JP3446924B2 - 交通流管理装置及び交通流管理方法 - Google Patents

交通流管理装置及び交通流管理方法

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JP3446924B2
JP3446924B2 JP18763796A JP18763796A JP3446924B2 JP 3446924 B2 JP3446924 B2 JP 3446924B2 JP 18763796 A JP18763796 A JP 18763796A JP 18763796 A JP18763796 A JP 18763796A JP 3446924 B2 JP3446924 B2 JP 3446924B2
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喜隆 桑田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機や列車等の
交通流を管理する装置及び方法に関し、本来の交通流だ
けでなく物流や電話回線の信号流など(これらを含めて
本明細書では「交通流」という)にも適用することがで
きる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】交通容
量に制約がある経路上を予め決められたスケジュール
(以下、交通計画という)に従って運行する航空機や列
車等の交通流の制御において、経路上の交通量が交通容
量を超過すると予測された場合、計画中の個々の制御対
象(個々の航空機や列車等)の出発時刻を遅延させるこ
とにより、容量超過が生じないよう交通計画を修正する
「出発遅延制御」が従来から行われている。
【0003】図1はこの従来の交通流管理装置のブロッ
ク構成図である。
【0004】この交通流管理装置は、変更可能な計画や
確定した計画などの交通計画データを格納する交通計画
データテーブル1と、交通量予測計算部2と、交通容量
超過予測計算部3と、容量超過の有無判定部4と、容量
超過セクタの選択部5と、出発遅延時間計算部6と、修
正済み交通計画データテーブル7とを備えている。その
動作は次の通りである。
【0005】まず、交通計画データテーブル1に格納さ
れている元となる交通計画データから、交通量予測計算
部2で経路上の全ての区域(以下、セクタという)の交
通量を算出し、交通容量超過予測計算部3で各セクタ毎
に交通量の超過量を予測する。超過有無判定部4で交通
量が容量を超過するセクタが存在すると判定された場合
には、選択部5でその容量超過セクタを選択し、出発遅
延時間計算部6でそのセクタを通過する予定の対象に対
して出発時刻を適当な時間だけ遅れさせることで、交通
量の容量超過を防ぐようにしている。このような一連の
処理が有無判定部4で容量超過セクタ無しと判定される
まで繰り返され、最終的にデータテーブル7に修正済み
交通計画データが格納される。
【0006】しかしながら、上記従来の交通流管理装置
では、出発時刻を遅延させることだけにより容量超過に
対処しているため、ある経路の交通量が一時的に極端に
増加したような場合、交通計画に大きな遅延が生じるこ
とがある。
【0007】また、特定のセクタの容量超過を防ぐため
の遅延が波及的に別のセクタに影響を与えることになる
ため、全てのセクタの容量超過を防ぐことが出来ない場
合がある。
【0008】従って、本発明の目的は、交通計画に対す
る遅延を出来るだけ小さくし、かつ全てのセクタの容量
超過を防止し易くするために、複数の制御方法(例え
ば、出発遅延、経路変更、速度調整など)を考慮するこ
とができる交通流管理装置及び方法を提供することにあ
る。
【0009】また、本発明の別の目的は、交通計画に対
し必要最小限の制御方法を適用して容量超過を回避する
ような効率的な制御が行える交通量管理装置及び方法を
提供することにある。
【0010】本発明の更に別の目的は、計画中の制御対
象だけでなく計画実行中の制御対象に対しても、計画変
更を伴う制御を行うことで、より柔軟に容量超過に対処
できる交通流管理装置及び方法を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、複数の計画変更案を
人間に提示することで、最終的な結論に人間の判断を加
