JP2003191837A - 有軌道台車 - Google Patents
有軌道台車Info
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- JP2003191837A JP2003191837A JP2001399296A JP2001399296A JP2003191837A JP 2003191837 A JP2003191837 A JP 2003191837A JP 2001399296 A JP2001399296 A JP 2001399296A JP 2001399296 A JP2001399296 A JP 2001399296A JP 2003191837 A JP2003191837 A JP 2003191837A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】曲率半径が小さな曲線部のある走行レール上
を、走行しながらトロリー線から安定して電力の供給や
走行制御信号を受けられる有軌道台車を提供する。 【解決手段】走行レールR上を転動して有軌道台車の車
体を走行させる走行車輪2と、走行車輪2を保持し、車
体に旋回軸5を介して旋回自在に取り付ける保持部材3
と、トロリー線Tに接触するトロリー端子18と、トロ
リー端子18を支持し、トロリー線Tに弾性接触させる
トロリーアーム20と、保持部材3に回動自在に連結さ
れ、トロリーアーム20を揺動可能に支持する回動部材
21a、21eとを備え、トロリーアーム20が回動部
材21a、21eの回動に伴って揺動することにより、
トロリー線Tとトロリー端子18との接触力を一定に保
持する。
を、走行しながらトロリー線から安定して電力の供給や
走行制御信号を受けられる有軌道台車を提供する。 【解決手段】走行レールR上を転動して有軌道台車の車
体を走行させる走行車輪2と、走行車輪2を保持し、車
体に旋回軸5を介して旋回自在に取り付ける保持部材3
と、トロリー線Tに接触するトロリー端子18と、トロ
リー端子18を支持し、トロリー線Tに弾性接触させる
トロリーアーム20と、保持部材3に回動自在に連結さ
れ、トロリーアーム20を揺動可能に支持する回動部材
21a、21eとを備え、トロリーアーム20が回動部
材21a、21eの回動に伴って揺動することにより、
トロリー線Tとトロリー端子18との接触力を一定に保
持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場や倉庫等で使
用される有軌道台車に関し、特に、走行レールの側面に
設けられたトロリー線から安定して電力の供給や走行制
御信号を受けて走行するための機構に関するものであ
る。
用される有軌道台車に関し、特に、走行レールの側面に
設けられたトロリー線から安定して電力の供給や走行制
御信号を受けて走行するための機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、自動倉庫システムにおける有軌
道台車の使用例を示す図である。図7において、60は
自動倉庫システムである。61は格納棚、62は入出庫
ステーション、63は格納棚61と入出庫ステーション
62との間で荷Wの搬入出を行うスタッカークレーン、
64はスタッカークレーン63が格納棚61に沿って移
動するためのガイドレール、65は倉庫の外部と荷Wの
受け渡しを行うコンベアである。Rは倉庫内の床面に敷
設された2本一対の走行レールである。走行レールRは
直線部Sと曲線部Cで構成され、曲線部Cには曲率半径
や曲がり方向が異なる曲線部C1、C2のような曲線部
がある。100は有軌道台車であり、車体101の上面
に荷Wを積載して、上記の自動倉庫システム60におい
て走行レールR上を走行することにより、各入出庫ステ
ーション62とコンベア65との間で荷Wを搬送してい
る。
道台車の使用例を示す図である。図7において、60は
自動倉庫システムである。61は格納棚、62は入出庫
ステーション、63は格納棚61と入出庫ステーション
62との間で荷Wの搬入出を行うスタッカークレーン、
64はスタッカークレーン63が格納棚61に沿って移
動するためのガイドレール、65は倉庫の外部と荷Wの
受け渡しを行うコンベアである。Rは倉庫内の床面に敷
設された2本一対の走行レールである。走行レールRは
直線部Sと曲線部Cで構成され、曲線部Cには曲率半径
や曲がり方向が異なる曲線部C1、C2のような曲線部
がある。100は有軌道台車であり、車体101の上面
に荷Wを積載して、上記の自動倉庫システム60におい
て走行レールR上を走行することにより、各入出庫ステ
ーション62とコンベア65との間で荷Wを搬送してい
る。
【0003】図8は有軌道台車100における走行ユニ
ットとトロリーアームを示す図である。図8において、
Rは床面Gに敷設された直線部Sと曲線部Cとからなる
走行レールであり、曲線部Cの内側にあたる走行レール
Rの側面にはトロリー線Tが設けられている。トロリー
線Tには、有軌道台車100に電力を供給する電力用ト
ロリー線や、有軌道台車100に起動や停止等の信号を
送る走行制御用トロリー線等があり、これらは走行レー
ルRの上下方向に規則的に配列されている。71は走行
ユニットである。なお走行ユニット71には、走行車輪
を回転させる走行モータが連結された駆動用走行ユニッ
トと、駆動用走行ユニットの走行車輪の回転によって、
自己の走行車輪が回転させられる従動用走行ユニットが
ある。一般に、2本一対の走行レールR上を走行する有
軌道台車100においては、駆動用走行ユニットが1台
と、従動用走行ユニットが2〜3台備わり、各走行ユニ
ット71の走行車輪は走行レールR上に有軌道台車10
0の車体101(図7)を支持しながら、走行レールR
上を転動し、有軌道台車100を走行させている。以下
では、これらの走行ユニットの一つを例示する。
ットとトロリーアームを示す図である。図8において、
Rは床面Gに敷設された直線部Sと曲線部Cとからなる
走行レールであり、曲線部Cの内側にあたる走行レール
Rの側面にはトロリー線Tが設けられている。トロリー
線Tには、有軌道台車100に電力を供給する電力用ト
ロリー線や、有軌道台車100に起動や停止等の信号を
送る走行制御用トロリー線等があり、これらは走行レー
ルRの上下方向に規則的に配列されている。71は走行
ユニットである。なお走行ユニット71には、走行車輪
を回転させる走行モータが連結された駆動用走行ユニッ
トと、駆動用走行ユニットの走行車輪の回転によって、
自己の走行車輪が回転させられる従動用走行ユニットが
ある。一般に、2本一対の走行レールR上を走行する有
軌道台車100においては、駆動用走行ユニットが1台
と、従動用走行ユニットが2〜3台備わり、各走行ユニ
ット71の走行車輪は走行レールR上に有軌道台車10
0の車体101(図7)を支持しながら、走行レールR
上を転動し、有軌道台車100を走行させている。以下
では、これらの走行ユニットの一つを例示する。
【0004】72は走行レールR上を転動する走行車輪
であり、走行車輪72の車輪軸74が保持部材73に備
わる軸受73aに連結することにより、保持部材73に
回転可能に保持されている。保持部材73の上部には旋
回軸75が設けられていて、この旋回軸75は内部にベ
アリング(図示省略)を備える取付部76に旋回可能に
連結されている。このため、取付部76を車体101の
底面に固定することにより、走行車輪72は有軌道台車
100に対して水平面内で旋回自在に取り付けられる。
77a、77bは保持部材73にネジ等の固定部材78
a、78b(78aは図9に図示)により固定された2
輪のガイドローラであり、走行レールRに接触して、走
行レールRを挟み込むように配置されている。このガイ
ドローラ77によって、走行車輪72は走行レールRの
幅方向への移動が拘束され、直線部Sでは走行レールR
上を転動するようにガイドされ、曲線部Cでは走行レー
ルR上を旋回しながら転動するようにガイドされる。
であり、走行車輪72の車輪軸74が保持部材73に備
わる軸受73aに連結することにより、保持部材73に
回転可能に保持されている。保持部材73の上部には旋
回軸75が設けられていて、この旋回軸75は内部にベ
アリング(図示省略)を備える取付部76に旋回可能に
連結されている。このため、取付部76を車体101の
底面に固定することにより、走行車輪72は有軌道台車
100に対して水平面内で旋回自在に取り付けられる。
77a、77bは保持部材73にネジ等の固定部材78
