JP4618902B2 - キャップの気密性検査装置及びその方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトルの口部とライナー部材を介して密封するキャップとの嵌合部の測定及び密着性の適否をX線を利用して非破壊で総合的に検査するための装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボトル缶に内容物を充填し、キャッピングした製品でキャップのライナー部の気密性を検査するために、気密性促進浸透試験が行われている。この試験では、先ず、ボトル缶の底蓋を切り取り、ボトルとキャップとの嵌合部を下側にして容器内に浸透液(メチルバイオレット)を入れ、缶内圧200KPa(約2Kg/cm )で6分間放置し、その後、水洗しオーブン乾燥する。そして、キャップ側面から外周部を糸鋸等で切断解体して、キャップのライナー部分に浸透液が流れた痕跡がないかどうかを目視で検査する。具体的には、ライナー部材に気密性不良を招く窪み部や微細なキズがないかどうかの検査を行っていた。
【0003】
一方、特開平9−210662号公報には、軟X線を利用した缶巻締部の寸法を測定する装置として、X線を利用して、缶胴と缶蓋との結合部分である缶巻締部の厚さや各部の諸寸法などを非破壊で総合的に計測する装置が記載されている。また、実用新案登録第3058761号公報には、コンベアー上を流れるPETボトルとキャップとの嵌合部にX線を照射し、金属又は樹脂キャップが樹脂ボトルに密着しているか否かを検査することが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ボトルとキャップとの嵌合部からライナー部分を天板と共に取り外す気密性促進浸透試験では、人による手作業が必要となり、一缶当たりの検査時間に多くの時間を費やさねばならず、迅速な検査が難しい。そのため、試験の回数を増やし試験精度を上げるに伴い試験のためのロス時間が増えるという不都合が生じる。また、ボトルとキャップとの嵌合部からライナー部分を天板と共に取り外した後は、もとの状態に復元して商品としての使用は不可能であるから、製品歩留まりが低下し、また廃材が増えるなどの問題が生じる。
【0005】
また、特開平9−210662号公報、あるいは実用新案登録第3058761号公報に記載のあるX線を利用した測定部の寸法を計測する機構を使用した場合、ボトルとキャップとの嵌合部の測定部位の成形寸法を非破壊で計測することが一応は可能である。しかしながら、このような各測定部位の寸法を測定するだけでは、ライナー部材の成形不良、つまりライナー表面の局部的な波打ち等の成形不良等に伴う欠陥情報は得られない。
【0006】
さらに、キャップを取り付ける方法としてプラスチック製キャップのねじ込み式の方法以外に、金属製キャップのロールオン式キャッピングがあり、このロールオン式キャッピング方法は、例えば特開平1−226585号公報、特開平1−99989号公報及び特願2000−81013号の願書に添付された明細書に記載されているように、ねじなしキャップをボトルの口部に冠着させてその天板内面に接合されているライナー部材をボトルの口部に密着させ、その状態で、キャップの筒状部にねじ切りローラを圧接してねじ付けする方法である。この方法で金属製ボトルにキャップを冠着するとした場合、その金属製ボトルの口部が薄肉であって先端部がカール形状に成形され、また筒状部の側面からローラを圧接するため、キャップとボトルの口部の軸線とが芯ズレを起こし易く、そのためにサイドシール部によるシール圧が全周で不均一な状態でキャッピングされ易い。
【0007】
つまり、金属製ボトルの口部は、PETボトルのように平坦で幅広の口部先端面とは異なり、板厚が薄いため、先端エッジを断面円筒形状にカール成形してライナー部材との接触面を確保するように形成される。従って、金属製ボトルの口部先端におけるライナー部材の接触状態が微妙に気密性に影響することになる。
【0008】
また、ビールや炭酸飲料など容器内圧が大気圧より高くなる場合には、キャップの天板部が外方へ膨出し易いこと、さらに、キャップとボトルとの軸芯のばらつきによりライナー部材の容器口部との接触部分のシール圧が低くなり易く、そのため、ライナー部材の表面の微細な欠損や傷付き、或いは皺傷(フローラインと呼ばれている)等のキャップの天板に接合する際に生じ易いライナー部材の成形不良、さらにはサイドシール圧を加える際にライナー部材の成形不良を助長する皺等に起因して、PETボトルでは起こりにくいスローリークと呼ばれるような漏れにつながる気密性不良が生じ易くなる。