JP3552524B2 - 可撓性容器の表面検査システム及び方法 - Google Patents

可撓性容器の表面検査システム及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、内容物を含む可撓性容器の表面を検査するシステムおよび方法に係り、特に、食品等を封入する可撓性容器に汚れ等が付着しているか否かを検査する可撓性容器の表面検査システムおよび方法に関する。さらに詳しくは、可撓性容器の表面における起伏の発生を抑えることにより、可撓性容器の表面検査における正確性を向上するのに好適な可撓性容器の表面検査システムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、食品等の保存度を保つためには、その食品等の内容物を、可撓性を有するプラスチックフィルム、またはアルミニウム泊とプラスチックフィルムとのラミネーション等で形成した可撓性容器に充填し、真空包装法によって脱気状態で密閉していた。しかし、こうした可撓性容器においては、製造過程におけるミス等により、例えば、内容物を封入するための封入口からその内容物が漏れ出すことがある。そこで、可撓性容器の品質を確保するためには、可撓性容器の表面に汚れ等が付着しているか否かを検査して、不良品を排除する必要がある。
【0003】
従来、可撓性容器の表面を検査するシステムとしては、図5に示すようなものがあった。これは、可撓性容器10を移送するベルトコンベア20と、ベルトコンベア20の所定位置に可撓性容器10が移送されたことを検出する検出スイッチ30と、その所定位置にある可撓性容器10の検査対象面を照明する照明40と、その所定位置にある可撓性容器10の検査対象面の画像情報を取得するカメラ50と、照明40の照度を一定にするための電圧を供給する照明用電源60と、カメラ50からの画像情報に基づいて可撓性容器10の表面を検査する制御盤100と、で構成されている。
【0004】
制御盤100は、システム全体を制御する制御装置110と、カメラ50からの画像情報に基づいて可撓性容器10の表面に汚れ等が付着しているか否かを検査する画像情報処理装置120と、画像情報処理装置120での検査結果を表示する表示装置130と、で構成されている。
【0005】
このような構成であれば、可撓性容器10がベルトコンベア20の所定位置まで移送されたときは、検出スイッチ30により、その旨を示す検出信号が制御装置110に出力される。制御装置110では、その検出信号の入力タイミングに応じて、画像情報を取得するタイミングを示す制御信号が画像情報処理装置120に出力される。
【0006】
画像情報処理装置120では、その制御信号に基づいて可撓性容器10の検査対象面の画像情報がカメラ50から取得され、その画像情報に基づいて可撓性容器10の表面に汚れ等が付着しているか否かが検査される。そして、表示装置130では、その検査結果が表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の可撓性容器の表面を検査するシステムにあっては、可撓性容器10の表面を検査するときに、所定照度の範囲において検査対象面の汚れ等を検出するようになっているため、可撓性容器10の表面が起伏することにより暗部が生じたときは、その暗部に存在する汚れ等を正確に検出することができなかった。
【0008】
つまり、その所定照度の範囲は、カメラ50の感度を調整することにより設定されるが、通常は明部を基準に設定されている。したがって、暗部の照度がその所定照度の範囲に属しないときには、その暗部に存在する汚れ等を検出することができなかった。だからといって、暗部を基準にカメラ50の感度を設定すると、今度は逆に明部に存在する汚れ等を正確に検出することができなくなる。
【0009】
そこで、本発明は、このような従来の問題を解決することを課題としており、可撓性容器の表面における起伏の発生を抑えることにより、可撓性容器の表面検査における正確性を向上するのに好適な可撓性容器の表面検査システムおよび方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の可撓性容器の表面検査システムは、内容物を含む可撓性容器の表面を検査する可撓性容器の表面検査システムであって、前記可撓性容器の検査対象面が平坦となるように前記可撓性容器に力を加え、平坦になっている前記検査対象面の画像情報を取得し、その画像情報に基づいて前記可撓性容器の表面を検査するようになっている。
