JP4104723B2 - プラスチックアンプル払出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のプラスチックアンプルが連結された複連プラスチックアンプルをプラスチックアンプル毎に分離して払い出す、プラスチックアンプル払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体を収容するアンプルとして、従来よりプラスチック製のアンプル(以下、単に「プラスチックアンプル」という)が用いられている。
プラスチックアンプルは、通常、図3に示すように、薬液が充填されたプラスチックアンプル21a が複数個、その胴部22において連接されており、隣接するプラスチックアンプル21a 間に、薄肉厚の切り離し線23が設けられている。
【0003】
そして、使用する際には、複数個のプラスチックアンプル21a,21a・・・が連接されて形成された複連プラスチックアンプル21を、切り離し線23に沿って切断することによって個々のプラスチックアンプル21a に分離して使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のような複連プラスチックアンプル21は、人手によって切断されて個々のプラスチックアンプル21a に分離されており、非常に手間がかかるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、複連プラスチックアンプルを能率良く個々のプラスチックアンプルに分離することができるプラスチックアンプル払出装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本発明に係るプラスチックアンプル払出装置は請求項1に記載の如く、複数のプラスチックアンプル1a,1a・・・が連結された複連プラスチックアンプル1を立設した状態で複数配列し且つ収納するべく低い一端から高い他端に向かって傾斜して設けられた載置板2,2と載置板2,2の側部付近に備えたベルトコンベヤ4とからなる収納部5と、該収納部5の他端から複連プラスチックアンプル1 を排出すべく前記ベルトコンベヤ4に設けられた押出板からなる押出手段9と、前記収納部5 の他端から排出された一の複連プラスチックアンプル1を受け取るとともに側部方向に移動させるべく該他端よりも低位置に設けられたストッパ6と、該ストッパ6から側部方向に移動された一個のプラスチックアンプル1aを受け取り保持する保持手段7と、該保持手段で7保持した一個のプラスチックアンプル1aを隣接するプラスチックアンプル1aから切り離す切断手段10とを具備し、前記保持手段7は、該切断手段10にて切断された一個のプラスチックアンプル1aを鉛直方向に移動しながら回転軸8を中心に回転させて払出部11から装置外部へ払い出すべく、前記ストッパ6と所定間隔を開けて設けられた保持板から構成されていることを特徴とする。
このように、ストッパ6から受け取り保持手段7で保持したプラスチックアンプル1aを切断手段によって切断するので、人手によることなく、ストッパ6から保持手段7に次々にプラスチックアンプル1aを供給して切断することができ、従って能率良くプラスチックアンプルを切断することができる。
【0007】
また、本発明に係るプラスチックアンプル払出装置は、請求項2記載の如く、前記ストッパ6の最側部表面に、プラスチックアンプル1aの有無を検出するためのセンサが取り付けられており、複連プラスチックアンプル1の全てが切断され、前記センサでプラスチックアンプル1aを検知できなくなると、前記保持板が回転軸8を中心に回転して払出部11からプラスチックアンプル1aを装置外部へ払い出す動作を行っている間に前記押出板によって次の複連プラスチックアンプル 1 を前記ストッパ6へ移動させるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプラスチックアンプル払出装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るプラスチックアンプル払出装置の一実施の形態の側面図を示し、図2は、本発明に係るプラスチックアンプル払出装置の一実施の形態の平面図を示す。
【0010】
図1及び図2において、1 はプラスチックアンプル1aが複数連接され、隣接するプラスチックアンプル間に切り離し線1bが形成された複連プラスチックアンプルを示す。また、図2において、2,2 は該プラスチックアンプル1 を多数立てた状態で載置することができ、所定距離離間して設けられた載置板を示し、該載置板2,2 の間及び載置板2,2 の側部付近(図2参照)には、無端ベルト3,3,3 がプーリー3a,3b,3c (図1参照)に掛けられてベルトコンベヤが形成され、前記二枚の載置板2,2 と無端ベルト4,4,4 とで、複連プラスチックアンプル1 を複数個、載置板2,2 の長手方向に収納することができる収納部5 が構成されている。
【0011】
尚、本実施の形態において、収納部5 は収納面積を大きくするため、図1に示すように、一端部(収納する側の端部)5aが、他端部5b(排出する側の端部)よりも低くなるよう、傾斜して設けられている。
【0012】
また、6 は収納部5 の前記他端部5bに近接し、且つ他端部5bよりも低位置に設けられており、複連プラスチックアンプル1 を形成するプラスチックアンプル1aの数と等しい数、例えば5個の連続した凹部として設けられたストッパを示す。
【0013】
該ストッパ6 はプラスチックアンプル1aの形状に沿う凹部が設けられた三枚の板6a,6b,6cで構成されており、板6bは、側部方向(図2の下方向)に移動することによって、載置したプラスチックアンプルを側部方向に1つずつ移動させることができる。
更に、ストッパ6 の最側部(図2における最下側)表面には、センサが取り付けられており、側部方向に移動すべきプラスチックアンプルの有無を確認している。
【0014】
また、7 はストッパ6 と所定間隔を開けて設けられ、ストッパ6 から移動されたプラスチックアンプル1aを保持する保持手段としての保持板を示し、該保持板7 は回転軸8 に嵌合し、回転軸8 の軸方向(略鉛直方向)に移動しながら該回転軸8 を中心に略90度回転するよう構成されている。
【0015】
10は保持板7 とストッパ6 の間に設けられ、保持板7 に保持されたプラスチックアンプル1aを他の隣接するプラスチックアンプル1aから切り離す切断手段としてのカッターを示す。該カッター10は、プラスチックアンプル1aの頭頂部12から底部13に亘って切断すべく、モーター等により移動可能に構成される。
【0016】
尚、9 は一端部5a側の複連プラスチックアンプル1 を他端部5b側へ押し出す押出手段としての押出板を示し、該押出板9 はベルトコンベヤ4 に取り付けられており一端部5a方向や他端部5b方向に移動可能である。
【0017】
11は保持板7 により移動されたプラスチックアンプル1aを払い出す払出部を示す。
【0018】
上述のように構成されるプラスチックアンプル払出装置は、次のように使用される。
まず、収納部5 に複連プラスチックアンプル1 を複数個収納する。
押出板9 を駆動し、他端部5bに載置されている複連プラスチックアンプル1 (図1におけるA位置に位置する複連プラスチックアンプル1 )をストッパ6 に前倒しの状態で落下させる(図1のB位置参照)。
【0019】
次に、ストッパ6 に落下した複連プラスチックアンプル1 は、最側端(図2においては最下側)のプラスチックアンプル1aが保持板7 に載置されるよう、ストッパ6 に設けられた移動手段により図2の下側方向へ移動される。
【0020】
保持板7 に載置されたプラスチックアンプル1aは、カッター10が移動することにより、切り離し線1bに沿って頭頂部12から底部13に亘って切断される。
【0021】
切断されたプラスチックアンプル1aは、保持板7 に載置された状態で回転軸8 を中心に回転しながら、回転軸8 の軸方向(略鉛直方向)に降下(図1におけるC位置参照)し、払出部11からプラスチックアンプル払出装置外部へ払い出される。
【0022】
プラスチックアンプル1aが払出部11から払い出されると、保持板7 は図1のB位置へ戻り、上述と同様にプラスチックアンプル1aを保持板7 へ移動する行程から繰り返される。
【0023】
これらの動作が繰り返されて一個の複連プラスチックアンプル1 全てが切断され、ストッパ6 の最側部に設けられたセンサで検知できなくなると、保持板7 がB位置からC位置へ移動している間に押出板9 によって次の複連プラスチックアンプル1 がストッパ6 へ移動される。
【0024】
このように、保持板7 がストッパ6 と別体になっているので、切断後のプラスチックアンプルに関わらず、次のプラスチックアンプルの切断準備のためにストッパ6 に複連プラスチックアンプルを移動させることができる。
【0025】
従って、保持板7 がB位置へ戻り次第、プラスチックアンプル1aを切断する行程に入ることができ、非常に効率よく連続してプラスチックアンプルを切断することができる。
【0026】
上述の実施の形態においては、ストッパ6 が一つだけ設けられている例を示したが、ストッパの数はこれに限定されることなく、複数形成されていてもよい。
また、保持板とカッターの数も同様に、ストッパの数と同じ数設けられていれば、更に効率よくプラスチックアンプルを切断し、排出することができる利点がある。
【0027】
更に、ストッパ6 の延長上に保持板7 の数を複数設け、各保持板7 間にカッターを設けて、所望数ずつプラスチックアンプル1aを保持板7 に載置して切断すれば、一度に複数のプラスチックアンプル1a,1a・・・を切断することができ、且つ一度に複数のプラスチックアンプル1a,1a・・・を払い出すことができるので、一度に複数のプラスチックアンプルを必要とする場合にも対応することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、ストッパから受け取り保持手段で保持したプラスチックアンプルを切断手段によって切断するので、人手によることなく、ストッパから保持手段に次々にプラスチックアンプルを供給して切断することができ、従って能率良くプラスチックアンプルを切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチックアンプル払出装置の一実施の形態を示す側面図。
【図2】本発明に係るプラスチックアンプル払出装置の一実施の形態を示す平面図。
【図3】複連プラスチックアンプルの一例を示す平面図。
【符号の説明】
1 複連プラスチックアンプル 1a プラスチックアンプル
5 収納部 6 ストッパ
7 保持板 10 カッター
Claims (2)
- 複数のプラスチックアンプル(1a,1a・・・)が連結された複連プラスチックアンプル(1) を立設した状態で複数配列し且つ収納するべく低い一端から高い他端に向かって傾斜して設けられた載置板(2,2)と載置板(2,2)の側部付近に備えたベルトコンベヤ(4)とからなる収納部(5) と、該収納部(5) の他端から複連プラスチックアンプル(1) を排出すべく前記ベルトコンベヤ(4)に設けられた押出板からなる押出手段(9) と、前記収納部(5) の他端から排出された一の複連プラスチックアンプル(1)を受け取るとともに側部方向に移動させるべく該他端よりも低位置に設けられたストッパ(6) と、該ストッパ(6) から側部方向に移動された一個のプラスチックアンプル(1a)を受け取り保持する保持手段(7) と、該保持手段で(7) 保持した一個のプラスチックアンプル(1a)を隣接するプラスチックアンプル(1a)から切り離す切断手段(10)とを具備し、前記保持手段(7) は、該切断手段(10)にて切断された一個のプラスチックアンプル(1a)を鉛直方向に移動しながら回転軸(8)を中心に回転させて払出部(11)から装置外部へ払い出すべく、前記ストッパ(6)と所定間隔を開けて設けられた保持板から構成されていることを特徴とするプラスチックアンプル払出装置。
- 前記ストッパ(6)の最側部表面に、プラスチックアンプル ( 1a ) の有無を検出するためのセンサが取り付けられており、複連プラスチックアンプル ( 1 ) の全てが切断され、前記センサでプラスチックアンプル ( 1a ) を検知できなくなると、前記保持板が回転軸(8)を中心に回転して払出部(11)からプラスチックアンプル ( 1a ) を装置外部へ払い出す動作を行っている間に前記押出板によって次の複連プラスチックアンプル (1) を前記ストッパ(6)へ移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のプラスチックアンプル払出装置。
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JP05931498A Expired - Lifetime JP4104723B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | プラスチックアンプル払出装置 |
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1998
- 1998-03-11 JP JP05931498A patent/JP4104723B2/ja not_active Expired - Lifetime
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