JP3553368B2 - 回転板式ゴミ収集車用油圧装置 - Google Patents
回転板式ゴミ収集車用油圧装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3553368B2 JP3553368B2 JP12749998A JP12749998A JP3553368B2 JP 3553368 B2 JP3553368 B2 JP 3553368B2 JP 12749998 A JP12749998 A JP 12749998A JP 12749998 A JP12749998 A JP 12749998A JP 3553368 B2 JP3553368 B2 JP 3553368B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotary plate
- hydraulic
- orifice
- garbage truck
- discharge circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴミを掻き込む回転板とゴミを集塵室へ押し込む押込み板を備えたゴミ収集車用油圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の回転板式ゴミ収集車は、図1に示すように、ゴミ収集車のゴミ投入口aに、投入されたゴミを掻き込む回転板bと、該回転板bの回転域内で往復揺動して該回転板b上に載ったゴミを集塵室c内へ押し込む押込み板dとを備えており、該回転板b及び押込み板dを図2に示すような該ゴミ収集車の走行用エンジンeで駆動された固定容量形の油圧ポンプfを備えた油圧装置で駆動することが行われている。
【0003】
この油圧装置では、該回転板bを油圧モータgに連結すると共に押込み板dを油圧シリンダhに連結し、該油圧ポンプfの吐出回路iに設けたセンタバイパス形の電磁式の方向切換弁j、kを、回転板b及び押込み板dで作動するリミットスイッチからの信号が入力するコントローラlで切換操作することにより該油圧モータg及び油圧シリンダhを作動制御している。該回転板bの停止位置にバラツキがあると、スムースにゴミの投入作業が行えなくなると共に、回転板bのオーバーランが大きくなると押込み板dとの干渉も発生して作動不能になるため、該方向切換弁j、kを油温及び負荷の変化により閉弁時間が変化しないように構成したものを使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この油圧装置では、該油圧ポンプfが走行用エンジンeが定格回転数以下で回転されていれば回転板bのオーバーランがないが、作業者がエンジンを操作して定格回転数以上に回転数を上げてしまうと、該油圧ポンプfは図2に併記したように所定以上の流量を吐出するので各方向切換弁j、kの閉弁時間に変化がなくても回転板bの停止時のオーバーランが大きくなって上記した干渉などの不都合を生じる。こうした不都合を解決するには、該固定容量形の油圧ポンプfを、図3に示したような一定流量制御用のレギュレータmを備えた可変容量形の油圧ポンプnに変更すれば同図に併記したような流量特性が得られるが、このような可変容量形油圧ポンプnは制御機構が複雑で、固定容量形のものに比べ高価になる欠点がある。
【0005】
本発明は、ゴミ収集車の回転板の停止位置を正確に制御できる構成が簡単で安価な油圧装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、ゴミ収集車のゴミ投入口に、油圧モータで回転されて投入されたゴミを掻き込む回転板と油圧シリンダにより該回転板の回転域内で往復揺動して掻き込まれたゴミを集塵室内へ押し込む押込み板を備え、該油圧モータと油圧シリンダの作動を該ゴミ収集車の走行用エンジンで駆動される油圧ポンプの吐出回路に設けたコントロールバルブを構成する複数のセンタバイパス形の方向制御弁で制御するゴミ収集車用油圧装置に於いて、該油圧ポンプを固定容量油圧ポンプで構成し、該方向切換弁の上流の該吐出回路に所定流量を超える流量をブリードオフするフローレギュレータを設けることにより、上記の目的を達成するようにした。該フローレギュレータは、該吐出回路に介入されたオリフィスと、該オリフィスの前方の吐出回路をタンクへ接続する分岐回路と、該分岐回路に設けられ且つ該オリフィスの前後の差圧による押圧力が設定ばね力を超えたとき該押圧力に応じた面積を開口して該分岐回路を開くプランジャーとを有する構成とし、該プランジャーの一端に内部へ凹入し且つ該オリフィスの上流の圧力が作用する中空部を形成すると共に他端にばね力及び該オリフィスの下流の圧力が作用した作用面を形成し、該中空部の周壁に上記タンクへ連なる制御開口を形成することが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図4に基づき説明すると、同図に於いて符号1はゴミ収集車の集塵室2へゴミを投入するためのゴミ投入口、3は該ゴミ投入口1に設けられて投入されたゴミを掻き込む回転板、4は該回転板3で掻き込まれたゴミを該回転板3が水平になって干渉しない状態になったとき揺動して集塵室2内へ押し込む押込み板を示す。該回転板3は回転軸7を中心として油圧装置9を構成する油圧モータ5で回転され、該押込み板4は油圧シリンダ6により軸8を中心に往復揺動され、該油圧モータ5及び油圧シリンダ6は該ゴミ収集車の走行用エンジン10で駆動されたギアポンプの固定容量形油圧ポンプ11から供給される圧力流体により作動される。
【0008】
該油圧装置9は、固定容量形油圧ポンプ11、これの吐出回路12に設けたコントロールバルブを構成するセンタバイパス形の第1方向切換弁13a及び第2方向切換弁13b、油圧モータ5及び油圧シリンダ6を備え、各方向切換弁13a、13bは回転板3と押込み板4で作動されるリミットスイッチからの電気信号が入力するコントローラ14により切換作動されるようにした。該吐出回路12の上流側に設けた第1方向切換弁13aは油圧モータ5の作動を制御し、下流側の第2方向切換弁13bは油圧シリンダ6を作動制御するもので、該第1方向切換弁13aには油圧モータ5を正転させたあとの戻り油を吐出回路12に戻す切換位置15を設けるようにした。16は方向切換弁の切換圧力を確保するためのシーケンス弁、17は減圧弁、18はリリーフ弁である。
【0009】
以上の構成によれば、第1方向切換弁13aを切り換えて油圧モータ5を正転させ、これにより回転される回転板3でゴミ投入口1のゴミを掻き込み、その回転中に第2方向切換弁13bが切換操作されて油圧シリンダ6が復動し、押込み板4が集塵室2内へゴミ押し込むために回転板3の回転域を越えて予備作動する。続いて第2方向切換弁13bが切り換えられ、油圧シリンダ6が押込み板4にゴミ押込み作動を行わせるべく往動する。そして回転板3が1回転して水平になったとき第1方向切換弁13aが中立位置に戻って回転板3を停止させ、回転板3上を往動する押込み板4が通過してゴミを押し込む。
【0010】
回転板3と押込み板4は干渉しないように作動する必要があるが、固定容量形油圧ポンプ11の流量は図4に併記したように回転数の増大に伴い増加するものであり、作業中にエンジン10の回転数が上がって流量が増加すると回転板3の作動速度が速まって慣性力が大きくなるため停止位置に狂いを生じて回転板3と押込み板4が作動干渉を生じるようになる。これを防止するため、該方向切換弁13aの上流の吐出回路12に所定流量を超える流量をブリードオフするフローレギュレータ19を設け、該油圧モータ5及び油圧シリンダ6にはフローレギュレータ19で設定された以上の流量が供給されないようにした。
【0011】
該フローレギュレータ19の詳細は図5に示す如くであり、弁筺20に吐出回路12の一部を構成するオリフィス21を介在させた貫通路22と、該オリフィス21の前方の貫通路22から分岐してタンク23へ連なるL字状に屈折した分岐回路24と、該分岐回路24を開閉する摺動自在のプランジャー25を備え、該プランジャー25の一端には内部へ凹入した中空部26を形成してオリフィス21の前方すなわち上流側の圧力を作用させ、他端にはばね27のばね力とパイロット回路28を介してオリフィス21の後方すなわち下流側の圧力が作用する作用面29を形成した。また、該中空部26の周壁に該タンク23へ連なる制御開口30を形成し、該プランジャー25に作用するオリフィス21の前後の差圧による押圧力がばね27の設定ばね力よりも大きくなったとき、該プランジャー25がばね27をたわめて摺動し、制御開口30からタンク23へ吐出回路12の流量の一部をブリードオフし、吐出回路12に設定流量が流れるようにした。ブリードオフすることによってオリフィス21の通過流量が減り、設定流量になったとき該プランジャー25は制御開口30を閉じる位置に摺動する。従ってエンジン10の回転数が増大して固定容量形油圧ポンプ11が設定流量以上を吐出するすることがあっても、油圧モータ5及び油圧シリンダ6の作動速度は殆ど増大することがなくなり、わずかにオーバーライド特性による流量の増大を生じるだけであるから、回転板3の停止位置がずれにくくなって押込み板4との干渉を防止できる。
【0012】
【発明の効果】
以上のように本発明によるときは、ゴミ収集車の回転板や押込み板を駆動する油圧装置のポンプに安価な固定容量形油圧ポンプを使用し、該ポンプの吐出回路であって該回転板や押込み板を駆動する油圧モータや油圧シリンダの作動制御を行うセンタバイパス形の方向切換弁の上流に所定流量を超える流量をブリードオフするフローレギュレータを設けたので、エンジン回転数が増大して該ポンプの流量が増大しても、油圧ポンプには設定流量程度しか流れることがないから停止位置が正確になり、フローレギュレータも構成簡単で安価に製作できるから安価に押込み板との干渉のない油圧装置を提供でき、既存の油圧装置でもフローレギュレータを追加してその干渉を改善することが出来る等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のゴミ収集車のゴミ投入口の説明図
【図2】従来のゴミ収集車用油圧装置の線図
【図3】従来の他のゴミ収集車用油圧装置の線図
【図4】本発明の実施の形態の線図
【図5】図4のフローレギュレータの具体的な断面図
【符号の説明】
1 ゴミ投入口、2 集塵室、3 回転板、4 押込み板、5 油圧モータ、6油圧シリンダ、9 油圧装置、10 走行用エンジン、11 固定容量形油圧ポンプ、12 吐出回路、13a 第1方向切換弁、13b 第2方向切換弁、19 フローレギュレータ、21 オリフィス、23 タンク、24 分岐回路、25 プランジャー、26 中空部、27 ばね、29 作用面、30 制御開口、
Claims (3)
- ゴミ収集車のゴミ投入口に、油圧モータで回転されて投入されたゴミを掻き込む回転板と油圧シリンダにより該回転板の回転域内で往復揺動して掻き込まれたゴミを集塵室内へ押し込む押込み板を備え、該油圧モータと油圧シリンダの作動を該ゴミ収集車の走行用エンジンで駆動される油圧ポンプの吐出回路に設けたコントロールバルブを構成する複数のセンタバイパス形の方向制御弁で制御するゴミ収集車用油圧装置に於いて、該油圧ポンプを固定容量油圧ポンプで構成し、該方向切換弁の上流の該吐出回路に所定流量を超える流量をブリードオフするフローレギュレータを設けたことを特徴とする回転板式ゴミ収集車用油圧装置。
- 上記フローレギュレータは、上記吐出回路に介入されたオリフィスと、該オリフィスの上流の吐出回路をタンクへ接続する分岐回路と、該分岐回路に設けられ且つ該オリフィスの前後の差圧による押圧力が設定ばね力を超えたとき該押圧力に応じた面積を開口して該分岐回路を開く摺動自在のプランジャーとを有することを特徴とする請求項1に記載の回転板式ゴミ収集車用油圧装置。
- 上記プランジャーの一端に内部へ凹入し且つ上記オリフィスの上流の圧力が作用する中空部を形成すると共に他端にばね力及び該オリフィスの下流の圧力が作用した作用面を形成し、該中空部の周壁に上記タンクへ連なる制御開口を形成したことを特徴とする請求項2に記載の回転板式ゴミ収集車用油圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12749998A JP3553368B2 (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | 回転板式ゴミ収集車用油圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12749998A JP3553368B2 (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | 回転板式ゴミ収集車用油圧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11322007A JPH11322007A (ja) | 1999-11-24 |
JP3553368B2 true JP3553368B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=14961491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12749998A Expired - Fee Related JP3553368B2 (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | 回転板式ゴミ収集車用油圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3553368B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5767493B2 (ja) * | 2011-03-28 | 2015-08-19 | 新明和工業株式会社 | 作業車両用油圧装置 |
CN113482990B (zh) * | 2021-07-06 | 2022-07-15 | 上海熙众新能源技术有限公司 | 一种压缩式垃圾车及其液压系统 |
-
1998
- 1998-05-11 JP JP12749998A patent/JP3553368B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11322007A (ja) | 1999-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7614226B2 (en) | Hydraulic transmission | |
KR960017263A (ko) | 차량의 유압식 구동장치의 변속장치 및 그 변속제어방법 | |
KR20030027762A (ko) | 회전 제어 회로 | |
US4040255A (en) | Control system for a hydraulically actuated device such as the vibrator motor of a self-propelled vibratory compactor | |
KR20010012984A (ko) | 이동 건설기계의 정 유압식 주행 구동 장치를 부하 변속가능하게 전환시키기 위한 방법 및 장치 | |
JP3553368B2 (ja) | 回転板式ゴミ収集車用油圧装置 | |
US20120198994A1 (en) | Apparatus for controlling the angle of a swash plate of a hydraulic pump | |
JPS6058338B2 (ja) | 建設機械のエンジン制御装置 | |
DE19542427A1 (de) | Hydrostatisches Antriebssystem für ein hydrostatisches betriebenes Fahrzeug | |
JPH04296203A (ja) | 油圧駆動装置 | |
JP4044283B2 (ja) | 制動弁及び制御弁を備えた旋回ギア制御装置 | |
KR20010072449A (ko) | 유압 변속기 | |
JP2001059573A (ja) | 油圧式無段変速装置の斜板角制御機構 | |
JP3751403B2 (ja) | 可変容量形油圧ポンプの吐出量一定制御装置 | |
JPS6011243B2 (ja) | 油庄ユニツトにあける制御装置 | |
US2487113A (en) | Windshield wiper motor | |
US2979306A (en) | Fluid drive mechanism | |
JP2525121Y2 (ja) | 静油圧走行駆動装置に於ける可変容量ポンプの容積減少速度制御装置 | |
US6067878A (en) | System and method for restricting gear shift operation in timber harvesting tractors | |
US8231361B2 (en) | Hydrostatic pump | |
JPS63203434A (ja) | 走行モ−タの変速装置 | |
JP2006258237A (ja) | 液圧モータユニット | |
JPH08189501A (ja) | 油圧モータの駆動回路 | |
JPS5857636B2 (ja) | 建設機械用油圧制御回路装置 | |
JPH0324366A (ja) | 作業車の走行制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040330 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040428 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |