JP3551363B2 - 電子錠システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信端末である例えば携帯電話器との間で通信回線を通じて暗証番号の受け渡しを行うことにより、電子錠の開制御を行う電子錠制御手段を有する電子錠システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、住宅の玄関ドアなどに電子錠が取り付けられるようになってきている。
電子錠の開閉については、専用の電子キーを用いて開閉する場合の他、暗証番号等を入力することによって開閉可能となっている。また、最近では、携帯電話器も急速に普及しており、この携帯電話器から自宅の電子錠システムに電話をかけ、暗証番号などを入力することで、電子錠を開けることができるようになっている。
【0003】
ところで、このような携帯電話器を利用したセキュリティシステムとして、例えば特開平11−120398号公報に記載のセキュリティシステムがある。
このセキュリティシステムは、携帯電話器からの発信に応答して、その携帯電話器の電話番号と予め登録されている電話番号とを照合し、この照合から発信者が登録者であるか否かを認証するようになっている。
【0004】
このセキュリティシステムは、例えば駐車場のゲートの通行を管理するセキュリティシステムに適用されるものであり、住宅の電子錠のようなより高い安全が要求されるものではないため、電話番号の照合のみとなっている。
つまり、より高い安全が要求される住宅の電子錠では、この他にも暗証番号の入力を要求し、入力された暗証番号と予め登録されている暗証番号とが一致したときに初めて、電子錠を開くようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電子錠システムでも、その暗証番号を他人に知られてしまうと、誰でも簡単に電子錠が開けられるため、十分なセキュリティ対策とはなっていないのが現状である。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、最初の暗証番号を他人に知られたとしても、電子錠としての安全性を確保できる、より安全性の高い電子錠システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の電子錠システムは、通信端末との間で通信回線を通じて暗証番号の受け渡しを行うことにより、電子錠の開制御を行う電子錠制御手段を有する電子錠システムにおいて、予め設定された回線番号を記憶する回線番号記憶手段と、予め設定された第1の暗証番号を記憶する第1の暗証番号記憶手段と、予め用意された複数のルール番号に対応して第2の暗証番号を生成する暗証番号生成手段と、前記複数のルール番号から1つのルール番号を選択するルール番号選択手段とを備え、前記電子錠制御手段は、通信端末からの着信時、通信端末から送信されてくる暗証番号を受信すると一旦回線を切断して、その受信した暗証番号と第1の暗証番号記憶手段に記憶されている第1の暗証番号とを比較し、両暗証番号が一致する場合には、回線番号記憶手段に記憶されている回線番号に発信するとともに、ルール番号選択手段により選択された1つのルール番号をその発信した回線番号の通信端末に送信し、かつ選択されたルール番号に対応する第2の暗証番号を暗証番号生成手段にて生成し、この生成した第2の暗証番号と、通信端末から送信されてくる次の暗証番号とを比較し、両暗証番号が一致したときに電子錠の開制御を行うことを特徴とする。すなわち、第1の暗証番号を照合後、電子錠システム側から回線番号記憶手段に記憶されている回線番号(電話番号)に対して発信を行って、第2の暗証番号を入力するためのルール番号を送信するように構成している。すなわち、第3者が電話番号の異なる携帯電話器から電子錠システムに発信を行い、正しい第1の暗証番号を入力したとしても、第2の暗証番号を入力するためのルール番号が送られてこないので、その第3者が第2の暗証番号を知っていたとしても、電子錠を開けることができないようになっている。
【0009】
また、本発明の電子錠システムは、上記構成において、電子錠制御手段は、通信端末から送信されてくる暗証番号と第1の暗証番号記憶手段に記憶されている第1の暗証番号とが一致しない場合、または通信端末から送信されてくる次の暗証番号と暗証番号生成手段で生成された第2の暗証番号とが一致しない場合には、回線番号記憶手段に記憶されている回線番号に対して発信を行うことを特徴とする。このような発信を行うことで、使用者とは異なる悪意の第3者が、異なる通信端末を使用して本電子錠システムを開錠しようとしたことを、いち早く使用者に知らせることができる。また、本発明の電子錠システムは、上記各構成において、通信端末として携帯電話器を利用することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の電子錠システムのシステム構成図である。
