JP3553494B2 - 基板保持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の基板保持具としては、実公平5−12485号公報に記載のものが知られている。同公報に記載の基板保持具は、図5(a),同図(b)に例示するような構造のものである。
【0003】
すなわち、図5(a),同図(b)に例示した基板保持具90は、メイン基板B1上に固定配置されるもので、メイン基板B1の表面に対して略垂直な方向へ延びる溝92を有し、この溝92の一端からサブ基板B2を挿し込むと、サブ基板B2が溝92に沿って適正な取付位置へと案内されるようになっている。
【0004】
サブ基板B2が適正な取付位置まで挿し込まれると、基板保持具90に設けられた係合片94が、サブ基板B2側に形成された被係合部P1と係合した状態となり、これにより、サブ基板B2が適正な取付位置に位置決めされ、また、サブ基板B2が基板保持具90から抜けない状態になる。
【0005】
また、サブ基板B2が適正な取付位置まで挿し込まれると、同時に、サブ基板B2の端部に設けられたコンタクト部(図示略)が、メイン基板B1上に配設されたコネクタ(図示略)に挿し込まれた状態となり、これにより、メイン基板B1側の回路とサブ基板B2側の回路が電気的に接続されることになる。この状態において、基板保持具90は、サブ基板B2に何らかの荷重が作用したような場合にメイン基板B1側のコネクタやサブ基板B2側のコンタクト部に負荷が集中するのを防止しており、これにより、コネクタやコンタクト部の損傷を防止する役割を果たしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなサブ基板B2の取付構造において、サブ基板B2をメイン基板B1から取り外す際には、指先で係合片94を所定の方向(図5(b)においては矢印A方向)へ引っ張ることにより、係合片94を弾性変形させて係合片94と被係合部P1との係合を解除し、その係合を解除した状態を保ったままサブ基板B2を引き抜くことにより、サブ基板B2をメイン基板B1から取り外すことができた。
【0007】
しかしながら、上記取付構造には、サブ基板B2の端部に設けられたコンタクト部がメイン基板B1上に配設されたコネクタにしっかりと嵌合している場合に、サブ基板B2を容易には引き抜くことができない、という問題があった。
また、上記ような手法でサブ基板B2を取り外す場合には、係合片94と被係合部P1との係合を解除した状態を維持したまま、サブ基板B2を引き抜かなければならないため、少なくとも2つは設けられる基板保持具90の各係合片94の操作に両手をとられてしまうと、別の作業者がサブ基板B2を引き抜かなければならず、作業者一人ではサブ基板B2の取り外し作業を行うことができない、という問題もあった。
【0008】
さらに、このような基板保持具90やサブ基板B2は、例えばコンピューターの筐体内など、きわめて狭い場所に配置されていることが多いので、二人以上の作業者が同時に狭い空間内に手を突っ込んで作業を行うことは困難な場合がある。そのため、上記のように作業者が二人がかりでサブ基板B2の取り外し作業を行うに当たっては、まずメイン基板B1を筐体内から取り出した上でサブ基板B2の取り外し作業を行ったり、あるいは、筐体内にある障害物を取り外して筐体内での作業空間を確保した上でサブ基板B2の取り外し作業を行ったりせざるを得ず、いずれにしてもサブ基板B2の取り外し作業に多大な手間がかかる、という問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、基板の取り外し作業を従来よりも簡単に実施可能な基板保持具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
上記目的を達成するため、上記請求項1に記載の基板保持具は、
取付面に対して固定される取付基台部と、
前記取付基台部から突出しており、先端側から前記取付基台部側に向かって挿し込まれる基板を取付位置へと案内するガイド部と、
軸部を介して前記ガイド部に連結されることにより、前記ガイド部に対して揺動可能に設けられ、操作されると第1の位置から第2の位置へと揺動する操作部と、
前記操作部と一体に形成され、前記第1の位置では前記取付位置にある前記基板と係合し、前記第2の位置では前記基板との係合を解除する係合部と、
前記操作部と一体に形成され、前記第1の位置では前記基板と接触せず、前記第2の位置へと揺動する際に前記基板に当接し、該揺動に伴って前記取付位置にある前記基板を前記ガイド部の先端側に向かって押し出す基板押出部とを備え、