a、78b(78aは図9に図示)により固定された2
輪のガイドローラであり、走行レールRに接触して、走
行レールRを挟み込むように配置されている。このガイ
ドローラ77によって、走行車輪72は走行レールRの
幅方向への移動が拘束され、直線部Sでは走行レールR
上を転動するようにガイドされ、曲線部Cでは走行レー
ルR上を旋回しながら転動するようにガイドされる。
【0005】79はトロリー線Tに接触し、トロリー線
Tから電力の供給や走行制御信号を受けるための複数の
トロリー端子である。各トロリー端子79からは、トロ
リー線Tより受けた電力や信号を有軌道台車100に伝
達するリード線79aが接続されている。80はトロリ
ーアームであり、板ばねやコイルばね等の弾性を有する
部材で構成され、トロリー端子79を支持しつつ、トロ
リー線Tに押し付けて弾性接触させている。そして、こ
のトロリーアーム80を支持するのが支持部材81であ
り、支持部材81は固定部材82により走行ユニット7
1の保持部材73に固定されている。
Tから電力の供給や走行制御信号を受けるための複数の
トロリー端子である。各トロリー端子79からは、トロ
リー線Tより受けた電力や信号を有軌道台車100に伝
達するリード線79aが接続されている。80はトロリ
ーアームであり、板ばねやコイルばね等の弾性を有する
部材で構成され、トロリー端子79を支持しつつ、トロ
リー線Tに押し付けて弾性接触させている。そして、こ
のトロリーアーム80を支持するのが支持部材81であ
り、支持部材81は固定部材82により走行ユニット7
1の保持部材73に固定されている。
【0006】このような構造により、走行車輪72がガ
イドローラ77a、77bにガイドされ走行レールR上
を転動することで、トロリーアーム80がトロリー端子
79を走行レールRの側面に設けられたトロリー線Tに
接触させたままトロリー線Tに沿って移動する。このた
め、トロリー端子79はトロリー線Tに摺接し、有軌道
台車100は走行しながらトロリー線Tから電力の供給
や走行制御信号を受けている。
イドローラ77a、77bにガイドされ走行レールR上
を転動することで、トロリーアーム80がトロリー端子
79を走行レールRの側面に設けられたトロリー線Tに
接触させたままトロリー線Tに沿って移動する。このた
め、トロリー端子79はトロリー線Tに摺接し、有軌道
台車100は走行しながらトロリー線Tから電力の供給
や走行制御信号を受けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の有軌道台車100のトロリー機構においては、以下
のような問題がある。図9は、有軌道台車100におけ
る曲線部C1、C2を走行中の走行ユニット71とトロ
リーアーム80を示す図である。図9において、走行車
輪72はガイドローラ77a、77bにガイドされ走行
レールR上を旋回しながら転動している。これにより、
トロリーアーム80も走行レールRに沿って移動してト
ロリー端子79をトロリー線Tに摺接させている。しか
し、図9(a)に示すように、トロリー線Tが曲線部C
1の外側に設けられている場合においては、曲線部C1
において、トロリー線Tとトロリー端子79との距離が
開くため、トロリーアーム80の有する弾性によりトロ
リー端子79をトロリー線Tに弾性接触させていても、
直線部Sと比較してトロリー端子79の接触力が弱くな
ってしまう。特に、曲線部C1の曲率半径が小さい場合
には、トロリー線Tの曲率にトロリー端子79が適応で
きず、トロリー線Tとトロリー端子79との間に隙間G
が生じ、接触力がゼロとなってしまう。このため、曲線
部C1において、有軌道台車100はトロリー線Tから
安定して電力の供給や信号を受けることができなくなる
という問題がある。
来の有軌道台車100のトロリー機構においては、以下
のような問題がある。図9は、有軌道台車100におけ
る曲線部C1、C2を走行中の走行ユニット71とトロ
リーアーム80を示す図である。図9において、走行車
輪72はガイドローラ77a、77bにガイドされ走行
レールR上を旋回しながら転動している。これにより、
トロリーアーム80も走行レールRに沿って移動してト
ロリー端子79をトロリー線Tに摺接させている。しか
し、図9(a)に示すように、トロリー線Tが曲線部C
1の外側に設けられている場合においては、曲線部C1
において、トロリー線Tとトロリー端子79との距離が
開くため、トロリーアーム80の有する弾性によりトロ
リー端子79をトロリー線Tに弾性接触させていても、
直線部Sと比較してトロリー端子79の接触力が弱くな
ってしまう。特に、曲線部C1の曲率半径が小さい場合
には、トロリー線Tの曲率にトロリー端子79が適応で
きず、トロリー線Tとトロリー端子79との間に隙間G
が生じ、接触力がゼロとなってしまう。このため、曲線
部C1において、有軌道台車100はトロリー線Tから
安定して電力の供給や信号を受けることができなくなる
という問題がある。
【0008】一方、図9(b)に示すように、トロリー
線Tが曲線部C2の内側に設けられている場合において
は、曲線部C2において、トロリー線Tにトロリー端子
79が押し付けられる状態となるため、直線部Sと比較
してトロリー線Tに対するトロリー端子79の接触力が
強くなってしまう。特に、曲線部C2の曲率半径が小さ
い場合には、トロリー線Tに対するトロリー端子79の
接触力が強くなりすぎて、トロリー線Tとトロリー端子
79との接触部Kにおいて両者の磨耗が進行してしま
う。このため、トロリー線Tとトロリー端子79の接触
状態が悪くなり、有軌道台車100はトロリー線Tから
安定して電力の供給や信号を受けることができなくなる
という問題がある。
線Tが曲線部C2の内側に設けられている場合において
は、曲線部C2において、トロリー線Tにトロリー端子
79が押し付けられる状態となるため、直線部Sと比較
してトロリー線Tに対するトロリー端子79の接触力が
強くなってしまう。特に、曲線部C2の曲率半径が小さ
い場合には、トロリー線Tに対するトロリー端子79の
接触力が強くなりすぎて、トロリー線Tとトロリー端子
79との接触部Kにおいて両者の磨耗が進行してしま
う。このため、トロリー線Tとトロリー端子79の接触
状態が悪くなり、有軌道台車100はトロリー線Tから
安定して電力の供給や信号を受けることができなくなる
という問題がある。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するものであ
って、その課題とするところは、曲率半径が小さく曲が
り方向が異なる様々な走行レールの曲線部において、走
行しながら走行レールの側面に設けられたトロリー線か
ら安定して電力の供給や走行制御信号を受けることがで
きる有軌道台車を提供することにある。
って、その課題とするところは、曲率半径が小さく曲が
り方向が異なる様々な走行レールの曲線部において、走
行しながら走行レールの側面に設けられたトロリー線か
ら安定して電力の供給や走行制御信号を受けることがで
きる有軌道台車を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる有軌道台
車は、走行レール上を転動して車体を走行させる走行車
輪と、走行車輪を保持し、車体に旋回軸を介して旋回自
在に取り付ける保持部材と、トロリー線に接触するトロ
リー端子と、トロリー端子を支持し、トロリー線に弾性
接触させるトロリーアームと、保持部材に回動自在に連
結され、トロリーアームを揺動可能に支持する回動部材
と、を備え、トロリーアームが回動部材の回動に伴って
揺動することにより、トロリー線とトロリー端子との接
触力を一定に保持する。
車は、走行レール上を転動して車体を走行させる走行車
輪と、走行車輪を保持し、車体に旋回軸を介して旋回自
在に取り付ける保持部材と、トロリー線に接触するトロ
リー端子と、トロリー端子を支持し、トロリー線に弾性
接触させるトロリーアームと、保持部材に回動自在に連
結され、トロリーアームを揺動可能に支持する回動部材
と、を備え、トロリーアームが回動部材の回動に伴って
揺動することにより、トロリー線とトロリー端子との接
触力を一定に保持する。
【0011】このようにすることで、曲線部においてト
ロリーアームが回動部材の回動に伴ってトロリー線に接
触するように揺動するため、直線部と曲線部のいずれに
おいても、トロリー線に接触するトロリー端子の接触力
を一定にすることができる。そしてこれにより、曲率半
径が小さな曲線部においても、有軌道台車は走行しなが
