JP2002172690A - 熱成形機用加熱装置 - Google Patents

熱成形機用加熱装置

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JP2002172690A
JP2002172690A JP2000372476A JP2000372476A JP2002172690A JP 2002172690 A JP2002172690 A JP 2002172690A JP 2000372476 A JP2000372476 A JP 2000372476A JP 2000372476 A JP2000372476 A JP 2000372476A JP 2002172690 A JP2002172690 A JP 2002172690A
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JP
Japan
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resin sheet
thermoforming machine
heating device
shutter
zone
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JP2000372476A
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English (en)
Inventor
Yuji Ashibe
裕司 芦辺
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】前記加熱装置内において樹脂シートの4辺を把
持することにより、樹脂が周囲から引き込まれて、樹脂
の厚みが部分的に厚くなってしまうことのないようにす
る。 【解決手段】樹脂シート14の搬送路の上方に配設され
た上ヒータ装置11と、前記搬送路の下方に配設された
下ヒータ装置12と、前記搬送路の両側に配設された搬
送装置13とを備える熱成形機用加熱装置10におい
て、該熱成形機用加熱装置10内部の前記搬送路の途中
に配設され、前記樹脂シート14を上下から挟んで把持
する中間シャッタ装置を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱成形機用加熱装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、連続した樹脂シートを成形して、
食品、飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容
器、該容器の蓋(ふた)等の樹脂製の成形品を成形する
ための樹脂シートの熱成形ラインにおいては、熱成形機
に送り込まれる樹脂シートを加熱する加熱装置が使用さ
れている。
【0003】ここで、前記熱成形機は、連続した前記樹
脂シート上に熱成形方法によって成形品を成形する装置
であり、前記樹脂シートは、搬送装置によって1ショッ
トの成形に要する長さずつ間欠的に搬送され、前記熱成
形機に送り込まれる。そして、前記熱成形機の樹脂シー
ト搬送方向における下流側にはトリミング装置が配設さ
れ、該トリミング装置において、前記成形品は樹脂シー
トから切断、分離され、集積された後、包装、箱詰め等
の後工程に送り出される。
【0004】一方、前記熱成形機の樹脂シート搬送方向
における上流側には加熱装置が配設され、該加熱装置に
おいて、前記樹脂シートは成形に適した温度にまで加熱
されて、前記熱成形機に送り込まれる。そして、前記加
熱装置は、通常、前記樹脂シートの搬送路の上下に配設
された輻(ふく)射ヒータを有し、該輻射ヒータからの
輻射熱によって、前記樹脂シートを加熱するようになっ
ている。
【0005】図2は従来の熱成形機の側面及び熱成形機
用加熱装置の側断面を示す図である。
【0006】図において、110は熱成形機用加熱装置
であり、連続した樹脂シート114に成形品を成形する
樹脂シート114の熱成形ラインにおいて、前記樹脂シ
ート114の搬送方向における熱成形機130の上流側
に配設され、該熱成形機130に送り込まれる前記樹脂
シート114を成形に適した温度にまで加熱する。
【0007】そして、前記熱成形機130は、熱成形方
法によって前記樹脂シート114上に前記成形品を成形
する。
【0008】また、前記樹脂シート114は、ピンやク
ランプ等を備えたチェーン、ベルト等を有する搬送装置
113によって両端を把持され、図示されない駆動装置
によって1ショットの成形に要する長さずつ、間欠的に
搬送され、原反ロール115から繰り出されて、前記熱
成形機130に送り込まれる。そして、該熱成形機13
0の樹脂シート114の搬送方向における下流側には図
示されないトリミング装置が配設され、該トリミング装
置において、前記成形品は樹脂シート114から切断、
分離され、集積された後、包装、箱詰め等の後工程に送
り出される。
【0009】なお、前記搬送装置113は、前記樹脂シ
ート114の搬送路の両側に前記樹脂シート114の幅
方向に移動可能に配設されている。すなわち、左右の前
記搬送装置113は互いに平行部分や傾斜部分を有して
おり、前記樹脂シート114の幅寸法に合わせて、互い
