JP3551258B2 - 超音波洗浄装置を備えたこし器とその洗浄方法 - Google Patents

超音波洗浄装置を備えたこし器とその洗浄方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3551258B2
JP3551258B2 JP2001393512A JP2001393512A JP3551258B2 JP 3551258 B2 JP3551258 B2 JP 3551258B2 JP 2001393512 A JP2001393512 A JP 2001393512A JP 2001393512 A JP2001393512 A JP 2001393512A JP 3551258 B2 JP3551258 B2 JP 3551258B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter element
strainer
cylindrical filter
ultrasonic
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001393512A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003190716A (ja
Inventor
雅昭 辻本
明男 岡田
信吾 畠中
昌俊 布谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP2001393512A priority Critical patent/JP3551258B2/ja
Publication of JP2003190716A publication Critical patent/JP2003190716A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3551258B2 publication Critical patent/JP3551258B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、燃料や潤滑油等の流体中から異物や汚れを除去するこし器に関し、詳しくは、こし器に設けた筒状フィルタエレメントを洗浄する超音波洗浄装置を備えたこし器とその洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、様々な分野において、筒状フィルタエレメントで流体中の異物や汚れ等を除去するこし器が用いられている。例えば、舶用の燃料供給路においても、燃料中の異物や汚れを除去して清浄するためのこし器が設けられている。
【0003】
このこし器は、内部に筒状フィルタエレメントが設けられ、通常、燃料をこの筒状フィルタエレメントの内側から外側へ通過させることによって異物や汚れ等を除去するように構成されている。
【0004】
一方、このように燃料の清浄に使用されるこし器用筒状フィルタエレメントは、汚れると手作業にて新品と交換されるか、フィルタエレメントをこし器本体から取外して洗浄されるか、又は逆洗にて洗浄されている。フィルタエレメントを取外して洗浄する作業としては、例えば、洗浄水を使用して手作業にて洗浄する作業が一般的であるが、手作業による洗浄には多くの時間と労力が必要となる。また、逆洗による洗浄も、フィルタエレメント内の汚れまで十分に落とすことは困難である。
【0005】
そこで、この種の従来技術である特公昭60−18472号公報記載の発明では、被洗浄物を回転させて側方から超音波にて洗浄するように構成している(従来例1)。
【0006】
また、他の従来技術である特開昭55−87097号公報記載の発明では、固定式の超音波発振器を上ぶたに設けて内部のフィルタエレメントを洗浄するように構成している(従来例2)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例1では、被洗浄物の外部を洗浄するのには適しているが、こし器の筒状フィルタエレメントのように内側を洗浄しなければならないものには不適で、十分な洗浄効果を得ることができない。
【0008】
