JP3553786B2 - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体集積回路装置およびその製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体メモリ部(例えば、DRAM部)を内蔵し、かつ半導体メモリの自己検査機能を有する半導体集積回路装置と、マイクロコンピュータまたはロジック回路部と半導体メモリ部とを混載し、かつ半導体メモリ部の自己検査機能を有する半導体集積回路装置(システムLSI)およびその製造方法に関するもので、これらの半導体集積回路装置におけるメモリ自己検査技術およびバーンイン検査技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路装置の進歩(高密度化、高集積化)によって、複数の機能ブロックを1チップ内に集積するいわゆるシステムLSIの普及が著しい。特に最近、大規模ロジック回路と大規模DRAMとを1チップ内に集積化した混載LSIが注目されている。これに伴い、各機能ブロックをチップ内部で自己検査する機能回路(BIST回路:Built In Self Test)の検討が盛んに行われている。
【0003】
図13に従来のBIST回路の構成の一例を示す。これは、チップ内部に搭載された大容量メモリを自己検査するためのBIST回路の例である。図13において、データジェネレータ1は、メモリ部2の検査に必要な検査データ3および検査における期待値データ4を生成し、メモリ部2およびデータ比較回路5へ検査データ3および期待値データ4をそれぞれ供給する。
【0004】
アドレス発生器6は、メモリ部2の検査に必要なアドレス信号7を発生してメモリ部2へ供給する。また、アドレス発生器6は、アドレス信号7のアドレス位相情報8を位相制御回路9へ供給する。
上記のアドレス位相情報とは、例えばアドレスの値が“0”になるときに“H”となる信号である。アドレスは任意に発生させられるので、どのタイミングでアドレスが切り換わるのかということを示す信号が必要となる。このアドレスの切り換わりを示す信号がアドレス位相情報8である。この信号を基準として、メモリ部2に対する書き込みおよび読み出しに必要なライトイネーブル(WE)信号、アウトプットイネーブル(OE)信号、ロウアドレスストローブ(RAS)信号、カラムアドレスストローブ(CAS)信号等のメモリ制御信号11を発生させるのが、位相制御回路9である。
【0005】
位相制御回路9では、アドレス信号7に合わせて必要なタイミングで検査データ3および期待値データ4がデータジェネレータ1から出力されるように、データ位相情報10をデータジェネレータ1へ返す。また、位相制御回路9は、メモリ部2の書き込みおよび読み出しの検査に必要なWE信号、OE信号、RAS信号、CAS信号等のメモリ制御信号11を発生してメモリ部2へ供給する。
【0006】
データ位相情報10とは以下に述べるような信号である。すなわち、アドレス位相情報8の信号(例えば、アドレスの値が“0”になる時に“H”になる信号)を基準にしてメモリ部2に対する書き込みおよび読み出しに必要な信号を位相制御回路9で発生させるが、このときメモリ部2に書き込みおよび読み出しするデータも、そのタイミングに合わせて発生させなければならない。このタイミングを示す信号がデータ位相情報10である。この信号を基準としてデータジェソレータ1からデータが発生する。
【0007】
データジェネレータ1とアドレス発生器6と位相制御回路9とは、複数種類のパターンのデータ生成が可能で、モード制御回路12によってコントロールされる。
メモリ部2の検査は以下のように行われる。すなわち、検査データ3をメモリ部2のアドレス信号7で示されるアドレスに書き込み、その後メモリ部2の同じアドレスからデータを読み出し、この読み出したデータすなわち、メモリ実出力データ13と期待値データ4とをデータ比較回路5によって比較するという手順で行われる。期待値データ4とメモリ実出力データ13とが一致したときにはデータ比較回路5から出力されるパス/フェイルフラグ信号5Aがパス状態を示す値(例えば、“L”)をとり、不一致のときにはパス/フェイルフラグ信号5Aがフェイル状態を示す値(例えば、“H”)をとる。なお、検査結果としては、パス/フェイルフラグ信号5Aが出力される他、フェイル時はフェイルしたアドレスが出力される。フェイルしたアドレスというのは、フェイルした時のアドレス発生器6の出力(アドレスデータ)のことである。BIST回路の構成によって色々変わるが、例えばパス/フェイルフラグがフェイル時に“H”となるようにしておいて、判定後につぎのアドレスにアクセスするようにしている場合、アドレス発生器6の出力とパス/フェイルフラグとの論理積をとった出力を出せばよい。
【0008】
図14には、ロジック回路部(マイクロコンピュータの場合もある)とDRAM部とを混載したシステムLSI(半導体集積回路装置)のブロック図を示す。図14において、100はシステムLSI、101はロジック回路部、102はDRAM部、103,104,105,…,106,107,108はロジック回路部101から出力されるモード切換信号14によって切り換えられるセレクタ、109,110,111,…,112は入力端子、113はクロック端子、114,115は出力端子である。
【0009】
以上のような構成のシステムLSIでは、入力端子109〜112から入力された信号がロジック回路部101へ供給されるとともに、セレクタ103〜106の各々一方の入力端へ供給される。また、ロジック回路部101の出力の一部はセレクタ103〜106の各々他方の入力端へ供給される。セレクタ103〜106の各々の2つの入力のうち、モード切換信号14で選択された方がDRAM部102へ入力として供給される。また、DRAM部102の出力はセレクタ107,108の各々の一方の入力端へ供給され、ロジック回路部101の出力の残りはセレクタ107,108の各々の一方の入力端へ供給される。セレクタ107,108の各々の2つの入力のうち、モード切換信号14で選択された方が出力端子114,115へそれぞれ供給される。なお、クロックはクロック端子113からロジック回路部101およびDRAM部102へ共通に供給されているが、別々でもよい。
