JP3549825B2 - 管制領域設定装置及びその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、航空機等の航空管制を行う管制官が管制する管制領域を設定する管制領域設定装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、航空機などの飛行状態を管制する航空管制においては、空域を複数の管制領域に分割し、各管制領域毎に管制官が割り当てられ、航空機の飛行状態の管制を行っている。
ある管制部を例に挙げて説明すると、管制部内の大型表示画面には図8に示すような当該管制部で管制する空域が複数の管制領域に分割されて表示されている。各管制官は、自分が担当とする管制領域における航空機の飛行状況を管制することにより、航空機の安全を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、航空機の飛行状況によっては、特定の管制領域に航空機の交通が集中してしまうことがある。一方、管制官が管制可能な航空交通量は有限であるため、このような交通の集中が発生してしまうと管制可能な航空交通量を超過してしまい、航空機の安全を十分に確保することができない状態に陥ってしまう。
【0004】
従来では、上述したような航空交通量の超過を回避するために航空機の出発時刻を遅らす等のフライトスケジュールの変更を余儀なくされ、利用者の需要に合わせて航空機の便数を増加させることが困難であるという問題があった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、航空機の飛行状況に応じて各管制領域を変化させ、各管制領域における航空交通量を調整することにより、航空機の安全を十分確保できる管制領域設定装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の管制領域設定装置は、複数の領域に分割された空域において、各領域における航空交通量を算出する航空交通量算出手段と、前記航空交通量算出手段によって算出される前記航空交通量が管制容量を超える領域に対して、その航空交通量を低減させる航空交通量調整手段と、空域を複数の領域に分割する分割パターンが複数格納されている分割パターン格納手段を有し、前記航空交通量調整手段は、全ての領域において前記航空交通量が管制容量以下となる分割パターンを抽出する分割パターン抽出手段と、前記分割パターン抽出手段によって抽出された分割パターンによって分割される領域を管制領域として決定する管制領域決定手段とを備えることを特徴とする。
これにより、各管制領域における航空交通量をできるだけ管制容量を超えない程度に減少させることを可能とするものである。また、このような構成によれば、複数の分割パターンの中から、全ての領域において航空交通量が管制容量以下となる分割パターンを選び、該分割パターンで分割される各領域を管制領域とするので、管制官の負荷を減少させることが可能となる。
【0008】
また、上記記載の管制領域設定装置において、前記分割パターン抽出手段は、全ての領域において前記航空交通量が管制容量以下となる分割パターンが存在しなかった場合には、前記航空交通量が前記管制容量を超えている領域の航空交通量が最も小さい分割パターンを抽出するので、全ての管制領域において航空交通量が管制容量以下となる分割パターンが存在しなかった場合においても、各管制領域を最も管制官の負荷が軽減するような領域とすることが可能となる。
【0009】
また、上記記載の管制領域設定装置における前記航空交通量調整手段は、前記航空交通量が前記管制容量を超える領域において、該領域の境界を前記管制容量を下回る方向に移動させることを特徴としている。更に、前記航空交通量調整手段は、前記航空交通量が前記管制容量を超える領域において、該領域の航空経路情報及び該領域の周辺領域の航空交通量に基づいて、前記境界線を移動させることが好ましい。
このような構成によれば、航空交通量が管制容量以上である領域を検出し、検出した領域の周辺管制領域の航空交通量を考慮して、検出された該管制領域の境界線を移動させることにより、該管制領域における航空交通量を管制容量以下とするので、周辺領域を管制する管制官との負荷の兼ね合いで各管制領域を設定することができる。これにより、航空交通量が管制容量を超えていた管制領域の航空交通量を減少させることができ、管制官の負荷を軽減させることが可能となる。
【0010】
