JP2018034278A - 自走式多関節ロボット - Google Patents

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幸雄 小島
田中 猛
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Abstract

【課題】レールに対して多関節ロボットを安定支持でき、広範囲の作業エリアに対応できる自走式多関節ロボットを提供する。【解決手段】この自走式多関節ロボット10は、レール20と多関節ロボット30とを有し、レール20の幅方向両側にガイド溝23が形成され、多関節ロボット30は、レール20に沿って自走する自走台車部40と、複数の関節で接続された複数のリンクからなる多関節動作部50と、操作子70とを有し、自走台車部40は、台車部本体41と、レール20の幅方向両側部を挟持され、ガイド溝23にガイドされる一対のガイド車輪44,44と、台車部本体41に回転可能に支持されレール上に当接する駆動車輪45と、駆動車輪45を回転させる駆動手段とを有している。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、電気コネクタ等の小型軽量部品の製造に好適に用いることができる、レールに沿って移動する自走式多関節ロボットに関する。
従来から、所定の部品を把持して、他の部材に受け渡したり、他の部材の所定位置に組付けたり、或いは、所定部材どうしを溶接したりする際に、複数の関節で接続された複数のリンクを有する、多関節ロボットが用いられている。このような多関節ロボットは、所定位置に固定されていることが多いが、広い範囲で作業できるようにするために、レールに沿って移動可能とされた構造も利用されている。
例えば、下記特許文献1には、複数のアームや手首部材、掴み部材等を有する多関節構造を備え、この多関節構造が基台によって支持されており、該基台が軌道に沿って移動可能とされた構造が記載されている。
特開昭59−209781号公報
上記特許文献1には、多関節構造を支持する基台が、軌道に沿って移動可能とされていることが記載されているが、基台や軌道の具体的な構造については記載されていない。
そのため、例えば、多関節ロボットの、アームや手首部材、掴み部材の位置等によっては、多関節ロボットのバランスが崩れてしまって、レールに対して多関節ロボットを安定して支持させることができない場合があり、また、基台がレールから外れてしまうおそれもあった。
したがって、本発明の目的は、レールに対して多関節ロボットを安定して支持させつつ、レールに沿って移動させて、広範囲の作業エリアに対応することができる、自走式多関節ロボットを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の自走式多関節ロボットは、レールと、該レールに沿って移動する多関節ロボットとを有し、前記レールは、その幅方向両側に沿ってガイド溝がそれぞれ形成されており、前記多関節ロボットは、前記レールに沿って自走する自走台車部と、該自走台車部に支持されると共に、複数の関節で接続された複数のリンクからなる多関節動作部と、該多関節動作部の先端側のリンクに取付けられた操作子とを有し、前記自走台車部は、台車部本体と、前記レールの幅方向両側部を挟持するように、前記台車部本体に回転可能に支持されて、前記ガイド溝にガイドされる少なくとも一対のガイド車輪と、前記台車部本体に回転可能に支持されて前記レール上に当接する駆動車輪と、該駆動車輪を回転させて前記自走台車部を前記レールに対して移動させる駆動手段とを有していることを特徴とする。
上記発明によれば、多関節ロボットをレールに沿って移動させることができるので、1台のロボットで広範囲の作業エリアに対応でき、それぞれの作業エリアで行う動作が異なっていても、多関節ロボットにより多様な動作に対応できる。
また、自走台車部は、少なくとも一対のガイド車輪によって、レールの幅方向両側部を挟持しているので、レールに沿って自走台車部が自走する際に、レールに対して多関節ロボットを、自走台車部を介して安定して支持させることができ、レールから自走台車部が外れることを防止することでき、多関節ロボットを所定の作業エリアに確実に移動させることができる。
本発明の自走式多関節ロボットにおいては、前記台車部本体に、回転軸を介して、揺動板が前記レール表面に沿って揺動可能に取付けられており、該揺動板に、前記ガイド車輪が取付けられていることが好ましい。この態様によれば、レールが湾曲して伸びている場合、揺動板が台車部本体に対して揺動することにより、湾曲したレールに沿って移動することが可能となる。
本発明の自走式多関節ロボットにおいては、前記揺動板は、前記台車部本体の前後に分かれて取付けられた複数のものからなり、前記ガイド車輪は、前記複数の揺動板の両端部にそれぞれ取付けられていることが好ましい。この態様によれば、台車部本体の前後に分かれて複数の揺動板を取付け、各揺動板の両端部に取付けられたガイド車輪でレールを挟持させることにより、自走台車部を介して多関節ロボットをより安定して支持させることができる。
本発明の自走式多関節ロボットにおいては、前記レールは、直線状に伸びるものと、湾曲して伸びるものとを有し、各レールどうしが、連結手段により連結されて、周回する経路が構成されていることが好ましい。この態様によれば、多関節ロボットをレールに沿って周回させることができるので、作業エリアをレールの周りに設けて、作業手順に沿って多関節ロボットを移動させることができる。
本発明の自走式多関節ロボットにおいては、前記レールは、作業台上に設定されており、前記多関節ロボットは、高さ300mm以下、幅120mm以下、奥行き200mm以下、重さ10kg以下とされていることが好ましい。この態様によれば、多関節ロボットを作業台上に設置されたレールに沿って移動させることができ、作業台上に設けた複数の作業エリアに多関節ロボットを移動させることができる。
本発明の自走式多関節ロボットにおいては、前記多関節ロボットの多関節動作部の駆動は、パルスモータでなされることが好ましい。この態様によれば、多関節ロボットの多関節動作部の駆動をパルスモータで行うことにより、多関節ロボットの小型化を図れると共に、製造コストを低減することができる。
本発明によれば、多関節ロボットをレールに沿って移動させることができるので、1台のロボットで広範囲の作業エリアに対応でき、各作業エリアで行う動作が異なっていても、多関節ロボットにより多様な動作に対応できるると共に、自走台車部は、少なくとも一対のガイド車輪によって、レールの幅方向両側部を挟持しているので、レールに対して多関節ロボットを、自走台車部を介して安定して支持させることができる。
本発明に係る自走式多関節ロボットの一実施形態を示しており、その斜視図である。 同自走式多関節ロボットの拡大斜視図である。 (a)は同自走式多関節ロボットの正面図、(b)は同自走式多関節ロボットの平面図である。 同自走式多関節ロボットを構成する自走台車部の拡大斜視図である。 同自走式多関節ロボットの使用状態を示す斜視図である。 同自走式多関節ロボットの自走台車部が、湾曲して伸びるレールを移動する際の状態を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る自走式多関節ロボットの、一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、この実施形態における自走式多関節ロボット10は、レール20と、該レール20に沿って移動する多関節ロボット30とを有している。
図4及び図6に示すように、レール20は、その幅方向両側に沿ってガイド溝23,23がそれぞれ形成されている。この実施形態におけるレール20は、直線状に伸びると共に互いに平行に配置される一対の直線レール21,21と、所定曲率で湾曲すると共に、前記一対の直線レール21,21の長手方向両端にそれぞれ連結される、一対の湾曲レール22,22とから構成されており、各レール21,22の幅方向両側に前記ガイド溝23,23が形成されている。また、この実施形態のガイド溝23は、略V字状をなしているが、略台形状や略コ字状等としてもよく、特に限定はされない。
なお、前記直線レール21が、本発明におけるレールの「直線状に伸びるもの」をなし、前記湾曲レール22が、本発明におけるレールの「湾曲して伸びるもの」をなしている。また、この実施形態では、直線レール21は、互いに平行に配置された一対のものからなるが、例えば、2対以上の直線レール21を配置してもよく、特に限定はされない。
そして、この実施形態においては、隣接するレールの長手方向の端部どうしは、連結手段によって互いに連結されて、図2に示すような周回する経路が構成されるようになっている。
また、この実施形態においては、図4に示すように、直線レール21及び湾曲レール22の長手方向両端に、アリ溝状の嵌合溝24がそれぞれ形成されており、これらのレール21,22の長手方向端部どうしが連結部材25によって連結される構造となっている。連結部材25は、アリ溝状の嵌合溝24に嵌合する略台形状をなした第1連結部26及び第2連結部27を有しており、台形状をなした各連結部26,27の上底どうしが連結ボルト28によって結合されて、連結部材25が構成されるようになっている。