ら安定して電力の供給や走行制御信号を受けることが可
能となる。
ロリーアームが回動部材の回動に伴ってトロリー線に接
触するように揺動するため、直線部と曲線部のいずれに
おいても、トロリー線に接触するトロリー端子の接触力
を一定にすることができる。そしてこれにより、曲率半
径が小さな曲線部においても、有軌道台車は走行しなが
ら安定して電力の供給や走行制御信号を受けることが可
能となる。
【0012】また、本発明においては、回動部材の回動
中心を、旋回軸の近傍に設けることが好ましい。
中心を、旋回軸の近傍に設けることが好ましい。
【0013】走行レールの曲線部において、走行車輪の
旋回中心である旋回軸は、走行レールの幅方向に移動す
ることなく常に走行レールの中心に位置するため、上記
のように回動部材の回動中心を旋回軸の近傍に設けるこ
とで、走行レールと回動中心との距離をほぼ一定に保
ち、トロリー端子をトロリー線に安定して接触させるこ
とができる。
旋回中心である旋回軸は、走行レールの幅方向に移動す
ることなく常に走行レールの中心に位置するため、上記
のように回動部材の回動中心を旋回軸の近傍に設けるこ
とで、走行レールと回動中心との距離をほぼ一定に保
ち、トロリー端子をトロリー線に安定して接触させるこ
とができる。
【0014】また、本発明においては、走行レールを両
側面から挟み込むように配置される複数のガイドローラ
と、保持部材に連結され、ガイドローラを走行レールに
沿って水平面内で揺動可能に支持する支持部材と、を設
け、回動部材がガイドローラの揺動に連動して回動し、
この回動部材の回動に伴ってトロリーアームが揺動する
ような構成にするのが好ましい。。
側面から挟み込むように配置される複数のガイドローラ
と、保持部材に連結され、ガイドローラを走行レールに
沿って水平面内で揺動可能に支持する支持部材と、を設
け、回動部材がガイドローラの揺動に連動して回動し、
この回動部材の回動に伴ってトロリーアームが揺動する
ような構成にするのが好ましい。。
【0015】このようにすることで、ガイドローラは常
に走行レールに沿って水平面内で揺動し、走行レールに
隙間なく接触しているため、曲率半径が小さな曲線部に
おいても、ガイドローラの揺動に連動して回動部材が回
動し、回動部材の回動に伴ってトロリーアームがトロリ
ー線に沿って揺動することができる。その結果、トロリ
ー線に接触するトロリー端子の接触力を一定にすること
ができる。
に走行レールに沿って水平面内で揺動し、走行レールに
隙間なく接触しているため、曲率半径が小さな曲線部に
おいても、ガイドローラの揺動に連動して回動部材が回
動し、回動部材の回動に伴ってトロリーアームがトロリ
ー線に沿って揺動することができる。その結果、トロリ
ー線に接触するトロリー端子の接触力を一定にすること
ができる。
【0016】さらに、本発明においては、上記のように
ガイドローラとガイドローラを支持する支持部材を設け
た場合、トロリー端子は、ガイドローラの下部(真下ま
たはその近傍)に配置されていることが好ましい。
ガイドローラとガイドローラを支持する支持部材を設け
た場合、トロリー端子は、ガイドローラの下部(真下ま
たはその近傍)に配置されていることが好ましい。
【0017】ガイドローラは常に走行レールに隙間なく
接触しており、このガイドローラの下部は走行レールと
の距離が変化しない位置となるため、上記のようにガイ
ドローラの下部にトロリー端子を配置することで、トロ
リー線とトロリー端子との距離がほぼ一定となり、両者
間で安定した接触状態が得ることができる。
接触しており、このガイドローラの下部は走行レールと
の距離が変化しない位置となるため、上記のようにガイ
ドローラの下部にトロリー端子を配置することで、トロ
リー線とトロリー端子との距離がほぼ一定となり、両者
間で安定した接触状態が得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき図
を参照しながら説明する。なお、本発明にかかる有軌道
台車の使用例は図7において説明したものと同一である
ので、以下では図7を本発明の実施形態として引用す
る。
を参照しながら説明する。なお、本発明にかかる有軌道
台車の使用例は図7において説明したものと同一である
ので、以下では図7を本発明の実施形態として引用す
る。
【0019】図1〜図3は、本発明にかかる有軌道台車
における走行ユニットとトロリーアームの構造を示す図
であり、図1は走行ユニットの分解斜視図、図2はトロ
リーアームの分解斜視図、図3は走行ユニットとトロリ
ーアームの組立斜視図である。図1において、1は走行
モータ17が連結されている駆動用走行ユニットであ
る。2は床面Gに敷設された走行レールR(図3に図
示)上を転動する走行車輪であり、走行車輪2の車輪軸
4が保持部材3に備わる軸受3aに連結することによ
り、保持部材3に回転可能に保持されている。保持部材
3の上部には旋回軸5が設けられていて、この旋回軸5
はベアリング(図示省略)等の部材を介して有軌道台車
100の車体101の底面に連結されている。このた
め、走行車輪2は有軌道台車100に対して水平面内で
旋回自在に取り付けられる。
における走行ユニットとトロリーアームの構造を示す図
であり、図1は走行ユニットの分解斜視図、図2はトロ
リーアームの分解斜視図、図3は走行ユニットとトロリ
ーアームの組立斜視図である。図1において、1は走行
モータ17が連結されている駆動用走行ユニットであ
る。2は床面Gに敷設された走行レールR(図3に図
示)上を転動する走行車輪であり、走行車輪2の車輪軸
4が保持部材3に備わる軸受3aに連結することによ
り、保持部材3に回転可能に保持されている。保持部材
3の上部には旋回軸5が設けられていて、この旋回軸5
はベアリング(図示省略)等の部材を介して有軌道台車
100の車体101の底面に連結されている。このた
め、走行車輪2は有軌道台車100に対して水平面内で
旋回自在に取り付けられる。
【0020】7a〜7dは、走行車輪2の前方Fと後方
Bで走行レールRを挟み込むように配置される4輪のガ
イドローラである(7dは図4に図示)。4輪のうち走
行車輪2の前方Fに配置されているガイドローラ7a、
7bは支持部材8aによりガイドローラ軸6a、6bを
介して支持され、走行車輪2の後方Bに配置されている
ガイドローラ7c、7dは支持部材8cによりガイドロ
ーラ軸(ともに図示省略)を介して支持されている。支
持部材8a、8cにはそれぞれ旋回軸5を中心とした円
弧状のカム溝である円弧運動部8b、8d(8dは図4
に図示)が設けられていて、このうち支持部材8aの円
弧運動部8bにはカムフォロア12a、12cおよびス
リーブ12bが挿入される。そして、ブラケット9a
と、支持部材8aの円弧運動部8bに挿入されたカムフ
ォロア12a、12cおよびスリーブ12bと、プレー
ト13aとに、それぞれボルト11a、11b、11c
を通していき、ボルト11a、11b、11cに設けら
れた雄ねじと、プレート13aに設けられた雌ねじとを
連結することで、支持部材8aはブラケット9aとプレ
ート13aによって挟み込まれ支持される。このとき、
ブラケット9aとプレート13aとの間隔は、スリーブ
12bの高さによって規定され、スリーブ12bの高さ
は支持部材8aの厚みより若干大きく設定されているの
で、支持部材8aは可動状態で支持される。また、ボル
ト11a、11cは、ネジ部を有しない大径の脚部と、
この脚部の先端に設けられた小径のネジ部とを有するシ
ョルダーボルトからなり、それらの脚部にカムフォロア
12a、12cがそれぞれ挿入される。なお、カムフォ
ロア12a、12cは、スリーブ12bよりも高さが若
干低く、ボルト11a、11cの回りに回転自在となっ
ていて、支持部材8aが円弧運動をするときに円弧運動
部8bの内壁をガイドする機能を有している。そして、
ブラケット9aをボルト10a、10bにより保持部材
3に連結することで、支持部材8aは保持部材3に保持
される。支持部材8cも同様の構造で、ブラケット9b
と、プレート(図示省略)によって挟み込まれて支持さ
れ、ブラケット9bが保持部材3に連結されることで、
保持部材3に保持される。
Bで走行レールRを挟み込むように配置される4輪のガ
イドローラである(7dは図4に図示)。4輪のうち走
行車輪2の前方Fに配置されているガイドローラ7a、
7bは支持部材8aによりガイドローラ軸6a、6bを
介して支持され、走行車輪2の後方Bに配置されている
ガイドローラ7c、7dは支持部材8cによりガイドロ
ーラ軸(ともに図示省略)を介して支持されている。支