【0011】
このような構成であれば、可撓性容器の表面は、次のように検査される。
まず、可撓性容器の検査対象面が平坦となるように可撓性容器に力が加えられる。これにより検査対象面が平坦となったときは、その検査対象面の画像情報が取得され、取得された画像情報に基づいて可撓性容器の表面が検査される。
【0012】
ここで、可撓性容器に力を加える手段としては、可撓性容器の検査対象面が平坦となるように作用するものであればどのようなものであってもよく、例えば、可撓性容器の一端を押さえて他端に張力を加えるものであってもよく、可撓性容器の一端と他端とに逆向きの張力を加えるものであってもよく、可撓性容器の検査対象面をガラス板等で押さえつけるものであってもよい。
【0013】
また、可撓性容器に力を加え、検査対象面が平坦となったときの当該検査対象面の画像情報を取得する手段としては、例えば、可撓性容器に力を加えつづけることによりその検査対象面を平坦に維持し、その維持状態において画像情報を取得するものであってもよく、可撓性容器に一時的に力を加えることによりその可撓性容器の検査対象面を平坦にし、その平坦となった状態において画像情報を取得するものであってもよい。すなわち、検査対象面の画像情報を取得する際には、可撓性容器に力が加わっていてもいなくても検査対象面が平坦となっていれば差し支えない。但し、後者の場合には、可撓性容器が、力を加えられて平坦となった状態を一定期間維持するという性質を有している必要がある。
【0014】
なお、本発明に係る可撓性容器の表面検査システムは、所定照度の範囲において検査対象面の汚れ等を検出するシステムにのみ適用されるものではなく、これによれば陰影のない一様な画像情報を取得することができるので、単に画像情報に基づいて可撓性容器の表面を検査するシステムであれば、その正確性を向上するのに好適に適用することができる。
【0015】
この請求項1記載の発明において、「検査対象面」とは、可撓性容器の表面のうち検査の対象となる面をいい、具体的には、例えば、内容物を封入するための封入口付近の面等が挙げられる。また、「可撓性容器の検査対象面が平坦となるように」とは、検査対象面が完全に平坦となるような状態をいうのではなく、定常状態(力を加えない状態)よりも起伏の発生が抑制されているような状態をいい、具体的には、可撓性容器の検査対象面が照射されたときに、可撓性容器の検査対象面の照度が所定範囲となる程度に起伏の発生が抑制されているような状態をいう。
【0016】
また、本発明に係る請求項2記載の可撓性容器の表面検査システムは、請求項1記載の可撓性容器の表面検査システムにおいて、前記可撓性容器の検査対象面が平坦となるように前記可撓性容器に力を加える平坦化力付加手段と、前記検査対象面の画像情報を取得する画像情報取得手段と、前記検査対象面を照明する照明手段と、前記画像情報取得手段からの前記画像情報に基づいて前記可撓性容器の表面を検査する検査手段と、前記検査手段での検査結果を出力する出力手段と、を備える。
【0017】
このような構成であれば、可撓性容器の表面は、次のように検査される。
まず、平坦化力付加手段では、可撓性容器の検査対象面が平坦となるように可撓性容器に力が加えられる。これにより検査対象面が平坦となったときは、画像情報取得手段で、その検査対象面の画像情報が取得される。そして、検査手段では、画像情報取得手段からの画像情報に基づいて可撓性容器の表面が検査され、出力手段で、検査手段での検査結果が出力される。なお、照明手段では、画像情報取得手段で画像情報が取得される際の検査対象面が照明される。
【0018】
ここで、平坦化力付加手段としては、可撓性容器の検査対象面が平坦となるように作用するものであればどのようなものであってもよく、例えば、可撓性容器の一端を押さえて他端に張力を加えるものであってもよく、可撓性容器の一端と他端とに逆向きの張力を加えるものであってもよく、可撓性容器の検査対象面をガラス板等で押さえつけるものであってもよい。
【0019】
また、画像情報取得手段としては、可撓性容器の検査対象面が平坦となったときに、その画像情報を取得するものであればどのようなものであってもよく、平坦化力付加手段と画像情報取得手段との関係としては、例えば、平坦化力付加手段で、可撓性容器に力を加えつづけることによりその検査対象面を平坦に維持し、画像情報取得手段で、その維持状態において画像情報を取得する関係であってもよく、平坦化力付加手段で、可撓性容器に一時的に力を加えることによりその可撓性容器の検査対象面を平坦にし、画像情報取得手段で、その平坦となった状態において画像情報を取得する関係であってもよい。すなわち、画像情報取得手段で画像情報を取得する際には、可撓性容器に力が加わっていてもいなくても検査対象面が平坦となっていれば差し支えない。
【0020】
また、検査手段としては、少なくとも画像情報に基づいて可撓性容器の表面を検査するものであればどのようなものであってもよく、例えば、取得した画像情報と、あらかじめ用意した良品または不良品の画像情報と、を比較することにより行うものであってもよく、取得した画像情報を空間周波数スペクトルに演算分析し、その演算分析結果と、良品または不良品のもつ空間周波数スペクトルの特性と、を比較することにより行うものであってもよい。
【0021】
また、出力手段としては、検査手段での検査結果が出力されるものであればどのようなものであってもよく、例えば、CRT等の表示手段、プリンタ等の印刷手段、FDD等の情報書込手段、若しくはモデム等の通信手段であってもよく、または、これらの手段に検査結果を出力するための処理であってもよい。
【0022】
さらに、本発明に係る請求項3記載の可撓性容器の表面検査システムは、請求項2記載の可撓性容器の表面検査システムにおいて、前記平坦化力付加手段は、前記可撓性容器の少なくとも一端に張力を加えるようになっている。
【0023】
このような構成であれば、平坦化力付加手段では、可撓性容器の少なくとも一端に張力が加えられ、その検査対象面が平坦にされる。
ここで、平坦化力付加手段としては、可撓性容器の他端を固定した状態で、一端または複数の端に張力を加えるようなものであってもよいし、可撓性容器の他端を固定せずに、可撓性容器の複数の端にそれぞれ合力が零となるように張力を加えるようなものであってもよい。
【0024】
さらに、本発明に係る請求項4記載の可撓性容器の表面検査システムは、請求項3記載の可撓性容器の表面検査システムにおいて、前記平坦化力付加手段は、前記可撓性容器の一端と他端とを挟持する挟持手段と、前記挟持手段に挟持された前記可撓性容器の前記一端と他端とにそれぞれ逆向きの張力を加える張力付加手段と、を有する。
【0025】
このような構成であれば、平坦化力付加手段においては、挟持手段で、可撓性容器の一端と他端とが挟持され、張力付加手段で、挟持された一端と他端とにそれぞれ逆向きの張力が加えられ、可撓性容器の検査対象面が平坦にされる。
【0026】
この請求項4記載の発明において、「逆向きの張力」とは、合力が零となる張力をいう。
さらに、本発明に係る請求項5記載の可撓性容器の表面検査システムは、請求項4記載の可撓性容器の表面検査システムにおいて、前記挟持手段は、前記可撓性容器の前記内容物を封入するための封入口の両側を挟持するようになっている。
【0027】
可撓性容器の表面に汚れ等が付着しているか否かの検査においては、汚れ等の多くが封入口から漏れ出したものであることに着目して、封入口付近に重点をおいてそこを検査対象面として検査している。そこで、可撓性容器の、特に封入口付近が平坦となっていることが望ましい。
【0028】
したがって、このような構成であれば、挟持手段では、可撓性容器の封入口の両側がそれぞれ挟持されるので、張力付加手段では、可撓性容器の封入口の両側を引っ張るように張力が加えられ、可撓性容器の、特に封入口付近が平坦にされる。
【0029】
一方、本発明に係る請求項6記載の可撓性容器の表面検査方法は、内容物を含む可撓性容器の表面を検査する可撓性容器の表面検査方法であって、前記可撓性容器の検査対象面が平坦となるように前記可撓性容器に力を加え、前記検査対象面が平坦となったときの当該検査対象面の画像情報を取得し、その画像情報に基づいて前記可撓性容器の表面を検査する。
【0030】
ここで、可撓性容器に力を加える方法としては、請求項1記載の可撓性容器の表面検査システムにおいて、可撓性容器に力を加える手段としてのものと同義のものでよい。
【0031】
また、可撓性容器に力を加え、検査対象面が平坦となったときの当該検査対象面の画像情報を取得する方法としては、請求項1記載の可撓性容器の表面検査システムにおいて、検査対象面が平坦となったときの当該検査対象面の画像情報を取得する手段としてのものと同義のものでよい。
【0032】
なお、本発明に係る可撓性容器の表面検査方法は、所定照度の範囲において検査対象面の汚れ等を検出する方法にのみ適用されるものではなく、これによれば陰影のない一様な画像情報を取得することができるので、画像情報に基づいて可撓性容器の表面を検査する方法であれば、その正確性を向上するのに好適に適用することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る可撓性容器の表面検査システムおよび方法の実施の形態を示す図である。
【0034】
このシステムは、図1に示すように、可撓性容器10を検査するための検査台200と、可撓性容器10を移送して先端で検査台200に移すベルトコンベア20と、ベルトコンベア20により検査台200の所定位置に可撓性容器10が移送されたことを検出する検出スイッチ30と、その所定位置にある可撓性容器10の検査対象面を照明する照明40と、その所定位置にある可撓性容器10の検査対象面の画像情報を取得するカメラ50と、照明40の照度を一定にするための電圧を供給する照明用電源60と、カメラ50からの画像情報に基づいて可撓性容器10の表面を検査する制御盤100と、で構成されている。
【0035】
制御盤100は、システム全体を制御する制御装置110と、カメラ50からの画像情報に基づいて可撓性容器10の検査対象面に汚れ等が付着しているか否かを検査する画像情報処理装置120と、画像情報処理装置120での検査結果を表示する表示装置130と、で構成されている。
【0036】
カメラ50は、画像情報処理装置120の制御に応じて、可撓性容器10の検査対象面の画像情報をカラーで取得するようになっている。照明40は、カラーの画像情報を取得するのに適した3波長域高周波照明からなり、可撓性容器10の検査対象面に陰影が生じないように検査対象面を2方向から均一に照明するようになっている。
【0037】
可撓性容器10は、図2に示すように、例えば、可撓性を有するプラスチックフィルム、またはアルミニウム泊とプラスチックフィルムとのラミネーション等で形成され、その一端には、内容物を封入するための封入口12が設けられている。この場合に、カレー等の内容物は、可撓性容器10の封入口12から充填され、真空包装法によって脱気状態で密閉され、封入口12を圧着することにより封入される。なお、このように内容物を封入することから、可撓性容器10の表面に付着する汚れ等は、封入口12から漏れ出すものが多い。したがって、可撓性容器10の表面を検査するにあたっては、封入口12付近の面を検査対象面とする。
【0038】
検査台200には、図3に示すように、上記所定位置にある可撓性容器10の封入口12がある端部を所定長さで挟持する挟持部材210と、封入口12がある端部とは反対側の端部を所定長さで挟持する挟持部材220と、挟持部材210に外方向の張力を付加する張力付加機230と、張力付加機230により付加される張力と逆向きの張力を挟持部材220に付加する張力付加機240と、が配設されている。なお、これらは、制御装置110からの出力信号に基づいて作動するようになっている。
【0039】
次に、上記実施の形態の動作を説明する。
まず、ベルトコンベア20には、所定間隔ごとに検査対象となる複数の可撓性容器10が同一方向に並べられて移送されている。
【0040】
このような場合に、ベルトコンベア20により可撓性容器10が検査台200の所定位置まで移送されたときは、その可撓性容器10の検査対象面が照明40により2方向から均一に照明されるとともに、可撓性容器10が所定位置まで移送された旨を示す検出信号が、検出スイッチ30から制御装置110に出力される。
【0041】
次いで、その検出信号に基づいて、可撓性容器10を挟持するための制御信号が、制御装置110から挟持部材210,220に出力される。そうすると、その制御信号に基づいて、挟持部材210,220により、所定位置にある可撓性容器10の封入口12がある端部と、これと反対側の端部と、が挟持される。
【0042】
可撓性容器10が挟持されると、可撓性容器10に張力を付加するための制御信号が、制御装置110から張力付加機230,240に出力される。そうすると、その制御信号に基づいて、張力付加機230,240により、可撓性容器10の封入口12がある端部に外方向の張力が付加されるとともに、封入口12がある端部とは反対側の端部にそれとは逆向きの張力が付加される。これにより、可撓性容器10の検査対象面が平坦とされる。
【0043】
このように、可撓性容器10に張力が付加されたときは、可撓性容器10の画像情報を取得するための制御信号が制御装置110から画像情報処理装置120に出力される。そうすると、その制御信号に基づいて、画像情報処理装置120により、可撓性容器10の検査対象面の画像情報がカメラ50から取得され、その画像情報に基づいて、可撓性容器10の検査対象面に汚れ等が付着しているか否かが検査される。
【0044】
画像情報処理装置120での検査では、取得した画像情報中に、可撓性容器10の表面性状と異なる物が存在するか否かを判定し、存在すると判定されたときは、検査対象面に汚れ等が付着している旨の検査結果が表示装置130に出力される。そして、表示装置130では、その検査結果が表示される。
【0045】
一方、取得した画像情報中に、可撓性容器10の表面性状と異なる物が存在しないと判定されたときは、検査対象面に汚れ等が付着していない旨の検査結果が表示装置130に出力される。そして、表示装置130では、その検査結果が表示される。
【0046】
なお、具体的な実施例として、挟持部材210,220および張力付加機230,240により、可撓性容器10の検査対象面が平坦となるような処理を施し、画像情報処理装置120で画像情報の処理を行った場合は、明部を200階調以下、暗部を50階調以上の範囲におさめることができ、その範囲内で汚れ等を検出することができる。
【0047】
また、参考までに、可撓性容器10の検査対象面が平坦となるような処理を施さずに、画像情報処理装置120で画像情報の処理を行った場合(従来)は、明部を200階調以下、暗部を50階調以上の範囲におさめることができない。この場合に、明部が200階調以下となるようにカメラ50の感度を調整すると、暗部が10階調以下となり、暗部に存在する汚れ等を検出することができない。一方、暗部を50階調以上となるようにカメラ50の感度を調整すると、明部が256階調以上となってハレーションを生じ、明部に存在する汚れ等を検出することができない。
【0048】
このようにして、張力付加機230,240により、可撓性容器10の検査対象面が平坦となるように可撓性容器10に張力を付加するようにしたから、従来に比して、可撓性容器10の表面における起伏の発生を抑えることができ、もって可撓性容器10の表面検査における正確性を向上することができる。
【0049】
なお、上記実施の形態においては、図2および図3に示すように、挟持部材210により、封入口12がある端部を挟持し、挟持部材220により、封入口12がある端部とは反対側の端部を挟持し、張力付加機230,240により、封入口12がある端部に外向きの張力を付加するとともに、封入口12がある端部とは反対側の端部にそれとは逆向きの張力を付加するように構成したが、これに限らず、図4に示すように、挟持部材210,220により、可撓性容器10の封入口12の両側を挟持し、張力付加機230,240により、封入口12の両側にそれぞれ外向きの張力を付加するように構成してもよい。
【0050】
このような構成であれば、可撓性容器10の、特に封入口12付近の面が平坦とされる。したがって、可撓性容器10の検査対象面(封入口12付近の面)における起伏の発生をより抑えることができ、もって可撓性容器10の表面検査における正確性をより向上することができる。
