JPH08292988A - 交通流管理装置および交通流管理方法 - Google Patents
交通流管理装置および交通流管理方法Info
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- JPH08292988A JPH08292988A JP12047395A JP12047395A JPH08292988A JP H08292988 A JPH08292988 A JP H08292988A JP 12047395 A JP12047395 A JP 12047395A JP 12047395 A JP12047395 A JP 12047395A JP H08292988 A JPH08292988 A JP H08292988A
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- 238000011156 evaluation Methods 0.000 claims abstract description 45
- 238000007726 management method Methods 0.000 claims description 23
- 230000007547 defect Effects 0.000 claims description 10
- 230000004075 alteration Effects 0.000 abstract 1
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- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 4
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 3
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- 230000002776 aggregation Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 交通流管理において、現状の交通計画に対す
る遅延をできるだけ小さく、かつ交通計画の通過する全
てのセクタでの容量超過を解消するよう、最適な交通計
画の変更案を立案できるようにする。 【構成】 現状の交通計画に基づき、各セクタ毎に交通
量を予測して(2)それがセクタの容量を超過しないか
否かチェックする(3、4)。容量超過となるセクタが
あると、そのセクタを通過する交通計画に対して、出発
遅延、経路変更及び速度調整の3つの側面からそれぞれ
変更計画案を立案し評価し(8)、立案した変更計画案
の中から評価の最も高い変更計画案を選択して最終的な
交通計画とする。
る遅延をできるだけ小さく、かつ交通計画の通過する全
てのセクタでの容量超過を解消するよう、最適な交通計
画の変更案を立案できるようにする。 【構成】 現状の交通計画に基づき、各セクタ毎に交通
量を予測して(2)それがセクタの容量を超過しないか
否かチェックする(3、4)。容量超過となるセクタが
あると、そのセクタを通過する交通計画に対して、出発
遅延、経路変更及び速度調整の3つの側面からそれぞれ
変更計画案を立案し評価し(8)、立案した変更計画案
の中から評価の最も高い変更計画案を選択して最終的な
交通計画とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機や列車等の物理
的移動手段や物品等の交通流や電話回線の信号流など種
々の交通流を管理する交通流管理装置および交通流管理
方法に関する。
的移動手段や物品等の交通流や電話回線の信号流など種
々の交通流を管理する交通流管理装置および交通流管理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】経路上に物理的または論理的な制約があ
る航空交通流や列車交通流等の交通流の制御に際し、事
前に通過経路および出発時刻等のスケジュール(以下、
交通計画)を確定しておく交通流管理装置が従来より提
案されている。
る航空交通流や列車交通流等の交通流の制御に際し、事
前に通過経路および出発時刻等のスケジュール(以下、
交通計画)を確定しておく交通流管理装置が従来より提
案されている。
【0003】図1は従来例に係る交通流管理装置のブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【0004】図1に示す従来の交通流管理装置は、変更
可能な計画や確定した計画などの交通計画データを格納
する交通計画データテーブル1と、交通量予測計算部2
と、交通容量超過予測計算部3と、容量超過の有無判定
部4と、容量超過セクタの選択部5と、出発遅延時間計
算部6と、修正済み交通計画データテーブル7とを備え
ている。
可能な計画や確定した計画などの交通計画データを格納
する交通計画データテーブル1と、交通量予測計算部2
と、交通容量超過予測計算部3と、容量超過の有無判定
部4と、容量超過セクタの選択部5と、出発遅延時間計
算部6と、修正済み交通計画データテーブル7とを備え
ている。
【0005】次にその動作を説明する。
【0006】まず、交通計画データテーブル1に格納さ
れている元となる交通計画データから、交通量予測計算
部2で経路上のすべてのセクタ(区域)の交通量を算出
し、交通容量超過予測計算部3でセクタ毎に交通容量の
超過を予測する。有無判定部4で容量が超過となるセク
タが存在すると判定された場合には、選択部5でその容
量超過セクタを選択し、出発遅延時間計算部6でそのセ
クタを通過する交通流に対して出発時刻を適当な時間だ
け遅れさせることで、交通容量の超過を防ぐようにして
いる。このような一連の処理が有無判定部4で容量超過
セクタなしと判定されるまで繰り返され、最終的に、デ
ータテーブル7に修正済み交通計画データが格納され
る。
れている元となる交通計画データから、交通量予測計算
部2で経路上のすべてのセクタ(区域)の交通量を算出
し、交通容量超過予測計算部3でセクタ毎に交通容量の
超過を予測する。有無判定部4で容量が超過となるセク
タが存在すると判定された場合には、選択部5でその容
量超過セクタを選択し、出発遅延時間計算部6でそのセ
クタを通過する交通流に対して出発時刻を適当な時間だ
け遅れさせることで、交通容量の超過を防ぐようにして
いる。このような一連の処理が有無判定部4で容量超過
セクタなしと判定されるまで繰り返され、最終的に、デ