また、本発明は、上記管制領域設定装置により実現される方法や、上記プロセス管制装置をコンピュータを用いて実現するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0011】
なお、以上の発明の概要は、本発明に必要なすべての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた特許となり得る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
《第1の実施形態》
図1は本発明の第1の実施形態における管制領域設定装置のシステム構成図であり、図2は同実施形態における管制領域設定装置の動作を示すフローチャートである。
【0013】
図1において、管制領域設定装置1は、空域を複数の領域に分割する分割パターンが複数格納されている分割パターン格納部10と、分割パターンに基づいて分割された各領域における航空交通量を算出する航空交通量算出部11と、全ての領域において航空交通量が管制容量以下となる分割パターン、又はそのような分割パターンが存在しない場合には、航空交通量が管制容量を超える管制領域における航空交通量が最も小さい値となる分割パターンを分割パターン格納部10から抽出する分割パターン抽出部12と、分割パターン抽出部12によって抽出された分割パターンによって分割される領域を管制領域として決定する管制領域決定部13とを備えている。
【0014】
更に、分割パターン抽出部12は、航空交通量算出部11によって算出された航空交通量が管制容量以上である領域を検出する領域検出部21と、領域検出部21によって検出された領域の範囲が縮小する分割パターンを分割パターン格納部10から選択し、該分割パターンで空域を分割する空域分割部22とを有している。
【0015】
次に、上記構成からなる管制領域設定装置の動作について図2を参照して説明する。なお、以下の説明においては、図3に示した空域を例に挙げて説明する。なお、本発明の管制領域設定装置は適宜設定可能な所定時間毎に管制領域の設定を行うが、本実施形態においては、30分毎に管制領域の設定を行うものとする。
【0016】
図3は空域の一部を示した図である。同図において、空域は初期状態として基本分割パターンにより均等に4つの領域A〜Dに分割されている。図中の矢印は、各航空機の飛行経路をそれぞれ示している。
【0017】
上述したような空域において、まず管制領域設定装置1の航空交通量算出部11は、各領域A〜Dにおける航空交通量を算出する(図2のステップSP1)。航空交通量は、所定時間内に管制官が航空管制に要する時間に相当する。管制官が航空機の管制を行う際、航空機の各飛行状態に応じて管制に要する時間の目安が規定されている。即ち、各飛行状態において単位時間当たりの航空管制時間が規定されている。所定時間内における航空機当たりの管制時間は、対象となる航空機が当該領域に滞在する時間(滞在時間)に、上述の航空機の航空状態に対応して規定された単位時間当たりの管制時間を乗算した値となる。即ち、航空機の管制時間は以下の(1)式で与えられる。
航空機の管制時間=単位時間当たりの管制時間×滞在時間 (1)
そして、所定時間内において対象となる領域に関する全ての航空機について上記(1)式により管制時間を求め、この値の総計が所定時間内に管制官が航空管制に要する時間、即ち航空交通量となる。
【0018】
次に、上述した航空交通量の算出について具体例を挙げて説明する。
今、各飛行状態における単位時間当たりの管制時間を図5に示すように規定する。即ち、飛行状態が「通過」である航空機に対しては、1分当たり10秒の管制時間を、「離陸」状態にある航空機に対しては1分当たり20秒の管制時間を、「着陸」状態にある航空機に対しては1分当たり30秒の管制時間を要するものと規定する。
【0019】
ここで、図3に示した領域Aにおいて午前10:00〜10:30における航空交通量を算出する場合は、まず、各航空機の経路情報やタイムスケジュール情報を参照し、上記時間内に領域A内に存在する全ての航空機について、当該領域に滞在する時間(滞在時間)及びその航空機の飛行状態に関する情報を取得する。この結果、取得した情報を図6に示す。
【0020】
航空交通量算出部11は、図6に示したように各航空機について、滞在時間と飛行状態の情報を取得すると、各航空機毎に所定時間内における管制時間を算出する。例えば、滞在時間が「30分」、飛行状態が「通過」である便名JAの航空機を例に挙げて説明すると、飛行状態が「通過」である航空機の管制に要する時間は、図4から単位時間当たり10秒である。従って、航空交通量算出部11は、滞在時間「30分」と単位時間当たりの管制時間「10秒」を乗算することにより便名JAの管制時間「300秒」を算出する。航空交通量算出部11は、同様にして全ての航空機に対して合計管制時間を算出し、算出した管制時間を全ての航空機で総計することにより、航空交通量「2250秒」を算出する。このように、航空交通量は、航空機の飛行状態及び各領域における滞在時間に基づいて算出される。
【0021】
このように、航空交通量算出部11は空域を構成する全ての領域に対して、即ち本実施形態では領域A〜Dにおける航空交通量を算出すると、算出した航空交通量を分割パターン抽出部12内の領域検出部21へ出力する。
【0022】
領域検出部21は、航空交通量算出部11から各領域における航空交通量を取得すると、管制官が所定時間内に管制できる管制容量を超える航空交通量の領域が存在するか否かを判定する(図2のステップSP2)。ここで、本実施形態では所定時間を30分と定義したため、管制官がこの所定時間内に管制に要することが可能な時間は最大で30分×60秒=1800秒となる。ここでは、管制容量を最大値である1800秒に設定する。
【0023】
今、領域Aの航空交通量は2250秒であるため、ステップSP2においてYESとなり、ステップSP3へ進み、ここで領域検出部21は、該当する領域である領域Aを検出し、この情報を空域分割部22へ出力する。なお、他の領域B〜Cにおいては、いずれの航空交通量も管制容量以内であったとする。
【0024】
空域分割部22は、領域検出部21から領域Aの情報を取得すると、取得した領域Aの領域が以前よりも小さくなる分割パターンを分割パターン格納部10から選択し、選択した分割パターンで図3に示した空域を分割する(ステップSP4)。この結果、図3に示した領域A〜Dは、図4に示すように変化し、領域Aの範囲は変化前の範囲に比べて小さくなる。
【0025】
空域分割部22は、新たな分割パターンによって空域を分割すると、新たな分割パターンによって形成された領域A〜Dの情報を航空交通量算出部11へ出力する。航空交通量算出部11は、取得した変化後の各領域A〜Dにおける航空交通量を再び算出し、その値を領域検出部21へ出力する。
図7に、変化後の領域Aにおける航空交通量を示す。この図に示すように、新たな分割パターンによって分割することにより、便名FQ、PG、SC及びBUの滞在時間が短縮している。航空交通量算出部11は、図7に示した情報に基づいて航空交通量を算出し、この値及び同様に算出した領域B〜Dの航空交通量を領域検出部21へ出力する。
【0026】
領域検出部21は、航空交通量算出部11から出力される航空交通量と管制容量とを比較する。この結果、前回管制容量を超えていた領域Aの航空交通量は1540秒と変化したことにより管制容量以内となり、また他の領域B〜Dにおける航空交通量も管制容量以内となった場合は(ステップSP2においてNO)、領域検出部21はいずれの領域も検出できなかった旨を管制領域決定部13へ出力する。
管制領域決定部13は、領域検出部21から情報を受け取ると、現在の分割パターンで分割される領域を、この時間帯における管制領域として決定する(ステップSP5)。
【0027】
上述したように、本実施形態では航空交通量算出部11によって算出される航空交通量が全ての領域において管制容量以内となるまで(即ち、ステップSP2においてYESとなるまで)、空域分割部22は分割パターン格納部10から適切な分割パターンを選択し、該分割パターンで空域を分割する。
この結果、全ての領域において航空交通量が管制容量以内となった場合に、領域検出部21は管制領域決定部13へその旨を通知し、管制領域決定部13は現在の分割パターンによって分割される各領域を、管制官が担当する管制領域として設定する。
なお、分割パターン抽出部12は、全ての領域において航空交通量が管制容量以下となる分割パターンが存在しなかった場合には、航空交通量が管制容量を超える管制領域の航空交通量(複数の領域が検出されている場合には、例えばその平均値)が最も小さい値となる分割パターンを抽出して、管制領域決定部13へ出力する。
【0028】
また、管制領域設定装置1は、各航空機においてフライトスケジュール、航空経路等が記載されたフライトプランを基に、所定の時間帯における管制領域を決定すべく、上述した処理を繰り返し行い、実際の管制に備えて事前に管制領域を決定する。
また、上記実施形態において、説明の便宜上分割パターンを2本の直線が直角に交わるようなものとしたが、実際は図8に示すような不規則な分割パターンである。
