JP3555259B2 - 穀物貯留槽における穀物撹拌装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、穀物貯留槽における穀物撹拌装置に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
穀物を貯蔵すべきビンを利用して張込穀物の乾燥を行なわせる形態がある。この形態では穀物の撹拌が必要なため撹拌用スクリューを縦方向に設け、ビン内を前後左右に移動させつつ回転し穀物を撹拌するものとするが、その移動の方法については例えば実公昭61−24867号公報に記載されているように、ジグザグ状に移動させる形態が一般的である。
【0003】
ところで、撹拌スクリューは内壁面近傍を移動するとき、固定面の影響で穀物の下から上への移動軌跡に乱れを生じ、スクリュー自体は固定面とは反対の方向に押されて傾く恐れがある。このため、スクリュー先端が内壁面に干渉することとなる。極力内壁面に接近させて撹拌させたい要望とは相入れずその改良が必要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記欠点を解消しようとし、平面視4角形等の多角形をなし穀物を受けて貯留するビン11A,11A…には底面より乾燥用空気を供給すべく構成するとともに各ビンには撹拌装置を備え、順次供給される穀物を乾燥途中または乾燥済みの穀物と混合して徐々に乾燥するものにおいて、上記ビン内には撹拌用スクリュー21a,21bを縦方向に配設し、このスクリューは前後乃至左右に移動しながら略全面の穀物を回転によって撹拌すべく構成すると共に、所定の内壁面に沿って移動する際は、回転を継続しながら当該移動を間歇的に実行させる制御手段を設けてなる穀物貯留槽における穀物撹拌装置の構成とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】
スクリューは前後乃至左右に移動しながら略全面の穀物を回転によって撹拌するものであるが、所定の内壁面に沿って移動する際には、制御手段の働きによって回転を継続しながらもその移動が間歇的に実行されるものとなるから、スクリュー自体が固定面に対し接近しようとしても移動が停滞するときにスクリューの傾きが是正され、上記欠点を解消することができる。
【0006】
【実施例】
この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
荷受ホッパ1,1…を備える荷受場2は、搬送トラックの出入りし易いように該荷受ホッパ1,1…の両側方向に通路を構成するようにその他の主たる設備群とは離れて構成される。
【0007】
上記荷受ホッパ1に搬送機構を介して、粗選機3や穀物を荷受計量する荷受計量機4を接続する。これらは荷受穀物あるいは乾燥済穀物を受けて精選する精選機5や籾摺プラント6とともに互いに近接して設備され、操作室7,自主検査室8,製品置場9等と同一建家10内に構成されている。
上記建家10に直列的に貯留乾燥用のビン11,11…を配設する。本実施例では1基50トン程度のビンを左右A,B,C3系列×6ビンを建家12に収容して、合計18ビンとしている。
【0008】
ビン11A,11B,11Cは、図4,5に示すように、夫々同形態の角型のビンを採用し、外側壁11aは断熱材としてグラスウール等を利用したものとし、ビン同志の中間仕切11b,11cは通常の壁材を使用している。ビン11A,11B,11Cの底部はフラットなスイープフロワ13形態とされ、その下方は通気空間14を形成している。
【0009】
上記ビン11A,11B,11Cの建家12内上側にはベルトコンベア形態の張込用コンベア15,15…を平行して設け、これらのコンベア15を配設するビン上方空間は断面において中央及び左右に空間を形成するよう封印用隔壁16,16…を断熱材によって設け、これによって形成された中央の隔室17には床材18が張設されてあり、当該隔室17は点検用通路として利用できる構成である。封印用隔壁16,16には各ビン11A,11B,11C宛に張込シュート(図示せず)が配設されている。19は張込用コンベア15に穀物供給しうるよう穀物昇降機排出部から水平方向に延出させて設けたフライトコンベアである。なお、上記張込用コンベア15はその長手方向に移動制御されて任意のビンに穀物供給できる構成である。
【0010】
前記ビンのA系列分6基については各ビン11A毎に夫々2個の撹拌用スクリュー21a,21bを設ける。これらスクリュー21a,21bは撹拌装置としての一例であり、各別に駆動モータ22,22を備え、該スクリュー21a,21bの支持枠23はビン11上端に設けるレール24,24に沿って前後に往復移動すべく構成され、更にこの支持枠23に沿う方向において左右のスクリュー間隔を保ったまま往復動する構成とされ、四角いビンを左右に分けてジグザグ状ほか所定のパターンに移動しながら、全面を撹拌できる構成としている。
【0011】
即ち、支持枠23は、左右の縦枠部23a,23aとこれらを連結すべく設ける前後横枠部23b,23b等を剛体的に一体構造となしてあり、このうち、縦枠部23a,23aを左右連係状に回転軸25を設ける。この回転軸25の左右端部にはローラ26,26を備えてビン側壁側の上記レール24,24に案内される構成である。27は当該回転軸25を正逆転に連動する正逆転モータである。支持枠23の横枠部23b,23bには該支持枠23左右長さの約半分の長さで構成される移動枠28をローラ29,29…を介して載置状にして該支持枠23の横方向に沿って移動自在に設ける。30はこのローラ29,29…の軸をチェン等を介して正逆転に連動する正逆転モータである。
【0012】
上記移動枠28は、前後対のフレーム部281,282で構成される。これらのフレーム部281,282の間隔部に位置して支持フレーム31を、4箇所において上下方向には自由にスライド自在となし、かつ圧縮バネ32,32…にて規制することにより、該フレーム31が移動枠28に対して前後乃至左右に揺動自在に構成される。そしてこの支持フレーム31の上下に対抗するプレート部には、回転縦軸33を軸支しプレート部の延長部にはモータ22aを取り付けて、該回転縦軸33上端のプーリ34によって一定方向に回転すべく構成されている。
【0013】
回転縦軸33a,33bの下方には撹拌スクリュー21a,21bを着脱自在でかつ回転連動可能に接続している。
前記支持枠23及び移動枠28には各移動限界を入力するリミットスイッチ35,36,37,38を配設している。支持枠23に設けるリミットスイッチ35,36はレール24の移動前後各端に配設する固定具(図示せず)に当接してONし運転制御部39へ入力回路40を介して入力される。同様に移動枠28に設けるリミットスイッチ37,38は支持枠23の左右各端に配設する固定具(図示せず)に当接してONしうるもので、同様に入力回路40を経て運転制御部39に入力される。
【0014】
上記運転制御部39は、各部運転制御機構、設定入力機構を有し、出力回路40’を経て前記各モータ27,30及び22a,22bへの各駆動信号を出力する構成である。各ビン11A内において、撹拌スクリュー21a,21bは一定間隔を保持したまま所定のパターンを描いてビン11Aの全面を撹拌混合できる構成である。運転制御部39は、一定の移動パターンを記憶されていて、支持枠23,移動枠28移動を司るモータ27,30の正転逆転連動を実行させ、このパターンに沿わせるものである。即ち、当該移動パターンの一例は図 に示すとおりであり、支持枠23及び移動枠28の移動によって符号の順に撹拌スクリューを移動させることができる。ビンAの四隅の一隅部イを起点として移動枠28の往復動により右方向に内壁面ロに沿って移動し往行程の終端(ビンの左右中央である仮想壁ハ)で支持枠23を駆動してやや前方寄りに移動させ再び復行程の左に移動させ、仮想壁ハに対応する内壁面ニに至るとさらに支持枠23を前移動させるものである。このような動作を繰り返してリミットスイッチ35がONするまで前方への短区間の移動を行い、当該ON後は内壁面ホに沿って隅部ヘに至るパターンPを順に繰返すべく構成している(図1)。
【0015】
上記パターンのうち内壁面ロ,ニ,ホ及び仮想壁ハに沿って移動する際(▲1▼▲2▼▲4▼▲6▼▲7▼)、運転制御部39は次の動作を実行させる。即ち、内蔵のタイマ機構が動作し、モータ27または30の動作時間を設定し、間歇的に動作すべく構成している。なお、この間撹拌スクリュー用モータ22aは常時回転を維持すべく設けている。なお、上記はビンの左半について説明したが、右半についても同様である。
【0016】
上記のA系列では撹拌スクリューを設けるが、B及びC系列についてはこのような撹拌スクリューのない構成であって張込供給部には拡散装置を配設する。
41,41…は排出並びにローテーション用の排出コンベアで、ベルトコンベア形態とし、前記通気空間14,14…において風胴42に対向する位置に各系列毎に設けられる構成である。
【0017】
ビン11A,11B,11C用建家12に接続する状態に送風機室43が設けられ、各系列毎に通気空間14入り口に接続して送風機44,44…を配設している。45,45…は加熱装置であり、これの運転により送風機44は熱風を通気空間14に供給できる。
ビンの運用形態としては、荷受計量機4からの計量情報を得て各ビン11毎の張込量を任意に設定可能に設けられているから、ビンのうちB,C系列では張込穀物を薄層にして比較的高い乾減率を得る乾燥主体形態、A系列ではB,C系列から比較的乾燥が進み仕上げ水分に至った又はこれに接近した穀物を受け、これらと既張込された又は上層に追加張込される新たな荷受穀物とを混合撹拌して乾燥を進める撹拌乾燥形態、及びA,B,C系列いずれにも乾燥仕上がり穀物を籾摺出荷までの短期貯留あるいは長期貯蔵する貯留・貯蔵を行なう貯蔵形態、を実行できる構成としている。
【0018】
