JP3549755B2 - 位置決め方法および位置決め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、位置決め方法および装置に関し、特に複数個の位置決めデータによる位置決め制御を各位置決めデータ毎に設定される継続情報に従って順次繰り返し行う位置決め方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図17は従来の位置決め装置を用いた位置決めシステムを示している。この位置決めシステムは、ユーザが作成したシーケンスプログラムを繰り返し実行するプログラマブルコントローラ1、プログラマブルコントローラ1から位置決め指令を受けてモータ11のモータ駆動装置10にモータ回転の指令を出す位置決め装置2とを有している。なお、12はプログラマブルコントローラ1に対して信号を入力するためのスイッチである。
【0003】
位置決め装置2は、プログラマブルコントローラ1との信号(入力信号IN:位置決め指令・停止信号、出力信号OUT:位置決め中信号・位置決め完了信号)の受け渡しをする入出力インターフェース3と、2ポートメモリ4と、位置決め制御部5と、モータ駆動装置10への出力を行う外部出力部6とを具備している。
【0004】
2ポートメモリ4は、プログラマブルコントローラ1との共有メモリであり、プログラマブルコントローラ1より設定するデータを保持するエリア、すなわち、複数の位置決めデータを格納する位置決めデータテーブルエリア7および実行する位置決めデータを指定する実行位置決めデータ番号エリア8と、位置決め装置2がそのときの各種位置決め状態を表示するためのモニタエリア9を持つ。また、位置決め制御部5は、プログラマブルコントローラ1よりの位置決め指令と2ポートメモリ4に格納された位置決めデータを元に、外部出力部6よりモータ駆動装置10への出力のタイミング、量などを算出・制御する。
【0005】
図18(a)〜(c)は位置決めデータテーブルエリア7に格納される位置決めデータテーブル例を示している。位置決めデータテーブルには、複数個の位置決めデータが設定されており、設定されている順に1からの番号(以下、「位置決めデータ番号」と呼ぶ)が付けられている。
【0006】
各位置決めデータは、位置決めするポイント(以下、「位置決めアドレス」と呼ぶ)と、そこへ送る速度(以下、「指令速度」と呼ぶ)と、制御方式と、位置決めアドレス到達後にプログラマブルコントローラ1から新たに指令を受けることなく自動的につぎの位置決めデータ番号に移行するか、しないかを決定する継続情報とにより構成されている。
【0007】
継続情報には、位置決めアドレス到達時に速度を指令速度のまま次データに継続するモード(以下、「軌跡パターン」と呼ぶ)と、位置決めアドレス到達時に一度、速度0まで減速するモード(以下、「連続パターン」と呼ぶ)の2種類の続行モードと、続行しないモード(以下、「終了パターン」と呼ぶ)とがある。
【0008】
制御方式には、位置決めアドレスまでの運転方法として、1軸単独運転(直線1)と、他の軸も同時に動作させる補間運転とがあり、補間運転には、直線的に位置決めアドレスへ向かう直線補間と、円の軌跡に沿って位置決めアドレスへ向かう円弧補間とがある。
【0009】
つぎに、位置決め装置2(位置決め制御部5)が行う処理を図19に示されているフローチャートを参照して説明する。電源投入後、位置決め装置2はプログラマブルコントローラ1からの位置決め指令待ち状態となる(ステップS1)。プログラマブルコントローラ1からシーケンスプログラムにて位置決め装置2に対して出された位置決め指令が入出力インターフェース3に入り、位置決め指令信号が検出されると(ステップS1肯定)、実行位置決めデータ番号8の読み出しを行い(ステップS2)、その番号のデータを位置決めデータテーブルから読み出し、位置決めデータを解析する(ステップS3)。
【0010】
データ解析の最後に、位置決め中信号をプログラマブルコントローラ1に対し出力して位置決め中であることを知らせ、解析が完了すれば、停止信号のチェックを行う(ステップS4)。停止信号がオフならば(ステップS4否定)、すなわち、停止信号をプログラマブルコントローラ1より入力しない状態下では、位置決めデータによる位置決め制御を実行する(ステップS5)。
【0011】
位置決めデータによる位置決め制御実行時には、つぎの処理が行われる。
【0012】
(1)解析されたデータを元にして外部出力部6に対してモータ駆動装置10への出力指令を出す。外部出力部6は位置決め制御部5から指令されたタイミングに指令された量の出力を行う。それを受けてモータ駆動装置10が指定された分だけモータ11を回転させる。
(2)現在位置などのモニタデータをモニタエリア9にセットする。ユーザは必要に応じてシーケンスプログラムにてデータの読み出しを行う。
【0013】
制御周期毎の位置決め制御実行後に、位置決めデータによる位置決め制御が完了したかをチェックする(ステップS6)。未完了の場合には(ステップS6否定)、位置決めデータによる位置決め制御が完了するまで、ステップS4→ステップS5→ステップS6を繰り返す。位置決めデータによる位置決め制御が完了すれば(ステップS6肯定)、実行完了した位置決めデータの継続情報をチェックする(ステップS7)。
【0014】
継続情報が「終了パターン」でない場合には(ステップS7否定)、換言すれば、継続情報が「連続パターン」あるいは「軌跡パターン」の場合には、次データへの切換処理を行う(ステップS8)。次データへの切換処理は、(実行する位置決めデータ番号)←(今回完了した位置決めデータ番号+1)なる実行位置決めデータ番号の更新を行い、ステップS3に戻る。
【0015】
これに対し、継続情報が「終了パターン」であれば(ステップS7肯定)、位置決め完了処理を行い(ステップS9)、プログラマブルコントローラ1に対して位置決めが正常完了したことを知らせ、位置決め指令待ち状態に戻る。この正常完了通知は、位置決め中信号をオフし、位置決め完了信号をオンすることにより行われる。
【0016】
ステップS4→ステップS5→ステップS6を繰り返して制御周期毎の位置決め制御を繰り返しているときには、プログラマブルコントローラ1からシーケンスプログラムにて停止信号が入力されていないかを常時チェックしている。
【0017】
停止信号が検出されると(ステップS4肯定)、モータ11を減速停止させる処理を行い(ステップS10)、減速停止が完了すると、位置決め中信号をオフし(ステップS11)、位置決めが停止終了されたことをプログラマブルコントローラ1に知らせて位置決め指令待ち状態に戻る。
【0018】
位置決めデータの設定完了後に、このシステムにおいて位置決めデータを位置決めデータ番号1→2→3→4→5→6の順に実行する方法(手順)には、つぎの方法がある。
【0019】
(方法1)
図18(a)に示されている位置決めデータの場合:
(1)プログラマブルコントローラ1からシーケンスプログラムにて位置決め装置2に対して実行位置決めデータ番号に「1」の設定と位置決め指令の出力を行う。
(2)位置決め装置2は位置決め指令を受け(ステップS1)、実行位置決めデータ番号を読み出す(ステップS2)。
【0020】
(3)位置決め制御部5にて位置決めデータ番号1のデータ(位置決めアドレスなど)を2ポートメモリ4の位置決めデータテーブルから読み出してデータの解析(ステップS3)を行い、データ解析終了時にプログラマブルコントローラ1に対し位置決め中であることを知らせる位置決め中信号をオンして解析完了し、外部出力部へモータ回転速度と回転量の出力の指示を出す(ステップS5)。
【0021】
(4)位置決め装置2からの出力を受けてモータ駆動装置10がモータ11を回転させる。
(5)位置決めアドレスまでのモータ回転指令を終了した時点で(ステップS6)、位置決めデータ番号1の継続情報を位置決め制御部5にて判定する(ステップS7)。位置決めデータ番号1の継続情報は「軌跡パターン」なので、実行する位置決めデータ番号を番号2へ切り換え(ステップS8)、位置決めデータ番号2のデータの解析処理(ステップS3)に移行する。(連続パターンの場合も同様につぎの位置決めデータに移行する)。
