JP3556359B2 - 駐車設備の脱輪防止パレット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、片持式の昇降パレットを備えた多段式の駐車設備において、自動車のパレット上への乗り込みを安全かつ容易に行うことのできる、駐車設備の脱輪防止パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の片持式の昇降パレットを備えた多段式の駐車設備には、図3、及び図4に示すように、床面2に立設した支柱1をガイドレールとして、この支柱1に係合する転輪5、6を備え電動ウインチ14により昇降自在な昇降枠4を設け、自動車8を載置するパレット7の長手方向後端を昇降枠4の下端部に固設し、パレット7の長手方向中間部と昇降枠4の上部とをテンションバー9によって連結して昇降体3を構成し、昇降パレット7の上面を平坦にし、昇降パレット7の前部を拡幅して昇降枠の幅より広い幅広部7aを設けて、自動車8の乗り込みを容易にしたものがある。
【0003】
この駐車設備のパレット7には、乗り込み時に自動車8が脱輪するのを防止するために、規制柵10が設けられている。この規制柵10は、自動車8の乗り込み姿勢を入庫の際に規制するため、幅広部7aから後方へパレット7の両側に沿って直線状に延びるように配置されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このパレット7では、自動車8の車輪18が規制柵10に対して斜め内側から衝突する場合には脱輪を防止できるが、自動車8のハンドルを切って旋回させながら乗り込ませようとすると、車輪18が規制柵10の斜め外側から衝突するおそれがあり、この場合には脱輪してしまう。
【0005】
自動車8を入庫する際に車輪18が規制柵10に衝突しないようにするためには、自動車8をパレット7の真正面前方に位置させた後、ハンドルを切らずに直進させて乗り込ませなければならず、出庫する際も、自動車8のハンドルを切らずに直進させてパレット7から乗り出さねばならない。
従って、狭い敷地内でも自動車8の乗り込みが容易になるように、駐車設備に後方片持式の昇降体3を採用し、パレット7の上面を平坦にし、かつパレット7の前部に幅広部7aを設けているにも拘わらず、この規制柵10によってその効果が半減されていた。
【0006】
本発明は、駐車設備における上記問題を解決するものであって、自動車の入出庫の容易さを確保し、かつ脱輪を防止して安全性を向上させる駐車設備の脱輪防止パレットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するため、床面に立設した支柱をガイドレールとし、支柱の内側に係合して昇降自在な昇降枠を設け、自動車を載置するパレットの長手方向後端を昇降枠の下端部に固設し、パレットの長手方向の適所と昇降枠の上部とをテンションバーによって連結して昇降体を構成し、パレットのテンションバー連結位置より前方を拡幅して昇降枠の幅より広い幅広部を形成した駐車設備において、自動車の車輪を規制する規制柵を前記パレットの左右両側に幅広部の後端から後方へ向かって設け、規制柵の前端部を側方へ湾曲させて先端をパレットの幅広部の側縁まで延出している。
【0008】
自動車を旋回させながらパレットに乗り込ませようとする際、従来なら車輪が規制柵に斜め外側から衝突するような場合でも、規制柵の前端部が側方へ湾曲し、先端がパレットの幅広部の側縁まで延出しているので、車輪が湾曲した前端部で内側へ案内されて脱輪が防止される。
また、駐車設備が並設した複数のパレットを備えている場合、並設されるパレットの幅広部を、互いに隣接する側縁間の距離が自動車の車輪の幅より小さくなるよう拡幅することにより、入出庫時の自動車の旋回範囲をより大きくすることができ、乗り込みがさらに容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施の一形態を示す駐車設備の側面図、図2は駐車設備の平面図である。
この駐車設備は、支柱1が床面2の基礎上にアンカーボルト(図示略)で固定立設されている。この支柱1は、溝型鋼で前縁12と後縁13を備えたガイドレールとなっており、この支柱1には、前縁12と後縁13とにそれぞれ接して案内される上下の転輪5、6を備えた昇降枠4が設けられている。昇降枠4は、支柱1上に設置されている電動ウインチ14のチエン15の一端が連結されて昇降自在になっている。
【0010】
この昇降枠4の下端部には、自動車8を載置するパレット7の長手方向後端が固設されており、また、パレット7の長手方向中間部と昇降枠4の上部との間にはテンションバー9が連結されて昇降体3を構成している。
パレット7は、上面が段差の無い平坦面で構成されており、このパレット7のテンションバー連結位置19から前方を拡幅して昇降枠4の幅より広い幅広部7aを形成している。
【0011】
パレット7の左右両側には、自動車8の車輪18を規制する規制柵10が設けられている。この規制柵10は、パレット7の幅広部7aの後端から後方へ向かって設けられており、規制柵10の前端部11を側方へ湾曲させて先端11eをパレット7の幅広部7aの側縁7eの延長線上まで延出している。
駐車設備が広い敷地に設置されていて、駐車設備の前面に十分な入庫用のスぺースが確保されている場合には、自動車8を入庫する際、自動車8をパレット7の真正面前方に位置させた後、直進させてパレットに乗り込ませることができるが、敷地が狭く駐車設備の前面に十分な入庫用のスぺースが確保されていない場合には、自動車8はパレット7の真正面前方に位置させることができないので、旋回を行いながら乗り込ませねばならない。
【0012】
このパレット7は、テンションバー連結位置19から前方が幅広部7aとなっており、上面が平坦であるので旋回しながら乗り込ませるのは容易であり、また、旋回しながらパレット7に乗り込ませる際、従来なら車輪18が規制柵10に斜め外側から衝突して脱輪するような場合でも、規制柵10の前端部11が側方へ湾曲し、先端11eがパレット7の幅広部7aの側縁7eまで延出しているので、車輪18が湾曲した前端部11で内側へ案内されて脱輪が防止される。
【0013】
一般に駐車設備では、パレットが複数並設されることが多い。駐車設備が並設した複数のパレットを備えている場合、隣接するパレットは昇降動作の際にお互いに干渉しないよう、その側縁間には、隙間が設けられている。
この駐車設備では、並設されるパレット7の幅広部7aを、互いに隣接する側縁7e間の距離Dが自動車8の車輪18の幅より小さくなるよう拡幅することにより、車輪18が隣接するパレット7上も容易に通行可能となるので、入出庫時の自動車8の旋回範囲をより大きくすることができ、乗り込みがさらに容易になる。パレット7が昇降動作の際にお互いに干渉せず、かつ車輪18を通行可能とするには、この側縁7e間の距離Dを40mm程度とするのが好ましい。
【0014】
また、規制柵10の前端部11が側方へ湾曲し、先端11eがパレット7の幅広部7aの側縁7eまで延出しているので、隣接する規制柵10の先端11eが近接して連続的な規制枠を形成することになり、自動車8の車輪18がどのような軌跡で衝突しても脱輪を防止することができる。
なお、床面2上に横行するパレットを設ける場合にも、同様な幅広部7aと規制柵10とを構成することにより、同様に入庫の容易さを確保し且つ脱輪を防止することができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明の駐車設備の脱輪防止パレットは、上記のごとく規制枠を構成したので、自動車の入出庫の容易さを確保し、かつ脱輪を防止して安全性を向上させることができる。また、パレットが並設される場合、互いに隣接する側縁間の距離が自動車の車輪の幅より小さくなるよう拡幅することにより、さらに入庫が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す駐車設備の側面図である。
【図2】図1の駐車設備の平面図である。
【図3】従来の片持式の昇降パレットを備えた多段式の駐車設備の側面図である。
【図4】図3の駐車設備の平面図である。
【符号の説明】
1 支柱
2 床面
3 昇降体
4 昇降枠
5 転輪
6 転輪
7 パレット
7a 幅広部
7e 側縁
8 自動車
9 テンテョンバー
10 規制枠
11 前端部
11e 先端
12 前縁
13 後縁
14 電動ウインチ
15 チエン
18 車輪
19 テンションバー連結位置
D 側縁間の距離
Claims (2)
- 床面に立設した支柱をガイドレールとし、支柱の内側に係合して昇降自在な昇降枠を設け、自動車を載置するパレットの長手方向後端を昇降枠の下端部に固設し、パレットの長手方向の適所と昇降枠の上部とをテンションバーによって連結して昇降体を構成し、パレットのテンションバー連結位置より前方を拡幅して昇降枠の幅より広い幅広部を形成した駐車設備において、
自動車の車輪を規制する規制柵を前記パレットの左右両側に幅広部の後端から後方へ向かって設け、規制柵の前端部を側方へ湾曲させて先端をパレットの幅広部の側縁まで延出したことを特徴とする駐車設備の脱輪防止パレット。 - 駐車設備内に複数並設されたパレットの幅広部を、互いに隣接するパレットの幅広部の側縁間の距離が自動車の車輪の幅より小さくなるよう拡幅したことを特徴とする請求項1記載の駐車設備の脱輪防止パレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30481495A JP3556359B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 駐車設備の脱輪防止パレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30481495A JP3556359B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 駐車設備の脱輪防止パレット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09151619A JPH09151619A (ja) | 1997-06-10 |
JP3556359B2 true JP3556359B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=17937578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30481495A Expired - Fee Related JP3556359B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 駐車設備の脱輪防止パレット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3556359B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN211622796U (zh) * | 2018-10-03 | 2020-10-02 | 秦春明 | 立体循环停车库 |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP30481495A patent/JP3556359B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09151619A (ja) | 1997-06-10 |
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