ータテーブル7に修正済み交通計画データが格納され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の交通流管理装置では、出発時刻を遅延させることだ
けにより経路上に必要な交通容量が不足することに対処
しているため、ある経路の交通量が一時的に増加した場
合、その経路上にある交通容量が不足し、対応する交通
計画に大きな遅延が生じることがある。
来の交通流管理装置では、出発時刻を遅延させることだ
けにより経路上に必要な交通容量が不足することに対処
しているため、ある経路の交通量が一時的に増加した場
合、その経路上にある交通容量が不足し、対応する交通
計画に大きな遅延が生じることがある。
【0008】また、従来の交通流管理装置の処理方式で
は、特定のセクタを指定して遅延時間を決定するため、
そのセクタの交通容量の超過を防ぐための遅延が波及的
に別のセクタに影響を与えることがあり、全てのセクタ
の処理容量の超過を防ぐことができない場合がある。
は、特定のセクタを指定して遅延時間を決定するため、
そのセクタの交通容量の超過を防ぐための遅延が波及的
に別のセクタに影響を与えることがあり、全てのセクタ
の処理容量の超過を防ぐことができない場合がある。
【0009】本発明は、このような背景に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、交通流管理において、交通
計画に対する遅延をできるだけ小さくし、且つ全てのセ
クタの容量超過を防止できるように、交通計画の最適な
変更案を立案できるようにすることにある。
たものであり、その目的は、交通流管理において、交通
計画に対する遅延をできるだけ小さくし、且つ全てのセ
クタの容量超過を防止できるように、交通計画の最適な
変更案を立案できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の交通流管理装置
は、現在の交通計画の下で不具合を検出する不具合検出
手段と、現在の交通計画に対し少なくとも2種類の変更
項目の側面からそれぞれ不具合を解消するような変更案
を作成する変更案作成手段と、作成された変更案に関し
所定の尺度により評価する評価手段と、評価の結果最も
優れた変更案を選択する選択手段とを備えたことを特徴
とする。
は、現在の交通計画の下で不具合を検出する不具合検出
手段と、現在の交通計画に対し少なくとも2種類の変更
項目の側面からそれぞれ不具合を解消するような変更案
を作成する変更案作成手段と、作成された変更案に関し
所定の尺度により評価する評価手段と、評価の結果最も
優れた変更案を選択する選択手段とを備えたことを特徴
とする。
【0011】好適な実施例では、上記不具合として、い
ずれかのセクタにおける容量超過を検出し、そして、上
記変更項目として、出発遅延時間と経路変更と速度調整
の3種類の側面から変更案を立案する。
ずれかのセクタにおける容量超過を検出し、そして、上
記変更項目として、出発遅延時間と経路変更と速度調整
の3種類の側面から変更案を立案する。
【0012】また、この実施例では、選択手段により評
価の高い1つの変更案が選択されると、次にこの変更案
を現在の交通計画案と仮定して、この変更案に対して更
なる変更案を作成し、それを評価して、最も評価の高い
変更案を選択する、という処理を繰り返す。
価の高い1つの変更案が選択されると、次にこの変更案
を現在の交通計画案と仮定して、この変更案に対して更
なる変更案を作成し、それを評価して、最も評価の高い
変更案を選択する、という処理を繰り返す。
【0013】
【作用】本発明においては、現状の交通計画の下で例え
ば容量超過等の不具合が検出されると、その交通計画に
対して少なくとも2種類の変更項目の側面から変更案を
作成する。例えば、出発遅延を行った変更案と、経路変
更を行った変更案と、速度変更を行った変更案とを作成
する。そして、これらの変更案に対し評価を行って、そ
の結果に基づき、最も高い評価を得た変更案を選択す
る。
ば容量超過等の不具合が検出されると、その交通計画に
対して少なくとも2種類の変更項目の側面から変更案を
作成する。例えば、出発遅延を行った変更案と、経路変
更を行った変更案と、速度変更を行った変更案とを作成
する。そして、これらの変更案に対し評価を行って、そ
の結果に基づき、最も高い評価を得た変更案を選択す
る。
【0014】このように、従来のように出発遅延だけの
変更案だけでなく、経路変更や速度変更等の異なる側面
からの変更も考慮するため、従来に比較して交通計画の
遅延が小さくてすむ可能性が大きくなる。
変更案だけでなく、経路変更や速度変更等の異なる側面
からの変更も考慮するため、従来に比較して交通計画の
遅延が小さくてすむ可能性が大きくなる。
【0015】また、選択した変更案に対し更なる変更案
を立案していくという繰り返し処理を採用した場合、そ
の繰り返しによって一層優れた変更案を作成することが
でき、最適な変更計画を得ることが可能になる。また、
この繰り返しにより、ある交通手段に対しては例えば出
発遅延を行い、別の交通手段に対しては経路変更や速度
調整を行うといった複合的な変更案を立案することが可
能となり、そのため、例えば特定のセクタの容量超過を
出発遅延によって解消した場合、それによる他のセクタ
への影響を例えば経路変更や速度調整によって吸収する
といった柔軟な対応が可能となり、結果として、全ての
セクタの容量超過を解消することが容易である。
を立案していくという繰り返し処理を採用した場合、そ
の繰り返しによって一層優れた変更案を作成することが
でき、最適な変更計画を得ることが可能になる。また、
この繰り返しにより、ある交通手段に対しては例えば出
発遅延を行い、別の交通手段に対しては経路変更や速度
調整を行うといった複合的な変更案を立案することが可
能となり、そのため、例えば特定のセクタの容量超過を
出発遅延によって解消した場合、それによる他のセクタ
への影響を例えば経路変更や速度調整によって吸収する
といった柔軟な対応が可能となり、結果として、全ての
セクタの容量超過を解消することが容易である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0017】図2は本発明の一実施例に係る交通流管理
装置のブロック構成図である。
装置のブロック構成図である。
【0018】本発明の交通流管理装置も、図1に示す従
来装置と同様に、交通計画データテーブル1、交通量予
測計算部2、交通容量超過予測計算部3、容量超過の有