持部材8a、8cにはそれぞれ旋回軸5を中心とした円
弧状のカム溝である円弧運動部8b、8d(8dは図4
に図示)が設けられていて、このうち支持部材8aの円
弧運動部8bにはカムフォロア12a、12cおよびス
リーブ12bが挿入される。そして、ブラケット9a
と、支持部材8aの円弧運動部8bに挿入されたカムフ
ォロア12a、12cおよびスリーブ12bと、プレー
ト13aとに、それぞれボルト11a、11b、11c
を通していき、ボルト11a、11b、11cに設けら
れた雄ねじと、プレート13aに設けられた雌ねじとを
連結することで、支持部材8aはブラケット9aとプレ
ート13aによって挟み込まれ支持される。このとき、
ブラケット9aとプレート13aとの間隔は、スリーブ
12bの高さによって規定され、スリーブ12bの高さ
は支持部材8aの厚みより若干大きく設定されているの
で、支持部材8aは可動状態で支持される。また、ボル
ト11a、11cは、ネジ部を有しない大径の脚部と、
この脚部の先端に設けられた小径のネジ部とを有するシ
ョルダーボルトからなり、それらの脚部にカムフォロア
12a、12cがそれぞれ挿入される。なお、カムフォ
ロア12a、12cは、スリーブ12bよりも高さが若
干低く、ボルト11a、11cの回りに回転自在となっ
ていて、支持部材8aが円弧運動をするときに円弧運動
部8bの内壁をガイドする機能を有している。そして、
ブラケット9aをボルト10a、10bにより保持部材
3に連結することで、支持部材8aは保持部材3に保持
される。支持部材8cも同様の構造で、ブラケット9b
と、プレート(図示省略)によって挟み込まれて支持さ
れ、ブラケット9bが保持部材3に連結されることで、
保持部材3に保持される。
【0021】これにより、支持部材8aは円弧運動部8
bに挿入されているカムフォロア12a、12cおよび
スリーブ12bをガイドとして、旋回軸5を揺動中心に
揺動方向X1、X2(図3に示す)に水平面内で円弧状
に揺動し、支持部材8aに支持されているガイドローラ
7a、7bを、旋回軸5を揺動中心として揺動方向X
1、X2に水平面内で円弧状に揺動させる。このとき、
支持部材8aの揺動方向X1への移動範囲は、円弧運動
部8bの内壁がカムフォロア12cに当接することで規
制され、支持部材8aの揺動方向X2への移動範囲は、
円弧運動部8bの内壁がカムフォロア12aに当接する
ことで規制される。支持部材8cも同様にして、旋回軸
5を揺動中心として揺動方向X1、X2に水平面内で円
弧状に揺動し、支持部材8cに支持されているガイドロ
ーラ7c、7dを、旋回軸5を揺動中心として揺動方向
X1、X2に水平面内で円弧状に揺動させる。
bに挿入されているカムフォロア12a、12cおよび
スリーブ12bをガイドとして、旋回軸5を揺動中心に
揺動方向X1、X2(図3に示す)に水平面内で円弧状
に揺動し、支持部材8aに支持されているガイドローラ
7a、7bを、旋回軸5を揺動中心として揺動方向X
1、X2に水平面内で円弧状に揺動させる。このとき、
支持部材8aの揺動方向X1への移動範囲は、円弧運動
部8bの内壁がカムフォロア12cに当接することで規
制され、支持部材8aの揺動方向X2への移動範囲は、
円弧運動部8bの内壁がカムフォロア12aに当接する
ことで規制される。支持部材8cも同様にして、旋回軸
5を揺動中心として揺動方向X1、X2に水平面内で円
弧状に揺動し、支持部材8cに支持されているガイドロ
ーラ7c、7dを、旋回軸5を揺動中心として揺動方向
X1、X2に水平面内で円弧状に揺動させる。
【0022】15は連結部材であって、上部の回転部1
5cと保持部材3の軸穴3bに軸16を貫通させて、保
持部材3に回転自在に保持される。連結部材15の下部
には連動溝15a、15bが形成されていて、この連動
溝15a、15bにはそれぞれ支持部材8a、8cの上
面端部に立設されている回転自在な突起14a、14b
がはめ込まれる。
5cと保持部材3の軸穴3bに軸16を貫通させて、保
持部材3に回転自在に保持される。連結部材15の下部
には連動溝15a、15bが形成されていて、この連動
溝15a、15bにはそれぞれ支持部材8a、8cの上
面端部に立設されている回転自在な突起14a、14b
がはめ込まれる。
【0023】これにより、連結部材15が軸16を回転
中心として回転し、図3に示す傾斜方向V1へ傾斜する
と、支持部材8aと8cがそれぞれ連動溝15a、15
bにはめ込まれている突起14a、14bに引っ張ら
れ、支持部材8aと8cが同期して揺動方向X1へ円弧
状に揺動する。そして、支持部材8aに支持されるガイ
ドローラ7a、7bと、支持部材8cに支持されるガイ
ドローラ7c、7dも同期して揺動方向X1へ円弧状に
揺動する。反対に、連結部材15が軸16を回転中心と
して回転し、傾斜方向V2へ傾斜すると、支持部材8a
と8cがそれぞれ連動溝15a、15bにはめ込まれて
いる突起14a、14bに引っ張られ、支持部材8aと
8cが同期して揺動方向X2へ円弧状に揺動し、支持部
材8aに支持されるガイドローラ7a、7bと、支持部
材8bに支持されるガイドローラ7c、7dも同期して
揺動方向X2へ円弧状に揺動する。
中心として回転し、図3に示す傾斜方向V1へ傾斜する
と、支持部材8aと8cがそれぞれ連動溝15a、15
bにはめ込まれている突起14a、14bに引っ張ら
れ、支持部材8aと8cが同期して揺動方向X1へ円弧
状に揺動する。そして、支持部材8aに支持されるガイ
ドローラ7a、7bと、支持部材8cに支持されるガイ
ドローラ7c、7dも同期して揺動方向X1へ円弧状に
揺動する。反対に、連結部材15が軸16を回転中心と
して回転し、傾斜方向V2へ傾斜すると、支持部材8a
と8cがそれぞれ連動溝15a、15bにはめ込まれて
いる突起14a、14bに引っ張られ、支持部材8aと
8cが同期して揺動方向X2へ円弧状に揺動し、支持部
材8aに支持されるガイドローラ7a、7bと、支持部
材8bに支持されるガイドローラ7c、7dも同期して
揺動方向X2へ円弧状に揺動する。
【0024】次にトロリー機構について説明する。図2
において、18はトロリー端子であり、トロリー線T
(図3に示す)に接触して電力の供給や走行制御信号を
受けている。19はトロリー端子18に接続されるリー
ド線であり、トロリー線Tからトロリー端子18が受け
た電力や信号を有軌道台車100に伝達している。20
はトロリーアームであり、先端にトロリー端子18を固
定し、リード線19を内部に通している固定アーム20
aと、固定アーム20aをY方向に回動自在に支持する
2本の横アーム20b、20cと、内部に有するコイル
ばね等の弾性部材により2本の横アーム20b、20c
をZ方向に平行移動可能に支持するスライドアーム20
dとから構成されている。
において、18はトロリー端子であり、トロリー線T
(図3に示す)に接触して電力の供給や走行制御信号を
受けている。19はトロリー端子18に接続されるリー
ド線であり、トロリー線Tからトロリー端子18が受け
た電力や信号を有軌道台車100に伝達している。20
はトロリーアームであり、先端にトロリー端子18を固
定し、リード線19を内部に通している固定アーム20
aと、固定アーム20aをY方向に回動自在に支持する
2本の横アーム20b、20cと、内部に有するコイル
ばね等の弾性部材により2本の横アーム20b、20c
をZ方向に平行移動可能に支持するスライドアーム20
dとから構成されている。
【0025】これにより、トロリー端子18はY方向に
回動変位することができるため、トロリー線Tの曲率に
追従してトロリー端子18はトロリー線Tに対して常に
平行な姿勢を保ちながら接触することができる。また、
トロリー端子18はZ方向に平行移動することができる
ため、トロリー線Tの曲率に追従してトロリー端子18
はトロリー線Tに所定の接触力で弾性接触することがで
きる。
回動変位することができるため、トロリー線Tの曲率に
追従してトロリー端子18はトロリー線Tに対して常に
平行な姿勢を保ちながら接触することができる。また、
トロリー端子18はZ方向に平行移動することができる
ため、トロリー線Tの曲率に追従してトロリー端子18
はトロリー線Tに所定の接触力で弾性接触することがで
きる。
【0026】21a、21eはトロリーアーム20を支
持する2つの回動部材であり、それぞれ6つのトロリー
アーム20を固定穴21b、21fに貫通させ、ナット
22により固定して支持している。なお、支持するトロ
リーアーム20の数は、トロリー線から受ける電力線や
