JP3556366B2 - 走行案内装置とそのガイドレール - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、主として自動機,搬送装置など各種機器における走行移動体を能率よく案内するのに適した走行案内装置とそのガイドレールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種加工機や運搬機などの機器において所要の操作を行わせる移動体を移動させるには、主としてガイドレールに案内されて走行移動するようにされている。そして、その移動体は主にガイドレール上を転動するガイドローラによって案内支持されて走行し、その走行の駆動力については別途駆動手段、たとえばロープやチエンなど可撓性を有する索条による牽引方式,あるいはリンクやロッドに連結されて移動する方式,または移動体に直接駆動機を搭載してその駆動機による動力でガイドレール上を自走させる方式などが汎用されている。
【0003】
そして、その移動体の走行路となるガイドレールとしては、ガイドローラの転動する案内面とその案内面に沿って転動するガイドローラが走行路から逸脱しないように走行方向に沿って案内をする案内部を備えることを必須としている。さらに、走行する移動体をガイドローラによってガイドレールに保持させることも要件となる。このようなことから、そのガイドレールの形状、特に断面形状は各種要件を満足させる必要があるので一般に形状が複雑になっている。また、このガイドレールに案内されて移動するキャリア(走行体)付設のガイドローラについても、走行時のギャップを少なくして安定走行できるようにするために支持部が複雑な構造とされている。
【0004】
また、ガイドレールの案内部とガイドローラとの接触条件を高精度にして従来の問題点を解決しようとする試みがなされている。その一例として図31及び図32で示されるように、ガイドレール100(110)の両側面を上下ともに傾斜面80,80にして、この両傾斜面80,80に対してV型の案内溝を備えるガイドローラ90を当てがって走行するようになされたものが開発されている。
【0005】
また、本発明者は先願発明(特願平5−340132号)によって案内面に角型の突条を設けてこの角型突条の側面と隣接平面とを案内部とする構成のガイドレールを提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の走行案内装置並びにそのガイドレールは、前述のような条件を満足させる必要上ガイドレールの断面形状を複雑に形成されることが多く、そのために工作上多くの問題点がある。すなわち、断面形状が複雑になると一体に構成するには溶接加工、切削加工などを必要とされ、そのために長い寸法の場合に歪が生じやすいのでその修正に多くの手数を必要とする。しかも加工精度を高めるには、修正を伴うと多くの困難がある。特に、ガイドローラの接触する案内面については研磨加工などを必要とすることが多くで工費が嵩むことになる。そのために、製作費が高くなるので、簡単に構成して目的を達成しようとすると精度の高いものが得られ難い。あるいは精度を必要とする部分とそうでない部分とに分離して組立ねばならないので、全体として嵩高い構造となるのが回避できないなどの問題点がある。
【0007】
例えば、前記図31及び図32で示されるような構成のものでは、案内面が表面積の広い傾斜面80,80にされているので、この面を正確に仕上げるには精度の高い研磨加工が必要で、長尺になると製作費が高くなるために、簡単に構成して目的を達成しようとすると精度の高いものが得られ難い。その結果、高価になるので使用範囲が制限される。しかも、このような両傾斜面80,80を挟んでガイドローラ90を転動させると、接触するそのガイドローラ90は接触面の各点で周速が異なるため、結果的に中間点が摺れ合って摩擦抵抗が増大し、ガイドローラ90はもちろんレールの接触面(傾斜面80)も局部的に摩耗して円滑な案内ができなくなる欠点がある。
【0008】
また、前記本発明者の先願発明では、角型の突条による側面案内部を備える形式で、レールによって案内されるガイドローラが周速の早い周面に対して側面部の速度が一致しないのでその側面で一部スリップするような現象が生じ、接触圧が高まると摩擦抵抗が大きくなって駆動動力にロスが生じる。などの問題点がある。
【0009】
したがって、走行案内装置として重要なガイドローラについては、そのローラの支持構造について精度を高めようとすると全般的に複雑な機構を取入れることになって、工費が嵩むことになる。
【0010】
本発明ではこのような問題点を解決して、簡単な構造で精度を高め、かつ任意の長さ寸法のものを製作容易にして、しかも耐久性を備えて取扱容易な状態で提供できる走行案内装置、およびそのガイドレールを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために構成される本発明の走行案内装置は、
相対的案内をするガイドレールとガイドローラとの当接関係が、
ガイドレールの案内部は、レール構成部材の両側面に上下の傾斜面を鋭角に閉じ合う断面三角状の案内突条をそれぞれ一条と、この案内突条の基部に交差するように隣接する平面部とで構成され、
走行移動体に付設されるガイドローラは、その二個のローラを相対する側の周側部に傾斜面を設けたものにして、僅かに間隔を置いて前記ガイドレールの案内突条を挟んで前記平面部と、その案内突条の少なくとも一方の傾斜面に当接するように一軸上に支持されて、前記ガイドレール両側から挟みつけるようにして少なくとも二組配設される、
ことを特徴とするものである。こうすることによって、ガイドレールとこれに当接するガイドローラとによるそのガイドローラの案内部におけるギャップの少ない安定性のある走行案内装置が得られる。
【0012】
また、本発明のガイドレールは、レール構成部材の両側面に上下の傾斜面を鋭角に閉じ合う断面三角状の案内突条が長手方向にそれぞれ一条形成され、この案内突条の基部に交差するように隣接して上下それぞれに案内平面が形成され、これら案内突条の両傾斜面と前記両案内平面とで走行移動体のガイドローラの案内部構成されることを特徴とするものである。こうすることにより、精度の高いガイドレールが容易に得られるのである
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明では、前記ガイドローラは、走行移動体に前記ガイドレールの両案内部を挟むように所要の間隔で少なくとも一方に二組他方に一組配置され、これらガイドローラのうち片側のガイドローラの支持軸はローラ支持部を偏心させて設けられ、この偏心する支持軸を回動調節してガイドレールに当接する各ローラの接触状態が設定できるようにされているのがよい。このようにすると、ガイドレールに対するガイドローラの接触状態の調整が容易である。
【0014】
また、前記ガイドローラは、所要寸法の厚みを有する走行移動部材に所要の配置で支持
軸が取り付けられ、これらガイドローラの支持軸のうちガイドレールの片側に配されるものが、取付部材の支持軸挿入支持孔位置で調整ネジにてガイドレールの案内面とガイドローラとの接触状態を調整されるように支持されているのがよい。この場合も、前述の場合と同様に案内面に対するガイドローラの接触状態を良好にして振れの生じない円滑な案内ができる。
【0015】