前記操作部、前記軸部、および前記ガイド部が一体成形されており、しかも、前記操作部が前記軸部を中心に揺動する際、前記軸部が弾性変形して捻れることにより、該弾性変形に伴って生じる弾性力で、前記操作部を前記第2の位置から前記第1の位置へ復帰させる構造とされている
ことを特徴とする。
【0011】
この基板保持具は、例えばプリント配線板など、各種電子部品が実装される配線板(以下、単に基板という)を、別のプリント配線板上やその他の取付面上など(以下、単に取付位置という)に固定する際に用いられるものである。
この基板保持具において、取付基台部は、基板の取付位置付近に固定される部分である。取付基台部の具体的な構造については特に限定されず、例えば、取付基台部の一部分を取付位置に形成された取付穴に挿し込んで固定する構造、ネジやピンなどを打ち込んで取付基台部を固定する構造、接着剤や半田などを介して取付基台部を取付位置に固着する構造など何でもよい。
【0012】
ガイド部は、挿し込まれた基板を、実用上差し支えがない程度にがたつきなく保持可能なものであればよい。また、挿し込まれた基板に対して弾性変形を伴って圧接する弾性圧接片を設けることにより、薄い基板が挿し込まれた場合の基板のがたつきを防止するように構成してあってもよい。
【0013】
操作部は、外力が加わらない状態においては第1の位置にあり、操作に伴って外力が加わると第1の位置から第2の位置へ揺動する部分である。
係合部は、ガイド部の溝に沿って基板を取付位置まで挿し込んだ際に、基板側の一部(以下、被係合部ともいう)と係合する部分である。係合部と被係合部との具体的な係合構造としては周知の係合構造を任意に採用可能であり、係合部の具体的な形状については、基板側の被係合部の具体的な形状に応じて種々変わり得る。一例を挙げれば、例えば、弾性変形可能な延出片の先端部を鉤状に屈曲させたものを係合部として設け、その鉤状に屈曲した先端部が引っかかる凹部を基板側に設けて被係合部とする、といったものでよい。
【0014】
基板押出部は、第1の位置から第2の位置へと揺動する際に、取付位置にある基板を取り外す方向へと移動させるものである。
なお、上記各部は、機能的に問題がなければどのような材質であっても構わないが、通常は、プラスチック材料によって形成されていればよい。また、必要な剛性を確保したり弾性を付与したりするために、一部に金属部品を組み合わせて構成してもよい。
【0015】
このように構成された基板保持具によれば、操作部を第1の位置から第2の位置へ揺動させる際に、基板押出部が基板を押圧して、基板を取付位置から取り外す方向へと移動させる。そのため、例えば、基板の端部に設けられたコンタクト部が取付位置にあるコネクタにしっかりと嵌合している場合など、そのままでは基板を取付位置から引き抜くことが容易ではない場合でも、操作部を第1の位置から第2の位置へと揺動させるのに連動して、基板が取付位置からいくらか引き抜く方向へ移動するので、その後の引き抜き作業を実施しやすくなる。
また、操作部、軸部、およびガイド部が一体成形されているので、これらを別部品として成形した上で組み立てたものに比べ、基板保持具の製造にかかる工数を削減できる。しかも、操作部が軸部を中心に揺動する際に軸部が弾性変形して捻れるので、この弾性変形に伴って生じる弾性力で、操作部を第2の位置から第1の位置へ復帰させることができる。したがって、例えば金属軸のような弾性変形しない剛性の高い軸を設けたものとは異なり、軸部以外に特別な構造(例えばバネ等)を採用しなくても、操作部を第1の位置に保持することができる。
【0016】
次に、請求項2に記載の基板保持具は、
前記基板押出部が、前記基板押出部の動作方向と前記基板を押し出す方向のなす角の内側に含まれる方向を法線方向とする当接面で、前記基板に当接する
ことを特徴とする。
【0017】
このように構成された基板保持具によれば、上述の作用、効果を奏する他、基板押出部の当接面が、基板を取り外す方向へ押し出すのに好適な角度で基板に当接するので、よりスムーズに基板の取り外し操作を実施することができる。
次に、請求項3に記載の基板保持具は、
前記操作部の揺動中心から前記係合部までの距離が、前記操作部の揺動中心から前記基板押出部までの距離よりも長くされている
ことを特徴とする。
【0018】
この基板保持具によれば、上述の作用、効果を奏する他、操作部を揺動させた際に、係合部が基板押出部よりも大きく変位するので、先に係合部と基板との係合が解除されて後から基板押出部が基板に当接する構造を容易に構成することができる。
【0019】
次に、請求項4に記載の基板保持具は、
前記基板押出部が、前記操作部の前記第2の位置への揺動に伴って、前記係合部が前記基板と係合しなくなる位置まで前記基板を移動させる
