側カートリッジケース12の反操作側端部を僅かに上方に持ち上げて、前記上側カートリッジケース12を図1において左方へ移動させる。すると、前記上側カートリッジケース12の操作側端部は、図15に示されるように、操作側支持板17の上面から左方へ離れた状態となる。
【0079】
そして、前記上側カートリッジケース12の操作側端部を下げ、上側ヒータモジュール11−i全体を斜めにした後、前記上側ヒータモジュール11−iを図1において右斜め下方へ移動させる。これにより、前記上側ヒータモジュール11−iを操作側上ヒータフレーム13及び反操作側上ヒータフレーム14から下方に離して、前記熱成形機用加熱装置10の操作側から外へ取り出すことができる。
【0080】
そして、ブロック状輻射ヒータ19を交換、修理等の所定の作業が終了した後で、前記上側ヒータモジュール11−iを前記熱成形機用加熱装置10の操作側から内へ搬入する。まず、上側カートリッジケース12の反操作側端部を反操作側支持板18より僅かに上方に持ち上げて前記上側ヒータモジュール11−i全体を斜めにし、前記上側カートリッジケース12を図1において左方へ移動させる。
【0081】
続いて、前記上側カートリッジケース12の前記操作側端部を操作側支持板17と同程度の高さに持ち上げると、前記上側カートリッジケース12の操作側端部は、図15に示されるように、操作側支持板17の上面から左方へ離れた状態となる。そして、前記上側カートリッジケース12を図1において右方へ移動させ、図13に示されるように、前記上側カートリッジケース12の操作側端部を操作側支持版17に載置させる。これにより、前記上側カートリッジケース12の反操作側端部は、前記反操作側支持板18の突出部分に載置され、かつ、2つの突出部15の間に嵌まり込んで、前記反操作側上ヒータフレーム14の端面、反操作側支持板18及び2つの突出部15によって、所定位置に位置決めされる。
【0082】
次に、操作側支持板17のボルト穴43と上側カートリッジケース12の操作側端部のボルト穴44の位置を合わせた後、矩形ワッシャ板41を上側カートリッジケース12の操作側端部の上面に移動させて、固定用ボルト16を締め付ける。これによって、上側ヒータモジュール11−iは熱成形機用加熱装置10に取り付けられる。
【0083】
このように、本実施の形態においては、上側ヒータモジュール11−iの上側カートリッジケース12及び下側ヒータモジュール21−jの下側カートリッジケース22の反操作側端部は、それぞれ、反操作側上ヒータフレーム14の端面、反操作側支持板18及び2つの突出部15の間に、及び、前記反操作側下ヒータフレーム24、L字部材28の垂直壁及びの支持板25の間に嵌まり込んで、位置決めされる。一方、操作側端部は固定用ボルト16及び26によって固定される。
【0084】
したがって、上側ヒータモジュール11−i及び下側ヒータモジュール21−jを熱成形機用加熱装置10の側面からシート搬送方向にスライドさせることなく、取り付け及び取り外しすることができる。このため、前記熱成形機用加熱装置10の支柱や部品に対応する位置に取り付けられた上側ヒータモジュール11−i及び下側ヒータモジュール21−jの交換作業が容易となる。また、前記熱成形機用加熱装置10の側方に空間を確保する必要がないので、前記熱成形機用加熱装置10の据付用スペースが狭くて済む。
【0085】
また、上側ヒータモジュール11−iの上側カートリッジケース12及び下側ヒータモジュール21−jの下側カートリッジケース22の操作側端部は、それぞれ、支持部材である操作側支持板17及び操作側下ヒータフレーム23の上面に載置されて、固定用ボルト16及び26によって固定される。したがって、上側ヒータモジュール11−i及び下側ヒータモジュール21−jを支持する部材の構造が簡単となり、製作コストも低下する。
【0086】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0087】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、熱成形機用加熱装置においては、樹脂シートの搬送路の上方に配設され、複数のモジュールから成る上ヒータ装置と、前記搬送路の下方に配設され、複数のモジュールから成る下ヒータ装置とを有する熱成形機用加熱装置であって、前記モジュールはそれぞれ、複数のブロック状輻射ヒータが取り付けられたカートリッジケースを備え、該カートリッジケースの一端は支持部材に支持されて位置決めされ、前記カートリッジケースの他端は固定手段によって支持部材に固定される。
【0088】
この場合、ヒータモジュールを熱成形機用加熱装置の側面からスライドさせることなく、取り付け及び取り外しすることができる。このため、前記熱成形機用加熱装置支柱や部品に対応する位置に取り付けられたヒータモジュールの交換作業が容易となる。また、前記熱成形機用加熱装置の側方に空間を確保する必要がないので、前記熱成形機用加熱装置の据付用スペースが狭くて済む。
【0089】
本発明の他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記カートリッジケースの両端は支持部材の上に載置される。
【0090】
この場合、ヒータモジュールを支持する支持部材の構造が簡単となり、製作コストも低下する。
【0091】
更に他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記支持部材はフレーム及び該フレームに取り付けられた支持板を備え、前記上ヒータ装置のモジュールのカートリッジケースの一端は、前記支持板の上に載置され、かつ、前記フレームとの間に嵌まり込んで位置決めされる。
【0092】
この場合、上ヒータ装置のモジュールの取り付け及び取り外しが容易となる。
【0093】
更に他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記支持部材はフレーム及び該フレームに取り付けられた支持板を備え、前記下ヒータ装置のモジュールのカートリッジケースの一端は、前記フレームの上に載置され、かつ、前記支持板と前記フレームとの間に嵌まり込んで位置決めされる。