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ロールオン式キャップの気密性の適否を判別する際に、各測定部位の寸法を測定すると共に、ライナー部材の成形不良に起因する気密性不良の箇所を非破壊で正確に判別できるように、ボトルの口部先端に接触するライナー部材の濃淡画像の濃度変化量を測定し判別するようにしたX線によるキャップの気密性検査装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、金属製ボトルの口部に螺着され、該金属製ボトルの口部をライナー部材を介して密封する金属製キャップの密着性を検査する際に、基準ブロックと共に前記金属製ボトルの口部をX線発生器と映像管との間に垂直に位置させ、X線発生器からX線を基準ブロックと前記金属製ボトルの口部とに投射し、得られた画像に基づいて、前記金属製ボトルの口部と金属製キャップとの嵌合部の適否を判別するキャップの気密性検査装置において、前記金属製ボトルの外周部を把持して、所定角度毎に回転させ、前記嵌合部の断面を複数に分割映像可能にする回転手段と、前記嵌合部と基準ブロックとの透視画像を撮像し、得られた透視画像に基づいて各測定部位の寸法を求める演算手段と、前記金属製キャップの天面と金属製ボトルの口部表面との間に介在されている前記ライナー部材の画像の濃淡に基づいて前記ライナー部材と前記口部との間の気密性を判別する画像解析手段とを備えていることを特徴とする装置である。
【0011】
従って、請求項1に記載された発明によれば、金属製キャップの円周方向において所定の基準位置から円周360度を所定角度に分割し、所定角度毎に金属製ボトルの全周に亘ってX線透視画像の検査を行うため、所定角度一箇所だけX線透視画像の検査を行う場合に比べ検査精度の向上を図ることが可能となる。また、基準ブロックと金属製ボトルを併置することにより、基準ブロックの寸法(水平基準寸法と垂直基準寸法)及び画素数により画素1個当たりの大きさを求め、X線透視画像の検査時に金属製ボトルの各測定部位の画素数を数え、その画素数を基準ブロックに基づき求めた画素1個当たりの大きさと乗算することにより各測定部位の寸法を容易に求めることが可能になる。さらに、ライナー部材の金属製キャップの天面と相接している部分から金属製ボトルの口部表面と相接している部分の厚み方向における透視画像、特に金属製ボトルのカールさせた口部頂面上の透視画像により、ライナー部材の気密性の適否を容易に判別可能となる。また、気密性の適否を確実に行うためにライナー部材の厚み方向で濃淡画像の濃度変化量を測定することで、透視画像を併用して気密性不良の判別をより正確にかつ自動検査することを可能にした。
【0012】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された構成に加え、前記回転手段が、前記金属製ボトルを受け取って測定位置まで搬送すると共に、前記X線発生器と前記映像管との間に前記金属製ボトルを保持するための位置決め手段とを含んでいることを特徴とする装置である。
【0013】
従って、請求項2に記載された発明によれば、回転手段によって金属製ボトルの回転及び搬送の動作を行うので、装置の全体としての構成をコンパクト化することができ、さらには装置の無駄な動作を省いて金属製ボトルの搬送を迅速に行うことが可能になる。
【0014】
さらに、請求項3に記載された発明は、金属製ボトルの口部に螺着され、該金属製ボトルの口部をライナー部材を介して密封する金属製キャップの気密性を検査するキャップの気密性検査方法において、前記金属製ボトルの口部と前記金属製キャップとの嵌合部に近接する位置に基準ブロックを併置し、前記金属製ボトルの軸線に対して垂直方向からX線を照射し、前記嵌合部と前記基準ブロックとの透視画像を映像管にて撮像し、前記基準ブロックの透視画像による前記基準ブロックの画素の大きさに基づいて前記嵌合部内部の各測定部位の寸法を演算する工程と、前記金属製ボトルの口部の先端部と前記金属製キャップの天板部とに挟まれた前記ライナー部材の検査部位のX線透過量に対応した濃淡画像の濃度変化量を2値化データに変換する工程と、前記金属製のボトルの口部の先端部と前記金属製キャップの天板部との間のライナー部材の厚み方向における濃度変化量の上限値と下限値との差を求め、その値が予め定めた閾値の範囲内にあるか否かを計測して前記金属製キャップによる気密性の適否を判別する工程とを含むことを特徴とする方法である。
【0015】
従って、請求項3に記載にされた発明によれば、金属製ボトルの口部と金属製キャップとの嵌合部の各測定部位の寸法を測定することに加えて、ライナー部材の成形不良(ライナー表面の波打ち等の成形不良)に起因する気密性不良も判別できるように、金属製ボトルの口部の先端面に接触するライナー部材の濃淡画像の濃度変化量を測定し判別する。そのため、金属製ボトルの口部表面と相接するライナー部材の表面との間に成形不良部分が存在し、その境界部分に微小隙間を形成している場合には、その隙間部分を通過したX線透過量が、つまり透視画像の2値化データの変化量がその境界部分で大きく変化する。つまり、X線透過量が多くなる。その結果、各測定部位の寸法が適性範囲であっても、金属製ボトルと金属製キャップとの嵌合部の気密性が不良として判別可能となる。