無判定部4、修正済み交通計画データテーブル7を備
え、さらに最適変更計画計算処理部8と、交通計画デー
タ修正候補テーブル9とを備えている。
来装置と同様に、交通計画データテーブル1、交通量予
測計算部2、交通容量超過予測計算部3、容量超過の有
無判定部4、修正済み交通計画データテーブル7を備
え、さらに最適変更計画計算処理部8と、交通計画デー
タ修正候補テーブル9とを備えている。
【0019】次にその動作を説明する。
【0020】まず、元となる交通計画データ1から、交
通量予測計算部2で経路上のすべてのセクタ(区域)の
交通量を算出し、交通容量超過予測計算部3でセクタ毎
に交通容量の超過を予測する。その結果を受けて有無判
定部4で容量超過の生じるセクタの有無が判別され、容
量超過となるセクタが存在すると判定された場合には、
最適変更計画計算処理部8が、この容量超過セクタを通
過する交通計画に対し、(1)出発の遅延、(2)経路
変更、(3)速度変更の3つの異なる側面から計画の変
更を立案し、それら異なる側面から立案した変更計画案
を所定の尺度で評価して、そのうち評価の良い変更計画
案を選択する。この過程で、立案された変更計画案は、
交通計画データ修正候補テーブル9に蓄えられ、必要に
応じて参照される。
通量予測計算部2で経路上のすべてのセクタ(区域)の
交通量を算出し、交通容量超過予測計算部3でセクタ毎
に交通容量の超過を予測する。その結果を受けて有無判
定部4で容量超過の生じるセクタの有無が判別され、容
量超過となるセクタが存在すると判定された場合には、
最適変更計画計算処理部8が、この容量超過セクタを通
過する交通計画に対し、(1)出発の遅延、(2)経路
変更、(3)速度変更の3つの異なる側面から計画の変
更を立案し、それら異なる側面から立案した変更計画案
を所定の尺度で評価して、そのうち評価の良い変更計画
案を選択する。この過程で、立案された変更計画案は、
交通計画データ修正候補テーブル9に蓄えられ、必要に
応じて参照される。
【0021】このように、最適変更計画計算処理部8が
異なる側面からそれぞれ変更計画案を立案して最適な計
画案を選択することで、交通流を最適に制御することが
可能となる。
異なる側面からそれぞれ変更計画案を立案して最適な計
画案を選択することで、交通流を最適に制御することが
可能となる。
【0022】ここで、最適変更計画計算処理部8で用い
られる最適化の評価尺度として以下の点が考慮される。
られる最適化の評価尺度として以下の点が考慮される。
【0023】(1)全体の到着時刻の遅延の和が最も少
ないこと。
ないこと。
【0024】(2)元の計画に対して変更数が最も少な
いこと。
いこと。
【0025】(3)経路の総距離数が最も少ないこと。
【0026】(4)計画を実行するために必要なコスト
が最小となること。
が最小となること。
【0027】上記の尺度(1)〜(4)に任意の重みを
付け、総和をとったものが最小(または最大)となるよ
うな評価尺度を採用することができる。また、評価尺度
は交通計画全体の目標や状況に応じて、適宜に選択及び
調整され得る。
付け、総和をとったものが最小(または最大)となるよ
うな評価尺度を採用することができる。また、評価尺度
は交通計画全体の目標や状況に応じて、適宜に選択及び
調整され得る。
【0028】図3は最適変更計画計算処理部8で行われ
る処理手順を示すフローチャートである。
る処理手順を示すフローチャートである。
【0029】この変更計画立案処理では、最終的な変更
計画を確定するまでの中間過程で、その候補として種々
の変更案を立案するが、この過程で個々の変更案を立案
した都度これを評価して、評価の高い変更案を優先的に
考慮することにより、評価点数の高い変更計画を効率良
く求めるようにしている。
計画を確定するまでの中間過程で、その候補として種々
の変更案を立案するが、この過程で個々の変更案を立案
した都度これを評価して、評価の高い変更案を優先的に
考慮することにより、評価点数の高い変更計画を効率良
く求めるようにしている。
【0030】尚、以下の説明では、立案された変更案を
解候補と呼ぶ。個々の解候補は、考慮し得る全ての交通
計画の束から構成される。例えば、後述する具体例の場
合、3機の航空機1、2、3の飛行計画(交通計画)が
考慮し得る全てであるから、個々の解候補はそれら3機
の飛行計画の束として構成される。
解候補と呼ぶ。個々の解候補は、考慮し得る全ての交通
計画の束から構成される。例えば、後述する具体例の場
合、3機の航空機1、2、3の飛行計画(交通計画)が
考慮し得る全てであるから、個々の解候補はそれら3機
の飛行計画の束として構成される。
【0031】図3に示すように、まず、ステップS3−
1で中間解候補集合の初期化および最終解候補の初期化
を行う。ここで中間解候補集合とは、この立案処理の中
間過程で計算した解候補(以下、中間解候補という)を
その評価点と共に蓄積するために使われる、テーブル9
内の一種のファイルである。また最終解候補とは、それ
までの計算で最も高い評価点をとった中間解候補を保持
するために使われる、テーブル9内の一種のファイルで
ある。
1で中間解候補集合の初期化および最終解候補の初期化
を行う。ここで中間解候補集合とは、この立案処理の中
間過程で計算した解候補(以下、中間解候補という)を
その評価点と共に蓄積するために使われる、テーブル9
内の一種のファイルである。また最終解候補とは、それ
までの計算で最も高い評価点をとった中間解候補を保持
するために使われる、テーブル9内の一種のファイルで
ある。
【0032】次に、ステップS3−2で現在解候補の初
期化を行う。ここで、現在解候補とは、現在考慮中の中
間解候補を示すために使われる、テーブル9内の一種の
ファイルである。
期化を行う。ここで、現在解候補とは、現在考慮中の中
間解候補を示すために使われる、テーブル9内の一種の
ファイルである。
【0033】次に、ステップS3−3で終了条件の判断
を行う。即ち、現在着目している現在解候補に関して、
容量超過となるセクタの有無をチェックする。その結
果、容量超過となるセクタが存在する場合には、現在解
は最終解としての条件を満たしていないと判断し、一
方、現在解候補につき容量超過セクタが存在しない場合
には、現在解は最終解としての条件が一応満たしている
と判断する。
を行う。即ち、現在着目している現在解候補に関して、
容量超過となるセクタの有無をチェックする。その結
果、容量超過となるセクタが存在する場合には、現在解
は最終解としての条件を満たしていないと判断し、一
方、現在解候補につき容量超過セクタが存在しない場合
には、現在解は最終解としての条件が一応満たしている
と判断する。
【0034】現在解候補が最終解としての条件を満たさ
ないとステップS3−3で判断された場合、次に、現在
解候補に対する変更案を計算する。まずステップS3−
4で、現在解候補の下で容量超過となるセクタの一つに
着目し(以下、対象セクタという)、その対象セクタを
通過する交通計画の中から一つの交通計画を選びだし
て、これを変更対象の交通計画とする。次にステップS
3−5で、変更対象の交通計画に対し出発遅延、経路変
更、速度調整を各々行う幾つかの変更案(=中間解候
補)を算出する。ステップS3−6でそれら新しい中間
解候補について評価点(=中間評価点)を算出し、ステ
ップS3−7でそれら新しい中間解候補とそれらの中間
評価点とを中間解候補集合に登録する。次に、ステップ
S3−8で中間解候補集合中の中間解候補を評価点の順
序でソートし直し、最も評価点の高い中間解候補を取り
出して、これを現在解候補として登録する。その後、こ
の新たな現在解候補について、ステップS3−3以下の
処理を繰り返す。
ないとステップS3−3で判断された場合、次に、現在
解候補に対する変更案を計算する。まずステップS3−
4で、現在解候補の下で容量超過となるセクタの一つに
着目し(以下、対象セクタという)、その対象セクタを
通過する交通計画の中から一つの交通計画を選びだし
て、これを変更対象の交通計画とする。次にステップS
3−5で、変更対象の交通計画に対し出発遅延、経路変
更、速度調整を各々行う幾つかの変更案(=中間解候
補)を算出する。ステップS3−6でそれら新しい中間
解候補について評価点(=中間評価点)を算出し、ステ
ップS3−7でそれら新しい中間解候補とそれらの中間
評価点とを中間解候補集合に登録する。次に、ステップ
S3−8で中間解候補集合中の中間解候補を評価点の順
序でソートし直し、最も評価点の高い中間解候補を取り
出して、これを現在解候補として登録する。その後、こ
の新たな現在解候補について、ステップS3−3以下の
処理を繰り返す。
【0035】一方、現在解候補が最終解としての条件を
一応満たしているとステップS3−3で判断された場合
は、ステップ3−9以下の処理へ進む。
一応満たしているとステップS3−3で判断された場合
は、ステップ3−9以下の処理へ進む。
【0036】ステップS3−9では、現在解候補の評価
点を既に登録されている最終解候補の評価点と比較し
て、何れの評価点が高いかの判断を行う。その結果、現
在解候補の評価点が最終解候補より高いと判別された場
合には、ステップS3−10で現在解候補を最終解候補
としてテーブル9に登録する。この後、ステップS3−
11でさらに処理時間に余裕があるか否かチェックし、
余裕がある場合には、ステップS3−12で中間解候補
集合から現在解の次に最も中間評価点の高い中間解候補
を取り出してこれを新たな現在解候補とし、この新たな
現在解候補についてステップS3−3からの処理を繰り
返す。
点を既に登録されている最終解候補の評価点と比較し
て、何れの評価点が高いかの判断を行う。その結果、現
在解候補の評価点が最終解候補より高いと判別された場
合には、ステップS3−10で現在解候補を最終解候補
としてテーブル9に登録する。この後、ステップS3−
11でさらに処理時間に余裕があるか否かチェックし、
余裕がある場合には、ステップS3−12で中間解候補
集合から現在解の次に最も中間評価点の高い中間解候補
を取り出してこれを新たな現在解候補とし、この新たな
現在解候補についてステップS3−3からの処理を繰り
返す。
【0037】一方、ステップS3−11で処理時間の余
裕がない場合には、その段階でこの計画立案処理を終了
し、その時点での最終解候補が最終的な変更交通計画と
なる。
裕がない場合には、その段階でこの計画立案処理を終了
し、その時点での最終解候補が最終的な変更交通計画と
なる。
【0038】図4は上記計画立案処理のうちのステップ
S3−5における、出発遅延の側面からの中間解候補の
計算手順を示すフローチャートである。
S3−5における、出発遅延の側面からの中間解候補の
計算手順を示すフローチャートである。
【0039】まず、ステップS4−1で変更対象の交通
計画に対し、仮遅延時間(計算上仮に定めた出発遅延時
間)を0に初期設定する。次にステップS4−2で、設
定された仮遅延時間の下で、各セクタ毎の交通量を計算
し、新たに交通量が容量超過となるセクタが生じるか否
かを調べる。次に、ステップS4−3で、対象セクタで
の容量超過が解消されたか否かチェックし、また、ステ
ップS4−4で他セクタで容量超過が新たに発生するか
否かをチェックする。その結果、対象セクタの容量超過
が解消されてない又は新たなセクタで容量超過が発生す
る場合には、ステップS4−6で仮遅延時間を所定の刻
み時間だけさらに遅らせる。次に、ステップS4−7で
その仮遅延時間が最大遅延可能時間を超えないかチェッ
クし、超えない場合には、ステップS4−2からの処理
を繰り返す。また、仮遅延時間が最大遅延可能時間を超
える場合には、ステップS4−8で、該当する計画候補
の出発遅延による解候補の立案は不可能であるとする。
計画に対し、仮遅延時間(計算上仮に定めた出発遅延時
間)を0に初期設定する。次にステップS4−2で、設
定された仮遅延時間の下で、各セクタ毎の交通量を計算
し、新たに交通量が容量超過となるセクタが生じるか否
かを調べる。次に、ステップS4−3で、対象セクタで
の容量超過が解消されたか否かチェックし、また、ステ
ップS4−4で他セクタで容量超過が新たに発生するか
否かをチェックする。その結果、対象セクタの容量超過
が解消されてない又は新たなセクタで容量超過が発生す
る場合には、ステップS4−6で仮遅延時間を所定の刻
み時間だけさらに遅らせる。次に、ステップS4−7で
その仮遅延時間が最大遅延可能時間を超えないかチェッ
クし、超えない場合には、ステップS4−2からの処理
を繰り返す。また、仮遅延時間が最大遅延可能時間を超
える場合には、ステップS4−8で、該当する計画候補
の出発遅延による解候補の立案は不可能であるとする。
【0040】一方、ステップS4−3及びS4−4で、
延べ超過時間の増加も新たな容量超過セクタの発生もな
いと判断された場合には、ステップS4−5で、その仮
遅延時間を出発遅延の側面での変更候補(=中間解候
補)とする。
延べ超過時間の増加も新たな容量超過セクタの発生もな