【0022】
(6)以下、順に位置決めデータ番号2〜6の位置決めデータを実行する。
(7)位置決めデータ番号6の継続情報判定時(ステップS7)、継続情報は「終了パターン」なので、位置決め装置2は、位置決め終了をプログラマブルコントローラ1に知らせるために位置決め中信号をオフ、位置決め完了信号をオンし(ステップS9)、位置決め指令待ち状態となる。この情報受け取ったプログラマブルコントローラ1は1サイクルの位置決めが完了したと判定する。
(8)(1)へ戻る。
【0023】
(方法2)
位置決めデータ番号1〜6の継続情報を全て「終了パターン」で設定された図18(b)に示されている位置決めデータの場合:
(1)プログラマブルコントローラ1からシーケンスプログラムにて位置決め装置2に対して実行位置決めデータ番号に「1」を設定し、位置決め指令を出力する。
(2)方法1の(2)〜(4)と同様に位置決め運転を行う。
【0024】
(3)位置決めアドレスまでの指令を終了した時点で(ステップS6)、位置決めデータ番号1の継続情報を判定する(ステップS7)。位置決めデータ番号1の継続情報は「終了パターン」なので、位置決め装置2は位置決め中信号をオフ、位置決め完了信号をオンし(ステップS9)、位置決め指令待ち状態(ステップS1)となる。
この情報受け取ったプログラマブルコントローラ1は位置決めデータ番号1の位置決めが完了したと判定する。
【0025】
(4)プログラマブルコントローラ1は、位置決めデータ番号1の完了を受けて、位置決め装置2に対して実行位置決めデータ番号に「2」を設定し、位置決め指令を出力する。なお、プログラマブルコントローラ1には、予めこのように動作するようにシーケンスプログラムを入れておく必要がある。
(5)プログラマブルコントローラ1からシーケンスプログラムにて位置決め装置2に対して実行位置決めデータ番号に「2」を設定し、位置決め指令を出力する。
【0026】
(6)(2)、(3)を行う。これにより、プログラマブルコントローラ1は位置決めデータ番号2の位置決めが完了したと判定する。
(7)これを位置決めデータ番号6まで繰り返す。
(8)プログラマブルコントローラ1が位置決めデータ番号7の完了を受ければ、(1)に戻る。なお、プログラマブルコントローラ1には予めこのように動作するようにシーケンスプログラムを入れておく必要がある。
【0027】
(方法3)
位置決めデータ中の継続情報として「軌跡パターン」、「連続パターン」、「終了パターン」に加えて「JMP」というものを追加した場合
【0028】
「JMP」が設定されている位置決めデータでは位置決めを行わず、位置決めアドレスに設定されている番号データを位置決めデータ番号と捉え、ジャンプ指令として、つぎにその位置決めデータの実行へ移行する。このジャンプ処理は図19に示されているフローチャートのステップS8で行われる。
【0029】
図18(c)に「JMP」指令の具体例を示す。位置決めデータ番号1〜6の継続情報に「軌跡パターン」、「連続パターン」を、位置決めデータ番号7の継続情報に「JMP」を設定し、位置決めデータ番号7の位置決めアドレスにジャンプ先の位置決めデータ番号として「1」を設定する。
【0030】
(1)プログラマブルコントローラ1から位置決め装置2に対して実行位置決めデータ番号に「1」を設定し、位置決め指令を出力する。
(2)方法1(2)〜(6)と同様に、位置決めデータ番号6まで実行する。
(3)位置決めデータ番号6の継続情報は「連続パターン」に設定してあるから、データ番号7に移行する。
(4)位置決めデータ番号7の継続情報は「JMP」と設定してあるから、位置決めアドレスに設定されている位置決めデータ番号1へ移行する。
【0031】
従って、プログラマブルコントローラ1から位置決め装置2に停止信号が入るまで、位置決めデータ番号1〜7の位置決めデータによる位置決めが繰り返し実行されることになる。これは、終了パターンのデータがないので、図19のフローチャートにおいて、ステップS7のつぎは必ずステップS8へ進み、ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS8→ステップS3のループが繰り返されることを意味する。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
位置決めデータ番号1〜6を1サイクルとした位置決めを無条件に繰り返し行うシステムにおいて、方法1では、図20(a)に示されているように、1サイクル毎にプログラマブルコントローラ1と位置決め装置2の間で信号(位置決め指令と、位置決め中信号および位置決め完了信号)のやりとりが必要となる。そのため、プログラマブルコントローラ1に設定されているシーケンスプログラムの中に、最初の位置決め指令をするためのプログラム、位置決め完了を検出したら、位置決め指令をするためのプログラムが必要となる。
【0033】
シーケンスプログラムには、位置決め装置2に対する位置決め指令のプログラム以外にも他の装置についてのプログラムが含まれている。そのため、シーケンスプログラムが大きい場合、スキャンタイム(シーケンスプログラムを最初〜最後まで一回行うのに必要とする時間)が延びることになる。
【0034】
位置決め装置2が位置決め中信号オフ、位置決め完了信号オンの状態をプログラマブルコントローラ1に出力した瞬間からシーケンスプログラム上でその状態を検出するまでに1スキャン未満の時間を要することから、スキャンタイムが延びる程、図20(b)に示されているように、つぎの位置決め指令が遅れることになり、タクトタイムが長くなるという問題点がある。
【0035】
方法2では、各位置決めデータが終了毎にプログラマブルコントローラ1−位置決め装置2間での信号のやりとりが発生することから、方法1よりもスキャンタイムの影響を受けることになる。また、実行位置決めデータ番号をシーケンスプログラムで管理する必要が出てくるため、方法1よりも複雑なシーケンスプログラムが必要となってくる。
【0036】
シーケンスプログラムが複雑になるほど、ユーザがシーケンスプログラムのデバッグに必要とする時間は増加する。また、シーケンスプログラム上で必要となるデバイスも増加することになる。つまり、プログラマブルコントローラも、「よりデバイスの多いもの=高価格のもの」を使用する必要性が出てくる。
【0037】
方法3では、1回位置決め指令をかければ、停止信号が入るまで、位置決めを繰り返すので、方法1、2に比べると、シーケンスプログラムは簡単となり、プログラマブルコントローラ1の負荷が小さくなる。
【0038】
また、スキャンタイムの影響は最初の位置決め指令時と停止完了検出時のみとなり、サイクルを繰り返している間は全く影響を受けなくなる。
【0039】
しかし、サイクル運転を停止させる手段としては、プログラマブルコントローラ1から位置決め装置2に対し、シーケンスプログラムにて停止信号を入れるしかない。位置決め装置は、プログラマブルコントローラ1から停止信号を入力された時点から減速停止を開始してしまうため、機械は実行中の位置決めデータに設定された位置決めアドレスへ到達するまでの途中位置で停止してしまう。
【0040】
次回、サイクル運転を行う場合、位置決め装置はプログラマブルコントローラから位置決め指令を受けると、サイクルの最初の位置決めデータ(=実行位置決めデータ番号に設定されているデータ)から実行してしまうので、スタートポジションあるいは運転再開時の始点となることができるポジションまで機械を戻す必要があり、そのためのシーケンスプログラムを追加しなければならなくなってしまう。
【0041】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、位置決め指令を1回受けるだけで、或るサイクルの位置決めを繰り返し、停止時は停止指令を入れるだけで、特定のポイントのみで停止し、運転再開時に特別な位置合わせを必要としない位置決め方法および装置を得ることを目的としている。