味することができる交通流管理装置及び方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の交通流管理装置
は、与えられた交通計画の下で不具合を検出する不具合
検出手段と、与えられた交通計画に対する不具合を解消
するための複数の変更案を、所定の複数の変更方針にそ
れぞれ従って作成する変更案作成手段と、複数の変更案
の中から最適な変更案を選択する選択手段とを備える。
そして、上記複数の制御方針は、それぞれ、予め用意さ
れた複数の制御方法の中から選択された1以上の制御方
法を採用するものである。
【0013】ここで、上記不具合とは、典型的には交通
量の容量超過、つまり、交通経路における交通量が交通
経路の持つ交通容量を超過することであるが、必ずしも
容量超過だけに限定されるものではない。
【0014】本発明の交通流管理装置によれば、複数の
変更方針に沿って複数の変更案を計算しているため、柔
軟に最適な変更案を決めることができる。
【0015】望ましくは、採用する制御方法の少ない順
番で各変更方針に順次に従って、逐次的に変更案を計算
する。それにより、トータルの計算量が制限されて効率
的に最適変更案が決定できる。
【0016】変更方針としては、例えば、(1)計画中
の対象を出発制御する、(2)計画中の対象を経路変更
する、(3)計画実行中の対象を速度調整する、(4)
計画実行中の対象を経路変更する、という4種類の制御
方法の中から、(1)だけを採用する方針、(1)と
(2)を組合せる方針、(1)と(2)と(3)を組合
せる方針、(1)と(2)と(3)と(4)を組合せる
方針などが挙げられる。その場合、採用する制御方法の
少ない方針から先に逐次的に変更案を求めるようにする
と、変更量の少ない変更案が先に求まることになるた
め、交通の不具合を解消できかつ変更量も少ない最適な
変更案が求まるまでのトータルの計算量を少なく抑える
ことができる。
【0017】更に計算量の増加を抑えて処理の効率を高
めるために、各制御方針に沿った変更案の作成時に、個
々の対象に対して、各変更方針が限定的に採用する制御
方法の中から一つの制御方法のみを選択して適用するよ
うにすることができる。例えば、計画中の対象について
出発制御と経路変更の2種類の制御方法を採用する変更
方針において、個々の対象に出発制御と経路変更の双方
を同時に適用するのでなく、出発制御と経路変更のいず
れか一方のみを選択的に適用するようにすることができ
る。
【0018】人間による最終的な判断を可能にするため
に、上記選択手段が、複数の変更案の評価を行ってその
評価の結果をユーザに提示する提示手段を有することが
できる。これにより、ユーザが複数の変更案を比較検討
して最適な変更案を決定することができる。
【0019】変更案の評価の例としては、各変更案の下
での経路上の交通量を予測して、容量超過のような不具
合がどの程度解消されたかどうかを調べ、これをユーザ
に提示することなどが考えられるが、他にも種々の方法
が採用できる。
【0020】複数の変更案の評価結果をユーザに提示す
る場合、複数の変更案が全て作成された後に一挙にその
評価結果を提示することもできるが、別の方法として、
予め決めてある順序で各変更方針に沿った変更案を作成
し、その都度に、その変更案の評価結果をユーザに提示
するようにすることもできる。これにより、ユーザは全
ての変更案が揃わなくても、適当と考えられる変更案が
出た段階で、その変更案を最適解として選択することが
できる。結果として、後続の変更案の作成処理を省略で
きるので、効率が一層向上する。
【0021】本発明の交通流管理装置はプログラムされ
たコンピュータによって実現できる。コンピュータにプ
ログラムを提供するためのプログラム媒体としては、デ
ィスク記憶装置や半導体メモリのように固定的にプログ
ラムを担持するものでも、通信システムのように流動的
にプログラムを担持するものでもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて詳細に説明する。
【0023】図2は本発明の一実施形態に係る航空交通
流の管理装置のブロック構成図である。
【0024】この交通流管理装置は、交通計画データテ
ーブル1、交通量予測計算部2、交通容量超過予測計算
部3、容量超過の有無判定部4、修正済み交通計画デー
タテーブル7、最適変更計画計算処理部8、交通計画デ