【0094】
この場合、下ヒータ装置のモジュールの取り付け及び取り外しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置における上側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図である。
【図2】従来の熱成形機用加熱装置における上側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図である。
【図3】図2のB−B矢視断面図である。
【図4】従来の熱成形機用加熱装置における下側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図である。
【図5】図4のC−C矢視断面図である。
【図6】本発明の実施の形態における熱成形機及び熱成形機用加熱装置の全体側面図である。
【図7】本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置のヒータ装置におけるブロック状輻射ヒータの配置の1例を示す図である。
【図8】図1のA−A矢視断面図である。
【図9】図1のD−D矢視断面図である。
【図10】本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置における下側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図である。
【図11】図10のE−E矢視断面図である。
【図12】図10のF−F矢視断面図である。
【図13】図8におけるG部拡大図であって、矩形ワッシャ板が上側カートリッジケースの操作側端部の上面から離れた状態を示す図である。
【図14】図13におけるH矢視断面図である。
【図15】上側カートリッジケースの操作側端部を操作側支持板の上面から離した状態を示す図である。
【符号の説明】
10 熱成形機用加熱装置
11 上ヒータ装置
19 ブロック状輻射ヒータ
21 下ヒータ装置
25 支持板
37 樹脂シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱成形機用加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、連続した樹脂シートを成形して、食品、飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋(ふた)等の樹脂製の成形品を成形するための樹脂シートの熱成形ラインにおいては、熱成形機に送り込まれる樹脂シートを加熱する加熱装置が使用されている。
【0003】
ここで、前記熱成形機は、連続した前記樹脂シート上に熱成形方法によって成形品を成形する装置であり、前記樹脂シートは、搬送装置によって1ショットの成形に要する長さずつ間欠的に搬送され、前記熱成形機に送り込まれる。そして、該熱成形機の樹脂シート搬送方向における下流側にはトリミング装置が配設され、該トリミング装置において、前記成形品は樹脂シートから切断、分離され、集積された後、包装、箱詰め等の後工程に送り出される。
【0004】
一方、前記熱成形機の樹脂シート搬送方向における上流側には加熱装置が配設され、該加熱装置において、前記樹脂シートは成形に適した温度にまで加熱されて、前記熱成形機に送り込まれる。そして、前記加熱装置は、通常、前記樹脂シートの搬送路の上下に配設されたパネル状の輻(ふく)射ヒータを有し、該輻射ヒータからの輻射熱によって、前記樹脂シートを加熱するようになっている。
【0005】
ところで、熱成形において、樹脂シートの温度状態は極めて重要な成形ファクターであるから、前記熱成形機に送り込まれる樹脂シートは、全面が均一に加熱され、均一の温度になっている必要がある。このため、従来の熱成形機用加熱装置においては、前記上下に配設された輻射ヒータを、それぞれ、多数のブロックに分割された構造を有するものとし、かつ、ブロック状輻射ヒータのそれぞれの温度を個別に制御することができるようになっている。例えば、前記加熱装置の入口又は出口近傍に位置するブロック状輻射ヒータ及び前記樹脂シートの幅方向の両側近傍に位置するブロック状輻射ヒータの温度を、他の部分に位置するブロック状輻射ヒータの温度よりも高くすることができる。
【0006】
この場合、大きなパネルに多数のブロック状輻射ヒータを組み込んだ構造であると、該ブロック状輻射ヒータを1個1個組み込む必要があるため、前記パネル状の輻射ヒータの生産性が低くなる。また、大きなパネル状の輻射ヒータを加熱装置に取り付ける際の作業性も低下してしまう。さらに、前記ブロック状輻射ヒータの1個が故障したり破損したりした場合の交換作業の際には、前記パネル状の輻射ヒータを加熱装置から取り外してから交換作業を行うか、又は、前記加熱装置内部の狭い空間内にオペレータが潜り込んで交換作業を行う必要があり、作業性が著しく低下してしまう。
【0007】
このような問題を解決するために、従来の熱成形機用加熱装置においては、前記パネル状の輻射ヒータを、複数のモジュールから構成されるモジュール構造としている。
【0008】
図2は従来の熱成形機用加熱装置における上側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図、図3は図2のB−B矢視断面図、図4は従来の熱成形機用加熱装置における下側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図、図5は図4のC−C矢視断面図である。
【0009】
図において、61は上側ヒータモジュールであり、上側カートリッジケース62と該上側カートリッジケース62に取り付けられた複数のブロック状輻射ヒータ69を有する。なお、該ブロック状輻射ヒータ69のそれぞれの大きさは、必ずしも統一されている必要はない。また、63は熱成形機用加熱装置の上側ヒータフレームであり、下面に図2において横方向に延在する上側カートリッジレール64が取り付けられている。
【0010】