【0042】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による位置決め方法は、複数個の位置決めデータによる位置決め制御を各位置決めデータ毎に設定される継続情報に従って順次繰り返し行う位置決め方法において、位置決めデータ毎に設定される継続情報としてサイクルエンドを選択設定でき、外部入力のサイクル停止信号をホールドし、サイクル停止信号を入力したときには継続情報としてサイクルエンドを設定された位置決めデータによる位置決め制御完了時に位置決め制御を停止するものである。
【0043】
つぎの発明による位置決め方法は、各位置決めデータにサイクル停止の可/不可を判断するための情報を付加され、サイクル停止信号を入力したときにはサイクル停止可の位置決めデータによる位置決め制御完了時に位置決め制御を停止するものである。
【0044】
つぎの発明による位置決め方法は、サイクル停止の可/不可情報サイクル運転中に書き換え可能であるものである。
【0045】
つぎの発明による位置決め方法は、サイクル停止の可/不可情報を外部入力により選択的に一括無効にできるものである。
【0046】
つぎの発明による位置決め方法は、サイクル停止可/不可情報が可の位置決めデータ実行中にサイクル停止要求を受け付けた際に、現在の運転速度からパラメータにより指定された加速度で停止するのに必要とする移動距離が足りない場合、サイクル停止要求を次データ以降に持ち越すか、指定の加速度で減速して位置決めアドレスに到達した時点で強制的に位置決め完了するかを設定選択できるものである。
つぎの発明による位置決め装置は、複数個の位置決めデータによる位置決め制御を各位置決めデータ毎に設定される継続情報に従って順次繰り返し行う位置決め装置において、複数個の位置決めデータおよび位置決めデータ毎に設けられサイクルエンドが選択可能とされた継続情報が設定される位置決めデータテーブルエリアと、外部入力のサイクル停止信号をホールドするサイクル停止信号ホールド部を有し、サイクル停止信号ホールド部にサイクル停止信号がホールドされている場合に、継続情報として前記サイクルエンドを設定された位置決めデータによる位置決め制御完了時に位置決め制御を停止する位置決め制御部とを備えている。
つぎの発明による位置決め装置は、位置決めデータテーブルエリアは、さらに位置決めデータ毎にサイクル停止の可/不可を判断するための情報を設定する領域を有し、位置決め制御部は、サイクル停止信号を入力したときにはサイクル停止可の位置決めデータによる位置決め制御完了時に位置決め制御を停止する。
つぎの発明による位置決め装置は、サイクル停止の可/不可情報は、サイクル運転中に書き換え可能とされている。
つぎの発明による位置決め装置は、サイクル停止の可/不可情報は、外部入力により選択的に一括無効可能とされている。
つぎの発明による位置決め装置は、位置決めデータテーブルエリアは、サイクル停止可/不可情報が可の位置決めデータ実行中にサイクル停止要求を受け付けた際に、現在の運転速度からパラメータにより指定された加速度で停止するのに必要とする移動距離が足りない場合、サイクル停止要求を次データ以降に持ち越すか、指定の加速度で減速して位置決めアドレスに到達した時点で強制的に位置決め完了するかの情報が選択設定可能とされている。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照して、この発明にかかる位置決め方法および装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説明するこの発明の実施の形態において上述の従来例と同一構成の部分は、上述の従来例に付した符号と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0048】
実施の形態1.
図1は、この発明による位置決め装置の実施の形態1を示している。この位置決め装置20では、新たな制御信号として、サイクルの最終ポイント等、特定の状態位置で停止させる「サイクル停止信号」が設けられ、位置決め装置20はプログラマブルコントローラ1よりのサイクル停止信号を受け付ける。サイクル停止信号を使用するにあたり、位置決めデータ内に含まれる継続情報のモードとして、「サイクルエンド」が追加されている(図3参照)。
【0049】
位置決め制御部5にはサイクル停止信号のオン・オフをホールドするサイクル停止信号ホールド部5aが設けられている。プログラマブルコントローラ1は、入力信号の一つのとして、サイクル停止スイッチ12よりサイクル停止の指令信号を随時入力し、シーケンスプログラムにてサイクル停止信号を位置決め装置20に出力する。
【0050】
位置決め装置20は、プログラマブルコントローラ1よりのサイクル停止信号をサイクル停止信号ホールド部5aにホールドし、継続情報が「サイクルエンド」である位置決めデータによる位置決め制御が実行完了時に、サイクル停止信号ホールド部5aにホールドされているサイクル停止信号のオン・オフを参照し、サイクル停止信号がオンであれば、すなわち、サイクル停止の指令が出されていれば、サイクル運転を停止し、サイクル停止信号がオフであれば、サイクル運転を続行する。サイクル運転の続行は、実行位置決めデータ番号エリアに設定されるサイクル開始データ番号の位置決めデータより開始される。
【0051】
なお、「サイクルエンド」には、「サイクルエンド1」と「サイクルエンド2」の2種類があり、「サイクルエンド1」では、連続パターンと同様に位置決めアドレス到達時に一度、速度0となり、「サイクルエンド2」では、軌跡パターンと同様に位置決めアドレス到達時の速度は指令速度なる。
【0052】
これにより、プログラマブルコントローラ1からの位置決め指令は、1回で、実行位置決めデータ番号〜継続情報が「サイクル・エンド」までのサイクル運転を繰り返し実行することができる。
【0053】
サイクルを停止する場合、サイクル停止信号を入力することにより、継続情報が「サイクルエンド」の位置決め指令が終了した時点で、サイクル運転を終了することができる。次回、運転を行う際は、サイクル運転のスタートポジションに戻さなくても、前回同様の実行位置決めデータ番号を指定し、位置決め指令を行うだけサイクル運転を開始できる。
【0054】
ここで、実施の形態1の位置決め装置20が適用される機械システムの例を図2を参照して説明する。この機械システムは、送りローラ100により長尺の材料Wを加工機101の位置まで送り、加工機101の工具102によって材料Wに加工を施す。加工された部分は送りローラ100による送りによって切断機103の位置まで送られ、切断機103の上刃104が降下することで、上刃104と下刃105とで所定の長さに切断される。この場合、位置決め装置20は、送りローラ100、加工機101、切断機103の3軸の位置決め制御を行うことになる。この動作はつぎのサイクルの繰り返しで行われることになる。制御盤106には、運転開始スイッチ107、停止スイッチ108に加えて、新たにサイクル停止スイッチ12が設けられている。
【0055】
(1)運転開始スイッチ・オン。
(2)送りローラ100が材料Wを加工機101の位置に送る。
(3)加工機101の工具102が降下し、材料Wを加工する。同時に切断機103の上刃104が降下し、加工済みの部分を切断する。
(4)加工機101の工具102と切断機103の上刃104が共に、元の位置に上昇する。
(5)(2)へ戻る。
【0056】
上述のような動作サイクルを実行するための位置決めデータは図3に示されているようになる。なお、図3における運転方式の「INC3」は、3軸を使用した直線補間で、現在のアドレス位置決めアドレスに設定された分だけ送る運転方式である。位置決めデータ番号1の位置決めデータは、上述の動作サイクルの()のプロセスのためのものであり、同様に、位置決めデータ番号2、3の位置決めデータは、上述の動作サイクルの()、()のプロセスのためのものである。最終の位置決めデータ、すなわち、位置決めデータ番号3の位置決めデータの継続情報は、「サイクルエンド」となっており、サイクル開始データ番号は「1」を設定されている。
【0057】
つぎに、図4に示されているフローチャートを参照して上述の構成による位置決め装置の動作を説明する。