そして、前記ガイドレールに案内されて走行する走行移動体には、そのガイドレールに沿って案内部から離れて付設されるラックと噛み合うピニオンがガイドローラの一個のローラとして組込まれ、このピニオン付きのガイドローラの支持軸には前記走行移動体に搭載される駆動機から動力が伝達される構造にされて、当該走行移動体がガイドレールに沿って自走できるようにされるのがよい。このようにすれば、構造を簡単にして自走できる走行移動体に組込むのが便利である。
【0016】
また、本発明の走行案内装置では、走行移動体は金属板を所要寸法形状で前記ガイドローラ取付部を片面に膨出するようにプレス成形され、その膨出成形部の凹所にて前記ガイドローラの支持軸端部をカシメて固着支持される構成とするのがよい。このような構成にすることで、ガイドローラの支持軸端を凹所内に沈めて固定できて全体を簡易構造とすることができるとともに、装置を軽量化するのに効果的である。
【0017】
また、本発明のガイドレールは、レール構成部材の両側面に上下の傾斜面を鋭角に閉じ合う断面三角状の案内突条が長手方向にそれぞれ一条形成され、この案内突条の基部に交差するように隣接して上下いずれか一方に案内平面が形成され、これら案内突条の両傾斜面と前記案内平面とでローラの案内部が構成されるのがよい。こうすることで、前記案内突条がガイドローラを支える働きをして、案内平面がガイドローラを案内する役目を果たし、振れを生じさせずに案内できる機能を発揮する。また、前記ガイドレールにおける案内突条の基部に隣接して、案内平面と傾斜面の交差部分に連続して細い溝がそれぞれ設けられる構成とすることにより、案内突条と案内平面との境界部が連続せず切り離されるので仕上加工が容易になるとともに、この細い溝を潤滑油の溜まり部として使用できるようになって、ガイドローラの案内をより効果的にできる。
また、前記ガイドレールは、その構成部材板材にて形成され、このレール部材の一方の面に、このレール部材に設けられる左右両ローラの案内部間の幅よりも狭い幅寸法の補助部材を重ねて締結部材で一体に固着され、その補助部材が支持部を構成するのがよい。そのレール構成部材と補助部材とは、中空鋲で一体に固着され、その中空鋲内が取付孔となる。また、その補助部材が脚を構成するのがよい。このようにすることで、補助部材の形状構造を選択すれば種々な用途のガイドレールを構成できる。その一つの方策として補助部材の一側面にラックを設けることで自走式の走行移動体を案内するのに好都合である。また、補助部材を取付脚として活用することができる。なお、レール構成部材と補助部材との締結については鋲,ボルト,固定ピンなどの締結部材を使用して行うことができる。
【0018】
また、前記ガイドレールは半円形に彎曲形成され、その両端部を適宜長さの直線部分に形成され、これら両直線部分に継ぎ手部を備えるようにするのが好ましい。あるいは、前記ガイドレールは所要の半径で円弧状に彎曲形成され、その一端部もしくは両端部に適宜長さの直線部分を備え、両端部もしくは少なくとも直線部分に継ぎ手部を備えているようにするのが好ましい。このようにすると、直線部から曲線部に被移動走行体を移動させて直線運動と彎曲運動とを連続して行わせる機構を構成できて効果的である。
【0019】
本発明のガイドレールは、所要寸法の円形に形成されてその内外周部に前記案内部が形成され、レール部材の一方の面に前記補助部材を一体に取り付けられた旋回型のガイドレールとすることができる。このような構成の旋回型ガイドレールとすれば、円運動して作業する装置を安価に提供できる。
【0020】
また、前記半円形のガイドレールを所要の間隔で相対向して配し、これら両半円形のガイドレールの各両端部を所要長の直線のガイドレールで接続することにより、長円形の循環できるガイドレールを構成することができる。このような構成とすることで、自動機など循環して種々の作業を行わせる装置の案内構造を容易に構築できることになる。とくに、補助部材にラック(ギア)付きのものを採用すれば自走式の走行移動体と組合わせて効果的となる。なお、この長円形の循環できるガイドレールについては、これを無端環状に加工して形成することができる。そして、必要に応じて長円形以外の任意の形状の環状にも接続してはもちろん、無端で形成することができる。
【0021】
前記発明のガイドレールは、角型断面の構成部材で、その構成部材の両側面中間部に前記断面三角状の案内突条が長手方向に形成され、かつその案内突条の基部に交差して隣接する部分に平面の案内面が形成されるようにすることができる。このようなガイドレールの場合、レールの剛性が高いものを単体で得られることになる。なお、このような剛性の高い断面形状のガイドレールにおいても、前述のような円形,半円形,あるいは円弧状などのレールを形成できる。もちろん、円形の場合は全体を機械加工して得られる。
【0022】
また、前記ガイドレールは、レール構成部材の片側の側面にのみ前記断面三角状の案内突条とその基部両側隣接の平面の案内面とを設けられたものを、所要の間隔をとって2本対称に平行して配列されるようにするのがよい。このようにすれば、両ガイドレールの配列間隔を広げることにより軽量で幅広いガイドレールとすることができる。このようなガイドレールもまた円形のものから円弧状のものに致るまで適用できる。
【0023】
本発明のガイドレールでは、その接続端部における裏面に統一された基準軸線上にてキー溝が刻設され、かつこのキー溝に向ってガイドレール構成部材もしく前記補助部材の側面から直交してネジ孔が設けられ、このネジ孔にキーに対する接続心合せのための押しネジが螺合されるようにするのがよい。こうすれば、レール中心線を合致させてレールの接続が容易となる。
【0024】
ガイドレールの継手としては、前記レール構成部材の接続端部において、一方のレール構成部材付設の補助部材を所要長さ寸法突出させ、他方のレール構成部材付設の補助部材を前記一方のレール構成部材付設の補助部材が突出した長さ分短くして、前記補助部材と対応するレール構成部材とがボルト締結できるように一方にボルト孔を他方にネジ孔を設けてなる構成とされるのがよい。また、別なガイドレールの継手部として、接続される両ガイドレールのレール構成部材端部に、案内部に関わらない範囲で継手プレートを配し、この継手プレートにてボルト締結して接続されるようにすることもできる。
【0025】
そのほかに、前記ガイドレールのレール構成部材あるいは補助部材の表面の一部にT字形溝もしくはアリ溝が設けられて、その溝部に帯状に成形されたラックを嵌め込んだり、あるいはセンサ,マイクロスイッチなどの制御機器類を操作する部品を所要位置にセットできるような構成とすることもできる。
【0026】
そして、前記ガイドレールの構成部材は、用途に応じて鋼材(ステンレス鋼を含む)・アルミニウムもしくはアルミニウム合金・銅合金などの金属が選択採用できる。また、鋼材など金属での構成材の案内部表面に高面圧用摺動材料,例えば高面圧に対応できて潤滑性の高い合成樹脂(例えばポリイミド系の高面圧摺動材)の層を付着形成しておけば、摩擦抵抗を低減できてガイドローラの転動を円滑化でき、またその合成樹脂材の選択によって騒音発生の低下,ローラ受支面での塵の発生を無くすることが可能となってより好ましい。あるいは、このレール構成部材を機械的強度の高い合成樹脂、例えばポリアミド系の樹脂あるいは炭素繊維入りの合成樹脂などで構成することができる。
【0027】