そして、前記上側カートリッジレール64の両側に形成された図2において横方向に延在する溝に、前記上側カートリッジケース62の開放部の両縁部分が嵌(かん)合する。これにより、前記上側カートリッジケース62は、前記上側カートリッジレール64に対し、図2において横方向にスライド可能に取り付けられる。
【0011】
一方、71は下側ヒータモジュールであり、下側カートリッジケース72と該下側カートリッジケース72に取り付けられた複数のブロック状輻射ヒータ79を有する。なお、該ブロック状輻射ヒータ79のそれぞれの大きさは、必ずしも統一されている必要はない。また、73は熱成形機用加熱装置の下側ヒータフレームであり、上面に図4において横方向に延在する下側カートリッジレール74が取り付けられている。
【0012】
そして、前記下側カートリッジレール74の両側に形成された図4において横方向に延在する溝に、前記下側カートリッジケース72の開放部の両縁部分が嵌合する。これにより、前記下側カートリッジケース72は、前記下側カートリッジレール74に対し、図4において横方向にスライド可能に取り付けられる。
【0013】
このように、上下のパネル状の輻射ヒータを複数の上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71からなるモジュール構造とし、さらに、前記上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71は、上側ヒータフレーム63及び下側ヒータフレーム73に対してスライド可能に取り付けられる。
【0014】
したがって、モジュール単位で製作した前記上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71を、上側ヒータフレーム63及び下側ヒータフレーム73に前記熱成形機用加熱装置の側面からスライドさせて取り付けることによって、上下のパネル状の輻射ヒータを製作することができるので、該パネル状の輻射ヒータの生産性が高くなる。
【0015】
また、前記ブロック状輻射ヒータが故障したり破損したりした場合の交換作業の際も、該当するモジュールをスライドさせて前記熱成形機用加熱装置の側面から取りだして交換作業を行うことができるので、作業性が向上する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の熱成形機用加熱装置においては、前記上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71を熱成形機用加熱装置の側面からスライドさせて取り出す構造であるため、前記熱成形機用加熱装置の側面に熱成形機用加熱装置の支柱や部品が配設されている場合、前記支柱や部品に対応する位置に取り付けられた前記上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71を横方向に引き出すことができなくなっている。
【0017】
このような場合、まず、ヒータ全体をシートの流れ方向に移動させて、引き出したい前記上側ヒータモジュール61又は下側ヒータモジュール71を前記支柱や部品に対応しない位置に移動させた後、前記上側ヒータモジュール61又は下側ヒータモジュール71を横方向に引き出す必要がある。また、前記上側ヒータモジュール61又は下側ヒータモジュール71を取り付ける際は、逆の作業を行う必要がある。
【0018】
このため、前記支柱や部品に対応する位置に取り付けられた上側ヒータモジュール61又は下側ヒータモジュール71のブロック状輻射ヒータが故障したり破損したりした場合の交換作業は、煩雑となり作業性が低下してしまう。
【0019】
また、前記支柱や部品に対応する位置に取り付けられた上側ヒータモジュール61又は下側ヒータモジュール71をシート流れ方向に移動させるための空間を前記熱成形機用加熱装置内に確保する必要があるので、前記熱成形機用加熱装置が大型化してしまう。
【0020】
さらに、前記上側ヒータモジュール61及び下側ヒータモジュール71を熱成形機用加熱装置の側面からスライドさせて取り付け及び取り外しをするために、前記熱成形機用加熱装置の側方に空間を確保する必要があるので、前記熱成形機用加熱装置の据付用スペースが増大してしまう。
【0021】
さらに、上側ヒータフレーム63及び下側ヒータフレーム73に上側カートリッジレール64及び下側カートリッジレール74を取り付ける必要があるので、構造が複雑となり、製作コストも高くなってしまう。
【0022】
本発明は、前記従来の熱成形機用加熱装置の問題点を解決して、ヒータモジュールを熱成形機用加熱装置の側面からスライドさせることなく、取り付け及び取り外しができるようにすることによって、支柱や部品に対応する位置に取り付けられたヒータモジュールの交換作業を容易なものとし、かつ、熱成形機用加熱装置が大型化することもなく、据付用スペースが狭くても済み、構造が簡単で、製作コストも低い熱成形機用加熱装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の熱成形機用加熱装置においては、樹脂シートの搬送路の上方に配設され、複数のモジュールから成る上ヒータ装置と、前記搬送路の下方に配設され、複数のモジュールから成る下ヒータ装置とを有する熱成形機用加熱装置であって、前記モジュールはそれぞれ、複数のブロック状輻射ヒータが取り付けられたカートリッジケースを備え、該カートリッジケースの一端は支持部材に支持されて位置決めされ、前記カートリッジケースの他端は固定手段によって支持部材に固定される。
【0024】
本発明の他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記カートリッジケースの両端は支持部材の上に載置される。
【0025】
本発明の更に他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記支持部材はフレーム及び該フレームに取り付けられた支持板を備え、前記上ヒータ装置のモジュールのカートリッジケースの一端は、前記支持板の上に載置され、かつ、前記フレームとの間に嵌まり込んで位置決めされる。
【0026】
本発明の更に他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記支持部材はフレーム及び該フレームに取り付けられた支持板を備え、前記下ヒータ装置のモジュールのカートリッジケースの一端は、前記フレームの上に載置され、かつ、前記支持板と前記フレームとの間に嵌まり込んで位置決めされる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】
図1は本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置における上側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図、図6は本発明の実施の形態における熱成形機及び熱成形機用加熱装置の全体側面図、図7は本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置のヒータ装置におけるブロック状輻射ヒータの配置の1例を示す図、図8は図1のA−A矢視断面図、図9は図1のD−D矢視断面図、図10は本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置における下側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図、図11は図10のE−E矢視断面図、図12は図10のF−F矢視断面図である。
【0029】
図において、10は熱成形機用加熱装置であり、連続した樹脂シート37に、カップ麺(めん)、刺身、ゼリー等の食品、果汁、炭酸水等の飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋等の樹脂製の成形品を成形する樹脂シートの熱成形ラインにおいて、前記樹脂シート37の搬送方向における熱成形機30の上流側に配設され、該熱成形機30に送り込まれる前記樹脂シート37を成形に適した温度にまで加熱する。
【0030】
そして、前記熱成形機30は、例えば、真空成形、圧空成形、絞り成形、プレス成形、マッチドモールド成形等の熱成形方法によって前記樹脂シート37上に前記成形品を成形する。
【0031】
なお、前記熱成形機用加熱装置10は前記熱成形機30と離して配設してもよいが、その場合、熱成形機用加熱装置10から送り出された樹脂シート37の温度が低下してしまうので、熱効率の観点から、前記熱成形機用加熱装置10と前記熱成形機30とは、互いに近接して配設することが望ましく、本実施の形態においては、共通のフレームに取り付けられる。
【0032】
また、前記樹脂シート37は、ピンやクランプを備えたチェーン、ベルト等を有する搬送装置36によって両端を把持され、図示されない駆動装置によって1ショットの成形に要する長さずつ間欠的に搬送され、原反ロール38から繰り出されて、前記熱成形機30に送り込まれる。そして、該熱成形機30の樹脂シート37の搬送方向における下流側には図示されないトリミング装置が配設され、該トリミング装置において、前記成形品は樹脂シート37から切断、分離され、集積された後、包装、箱詰め等の後工程に送り出される。
【0033】
本実施の形態における前記樹脂シート37としては、いかなるものであってもよいが、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)、発泡ポリスチレン、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネイト)、ABS樹脂、メタクリル樹脂、生分解性樹脂等が使用される。また、耐水性、ガスバリヤー性等を考慮して、複数種類の樹脂を積層したシートを使用することもできる。
【0034】
そして、11は前記熱成形機用加熱装置10内において、前記樹脂シート37の搬送路の上方に配設された上ヒータ装置、21は前記熱成形機用加熱装置10内において、前記樹脂シート37の搬送路の下方に配設された下ヒータ装置であり、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21は、図示されない昇降駆動装置によって上下方向にそれぞれ移動させられる。
【0035】
ここで、前記上ヒータ装置11は、図7に示されるように、シーズヒータ、磁器製ヒータ、赤外線電球ヒータ等から成るブロック状輻射ヒータ19を同一面上に複数配設することによって全体として1枚の面状のヒータとしたものであり、輻射によって前記樹脂シート37を上方から加熱する。なお、前記ブロック状輻射ヒータ19の大きさは、必ずしも同一の大きさでなくてもよい。
【0036】
さらに、前記上ヒータ装置11は、前記樹脂シート37の搬送方向に複数、例えば、9個の区画に分けられており、各区画が上ヒータ装置11のモジュールとしての上側ヒータモジュール11−i(iは例えば9以下の自然数)を形成する。そのため、前記上側ヒータモジュール11−iは、それぞれ、前記樹脂シート37の幅方向に長い矩(く)形状のヒータ面を有し、該ヒータ面内に複数のブロック状輻射ヒータ19が取り付けられる。
【0037】
また、前記シーズヒータ、磁器製ヒータ、赤外線電球ヒータ等のうちからどれが選択されるかは、加熱温度、ヒータの性能、樹脂シート37の材質等を考慮してなされる事項である。また、前記上ヒータ装置11の温度は、前記ブロック状輻射ヒータ19がシーズヒータから成る場合は500〜700〔℃〕程度、磁器製ヒータから成る場合は300〜500〔℃〕程度とするのが望ましい。
【0038】
そして、前記ブロック状輻射ヒータ19は、1つ1つ独立に発熱量又は温度を制御することができるようになっている。したがって、きめ細かな発熱量又は温度の制御を行うことができる。また、加熱の不要な部分のブロック状輻射ヒータを停止させることもできる。なお、必ずしも、前記ブロック状輻射ヒータ19の1つ1つの発熱量又は温度を独立に制御する必要はなく、例えば、前記ブロック状輻射ヒータ19の中のいくつかをまとめて複数のグループを形成し、該ブロック毎に発熱量又は温度の制御を行うようにすることもできる。この場合、制御装置が複雑にならず、発熱量又は温度の制御を容易に行うことができる。なお、前記ブロックは、前記上側ヒータモジュール11−iに対応するものであってもよい。