【0058】
(1)制御盤106上の運転開始スイッチ107が押されると、プログラマブルコントローラ1に運転開始の入力信号が入る。プログラマブルコントローラ1のシーケンスプログラムは、運転開始入力を受けると、位置決め装置20に対して実行位置決めデータ番号エリアに「1」を書き込み、つぎに位置決め指令を出す。位置決め装置20は、位置決め指令待ち状態にあり、位置決め指令が入出力インターフェース3に入り、位置決め指令信号が検出されると(ステップS1肯定)、位置決めデータ番号エリア8の実行位置決めデータ番号の読み出しを行う(ステップS2)。
【0059】
(2)位置決め装置20は、位置決めデータテーブルエリア7に格納されている位置決めデータ番号1の位置決めデータを読み出して解析を行い(ステップS3)、外部出力部6に対して出力指令とモニタエリア9へのモニタデータのセットを行なって位置決めデータ番号1の位置決めデータを実行する(ステップS5)。位置決めデータ番号1の位置決めデータでは、制御方式がINC3であるので、位置決めアドレスは現在位置からの移動量となり、送りローラ100は移動量1000だけ回転し、加工機昇降軸、切断機昇降軸は移動量0であるため、これらは動作しない。
【0060】
(3)位置決めデータ番号1の位置決めデータの継続情報は「連続パターン」であるので、位置決め装置20の処理は、ステップS7→ステップS12→ステップS8と流れ、ステップS8にて位置決めデータ番号は番号1のつぎの番号2へ切り換えられる。従って、位置決め装置20は、つぎに位置決めデータ番号2の位置決めデータを読み出して解析を行い(ステップS3)、実行する(ステップS5)。位置決めデータ番号2の位置決めデータでは、送りローラ100の移動量は0であるため動作せず、加工機昇降軸は移動量−2000なので、工具102が材料Wの位置まで降下する。切断機昇降軸は移動量−2500なので、上刃104が降下し、加工済みの材料Wを切断する。なお、加工機昇降軸、切断機昇降軸は下降方向が負方向、上昇方向は正方向としている。
【0061】
(4)位置決めデータ番号2の位置決めデータの継続情報も「連続パターン」であるので、位置決め装置20の処理は、ステップS7→ステップS12→ステップS8と流れ、ステップS8にて位置決めデータ番号は番号2のつぎの番号3へ切り換えられる。従って、位置決め装置20は、つぎに位置決めデータ番号3の位置決めデータを読み出して解析を行い(ステップS3)、実行する(ステップS5)。位置決めデータ番号3の位置決めデータでは、送りローラ100の移動量は0であるため動作せず、加工機昇降軸は移動量2000なので、工具102が元の位置にまで上昇し、切断機昇降軸は移動量2500なので、上刃104が元の位置にまで上昇し、最初の状態に戻る。
【0062】
(5)位置決め装置20は、位置決めデータ番号3の位置決めデータによる位置決め制御完了時には、位置決めデータ番号3の位置決めデータ継続情報が「サイクルエンド」なので、位置決め装置20の処理は、ステップS7→ステップS12→ステップS13と流れ、サイクル停止信号がオフならば、ステップS14へ進み、実行位置決めデータ番号エリア8にセットされているサイクル開始位置決めデータ番号、すなわち位置決めデータ番号1に切り換えられ、(2)に戻る。これに対し、サイクル停止信号がオンであると、ステップS9へ移行し、ステップS9で、プログラマブルコントローラ1に対して位置決め中信号オフ、位置決め完了信号オンの出力を行い、位置決めが終わったことを知らせ、位置決め指令待ち状態に戻る。
【0063】
なお、ステップS7における継続情報判定時に「終了パターン」であった場合には、位置決め装置20の処理は、従来と同様に、ステップS7→ステップS9→ステップS1と移行し、つぎの位置決め指令待ち状態となる。
【0064】
上述の(2)〜(5)のサイクル運転をサイクル停止信号により停止させる場合について説明する。
【0065】
オペレータによって制御盤106上のサイクル停止スイッチ12が押されると、プログラマブルコントローラ1にサイクル停止の入力がされる。プログラマブルコントローラ1はシーケンスプログラムにてサイクル停止信号を位置決め装置2に入力する。
【0066】
位置決め装置20は、図4に示されているフローチャートで、ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS12→ステップS8→ステップS3もしくはステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS12→ステップS13→ステップS14→ステップS3の処理を繰り返している。
【0067】
位置決め装置20は、サイクル停止信号の入力時に実行中の位置決めデータを実行完了すると、継続情報の判定(ステップS7)を行う。実行完了した位置決めデータが、位置決めデータ番号1もしくは番号2であれば、継続情報が「連続パターン」なので、ステップS7→ステップS12→ステップS8と処理が移行する。実行完了した位置決めデータが位置決めデータ番号3であれば、継続情報は「サイクルエンド」なので、ステップS7→ステップS12→ステップS13と移行し、このとき、サイクル停止信号がオンなので、ステップS9へ移行する。ステップS9で、プログラマブルコントローラ1に対して位置決め中信号オフ、位置決め完了信号オンの出力を行い、位置決めが終わったことを知らせ、位置決め指令待ち状態に戻る。
【0068】
この実施の形態で特徴的なことは、まず、位置決めデータの継続情報として「終了パターン」ではなく、「サイクルエンド」を設定したことにより、ステップS7→ステップS9の遷移がなくなり、プログラマブルコントローラ1からの1回の位置決め指令で、位置決めデータ番号1〜3の位置決めデータによる繰り返し運転が可能になる。そして、サイクル停止信号を設けることにより、繰り返し運転を特定の状態位置(=継続情報がサイクルエンドのデータ実行完了時)で停止させることが可能になる。
【0069】
この実施の形態における特定の状態位置とは、材料Wを送る前の位置、加工機101の工具102が上昇しきった位置、切断機103の上刃104が上昇しきった位置であると云う3条件を満たす状態位置である。
【0070】
この実施の形態において、シーケンスプログラムよりサイクル停止信号ではなく、停止信号を入力した場合を考えみると、停止信号が入力された瞬間にそれぞれの軸が停止してしまうので、位置決めデータ番号1〜3のうち、どの位置決めデータが実行中に停止されるかシーケンスプログラムはわからない。
【0071】
つまり、材料Wを送る途中に停止する、加工機101の工具102が下降(あるいは上昇)する途中で停止する、切断機103の上刃104が下降(あるいは上昇)する途中で停止するという状態が発生する。
【0072】
プログラマブルコントローラ1のシーケンスプログラムでは、必ず位置決めデータ番号1を最初に実行するように組む(=サイクル開始位置決めデータ番号には必ず「1」を書く)とすると、次回、位置決め指令時には、位置決めデータ番号1で指定した量送ったときに必ず加工機の位置に材料が合うようにする、加工機101の工具102は上昇しきった位置(待機位置)にある、切断機103の上刃104は上昇しきった位置(待機位置)にあるの上記3条件を満たしている必要があることから、それぞれの位置合わせが必要となり、そのためのシーケンスプログラムを追加することになってしまう。
【0073】
たとえば、図5に示されているように、加工機101の工具102が下降途中に停止信号が入力されたとすると、再始動時には加工機101の工具102を待機位置まで戻す必要があり、次回位置決めサイクルは材料の送りから始まるため、図中に示した未加工で送られる部分の材料(=製品1個分)が無駄となってしまうことになる。
【0074】
このことに対して、サイクル停止信号による停止では、材料Wを送る前の位置、加工機101の工具102が上昇しきった位置、切断機103の上刃104が上昇しきった位置であると云う3条件を満たす状態位置でのみ停止するから、上述のような不具合を生じることがない。
【0075】
実施の形態2.
図6は、この発明による位置決め装置の実施の形態2を示している。なお、図6において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0076】
この位置決め装置20では、新たな制御信号として、サイクルの最終ポイント等、特定の状態位置で停止させる「サイクル停止信号」が設けられ、位置決め装置20はプログラマブルコントローラ1よりのサイクル停止信号を受け付け、サイクル停止信号を使用するにあたり、位置決めデータ内に含まれる継続情報のモードとして、「サイクルエンド」が追加されていることに加えて、個々の位置決めデータにサイクル停止可/不可の情報を有している(図8参照)。これにより、サイクル停止信号入力時の実行位置決めデータ以降で、最初にサイクル停止可と設定されている位置決めデータにおける位置決めアドレスで停止するように制御することができる。
【0077】
従って、サイクルの途中でも、停止可能であるポイントがある場合、位置決めデータ内のサイクル停止可/不可方法を「可」に設定することにより、その位置決めデータの位置決めアドレスで停止させることができ、「サイクルエンド」の位置決めデータまで実行せず、機械を早く停止させることができる。各位置決めデータ毎に設定されるサイクル停止可/不可の情報は位置決め運転中でも変更することができるようになっており、サイクル停止入力の目的に応じて停止ポイントを変更できる。
【0078】
また、位置決め装置20の2ポートメモリ4にはサイクル停止可/不可情報無効設定エリア13が追加されている。サイクル停止可/不可情報無効設定エリア13のサイクル停止可/不可情報無効設定はプログラマブルコントローラ1より選択的に設定でき、この設定がオンの場合には、各位置決めデータ内のサイクル停止可/不可情報を全て無効とし、実施の形態1における場合と同様に、継続情報が「サイクルエンド」である位置決めデータによる位置決め制御終了時にのみ、サイクル停止が可能になる。
【0079】
1サイクルで数多くの位置決めデータを使用しており、なおかつ、サイクル停止可/不可情報で可となっている位置決めデータが多い場合には、サイクル停止の位置をサイクルエンドのみとしようとすると、全ての位置決めデータのサイクル停止可/不可情報を書き直す必要が生じ、シーケンスプログラムの量が増加してしまうが、サイクル停止可/不可情報無効設定によってサイクル停止可/不可情報を一括無効とするから、サイクル停止信号により停止するポイントはサイクルエンドの位置決めデータのみとすることができる。
【0080】
ここで、実施の形態1の位置決め装置20が適用される機械システムの例を図7を参照して説明する。この機械システムは、アーム110によって材料Wをピックアップし、アーム110をモータ111により駆動される水平送りねじ112とモータ113により駆動される垂直送りねじ114により上下・左右に動作させて材料Wを浴槽115内の溶液中に浸し、この後に材料Wをコンベア116に載せるシステムである。この機械システムの位置決めサイクルはつぎの通りである。
【0081】
(1)材料Wの真上にアーム110を移動(図中▲1▼)。
(2)アーム110を下降させ材料Wをつかむ(図中▲2▼)。
(3)アーム110を元の高さまで上昇させる(図中▲3▼)。
(4)アーム110を浴槽115の真上まで移動させる(図中▲4▼)。
(5)アーム110を下降させて材料Wを浴槽115内の溶液中に浸す(図中▲5▼)。
(6)アーム110を上昇させて材料Wを浴槽115から出す(図中▲6▼)。
(7)アーム110をコンベア116の真上まで移動させる(図中▲7▼)。
(8)アーム110を下降させて材料Wをコンベア116に載せる(図中▲8▼)。
(9)アーム110を元の高さまで上昇させる(図中▲9▼)。
(10)アーム110を待機位置まで移動させる(図中○10)。
【0082】
上述のような位置決めサイクルを実行するための位置決めデータを位置決めデータテーブルに設定すると、図8に示されているようになる。この設定において、各位置決めデータ内に、新たにサイクル停止可/不可情報を加えており、位置決めデータ番号4、6、10をサイクル停止可の設定にしている。
【0083】
つぎに、図9に示されているフローチャートを参照して上述の構成による位置決め装置の動作を説明する。
【0084】
(1)運転開始スイッチを押されると、プログラマブルコントローラ1は、運転開始入力を受け、シーケンスプログラムにより位置決め装置20の実行位置決めデータ番号エリア8に「1」を書き込み、つぎに位置決め装置20へ位置決め指令を出す。
【0085】
(2)位置決め装置20は、位置決め指令待ち状態にあり、位置決め指令が入出力インターフェース3に入り、位置決め指令信号が検出されると(ステップS1肯定)、位置決めデータ番号エリア8の実行位置決めデータ番号の読み出し(ステップS2)、実行位置決めデータ番号の位置決めデータを読み出して解析を行い(ステップS3)、外部出力部6に対して出力指令とモニタエリア9へのモニタデータのセットを行なって位置決めデータ番号1の位置決めデータを実行する(ステップS5)。
【0086】
(3)位置決めデータ番号1の位置決めデータの継続情報は「終了パターン」でないので、位置決め装置20は、ステップS6→ステップS7→ステップS12→ステップS15→ステップS8→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6のループで、位置決めデータ番号2〜9の位置決めデータを順番に実行する。
【0087】
(4)位置決めデータ番号10の位置決めデータの継続情報は「サイクルエンド」であるから、位置決め装置20の処理は、ステップS7→ステップS12→ステップS13と流れ、サイクル停止信号がオフならば、ステップS14へ進み、実行位置決めデータ番号エリア8にセットされているサイクル開始位置決めデータ番号、すなわち位置決めデータ番号1に切り換えられ、(2)に戻る。
【0088】
これに対し、サイクル停止信号がオンであると、ステップS9へ移行し、ステップS9で、プログラマブルコントローラ1に対して位置決め中信号オフ、位置決め完了信号オンの出力を行い、位置決めが終わったことを知らせ、位置決め指令待ち状態に戻る。
【0089】
ここで、載せるべき材料がなくなり、空運転になったとする。そこで、オペレータがサイクル停止スイッチ12をオンすると、プログラマブルコントローラ1に対してサイクル停止入力が入る。プログラマブルコントローラ1はシーケンスプログラムにより位置決め装置20へサイクル停止信号を入力する。
【0090】
(ケース1)
図7に示されている▲1▼〜▲4▼の運転中にサイクル停止入力を検出した場合には、位置決めデータ番号1〜4のうち、位置決めデータ番号4の位置決めデータのみがサイクル停止可/不可情報が「可」であるので、位置決めデータ番号4の位置決めデータによる位置決め制御が完了した時点で、ステップS12→ステップS15→ステップS16→ステップS17→ステップS9と処理が移行し、位置決め完了とする。