信号線の数に応じて設定されるものである。回動部材2
1a、21eにはそれぞれ回動溝21c、21gと回動
穴21d、21hが設けられている。このうち回動溝2
1cは支持部材8aに支持されるガイドローラ7aのガ
イドローラ軸6aに挿入され、回動溝21gは支持部材
8cに支持されるガイドローラ7c(図1に示す)のガ
イドローラ軸(図示省略)に挿入される。また、回動穴
21d、21hには、ブラケット24の貫通穴24a、
24bを貫通した、回動軸23a、23bがそれぞれ挿
入され、回動部材21a、21eは回動軸23a、23
bを回動中心にしてブラケット24に回動可能に支持さ
れる。そして、ブラケット24をボルト25a、25b
により保持部材3に固定することで、回動部材21a、
21eは保持部材3に回動自在に連結され、トロリーア
ーム20が走行車輪2の下部に配置される。このとき、
トロリー端子18の中心がガイドローラ7a、7cの軸
(6aのみ図示)の真下あるいはその近傍に位置するよ
うにトロリーアーム20の各部の寸法や回動部材21
a、21eへの支持位置を設定し、トロリー端子18を
配置する。また、回動穴21dと21hの間隔と、貫通
穴24aと24bの間隔とをできる限り狭くし、回動部
材21a、21eの回動中心である回動軸23a、23
bを旋回軸5のできる限り近傍に位置させる。
持する2つの回動部材であり、それぞれ6つのトロリー
アーム20を固定穴21b、21fに貫通させ、ナット
22により固定して支持している。なお、支持するトロ
リーアーム20の数は、トロリー線から受ける電力線や
信号線の数に応じて設定されるものである。回動部材2
1a、21eにはそれぞれ回動溝21c、21gと回動
穴21d、21hが設けられている。このうち回動溝2
1cは支持部材8aに支持されるガイドローラ7aのガ
イドローラ軸6aに挿入され、回動溝21gは支持部材
8cに支持されるガイドローラ7c(図1に示す)のガ
イドローラ軸(図示省略)に挿入される。また、回動穴
21d、21hには、ブラケット24の貫通穴24a、
24bを貫通した、回動軸23a、23bがそれぞれ挿
入され、回動部材21a、21eは回動軸23a、23
bを回動中心にしてブラケット24に回動可能に支持さ
れる。そして、ブラケット24をボルト25a、25b
により保持部材3に固定することで、回動部材21a、
21eは保持部材3に回動自在に連結され、トロリーア
ーム20が走行車輪2の下部に配置される。このとき、
トロリー端子18の中心がガイドローラ7a、7cの軸
(6aのみ図示)の真下あるいはその近傍に位置するよ
うにトロリーアーム20の各部の寸法や回動部材21
a、21eへの支持位置を設定し、トロリー端子18を
配置する。また、回動穴21dと21hの間隔と、貫通
穴24aと24bの間隔とをできる限り狭くし、回動部
材21a、21eの回動中心である回動軸23a、23
bを旋回軸5のできる限り近傍に位置させる。
【0027】これにより、回動部材21aは、図3にお
いてガイドローラ7aが揺動方向X1に揺動すること
で、回動軸23aを回動中心にして回動方向U1に回動
し、支持する6つのトロリーアーム20を回動方向U1
に揺動させる。反対に回動部材21aは、ガイドローラ
7aが揺動方向X2に揺動することで回動軸23aを回
動中心にして回動方向U2に回動し、支持する6つのト
ロリーアーム20を回動方向U2に揺動させる。回動部
材21eも同様にして、ガイドローラ7cの揺動方向X
1、X2への揺動により、回動軸23aを回動中心にし
て回動方向U1、U2に回動し、支持する6つのトロリ
ーアーム20を回動方向U1、U2に揺動させる。
いてガイドローラ7aが揺動方向X1に揺動すること
で、回動軸23aを回動中心にして回動方向U1に回動
し、支持する6つのトロリーアーム20を回動方向U1
に揺動させる。反対に回動部材21aは、ガイドローラ
7aが揺動方向X2に揺動することで回動軸23aを回
動中心にして回動方向U2に回動し、支持する6つのト
ロリーアーム20を回動方向U2に揺動させる。回動部
材21eも同様にして、ガイドローラ7cの揺動方向X
1、X2への揺動により、回動軸23aを回動中心にし
て回動方向U1、U2に回動し、支持する6つのトロリ
ーアーム20を回動方向U1、U2に揺動させる。
【0028】次に、上記構造の有軌道台車における走行
ユニットが曲線部を走行する場合のトロリーアームの動
作を図4および図5を用いて説明する。なお、図4およ
び図5において示す駆動用走行ユニット1a〜1hは、
図1〜図3において説明した駆動用走行ユニット1と同
一のものであるので、各部の符号には一部を除いて図1
〜図3と同一の符号を用い、構造の一部を省略して簡略
化している。
ユニットが曲線部を走行する場合のトロリーアームの動
作を図4および図5を用いて説明する。なお、図4およ
び図5において示す駆動用走行ユニット1a〜1hは、
図1〜図3において説明した駆動用走行ユニット1と同
一のものであるので、各部の符号には一部を除いて図1
〜図3と同一の符号を用い、構造の一部を省略して簡略
化している。
【0029】図4は、本発明にかかる有軌道台車におけ
る走行ユニットとトロリーアームの動作を示す図であ
る。図4において、Rは走行レールであり、直線部S
1、S2と、走行方向に対して左に曲がる曲線部C1と
からなり、曲線部C1の外側にあたる側面にトロリー線
Tを設けている。1a〜1dは走行時の駆動用走行ユニ
ットである。また、トロリーアームとトロリー端子は、
走行方向に対し前方にある方をトロリーアーム20F、
トロリー端子18Fとし、後方にある方をトロリーアー
ム20B、トロリー端子18Bとしている。
る走行ユニットとトロリーアームの動作を示す図であ
る。図4において、Rは走行レールであり、直線部S
1、S2と、走行方向に対して左に曲がる曲線部C1と
からなり、曲線部C1の外側にあたる側面にトロリー線
Tを設けている。1a〜1dは走行時の駆動用走行ユニ
ットである。また、トロリーアームとトロリー端子は、
走行方向に対し前方にある方をトロリーアーム20F、
トロリー端子18Fとし、後方にある方をトロリーアー
ム20B、トロリー端子18Bとしている。
【0030】駆動用走行ユニット1aは直線部S1を走
行中の状態であり、このとき、4輪のガイドローラ7a
〜7dは揺動せず、支持部材8a、8cは円弧運動せず
に中立を保っていて、走行車輪2は走行レールR上を旋
回せずに直線部S1を転動している。よって、回動部材
21a、21eはそれぞれ回動せず、トロリーアーム2
0F、20Bを揺動させずに、トロリー端子18F、1
8Bをトロリー線Tに平行に所定の接触力で接触させて
いる。
行中の状態であり、このとき、4輪のガイドローラ7a
〜7dは揺動せず、支持部材8a、8cは円弧運動せず
に中立を保っていて、走行車輪2は走行レールR上を旋
回せずに直線部S1を転動している。よって、回動部材
21a、21eはそれぞれ回動せず、トロリーアーム2
0F、20Bを揺動させずに、トロリー端子18F、1
8Bをトロリー線Tに平行に所定の接触力で接触させて
いる。
【0031】そして、駆動用走行ユニットが曲線部C1
を走行し始めると、駆動用走行ユニット1bのように、
前方のガイドローラ7a、7bが曲線部C1の内側に向
かう揺動方向X2へ円弧状に揺動し、走行レールRに隙
間なく接触する。これにより、回動溝21c(図2)が
ガイドローラ軸6aに引っ張られ、回動部材21aは回
動軸23aを回動中心にして回動方向U2に回動し、ト
ロリーアーム20Fを回動方向U2に揺動させ、トロリ
ー端子18Fをトロリー線Tに対し平行な姿勢を保ちな
がら、所定の接触力で摺接させて行く。また同時に、ガ
イドローラ7a、7bを支持する支持部材8aが曲線部
C1の内側に向かう揺動方向X2へ円弧状に揺動するた
め、図1および図3で示した突起14aと連動溝15a
により連結部材15が曲線部C1の内側(図3における
V2方向)に傾斜し、連動溝15bと突起14bにより
支持部材8cが曲線部C1の内側に向かう揺動方向X2
へ円弧状に揺動する。その結果、後方のガイドローラ7
c、7dが曲線部C1の内側に向かう揺動方向X2へ円
弧状に揺動し、走行レールRに隙間なく接触する。これ
により、回動溝21g(図2)がガイドローラ7cのガ
イドローラ軸(図示省略)に引っ張られ、回動部材21
eは回動軸23bを回動中心にして回動方向U2に回動
し、トロリーアーム20Bを回動方向U2に揺動させ、
トロリー端子18Bをトロリー線Tに対し平行な姿勢を
保ちながら、所定の接触力で摺接させて行く。このと
