JP5831244B2 - 分割装置、分割方法、および分割プログラム - Google Patents

分割装置、分割方法、および分割プログラム Download PDF

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Description

本発明は、分割装置、分割方法、および分割プログラムに関する。
近年、GPS(Global Positioning System)機器の発達により位置を示す点データの収集が可能である。また、収集された点データ群から有用な知見を得る時空間データ処理が可能である。たとえば、時空間データ処理の例としては、最適領域発見、マップマッチング技術などがある。しかしながら、点データ群をそのまま扱うと処理時間がかかるという問題がある。したがって、点データ群をサンプリングし処理する場合、サンプリング方法の一つとして、点データ群をいくつかの領域に分割する方法がある。
領域分割の従来方法として、領域内のデータの個数が均一になるように分割する均一分割に関する技術が開示されている。たとえば、回路図を入力して回路接続データを作成し、回路分割制御部によりクラスタ数が均一な部分回路に分割する回路分割装置がある(たとえば、特許文献1を参照。)。
また、領域を等分に分割する均等分割に関する技術も開示されている。たとえば、解析対象物の形状をモデル化した形状モデルデータとブロック分割のためのブロック分割データを用いて、形状モデルデータの座標系に合わせて、ブロックを座標軸方向に等分割することを繰り返す数値解析用メッシュ作成装置がある(たとえば、特許文献2を参照。)。また、道路形状を表す形状ベクトルデータや事象情報等の情報伝送範囲の全体区画を複数階層の区画に分割し、各区画におけるデータ量がほぼ同程度となるように区画定義を行う位置情報伝達装置がある(たとえば、特許文献3を参照。)。また、複数の巡回ポイントを含む地域を、各作業員が効率よく巡回できるようにエリア分割するエリア分割システムがある(たとえば、特許文献4を参照。)。
特開平5−120371号公報 特開平8−320947号公報 特開2003−254762号公報 国際公開2004/038601号
上述した均一分割をおこなった場合には、領域内のデータの個数を均一にするため、分割された各領域の大きさにばらつきが生じる。このため、領域内の点データ間の最長距離が長くなる領域が形成される場合がある。このように長く形成された一つの領域は、実際に処理が必要な複数の区域を含む場合がある。このように均一分割された領域が実際に処理が必要な複数の区域にまたがった場合には、区域ごとの点データのデータ処理が困難である。たとえば、ある領域の犯罪発生地点の数を区域ごとに分析したい場合、均一分割した一つの領域が、異なる区域Aと区域Bとにまたがってしまい、区域Aと区域Bとの各々に注目したデータ処理が困難となる。
一方、均等分割を行った場合には、領域が等分に分割されるため、均等分割した領域内の点データ間の最長距離は、均一分割した領域に比べ短くなる。これにより、均一分割した領域が、複数の区域にまたがるという問題は低減される。均等分割は、領域内のデータ個数を均一にするものではなく、単に複数の領域を等分に分割するため、均等分割された各領域内の点データの個数が異なる。したがって、領域ごとにサービスを均一にするデータ処理を提供しようとしても、点データ1個あたりに割当てられるサービスの質にばらつきが生じてしまい、領域ごとにサービスを均一にすることができない。たとえば、点データを犯罪発生地点とし、領域ごとに交番を配置する計画に適用する場合、1領域あたりの犯罪発生地点の数に偏りが生じ、領域ごとに交番の処理件数が異なることになる。したがって、1件あたりの交番にかかる負荷が領域ごとに異なり、対応に差が生じることになる。
このように、従来の均一分割による処理だけでは各領域の大きさにばらつきが生じる一方、均等分割により処理だけでは各領域内のデータ個数にばらつきが生じるため、複数の領域の大きさを均等化させ、かつ、各領域内のデータ個数の均一化を図る、ということができない。
本発明は、上述した問題点を解決するため、均一分割による領域の大きさのばらつきと均等分割による領域ごとのデータ数のばらつきを抑制することができる分割装置、分割方法、および分割プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、位置を示す点データの個数が均一になるように領域を分割する均一分割後における各領域に含まれるべき前記点データの目標個数と、前記目標個数の許容範囲を示す許容範囲率と、前記許容範囲率を満たすように領域を均一分割する場合の前記均一分割後の最大分割数である最大均一分割数と、に基づいて、等分に分割する均等分割の対象領域に対し均等分割を停止させる点データの個数である停止条件を設定し、記憶装置に記憶されている前記均等分割の対象領域を点データ群が存在する領域とし、前記均等分割の対象領域内の点データの個数が前記停止条件を下回るまで、前記均等分割の対象領域を均等分割し、均等分割により得られた前記停止条件以上の個数の点データを有する領域を前記均等分割の対象領域にし、前記停止条件を下回る個数の点データを有する領域群の各々について前記均等分割を実行し、均一分割された領域群に関する情報を出力する分割装置、分割方法、および分割プログラムが提案される。
本発明の一側面によれば、均一分割による領域の大きさのばらつきと均等分割による領域ごとのデータ数のばらつきを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態にかかる領域分割処理の一例を示す説明図である。 図2は、均等分割例を示す説明図である。 図3は、均一分割例を示す説明図である。 図4は、領域内の点データ間の距離を示す説明図である。 図5は、実施の形態にかかる分割装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図6は、DB(Data Base)の記憶内容の一例を示す説明図である。 図7は、分割装置の機能的構成を示すブロック図である。 図8は、均等分割停止条件Tと最大均一分割数kとの関係を示す説明図(その1)である。 図9は、均等分割停止条件Tと最大均一分割数kとの関係を示す説明図(その2)である。 図10は、均等分割停止条件Tと最大均一分割数kとの関係を示す説明図(その3)である。 図11は、分割数の決定内容例を示す説明図である。 図12は、本実施の形態にかかる分割装置700による領域分割処理手順例を示すフローチャートである。 図13は、図12に示した均等分割サブルーチン(ステップS1206)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図14は、図13のステップS1306における均等分割例を示す説明図である。 図15は、図13のステップS1307における均等分割例を示す説明図である。 図16は、図12に示した均一分割サブルーチン(ステップS1207)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。 図17は、図16に示した分割数決定サブルーチン(ステップS1604)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 図18は、図16に示した領域内データ数決定サブルーチン(ステップS1605)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 図19は、図16に示した平行分割サブルーチン(ステップS1606)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 図20は、領域分割の具体例を示す説明図(その1)である。 図21は、領域分割の具体例を示す説明図(その2)である。 図22は、領域分割の具体例を示す説明図(その3)である。 図23は、領域分割の具体例を示す説明図(その4)である。 図24は、領域分割の具体例を示す説明図(その5)である。 図25は、領域分割の具体例を示す説明図(その6)である。 図26は、領域分割の具体例を示す説明図(その7)である。 図27は、領域分割の具体例を示す説明図(その8)である。 図28は、領域分割の具体例を示す説明図(その9)である。 図29は、領域分割の具体例を示す説明図(その10)である。 図30は、領域分割の具体例を示す説明図(その11)である。 図31は、均一分割の表記例を示す説明図である。 図32は、領域分割の具体例を示す説明図(その12)である。 図33は、領域分割の具体例を示す説明図(その13)である。 図34は、領域分割の具体例を示す説明図(その14)である。 図35は、領域分割の具体例を示す説明図(その15)である。 図36は、領域分割の具体例を示す説明図(その16)である。 図37は、領域分割の具体例を示す説明図(その17)である。 図38は、領域分割の具体例を示す説明図(その18)である。 図39は、領域分割の具体例を示す説明図(その19)である。 図40は、領域分割の具体例を示す説明図(その20)である。 図41は、領域分割の具体例を示す説明図(その21)である。 図42は、領域分割の具体例を示す説明図(その22)である。 図43は、領域分割の具体例を示す説明図(その23)である。 図44は、図43の領域分割結果における点データの分布を示すヒストグラムである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる分割装置、分割方法、および分割プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
<領域分割例>
図1は、本実施の形態にかかる領域分割処理の一例を示す説明図である。図1において、(A)は領域分割前の状態、(B)は均等分割後の状態、(C)は均一分割後の状態を示している。(A)および(B)において、各領域内の数値は、点データの個数を示している。点データとは、領域内の分析対象の位置情報を有するデータである。分析対象としては、たとえば、住居、温度や犯罪発生地点、火災発生地点、携帯端末の基地局などの観測地点、自動車や人間が携行する携帯端末などの移動体が挙げられる。