ータ修正候補テーブル9、変更方針テーブル10、変更
案表示選択部11、及び予測交通量表示部12を備えて
いる。上記の各種の処理部2、3、4、8、11、12
は、実際にはプログラムされたコンピュータによって実
行されるプロセスである。
【0025】交通計画データテーブル1は、計画中の交
通計画(つまり、出発前の航空機のフライトプラン)を
格納した計画中データテーブル1aと、現在実行中の交
通計画の実行状況(つまり、現在飛行中の航空機の、現
在までの飛行結果に応じて修正されたフライトプラン)
を格納した実行中データテーブル1bとに分かれてい
る。
【0026】制御方法には「出発遅延」と「経路変更」
と「速度調整」の3種類が一応考えられるが、この交通
流管理装置では、必要最小限の制御方法を用いることで
処理効率を高めるために、その3種類の制御方法の全て
を全ての制御対象について同時に考慮するようなことは
しない。代りに、この交通流管理装置は、制御対象を計
画中の制御対象(出発前の航空機)と実行中の制御対象
(飛行中の航空機)とに分類し、計画中の制御対象に対
しては「出発遅延」と「経路変更」の2種類の制御方法
のみに限定し、また、実行中の制御対象に対しては「速
度調整」と「経路変更」の2種類の制御方法のみに限定
する。また、計画中の対象のみを制御するのか計画中と
実行中の双方を制御するのか、及び上記の複数の制御方
法のうちのどれを考慮に入れるのかという観点から、予
め複数の異なる計画変更方針が定められている。そし
て、それらの方針の各々に沿って制御した場合の結果が
算出され、これがユーザに提示される。ユーザは、それ
らの結果を見て、最終的に採用する変更計画案を選択す
ることが可能である。また、複数の変更方針には予め順
序が決められており、その順序で各方針に従った変更計
画案が逐次的に計算される。その順序は、採用する制御
方法の少ない方針が先になるように決められている。そ
のため、変更量の少ない変更案が先に求められることに
なる。
【0027】以下、具体的な動作を説明する。
【0028】まず、計画中データテーブル1aから計画
中の交通計画を、また実行中データテーブル1bから実
行中の交通計画を、それぞれ交通量予測計算部2に入力
する。
【0029】交通量予測計算部2は、入力した交通計画
に基づいて、経路上の全てのセクタの交通量を例えば1
0分幅の各時間帯毎に算出する。交通量算出結果は交通
容量超過予測計算部3に入力され、ここで、セクタ毎
に、各時間帯の交通量とそのセクタ固有の交通容量とが
比較され、交通容量に対する交通量の超過量が予測計算
され、その結果が超過有無判定部4に入力される。
【0030】超過有無判定部4で容量超過の生じるセク
タの有無が判別され、容量超過となるセクタが存在する
と判定された場合には、最適変更計画計算処理部8で最
適な変更計画を求めるための計算処理が行われる。この
際、変更方針テーブル10に予め登録してある計画変更
方針に従って変更案が順番に計算され、各変更方針毎に
最小の変更をもつ最適な変更案が求められる。
【0031】ここで変更方針テーブル10には、例えば
図3に示すように、大別して以下の4種類の計画変更方
針P1〜P4の処理プログラムが格納されている。
【0032】(1)変更方針P1 計画中の対象のみを出発遅延制御する。
【0033】(2)変更方針P2 計画中の対象のみを出発遅延と経路変更の一方を選択的
に適用して制御する。各対象毎に、出発遅延が適用でき
ない(最大制限時間より遅延が長い)が経路変更が可能
である場合、出発遅延が適用できるが経路変更の方が有
利である(経路変更による遅れの方が小さい)場合、出
発遅延に代えて経路変更を適用する。
【0034】(3)変更方針P3 計画中と計画実行中の双方の対象を制御する。計画中の
対象は、変更方針P2と同様に、出発遅延を優先的に適
用して制御する。計画実行中の対象は速度調整制御のみ
で制御する。
【0035】(4)変更方針P4 計画中と計画実行中の双方の対象を制御する。計画中の
対象は、変更方針P2と同様に、出発遅延を優先的に適
用して制御する。計画実行中の対象は、経路変更を優先
的に適用して制御する。計画実行中の各対象毎に、経路
変更が適用できないが速度調整が可能である場合にの
み、経路変更に代えて速度調整を適用する。
【0036】これら4種類の変更方針P1〜P4はいず
れも、制御対象が計画中か実行中かによって適用する制