【0039】
一方、前記下ヒータ装置21は、輻射によって前記樹脂シート37を下方から加熱するためのものであり、前記樹脂シート37の搬送路に関して、前記上ヒータ装置11と対称に配設される。そして、前記下ヒータ装置21も、前記上ヒータ装置11と同様の構成を有し、前記樹脂シート37の搬送方向に複数、例えば、9個の区画に分けられており、各区画が下ヒータ装置21のモジュールとしての下側ヒータモジュール21−j(jは例えば、9以下の自然数)を形成する。また、該下側ヒータモジュール21−jの矩形状のヒータ面を有し、該ヒータ面内に複数のブロック状輻射ヒータ19が取り付けられる。
【0040】
なお、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21の前記樹脂シート37の搬送方向の寸法は、1ショットの成形に要する前記樹脂シート37の長さよりもやや長い程度である。したがって、前記樹脂シート37は、前記熱成形機用加熱装置10内において、前記熱成形機30が2ショットの成形を行う時間だけ加熱されることになる。
【0041】
また、前記熱成形機30は、フレームに固定された図示されない上テーブル駆動アクチュエータ及び下テーブル駆動アクチュエータ、該上テーブル駆動アクチュエータ及び下テーブル駆動アクチュエータにそれぞれ取り付けられた上テーブル及び下テーブル、該上テーブル及び下テーブルにそれぞれ着脱自在に取り付けられた上型33及び下型35を有する。
【0042】
ここで、該上型33及び下型35は、通常、一方が雌型であり他方が雄型であるが、前記熱成形機30が真空成形機である場合、例えば、雄型に代えてプラグを使用することもできる。また、成形品が食品、飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器や該容器の蓋のような、小型の容器である場合、通常、前記上型33及び下型35はそれぞれ複数の成形型を有し、1回の成形動作、すなわち、1ショットで複数の成形品が樹脂シート37上に成形される。例えば、成形品が小型の容器である場合、前記上型33及び下型35は、前記樹脂シート37の幅方向に10個、樹脂シート搬送方向に5列、合計10×5=50個の成形型を有する。
【0043】
また、樹脂シート成形ラインの生産計画や樹脂シート37の幅等に応じて、前記上型33及び下型35に代えて、より小型の上型及び下型を使用することもできる。
【0044】
また、前記搬送装置36は、前記樹脂シート37の搬送路の両側に前記樹脂シート37の幅方向に移動可能に配設されている。すなわち、左右の前記搬送装置36は互いに平行であって、前記樹脂シート37の幅寸法に合わせて、互いの間隔を変更することができるよう、移動できるようになっている。
【0045】
なお、前記熱成形機用加熱装置10は、図示されない制御装置を有する。該制御装置は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶手段、マウス、キーボード、タッチパネル等の入力手段、CRT、液晶ディスプレー等の表示手段、I/O(入出力インターフェイス)等を有する。そして、前記制御装置は、オペレータの指令又は検出したシート温度等に基づいて、前記ブロック状輻射ヒータ19の発熱量又は温度を制御する。
【0046】
さらに、前記制御装置は、前記熱成形機用加熱装置10のすべて又は一部の動作を総括的に制御する。なお、前記制御装置としては、独立したものでなく、例えば、樹脂シート成形ラインにおけるシート成形機30、トリミング装置等の装置を制御する制御装置の一部として他の制御装置に統合されたものを使用することもできる。
【0047】
次に、前記上側ヒータモジュール11−i及び下側ヒータモジュール21−jの熱成形機用加熱装置10への取り付け構造を説明する。まず、下側ヒータモジュール21−jの取り付け構造を説明する。
【0048】
図10〜12に示されるように、下側ヒータモジュール21−jは、一部開放矩形状の断面を有する概略樋形状の下側カートリッジケース22、及び、該下側カートリッジケース22に取り付けられた複数のブロック状輻射ヒータ19を有する。そして、前記下側カートリッジケース22は、支持部材としての熱成形機用加熱装置10の操作側下ヒータフレーム23及び反操作側下ヒータフレーム24上に取り付けられる。
【0049】
ここで、操作側とは、前記熱成形機用加熱装置10において、前記制御装置の入力手段等が配設され、オペレータが操作その他の作業等を行うために位置する側であり、反操作側とは、前記操作側の反対側である。
【0050】
そして、前記反操作側下ヒータフレーム24の上面には、支持部材としてのL字部材28が固定され、該L字部材28の垂直壁には、支持部材としての支持板25が、前記反操作側下ヒータフレーム24の上面と平行になるように取り付けられる。ここで、前記支持板25の下面と反操作側下ヒータフレーム24の上面との間隔は、前記下側カートリッジケース22の反操作側端部の板厚より僅かに大きい。また、前記支持板25の長手方向(図11における上下方向)の寸法は、前記下側カートリッジケース22の図11における上下方向に関する内側寸法よりも僅かに小さい。
【0051】
これにより、図10〜11に示されるように、前記下側カートリッジケース22の反操作側端部が前記支持板25の下面と反操作側下ヒータフレーム24の上面との間隔に嵌まり込むので、前記下側カートリッジケース22の反操作側端部は、前記反操作側下ヒータフレーム24、L字部材28の垂直壁及びの支持板25によって、所定位置に位置決めされる。
【0052】
一方、前記操作側下ヒータフレーム23の上面には、固定手段としての固定用ボルト26を挿入するボルト穴が穿(せん)設される。なお、前記下側カートリッジケース22の操作側端部にも、対応するボルト穴が穿設されている。そして、図10及び11に示されるように、前記下側カートリッジケース22の操作側端部は、前記操作側下ヒータフレーム23の上面に載置され、固定用ボルト26によって、固定される。