【0091】
(ケース2)
図7に示されている▲5▼〜▲6▼の運転中にサイクル停止入力を検出した場合には、位置決めデータ番号5〜6のうち位置決めデータ番号6のみがサイクル停止可/不可情報が「可」であるので、位置決めデータ番号6の位置決めデータによる位置決め制御が完了した時点で、ステップS12→ステップS15→ステップS16→ステップS17→ステップS9と処理が移行し、位置決め完了とする。
【0092】
(ケース3)
図7に示されている▲7▼〜○10の運転中にサイクル停止入力を検出した場合には、位置決めデータ番号7〜10のうち位置決めデータ番号10のみがサイクル停止可/不可情報が「可」であるので、位置決めデータ番号10が実行完了した時点で、ステップS12→ステップS13→ステップS9と処理が移行し、位置決め完了とする。
【0093】
位置決め装置20は各位置決めデータ完了時に継続情報が「軌跡パターン」「連続パターン」の場合、ステップS7→ステップS12→ステップS15と処理が移行する。ステップS15にてサイクル停止信号がオンであると判定した場合には、ステップS1へ移行し、サイクル停止可/不可情報を参照する。
【0094】
そして、設定が「可」であれば、ステップS17へ移行し、サイクル停止可/不可情報無効設定エリア13のフラッグを参照する。この設定がオフであれば、ステップS9へ移行し、プログラムブルコントローラ1へ位置決めが正常完了したことを知らせ、位置決め指令待ち状態に戻る。
【0095】
これに対し、ステップS15にてサイクル停止信号オン、ステップS16にてサイクル停止可/不可情報=不可、あるいはステップS17にてサイクル停止可/不可情報無効設定オンと判定された場合にはステップS8へ移行し、次データへの切り換え処理を行い、ステップS3へ移行する。
【0096】
また、継続情報が「サイクル・エンド」の場合、位置決め制御が完了すると、ステップS7→ステップS12→ステップS13と移行し、サイクル停止信号を参照する。サイクル停止信号がオンであれば、位置決め完了処理(ステップS9)を行い、位置決め指令待ち状態に戻る。これに対し、サイクル停止信号がオフであれば、ステップS14へ移行し、つぎに実行する位置決めデータ番号をサイクル開始位置決めデータ番号に設定されている「1」に切り換え、ステップS3へ移行する。
【0097】
上述のサイクル停止可/不可情報により、図7の▲1▼〜▲4▼の間にプログラマブルコントローラ1からシーケンスプログラムにより位置決め装置20に対してサイクル停止を入力された場合には▲5▼〜○10の動作を行わず待機位置で停止することが、▲5▼〜▲6▼の間に入力された場合には▲7▼〜○10の動作を行わず待機位置で停止することができる。行われなかった動作うちに所要時間が長いものがある場合、空運転終了を待つ時間を短縮できるという面で効果がある。
【0098】
上述のサイクル停止入力は、材料がなくなったケースであったが、材料がまだ残っている状態で、材料の切換を行いたい場合には、先ほどのように位置決めデータ番号4、6のサイクル停止可/不可情報を「可」としてしまうと、待機位置で位置決め完了とした状態では、アームは材料を掴んだままの状態となってしまう。
【0099】
従って、このケースではサイクル停止が「可」とできるのは、位置決めデータ番号10のみである。このことに対して、位置決めデータ番号4、6のサイクル停止可/不可情報を「不可」に書きかえ、この後にサイクル停止信号を入力することで、2つのケースのサイクル停止する位置決めデータを切り換えることができる。上述のようなサイクル停止可/不可情報の書きかえは、プログラマブルコントローラ1のシーケンスプログラムにより自動的に行うことができる。
【0100】
図10は、上述の目的によるサイクル停止入力の切換を行うために必要なシーケンスプログラムをフローチャートで示したものである。まず、サイクル停止スイッチが押されると、プログラマブルコントローラ1に対してサイクル停止入力が入る。プログラマブルコントローラ1はサイクル停止入力を検出すると(ステップS50肯定)、機械からプログラマブルコントローラ1に材料なしの信号入力があるか判定する(ステップS51)。
【0101】
材料なしの信号入力があれば(ステップS51肯定)、位置決めデータテーブル内の位置決めデータ番号4、6、10のサイクル停止情報を「可」に書き換え(ステップS52)、この後にサイクル停止信号を位置決め装置20に対して出力する(ステップS53)。これに対し、機械からの材料なし信号の入力がなかった場合には(ステップS51否定)、プログラマブルコントローラ1に対する機械からの材料変更の信号入力があるか判定する(ステップS54)。
【0102】
材料変更の信号入力があれば(ステップS54肯定)、位置決めデータテーブル内の位置決めデータ番号4、6のサイクル停止情報を「不可」に書き換え(ステップS55)、この後にサイクル停止信号を位置決め装置20に対して出力する(ステップS53)。材料変更の信号入力もなければ(ステップS54否定)、サイクル停止情報の書き換えを行わず、サイクル停止信号を位置決め装置20に対して出力する(ステップS53)。
【0103】
上述のような材料交換によるサイクル停止の例の場合、サイクル停止許可のポイントは位置決めデータ番号10の位置決めデータだけである。位置決めデータ番号10の位置決めデータはサイクル・エンドのデータであるから、サイクル停止可/不可情報無効設定エリア13のフラッグを参照して、その他の位置決めデータのサイクル停止可/不可情報を一括して無効にしても同じである。
【0104】
図11はサイクル停止可/不可情報無効設定エリア13を使用した場合のシーケンスプログラムの例を示す。サイクル停止スイッチ12が押されると、プログラマブルコントローラ1にサイクル停止入力が入る。プログラマブルコントローラ1はサイクル停止入力を検出すると(ステップS20肯定)、機械からプログラマブルコントローラ1に材料なしの信号入力があるか判定する(ステップS21)。
【0105】
材料なしの信号入力があれば(ステップS21肯定)、サイクル停止可/不可情報無効設定をオフ状態(サイクル停止可/不可情報有効)にし(ステップS22)、この後にサイクル停止信号を位置決め装置20に対して出力する(ステップS23)。これに対し、機械からの材料なし信号の入力がなかった場合には(ステップS21否定)、プログラマブルコントローラ1に対する機械からの材料変更の信号入力があるか判定する(ステップS24)。
【0106】
材料変更の信号入力があれば(ステップS24肯定)、サイクル停止可/不可情報無効設定をオン状態(サイクル停止可/不可情報無効)にし(ステップS25)、この後にサイクル停止信号を位置決め装置20に対して出力する(ステップS23)。材料変更の信号入力もなければ(ステップS24否定)、サイクル停止可/不可情報無効設定を変更せず、サイクル停止信号を位置決め装置20に対して出力する(ステップS23)。
【0107】
実施の形態3.
図12は、この発明による位置決め装置の実施の形態3を示している。なお、図12において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0108】
この位置決め装置20では、2ポートメモリ4に、さらに、軌跡パターンサイクル停止選択設定エリア14が割り付けられている。軌跡パターンサイクル停止選択設定エリア14における軌跡パターンサイクル停止選択設定により、「軌跡パターン」の位置決めデータで、サイクル停止信号により指定された加速度で減速すると、位置決めアドレスを越えてしまう場合に、強制的に位置決めアドレスで停止するか、サイクル停止信号の受付を次データ以降に持ち越すかの選択をすることができる。
【0109】
位置決め装置20は、サイクル停止可/不可情報が可の位置決めデータ実行中にサイクル停止要求を受け付けた際に、位置決めアドレスまでの残距離とパラメータにより指定された加速度で現在の速度から減速停止を行った場合に必要になる移動距離を比較し、現在の運転速度からパラメータにより指定された加速度で停止するのに必要とする移動距離が足りない場合には、サイクル停止要求を次データ以降に持ち越すか、指定の加速度で減速し、位置決めアドレスに到達した時点で強制的に位置決め完了するかを設定により選択できる。
【0110】
サイクル停止可/不可情報が可でかつ継続情報が「軌跡パターン」の位置決めデータでは、位置決めアドレス近傍でサイクル停止要求が入力された場合、指定された加速度にしたがって減速停止すると、位置決めアドレスを越えてしまう場合がある。この場合に、設定により強制的に位置決めアドレス到達時に指令完了とするか、サイクル停止要求を次データ以降に持ち越しするかを設定することができる。ユーザは機械系が強制的に停止させることを可とするような機械なのか、不可とするような機械なのかで、設定を選択を決定することになる。
【0111】
上述の実施の形態2では、連続パターンのサイクル停止であるが、軌跡パターンでのサイクル停止可の場合について以下に述べる。
【0112】
図13に示されているように、モータ120により回転駆動される送りねじ121により移動体122が▲1▼→▲2▼→▲3▼→▲4▼の往復移動する機械システムを図14に示されているような位置決めデータで運転を行うとする。
【0113】
行程▲2▼において、サイクル停止する場合、指令速度から減速停止なしで即停止となってしまうと、機械系に振動が生じる可能性がある。そこで位置決め装置20は、連続パターンのように減速停止させる。
【0114】
しかし、指令速度から速度0まで指定の加速度で、減速停止を行うには、減速に要する移動距離が発生する。図15に示されているように、残距離が減速に必要な距離より小さくなった時点t1から、サイクル停止信号が位置決め装置20に対して入力されたとすると、実行中の位置決めデータで指定された位置決めアドレスに到達した時点t2で、指令が打ち切られ、即停止となり、やはりこの場合も機械系に振動が生じる可能性がある。
【0115】
そこで、図16に示されているような処理を、図9のフローチャートのステップS5ステップS6の間で、制御周期毎に実行する。軌跡パターン実行中(ステップS30肯定)で、チェックフラグがオフであれば(ステップS31肯定)、サイクル停止信号のオン/オフをチェック(ステップS32)し、オンならば(ステップS32肯定)、サイクル停止「可」で、サイクル停止可/不可情報無効がオンであるかをチェックする(ステップS33、ステップS34)。
【0116】
サイクル停止「可」で(ステップS33肯定)、サイクル停止可/不可情報無効がオフであると(ステップS34否定)、位置決め装置20は、指令速度から速度0まで指定された加減速度によって減速するのに必要となる距離を算出し(ステップS35)、その距離と位置決めアドレスまでに残距離を比較する(ステップS36)。
【0117】
残距離≧減速に要する距離ならば(ステップS36否定)、内部データを終了パターンとなるように変更し(ステップS40)、位置決めアドレスに減速停止させる。これに対し、残距離<減速に要する距離ならば、2ポートメモリ4に設けた軌跡パターンサイクル停止選択設定エリア14の設定を参照し、強制停止「可」の場合には(ステップS37否定)、内部データを終了パターンとなるように変更し(ステップS39)、減速を行い、位置決めアドレスに到達した時点で、即停止する。
【0118】
強制停止「不可」の場合には(ステップS37肯定)、実行中の位置決めデータではサイクル停止を行わず、サイクル停止信号を無視して次データ以降にサイクル停止を先送りする。チェックフラグをオンし(ステップS38)、実行中のデータ終了まではステップS31の判定によりサイクル停止のチェックを行わない。チェックフラグは次データに切り換わった時点でオフする。これにより、サイクル停止可の軌跡パターンの位置決めデータ実行時に、減速停止ではなく、即停止し、機械系に影響を与えることを回避することができる。
【0119】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による位置決め方法によれば、位置決めデータ毎に設定される継続情報としてサイクルエンドを選択設定でき、外部入力のサイクル停止信号をホールドし、サイクル停止信号を入力したときには継続情報としてサイクルエンドを設定された位置決めデータによる位置決め制御完了時に位置決め制御を停止するから、次回、運転を行う際は、サイクル運転のスタートポジションに戻さなくても、前回同様の実行位置決めデータ番号を指定し、位置決め指令を行うだけでサイクル運転を開始でき、運転再開時に位置合わせを必要としないと云う効果がある。
【0120】
また、プログラマブルコントローラから1サイクルずつ位置決め指令を出す必要がなくなり、位置決め指令入力後、サイクル運転を完全に位置決め装置側で管理するようにできるため、プログラマブルコントローラ−位置決め装置間の信号の受け渡しに必要な時間が不要となり、1サイクルあたりに必要な時間を短縮することができる。また、位置決め装置側でサイクル運転を管理するようになることで、シーケンスプログラムの量を減らすことが可能となり、プログラマブルコントローラの負荷を減らすこと、ついてはスキャンタイムを短くすることが可能となる。シーケンスプログラムが減ることは、ユーザがプログラムのデバッグに必要となる時間削減にも繋がる。
【0121】
つぎの発明による位置決め方法によれば、各位置決めデータにサイクル停止の可/不可を判断するための情報を付加可され、サイクル停止信号を入力したときにはサイクル停止可の位置決めデータによる位置決め制御完了時に位置決め制御を停止するから、1サイクルの途中で停止できるポイントが存在する場合、そのポイントでもサイクル停止信号による停止を許可することによって、それ以降の無駄な位置決め運転を省略することができ、サイクル停止信号入力から停止までの時間を短縮できるという効果がある。
【0122】
つぎの発明による位置決め方法によれば、サイクル停止の可/不可情報がサイクル運転中に書き換え可能であるから、サイクル停止入力の目的に応じて停止できるポイントを適宜に変更することができる。
【0123】
つぎの発明による位置決め方法によれば、サイクル停止の可/不可情報を外部入力により選択的に一括無効にできるから、位置決めデータのサイクル停止可/不可情報を書き直すことなく、サイクル停止可/不可情報を一括無効し、サイクル停止信号により停止するポイントはサイクルエンドの位置決めデータのみとすることができる。