【0016】
また、請求項4に記載に発明は、請求項3に記載した構成に加え、前記閾値を金属製ボトルの部位の基準点の透視画像の濃度から相対的に変化させることを特徴とする方法である。
【0017】
従って、請求項4に記載の発明によれば、ライナー部材の濃度差を、コントラスト調整(画像重ね回数;通常の画像重ね回数は100回程度)等の画像処理に対応させて変化させることにより、キャップの気密性をより正確に検査することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照して本発明をより具体的に説明する。図2にライナー部材100を介したアルミニウム製もしくはその合金製の金属製ボトル(以下、ボトル缶と記す)3と金属製キャップ3aとの嵌合部の上方部分が示されている。本実施の形態のキャップ3aは、アルミニウム製もしくはその合金製であり、天板3cと、その周縁から垂下する筒状部3dと、開封時に破断するブリッジ部を介してその筒状部3dに接続される裾部(不図示)とからなる。本実施の形態では、キャップ径はΦ28のピルファー・プルーフキャップを用いている。天板内面とボトル口部の表面との間に介挿されたライナー部材100は、樹脂材料(低密度ポリエチレン)からなる材質で、厚み約1mm(ボトル缶のカール頂部と接触する部分の厚み)にモールド成形されると同時にキャップ天面3bに熱溶着される。ボトル缶3は板厚の薄いアルミニウム合金を用い、絞り成形としごき成形によってシームレス缶胴を形成した後、さらに底部側に絞り成形によりねじ成形及びカール成形を加えて口部を形成している。なお、ボトル缶3の内外面はポリエステル樹脂による被覆が施されている。またキャップ天面3bが平坦ではなく、多少盛り上がった形状をしているのは内圧による天板3cの膨出である。
【0019】
図1には本発明に係る装置の基本原理の概要が示されている。軟X線を照射するX線発生器1とX線透視画像を得るためのカメラ2が互いに対向して配置されている。このX線発生器1は、X線焦点が5〜10μm程度のいわゆるマイクロフォーカスX線発生器であって、画像のボケの少ないものが使用されている。また、カメラ2は分解能やコントラスト或いはX線感度に優れたイメージ増強方式(イメージインテンシファイヤ方式)のカメラ2としてCCDカメラが採用されている。さらに、カメラ2にはX線蛍光増倍管2aが取り付けられている。
【0020】
これらのX線発生器1とカメラ2との間に、計測対象であるボトル缶3を載せる第1測定テーブル4が設けられている。この第1測定テーブル4は図3及び図4に示すように、矩形形状であり、ボトル缶3の底部側を閉鎖している底蓋巻締部が下となる状態で後述する搬送手段によって載せられるように構成されている。
【0021】
なお、図1及び図4に示すように、第1測定テーブル4の位置は、その上に載せたボトル缶3のキャップ3aがX線発生器1からカメラ2に至るX線の照射中心軸線Bとほぼ一致する高さに設定されている。また図3に示すようにキャップ3aの水平方向の位置は、X線の照射中心軸線Bが第1測定テーブル4上のボトル缶3におけるキャップ3aに対して接線方向となりキャップ部断面(図2参照)と垂直となる位置に設定されている。
【0022】
X線の照射中心軸線Bに対し平行な方向において、図5及び図6に示すように、第1測定テーブル4には、ボトル缶3を挟む位置に位置決め板5と位置決めプッシャ6とが、互いに対向して設置されている。位置決め板5は固定面としてボトル缶3の外周面に当接させてボトル缶3を第1測定箇所に位置決めするためのものである。また、位置決めプッシャ6は当て板手段として、第1測定テーブル4上に載せたボトル缶3を位置決め板5に対して押し付けて位置決めするためのものであって、先端部は図5に示すように、V字状に開いた形状とされており、エアーシリンダなどの直動型のアクチュエータ8の駆動ロッド9の先端部に取り付けられている。
【0023】
基準ブロック13は、図7に示すように、コ字状の形状をなす薄い板状の金属部材であり、X線の照射中心軸線Bに対して直交する方向に配置されることになる(図3参照)。特に、基準ブロック13の配置される位置はボトル缶3の口部と前記キャップ3aとの嵌合部に近接し、位置決めされたボトル缶3の軸線の上方位置になる。そして、ボトル缶3が拡大測定位置イ(第1測定テーブル4上)に位置決めされた後、基準ブロック13は下降してキャップ天面3bに当接又はストッパーによりキャップ天面3bに隣接した位置に停止できるようにリニアスライダ13aに上下動可能に設置されている。ただし、基準ブロック13は後述する全形透視時である全体検査位置では使用されないので拡大測定位置イだけに設けられている。
