JP3556264B2 - 離型・潤滑剤 - Google Patents

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    • C08L83/04Polysiloxanes
    • C08L83/06Polysiloxanes containing silicon bound to oxygen-containing groups
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08L83/08Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は耐熱性,離型性,潤滑性に優れた離型・潤滑剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ジオルガノポリシロキサン油は耐熱性および離型性が良好であることから、熱可塑性樹脂,熱硬化性樹脂もしくは各種ゴムの成形時に使用される金型離型剤や、静電複写装置のトナー用離型剤として広く使用されている。しかし、この種のジオルガノポリシロキサン油の中でも代表的なジメチルポリシロキサン油を金型離型剤として使用した場合に、金型表面温度が150℃位になると徐々に熱分解し、200℃以上の高温ではかなり急激に熱分解して粘着性のゲル状物が発生するという問題点があった。そのため、ジメチルポリシロキサン油を金型離型剤として長期間使用すると、ゲル状物の堆積によって平滑な表面を有する成形品が得られないことがあった。特に成形品の表面が鏡面状の平滑性を有することを要求される場合には、ゲル状物の発生は致命的な欠点であった。また、高速のゼログラフィー複写機でもヒートロールを200℃位の高温で使用するため、トナー用離型剤としてジメチルポリシロキサン油を使用すると熱分解してしまうという問題点があった。さらに最近では、成形の生産性を上げたり複写時間を短縮したりするため、金型や複写機のヒートロールの温度を一段と上昇させる傾向にある。そのため、耐熱性をさらに向上させた離型剤が要求されている。このような離型剤として、例えば、アミノ当量が10,000〜100,000の範囲内にあるアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油(特開平3−227206号公報参照)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種のアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油は、加熱によりアンモニア臭が発生したり、着色したり、さらには長時間加熱するとゲル化したりすることがあり、高温度条件下で使用される離型潤滑剤としては必ずしも満足できるものではなかった。
【0004】
本発明者らは、アミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油とフェノール基含有ジオルガノポリシロキサン油とを混合して、この混合物の平均フェノール当量を特定の範囲内に調整すれば、その耐熱性,離型性,潤滑性は非常に優れたものになり、これを上記のような用途に適用すれば上記問題点が一挙に解消されることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明の目的は、耐熱性,離型性,潤滑性に優れた離型・潤滑剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用】
本発明は、(A)アミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油(ただし、該ジオルガノポリシロキサン油はフェノール基を含有しない。)100重量部
および
(B)1分子中に少なくとも1個のフェノール基を含有し、アミノ基を含有しないジオルガノポリシロキサン油 0.001〜1,000重量部
からなる混合物であって、その平均フェノール当量が10,000〜5,000,000の範囲内にあり、25℃における粘度が10〜100,000センチストークスの範囲内にあることを特徴とする離型・潤滑剤に関するものである。
【0006】
これを説明すると、本発明の離型・潤滑剤を構成する(A)成分のアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油は1分子中に少なくとも1個のアミノ基を含有し、かつフェノール基を含有しないものであればよい。アミノ基としては、例えば、式:
【化2】