47は複数台に設けられた循環型穀物乾燥機で、荷受計量機4からの供給ライン、A〜C系列の各排出ラインに接続されて穀物供給される構成である。又、その排出穀物は籾摺プラントやC系列のビン11Cに戻され貯蔵される構成である。
上例の作用について説明する。
【0019】
荷受された高い水分の穀物は荷受計量機4等を通過ののち、所定量毎に振り分けられてBあるいはC系列のビン11B,C内に張り込まれる。ここでは送風によって薄層の穀物は比較的高い乾減率で乾燥される。一昼夜以上を経るとこれらはいずれか空きのビン11B又は11Cにまとめられ、乾燥が継続される。薄層状態の乾減率は得られないが適度に乾燥が続き、仕上がり予定水分近傍に達すると、A系列の空ビン11A内に移される。ここでは既に新たな荷受穀物が張込みされてあり、当該乾燥穀物と混合されて乾燥される。即ち、モータ27とモータ30とにより支持枠23が前後に移動し又は移動枠28が左右に移動することにより、撹拌スクリュー21a,21bが移動するが、このときモータ22a及び22bも共に回転しスクリュー21a,21bを回転させるから、穀物は隅々まで撹拌され水分差のある穀物が混合し、下方からの送風によって所定の水分値にまで乾燥するものである。
【0020】
ところで、移動パターンPでスクリュー21aが隅部イから隅部ヘに移動する際、内壁面ロ,ニ,ホ及び仮想壁ハに沿って移動するときには、モータ27または30は運転と停止とが繰り返されるいわゆる間欠動作となり、籾の下から上への撹拌動作の乱れを少なくし、加えて格別の変速装置等を有しないで簡素に構成できる。
【0021】
図7のフローチャートに従って説明すると、隅部イに撹拌スクリューが位置するとき、先ず撹拌スクリュー用モータ22a,22bへ回転指令信号が出力され(ステップ1)、次いで移動枠30用回転タイマ、停止タイマがセットされる(ステップ2)。停止タイマセット時間だけスクリューのみ駆動されて回転し、停止タイマによる設定時間が経過すると(ステップ3)、モータ30には正転回転信号が出力されて移動枠28は右側移動し(ステップ4)、回転タイマがアップすると(ステップ5)再び停止する。内壁面ロに沿ってこのような間欠運転を繰り返しリミットスイッチ37がONする移動端に達すると(ステップ6)移動枠28の右側移動は終了する。
【0022】
次いで、前後の位置を変更して撹拌箇所の位相を変える。このため、支持枠23用モータ27の回転タイマ、停止タイマをセットする(ステップ7)。当初支持枠23は停止したまま撹拌スクリューのみ回転し、タイマアップすると(ステップ8)、モータ27に正転信号が出力され移動枠23は前方に移動する(ステップ9)。所定回転時間が経過すると(ステップ10)、再び支持枠23は停止出力される。こうして停止移動を繰り返し(ステップ11)所定短区間の前側移動を行うと、支持枠23は停止したまま移動枠28の左方への移動が実行される(ステップ12)。このとき仮想壁ハから内壁面ニに至る間の全行程に亘り停止することなくリミットスイッチ38がONするまで当該移動が実行される。
【0023】
このような左右動及び前方への所定短区間の移動を組み合わせて最後に内壁面ホに沿う間欠動をもって隅部ヘに至ることができる。
なお、隅部ホから元の隅部イに戻るためには、内壁面ニに沿うよう間欠運転させるもよく、また図例と逆の方向に移動しながら隅部イに戻る形態でもよい。
上記実施例では、単一のビン11Aに複数の撹拌用スクリュー21a,21bを設けて同位相にて移動させる形態としたが、これを分割するときは上記ラインヘの部分が内壁面となって同様の効果を有する。
【0024】
所定水分値に乾燥された穀物はそのままビン11A内又はビンB,C内に移して貯蔵できるものである。
なお、上記撹拌混合した穀物を籾摺行程に移送する前に水分チェックし、未だ乾燥終了していない穀物や、緊急で乾燥してビンの空きを確保する等、急ぎの乾燥が必要なときは、乾燥機41,41…に張込み仕上乾燥させるものである。
【0025】
なお、本実施例では、ビン11A,11B,11Cをフラットなスイープフロアで形成したが、特開昭59−183282号公報に示されるような傾斜床板を形成してもよい。
上記実施例では、移動枠28に支持フレーム31が圧縮ばね32,32…を介して支持されるものであるから、支持枠23や移動枠28の進行中、撹拌スクリュー21a,21bに穀物抵抗が作用すると該支持フレーム31が任意の方向に傾斜し、ひいては撹拌スクリュー21a,21bも鉛直線に対して傾斜姿勢となる。
【0026】
前記運転制御部39には、移動枠28に対する撹拌スクリュー21aまたは21bの傾斜角度を入力しうる傾斜センサ50a,50bを接続している。この傾斜センサ50aまたは50bは上記支持フレーム31に適宜に固定されるもので、これが所定角度以上に傾斜したことを確認すると、モータ27または30への駆動出力を停止し、移動中の支持枠23または移動枠28を停止させることができる。こうしてスクリュー21a,21bの軸受部や取付け部ひいてはスクリュー自体の破損を防止できる。
【0027】
傾斜センサ50a,50bとしては、たとえば図10,11に示すとおり、固定基盤55の球面凹部に球体状に形成したセンサ本体56を摺動自在に嵌合してなる。その上半部に複数の光電スイッチ51a〜51eを配設し、つまり、光電スイッチ51aを頂点として左右にはスイッチ51b,51cを、前後には光電スイッチ51d,51eを夫々配設し、封入された液体lに浮くドーナツ状反射板52からの反射光を受けてこれら光電スイッチがONする構成とし、前後左右に傾斜するセンサ本体と反射板52の相対位置の変動を利用していずれの方向に傾いているかを判定できる構成としている。なお、頂点にある光電スイッチ51aは直下の小径反射板53の存在によって所定角度範囲はONを維持しうるから、例えば、
51a:ON,51b:OFF,51c:OFFで、水平状態、
51a:ON,51b: ON,51c:OFFで、所定角度の左傾き状態
51a:ON,51d:OFF,51e: ONで、所定角度の後ろ傾き状態
を夫々表わすことができる。54は反射板52と小径反射板53とを接続する接続具である。
【0028】
図12は角型の貯留ビンに撹拌スクリュー21a,21bを備えて撹拌乾燥する形態の移動パターンの変形例を示すものである。運転制御部39に準備する移動パターンをP1とP2の2種とし、このうち移動パターンP1は隣接しあう走行間隔(ピッチ)が粗で、一例では開始位置から終了までの移動距離L1=45m(所要時間t1=6時間)であるのに対し、移動パターンP2の場合は走行間隔が密で、開始位置から終了までの移動距離L1=63m(所要時間t1=8.5時間)である。こうした走行間隔の粗密の場合分けは入力される穀物水分値による。すなわち、高い水分籾を追加挿入して撹拌しながら乾燥させる場合には、追加投入時貯留穀物の変質を防止するため、まず移動パターンP1で迅速に撹拌し、その後移動パターンP2をもって確実に撹拌を実行する。こうして、全体として穀物の水分ばらつきを解消できるものである。一般には移動パターンを固定して走行速度を速遅に変更するが速度を速くすると過大な穀物抵抗を生じてスクリューの取付部、軸受部、ひいてはスクリュー自体を破損する恐れがあるが、上記構成似よって解消しうるものである。
【0029】
上記実施例の撹拌スクリューは左右に一対宛設けられている。従って、単一のビン内にて左右に同一移動パターンを描きつつ撹拌作用が行われる。このため左右中央部(仮想壁ハ)にはスクリューの作用しない区域が形成されることとなり、この区域を利用して各種センサ類を配設することができる。例えば、仮想壁ハに沿って補強材61を前後に架け渡し、これに穀物温度計62や張込量センサ63を垂下状に設けてある。このため、撹拌スクリュー21a,21bに影響されないで上下複数箇所の穀物データの収集が可能になる。穀物温度計62は紐状体に複数のサーミスタ形態の温度素子を所定間隔に配設している。張込量センサ63は帯状樹脂板に圧力感知素子を所定間隔に配設して圧力でもって穀物の有無を検出できる構成である。各紐状体や帯状樹脂板の下端部は穀物排出時穀物流れによって撹拌圏内に引き込まれないよう床面に接続するとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクリュー移動パターンの概要図。
【図2】施設全体平面図。
【図3】ビンの正断面図。
【図4】その側面図。
【図5】要部を拡大した正断面図。
【図6】その一部平面図。
【図7】フローチャート図。
【図8】移動枠の一部分解斜視図。
【図9】その正面図。
【図10】傾斜センサの正面図。
【図11】その一部平面図。
【図12】(a)(b)は移動パターン一例を示す概要図。
【図13】ビン平面図。
【符号の説明】
1…荷受ホッパ,2…荷受場,3…粗選機,4…荷受計量機,5…精選機,6…籾摺プラント,7…操作室,8…自主検査室,9…製品置場,10…建家,11A,11B,11C…ビン,12…建家,13…スイープフロワ,14…通気空間,15…張込用コンベア,16…封印用隔壁,17…隔室,18…床材,19…フライトコンベア,21a,21b…撹拌用スクリュー,22a,22b…駆動モータ,23…支持枠,24…レール,25…回転軸,26…ローラ,27…正逆転モータ,28…移動枠,281,282…フレーム部、29…ローラ,30…正逆転モータ,31…支持フレーム,32…圧縮ばね、33…回転縦軸、34…プーリ、35〜38…リミットスイッチ、39…運転制御部、40…入力回路、40’…出力回路、41,41…排出コンベア、42…風胴,43…送風機室,44…送風機,45…加熱装置,47…循環型穀物乾燥機、50a,50b…傾斜センサ、51a〜51b…光電スイッチ、52…反射板、53…小径反射板、61…補強材、62…穀物温度計、63…張込量センサ
【産業上の利用分野】
この発明は、穀物貯留槽における穀物撹拌装置に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】
穀物を貯蔵すべきビンを利用して張込穀物の乾燥を行なわせる形態がある。この形態では穀物の撹拌が必要なため撹拌用スクリューを縦方向に設け、ビン内を前後左右に移動させつつ回転し穀物を撹拌するものとするが、その移動の方法については例えば実公昭61−24867号公報に記載されているように、ジグザグ状に移動させる形態が一般的である。
【0003】
ところで、撹拌スクリューは内壁面近傍を移動するとき、固定面の影響で穀物の下から上への移動軌跡に乱れを生じ、スクリュー自体は固定面とは反対の方向に押されて傾く恐れがある。このため、スクリュー先端が内壁面に干渉することとなる。極力内壁面に接近させて撹拌させたい要望とは相入れずその改良が必要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記欠点を解消しようとし、平面視4角形等の多角形をなし穀物を受けて貯留するビン11A,11A…には底面より乾燥用空気を供給すべく構成するとともに各ビンには撹拌装置を備え、順次供給される穀物を乾燥途中または乾燥済みの穀物と混合して徐々に乾燥するものにおいて、上記ビン内には撹拌用スクリュー21a,21bを縦方向に配設し、このスクリューは前後乃至左右に移動しながら略全面の穀物を回転によって撹拌すべく構成すると共に、所定の内壁面に沿って移動する際は、回転を継続しながら当該移動を間歇的に実行させる制御手段を設けてなる穀物貯留槽における穀物撹拌装置の構成とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】
スクリューは前後乃至左右に移動しながら略全面の穀物を回転によって撹拌するものであるが、所定の内壁面に沿って移動する際には、制御手段の働きによって回転を継続しながらもその移動が間歇的に実行されるものとなるから、スクリュー自体が固定面に対し接近しようとしても移動が停滞するときにスクリューの傾きが是正され、上記欠点を解消することができる。
【0006】
【実施例】
この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
荷受ホッパ1,1…を備える荷受場2は、搬送トラックの出入りし易いように該荷受ホッパ1,1…の両側方向に通路を構成するようにその他の主たる設備群とは離れて構成される。
【0007】
上記荷受ホッパ1に搬送機構を介して、粗選機3や穀物を荷受計量する荷受計量機4を接続する。これらは荷受穀物あるいは乾燥済穀物を受けて精選する精選機5や籾摺プラント6とともに互いに近接して設備され、操作室7,自主検査室8,製品置場9等と同一建家10内に構成されている。
上記建家10に直列的に貯留乾燥用のビン11,11…を配設する。本実施例では1基50トン程度のビンを左右A,B,C3系列×6ビンを建家12に収容して、合計18ビンとしている。
【0008】
ビン11A,11B,11Cは、図4,5に示すように、夫々同形態の角型のビンを採用し、外側壁11aは断熱材としてグラスウール等を利用したものとし、ビン同志の中間仕切11b,11cは通常の壁材を使用している。ビン11A,11B,11Cの底部はフラットなスイープフロワ13形態とされ、その下方は通気空間14を形成している。
【0009】
上記ビン11A,11B,11Cの建家12内上側にはベルトコンベア形態の張込用コンベア15,15…を平行して設け、これらのコンベア15を配設するビン上方空間は断面において中央及び左右に空間を形成するよう封印用隔壁16,16…を断熱材によって設け、これによって形成された中央の隔室17には床材18が張設されてあり、当該隔室17は点検用通路として利用できる構成である。封印用隔壁16,16には各ビン11A,11B,11C宛に張込シュート(図示せず)が配設されている。19は張込用コンベア15に穀物供給しうるよう穀物昇降機排出部から水平方向に延出させて設けたフライトコンベアである。なお、上記張込用コンベア15はその長手方向に移動制御されて任意のビンに穀物供給できる構成である。
【0010】
前記ビンのA系列分6基については各ビン11A毎に夫々2個の撹拌用スクリュー21a,21bを設ける。これらスクリュー21a,21bは撹拌装置としての一例であり、各別に駆動モータ22,22を備え、該スクリュー21a,21bの支持枠23はビン11上端に設けるレール24,24に沿って前後に往復移動すべく構成され、更にこの支持枠23に沿う方向において左右のスクリュー間隔を保ったまま往復動する構成とされ、四角いビンを左右に分けてジグザグ状ほか所定のパターンに移動しながら、全面を撹拌できる構成としている。
【0011】
即ち、支持枠23は、左右の縦枠部23a,23aとこれらを連結すべく設ける前後横枠部23b,23b等を剛体的に一体構造となしてあり、このうち、縦枠部23a,23aを左右連係状に回転軸25を設ける。この回転軸25の左右端部にはローラ26,26を備えてビン側壁側の上記レール24,24に案内される構成である。27は当該回転軸25を正逆転に連動する正逆転モータである。支持枠23の横枠部23b,23bには該支持枠23左右長さの約半分の長さで構成される移動枠28をローラ29,29…を介して載置状にして該支持枠23の横方向に沿って移動自在に設ける。30はこのローラ29,29…の軸をチェン等を介して正逆転に連動する正逆転モータである。