【0024】
図4に示すように、ローダー22はX線の照射中心軸線Bに対して平行に設けられているレール17上をリニアスライダ15を介して移動可能に設けられており、ボトル缶3の部分拡大検査位置イから全体検査位置ロへの移動を迅速に行えるようになっている。また、ローダー22上にはケーブルベア19と、ボールタイプのピストンに準じた機構を備えているロッドレスシリンダ21が並列して取り付けられている。ロッドレスシリンダ21にはアーム23が取り付けられており、アーム23の端部には上下動用のアクチュエータ25aと把持用のアクチュエータ25bとを備えたハンド25が設置されており、ハンド25にはボトル缶3を把持するためのチャック部27が設けられている(図8参照)。
【0025】
ハンド25の詳細が、図9から図11に示されている。図9に示すように、チャック部27は、ボトル缶3を把持する内側部分が左右対称な円弧形状をなした二つのチャック部材27a,27bから構成されており、把持用アクチュエータ25bの動作により、チャック部材27bに対してチャック部材27aが近接離間する。また、ボトル缶3を把持したときに接触する内側部分の円弧形状は四つのローラからできている。
【0026】
チャック部材27aには、図9及び図11に示すように、パルスモータ31が取り付けられている。パルスモータ31はチャック部材27a内の一つのローラ29と係合すると共に、中間体33とも係合している。そして、この中間体33は他の一つのローラ29と係合している(図10参照)。そのため、パルスモータ31が回転すると、パルスモータ31側の二つのローラ29が回転することになる。
【0027】
また、チャック部材27bにはパルスモータ31は取り付けられてはおらず、ローラ29同士の間にフォトセンサ35が取り付けられている。このフォトセンサ35により、チャック部27にボトル缶3が存在するか否かを判別することになる。さらに、チャック部27でボトル缶3を把持したときチャック部材27a側のローラ29が回転することによりチャック部材27b側のローラ29もつ0れ回転することになり、ボトル缶3を缶軸中心に回転させることが可能になる。
【0028】
全体検査位置ロである第2測定テーブル37は、図4及び図12に示すように、第1測定テーブル4と同様に、ボトル缶3の位置決めを行うためにボトル缶3が位置決めされるべき位置を挟んで位置決め板42と位置決めプッシャ44とが、互いに対向して配置されている。また、図12に示すように、第2測定テーブル37は、第2測定テーブル37の下部に設置されているスライドテーブルである直動型アクチュエータ39によって矢印方向に移動可能になっている。直動型アクチュエータ39の端部はサンプリング&リジェクトコンベア47に隣接する位置(ボトル缶3の出口側)まで延びている。直動型アクチュエータ39の端部に対向してロータリーアクチュエータ43が設置されている。ロータリーアクチュエータ43には返却ポケットレバー45が取り付けられており、ロータリーアクチュエータ43の中央部を中心にサンプリング&リジェクトコンベア47の方へ回動可能になっている。返却ポケットレバー45の先端には返却ポケットレバークランプ41が設けられており、直動型アクチュエータにより移動してきた第2測定テーブル37上のボトル缶3をシリンダ41aの操作により把持することが可能となっている。
【0029】
つぎに、本発明のキャップの気密性検査装置の計測室50内の機器の配置と接続状況を説明する。図13には計測室50内の各機器間の接続状況(信号の送受状況)が示されている。計測室50の温度を一定に保つために計測室50の上部にはクーラー59が設けられている。ハンドリングユニット51の動作を外から確認できるように窓ガラス(図示せず)が設けられている。その隣にはハンドリングユニット(回転手段及び搬送手段)等を操作するための操作パネル61が設置されている。また、計測室50の下方にはX線発生器1を制御するためのX線制御装置62が設けられている。シーケンサ53の指令をX線制御装置62へ伝達するための制御ユニット63もX線制御装置62に隣接して設けられている。
【0030】
制御室52は計測室50内の機器を制御する働きを果たしている。シーケンサ53は制御ユニット63及びハンドリングユニット51を制御するために設けられている。パソコン56はプリンター64、シーケンサ53及び画像処理装置57を制御するために設けられている。また、画像処理装置57はCCDカメラのビデオ出力信号を取り込み、デジタルデータに変換後、コントラスト調整、輪郭強調処理、及び画質改善処理などの画像整形処理をパソコン56からの指令により行う。また、画像整形された映像をビデオ映像出力コネクター端子よりパソコン56のビデオチャプチャーボード(図示せず)に入力し測定処理が行れることになる。
