JP3553115B2 - 刃物研削方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ベニヤレース、ベニヤスライサ等の各種の長尺(3尺から10尺位)な刃物を研削する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上記刃物を研削するに際しては、刃物の表刃或いは裏刃に砥石を適宜押圧させ、砥石を支持する軸を回転させ、刃物の長手方向へ任意回数往復動させていた。通常、この研削時においては、刃物はベニヤレース、ベニヤスライサ等の機械から刃物単体を取り外して別途設置された研削装置に、各々刃物自体が振動しないようにその表側或いは裏側をその長手方向に亘って固定させていた。
【0003】
この刃物固定時には、研削すべき刃先の長手方向の真直面の精度を確保するため、刃物台を平滑面に形成して刃物の長手方向の全面を密着するように載置或いは押圧させ、刃物研削開始時には、刃物面に砥石が高速回転して作用することになり、研削に基づく発熱が著しいので、この熱による研削焼け、研削割れ等の変質を防止すべく、刃物の長手方向に亘る砥石走行面に研削液(通常、水若しくは研削油が使用される)を注入しながら作業している。
【0004】
また、刃物台上に固定された刃物の刃先面まで砥石を接当させるに際し、作業の実態においては、通常、作業者が砥石を回転させた状態で刃先面近くまで急速に下降させ、その後、刃物の長手方向へ砥石を往復移動させながら少しづつ下降させ、砥石と刃先の接当音、砥石と刃先との接当時に生じる火花等によって作業者が人為的に確認し、次いで、砥石を所望の下降量にセットし、且つ砥石を往復動させることにより、刃先面を研削していた。
【0005】
近年、この人為的な作業に代替して、砥石位置から刃先面までの位置を自動的に検知すべく、特開平3−55151号公報、「長尺刃物研削盤の刃先位置検知方法及びその装置」が提案されており、この方法によれば、砥石を回転させながら一定量ずつ段階的に砥石を刃先に接近させていき、砥石が刃先に接触したときに発生する砥石の回転数の変化を検出することにより研削すべき位置を検知することができるとしている。
【0006】
通常、上記長尺な刃物によって原木を回転させながら、或いは平面上を往復動させながらベニヤ単板を切削する過程においては、図16乃至17に示すように、切削による刃物の全体的な或いは局部的な摩耗400が発生することになる。また、切削時に原木の性状に起因する節、瘤等の局所的に堅い部分による刃物の長手方向の或部分が局部的に曲がって反対側に押される刃押され401、さらには、砂利、金属等の異物を噛み込んで刃物の長手方向の或部分が欠落する刃欠け402、等の刃先面の状態によって砥石の粒度の粗密、即ち、また刃押され401が発生している場合、反対側へ押されて局部的に曲がった部分を刃裏側より叩き出して矯正した後、刃先先端が長手方向に亘って真直となるまで刃先面を大幅に研削する必要があり、刃欠け402による刃の部分的な欠落においては図17のイ中の二点鎖線で示す位置、即ち刃先端がAにて指示する位置までこの欠落部分を除去して、刃押され401の場合と同様に刃先先端が長手方向に亘って真直となるまで刃先面を大幅に研削する必要がある。このため、いわゆる番手の荒い砥石を、また、単に摩耗のみであれば、番手のやや荒い砥石を使用するのが好ましいのであるが、作業の実態においては予め決定された単一の番手の砥石を、研削中、一貫して使用しており、刃先面の状態には研削時間で対応せざるを得なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記記載した如く、刃物の長手方向へ砥石を往復移動させながら少しづつ下降させる人為的な方法によれば、砥石は垂直面内をジグザグ状に傾斜下降することになり、この方法によれば時間を要するばかりでなく、この砥石と刃先との接当箇所は、必ずしも刃物の長手方向に亘る刃先の最も高い位置と断定できず、偶発的に接当したものである。従って、接当後、砥石に一定量の歩送りをしながら、長手方向へ移動させても、砥石の移動途上、刃先の最も高い位置に至る時に過負荷となり、砥石、および/または刃先を損傷することにもなる。
【0008】
これに対して、前記記載した特開平3−55151号公報に開示されている方法によれば、人為的な作業に比して砥石を垂直面内においてジグザグ状に傾斜下降させる必要がなくなり、この分作業性は改善されるのであるが、砥石と刃先との接当箇所は、必ずしも刃物の長手方向に亘る刃先の最も高い位置と断定できず、前記記載と同様の欠点が包含されている。また、砥石下降時、砥石の回転数の変化によって刃先面との接当を確認しており、この確認作業のため、刃先は余分に研削されるばかりか、回転力による刃先焼け、或いは材質の変化の虞も生じ、この分新たに研削しなければならない結果となる。
【0009】
また、前記記載した如く従来の刃物研削作業の実態においては、1枚の刃物を研削する間、砥石は単一の番手のものを使用しているため、例えば、刃欠けが生じた刃先であれば、番手の荒い砥石を使用して刃欠け部分の研削時間を短縮し得るが、研削後の刃先の面粗度は荒く、チッピングが生じ易い欠点があり、逆にやや細かい番手の砥石を使用すれば、研削後の刃先の面粗度は向上するが、必然的に研削に長時間を要する結果となり、刃先面の状態にきめ細かく対応することは不可能あった。
【0010】
さらに、このようにして研削された刃物を機械に装着する場合、例えば図18に示すように、ベニヤレース1の鉋台2の載置部3に、背面に刃物4の刃先に向かって傾斜面5を有してなる刃物保持体6に、刃物4を取付ボルト7によって螺締して装着する場合、現状においては、刃物4の下部を押圧する押しボルト8と、刃物4の下部を引っ張る引きボルト9の各一組を螺装する取着孔を、刃物保持体6の下部の長手方向に亘って任意間隔を置いて複数組設け、刃物4の刃先線が真直線となるように各組の押しボルト8並びに引きボルト9のうち、任意の組において押したり或いは引いたりして長手方向に亘る調整を行い、ベニヤレース1の刃口10と刃物4の刃先の間隔を同一とすべく設定しなければならなかった。
【0011】
しかして、刃物研削時、砥石は刃物台の長手方向と平行に走行しているので、刃物台に対して押圧固定された刃物も平行に、即ち真直に研削される筈であるが、研削後の上記結果を検討すれば、研削時には真直に研削され、研削直後においても刃先は真直線を維持しているのであるが、その後に長手方向並びに上下方向に対しての捻りが発生することになる。
【0012】
研削時と研削後において上記記載のように刃物が変形することは、研削時に、長手方向においては刃物が刃物台に密着固定され、長手方向への発熱に伴う膨張が密着した全面に亘って規制されているため、中央部分が前面にせり出した状態となり、また上下方向においては、刃物の上部である刃先の温度と刃物の下部となる刃元の温度に発熱に伴う差が生じ、刃物全体が刃元側を要として上部があたかも扇型に捻った状態となっているからである。さらに、刃物の研削すべき面が等厚ではなく、刃先の先端に向かって肉厚が薄くなっていることにも起因しており、この肉厚が均一ではないことにより、研削中の発熱に伴って刃物自体が熱膨張して長手方向並びに上下方向の中央部分が膨らんだ状態となると共に、この熱が刃物の背面より刃物台側へも熱伝導することになる。
【0013】
通常、この刃物台は刃物を密着固定する前部定盤と、この前部定盤の上部と直交する方向に上部定盤が位置し、その直交箇所を溶接すると共に、適宜間隔を置いて補強板にて溶接補強されているので、刃物台側においても刃物自体が受けた熱応力と同様な応力を受け、刃物からの伝導熱により、刃物背面に接触する側とその反対側においては温度差が生じ、刃物背面に接触する側が反対側に比してより一層熱膨張し、刃物台の刃物背面に接触する側の長手方向並びに上下方向の中央部分が膨らんだ状態となり、この状態が再び刃物に対してフィードバックされ、刃物を強固に拘束する結果にもなっている。従って、刃物は長手方向並びに上下方向の中央部分が膨らんだ状態のまま、機械的に往復動する砥石に研削されるため、刃物の長手方向並びに上下方向の中央部分が余計に研削され、研削後、熱膨張による応力が解消されて常温に至った時、刃物の刃先部分は中央部分から両端部分に至るほど厚く且つ高くなっており、厚み方向並び上下方向においても両端部から中央部分へ窪んだ状態に捻っていることになる。
【0014】
一旦捻った状態の刃物を、前記記載した如く、刃物保持体へ押しボルト或いは引きボルトによる押し引き調整したとしても、この押圧力或いは引張力が刃物保持体の剛性を越えるものであれば、刃物保持体自体がこれらの力に抗することができずに刃物の捻りに追従することになり、刃物の捻りを刃物保持体によって解消することはできず、装着に際して多大の時間と労力を費やすばかりで、実効が上がらず、ベニヤレースの刃口と刃物の刃先の間隔を同一に設定することは実質上、不可能であった。
【0015】
また、前記記載した如く、刃物4の長手方向の或部分が局部的に曲がって反対側に押される刃押され401部分については、図17のイの刃欠け402の場合と同様に刃先端がAにて指示する二点鎖線位置まで、刃表側から研削したとしても刃押され402部分の刃先端はBにて指示する位置であり、図17のイとロの対比からも明らかなように、刃押され401が発生している刃先端Bと刃押され401が発生していない刃先端AとはHの高さの差が存在し、刃先線は真直とはならない。したがって、刃押され402部分を刃裏側より叩き出して刃先先端がほぼ平坦になるように矯正した後、通常の刃先磨耗400と同様に研削処理するか、若しくは刃押され401が発生している元である図17のロのCにて指示する二点鎖線位置まで、刃表側から長手方向に亘って、刃先面を大幅に研削することになるが、前者の方法によれば、研削量並びに研削時間は通常の刃先磨耗と同様の処理をしているため、さして多くないが、叩き出した部分には微細な凹凸が残存しており、切削後のベニヤ単板の剥き肌は著しく低下することになる。これに対して後者の方法によれば、刃先面の真直度は保持できるが、研削量並びに研削時間が多大になる欠点があった。
【0016】
本発明は叙上に鑑み、ベニヤレース、ベニヤスライサ等の各種の長尺な刃物を研削するに際し、刃物台に固定された刃物の刃先高さを自動的に検出し、また、刃先面の状態に応じた番手の砥石を選択し得るようにして研削時間の短縮化を図り、且つ面粗度を向上すると共に、刃先部分の厚み方向並び上下方向に亘る両端部から中央部分への捻り状態を解消して、刃先の真直線を保証することを目的としてなされたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の有する問題点を解決するため、本発明の請求項1は、刃物を固定する刃物台の長手方向にそって往復動自在に移動する走行体を配置し、この走行体には刃表研削砥石を支承するとともに刃先位置測定器を設置し、この刃先位置測定器は刃物台に固定した刃物の刃先位置を走行体によって移動しながら測定し、前記研削砥石は刃先位置測定器で検出したこの測定の結果最小の距離と測定された部位において急速下降して刃物の刃先に接近し、さらに降下する刃表研削砥石が刃先と当接したときに掛かるトルク変位量を検出して接地点として、この位置より研削砥石を上昇して研削開始高さとし、前記刃表研削砥石は走行体によって移動しながら刃表面を回転研削すると共に、この走行体には刃表研削砥石とは別個に間隔をおいて配置された刃裏研削専用の砥石と、刃物の先端の状態を検出する刃押され検出器とが設置されており、刃裏研削砥石は刃物の刃裏側に接当し走行体によって移動しながら前記刃押され検出器の刃先検出にしたがって刃先先端の刃押され部分を刃裏側から研削除去することを特徴としている。
【0018】
請求項2は、前記走行体には刃先位置測定器を設置して刃物台に固定した刃物の刃先位置を走行体によって移動しながら測定し、前記刃表研削砥石は刃先位置測定器で検出した刃物の刃先に接近し、走行体によって移動しながら研削するとともに、この走行体の走行方向に直行する方向へ移動する横送台を走行体に設置し、この横送台に前記刃表研削砥石とは別個に刃裏研削砥石と刃物の先端の状態を検出する刃押され検出器が設置され、刃押され検出器は刃物に接近して前記走行体によって刃物の長手方向へ走行しながら刃表研削砥石によって刃裏側に発生している刃押され高さを検出し、走行後に刃裏研削砥石の研削面位置の調整を行い、その後、刃裏研削砥石は刃物の刃裏側に接当し走行体によって移動しながら刃先先端の刃押され部分を刃裏側から研削除去することを特徴としている。
【0019】
請求項3は、前記走行体には前記研削砥石を駆動する原動機を設置し、この原動機の回転動を二次的に受動している回転軸に前記研削砥石を取着して刃物を研削することを特徴としている。
【0020】
請求項4は、前記刃物台の長手方向の外方に砥石保管機構を設置し、前記刃物を回転研削する砥石の回転軸に着脱機構を配置し、前記砥石保管機構に配置した旋回軸のフック腕に支持された砥石のヘッド軸心を前記回転軸の軸心と一致させ、フック腕を昇降させながら前記研削砥石を着脱自在とし、1枚の刃物の刃先研削途上において、前記砥石保管機構から取り出した研削砥石と交換させながら刃物を研削することを特徴としている。
【0021】
請求項5は、ベッドに隣接して配置された刃物台に刃物をその長手方向に亘って固定し、前記ベッドには前記刃物台と平行に往復動自在とされる走行体を配置し、この走行体には刃表研削砥石と、この刃表研削砥石で研削する刃物台の刃物の長手方向の両端を含む刃先面までの距離を測定してこの最小の距離と測定された部位における刃物との距離から研削開始高さを得る刃先位置測定器とを設置し、前記刃表研削砥石は原動機で駆動される回転軸の先端に装備して前記刃物台の刃物に対して昇降自在に支承されており、前記刃先位置測定器の測定結果で決定した研削開始高さまで降下した刃表研削砥石は走行体によって移動しながら刃表面を回転研削すると共に、前記走行体の走行方向と直交する方向に移動自在となる横送台を設け、この移動自在の横置台には刃物の先端の位置を測定しかつ刃裏側の刃押されを検出する刃押され検出器と、前記横置台に昇降自在に配置された刃裏研削砥石とを設置し、前記横置台と共に移動する刃押され検出器の刃先検出にしたがって刃先面に移動した刃裏研削砥石は刃物の刃裏側に接当し、走行体によって移動しながら刃先先端の刃押され部分を刃裏側から研削除去することを特徴としている。
【0022】
請求項6は、前記刃物台の長手方向の外方に砥石保管機構を設置し、前記刃物を回転研削する砥石の回転軸には、砥石を回転軸から離脱させ、かつ装着する着脱機構を具備し、前記砥石保管機構へ移動した走行体の回転軸に支承した研削砥石を着脱するフック腕を前記砥石保管機構に配置した旋回軸に昇降自在に配置し、前記フック腕に支持された研削砥石のヘッド軸心と前記回転軸の軸心とを一致させ、昇降するフック腕によって研削砥石を回転軸に着脱自在とし、前記研削砥石は1枚の刃物の刃先研削途上において、前記砥石保管機構から取り出した研削砥石と交換させながら刃物を研削することを特徴としている。
【0036】
【作用】
刃物を固定する刃物台の長手方向に走行体を往復動自在とし、この走行体に設置された距離測定器によって刃物の長手方向の少なくとも両端を含む刃先までの複数部位を測定し、これらのうち測定位置から最小の距離と測定された部位において、最小の測定距離から走行体に回転自在に支承された砥石の実高さを減算した量間近まで砥石を急速下降させ、次いで砥石をさらに下降させて砥石と当接した時に掛かるトルク変位量を検出してその量を上昇させて刃先面と砥石の接地点とし、その接地点から砥石を若干上昇させた位置を研削開始高さとして、一旦刃物の長手方向の一側端部へ走行させ、その後走行体を刃物の長手方向へ往復動させて刃物を研削し、また、番手の荒い砥石による研削後、砥石保管機構によって番手の荒い砥石を回転軸から離脱させ、番手の細かい砥石を装着して刃物を研削することにより、1枚の刃物の研削途上において、番手の異なる砥石と交換させることができる。更に、走行体には刃物の上面を研削する上記砥石の他に刃裏研削用の砥石配置と、刃物の位置と刃物の先端の状態を検出する刃押され検出器が設置されており、この検出器が刃先先端を検出して対峙する位置で走行体を刃物の長手方向へ走行させ、刃物の長手方向に亘って刃裏側に発生している刃押され高さを検出し、走行体の1走行後に刃物研削砥石の研削面の位置を調整して、走行体を往復動させて研削する。また、この刃裏研削砥石は刃表研削砥石と別個に砥石保管機構によって砥石の交換を行なう。
【0037】
【実施例】
以下にその実施例を添付図面に基づき、まず構成より説明する。
少なくとも研削される刃物4の長さを有するベッド11の両側には、アリ溝、リニヤウエイ、或いはボールウエイ等の移送架12が敷設され、この移送架12を走行し得るリニヤブロック13をその四隅部に支承されてなる門型状の走行体14を載架し、駆動機構15によって長手方向へ移動自在としている。この駆動機構15は、流体動、螺動、或いは図示の如き走行体14に取着された原動機とし、この原動機のピニオンギヤ16を前記ベッド11の一側に設置されたラックギヤ17に歯合させてその駆動を伝達し、前記走行体14をベッド11と平行に摺動し得る構成としている。前記走行体14の前面には、アリ溝加工或いは図示の如く走行方向に対して任意間隔を置いて前記記載の如くリニヤウエイ、或いはボールウエイ等の一対の移送架18が上下方向へ設置され、この移送架18上にリニヤブロック19をその四隅部に支承してなる摺動台20を載架している。前記走行体14の上部には流体シリンダ或いは図示の如きACサーボモータ等の昇降機構21が設置され、また走行体14に設置された軸受22によってカップリング23を支承すると共に、カップリング23の前端に接続されたボール螺子等の送り軸24を前記摺動台20の後部に取着し、この送り軸24を昇降機構21の操作によって摺動台20を上下方向へ昇降自在としており、この上昇、或いは下降量は昇降機構21に移動量測定器25を付設し、例えば送り軸24の回転に伴って正或いは負の方向へ発信されるパルス量をエンコーダ等によって検出するものである。
【0038】
この摺動台20上には砥石回転用の原動機26と、上下方向に亘って内部を中空とした回転軸27と、この回転軸27の中空部内に位置する連係杆28と、回転軸27を支承する軸受29を並設して設置した受座30が螺着され、この原動機26の軸31の先端に嵌着されたプーリ32と回転軸27の始端に嵌着されたプーリ33間にベルト34を懸回してその駆動を回転軸27へ伝達している。この回転軸27の内周壁は下方端側に形成された段部を境にその下部を開口状とした二重段差構造となっており、この回転軸27の内周壁と連係杆28間隔内には、スプリング35が介在して連係杆28を常時上方へ引き上げており、その上方位置にはこのスプリング35の反発力に打ち勝って連係杆28の上端を押圧する流体シリンダ36が設置され、また、この連係杆28の下端部には、刃物4の刃先部を研削するカップ状の砥石37のヘッド軸38部の先端の段部が介入し得る開口が穿設され、且つこの連係杆28の下部に軸方向と直交して内側に向かって上り勾配を有する穿孔部を複数個備え、各穿孔部内に支持ボール39を格納し、前記流体シリンダ36の作動によって連係杆28がスプリング35の反発力に打ち勝って押し下げられると、支持ボール39も回転軸28の内周壁に摺接しながら下降し、支持ボール39が内周壁の開口部に至るとき、外方への移動が開始するが、連係杆28からの飛び出しは開口状の内周壁に防止され、この移動時点において前記ヘッド軸38の段部との係合を解除し、また、流体シリンダ36の作動が解除されるとき、スプリング35の反発力によって連係杆28を吊り上げ、上限に至るとき、前記ヘッド軸38の段部に支持ボール39が係合することになる。このヘッド軸38の段部との係合、或いはその係合を解除するに際して、前記支持ボール39に代替し、前記段部に先端部が内方へ屈曲した板バネを環状に配置して、連係杆28の上昇時に各板バネの先端がヘッド軸38の段部に係合し、また、連係杆28が下降して開口状の内周壁に至る時に段部との係合を解除する場合もある。
【0039】
前記回転軸27の下端内周壁には上下方向に亘って任意長さのキーが突設、或いは図示の如くキー溝が刻設され、前記砥石37のヘッド軸38部の上下方向に亘って刻設されたキー溝、或いは図示の如く突設されたキー40に嵌合させて回転軸27の駆動と一体とするものであり、このキー溝とキー40の嵌合動に際しては、前記受座30に取着された嵌合制御用のエンコーダ41を回転軸27にタイミングベルト等によって連係させ、位置決め制御するものである。
【0040】
前記受座30は摺動台20に対して水平面内においてストッパピン等の脱着によって回転し、また固定し得る構成とされ、刃先に対する振り角、砥石37の周面が刃先に対して当接する角度を調整自在とされ、カップ状の砥石37全体が刃物4の刃先面に接当して一定方向へ回転したときに生じるダウンカットによる研削と、アッパーカットによるむしれの同時発生を防止し、回転軸27の軸芯を刃物面と直交する方向に対してやや傾斜させている。前記走行体14にはバランスウエイト或いは流体シリンダ等(図示せず)が設置され、前記摺動台20並びに摺動台20上に取着された前記機器類の合計自重分を支持する機構とし、前記昇降機構21による摺動台20の進退動の円滑化を図っている。
【0041】
前記ベッド11の両端部に形成された軸受部に支軸43を支受けし、この支軸43に前記ベッド11と平行とした刃物台44を固着し、支軸の一端部に固着されたウオームホイール45をウオーム46に歯合し、このウオーム46をベッド11の側端に設置された原動機47を回動させることによって、刃物台44の角度を変位できるよう構成されている。また、この刃物台44には、適宜間隔を置いて油圧、空圧等の流体動或いは螺動によって刃物4を固定する刃物押さえを設置するか、或いは図示例の如く、刃物台44自体をマグネットチャックとして電気的に励磁して刃物4を吸着保持或いは解放する方式としても良く、この場合、刃物押さえを不要とすることも可能である。
【0042】
また、このマグネットチャックの刃物4固定側を、刃物4の背面を支持する平滑部48が任意間隔を置いて複数個突出するように直接的に加工し、この平滑部48間隔内へ冷却媒体を供給すべく可撓性のパイプを配管するか、或いは図示の如く、マグネットチャックの刃物4固定側に、刃物4の背面を支持する平滑部48が任意間隔を置いて複数個突出された刃物載置台49を別個に取着し、この平滑部48間隔内へ冷却媒体を供給する導通孔50を刃物載置台49内部に形成し、マグネットチャックの後部に設置された冷却媒体の供給口51と連通させ、各平滑部48間隔内の刃物4の背面へ冷却媒体を供給するものとする。
【0043】
前記刃物載置台49の内部に形成された導通孔50の刃物4固定側には、常態において前記平滑部48の上方へ突出して前記導通孔50を塞ぎ、刃物4固定時に前記導通孔50を開放する弁座52をスプリング53を介して弾力的に設置し、刃物載置台49上に刃物4が存在しないときには弁座52が導通孔50を塞いで冷却媒体の供給を阻止し、また、刃物載置台49上に刃物4が存在するときには、刃物4の背面が弁座52を下降させることによって導通孔50を開放し、冷却媒体を前記各平滑部48間隔内へ供給させるものであり、刃物載置台49上の刃物4の有無による冷却媒体制御が可能となる。
【0044】
一方、前記走行体14の搬送方向の一側部には、超音波、光電管等の非接触型、或いは送り軸による螺動、図示の如きエンコーダが内蔵された流体シリンダ54のロッド55の先端に検知体56を接続した接触型の距離測定器が設置され、刃物載置台49上に固定された刃物4の長手方向の少なくとも両端を含む刃先面までの距離を測定している。前記ベッド11の延長方向、即ち刃物台44の長手方向の延長線上には、番手の異なる砥石37を複数個保管する保管機構が設置されている。この保管機構とは、その詳細を図7乃至図8に示しているが、前記ベッド11の内側に取着された軸受57と、ベッド11の下部から一定高さに位置する底板58に取着された軸受59間に、長手方向に亘ってキー溝或いはスプラインが形成された旋回軸60を支承し、この旋回軸60の基端部にモータ或いは図示の如き空圧、油圧等の流体シリンダ61を接続し、ロッドのストローク量によって一定角度旋回自在とし、また、その上部には前記砥石37のヘッド軸38部に形成された円溝62に係合するフック腕63をキー或いはスプラインに嵌合する支持具64を介して取着し、さらに、このフック腕63の先端部にはリードスイッチ付きの流体シリンダ65が取着され、そのロッド66伸長時に砥石37のヘッド軸38の脱落を防止している。また、この保管機構は、図1においてはベッド11の相対向する内側に一対配置されているが、ベッド11の幅方向の長手方向に直列的に配置しても良い。また保管個数についても任意であり、例えば保管個数が4個であれば、刃物台44延長方向の両側としたり、或いはベッド11の相対向する内側に2対づつ、或いは長手方向に直列して4個としても良い。
【0045】
図9乃至図10にはこの保管機構の他の実施例が示されており、これは、刃物台44の長手方向の延長線上におけるベッド11の幅方向のほぼ中央位置に旋回軸60を立設支承し、この旋回軸60の基端部に空圧、油圧等の流体シリンダ或いは図示の如きベーン型エアモータ67を接続し、このモータの回転量をベルト、チエン等の無端体を介してウォームギヤに伝達することによって旋回軸60を旋回自在とし、また、この旋回軸60には両端部に係合部が形成されたフック腕63の中心点を、キー或いはスプラインに嵌合する支持具64を介して一体としており、例えば、このフック腕63を旋回軸60に対して交差して配置すれば4個分砥石37の保管場所を確保でき得る。
【0046】
前記旋回軸60の旋回に伴ってフック腕63に支持された砥石37のヘッド軸38芯が前記走行体14の回転軸27の軸芯と一致する時、即ち、砥石37の脱着位置において旋回軸60に取着された空圧、油圧等の流体シリンダ68のロッド69を前記フック腕63に取着してロッドストロークだけ支持具64を介してフック腕63を昇降自在とし、砥石37を回転軸27から離脱させたり、回転軸27に砥石37を装着する脱着機構が配置され、また、旋回軸60の上下方向の任意位置には砥石37の実高さを検出するリミットスイッチ等の接触式、或いは図示例のような光電管、超音波等の非接触式検出器70が配置されている。
尚、本実施例ではこの検出器70は、砥石37の交換位置に設置されているが、図示は省略するが例えば、砥石37の保管機構の上下方向に亘って帯状の検出器を設置して保管時に当該砥石37の実高さを検出したり、或いは走行体14の下端に検出器を設置して砥石37の交換後、上昇限に至る過程に実高さを検出することも可能であり、砥石37の実高さを検出する位置は特に限定されるものではない。
【0047】