【0010】
この場合、モード切換信号14によって通常動作時と検査時とでDRAM部102への入力信号を選択し、さらに出力端子についてはロジック回路部101からの出力とDRAM部102からの出力とに切り換える。具体的には、DRAM部102の検査時には、入力端子109〜112からの入力信号がDRAM部102に加えられ、DRAM部102の出力信号が出力端子114,115から出力されるように切り換えられる。また、通常動作時は、セレクタ103〜106は、ロジック部101からDRAM部102に信号が入力されるように切り換わり、セレクタ107,108は、ロジック部101の信号が出力されるように切り換わる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術で挙げた回路構成では以下に述べる4つの課題がある。
第1の課題は、データ比較回路5において期待値データ4とメモリ実出力データ13を直接比較し、パス/フェイルフラグ信号5Aを出力するため、メモリ部2のデータバス幅(ビット数)が増大するに従って回路規模がビット数の倍数で膨らんでしまう。
【0012】
第2の課題は、メモリ部2のデータバス幅(ビット数)が増大するとデータ比較回路5の回路規模が増大するために、データ比較回路5にデータが入力されてからパス/フェイルフラグ信号5Aが出力されるまでに多くのゲート回路を通ることになり、したがってメモリ部2よりメモリ実出力データ13が出力されてからパス/フェイルフラグ信号5Aが出るまでに多く時間がかかり、高速クロックで動作するメモリを高速で検査することが困難である。
【0013】
第3の課題は、データ比較回路5から出力されるパス/フェイルフラグ信号5Aをそのまま検査結果として出力端子より出す構成となっているため、例えばデータ比較回路5が故障し、データ比較回路5からパス/フェイルフラグ信号5Aとして、パスを意味するデータ“L”もしくはフェイルを意味するデータ“H”何れか片方のみしか出力されなくなった場合、自己検査用の回路を使ってのメモリ検査が全くできないだけでなく、場合によっては良品・不良品の誤認識をしてしまう。
【0014】
第4の課題は、マイクロコンピュータまたはロジック回路部とDRAM部とを混載したシステムLSI(半導体集積回路装置)には、DRAM部のアクセス専用端子がないため、このようなシステムLSIの検査においては、図14に示すように、モード切換信号14によって通常動作時と検査時とでDRAM部102への入力信号を切り換え、さらに出力端子114,115についてはロジック回路部101からの出力とDRAM部102からの出力とに切り換える必要がある(クロックに関しては共用可能)。このようなシステムLSIのバーンイン検査(高温バイアス試験)をする場合には、ロジック回路部101への入力パターンとDRAM部102への入力パターンとを共用することは非常に困難である上に、ロジック回路部101とDRAM部102の出力データの確認を同時にはできない。その理由は、DRAM部102を動作させるための入力パターンがDRAM部102への書き込みデータを除いて決まっており、そのパターンでロジック回路部101全体を動作させることは不可能に近いからである。
【0015】
したがって、ロジック回路部101のバーンイン検査とDRAM部102のバーンイン検査とを2回に分けて行うことになる。
図15には、ロジック回路部101のバーンイン検査とDRAM部102のバーンイン検査とを分けて行う場合の半導体集積回路装置の製造工程の流れ図を示す。図15において、121は拡散処理等を行う拡散工程、122はP検(プローブ検査)工程、123はボンディング等を行う組立工程、124はロジック回路部101のバーンイン検査を行うロジックバーンイン工程、125はDRAM部102のバーンイン検査を行うメモリバーンイン工程、126はF検(ファイナル検査)工程、127は出荷検査工程、128は出荷工程である。
【0016】
なお、プローブ検査とはウェハ上での検査をいい、ファイナル検査とは、LSIチップを組み立ててパッケージの状態での検査をいう。ファイナル検査が実質の出荷検査となることが多い。なお、ファイナル検査後に抜き取り検査としてII検というものを行った後で出荷する場合もある。
したがって、本発明の第1の目的は、回路規模を削減することができる半導体集積回路装置を提供することである。
【0017】
また、本発明の第2の目的は、高速動作での検査を容易にすることができる半導体集積回路装置を提供することである。
また、本発明の第3の目的は、良品・不良品の誤認識を防ぐことができる半導体集積回路装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の半導体集積回路装置は、メモリ部と、外部クロックを入力としてメモリ部を検査するためのメモリ自己検査用アドレスを発生してメモリ部へ与えるとともに、メモリ自己検査用データ生成用コントロール信号とメモリ制御信号生成用位相信号とを発生するメモリ自己検査用アドレス発生器と、メモリ自己検査用アドレス発生器から出力されるメモリ自己検査用データ生成用コントロール信号に対応した所定のデータパターンでメモリ部に書き込むべきメモリ自己検査用データを生成するデータジェネレータと、メモリ自己検査用アドレス発生器から出力されるメモリ制御信号生成用位相信号を受けてメモリ部のメモリ自己検査用アドレスへのメモリ自己検査用データの書き込み動作およびメモリ部のメモリ自己検査用アドレスからのデータの読み出し動作を制御するためのメモリ制御信号を発生させるメモリ制御信号発生器と、メモリ部のメモリ自己検査用アドレスから読み出されたメモリ実出力データが、メモリ自己検査用データ生成用コントロール信号に対応した所定のデータパターンとなっているかどうかによってメモリ実出力データのパス/フェイルを判定し、その判定結果としてパス/フェイルフラグ信号を出力する判定回路と、メモリ自己検査用アドレス発生器から出力されるメモリ自己検査用データ生成用コントロール信号を用いて判定回路の出力を周期的に反転させるミキサ回路とを備えている。