いと判断された場合には、ステップS4−5で、その仮
遅延時間を出発遅延の側面での変更候補(=中間解候
補)とする。
【0041】尚、上記の計算手順では、仮遅延時間の小
さい値から順番に解候補としての可能性を検討している
ため、最も遅延時間の少ない候補が最初に選択されるこ
とになる。
さい値から順番に解候補としての可能性を検討している
ため、最も遅延時間の少ない候補が最初に選択されるこ
とになる。
【0042】図5は図3のステップS3−5における、
経路変更の側面からの解候補の計算手順を示すフローチ
ャートである。
経路変更の側面からの解候補の計算手順を示すフローチ
ャートである。
【0043】まず、ステップS5−1で、出発地と目的
地の組毎に予め用意されている経路変更案候補集合を参
照し、その中から、変更対象の交通計画の出発地と目的
地の組に対する経路変更候補を一つ選択し、これを現在
経路変更候補とする。尚、経路変更案候補集合中の選択
可能なすべての経路変更候補が既に考慮済で、新たな選
択可能候補がない場合には、ステップS5−2で解候補
なしと判定され、ステップS5−3で経路変更は不可能
であると判定する。
地の組毎に予め用意されている経路変更案候補集合を参
照し、その中から、変更対象の交通計画の出発地と目的
地の組に対する経路変更候補を一つ選択し、これを現在
経路変更候補とする。尚、経路変更案候補集合中の選択
可能なすべての経路変更候補が既に考慮済で、新たな選
択可能候補がない場合には、ステップS5−2で解候補
なしと判定され、ステップS5−3で経路変更は不可能
であると判定する。
【0044】現在経路変更候補が選ばれると、次にステ
ップS5−4で、この現在経路変更候補の下で、全ての
セクタの交通量が計算される。その結果に基づき、ステ
ップS5−5で対象セクタでの容量超過が解消されたか
否を判断し、また、ステップS5−6でその他のセクタ
で容量超過が新たに発生するか否かを判断する。その結
果、対象セクタでの容量超過が解消されてない、又は他
のセクタで新たに容量超過が発生すると判断された場合
には、ステップS5−1に戻り、新たに別の経路変更候
補を選択する。
ップS5−4で、この現在経路変更候補の下で、全ての
セクタの交通量が計算される。その結果に基づき、ステ
ップS5−5で対象セクタでの容量超過が解消されたか
否を判断し、また、ステップS5−6でその他のセクタ
で容量超過が新たに発生するか否かを判断する。その結
果、対象セクタでの容量超過が解消されてない、又は他
のセクタで新たに容量超過が発生すると判断された場合
には、ステップS5−1に戻り、新たに別の経路変更候
補を選択する。
【0045】一方、ステップS5−5、S5−6で対象
セクタの容量超過が解消され、且つ、他のセクタでも容
量超過が生じないと判定された場合には、ステップS5
−7で現在の経路変更候補を経路変更の側面からの中間
解候補とする。
セクタの容量超過が解消され、且つ、他のセクタでも容
量超過が生じないと判定された場合には、ステップS5
−7で現在の経路変更候補を経路変更の側面からの中間
解候補とする。
【0046】図6は図3のステップS3−4における、
速度調整の側面からの中間解候補の立案手順を示すフロ
ーチャートである。
速度調整の側面からの中間解候補の立案手順を示すフロ
ーチャートである。
【0047】まず、ステップS6−1で予め用意されて
いる速度調整率候補群の中から、最も望ましい順に(例
えば、速度調整量が小さい順に)未考慮の速度調整率を
取り出す。尚、すべての速度調整率候補が考慮済みであ
る場合には、ステップS6−2で解候補がないと判断
し、ステップS6−3で速度調整案立案は不可能である
と判定する。
いる速度調整率候補群の中から、最も望ましい順に(例
えば、速度調整量が小さい順に)未考慮の速度調整率を
取り出す。尚、すべての速度調整率候補が考慮済みであ
る場合には、ステップS6−2で解候補がないと判断
し、ステップS6−3で速度調整案立案は不可能である
と判定する。
【0048】未考慮の速度調整率候補が存在する場合に
は、ステップS6−4でその速度調整率候補の下で、全
てのセクタの交通量を計算する。その結果に基づき、ス
テップS6−5で、対象セクタの容量超過が解消された
かチェックし、またステップS6−2で、その他のセク
タで容量超過が新たに起きたかをチェックし、対象セク
タでの容量超過が解消されていない、又は他のセクタで
容量長超過が新たに生じたと判断された場合には、ステ
ップS6−1に戻り、新たに別の候補を選択する。
は、ステップS6−4でその速度調整率候補の下で、全
てのセクタの交通量を計算する。その結果に基づき、ス
テップS6−5で、対象セクタの容量超過が解消された
かチェックし、またステップS6−2で、その他のセク
タで容量超過が新たに起きたかをチェックし、対象セク
タでの容量超過が解消されていない、又は他のセクタで
容量長超過が新たに生じたと判断された場合には、ステ
ップS6−1に戻り、新たに別の候補を選択する。
【0049】一方、いずれのセクタでも容量超過が起こ
らないと判定された場合には、ステップS6−7で現在
の速度調整率候補を速度調整の側面からの中間解候補と
する。
らないと判定された場合には、ステップS6−7で現在
の速度調整率候補を速度調整の側面からの中間解候補と
する。
【0050】以上のようにして、出発遅延、経路変更、
速度調整の3つの側面から中間解候補が計算され、そし
て、今まで計算された中間解候補の中から最も評価点の
高い候補が最終解候補として選ばれることになる。この
一連の処理を、許された処理時間の間繰り返すことによ
り、最終解候補がより評価点の高いものに更新されてい
くことになる。
速度調整の3つの側面から中間解候補が計算され、そし
て、今まで計算された中間解候補の中から最も評価点の
高い候補が最終解候補として選ばれることになる。この
一連の処理を、許された処理時間の間繰り返すことによ
り、最終解候補がより評価点の高いものに更新されてい
くことになる。
【0051】次に、上記のような中間解候補の計算の繰
り返しにより一層高い評価点を持つ最終解候補が見出さ
れる処理過程を、航空交通流管理の場合を例にとり具体
的に説明する。尚、この具体例では、木探索により、よ
り優れた解候補を見出していくようにしている。
り返しにより一層高い評価点を持つ最終解候補が見出さ
れる処理過程を、航空交通流管理の場合を例にとり具体
的に説明する。尚、この具体例では、木探索により、よ
り優れた解候補を見出していくようにしている。
【0052】航空交通流管制では、航空機の通過する空
域が複数のセクタと呼ばれる部分空域に分割され、セク
タ単位で管制が行われている。1つのセクタを同一時間
帯に通過可能な航空機の数は、そのセクタの物理的な特
性や管制官の処理能力に起因して制限を受ける。
域が複数のセクタと呼ばれる部分空域に分割され、セク
タ単位で管制が行われている。1つのセクタを同一時間
帯に通過可能な航空機の数は、そのセクタの物理的な特
性や管制官の処理能力に起因して制限を受ける。
【0053】従って、すべての航空機の飛行計画は、予
め通過する経路上のセクタの交通容量(以下、処理容
量)の制限を超過しないように調整される必要がある。
め通過する経路上のセクタの交通容量(以下、処理容
量)の制限を超過しないように調整される必要がある。
【0054】本具体例では、予め設定された飛行計画が
セクタ処理容量の限界を超えた場合、その飛行計画に対
し変更案を計算する過程を説明する。
セクタ処理容量の限界を超えた場合、その飛行計画に対
し変更案を計算する過程を説明する。
【0055】図7は航空交通流の状態例を示す模式図で
ある。
ある。
【0056】この図は、セクタA、セクタB、セクタC
から構成される管理空域を航空機1、航空機2、航空機
3が通過する状態例を示しており、セクタAの処理容量
が1、セクタBが2、セクタCが1であるとする。
から構成される管理空域を航空機1、航空機2、航空機
3が通過する状態例を示しており、セクタAの処理容量
が1、セクタBが2、セクタCが1であるとする。
【0057】図8はセクタ毎の航空交通量の集計方法の
一例を示す説明図である。
一例を示す説明図である。
【0058】この集計方法は、各セクタにおいて、時間
帯毎に通過する航空機の機数を単純に合計して、これを
交通量とするものである。この具体例では、図示のよう
に、セクタBにおいて時刻15分から20分までの間、
交通量が3機となり、セクタBの処理容量2を超過して
いる。
帯毎に通過する航空機の機数を単純に合計して、これを
交通量とするものである。この具体例では、図示のよう
に、セクタBにおいて時刻15分から20分までの間、
交通量が3機となり、セクタBの処理容量2を超過して
いる。
【0059】図9は航空交通量の集計方法の第2の例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【0060】この集計方法は、各セクタにおいて、時間
帯毎にその時間帯及び所定の時間(この例では10分)
後までの時間区間に通過する航空機の数を合計して、交
通量とする方法である。この具体例では、セクタBにお
いて時刻10分から20分までの間、交通量は3機とな
りセクタBの処理容量2を超過する。
帯毎にその時間帯及び所定の時間(この例では10分)
後までの時間区間に通過する航空機の数を合計して、交
通量とする方法である。この具体例では、セクタBにお
いて時刻10分から20分までの間、交通量は3機とな
りセクタBの処理容量2を超過する。
【0061】いずれの集計方法を採用するにせよ、この
ようにして検出されたセクタ処理容量超過を以下のよう
な処理で解消する。
ようにして検出されたセクタ処理容量超過を以下のよう
な処理で解消する。
【0062】図10乃至図13は木探索法によりすべて
のセクタの処理容量を超過しない最適変更計画案の算出
過程を示すフローチャートである。尚、図中の航空機毎
の棒グラフは評価値の高さを模式的に表したものであ
る。
のセクタの処理容量を超過しない最適変更計画案の算出
過程を示すフローチャートである。尚、図中の航空機毎
の棒グラフは評価値の高さを模式的に表したものであ
る。
【0063】まず、図10に示すステップ1において、
上記の集計方法で計算した交通量の予測値に基づき、容
量超過となる時間帯に容量超過エリアを通過する(例え
ば、図8の場合には時間帯15分から20分の間にセク
タBを通過する)航空機を、変更対象として抽出する
(ステップS10−1)。図8の例では、航空機1、航
空機2、航空機3が該当時間帯にセクタBを通過するた
め、それらの各機が変更対象機として選ばれる。
上記の集計方法で計算した交通量の予測値に基づき、容
量超過となる時間帯に容量超過エリアを通過する(例え
ば、図8の場合には時間帯15分から20分の間にセク
タBを通過する)航空機を、変更対象として抽出する
(ステップS10−1)。図8の例では、航空機1、航
空機2、航空機3が該当時間帯にセクタBを通過するた
め、それらの各機が変更対象機として選ばれる。
【0064】続いて、中間解候補を立案するに先立ち、
変更のない元の飛行計画の下での評価値を計算し、その
値を記録する(ステップS10−2)。
変更のない元の飛行計画の下での評価値を計算し、その
値を記録する(ステップS10−2)。
【0065】次に、図11に示すステップ2において、
それぞれの航空機に関し、出発遅延、経路変更、速度調
整の3つの側面から変更の可能性を考慮し、可能な変更
を中間解候補として挙げる。この例では航空機2の出発
遅延(ステップS10−3)、航空機1の経路変更(ス
テップS10−4)、航空機3の速度調整(ステップS
10−5)が中間解候補として挙げられている。次に、
それぞれの中間解候補に対して、評価値を計算し記録す
る。この例では、評価値の最も高い変更計画は航空機3
の速度調整(50点)となっている(ステップS10−
5)。
それぞれの航空機に関し、出発遅延、経路変更、速度調
整の3つの側面から変更の可能性を考慮し、可能な変更
を中間解候補として挙げる。この例では航空機2の出発
遅延(ステップS10−3)、航空機1の経路変更(ス
テップS10−4)、航空機3の速度調整(ステップS
10−5)が中間解候補として挙げられている。次に、
それぞれの中間解候補に対して、評価値を計算し記録す
る。この例では、評価値の最も高い変更計画は航空機3
の速度調整(50点)となっている(ステップS10−
5)。
【0066】次に、図12に示すステップ3で、ステッ
プ2で最も高い評価値を得た中間解候補をさらに変更す
る中間解候補を考慮する。この例では、新たな中間解候
補として、さらに航空機1の経路変更(ステップS10
−6)および航空機2の出発遅延(ステップS10−
7)が挙げられている。これら新しい中間解候補に関し
評価値を計算し、それぞれの候補に記録する。そして、
現在までに作成されている中間解候補の中から最も良い
評価値を持つ候補を取り出す。この例では、ステップS
10−6で計算した中間解候補が、最も高い評価値(7
0点)をもつため、取り出される。