【0012】
上記移動枠28は、前後対のフレーム部281,282で構成される。これらのフレーム部281,282の間隔部に位置して支持フレーム31を、4箇所において上下方向には自由にスライド自在となし、かつ圧縮バネ32,32…にて規制することにより、該フレーム31が移動枠28に対して前後乃至左右に揺動自在に構成される。そしてこの支持フレーム31の上下に対抗するプレート部には、回転縦軸33を軸支しプレート部の延長部にはモータ22aを取り付けて、該回転縦軸33上端のプーリ34によって一定方向に回転すべく構成されている。
【0013】
回転縦軸33a,33bの下方には撹拌スクリュー21a,21bを着脱自在でかつ回転連動可能に接続している。
前記支持枠23及び移動枠28には各移動限界を入力するリミットスイッチ35,36,37,38を配設している。支持枠23に設けるリミットスイッチ35,36はレール24の移動前後各端に配設する固定具(図示せず)に当接してONし運転制御部39へ入力回路40を介して入力される。同様に移動枠28に設けるリミットスイッチ37,38は支持枠23の左右各端に配設する固定具(図示せず)に当接してONしうるもので、同様に入力回路40を経て運転制御部39に入力される。
【0014】
上記運転制御部39は、各部運転制御機構、設定入力機構を有し、出力回路40’を経て前記各モータ27,30及び22a,22bへの各駆動信号を出力する構成である。各ビン11A内において、撹拌スクリュー21a,21bは一定間隔を保持したまま所定のパターンを描いてビン11Aの全面を撹拌混合できる構成である。運転制御部39は、一定の移動パターンを記憶されていて、支持枠23,移動枠28移動を司るモータ27,30の正転逆転連動を実行させ、このパターンに沿わせるものである。即ち、当該移動パターンの一例は図 に示すとおりであり、支持枠23及び移動枠28の移動によって符号の順に撹拌スクリューを移動させることができる。ビンAの四隅の一隅部イを起点として移動枠28の往復動により右方向に内壁面ロに沿って移動し往行程の終端(ビンの左右中央である仮想壁ハ)で支持枠23を駆動してやや前方寄りに移動させ再び復行程の左に移動させ、仮想壁ハに対応する内壁面ニに至るとさらに支持枠23を前移動させるものである。このような動作を繰り返してリミットスイッチ35がONするまで前方への短区間の移動を行い、当該ON後は内壁面ホに沿って隅部ヘに至るパターンPを順に繰返すべく構成している(図1)。
【0015】
上記パターンのうち内壁面ロ,ニ,ホ及び仮想壁ハに沿って移動する際(▲1▼▲2▼▲4▼▲6▼▲7▼)、運転制御部39は次の動作を実行させる。即ち、内蔵のタイマ機構が動作し、モータ27または30の動作時間を設定し、間歇的に動作すべく構成している。なお、この間撹拌スクリュー用モータ22aは常時回転を維持すべく設けている。なお、上記はビンの左半について説明したが、右半についても同様である。
【0016】
上記のA系列では撹拌スクリューを設けるが、B及びC系列についてはこのような撹拌スクリューのない構成であって張込供給部には拡散装置を配設する。
41,41…は排出並びにローテーション用の排出コンベアで、ベルトコンベア形態とし、前記通気空間14,14…において風胴42に対向する位置に各系列毎に設けられる構成である。
【0017】
ビン11A,11B,11C用建家12に接続する状態に送風機室43が設けられ、各系列毎に通気空間14入り口に接続して送風機44,44…を配設している。45,45…は加熱装置であり、これの運転により送風機44は熱風を通気空間14に供給できる。
ビンの運用形態としては、荷受計量機4からの計量情報を得て各ビン11毎の張込量を任意に設定可能に設けられているから、ビンのうちB,C系列では張込穀物を薄層にして比較的高い乾減率を得る乾燥主体形態、A系列ではB,C系列から比較的乾燥が進み仕上げ水分に至った又はこれに接近した穀物を受け、これらと既張込された又は上層に追加張込される新たな荷受穀物とを混合撹拌して乾燥を進める撹拌乾燥形態、及びA,B,C系列いずれにも乾燥仕上がり穀物を籾摺出荷までの短期貯留あるいは長期貯蔵する貯留・貯蔵を行なう貯蔵形態、を実行できる構成としている。
【0018】
47は複数台に設けられた循環型穀物乾燥機で、荷受計量機4からの供給ライン、A〜C系列の各排出ラインに接続されて穀物供給される構成である。又、その排出穀物は籾摺プラントやC系列のビン11Cに戻され貯蔵される構成である。
上例の作用について説明する。
【0019】
荷受された高い水分の穀物は荷受計量機4等を通過ののち、所定量毎に振り分けられてBあるいはC系列のビン11B,C内に張り込まれる。ここでは送風によって薄層の穀物は比較的高い乾減率で乾燥される。一昼夜以上を経るとこれらはいずれか空きのビン11B又は11Cにまとめられ、乾燥が継続される。薄層状態の乾減率は得られないが適度に乾燥が続き、仕上がり予定水分近傍に達すると、A系列の空ビン11A内に移される。ここでは既に新たな荷受穀物が張込みされてあり、当該乾燥穀物と混合されて乾燥される。即ち、モータ27とモータ30とにより支持枠23が前後に移動し又は移動枠28が左右に移動することにより、撹拌スクリュー21a,21bが移動するが、このときモータ22a及び22bも共に回転しスクリュー21a,21bを回転させるから、穀物は隅々まで撹拌され水分差のある穀物が混合し、下方からの送風によって所定の水分値にまで乾燥するものである。
【0020】
ところで、移動パターンPでスクリュー21aが隅部イから隅部ヘに移動する際、内壁面ロ,ニ,ホ及び仮想壁ハに沿って移動するときには、モータ27または30は運転と停止とが繰り返されるいわゆる間欠動作となり、籾の下から上への撹拌動作の乱れを少なくし、加えて格別の変速装置等を有しないで簡素に構成できる。
【0021】
図7のフローチャートに従って説明すると、隅部イに撹拌スクリューが位置するとき、先ず撹拌スクリュー用モータ22a,22bへ回転指令信号が出力され(ステップ1)、次いで移動枠30用回転タイマ、停止タイマがセットされる(ステップ2)。停止タイマセット時間だけスクリューのみ駆動されて回転し、停止タイマによる設定時間が経過すると(ステップ3)、モータ30には正転回転信号が出力されて移動枠28は右側移動し(ステップ4)、回転タイマがアップすると(ステップ5)再び停止する。内壁面ロに沿ってこのような間欠運転を繰り返しリミットスイッチ37がONする移動端に達すると(ステップ6)移動枠28の右側移動は終了する。
【0022】
次いで、前後の位置を変更して撹拌箇所の位相を変える。このため、支持枠23用モータ27の回転タイマ、停止タイマをセットする(ステップ7)。当初支持枠23は停止したまま撹拌スクリューのみ回転し、タイマアップすると(ステップ8)、モータ27に正転信号が出力され移動枠23は前方に移動する(ステップ9)。所定回転時間が経過すると(ステップ10)、再び支持枠23は停止出力される。こうして停止移動を繰り返し(ステップ11)所定短区間の前側移動を行うと、支持枠23は停止したまま移動枠28の左方への移動が実行される(ステップ12)。このとき仮想壁ハから内壁面ニに至る間の全行程に亘り停止することなくリミットスイッチ38がONするまで当該移動が実行される。
【0023】
このような左右動及び前方への所定短区間の移動を組み合わせて最後に内壁面ホに沿う間欠動をもって隅部ヘに至ることができる。
なお、隅部ホから元の隅部イに戻るためには、内壁面ニに沿うよう間欠運転させるもよく、また図例と逆の方向に移動しながら隅部イに戻る形態でもよい。
上記実施例では、単一のビン11Aに複数の撹拌用スクリュー21a,21bを設けて同位相にて移動させる形態としたが、これを分割するときは上記ラインヘの部分が内壁面となって同様の効果を有する。
【0024】
所定水分値に乾燥された穀物はそのままビン11A内又はビンB,C内に移して貯蔵できるものである。
なお、上記撹拌混合した穀物を籾摺行程に移送する前に水分チェックし、未だ乾燥終了していない穀物や、緊急で乾燥してビンの空きを確保する等、急ぎの乾燥が必要なときは、乾燥機41,41…に張込み仕上乾燥させるものである。
【0025】
なお、本実施例では、ビン11A,11B,11Cをフラットなスイープフロアで形成したが、特開昭59−183282号公報に示されるような傾斜床板を形成してもよい。
上記実施例では、移動枠28に支持フレーム31が圧縮ばね32,32…を介して支持されるものであるから、支持枠23や移動枠28の進行中、撹拌スクリュー21a,21bに穀物抵抗が作用すると該支持フレーム31が任意の方向に傾斜し、ひいては撹拌スクリュー21a,21bも鉛直線に対して傾斜姿勢となる。
【0026】
前記運転制御部39には、移動枠28に対する撹拌スクリュー21aまたは21bの傾斜角度を入力しうる傾斜センサ50a,50bを接続している。この傾斜センサ50aまたは50bは上記支持フレーム31に適宜に固定されるもので、これが所定角度以上に傾斜したことを確認すると、モータ27または30への駆動出力を停止し、移動中の支持枠23または移動枠28を停止させることができる。こうしてスクリュー21a,21bの軸受部や取付け部ひいてはスクリュー自体の破損を防止できる。
【0027】
傾斜センサ50a,50bとしては、たとえば図10,11に示すとおり、固定基盤55の球面凹部に球体状に形成したセンサ本体56を摺動自在に嵌合してなる。その上半部に複数の光電スイッチ51a〜51eを配設し、つまり、光電スイッチ51aを頂点として左右にはスイッチ51b,51cを、前後には光電スイッチ51d,51eを夫々配設し、封入された液体lに浮くドーナツ状反射板52からの反射光を受けてこれら光電スイッチがONする構成とし、前後左右に傾斜するセンサ本体と反射板52の相対位置の変動を利用していずれの方向に傾いているかを判定できる構成としている。なお、頂点にある光電スイッチ51aは直下の小径反射板53の存在によって所定角度範囲はONを維持しうるから、例えば、
51a:ON,51b:OFF,51c:OFFで、水平状態、
51a:ON,51b: ON,51c:OFFで、所定角度の左傾き状態
51a:ON,51d:OFF,51e: ONで、所定角度の後ろ傾き状態
を夫々表わすことができる。54は反射板52と小径反射板53とを接続する接続具である。
【0028】
図12は角型の貯留ビンに撹拌スクリュー21a,21bを備えて撹拌乾燥する形態の移動パターンの変形例を示すものである。運転制御部39に準備する移動パターンをP1とP2の2種とし、このうち移動パターンP1は隣接しあう走行間隔(ピッチ)が粗で、一例では開始位置から終了までの移動距離L1=45m(所要時間t1=6時間)であるのに対し、移動パターンP2の場合は走行間隔が密で、開始位置から終了までの移動距離L1=63m(所要時間t1=8.5時間)である。こうした走行間隔の粗密の場合分けは入力される穀物水分値による。すなわち、高い水分籾を追加挿入して撹拌しながら乾燥させる場合には、追加投入時貯留穀物の変質を防止するため、まず移動パターンP1で迅速に撹拌し、その後移動パターンP2をもって確実に撹拌を実行する。こうして、全体として穀物の水分ばらつきを解消できるものである。一般には移動パターンを固定して走行速度を速遅に変更するが速度を速くすると過大な穀物抵抗を生じてスクリューの取付部、軸受部、ひいてはスクリュー自体を破損する恐れがあるが、上記構成似よって解消しうるものである。
【0029】
上記実施例の撹拌スクリューは左右に一対宛設けられている。従って、単一のビン内にて左右に同一移動パターンを描きつつ撹拌作用が行われる。このため左右中央部(仮想壁ハ)にはスクリューの作用しない区域が形成されることとなり、この区域を利用して各種センサ類を配設することができる。例えば、仮想壁ハに沿って補強材61を前後に架け渡し、これに穀物温度計62や張込量センサ63を垂下状に設けてある。このため、撹拌スクリュー21a,21bに影響されないで上下複数箇所の穀物データの収集が可能になる。穀物温度計62は紐状体に複数のサーミスタ形態の温度素子を所定間隔に配設している。張込量センサ63は帯状樹脂板に圧力感知素子を所定間隔に配設して圧力でもって穀物の有無を検出できる構成である。各紐状体や帯状樹脂板の下端部は穀物排出時穀物流れによって撹拌圏内に引き込まれないよう床面に接続するとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクリュー移動パターンの概要図。
【図2】施設全体平面図。
【図3】ビンの正断面図。
【図4】その側面図。
【図5】要部を拡大した正断面図。
【図6】その一部平面図。
【図7】フローチャート図。
【図8】移動枠の一部分解斜視図。
【図9】その正面図。
【図10】傾斜センサの正面図。
【図11】その一部平面図。
【図12】(a)(b)は移動パターン一例を示す概要図。
【図13】ビン平面図。
【符号の説明】
1…荷受ホッパ,2…荷受場,3…粗選機,4…荷受計量機,5…精選機,6…籾摺プラント,7…操作室,8…自主検査室,9…製品置場,10…建家,11A,11B,11C…ビン,12…建家,13…スイープフロワ,14…通気空間,15…張込用コンベア,16…封印用隔壁,17…隔室,18…床材,19…フライトコンベア,21a,21b…撹拌用スクリュー,22a,22b…駆動モータ,23…支持枠,24…レール,25…回転軸,26…ローラ,27…正逆転モータ,28…移動枠,281,282…フレーム部、29…ローラ,30…正逆転モータ,31…支持フレーム,32…圧縮ばね、33…回転縦軸、34…プーリ、35〜38…リミットスイッチ、39…運転制御部、40…入力回路、40’…出力回路、41,41…排出コンベア、42…風胴,43…送風機室,44…送風機,45…加熱装置,47…循環型穀物乾燥機、50a,50b…傾斜センサ、51a〜51b…光電スイッチ、52…反射板、53…小径反射板、61…補強材、62…穀物温度計、63…張込量センサ
Claims (1)
- 平面視4角形等の多角形をなし穀物を受けて貯留するビン11A,11A…には底面より乾燥用空気を供給すべく構成するとともに各ビンには撹拌装置を備え、順次供給される穀物を乾燥途中または乾燥済みの穀物と混合して徐々に乾燥するものにおいて、上記ビン内には撹拌用スクリュー21a,21bを縦方向に配設し、このスクリューは前後乃至左右に移動しながら略全面の穀物を回転によって撹拌すべく構成すると共に、所定の内壁面に沿って移動する際は、回転を継続しながら当該移動を間歇的に実行させる制御手段を設けてなる穀物貯留槽における穀物撹拌装置。
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