ことを特徴とする。
【0020】
この基板保持具によれば、上述の作用、効果を奏する他、基板押出部が基板を押圧して移動させると、係合部と基板が係合不能となる位置にまで基板が移動するので、その後、作業者は係合部と基板との係合を解除した状態を維持する操作から解放され、基板を引き抜く操作だけを実施すればよくなる。
【0021】
したがって、作業者一人でも十分に基板の取り外し作業を行うことができる。また、例えばコンピューターの筐体内など、きわめて狭い場所に基板が配置されている場合にも、一人の作業者であれば狭い空間内に手を突っ込んで作業ができるので、二人の作業者が作業を行うための作業空間を確保する必要はなくなり、基板の取り外し作業に多大な手間がかかることもなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
図1(a)は基板保持具1の平面図、図1(b)は基板保持具1の正面図、図1(c)は基板保持具1の右側面図、図1(d)は基板保持具1の背面図、図1(e)は基板保持具1の底面図である。また、図2(a)は基板保持具1のA−A線断面図、図2(b)は基板保持具1のB−B線断面図である。なお、以下の説明においては、基板保持具1が固定される基板をメイン基板B1、基板保持具1によって保持される基板をサブ基板B2と呼ぶ。
【0025】
基板保持具1は、取付基台部2、ガイド部3、操作部4、係合部5、基板押出部7、軸部9などを備え、これらがプラスチック材料(本実施形態ではポリアミド樹脂)によって一体成形されている。
ガイド部3には、サブ基板B2を挿し込むための凹部11が形成されている。この凹部11の内側には、2対の弾性圧接片13,15が設けられ、これらの弾性圧接片13間および弾性圧接片15間にサブ基板B2を挟み込むことによって、凹部11内におけるサブ基板B2のがたつきを抑制するようになっている。
【0026】
ガイド部3の端には、取付基台部2が設けられている。この取付基台部2は、取付位置であるメイン基板B1に隣接配置される部分で、メイン基板B1に対向する側には、突条2a〜2cが形成されている。
また、取付基台部2の突条2a〜2cが設けられた面には、取付片19が突設されている。この取付片19は、階段状に形成された挟持面19aを有し、図3(a),同図(b),同図(d),および同図(e)に例示するように、挟持面19a上のいずれかの段と突条2a〜2cとの間にメイン基板B1を挟み込むことにより、異なる厚さ(本実施形態においては5通りの厚さ)のメイン基板B1に対して基板保持具1を固定できるようになっている。取付片19を挿し込むためにメイン基板B1に形成される取付穴H1,H2は、図3(c)および同図(f)に例示するように、メイン基板B1の厚さに応じて異なる形状とされる。具体的には、取付穴H1,H2は、どちらも幅が2段階に変化する形状となっていて、幅の広い部分については単に取付片19を挿入可能な幅とされているが、幅の狭い部分については、取付片19を取付穴H1,H2の幅の広い部分から狭い部分へとスライドさせた際に、取付片19が取付穴H1,H2の幅の狭い部分にぴったりと嵌るように、メイン基板B1の厚さに応じて最適な幅が設定される。
【0027】
さらに、取付基台部2からは、2つの弾性延出片21が延出されている。この弾性延出片21は、上述の如く取付片19を取付穴H1,H2の幅の広い部分から狭い部分へとスライドさせた時に、図3(b),および同図(e)に示すように、取付穴H1,H2の幅の広い部分に嵌り込む。これにより、弾性延出片21は、先端部で取付穴H1,H2の内壁面に当接する状態となって、取付片19が取付穴H1,H2の幅の広い部分へ戻る方向へスライドするのを阻止するストッパーとして機能し、この弾性延出片21の作用により、基板保持具1がメイン基板B1から簡単には外れない状態となる。
【0028】
操作部4は、軸部9を中心に揺動可能な可動部分で、係合部5および基板押出部7は、この操作部4と一体に動作するように形成されている。軸部9から係合部5までの距離は、軸部9から基板押出部7までの距離よりも長くされていて、これにより、操作部4を揺動させた際に、係合部5が基板押出部7よりも大きく変位し、先に係合部5とサブ基板B2との係合が解除されて後から基板押出部7がサブ基板B2に当接するようになっている。
【0029】
基板押出部7は、揺動に伴ってサブ基板B2に形成された被当接部P2を押圧する部分で、サブ基板B2に当接する当接面は、基板押出部7の動作方向(図4(b)に示す矢印D1方向)とサブ基板B2を押し出す方向(図4(b)に示す矢印D2方向)のなす角(図4(b)に示す角度d)の内側に含まれる方向(操作部4が図4(a)に示す第1の位置にある時は図4(b)に示す矢印D3方向、操作部4が図4(b)に示す第2の位置にある時は図4(b)に示す矢印D4方向)を法線方向とする傾斜面となっている。