き、図6に示すように、前方のガイドローラ7aと7
b、そして前方のトロリー端子18Fの3つは、曲線部
C1の曲率中心O(旋回中心)に向かって一直線上に並
び、後方のガイドローラ7cと7d、そして後方のトロ
リー端子18Bの3つも、曲線部C1の曲率中心Oに向
かって一直線上に並ぶ。また、前方のガイドローラ7a
と7bと後方のガイドローラ7cと7dとが、連結部材
15により同期して揺動するため、車輪軸4と曲率中心
Oとを結ぶ直線NLに対して、前方のガイドローラ7
a,7bと曲率中心Oとを結ぶ直線FLのなす角と、後
方のガイドローラ7c,7dと曲率中心Oとを結ぶ直線
FBのなす角とは、ともに同じ角度θとなる。これによ
りトロリー端子18F、18Bも、車輪軸4と曲率中心
Oとを結ぶ直線NLから、同じ角度θだけ離れた位置で
同期してトロリー線Tに接触する。
を走行し始めると、駆動用走行ユニット1bのように、
前方のガイドローラ7a、7bが曲線部C1の内側に向
かう揺動方向X2へ円弧状に揺動し、走行レールRに隙
間なく接触する。これにより、回動溝21c(図2)が
ガイドローラ軸6aに引っ張られ、回動部材21aは回
動軸23aを回動中心にして回動方向U2に回動し、ト
ロリーアーム20Fを回動方向U2に揺動させ、トロリ
ー端子18Fをトロリー線Tに対し平行な姿勢を保ちな
がら、所定の接触力で摺接させて行く。また同時に、ガ
イドローラ7a、7bを支持する支持部材8aが曲線部
C1の内側に向かう揺動方向X2へ円弧状に揺動するた
め、図1および図3で示した突起14aと連動溝15a
により連結部材15が曲線部C1の内側(図3における
V2方向)に傾斜し、連動溝15bと突起14bにより
支持部材8cが曲線部C1の内側に向かう揺動方向X2
へ円弧状に揺動する。その結果、後方のガイドローラ7
c、7dが曲線部C1の内側に向かう揺動方向X2へ円
弧状に揺動し、走行レールRに隙間なく接触する。これ
により、回動溝21g(図2)がガイドローラ7cのガ
イドローラ軸(図示省略)に引っ張られ、回動部材21
eは回動軸23bを回動中心にして回動方向U2に回動
し、トロリーアーム20Bを回動方向U2に揺動させ、
トロリー端子18Bをトロリー線Tに対し平行な姿勢を
保ちながら、所定の接触力で摺接させて行く。このと
き、図6に示すように、前方のガイドローラ7aと7
b、そして前方のトロリー端子18Fの3つは、曲線部
C1の曲率中心O(旋回中心)に向かって一直線上に並
び、後方のガイドローラ7cと7d、そして後方のトロ
リー端子18Bの3つも、曲線部C1の曲率中心Oに向
かって一直線上に並ぶ。また、前方のガイドローラ7a
と7bと後方のガイドローラ7cと7dとが、連結部材
15により同期して揺動するため、車輪軸4と曲率中心
Oとを結ぶ直線NLに対して、前方のガイドローラ7
a,7bと曲率中心Oとを結ぶ直線FLのなす角と、後
方のガイドローラ7c,7dと曲率中心Oとを結ぶ直線
FBのなす角とは、ともに同じ角度θとなる。これによ
りトロリー端子18F、18Bも、車輪軸4と曲率中心
Oとを結ぶ直線NLから、同じ角度θだけ離れた位置で
同期してトロリー線Tに接触する。
【0032】さらに、駆動用走行ユニットが曲線部C1
を走行し続け、駆動用走行ユニット1bが駆動用走行ユ
ニット1cへと移動すると、走行車輪2は、ガイドロー
ラ7a〜7dの揺動により、車輪軸4(図2)が常に曲
線部C1の曲率中心に向くように旋回角度を変化させ、
走行レールR上を転動して行く。このとき、走行車輪2
の旋回中心である旋回軸5は、走行レールRの幅方向へ
移動することなく常に走行レールRの中心に位置してい
る。そして、この走行車輪2の転動に伴って、回動部材
21a、21eが回動方向U2に回動し、トロリーアー
ム20F,20Bを回動方向U2へ揺動させるため、ト
ロリー端子18F、18Bはトロリー線Tに対し平行な
姿勢と所定の接触力を保持しながら摺接し、走行レール
Rに沿って移動して行く。
を走行し続け、駆動用走行ユニット1bが駆動用走行ユ
ニット1cへと移動すると、走行車輪2は、ガイドロー
ラ7a〜7dの揺動により、車輪軸4(図2)が常に曲
線部C1の曲率中心に向くように旋回角度を変化させ、
走行レールR上を転動して行く。このとき、走行車輪2
の旋回中心である旋回軸5は、走行レールRの幅方向へ
移動することなく常に走行レールRの中心に位置してい
る。そして、この走行車輪2の転動に伴って、回動部材
21a、21eが回動方向U2に回動し、トロリーアー
ム20F,20Bを回動方向U2へ揺動させるため、ト
ロリー端子18F、18Bはトロリー線Tに対し平行な
姿勢と所定の接触力を保持しながら摺接し、走行レール
Rに沿って移動して行く。
【0033】その後、駆動用走行ユニット1が曲線部C
1を抜けて直線部S2へ走行して行くときには、曲線部
C1の内側に向かう揺動方向X2へ円弧状に揺動してい
た前方のガイドローラ7a、7bが走行レールRに隙間
なく接触していくことで、揺動方向X1へ円弧状に揺動
し、元の中立状態に戻る。これにより、回動溝21c
(図2)がガイドローラ軸6aに引っ張られ、回動部材
21aは回動軸23aを回動中心にして回動方向U1に
回動し、トロリーアーム20Fを回動方向U1に揺動さ
せ、トロリー端子18Fをトロリー線Tに対し平行な姿
勢を保ちながら、所定の接触力で摺接させて行く。同時
に、ガイドローラ7a、7bを支持する支持部材8a
が、曲線部C1の内側に向かう揺動方向X2へ円弧状に
揺動していた状態から、揺動方向X1へ円弧状に揺動
し、元の中立状態に戻るため、図1および図3で示した
突起14aと連動溝15aにより、連結部材15が曲線
部C1の内側に傾斜していた状態から、元の垂直な状態
に戻り、連動溝15bと突起14bにより、支持部材8
cが揺動方向X1へ円弧状に揺動し、中立状態に戻る。
その結果、曲線部C1の内側に向かう揺動方向X2へ円
弧状に揺動していた後方のガイドローラ7c、7dが揺
動方向X1へ円弧状に揺動し、走行レールRに隙間なく
接触しながら元の中立状態に戻る。これにより、回動溝
21g(図2)がガイドローラ7cのガイドローラ軸
(図示省略)に引っ張られ、回動部材21eは回動軸2
3bを回動中心にして回動方向U1に回動し、トロリー
アーム20Bを回動方向U1に揺動させ、トロリー端子
18Bをトロリー線Tに対し平行な姿勢を保ちながら、
所定の接触力で摺接させて行く。そして、駆動用走行ユ
ニット1dのように、走行車輪2は、車輪軸4(図2)
が走行レールRの長手方向に直交するように走行レール
R上で旋回角度を変化させ、旋回を終了する。
1を抜けて直線部S2へ走行して行くときには、曲線部
C1の内側に向かう揺動方向X2へ円弧状に揺動してい
た前方のガイドローラ7a、7bが走行レールRに隙間
なく接触していくことで、揺動方向X1へ円弧状に揺動
し、元の中立状態に戻る。これにより、回動溝21c
(図2)がガイドローラ軸6aに引っ張られ、回動部材
21aは回動軸23aを回動中心にして回動方向U1に
回動し、トロリーアーム20Fを回動方向U1に揺動さ
せ、トロリー端子18Fをトロリー線Tに対し平行な姿
勢を保ちながら、所定の接触力で摺接させて行く。同時
に、ガイドローラ7a、7bを支持する支持部材8a
が、曲線部C1の内側に向かう揺動方向X2へ円弧状に
揺動していた状態から、揺動方向X1へ円弧状に揺動
し、元の中立状態に戻るため、図1および図3で示した
突起14aと連動溝15aにより、連結部材15が曲線
部C1の内側に傾斜していた状態から、元の垂直な状態
に戻り、連動溝15bと突起14bにより、支持部材8
cが揺動方向X1へ円弧状に揺動し、中立状態に戻る。
その結果、曲線部C1の内側に向かう揺動方向X2へ円
弧状に揺動していた後方のガイドローラ7c、7dが揺
動方向X1へ円弧状に揺動し、走行レールRに隙間なく
接触しながら元の中立状態に戻る。これにより、回動溝
21g(図2)がガイドローラ7cのガイドローラ軸
(図示省略)に引っ張られ、回動部材21eは回動軸2
3bを回動中心にして回動方向U1に回動し、トロリー
アーム20Bを回動方向U1に揺動させ、トロリー端子
18Bをトロリー線Tに対し平行な姿勢を保ちながら、
所定の接触力で摺接させて行く。そして、駆動用走行ユ
ニット1dのように、走行車輪2は、車輪軸4(図2)
が走行レールRの長手方向に直交するように走行レール
R上で旋回角度を変化させ、旋回を終了する。
【0034】図5は、本発明にかかる有軌道台車におけ
る走行ユニットとトロリーアームの他の動作を示す図で
ある。図5において、Rは走行レールであり、直線部S
3、S4と、走行方向に対して右に曲がる曲線部C2と
からなり、曲線部C2の内側にあたる側面にトロリー線
Tを設けている。なお、曲線部C2は図3における曲線
部C1よりも曲率半径が小さくなっている。1e〜1h
は走行時の駆動用走行ユニットである。走行時の各部の
動作は図4において説明したとおりであり、曲率半径が
小さな曲線部C2においても、ガイドローラ7a〜7d
がそれぞれ同期して曲線部C2の内側に向かう揺動方向
X1に円弧状に揺動し、走行車輪2は車輪軸4を曲線部
C2の曲率中心に向けて走行レールR上で旋回角度を変
化させ、旋回を行う。そして、ガイドローラ7a〜7d
に連動して回動部材21a、21eが回動軸23a、2
3bを回動中心にして回動方向U1に回動し、トロリー
アーム20F、20Bを回動方向U1に揺動させ、トロ
リー端子18F、18Bをトロリー線Tに対し平行な姿
勢を保ちながら、所定の接触力で摺接させて行く。
る走行ユニットとトロリーアームの他の動作を示す図で
ある。図5において、Rは走行レールであり、直線部S
3、S4と、走行方向に対して右に曲がる曲線部C2と
からなり、曲線部C2の内側にあたる側面にトロリー線
Tを設けている。なお、曲線部C2は図3における曲線
部C1よりも曲率半径が小さくなっている。1e〜1h
は走行時の駆動用走行ユニットである。走行時の各部の
動作は図4において説明したとおりであり、曲率半径が
小さな曲線部C2においても、ガイドローラ7a〜7d
がそれぞれ同期して曲線部C2の内側に向かう揺動方向
X1に円弧状に揺動し、走行車輪2は車輪軸4を曲線部
C2の曲率中心に向けて走行レールR上で旋回角度を変
化させ、旋回を行う。そして、ガイドローラ7a〜7d
に連動して回動部材21a、21eが回動軸23a、2
3bを回動中心にして回動方向U1に回動し、トロリー
アーム20F、20Bを回動方向U1に揺動させ、トロ
リー端子18F、18Bをトロリー線Tに対し平行な姿
勢を保ちながら、所定の接触力で摺接させて行く。
【0035】このようにすることで、曲線部C1や、曲
線部C1に対し曲率半径が小さく曲がり方向が異なる曲
線部C2において、常にガイドローラ7a〜7dが揺動
方向X1やX2に水平面内で円弧状に揺動し、走行レー
ルRに隙間なく接触するので、トロリー線Tの曲率に応
じて、トロリー端子18をトロリー線Tに平行な姿勢を
保ちながら接触させることができる。また、旋回軸5は
走行レールRの幅方向に移動することなく常に走行レー
ルRの中心に位置するため、回動部材21a、21eの
回動中心を旋回軸5の近傍に位置させることで、曲線部
C1、C2においても、走行レールRと回動部材21
a、21eの回動中心との距離をほぼ一定に保ち、トロ
リー端子18をトロリー線Tに安定して接触させること
ができる。さらに、ガイドローラ7a、7cは常に走行
レールRに隙間なく接触し、それらのガイドローラ軸
(6aのみ図示)と走行レールRとの距離は変化しない
ため、トロリー端子18の中心をガイドローラ軸6a、
6cの真下あるいはその近傍にくるように配置すること
で、トロリー線Tに対するトロリー端子18の位置が常
に一定となり、両者間で安定した接触状態が得られる。
そしてこれらにより、トロリー線Tに接触するトロリー
端子18の接触力を常に一定に保持することができ、図
6に示すような自動倉庫システム60において、直線部
Sと、曲率半径や曲がり方向の異なる様々な曲線部C
1、C2とが複合された走行レールR上を、有軌道台車
100は走行しながらトロリー線Tから安定して電力の
供給や走行制御信号を受けることが可能となる。
線部C1に対し曲率半径が小さく曲がり方向が異なる曲
線部C2において、常にガイドローラ7a〜7dが揺動
方向X1やX2に水平面内で円弧状に揺動し、走行レー
ルRに隙間なく接触するので、トロリー線Tの曲率に応
じて、トロリー端子18をトロリー線Tに平行な姿勢を
保ちながら接触させることができる。また、旋回軸5は
走行レールRの幅方向に移動することなく常に走行レー
ルRの中心に位置するため、回動部材21a、21eの
回動中心を旋回軸5の近傍に位置させることで、曲線部
C1、C2においても、走行レールRと回動部材21
a、21eの回動中心との距離をほぼ一定に保ち、トロ
リー端子18をトロリー線Tに安定して接触させること
ができる。さらに、ガイドローラ7a、7cは常に走行
レールRに隙間なく接触し、それらのガイドローラ軸
(6aのみ図示)と走行レールRとの距離は変化しない
ため、トロリー端子18の中心をガイドローラ軸6a、
6cの真下あるいはその近傍にくるように配置すること
で、トロリー線Tに対するトロリー端子18の位置が常
に一定となり、両者間で安定した接触状態が得られる。
そしてこれらにより、トロリー線Tに接触するトロリー
端子18の接触力を常に一定に保持することができ、図
6に示すような自動倉庫システム60において、直線部
Sと、曲率半径や曲がり方向の異なる様々な曲線部C
1、C2とが複合された走行レールR上を、有軌道台車
100は走行しながらトロリー線Tから安定して電力の
供給や走行制御信号を受けることが可能となる。
【0036】以上述べた実施形態においては、走行モー
タ17が連結された駆動用走行ユニット1を例に挙げて
説明しているが、本発明はこれに限定するものではな
く、走行モータ17が連結されていない従動用走行ユニ
ットにも適用可能である。
タ17が連結された駆動用走行ユニット1を例に挙げて
説明しているが、本発明はこれに限定するものではな
く、走行モータ17が連結されていない従動用走行ユニ
ットにも適用可能である。
【0037】また、上記実施形態では、ガイドローラ7
a、7cの揺動に連動して、回動部材21a、21eが
回動し、トロリーアーム20を揺動させているが、本発
明はこれに限定するものではない。これ以外にも、走行
レールRとの距離を一定に保ちながら転動する回動専用
の車輪や、トロリー線Tとトロリーアーム20との距離
を常に一定に保つように回動部材21a、21eの回動
を規制する機構を保持部材3に設け、これらにより走行
レールRの曲線部C1、C2において回動部材21a、
21eを回動させ、トロリ―アーム20を揺動させても
よい。
a、7cの揺動に連動して、回動部材21a、21eが
回動し、トロリーアーム20を揺動させているが、本発
明はこれに限定するものではない。これ以外にも、走行
レールRとの距離を一定に保ちながら転動する回動専用
の車輪や、トロリー線Tとトロリーアーム20との距離
を常に一定に保つように回動部材21a、21eの回動
を規制する機構を保持部材3に設け、これらにより走行
レールRの曲線部C1、C2において回動部材21a、
21eを回動させ、トロリ―アーム20を揺動させても
よい。
【0038】また、上記実施形態では、トロリーアーム
20は、横アーム20b、20cとスライドアーム20
dとをコイルばね等の弾性部材により平行移動可能に連
結することで、トロリー端子18をトロリー線Tに弾性
接触させているが、本発明はこれに限定するものではな
い。これ以外にも、トロリーアーム20自体に弾性を有
する部材を用いたりして、トロリー端子18をトロリー
線Tに対して常に平行な姿勢を保ちながら所定の接触力
で接触させるようにしてもよい。
20は、横アーム20b、20cとスライドアーム20
dとをコイルばね等の弾性部材により平行移動可能に連
結することで、トロリー端子18をトロリー線Tに弾性
接触させているが、本発明はこれに限定するものではな
い。これ以外にも、トロリーアーム20自体に弾性を有
する部材を用いたりして、トロリー端子18をトロリー
線Tに対して常に平行な姿勢を保ちながら所定の接触力
で接触させるようにしてもよい。
【0039】さらに、上記実施形態では、同極のトロリ
ー端子18を2極1対としてトロリー線Tに接触させる
ため、回動部材21a、21eにトロリーアーム20を
それぞれ6つずつ支持させている場合を例に挙げている
が、本発明はこれに限定するものではない。これ以外に
も、トロリー端子18を1極構造とし、1つの回動部材
により6つのトロリーアーム20を支持させてもよい。
なおこの場合、トロリー端子18の安定な接触を確保す
るために、回動部材の回動中心は旋回軸5と車輪軸4と
を含む平面上に位置させることが好ましい。
ー端子18を2極1対としてトロリー線Tに接触させる
ため、回動部材21a、21eにトロリーアーム20を
それぞれ6つずつ支持させている場合を例に挙げている
が、本発明はこれに限定するものではない。これ以外に
も、トロリー端子18を1極構造とし、1つの回動部材