また、前記従来例2では、洗浄する超音波発振器が上ぶたに固定されたものであるため、フィルタエレメントの内部全体を均一且つ確実に洗浄することは困難である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するために、本願発明の超音波洗浄装置を備えたこし器は、筒状のこし器本体の上板と下板との間に筒状フィルタエレメントを固定し、該上板に筒状フィルタエレメントの内側に流体を導入する入口管と筒状フィルタエレメントを設けたこし器本体内に洗浄水を供給する洗浄水供給装置を設け、下板に筒状フィルタエレメント内から洗浄水を排出するドレン管を設け、前記洗浄水供給装置で供給した洗浄水中で超音波を発して前記筒状フィルタエレメントを洗浄する超音波洗浄装置を設け、該超音波洗浄装置の超音波振動子を前記こし器本体内の筒状フィルタエレメント内側のほぼ中央部に配設し、前記ドレン管を筒状フィルタエレメントの内側と連通する位置に設けることにより、筒状フィルタエレメントの内面に付着した汚れを前記超音波洗浄装置で除去した後に洗浄水とともに汚れを排出できるようにしている。このようにこし器本体内に設けた筒状フィルタエレメント内側に超音波洗浄装置の振動子を配設することにより、この超音波振動子から発する超音波によって筒状フィルタエレメントの全面を効果的に洗浄することができる。
【0010】
しかも、超音波振動子を筒状フィルタエレメント内側のほぼ中央部に配設したので、超音波振動子と筒状フィルタエレメントの洗浄面との距離が全周でほぼ一定とな、筒状フィルタエレメントの全面を同様の洗浄効果で洗浄することができる。
【0011】
また、前記超音波振動子を設ける振動子本体を設け、該振動子本体を筒状フィルタエレメントの軸方向に所定長さで配設し、該振動子本体の周方向の一部に前記超音波振動子を設け、該超音波振動子を回転可能に構成すれば、超音波振動子を回転させることによりフィルタエレメントの全面を洗浄することができるので、超音波振動子の面積を小さくすることができる。
【0012】
さらに、前記超音波振動子を設ける振動子本体を設け、該振動子本体を筒状フィルタエレメントの軸方向に所定長さで配設し、該振動子本体の軸方向の一部に前記超音波振動子を設け、該超音波振動子を上下動可能に構成すれば、超音波振動子を上下動させることにより、フィルタエレメントの全面を洗浄することができるので、超音波振動子の面積を小さくすることができる。この場合、振動子の移動量は上下端部で検出すればよい。
【0013】
また、複数のこし器本体を並設し、該こし器本体の間に切換器を設け、該それぞれのこし器本体の筒状フィルタエレメント流体入側と流体出側との差圧を検出する差圧計を設け、該差圧計の指示値によりこし器本体を切換えて使用可能に構成すれば、差圧計の指示値に基づいて複数のこし器を切換えて使用するようにできるので、こし器の機能を停止させることなく洗浄することができる。
【0014】
さらに、前記複数のこし器本体に設けた差圧計の指示値に基づいて切換器を切換える制御装置を設け、差圧計の指示値が所定値に達したら該制御装置がこし器本体を自動的に切換えるようにすれば、差圧計の指示値に基づいて複数のこし器を自動的に切換えて洗浄するようにできるので、こし器の機能を停止させることなく連続的に使用することが自動的に行える。
【0015】
一方、本願発明に係るこし器の超音波洗浄方法は、筒状のこし器本体の上板と下板との間に固定した筒状フィルタエレメントの内側に流体を導入し、筒状フィルタエレメントの内側から外側に通過する流体を清浄して下部から流体を排出できるようにし、筒状フィルタエレメントの洗浄時にこし器本体内の流体を排出し、該こし器本体内に洗浄水を導入した後、該洗浄水内の筒状フィルタエレメントのほぼ中央部から該筒状フィルタエレメントに向けて超音波を発して筒状フィルタエレメントの内面に付着した汚れを超音波洗浄し、該超音波洗浄で除去した汚れとともに洗浄水を筒状フィルタエレメントの内側の下板から排出するようにしている。このような方法によれば、こし器の内部に設けられた筒状フィルタエレメントの全面をこし器本体内で超音波洗浄することができる。
【0016】
また、筒状フィルタエレメントの流体入側と流体出側との差圧を計測し、該差圧が所定値に達したら流体の通流を停止してこし器本体内の流体を排出し、該こし器本体内に洗浄水を導入し、該洗浄水内で筒状フィルタエレメントのほぼ中央部から超音波を発して該筒状フィルタエレメントを超音波洗浄する工程を自動的に行うようにすれば、筒状フィルタエレメントの流体入側と流体出側との差圧に基づいて、筒状フィルタエレメントを超音波洗浄する工程を自動的に行うことができる。
【0017】
さらに、並設した複数の筒状フィルタエレメントの流体入側と流体出側との差圧を計測し、差圧が所定値に達した筒状フィルタエレメントへの流体の通流を停止し、該筒状フィルタエレメントを設けたこし器本体内の流体を排出し、該こし器本体内に洗浄水を導入し、該洗浄水内で筒状フィルタエレメントのほぼ中央部から超音波を発して該筒状フィルタエレメントを超音波洗浄する工程を自動的に行うようにすれば、筒状フィルタエレメントの流体入側と流体出側との差圧によって複数のこし器を自動的に切換えて流体を清浄することができるので、筒状フィルタエレメントの洗浄作業によってこし器を停止させることがなく、連続的に使用することが自動的に行える。
【0018】
また、前記筒状フィルタエレメントを超音波洗浄した後に、該筒状フィルタエレメントをすすぐ工程を行うようにすれば、筒状フィルタエレメントに残留する汚れや洗浄水を効果的に洗い流すことができる。このすすぎ(フラッシング)工程において使用するすすぎ液としては、清水や他の流体が使用される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態を示すこし器の断面図であり、図2は図1に示すA−A断面図である。なお、以下の実施形態では、流体である燃料のこし器を例に説明する。
【0020】
図示するように、こし器1のこし器本体2内には、軸心を縦方向にした筒状フィルタエレメント3が設けられている。この筒状フィルタエレメント3は、こし器本体2の上板4と下板5との間に固定されている。
【0021】
上板4には、筒状フィルタエレメント3の内側に燃料を導入する入口管6と、このこし器本体2内に洗浄水を導入する洗浄水供給管7が設けられている。これらの入口管6と洗浄水供給管7には、電磁弁8,9がそれぞれ設けられている。この洗浄水供給管7は、洗浄水供給装置10に接続されている。下板5には、こし器本体2内から洗浄水を排出するドレン管11が設けられており、このドレン管11には電磁弁12が設けられている。このドレン管11を筒状フィルタエレメント3の内側と連通する位置に設けることにより、筒状フィルタエレメント3の内側から供給されて外側へ流れる時に筒状フィルタエレメント3の内面に付着した汚れを除去した後に全てを排出できるようにしている。また、こし器本体2の側壁13には、筒状フィルタエレメント3で清浄した燃料を排出する出口管14が設けられている。この出口管14には電磁弁15が設けられている。なお、これらの管6,7,11,14に設けられた電磁弁8,9,12,15は、図示しない制御装置によって開閉制御可能なように構成されている。
【0022】
そして、こし器1には、こし器本体2内に設けられた筒状フィルタエレメント3の内側のほぼ中央部に振動子本体16が配設された超音波洗浄装置17が設けられている。この超音波洗浄装置17は、こし器本体2内に設けられた振動子本体16を上板4から支持する回転装置18と、振動子本体16に設けられた超音波振動子19で超音波を発生させる超音波発生器20とから構成されている。
【0023】
このように、こし器本体2に設けられた筒状フィルタエレメント3の中央部に超音波を発生する超音波振動子19を組み込むことにより、この超音波振動子19と筒状フィルタエレメント3の洗浄面との距離が全周でほぼ一定となるので、筒状フィルタエレメント3の全面を同様に超音波洗浄することができる。しかも、超音波振動子19を筒状フィルタエレメント3の半径方向に移動させる必要もない。
【0024】
前記振動子本体16は、筒状フィルタエレメント3の軸方向に所定長さで配設されており、この実施形態では、筒状フィルタエレメント3の軸方向長さ以上の長さで設けられたバー部材21と、このバー部材21の下端に設けられた超音波振動子19とから構成されている。また、この実施形態では、超音波振動子19が周方向の一部のみに設けられている。なお、振動子本体16の全周に超音波振動子19を配設するようにしてもよい。
【0025】
さらに、この実施形態では、このように振動子本体16の周方向の一部に超音波振動子19を設けているため、この超音波振動子19を周方向に回転させるための機構が前記回転装置18に設けられている。また、この実施形態では、振動子本体16のバー部材21の軸方向下端に超音波振動子19が設けられているため、この超音波振動子19を上下動させるための機構も前記回転装置18に設けられている。
【0026】
前記回転装置18は、図示するように上板4に固定されており、内部にはモータ機構によって回転可能に構成された回転部材22が設けられている。一方、振動子本体16のバー部材21の周囲にはネジ溝23が形成されており、このネジ溝23に噛み合う溝が前記回転部材22の内部に形成されている。したがって、この回転装置18でバー部材21を回転させることによりバー部材21が回転しながら上下動するので、このバー部材21の下端に設けられた超音波振動子19も回転しながら上下動する。この上下動する間隔とスピードはネジ溝23のピッチによって調整することができる。