【0019】
この構成によると、メモリ自己検査用アドレス発生器から出力されるメモリ自己検査用データ生成用コントロール信号に対応した所定のデータパターンでメモリ部に書き込むべきメモリ自己検査用データを生成し、メモリ部のメモリ自己検査用アドレスから読み出されたメモリ実出力データが、メモリ自己検査用データ生成用コントロール信号に対応した所定のデータパターンと合致しているかどうかによってメモリ実出力データのパス/フェイルを判定しているので、つまり、判定回路でデータジェネレータの出力(期待値データ)とメモリ実出力データとを直接比較してメモリ実出力データのパス/フェイルを判定するのではないため、メモリ実出力データのパス/フェイルを判定するのに必要なデータ量を減らすことが可能となる。したがって、判定回路の回路規模の削減および判定回路の入力から出力までのゲート段数を減らすことが可能となり、高速動作での検査を容易にすることができる。
【0020】
また、ミキサ回路を設けたことにより、判定回路の故障を検出可能で、メモリ自己検査が正しく行われているかが分かり、良品・不良品の誤認識を防ぐことができる。さらに、フェイルアドレスを出力するための別の手段を持たせることなく、ミキサ回路の出力からフェイルアドレスを推測することが可能であり、メモリ自己検査のための構成を簡略化できる。
【0021】
ここで、ミキサ回路の出力からフェイルアドレスを推測することが可能である点について説明する。周期的に反転させる信号を例えばアドレス“0”からスタートし、メモリのアドレス最大値になったらデータ反転するように設定し、繰り返し連続で検査をする(例えば、バーンイン検査の場合)。良品であれば、全アドレスをアクセスした周期でミキサ回路の出力が反転するが、(データの変化点直後でアドレス“0”をアクセスしている)不良品の場合、不良アドレス部をアクセスしている期間(データ比較後からつぎのデータ比較までの間)良品時の反転データ(“H”なら“L”)が出力される。アドレスはクロックに同期しており、その分周出力であるので、どのタイミングで反転データが出たかで、不良アドレスが推測可能となる。
【0022】
請求項2記載の半導体集積回路装置は、請求項1記載の半導体集積回路装置において、不揮発性メモリを内蔵し、メモリ部の自己検査結果を不揮発性メモリに記憶させたことを特徴とする。
この構成によると、不揮発性メモリに検査結果が記憶されるため、検査結果を必要に応じて利用可能となる。不良が出た場合に、例えば不良アドレスを不揮発性メモリに記憶させておき、これを読み出すことで、不良傾向を見たり、不良解析に役立てることができる。また、不揮発性メモリに記憶させることができるので、自動的に多くのLSIを同時に評価可能となり、不良解析の効率を格段に上げることができる。
【0023】
請求項3記載の半導体集積回路装置は、請求項1記載の半導体集積回路装置において、通常時に外部クロックに同期して動作させるメモリ部を、メモリ検査時に外部クロックを分周した分周クロックに同期させて動作させるようにしたことを特徴とする。
この構成によると、検査タイミング(周波数)を変えることができ、バーンイン検査等において、本自己検査回路を使用して低周波数でメモリ部を動作させた状態でメモリの検査を行うことが可能となる。つまり、低周波数での検査が可能となることで、通常動作より逸脱した厳しい条件下(バーンイン検査に見られるの高温条件等)での自己検査においての動作保証をすることができる。つまり、通常動作より逸脱した厳しい条件での検査では、回路の動作限界により高周波数(クロック)で動作することが厳しくなる。このような条件下では、高速動作の保証ではなく、回路を確実に動作させ、それが正常であるということを検査することが目的となる。そのために、設計上確実に動作する周波数まで低くした周波数にすることで動作保証をするのである。
【0024】
請求項4記載の半導体集積回路装置は、請求項1記載の半導体集積回路装置において、判定回路が、メモリ実出力データが所定のデータパターンであるときに一方の論理状態をとるとともにメモリ実出力データが所定のデータパターン以外のデータパターンであるときに他方の論理状態をとるように回路構成した論理回路を有している。
【0025】
この構成によると、論理回路にメモリ実出力データを入力するだけで、メモリ実出力データが所定のデータパターンであるかどうかを判定することができ、判定回路の構成を簡略化できる。
請求項5記載の半導体集積回路装置は、請求項1記載の半導体集積回路装置において、判定回路は、メモリ実出力データが第1の所定のデータパターンであるときに一方の論理状態をとるとともにメモリ実出力データが第1の所定のデータパターン以外のデータパターンであるときに他方の論理状態をとるように回路構成した第1の論理回路と、メモリ実出力データが第1の所定のデータパターンを反転した第2の所定のデータパターンであるときに一方の論理状態をとるとともにメモリ実出力データが第2の所定のデータパターン以外のデータパターンであるときに他方の論理状態をとるように回路構成した第2の論理回路と、メモリ自己検査用データ生成用コントロール信号に応じて第1および第2の論理回路の何れか一方の出力を選択して出力するセレクタとで構成している。
【0026】