御方法の種類を限定していると共に、個々の制御対象に
対して同時に複数の制御方法を適用するのでなく選択し
た一つの制御方法のみを適用するため、計算はそれほど
膨大にはならず、比較的短時間に計算結果が得られる。
【0037】尚、これら4種類の変更方針P1〜P4
は、採用する制御方法の具体的な組合せに応じて、図3
に示すように15種類の制御パターン(細分類の変更方
針)に細分することができ(図3では、○印が適用され
た制御方法を示す)、この15種類の制御パターンの処
理プログラムが変更方針テーブル10に格納されてい
る。これら15種類の制御パターンのプログラムは、原
則的に、採用する制御方法の少ないパターン(つまり○
印の少ないもの)から先に最適変更予測計算部8で用い
られて変更案が計算されることになる。つまり、採用す
る制御方法の少ない制御パターンから順番に、それら制
御パターンに従った変更案が逐次的に計算されることに
なる。尚、それら制御パターンの具体的な順序は、実際
の交通流の事情に応じて決められることになる。また、
15種類の制御パターンの全てを使用する必要はなく、
幾つかのパターンは省略して、残りのパターンだけを使
用して逐次的に変更案を計算するようにしてもよい。
【0038】さて、最適変更計画計算処理部8で逐次的
に算出された各方針(各制御パターン)の変更計画案
は、変更案表示選択部11に渡され、そして各変更計画
案の下での予測交通量が予測交通量表示部12に表示さ
れる。予測交通量表示部12では、最適変更計画計算処
理部8で計算された、複数の変更計画案の下でそれぞれ
変更を加えた場合のセクタ毎の予測交通量と、交通量予
測計算部2で計算された、変更を加えない場合のセクタ
毎の予測交通量とが併せてユーザに提示される。ユーザ
は、提示された複数の変更計画案の下での予測交通量を
比較検討して、最終的に採用したい変更計画案を選択す
ることが可能である。
【0039】尚、変形例として、複数の変更方針P1〜
P4に例えばP1、P2、P3、P4の順序で優先順位
を付与しておき、この優先順位の順序で各変更方針に従
った変更案を計算して、各案の計算結果が出た都度にそ
の案の下での予測交通量をユーザに提示するようにして
もよい。その場合、ユーザは、満足できる予測交通量が
提示された時点でその変更計画案を最適なものとして選
択することができる。その結果、より優先順位が下位の
変更方針に従う変更計画案の計算を省略することができ
るので、効率が良い。この場合でも勿論、全ての変更方
針に従う予測交通量が提示されるまで待った上で、最終
的に採用したい変更計画案を選択することも可能であ
る。
【0040】また、別の変形例として、最適変更計画計
算処理部8で求めた複数の方針に従う変更計画案の中か
ら、変更案表示選択部11が最適に近い変更案(例え
ば、最小限の変更を持つもの、或は、容量超過を最も良
く解消するもの)だけを自動的に抽出してユーザに提示
してもよい。
【0041】以上のようにして、最終的に選択された最
適な変更計画案は交通計画修正案データとして交通計画
データ修正候補テーブル9に格納される。この修正案
は、交通計画データテーブル1にフィードバックされ、
この修正案に基づいて交通量予測計算部2、交通容量超
過予測計算部3で前述の処理が再度行われた後、超過有
無判定部4で容量超過無しと判定されて始めて修正済み
交通計画として修正済み交通計画データテーブル7に格
納される。
【0042】以下、最適変更計画計算処理部8での計算
処理の詳細を図4〜図8を参照して説明する。
【0043】図4は全体処理の流れを示す。
【0044】まず、超過有無判定部4によって容量超過
が生じると判定されたセクタの超過量(容量超過が生じ
る時間帯にそのセクタを通過する予定の機数と、そのセ
クタ固有の交通容量との差)が、その時間帯にそのセク
タを通過する予定の計画中の航空機(以下、プラン機と
いう)の機数より少ないか否かを判断する(S5−
1)。超過量が通過予定のプラン機数より少ない場合
は、プラン機の制御だけで超過を解消できる可能性があ
るので、その場合は、まず方針P1の処理を行う(S5
−2)。方針P1の処理が成功すれば(S5−3で
Y)、方針P1処理の結果を保存する(S5−4)。次
に方針P2の処理を行う(S5−5)。P2の処理が成
功すれば(S5−6でY)、P2処理の結果を保存する
(S5−7)。次に方針P3の処理を行う(S5−
8)。方針P3の処理が成功すれば(S5−9でY)、
方針P3処理の結果を保存する(S5−10)。次に方
針P4の処理を行う(S5−11)。方針P4の処理が
成功すれば(S5−12でY)、方針P4処理の結果を
保存する(S5−13)。最後に全ての方針P1〜P4
の処理結果を出力してユーザに提示する(S5−1
4)。
【0045】また、ステップS5−1において、超過量
が通過予定のプラン機数より少くなくない場合は、プラ
ン機だけの制御では容量超過を解消できず、飛行中の航
空機の制御が必要であるため、方針P1とP2の処理は
パスして、方針P3の処理から開始する(S5−8)。
【0046】尚、図4の各方針P1〜P2の処理では、
その方針に含まれる幾つかの制御パターンに順番に従っ
て逐次的が変更案が計算される。
【0047】図5は方針P1の処理(制御パターン1)
の流れを示す。
【0048】まず、着目しているセクタにおいて、容量
超過があるか否か判断する(S6−1)。容量超過が無
ければ、方針P1処理の成功となる(S6−2)。容量
超過があれば、そのセクタを通過する予定のプラン機の
中から次の制御対象となる航空機(実際には、その航空
機のフライトプラン)を取り出す(S6−3)。もし、
次の制御対象となる航空機が無ければ(S6−4)、つ
まり、全ての通過予定プラン機に対して出発遅延時間を
設定しても依然として容量超過が解消されない場合は、
方針P1の処理の失敗となる(S6−5)。一方、次の
制御対象の航空機が有れば、容量超過を解消するための
その航空機の出発遅延時間を計算する(S6−6)。次
に、その計算した出発遅延時間が所定の最大制限時間よ
り大きいか否か判断する(S6−7)。遅延時間が最大
制限時間より大きいときは方針P1処理の失敗となる
(S6−5)。遅延時間が最大制限時間より小さけれ
ば、その計算した遅延時間をその航空機に対して設定す
る(S6−8)。
【0049】以後、再びステップS6−1に戻って、方
針P1処理が成功又は失敗するまで、同様の計算を繰り
返す。
【0050】図6は方針P2処理のうち制御パターン3
の処理のフローチャートである。
【0051】まず、容量超過があるか否か判断する(S
7−1)。容量超過が無ければ、方針P2処理の成功と
なる(S7−2)。容量超過があれば、次の制御対象の
プラン機を取り出す(S7−3)。もし、次の制御対象
のプラン機が無ければ(S7−4)、方針P2処理の失
敗となる(S7−5)。次の制御対象のプラン機が有れ
ば、その航空機について、容量超過を解消するための出
発遅延時間を計算する(S7−6)。次にその遅延時間
が最大制限時間より大きいか否か判断する(S7−
7)。遅延時間が最大制限時間より大きいときは、出発
遅延は採用できないため、次にその航空機について、容
量超過を解消するための経路変更を算出する(S7−
8)。その際、容量超過を軽減するのに有効な変更経路
があるか否か判断し(S7−9)、有効な変更経路が無
ければ、方針P2処理の失敗となる(S7−10)。有
効な変更経路があれば、その変更経路による経路変更を
その航空機に対して設定する(S7−15)。
【0052】ステップS7−7の判断で遅延時間が最大
制限時間より小さい場合は、次に、出発遅延だけでなく
経路変更も検討するために、その航空機について容量超
過を解消するための経路変更を算出する(S7−1
1)。その際、容量超過を軽減するのに有効な変更経路
変更があるか否かチェックし(S7−12)、有効な変
更経路が無ければ、先程計算した出発遅延時間をその航
空機に対して設定する(S7−14)。一方、有効な変
更経路が有れば、次に経路変更による遅延時間が出発遅
延時間をより大きいか否かを判断する(S7−13)。
経路変更の遅延時間の方が出発遅延時間よりも大きいと
きは、出発遅延時間の方をその航空機に設定し(S7−
14)。出発遅延時間より経路変更の遅延時間の方が小
さいときは、その有効な変更経路による経路変更をその
航空機に設定する(S7−15)。
【0053】以後、再びステップS7−1へ戻り、処理
成功又は失敗になるまで、同様の計算を繰り返す。
【0054】図7は方針P3処理のうちの制御パターン
6の処理のフローチャートである。
【0055】まず、容量超過があるか否か判断する(S
8−1)。容量超過が無ければ、方針P3処理の成功と