【0124】
つぎの発明による位置決め方法によれば、サイクル停止可/不可情報が可の位置決めデータ実行中にサイクル停止要求を受け付けた際に、現在の運転速度からパラメータにより指定された加速度で停止するのに必要とする移動距離が足りない場合、サイクル停止要求を次データ以降に持ち越すか、指定の加速度で減速して位置決めアドレスに到達した時点で強制的に位置決め完了するかを設定選択できるから、サイクル停止可の軌跡パターンの位置決めデータ実行時に減速停止ではなく、即停止し、機械系に影響を与えることを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による位置決め装置の実施の形態1を示すブロック図である。
【図2】この発明による位置決め装置の実施の形態1を適用する機械システム例を示す構成図である。
【図3】この発明による位置決め装置の実施の形態1における位置決めデータの設定例を示す説明図である。
【図4】この発明による位置決め装置の実施の形態1における処理フローを示したフローチャートである。
【図5】機械システムを従来の位置決め装置で位置決め制御した場合の問題点を示した説明図である。
【図6】この発明による位置決め装置の実施の形態2を示すブロック図である。
【図7】この発明による位置決め装置の実施の形態2を適用する機械システム例を示す構成図である。
【図8】この発明による位置決め装置の実施の形態2における位置決めデータの設定例を示す説明図である。
【図9】この発明による位置決め装置の実施の形態2における処理フローを示したフローチャートである。
【図10】この発明による位置決め装置の実施の形態2におけるサイクル停止入力用シーケンスのフローチャートである。
【図11】この発明による位置決め装置の実施の形態2における他のサイクル停止入力用シーケンスのフローチャートである。
【図12】この発明による位置決め装置の実施の形態3を示すブロック図である。
【図13】この発明による位置決め装置の実施の形態3を適用する機械システム例を示す構成図である。
【図14】この発明による位置決め装置の実施の形態3における位置決めデータの設定例を示す説明図である。
【図15】この発明による位置決め装置における減速停止特性を示すタイムチャートである。
【図16】この発明による位置決め装置の実施の形態2における処理フローを示したフローチャートである。
【図17】従来の位置決め装置を示すブロック図である。
【図18】(a)〜(c)は従来の位置決め装置における位置決めデータの設定例を示す説明図である。
【図19】従来の位置決め装置における処理フローを示したフローチャートである。
【図20】(a)は従来の位置決め装置とプログラマブルコントローラの内部処理を示した図、(b)は従来の位置決め装置とプログラマブルコントローラの動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 プログラマブルコントローラ、2 位置決め装置、3 入出力インターフェース、4 2ポートメモリ、5 位置決め制御部、5a サイクル停止信号ホールド部、6 外部出力部、7 位置決めデータテーブルエリア、8 実行位置決めデータ番号エリア、9 モニタエリア、10 モータ駆動装置、11 モータ、12 サイクル停止スイッチ、13 サイクル停止可/不可情報無効設定エリア、14 軌跡パターンサイクル停止選択設定エリア、20 位置決め装置。

Claims (9)

  1. 複数個の位置決めデータによる位置決め制御を各位置決めデータ毎に設定される継続情報に従って順次繰り返し行う位置決め方法において、位置決めデータ毎に設定される継続情報としてサイクルエンドを選択設定でき、外部入力のサイクル停止信号をホールドし、サイクル停止信号を入力したときには継続情報としてサイクルエンドを設定された位置決めデータによる位置決め制御完了時に位置決め制御を停止することを特徴とした位置決め方法
  2. 各位置決めデータにサイクル停止の可/不可を判断するための情報を付加され、サイクル停止信号を入力したときにはサイクル停止可の位置決めデータによる位置決め制御完了時に位置決め制御を停止することを特徴とした請求項1に記載の位置決め方法
  3. サイクル停止の可/不可情報がサイクル運転中に書き換え可能であることを特徴とする請求項2に記載の位置決め方法
  4. サイクル停止の可/不可情報を外部入力により選択的に一括無効にできることを特徴とする請求項2または3に記載の位置決め方法
  5. サイクル停止可/不可情報が可の位置決めデータ実行中にサイクル停止要求を受け付けた際に、現在の運転速度からパラメータにより指定された加速度で停止するのに必要とする移動距離が足りない場合、サイクル停止要求を次データ以降に持ち越すか、指定の加速度で減速して位置決めアドレスに到達した時点で強制的に位置決め完了するかを設定選択できることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の位置決め方法
  6. 複数個の位置決めデータによる位置決め制御を各位置決めデータ毎に設定される継続情報に従って順次繰り返し行う位置決め装置において、
    前記複数個の位置決めデータおよび該位置決めデータ毎に設けられサイクルエンドが選択可能とされた継続情報が設定される位置決めデータテーブルエリアと、
    外部入力のサイクル停止信号をホールドするサイクル停止信号ホールド部を有し、該サイクル停止信号ホールド部に前記サイクル停止信号がホールドされている場合に、前記継続情報として前記サイクルエンドを設定された前記位置決めデータによる位置決め制御完了時に位置決め制御を停止する位置決め制御部とを備えた
    ことを特徴とした位置決め装置。

    【請求項7】前記位置決めデータテーブルエリアは、さらに位置決めデータ毎にサイクル停止の可/不可を判断するための情報を設定する領域を有し、
    前記位置決め制御部は、サイクル停止信号を入力したときにはサイクル停止可の位置決めデータによる位置決め制御完了時に位置決め制御を停止する
    ことを特徴とした請求項6に記載の位置決め装置。
  7. 前記サイクル停止の可/不可情報は、サイクル運転中に書き換え可能とされている
    ことを特徴とする請求項7に記載の位置決め装置。
  8. 前記サイクル停止の可/不可情報は、外部入力により選択的に一括無効可能とされている
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の位置決め装置。
  9. 前記位置決めデータテーブルエリアは、前記サイクル停止可/不可情報が可の位置決めデータ実行中にサイクル停止要求を受け付けた際に、現在の運転速度からパラメータにより指定された加速度で停止するのに必要とする移動距離が足りない場合、サイクル停止要求を次データ以降に持ち越すか、指定の加速度で減速して位置決めアドレスに到達した時点で強制的に位置決め完了するかの情報が選択設定可能とされている
    ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか一つに記載の位置決め装置。
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