Figure 0003556264
で表される基が挙げれられる。上式中、RおよびRは水素原子またはメチル基,エチル基,プロピル基,フェニル基,シクロヘキシル基のような炭素原子数1〜20の同種もしくは異種の1価炭化水素基である。aは0〜10の整数であるが、0および1が一般的である。このようなアミノ基としては、
式:−NH
式:−NHCNH
式:
【化3】
Figure 0003556264
式:
【化4】
Figure 0003556264
で表される基が例示される。フェノール基としては、例えば、式:
【化5】
Figure 0003556264
で表される基が挙げられる。上式中、Rは2価炭化水素基である。このようなアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油としては、例えば、一般式:
【化6】
Figure 0003556264
で表されるジオルガノポリシロキサン油が挙げられる。上式中、Rは置換もしくは非置換の1価炭化水素基であり、メチル基,エチル基,プロピル基,ヘキシル基,オクチル基のようなアルキル基;ビニル基,アリル基,ヘキセニル基のようなアルケニル基;フェニル基のようなアリール基;式:
【化7】
Figure 0003556264
で表される基のようなアリーレンアルキル基;3,3,3−トリフルオロプロピル基のような置換炭化水素基が例示される。これらの中でもメチル基が好ましい。Rは2価炭化水素基であり、エチレン基,プロピレン基,ブチレン基,イソブチレン基が例示される。Aは上記で例示したようなアミノ基である。QはRで表される置換もしくは非置換の1価炭化水素基または式:−R−A(式中、RおよびAは前記と同様である。)で表される基である。bは1以上の数であり、cは0以上の数である。このようなアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油としては、式:
【化8】
Figure 0003556264
で表されるジオルガノポリシロキサン油,式:
【化9】
Figure 0003556264
で表されるジオルガノポリシロキサン油が例示される。このような(A)成分の25℃における粘度は、通常、10〜100,000センチストークスの範囲内である。
【0007】
(B)成分のジオルガノポリシロキサン油は、耐熱性を向上させ、熱による増粘やゲル化を防止するための成分である。本成分は1分子中に少なくとも1個のフェノール基を含有し、アミノ基を含有しないことが必要である。フェノール基としては、例えば、式:
【化10】
Figure 0003556264
で表される基が挙げられる。上式中、Rは2価炭化水素基であり、エチレン基,プロピレン基,ブチレン基,イソブチレン基のようなアルキレン基;
式:−(CH22−C64−で表される基のようなアルキレンアリーレン基が例示される。これらの中でもプロピレン基が最も一般的である。フェノール基中の水酸基は、オルト,メタ,パラのどの位置に結合してもよい。上式で表したようなフェノール基の結合位置は、ジオルガノポリシロキサン中の末端,側鎖またはその両方でもよい。アミノ基としては、前記したようなアミノ基が挙げられる。また、フェノール基以外のケイ素原子に結合する基としては、メチル基,エチル基,プロピル基,ヘキシル基,オクチル基のようなアルキル基;ビニル基,アリル基,ヘキセニル基のようなアルケニル基;フェニル基のようなアリール基;式:
【化11】
Figure 0003556264
で表される基のようなアリーレンアルキル基;3,3,3−トリフルオロプロピル基のような置換炭化水素基で例示される置換もしくは非置換の1価炭化水素基、式:−(CH2X−COOH(式中、Xは1以上の整数である。)で表されるカルボキシル基含有1価炭化水素基、式:−(CH2X−OH(式中、Xは前記と同様である。)で表される水酸基含有1価炭化水素基、式:−(CH 2 X −(C 2 4 O) 2 (式中、Xは前記と同様である。)で表されるようなオキシアルキレン基含有1価炭化水素基、式:−(CH2X−SH(式中、Xは前記と同様である。)で表されるメルカプト基含有1価炭化水素基が挙げられる。本成分の平均フェノール当量は一般に、500〜8,000の範囲内であり、好ましくは1,000〜5,000の範囲内である。本成分の25℃における粘度は20〜50,000センチストークスの範囲内であることが好ましく、より好ましくは50〜10,000センチストークスの範囲内である。このような本成分のジオルガノポリシロキサン油は、例えば、ケイ素原子結合水素原子を有するジオルガノポリシロキサン油に、p−ビニルフェノールまたはp−アリルフェノールを、塩化白金酸等の付加反応用触媒の存在下で付加反応させることにより容易に製造することができる。本成分の配合量は、通常、(A)成分100重量部に対して0.001〜1000重量部の範囲内である。