【0031】
つぎに上述したキャップの気密性検査装置の動作を図14に示すフローチャートに基づいて説明する。キャップの気密性検査装置に隣接して設けられたサンプリング&リジェクトコンベヤー47上を搬送されて所定位置で停止しているボトル缶3は、ハンド25のチャック部27によってその外周部で把持される。このとき、チャック部27のフォトセンサ35によりボトル缶3を把持しているか否か判定される(ステップS1)。そして、ボトル缶3を把持していればチャック部27はハンド25によって引き上げられた状態で、第1測定テーブル4の上方に移動し、ここでハンド25が下降動作することによりボトル缶3が第1測定テーブル4の上に載せられる(ステップS2)。この状態でX線発生器1より軟X線をボトル缶3に照射すると共に、ボトル缶3をチャック部27で把持し、回転させることにより、ボトル缶3とキャップ3aとの嵌合部のねじ開始位置を検出し(ステップS3)、軟X線の照射を停止する。具体的には、画像処理装置57を用いてねじ山個数を認識するイメージセンサ(不図示)によりねじ開始位置の検出が行われる。
【0032】
チャック部27によるボトル缶3の外周部の把持が解除された後、位置決めプッシャ6がアクチュエータ8によって動作させられて位置決め板5側に移動する。そして、ボトル缶3の外周面を位置決めプッシャ6によって押すことによって、その反対側の外周面を位置決め板5に押し付けてボトル缶3の位置決めが終了する(ステップS4)。このとき嵌合部のねじ開始位置が基準位置としてX線発生器1からカメラ2に至る軟X線の照射中心軸線にほぼ一致させられ、ボトル缶3の位置決めが行われることになる。そして、ボトル缶3の位置決めが完了した後に第1測定テーブル4の側面に設けられたリニアスライダ13aに取り付けられた基準ブロック13が下降してキャップ嵌合部3aの近傍であるキャップ天面3bの上方に併置される。
【0033】
このようにしてボトル缶3の拡大測定位置イでの位置決めが完了すると、ボトル缶3とキャップ3aとの嵌合部はX線発生器1からカメラ2に至る軟X線の照射中心軸線にほぼ一致しており、この状態で軟X線は、嵌合部の接線方向に向けて照射されることになる(ステップS5)。そして、画像処理装置57により画像整形処理、画像改善及びコントラスト強調が行われる(ステップS6)。ここで、画像整形処理とは、一般的に画像の積分処理(重ね合わせ)によるノイズの除去処理を意味しており、画像改善とは、一般に画像データの積分処理やエッジ処理(輪郭強調)などの画像を改善する処理を意味しており、コントラスト強調とは、一般にエンハンス処理と呼ばれる処理で、明暗処理の再設定による不明瞭部を明瞭にする処理を意味している。
【0034】
以上の処理が終了すると、つぎに画像処理装置57によりキャリブレーションが行われる(ステップS7)。キャリブレーションとは、一般に画像処理で使う画素単位のスケーリング(寸法)の較正処理を意味している。そして、このキャリブレーションは測定中は定期的に行われ安定した測定精度を保つ。実際のキャリブレーションでは、画像処理装置57によるキャップ嵌合部3aのX線透視画像の取り込みの際に、図7(A)に示すように、同時に基準ブロック13の画像も取り込み基準ブロック13の水平基準部(X軸)及び垂直基準部(Y軸)の画素数を数える。その際、基準ブロック13の水平基準寸法と垂直基準寸法は予め定められているので、それぞれの基準寸法を画素数で除算して水平方向(X軸方向)及び垂直方向(Y軸方向)の画素1個当たりの大きさ(mm/画素)が算出される。
【0035】
そして、各測定個所の画素数を数え、その画素数にキャリブレーション処理で求めた画素1個当たりの大きき(mm/画素)を乗算して、各測定個所の寸法を算出することになる(ステップS8)。具体的な測定個所としてはキャップ天面高さ(T)、口部カール外径(D)、カール高さ(H)、トップクリアランス(TC)、サイドクリアランス(SC)、傾斜クリアランス(AC)、サイドシール部コーナーのX−Y座標である。これらの演算は、パソコン56により予め定められたプログラムに従って実行される。
【0036】
つぎに、金属製ボトルの口部とライナー部材との接触面の気密状態を検査する処理工程に入る。ここでは、X線透過映像を2値化した数値を用い、例えば数値0(暗い)から254(明るい)で変化させることになる。この数値は映像信号であるアナログ信号を2値化(デジタル信号)データに変換したものである。この処理工程では、カール天面3fからキャップ天面3bまでの画像をチェックする(ステップS9)。さらに閾値の範囲内に2置化データがあるか否かが判断される(ステップS9−1)。
【0037】