【0051】
上記実施の形態において、挟持部材210,220および張力付加機230,240は、請求項2、3、または4記載の平坦化力付加手段に対応し、カメラ50は、請求項2記載の画像情報取得手段に対応し、照明40は、請求項2記載の照明手段に対応し、画像情報処理装置120は、請求項2記載の検査手段に対応し、表示手段130は、請求項2記載の出力手段に対応している。
【0052】
また、挟持部材210,220は、請求項4または5記載の挟持手段に対応し、張力付加機230,240は、請求項4記載の張力付加手段に対応している。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る可撓性容器の表面検査システムまたは方法によれば、従来に比して、可撓性容器の表面における起伏の発生を抑えることができるので、可撓性容器の表面検査における正確性を向上することができるという効果が得られる。
【0054】
特に、本発明に係る請求項5記載の可撓性容器の表面検査システムによれば、可撓性容器の検査対象面における起伏の発生をより抑えることができるので、可撓性容器の表面検査における正確性をより向上することができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可撓性容器の表面検査システムおよび方法の実施の形態を示す図である。
【図2】可撓性容器の構成を示す図である。
【図3】検査台に配設される装置等の構成を示す図である。
【図4】可撓性容器を挟持する場合についての他の実施の形態を示す図である。
【図5】従来の可撓性容器の表面検査システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 可撓性容器
12 封入口
20 ベルトコンベア
30 検出スイッチ
40 照明
50 カメラ
60 照明用電源
100 制御盤
110 制御装置
120 画像情報処理装置
130 表示装置
200 検査台
210,220 挟持部材
230,240 張力付加機

Claims (6)

  1. 内容物を含む可撓性容器の表面を検査する可撓性容器の表面検査システムであって、
    前記可撓性容器の検査対象面が平坦となるように前記可撓性容器に力を加え、平坦になっている前記検査対象面の画像情報を取得し、その画像情報に基づいて前記可撓性容器の表面を検査するようになっていることを特徴とする可撓性容器の表面検査システム。
  2. 前記可撓性容器の検査対象面が平坦となるように前記可撓性容器に力を加える平坦化力付加手段と、前記検査対象面の画像情報を取得する画像情報取得手段と、前記検査対象面を照明する照明手段と、前記画像情報取得手段からの前記画像情報に基づいて前記可撓性容器の表面を検査する検査手段と、前記検査手段での検査結果を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の可撓性容器の表面検査システム。
  3. 前記平坦化力付加手段は、前記可撓性容器の少なくとも一端に張力を加えるようになっていることを特徴とする請求項2記載の可撓性容器の表面検査システム。
  4. 前記平坦化力付加手段は、前記可撓性容器の一端と他端とを挟持する挟持手段と、前記挟持手段に挟持された前記可撓性容器の前記一端と他端とにそれぞれ逆向きの張力を加える張力付加手段と、を有することを特徴とする請求項3記載の可撓性容器の表面検査システム。
  5. 前記挟持手段は、前記可撓性容器の前記内容物を封入するための封入口の両側を挟持するようになっていることを特徴とする請求項4記載の可撓性容器の表面検査システム。
  6. 内容物を含む可撓性容器の表面を検査する可撓性容器の表面検査方法であって、
    前記可撓性容器の検査対象面が平坦となるように前記可撓性容器に力を加え、平坦になっている前記検査対象面の画像情報を取得し、その画像情報に基づいて前記可撓性容器の表面を検査することを特徴とする可撓性容器の表面検査方法。
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