この電子錠システムは、通信回線(公衆電話回線や専用の通信回線等)Lに接続される回線接続部11を備えており、この回線接続部11にシステム全体を制御する電子錠制御部12が接続されている。本実施形態の電子錠システムには固有の電話番号が定められており、その電話番号に基づいて、回線接続部11と外部の携帯電話器21との間の無線電話回線の接続/切断が行われるようになっている。
【0011】
この電子錠制御部12には、特定の回線番号を記憶する回線番号記憶部13、特定の第1の暗証番号を記憶する第1の暗証番号記憶部14、複数のルール番号から1つのルール番号を選択するルール番号選択部15、および選択されたルール番号に対応して第2の暗証番号を生成する暗証番号生成部16がそれぞれ双方向に接続されている。
【0012】
また、電子錠制御部12には、回線番号記憶部13に記憶させる回線番号や、第1の暗証番号記憶部14に記憶させる暗証番号等を入力するためのテンキーや各種機能キーを有するキー入力部17が接続されており、電子錠制御部12からは、図示しないドア等に取り付けられた電子錠に対して開制御信号が出力されるようになっている。
上記構成において、電子錠制御部12、ルール番号選択部15および暗証番号生成部16は、コンピュータ上で動作するソフトウエアを含んで構成されている。
【0013】
ここで、回線番号記憶部13に記憶させる回線番号は、原則としてこの電子錠システムを使用する使用者の所有する携帯電話器21の電話番号とする。この電話番号の登録は、キー入力部17のテンキー等を用いて行われる。
また、第1の暗証番号記憶部14に記憶させる暗証番号は、使用者が任意に登録できるようになっている。その登録は、キー入力部17のテンキー等を用いて行われる。登録される第1の暗証番号は、本実施の形態では4桁の暗証番号とし、ここでは一例として「1234」とする。ただし、4桁に限る必要はない。
【0014】
また、本実施の形態では、ルール番号1、ルール番号2、ルール番号3、ルール番号4の4つのルール番号が予め用意されており、ルール番号選択部15は、この4つのルール番号の中から適当な1つのルール番号を選択するようになっている。選択する方法は、本実施の形態では、乱数をふって決めている。
暗証番号生成部16は、選択されたルール番号に対応して第2の暗証番号を生成するブロックであり、暗証番号生成プログラムに従って、上記の4つのルール番号のそれぞれに対応した第2の暗証番号を生成する。
【0015】
ここで、第1の暗証番号が上記の「1234」である場合、各ルール番号が選択された場合には、次のようにして第2の暗証番号を生成する。
ルール番号1:(第1の暗証番号)(1+2+3+4)=123410
ルール番号2:(1+2+3+4)(第1の暗証番号)=101234
ルール番号3:(第1の暗証番号)(1+2)(3+4)=123437
ルール番号4:(1+2)(3+4)(第1の暗証番号)=371234
【0016】
すなわち、ルール番号1では、第1の暗証番号の後に、その第1の暗証番号の全ての数字を単純に加算した数字(1桁の場合には前に0を付けて2桁とする)を付加して、6桁の第2の暗証番号を生成する。
また、ルール番号2では、第1の暗証番号の前に、その第1の暗証番号の全ての数字を単純に加算した数字(1桁の場合には前に0を付けて2桁とする)を付加して、6桁の第2の暗証番号を生成する。
【0017】
また、ルール番号3では、第1の暗証番号の後に、その第1の暗証番号の前2桁の数字を単純に加算した数字(加算後の数字が2桁になる場合には1桁目の数字のみ)と、後ろ2桁の数字を単純に加算した数字(加算後の数字が2桁になる場合には1桁目の数字のみ)とを付加して、6桁の第2の暗証番号を生成する。
また、ルール番号4では、第1の暗証番号の前に、その第1の暗証番号の前2桁の数字を単純に加算した数字(加算後の数字が2桁になる場合には1桁目の数字のみ)と、後ろ2桁の数字を単純に加算した数字(加算後の数字が2桁になる場合には1桁目の数字のみ)とを付加して、6桁の第2の暗証番号を生成する。
【0018】
なお、上記4つのルールは、携帯電話器21を使用する使用者が覚えやすいように、第1の暗証番号のみを用いてこれを適宜加工することで第2の暗証番号を生成できるように決めているが、必ずしも第1の暗証番号のみを用いて第2の暗証番号を生成する必要はない。例えば、第1の暗証番号と、この第1の暗証番号と全く関係の無い数字の組み合わせによって6桁の第2の暗証番号を生成するようにしてもよい。また、6桁に限る必要もなく、第1の暗証番号と同様の4桁等であってもよい。ただし、セキュリティの面から言えば、桁数が多い程セキュリティが高いと言えるので、使用者が覚えられる範囲内において桁数を任意に増やすことは可能である。