の間隔を変更することができるようになっている。
【0010】そして、111は前記熱成形機用加熱装置
110内において、前記樹脂シート114の搬送路の上
方に配設された上ヒータ装置、112は前記熱成形機用
加熱装置110内において、前記樹脂シート114の搬
送路の下方に配設された下ヒータ装置である。
【0011】なお、前記上ヒータ装置111及び下ヒー
タ装置112の搬送方向の寸法は、1ショットの成形に
要する前記樹脂シート114の倍の長さよりもやや長い
程度である。したがって、前記樹脂シート14は、前記
熱成形機用加熱装置110内において、前記熱成形機1
30が2ショットの成形を行う時間だけ加熱されること
になる。
【0012】さらに、前記熱成形機用加熱装置110内
の樹脂シート入口近傍には、前記樹脂シート114の搬
送路を挟んで、上遮蔽(へい)板116及び下遮蔽板1
17が配設される。ここで、前記上遮蔽板116及び下
遮蔽板117は前記上ヒータ装置111及び下ヒータ装
置112からの輻(ふく)射熱を遮るためのものであ
る。
【0013】また、前記熱成形機130は、フレーム1
31に固定された図示されない上テーブル駆動アクチュ
エータ及び下テーブル駆動アクチュエータにそれぞれ取
り付けられた上テーブル132及び下テーブル134、
該上テーブル132及び下テーブル134にそれぞれ着
脱自在に取り付けられた上型133及び下型135を有
する。
【0014】なお、前記熱成形機130と熱成形機用加
熱装置110との間には、該熱成形機用加熱装置110
から熱が逃げないように、開閉式のシャッタが配設され
る。この場合、上側シャッタ121及び下側シャッタ1
22は、それぞれ上側シャッタ駆動シリンダ123及び
下側シャッタ駆動モータ124に取り付けられ、対向し
て移動するようになっている。そして、前記上側シャッ
タ121及び下側シャッタ122は、前記樹脂シート1
14が搬送される時に開き、前記樹脂シート114が停
止している時に閉じて、前記樹脂シート114を上下か
ら挟むようにしている。
【0015】これにより、前記熱成形機用加熱装置11
0から熱が逃げないだけでなく、前記樹脂シート114
が上下方向に位置決めされるので、成形品が正確に前記
樹脂シート114上に成形される。また、前記熱成形機
用加熱装置110内で加熱される前記樹脂シート114
は、前記搬送装置113によって両側を把持されている
だけでなく、前記上側シャッタ121及び下側シャッタ
122によって搬送方向下流側の端部を把持されること
になる。
【0016】したがって、前記樹脂シート114は、3
辺を把持された状態で加熱されるので、所定の位置から
ズレることなく加熱され、各部における温度が均一で所
定の温度となる。
【0017】このように、前記上側シャッタ121及び
下側シャッタ122によって前記樹脂シート114を上
下から挟むようにしているので、前記樹脂シート114
の全面を均一に加熱して、均一の温度状態にすることが
できるので、前記熱成形機130における前記樹脂シー
ト114の熱成形が良好に行われ、良質な成形品を得る
ことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の熱成形機用加熱装置においては、OPS(二軸延伸
ポリスチレン)樹脂のように収縮性の大きな樹脂の場
合、加熱された樹脂が収縮すると、周囲から樹脂が引き
込まれてしまい、その結果、樹脂の厚みが部分的に厚く
なってしまうことがあった。
【0019】その場合、熱成形機によって成形された成
形品の肉厚分布が不均一となるので、不良品が発生して
しまう。
【0020】これは、加熱装置内部において、樹脂シー
トは3辺を把持された状態ではあるものの、把持されて
いない1辺がフリーになっているので、加熱された樹脂
が収縮すると、このフリーな部分の樹脂が引き込まれる
ためである。
【0021】なお、加熱装置内部において、樹脂シート
のフリーな1辺を支持部材によって下方から支えるよう
にした樹脂シートの持ち上げ装置は従来知られている
(特開平10−109359号公報参照)。しかし、こ
のような支持部材は樹脂シートを下方から支持して、樹
脂シートのドローダウン(垂れ下がり)現象を抑制する
ために樹脂シートを持ち上げるだけなので、加熱されて
収縮する樹脂シートに適用しても、上記の問題点を解決
することはできない。しかも、樹脂シートが収縮した
際、支持部分に擦れて傷ついてしまう可能性がある。
【0022】本発明は、前記従来の熱成形機用加熱装置
の問題点を解決して、前記加熱装置内において樹脂シー
トの4辺を把持することにより、加熱によって収縮する
樹脂シートであっても、樹脂が周囲から引き込まれて、
樹脂の厚みが部分的に厚くなってしまうことのない熱成
形機用加熱装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の熱
成形機用加熱装置においては、樹脂シートの搬送路の上
方に配設された上ヒータ装置と、前記搬送路の下方に配
設された下ヒータ装置と、前記搬送路の両側に配設され
た搬送装置とを備える熱成形機用加熱装置において、該
熱成形機用加熱装置内部の前記搬送路の途中に配設さ
れ、前記樹脂シートを上下から挟んで把持する中間シャ
ッタ装置を備える。
【0024】本発明の他の熱成形機用加熱装置において