【0053】
次に、上側ヒータモジュール11−iの取り付け構造を説明する。
【0054】
図1、8及び9に示されるように、上側ヒータモジュール11−iは、一部開放矩形状の断面を有する概略樋形状の上側カートリッジケース12、及び、該上側カートリッジケース12に取り付けられた複数のブロック状輻射ヒータ19を有する。そして、前記上側カートリッジケース12は、支持部材としての前記熱成形機用加熱装置10の操作側上ヒータフレーム13及び反操作側上ヒータフレーム14に取り付けられる。
【0055】
ここで、該反操作側上ヒータフレーム14の下面には、支持部材としての反操作側支持板18が、図1及び8における右方へ突出するように固定され、前記反操作側上ヒータフレーム14の下方部分には、図1及び8における右方へ、前記反操作側支持板18の端縁よりも突出する2つの突出部15が形成される。そして、該2つの突出部15の対向する面の間隔は、前記上側カートリッジケース12断面の図9における左右方向に関する外側寸法よりも僅かに大きい。
【0056】
これにより、図1及び8に示されるように、前記上側カートリッジケース12の反操作側端部を前記反操作側支持板18の突出部分に載置した場合、前記上側カートリッジケース12の反操作側端部は、前記反操作側上ヒータフレーム14の下方端面、反操作側支持板18及び2つの突出部15によって、所定位置に位置決めされる。
【0057】
一方、前記操作側上ヒータフレーム13の下面には、操作側支持板17が、図1及び8における左方へ突出するように固定され、該操作側支持板17には固定手段としての固定用ボルト16を挿入するボルト穴43が穿設される。なお、該ボルト穴43はスリット状の長穴であって、前記操作側支持板17上の操作側上ヒータフレーム13の一部も貫通するように穿設される。また、前記上側カートリッジケース12の操作側端部にも、対応するボルト穴(切欠部)44が穿設されている。そして、図1及び8に示されるように、前記上側カートリッジケース12の操作側端部は、前記操作側支持板17の上面に載置され、長尺の矩形ワッシャ板41を介して、固定用ボルト16によって、固定される。
【0058】
次に、前記構成の熱成形機用加熱装置10の動作について説明する。
【0059】
まず、熱成形機用加熱装置10において、樹脂シート37は、原反ロール38から繰り出され、図6における右方から左方へ1ショットの成形に要する長さずつ間欠的に搬送される。そして、前記樹脂シート37は、前記熱成形機用加熱装置10内において所定時間停止し、その間、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21からの輻射熱によって成形に最適な温度範囲、すなわち、成形温度にまで加熱される。
【0060】
なお、該成形温度は、成形条件、前記樹脂シート37の種類、厚さ等によって異なるが、熱成形においては、一般的に、前記樹脂シート37がPVCの場合は120〜140〔℃〕、PSの場合は110〜150〔℃〕、PPの場合は170〜220〔℃〕、PEの場合は140〜190〔℃〕、ABS樹脂の場合は130〜150〔℃〕、PETの場合は135〜155〔℃〕程度である。
【0061】
ここで、前記樹脂シート37の加熱温度は、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21の出力を調節して輻射熱の量を制御することによって、また、図示されない昇降駆動装置を作動させ、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21を上方及び下方に移動させて、前記樹脂シート37と前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21との距離をそれぞれ調整することによって、所定の成形温度にすることができる。
【0062】
ここで、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置21のブロック状輻射ヒータ19は、1つ1つ独立に発熱量又は温度が制御される。そして、加熱の不要な部分である、前記2つの搬送装置36の外側の部分に位置するブロック状輻射ヒータ19は、加熱を停止させられることが望ましい。
【0063】
なお、前記樹脂シート37が幅の異なるものに変更された場合は、それに伴い前記2つの搬送装置36の間隔も変更され、該2つの搬送装置36の外側の部分の範囲も変更されるので、停止させられるブロック状輻射ヒータ19の範囲も変更される。
【0064】
次に、成形温度にまで加熱された前記樹脂シート37は搬送され、前記熱成形機30に送り込まれる。そして、前記樹脂シート37が所定位置で停止すると、図示されない上テーブル駆動アクチュエータ及び下テーブル駆動アクチュエータが作動し、上型33及び下型35が下方及び上方に移動することによって樹脂シート37をクランプして成形品を成形する。ここで、成形品が小型の容器である場合、例えば、50個の成形品が1ショットで成形される。この後、前記上型33及び下型35はそれぞれ上方及び下方に、すなわち、互いに離れる方向に移動されて型開きされる。
【0065】
一方、この間に、前記熱成形機用加熱装置10においては、次の1ショット分の長さの樹脂シート37が停止して成形温度にまで加熱される。
【0066】
次に、前記樹脂シート37は再び搬送され、成形品は樹脂シート搬送方向における下流に搬送され前記熱成形機30から送り出されるとともに、次の1ショット分の長さの樹脂シート37が前記熱成形機30に送り込まれる。
【0067】
以上の動作を繰り返すことにより、樹脂シート成形ラインにおいては、多数の成形品が連続的に成形される。
【0068】
ここで、前記樹脂シート成形ラインの運転を継続していると、前記上ヒータ装置11又は下ヒータ装置21のブロック状輻射ヒータ19の中のいくつかが故障したり破損したりすることがある。このような場合、前記ブロック状輻射ヒータ19が取り付けられている上側ヒータモジュール11−i又は下側ヒータモジュール21−jを前記熱成形機用加熱装置10から取り外して、該当するブロック状輻射ヒータ19を交換したり修理した後、再び前記熱成形機用加熱装置10に取り付ける必要がある。
【0069】
まず、下側ヒータモジュール21−jの取り付け及び取り外しについて説明する。
【0070】
最初に固定用ボルト26を取り外すと、下側ヒータモジュール21−jの下側カートリッジケース22の操作側端部が操作側下ヒータフレーム23からフリーの状態になる。そして、前記下側カートリッジケース22を図10において右方へ移動させて、下側カートリッジケース22の反操作側端部を反操作側下ヒータフレーム24の上面と支持板25の下面との間から抜き取る。
【0071】
これにより、前記下側カートリッジケース22は完全にフリーな状態となるので、前記下側ヒータモジュール21−jを持ち上げて、前記操作側下ヒータフレーム23及び反操作側下ヒータフレーム24の上面から上方に離して、前記熱成形機用加熱装置10の操作側から外へ取り出すことができる。
【0072】
そして、ブロック状輻射ヒータ19を交換、修理等の所定の作業が終了した後で、前記下側ヒータモジュール21−jを前記熱成形機用加熱装置10の操作側から内へ搬入する。まず、下側カートリッジケース22の反操作側端部を反操作側下ヒータフレーム24の上面と前記支持板25の下面との間隔に嵌め込む。これにより、前記下側カートリッジケース22の反操作側端部は、前記反操作側下ヒータフレーム24、L字部材28の垂直壁及びの支持板25によって、所定位置に位置決めされる。
【0073】
続いて、前記下側カートリッジケース22の操作側端部を前記操作側下ヒータフレーム23の上面に載置する。そして、前記下側カートリッジケース22の操作側端部のボルト穴と前記操作側下ヒータフレーム23のボルト穴との位置を合わせた後で、該ボルト穴に固定用ボルト26を挿入してボルト締めする。これにより、下側ヒータモジュール21−jは熱成形機用加熱装置10に取り付けられる。
【0074】
次に、上側ヒータモジュール11−iの取り付け及び取り外しについて説明する。
【0075】
図13は図8におけるG部拡大図であって、矩形ワッシャ板が上側カートリッジケースの操作側端部の上面から離れた状態を示す図、図14は図13におけるH矢視断面図、図15は上側カートリッジケースの操作側端部を操作側支持板の上面から離した状態を示す図である。
【0076】
図において44は上側カートリッジケース12の操作側端部に穿設されたスリット状のボルト穴である。
【0077】
図13〜14に示されるように、最初に固定用ボルト16を緩め矩形ワッシャ板41を上側カートリッジケース12の操作側端部の上面から離して、操作側上ヒータフレーム13の上に移動させる(図14の状態)。これにより、前記上側カートリッジケース12の操作側端部が操作側上ヒータフレーム13に固定された操作側支持板17からフリーの状態になる。
【0078】
次に、前記上側カートリッジケース12の反操作側端部を僅かに上方に持ち上げて、前記上側カートリッジケース12を図1において左方へ移動させる。すると、前記上側カートリッジケース12の操作側端部は、図15に示されるように、操作側支持板17の上面から左方へ離れた状態となる。
【0079】
そして、前記上側カートリッジケース12の操作側端部を下げ、上側ヒータモジュール11−i全体を斜めにした後、前記上側ヒータモジュール11−iを図1において右斜め下方へ移動させる。これにより、前記上側ヒータモジュール11−iを操作側上ヒータフレーム13及び反操作側上ヒータフレーム14から下方に離して、前記熱成形機用加熱装置10の操作側から外へ取り出すことができる。
【0080】
そして、ブロック状輻射ヒータ19を交換、修理等の所定の作業が終了した後で、前記上側ヒータモジュール11−iを前記熱成形機用加熱装置10の操作側から内へ搬入する。まず、上側カートリッジケース12の反操作側端部を反操作側支持板18より僅かに上方に持ち上げて前記上側ヒータモジュール11−i全体を斜めにし、前記上側カートリッジケース12を図1において左方へ移動させる。
【0081】
続いて、前記上側カートリッジケース12の前記操作側端部を操作側支持板17と同程度の高さに持ち上げると、前記上側カートリッジケース12の操作側端部は、図15に示されるように、操作側支持板17の上面から左方へ離れた状態となる。そして、前記上側カートリッジケース12を図1において右方へ移動させ、図13に示されるように、前記上側カートリッジケース12の操作側端部を操作側支持版17に載置させる。これにより、前記上側カートリッジケース12の反操作側端部は、前記反操作側支持板18の突出部分に載置され、かつ、2つの突出部15の間に嵌まり込んで、前記反操作側上ヒータフレーム14の端面、反操作側支持板18及び2つの突出部15によって、所定位置に位置決めされる。
【0082】
次に、操作側支持板17のボルト穴43と上側カートリッジケース12の操作側端部のボルト穴44の位置を合わせた後、矩形ワッシャ板41を上側カートリッジケース12の操作側端部の上面に移動させて、固定用ボルト16を締め付ける。これによって、上側ヒータモジュール11−iは熱成形機用加熱装置10に取り付けられる。
【0083】
このように、本実施の形態においては、上側ヒータモジュール11−iの上側カートリッジケース12及び下側ヒータモジュール21−jの下側カートリッジケース22の反操作側端部は、それぞれ、反操作側上ヒータフレーム14の端面、反操作側支持板18及び2つの突出部15の間に、及び、前記反操作側下ヒータフレーム24、L字部材28の垂直壁及びの支持板25の間に嵌まり込んで、位置決めされる。一方、操作側端部は固定用ボルト16及び26によって固定される。
【0084】
したがって、上側ヒータモジュール11−i及び下側ヒータモジュール21−jを熱成形機用加熱装置10の側面からシート搬送方向にスライドさせることなく、取り付け及び取り外しすることができる。このため、前記熱成形機用加熱装置10の支柱や部品に対応する位置に取り付けられた上側ヒータモジュール11−i及び下側ヒータモジュール21−jの交換作業が容易となる。また、前記熱成形機用加熱装置10の側方に空間を確保する必要がないので、前記熱成形機用加熱装置10の据付用スペースが狭くて済む。