なる(S8−2)。容量超過があれば、次の制御対象の
航空機を取り出す(S8−3)。その際、そして次の制
御対象の航空機が無ければ(S8−4)、方針P3処理
の失敗となる(S8−5)。次の制御対象の航空機が有
れば、それがプラン機(つまり未出発の航空機)である
か否か判断する(S8−6)。プラン機で無ければ、つ
まり飛行中の機であれば、その機について、容量超過を
軽減するのに有効な速度調整が可能か否かを判断する
(S8−7)。有効な速度調整が不可能であれば、ステ
ップS8−1戻る。有効な速度調整が可能であれば、そ
の速度調整をその航空機に対して設定する(S8−
8)。
【0056】ステップS8−6で次の制御対象機がプラ
ン機であると判断されれば、そのプラン機について、容
量超過を解消するための出発遅延時間を計算する(S8
−9)。次にその遅延時間が最大制限時間より大きいか
否か判断する(S8−10)。その遅延時間が最大制限
時間より大きいときは、出発遅延を諦めて、次に経路変
更を算出する(S8−11)。その際、有効な変更経路
があるか否か判断し(S8−12)、有効な変更経路が
無ければ、方針P3処理の失敗となる(S8−13)。
有効な変更経路が有れば、その変更経路による経路変更
を設定する(S8−18)。
【0057】ステップS8−10の判断で出発遅延時間
が最大制限時間より小さければ、次に変更経路を算出す
る(S8−14)。その際、有効な変更経路が無ければ
(S8−15)、先程計算した出発遅延時間を設定する
(S8−17)。一方、有効な変更経路が有れば、次に
その変更経路を採った場合の遅延時間と出発遅延時間と
を比較し(S8−16)、出発遅延時間の方が小さいと
きは出発遅延時間を設定し(S8−17)、経路変更に
よる遅延時間の方が小さいときは経路変更を設定する
(S8−18)。
【0058】以後、再びステップS8−1へ戻り、処理
成功又は失敗になるまで、同様の計算を繰り返す。
【0059】図8は方針P4処理のうちの制御パターン
10の処理のフローチャートである。
【0060】まず、容量超過があるか否か判断する(S
9−1)。容量超過が無ければ、方針P4処理の成功と
なる(S9−2)。容量超過があれば、次の制御対象の
航空機を取り出す(S9−3)。その際、次の制御対象
航空機が無ければ(S9−4)、方針P4処理の失敗と
なる(S9−5)。次の制御対象航空機が有れば、それ
がプラン機であるか否か判断する(S9−6)。プラン
機でなければ、つまり飛行中の機であれば、その機つい
て有効な速度調整可能か否か判断する(S9−7)。有
効な速度調整が不可能であれば、次に有効な経路変更が
可能か否か判断する(S9−8)。それも不可能であれ
ば、ステップS9−1に戻る。一方、有効な経路変更が
可能であれば、その経路変更を設定する(S9−9)。
【0061】ステップS9−7で有効な速度調整が可能
であれば、次に有効な経路変更が可能か否かも判断する
(S9−10)。経路変更が可能であれば、その経路変
更を設定する(S9−9)。経路変更が不可能の場合
は、速度調整を設定する(S9−11)。
【0062】ステップS9−6でプラン機であると判断
されれば、その機について出発遅延時間を計算する(S
9−12)。次に掲載した出発遅延時間が最大制限時間
より大きいか否か判断する(S9−13)。出発遅延時
間が最大制限時間より大きいときは、次に経路変更を算
出する(S9−14)。その際、有効な変更経路がある
か否か判断し(S9−15)、無ければ、方針P4処理
の失敗となり(S9−16)、変更経路が有れば、その
変更経路による経路変更を設定する(S9−21)。
【0063】ステップS9−13の判断で出発遅延時間
が制限時間より小さければ、次に経路変更も算出する
(S9−17)。その際、有効な変更経路があるか否か
判断し(S9−18)、無ければ、出発遅延時間を設定
する(S9−20)。有効な変更経路が有れば、次にそ
の経路変更による遅延時間と出発遅延時間とを比較し
(S9−19)、いずれか遅延の少ない方を選択して設
定する(S9−20、S9−21)。
【0064】尚、上述のフロー説明から、その他の制御
パターンの処理についても、当業者は十分に理解できる
はずである。
【0065】図9は、以上の計算の結果として得られた
方針P1〜P4の予測交通量の表示例を示す。
【0066】図2に示した予測交通量表示部12には、