は、さらに、前記中間シャッタ装置は、前記熱成形機用
加熱装置内部の第1ゾーンと第2ゾーンの間に配設され
る。
【0025】本発明の更に他の熱成形機用加熱装置にお
いては、さらに、前記熱成形機用加熱装置の樹脂シート
出口近傍部分には、前記樹脂シートを上下から挟んで把
持する入側シャッタ装置が配設される。
【0026】本発明の更に他の熱成形機用加熱装置にお
いては、さらに、前記中間シャッタ装置は、前記搬送路
に沿って移動可能に配設される。
【0027】本発明の更に他の熱成形機用加熱装置にお
いては、さらに、前記樹脂シートは加熱によって収縮す
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の実施の形態における熱成形
機の側面及び熱成形機用加熱装置の側断面を示す要部概
念図、図3は本発明の実施の形態における熱成形機及び
熱成形機用加熱装置の全体側面図、図4は図1のA−A
矢視図、図5は図1のB部拡大図、図6は図5のC−C
矢視図である。
【0030】図において、10は熱成形機用加熱装置で
あり、連続した樹脂シート14に、カップ麺(めん)、
刺身、ゼリー等の食品、果汁、炭酸水等の飲料、電気部
品、日用品、医薬品等を収容する容器、該容器の蓋等の
樹脂製の成形品を成形する樹脂シート14の熱成形ライ
ンにおいて、前記樹脂シート14の搬送方向における熱
成形機30の上流側に配設され、該熱成形機30に送り
込まれる前記樹脂シート14を成形に適した温度にまで
加熱する。
【0031】そして、前記熱成形機30は、例えば、真
空成形、圧空成形、絞り成形、プレス成形、マッチドモ
ールド成形等の熱成形方法によって前記樹脂シート14
上に前記成形品を成形する。
【0032】なお、前記熱成形機用加熱装置10は前記
熱成形機30と離して配設してもよいが、その場合、熱
成形機用加熱装置10から送り出された樹脂シート14
の温度が低下してしまうので、熱効率の観点から、前記
熱成形機用加熱装置10と前記熱成形機30とは、互い
に近接して配設することが望ましく、本実施の形態にお
いては、共通のフレームに取り付けられる。
【0033】また、前記樹脂シート14は、ピンやクラ
ンプを備えたチェーン、ベルト等を有する搬送装置13
によって両端を把持され、図示されない駆動装置によっ
て1ショットの成形に要する長さずつ、図4において矢
印で示されるように、間欠的に搬送され、原反ロール1
5から繰り出されて、前記熱成形機30に送り込まれ
る。そして、該熱成形機30の樹脂シート14の搬送方
向における下流側には図示されないトリミング装置が配
設され、該トリミング装置において、前記成形品は樹脂
シート14から切断、分離され、集積された後、包装、
箱詰め等の後工程に送り出される。
【0034】本実施の形態における前記樹脂シート14
としては、いかなるものであってもよいが、例えば、P
VC(ポリ塩化ビニル)、PS(ポリスチレン)、OP
S(二軸延伸ポリスチレン)、発泡ポリスチレン、PP
(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET
(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネ
イト)、ABS樹脂、メタクリル樹脂、生分解性樹脂等
が使用される。また、耐水性、ガスバリヤー性等を考慮
して、複数種類の樹脂を積層したシートを使用すること
もできる。
【0035】そして、11は前記熱成形機用加熱装置1
0内において、前記樹脂シート14の搬送路の上方に配
設された上ヒータ装置、12は前記熱成形機用加熱装置
10内において、前記樹脂シート14の搬送路の下方に
配設された下ヒータ装置であり、前記上ヒータ装置11
及び下ヒータ装置12は、図示されない昇降駆動装置に
よって上方向及び下方向にそれぞれ移動させられる。
【0036】ここで、前記上ヒータ装置11は、シーズ
ヒータ、磁器製ヒータ、赤外線電球ヒータ等から成るブ
ロック状輻射ヒータを同一面上に複数配設することによ
って全体として1枚の面状のヒータとしたものであり、
輻射により前記樹脂シート14を上方から加熱する。
【0037】なお、前記シーズヒータ、磁器製ヒータ、
赤外線電球ヒータ等のうちどれが選択されるかは、加熱
温度、ヒータの性能、樹脂シート14の材質等を考慮し
てなされる事項であるが、一般的には、樹脂シート14
がPP、PE、PS、ABS樹脂の場合はシーズヒータ
が選択され、発砲ポリスチレンや厚肉シートの場合は磁
器製ヒータが選択されるのが望ましい。また、前記上ヒ
ータ装置11の温度は、前記ブロック状輻射ヒータがシ
ーズヒータから成る場合は500〜700〔℃〕程度、
磁器製ヒータから成る場合は300〜500〔℃〕程度
とするのが望ましい。
【0038】そして、前記ブロック状輻射ヒータは、1
つ1つ独立に発熱量又は温度の制御をすることができる
ようになっている。したがって、きめ細かな発熱量又は
温度の制御を行うことができる。
【0039】一方、前記下ヒータ装置12は、輻射によ
って前記樹脂シート14を下方から加熱するためのもの
であり、前記上ヒータ装置11と同様の構造を有し、前
記樹脂シート14の搬送路に対して、前記上ヒータ装置
11と対称に配設される。