図7(B)は2値化した濃度変化量を示し、aが閾値の範囲内であれば良とし、その範囲外のbであれば不良であることを示している。そして、ボトル缶3の口部表面と相接するライナー部材100の表面との間の境界部分に成形不良部分、つまりその境界部分に微小隙間Zが存在している場合には、その隙間部分Zを通過した透視画像の2値化データの変化量がその境界部分(カール天面3f上)で大きく変化する(図7のbの幅の部分)。透視映像では、そのような微小隙間Zは白く(明度が高く)現れる。このような微小隙間Zがボトルとキャップ3aとの嵌合部に存在すれば、各測定部位の寸法が適正範囲内であっても、嵌合部の気密性が不良と判別されることになる(ステップS10)。
【0038】
具体的には、アルミ缶の場合であれば閾値(スライスレベル)である2値化データの上限値から下限値の範囲としては50から100が正常品、150から200が不良品と設定される。ただし、この閾値は画像処理装置57によるコントラストの調整等の画像処理の状態により変化するため、画像処理した後の所定の金属製ボトルの基準点の濃度を計測することにより改めて設定されることになる。
【0039】
そして、上記の各測定部位の寸法検査及びキャップ嵌合部の気密状態の検査を一つのキャップ嵌合部3aに対して45度毎に円周8箇所のそれぞれで行うことになる。そのため、ボトル缶3を位置決めしていた位置決めプッシャ6の押圧を解除し、位置決めプッシャ6をボトル缶3から離し、チャック部27でボトル缶3を把持しチャック部材27aに設置されているパルスモータ31によりローラ29を回転させボトル缶3を所定の角度(45度)回転させる。そして、再度位置決めプッシャ6の押圧によりボトル缶3を位置決めする。このような動作を上記の検査のために繰り返すことになる(ステップS11)。また、このように本実施の形態では円周8箇所(分割数8)について上記の検査を行っているが、これは円周360度のうち、45度の範囲を1回のX線透視画像で検査できる範囲に設定しているからである。従って、45度より狭い、例えば30度の範囲に拡大してX線透視画像で検査する場合には2値化の精度が上がり、その分検査精度を向上させることができる。ただし、1回のX線透視画像で検査できる範囲を広げると(検査範囲の角度を広げると)、それだけ分割数も少なくなり、検査時間が短縮されるが、その反面検査精度は低下する傾向にある。
【0040】
以上で第1測定テーブル4での計測(検査)は終了する。ボトル缶3を位置決めしていた位置決めプッシャ6の押圧を解除し、直動型のアクチュエータ8により位置決めプッシャ6をボトル缶3から離す。チャック部27がボトル缶3を把持しハンド25がアクチュエータ25aの動作により上昇させられる。ハンド25を設置してあるローダー22が、図4に示すように、リニアスライダ15を介してスライドレール17上を矢印の方向へ移動する。チャック部27で把持されたボトル缶3が全形測定位置ロ(第2測定テーブル37上)に到達したところでローダー22のスライドレール17上の移動が停止する。ハンド25が第2測定テーブル37に向かい下降する。第2測定テーブル37のボトル缶3が位置決めされるべき位置に到達したときに、チャック部27のチャック部材27a、27bが開きボトル缶3を離す(ステップS12)。
【0041】
ボトル缶3が第2測定テーブル37の位置決め位置に配置されると、第1測定テーブル4に設置されている位置決め板5及び位置決めプッシャ6と同様の働きをなす位置決め板42及び位置決めプッシャ44を作動させ、ボトル缶3を位置決め位置に保持する。具体的には、位置決めプッシャ44がアクチュエータ(不図示)によって動作させられて位置決め板42側に移動し、ボトル缶3の外周面を位置決めプッシャ44によって押して、ボトル缶3の反対側の外周面を位置決め板42に押し付けてボトル缶3の位置決めを終了し、ボトル缶3の保持が完了する(ステップS13)。このように第2測定テーブル37で位置決め板42及び位置決めプッシャ44がボトル缶3の位置決め、保持を行っている間に、ローダー22はリニアスライダ18を介してスライドレール17上を移動して第1測定テーブル4の位置に戻る(ステップS14)。
【0042】
一方、ボトル缶3を載せた第2測定テーブル37は直動型アクチュエータ39により移動(リニアスライド移動)し、ボトル缶3とキャップ3aとの嵌合部がX線発生器とカメラ2との間のX線照射中心軸線Bとほぼ一致する位置になるように直動型アクチュエータ39により調整される(ステップS15)。ボトル缶3とキャップ3aとの嵌合部がX線照射中心軸線Bとがほぼ一致した位置に到達したときにキャップ全体がX線透視画像として撮影される(ステップS16)。以上でボトル缶3とキャップ3aとの嵌合部の撮影は終了する(X線発生器は「OFF」となる)。この撮影により、キャップ全形を観察し、ボトル缶の口部及びねじ部等の成形不良、変形の有無を目視で確認できる。
【0043】
つぎに、第2測定テーブル37は直動型アクチュエータ39によりボトル缶3の出口側に移動(リニアスライド移動)し、サンプリング&リジェクトコンベア47に隣接する位置で停止する(ステップS17)。そして、ボトル缶3を位置決めしていた位置決めプッシャ44の押圧を解除し、位置決めプッシャ44をボトル缶3の外周部から離す。ロータリーアクチュエータ43に取り付けられた返却ポケットレバー45がボトル缶3の方へ回動する。ボトル缶3の位置で返却ポケットレバークランプ41がボトル缶3を把持できるように、ピストン部41aが後退してボトル缶3を挟み込む(ステップS18)。
【0044】
ボトル缶3を挟み込むと、返却ポケットレバークランプ41はボトル缶3を把持した状態で返却ポケットレバー45の上昇、回動によりリジェクトコンベア47に向かう(ステップS19)。サンプリング&リジェクトコンベア47上に到達した返却ポケットレバー45は下降し、返却ポケットレバークランプ41ではピストン部41aが後退し、返却ポケットレバークランプ41が開き、ボトル缶3がサンプリング&リジェクトコンベア47に返却される。ボトル缶3の返却が完了すると返却ポケットレバー45は上昇し、回動することによって元の位置に戻る(ステップS20)。
【0045】
また、ボトル缶3の返却と同時にローダー22も最初の位置へ戻る動作を並行して行うことができ、1台のローダー22で搬入、排出するよりも検査効率が上がる。第1測定テーブル4の位置に戻ったローダー22ではローダー22に取り付けられたハンド25が上昇した状態でロッドレスシリンダ21上を移動し、サンプリング&リジェクトコンベヤ47の手前で停止する(ステップS21)。そのとき、ハンド25が下降しチャック部27が開きサンプリング&リジェクトコンベヤ47上に載っている新たなボトル缶3を把持する(ステップS22)。以上の測定(検査)を測定すべき複数のボトル缶3全てに行うためにこのような動作を繰り返すことになる。
【0046】
なお、この発明は上述した具体例に限定されないのであって、測定対象である金属製ボトルの形状は、要は、口部が胴部に相当する部分から突出し、その口部にキャップが、ライナー部材を挟んで取り付けられるボトルであればよい。また、ライナー部材表面の成形不良部分を検出するだけであれば、閾値を設定せず、微分処理で隣合うデータの輝度変化量の最大値を求めるようにしても良いが、測定部位の寸法を計測する場合には、スライスレベルを設定した方が有利である。
なおまた、ボトル缶がスチール製の場合にも適用可能である。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、キャップねじ開始位置を基準位置としているため、基準位置に基づいて各金属製ボトルのX線透視画像の比較を行うことになるので各金属製ボトルの同じ測定部位の比較が可能になり測定不良の見極めが容易になる。また、金属製ボトルの円周360度を所定角度に分割し、その所定角度毎にX線透視画像の検査を行うため、所定角度だけ一箇所につきX線透視画像の検査を行う場合に比べ検査量が増し正確な検査を行うことができる。さらに、基準ブロックの寸法(水平基準寸法と垂直基準寸法)及び画素数により画素1個当たりの大きさを求め、X線透視画像の検査時に金属製ボトルの各測定部位の画素数を数え、その画素数を基準ブロックに基づき求めた画素1個当たりの大きさと乗算することにより各測定部位の寸法を容易に求めることできる。また、ライナー部材の金属製キャップの天面と相接している部分から金属製ボトルの口部表面と相接している部分の厚み方向における透視画像、特に金属製ボトルのカールさせた口部の透視画像により、ライナー部材の気密性の適否を容易に判別可能となる。また、気密性の適否を確実に行うためにライナー部材の厚み方向で濃淡画像の濃度変化量を測定することで、透視画像を併用して気密性不良を、非破壊でより正確にかつ自動検査することができる。
【0048】
また、請求項2に記載された発明によれば、金属製ボトルの回転及び搬送の動作を人手を介さず全自動で行え、また、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0049】
さらに、請求項3に記載された発明によれば、金属製ボトルの口部と金属製キャップとの嵌合部の各測定部位を測定できると共に、金属製ボトルの口部の先端面に接触するライナー部材の濃淡画像の濃度変化量を測定し、ライナー部材の成形不良(ライナー表面の波打ち等の成形不良)に起因する気密性不良も判別できる。そのため、金属製ボトルの口部表面と相接するライナー部材の表面との間に成形不良部分が存在し、その境界部分に微小隙間を形成している場合には、その隙間部分を通過したX線透過量が、つまり透視画像の2値化データの変化量がその境界部分で大きく変化し、X線透過量が多くなる。その結果、各測定部位の寸法が適性範囲あるかどうかに拘わらず、広角的にボトルとキャップとの嵌合部の気密性を不良として判別することができる。
【0050】
そして、請求項4に記載の発明によれば、コントラスト調整(画像重ね回数;通常の画像重ね回数は100回程度)等の画像処理にライナー部材の濃度差を対応させて変化させることにより、キャップの気密性をより正確に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のキャップの気密性検査装置の基本原理を示す側面図である。
【図2】 ライナー部材を介したボトルとキャップとの嵌合部の断面図である。
【図3】 本発明のキャップの気密性検査装置の平面図である。
【図4】 本発明のキャップの気密性検査装置の側面図である。
【図5】 ボトル缶の位置決め手段の正面図である。
【図6】 ボトル缶の位置決め手段の側面図である。
【図7】 (A)は基準ブロックと、ライナー部材を介したボトルとキャップとの嵌合部の部分拡大透視画像を示す図、(B)は2値化変換した濃度変化量を示す図である。
【図8】 ボトル缶を測定位置まで搬送する搬送手段の側面図である。
【図9】 回転手段の平面図である。
【図10】 回転手段の側面図である。
【図11】 回転手段の正面図である。
【図12】 ボトル缶を排出する搬送手段の平面図である。
【図13】 各機器間の接続状況(信号の送受状況)が示すブロック図である。
【図14】 本発明のキャップの気密性検査装置の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1…X線発生器、 2…カメラ、 3…ボトル缶、 4…第1測定テーブル、5…位置決め板、 6…位置決めプッシャ、 7…直線ガイド7、 8…直動型のアクチュエータ、 9…駆動ロッド、 10…ガイド軸、 13…基準ブロック、 15…リニアスライダ、 17…スライドレール、 21…ロッドレスシリンダ、 22…ローダー、 25…ハンド、 27…チャック部、 29…ローラ、 31…パルスモータ、 37…第2測定テーブル、 41…返却ポケットレバークランプ、 43…ロータリーアクチュエータ、 45…返却ポケットレバー。

Claims (4)

  1. 金属製ボトルの口部に螺着され、該金属製ボトルの口部をライナー部材を介して密封する金属製キャップの密着性を検査する際に、基準ブロックと共に前記金属製ボトルの口部をX線発生器と映像管との間に垂直に位置させ、X線発生器からX線を基準ブロックと前記金属製ボトルの口部とに投射し、得られた画像に基づいて、前記金属製ボトルの口部と金属製キャップとの嵌合部の適否を判別するキャップの気密性検査装置において、
    前記金属製ボトルの外周部を把持して、所定角度毎に回転させ、前記嵌合部の断面を複数に分割映像可能にする回転手段と、
    前記嵌合部と基準ブロックとの透視画像を撮像し、得られた透視画像に基づいて各測定部位の寸法を求める演算手段と、
    前記金属製キャップの天面と金属製ボトルの口部表面との間に介在されている前記ライナー部材の画像の濃淡に基づいて前記ライナー部材と前記口部との間の気密性を判別する画像解析手段と
    を備えていることを特徴とするキャップの気密性検査装置。
  2. 前記回転手段は、前記金属製ボトルを受け取って測定位置まで搬送すると共に、前記X線発生器と前記映像管との間に前記金属製ボトルを保持するための位置決め手段とを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のキャップの気密性検査装置。
  3. 金属製ボトルの口部に螺着され、該金属製ボトルの口部をライナー部材を介して密封する金属製キャップの気密性を検査するキャップの気密性検査方法において、
    前記金属製ボトルの口部と前記金属製キャップとの嵌合部に近接する位置に基準ブロックを併置し、前記金属製ボトルの軸線に対して垂直方向からX線を照射し、前記嵌合部と前記基準ブロックとの透視画像を映像管にて撮像し、前記基準ブロックの透視画像による前記基準ブロックの画素の大きさに基づいて前記嵌合部内部の各測定部位の寸法を演算する工程と、
    前記金属製ボトルの口部の先端部と前記金属製キャップの天板部とに挟まれた前記ライナー部材の検査部位のX線透過量に対応した濃淡画像の濃度変化量を2値化データに変換する工程と、
    前記金属製ボトルの口部の先端部と前記金属製キャップの天板部との間のライナー部材の厚み方向における濃度変化量の上限値と下限値との差を求め、その値が予め定めた閾値の範囲内にあるか否かを計測して前記金属製キャップによる気密性の適否を判別する工程とを含むことを特徴とするキャップの気密性検査方法。
  4. 前記閾値を金属製ボトルの部位の基準点の透視画像の濃度から相対的に変化させることを特徴とする請求項3に記載のキャップの気密性検査方法。
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