【0027】
このような構成によれば、この回転しながら上下動する超音波振動子19によって筒状フィルタエレメント3の全面に向けて超音波を発することができるので、筒状フィルタエレメント3の全面を超音波洗浄することができる。この場合、回転部材22は可逆転可能な構成となっており、上昇時と下降時とで逆方向に回転させるように構成すれば、簡単な構成で上下動させることができる。図示する二点鎖線が上昇状態である。この振動子本体16の上下動と超音波振動子19から発する超音波は、超音波発生器20に接続された配線24を介して電気的に制御されている。
【0028】
これら超音波振動子19と筒状フィルタエレメント3との距離と超音波振動子19から発する超音波の波長は、筒状フィルタエレメント3の表面に付着した汚れを除去できるような距離と波長に設定されている。
【0029】
以上のように構成されたこし器1による作用を以下に説明する。通常使用時には、洗浄水供給管7の電磁弁9とドレン管11の電磁弁12とが閉鎖され、入口管6の電磁弁8と出口管14の電磁弁15とが開放される。この状態で、入口管6から入った燃料が筒状フィルタエレメント3を通過し、出口管14からエンジン(機器)へと供給される。
【0030】
そして、筒状フィルタエレメント3の洗浄時には、まず、入口管6に設けられた電磁弁8を閉鎖することによってこし器本体2へ供給される燃料を遮断し、出口管14からこし器本体2内の燃料を排出して電磁弁15を閉じる。次に、洗浄水供給管7の電磁弁9が開放され、洗浄水供給装置10から洗浄水がこし器本体2内に導入される。この洗浄水の導入が完了すると電磁弁9が閉鎖され、超音波発生器20からの信号でこし器本体2の内部に設けられた振動子本体16の超音波振動子19が超音波wを発する。
【0031】
この超音波振動子19により発する超音波wは、その波長が筒状フィルタエレメント3の表面位置において定在波を発生して汚れを落とすように設定されているため、筒状フィルタエレメント3の表面(主として、汚れが付着する上流側である内面)を超音波洗浄することができる。この超音波洗浄によれば、例えば、筒状フィルタエレメント3が不織布のような場合、その内面まで汚れを除去することができる。この時、この実施形態の超音波洗浄装置17によれば、超音波振動子19が振動子本体16の一部にしか設けられていないため、回転装置18内の回転部材22をモータ駆動することによってネジ構造のバー部材21を回転させ、これにより超音波振動子19を回転させながら上昇又は下降させながら筒状フィルタエレメント3の全面を洗浄することができる。このようにして超音波振動子19を上端から下端、又は下端から上端まで移動させることにより、筒状フィルタエレメント3の全面を洗浄する。
【0032】
このように超音波振動子19を上下動させて筒状フィルタエレメント3を超音波洗浄する場合、通常、筒状フィルタエレメント3の一方の端部から他端部まで洗浄する1回の洗浄でよいが、差圧等に応じて汚れ度合いを検出して複数回の往復を行うようにしてもよい。また、この超音波振動子19の上下動は、例えば、回転装置18内にリミットスイッチを設けることによって制御したり、回転部材22の回転数で制御してもよい。
【0033】
このようにして筒状フィルタエレメント3の全面を洗浄した後は、ドレン管11の電磁弁12を開放して洗浄した汚れとともに洗浄水を排出する。そして、洗浄水の排水が完了すると、ドレン管11の電磁弁12を閉鎖し、入口管6の電磁弁8と出口管14の電磁弁15を開放して燃料を流すことにより、洗浄後の筒状フィルタエレメント3によって燃料中の異物や汚れを効果的に除去することができる。
【0034】
このように筒状フィルタエレメント3の内部に設けた超音波振動子19を上下及び回転運動させることにより、筒状フィルタエレメント3の内側を均一且つ確実に洗浄することができる。
【0035】
また、筒状フィルタエレメント3を超音波洗浄した後に、この筒状フィルタエレメント3を清水や他の流体ですすぐ(フラッシング)ようにすれば、超音波洗浄後の筒状フィルタエレメント3に残留する汚れや洗浄水を効果的に洗い流すことができるので、洗浄後の筒状フィルタエレメント3で清浄する燃料中に洗浄水が混ざるのを効果的に防止することができる。このすすぎ(フラッシング)工程において使用するすすぎ液としては、筒状フィルタエレメント3で清浄する流体に応じて適宜決定すればよい。
【0036】
図3は本願発明の第2実施形態を示すこし器のブロック図である。この第2実施形態は、複数のこし器本体を並設した実施形態であり、この例では2台のこし器本体が並設されている。なお、上述した第1実施形態における超音波洗浄装置17を備えたこし器本体としては同一の構成であるため、超音波洗浄に関する詳細な構成についての説明は省略する。
【0037】
図示するように、入側供給管25から供給される燃料中の異物や汚れを除去するために並設されたこし器本体26,27への流体入側となる入口管28,29には電磁式の切換弁30が設けられており、この切換弁30の切換えによっていずれの入口管28,29へ燃料が流れるかが決定される。
【0038】
入口管28,29が設けられたこし器本体26,27にはそれぞれ流体出側となる出口管31,32が設けられている。この出口管31,32と入口管28,29との間には差圧計33,34がそれぞれ設けられており、これらの差圧計33,34の指示値に基づいて制御装置35が前記切換弁30を切換えるように配線36で電気的に接続されている。これらの差圧計33,34の指示値によって筒状フィルタエレメント3(図1,2参照)の上流と下流との間の差圧を検知して筒状フィルタエレメント3の目詰まり状況を判断している。
【0039】
また、前記出口管31,32の集合部には電磁式の切換弁37が設けられており、この切換弁37の切換えによっていずれの出口管31,32からの燃料が出側供給管43へ流れるかが決定される。この切換弁37も、前記制御装置35に接続された配線38からの信号によって切換えられる。
【0040】
さらに、両こし器本体26,27には、ドレン管39,40がそれぞれ設けられており、各ドレン管39,40に設けられた電磁弁41,42の開閉によってこし器本体26,27内から洗浄水を排出することができるように構成されている。44は廃液タンクである。
【0041】
以上のように構成された第2実施形態のこし器45によれば、通常時には、入側供給管25から供給された燃料は並設されたこし器本体26,27のいずれかに供給されて清浄され、出側供給管43からエンジンへと供給される。以下、この例では、図示する右側のこし器本体26を使用している状態から左側のこし器本体27へ切換えて筒状フィルタエレメント3を洗浄する場合を説明する。
【0042】
この使用中のこし器本体26に設けられた差圧計33の指示値が所定値に達したら、制御装置35によって切換弁30と切換弁37とが切換えられ、図示する左側のこし器本体27に燃料が流れるように切換えられる。このようにして右側のこし器本体26から左側のこし器本体27へ流れるように切換えられると、右側のこし器本体26の電磁弁41が開放されてドレン管39から燃料が排出される。この燃料の排出が終わると電磁弁41が閉鎖され、その後は、上述した第1実施形態のように洗浄水が供給され、こし器本体26内に設けられた筒状フィルタエレメント3(図1,2)が超音波洗浄される。この右側のこし器本体26内の筒状フィルタエレメント3を洗浄している間も左側のこし器本体27で燃料を清浄することができるので、筒状フィルタエレメント3洗浄時も燃料供給を止めることなく連続して使用することができる。
【0043】
しかも、この第2実施形態のこし器45によれば、複式のこし器本体26,27を設けて、差圧計33,34の指示値が所定値に達すると自動的に切換弁30,37にてこし器本体26,27を切替え、今まで使用していたこし器本体を自動的に洗浄するような自動化を計ることができる。
【0044】
なお、この例ではこし器本体26からこし器本体27へ連続的に切換えているが、一旦、切換弁30で供給燃料を遮断して出側供給管43から排出した後でこし器本体27へ燃料を流すようにしてもよい。このようにして切換えたこし器本体27からこし器本体26へ切換えることも同様に行うことができる。
【0045】
また、この実施形態においても、筒状フィルタエレメント3の洗浄後にすすぎ工程を自動的に行って、筒状フィルタエレメント3に残留する汚れや洗浄水を洗い流すようにしてもよい。
【0046】
図4は本願発明の第3実施形態を示すこし器のブロック図である。なお、上述した第2実施形態と同一の構成には同一符号を付して、詳細な説明は省略する。この第3実施形態は、前記第2実施形態における出口管31,32にドレン管39,40を設け、このドレン管39,40への切換弁46,47をそれぞれ設けたものである。
【0047】
図示するように、出口管31,32にはそれぞれ切換弁46,47が設けられ、この切換弁46,47にドレン管39,40と出側供給管43とが接続されている。つまり、この第3実施形態では、出口管31,32がドレン管39,40の一部として使用されている。また、制御装置35には、これらの切換弁46,47に信号を送る配線48,49が接続されている。他の構成は上述した第2実施形態と同一である。
【0048】
以上のように構成された第3実施形態におけるこし器50によれば、例えば、図示する右側のこし器本体26から左側のこし器本体27に切換える時に、制御装置35から切換弁30,46,47に信号が送られて、切換弁30は左側のこし器本体27側に切換えられ、切換弁46はドレン管39側へ切換えられる。
【0049】
このように構成されたこし器50によっても、上述した第2実施形態と同様に一方のこし器本体26を使用中に他方のこし器本体27で燃料を清浄することができるので、燃料の供給を止めることなく連続して供給しながらこし器本体26,27内の筒状フィルタエレメント3(図1,2)を洗浄することができる。
【0050】
この第3実施形態の場合も上述した第2実施形態と同様に、差圧計33,34の指示値に基づいて自動的に切換弁30,46,47でこし器本体26,27を切替え、今まで使用していたこし器本体を自動的に洗浄するような自動化を計ることができる。
【0051】
なお、上述した第2,第3実施形態においては自動化する場合を説明したが、差圧計33,34の指示値によってアラームを発し、そのアラームに基づいて洗浄を開始するように構成してもよい。このような構成にしても、超音波によって筒状フィルタエレメント3を洗浄することができるので、筒状フィルタエレメント3の洗浄作業を大幅に節労化することが可能なこし器となる。
【0052】
また、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0053】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0054】
こし器に設けた筒状フィルタエレメントのほぼ中央部からこの筒状フィルタエレメントを超音波洗浄することができるので、筒状フィルタエレメントの洗浄を節労化して効率良く洗浄することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示すこし器の断面図である。
【図2】図1に示すA−A断面図である。
【図3】本願発明の第2実施形態を示すこし器のブロック図である。
【図4】本願発明の第3実施形態を示すこし器のブロック図である。
【符号の説明】
1…こし器
2…こし器本体
3…筒状フィルタエレメント
4…上板
5…下板
6…入口管
7…洗浄水供給管
8,9…電磁弁
10…洗浄水供給装置
11…ドレン管
12…電磁弁
13…側壁
14…出口管
15…電磁弁
16…振動子本体
17…超音波洗浄装置
18…回転装置
19…超音波振動子
20…超音波発生器
21…バー部材
22…回転部材
23…ネジ溝
24…配線
25…入側供給管
26,27…こし器本体
28,29…入口管
30…切換弁
31,32…出口管
33,34…差圧計
35…制御装置
36…配線
37…切換弁
38…配線
39,40…ドレン管
41,42…電磁弁
43…出側供給管
44…廃液タンク
45…こし器
46,47…切換弁
48,49…配線
50…こし器
w…超音波

Claims (9)

  1. 筒状のこし器本体の上板と下板との間に筒状フィルタエレメントを固定し、該上板に筒状フィルタエレメントの内側に流体を導入する入口管と筒状フィルタエレメントを設けたこし器本体内に洗浄水を供給する洗浄水供給装置を設け、下板に筒状フィルタエレメント内から洗浄水を排出するドレン管を設け、前記洗浄水供給装置で供給した洗浄水中で超音波を発して前記筒状フィルタエレメントを洗浄する超音波洗浄装置を設け、該超音波洗浄装置の超音波振動子を前記こし器本体内の筒状フィルタエレメント内側のほぼ中央部に配設し、前記ドレン管を筒状フィルタエレメントの内側と連通する位置に設けることにより、筒状フィルタエレメントの内面に付着した汚れを前記超音波洗浄装置で除去した後に洗浄水とともに汚れを排出できるようにした超音波洗浄装置を備えたこし器。