【0040】なお、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ
装置12の搬送方向(図1における左右方向)の寸法
は、1ショットの成形に要する前記樹脂シート14の倍
の長さよりもやや長い程度である。したがって、前記樹
脂シート14は、前記熱成形機用加熱装置10内におい
て、前記熱成形機30が2ショットの成形を行う時間だ
け加熱されることになる。
【0041】これをより詳細にみると、前記熱成形機用
加熱装置10内の樹脂シート入口側(図1における右
側)の第1ゾーン10−1において、前記熱成形機30
が1ショットの成形を行う間停止していた前記樹脂シー
ト14の部分は、前記熱成形機30が1ショットの成形
の後、前記搬送装置13によって間欠送りされて、前記
熱成形機用加熱装置10内の樹脂シート出口側(図1に
おいて左側)の第2ゾーン10−2まで移動して停止す
る。続いて、前記熱成形機30が1ショットの成形を行
う間停止した後、前記搬送装置13によって間欠送りさ
れて、前記熱成形機30内に送り込まれるようになって
いる。
【0042】また、前記搬送装置13は、前記樹脂シー
ト14の搬送路の両側に前記樹脂シート14の幅方向に
移動可能に配設されている。すなわち、左右の前記搬送
装置13は互いに平行部分や傾斜部分を有しており、前
記樹脂シート14の幅寸法に合わせて、互いの間隔を変
更することができるよう、図4における矢印で示される
ように、移動することができるようになっている。
【0043】さらに、前記熱成形機用加熱装置10内の
樹脂シート入口近傍には、前記樹脂シート14の搬送路
を挟んで、上遮蔽板16及び下遮蔽板17が配設され
る。ここで、該上遮蔽板16及び下遮蔽板17は前記上
ヒータ装置11及び下ヒータ装置12からの輻射熱を遮
るためのものであり、図4において矢印で示されるよう
に、搬送方向に移動可能に配設される。
【0044】ここで、前記第1ゾーン10−1の樹脂シ
ート入口側の起点よりも、図4における右側の前記樹脂
シート14の部分が加熱されると、該部分は、その後、
さらに、第1ゾーン10−1及び第2ゾーン10−2に
おいて、前記熱成形機30が2ショットの成形を行う時
間加熱されるので、温度が上昇し過ぎてしまう。これを
防止するために、前記第1ゾーン10−1の樹脂シート
入口側の起点よりも右側の前記ブロック状輻射ヒータは
加熱を停止するようになっているが、前記第1ゾーン1
0−1に対応する前記ブロック状輻射ヒータからの輻射
熱が前記第1ゾーン10−1の樹脂シート入口側の起点
よりも右側の前記樹脂シート14の部分にも与えられる
ため、該部分は加熱されてしまう。
【0045】この場合、前記上遮蔽板16及び下遮蔽板
17を配設することによって、前記第1ゾーン10−1
の樹脂シート入口側の起点よりも右側にある前記樹脂シ
ート14の部分は、前記第1ゾーン10−1に対応する
前記ブロック状輻射ヒータの輻射熱から遮蔽されるの
で、前記第1ゾーン10−1に搬入される前に、前記樹
脂シート14が前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置
12からの輻射熱によって加熱されて、温度が上昇し過
ぎることがない。
【0046】また、前記熱成形機30は、フレーム31
に固定された図示されない上テーブル駆動アクチュエー
タ及び下テーブル駆動アクチュエータ、該上テーブル駆
動アクチュエータ及び下テーブル駆動アクチュエータに
それぞれ取り付けられた上テーブル32及び下テーブル
34、該上テーブル32及び下テーブル34にそれぞれ
着脱自在に取り付けられた上型33及び下型35を有す
る。
【0047】ここで、該上型33及び下型35は、通
常、一方が雌型であり他方が雄型であるが、前記熱成形
機30が真空成形機である場合、例えば、雄型に代えて
プラグを使用することもできる。また、成形品が食品、
飲料、電気部品、日用品、医薬品等を収容する容器や該
容器の蓋のような、小型の容器である場合、通常、前記
上型33及び下型35はそれぞれ複数の成形型を有し、
1回の成形動作、すなわち、1ショットで複数の成形品
が樹脂シート14上に成形される。例えば、成形品が小
型の容器である場合、前記上型33及び下型35は、前
記樹脂シート14の幅方向(図4における上下方向)に
10個、樹脂シート搬送方向(図1における左右方向)
に5列、合計10×5=50個の成形型を有する。
【0048】また、樹脂シート成形ラインの生産計画や
樹脂シート14の幅等に応じて、前記上型33及び下型
35に代えて、より小型の上型及び下型を使用すること
もできる。
【0049】さらに、前記熱成形機30と熱成形機用加
熱装置10との間には、該熱成形機用加熱装置10から
熱が逃げないように、開閉式の入側シャッタ装置が配設
される。そして、前記入側シャッタ装置は、入側上シャ
ッタ21及び入側下シャッタ22を有する。ここで、前
記入側上シャッタ21は、入側上シャッタ駆動用シリン
ダ23によって上下方向に移動させられるように、取り
付けられる。一方、前記入側下シャッタ22は、入側下
シャッタ駆動用モータ24によって上下方向に移動させ
られるように、取り付けられる。
【0050】なお、前記入側上シャッタ駆動用シリンダ
23は、油圧シリンダでもよいが、空圧シリンダである
ことが望ましい。また、シリンダに替えてモータを使用
することもできる。また、前記入側下シャッタ駆動用モ
ータ24の場合も、モータに替えて、空圧シリンダ等の
シリンダを使用することもできる。
【0051】この場合、前記入側上シャッタ21及び入
側下シャッタ22は、前記樹脂シート14が搬送される
時にそれぞれ上方及び下方へ移動させられて間隔を開
け、前記樹脂シート14が停止している時にそれぞれ下
方及び上方へ移動させられて、前記樹脂シート14を上
下から挟むようになっている。これにより、前記熱成形
機用加熱装置10から熱が逃げないだけでなく、前記樹
脂シート14が把持されて位置決めされる。
【0052】また、前記熱成形機用加熱装置10内の第
1ゾーン10−1及び第2ゾーン10−2の間には、開
閉式の中間シャッタ装置が配設される。そして、該中間
シャッタ装置は、中間上シャッタ25及び中間下シャッ
タ26を有する。
【0053】ここで、図6に示されるように、前記中間
上シャッタ25は、上シャッタ支持部材46に取り付け
られる。該上シャッタ支持部材46は、左右に立設され
たガイドロッド43に摺(しゅう)動可能に嵌(かん)
合されるとともに、左右の上側シリンダ27に取り付け
られ、該上側シリンダ27によって上下に移動させられ
る。さらに、左右の該上側シリンダ27は、それぞれ、
左右の上側ブラケット45に取り付けられる。該上側ブ
ラケット45は前記樹脂シート14の搬送方向に沿って
設けられた上側ボールネジ41に螺(ら)合され、該上
側ボールネジ41が回転することによって、図5におけ
る左右方向へ移動させられる。なお、左右の前記上側ブ
ラケット45には、前記ガイドロッド43の上端部も取
り付けられている。
【0054】一方、前記中間下シャッタ26は、下シャ
ッタ支持部材48に取り付けられる。該下シャッタ支持
部材48は、左右に立設されたガイドロッド43に摺動
可能に嵌合されるとともに、左右の下側シリンダ28に
取り付けられ、該下側シリンダ28によって上下に移動
させられる。さらに、左右の該下側シリンダ28は、そ
れぞれ、左右の下側ブラケット47に取り付けられる。
該下側ブラケット47は前記樹脂シート14の搬送方向
に沿って設けられた下側ボールネジ42に螺合され、該
下側ボールネジ42が回転することによって、図5にお
ける左右方向へ移動させられる。なお、左右の前記下側
ブラケット47には、前記ガイドロッド43の下端部も
取り付けられている。
【0055】この場合、前記中間上シャッタ25及び中
間下シャッタ26は、前記樹脂シート14が搬送される
時にそれぞれ上方及び下方へ移動させられて間隔を開
け、前記樹脂シート14が停止している時にそれぞれ、
下方及び上方へ移動させられて、前記樹脂シート14を
上下から挟むようになっている。この場合、左右の前記
上側シリンダ27及び下側シリンダ28の動きはそれぞ
れ同期して、前記中間上シャッタ25及び中間下シャッ
タ26が傾くことがないようになっている。
【0056】これにより、比較的高温の前記第2ゾーン
10−2から比較的低温の前記第1ゾーン10−1へ熱
が逃げないだけでなく、前記樹脂シート14が把持され
て、位置決めされる。
【0057】さらに、前記中間上シャッタ25及び中間
下シャッタ26は、前記上側ボールネジ41及び下側ボ
ールネジ42を回転させることによって、図5において
左右方向に移動することができる。したがって、前記熱
成形装置30の上型33及び下型35がサイズの異なる
ものに変更されたりして、前記樹脂シート14の1ショ
ットの送り量が変更され、前記第1ゾーン10−1及び
第2ゾーン10−2の長さが変わってしまう場合でも、
それに対応することができる。この場合、前記上側ボー
ルネジ41及び下側ボールネジ42は、左右の上側ブラ
ケット45及び下側ブラケット47の動きが同期するよ
うに回転する。
【0058】なお、前記上側シリンダ27及び下側シリ
ンダ28は、油圧シリンダでもよいが、空圧シリンダで
あることが望ましい。また、シリンダに替えてモータを
使用することもできる。
【0059】なお、前記熱成形機用加熱装置10は、図
示されない制御装置を有する。該制御装置は、CPU、
MPU等の演算手段、半導体メモリ、ハードディスク等
の記憶手段、マウス、キーボード、タッチパネル等の入
力手段、CRT、液晶ディスプレー等の表示手段、I/
O(入出力インターフェイス)等を有する。そして、前
記制御装置は、オペレータの指令やあらかじめ入力され
たプログラム等に基づいて、前記上ヒータ装置11及び
下ヒータ装置12の発熱量や第1ゾーン10−1及び第
2ゾーン10−2の温度を制御する。
【0060】また、前記制御装置は、前記入側上シャッ
タ駆動用シリンダ23、入側下シャッタ駆動用モータ2
4、上側シリンダ27、下側シリンダ28、上側ボール
ネジ41、下側ボールネジ42等の動きも制御する。さ
らに、前記制御装置は、前記熱成形機用加熱装置10の
すべて又は一部の動作を総括的に制御する。
【0061】なお、前記制御装置としては、独立したも
のでなく、例えば、樹脂シート成形ラインにおけるシー
ト成形機30、トリミング装置等の装置を制御する制御
装置の一部として他の制御装置に統合されたものを使用
することもできる。
【0062】また、前記熱成形機用加熱装置10は、断
熱のために周囲を覆う図示されない壁部材を有すること
が望ましい。該壁部材は、断熱材を有し、前記熱成形機
用加熱装置10の上下左右前後の面を覆うように取り付
けられる。ただし、樹脂シート14が通過する部分や、
装置の一部が通過したり突出する箇所には開口が形成さ
れる。この場合、熱効率を向上させるために、前記開口
の面積はできる限り少なくするとともに、開閉式のシャ
ッタが取り付けられることが望ましい。
【0063】また、前記熱成形機30の熱効率を向上さ
せるためには、壁部材を有することが望ましい。この場
合、前記熱成形機用加熱装置10の壁部材と一体の壁部
材が取り付けられてもよい。
【0064】次に、前記構成の熱成形機用加熱装置10
の動作について説明する。
【0065】まず、熱成形機用加熱装置10において、
樹脂シート14は、原反ロール15から繰り出され、図
1における右方から左方へ1ショットの成形に要する長
さずつ間欠的に搬送される。そして、前記樹脂シート1
4は、前記熱成形機用加熱装置10内において所定時間
停止し、その間、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装
置12からの輻射熱によって成形に最適な温度範囲、す
なわち、成形温度にまで加熱される。
【0066】この時、入側上シャッタ駆動用シリンダ2
3及び入側下シャッタ駆動用モータ24が駆動して、入
側上シャッタ21及び入側下シャッタ22はそれぞれ、
下方及び上方へ移動させられて、前記樹脂シート14を
上下から挟んで把持する。また、上側シリンダ27及び
下側シリンダ28も駆動して、中間上シャッタ25及び
中間下シャッタ26はそれぞれ下方及び上方へ移動させ
られて、前記樹脂シート14を上下から挟んで把持す
る。
【0067】なお、前記成形温度は、成形条件、前記樹
脂シート14の種類、厚さ等によって異なるが、熱成形
においては、一般的に、前記樹脂シート14がPVCの
場合は120〜140〔℃〕、PSの場合は110〜1
50〔℃〕、PPの場合は170〜220〔℃〕、PE
の場合は140〜190〔℃〕、ABS樹脂の場合は1
30〜150〔℃〕、PETの場合は135〜155
〔℃〕程度である。
【0068】ここで、前記樹脂シート14の加熱温度
は、前記上ヒータ装置11及び下ヒータ装置12の出力
を調節して輻射熱の量を制御することによって、また、
図示されない昇降駆動装置を作動させ、前記上ヒータ装
置11及び下ヒータ装置12を上方及び下方に移動させ
て、前記樹脂シート14と前記上ヒータ装置11及び下
ヒータ装置12との距離をそれぞれ調整することによっ
て、所定の成形温度にすることができる。
【0069】また、前記第1ゾーン10−1の樹脂シー
ト入口側の起点よりも図4における右側の前記樹脂シー
ト14の部分が加熱されると、該部分は、その後、さら
に、第1ゾーン10−1及び第2ゾーン10−2におい
て、前記熱成形機30が2ショットの成形を行う時間加
熱されるのであるから、温度が上昇し過ぎてしまうの
で、これを防止するために、前記第1ゾーン10−1の
樹脂シート入口側の起点よりも右側の前記ブロック状輻
射ヒータは停止させらることが望ましい。
【0070】さらに、前記第1ゾーン10−1に対応す
る前記ブロック状輻射ヒータからの輻射熱が前記第1ゾ
ーン10−1の樹脂シート入口側の起点よりも右側の前
記樹脂シート14の部分にも与えられるため、該部分は
加熱されてしまうので、前記上遮蔽板16及び下遮蔽板
17の位置を調整して、前記第1ゾーン10−1の樹脂
シート入口側の起点よりも右側にある前記樹脂シート1
4の部分が、前記第1ゾーン10−1に対応する前記ブ
ロック状輻射ヒータの輻射熱から遮蔽されるようにする
ことが望ましい。
【0071】これにより、前記第1ゾーン10−1に搬
入される前に、前記樹脂シート14が前記上ヒータ装置
11及び下ヒータ装置12からの輻射熱によって加熱さ
れて、温度が上昇し過ぎることがない。
【0072】また、前記樹脂シート14がOPSのよう
に加熱による収縮性の大きなものであっても、前記樹脂
シート14は、左右の前記搬送装置13、入側シャッタ
及び中間シャッタによって4辺を把持された状態で加熱
されるので、加熱された樹脂が収縮して周囲の樹脂を引
き込むようなことがない。したがって、樹脂の厚みが部
分的に厚くなってしまうこともない。
【0073】なお、熱成形装置30の上型33及び下型
35がサイズの異なるものに変更されたりして、前記樹
脂シート14の1ショットの送り量が変更されると、前
記第1ゾーン10−1及び第2ゾーン10−2の長さが
変わってしまう。このような場合には、前記第1ゾーン
10−1の樹脂シート入口側の起点よりも右側の範囲も
変更されるので、停止させられるブロック状輻射ヒータ
の範囲も変更される。また、前記上遮蔽板16及び下遮
蔽板17の位置も調整される。さらに、上側ボールネジ
41及び下側ボールネジ42を回転させることによっ
て、前記中間上シャッタ25及び中間下シャッタ26の
位置を図5において左右方向に移動させて調整する。
【0074】次に、成形温度にまで加熱された前記樹脂
シート14は搬送され、前記熱成形機30に送り込まれ
る。
【0075】この時、入側上シャッタ駆動用シリンダ2
3及び入側下シャッタ駆動用モータ24が駆動して、入
側上シャッタ21及び入側下シャッタ22はそれぞれ上
方及び下方へ移動させられて、前記樹脂シート14を開
放する。また、上側シリンダ27及び下側シリンダ28
も駆動して、中間上シャッタ25及び中間下シャッタ2
6はそれぞれ上方及び下方へ移動させられて、前記樹脂
シート14を開放する。これにより、前記樹脂シート1
4は、スムーズに搬送される。
【0076】そして、前記樹脂シート14が所定位置で
停止すると、再び、入側上シャッタ駆動用シリンダ23
及び入側下シャッタ駆動用モータ24が駆動して、入側
上シャッタ21及び入側下シャッタ22はそれぞれ下方
及び上方へ移動させられて、前記樹脂シート14を上下
から挟んで把持する。また、上側シリンダ27及び下側
シリンダ28も駆動して、中間上シャッタ25及び中間
下シャッタ26はそれぞれ、下方及び上方へ移動させら
れて、再び、前記樹脂シート14を上下から挟んで把持
する。
【0077】一方、図示されない上テーブル駆動アクチ
ュエータ及び下テーブル駆動アクチュエータが作動し、
上型33及び下型35が下方及び上方に移動することに
よって樹脂シート14をクランプして成形品を成形す
る。ここで、成形品が小型の容器である場合、例えば、
50個の成形品が1ショットで成形される。この後、前
記上型33及び下型35はそれぞれ上方及び下方に、す
なわち、互いに離れる方向に移動されて型開きされる。
【0078】そして、この間に、前記熱成形機用加熱装
置10においては、次の1ショット分の長さの樹脂シー
ト14が停止して成形温度にまで加熱される。
【0079】次に、再び、前記入側上シャッタ21及び
入側下シャッタ22はそれぞれ上方及び下方へ移動させ
られて、また、前記中間上シャッタ25及び中間下シャ
ッタ26はそれぞれ上方及び下方へ移動させられて、前
記樹脂シート14を開放する。そして、前記樹脂シート
14は再び搬送され、成形品は樹脂シート搬送方向にお
ける下流に搬送され前記熱成形機30から送り出される
とともに、次の1ショット分の長さの樹脂シート14が
前記熱成形機30に送り込まれる。
【0080】以上の動作を繰り返すことにより、樹脂シ
ート成形ラインにおいては、多数の成形品が連続的に成
形される。
【0081】このように、本実施の形態においては、前
記熱成形機30と熱成形機用加熱装置10との間に、開
閉式の入側シャッタ装置が配設されるとともに、前記熱
成形機用加熱装置10内の第1ゾーン10−1及び第2
ゾーン10−2の間には、開閉式の中間シャッタ装置が
配設される。そして、樹脂シート14の搬送を停止させ
て、加熱する時には、前記入側シャッタ装置の入側上シ
ャッタ21及び入側下シャッタ22、並びに、前記中間
シャッタ装置の中間上シャッタ25及び中間下シャッタ
26が、前記樹脂シート14を上下から挟んで把持する
ようになっている。
【0082】したがって、前記樹脂シート14がOPS
のように加熱による収縮性の大きなものであっても、前
記樹脂シート14は、左右の前記搬送装置13、入側シ
ャッタ装置及び中間シャッタ装置によって4辺を把持さ
れた状態で加熱されるので、加熱された樹脂が収縮して
周囲の樹脂を引き込むようなことがない。これにより、
樹脂の厚みが部分的に厚くなってしまうこともない。
【0083】また、前記中間シャッタ装置の中間上シャ
ッタ25及び中間下シャッタ26は、上側ボールネジ4
1及び下側ボールネジ42を回転させることによって、
前記樹脂シート14の搬送方向に移動させることができ
るようになっている。
【0084】したがって、熱成形装置30の上型33及
び下型35がサイズの異なるものに変更されたりして、
前記樹脂シート14の1ショットの送り量が変更され、
前記第1ゾーン10−1及び第2ゾーン10−2の長さ
が変わってしまう場合であっても、上側ボールネジ41
及び下側ボールネジ42を回転させることによって、前
記中間上シャッタ25及び中間下シャッタ26の位置を
移動させて、常に、第1ゾーン10−1及び第2ゾーン
10−2の間に位置するように調整することができる。
【0085】さらに、前記熱成形機30と熱成形機用加
熱装置10との間に、開閉式の入側シャッタ装置が配設
されているので、前記熱成形機用加熱装置10の熱が前
記熱成形機30に逃げることがない。
【0086】したがって、前記熱成形機用加熱装置10
の熱効率が高くすることができ、かつ、前記熱成形機用
加熱装置10内の温度を一定に保つことができる。
【0087】さらに、前記第1ゾーン10−1及び第2
ゾーン10−2の間には、開閉式の中間シャッタ装置が
配設されているので、比較的高温の前記第2ゾーン10
−2から比較的低温の前記第1ゾーン10−1へ熱が逃
げることがない。
【0088】したがって、前記熱成形機用加熱装置10
の熱効率が高くすることができ、かつ、前記熱成形機用
加熱装置10内の各ゾーンの温度を所定の温度に保つこ
とができる。
【0089】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0090】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば熱成形機用加熱装置においては、樹脂シートの搬送
路の上方に配設された上ヒータ装置と、前記搬送路の下
方に配設された下ヒータ装置と、前記搬送路の両側に配
設された搬送装置とを備える熱成形機用加熱装置におい
て、該熱成形機用加熱装置内部の前記搬送路の途中に配
設され、前記樹脂シートを上下から挟んで把持する中間
シャッタ装置を備える。
【0091】この場合、樹脂シートは、4辺を把持され
た状態で加熱されるので、収縮しても周囲の樹脂を引き
込むようなことがない。これにより、樹脂の厚みが部分
的に厚くなってしまうこともない。
【0092】他の熱成形機用加熱装置においては、さら
に、前記中間シャッタ装置は、前記熱成形機用加熱装置
内部の第1ゾーンと第2ゾーンの間に配設される。
【0093】この場合、比較的高温の前記第2ゾーンか
ら比較的低温の前記第1ゾーンへ熱が逃げることがない
ので、前記熱成形機用加熱装置の熱効率が高くすること
ができ、かつ、前記熱成形機用加熱装置内の各ゾーンの
温度を所定の温度に保つことができる。
【0094】更に他の熱成形機用加熱装置においては、
さらに、前記熱成形機用加熱装置の樹脂シート出口近傍
部分には、前記樹脂シートを上下から挟んで把持する入
側シャッタ装置が配設される。
【0095】この場合、熱成形機用加熱装置の熱が逃げ
ることがないので、前記熱成形機用加熱装置の熱効率が
高くすることができ、かつ、前記熱成形機用加熱装置内
の温度を一定に保つことができる。
【0096】本発明の更に他の熱成形機用加熱装置にお
いては、さらに、前記中間シャッタ装置は、前記搬送路
に沿って移動可能に配設される。
【0097】この場合、樹脂シートの1ショットの送り
量が変更され、前記第1ゾーン及び第2ゾーンの長さが
変わってしまう場合であっても、中間シャッタ装置の位
置を移動させて、常に、第1ゾーン及び第2ゾーンの間
に位置するように調整することができる。
【0098】本発明の更に他の熱成形機用加熱装置にお
いては、さらに、前記樹脂シートは加熱によって収縮す
る。
【0099】この場合、樹脂シートは、左右の前記搬送
装置、入側シャッタ及び中間シャッタによって4辺を把
持された状態で加熱されるので、加熱された樹脂が収縮
して周囲の樹脂を引き込むようなことがない。これによ
り、樹脂の厚みが部分的に厚くなってしまうこともな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における熱成形機の側面及
び熱成形機用加熱装置の側断面を示す要部概念図であ
る。
【図2】従来の熱成形機の側面及び熱成形機用加熱装置
の側断面を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における熱成形機及び熱成
形機用加熱装置の全体側面図である。
【図4】図1のA−A矢視図である。
【図5】図1のB部拡大図である。
【図6】図5のC−C矢視図である。
【符号の説明】
10 熱成形機用加熱装置 10−1 第1ゾーン 10−2 第2ゾーン 11 上ヒータ装置 12 下ヒータ装置 13 搬送装置 14 樹脂シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)樹脂シートの搬送路の上方に配設さ
    れた上ヒータ装置と、(b)前記搬送路の下方に配設さ
    れた下ヒータ装置と、(c)前記搬送路の両側に配設さ
    れた搬送装置とを備える熱成形機用加熱装置において、
    (d)該熱成形機用加熱装置内部の前記搬送路の途中に
    配設され、前記樹脂シートを上下から挟んで把持する中
    間シャッタ装置を備えることを特徴とする熱成形機用加
    熱装置。
  2. 【請求項2】 前記中間シャッタ装置は、前記熱成形機
    用加熱装置内部の第1ゾーンと第2ゾーンの間に配設さ
    れる請求項1に記載の熱成形機用加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記熱成形機用加熱装置の樹脂シート出
    口近傍部分には、前記樹脂シートを上下から挟んで把持
    する入側シャッタ装置が配設される請求項2に記載の熱
    成形機用加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記中間シャッタ装置は、前記搬送路に
    沿って移動可能に配設される請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の熱成形機用加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記樹脂シートは加熱によって収縮する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱成形機用加熱装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007331271A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Sekisui Plastics Co Ltd 熱可塑性樹脂発泡板の熱成形方法
JP2013056486A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Asano Laboratories Co Ltd 熱成形装置、及び熱成形方法

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