(A)は、分割前の領域Rを示している。一例として領域Rは、1000個の点データを含む。分割装置は、(A)の状態から領域Rを均等分割する。均等分割とは、領域を等分に分割する分割処理である。本実施の形態では、均等分割の対象となる領域内の点データの個数が、均等分割停止条件を下回るまで、均等分割される。均等分割停止条件とは、均等分割の対象領域に対し、均等分割を行うか否かを判断する指標値である。均等分割停止条件は、利用者が、分割領域内の点データの目標個数を用いて設定される。均等分割停止条件の詳細については後述する。図1では、均等分割停止条件を「143」とし、点データの個数が143個を下回るまで、均等分割の対象領域が均等分割される。
(B)は、均等分割処理後の状態を示している。(B)では、領域Rが領域R1〜R12に均等分割されたものとする。領域R1〜R12内の数値は、各領域R1〜R12内に存在する点データの個数である。たとえば、領域R3には28個の点データが存在する。(B)において、領域R3内の黒い点は、点データを示している。
(C)は、(B)の均等分割処理後の状態から、均一分割処理を行った状態を示している。均一分割とは、点データの個数を均一になるように分割する分割処理である。点データの個数が均一分割数で割り切れない場合があるため、均一とは、同数に限らず、均一分割された領域内の点データの個数がそれぞれ許容範囲内に収まっている場合も含まれる。
(C)の各領域R1〜R12内において、「a×b」(a,bは整数)という表記は、「a個の点データが存在する領域がb個」という意味である。たとえば、領域R3は、「10×1、9×2」であるため、領域R3は、10個の点データが存在する1個の領域R3−1と、9個の点データが存在する2個の領域R3−2,R3−3と、に均一分割される。領域R3以外の領域R1,R2,R4〜R12についても同様である。
このように、(A)の状態から可能な限り、すなわち、分割停止条件を下回るまで均等分割が実行され、これ以上均等分割ができない状態(B)に到達した場合に、(C)の均一分割が実行される。したがって、(C)の均一分割された領域(たとえば、領域R3−1〜R3−3)では、領域内の両端の点データ間の距離が、(A)から均一分割した場合に比べて短くなり、各領域内の点データの個数も均一になる。したがって、データ分析に有効活用することができる。なお、領域の形状を矩形としたが、矩形に限られない。
図2は、均等分割例を示す説明図である。均等分割では、横の長さx、縦の長さyの領域Rは、x、yのいずれか一方から2等分に分割される。図2では、まず、xが2等分になるように分割され、その後、yが2等分になるように分割される。これにより、領域Rは、4等分に分割される。なお、yから先に分割してもよい。
図3は、均一分割例を示す説明図である。領域R内には、n個の点データが存在する。均一分割では、分割後の領域がそれぞれ分割元の点データの個数が揃うように分割される。たとえば、領域Rが、点データの個数がそれぞれn/2個となるように分割され、n/2個の領域が、点データの個数がそれぞれn/4となるように分割される。これにより、分割された4個の領域内の点データの個数は、それぞれn/4個となる。分割元の点データの個数が奇数の場合は割り切れないため、分割後の2つの領域の点データの個数については、一方の領域の個数が1つ多く(または少なく)なる。
図4は、領域内の点データ間の距離を示す説明図である。図4に示す領域Rxは、一例として矩形とする。領域Rx内の黒い点は点データを示しており、点データ間を結ぶ線は、点データ間の距離の長さを示している。点データが領域Rxの対角線の両端となる領域Rxの頂点に存在する場合、その対角線が点データ間の距離の最長距離となる。図1の(C)の均一分割された領域(たとえば、領域R3−1〜R3−3)では、領域内の両端の点データ間の距離が、当該領域の対角線の両端となる頂点に存在する場合であっても、領域Rから直接均一分割した場合に比べて短くなる。なお、図4では、領域Rxを矩形としたが、矩形でない場合は、点データ間の最長距離は対角線とは限らない。たとえば、領域が楕円形状の場合は、点データ間の最長距離は長軸となる。また、領域が3角形の場合は、点データ間の最長距離は3角形の最長辺となる。
(分割装置のハードウェア構成例)
図5は、実施の形態にかかる分割装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図5において、分割装置は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、磁気ディスクドライブ504と、磁気ディスク505と、光ディスクドライブ506と、光ディスク507と、ディスプレイ508と、I/F(Interface)509と、キーボード510と、マウス511と、スキャナ512と、プリンタ513と、を備えている。また、各構成部はバス500によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU501は、分割装置の全体の制御を司る。ROM502は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ504は、CPU501の制御にしたがって磁気ディスク505に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク505は、磁気ディスクドライブ504の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ506は、CPU501の制御にしたがって光ディスク507に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク507は、光ディスクドライブ506の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク507に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
ディスプレイ508は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ508は、たとえば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
インターフェース(以下、「I/F」と略する。)509は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク514に接続され、このネットワーク514を介して他の装置に接続される。そして、I/F509は、ネットワーク514と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F509には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード510は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス511は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ512は、画像を光学的に読み取り、分割装置内に画像データを取り込む。なお、スキャナ512は、OCR(Optical Character Reader)機能を持たせてもよい。また、プリンタ513は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ513には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。なお、光ディスクドライブ506、光ディスク507、ディスプレイ508、キーボード510、マウス511、スキャナ512、およびプリンタ513の少なくともいずれか1つは、なくてもよい。
<DBの記憶内容の一例>
図6は、DB(Data Base)の記憶内容の一例を示す説明図である。DB600は、分析対象となる点データ群を記憶する。DB600は、ID項目と、位置情報項目と、属性情報項目とを有し、点データごとに各項目の値を有する。ID項目には、点データを識別する識別子p1,p2,…,pnが格納される。位置情報項目はX方向の位置座標を示す位置X項目とY方向の位置座標を示す位置Y項目を有する。位置X項目には、領域データ上での点データのX座標値x(p1),x(p2),…,x(pn)が格納される。位置Y項目には、領域データ上での点データのY座標値y(p1),y(p2),…,y(pn)が格納される。位置情報の取得については、DB600の管理者が手作業で入力してもよく、また、点データに対応する分析対象のコンピュータからネットワーク経由でアップロードされることとしてもよい。たとえば、自動車や携帯端末の場合は、GPSにより得られた位置情報を、分割装置が受信してDB600に格納することとしてもよい。
属性情報項目には、属性情報に応じた属性値at(p1),at(p2),…,at(pn)が格納される。属性情報とは、点データの特徴を示す情報であり、たとえば、点データが観測地点の場合、温度や、犯罪発生数、火災発生数などが挙げられる。また、点データが住居を示す場合、消費電力量や居住人数などが挙げられる。また、点データが自動車を示す場合、自動車の車種やCO2排出量などが挙げられる。また、点データが携帯端末を示す場合、バッテリー残量などが挙げられる。なお、属性情報の取得については、DB600の管理者が手作業で入力してもよく、また、点データに対応する分析対象のコンピュータからアップロードされて、分割装置がDB600に格納することとしてもよい。また、図示しないが、DB600には点データ群が存在する領域データも格納されている。領域データは、たとえば、領域の頂点座標である。
<分割装置の機能的構成例>
図7は、分割装置の機能的構成を示すブロック図である。分割装置700は、取得部701と、設定部702と、均等分割部703と、均一分割部704と、算出部705と、出力部706と、を有する。取得部701、設定部702、均等分割部703、均一分割部704、算出部705および出力部706は、具体的には、たとえば、図5に示したROM502、RAM503、磁気ディスク505、光ディスク507などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU501に実行させることにより、または、I/F509により、その機能を実現する。