【0030】
軸部9は、ガイド部3と係合部5とを連結する部分であり、操作部4が揺動する際に弾性変形して捻れるようになっている。
以上のように構成された基板保持具1は、図4(a)に示すように、メイン基板B1上に固定配置され、この基板保持具1によってサブ基板B2が適正な取付位置に保持される。
【0031】
サブ基板B2を基板保持具1に取り付ける場合には、ガイド部3の先端側から凹部11にサブ基板B2を挿し込むと、サブ基板B2は凹部11に沿って適正な取付位置へと案内される。そして、サブ基板B2が適正な取付位置まで挿し込まれると、基板保持具1の係合部5が、サブ基板B2側に形成された被係合部P1と係合した状態となり、これにより、サブ基板B2が適正な取付位置に位置決めされ、また、サブ基板B2が基板保持具1から抜けない状態になる。
【0032】
一方、サブ基板B2をメイン基板B1から取り外す際には、操作部4を操作して、係合部5を第1の位置(図4(a)に示した位置)から第2の位置(図4(b)に示した位置)へと揺動させる。この時、基板押出部7が、サブ基板B2に形成された被当接部P2を押圧し、サブ基板B2を取付位置から取り外す方向(図4(b)中の矢印D2方向)へと移動させる。このサブ基板B2の移動に伴い、サブ基板B2上に形成されたコンタクト部C2は、メイン基板B1上に装着されたコネクタC1から引き抜かれるので、以後は、コンタクト部C2がコネクタC1に嵌合している時ほど力を使わなくても、サブ基板B2を基板保持具1から引き抜くことができる。
【0033】
このように、上記基板保持具1によれば、コンタクト部C2が取付位置にあるコネクタC1にしっかりと嵌合している場合など、そのままではサブ基板B2を取付位置から引き抜くことが容易ではない場合でも、係合部5を係合位置から係合解除位置へと変位させる際に、サブ基板B2が基板押出部7に押圧されて取り外し方向へいくらか移動するので、その後、作業者は係合部5と被係合部P1との係合を解除した状態を維持する操作から解放され、サブ基板B2を引き抜く操作だけを実施すればよくなる。したがって、作業者一人でも十分にサブ基板B2の取り外し作業を行うことができる。また、例えばコンピューターの筐体内など、きわめて狭い場所にサブ基板B2が配置されている場合にも、一人の作業者であれば狭い空間内に手を突っ込んで作業ができるので、二人の作業者が作業を行うための作業空間を確保する必要はなくなり、サブ基板B2の取り外し作業に多大な手間がかかることもなくなる。
【0034】
さらに、上記基板保持具1においては、操作部4、係合部5、基板押出部7、軸部9、およびガイド部3が一体成形されているので、これらを別部品として成形した上で組み立てたものに比べ、基板保持具1の製造にかかる工数を削減できる。しかも、操作部4が軸部9を中心に揺動する際に軸部9が弾性変形して捻れるので、この弾性変形に伴って生じる弾性力で、係合部5を係合解除位置から係合位置へ復帰させることができる。したがって、例えば金属軸のような弾性変形しない剛性の高い軸を設けたものとは異なり、軸部9以外に特別な構造(例えばバネ等)を採用しなくても、係合部5を係合位置に保持することができる。
【0035】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、メイン基板B1に対する取付構造として、取付片19による特定の取付構造を例示したが、メイン基板B1に対する取付構造については特に限定されず、周知の取付構造を適宜採用することができる。
【0036】
また、上記基板保持具1においては、凹部11の内部に弾性圧接片13,15を設けてあったが、このような弾性圧接片13,15を設けるか否かは任意であり、例えば、弾性圧接片13,15を設ける代わりに、サブ基板B2の厚さと同じ幅の溝を設けるだけでもよい。
【0037】
さらに、上記基板保持具1においては、2つの弾性延出片21を設けて、基板保持具1がメイン基板B1から簡単には外れないように構成してあったが、例えば、部品のリサイクル、分別廃棄等を考慮して、基板保持具1をメイン基板B1から取り外しやすい構造としたい場合には、弾性延出片21を設けない構成としてもよい。この場合、基板保持具1をメイン基板B1の表面に沿ってスライドさせるという簡単な操作を行うだけで、基板保持具1をメイン基板B1に対して自由に着脱できる。
【0038】
但し、弾性延出片21を設けない場合であっても、少なくとも基板保持具1がサブ基板B2を保持した状態にある時には、基板保持具1が容易にはスライドしない構造を採用すべきである。それには、例えば、第1の間隔をおいて対向配置された一対の基板保持具1間にサブ基板B2を挿し込む場合であれば、上記第1の間隔よりも狭い第2の間隔となる位置において各基板保持具1をメイン基板B1に挿し込んでから、各基板保持具1を互いに離れる方向へスライドさせると、基板保持具1が第1の間隔をおいて配置されるように、取付穴H1,H2の幅の広い部分と狭い部分との位置関係を設定するとよい。こうすれば、一対の基板保持具1の間隔が狭まる方向へ各基板保持具1をスライドさせない限り、基板保持具1をメイン基板B1から取り外すことができなくなるので、一対の基板保持具1間にサブ基板B2を保持している限り、サブ基板B2が基板保持具1のスライドを阻止する状態となる。なお、弾性延出片21を設けてある場合は、基板保持具1自体がメイン基板B1から簡単には外れないので、取付穴H1,H2の幅の広い部分と狭い部分との位置関係について、上記のような工夫は不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態として説明した基板保持具を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図、(d)はその背面図、(e)はその底面図である。
【図2】(a)は上記基板保持具のA−A線断面図、(b)は上記基板保持具のB−B線断面図である。
【図3】(a)は薄いメイン基板への取り付け状態を示す正面図、(b)は薄いメイン基板への取り付け状態を示す右面図、(c)は薄いメイン基板に設ける取付穴を示す平面図、(d)は厚いメイン基板への取り付け状態を示す正面図、(e)は厚いメイン基板への取り付け状態を示す右面図、(f)は厚いメイン基板に設ける取付穴を示す平面図である。
【図4】上記基板保持具をメイン基板に固定してサブ基板を保持した状態を示す縦断面図であり、(a)は係合部と被係合部が係合した状態を示す図、(b)は係合部と被係合部との係合が解除された状態を示す図である。
【図5】従来の基板保持具をメイン基板に固定してサブ基板を保持した状態を示す縦断面図であり、(a)は係合部と被係合部が係合した状態を示す図、(b)は係合部と被係合部との係合が解除された状態を示す図である。
【符号の説明】
1・・・基板保持具、2・・・取付基台部、2a〜2c・・・突条、3・・・ガイド部、4・・・操作部、5・・・係合部、7・・・基板押出部、9・・・軸部、11・・・凹部、13,15・・・弾性圧接片、19・・・取付片、19a・・・挟持面、21・・・弾性延出片。
Claims (4)
- 取付面に対して固定される取付基台部と、
前記取付基台部から突出しており、先端側から前記取付基台部側に向かって挿し込まれる基板を取付位置へと案内するガイド部と、
軸部を介して前記ガイド部に連結されることにより、前記ガイド部に対して揺動可能に設けられ、操作されると第1の位置から第2の位置へと揺動する操作部と、
前記操作部と一体に形成され、前記第1の位置では前記取付位置にある前記基板と係合し、前記第2の位置では前記基板との係合を解除する係合部と、
前記操作部と一体に形成され、前記第1の位置では前記基板と接触せず、前記第2の位置へと揺動する際に前記基板に当接し、該揺動に伴って前記取付位置にある前記基板を前記ガイド部の先端側に向かって押し出す基板押出部とを備え、
前記操作部、前記軸部、および前記ガイド部が一体成形されており、しかも、前記操作部が前記軸部を中心に揺動する際、前記軸部が弾性変形して捻れることにより、該弾性変形に伴って生じる弾性力で、前記操作部を前記第2の位置から前記第1の位置へ復帰させる構造とされている
ことを特徴とする基板保持具。 - 前記基板押出部が、前記基板押出部の動作方向と前記基板を押し出す方向のなす角の内側に含まれる方向を法線方向とする当接面で、前記基板に当接する
ことを特徴とする請求項1に記載の基板保持具。 - 前記操作部の揺動中心から前記係合部までの距離が、前記操作部の揺動中心から前記基板押出部までの距離よりも長くされている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板保持具。 - 前記基板押出部が、前記操作部の前記第2の位置への揺動に伴って、前記係合部が前記基板と係合しなくなる位置まで前記基板を移動させる
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の基板保持具。
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