プ2で最も高い評価値を得た中間解候補をさらに変更す
る中間解候補を考慮する。この例では、新たな中間解候
補として、さらに航空機1の経路変更(ステップS10
−6)および航空機2の出発遅延(ステップS10−
7)が挙げられている。これら新しい中間解候補に関し
評価値を計算し、それぞれの候補に記録する。そして、
現在までに作成されている中間解候補の中から最も良い
評価値を持つ候補を取り出す。この例では、ステップS
10−6で計算した中間解候補が、最も高い評価値(7
0点)をもつため、取り出される。
【0067】更に、図13に示すステップ4に進み、ス
テップ3までで最も高い評価値を得た中間解候補をさら
に変更する中間解候補を計算する。この例では、新たな
中間解候補として、さらに航空機2の出発遅延(ステッ
プS10−8)、及び航空機2の経路変更(ステップS
10−9)を行う候補が挙げられている。これらの新た
な候補に関し評価値を計算し、最も評価値の高い候補を
取り出す。この例では、ステップS10−8で計算した
候補が、90点の最も高い評価値を得ている。
テップ3までで最も高い評価値を得た中間解候補をさら
に変更する中間解候補を計算する。この例では、新たな
中間解候補として、さらに航空機2の出発遅延(ステッ
プS10−8)、及び航空機2の経路変更(ステップS
10−9)を行う候補が挙げられている。これらの新た
な候補に関し評価値を計算し、最も評価値の高い候補を
取り出す。この例では、ステップS10−8で計算した
候補が、90点の最も高い評価値を得ている。
【0068】この段階で、全ての飛行計画について変更
を考慮したため、これ以上の変更は不可能であるから、
これまでの計算で最も評価の良かったステップS10−
9の中間解候補を最終的な変更計画とする。
を考慮したため、これ以上の変更は不可能であるから、
これまでの計算で最も評価の良かったステップS10−
9の中間解候補を最終的な変更計画とする。
【0069】尚、さらに処理時間が許せば、次善の中間
解候補であるステップS10−7の候補に戻って同様の
変更処理を進めて、別の解を求めることも可能である。
解候補であるステップS10−7の候補に戻って同様の
変更処理を進めて、別の解を求めることも可能である。
【0070】以上説明した実施例によれば、以下の通り
の効果を奏する。
の効果を奏する。
【0071】(1)交通計画を実行するために必要な経
路上の交通容量を有効に利用することが可能となる。
路上の交通容量を有効に利用することが可能となる。
【0072】(2)交通容量の節約、および交通システ
ム全体のスループットが向上する。
ム全体のスループットが向上する。
【0073】(3)評価基準に照らして、望ましい交通
計画が立案できる。
計画が立案できる。
【0074】(4)波及効果として交通システム全体の
安全性、経済性、信頼性が増す。
安全性、経済性、信頼性が増す。
【0075】尚、本発明は上記実施例以外の種々の態様
でも実施することが可能である。
でも実施することが可能である。
【0076】例えば、上記実施例では解候補を考慮して
いく順番として、中間解候補の内の評価の高いものを優
先的に考慮する方法をとったが、これに代えて、最も良
い解候補が早く求まることが期待される指標を設けて、
その指標の良い順番に評価を行うようにすることもでき
る。一例として、処理容量の述べ超過時間の少ないもの
を選ぶことで超過時間の少ない計画を素早く算出するこ
とが可能となる。
いく順番として、中間解候補の内の評価の高いものを優
先的に考慮する方法をとったが、これに代えて、最も良
い解候補が早く求まることが期待される指標を設けて、
その指標の良い順番に評価を行うようにすることもでき
る。一例として、処理容量の述べ超過時間の少ないもの
を選ぶことで超過時間の少ない計画を素早く算出するこ
とが可能となる。
【0077】また、本発明は狭義の交通流管理だけでな
く、リソースアロケーションのような分野にも適用する
ことができる。例えば、複数のジョブを処理するシステ
ムにおいて、個々のジョブの処理を予定の計画通りに複
数のリソースを利用して行う場合、リソース毎の処理量
がその容量を超過する場合に、個々のジョブの処理計画
を変更して、容量超過が生じないようにするような用途
にも本発明が適用できる。
く、リソースアロケーションのような分野にも適用する
ことができる。例えば、複数のジョブを処理するシステ
ムにおいて、個々のジョブの処理を予定の計画通りに複
数のリソースを利用して行う場合、リソース毎の処理量
がその容量を超過する場合に、個々のジョブの処理計画
を変更して、容量超過が生じないようにするような用途
にも本発明が適用できる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、交通流管理において、
出発時刻の遅延ばかりではなく、通過経路の変更や交通
流の速度の変更を導入することで、最適な交通計画を立
案することが可能となる。
出発時刻の遅延ばかりではなく、通過経路の変更や交通
流の速度の変更を導入することで、最適な交通計画を立
案することが可能となる。
【図1】従来例に係る交通流管理装置のブロック構成図
である。
である。
【図2】本発明の一実施例に係る交通流管理装置のブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【図3】最適変更計画計算処理の手順を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図4】最適変更計画計算処理のうちの出発遅延候補の
立案処理の手順を示すフローチャートである。
立案処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】最適変更計画計算処理のうちの経路変更案の立
案処理の手順を示すフローチャートである。
案処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】最適変更計画計算処理のうちの速度調整案の立
案処理の手順を示すフローチャートである。
案処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】航空交通流の状態例を示す模式図である。
【図8】航空交通量の集計方法の第1の例を示す説明図
である。
である。
【図9】航空交通量の集計方法の第2の例を示す説明図
である。
である。
【図10】木探索法による最適変更計画案の算出過程の
第1のステップを示すフローチャートである。
第1のステップを示すフローチャートである。