そして、直線レール21の嵌合溝24と湾曲レール22の嵌合溝24とを対向して配置して、レール上方から連結部材25を挿入して、その連結部26,27を嵌合溝24,24にそれぞれ嵌合させることで、レール21,22の長手方向端部どうしが連結部材25を介して互いに連結されるようになっている。
すなわち、この実施形態においては、上記嵌合溝24及び連結部材25が、本発明における「連結手段」をなしている。
なお、隣接するレールの長手方向端部どうしを連結する連結手段としては、上記のような溝嵌合に限らず、ボルト締めによって連結させてもよく、特に限定はされない。
レール20の配設箇所は、例えば、工場の床面上など、特に限定されないが、この実施形態では、レール20が、図1や図5に示すように、作業台1上に設置され、作業台上1を多関節ロボット30が移動するようになっている。
次に、多関節ロボット30について説明する。
図2に示すように、この実施形態の多関節ロボット30は、レール20に沿って自走する自走台車部40と、該自走台車部40に支持されると共に、複数の関節61,62,63,64,65,66で接続された複数のリンク51,52,53,54,55,56からなる多関節動作部50と、該多関節動作部50の先端側のリンク56(第6リンク56)に取付けられた操作子70とを有している。なお、上記において、関節とは、リンクどうしを回動可能に連結する回動軸を意味している。
図4を併せて参照すると、前記自走台車部40は、台車部本体41と、レール20の幅方向両側部を挟持するように、台車部本体41に回転可能に支持されて、前記ガイド溝23,23にガイドされる少なくとも一対のガイド車輪44,44と、台車部本体41に回転可能に支持されて、レール20上に当接する駆動車輪45と、該駆動車輪45を回転させて、自走台車部40をレール20に対して移動させる駆動手段とを有している。
前記台車部本体41は略矩形状をなしており、その前後方向(レール20に沿って伸びる方向)の中央には、溝部41aが形成されていて、該溝部41aに、後述するウォームギヤ49に歯合するウォームホイール46が、支軸47を介して回転可能に支持されている。
また、台車部本体41の幅方向両側(レール20の幅方向両側に位置する側部)には、凹部41b,41bが形成されており、これらの凹部41b,41bの内側に、前記駆動車輪45,45がそれぞれ配置されている。これらの駆動車輪45,45は、前記ウォームホイール46の支軸47に連結されており、それによって駆動車輪45が台車部本体41に対して回転可能に支持されている。
なお、この実施形態では、一対の駆動車輪45を有しているが、一つの駆動車輪であってもよく、また、2対以上の駆動車輪を有していてもよい。
更に、台車部本体41の前後中央であって、その下面側には、レール20の両側から突出する長板状をなした揺動板43が、回転軸43aを介して、レール20の表面に沿って揺動可能に取付けられている。
そして、各揺動板43の長手方向両端部(レール20の幅方向両側部に位置する部分)に、支軸44a,44aを介して、一対のガイド車輪44,44が下向きとなるように回転可能に支持されている。各ガイド車輪44は、レール20の略V字溝状をなしたガイド溝23に対応して、その外周面が山形状をなしており、レール20の幅方向両側部のガイド溝23,23に嵌合して、レール20に沿って移動可能とされている。
なお、ガイド車輪44の形状は、レール20のガイド溝によってガイドできる形状であればよく、特に限定はされない。また、この実施形態の場合、回転軸43aを介して中央部を回動可能に支持された1つの揺動板43で、レール20の両側に配置される一対のガイド車輪44,44を支持する構造となっているが、レール20の両側に配置される一対のガイド車輪44,44を、それぞれ別々の揺動板で揺動可能に支持してもよい。また、揺動板43を台車部本体41の前後方向に所定間隔で複数取付けて、3対以上のガイド車輪を取付けてガイドするようにしてもよい。
また、台車部本体41の後方には、モータ48がブラケット48aを介して取付けられており、該モータ48の回転軸には、前記ウォームホイール46に歯合するウォームギヤ49が固定されている。そして、図示しない駆動源によってモータ48が動作して、ウォームギヤ49が回転すると、ウォームホイール46が回転して、支軸47を介して駆動車輪45が回転し、駆動車輪45がレール20の表面上で回転するので、レール20上を自走台車部40が移動するようになっている。
すなわち、この実施形態においては、モータ48、ウォームギヤ49及びウォームホイール46が、本発明における「駆動手段」をなしている。なお、駆動手段としては、上記構成に限定されるものではない。
次に、多関節動作部50について説明すると、図2に示すように、自走台車部40の台車部本体41の上方には、前記一対の駆動車輪45,45との干渉を防ぐために、略アーチ状をなした支持フレーム58aが立設されており、この支持フレーム58aを介して支持部58が配置されている。
この支持部58の上方には、垂直方向(縦向き)に配置された第1関節61を介して、第1リンク51が接続されている。この第1リンク51は、第1関節61を介して、前記支持部58に対して水平方向に回転可能となっている。
上記第1リンク51の上端部には、第2リンク52の基端部が、水平方向(横向き)に配置された第2関節62を介して接続されている。この第2リンク52は、第2関節62を介して、第1リンク51の上端部に対して上下方向に揺動可能となっている。
上記第2リンク52の先端部には、第3リンク53の基端部が、水平方向に配置された第3関節63を介して接続されている。この第3リンク53は、第3関節63を介して、第2リンク52の先端部に対して上下方向に揺動可能となっている。
上記第3リンク53の先端部には、第4リンク54の基端部が、同第4リンク54の軸方向に沿って配置された第4関節64を介して接続されている。この第4リンク54は、第4関節64を介して、第3リンク53の先端部に対して回転可能となっている。
上記第4リンク54の先端部には、第5リンク55の基端部が、前記第4関節64に直交する向きで配置された第5関節65を介して接続されている。この第5リンク55は、第5関節65を介して、第4リンク54の先端部に対して揺動可能となっている。
上記第5リンク55の先端部には、第6リンク56の基端部が、同第6リンク56の軸方向に沿って配置された第6関節65を介して接続されている。この第6リンク56は、第6関節66を介して、第5リンク55の先端部に対して回転可能となっている。
この実施形態における多関節動作部50は、上記のように6個の関節を有する構造(いわゆる6軸構造)となっているが、6個よりも少ない個数(2個や3個、4個等)の関節や、6個よりも多い個数(7個や8個等)の関節を有する構造であってもよく、特に限定はされない。ただし、3個以上の関節を有する構造であることが好ましい。
更に、多関節動作部50の先端側のリンク、すなわち、上記第6リンク56には、操作子70が取付けられている。図2に示すように、この実施形態における操作子70は、互いに近接離反可能な一対の把持アーム71,71を有している。そして、この操作子70の一対の把持アーム71,71は、図5に示すように、端子ストックボックス2に収容された所定の端子3を把持可能となっている。ただし、操作子としては、物体を把持可能な把持手段だけでなく、物体を吸着可能な吸着手段としたり、所定の物体どうしを溶接又は溶着可能な溶接・溶着手段としてもよく、特に限定はされない。
また、各リンクの駆動は、例えば、サーボモータやパルスモータ(ステッピングモータ)によって、複数のギヤを介して駆動させたり、或いは、複数のプーリ及びそれらに張設されるベルトによって駆動させることができる。この実施形態においては、パルスモータを用いることにより、製造コストを低減すると共に、装置全体の小型化を図るようにしている。また、操作子の動作としては、上記一対の把持アーム71,71の場合、例えば、電動アクチュエータやエアシリンダー等で動作させることができるが、特に限定はされない。
更に図3(a),(b)に示すように、上記構造をなした多関節ロボット30は、その高さHが300mm以下で、幅Wが120mm以下で、奥行きDが200mm以下で、重さが10kg以下とされていることが好ましい。このような小さい形状及び重さであれば、作業台1上に設置されたレール20に沿って移動させやすく、作業台上に設けられた複数のステーション間を移動させて、様々な作業を行いやすくすることができる。
また、上記構造をなした多関節ロボット30の、自走台車部40の駆動車輪45の駆動制御や、多関節動作部50の各リンク51〜56の制御、更に、操作子70の制御は、図示しない制御装置によって、所定の動作パターンで動作するようになっている。
次に、上記構造をなした自走式多関節ロボット10の作用効果について説明する。
この実施形態では、図5に示すように、端子ケース4の図示しない端子固定孔に端子3を圧入して電気コネクタを製造する作業に自走式多関節ロボット10を利用している。なお、本発明の自走式多関節ロボットは、電気コネクタの製造用に限定されるものではなく、電気コネクタの製造以外にも、例えば、部品の受け渡しや組立等の、種々の用途に利用することができる。
図1や図5に示すように、レール20は、一対の直線レール21,21と、一対の湾曲レール22,22とが連結手段を介して連結されて、周回する経路を構成しており、該レール20が作業台1上に設置されている。
この実施形態では、作業台1は四角形状をなしており、前記レール20は、作業台1の中央に配置されている(図1参照)。また、図5に示すように、周回する経路をなすレール20の内周側には、複数の端子3が収容配置された端子ストックボックス2が設置されている。更に図5に示すように、レール20の外周には、複数の作業エリアが設けられている。
この実施形態では、レール20の外周に4箇所の作業エリアE1,E2,E3,E4があり、各作業エリアE1〜E4には、レール20の直線レール21に対して直交配置された一対の作業台移動レール5,5が配置されている。一対の作業台移動レール5,5の内側には、前記端子ケース4を保持する作業台6が配置されるようになっており、該作業台6は、作業台移動レール5,5に沿って、レール20に対して近接離反するようにスライドさせることが可能となっている。
また、作業台移動レール5,5の、レール20から離れた手元側の位置には、作業台6に保持された端子ケース4の、図示しない端子固定孔に端子3を圧入させるための、昇降可能な端子圧入治具7が配置されている。
そして、この実施形態においては、多関節ロボット30は次のように動作する。まず、各作業エリアE1〜E4において、端子ケース4を作業台6により保持して、該作業台6を、一対の作業台移動レール5,5を介してレール20に近接した位置にスライドさせておく(図5参照)。
なお、図5においては、便宜上、作業エリアE1においてのみ、作業台6がレール20に近接した状態となっている。また、多関節ロボット30の自走台車部40は、作業エリアE1の、一対の作業台移動レール5,5に整合した位置に待機した状態となっている。
この状態で、多関節動作部50の各リンク51〜56を適宜回転又は揺動させて、操作子70の一対の把持アーム71,71によって、端子ストックボックス2内の所定の端子3を把持して、作業台6に保持された端子ケース4の図示しない端子固定孔に挿入する。
次いで、作業者は、作業台6を一対の作業台移動レール5,5に沿って、手元側にスライドさせた後、端子圧入治具7を押し下げることによって、端子ケース4の図示しない端子固定孔に端子3を圧入し、それによって電気コネクタが製造される。その後、作業台6から電気コネクタを取り出して、別の端子ケース4を保持させると共に、作業台6を一対の作業台移動レール5,5に沿ってレール20に近接させる方向にスライドさせる。
そして、多関節ロボット30を、自走台車部40によって、レール20に沿って次の作業エリアE2まで自走させて、同作業エリアE2の一対の作業台移動レール5,5に整合した位置で停止させる。その後、上述したのと同様に、把持アーム71での端子3の把持、端子ケース4の端子固定孔への端子3の挿入、作業台6の手元側へのスライド、端子圧入治具7による端子3の圧入、という作業を順次行うことによって、電気コネクタが製造される。
更に、上記作業を作業エリアE3,E4でも繰り返し行い、作業エリアE4での作業後は、作業エリアE1に戻って、同作業エリアE1や、作業エリアE2,E3,E4で、順次、上記作業を繰り返すことによって、レール20の周囲に配置された4箇所の作業エリアE1,E2,E3,E4で電気コネクタがそれぞれ製造される。
このように、この実施形態においては、レール20は、直線状に伸びる直線レール21と、湾曲して伸びる湾曲レール22とを有し、各レールどうしが、連結手段により連結されて、周回する経路が構成されているので、多関節ロボット30をレール20に沿って周回させることができ、複数の作業エリアをレール20の周りに設けて、作業手順に沿って多関節ロボット30を移動させることができる。
そして、この自走式多関節ロボット10においては、多関節ロボット30をレール20に沿って移動させることができるので、1台の多関節ロボット30で広範囲の作業エリアに対応でき、それぞれの作業エリアで行う動作が異なっていても、多関節ロボット30により多様な動作に対応できる。
また、自走台車部40は、少なくとも一対のガイド車輪44,44によって、レール20の幅方向両側部を挟持しているので、レール20に沿って自走台車部40が自走する際に、レール20に対して多関節ロボット30を、自走台車部40を介して安定して支持させることができると共に、レール20から自走台車部40が外れることを防止することでき、その結果、多関節ロボット30を所定の作業エリアに確実かつスムーズに移動させることができる。
更に、この実施形態においては、台車部本体41に、回転軸43aを介して、揺動板43がレール表面に沿って揺動可能に取付けられており、該揺動板43にガイド車輪44が取付けられた構造となっている。そのため、自走台車部40が、レール20の湾曲レール22を移動する際には、図6に示すように、湾曲レール22の湾曲に沿って、適宜、台車部本体41に対して回転軸43aを介して揺動板43が揺動しつつ、一対のガイド車輪44,44がガイド溝23,23にガイドされて移動するようになっている。すなわち、レール20が湾曲して伸びている場合であっても、揺動板43が台車部本体41に対して揺動することにより、湾曲したレール20に沿って自走台車部40を移動させることができる。
また、この実施形態においては、前記揺動板43は、台車部本体41の前後に分かれて取付けられた複数のものからなり、ガイド車輪44は、複数の揺動板43の両端部にそれぞれ取付けられている。そして、各揺動板43の両端部に取付けられたガイド車輪44,44によって、レール20を挟持させるようになっているで、自走台車部40を介して多関節ロボット30をより安定して支持させることができる。
更に、この実施形態においては、図1及び図5に示すように、レール20は、作業台1上に設定されており、図3に示すように、多関節ロボット30は、高さ300mm以下、幅120mm以下、奥行き200mm以下、重さ10kg以下とされている。そのため、多関節ロボット30を、作業台1上に設置されたレール20に沿って移動させやすく、作業台上に設けられた複数のステーション間を移動させて、様々な作業を行いやすくすることができる。
また、この実施形態においては、多関節ロボット30の多関節動作部50の駆動は、パルスモータでなされるようになっている。このように、多関節ロボット30の多関節動作部50の駆動をパルスモータで行うことにより、多関節ロボット30の小型化を図れると共に、製造コストを低減することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
1 作業台
2 端子ストックボックス
3 端子
4 端子ケース
5 作業台移動レール
6 作業台
7 端子圧入治具
10 自走式多関節ロボット
20 レール
21 直線レール
22 湾曲レール
23 ガイド溝
24 嵌合溝
25 連結部材
26 第1連結部
27 第2連結部
28 連結ボルト
30 多関節ロボット
40 自走台車部
41 台車部本体
41a 溝部
41b 凹部
43 揺動板
43a 回転軸
44 ガイド車輪
44a 支軸
45 駆動車輪
46 ウォームホイール
47 支軸
48 モータ
48a ブラケット
49 ウォームギヤ
50 多関節動作部
51 第1
52 第2リンク
53 第3リンク
54 第4リンク
55 第5リンク
56 第6リンク
58 支持部
58a 支持フレーム
61 第1関節
62 第2関節
63 第3関節
64 第4関節
65 第5関節
66 第6関節
70 操作子
71 把持アーム
E1,E2,E3,E4 作業エリア

Claims (6)

  1. レールと、該レールに沿って移動する多関節ロボットとを有し、
    前記レールは、その幅方向両側に沿ってガイド溝がそれぞれ形成されており、
    前記多関節ロボットは、前記レールに沿って自走する自走台車部と、該自走台車部に支持されると共に、複数の関節で接続された複数のリンクからなる多関節動作部と、該多関節動作部の先端側のリンクに取付けられた操作子とを有し、
    前記自走台車部は、台車部本体と、前記レールの幅方向両側部を挟持するように、前記台車部本体に回転可能に支持されて、前記ガイド溝にガイドされる少なくとも一対のガイド車輪と、前記台車部本体に回転可能に支持されて前記レール上に当接する駆動車輪と、該駆動車輪を回転させて前記自走台車部を前記レールに対して移動させる駆動手段とを有していることを特徴とする自走式多関節ロボット。
  2. 前記台車部本体に、回転軸を介して、揺動板が前記レール表面に沿って揺動可能に取付けられており、該揺動板に、前記ガイド車輪が取付けられている請求項1記載の自走式多関節ロボット。
  3. 前記揺動板は、前記台車部本体の前後に分かれて取付けられた複数のものからなり、前記ガイド車輪は、前記複数の揺動板の両端部にそれぞれ取付けられている請求項2記載の自走式多関節ロボット。
  4. 前記レールは、直線状に伸びるものと、湾曲して伸びるものとを有し、各レールどうしが、連結手段により連結されて、周回する経路が構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の自走式多関節ロボット。
  5. 前記レールは、作業台上に設定されており、前記多関節ロボットは、高さ300mm以下、幅120mm以下、奥行き200mm以下、重さ10kg以下とされている請求項1〜4のいずれか1項に記載の自走式多関節ロボット。
  6. 前記多関節ロボットの多関節動作部の駆動は、パルスモータでなされる請求項1〜5のいずれか1項に記載の自走式多関節ロボット。
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