【0019】
次に、上記構成の電子錠システムにおいて、外出先等から携帯電話器21を使用して電子錠を開制御する場合の処理動作について、図2ないし図4に示すフローチャートを参照して説明する。ただし、図2は第1の処理動作に対応した携帯電話器および電子錠システムのフローチャート、図3は第2の処理動作に対応した携帯電話器および電子錠システムのフローチャート、図4は第3の処理動作に対応した携帯電話器および電子錠システムのフローチャートである。以下、各処理動作に分けて説明する。ただし、回線番号記憶部13には、すでに対応する携帯電話器21の電話番号(例えば、「987−6543」)が記憶されており、第1の暗証番号記憶部14には、第1の暗証番号「1234」が記憶されているものとする。
【0020】
[第1の処理動作]
使用者が、電子錠を開けるために、携帯電話器21から電子錠システムの電話番号を入力して発信を行うと(ステップS1)、電子錠システムの回線接続部11は、この着信に応答して(ステップS21でYesと判断されると)、携帯電話器21との間で無線電話回線の接続を行い(ステップS22)、一定時間(例えば、10秒等)の間、携帯電話器21からの暗証番号の受信待ちとなる(ステップS23、S24)。
【0021】
携帯電話器21の使用者は、この回線接続を確認すると(ステップS2)、第1の暗証番号を入力して発信を行う(ステップ3)。
一方、電子錠システム側では、回線接続後に携帯電話器21側から送信されてくる暗証番号を受信すると(ステップS23でYesと判断されると)、この受信した暗証番号と、第1の暗証番号記憶部14に記憶されている第1の暗証番号とを比較する(ステップS25)。その結果、両暗証番号が一致する場合(ステップS25でYesと判断された場合)には、次に、ルール番号選択部15によって、予め決められた4つのルール番号の中から乱数をふって1つのルール番号を選択し(ステップS26)、その選択したルール番号を携帯電話器21側に送信する(ステップS27)。また、暗証番号生成部16では、ルール番号選択部15で選択されたルール番号に対応する第2の暗証番号を生成する(ステップS28)。
【0022】
具体的には、ルール番号選択部15により選択されたルールがルール番号1であったとすると、このルール番号1の情報が携帯電話器21側に送信される。また、暗証番号生成部16では、このルール番号1を利用して、上記した如く第2の暗証番号を生成する。すなわち、第1の暗証番号である「1234」を用いて、(第1の暗証番号)(1+2+3+4)=123410のように6桁の第2の暗証番号を生成し、これを図示しない内部メモリに一時記憶する。この後、一定時間(例えば、10秒等)の間、携帯電話器21からの暗証番号の受信待ちとなる(ステップS29、S30)。
【0023】
携帯電話器21側では、電子錠システム側から送信されてきたルール番号1を受信して(ステップS4)、表示窓に表示する。携帯電話器21の使用者は、この表示窓に表示されたルール番号1を見て、このルール番号1に対応する第2の暗証番号を入力し、発信を行う(ステップ5)。
一方、電子錠システム側では、携帯電話器21側から送信されてくる暗証番号を受信すると(ステップS29でYesと判断されると)、この受信した暗証番号と、内部に記憶した第2の暗証番号(123410)とを比較する(ステップS31)。その結果、両暗証番号が一致すると(ステップS31でYesと判断されると)、電子錠制御部12は図示しない電子錠に対して開制御信号を出力し、電子錠を開くことになる(ステップS32)。
【0024】
なお、回線接続後、一定時間(10秒等)が経過しても携帯電話器21側から第1の暗証番号が送信されてこなかった場合(ステップS24でYesと判断された場合)、受信した暗証番号と第1の暗証番号とが一致しなかった場合(ステップS25でNoと判断された場合)、ルール番号を送信後、一定時間(10秒等)が経過しても携帯電話器21側から第2の暗証番号が送信されてこなかった場合(ステップS30でYesと判断された場合)、受信した暗証番号と第2の暗証番号とが一致しなかった場合(ステップS31でNoと判断された場合)には、いずれも直ちに回線を切断する(ステップS33)。この後、電子錠制御部12は、回線記憶部13に記憶されている回線番号に対して発信を行い、電子錠の開制御操作があったことを携帯電話器21に送信する(ステップS34)。
【0025】
ステップS34において、携帯電話器21に対しこのような送信を行うのは、使用者とは異なる悪意の第3者が、異なる携帯電話器を使用して本電子錠システムを開錠しようとした可能性があるため、これをいち早く使用者に知らせることで、使用者による迅速な対応を可能とするためである。
また、上記の処理動作でも分かるように、第2の暗証番号は最初から決まっているものではなく、その都度電子錠システム側で乱数をふって決めているので、セキュリティ面においても安全性の高いシステムとなっている。
【0026】
次に、本発明の電子錠システムにおける第2の処理動作について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。この第2の処理動作では、第1の暗証番号および第2の暗証番号の照合だけでなく、電話番号の照合も行うことで、上記第1の処理動作よりもセキュリティの高い処理動作となっている。
【0027】
[第2の処理動作]
使用者が、電子錠を開けるために、携帯電話器21から電子錠システムの電話番号を入力して発信を行うと(ステップS1)、電子錠システムの回線接続部11は、この着信に応答して(ステップS41でYesと判断されると)、携帯電話器21との間で無線電話回線の接続を行う(ステップS42)。この後、電子錠制御部12は、受信した携帯電話器21の電話番号と、回線番号記憶部13に記憶されている電話番号(987−6543)とを比較する(ステップS43)。因みに、相手側である携帯電話器21の電話番号は、電話会社による発信者番号通知サービスの機能を利用することで取得することができる。この比較の結果、両番号が一致する場合(ステップS43でYesと判断された場合)には、次に、一定時間(例えば、10秒等)の間、携帯電話器21からの暗証番号の受信待ちとなる(ステップS44、S45)。
【0028】
携帯電話器21の使用者は、この回線接続を確認すると(ステップS2)、第1の暗証番号を入力して発信を行う(ステップ3)。
一方、電子錠システム側では、回線接続後に携帯電話器21側から送信されてくる暗証番号を受信すると(ステップS44でYesと判断されると)、この受信した暗証番号と、第1の暗証番号記憶部14に記憶されている第1の暗証番号とを比較する(ステップS46)。その結果、両暗証番号が一致する場合(ステップS46でYesと判断された場合)には、次に、ルール番号選択部15によって、予め決められた4つのルール番号の中から乱数をふって1つのルール番号を選択し(ステップS47)、その選択したルール番号を携帯電話器21側に送信する(ステップS48)。また、暗証番号生成部16では、ルール番号選択部15で選択されたルール番号に対応する第2の暗証番号を生成する(ステップS49)。
【0029】
具体的には、ルール番号選択部15により選択されたルールがルール番号2であったとすると、このルール番号2の情報が携帯電話器21側に送信される。また、暗証番号生成部16では、このルール番号2を利用して、上記した如く第2の暗証番号を生成する。すなわち、第1の暗証番号である「1234」を用いて、(1+2+3+4)(第1の暗証番号)=101234のように6桁の第2の暗証番号を生成し、これを図示しない内部メモリに一時記憶する。この後、一定時間の間、携帯電話器21からの暗証番号の受信待ちとなる(ステップS50、S51)。
【0030】
携帯電話器21側では、電子錠システム側から送信されてきたルール番号2を受信して(ステップS4)、表示窓に表示する。携帯電話器21の使用者は、この表示窓に表示されたルール番号2を見て、このルール番号2に対応する第2の暗証番号を入力し、発信を行う(ステップ5)。
一方、電子錠システム側では、携帯電話器21側から送信されてくる暗証番号を受信すると(ステップS50でYesと判断されると)、この受信した暗証番号と、内部に記憶した第2の暗証番号(101234)とを比較する(ステップS52)。その結果、両暗証番号が一致すると(ステップS52でYesと判断されると)、電子錠制御部12は図示しない電子錠に対して開制御信号を出力し、電子錠を開くことになる(ステップS53)。
【0031】
なお、相手側の電話番号と回線番号記憶部13に記憶している電話番号とが一致しなかった場合(ステップS43でNoと判断された場合)、回線接続後、一定時間が経過しても携帯電話器21側から第1の暗証番号が送信されてこなかった場合(ステップS45でYesと判断された場合)、受信した暗証番号と第1の暗証番号とが一致しなかった場合(ステップS46でNoと判断された場合)、ルール番号を送信後、一定時間が経過しても携帯電話器21側から第2の暗証番号が送信されてこなかった場合(ステップS51でYesと判断された場合)、受信した暗証番号と第2の暗証番号とが一致しなかった場合(ステップS52でNoと判断された場合)には、いずれも直ちに回線を切断する(ステップS54)。この後、電子錠制御部12は、回線記憶部13に記憶されている回線番号に対して発信を行い、電子錠の開制御操作があったことを携帯電話器21に送信する(ステップS55)。
【0032】
ステップS55において、携帯電話器21に対しこのような送信を行うのは、使用者とは異なる悪意の第3者が、異なる携帯電話器を使用して本電子錠システムを開錠しようとした可能性があるため、これをいち早く使用者に知らせることで、使用者による迅速な対応を可能とするためである。
【0033】
次に、本発明の電子錠システムにおける第3の処理動作について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。この第3の処理動作では、第1の暗証番号を受信すると一旦回線を切断し、電子錠システム側から携帯電話器側に再度発信を行って第2の暗証番号の受け渡しを行うことで、よりセキュリティの高い処理動作となっている。
【0034】
[第3の処理動作]
使用者が、電子錠を開けるために、携帯電話器21から電子錠システムの電話番号を入力して発信を行うと(ステップS1)、電子錠システムの回線接続部11は、この着信に応答して(ステップS61でYesと判断されると)、携帯電話器21との間で無線電話回線の接続を行い(ステップS62)、一定時間(例えば、10秒等)の間、携帯電話器21からの暗証番号の受信待ちとなる(ステップS63、S64)。
携帯電話器21の使用者は、この回線接続を確認すると(ステップS2)、第1の暗証番号を入力して発信を行う(ステップ3)。
【0035】
一方、電子錠システム側では、回線接続後に携帯電話器21側から送信されてくる暗証番号を受信すると(ステップS63でYesと判断されると)、この時点で回線を一旦切断する(ステップS65)。そして後、この受信した暗証番号と、第1の暗証番号記憶部14に記憶されている第1の暗証番号とを比較する(ステップS66)。その結果、両暗証番号が一致する場合(ステップS66でYesと判断された場合)には、次に、ルール番号選択部15によって、予め決められた4つのルール番号の中から乱数をふって1つのルール番号を選択する(ステップS67)。電子錠制御部12は、1つのルール番号が選択されると、回線番号記憶部13に記憶されている電話番号(987−6543)に対して発信を行い、この発信に対して相手側の携帯電話器21が応答して回線が接続されると(ステップS4−1)、その選択したルール番号を携帯電話器21側に送信する(ステップS68)。また、暗証番号生成部16では、ルール番号選択部15で選択されたルール番号に対応する第2の暗証番号を生成する(ステップS69)。
【0036】
具体的には、ルール番号選択部15により選択されたルールがルール番号3であったとすると、このルール番号3の情報が携帯電話器21側に送信される。また、暗証番号生成部16では、このルール番号3を利用して、上記した如く第2の暗証番号を生成する。すなわち、第1の暗証番号である「1234」を用いて、(第1の暗証番号)(1+2)(3+4)=123437のように6桁の第2の暗証番号を生成し、これを図示しない内部メモリに一時記憶する。この後、一定時間(回線が再び接続されてから、例えば10秒等)の間、携帯電話器21からの暗証番号の受信待ちとなる(ステップS70、S71)。
【0037】
携帯電話器21側では、電子錠システム側から送信されてきたルール番号3を受信して(ステップS4−2)、表示窓に表示する。携帯電話器21の使用者は、この表示窓に表示されたルール番号3を見て、このルール番号3に対応する第2の暗証番号を入力し、発信を行う(ステップ5)。
一方、電子錠システム側では、携帯電話器21側から送信されてくる暗証番号を受信すると(ステップS70でYesと判断されると)、この受信した暗証番号と、内部に記憶した第2の暗証番号(123437)とを比較する(ステップS72)。その結果、両暗証番号が一致すると(ステップS72でYesと判断されると)、電子錠制御部12は図示しない電子錠に対して開制御信号を出力し、電子錠を開くことになる(ステップS73)。
【0038】
なお、最初の回線接続後、一定時間(10秒等)が経過しても携帯電話器21側から第1の暗証番号が送信されてこなかった場合(ステップS64でYesと判断された場合)、受信した暗証番号と第1の暗証番号とが一致しなかった場合(ステップS66でNoと判断された場合)、ルール番号を送信後、一定時間(10秒等)が経過しても携帯電話器21側から第2の暗証番号が送信されてこなかった場合(ステップS71でYesと判断された場合)、受信した暗証番号と第2の暗証番号とが一致しなかった場合(ステップS72でNoと判断された場合)には、いずれも直ちに回線を切断する(ステップS74)。この後、電子錠制御部12は、回線記憶部13に記憶されている回線番号に対して発信を行い、電子錠の開制御操作があったことを携帯電話器21に送信する(ステップS75)。
【0039】
ステップS75において、携帯電話器21に対しこのような送信を行うのは、使用者とは異なる悪意の第3者が、異なる携帯電話器を使用して本電子錠システムを開錠しようとした可能性があるため、これをいち早く使用者に知らせることで、使用者による迅速な対応を可能とするためである。
【0040】
また、第3の処理動作では、第1の暗証番号を受信すると一旦回線を切断し、電子錠システム側から携帯電話器側に再度発信を行って第2の暗証番号の受け渡しを行うようにしている。これにより、例えば回線番号記憶部13に記憶されている電話番号とは異なる電話番号の携帯電話器から本電子錠システムに着信があり、入力された暗証番号が正しい第1の暗証番号であったとしても、本電子錠システムから再度発信する電話番号は最初にかけてきた携帯電話器の電話番号ではないので、最初にかけてきた携帯電話器の使用者は、第2の暗証番号を入力するためのルール番号を知り得ないようになっている。これにより、電子錠としての安全性が高められている。
【0041】
なお、上記第3の処理動作では、回線を一旦切断し、電子錠システム側から再発信を行うようにしているので、電話番号の照合は省略しているが、セキュリティをより高めるためには、第2の処理動作と同様に電話番号の照合を行ってもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明の電子錠システムによれば、第1の暗証番号のみならず、第2の暗証番号の入力も要求することで、従来の電子錠システムに比べてより安全性の高いシステムとなっている。また、本発明の電子錠システムによれば、上記に加え、電話番号の照合も行うことで、さらに安全性の高いシステムを実現している。
また、本発明の電子錠システムによれば、第1の暗証番号を照合後、電子錠システム側から回線番号記憶手段に記憶されている回線番号(電話番号)に対して発信を行って、第2の暗証番号を入力するためのルール番号を送信するように構成している。すなわち、第3者が電話番号の異なる携帯電話器から電子錠システムに発信を行い、正しい第1の暗証番号を入力したとしても、第2の暗証番号を入力するためのルール番号が送られてこないので、その第3者が第2の暗証番号を知っていたとしても、電子錠を開けることができないといった、極めて安全性の高い電子錠システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子錠システムのシステム構成図である。
【図2】第1の処理動作に対応した携帯電話器および本発明の電子錠システムのフローチャートである。
【図3】第2の処理動作に対応した携帯電話器および本発明の電子錠システムのフローチャートである。
【図4】第3の処理動作に対応した携帯電話器および本発明の電子錠システムのフローチャートである。
【符号の説明】
11 回線接続部
12 電子錠制御部
13 回線番号記憶部
14 暗証番号記憶部
15 ルール番号選択部
16 暗証番号生成部
17 キー入力部
21 携帯電話器
Claims (3)
- 通信端末との間で通信回線を通じて暗証番号の受け渡しを行うことにより、電子錠の開制御を行う電子錠制御手段を有する電子錠システムにおいて、
予め設定された回線番号を記憶する回線番号記憶手段と、
予め設定された第1の暗証番号を記憶する第1の暗証番号記憶手段と、
予め用意された複数のルール番号に対応して第2の暗証番号を生成する暗証番号生成手段と、
前記複数のルール番号から1つのルール番号を選択するルール番号選択手段とを備え、
前記電子錠制御手段は、通信端末からの着信時、通信端末から送信されてくる暗証番号を受信すると一旦回線を切断して、その受信した暗証番号と第1の暗証番号記憶手段に記憶されている第1の暗証番号とを比較し、両暗証番号が一致する場合には、回線番号記憶手段に記憶されている回線番号に発信するとともに、ルール番号選択手段により選択された1つのルール番号をその発信した回線番号の通信端末に送信し、かつ選択されたルール番号に対応する第2の暗証番号を暗証番号生成手段にて生成し、この生成した第2の暗証番号と、通信端末から送信されてくる次の暗証番号とを比較し、両暗証番号が一致したときに電子錠の開制御を行うことを特徴とする電子錠システム。 - 前記電子錠制御手段は、通信端末から送信されてくる暗証番号と第1の暗証番号記憶手段に記憶されている第1の暗証番号とが一致しない場合、または通信端末から送信されてくる次の暗証番号と暗証番号生成手段で生成された第2の暗証番号とが一致しない場合には、回線番号記憶手段に記憶されている回線番号に対して発信を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子錠システム。
- 前記通信端末が携帯電話器であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子錠システム。
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