【0008】
本発明の離型・潤滑剤は上記(A)成分と(B)成分からなる混合物であるが、これは、その平均フェノール当量が10,000〜5,000,000の範囲内にあり、25℃における粘度が10〜100,000センチストークスの範囲内にあることが必要である。さらに好ましい平均フェノール当量の範囲は50,000〜2,000,000であり、好ましい粘度の範囲は10〜50,000センチストークスである。これは、平均フェノール当量が10,000未満になると高温下での分子間の架橋が大きくなってゲル化しやすくなるためであり、一方、5,000,000を越えるとフェノール基による耐熱性向上効果が発揮されなくなるためである。
【0009】
本発明の離型・潤滑剤は、上記(A)成分と(B)成分の所定量を室温で均一に混合するだけで容易に製造することができる。例えば、(A)成分のアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油90重量部に、(B)成分として平均フェノール当量2,000のジオルガノポリシロキサン油10重量部を加えて均一に混合すれば、平均フェノール当量20,000のジオルガノポリシロキサン油が得られる。また、(A)成分のアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油990重量部に、(B)成分として平均フェノール当量2,000のジオルガノポリシロキサン油10重量部を加えて均一に混合すれば、平均フェノール当量200,000のジオルガノポリシロキサン油が得られる。
【0010】
本発明の離型・潤滑剤は上記(A)成分と(B)成分からなる混合物であるが、これら(A)成分と(B)成分に加えて、マイカ,タルク,酸化亜鉛,炭酸カルシウムのような無機粉体;パラフィン,ワックスのような有機化合物;トルエン,キシレン,ヘキサン,ヘプタン,1,1,1−トリクロルエタン,1,1,2,2−テトラクロルエタンのような有機溶媒;ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類,ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類,ポリオキシアルキレンアルキルエステル類,ポリオキシアルキレンソルビタンアルキルエステル類,ソルビタンアルキルエステル類,ポリエチレングライコール,ポリプロピレングライコールのようなノニオン系界面活性剤;オクチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド,ドテシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド,ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド,オクチルジメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド,デシルジメチルアンモニウムヒドロキシド,ジドデシルジメチルアンモニウムヒドロキシド,ジオクタデシルジメチルアンモニウムヒドロキシド,牛脂トリメチルアンモニウムヒドロキシド,ヤシ油トリメチルアンモニウムヒドロキシドのようなカチオン系界面活性剤;ドデシルベンゼンスルホン酸塩,高級アルコール硫酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤および水を添加配合することは、本発明の目的を損なわない限り差し支えない。
【0011】
以上のような本発明の離型・潤滑剤は耐熱性に極めて優れているので、このような特性を生かして、プラスチックやゴム等の成形時に使用される金型離型剤や複写装置に使用されるトナー用離型剤、原糸油剤,仮撚加工糸用油剤,炭素繊維用原糸油剤,タイヤコード用原糸油剤等の合成繊維用油剤および熱媒として好適である。
【0012】
本発明の離型・潤滑剤を金型離型剤として使用する場合には、上記(A)成分と(B)成分からなる混合物を、例えばトルエン,キシレン等の有機溶媒で希釈したり、各種の界面活性剤および水を用いてエマルジョン化しさらに水で希釈したりした後、これを成形用金型に均一に少量吹き付ければよい。エマルジョン化するには、この混合物100重量部に対して界面活性剤を5〜30重量部配合するのが一般的である。水の配合量はこの混合物が5〜60重量%の範囲内となるような量であることが好ましく、より好ましくは10〜50重量%の範囲内となるような量である。
【0013】
本発明の離型・潤滑剤を複写装置に使用されるトナー用離型剤として使用する場合には、一般に、上記(A)成分と(B)成分からなる混合物をそのままストレートの形態で使用することが多い。
【0014】
本発明の離型・潤滑剤を合成繊維用油剤として使用する場合には、上記(A)成分と(B)成分からなる混合物をそのままストレートの形態で使用したり、各種の有機溶媒で希釈して使用したり、界面活性剤および水を用いてエマルジョン化して使用したりすればよい。この混合物をストレートの形態で使用する場合は、例えばローラーなどを用いて糸状物に均一に付着させる。ここで、糸状物とは、連続したフィラメント糸,紡績糸,トウの形態を意味している。エマルジョンの形態で使用する場合は、一般に、キスロール方式により糸状物に付着させたり、糸をエマルジョン中に連続的に通過させて付着させたりする。このとき、エマルジョンをさらに水で希釈して使用してもよい。また、合成繊維に対するこの混合物の付着量は、0.2〜2.0重量%の範囲内であることが好ましい。
【0015】
【実施例】
次に本発明を実施例にて説明する。実施例中、部とあるのは重量部を意味し、粘度は25℃における測定値である。
【0016】
【実施例1】
式:
【化12】
Figure 0003556264
で表される粘度1190センチストークスのアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン(アミノ当量3800)288部に、式:
【化13】
Figure 0003556264
で表される粘度255センチストークス,平均フェノール当量3900のジオルガノポリシロキサン12部を配合し、これを均一に混合して平均フェノール当量100,000,粘度1090センチストークスの透明なジオルガノポリシロキサン油を調製した。得られたジオルガノポリシロキサン油の耐熱性,離型性および成形品の表面状態を下記の方法に従って測定した。これらの結果を表1に示した。さらにこのジオルガノポリシロキサン油の金型離型剤としての総合評価を表1に併記した。
【0017】
○耐熱性
得られたジオルガノポリシロキサン油2グラムを直径5cm深さ2cmのアルミニウム製カップに入れて150℃の熱風乾燥機中に放置し、一定時間(0.5時間,1時間,2時間,3時間)経過後にその外観を観察した。耐熱性の判定は次のように表示した。
○:良好(粘度の上昇が全くなく、ゲル化も見られなかった。)
△:やや不良(表面に薄い膜ができた。ただし、内部は流動性があった。)
×:不良(完全にゲル化し、全体がゴム状になった。)
○離型性および成形品の表面状態
得られたジオルガノポリシロキサン油を25×25×0.5cmのゴム片成形用の鉄製の金型(鏡面仕上げ)に塗布した後、150℃で2時間加熱処理した。冷却後、金型をトルエン溶剤で満たした槽に浸漬し、軽く振とうして洗浄した。次いでこの金型にスチレン/ブタジエン共重合体の未加硫ゴムを充填し、20kg/cmの圧力をかけながら150℃で15分間加硫して、成形品を作製した。この成形品の金型離れ性を測定し、これを離型性とした。
さらに得られた成形品の表面状態を肉眼にて観察し、表面が鏡面状であるか凹凸状であるかを測定した。また、その表面にジオルガノポリシロキサン油がどのように付着しているかも調べた。
【0018】
【比較例1】
実施例1で使用した粘度1190センチストークスのアミノ基含有ジオルガノポリシロキサンの耐熱性、離型性および成形品の表面状態を実施例1と同様にして測定した。これらの結果を表1に示した。さらにこのアミノ基含有ジオルガノポリシロキサンの金型離型剤としての総合評価を表1に併記した。
【0019】
【比較例2】
実施例1で使用した平均フェノール当量3900のジオルガノポリシロキサンの耐熱性、離型性および成形品の表面状態を実施例1と同様にして測定した。これらの結果を表1に示した。さらにこのジオルガノポリシロキサンの金型離型剤としての総合評価を表1に併記した。
【0020】
【表1】
Figure 0003556264
【0021】
【実施例2】
式:
【化14】
Figure 0003556264
で表される粘度298センチストークスのアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン(アミノ当量127,000)96部、式:
【化15】
Figure 0003556264
で表される平均フェノール当量3900,粘度252センチストークスのジオルガノポリシロキサン4部を配合し、これを均一に混合して平均フェノール当量100,000,粘度294センチストークスのジオルガノポリシロキサン油を調製した。得られたジオルガノポリシロキサン油を、縦21cm×横30cm,厚さ100μmの清浄なポリエステルフィルムに2滴滴下した。滴下後、ガーゼを用いてこのジオルガノポリシロキサン油を均一に広げて、ジオルガノポリシロキサン油の塗布されたポリエステルフィルムを作成した。このポリエステルフィルム上に複写機用の黒色トナー1.0gを均一に散布した後、この上にA4版の大きさの複写機用白紙を重ねた。この状態で、110℃に調整した加圧プレス機を用いて5Kg/cmの圧力をかけながら5分間プレスした。プレス後、これを加圧プレス機からはずしてポリエステルフィルムと複写機用白紙をひきはがしたところ、これらは力をかけなくても容易に剥離した。またトナーは全て複写機用白紙に移行しており、ポリエステルフィルムへのトナーの付着は全く認められなかった。これより、このジオルガノポリシロキサン油がトナー用離型剤として好適であることが判明した。
【0022】
【比較例3】
実施例2において、ジオルガノポリシロキサン油を全く塗布していないポリエステルフィルムを用いた以外は実施例2と同様にして、ポリエステルフィルムと複写機用白紙を加圧プレス機でプレスした。プレス後、加圧プレス機からはずしてポリエステルフィルムと複写機用白紙をひきはがしたところ、これらは全く剥離せず複写機用白紙が破れる程に接着していた。
【0023】
【実施例3】
式:
【化16】
Figure 0003556264
で表される粘度302センチストークスのアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン(アミノ当量63,000)18.5部、式:
【化17】
Figure 0003556264
で表される平均フェノール当量3900,粘度255センチストークスのジオルガノポリシロキサン1.5部を配合し、これを均一に混合して平均フェノール当量52,000,粘度300センチストークスのジオルガノポリシロキサン油を調製した。得られたジオルガノポリシロキサン油2グラムを直径5cm深さ2cmのアルミニウム製カップに入れて250℃の熱風循環式のオーブン中に放置し、その外観を観察した。このジオルガノポリシロキサン油は5時間経過後もゲル化することなく流動性を保っていた。これより、このジオルガノポリシロキサン油は耐熱性に優れていることが判明した。
【0024】
【比較例4】
実施例3で使用したアミノ基含有ジオルガノポリシロキサン2グラムを実施例3と同様にしてオーブン中に放置しその外観を観察したところ、このアミノ基含有ジオルガノポリシロキサンは5時間経過後にゲル化していた。
【0025】
【発明の効果】
本発明の離型・潤滑剤は、(A)アミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油(ただし、該ジオルガノポリシロキサン油はフェノール基を含有しない。)および(B)1分子中に少なくとも1個のフェノール基を含有し、アミノ基を含有しないジオルガノポリシロキサン油からなる混合物であって、その平均フェノール当量が10,000〜5,000,000の範囲内にあるので、耐熱性,離型性,潤滑性に優れているという特徴を有する。

Claims (5)

  1. (A)アミノ基含有ジオルガノポリシロキサン油(ただし、該ジオルガノポリシロキサン油はフェノール基を含有しない。)100重量部
    および
    (B)1分子中に少なくとも1個のフェノール基を含有し、アミノ基を含有しないジオルガノポリシロキサン油 0.001〜1,000重量部
    からなる混合物であって、その平均フェノール当量が10,000〜5,000,000の範囲内にあり、25℃における粘度が10〜100,000センチストークスの範囲内にあることを特徴とする離型・潤滑剤。
  2. フェノ−ル基が式:
    Figure 0003556264
    (式中、Rは2価炭化水素基である。)で表される基である請求項1記載の離型・潤滑剤。
  3. 金型離型剤である請求項1または請求項2記載の離型・潤滑剤。
  4. 複写装置に使用されるトナー用離型剤である請求項1または請求項2記載の離型・潤滑剤。
  5. 合成繊維用油剤である請求項1または請求項2記載の離型・潤滑剤。
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