【図11】木探索法による最適変更計画案の算出過程の
第2のステップを示すフローチャートである。
第2のステップを示すフローチャートである。
【図12】木探索法による最適変更計画案の算出過程の
第3のステップを示すフローチャートである。
第3のステップを示すフローチャートである。
【図13】木探索法による最適変更計画案の算出過程の
第4のステップを示すフローチャートである。
第4のステップを示すフローチャートである。
1 交通計画データテーブル 2 交通量予測計算部 3 交通容量超過予測計算部 4 容量超過の有無判定部 7 修正済み交通計画データテーブル 8 最適変更計画計算処理部 9 交通計画データ修正候補テーブル
Claims (5)
- 【請求項1】 現在の交通計画の下で不具合を検出する
不具合検出手段と、 前記現在の交通計画に対し、少なくとも2種類の変更項
目の側面からそれぞれ、前記不具合を解消するような変
更案を作成する変更案作成手段と、 前記作成された変更案に関し所定の尺度により評価する
評価手段と、 前記評価の結果最も優れた変更案を選択する選択手段
と、を備えたことを特徴とする交通流管理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の交通流管理装置におい
て、前記変更項目が、出発遅延時間と経路変更と速度調
整の内の少なくとも2種類であることを特徴とする交通
流管理装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の交通流管理装置におい
て、前記不具合が、交通流の通過するいずれかのセクタ
における交通量の容量以上の超過であることを特徴とす
る交通流管理装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の交通流管理装置におい
て、前記選択手段により選択された変更案を前記現在の
交通計画と仮定して、前記変更案作成手段、前記評価手
段及び前記選択手段に処理を繰り返させる繰り返し手段
を更に備えることを特徴とする交通流管理装置。 - 【請求項5】 現在の交通計画の下で不具合を検出する
過程と、 前記現在の交通計画に対し、少なくとも2種類の変更項
目の側面からそれぞれ、前記不具合を解消するような変
更案を作成する過程と、 前記作成された変更案に関し所定の尺度により評価する
過程と、 前記評価の結果最も優れた変更案を選択する過程と、を
備えたことを特徴とする交通流管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12047395A JPH08292988A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 交通流管理装置および交通流管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12047395A JPH08292988A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 交通流管理装置および交通流管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08292988A true JPH08292988A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14787051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12047395A Pending JPH08292988A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 交通流管理装置および交通流管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08292988A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10334391A (ja) * | 1997-06-05 | 1998-12-18 | Toyota Motor Corp | 車両走行制御装置 |
JPH11126294A (ja) * | 1997-10-23 | 1999-05-11 | Toyota Motor Corp | 移動体交通制御システム |
JPH11203364A (ja) * | 1998-01-20 | 1999-07-30 | Fujitsu Ltd | 資源割当処理装置 |
JP2002117499A (ja) * | 2000-10-05 | 2002-04-19 | Ntt Data Corp | 管制領域設定装置及びその方法 |
US6681174B1 (en) * | 2000-08-17 | 2004-01-20 | Lee Harvey | Method and system for optimum bus resource allocation |
JP2014151912A (ja) * | 2013-02-07 | 2014-08-25 | Air China Ltd | 飛行機行動の予測システム及び予測方法 |
JP2017212012A (ja) * | 2017-08-24 | 2017-11-30 | 三菱電機株式会社 | 移動計画管理システム、プロファイル管理システム、プロファイル管理プログラム及び移動計画管理プログラム |
JP2017210181A (ja) * | 2016-05-27 | 2017-11-30 | 株式会社日立製作所 | 目標ダイヤ作成装置および目標ダイヤ作成方法 |
CN114097012A (zh) * | 2019-07-19 | 2022-02-25 | 索尼集团公司 | 信息处理装置、信息处理方法和程序 |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP12047395A patent/JPH08292988A/ja active Pending
Cited By (9)
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CN114097012A (zh) * | 2019-07-19 | 2022-02-25 | 索尼集团公司 | 信息处理装置、信息处理方法和程序 |
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