また、本発明のガイドレールでは、前述のような構成にされるので、直線のものについて、例えば引抜き塑性加工が可能であり、案内要部も総形の回転刃を使用して、また案内要部を焼入れしたものに対しては砥石を使用してそれぞれ仕上げることができる。また、成形圧延ロールで引抜きすれば、案内要部は加工硬化により表面硬度が上がって、表面は鏡面仕上げとなり、高精度の長尺ガイドレールが容易に得られる。したがって、比較的に短い寸法のものは所要長さに切断して使用できる。しかし、長い距離のガイドレールとするには接続の必要があるが、この場合は前述の継手部によって、レール構成部材を接合させることにより、ずれを生じさせることなく連結でき、しかも簡単な操作で強力な接続が可能になる。
【0028】
【実施例】
次に、本発明の走行案内装置とそのガイドレールについて、実施例の図面を参照しつつ説明する。
【0029】
図1は本発明の走行案内装置に用いられるガイドレールの最も基本的な実施例の一部を斜視図で表し、併せて継手の一部を示している。図2はその図1のII−II視断面図である。図3は図1におけるIII −III 視断面図である。
【0030】
これらの図において、ガイドレール1は、断面方形のレール構成部材2の両側面の中間部に、それぞれ上下の傾斜面4a,4bを鋭角に閉じ合う断面三角状の案内突条4とこの案内突条4の基部に隣接する平面部5,5とが対称に形成され、これら案内突条4とその基部に隣接する平面部5,5とによってガイドローラの案内部3が長手方向に全長にわたって構成されている。そして、このレール構成部材2には、レール構成部材2の上面から下面に向って長手方向で所定のピッチにて取付孔7が
多数設けられている。
【0031】
また、このガイドレール1における前記両案内部3,3の案内突条4の基部には、傾斜面4a並びに傾斜面4bと各平面部5との交差位置に細い溝6が全長にわたって設けてある。この細い溝6は、後述するが使用時の潤滑油溜まりとしての働きと、ガイドローラが案内部3に有効に接触して案内される効果を高める役目を司どっている。
【0032】
そして、このガイドレール1は、全長(例えば2m〜3m)の両端部で図1にてその一方を示されるように、レール構成部材2の裏面側のほぼ中央線上に所要長さのキー溝8が刻設され、接続時レール両端部を突き合せて両方のキー溝8,8に接続用のキー8aが嵌め込まれて正しく接続されるようになっている。なお、このレール構成部材2の端部における両側面には、前記キー溝8に対して小さなネジ孔9がそれぞれ設けられ、これらネジ孔9にキー8aに対する位置調整と外れ止めとを兼ねる小ネジ9aが組込まれている。
【0033】
このような本発明の最も基本的な構成のガイドレール1は、引抜き圧延加工によって製作することができる。そして、この圧延加工時に案内突条4が形成される。なお、案内突条4は、比較的小形に形成するので加工性がよく、またガイドローラとの接触面も少なくて摩擦抵抗を小さくできる。そして、この案内突条4は、加工の都合で先端が丸くなる丸先三角状(図5(a) 参照)、あるいは先端が僅かに平たくなる平先三角状(図5(b) 参照)となるが、いずれであってもよい。この案内突条4の表面並びに案内平面部5の仕上に際して、併わせて細い溝6を刻設するのがよい。もちろん切削加工によって製作してもよい。
【0034】
この本発明のガイドレール1は、例えば図6にて示されるように、各取付孔7を通じてボルトにて機台A,その他ガイドレール1の取付部に対して締結されて敷設される。このようにして敷設されたガイドレール1に対して案内される走行移動体としては、その基盤部について次の図4乃至図6で例示する。
【0035】
走行移動体10(以下キャリアという)は、所要寸法の方形をした基盤11に前記ガイドレール1の案内部3,3に当接する二個一組とするガイドローラ20が左右二組ずつ四組取り付けられて、そのガイドレール1上を走行自在に跨設される。なお、ガイドローラ20の配設数はガイドレール1の各案内部3,3に対して少なくとも一方に一組,他方に二組が配される(図示のものでは、両方に二組ずつ配されている。なお、必要に応じて各二組以上になってもよい)。もちろん、ガイドレール1とキャリア10との位置関係が、キャリア10を吊り懸けた状態で案内させる場合には、一組ずつになってもよい。
【0036】
前記キャリア10に付設されるガイドローラ20は、図6で示されるように、他端部にネジ部21’を備えた頭付の支持軸21に、二個のローラ25,25が僅かな間隔をおいて回転自在に支持されて一組とされている。これら二個のローラ25,25は、その相対する周側部にそれぞれ前記ガイドレール1の案内部3における案内突条4の両傾斜面4a,4bに対応する傾斜縁25aがそれぞれ設けられ、カラー23によって間隔をほぼ一定に保たれて前記基盤11にネジ部21’をナット22で締め付けて取り付けられている。なお、これらローラ25は転がりベアリングを内蔵したものであるのが好ましい。
【0037】
また、キャリア10に取り付けられる前記ガイドローラ20は、その複数組のうち、ガイドレール1を挟んで配される一方の側のものの支持軸21aを僅かな偏心軸にして、この偏心する支持軸21aを所要量回転させることによりガイドレール1を挟んで対峙するガイドローラ20,20とそのガイドレール1の案内部3(案内突条4と案内平面5)との接触状態を調整して正しい案内状態に設定できるようにされている。前記ガイドローラ20は、前述のように二個一組とするローラ25,25が僅かな間隔で支持軸21上に支持されているので、そのローラ25の周面が案内平面5と接触してガイドレール1を両側から対向する他方のガイドローラ20とで挟んで案内されるように設定したときに、各ガイドローラ20の二個のローラ25,25のそれぞれの傾斜縁25aが案内突条4の傾斜面4a(4b)を強く締めつけるような状態とならず、少なくとも片方のローラ25がその案内突条4の傾斜面4a(4b)に接触されて走行時に浮き上がることなく正常に案内されることになる。
【0038】
言換えれば、キャリア10の走行時における横方向の作用力はローラ25の周面とガイドレール1の案内平面5と接触面で受けられ、上下方向の作用力は案内突条4の傾斜面4a(4b)とローラ25の傾斜縁25aとの接触面で受けられ、正常な姿勢で走行案内されることになる。しかも、図6で示されるように、ガイドレール1の案内突条4に対してローラ25の周側縁は僅かな傾斜縁25aでの接触となるので、ローラ25の回転に際して周速差による抵抗も極めて少なくて、その結果円滑な案内が持続してなされる。
【0039】
また、このキャリア10におけるガイドローラ20ついては、図7で例示するように、支持軸21の基盤11に対する取り付け構造を支持軸21の端中心にネジ孔26を設けて、基盤11の取付孔12側から前記支持軸端のネジ孔26に小ネジ27を捩じ込んで締結固定させるような方式も採用できる。あるいは、取付孔12の近傍に摺り割り13を設けて、この摺り割り13の部分を外部からボルト14で締め付けて固定するようにしてもよい。なお、支持軸21の頭部については、なるべく薄い頭にして外形を六角形にしたり、あるいは中心に六角穴を設けてレンチによって廻り止めの機能を発揮できる形状とするのがよい。
【0040】
そして、ガイドレール1の両案内部3,3には、案内突条4と案内平面5との交差部分にそれぞれ細い溝6が設けられているので、案内面(4a,4b及び5)に対して予め潤滑油を塗布しておくと、その潤滑油が細い溝6に溜められて、案内面への潤滑油の補填の役目を果すことができ、案内されるキャリア10の各ガイドローラ20の転動によるレールの摩滅を予防できて、長期使用に耐える機能を発揮することになる。
【0041】
次に図8乃至図11で示されるのは、ガイドレールの他の実施例であって、このガイドレール1Aは幅方向に較べて厚みが薄くなっている。なお、前記実施例のものと同一の構造については同一の符号を付して説明を省略する(以下同様とする)。
【0042】
このガイドレール1Aは、前記実施例のものと同様に、断面において幅方向の両側にて、それぞれ上下の傾斜面4a,4bを鋭角に閉じ合う断面三角状の案内突条4とこの案内突条4の基部に隣接する案内平面5,5とが対称に長手方向に連続して形成され、かつ、それらの案内突条4と案内平面5,5との交差する位置に細い溝6がそれぞれ形成されて案内部3を構成するものである。
【0043】
このような形状のガイドレール1Aは、両案内部3,3の中間で厚み(高さ)方向に適宜間隔で多数の取付孔7が設けられ、使用条件によってはこのガイドレール1A単独で機体Aなどに取り付けられるが、一般的には両案内部3,3間の幅寸法よりも狭い寸法の補助部材30を一方の面(上面または下面)に沿わせて機体(機台)などにボルト定着させて使用される。その際、補助部材30の高さを使用する条件に応じて高くすれば、機体などとこのガイドレール1Aに案内されるキャリア10との位置が離れて走行移動できる関係に保つことができる。また、この逆に補助部材30が低いとキャリア10と取付面とが近接することになる。したがって、用途に応じて補助部材30の高さを選択できる。なお、このようにされたガイドレール1Aにおいても、キャリア10に付設されているガイドローラ20の各組の2個のローラ25,25がこのガイドレール1Aの案内部3,3に当接して走行案内される点で前述のものと同様である。
【0044】
図11で示されるのは、前記ガイドレール1Aを案内として走行するキャリアの基盤の他の例を表している。このキャリア10の基盤11Aは所要寸法の鋼板を一部プレス成形して強度を高め、図上で下側に膨出させた部分(膨出部)15にガイドローラ20を支持する支持軸21端が取り付けられた構造にされている。これらガイドローラ20のガイドレール1Aに対する配置は、図12で示されるように2対1とすることができる。また、図13で示されるように、ガイドレールを挟んで二組ずつとすることができる。いずれの方式を採用しても、前述のようにガイドレール1Aの両案内部3,3に対してローラの接触関係を適正に保つようにすれば、円滑な走行ができる。そして、キャリア10は、このような鋼板のプレス加工による基盤11Aを採用すれば、ガイドローラ20の取付部の締結部分を凹所15aに配して全体を軽量化して安定性のあるものが得られる。なお、図中符号16は機器などにキャリア10の基盤11Aを取り付ける取付孔である。
【0045】
次に、前述の薄型のガイドレール1Aの場合、図14及び図15で示すように、このガイドレールに付設する補助部材として一側面に歯を刻設してなるラック31を、両者に所定のピッチで設ける取付孔32を中空鋲33でカシメて一体に形成し、その中空鋲33の内部を取付ボルト孔としてラック付ガイドレール1Bとすることができる。この場合、ラック31は前述の補助部材30と同様に当該ガイドレールの案内部3,3間の寸法よりも狭い幅となるようにされる。このようなラック付ガイドレール1Bの場合、図17で例示されるようにキャリア10に駆動機Mを搭載して、この駆動機Mにより回転されるピニオンmをラック31の歯に噛み合わせて走行できるようにすれば、自走式のキャリア10を案内することが容易になる。
【0046】
また、このようなラック付ガイドレール1Bを用いれば、例えば図16に示されるように、前述の駆動機Mを搭載したキャリア10に代えて固定式フレーム60の駆動部として、このフレーム60の内部に前述の要領で4組(3組であってもよい)のガイドローラ20をラック付ガイドレール1Bの両側に配設して各ローラ25をガイドレールの案内部3に当接させて、このラック付ガイドレール1Bを案内支持するようにし、駆動機Mの出力軸に取付けたピニオンmをラック31の歯に噛み合わせるようにすれば、その駆動機Mを起動してピニオンmの駆動回転でガイドレールが移動できる装置にすることができる。なお、前記各ガイドローラ20は、支持軸21bを両端部でフレーム60に止めねじにて固定させることにより、垂直に保って支持させることができる。
【0047】
また、駆動機Mを搭載したキャリア10における複数組のガイドローラ20において、図18で示されるように、その1組のガイドローラ20のうちのラック31に対応して駆動機Mの出力軸と歯車で支持軸26を介して繋がるローラを、ラック31と噛み合うピニオン27(歯車)にして支持軸26と一体に形成するとともに、このピニオン27の図上上側の周縁に前述のローラ25と同じく傾斜縁27aを設けるようにすれば、この組の他方のローラ25とによってガイドレール1Bの案内を同時に行わせられ、より有効に機能させることができる。なお、このような形式のものは、ガイドレールとキャリア10との位置関係が図示されるものに限定されず、縦向きにすることも任意なし得る。
【0048】
次に、本発明のガイドレールは、図19(a),(b) で示されるような所要半径で描く円弧状のガイドレール1C,1Dとすることができる。また図20で示されるように半円形のガイドレール1Eとすることができる。これら円弧を描くガイドレールにおいても、その断面形状は前述のように幅方向の両側にそれぞれ案内突条4と案内平面5とを有する案内部3,3が形成されることは同様である。そして、これら円弧状のガイドレール1C,1D,1Eは、所要角度の範囲で形成される円弧部の端部にいずれも直線部分aが設けてある。これらガイドレールの端部に形成される直線部分aは、他の直線形のガイドレールと接続する(継手構造については後述)のを容易にするためである。特に、半円形のガイドレール1Eの場合、所要半径で仕上げるのに直線部分aを所有させることで、寸法精度を容易に測定できる利点を併せ有する。要するに半円(180°)終端から延長される直線部分で計測することで正確な仕上り寸法を知ることができる。なお、これら円弧状のガイドレール1C,1D,1Eは所要寸法に切断された板材を例えばマシニングセンタによって切削・研磨加工することにより作成できる。このような円弧の内外周(案内部3)を加工するには被加工材を一定の姿勢に保って各種の加工を行える工作機によれば、効率よく製作できる。
【0049】
前記の円弧状のガイドレール1C,1D,1Eでは、そのレール構成部材に前述のように補助部材を一体的に取付けて使用することができる。そして、その補助部材30Aにギア31aを備えたものを使用すれば、図21のようなギア付円弧ガイドレール(90°)1F、あるいは図22で示されるようなギア付半円形ガイドレール1Gとなり、ラック付直線形のガイドレールと接続して方向を変える運動を取入れた自走式の走行装置に使用できることになる。なお、ギア31aはラック31と同じ歯(例えばモジュール)とする。
【0050】
そして、前述のようなギア付ガイドレール1F,1Gにあって、曲線(円弧)部から直線部に接続される接続部としては、図23で例示されるようにレール構成部材2Aの直線部分と、直線型のガイドレールにおける補助部材30(ラック31)とを重ね合わせてボルト締結することで接続ができるようにされている。この例では、直線型のガイドレール1Bに取り付く補助部材30(ラック31)の端部を所要長さレール構成部材2Bから突出させ、曲線型のガイドレールは前記直線型のガイドレール1Bから突出すラック31の長さ分ギア31aを備える補助部材30Aを、この曲線型のガイドレールの直線部分aで短くして、両者を組合わせるとラック31とギア31aはもちろんガイドレールの端部も接合され、突出した補助部材30(ラック31)と曲線型ガイドレールのレール構成部材2Aとを一方に設けた取付孔35から他方に設けられた取付ねじ孔36にボルトを通して螺合締着する
ことで連結できる。なお、図中符号37はノックピン孔である。
【0051】
図24で示されるのは、前述の接続構造(継手)によって90°彎曲した内周側にギア31aを有するギア付曲線型ガイドレール1F’を2組とラック付直線型ガイドレール1Bとを組合わせて、180°方向変換できるガイドレールの態様を表している。もちろん、ギア付曲線型ガイドレール1F’の円弧部分の形成角度を90°未満にしたり、90°以上にして走行方向を任意に設定する場合にも同様の接続で行える。
【0052】
図25で示されるのは、ガイドレールのレール構成部材2Cを「J」字型に形成して、このレール構成部材2Cの片面に当該レール構成部材2Cの彎曲半径に対応する半円形のギア30Bと直線のラック31(補助部材30)とを締結部材(この例では中空鋲33)で一体に締結して形成されるJ字型のギア付ガイドレール1Hである。なお、歯の寸法はギア31a,ラック31ともに同じものであることはいうまでもない。
【0053】
以上に説明したような曲線部を有するギア付ガイドレールは、例えば自動機などでキャリア10を直進から曲線移動に連続して走行することで目的の作業を行わせるような機構部に採用して、従来二段階あるいは三段階の切替動作で目的作業を行わせていたような駆動操作を連続して切替えることなく動作させることができるので有効である。また、ギアを付設せずにガイドレールとしてもこのような曲線を交えた走行路を形成することが任意に行える。この場合の継手としては、歯のない補助部材で前述のような接続手段(図23参照)を用いることで行える。
【0054】
次に、図26で示されるのは旋回型ガイドレール1Jの一例であって、(a) は側面図であり、(b) は底面図であり、(c) は図(b) におけるb−b断面の補助部材を下にして表す拡大断面図であり、(d) はレール構成部材と補助部材となる部分を一体に形成された場合の断面図である。これら図にて示されるように、本発明に係る旋回型ガイドレール1Jは、内外両周面に前述のような案内突条4と案内平面5,5とでなる案内部3を備え、かつギア31aを案内部3から離れた位置で周面に設けられているので、この旋回型ガイドレール1Jの両案内部3,3にそれぞれガイドローラ20を当接させて走行できるようにキャリア10を跨設させれば、旋回運動させる装置に採用できる。
【0055】
このような旋回型のガイドレール1Jでは、複数のキャリア10を装備させて、これらキャリア10を繋いで円運動させることもできる。あるいは、内外案内部3,3の一方のみを案内として使用する座板(図示せず)を上に配置して、旋回輪の役目を果すようにすることもできる。また、このような旋回型ガイドレール1Jにおいて、ギア付とする場合に、前記実施例のように外周にギア31aを設けることのみならず、内周にギアを設けることもできる。あるいは、必要に応じて内外両方にギアを設けることも可能である。
【0056】
このような旋回輪としての使用による場合、案内突条4の部分が垂直荷重を受けることになるが、受支するガイドローラ20の数を負荷に応じて増やすことで許容荷重を高めることができ、キャリア10側の構造を任意に設定して自動機や比較的軽荷重用として簡便に構成できる。
【0057】
また、本発明に係るガイドレールは、案内部3を前述のような形状にするとともに、その案内部3に対して二個一組とするガイドローラ20を複数配して当接係合させてレールとキャリア10(または支持体)を相対的に案内支持させる構成であるので、例えばマシニングセンタのような工作機械にて加工するようにすれば、当該工作機の許容する加工範囲で、前述のような曲線型と直線型とのガイドレールを接続せずに無端環状のガイドレールを作成することができる。
【0058】
また、前述のような無端環状のものは、その製作に際して工作機の能力によって限界があるが、先の説明したように曲線型のガイドレール1D,半円型のガイドレール1Eまたは1Gと直線型のガイドレール1A(1B)との組合わせによれば、大型の環状ガイドレールを作成することができる。この場合の継手部としては、前述のように補助部材30と30Aとをずらせてレール構成部材2Aとの組合わせによる継手とするほかに、図1で例示されるようなキー8による接続も可能である。この場合、レール側面に設けられた小ネジ9aによるキー8に対する推力での調整で接続するレールの中心線の合致を容易にして接続精度を高めることができる。
【0059】
また、図8で例示されるように、接続する両ガイドレールの片面に継手片40を重ねてボルト41にてレール構成部材2A,2Aと接続するような方式も採用できる。この場合は、継手片40が走行するキャリア10と接触しない寸法とすることが必要である。
【0060】
図27にて示されるのは、前記図1乃至図3で説明したような断面方形のガイドレールの変形された形状のものであり、前述の案内突条4に隣接する案内平面5と溝6とが図において下側(片側)にのみ形成された直線型のガイドレール1Kである。このガイドレール1Kは、使用に際して前述のようにレール構成部材の上面から下面に所要の間隔で取付孔7が設けられ、これら取付孔7を通じてボルトにて機台などに取付けて使用される。そして、このガイドレール1Kに対する走行移動体のキャリア10は配設された4組のガイドローラ20の各ローラ25,25を図27(a) (b) で示されるように案内突条4を挟んで接触させ、下側になるローラ25のみが案内平面5に周面を当接されてこのローラ25と上側のローラ25との傾斜縁25aによって案内突条4の傾斜面4a,4bとの接触で振れを防いで正しい走行ができる。
【0061】
また、図28(a) (b) で示されるのは、さらに他の実施例で、この図によって示されるガイドレール1Lは、両案内部3における図上上側のみに案内平面5を有する薄型のガイドレールである。このガイドレール1Lにても、前記ガイドレール1Kと同様に、かつ前述の案内突条4の上下両側に案内平面5を有するレールと同様の機能並びに効果を有している。また、細い溝6をも備えている。
【0062】
このような案内突条4の片側にのみ案内平面5を有しているガイドレール1K,1Lのような形式では、案内突条4の両側に案内平面5を有するガイドレールに比較して負荷が小さい場合に使用して好適である。また、走行案内されるキャリアの動作状況に応じて案内平面5を有する側を上下に選択して使用できる。また、この形式のガイドレールは、必要に応じて前述のようなラック付のガイドレールとして、あるいは曲線型(円弧,半円など)のギア付もしくはギアなしのものとして使用することも任意成し得る。
【0063】
また、本発明の趣旨によれば、図示省略するが、馬蹄形状,U字型,L字型あるいはくの字型など彎曲部を伴う形状のガイドレールを作成することができ、いずれの形状においてもその規模に応じて一体型から接続型に致るまで、前述の機能を発揮できるものが得られる。
【0064】
次に、本発明に係るガイドレール1(説明の都合上符号1で総称する)に案内される走行装置のキャリア10は、前述のように基盤11に取り付く例えば四組のガイドローラ20が、このガイドレール1の両側の案内部3,3に二組ずつ所要の間隔で当接させて配設される。そして、ガイドレール1が直線の場合は一般にガイドローラ20を左右等間隔で配置すれば問題はない。しかしながら、曲線を交えたガイドレール1の場合、キャリア10がその曲線部を移動する際に、ガイドレール1の曲線部の外側と内側との回転半径が異なるので、外側に配置されるガイドローラ20と内側に配置されるガイドローラ20との間隔が等しいと曲線部では移動不能となる。したがって、所要回転角キャリア10が無理なく変位できるようにするには内側に位置するガイドローラ20に対して外側に位置するガイドローラ20の走行方向の間隔を大きく取る必要がある。しかも、曲線部のみならず直線部でも正しくガイドレール1を両側から挟むようにして安定走行させる必要がある。
【0065】
このような条件を満足させるには、キャリア10に設けられるガイドローラ20の配置間隔をガイドレール1の直線部でも曲線部でも同条件で走行案内させるために、曲線部における回転半径の大きい側のガイドローラ20の配置間隔を回転半径の小さい側のガイドローラ20の配置間隔を基準にして次のような関係で設定するのが好ましい。すなわち、図29において、
A:ガイドレールの幅方向の案内平面間の幅寸法
D:ガイドレールの曲線部の中心を描く半径
E:ガイドレールの曲線部の内周ガイドローラの中心線を描く半径
r:ガイドローラの半径
b:キャリアの中心とガイドレールの曲線部の円弧中心とを結ぶ線上からガイドレール内周面に接して移動する2個のガイドローラ中心迄の距離であって、予め設定される寸法
とすると、
まず、直線区間におけるガイドレールを挟んで配される左右のガイドローラの間隔eは、
e=A+(r×2)
であり、キャリアが曲線ガイドレール上に移動した場合でも、その左右のガイドローラの間隔eが等しいものでなければならない。そこで、予め設定してある曲線ガイドレールにおける内周走行面と接する側の2個のローラの中心を結ぶ直線から曲線ガイドレールの円弧を描く半径中心までの距離hを求めると、
【0066】
【数1】
Figure 0003556366
【0067】
曲線ガイドレール上におけるキャリアの中心を通る軸線から前記内周走行面と接する側の2個のローラの中心を結ぶ直線までの距離cは、
c=D−h
であり、キャリアの中心からこのキャリアに配される4個のガイドローラの中心を通る円の半径をOとすると、この半径Oは、
【0068】
【数2】
Figure 0003556366
【0069】
そして、曲線ガイドレール上におけるキャリアの中心を通る軸線からこの曲線ガイドレールの外周走行面と接する側の2個のローラの中心を結ぶ直線までの距離dは、
d=e−c
であるから、先に求めた値Oとこの値dとから、次の式によって前記キャリアの中心とガイドレールの曲線部の円弧中心とを結ぶ線上からガイドレール外周面に接して移動する2個のガイドローラ中心迄の距離aが求められる。
【0070】
【数3】
Figure 0003556366
【0071】
こうして、キャリアに設けられるガイドレールを挟んで左右のガイドローラの配置間隔a,bを設定しておけば、直線部から曲線部を通って移動する走行移動装置とそのガイドレールとが容易に得られることになる。なお、前記例は、複数箇所に曲線部が形成される場合にそれら曲線部の回転半径がいずれも同じ条件にされる。
【0072】
前述のようにして求められた設定でキャリアのガイドローラの配置が行われていると、キャリアが曲線ガイドレールから直線ガイドレールに移行する際、その曲線と直線との境目で案内面とガイドローラとの間で極く僅かに遊びが生じるが直線部に移行すると通常の精度に回復して何等支障なく走行案内され初期の目的を達成することができる。もちろん、ラック(ギア)付ガイドレールであれば、前述のような各種の形状において、自走することができることになり、物品の搬送のみならずこれら形状のガイドレールに沿っての各種運動が容易にできることになる。
【0073】
本発明は、さらに前述の各種ガイドレールのようなガイドレールの幅を特定してそのレール構成部材の両側部に案内部3,3を備える所謂一体型のガイドレールのほかに、図30で示されるように、レール構成部材2Fの片側にのみ前述のような構造の案内部3を有し、反対側には案内部3を有しない構造のガイドレール1Pを左右対称に一対用意して、これらガイドレール1P,1Pを所要の間隔で平行に配列することで、平行する案内部3,3の間隔を広げて使用することができる。
【0074】
このようにされた分離型のガイドレール1Pは、両方のレール構成部材2F,2Fを案内部3,3の間隔を一定に保ち得るように繋ぎ材45で接続して機台などに取付けることでガイドレールとして全体の重量を軽量化すること、あるいは幅広い走行移動体10A(キャリアに対応)を安定して支持することができる。このような趣旨によれば、曲線のガイドレールもそのカーブの内側と外側とを主要の円弧に設定してレールを敷設することで任意なし得る。
【0075】
本発明のガイドレールは、その構成材料として、用途に応じて種々の材料を使用して製作できる。レール構成部材としては、一般に炭素鋼を引抜き圧延加工して主体部を形成し、案内部を研磨加工、あるいは切削・研磨加工して仕上げられる。また、耐食性を要求されるところでの使用に供するものではステンレス鋼によって形成される。また、必要に応じて案内部を硬質クロム鍍金仕上したものとすることができる。前述のように案内部の案内突起の寸法を許容範囲で小さくすると引抜き加工でもって寸法精度を高められ、生産性の向上に寄与すると同時に精度の高い製品を安価に提供できる利点がある。
【0076】
特に、レール構成部材と補助部材とを組合わせる構成とすれば、その用途に応じて強度の高いガイドレール、精度の高いものをより安価に提供できる。そのほかに使用する条件で選択性が高められることになる。
【0077】
また、本発明のガイドレールは、負荷が軽量である場合そのレール構成部材にアルミニウムもしくはアルミニウム合金,銅合金などの金属が選択採用することも可能である。また、レール構成部材に鋼材を採用して、案内部の表面に高面圧用摺動材料、例えば高面圧に対応できて摩擦抵抗の小さい合成樹脂(例えばポリイミド系の高面圧摺動材)の層を付着形成すれば、摩擦抵抗を大きく低減できてガイドローラの転動を円滑化できる。また、この合成樹脂材の選択によって騒音発生の低下,ローラ受支面での塵の発生を無くすることができてより好ましい。さらに、レール構成部材を機械的強度の高い合成樹脂、例えばポリアミド系の樹脂または炭素繊維入りの合成樹脂などを用いて構成することもできる。
【0078】
また、前記薄型のレール構成部材に補助部材を組合わせる形式のものでは、レール構成部材に鋼材を使用して、補助部材に非鉄金属あるいは合成樹脂などを用途に応じて選択使用することもできる。また、必要に応じてレール構成部材と支持脚となる補助部材との間にゴムなど弾性を有する材料を介在させて一体化すれば、案内側の振動を遮断して支持させることができる。
【0079】
さらに、本発明のギア付ガイドレールにあっては、そのギア部を前述のようなレールの案内部に平行する側に設けることなく案内部と交差する方向に設けることもできる。このようなレールは、例えばガイドローラを定位置に配してガイドレール側を移動させるような用途で採用できる。
【0080】
本発明に係るガイドレールにおいて、レール構成部材と補助部材とを組合わせる形式の場合、前述のようにレール構成部材と補助部材とを締結一体化するにあたり中空鋲を使用されているが、この中空鋲に換えて通常のリベット,ネジ止めなど締結具を用いて締結することによって一体化することもできる。
【0081】
また、本発明に係るガイドレールは、図示省略するが、そのレール構成部材もしくは補助部材の側面に予め長手方向に溝を刻設しておき、必要に応じてこの溝に制御用のスイッチ類あるいは制御用のスイッチなどを操作する金具などを所要の位置に填め込んで取付けたりするように形成することもできる。
【0082】
本発明のガイドレールは、直線方向に連続して長い距離で配置させる必要があるときには、例えば図1や図7で示されるような継手構造によって長く連結して使用することができる。
【0083】
【発明の効果】
本発明は、上述のような形態で実施されることにより、以下に記載されるような効果を奏する。
【0084】
ガイドレールの両側の案内部は二個一組とするガイドローラが、それらローラの少なくとも一個の周面を案内平面で主たる案内を受持ち、かつ案内突条の少なくとも一方の傾斜面でローラの傾斜縁面を当てがって振れを防ぐ働きをさせ、この際各組のガイドローラにおいて二個のローラが所要の間隔をとって配されているので、そのガイドレールの案内部の傾斜面とローラの傾斜縁との接触を調整容易にして、案内突条に交差する方向の振れが防止され、かつ側面の案内平面によってレールの幅方向に正しく案内されるので円滑な走行ができる。
【0085】
ガイドレールは、案内突条が比較的小形に成形されるので、例えば引抜き加工,あるいはローラ圧延加工によって歪を生じさせることなく成形できるとともに、斜面の研磨も少なくてすむので研磨加工を行うに当って案内突条の脇の案内平面を基準にして総形の研磨工具を用いて加工することで容易に高精度に仕上げることができる。その結果、精度の高い案内部を有したものが安価に提供できて経済性を高め得る。
【0086】
また、レール構成部材と補助部材との組合わせ構造にすれば、それらを個々に製作して組み合わせることになるから、加工精度を高めることができる。しかも、継手構造についても簡単に構成できるので長い寸法のガイドレールの構築も容易になる。またさらに、ガイドレールのみならず比較的短い所要寸法にして、機械の駆動を伴う駆動の一要素として組み込むような用途に利用できる。
【0087】
また、円弧状のガイドレールと直線のガイドレールとが合理的に、かつ正確に接続できる構成にされるので直線から曲線への移り変りが容易な走行手段として安価に提供できる。また、無端環状に製作して高精度で走行案内できるので、自動機などのキャリアを単純に走行させて合理化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の走行案内装置に用いられるガイドレールの最も基本的な実施例の一部を斜視図で表し、併せて継手の一部を示している。
【図2】図2は、図1におけるII−II視断面図である。
【図3】図3は、図1におけるIII −III 視断面図である。
【図4】図4は、本発明の走行案内装置がガイドレールに案内支持される態様を示す斜視図であり、走行案内装置としてキャリアの部分を表している。
【図5】図5は、本発明に係るガイドレールと走行案内装置のキャリアのガイドローラとの関係を表す要部の拡大断面図であって、(a) は案内突条の先端が丸先になったものを示し、(b) は案内突条の先端が平先になったものを示している。
【図6】図6は、本発明に係るガイドレールとガイドローラとの関係を表す図である。
【図7】図7は、キャリアに対するガイドローラの取付部を示す一部を断面して表す図である。
【図8】図8は、ガイドレールの他の実施例を分解して表す要部の斜視図である。
【図9】図9は、図8のガイドレールの断面図であって、(a) は図8における取付孔部の断面図、(b) は図8における他の部分の断面図である。
【図10】図10は、図8で表すガイドレールが機体などに取り付けられる態様を表す断面図である。
【図11】図11は、図8で示されるガイドレールと走行案内装置のキャリアとの関係を示す図である。
【図12】図12は、本発明に係るキャリアの一例を裏面側から見た図である。
【図13】図13は、本発明に係るキャリアの他の実施例の裏面から見た図である。
【図14】図14は、本発明に係るガイドレールの他の実施例の斜視図であって、ラックを備えたガイドレールを表している。
【図15】図15は、図14における取付孔部の縦断面図である。
【図16】図16は、ラック付ガイドレールが駆動機搭載の固定フレーム内でガイドローラに支持案内されて移動するようにされた機構を示す図である。
【図17】図17は、駆動機搭載のキャリアがラック付ガイドレールに案内される態様を示す図である。
【図18】図18は、キャリアのガイドローラの一部にピニオンを組込んだ形式の走行移動部を示す一実施例図である。
【図19】図19は、本発明に係るガイドレールの円弧状のものを示す図で、(a) は任意の角度円弧状にされたガイドレールを示し、(b) は90゜円弧状にされたガイドレールを表している。
【図20】図20は、半円形に形成されたガイドレールを示す図である。
【図21】図21は、ギア付円弧状のガイドレールを示す図である。
【図22】図22は、ギア付半円形のガイドレールを示す図である。
【図23】図23は、本発明に係るガイドレールにおける継手部の一例を表した平面図である。
【図24】図24は、本発明に係るガイドレールの曲線型と直線型とを組合わせた態様を示す一実施例の平面図である。
【図25】図25は、本発明に係るガイドレールの他の実施例を示す図である。
【図26】図26は、旋回型ガイドレールの実施例を示す図で、(a) は側面図を表し、(b) は底面図であり、(c) は図(b) におけるb−b断面の補助部材を下にして表す図である。
【図27】図27は、本発明に係るガイドレールの他の実施例を示す図で、(a) はキャリアを併記して表す斜視図であり、(b) は縦断面を表している。
【図28】図28は、本発明に係るガイドレールの他の実施例を示す図で、(a) は斜視図にガイドローラを併記して表し、(b) は縦断面を表している。
【図29】図29は、本発明に係る走行案内装置とガイドレールにおける直線部から曲線部に移行できるようにする場合のキャリアのガイドローラ配置間隔を設定するための要領を説明する図である。
【図30】図30は、本発明に係るガイドレールの他の実施例で分離型のガイドレールを表す縦断面図である。
【図31】図31は、従来の技術の一例を示す図である。
【図32】図32は、従来の技術の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1F’,1G,1H,1J,1K,1L,1P, ガイドレール
2,2A,2B,2C,2F,2M レール構成部材
3 案内部
4 案内突条
4a,4b 案内突条の傾斜面
5 案内平面
6 細い溝
7,32 取付孔
8 キー溝
8a キー
9 ネジ孔
10,10A キャリア
11,11A キャリアの基盤
15 鋼板製のキャリアにおけるプレス成形された膨出部
15a キャリアの凹所
20 ガイドローラ
21,21b,26 支持軸
21a 偏心された支持軸
23 カラー
25 ローラ
25a,27a ローラの傾斜縁
27 ピニオン
30,30A 補助部材
31 ラック
31a ギア
33 中空鋲
35 継手部の取付孔
36 継手部の取付ねじ孔
40 継手片
45 繋ぎ材

Claims (24)

  1. 相対的案内をするガイドレールとガイドローラとの当接関係が、
    ガイドレールの案内部は、レール構成部材の両側面に上下の傾斜面を鋭角に閉じ合う断面三角状の案内突条をそれぞれ一条と、この案内突条の基部に交差するように隣接する平面部とで構成され、
    走行移動体に付設されるガイドローラは、その二個のローラを相対する側の周縁部に傾斜面を設けたものにして、僅かに間隔を置いて前記ガイドレールの案内突条を挟んで前記平面部と、その案内突条の少なくとも一方の傾斜面に当接するように一軸上に支持されて、前記ガイドレール両側から挟みつけるようにして少なくとも二組配設される、
    ことを特徴とする走行案内装置。
  2. 前記ガイドローラは、走行移動体に前記ガイドレールの両案内部を挟むように所要の間隔で少なくとも一方に二組他方に一組配置され、これらガイドローラのうち片側のガイドローラの支持軸はローラ支持部を偏心させて設けられ、この偏心する支持軸を回動調節してガイドレールに当接する各ローラの接触状態が設定できるようにされている請求項1に記載の走行案内装置。
  3. 前記ガイドローラは、所要寸法の厚みを有する走行移動体の基部部材に所要の配置で支持軸を取り付けられ、これらガイドローラの支持軸のうちガイドレールの片側に配されるものが、取付部材の支持軸挿入支持孔位置で調整ねじにてガイドレールの前記案内面とガイドローラとの接触状態を調整されるように支持されている請求項1または2に記載の走行案内装置。
  4. 前記ガイドレールに案内されて走行する走行移動体には、そのガイドレールに沿ってその案内部から離れて付設されるラックと噛み合うピニオンがガイドローラの一個のローラとして組込まれ、このピニオン付きのガイドローラの支持軸には前記走行移動体に搭載される駆動機から動力が伝達される構造にされて、当該走行移動体がガイドレールに沿って自走できるようにされている請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の走行案内装置。
  5. 前記ガイドレールに案内されて走行する走行移動体は、金属板を所要寸法形状で前記ガイドローラ取付部を片面に膨出するようにプレス成形され、その膨出成形部の凹所にて前記ガイドローラの支持軸端部を締結手段にて固着支持されている構成である請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の走行案内装置。
  6. レール構成部材の両側面に上下の傾斜面を鋭角に閉じ合う断面三角状の案内突条が長手方向にそれぞれ一条形成され、この案内突条の基部に交差するように隣接して上下それぞれに案内平面が形成され、これら案内突条の両傾斜面と前記両案内平面とによって走行移動体のガイドローラの案内部構成されることを特徴とする走行案内装置のガイドレール。
  7. レール構成部材の両側面に上下の傾斜面を鋭角に閉じ合う断面三角状の案内突条が長手方向にそれぞれ一条形成され、この案内突条の基部に交差するように隣接して上下いずれか一方に案内平面が形成され、これら案内突条の両傾斜面と前記案内平面とによって走行移動体のガイドローラの案内部構成されることを特徴とする走行案内装置のガイドレール。
  8. 前記ガイドレールにおける案内突条の基部に隣接して、案内平面と傾斜面の交差部分に連続して細い溝がそれぞれ設けられることを特徴とする請求項6または7に記載の走行案内装置のガイドレール。
  9. 前記ガイドレールは、その構成部材を板材にて形成され、このレール部材の一方の面に、このレール部材に設けられる左右両ローラの案内部間の幅よりも狭い幅寸法の補助部材を重ねて締結部材で一体に固着され、その補助部材が支持部を構成する請求項6乃至8のうちのいずれかに記載の走行案内装置のガイドレール。
  10. 前記ガイドレールは、その構成部材を板材にて形成され、このレール部材の一方の面に、このレール部材に設けられる左右両案内部間の幅よりも狭い幅寸法の補助部材を重ねて両者を中空鋲で一体に固着され、その中空鋲内が取付孔となり、この補助部材がレールの支持部を兼ねる構成である請求項6乃至8のうちのいずれかに記載の走行案内装置のガイドレール。
  11. 前記補助部材は、一側面にラックが設けられている請求項9または10に記載の走行案内装置のガイドレール。
  12. 前記ガイドレールは半円形に彎曲形成され、その両端部を適宜長さの直線部分に形成されていることを特徴とする請求項6乃至11のうちのいずれかに記載の走行案内装置のガイドレール。
  13. 前記ガイドレールは所要の半径で円弧状に彎曲形成され、その一端部もしくは両端部に適宜長さの直線部分を備えている請求項6乃至11のうちのいずれかに記載の走行案内装置のガイドレール。
  14. 前記ガイドレールの円弧に連なる直線部分の少なくとも一方には継手部を備えている請求項12または13に記載の走行案内装置のガイドレール。
  15. 前記ガイドレールは、所要寸法の円形に形成されてその内外周部に前記ガイドローラの案内部が形成され、レール構成部材の前記案内部を有しない一方の面に前記補助部材が一体に取り付けられた旋回型のガイドレールである請求項6乃至11のうちのいずれかに記載の走行案内装置のガイドレール。
  16. 前記ガイドレールは、所要寸法の無端環状に形成され、その内外周部に前記ガイドローラの案内部が形成されている請求項6乃至11のうちのいずれかに記載の走行案内装置のガイドレール。
  17. 前記請求項12に記載の半円形のガイドレールを相対向して配し、これら両半円形のガイドレールの各両端直線部を所要長の直線のガイドレールで接続して、長円形の無端状ガイドレールを構成する請求項6乃至11のうちのいずれかに記載の走行案内装置のガイドレール。
  18. 前記ガイドレールは角型断面の構成部材で、その構成部材の両側面中間部に前記断面三角状の案内突条が長手方向に形成され、かつその案内突条の基部に交差して隣接する部分に平面の案内面が形成されている請求項6乃至8及び請求項12乃至17のうちのいずれかに記載の走行案内装置のガイドレール。
  19. 前記ガイドレールは、前記側面の案内突起基部に交差して隣接する平面の案内面から離れた側面部にギアが刻設されている請求項18に記載の走行案内装置のガイドレール。
  20. 前記ガイドレールは、所要寸法の円形に形成されてその内外周部に設けられる前記案内部から離れた側面の少なくとも内周,外周のいずれかにギアが刻設されている請求項18に記載の走行案内装置のガイドレール。
  21. 前記ガイドレールは、レール構成部材の片側の側面にのみ前記断面三角状の案内突条とその基部隣接の案内平面とを設けられたものを、所要の間隔でもって2本対称に平行して配列されることを特徴とする請求項6乃至20のうちいずれか一つに記載の走行案内装置のガイドレール。
  22. 前記ガイドレールの接続端部における裏面には、統一された基準線上にキー溝が刻設され、かつこのキー溝に向ってガイドレール構成部材もしくは前記補助部材の側面から直交してネジ孔が設けられ、このネジ孔にキーに対する接続心合せのための押しネジが螺合されている請求項6乃至14および17,18,19,21のいずれか一つに記載の走行案内装置のガイドレール。
  23. 前記ガイドレールの継手として、前記レール構成部材の接続端部において、一方のレール構成部材付設の補助部材を所要長さ寸法突出させ、他方のレール構成部材付設の補助部材を前記一方のレール構成部材付設の補助部材が突出した長さ分短くして、前記補助部材と対応するレール構成部材とがボルト締結できるように一方にボルト孔を他方にネジ孔を設けてなる構成とされる請求項6乃至14および17,18,19,21のいずれか一つに記載の走行案内装置のガイドレール。
  24. 前記ガイドレールの継手部として、接続される両ガイドレールのレール構成部材端部に、案内部に関わらない範囲で継手プレートを配し、この継手プレートにてボルト締結して接続される請求項6乃至14および17,18,19,21のいずれか一つに記載の走行案内装置のガイドレール。
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