  2. 前記超音波振動子を設ける振動子本体を設け、該振動子本体を筒状フィルタエレメントの軸方向に所定長さで配設し、該振動子本体の周方向の一部に前記超音波振動子を設け、該超音波振動子を回転可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の超音波洗浄装置を備えたこし器。
  3. 前記超音波振動子を設ける振動子本体を設け、該振動子本体を筒状フィルタエレメントの軸方向に所定長さで配設し、該振動子本体の軸方向の一部に前記超音波振動子を設け、該超音波振動子を上下動可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の超音波洗浄装置を備えたこし器。
  4. 複数のこし器本体を並設し、該こし器本体の間に切換器を設け、該それぞれのこし器本体の筒状フィルタエレメント流体入側と流体出側との差圧を検出する差圧計を設け、該差圧計の指示値によりこし器本体を切換えて使用可能に構成したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の超音波洗浄装置を備えたこし器。
  5. 前記複数のこし器本体に設けた差圧計の指示値に基づいて切換器を切換える制御装置を設け、差圧計の指示値が所定値に達したら該制御装置がこし器本体を自動的に切換えるようにしたことを特徴とする請求項記載の超音波洗浄装置を備えたこし器。
  6. 筒状のこし器本体の上板と下板との間に固定した筒状フィルタエレメントの内側に流体を導入し、筒状フィルタエレメントの内側から外側に通過する流体を清浄して下部から流体を排出できるようにし、筒状フィルタエレメントの洗浄時にこし器本体内の流体を排出し、該こし器本体内に洗浄水を導入した後、該洗浄水内の筒状フィルタエレメントのほぼ中央部から該筒状フィルタエレメントに向けて超音波を発して筒状フィルタエレメントの内面に付着した汚れを超音波洗浄し、該超音波洗浄で除去した汚れとともに洗浄水を筒状フィルタエレメントの内側の下板から排出するこし器の超音波洗浄方法。
  7. 筒状フィルタエレメントの流体入側と流体出側との差圧を計測し、該差圧が所定値に達したら流体の通流を停止してこし器本体内の流体を排出し、該こし器本体内に洗浄水を導入し、該洗浄水内で筒状フィルタエレメントのほぼ中央部から超音波を発して該筒状フィルタエレメントを超音波洗浄する工程を自動的に行うことを特徴とする請求項6記載のこし器の超音波洗浄方法。
  8. 並設した複数の筒状フィルタエレメントの流体入側と流体出側との差圧を計測し、差圧が所定値に達した筒状フィルタエレメントへの流体の通流を停止し、該筒状フィルタエレメントを設けたこし器本体内の流体を排出し、該こし器本体内に洗浄水を導入し、該洗浄水内で筒状フィルタエレメントのほぼ中央部から超音波を発して該筒状フィルタエレメントを超音波洗浄する工程を自動的に行うことを特徴とする請求項6又は請求項7記載のこし器の超音波洗浄方法。
  9. 前記筒状フィルタエレメントを超音波洗浄した後に、該筒状フィルタエレメントをすすぐ工程を行うようにしたことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のこし器の超音波洗浄方法。
JP2001393512A 2001-12-26 2001-12-26 超音波洗浄装置を備えたこし器とその洗浄方法 Expired - Fee Related JP3551258B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001393512A JP3551258B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 超音波洗浄装置を備えたこし器とその洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001393512A JP3551258B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 超音波洗浄装置を備えたこし器とその洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003190716A JP2003190716A (ja) 2003-07-08
JP3551258B2 true JP3551258B2 (ja) 2004-08-04

Family