【0085】
また、上側ヒータモジュール11−iの上側カートリッジケース12及び下側ヒータモジュール21−jの下側カートリッジケース22の操作側端部は、それぞれ、支持部材である操作側支持板17及び操作側下ヒータフレーム23の上面に載置されて、固定用ボルト16及び26によって固定される。したがって、上側ヒータモジュール11−i及び下側ヒータモジュール21−jを支持する部材の構造が簡単となり、製作コストも低下する。
【0086】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0087】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、熱成形機用加熱装置においては、樹脂シートの搬送路の上方に配設され、複数のモジュールから成る上ヒータ装置と、前記搬送路の下方に配設され、複数のモジュールから成る下ヒータ装置とを有する熱成形機用加熱装置であって、前記モジュールはそれぞれ、複数のブロック状輻射ヒータが取り付けられたカートリッジケースを備え、該カートリッジケースの一端は支持部材に支持されて位置決めされ、前記カートリッジケースの他端は固定手段によって支持部材に固定される。
【0088】
この場合、ヒータモジュールを熱成形機用加熱装置の側面からスライドさせることなく、取り付け及び取り外しすることができる。このため、前記熱成形機用加熱装置支柱や部品に対応する位置に取り付けられたヒータモジュールの交換作業が容易となる。また、前記熱成形機用加熱装置の側方に空間を確保する必要がないので、前記熱成形機用加熱装置の据付用スペースが狭くて済む。
【0089】
本発明の他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記カートリッジケースの両端は支持部材の上に載置される。
【0090】
この場合、ヒータモジュールを支持する支持部材の構造が簡単となり、製作コストも低下する。
【0091】
更に他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記支持部材はフレーム及び該フレームに取り付けられた支持板を備え、前記上ヒータ装置のモジュールのカートリッジケースの一端は、前記支持板の上に載置され、かつ、前記フレームとの間に嵌まり込んで位置決めされる。
【0092】
この場合、上ヒータ装置のモジュールの取り付け及び取り外しが容易となる。
【0093】
更に他の熱成形機用加熱装置においては、さらに、前記支持部材はフレーム及び該フレームに取り付けられた支持板を備え、前記下ヒータ装置のモジュールのカートリッジケースの一端は、前記フレームの上に載置され、かつ、前記支持板と前記フレームとの間に嵌まり込んで位置決めされる。
【0094】
この場合、下ヒータ装置のモジュールの取り付け及び取り外しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置における上側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図である。
【図2】従来の熱成形機用加熱装置における上側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図である。
【図3】図2のB−B矢視断面図である。
【図4】従来の熱成形機用加熱装置における下側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図である。
【図5】図4のC−C矢視断面図である。
【図6】本発明の実施の形態における熱成形機及び熱成形機用加熱装置の全体側面図である。
【図7】本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置のヒータ装置におけるブロック状輻射ヒータの配置の1例を示す図である。
【図8】図1のA−A矢視断面図である。
【図9】図1のD−D矢視断面図である。
【図10】本発明の実施の形態における熱成形機用加熱装置における下側のパネル状の輻射ヒータのモジュールの側面図である。
【図11】図10のE−E矢視断面図である。
【図12】図10のF−F矢視断面図である。
【図13】図8におけるG部拡大図であって、矩形ワッシャ板が上側カートリッジケースの操作側端部の上面から離れた状態を示す図である。
【図14】図13におけるH矢視断面図である。
【図15】上側カートリッジケースの操作側端部を操作側支持板の上面から離した状態を示す図である。
【符号の説明】
10 熱成形機用加熱装置
11 上ヒータ装置
19 ブロック状輻射ヒータ
21 下ヒータ装置
25 支持板
37 樹脂シート
Claims (4)
- (a)樹脂シートの搬送路の上方に配設され、複数のモジュールから成る上ヒータ装置と、
(b)前記搬送路の下方に配設され、複数のモジュールから成る下ヒータ装置とを有する熱成形機用加熱装置であり、
(c)前記モジュールはそれぞれ、複数のブロック状輻射ヒータが取り付けられたカートリッジケースを備え、
(d)該カートリッジケースの一端は支持部材に支持されて位置決めされ、前記カートリッジケースの他端は固定手段によって支持部材に固定されることを特徴とする熱成形機用加熱装置。 - 前記カートリッジケースの両端は支持部材の上に載置される請求項1に記載の熱成形機用加熱装置。
- 前記支持部材はフレーム及び該フレームに取り付けられた支持板を備え、前記上ヒータ装置のモジュールのカートリッジケースの一端は、前記支持板の上に載置され、かつ、前記フレームとの間に嵌まり込んで位置決めされる請求項2に記載の熱成形機用加熱装置。
- 前記支持部材はフレーム及び該フレームに取り付けられた支持板を備え、前記下ヒータ装置のモジュールのカートリッジケースの一端は、前記フレームの上に載置され、かつ、前記支持板と前記フレームとの間に嵌まり込んで位置決めされる請求項2に記載の熱成形機用加熱装置。
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