JP2525121Y2 - 静油圧走行駆動装置に於ける可変容量ポンプの容積減少速度制御装置 - Google Patents

静油圧走行駆動装置に於ける可変容量ポンプの容積減少速度制御装置

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JP2525121Y2
JP2525121Y2 JP40279990U JP40279990U JP2525121Y2 JP 2525121 Y2 JP2525121 Y2 JP 2525121Y2 JP 40279990 U JP40279990 U JP 40279990U JP 40279990 U JP40279990 U JP 40279990U JP 2525121 Y2 JP2525121 Y2 JP 2525121Y2
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雅夫 梅田
博志 杉野
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内田油圧機器工業株式会社
小松メック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として静油圧走行方
式の作業車両に適した静油圧走行駆動装置の可変容量ポ
ンプの容積減少速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、可変容量ピストンポンプと油圧
モータを閉回路で接続した静油圧走行駆動装置(ハイド
ロスタティックトランスミッション)に於ては、該可変
容量ピストンポンプの制御装置は、前進後進を選択する
方向切換機能と走行速度を選択する流量制御機能の2つ
を有する。
【0003】前記流量制御機能を実現するための方式と
しては、運転者の意志により変速する手動変速方式と、
走行負荷に応じて車速が自動的に得られる自動変速方式
の2通りに大別される。手動変速方式には、車両のレバ
ーと油圧的に連結されるもの、電気的に連結されるも
の、機械的に連結されるもの等がある。自動変速方式で
は、原動機の回転数変化を油圧力の変化に変換して流量
制御に利用することが行われており、また、走行負荷を
検出して自動的にポンプ吐出量を減少させて原動機に加
わる負荷を軽減させる機能も有している。
【0004】従来、簡単な構造の変速装置として、第1
図の装置が知られている。同図示のものは手動変速方式
に適用した例であり、可変容量ピストンポンプaとパイ
ロットポンプbは同軸接続され、原動機cにより駆動さ
れる。油圧モータdが該可変容量ピストンポンプaに閉
回路e,fを介して接続され、該ポンプaの吐出方向に
応じて正転、逆転し、その吐出流量に応じて回転数を増
減する。該ポンプaは、制御回路h,iを介して制御圧
力が導入される吐出量制御用ピストンgを備え、該制御
回路h又はiにパイロットポンプbからのパイロット回
路jが制御弁kの操作により接続されると、該吐出量制
御用ピストンgは制御回路h又はiの圧力に応じて該可
変容量ピストンポンプaの吐出流量を変化させる。該制
御弁kは、図示の場合、レバーmの手動操作により作動
するスプールnと、吐出量制御用ピストンgと協動する
ようにリンクで連結されたバレルoとで構成される。
【0005】該可変容量ピストンポンプaが吐出流量ゼ
ロの状態にあるとき、レバーmの操作によりパイロット
回路jの圧力が制御回路hに導入されると、吐出量制御
用ピストンgは該ピストンポンプaが閉回路e側へ吐出
する方向に移動する。そして、該吐出量制御用ピストン
gに連結されたバレルoが、該ピストンgの動きと共に
レバーmのストローク量だけ移動し、パイロット回路j
と制御回路hとの接続を遮断し、可変容量ピストンポン
プaの吐出流量を一定に保持する。即ち、レバーmの移
動方向、移動量に応じて可変容量ピストンポンプaの吐
出方向、吐出流量が決定され、油圧モータdの回転方
向、回転数が決定される。同図のp,qは、可変容量ピ
ストンポンプaの吐出流量変化の速度を調整するための
絞り弁、r,sは閉回路e,fの最高圧力を規制するリ
リーフ弁、tはパイロット圧力上限を規制するリリーフ
弁である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】静油圧走行駆動装置
は、上記のように入力軸と出力軸が油圧を介して連結さ
れる構成を有しており、可変容量ポンプ及び油圧モータ
の容積変化や原動機の回転数変化が直接に出力軸の回転
数変化として現れるため、加速、減速が急激になる傾向
がある。この急激な加速、減速を避けるために、静油圧
走行駆動装置では、第1図示のように制御回路h,iに
絞り弁p,qを設けて可変容量ポンプaの容積変化を緩
やかにしている。この絞り弁p,qの絞りは、常用する
作動油温度で該ポンプaの容積変化速度が適正となるよ
うに設定されるため、低温時には発進、加速が鈍くなる
傾向にある。特に、前進、後退を急激に繰り返すホイル
ローダのような車両では、該ポンプaの吐出流量がゼロ
となる速度が遅れると、車両停止が遅れ、運転者の意図
する位置で車両が停止せず、危険である。
【0007】本考案は、静油圧走行駆動装置の可変容量
ポンプのポンプ容積を、簡単な構成で低温時にも迅速に
減少させ得る装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案では、走行装置駆
動用の走行アクチュエータに、吐出量制御用ピストンを
備えた可変容量ポンプを閉回路で接続し、該吐出量制御
用ピストンが往復動するシリンダの両側の室に、制御圧
力が絞り弁を介して導入される制御回路又はタンクに接
続される絞り弁を介在した制御回路を選択的に接続する
ようにした油圧走行装置に於いて、該可変容量ポンプの
吐出量を減少するときに縮小するシリンダの室に接続さ
れた制御回路に、該吐出量制御用ピストンに作用する圧
力が一定圧力以上になると排圧のために開く排圧手段を
該絞り弁と並列に設けることにより、上記目的を達成す
るようにした。
【0009】
【作用】可変容量ポンプが一定量の流体を吐出している
状態から、ポンプ容積を減少させる方向に吐出量制御用
ピストンを移動させる場合、該ピストンの移動方向と反
対側の室に制御回路を介して急激に制御圧力を導入する
と共にもう一方の室を制御回路を介してタンクに接続す
る。これにより該もう一方の室内の流体は、常温時に
は、絞り弁を介してタンクへと排出され、該吐出量制御
用ピストンは可変容量ポンプの容積を減少させる方向に
移動する。この時、該絞り弁の前後には、通過する流体
の差圧が生ずる。この差圧は、低温時の方が常温時より
も高くなる。
【0010】低温時にはこの差圧の増大で該もう一方の
室内の圧力が高くなるが、差圧が増大すると排圧手段が
開き、該もう一方の室から流出する流体は絞り弁を通ら
ずにタンクへ排出される。その結果、タンクへ接続され
る制御回路の絞り弁が不作動となり、ポンプ容積の減少
速度が速くなり、車両はすみやかに停止する。常温時
は、この差圧が小さく該もう一方の室内の圧力も高まる
ことがないので、排出手段は開かず、絞り弁を通ってタ
ンクへとシリンダ室内の流体が排除される。
【0011】
【実施例】本考案の実施例を図面第2図に示す静油圧走
行駆動装置に基づき説明すると、符号1は可変容量ポン
プ2とパイロットポンプ3を駆動する原動機、4は該可
変容量ポンプ2に閉回路5a,5bを介して接続された
油圧モータから成る走行アクチュエータを示す。該走行
アクチュエータ4の出力軸は、ホイルローダ等の車両の
走行装置に接続される。該可変容量ポンプ2は、そのポ
ンプ容積を可変するために、ポンプ2の斜板や傾転自在
のシリンダブロック等の容積可変手段に連結した吐出量
制御用ピストン6を備えており、該吐出量制御用ピスト
ン6が往復動するシリンダ7の左右の室8、9は、絞り
弁10、11を設けた制御回路12、13を介して制御
弁14に接続される。
【0012】該制御弁14は、バルブケーシング内に摺
動自在の中空円筒状のバレル15と、その中空孔内を手
動操作等により往復摺動するスプール16で構成された
公知のものが使用される。該バレル15は、連結杆17
により吐出量制御用ピストン6に連結され、該ピストン
6と同期して移動する。該制御弁14には、パイロット
ポンプ2からの制御圧力を導入するパイロット回路18
と、タンク19に連なるタンク戻り回路20とが接続さ
れ、第2図示のようにスプール16が切換えされると、
パイロット回路18からシリンダ7の室8に制御圧力が
流入すると同時に室9内の流体がタンク19に排出さ
れ、吐出量制御用ピストン6がポンプ3のポンプ容積を
減少すべく図面の右方へ移動する。この移動に伴ってバ
レル15も移動し、該バレル15がスプール16の中立
位置に対応する位置まで移動すると、制御回路12、1
3とパイロット回路18及びタンク戻り回路20との連
通が断たれ、該ピストン6の移動が停止して一定の吐出
流量をポンプ3が吐出する。以上の構成は、第1図示の
従来のものと同様であり、この構成では低温時に制御回
路13に介在する絞り弁11のために室9の流体を迅速
に排除できず、ポンプ3の容量を減少させて走行用アク
チュエータ4を急速に減速することが困難である。
【0013】そこで、本考案に於いては、制御回路13
の絞り弁11と平行して、吐出量制御用ピストン6に作
用する圧力即ち室9の圧力が一定圧力以上になると排圧
のために開く排圧手段21を設け、急速に該室9の圧力
を排除して該ピストン6の急速な移動を可能にし、ポン
プ3のポンプ容積の減少速度が速くなるようにした。該
排圧手段21は、例えば第3図示のように、絞り弁11
のボディ22と一体に形成して従来の絞り弁11が取り
付けられる箇所にねじ込むことが出来るように構成さ
れ、第3図の制御回路13aをシリンダ7の室9に通じ
させ、制御回路13bを制御弁14に通じるようにし、
該ボディ22には絞り弁11の絞り部11aと平行する
通路23が設けられ、該通路23に背後をスプリング2
4で弾発されたポペット25が介在される。この例で
は、常温時には室9の流体が絞り部11aを通って制御
回路13bへと流れるが、低温時に絞り部11a前後の
差圧がスプリング24の取付荷重よりも大きくなると、
制御回路13bの流体はポペット25を押し上げて通路
23を通って制御回路13bへと流れる。従って、流体
の流通量が絞り部11aを通る場合よりも多くなり、ピ
ストン6はポンプ3の吐出流量を迅速に減少させるよう
に移動し、車両をすみやかに停止出来るようになる。
【0014】該排圧手段21は、第4図示のように、ポ
ペット25に絞り弁11の絞り部11aを設けてもよ
く、この場合にはボディ22に絞り部の加工が不要にな
り、ボディ22の全長が短くなる利点がある。
【0015】尚、第2図示の例では、制御回路12の絞
り弁10にも平行して排圧手段21を設けるようにし、
低温時に制御弁14で車両の増速即ちポンプ3の容量の
増大を迅速に行えるようにした。
【0016】図中、26、27は閉回路5a、5bの最
高圧力を規制するリリーフ弁、28は制御圧力上限を規
制するリリーフ弁である。
【0017】
【考案の効果】以上のように本考案では、静油圧走行駆
動装置の可変容量ポンプの吐出量制御用ピストンが該ポ
ンプのポンプ容量を減少させるべく移動する方向の前方
の室に接続した絞り弁を有する制御回路に、該吐出量制
御用ピストンに作用する圧力が一定圧力以上になると排
圧のために開く排圧手段を該絞り弁と並列に設けたの
で、低温時に該排圧手段を介して迅速に前記室から流体
を排出でき、吐出量制御用ピストンの該ポンプ容積を減
少させる方向への移動が迅速になり、車両の停止距離が
短くなって例えばホイルローダの安全性と作業効率を高
め得る等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例の線図
【図2】 本考案の実施例の線図
【図3】 排圧手段の詳細図
【図4】 排圧手段の変形例の詳細図
【符号の説明】
(2) …可変容量ポンプ (4) …走行アクチュエータ (5a)(5b)…閉回路 (6) …吐出量制御用ピストン (8) (9) …室 (10)(11)…絞り弁 (12)(13)…制御回路 (18)
…パイロット回路 (19)…タンク (21)…排圧手段 (24)
…スプリング (25)…ポペット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置駆動用の走行アクチュエータ
    を、吐出量制御用ピストンを備えた可変容量ポンプを閉
    回路で接続し、該吐出量制御用ピストンが往復動するシ
    リンダの両側の室に、制御圧力が絞り弁を介して導入さ
    れる制御回路又はタンクに接続される絞り弁を介在した
    制御回路を選択的に接続するようにした油圧走行装置に
    於いて、該可変容量ポンプの吐出量を減少するときに縮
    小するシリンダの室に接続された制御回路に、該吐出量
    制御用ピストンに作用する圧力が一定圧力以上になると
    排圧のために開く排圧手段を該絞り弁と並列に設けたこ
    とを特徴とする静油圧走行駆動装置に於ける可変容量ポ
    ンプの容積減少速度制御装置。
  2. 【請求項2】 上記排圧手段は背後からスプリングで弾
    発されたポペットで構成したことを特徴とする請求項1
    に記載の静油圧走行駆動装置に於ける可変容量ポンプの
    容積減少速度制御装置。
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JPH0493562U JPH0493562U (ja) 1992-08-13
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