ID=27600487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001393512A Expired - Fee Related JP3551258B2 (ja) 2001-12-26 2001-12-26 超音波洗浄装置を備えたこし器とその洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3551258B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007041119A1 (de) * 2007-08-30 2009-03-05 Fan Separator Gmbh Druckfilter mit Vibrationsantrieb
JP5423334B2 (ja) * 2009-11-17 2014-02-19 株式会社デンソー 燃料フィルタ再生制御装置
CN202833439U (zh) * 2012-09-17 2013-03-27 三一重型装备有限公司 超声波清洗过滤器、液压系统及工程机械
CN103657201A (zh) * 2012-09-20 2014-03-26 天津润道油液监测有限责任公司 一种机器润滑油过滤器滤芯清洗机
AU2014259886B2 (en) 2013-05-03 2018-02-01 Bio-Rad Laboratories, Inc. Ultrasonically cleaned low-pressure filter
CN106731137A (zh) * 2017-01-05 2017-05-31 东莞市鸿捷环保科技有限公司 定向震动能量波发生装置
JP7343866B1 (ja) 2022-04-18 2023-09-13 郵船商事株式会社 流体こし器、流体こし器用蓋機構、および流体こし器の異物除去方法
WO2023222132A1 (zh) * 2022-05-20 2023-11-23 青岛高测科技股份有限公司 用于切割液的过滤装置及其清洗方法、过滤循环系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003190716A (ja) 2003-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930010759B1 (ko) 액체여과용 필터의 자동청소방법과 그 장치
US5876612A (en) Method and apparatus for cleaning filter material in a filter apparatus
FI90500C (fi) Ennaltamäärättyä suurikokoisemman hienojakoisen aineen poistoon tarkoitettu vedenselkeytyslaitteisto
JPH0910162A (ja) 食器洗浄器の洗浄水浄化装置
JP3551258B2 (ja) 超音波洗浄装置を備えたこし器とその洗浄方法
JP4309143B2 (ja) フィルターの自動洗浄装置
US5815544A (en) Self-cleaning strainer
JP2013512771A (ja) 水平棒支持式空隙制御型繊維ろ材フィルターおよび水平棒支持式繊維ろ過装置
US20040134842A1 (en) Tertiary filter
WO2004014513A1 (ja) 濾過装置
JP2019198805A (ja) 濾過装置
JP2004097867A (ja) 超音波式自動洗浄ストレーナー
KR100417701B1 (ko) 폐수처리여과기의 여과재 표면세척장치
CN108472560B (zh) 纤维过滤设备
KR101913967B1 (ko) 섬유여과장치
JPH105512A (ja) 濾過器及び濾過システム
KR100257861B1 (ko) 자동여과장치
JP5643506B2 (ja) 濾過装置および濾過材洗浄方法
JP3366041B2 (ja) 浴槽湯の清浄化装置
JPH09150016A (ja) 濾過方法、濾過装置、およびこれを用いた濾過システム
KR102487638B1 (ko) 버블세척기용 버블관 및 그의 청소방법
CN113857133B (zh) 一种滤盘清洗装置及清洗方法
JPS59186617A (ja) 濾過装置
SU820918A1 (ru) Устройство дл мойки изделий
KR101169954B1 (ko) 자동 전처리용 필터

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees