JP3550135B2 - プラスチックアンプルの払出し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、並列する複数のプラスチックアンプルが連結された複連プラスチックアンプルをプラスチックアンプル毎に分離して払い出すプラスチックアンプルの払出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アンプルを保管し、必要に応じて必要数のアンプルを1本ずつ取り出すようにしたアンプル払出し装置は、実開平5−86873号公報、実公平6−14753号公報に記載されている。
【0003】
上記のようなアンプル払出し装置によって払い出されるアンプルにはガラス製のものと、プラスチック製のものとがある。
【0004】
プラスチック製のアンプル(以下プラスチックアンプルという)は、図7及び図8に示すように、注射液等の薬液が充填された胴体a上に切り離し線bを介してキャップ部cを有する摘み片dを連成し、その摘み片dのねじりにより胴体aから摘み片dを切り離し、その摘み片dの切り離しによって胴体aの一端を開口させるようにしている。
【0005】
上記のようなプラスチックアンプルA1は胴体aが並列する状態で複数連設され、隣接するプラスチックアンプルA1間に薄肉厚の切り離し線Bが設けられている。
【0006】
図7に示すような複連プラスチックアンプルA0をアンプル払出し装置で払出ししようとする場合、切り離し線Bからの切り離しによって各プラスチックアンプルA1を分離させる必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複連プラスチックアンプルA0におけるプラスチックアンプルA1の切り離しに際し、従来は人手によって切り離すようにしているため、非常に手間がかかっていた。
【0008】
この発明の課題は、複連プラスチックアンプルを能率よく分離することができるようにした払出し装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明においては、角筒形のハウジングの底壁上に、並列する複数のプラスチックアンプルが連結された複連プラスチックアンプルが多数積み重ね状態で収納される収納部と、その収納部に連通する排出路とを設け、前記収納部内において最下段に位置する複連プラスチックアンプルを排出路に押し出す押出手段を設けた構成を採用したのである。
【0010】
これにより、排出路に押し出され、ハウジングの外部に排出されたプラスチックアンプルを、切離手段により容易に切り離すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0012】
図1乃至図4に示すように、角筒形のハウジング1の底壁2上には、複連プラスチックアンプルA0多数積み重ね状態で収納される2個の収納部3と、両収納部3に連通する排出路4とが平行に設けられている。底壁2はプラスチックアンプルA1の配列方向の一方へ向かって低くなるように傾斜している。排出路4内部の高さは複連プラスチックアンプルA1を一段のみ挿入可能な大きさとされ、排出路4の低位端に位置するハウジング1の周壁には、プラスチックアンプルA1が通過可能な排出口5が形成されている。
【0013】
各収納部3の下方には、ハウジング1の下部に設けられた回転装置10の駆動により回転する軸11が設けられ、この軸11には先端部がハウジング1に形成された切込部12を介して収納部3内に突出する複数のアーム13が設けられている。アーム13は軸11と共に回転し、その回転により収納部3内において最下段に位置する複連プラスチックアンプルA0が排出路4に押し出される。
【0014】
排出口5の前方にはアンプル保持枠20が設けられている。アンプル保持枠20は底壁2上を滑落する複連プラスチックアンプルA0を停止させるストッパ板部21の上下にプラスチックアンプルA1を両側から保持する一対の板体22を設けた断面コの字形をなし、上記ストッパ板部21に排出口5から排出された先頭のプラスチックアンプルA1が当接する状態において、2番目のプラスチックアンプルA1が排出路4の低位端部に位置するように上記アンプル保持枠20は配置されている。アンプル保持枠20は回転装置23によって複連プラスチックアンプルA0にねじりを与える方向に回転される。
【0015】
いま、アーム13が回転し、収納部3に積み重ね状態で収納された複連プラスチックアンプルA0のうち、最下段に位置するものが排出路4に押し出されると、押し出された複連プラスチックアンプルA0は底壁2の傾斜により排出路4内を低位端側へ滑落し、先頭のプラスチックアンプルA1が排出口5からハウジング1の外部に排出される。
【0016】
排出口5から排出された先頭のプラスチックアンプルA1はアンプル保持枠20の対向する板体22間に侵入し、ストッパ板部21に当接して停止する。この状態で回転装置23が作動し、アンプル保持枠20を回転させる。アンプル保持枠20の回転により、先頭のプラスチックアンプルA1とそれに続く2番目のプラスチックアンプルA1間にねじりが与えられ、両アンプルA1間の切り離し線bが引き裂かれて先頭のプラスチックアンプルA1が分離する。
【0017】
分離されたプラスチックアンプルA1はアンプル保持枠20が傾斜する状態において、その傾斜に沿って移動してアンプル保持枠20から排出される。
【0018】
アンプル保持枠20が一回転すると回転装置23は停止し、排出口5から排出された次のプラスチックアンプルA1がアンプル保持枠20に送り込まれる。
【0019】
アンプル保持枠20はプラスチックアンプルA1がストッパ板部21に当接するたびに回転し、その回転によって複連プラスチックアンプルA0は次々と分離される。
【0020】
排出路4に複連プラスチックアンプルA0が無くなると、アーム13が回転し、次の複連プラスチックアンプルA0が排出路4に押し出される。
【0021】
なお、複連プラスチックアンプルA0を排出路4に押し出す押出手段として、図5に示すように、プラスチックアンプルA1に係合する突起30を搬送面に有するコンベヤ31を使用してもよく、図6に示すように、プラスチックアンプルA1の一端を押圧するシリンダ40を使用してもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る払出し装置においては、ハウジングの収納部に積み重ね状態で多数収納された複連プラスチックアンプルのうち、最下段に位置するものが押出手段により排出路に押し出すので、複連プラスチックアンプルを能率よく分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る払出し装置の一実施形態を示す縦断正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】図1の III−III 線に沿った断面図
【図4】プラスチックアンプルの切り離し状態を示す図
【図5】押出手段の他の実施形態を示す図
【図6】押出手段の他の実施形態を示す図
【図7】複連プラスチックアンプルの一部切欠正面図
【図8】図7のVIII−VIII線に沿った断面図
【符号の説明】
1 ハウジング
2 底壁
3 収納部
4 排出路
5 排出口
10、23 回転装置
13 アーム
20 アンプル保持枠
31 コンベヤ
40 シリンダ
Claims (4)
- 角筒形のハウジング1の底壁2上に、並列する複数のプラスチックアンプルA 1 が連結された複連プラスチックアンプルA 0 が多数積み重ね状態で収納される収納部3と、その収納部3に連通する排出路4とを設け、前記収納部3内において最下段に位置する複連プラスチックアンプルA 0 をそのプラスチックアンプルA 1 の長さ方向に押して前記排出路4に押し出す押出手段を設けたプラスチックアンプルの押出し装置。
- 前記押出手段がアームであることを特徴とする請求項1に記載のプラスチックアンプルの押出し装置。
- 前記押出手段がコンベヤであることを特徴とする請求項1に記載のプラスチックアンプルの押出し装置。
- 前記押出手段がシリンダであることを特徴とする請求項1に記載のプラスチックアンプルの押出し装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2002128000A JP3550135B2 (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | プラスチックアンプルの払出し装置 |
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JP11730795A Division JP3677077B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | プラスチックアンプルの払出し装置 |
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Families Citing this family (1)
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- 2002-04-30 JP JP2002128000A patent/JP3550135B2/ja not_active Expired - Fee Related
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