この構成によると、論理回路にメモリ実出力データを入力するだけで、メモリ実出力データが所定のデータパターンであるかどうかを判定することができ、判定回路の構成を簡略化できる。しかも、第1および第2の所定のデータパターンについて判定を行うことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1に本発明の第1の実施の形態の半導体集積回路装置の基本構成を示す。この半導体集積回路装置は、自己検査回路(図1におけるメモリ部以外の構成部分)を内蔵し外部クロックに同期動作するDRAMを示すものである。図1において、メモリ自己検査用のアドレス発生器15は複数のカウンタで構成されており、外部クロック16によってカウントアップもしくはカウントダウンが行われ、各カウンタのカウント出力は以下のような形態でアドレス発生器15から出力される。すなわち、アドレス発生器15は、メモリ部17を検査するためのロウアドレスおよびカラムアドレスからなるメモリ自己検査用のアドレス18を発生してメモリ部17へ与える。また、メモリ部17を動作させるための内部クロック(ICLK)19を発生してメモリ部17へ供給する。また、メモリ制御信号生成用の位相信号29を発生してメモリ制御信号発生器20を供給する。また、メモリ自己検査用データ生成用のコントロール信号15Aを発生してデータジェネレータ21とメモリ部17からのメモリ実出力データ13のパス/フェイルを判定する判定回路22と判定回路22からの出力データであるパス/フェイルフラグ信号23を周期的に反転させるミキサ回路24へ供給する。
【0033】
データジェネレータ21はアドレス発生器15から出力されるデータ、つまりメモリ自己検査用データ生成用のコントロール信号15Aを受け、メモリ部17の任意のアドレスに書き込むべき所望のデータパターンのメモリ自己検査用の入力データ25を生成する。メモリ検査に必要とされる入力データ25は、実際単純なデータパターンの繰り返しとなるため、アドレス発生器15の出力データのうち数ビットの組み合わせで実現可能である(詳しい回路例は後述する)。
【0034】
メモリ制御信号発生器20は、アドレス発生器15から出力されるメモリ制御信号生成用の位相信号29を受けてメモリ部17への入力データ25の書き込み動作およびメモリ部17からのデータの読み出し動作を制御するためのメモリ制御信号20Aを発生させる。このメモリ制御信号20Aとしては、ロウアドレスストローブ(RAS)信号、カラムアドレスストローブ(CAS)信号、ライトイネーブル(WE)信号、出力イネーブル(OE)信号などがある。
【0035】
判定回路22は、メモリ実出力データ13が、メモリ自己検査用データ生成用のコントロール信号15Aに対応した所定のデータパターンとなっているかどうかによってメモリ実出力データ13のパス/フェイルを判定し、その判定結果としてパス/フェイルフラグ信号23を出力する。パス/フェイルフラグ信号23は、メモリ実出力データ13が所定のデータパターンとなっておれば“L”、なっていなければ“H”となる。判定回路22から出力されるパス/フェイルフラグ信号23は、メモリ制御信号発生器20からの出力データであるデータ保持用クロック(DCLK)26でラッチされ、次のアドレスのメモリセルのデータ比較まで保持されるようになっている。
【0036】
以上のような判定回路22の回路構成はメモリ検査に必要な入力データ25がランダムなデータパターンではなく単純なパターンの繰り返しであることに着目し、そのパターンの規則性を利用して、判定回路22の内部に予め複数の所定のデータパターンに対応したパターン判定のための論理回路を形成しておき、メモリ自己検査用データ生成用コントロール信号15Aに基づいていずれかのデータパターンを選択するように構成されている。
【0037】
したがって、判定回路22にメモリ実出力データ13に対応した期待値データを一々判定回路22へ入力しなくても、メモリ実出力データ13と所定データパターンのデータ(従来例における期待値データに相当する)との一致・不一致を判定することができるように工夫してあり、従来例のようにデータ比較回路へメモリ実出力データと期待値とを入力して、それらを直接比較するのに比べて、回路規模の削減を試みている(詳しい回路構成は後述する)。
【0038】
ミキサ回路24は、アドレス発生器15のカウンタ出力の1ビットを入力データとし判定回路22の出力データであるパス/フェイルフラグ信号23を周期的に反転した出力データ(MOUT)27を生成する。ミキサ回路24の回路構成は図2に示すように、アドレス発生器15のカウンタ出力とパス/フェイルフラグ信号23とを入力とする排他的論理和回路24Aからなる。このミキサ回路24を加えることにより、アドレス発生器15から出力されるメモリ自己検査用データ生成用コントロール信号15Aを用いて判定回路22の出力であるパス/フェイルフラグ信号23を周期的に反転させることが可能となり、内部テスト回路の保証とメモリセルの故障アドレスの選定が可能となる。
【0039】
つまり、上記の内部テスト回路の保証は、排他的論理和回路24Aの出力が周期的に反転をしておれば、内部テスト回路が正常に動作していることが確認できる。また、メモリセルの故障アドレスの選定は、良品であれば周期的に反転データが出力されるが、故障アドレスがあればその部分(そのアドレスをアクセスしたタイミング)で不規則(例えば、“H”出力期間部で“L”が出力される)になる。周期的に反転するデータの反転周期を全アドレスをアクセスする期間に設定することにより、周期的に変化するタイミングと不規則に変化するタイミングの差異から故障アドレスを選定することができる。
【0040】
以上のような自己検査回路を設けると、半導体集積回路装置に自己検査のために、検査を起動するための入力端子と、検査結果を出力するための出力端子をとを追加するだけで、メモリの検査を行うことができる。
ここで、図1に示した半導体集積回路装置の各回路ブロックの具体的な回路構成について説明する。
【0041】
メモリ検査のための入力データ25が単純な場合、判定回路22は従来例に比べて少ない回路構成でデータ比較、つまりメモリ実出力データ13が所定データパターンになっているかどうかの判定が可能となり、判定回路22の内部で所定データパターンに対応して回路形成しておくことにより、外部から期待値データを判定回路22に入力する必要がなくなり、メモリ検査においてメモリ実出力データと期待値とを比較するための判定回路22のバス幅を半減することが可能で、それによってチップサイズの縮小が可能となる。
【0042】
以下、図面を参照しながら、所定のデータパターンがメモリ検査で必要となるチェッカーパターンである場合において、アドレス発生器15、データジェネレータ21および判定回路22を具体的に説明する。
図3はカウントアップする場合のアドレス発生器15の構成を示すブロック図である。図3において、4ビットカウンタ28は、外部クロックを16分の1分周するアップカウンタで、DRAM動作用の内部クロック(ICLK)19やDRAMコントロール用の信号(RAS、CAS、WE,OE等)の発生に必要な位相信号29を供給する。なお、DRAM動作用の内部クロック19は外部クロック16を2分の1分周したもので、内部クロック19を基にメモリ部17を動作させると、メモリ部17は外部クロック16で動作する通常時に比べて低速の動作モードとなる。
【0043】
9ビットカウンタ30は、4ビットカウンタ28のキャリーアウト信号31をカウントアップし、9ビットのロウアドレスデータ18Aおよびチェッカーパターン生成用のパターンコントロール信号32(9ビットカウンタ28の最下位ビット)を出力する。
7ビットカウンタ33は、9ビットカウンタ30のキャリーアウト信号34をカウントアップし、7ビットのカラムアドレスデータ18Bに用いられ、9ビットカウンタ30のロウアドレス18Aとともにメモリ部17へアドレス18として供給される。2分の1分周器35は、7ビットカウンタ33のキャリーアウト信号36の2分の1周期(デューティ=50)のデータを出力する。この出力データは検査すべきメモリの全アドレス(全ロウアドレス+全カラムアドレス)をアクセスする周期で変化するデータでチェッカーパターンの裏パターン(最初のパターンの反転パターン)生成用の裏パターンコントロール信号37を出力する。
図4は8ビットデータのチェッカーパターン生成用のデータジェネレータ21の回路構成を示すブロック図である。図4において、データジェネレータ21は、否定排他的論理和回路131,133,135,137と排他的論理和回路132,134,136,138のみで構成され、各否定排他的論理和回路131,133,135,137と排他的論理和回路132,134,136,138への入力データは、アドレス発生器15の出力データであるパターンコントロール信号32と裏パターンコントロール信号37とである。
【0044】
この回路構成により、データジェネレータ21の出力データの隣合うビット毎に排他的論理和回路132,134,136,138と否定排他的論理和回路131,133,135,137の出力が交互にくるようにことになる。したがって、メモリ部17への入力データ25は、隣合うビットが互いに反転したデータとなり、メモリセル上でチェッカーボード(市松模様)でデータが書き込まれることになる。例えば、あるメモリセルへの入力データが“10101010”であるときは、このメモリセルの上下左右にそれぞれ隣接したメモリセルへの入力データは“01010101”となる。また次回のテスト時には、メモリセルへの入力データが今回と丁度逆のパターンとなる。
【0045】
図5は判定回路22の回路構成を示すブロック図である。図5において、141は否定論理積回路、142は論理和回路、143は否定論理積回路、144は論理和回路であり、メモリ実出力データ13が入力される。なお、否定論理積回路141,143および否定論理和回路142,144の入力端に付した0から7までの数字は、メモリ実出力データ13の各ビットの番号を示し、数字の小さい方が下位ビットである。145は排他的論理和回路、38はORゲート、39はセレクト信号、40はORゲート、41はセレクタ、42はDフリップフロップである。
【0046】
この回路構成によると、メモリ部17への入力データ25が下位ビットから“01010101”である時のメモリ検査結果がパスの場合、論理和回路38の出力が“0”となり、フェイルの場合“1”となる。このとき、アドレス発生器15からの入力データであるパターンコントロール信号32と裏パターンコントロール信号37により排他的論理和回路145で生成されたセレクト信号39により、セレクタ41で論理和回路38の出力が選択され、パス/フェイルフラグ信号として出力される。
【0047】
また、メモリ部17への入力データ25が下位ビットから“10101010”である時のメモリ検査がパスの場合、論理和回路40の出力が“0”となり、フェイルの場合“1”となる。このとき、アドレス発生器15からの入力データであるパターンコントロール信号32と裏パターンコントロール信号37により排他的論理和回路145で生成されたセレクト信号39により、セレクタ41で論理和回路40の出力が選択され、パス/フェイルフラグ信号として出力される。
【0048】
判定回路22の最終出力は、セレクタ41の出力をDフリップフロップ42でラッチした出力信号をパス/フェイルフラグ信号23として使う。Dフリップフロップ42のクロック信号としては、メモリ制御信号発生器20の出力データであるデータ保持用クロック(DCLK)26を用いる。
このような回路構成にすることでメモリ検査における判定回路22の入力のバス幅を半減させることが可能となり、回路規模およびチップ内の配線領域を削減できチップサイズの縮小が可能となると同時に判定回路22の入力から出力までの信号が通過するゲートの段数を減らすことができるので、高速動作での検査を容易にする。
【0049】