取得部701は、各種パラメータを取得する。具体的には、たとえば、地図データなどの分割したい領域データを取得する。また、取得部701は、目標個数cや許容範囲率mを取得する。目標個数cとは、均一分割された各領域に含まれるべき点データの個数である。具体的には、目標個数cは、利用者が要求する分割領域内の点データの個数である。たとえば、分割領域内の点データの個数を100個にしたい場合は、c=100となる。また、許容範囲率mとは、分割装置700により得られる分割領域内の点データの実個数と目標個数cとの差の許容範囲を決める率である。たとえば、最終的に100個の点データを保持する領域に分割したい場合(c=100)、許容範囲率mをm=10%とすると、点データの個数が90〜110個の間にあるような領域の生成を許容することになる。許容範囲率の値域は、0≦m≦1である。
また、取得部701は、適合率rを取得することとしてもよい。適合率rとは、分割した全領域数のうち、許容範囲率mを満たす点データの個数を保持する領域数を示す率である。たとえば、分割した全領域数が1200個で、そのうち許容範囲率mを満たす点データの個数に収まっている領域数を900個とすると、適合率は900/1200=75%となる。適合率rの値域は、0≦r<1である。取得部701は、具体的には、たとえば、利用者がキーボード510やマウス511を操作することにより、各種パラメータを取得する。また、取得部701は、I/F509から各種パラメータを取得する。
設定部702は、目標個数cと、許容範囲率mと、許容範囲率mを満たすように領域を均一分割する場合の均一分割後の最大分割数である最大均一分割数kと、に基づいて、均等分割停止条件を設定する。均等分割停止条件とは、均等分割の対象領域に対し、均等分割を行うか否かを判断する指標値である。均等分割された各領域を最大均一分割数kで均一分割すると、均等分割された各領域は、許容範囲率mを満たすように均一分割される。
均等分割停止条件は、できるだけ均等分割を行い、領域内の点データ間の最長距離をなるべく短くする領域を生成する点データの個数である。すなわち、均等分割停止条件を下回る点データの個数を有する領域は、領域内の点データの最長距離が、均一分割可能な程度に短くなっていることを示す。均等分割停止条件以上の点データの個数を有する領域は、均等分割停止条件を下回るまで均等分割されることになる。設定部702は、目標個数cと許容範囲率mを用いて均等分割停止条件Tを算出する。
均等分割停止条件Tは、目標個数cと許容範囲率mを用いて下記式(1)により定義される。
T=k(1+m)c・・・(1)
最大均一分割数kは、k≧1を満たす整数である。ここで、均等分割停止条件Tと最大均一分割数kとの関係について説明する。
図8〜図10は、均等分割停止条件Tと最大均一分割数kとの関係を示す説明図である。図8において、数直線は、領域内の点データの個数を示す。目標個数cの定数倍近くで均等分割を停止することを仮定し、均等分割が停止したときの領域内の点データの個数をxとする。そして、下記式(2)を満たす場合、領域をk分割することにより、分割装置700は、許容範囲率mを満たすように均一分割することができる。
kc(1−m)≦x≦kc(1+m)・・・(2)
kc付近では、T=kc(1+m)のときに許容範囲率mを満たすように分割できる確率が最も高くなる。よって、均等分割停止条件Tとして、上記式(1)のT=kc(1+m)が採用される。また、均等分割停止条件Tにより、できるだけ均等分割を行い、領域内の2地点間がなるべく近くなるような領域を生成する場合の最大均一分割数kは、下記式(3)により定義される。
k=(1−m)/2m・・・(3)
上記式(3)の最大均一分割数kを上記式(1)に代入すると、以下のようになる。
T={(1−m)/2m}(1+m)c・・・(4)
図9において、kc(1+m)≧(k+1)c(1−m)を満たす場合、すなわち、kcを中心とする許容範囲と、(k+1)cを中心とする許容範囲と、が重複する場合、点データ数xの領域は、常に許容範囲率mを満たすような領域に均一分割される。したがって、このときの最大均一分割数kについてkc(1+m)≧(k+1)c(1−m)を解くと、最大均一分割数kは、下記式(5)により表現される。
k≧(1−m)/2m・・・(5)
なお、kは整数なので、小数点以下については切り上げを行う。したがって、式(5)を満たす場合、図9において、太矢印で示した範囲kc(1−m)〜(k+1)c(1+m)内の均等分割停止条件Tであれば、均等分割しても均一分割により許容範囲率mを満たす領域を生成できることになる。
たとえば、許容範囲率mがm=0.1、目標個数cがc=10の場合、式(5)に代入すると、最大均一分割数kは、k≧5になる。ここで、k=5を式(1)に代入すると、均等分割停止条件TはT=5×10×(1+0.1)=55となる。すなわち、均等分割の対象領域内の点データの個数が55個以上であれば、対象領域は均等分割され、55個を下回る場合は、対象領域はこれ以上均等分割されない。
なお、最大均一分割数kは、k≧5の整数であるため、k=6,7,8,…としてもよい。ただし、最大均一分割数kを大きくすると、均等分割停止条件Tも大きくなるため、領域数を多くしたい場合は、kをできる限り小さくするのが好ましい。たとえば、k≧5の場合は、k=5にするのが好ましい。
また、取得部701により適合率rが取得された場合、最大均一分割数kおよび均等分割停止条件Tは下記式(6),(7)により定義される。
k=1/{4m(1−r)}・・・(6)
T=[1/{4m(1−r)}]×(1+m)×c・・・(7)
適合率rは、あらかじめ取得される値であるが、領域分割を行って均等分割した領域内の点の個数が一様と仮定した場合、適合率rについては、下記式(8)が成立する。
Figure 0005831244
図10に示すように、k’を変数とし、k’≧(1−m)/2mとする。式(8)の分母は、領域内の点データの個数がkcの場合の許容範囲率mの上限のときの点データの個数kc(1+m)である。式(8)の分子の第1項は、i=1〜k’までの領域内の点データの個数がicの場合の許容範囲の総和である。分子の第2項は、i=k’のときの許容範囲の上限となる個数k’c(1+m)からkc(1+m)までの範囲を示す。すなわち、分子の値は、図10における全許容範囲の総和である。
式(8)にk’≧(1−m)/2mを代入し、最大均一分割数kについて解くと、下記式(9)が得られる。
k≧1/{4m(1−r)}・・・(9)
なお、kは整数なので、小数点以下については切り上げを行う。たとえば、許容範囲率mがm=0.1、目標個数cがc=10、適合率rがd=0.8の場合、k=12.5となり、切り上げによりk=13となる。したがって、均等分割停止条件Tは、T=([1/{4×0.1×(1−0.8)}]×(1+0.1))×10=137.5≒138となる。すなわち、均等分割の対象領域内の点データの個数が138個以上であれば、対象領域は均等分割され、138個を下回る場合は、対象領域はこれ以上均等分割されない。
このように、設定部702は、目標個数cおよび許容範囲率mが取得され、適合率rが取得されていない場合は、式(4)により均等分割停止条件Tを算出する。また、設定部702は、目標個数c、許容範囲率mおよび適合率rが取得されている場合は、式(7)により均等分割停止条件Tを算出する。
図7に戻り、均等分割部703は、設定部702によって設定された均等分割停止条件Tを下回るまで、均等分割の対象領域を均等分割する。具体的には,たとえば、均等分割部703は、DB600から点データ群p1〜pnおよび当該点データ群を含む領域を取得する。そして、均等分割部703は、領域を1つずつ均等分割の対象領域として選択し、対象領域内の点データの個数を検出する。そして、均等分割部703は、検出した個数と均等分割停止条件Tとを比較し、検出した個数が均等分割停止条件Tを下回っている場合は、対象領域の均等分割をおこなわない。一方、検出した個数が均等分割停止条件T以上であれば、均等分割部703は、対象領域の均等分割を行う。
また、対象領域を均等分割する場合、均等分割部703は、対象領域の最長辺を等分するように分割するのが好ましい。たとえば、短辺よりも長辺を等分することにより、分割後の領域の対角線が短辺を等分するよりも短くなり、点データ間の最長距離を短くすることができる。したがって、分割した領域が異なる区域にまたがるような形状になるのを低減し、分析に利用しやすい領域を得ることができる。
均一分割部704は、点データの個数が均一になるように分割する均一分割を、均等分割部703によって得られた均等分割停止条件Tを下回る個数の点データを有する領域群の各々について実行する。具体的には、たとえば、均一分割部704は、分割数決定部741と、領域内データ数決定部742と、平行分割部743と、を有する。分割数決定部741は、均等分割部703によって分割された各領域について分割数を決定する。具体的には、たとえば、分割数決定部741は、均等分割部704によって得られた領域群の各領域について、当該領域の点データの個数が、目標個数cの整数倍を基準にした許容範囲率mにより規定される区間[ic(1−m)、ic(1+m)]内の個数である場合、分割数決定部741は、整数iを均一分割の分割数splitNumに決定する。
図11は、分割数の決定内容例を示す説明図である。均等分割後の領域内の点データの個数が、許容範囲率mを満たす範囲である場合、分割数決定部741は、分割数splitNumを最大均一分割数k以下の整数(1以上)に決定する。これにより、均一分割部704は、均等分割された領域を、最大でもk個になるように均一分割することができる。一方、均等分割後の領域内の点データの個数が、許容範囲率mを満たす領域に入っていない場合、分割数決定部741は、下記式(10)を用いて、分割数splitNumを決定する。
L={2j(j−1)/(2j−1)}×c・・・(10)
分割数決定部741は、式(10)のLをしきい値とし、均等分割後の領域内の点データの個数がLを超える場合はj分割、超えない場合は(j−1)分割を行う。分割する領域内の点データの個数をxとする。個数xが許容範囲率mを満たす範囲に入らなかった均一分割前の領域については、均一分割後の領域の点データの個数がなるべく許容範囲率mを満たす範囲の個数に近くなるように均一分割する。このとき、j分割と(j−1)分割のうちいずれの分割を採用すれば、均一分割によって分割された領域内の点データの個数が目標個数cに近くなるかを考える。
すなわち、x個の点データの個数をj分割した場合の点データの個数をx/j、x個の点データの個数を(j−1)分割した場合の点データの個数をx/(j−1)とする。また、x/jから目標個数cまでの距離を(c−x/j)、目標個数cからx/(j−1)までの距離を{x/(j−1)}−cとし、短いほうの距離が、目標個数cに近いことになる。したがって、両距離が等しい場合のxを求めると、下記式(11)が得られる。
x={2j(j−1)/(2j−1)}×c・・・(11)
式(11)をしきい値とすることにより、式(10)が得られる。すなわち、均等分割後の領域内の点データの個数が、Lを超える場合は、j分割した方が均一分割後の点データの個数が目標個数cに近くなる。したがって、分割数splitNumは、jに決定される。また、均等分割後の領域内の点データの個数が、Lを超えない場合は、(j−1)分割した方が均一分割後の点データの個数が目標個数cに近くなる。したがって、分割数splitNumは、(j−1)に決定される。
領域内データ数決定部742は、均一分割の対象領域が有する点データの個数を分割数splitNumにより割り算した割り算結果に基づいて、均一分割の対象領域を分割数splitNumにより均一分割した各領域内の点データの個数を、当該各個数の差が最小となるように決定する。均等分割部703によって分割された領域ごとに決定された分割数により、均等分割部703によって分割された各領域は、均一分割される。均等分割された領域内の点データの個数をAnumとすると、均一分割後の点データの個数は、Anum/splitNumにより求められる。たとえば、図1の(B)では、点データを28個有する領域R3は、点データの個数が揃うように3分割される。すなわち、領域R3の均一分割後の各領域の点データの個数は、Anum/splitNum=28/3≒9.3となる。
ただし、点データの個数は整数であるため、均一分割後の各領域の点データの個数は、小数点以下を切り捨てた最小値と小数点以下を切り上げた最大値の2つの値を用いて修正される。たとえば、上述した図1の領域R3の均一分割後の各領域の点データの個数は、Anum/splitNum=28/3≒9.3であるため、最小値を9個、最大値を10個とする。
領域内データ数決定部742は、まず、最小値を分割数splitNum分並べた集合を生成する。領域R3の場合は、集合{9,9,9}となる。集合内の点データの個数の総和が、Anumと不一致である場合、領域内データ数決定部742は、集合内の最小値を最大値に変換する。たとえば、領域R3の集合{9,9,9}の場合、集合{9,9,10}に変換される。変換後の集合についても同様に総和を求めて、領域内データ数決定部742は、Anumとの比較を行う。領域R3の集合{9,9,10}の場合、総和は28となり、Anumと等しくなる。したがって、領域R3から均一分割される領域は、点データの個数を10個含む1つの領域と、点データの個数を9個含む2つの領域になる。
平行分割部743は、領域内データ数決定部742によって決定された領域内データ数となるように、均等分割された領域を平行に分割する。上記の例の領域R3の場合、点データの個数を10個含む領域R3−1と、点データの個数を9個含む領域R3−2、R3−3に分割される。
算出部705は、均一分割部704によって分割された領域群内の領域数と、均一分割部704によって分割された領域群のうち点データの個数が許容範囲率mを満たしている領域数と、に基づいて、実際の適合率rdを算出する。適合率rdは、許容範囲率mを満たす点データの個数に収まっている領域数を、均一分割部704による領域分割後の総領域数で割った値である。図1の(C)の場合、許容範囲率mを満たす点データの個数に収まっている領域数は96個であり、均一分割部704による領域分割後の総領域数は97個である。したがって、算出部705は、実際の適合率rdとして、96/97=99%を算出する。
出力部706は、均一分割部704による領域分割結果を出力する。具体的には、たとえば、図1の(C)に示した領域分割結果を出力する。また、出力部706は、適合率rが入力されている場合、適合率rと算出部705によって算出された適合率rdとを出力する。適合率rと適合率rdとを出力することにより、適合率rが適切な値であったか否かを利用者は把握することができる。r<rdの場合、適正な分割であり、r<rdでない場合、適合率rは適切な値でなかったことになる。したがって、利用者は、適合率rを変えて再度分割を実行すればよい。なお、出力形式は、ディスプレイ508への表示、プリンタ513への印刷出力、他の装置への送信、分割装置700内の記憶装置への格納がある。
<領域分割処理手順例>
図12は、本実施の形態にかかる分割装置700による領域分割処理手順例を示すフローチャートである。まず、分割装置700は、初期化により領域Aを空にする(ステップS1201)。つぎに、分割装置700は、取得部701により各種データを取得する(ステップS1202)。各種データとは、たとえば、分割対象となる領域データや、目標個数c、許容範囲率m、適合率rである。
つぎに、分割装置700は、設定部702により、上述した最大均一分割数kを算出する(ステップS1203)。具体的には、たとえば、分割装置700は、許容範囲率mが取得された場合には、上記式(3)により最大均一分割数kを算出する。また、分割装置700は、許容範囲率mおよび適合率rが取得された場合には、上記式(6)により最大均一分割数kを算出する。
そして、分割装置700は、設定部702により、算出された最大均一分割数k、目標個数c、および許容範囲率mを式(1)に与えて、均等分割停止条件Tを算出する(ステップS1204)。このあと、分割装置700は、領域AをA=Atarget、GequをGequ={}、nestNum=0に設定する(ステップS1205)。Atargetとは、分割対象となる矩形の領域である。Gequとは、分割後の領域の集合である。現時点では空集合である。nestNumとは、均等分割の分割回数であり、均等分割される都度、インクリメントされる。nestNumがしきい値maxNestNumを超えると、適合率rを満たす領域分割ができないこととなり、エラー出力される。
このあと、分割装置700は、均等分割部703により均等分割サブルーチンを実行し(ステップS1206)、そのあとに、均一分割部704により均等分割された領域群について均一分割サブルーチンを実行する(ステップS1207)。均等分割サブルーチン(ステップS1206)での入力は、分割対象領域Atarget、均等分割前の領域の集合Gequ、均等分割停止条件T、均等分割回数nestNumである。均等分割サブルーチン(ステップS1206)での出力は、均等分割後の領域の集合Gequである。また、均一分割サブルーチン(ステップS1207)での入力は、均等分割後の領域の集合Gequである。均一分割サブルーチン(ステップS1207)での出力は、均一分割された領域の集合Gである。
最後に、分割装置700は、出力部706により、均一分割された領域の集合Gの出力を行う(ステップS1208)。なお、出力に先立って、分割装置700は、集合Gを用いて算出部705により適合率rdを算出し、算出された適合率rdも出力してもよい。
図13は、図12に示した均等分割サブルーチン(ステップS1206)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。まず、分割装置700は、nestNum>maxNestNumであるか否かを判断する(ステップS1301)。nestNum>maxNestNumである場合(ステップS1301:Yes)、適合率rを満たす領域分割ができないこととなり、エラー出力される。
一方、nestNum>maxNestNumでない場合(ステップS1301:No)、分割装置700は、Pnum≧Tであるか否かを判断する(ステップS1302)。Pnumは、分割対象領域Atarget内の点データの個数である。Pnum≧Tでない場合(ステップS1302:No)、分割対象領域Atarget内の点データの個数Pnumが均等分割停止条件Tを下回ったことになる。したがって、分割装置700は、分割対象領域Atargetをこれ以上均等分割せずに、集合Gequに追加する(ステップS1303)。
一方、Pnum≧Tである場合(ステップS1302:Yes)、分割装置700は、分割対象領域AtargetのX軸方向の長さxLenとY軸方向の長さyLenとを求める(ステップS1304)。xLenとyLenは、たとえば、下記式(12),(13)により算出される。
xLen=RightUp.x−LeftLow.x・・・(12)
yLen=RightUp.y−LeftLow.y・・・(13)
RightUp.xは分割対象領域Atargetの右上頂点RightUpのX座標値であり、LeftLow.xは分割対象領域Atargetの左下頂点LeftLowのX座標値である。また、RightUp.yは分割対象領域Atargetの右上頂点RightUpのY座標値であり、LeftLow.yは分割対象領域Atargetの左下頂点LeftLowのY座標値である。
このあと、分割装置700は、xLen≧yLenであるか否かを判断する(ステップS1305)。xLen>yLenの場合、分割対象領域Atargetは、X軸方向に長尺な矩形である。一方、xLen≧yLenでない場合、分割対象領域Atargetは、Y軸方向に長尺な矩形である。xLen=yLenの場合は、分割対象領域Atargetは正方形であるが、本例ではX軸方向に長尺な矩形として扱う。
xLen≧yLenである場合(ステップS1305:Yes)、分割装置700は、分割対象領域Atargetを、xLenが等分になるように分割して(ステップS1306)、ステップS1308に移行する。これにより、分割対象領域Atargetから均等分割された分割領域A1,A2が得られる。詳細な分割例については、図14で説明する。
一方、xLen≧yLenでない場合(ステップS1305:No)、分割装置700は、分割対象領域Atargetを、yLenが等分になるように分割して(ステップS1307)、ステップS1308に移行する。これにより、分割対象領域Atargetから均等分割された分割領域A1,A2が得られる。詳細な分割例については、図15で説明する。
このあと、分割装置700は、分割領域A1について、ステップS1206の均等分割サブルーチンを再帰的に実行する(ステップS1308)。均等分割サブルーチン(ステップS1308)での入力は、領域Atarget=A1,現時点での集合Gequ、均等分割停止条件T、インクリメントされた均等分割回数nestNum=nestNum+1である。均等分割サブルーチン(ステップS1308)での出力は、均等分割後の領域の集合Gequである。
また、均等分割サブルーチン(ステップS1308)が終了すると、分割装置700は、分割領域A2について、ステップS1206の均等分割サブルーチンを再帰的に実行する(ステップS1309)。均等分割サブルーチン(ステップS1309)での入力は、領域Atarget=A2,現時点での集合Gequ、均等分割停止条件T、インクリメントされた均等分割回数nestNum=nestNum+1である。均等分割サブルーチン(ステップS1309)での出力は、均等分割後の領域の集合Gequである。
均等分割サブルーチン(ステップS1308)内では、ステップS1303において集合Gequに領域Atargetが追加されるか、または、再帰的に実行される均等分割サブルーチン(ステップS1309)が終了すると、RETURNに戻り、均等分割サブルーチン(ステップS1309)に移行することになる。また、均等分割サブルーチン(ステップS1309)内では、ステップS1303において集合Gequに領域Atargetが追加されるか、または、再帰的に実行される均等分割サブルーチン(ステップS1309)が終了すると、RETURNに戻る。
図14は、図13のステップS1306における均等分割例を示す説明図である。ステップS1306では、分割装置700は、分割対象領域Atargetを、xLenが等分になるように分割する。具体的には、下記式(14)〜(18)の計算を実行する。
midXLen=xLen/2・・・(14)
newRightUp=(LeftLow.x+midXLen,RightUp.y)・・・(15)
newLeftLow=(LeftLow.x+midXLen,LeftLow.y)・・・(16)
均等分割された領域は、下記式(17),(18)のように、対角しあう頂点により形成される矩形となる。
1=[LeftLow,newRightUp]・・・(17)
2=[newLeftLow,RightUp]・・・(18)
図15は、図13のステップS1307における均等分割例を示す説明図である。ステップS1307では、分割装置700は、分割対象領域Atargetを、yLenが等分になるように分割する。具体的には、下記式(19)〜(23)の計算を実行する。
midYLen=yLen/2・・・(19)
newRightUp=(LeftLow.x,RightUp.y+midYLen)・・・(20)
newLeftLow=(LeftLow.x,LeftLow.y+midYLen)・・・(21)
均等分割された領域は、下記式(22),(23)のように、対角しあう頂点により形成される矩形となる。
1=[LeftLow,newRightUp]・・・(22)
2=[newLeftLow,RightUp]・・・(23)
図16は、図12に示した均一分割サブルーチン(ステップS1207)の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。分割装置700は、まず、初期化により、均一分割後の領域の集合GをG={}に設定する(ステップS1601)。G={}は空集合を意味する。つぎに、分割装置700は、均等分割サブルーチン(ステップS1206)により得られた集合Gequが空集合であるか否かを判断する(ステップS1602)。集合Gequが空集合でない場合(ステップS1602:No)、分割装置700は、集合Gequから領域を1つ抽出する(ステップS1603)。抽出された領域を領域Aとする。
このあと、分割装置700は、分割数決定部741により、領域Aについて、分割数決定サブルーチンを実行する(ステップS1604)。分割数決定サブルーチン(ステップS1604)では、分割装置700は、領域Aの分割数splitNumを決定する。すなわち、分割数決定サブルーチン(ステップS1604)の入力は領域Aであり、出力は分割数splitNumとなる。これにより、領域A内の点データの個数を均一に分割するための領域数が得られることになる。分割数決定サブルーチン(ステップS1604)の詳細は、図17において説明する。
つぎに、分割装置700は、領域内データ数決定サブルーチンを実行する(ステップS1605)。領域内データ数決定サブルーチン(ステップS1605)では、分割装置700は、分割数splitNumで領域Aから分割された各領域に含まれる点データの個数を決定する。領域内データ数決定サブルーチン(ステップS1605)の入力は、領域A、領域Aの分割数splitNumであり、出力は点データ個数列DataNumArrayである。点データ個数列DataNumArrayとは、分割数splitNum分の数列である。数列の各数値は、領域Aから均一分割される各領域に含まれる点データの個数である。たとえば、点データ個数列DataNumArray={9,9,10}の場合、領域Aから均一分割される3つの領域の各点データの個数は、それぞれ9個、9個、10個となる。領域内データ数決定サブルーチン(ステップS1605)の詳細は、図18において説明する。
つぎに、分割装置700は、平行分割サブルーチンを実行する(ステップS1606)。平行分割サブルーチン(ステップS1606)では、分割装置700は、領域Aを平行に、たとえば、X軸方向に平行に分割する。分割される各領域には、点データ個数列DataNumArray内の個数分の点データが含まれるように、均一分割される。たとえば、点データ個数列DataNumArray={9,9,10}の場合、領域Aから均一分割される3つの領域は、それぞれ9個、9個、10個の点データが含まれることになる。平行分割サブルーチン(ステップS1606)のあと、ステップS1602に戻る。ステップS1602において、集合Gequが空集合である場合(ステップS1602:Yes)、平行分割サブルーチン(ステップS1606)を終了する。平行分割サブルーチン(ステップS1606)の詳細は、図19において説明する。
図17は、図16に示した分割数決定サブルーチン(ステップS1604)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。まず、分割装置700は、領域A内の点データの個数をAnumとする(ステップS1701)。つぎに、分割装置700は、変数iを初期化してi=1に設定する(ステップS1702)。そして、分割装置700は、i>kであるか否かを判断する(ステップS1703)。kは最大均一分割数である。
i>kでない場合(ステップS1703:No)、分割装置700は、領域A内の点データの個数Anumが、許容範囲率mにより規定される区間に含まれるか否かを判断する(ステップS1704)。具体的には、分割装置700は、領域A内の点データの個数Anumが、下記式(24)の範囲内か否かを判断する(図11参照。)。
i×{c×(1−m)}≦Anum≦i×{c×(1+m)}・・・(24)
領域A内の点データの個数Anumが、許容範囲率mにより規定される区間に含まれる場合(ステップS1704:Yes)、分割装置700は、領域Aをi個で均一分割できることになる。したがって、分割装置700は、領域Aの分割数splitNumを、splitNum=iに決定する(ステップS1705)。なお、ステップS1705に至る実行経路を「ルート1」と称す。これにより、分割数決定サブルーチン(ステップS1604)を終了する。
一方、領域A内の点データの個数Anumが、許容範囲率mにより規定される区間に含まれない場合(ステップS1704:No)、iをインクリメントして(ステップS1706)、ステップS1703に戻る。このようにして、分割装置700は、iが最大均一分割数kを超えるまで、iが含まれる区間をサーチすることになる。
そして、i>kになった場合(ステップS1703:Yes)、分割数は、許容範囲率mにより規定される区間外の値となる。その値をサーチするため、まず、分割装置700は、変数jを初期化してj=1にする(ステップS1707)。つぎに、分割装置700は、j>kか否かを判断する(ステップS1708)。j>kでない場合(ステップS1708:No)、領域A内の点データの個数Anumが、下記式(25)を満たすか否かを判断する(ステップS1709)。
(j−1)×c≦Anum≦j×c・・・(25)
そして、式(25)を満たさない場合(ステップS1709:No)、jをインクリメントして(ステップS1710)、ステップS1708に戻り、式(25)を満たす場合(ステップS1709:Yes)、ステップS1711に移行する。また、ステップS1708において、j>kになった場合(ステップS1708:Yes)、ステップS1711に移行する。すなわち、分割装置700は、ステップS1707〜S1710の処理において、図11に示した点データの個数xをサーチすることになる。
ステップS1711では、分割装置700は、上記式(10)に示したしきい値Lを算出する(ステップS1711)。そして、分割装置700は、領域A内の点データの個数Anumについて、Anum≧Lか否かを判断する(ステップS1712)。Anum≧Lである場合(ステップS1712:Yes)、分割装置700は、領域Aの分割数splitNumを、splitNum=jに決定する(ステップS1713)。これにより、分割数決定サブルーチン(ステップS1604)を終了する。
なお、ステップS1713に至る実行経路を「ルート2」と称す。一方、Anum≧Lでない場合(ステップS1712:No)、分割装置700は、領域Aの分割数splitNumを、splitNum=j−1に決定する(ステップS1714)。これにより、分割数決定サブルーチン(ステップS1604)を終了する。なお、ステップS1714に至る実行経路を「ルート3」と称す。
すなわち、ステップS1711〜S1714までの処理については、図11に示したように、領域A内の点データの個数AnumがLを超える場合は、j分割した方が均一分割後の点データの個数が目標個数cに近くなる。したがって、分割数splitNumは、jに決定される。また、領域A内の点データの個数AnumがLを超えない場合は、(j−1)分割した方が均一分割後の点データの個数が目標個数cに近くなる。したがって、分割数splitNumは、(j−1)に決定される。このように、分割装置700は、許容範囲率mにより規定される区間から外れる場合であっても、可能な限り、領域内の点データの個数が目標個数cにより近い個数になる分割数を決定することができる。
図18は、図16に示した領域内データ数決定サブルーチン(ステップS1605)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。まず、分割装置700は、領域A内の点データの個数Anumを領域Aの分割数splitNumで割ることにより、1領域あたりの点データの個数unitOfDataを求める。そして、分割装置700は、unitOfDataの小数点以下を切り捨てた値を最小値min、unitOfDataの小数点以下を切り上げた値を最大値maxとする(ステップS1801)。
つぎに、分割装置700は、最小値minと最大値maxのうち、領域A内の点データの個数Anumに近い値をfirstVal、他方の値をsecondValに設定する(ステップS1802)。たとえば、上述した図1の領域R3の点データの個数は28個、分割数splitNumは3であるため、unitOfData=28/3≒9.3となる。
したがって、unitOfData=28/3≒9.3の小数点以下を切り捨てた最小値minがmin=9、最大値maxがmax=10となる。そして、このうち、max=10が領域A内の点データの個数Anumに近い値となるため、firstVal=10、secondVal=9となる。
そして、分割装置700は、変数d=0とし、点データ個数列DataNumArray={}とする(ステップS1803)。つぎに、分割装置700は、d>splitNumであるか否かを判断する(ステップS1804)。d>splitNumでない場合(ステップS1804:No)、分割装置700は、下記式(26)により、firstValとsecondValを用いて、領域Aの点データの個数tmpTotalを算出する(ステップS1805)。
tmpTotal=secondVal×d+firstVal×(splitNum−d)・・・(26)
式(26)の右辺第1項は、領域Aから均等分割される領域群のうちd個の領域にsecondVal個の点データが含まれることを意味する。また、式(26)の右辺第2項は、領域Aから均等分割される領域群のうちd個の領域に(splitNum−d)個の点データが含まれることを意味する。したがって、tmpTotal=Anumになった場合に、点データ個数列DataNumArrayに格納される点データの個数列が確定される。
具体的には、分割装置700は、tmpTotal=Anumか否かを判断する(ステップS1806)。そして、tmpTotal=Anumでない場合(ステップS1806:No)、dをインクリメントして(ステップS1807)、ステップS1804に戻る。一方、tmpTotal=Anumである場合(ステップS1806:Yes)、分割装置700は、点データ個数列DataNumArrayに、secondValをd個、firstValを(splitNum−d)個格納する(ステップS1808)。これにより、領域内データ数決定サブルーチン(ステップS1605)を終了する。なお、ステップS1804において、d>splitNumである場合(ステップS1804:Yes)、領域内データ数決定サブルーチン(ステップS1605)を終了する。
たとえば、上述した図1の領域R3の場合、firstVal=10、secondVal=9となったため、d=0のときは、tmpTotal=0+10×(3−0)=30となり、領域A内の点データの個数Anum(=28)とは異なる値となる。したがって、dはインクリメントされる。
つぎに、d=1のときは、tmpTotal=9+10×(3−1)=29となり、領域A内の点データの個数Anum(=28)とは異なる値となる。したがって、dはインクリメントされる。つぎに、d=2のときは、tmpTotal=9×2+10×(3−2)=28となり、領域A内の点データの個数Anum(=28)と一致する。したがって、点データ個数列DataNumArrayは、DataNumArray={9,9,10}になる。すなわち、領域R3から均一分割される領域は、点データの個数を10個含む1つの領域と、点データの個数を9個含む2つの領域になる。
図19は、図16に示した平行分割サブルーチン(ステップS1606)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。まず、分割装置700は、式(12),(13)を用いて、領域AのX軸方向の長さxLenおよびY軸方向の長さyLenを算出する(ステップS1901)。そして、分割装置700は、xLen≧yLenか否かを判断する(ステップS1902)。xLen≧yLenである場合(ステップS1902:Yes)、領域A内の点データ群PAをX軸方向にソートして(ステップS1903)、ステップS1905に移行する。一方、xLen≧yLenでない場合(ステップS1902:No)、領域A内の点データ群PAをY軸方向にソートして(ステップS1904)、ステップS1905に移行する。
すなわち、xLen>yLenの場合は、領域AはX軸方向に長尺な矩形となるため、領域AはY軸に平行に均一分割される。本例ではxLen=yLenの場合も同様に扱う。xLen<yLenの場合は、領域AはY軸方向に長尺な矩形となるため、領域AはX軸に平行に均一分割される。
このあと、分割装置700は、変数dを=0とし、集合Psub={}に設定する(ステップS1905)。集合Psubには点データが格納される。つぎに、分割装置700は、点データ個数列DataNumArrayが空集合であるか否かを判断する(ステップS1906)。空集合である場合(ステップS1906:Yes)、平行分割サブルーチン(ステップS1606)を終了する。一方、空集合でない場合(ステップS1906:No)、分割装置700は、点データ個数列DataNumArrayから点データの個数を1つ抽出する(ステップS1907)。抽出した点データの個数をnumOfSizeとする。そして、分割装置700は、|Psub|=numOfSizeであるか否かを判断する(ステップS1908)。|Psub|は、集合Psub内に格納された点データの個数である。
|Psub|=numOfSizeでない場合(ステップS1908:No)、分割装置700は、ステップS1903またはステップS1904によるソート後の点データ群PAのd番目の点データPA[d]を集合Psubに格納して(ステップS1909)、dをインクリメントし(ステップS1910)、ステップS1908に戻る。ステップS1908〜S1910を繰り返すことにより、集合Psubにはソート順の点データが蓄積される。
そして、|Psub|=numOfSizeになった場合(ステップS1908:Yes)、分割装置700は、集合Psubにより、領域Asubを生成して、集合Gに格納し(ステップS1911)、ステップS1906に戻る。具体的には、分割装置700は、集合Psub内の点データ群のうちソート順が最下位の点データと、当該点データの次のソート順の点データとの間を境界とするように、領域Asubを生成する。ステップS1911のあとは、ステップS1906に戻り、点データ個数列DataNumArrayが空になるまでステップS1907〜S1911が実行される。したがって、集合Gには、点データ個数列DataNumArrayにしたがった領域Asubが生成される。たとえば、上述した図1の領域R3の場合、DataNumArray={9,9,10}であるため、点データの個数を9個含む2つの領域と点データの個数を10個含む1つの領域とが集合Gに格納される。
<領域分割例>
つぎに、図20〜図43を用いて領域分割の具体例について説明する。図20〜図43は、領域分割の具体例を示す説明図である。なお、図20〜図43において、矩形で示されている領域内の点データを、領域内の点データの個数として示すことにする。領域内の左上の数値は、領域内の点データの個数である。まず、図20は、初期状態を示している。領域Rには、1000個の点データが存在するものとする。また、目標個数c=10、許容範囲率m=0.1、適合率r=0.8、分割停止条件T=143とする。図21〜図30までは、均等分割を示している。すなわち、分割停止条件Tを下回るまで、その領域について均等分割が実行される。図30の状態では、すべての領域の点データの個数は、均等分割停止条件Tを下回っているため、均等分割は終了する。つぎに、図32〜図43に示す均一分割に移行するが、その前に、図32〜図43での表記について補足する。
図31は、均一分割の表記例を示す説明図である。図31の左に示す領域は「11×5、10×2」と表記しているが、点データが11個の領域が5個、点データが10個の領域が2個という意味である。したがって、左の領域は実際には右のように均一分割されていることを示している。
図32では、領域R1について、分割数決定サブルーチン(ステップS1604)のルート2(図17を参照)により、分割数splitNumは、分割数splitNum=4に決定される。したがって、領域R1は、点データが9個となる3個の領域と、点データが8個となる1個の領域とに均一分割される。
図33では、領域R2について、分割数決定サブルーチン(ステップS1604)のルート1(図17を参照)により、分割数splitNumは、分割数splitNum=3に決定される。したがって、領域R2は、点データが10個となる1個の領域と、点データが9個となる2個の領域とに均一分割される。
図34では、領域R3について、分割数決定サブルーチン(ステップS1604)のルート1(図17を参照)により、分割数splitNumは、分割数splitNum=7に決定される。したがって、領域R3は、点データが11個となる5個の領域と、点データが10個となる2個の領域とに均一分割される。以下、図35〜図43においても、領域R4〜R12について同様に均一分割される。図43では、均等分割された全領域R1〜R12の均一分割が完了する。
図44は、図43の領域分割結果における点データの分布を示すヒストグラムである。横軸は、点データの個数であり、縦軸は、領域数である。本例の場合、点データの個数が9個〜11個となる96個の領域が許容範囲率m=0.1を満たしている。また、本例の適合率rdはrd=96/97=0.99となり、入力された適合率r=0.8を上回っている。したがって、本例の領域分割は適切な領域分割であることが証明されることになる。なお、適合率rdが適合率rを下回った場合は、分割装置700は、再度適合率rを変更して領域分割を実行すればよい。
本実施の形態にかかる領域分割は、たとえば、消防署配置計画、交番配置計画、電気供給システムなど各種サービスに適用可能である。消防署配置計画において、火事や急病人の発生地点を点データとする。消防署配置計画に適用する場合、ある都市の消防署の配置を考える。過去数か月間の火事や急病人発生場所となる点データ群を有する領域について、本実施の形態による領域分割が実行される。そして、分割により得られた領域ごとに、当該領域の中心点またはその近傍に消防署がなければ、中心点またはその近傍が消防署のあらたな配置位置として提供される。
交番配置計画においては、犯罪発生地点を点データとする。交番配置計画に適用する場合、ある都市の交番の配置を考える。過去数か月間の犯罪発生場所となる点データ群を有する領域について、本実施の形態による領域分割が実行される。そして、分割により得られた領域ごとに、当該領域の中心点またはその近傍に交番がなければ、中心点またはその近傍が交番のあらたな配置位置として提供される。
電気供給システムにおいては、車両や人が携行する端末などの移動体の位置を点データとし、移動体のバッテリー残量を、属性情報とする。移動体の点データや属性情報は、GPSにより取得可能とする。無線による電気供給システムにおいては、1度に送信できる端末数が決まっている中で電力ロスがないように電気を供給する必要がある。この場合、本実施の形態の領域分割により、地域内の移動体がある一定数含まれるように分割し、分割した領域内の移動体のバッテリー残量の総和が少ない領域から優先的に電気が供給される。これにより、効率の良い電気供給が実現される。
以上説明したように、本実施の形態にかかる分割装置は、点データ群を持つ領域に対し、均等分割停止条件Tを下回るまで均等分割を行い、均等分割後の各々の領域内の点データの個数より、最終的な均一分割の分割数を決定して、最後に1度均一分割を行う。これにより、均一分割された各領域内の点データ間の最長距離が短くなり、かつ、点データの個数が均一化される。このように、均一分割された各領域内の点データ間の最長距離が短くなるため、分割された領域の大きさのばらつきを抑制し、分析したい領域が複数の区域にまたがるような状態を低減することができる。また、均一分割された領域ごとの点データの個数が均一化されるため、均一分割された領域ごとの点データの個数のばらつきを抑制し、ばらつきにより生じる誤分析が低減される。したがって、本実施の形態にかかる分割装置は、分割された領域群の利便性の向上を図ることができる。
また、kc(1+m)≧(k+1)c(1−m)を満たす最大均一分割数kにより均等分割停止条件Tを設定することにより、均等分割後の領域を、許容範囲率mを満たすような領域に均一分割することができる。すなわち、均等分割停止条件Tを下回るまで均等分割された領域について均一分割しても、均一分割後の領域内の点データの個数は、目標個数cの許容範囲率mにより規定される区間内に収まることになる。
また、均等分割停止条件Tの設定に際し、適合率rを用いることにより、均一分割後の領域群に対する領域内の点データの個数が許容範囲率mを満たす領域の割合が、適合率rを満たすように、均等分割が実行される。したがって、利用者は、利用者自身が許容する適合率rに応じた領域分割結果を得ることができる。
また、均等分割を実行する場合、均等分割の対象領域の最長辺が短くなるように均等分割することにより、均等分割された領域内の点データ間の最長距離を短縮化することができる。
また、均等分割後の領域内の点データの個数が、許容範囲率mにより規定される区間内である場合、均等分割後の領域を、点データの個数が最大均一分割数k以下の個数となる領域に均一分割することができる。これにより、許容範囲率mを満たす領域が均一分割した個数分生成されることになる。
また、均等分割後の領域内の点データの個数が、許容範囲率mにより規定される区間外である場合、均一分割後の点データの個数が目標個数に近い整数を均一分割の分割数に決定することにより、均一分割精度の低減を抑制することができる。また、分割数は、目標個数cをはさんで2つの整数候補(1以上の整数)が存在するが、目標個数cに近い方の候補を分割数に決定することにより、均一分割精度の低減を抑制することができる。
また、均一分割された各領域内の点データの個数の差が最小となるように均一分割することにより、均一分割された領域間の点データの個数のばらつきが抑制される。すなわち、均一分割された領域間の点データの個数が揃うことになり、均一分割された領域内の点データの個数の均一化を図ることができる。
また、均一分割後に適合率rdを算出することにより、利用者は均一分割後の領域分割結果の信頼性を確認することができる。また、入力した適合率rがある場合、適合率rdと比較することにより、利用者は均一分割後の領域分割結果の信頼性を客観的に確認することができる。
なお、本実施の形態で説明した分割方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本分割プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)位置を示す点データの個数が均一になるように領域を分割する均一分割後における各領域に含まれるべき前記点データの目標個数と、前記目標個数の許容範囲を示す許容範囲率と、前記許容範囲率を満たすように領域を均一分割する場合の前記均一分割後の最大分割数である最大均一分割数と、に基づいて、等分に分割する均等分割の対象領域に対し前記均等分割を停止させる点データの個数である停止条件を設定する設定部と、
前記均等分割の対象領域を点データ群が存在する領域とし、前記均等分割の対象領域内の点データの個数が前記設定部によって設定された停止条件を下回るまで、前記均等分割の対象領域を均等分割し、当該均等分割により得られた前記停止条件以上の個数の点データを有する領域を前記均等分割の対象領域にする均等分割部と、
前記均等分割部によって得られた前記停止条件を下回る個数の点データを有する領域群の各々について前記均一分割を実行する均一分割部と、
前記均一分割部によって分割された領域群に関する情報を出力する出力部と、
を有することを特徴とする分割装置。
(付記2)前記設定部は、
前記目標個数を第1の整数により整数倍した第1の値を基準にした前記許容範囲率により規定される第1の区間の上限が、前記目標個数を前記第1の整数よりも大きい第2の整数により整数倍した第2の値を基準にした前記許容範囲率により規定される第2の区間の下限以上となる前記第1の整数が存在する場合、前記第1の整数を前記最大均一分割数に設定し、当該最大均一分割数に基づいて、前記停止条件を設定することを特徴とする付記1に記載の分割装置。
(付記3)前記設定部は、
さらに、前記許容範囲率を満たす点データの個数が存在する領域の割合を示す適合率を用いて前記最大均一分割数を設定し、当該最大均一分割数に基づいて前記停止条件を設定することを特徴とする付記2に記載の分割装置。
(付記4)前記均等分割部は、
前記均等分割の対象領域を、当該対象領域の最長辺が短くなるように均等分割することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の分割装置。
(付記5)前記均等分割部によって得られた領域群の各領域について、当該領域内の点データの個数が、前記目標個数の整数倍を基準にした許容範囲率により規定される区間内の個数である場合、前記目標個数を整数倍した整数を均一分割の分割数に決定する分割数決定部を有し、
前記均一分割部は、
前記均等分割部によって得られた均一分割の対象領域群の各対象領域を、当該各対象領域について前記分割数決定部によって決定された分割数により均一分割することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の分割装置。
(付記6)前記分割数決定部は、
前記均等分割部によって得られた均一分割の対象領域群のうち、前記目標個数の整数倍を基準にした許容範囲率により規定される区間内の個数でない特定の対象領域について、前記特定の対象領域が有する点データの個数を第3の整数により分割した場合に前記目標個数よりも低くなる前記区間外の第1の分割結果と、前記特定の対象領域が有する点データの個数を第4の整数により分割した場合に前記目標個数よりも高くなる前記区間外の第2の分割結果と、のうち、いずれか一方の分割結果を得た場合の整数を、均一分割の分割数に決定することを特徴とする付記5に記載の分割装置。
(付記7)前記分割数決定部は、
前記第1の分割結果と、前記第2の分割結果と、のうち、前記目標個数に近い方の分割結果に対応する整数を、均一分割の分割数に決定することを特徴とする付記6に記載の分割装置。
(付記8)均一分割の対象領域が有する点データの個数を前記分割数により割り算した割り算結果に基づいて、均一分割の対象領域を前記分割数により均一分割した各領域内の点データの個数を、当該各個数の差が最小となるように決定する領域内データ数決定部を有し、
前記均一分割部は、
均一分割の各対象領域について、均一分割後の各領域が前記領域内データ数決定部によって決定された点データの個数が存在する領域となるように均一分割することを特徴とする付記5〜7のいずれか一つに記載の分割装置。
(付記9)前記均一分割部によって分割された領域群内の領域数と、前記均一分割部によって分割された領域群のうち点データの個数が前記許容範囲率を満たしている領域数と、に基づいて、前記均一分割部によって得られた領域群に関する適合率を算出する算出部を有し、
前記出力部は、
さらに、前記算出部によって算出された適合率を出力することを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の分割装置。
(付記10)前記点データの各々は、属性情報を有することを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の分割装置。
(付記11)コンピュータが、
位置を示す点データの個数が均一になるように領域を分割する均一分割後における各領域に含まれるべき前記点データの目標個数と、前記目標個数の許容範囲を示す許容範囲率と、前記許容範囲率を満たすように領域を均一分割する場合の前記均一分割後の最大分割数である最大均一分割数と、に基づいて、等分に分割する均等分割の対象領域に対し前記均等分割を停止させる点データの個数である停止条件を設定し、
記憶装置に記憶されている前記均等分割の対象領域を点データ群が存在する領域とし、前記均等分割の対象領域内の点データの個数が前記停止条件を下回るまで、前記均等分割の対象領域を均等分割し、当該均等分割により得られた前記停止条件以上の個数の点データを有する領域を前記均等分割の対象領域にし、
前記停止条件を下回る個数の点データを有する領域群の各々について前記均等分割を実行し、
前記均一分割された領域群に関する情報を出力する、
処理を実行することを特徴とする分割方法。
(付記12)位置を示す点データの個数が均一になるように領域を分割する均一分割後における各領域に含まれるべき前記点データの目標個数と、前記目標個数の許容範囲を示す許容範囲率と、前記許容範囲率を満たすように領域を均一分割する場合の前記均一分割後の最大分割数である最大均一分割数と、に基づいて、等分に分割する均等分割の対象領域に対し前記均等分割を停止させる点データの個数である停止条件を設定し、
記憶装置に記憶されている前記均等分割の対象領域を点データ群が存在する領域とし、前記均等分割の対象領域内の点データの個数が前記停止条件を下回るまで、前記均等分割の対象領域を均等分割し、均等分割により得られた前記停止条件以上の個数の点データを有する領域を前記均等分割の対象領域にし、
前記停止条件を下回る個数の点データを有する領域群の各々について前記均等分割を実行し、
前記均一分割された領域群に関する情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする分割プログラム。
700 分割装置
701 取得部
702 設定部
703 均等分割部
704 均一分割部
705 算出部
706 出力部
741 分割数決定部
742 領域内データ数決定部
743 平行分割部

Claims (9)

  1. 位置を示す点データの個数が均一になるように領域を分割する均一分割後における各領域に含まれるべき前記点データの目標個数を第1の整数により整数倍した第1の値を基準にした、前記目標個数の許容範囲を示す許容範囲率により規定される第1の区間の上限が、前記目標個数を前記第1の整数よりも大きい第2の整数により整数倍した第2の値を基準にした前記許容範囲率により規定される第2の区間の下限以上となる前記第1の整数が存在する場合、前記第1の整数を、前記許容範囲率を満たすように領域を均一分割する場合の前記均一分割後の最大分割数である最大均一分割数に設定し、当該最大均一分割数に基づいて、等分に分割する均等分割の対象領域に対し前記均等分割を停止させる点データの個数である停止条件を設定する設定部と、
    前記均等分割の対象領域を点データ群が存在する領域とし、前記均等分割の対象領域内の点データの個数が前記設定部によって設定された停止条件を下回るまで、前記均等分割の対象領域を均等分割し、当該均等分割により得られた前記停止条件以上の個数の点データを有する領域を前記均等分割の対象領域にする均等分割部と、
    前記均等分割部によって得られた前記停止条件を下回る個数の点データを有する領域群の各々について前記均一分割を実行する均一分割部と、
    前記均一分割部によって分割された領域群に関する情報を出力する出力部と、
    を有することを特徴とする分割装置。
  2. 前記設定部は、
    さらに、前記許容範囲率を満たす点データの個数が存在する領域の割合を示す適合率を用いて、前記最大均一分割数を設定し、当該最大均一分割数に基づいて、前記停止条件を設定することを特徴とする請求項に記載の分割装置。
  3. 前記均等分割部は、
    前記均等分割の対象領域を、当該対象領域の最長辺が短くなるように均等分割することを特徴とする請求項1または2に記載の分割装置。
  4. 前記均等分割部によって得られた領域群の各領域について、当該領域内の点データの個数が、前記目標個数の整数倍を基準にした許容範囲率により規定される区間内の個数である場合、前記目標個数を整数倍した整数を均一分割の分割数に決定する分割数決定部を有し、
    前記均一分割部は、
    前記均等分割部によって得られた均一分割の対象領域群の各対象領域を、当該各対象領域について前記分割数決定部によって決定された分割数により均一分割することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の分割装置。
  5. 前記分割数決定部は、
    前記均等分割部によって得られた均一分割の対象領域群のうち、前記目標個数の整数倍を基準にした許容範囲率により規定される区間内の個数でない特定の対象領域について、前記特定の対象領域が有する点データの個数を第3の整数により分割した場合に前記目標個数よりも低くなる前記区間外の第1の分割結果と、前記特定の対象領域が有する点データの個数を第4の整数により分割した場合に前記目標個数よりも高くなる前記区間外の第2の分割結果と、のうち、いずれか一方の分割結果を得た場合の整数を、均一分割の分割数に決定することを特徴とする請求項に記載の分割装置。
  6. 前記分割数決定部は、
    前記第1の分割結果と、前記第2の分割結果と、のうち、前記目標個数に近い方の分割結果に対応する整数を、均一分割の分割数に決定することを特徴とする請求項に記載の分割装置。
  7. 均一分割の対象領域が有する点データの個数を前記分割数により割り算した割り算結果に基づいて、均一分割の対象領域を前記分割数により均一分割した各領域内の点データの個数を、当該各個数の差が最小となるように決定する領域内データ数決定部を有し、
    前記均一分割部は、
    均一分割の各対象領域について、均一分割後の各領域が前記領域内データ数決定部によって決定された点データの個数が存在する領域となるように均一分割することを特徴とする請求項のいずれか一つに記載の分割装置。
  8. コンピュータが、
    位置を示す点データの個数が均一になるように領域を分割する均一分割後における各領域に含まれるべき前記点データの目標個数を第1の整数により整数倍した第1の値を基準にした、前記目標個数の許容範囲を示す許容範囲率により規定される第1の区間の上限が、前記目標個数を前記第1の整数よりも大きい第2の整数により整数倍した第2の値を基準にした前記許容範囲率により規定される第2の区間の下限以上となる前記第1の整数が存在する場合、前記第1の整数を、前記許容範囲率を満たすように領域を均一分割する場合の前記均一分割後の最大分割数である最大均一分割数に設定し、当該最大均一分割数に基づいて、等分に分割する均等分割の対象領域に対し前記均等分割を停止させる点データの個数である停止条件を設定し、
    記憶装置に記憶されている前記均等分割の対象領域を点データ群が存在する領域とし、前記均等分割の対象領域内の点データの個数が前記停止条件を下回るまで、前記均等分割の対象領域を均等分割し、均等分割により得られた前記停止条件以上の個数の点データを有する領域を前記均等分割の対象領域にし、
    前記停止条件を下回る個数の点データを有する領域群の各々について前記均等分割を実行し、
    均一分割された領域群に関する情報を出力する、
    処理を実行することを特徴とする分割方法。
  9. 位置を示す点データの個数が均一になるように領域を分割する均一分割後における各領域に含まれるべき前記点データの目標個数を第1の整数により整数倍した第1の値を基準にした、前記目標個数の許容範囲を示す許容範囲率により規定される第1の区間の上限が、前記目標個数を前記第1の整数よりも大きい第2の整数により整数倍した第2の値を基準にした前記許容範囲率により規定される第2の区間の下限以上となる前記第1の整数が存在する場合、前記第1の整数を、前記許容範囲率を満たすように領域を均一分割する場合の前記均一分割後の最大分割数である最大均一分割数に設定し、当該最大均一分割数に基づいて、等分に分割する均等分割の対象領域に対し前記均等分割を停止させる点データの個数である停止条件を設定し、
    記憶装置に記憶されている前記均等分割の対象領域を点データ群が存在する領域とし、前記均等分割の対象領域内の点データの個数が前記停止条件を下回るまで、前記均等分割の対象領域を均等分割し、均等分割により得られた前記停止条件以上の個数の点データを有する領域を前記均等分割の対象領域にし、
    前記停止条件を下回る個数の点データを有する領域群の各々について前記均等分割を実行し、
    均一分割された領域群に関する情報を出力する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする分割プログラム。
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