図9に示すように、交通量予測計算部2で予測した変更
無しの交通量予測と、最適変更計画計算処理部8で計算
した4つの方針P1、P2、P3、P4の下での予測交
通量が示される。
【0067】予測交通量は、例えば横軸に10分幅の時
間帯をとり、縦軸に航空機の機数をとって、着目してい
るセクタを各時間帯に通過する航空機の機数を示した棒
グラフによって表現されている。各時間帯の棒グラフに
おいて、そのセクタの交通容量(例えば30機)を超過
した部分は、濃いトーンで表示されている。
【0068】ユーザは、これらの予測交通量を見て何れ
かの変更方針を選択することができる。そして選択され
た方針による変更計画は、前述したように、交通計画デ
ータ修正候補として交通計画データ修正候補テーブル9
に格納される。
【0069】以上の実施形態によれば、次のような利点
が得られる。
【0070】(1)変更方針に則した計画変更案を効率
良く算出することが出来る。
【0071】(2)複数の変更方針の結果をユーザが比
較検討して、最終判断を下すことができる。
【0072】(3)交通計画を実行するために必要な経
路上のリソース(交通容量)を有効に利用することが可
能となる。
【0073】(4)交通容量の節約、及び交通システム
全体のスループットが向上する。
【0074】(5)評価基準に照らして、望ましい交通
計画が立案できる。
【0075】(6)波及効果として、交通システム全体
の安全性、経済性、信頼性が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例に係る交通流管理装置のブロック構成図
である。
【図2】本発明の一実施形態に係る交通流管理装置のブ
ロック構成図である。
【図3】制御対象の分類と制御の方針を示す図表であ
る。
【図4】最適変更計画計算処理部の全体処理のフローチ
ャートである。
【図5】方針P1処理のフローチャートである。
【図6】方針P2処理のフローチャートである。
【図7】方針P3処理のフローチャートである。
【図8】方針P4処理のフローチャートである。
【図9】予測交通量の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 交通計画データテーブル 1a 計画中データテーブル 1b 実行中データテーブル 2 交通量予測計算部 3 交通容量超過予測計算部 4 容量超過の有無判定部 7 修正済み交通計画データテーブル 8 最適変更計画計算処理部 9 交通計画データ修正候補テーブル 10 変更方針テーブル 11 変更案表示選択部 12 予測交通量表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 B61L 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた交通計画の下で不具合を検出
    する不具合検出手段と、 前記与えられた交通計画に対する前記不具合を解消する
    ための複数の変更案を、所定の複数の変更方針に夫々従
    って作成する変更案作成手段と、 前記複数の変更案の中から最適な変更案を選択する選択
    手段とを備え、 前記変更案作成手段が、採用する制御方法の少ない順番
    で前記複数の変更方針に順次従って、逐次的に変更案を
    作成することを特徴とする交通流管理装置。
  2. 【請求項2】 与えられた交通計画の下で不具合を検出
    する不具合検出手段と、 前記与えられた交通計画に対する前記不具合を解消する
    ための複数の変更案を、所定の複数の変更方針に夫々従
    って作成する変更案作成手段と、 前記複数の変更案の中から最適な変更案を選択する選択
    手段とを備え、前記変更案作成手段が、前記複数の変更方針に対して予
    め付与された優先順位の順番で、各変更方針に添った変
    更案を作成し、 前記選択手段が、前記複数の変更案の中から一つの変更
    案をユーザに選択させるために、前記複数の変更案の評
    価を行ってその評価の結果をユーザに提示する提示手段
    を有し、前記提示手段が、前記変更案作成手段が各変更案を作成
    した都度に、各変更案の評価結果をユーザに提示する
    とを特徴とする交通流管理装置。
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