図6に第1の実施の形態におけるメモリ自己検査のタイミングチャートを示す。ここでは、外部クロック(ECLK)と、内部クロック(ICLK)と、ロウアドレス(9ビット)とカラムアドレス(7ビット)と入力データ(8ビット)と、メモリ制御信号発生回路20の出力データであるRAS信号,CAS信号,WE信号,OE信号と、データ保持用クロック(DCLK)26と、ミキサ回路24の出力データ27と、カウンタ28の出力を示している。
【0050】
なお、図3の例では、内部クロック(ICLK)19は4ビットカウンタ25の2分の1分周の反転出力を使用しており、動作周波数を2分の1にし、動作マージンを十分確保している。これにより、バーンイン検査時の高温動作保証を実現できる。
なお、ミキサ回路については、省いてもよい。
【0051】
(第2の実施の形態)
つぎに、メモリ自己検査結果を不揮発性メモリに保存するための書き込み動作を行う本発明の第2の実施の形態について、メモリ自己検査回路を用いて書き込み読み出しサイクルがともに4サイクルのDRAMの自己検査を行う場合を例にとって説明する。
【0052】
図7に第2の実施の形態の半導体集積回路装置の概略図を示す。図1と同一部分には同一符号を付す。図7は、図1に検査結果を記憶しておくための不揮発性メモリ43を加えるとともに、不揮発性メモリ43に書き込むために必要な書き込み信号44(書き込みデータ、アドレス、ライトイネーブル信号)を加え、さらにアドレス発生器15から生成される内部クロック19とアドレス18と判定回路22から生成されるパス/フェイルフラグ信号23とデータ保持用クロック26とを入力として書き込み信号44を生成する書き込み制御回路45を加えた構成になっている。
【0053】
この場合、パス/フェイルフラグ信号23をそのまま全て不揮発性メモリ43に書き込むと、最低検査すべきメモリ部17のメモリ容量と同じ容量が必要となって現実的でない。そこで、この第2の実施の形態では、フェイルしたアドレスのみをデータとして不揮発性メモリ43に書き込むシステムを提案する。
図8は自己検査するDRAMのアドレス(ロウアドレス、カラムアドレス合わせて)が16ビットで、書き込み可能なフェイル数を16とした場合の書き込み制御回路45の構成例を示すブロック図である。図8において、151は論理積回路、152,153はDフリップフロップ、154〜156はDフリップフロップ、157,161は反転回路、158は論理積回路、159はフルアダー(全加算)回路、160はロードホールド型フリップフロップである。46は論理積回路、47はロードホールド型フリップフロップ、48はアドレスカウンタである。
【0054】
以下、この書き込み制御回路45の動作について説明する。図8の構成では、パス/フェイルフラグ信号23の極性をフェイル時“H”と仮定している。パス/フェイルフラグ信号23とデータ保持用クロック26の論理積回路151による論理積が内部クロック(ICLK)19のタイミングでDフリップフロップ152に保持される。このDフリップフロップ152の出力はフェイルイネーブル信号となり、ロードホールド型フリップフロップ47のロードホールド制御信号となる。また、そのときのアドレス18がデータ保持用クロック26のタイミングでDフリップフロップ153に保持される。このDフリップフロップ153の出力が書き込みアドレス(Wアドレス)となり、Dフリップフロップ152から出力されるフェイルイネーブル信号とともに論理積回路46に入力される。
【0055】
論理積回路46は、フェイルしたアドレスのみを取り出してロードホールド型フリップフロップ47へ送るためのもので、フェイル時のアドレスはロードホールド型フリップフロップ47で保持されており、書き込みデータ(Fデータ)として使われる。
不揮発性メモリへの書き込みを制御するライトイネーブル信号(以下、FWE信号と称する)も、パス/フェイルフラグ信号23をもとにDフリップフロップ152,154,155および反転回路161等を用いて生成し、フェイル時のタイミングでアドレスデータを不揮発性メモリ43に書き込めるようになっている。
【0056】
また、このFWE信号をもとに、Dフリップフロップ156,反転回路157および論理積回路158等を用いて不揮発性メモリ43用のアドレスカウンタ48をカウントアップさせる構成となっている。これにより、データ書き込みが完了した後に不揮発性メモリ43の書き込みアドレス(Fアドレス)を進める構成が実現可能となる。アドレスカウンタ48は、データ書き込みが完了した後に内部クロック19をカウントする、例えば4ビットカウンタであるので、アドレス数は16となり、フェイル数が16まで不揮発性メモリ43に記憶可能となる。このビット数は、4ビットに限定されることはなく、不揮発性メモリ43の容量に合わせてアドレスカウンタ48のビット数を調整すれば良い。
【0057】
ここで、アドレスカウンタ48の動作について説明する。アドレスカウンタ48は、ロードホールド型フリップフロップ160のL/H信号入力端子にHが入力されている期間中に、クロックICLKのパルスの数をカウントするカウンタである。フルアダー回路159は、4ビットの全加算を行い、入力信号Aと入力信号Bとキャリーイン信号CIの和が出力される回路である。COは、加算したときに、4ビットではおさまらず5ビット目にに桁上がりする場合に“H”が出力されるキャリーアウト信号(5ビット目の信号)である。このアドレスカウンタ48の動作の場合、キャリーアウト信号COは不要で、キャリーイン信号CIに“H”を入れて入力信号Bを“0”にしておくことで、A+1の演算を実現している。
【0058】
図9はロードホールド型フリップフロップの構成を示すブロック図である。このロードホールド型フリップフロップは、クロック(CLK)をクロック入力とするD型フリップフロップ171と、ロードホールド信号(L/H)を切換制御入力とするセレクタ172から構成されており、ロードホールド信号(L/H信号)によってデータ入力信号(D信号)かD型フリップフロップ172の出力信号(Q信号)かを選択し、D型フリップフロップ172のD入力信号として使う。このロードホールド型フリップフロップは、クロック(CLK)に同期してロードホールド信号(L/H)が“H”時のD信号を、ロードホールド信号(L/H)が“L”の期間保持するという機能を有するものである。
【0059】
図10に書き込み制御回路45のタイミングチャートを示す。この例は、読み出しサイクルが4サイクルのDRAMの自己検査において連続してフェイルした場合について示してある。図10には、内部クロック(ICLK)と、ロウアドレスと、カラムアドレスと、RAS信号と、CAS信号と、WE信号と、メモリ部17の出力データ13と、データ保持用クロック(DCLK)と、パス/フェイルフラグ信号と、フェイルイネーブル信号と、Wアドレスと、Fデータと、FWE信号と、Fアドレスとが示されている。上記の出力データ13はメモリ自己検査用データ生成用コントロール信号15Aの判定結果が不良と判定して場合に不揮発性メモリ43に書き込まれる。
【0060】
以上のように図7、図8、図9に示した構成により、自己検査時にフェイルアドレスを、内蔵した不揮発性メモリ43に自動的に書き込むことが可能となる。なお、上記第2の実施の形態では、ミキサ回路は省かれていたが、設けられていてもよいのは当然である。
(第3の実施の形態)
マイクロコンピュータやロジック回路部とDRAM部を混載したシステムLSI(半導体集積回路装置)のバーンイン検査において、本発明の第1の実施の形態に示した自己検査回路を用いると、従来技術ではマイクロコンピュータまたはロジック回路部とDRAM部とで最低2回のバーンイン検査が必要であったものが、マイクロコンピュータまたはロジック回路部とDRAM部とのバーンイン検査を同時に行うことが可能となり、マイクロコンピュータまたはロジック回路部とDRAM部のバーンイン検査が1回で済む。
【0061】
この実施の形態のシステムLSIの概略図を図11に示す。図11は、バーンイン検査時のLSI内部の入力信号および出力信号の流れを簡略化して示してある。図11によると、外部クロック(EXCK)16は、ロジック回路部171とDRAM部172の両方へ供給され、それ以外の入力ピンはロジック回路部171のバーンイン検査用の入力として使われる。このとき、ロジック回路部171からDRAM部172内に用意された自己検査回路(図1に示したものと同様のもの)を動作させるための自己検査イネーブル信号(BSTE信号)49をDRAM部172へ供給する。DRAM部172は自己検査イネーブル信号49を受け外部クロック16より自己検査用パターンを生成し、検査結果を出力データ27として出力する。この出力データ27を出力ピンから取り出せば良い。なお、DRAM部172は、自己検査イネーブル信号49に応答して、図1に示したものと同様のメモリ自己検査用アドレス発生器とデータジェネレータとメモリ制御信号発生器と判定回路とを活性化させるような構成となっている。
【0062】
このように、ロジック回路部171から自己検査イネーブル信号49を出力させるようにするとともに、出力データ27の出力用のピンを1ピン追加するだけで、ロジック回路部171とDRAM部172のバーンイン検査を同時に実行することが可能となる。なお、上記の説明では、ロジック回路部171が組み込まれている場合について説明したが、マイクロコンピュータが組み込まれている場合についても同様である。
【0063】
ここで、上記のシステムLSIの製造方法のフローを図12に示す。図12において、181は拡散処理等を行う拡散工程、182はP検工程、183はボンディング等を行う組立工程、184はロジック回路部171およびDRAM部172のバーンイン検査を行うバーンイン工程、185はF検工程、186は出荷検査工程、187は出荷工程である。図12によると、組立後のバーンイン検査の回数が図15の場合に比べて半減、つまり2回から1回に減少し、製造工程の簡略化と検査の簡略化および短縮化を実現できる。
以上説明したように、ロジック回路部またはやマイクロコンピュータとDRAM部とを混載したシステムLSIにおいてはバーンイン検査回数が1回でよくなり、システムLSIの製造において、バーンイン検査の短縮化と検査の簡略化および製造工程の簡略化が可能となる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、メモリ自己検査を行う回路の規模およびチップサイズの削減が可能となり、高速動作での検査を容易にする。さらにメモリ自己検査を行う回路の出力部の故障に起因するメモリ検査の誤認識をなくすとともに小規模回路で不良アドレスの選定を容易にすることができる。
【0065】
また、検査時の動作周波数を変えることができ、バーンイン検査等通常動作に比べて逸脱した動作条件でも低周波数で動作させることを可能とする。これにより、バーンイン検査での動作保証を確実にすることでバーンイン検査の信頼性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるメモリ自己検査回路を有する半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の半導体集積回路装置におけるミキサ回路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の半導体集積回路装置におけるアドレス発生回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の半導体集積回路装置におけるデータジェネレータの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の半導体集積回路装置における判定回路の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の半導体集積回路装置のタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるメモリ自己検査回路を有する半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の半導体集積回路装置における書き込み制御回路の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の半導体集積回路装置におけるロードホールド型Dフリップフロップの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における半導体集積回路装置のタイミングチャート
【図11】本発明の第3の実施の形態におけるシステムLSIの構成を示す概略図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態におけるシステムLSIの製造工程を示すフローチャートである。
【図13】従来のメモリ自己検査回路を有する半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。
【図14】従来のシステムLSIの構成を示す概略図である。
【図15】従来のシステムLSIの製造工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 データジェネレータ
2 メモリ部
3 検査データ
4 期待値データ
5 データ比較回路
6 アドレス発生器
7 アドレス信号
8 アドレス位相情報
9 位相制御回路
10 データ位相情報
11 メモリ制御信号
12 モード制御回路
13 メモリ実出力データ
14 モード切り換え信号
15 アドレス発生器
16 外部クロック
17 メモリ部
18 アドレス
19 内部クロック(ICLK)
20 メモリ制御信号発生器
21 データジェネレータ
22 判定回路
23 パス/フェイルフラグ信号
24 ミキサ回路
25 入力データ
26 データ保持用クロック
27 出力データ(MOUT)
28 4ビットカウンタ
29 位相信号
30 9ビットカウンタ
31 4ビットカウンタのキャリーアウト
32 パターンコントロール信号
33 7ビットカウンタ
34 9ビットカウンタのキャリーアウト
35 2分の1分周器
36 7ビットカウンタのキャリーアウト
37 裏パターンコントロール信号
38 論理和回路
39 セレクト信号
40 論理和回路
41 セレクタ
42 Dフリップフロップ
43 不揮発性メモリ
44 メモリ制御信号
45 書き込み制御回路
46 論理積回路
47 ロードホールド型フリップフロップ
48 アドレスカウンタ
49 自己検査イネーブル信号
Claims (5)
- メモリ部と、
外部クロックを入力として前記メモリ部を検査するためのメモリ自己検査用アドレスを発生して前記メモリ部へ与えるとともに、メモリ自己検査用データ生成用コントロール信号とメモリ制御信号生成用位相信号とを発生するメモリ自己検査用アドレス発生器と、
前記メモリ自己検査用アドレス発生器から出力される前記メモリ自己検査用データ生成用コントロール信号に対応した所定のデータパターンで前記メモリ部に書き込むべきメモリ自己検査用データを生成するデータジェネレータと、
前記メモリ自己検査用アドレス発生器から出力される前記メモリ制御信号生成用位相信号を受けて前記メモリ部の前記メモリ自己検査用アドレスへの前記メモリ自己検査用データの書き込み動作および前記メモリ部の前記メモリ自己検査用アドレスからのデータの読み出し動作を制御するためのメモリ制御信号を発生させるメモリ制御信号発生器と、
前記メモリ部の前記メモリ自己検査用アドレスから読み出されたメモリ実出力データが、前記メモリ自己検査用データ生成用コントロール信号に対応した前記所定のデータパターンとなっているかどうかによって前記メモリ実出力データのパス/フェイルを判定し、その判定結果としてパス/フェイルフラグ信号を出力する判定回路と、
前記メモリ自己検査用アドレス発生器から出力される前記メモリ自己検査用データ生成用コントロール信号を用いて前記判定回路の出力を周期的に反転させるミキサ回路とを備えた半導体集積回路装置。 - 不揮発性メモリを内蔵し、メモリ部の自己検査結果を前記不揮発性メモリに記憶させたことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
- 通常時に外部クロックに同期して動作させるメモリ部を、メモリ検査時に前記外部クロックを分周した分周クロックに同期させて動作させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
- 判定回路は、メモリ実出力データが所定のデータパターンであるときに一方の論理状態をとるとともに前記メモリ実出力データが前記所定のデータパターン以外のデータパターンであるときに他方の論理状態をとるように回路構成した論理回路を有している請求項1記載の半導体集積回路装置。
- 判定回路は、メモリ実出力データが第1の所定のデータパターンであるときに一方の論理状態をとるとともに前記メモリ実出力データが前記第1の所定のデータパターン以外のデータパターンであるときに他方の論理状態をとるように回路構成した第1の論理回路と、前記メモリ実出力データが前記第1の所定のデータパターンを反転した第2の所定のデータパターンであるときに一方の論理状態をとるとともに前記メモリ実出力データが前記第2の所定のデータパターン以外のデータパターンであるときに他方の論理状態をとるように回路構成した第2の論理回路と、メモリ自己検査用データ生成用コントロール信号に応じて前記第1および第2の論理回路の何れか一方の出力を選択して出力するセレクタとで構成している請求項1記載の半導体集積回路装置。
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