により6つのトロリーアーム20を支持させてもよい。
なおこの場合、トロリー端子18の安定な接触を確保す
るために、回動部材の回動中心は旋回軸5と車輪軸4と
を含む平面上に位置させることが好ましい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、曲率半径が小さく曲が
り方向が異なる様々な走行レールの曲線部において、ト
ロリーアームが回動部材の回動に伴ってトロリー線の側
面に設けられたトロリー線に追従して揺動するため、ト
ロリー線とトロリー端子との接触力を常に一定に保持す
ることができ、有軌道台車は走行しながらトロリー線か
ら安定して電力の供給や走行制御信号を受けることが可
能となる。
り方向が異なる様々な走行レールの曲線部において、ト
ロリーアームが回動部材の回動に伴ってトロリー線の側
面に設けられたトロリー線に追従して揺動するため、ト
ロリー線とトロリー端子との接触力を常に一定に保持す
ることができ、有軌道台車は走行しながらトロリー線か
ら安定して電力の供給や走行制御信号を受けることが可
能となる。
【図1】本発明にかかる有軌道台車における走行ユニッ
トの分解斜視図である。
トの分解斜視図である。
【図2】本発明にかかる有軌道台車におけるトロリー機
構を示す分解斜視図である。
構を示す分解斜視図である。
【図3】本発明にかかる有軌道台車における走行ユニッ
トとトロリー機構の組立斜視図である。
トとトロリー機構の組立斜視図である。
【図4】本発明にかかる有軌道台車の動作を説明する図
である。
である。
【図5】本発明にかかる有軌道台車の動作を説明する図
である。
である。
【図6】トロリー機構と旋回中心との位置関係を説明す
る図である。
る図である。
【図7】自動倉庫システムにおける有軌道台車の使用例
を示す図である。
を示す図である。
【図8】従来の有軌道台車における走行ユニットとトロ
リー機構を示す図である。
リー機構を示す図である。
【図9】従来の有軌道台車の動作を説明する図である。
2 走行車輪
3 保持部材
5 旋回軸
7a ガイドローラ
7b ガイドローラ
7c ガイドローラ
7d ガイドローラ
8a 支持部材
8c 支持部材
15 連結部材
18 トロリー端子
18B トロリー端子
18F トロリー端子
20 トロリーアーム
20B トロリーアーム
20F トロリーアーム
21a 回動部材
21e 回動部材
23a 回動軸
23b 回動軸
100 有軌道台車
101 車体
C 曲線部
R 走行レール
S 直線部
T トロリー線
Claims (4)
- 【請求項1】直線部と曲線部とからなる走行レールの側
面に設けられているトロリー線に摺接して、トロリー線
から電力の供給や走行制御信号を受けて走行レール上を
走行する有軌道台車において、 前記走行レール上を転動して車体を走行させる走行車輪
と、 前記走行車輪を保持し、前記車体に旋回軸を介して旋回
自在に取り付ける保持部材と、 前記トロリー線に接触するトロリー端子と、 前記トロリー端子を支持し、前記トロリー線に弾性接触
させるトロリーアームと、 前記保持部材に回動自在に連結され、前記トロリーアー
ムを揺動可能に支持する回動部材と、を備え、 前記トロリーアームが前記回動部材の回動に伴って揺動
することにより、前記トロリー線と前記トロリー端子と
の接触力を一定に保持することを特徴とする有軌道台
車。 - 【請求項2】請求項1に記載の有軌道台車において、前
記回動部材の回動中心を、前記旋回軸の近傍に設けたこ
とを特徴とする有軌道台車。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の有軌道台
車において、 前記走行レールを両側面から挟み込むように配置される
複数のガイドローラと、 前記保持部材に連結され、前記ガイドローラを前記走行
レールに沿って水平面内で揺動可能に支持する支持部材
と、を設け、 前記回動部材が前記ガイドローラの揺動に連動して回動
し、この回動部材の回動に伴って前記トロリーアームが
揺動することを特徴とする有軌道台車。 - 【請求項4】請求項3に記載の有軌道台車において、前
記トロリー端子は、前記ガイドローラの下部に配置され
ていることを特徴とする有軌道台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001399296A JP2003191837A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 有軌道台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001399296A JP2003191837A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 有軌道台車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003191837A true JP2003191837A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27604391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001399296A Withdrawn JP2003191837A (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 有軌道台車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003191837A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018034278A (ja) * | 2016-09-02 | 2018-03-08 | 株式会社Tss | 自走式多関節ロボット |
KR101904117B1 (ko) | 2017-03-14 | 2018-10-04 | 주식회사 세진아이지비 | 가이드 모듈 및 그를 구비하는 구동장치 |
KR102116394B1 (ko) * | 2020-01-07 | 2020-06-05 | 주식회사 에이엠티 | 모노레일 구동장치, 이를 구비한 모노레일용 레일 바이크 및 이를 구비한 모노레일용 대차 |
CN114871111A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-08-09 | 苏州双祺自动化设备有限公司 | 直线交叉分拣控制方法、取电机构、分拣机及系统 |
WO2023095611A1 (ja) * | 2021-11-26 | 2023-06-01 | 日本トムソン株式会社 | 直曲案内装置 |
WO2023167416A1 (ko) * | 2022-03-02 | 2023-09-07 | 주식회사 세진아이지비 | 가이드 모듈 및 그를 구비하는 구동장치 |
-
2001
- 2001-12-28 JP JP2001399296A patent/JP2003191837A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018034278A (ja) * | 2016-09-02 | 2018-03-08 | 株式会社Tss | 自走式多関節ロボット |
KR101904117B1 (ko) | 2017-03-14 | 2018-10-04 | 주식회사 세진아이지비 | 가이드 모듈 및 그를 구비하는 구동장치 |
KR102116394B1 (ko) * | 2020-01-07 | 2020-06-05 | 주식회사 에이엠티 | 모노레일 구동장치, 이를 구비한 모노레일용 레일 바이크 및 이를 구비한 모노레일용 대차 |
WO2023095611A1 (ja) * | 2021-11-26 | 2023-06-01 | 日本トムソン株式会社 | 直曲案内装置 |
WO2023167416A1 (ko) * | 2022-03-02 | 2023-09-07 | 주식회사 세진아이지비 | 가이드 모듈 및 그를 구비하는 구동장치 |
CN114871111A (zh) * | 2022-07-11 | 2022-08-09 | 苏州双祺自动化设备有限公司 | 直线交叉分拣控制方法、取电机构、分拣机及系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050301 |