【0029】
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態による管制領域設定装置について説明する。
上述した第1の実施形態による管制領域設定装置では、予め複数の分割パターンを登録しておき、航空交通量が管制容量を超える領域が検出された場合には、分割パターンを変更することにより、各領域の形状範囲を変化させていた。
これに対し、第2の実施形態による管制領域設定装置では、航空交通量が管制容量を超える領域が検出された場合には、検出された領域の航空経路情報及びその領域の周辺領域の航空交通量に基づいて、管制領域の境界線を変化させる。
【0030】
例えば、航空交通量が管制容量を超えるとして検出された管制領域をある割合で徐々に相似縮小させるように境界線を変化させる、又は、検出された管制領域の周辺管制領域における航空交通量を参照し、航空経路を加味した上で航空交通量が少ない周辺管制領域が拡張し、当該管制領域が縮小するように境界線を変化させる、若しくは、当該管制領域における各航空機の滞在時間が短縮するように局部的に境界線を変化させる等が挙げられる。
【0031】
本実施形態においても、境界線変化後の管制領域における航空交通量が全ての管制領域において管制容量以下となるまで、境界線を上述したような規定に基づいて徐々に変化させる。そして、全ての管制領域における航空交通量が管制容量以下となった場合に、現在の境界線で分割される各領域を管制領域として設定する。
一方、全ての管制領域において航空交通量が管制容量以下とならない場合、例えば、1つの領域における航空交通量を減少させようと境界を移動させた際に、これにより範囲が拡張した領域においては航空交通量が増加して管制容量以上となってしまう場合等、いかなる方向に境界を移動させても全ての管制領域における航空交通量を管制容量以下とすることが不可能な場合には、そのような状態に陥るぎりぎりの境界線で分割される各領域を管制領域として設定する。
【0032】
なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態における管制領域設定装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種の処理を実行してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0033】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0034】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0035】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上記実施形態においては、管制官が管制可能である管制容量を、各航空機の滞在時間及び各航空機を管制するのに要する時間に基づいて算出したが、このような設定方法に限らず、管制に関するあらゆるパラメータに基づいて任意に設定してもよい。
以上説明したように、この管制領域設定装置によれば、複数の領域に分割された空域において、各領域における航空交通量を算出する航空交通量算出手段と、航空交通量算出手段によって算出される航空交通量が管制容量を超える領域に対して、その航空交通量を低減させる航空交通量調整手段とを有することにより、各管制領域における航空交通量をできるだけ管制容量を超えない程度に減少させることができる。これにより、航空機の安全を十分確保することができるという効果を奏する。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の管制領域設定装置によれば、空域を複数の領域に分割する分割パターンを複数有し、該複数の分割パターンの内、全ての領域における航空交通量が管制官が管制可能である管制容量を越えないように空域を分割する分割パターンを検出して、その分割パターンで分割された各領域を各管制官一人一人に割り当てられる管制領域として設定する。このように、航空機の飛行状況に応じて各管制領域を変化させ、各管制領域内の航空交通量を管制官が管制できる範囲に制限するので、フライトスケジュールを変更せずとも航空機の安全を十分確保できるという効果が得られる。
【0038】
また、本発明によれば、分割パターン抽出手段は、全ての領域において航空交通量が管制容量以下となる分割パターンが存在しなかった場合には、航空交通量が管制容量を超えている領域の航空交通量が最も小さい分割パターンを抽出するので、全ての管制領域において航空交通量が管制容量以下となる分割パターンが存在しなかった場合においても、各管制領域を最も管制官の負荷が軽減するような領域とすることができ、フライトスケジュールの変更を最小限に押さえることができるという利点が得られる。
【0039】
また、本発明によれば、航空機の飛行状況に応じて各管制領域を変化させ、各管制領域内の航空交通量を管制官が管制できる範囲内あるいはその範囲に近づけるように調整することにより、フライトスケジュールの変更を最低限に抑えることができ、航空機の安全を十分確保できるという効果を奏する。
【0040】
また、本発明の管制領域設定装置によれば、航空交通量が管制容量以上である領域を検出し、検出した領域の周辺管制領域の航空交通量を考慮して、検出された該管制領域の境界線を移動させることにより、該管制領域における航空交通量を管制容量以下とするので、各管制官に割り当てられる航空交通量の偏りを軽減させることができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による管制領域設定装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態における各部の動作を説明するためのフローチャート図である。
【図3】基準分割パターンにより均等に4つの領域に分割された空域を示す図である。
【図4】変更後の分割パターンにより各領域に分割された空域を示す図である。
【図5】各飛行状態における単位時間当たりの通信時間を示す図である。
【図6】図3に示した初期状態の領域Aにおける航空交通量を示す図である。
【図7】図4に示した変更後の分割パターンにより分割された領域Aの航空交通量を示す図である。
【図8】管制領域の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…管制領域設定装置、11…航空交通量算出部、12…分割パターン抽出部、13…管制領域決定部、21…領域検出部、22…空域分割部

Claims (5)

  1. 複数の領域に分割された空域において、各領域における航空交通量を算出する航空交通量算出手段と、
    前記航空交通量算出手段によって算出される前記航空交通量が管制容量を超える領域に対して、その航空交通量を低減させる航空交通量調整手段と、
    空域を複数の領域に分割する分割パターンが複数格納されている分割パターン格納手段を有し、
    前記航空交通量調整手段は、
    全ての領域において前記航空交通量が管制容量以下となる分割パターンを抽出する分割パターン抽出手段と、
    前記分割パターン抽出手段によって抽出された分割パターンによって分割される領域を管制領域として決定する管制領域決定手段と
    を備えることを特徴とする管制領域設定装置。
  2. 前記分割パターン抽出手段は、
    全ての領域において前記航空交通量が管制容量以下となる分割パターンが存在しなかった場合には、前記航空交通量が前記管制容量を超えている領域の航空交通量が最も小さい分割パターンを抽出する
    ことを特徴とする請求項に記載の管制領域設定装置。
  3. 前記航空交通量調整手段は、
    前記航空交通量が前記管制容量を超える領域において、該領域の境界を前記管制容量を下回る方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の管制領域設定装置。
  4. 前記航空交通量調整手段は、
    前記航空交通量が前記管制容量を超える領域において、該領域の航空経路情報及び該領域の周辺領域の航空交通量に基づいて、前記境界線を移動させることを特徴とする請求項に記載の管制領域設定装置。
  5. 空域を複数の領域に分割する分割パターンが複数格納されている分割パターン格納手段を有する管制領域設定装置において用いられる管制領域設定方法であって、
    複数の領域に分割された空域において、各領域における航空交通量を算出するステップと、
    前記航空交通量が管制容量を超える領域に対して、その航空交通量を低減させるステップと、
    全ての領域において前記航空交通量が管制容量以下となる分割パターンを抽出するステップと、
    前記抽出された分割パターンによって分割される領域を管制領域として決定するステップと
    を具備することを特徴とする管制領域設定方法。
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