図11から図15に示すものは、特に刃押され401が発生している刃物4の刃裏からの研削機構の一実施例である。この刃裏研削機構は、前記走行体14の走行方向の前後部の何れか一端に、走行方向に直交する方向へ前記記載と同様にアリ溝、リニヤウエイ、或いはボールウエイ等の移送架79を敷設し、この移送架79にリニヤブロック80を介して横送台81を載架し、前記走行体14の端部に設置された流体シリンダ或いは図示の如きACサーボモータ等の横送り機構82に、減速機、バックラッシュ防止用のカップリング83を軸受によって支承すると共に、カップリング83の前端に接続されたボール螺子等の送り軸84を前記横送台81の後部に取着し、この送り軸84を横送り機構82の操作によって横送台81を走行方向と直交方向へ移動自在としており、この移動量は横送り機構82に移動量測定器85を付設し、例えば送り軸84の回転に伴って正或いは負の方向へ発信されるパルス量をエンコーダ等によって検出するものである。この横送台81には、前記記載の如くリニヤウエイ、或いはボールウエイ等の一対の移送架86が上下方向へ設置され、この移送架86上にリニヤブロック87をその四隅部に支承してなる昇降台88を載架し、前記横送台81の上部に設置された流体シリンダ或いは図示の如きACサーボモータ等の縦送り機構89によって、横送台81に支承されたカップリング90の前端のボール螺子等より成る送り軸91を前記昇降台88の後部に取着し、この送り軸91を縦送り機構89の操作によって昇降台88を上下方向へ昇降自在としており、この上昇、或いは下降量は縦送り機構89に移動量測定器92を付設し、例えば送り軸91の回転に伴って正或いは負の方向へ発信されるパルス量をエンコーダ等によって検出するものである。この昇降台88には刃裏研削用砥石回転用の原動機93が設置され、その詳細を図13に示すように、この原動機93の軸94と刃裏研削用砥石95の回転軸96を回転軸芯を上下方向に一としながら別個に備え、前記軸94とこの回転軸96間にスプリング97をピン98にて結合して成るカップリング99を介在させている。
【0048】
前記横送台81を走行方向と直交方向へ移動させる横送り機構82、並びに昇降台88を上下方向へ昇降させる縦送り機構89の制御は、刃物4の刃先位置、刃先部に発生している刃押され401形状に基づいて決定されるので、これらをリミットスイッチ、カムフロアー等の接触式、或いは光電管、超音波等の非接触式検出器によって検出する必要がある。本実施例においては、便宜上、図14に示す断面コ字状の帯状レーザー式ライン検出器100を、前記原動機93の前部に設置して刃物4の刃先位置並びに刃押され401を検出するものであり、図17のハに示す刃裏側に発生している刃押され高さTを断面コ字状の垂直状部100Tにより、また、刃裏側に発生している刃押され401部の先端から基端までの刃押され距離Lを断面コ字状の底面部100Lにより検出するものである。尚、本実施例においては刃押され高さT、刃押され距離Lをの双方を検出して刃押され401部位の確認を行っているが、その何れか一方であっても刃押され401の形状の確認は足りるものであり、また、刃物4の刃先位置、刃押され高さT、刃押され距離Lを検出する断面コ字状の帯状レーザー式ライン検出器100は、本実施例のように一体的でなく個別に設置することは任意である。
【0049】
次に作用を説明する。
まず、走行体14上の受座30を適宜回転させ、摺動台20上に設置された回転軸27の刃先に対する振り角を調整し、また一方、刃物4固定面を一旦水平状態とした刃物台44上へ研削すべき刃物4を固定する。図示例においては、刃物台44はマグネットチャックとこのマグネットチャック上に取着された刃物載置台49より構成されているが、この刃物載置台49上へ刃表側を上にして載置し、電気的にマグネットチャックを励磁して刃物4を固定する。この間、装着すべき砥石37のヘッド軸38を回転軸27に嵌合させるために嵌合制御用のエンコーダ41によって、ヘッド軸38のキー40を回転軸27の内周の溝に位置合わせすると共に、走行体14を原動機の駆動によって保管機構の位置まで走行させて一旦停止させる。その後、まず番手の荒い砥石37(以後荒砥という)を保管しているフック腕63を、流体シリンダ61或いはベーン型エアーモータ67を作動させて待機位置から旋回軸60を支点として交換位置まで旋回させ、走行体14側の回転軸27の軸芯とフック腕63に支持されている荒砥37のヘッド軸38の軸芯を上下方向に一致させる。
【0050】
各軸芯が一致した時点において、流体シリンダを作動させてそのロッドを伸長させれば、荒砥37のヘッド軸38部は回転軸27内に至り、その先端が回転軸27の開口内に介入しながら連係杆28を押し上げる。この時、連係杆28はスプリング35の弾発力によって上方へ引き上げられる力を流体シリンダ36の流体動によって押さえられているが、ヘッド軸38の上昇に伴い、段部が押し上げられる連係杆28の下端に配置された支持ボール39によって係合され、回転軸27のキー溝にヘッド軸38のキー40が嵌合して回転軸27の駆動と一体となる。
【0051】
回転軸27へヘッド軸38が装着されると、リードスイッチがこれを検出してロッド66を縮小させてヘッド軸38の脱落防止を解除し、フック腕63を原位置に復帰させる。一方、これに同期して、昇降機構21を駆動させて摺動台20を上昇させると、移動量測定器25からパルスが各々発信され、荒砥37の下面が非接触式検出器に検出されるまでのパルス量を演算器内へ読み込み、荒砥37の実高さを演算しながら荒砥37は上昇限に至る。次いで、原動機47を駆動させて刃物台44を一旦水平状とした後、刃物4を刃物載置台49上へ載置してマグネットチャックを電気的に励磁させることによって固定し、また、ウオーム46、ウオームホイール45によってマグネットチャックを所要角度に保持する。
【0052】
この状態下、原動機15を駆動させて走行体14に設置された距離測定器を刃物4上へ走行させ、少なくとも刃物4の長手方向の両側端部を含む複数箇所、即ち刃物4の長さに応じて両側端部のみ、或いは両側端部とほぼ中央位置の3箇所等を、距離測定器の原位置から刃物4上面までの距離を都度測定し、これら測定位置のうち最小の距離を特定し、この最小の距離上へ走行体14を走行させた後、最小の距離と荒砥37の実高さの関係を演算して荒砥37の下降量を決定する。即ち、この下降量は、距離測定器の測定原点と摺動台20の荒砥37の上下位置関係によって演算されるのであるが、仮に距離測定器の測定原点と上昇限に位置する摺動台20の荒砥37支承基点が同一であれば、この最小の測定距離から前記記載した荒砥37装着時点に検出された荒砥37の実高さを減算して求められるので、減算した下降量に対して、昇降機構21を駆動させて摺動台20を下降させて荒砥37の研削開始高さとした後、走行体14の1走行に対して所定の送り込み量を送りながら、走行体14を長手方向へ往復動させる。
【0053】
しかしながら、作業の実態において、例えば荒砥37の実高さの検出、或いは距離測定器の検出等の各検出機器の精度に多少の誤差がある現状、これらが累積されて荒砥37の研削開始高さを起点として正或いは負の方向に位置決め誤差を生じて、荒砥37が空研削或いは衝突する危険性がある。従って、走行体14に設置された砥荒37の回転軸27芯位置を当該研削起点に至るよう、まず走行体14を原動機15によって走行させた後、研削開始高さ間近、即ち、刃物4の刃先面に当接するわずか上方まで荒砥37を急速下降させた後、その位置より荒砥37をさらに低速状態に切り替えて下降させると、荒砥37は刃先面に当接するのであるが、荒砥37の刃先への当接時に掛かったトルク量(定格電流に掛かる一定の負荷)を検出し、そのトルク量を見越した分だけ荒砥37を上昇させて刃先面と荒砥37の接地点として正合させることになる。即ち、荒砥37並びに刃物4の刃先にも若干の弾性要素があり、前記トルク量を捉えた時期に応じて荒砥37の下降停止指令を発信したとしても、前記弾性要素分内で下降の慣性が進行し、荒砥37の下降停止時期と刃先接地点に若干のギャップが生じるため、荒砥37の下降停止した下限位置から刃先位置まで荒砥37を若干上昇させるべく、前記トルク量を見越した分に相当する量を予め任意の定数として設定し、この定数分だけ荒砥37を上昇させることによって刃先面と荒砥37の接地点として正合させるものである。次いで、荒砥37をわずかに上昇させて荒砥37と刃先面との接触を回避しながら、刃物4の長手方向の一端延長上の研削開始位置へ走行体14を走行させ、その後、走行体14の1走行に対して所定の送り込み量を送りながら、走行体14を長手方向へ往復動させる。尚、前記接地点までの荒砥37の上昇動と刃先面との接触を回避するための荒砥37のわずかな上昇動は、通常、一体的に実施される。
【0054】
この刃物4研削開始時点において、刃物載置台49に固定された刃物4の背面が弁座52を下降させることによって導通孔50を開放し、各平滑部48間隔内と刃物4の背面には冷却媒体が供給され、また、刃物4の表側には、各可撓管より冷却媒体が供給され、この状態下、原動機26を駆動させてその回転力をベルトを介して回転軸27に伝達することによって荒砥37を回転させながら、走行体14を往動、或いは復動させれば、刃物4は、研削に伴う発熱を冷却媒体によって防止されながら、研削されることになる。
【0055】
この荒砥37による研削に伴って、特に刃物4の刃先面の凹凸、欠け等が除去されたら、走行体14を砥石37の交換位置まで走行させて番手の細かい砥石37(以後中砥という)に交換させる。即ち、走行体14を交換位置まで走行させ、且つ昇降機構21の駆動によって荒砥37を下限位置まで下降させると、空状態の荒砥用のフック腕63が前記記載とは逆に旋回してヘッド軸38の段部に係合する。この係合時点で、リードスイッチ付流体シリンダ65のロッド66を伸長させてヘッド軸38の脱落を防止すると共に、流体シリンダ36を作動させてロッドの先端を連係杆28の基端部を押し下げると、連係杆28の支持ボール39が下降してヘッド軸38の頭部の支持状態を解放して、荒砥37をフック腕63へ支持替えさせながら、フック腕63を原位置まで旋回復帰させる。次いで、中砥用のフック腕63を前記記載と同様に作動させて、回転軸27に中砥37を装着させるものである。
【0056】
回転軸27に中砥37を装着して摺動台20が上昇限に至る途上、前記記載と同様に、中砥37の実高さが検出され、一方、荒砥37によって研削された刃物4までの距離を測定すべく、原動機15を駆動させて走行体14に設置された距離測定器を刃物4上へ走行させ、距離測定器の原位置から刃物4上面までの距離を測定する。この場合、刃物4は荒砥37によって平滑度が確保されているので、少なくとも長手方向の1箇所を測定すれば足りるはずであり、得られた測定距離から中砥37装着時点に検出された中砥37の実高さを減算して下降量を求め、前記記載と同様に中砥37を下降させ、研削を開始するものである。
【0057】
荒砥37による研削は、特に刃物4の刃先面の凹凸、欠け等を除去するように研削量を大とする時に有効であり、本実施例における送り込み量は0.02mm位であり、また、中砥37による研削は、荒砥37によって平滑化されてはいるが、その刃先面に残った粗い面粗度、筋状のチッピングを除去するために特に有効であり、本実施例においては、中砥37の送り込み量は前記記載した荒砥37の送り込み量に比して小となり、0.005mm位である。
【0058】
さらに、回転軸27へ可撓管等を適宜接続してその中空内部と連通させ、例えば、番手の異なる砥石37の交換作業時等に圧縮空気、洗浄液等の流体を中空内部より供給して、回転軸27、砥石37等に付着した研削屑、塵埃等を飛散させれば、研削状態を良好とすることができ、また、研削作業途上、刃物台44の載置面が摩耗したり、損傷して、平滑度が保持できなくなった場合には、刃物台44上に刃物4を固定していない状態で砥石37を当接させ、砥石37を回転させながら、走行体14を往復動させれば、刃物台44の平滑度は維持できることになる。
【0059】
また、刃物4の刃裏側に刃押され401が発生している場合には、刃裏研削機構を作動させて研削除去するものである。この刃裏からの研削時期は刃表研削前、後の何れでもよいが、便宜上、刃表研削後に研削除去する場合を説明する。刃表研削直後の刃物4は図11に示すように、刃表部分を上にして水平状態にマグネットチャック上に励磁固定されており、走行体14は刃物4の長手方向の待機位置上にあり、この時、支軸43をウオーム46、ウオームホイール45によって回動させてマグネットチャックを反時計方向へ回転させて水平状態とすることにより、刃物4の刃裏部分を水平状態とした後、原動機15を作動させて走行体14を刃物4の長手方向の一端上へ移動させる。次いで、横送り機構82の操作によって送り軸84を螺動させて横送台81を走行方向と直交して前方へ移動させ、原動機15の前部に設置された帯状レーザー式ライン検出器100によって刃物4の刃先端を検出する時、その移動を停止させる。次いで、縦送り機構89によって送り軸91を螺動させ、昇降台88を上昇、或いは下降させて、帯状レーザー式ライン検出器100を図14に示すように、刃物4の刃先先端に対峙する位置に至らせる。この状態下、原動機15を作動させて走行体14を刃物4の長手方向へ1走行させ、刃物の長手方向に亘って刃裏側に発生している刃押され高さTを断面コ字状の垂直状部100Tにより、また、刃押され401部の先端から基端までの刃押され距離Lを断面コ字状の底面部100Lによって検出する。この検出時、仮に刃押され401部が刃物4の長手方向に亘って複数個所存在すれば、それらのうちの最大の刃押され高さTを情報として得る。
【0060】
走行体14の1走行後、帯状レーザー式ライン検出器100により検出された刃押され高さTに応じて、送り軸91を縦送り機構89の操作によって螺動させて、刃裏研削用砥石95の研削面(図示例では砥石の上端面)が、刃物4の刃裏側の垂直面から検出された刃押され高さT分だけ離隔して位置するように、昇降台88の上下方向の位置を調整する。次いで、縦送り機構89によって所定の送り込み量だけ刃裏用砥石95を引き上げて、刃物4の長手方向の一端部からその研削面と刃裏面と平行としながら他端部へ向けて走行させ、刃物4の長手方向に存在している刃押され401部が除去されて平坦となるまで、縦送り機構89によって所定の送り込み量毎に刃裏用砥石95の引き上げを行い、および/または横送り機構82によって所定の送り込み量毎に刃裏用砥石95を刃元方向へ前進動させながら、走行体14を往復動させて研削する。また、刃物4の刃裏側には、刃押され401部の研削除去後においても刃裏用砥石95が刃裏と平行に介在した場合、図17のハに示すように、介在した分だけ刃先部に僅かに段Dが形成されるが、次回の研削も同様な過程を経れば、刃先先端に段部が残る危険性はない。
【0061】
上記記載の刃裏研削は刃裏面と平行に研削する、いわゆるベタ研ぎと称されているものであるが、次に、刃裏側から刃裏研削用砥石95を刃物4の刃裏側の垂直面に対して、図17のハに示すように任意角度θ傾斜して接当させ、刃押され401部を刃裏側から研削除去する場合を説明する。前記記載と同様に刃押され401部を検出後、支軸43をウオーム46、ウオームホイール45によって、図11において反時計方向へ回転させ、マグネットチャックを水平状態からやや傾斜状態とさせ、マグネットチャック台上に固定された刃物4の先端がやや下位位置に至るようにした後、前記記載と同様に、縦送り機構89によって所定の送り込み量だけ刃裏用砥石95を引き上げて、刃物4の長手方向の一端部からその研削面を刃裏側の垂直面に対して任意角度傾斜して接当させながら他端部へ向けて走行させ、刃物4の長手方向に存在している刃押され401部が除去されるまで、縦送り機構89によって所定の送り込み量毎に刃裏用砥石95の引き上げを行い、および/または横送り機構82によって所定の送り込み量毎に刃裏用砥石95を刃元方向へ前進動させながら、走行体14を往復動させて研削する。また、刃物4の刃裏側には、刃押され401部の研削除去後においても刃裏用砥石95が刃裏側の垂直面に対して任意角度θ傾斜して接当することになるので、刃押され401が存在した部位に、僅かに傾斜段部Eが残るが、次回の研削も同様な過程を経れば、刃先先端にこの傾斜段部Eが残る危険性はない。尚、図15に示すように刃裏研削用砥石95の上部研削面を、予め任意角度θ傾斜して形成し、この傾斜した状態で刃裏研削用砥石95を刃裏に接当させれば、上記記載と同様な効果が得られ、また、この刃裏研削用砥石95を刃表側とは別個に、ベッド11の長手方向に直列的に配置したり、或いは図9に示した保管機構の旋回軸60のフック腕63に直交して新たな刃裏用のフック腕63を設置し、しかも、前記記載した如く、砥石95の交換を自動制御することも可能である。
【0062】
尚、本実施例ではこの検出器70は、砥石37の交換位置において、旋回軸60の上下方向の任意位置に設置されているが、図示は省略するが例えば、砥石37の保管機構の上下方向に亘って帯状の検出器を設置して保管時に当該砥石37の実高さを検出したり、或いは走行体14の下端に検出器を設置して砥石37の交換後、上昇限に至る過程に実高さを検出することも可能であり、砥石37の実高さを検出する位置は特に限定されるものではない。
【0071】
【効果】
以上説明したように本発明によれば、各請求項において前記記載した作用効果が得られ、ベニヤレース、ベニヤスライサ等の各種の長尺な刃物では、切削時に原木の性状に起因する節、瘤等の局所的に堅い部分による刃物の長手方向の或部分が局部的に曲がって反対側に押される刃押されが発生しており、この刃押されについては、刃裏研削用の砥石を刃物の刃裏側の垂直面に対して任意角度傾斜して接当させて、刃先先端の刃押され部分を刃裏側から研削除去しながら、刃表側からも研削することによって、従来の刃表側からの荒砥石のみによる刃表研削に比べて刃物の研削量の減少及び研削時間の短縮が図れる。
【0072】
また、刃物台に固定された刃物の刃先高さを自動的に検出することによって砥石の切削開始高さを特定できるので、前記記載した従来方法における、砥石と刃先との衝突の回避、或いは砥石の空切削時間を短縮できることになる。
【0073】
また、走行体に設置された砥石に回転を付与する原動機の回転軸と、砥石を直接的に回転させる回転軸を同一とせず、刃表研削砥石の回転軸に示した実施例のように、原動機の軸の先端に嵌着されたプーリと回転軸の始端に嵌着されたプーリ間にベルトを懸回してその駆動を回転軸へ伝達したり、また、刃裏研削用砥石の回転軸に示した実施例のように、回転軸芯を上下方向に一としながら別個に備え、前記軸とこの回転軸間をスプリングが介在するカップリングによって各々係合して、回転軸に対して原動機の回転動を二次的に受動させて、原動機自体が有する上下方向のガタ分を除去しているので、砥石が刃物の長手方向の一端部に到達したら、その到達時から研削に要する所定の送り込み量を加えてリバースしても、従来発生していた原動機のガタ分による過度の砥石の下降が防止でき、リバースした際に砥石が刃物の長手方向端部に衝突して、砥石および/または刃物を損傷する不具合を解消できる。
【0074】
さらに、刃先面の状態に応じた番手の砥石を選択し得るようにして研削時間の短縮化を図り、さらに研削時の発熱を防止することにより、研削後の刃物において、刃先面のチッピングを除去し、且つ面粗度を向上すると共に、刃先部分の厚み方向並びに上下方向に亘る両端部から中央部分への捻り状態を解消して、刃先の真直線を保証できるものである。特に、原木切削時に砂利、金属片を噛んでその刃先部分に大きな欠けが発生した刃物については、番手の荒い砥石によって刃欠け部分をまず研削除去間際、或いは研削除去した後、それより番手の細かい砥石によって粗い面粗度、或いは従来の刃先の仕上げ段階では除去し得なかったチッピング等を除去し得、研削時間の短縮と面粗度の向上を図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を直接実施する装置の全体を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の拡大正面図である。
【図4】図3の背面図である。
【図5】刃物台の一実施例を示す一部切欠き要部拡大平面図である。
【図6】図5の一部切欠き要部拡大側断面図である。
【図7】保管機構の一実施例を示す拡大平面図である。
【図8】図7の側断面図である。
【図9】保管機構の他の実施例を示す拡大平面図である。
【図10】図9の側断面図である。
【図11】刃裏研削機構を示す一部切欠き正断面図である。
【図12】図11の要部切欠き側断面図である。
【図13】図11の要部拡大図である。
【図14】刃押され検出の説明図である。
【図15】刃裏研削の説明図である。
【図16】長尺な刃物の斜視説明図である。
【図17】図16の刃欠けと刃押されの従来の研削状態と刃裏からの研削要領を側断面から3つの態様で示す比較図である。
【図18】長尺の刃物を装着する場合の従来例を示す側断面図である。
【符号の説明】
4...刃物、11...ベッド、12...移送架、13...リニヤブロック、14...走行体、15...駆動機構、16...ピニオンギヤ、17...ラックギヤ、18...移送架、19...リニヤブロック、20...摺動台、21...昇降機構、22...軸受、23...カップリング、24...送り軸、25...移動量測定器、26...原動機、27...回転軸、28...連係杆、29...軸受、30...受座、31...軸、32...プーリ、33...プーリ、34...ベルト、35...スプリング、36...流体シリンダ、37...砥石、38...ヘッド軸、39...支持ボール、40...キー、41...嵌合制御用のエンコーダ、42...フレーム、43...支軸、44...刃物台、45...ウオームホイール、46...ウオーム、47...原動機、48...平滑部、49...刃物載置台、50...導通孔、51...供給口、52...弁座、53...スプリング、54...流体シリンダ、55...ロッド、56...検知体、57...軸受、58...底板、59...軸受、60...旋回軸、61...流体シリンダ、62...円溝、63...フック腕、64...支持具、65...流体シリンダ、66...ロッド、67...ベーン型エアモータ、68...流体シリンダ、69...ロッド、70...検出器、79...移送架、80...リニヤブロック、81...横送台、82...横送り機構、83...カップリング、84...送り軸、85...移動量測定器、86...移送架、87...リニヤブロック、88 ...昇降台、89...縦送り機構、90...カップリング、91...送り軸、92...移動量測定器、93...原動機、94...軸、95...刃裏研削用砥石、96...回転軸、97...スプリング、98...ピン、99...カップリング、100...帯状レーザー式ライン検出器、100T...垂直状部、100L...底面部、400...磨耗、401...刃押され、402...刃欠け。

Claims (6)

  1. 刃物を固定する刃物台の長手方向にそって往復動自在に移動する走行体を配置し、
    この走行体には刃表研削砥石を支承するとともに刃先位置測定器を設置し、
    この刃先位置測定器は刃物台に固定した刃物の刃先位置を走行体によって移動しながら測定し、
    前記研削砥石は刃先位置測定器で検出したこの測定の結果最小の距離と測定された部位において急速下降して刃物の刃先に接近し、
    さらに降下する刃表研削砥石が刃先と当接したときに掛かるトルク変位量を検出して接地点として、この位置より研削砥石を上昇して研削開始高さとし、
    前記刃表研削砥石は走行体によって移動しながら刃表面を回転研削すると共に、
    この走行体には刃表研削砥石とは別個に間隔をおいて配置された刃裏研削専用の砥石と、刃物の先端の状態を検出する刃押され検出器とが設置されており、
    刃裏研削砥石は刃物の刃裏側に接当し走行体によって移動しながら前記刃押され検出器の刃先検出にしたがって刃先先端の刃押され部分を刃裏側から研削除去することを特徴とする刃物研削方法。
  2. 前記走行体には刃先位置測定器を設置して刃物台に固定した刃物の刃先位置を走行体によって移動しながら測定し、
    前記刃表研削砥石は刃先位置測定器で検出した刃物の刃先に接近して、走行体によって移動しながら研削するとともに、
    この走行体の走行方向に直行する方向へ移動する横送台を走行体に設置し、この横送台に前記刃表研削砥石とは別個に刃裏研削砥石と刃物の先端の状態を検出する刃押され検出器が設置され、
    刃押され検出器は刃物に接近して前記走行体によって刃物の長手方向へ走行しながら刃表研削砥石によって刃裏側に発生している刃押され高さを検出し、走行後に刃裏研削砥石の研削面位置の調整を行い、その後、刃裏研削砥石は刃物の刃裏側に接当し走行体によって移動しながら刃先先端の刃押され部分を刃裏側から研削除去することを特徴とする請求項1記載の刃物研削方法。
  3. 前記走行体には前記研削砥石を駆動する原動機を設置し、
    この原動機の回転動を二次的に受動している回転軸に前記研削砥石を取着して刃物を研削することを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載した刃物研削方法。
  4. 前記刃物台の長手方向の外方に砥石保管機構を設置し、
    前記刃物を回転研削する砥石の回転軸に着脱機構を配置し、前記砥石保管機構に配置した旋回軸のフック腕に支持された砥石のヘッド軸心を前記回転軸の軸心と一致させ、フック腕を昇降させながら前記研削砥石を着脱自在とし、
    1枚の刃物の刃先研削途上において、前記砥石保管機構から取り出した研削砥石と交換させながら刃物を研削する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載した刃物の研削方法。
  5. ベッドに隣接して配置された刃物台に刃物をその長手方向に亘って固定し、
    前記ベッドには前記刃物台と平行に往復動自在とされる走行体を配置し、
    この走行体には刃表研削砥石と、この刃表研削砥石で研削する刃物台の刃物の長手方向の両端を含む刃先面までの距離を測定してこの最小の距離と測定された部位における刃物との距離から研削開始高さを得る刃先位置測定器とを設置し、
    前記刃表研削砥石は原動機で駆動される回転軸の先端に装備して前記刃物台の刃物に対して昇降自在に支承されており、
    前記刃先位置測定器の測定結果で決定した研削開始高さまで降下した刃表研削砥石は走行体によって移動しながら刃表面を回転研削すると共に、
    前記走行体の走行方向と直交する方向に移動自在となる横送台を設け、
    この移動自在の横置台には刃物の先端の位置を測定しかつ刃裏側の刃押されを検出する刃押され検出器と、前記横置台に昇降自在に配置された刃裏研削砥石とを設置し、
    前記横置台と共に移動する刃押され検出器の刃先検出にしたがって刃先面に移動した刃裏研削砥石は刃物の刃裏側に接当し、走行体によって移動しながら刃先先端の刃押され部分を刃裏側から研削除去することを特徴とする刃物研削装置。
  6. 前記刃物台の長手方向の外方に砥石保管機構を設置し、
    前記刃物を回転研削する砥石の回転軸には、砥石を回転軸から離脱させ、かつ装着する着脱機構を具備し、
    前記砥石保管機構へ移動した走行体の回転軸に支承した研削砥石を着脱するフック腕を前記砥石保管機構に配置した旋回軸に昇降自在に配置し、
    前記フック腕に支持された研削砥石のヘッド軸心と前記回転軸の軸心とを一致させ、昇降するフック腕によって研削砥石を回転軸に着脱自在とし、
    前記研削砥石は1枚の刃物の刃先研削途上において、前記砥石保管機構から取り出した研削砥石と交換させながら刃物を研削する請求項5に記載した刃物の研削装置。
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