JPH1031509A - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JPH1031509A
JPH1031509A JP18512096A JP18512096A JPH1031509A JP H1031509 A JPH1031509 A JP H1031509A JP 18512096 A JP18512096 A JP 18512096A JP 18512096 A JP18512096 A JP 18512096A JP H1031509 A JPH1031509 A JP H1031509A
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waiting
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JP18512096A
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English (en)
Inventor
Shiyouichi Sagazaki
正一 嵯峨崎
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 終点待ち合せ元側の系統における終点待ち合
せ位置までの軸移動処理と終点待ち合せ相手側の系統に
おける終点待ち合せブロックの実行とが同時に完了する
終点待ち合わせを行うこと。 【解決手段】 終点待ち合わせ位置あるいは終点待ち合
わせブロックまでの加工プログラムの実行時間を計算す
る実行時間計算手段15と、実行時間計手段15の演算
結果から終点待ち合わせ元側の系統における終点待ち合
わせ位置までの軸移動処理と終点待ち合わせ相手側の系
統における終点待ち合わせブロックの実行とが同時に完
了するようにその両系統のプログラム処理のスタート時
間を調整する終点待ち合わせ起動時間制御手段33とを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、数値制御装置に
関し、特に加工プログラムの実行を系統間で待ち合わせ
る系統間待ち合わせ機能を有する数値制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図43は系統間待ち合わせ機能を有する
多軸多系統の数値制御装置の従来例を示している。この
数値制御装置1は、各系統毎に設けられ加工プログラム
解析手段11と待ち合わせ指令解析手段12とを含む加
工プログラム解析処理部10と、加工プログラムを格納
するメモリ20と、パラメータ設定部21と、画面表示
処理部22と、補間処理手段31と待ち合わせ解除手段
32とを含む補間処理部30と、機械制御信号処理部5
0と、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)
によるラダー回路部55と、各可動軸毎に設けられ加減
速処理手段61と停止確認手段62とを含む軸制御部6
0と、軸移動量出力回路70とを有している。
【0003】軸移動量出力回路70には各系統の可動軸
のサーボ制御部80と主軸制御部81が接続され、各サ
ーボ制御部80には各可動軸のサーボモータ90が、主
軸制御部81には主軸モータ91が各々接続されてい
る。なお、図には示されていないが、サーボモータ90
は位置検出用のパルスゼネレータ付きのものであり、サ
ーボ制御部80はパルスゼネレータよりの位置フィード
バック信号による位置ループを有する。
【0004】この数値制御装置では、テープリーダ等か
ら読み込まれた加工プログラムはメモリ20に格納され
る。加工プログラムを実行する際には、メモリ20から
1ブロックずつ各系統の加工プログラムを読み出し、各
系統の加工プログラム解析処理部10が各々加工プログ
ラム解析手段11によって各系統の加工プログラムを解
析処理し、各ブロックの終点位置等を算出する。この終
点位置を補間処理部30の補間処理手段31によって処
理し、終点位置を各可動軸の単位時間当たりの移動指令
に分配する。
【0005】この移動指令は、軸制御部60の加減速処
理手段61によって予め指定された加減速パターンに従
って加減速を考慮した単位時間当たりの移動指令に変換
され、軸移動量出力回路70よりサーボ制御部80へサ
ーボ移動指令として出力される。
【0006】このサーボ移動指令によりサーボ制御部8
0は図示されていない工作機械に取り付けられているサ
ーボモータ90に対して回転指令を与える。
【0007】また、切削油のオン・オフ等の機械信号は
機械制御を記述するラダー回路部55を介して機械制御
信号処理部50で処理され、処理結果などは補間処理部
30に伝えられる。
【0008】図示していないキー入力手段によって設定
された各可動軸の加減速時定数等は、パラメータ設定部
21により処理され、メモリ20に格納される。このよ
うにして格納されたパラメータ等は画面表示処理部22
によって図示していない表示器に表示されるので、パラ
メータ等の内容を確認することができる。
【0009】待ち合わせ指令解析手段12は、待ち合わ
せ指令を解析し、各系統の独立運転時に系統間待ち合わ
せの指令を補間処理部30に渡す。待ち合わせ指令のフ
ォーマットは、例えば“!n Ll;”と定義されてい
る。nは待ち合わせ相手側の系統番号で、lは待ち合わ
せ識別番号である。
【0010】例えば、系統1と系統2とで系統間待ち合
わせを行う場合には、系統1の加工プログラムには“!
2 L01;”を、系統2の加工プログラムには“!1
L01;”を、系統間待ち合わせを解除して同時に開
始したいブロックの前に記述する。
【0011】待ち合わせ解除手段32は、例えば、系統
1にて先に“!2L01;”の待ち合わせ指令を解析し
たことの通知を受けると、これより以降、系統2にて
“!1L01;”の待ち合わせ指令を解析したことの通
知を受けるまで、系統1の次ブロックの実行開始を待ち
合わせ、系統2にて“!1L01;”の待ち合わせ指令
を解析したことの通知を受けることによってその待ち合
わせを解除し、系統1と系統2の次ブロックの実行を同
時に開始する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の数値制御装置で
は、系統間待ち合わせは、ブロックの開始点での待ち合
わせによって系統間でブロックの開始時間を揃えるだけ
であるため、系統間でブロックの終点が揃うように、あ
るいは終点待ち合わせ元側の系統における終点待ち合わ
せ位置までの軸移動処理と終点待ち合わせ相手側の系統
における終点待ち合わせブロックの実行とが同時に完了
するように、待ち合わせることができない。
【0013】このため、従来の数値制御装置にあって
は、例えば、自動旋盤などで、ワークを突き切りバイト
で切断し、落下する切断部材(製品)をセパレータで受
け止めるような場合には、セパレータに切り屑が集積さ
れないよう、製品が落下する寸前まで突き切りバイトが
軸移動した時点で、セパレータを正規の製品受け取り位
置に位置させるような、高度な系統間待ち合わせを行う
ことができない。
【0014】また、従来における数値制御装置では、系
統間待ち合わせは、待ち合わせを行う系統の相互の系統
の指定だけで、ブロック開始待ち合わせ位置による待ち
合わせしかないため、主軸回転数、サーボモータ、主軸
モータの負荷電流値などによる各種条件が揃えば、ブロ
ック終了や、可動軸停止、主軸停止を待たずして待ち合
わせを解除するような多様性を有していない。このた
め、ユーザ希望するような形態の系統間待ち合わせを行
うことができなかったり、サイクルタイムの短縮が阻害
されることがある。またブロック開始待ち合わせ位置に
よる待ち合わせしかないため、機械の複合動作にも限界
が生じる。
【0015】この発明は、従来の数値制御装置に於ける
上述の如き問題点に着目してなされたものであり、系統
間でブロックの終点が揃うように、あるいは終点待ち合
わせ元側の系統における終点待ち合わせ位置までの軸移
動処理と終点待ち合わせ相手側の系統における終点待ち
合わせブロックの実行とが同時に完了するように待ち合
わせる終点待ち合わせや、ブロック開始待ち合わせ位置
による待ち合わせに限らずに、主軸回転数、サーボモー
タ、主軸モータの負荷電流値などによる各種条件が揃え
ば、待ち合わせを解除するような多様性に優れた系統間
待ち合わせなどを行え、更に、ホストコンピュータによ
り複数台の数値制御装置を集中管理するようなシステム
では、通信によって他の数値制御装置の動作タイミング
に合わせた系統間待ち合わせも行うことができる数値制
御装置を得ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明による数値制御装置は、加工プログラム
の実行を系統間で待ち合わせる系統間待ち合わせ機能を
有する数値制御装置において、終点待ち合わせ元側の系
統の加工プログラムあるいは終点待ち合わせ相手側の系
統の加工プログラムの各々に記述された終点待ち合わせ
指令を解析する終点待ち合わせ指令解析手段と、前記終
点待ち合わせ指令解析手段により解析された終点待ち合
わせ元側の終点待ち合わせ指令が指定する終点待ち合わ
せ位置あるいは終点待ち合わせ相手側の終点待ち合わせ
指令が指定する終点待ち合わせブロックとを各系統の加
工プログラムにおいてサーチする終点位置サーチ手段
と、前記終点位置サーチ手段によってサーチされた終点
待ち合わせ位置あるいは終点待ち合わせブロックまでの
加工プログラムの実行時間を演算する実行時間計算手段
と、前記実行時間計算手段の演算結果から終点待ち合わ
せ元側の系統における終点待ち合わせ位置までの軸移動
処理と終点待ち合わせ相手側の系統における終点待ち合
わせブロックの実行とが同時に完了するようにその両系
統のプログラム処理のスタート時間を調整する終点待ち
合わせ起動時間制御手段とを有しているものである。
【0017】この発明による数値制御装置では、終点待
ち合わせ指令解析手段によって終点待ち合わせ元側の系
統の加工プログラム、あるいは終点待ち合わせ相手側の
系統の加工プログラムの各々に記述された終点待ち合わ
せ指令の解析が行われ、解析された終点待ち合わせ元側
の終点待ち合わせ指令が指定する終点待ち合わせ位置、
あるいは終点待ち合わせ相手側の終点待ち合わせ指令が
指定する終点待ち合わせブロックとを終点位置サーチ手
段が各系統の加工プログラムにおいてサーチし、実行時
間計算手段が終点位置サーチ手段によってサーチされた
終点待ち合わせ位置、あるいは終点待ち合わせブロック
までの加工プログラムの実行時間を演算する。
【0018】また、終点待ち合わせ起動時間制御手段
が、実行時間計算手段の演算結果から終点待ち合わせ元
側の系統における終点待ち合わせ位置までの軸移動処理
と、終点待ち合わせ相手側の系統における終点待ち合わ
せブロックの実行とが同時に完了するように、その両系
統のプログラム処理のスタート時間を調整する。
【0019】つぎの発明による数値制御装置は、上述の
数値制御装置において、前記終点位置サーチ手段によっ
てサーチされた終点待ち合わせ位置あるいは終点待ち合
わせブロックまでの実際の加工プログラムの実行時間を
計測する実行時間計測手段と、加工プログラムの2回目
以降の実行時において前記実行時間計算手段によって計
算された各系統の実行時間を前記実行時間計測手段によ
って計測した実行時間に置き換えて実行時間の補正を行
う実行時間補正手段とを有しているものである。
【0020】この発明による数値制御装置では、実行時
間計測手段が終点位置サーチ手段によってサーチされた
終点待ち合わせ位置あるいは終点待ち合わせブロックま
での実際の加工プログラムの実行時間を計測し、実行時
間補正手段が加工プログラムの2回目以降の実行時にお
いて前記実行時間計算手段によって計算された各系統の
実行時間を前記実行時間計測手段によって計測した実行
時間に置き換えて実行時間の補正を行う。
【0021】つぎの発明による数値制御装置は、加工プ
ログラムの実行を系統間で待ち合わせる系統間待ち合わ
せ機能を有する数値制御装置において、終点待ち合わせ
元側の系統の加工プログラムあるいは終点待ち合わせ相
手側の系統の加工プログラムの各々に記述された終点待
ち合わせ指令を解析する終点待ち合わせ指令解析手段
と、前記終点待ち合わせ指令解析手段により解析された
終点待ち合わせ元側の終点待ち合わせ指令が指定する終
点待ち合わせ位置と終点待ち合わせ相手側の終点待ち合
わせ指令が指定する終点待ち合わせブロックとを各系統
の加工プログラムにおいてサーチする終点位置サーチ手
段と、前記終点位置サーチ手段によってサーチされた終
点待ち合わせ位置あるいは終点待ち合わせブロックまで
の加工プログラムの実行時間を演算する実行時間計算手
段と、前記実行時間計算手段によって計算された実行時
間から終点待ち合わせ元側の系統における終点待ち合わ
せ位置までの軸移動処理と終点待ち合わせ相手側の系統
における終点待ち合わせブロックの実行とが同時に完了
するように実行時間の短い方の系統の軸送り速度を変更
する速度変更手段とを有するものである。
【0022】この発明による数値制御装置では、終点待
ち合わせ指令解析手段によって終点待ち合わせ元側の系
統の加工プログラム、あるいは終点待ち合わせ相手側の
系統の加工プログラムの各々に記述された終点待ち合わ
せ指令の解析が行われ、解析された終点待ち合わせ元側
の終点待ち合わせ指令が指定する終点待ち合わせ位置
と、終点待ち合わせ相手側の終点待ち合わせ指令が指定
する終点待ち合わせブロックとを、終点位置サーチ手段
が各系統の加工プログラムにおいてサーチし、実行時間
計算手段が終点位置サーチ手段によってサーチされた終
点待ち合わせ位置、あるいは終点待ち合わせブロックま
での加工プログラムの実行時間を演算する。
【0023】また速度変更手段が、実行時間計算手段に
よって計算された実行時間から終点待ち合わせ元側の系
統における終点待ち合わせ位置までの軸移動処理と、終
点待ち合わせ相手側の系統における終点待ち合わせブロ
ックの実行とが同時に完了するよう、実行時間の短い方
の系統の軸送り速度を変更する。
【0024】つぎの発明による数値制御装置は、上述の
数値制御装置において、前記終点位置サーチ手段によっ
てサーチされた終点待ち合わせ位置あるいは終点待ち合
わせブロックまでの実際の加工プログラムの実行時間を
計測する実行時間計測手段と、加工プログラムの2回目
以降の実行時において前記実行時間計測手段によって計
測した実行時間をもって短い方の系統の軸送り速度の補
正を行う速度補正手段を有するものである。
【0025】この発明による数値制御装置では、実行時
間計測手段が終点位置サーチ手段によってサーチされた
終点待ち合わせ位置あるいは終点待ち合わせブロックま
での実際の加工プログラムの実行時間を計測し、速度補
正手段が加工プログラムの2回目以降の実行時において
実行時間計測手段によって計測された実行時間をもって
短い方の系統の軸送り速度の補正を行う。
【0026】つぎの発明による数値制御装置は、上述の
数値制御装置において、終点待ち合わせ元側の系統の終
点待ち合わせ指令は指定したブロックにおいて終点待ち
合わせ位置を特定し、前記終点位置サーチ手段は終点待
ち合わせ指令で指定したブロックにおける終点待ち合わ
せ位置をサーチするものである。
【0027】この発明による数値制御装置では、終点待
ち合わせ位置が終点待ち合わせ元側の系統の終点待ち合
わせ指令で指定されたブロックにおけるものに特定さ
れ、終点位置サーチ手段は終点待ち合わせ指令で指定さ
れたブロックにおける終点待ち合わせ位置をサーチす
る。
【0028】つぎの発明による数値制御装置は、上述の
数値制御装置において、終点待ち合わせ指令時の変数値
を取り込む条件取り込み手段を有し、前記実行時間計算
手段は前記条件取り込み手段が取り込んだ変数値を判定
して前記実行時間を計算するものでである。
【0029】この発明による数値制御装置では、条件取
り込み手段が終点待ち合わせ指令時の変数値を取り込
み、実行時間計算手段は条件取り込み手段が取り込んだ
変数値を判定して加工プログラムの実行時間を計算す
る。
【0030】つぎの発明による数値制御装置は、上述の
数値制御装置において、前記実行時間計算手段は主軸お
よび主軸モータのパラメータによって決まる主軸モータ
の加減速時間を加味して前記実行時間を計算するもので
ある。
【0031】この発明による数値制御装置では、実行時
間計算手段は主軸および主軸モータのパラメータによっ
て決まる主軸モータの加減速時間を加味して加工プログ
ラムの実行時間を計算する。
【0032】つぎの発明による数値制御装置は、上述の
数値制御装置において、数値制御装置に接続されている
プログラマブルロジックコントローラの1周期時間を計
測するPLCスキャンタイム検出手段と、前記PLCス
キャンタイム検出手段が検出したプログラマブルロジッ
クコントローラの1周期時間と主軸および主軸モータの
パラメータから主軸モータの加減速時間を計算する主軸
モータ加減速時間計算手段を有し、前記実行時間計算手
段は前記主軸モータ加減速時間計算手段が計算した加減
速時間を加味して前記実行時間を計算するものである。
【0033】この発明による数値制御装置では、PLC
スキャンタイム検出手段がプログラマブルロジックコン
トローラの1周期時間を計測し、主軸モータ加減速時間
計算手段がプログラマブルロジックコントローラの1周
期時間と主軸および主軸モータのパラメータとから主軸
モータの加減速時間を計算し、実行時間計算手段は主軸
モータ加減速時間計算手段が計算した加減速時間を加味
して加工プログラムの実行時間を計算する。
【0034】つぎの発明による数値制御装置は、待ち合
わせを解除する条件を主軸の回転数に関して指定した記
述部を含む条件付き待ち合わせ指令を解析する条件付き
待ち合わせ指令解析手段と、主軸の回転数の計測値が前
記条件付き待ち合わせ指令によって指定された待ち合わ
せ解除の条件を満たしているか否かを判定する主軸回転
数条件判定手段と、前記主軸回転数条件判定手段が待ち
合わせ解除条件成立であると判定することにより待ち合
わせ状態を解除し、次ブロックの実行を指令する条件付
き待ち合わせ解除手段とを有しているものである。
【0035】この発明による数値制御装置では、条件付
き待ち合わせ指令解析手段によって条件付き待ち合わせ
指令の解析が行われ、主軸回転数条件判定手段によって
主軸の回転数の計測値が条件付き待ち合わせ指令で指定
された待ち合わせ解除の条件を満たしているか否かの判
定が行われる。主軸回転数条件判定手段によって待ち合
わせ解除条件が成立したと判定されると、条件付き待ち
合わせ解除手段が待ち合わせ状態を解除し、次ブロック
の実行を指令する。
【0036】つぎの発明による数値制御装置は、待ち合
わせを解除する条件を指定された軸のモータ電流値に関
して指定した記述部を含む条件付き待ち合わせ指令を解
析する条件付き待ち合わせ指令解析手段と、指定された
軸のモータ電流値の計測値が前記条件付き待ち合わせ指
令によって指定された待ち合わせ解除の条件を満たして
いるか否かを判定する電流値条件判定手段と、前記電流
値条件判定手段が待ち合わせ解除条件成立であると判定
することにより待ち合わせ状態を解除し、次ブロックの
実行を指令する条件付き待ち合わせ解除手段とを有して
いるものである。
【0037】この発明による数値制御装置では、条件付
き待ち合わせ指令解析手段によって条件付き待ち合わせ
指令の解析が行われ、電流値条件判定手段によって指定
軸のモータ電流値の計測値が条件付き待ち合わせ指令に
よって指定された待ち合わせ解除の条件を満たしている
か否かの判定が行われる。電流値条件判定手段によって
待ち合わせ解除条件が成立していると判定されると、条
件付き待ち合わせ解除手段が待ち合わせ状態を解除し、
次ブロックの実行を指令する。
【0038】つぎの発明による数値制御装置は、加工プ
ログラムの実行を系統間で待ち合わせる系統間待ち合わ
せ機能を有する数値制御装置において、条件付き待ち合
わせ指令を解析する条件付き待ち合わせ指令解析手段
と、待ち合わせ解除信号を検出し、前記条件付き待ち合
わせ指令で指定された待ち合わせ解除条件が成立したか
否かを判定する待ち合わせ解除信号検出判定手段と、前
記待ち合わせ解除信号検出判定手段が待ち合わせ解除条
件成立であると判定することにより待ち合わせ状態を解
除し、次ブロックの実行を指令する条件付き待ち合わせ
解除手段とを有しているものである。
【0039】この発明による数値制御装置では、待ち合
わせ指令解析手段によって条件付き待ち合わせ指令の解
析が行われ、待ち合わせ解除信号検出判定手段により待
ち合わせ解除信号を検出し、待ち合わせ解除信号検出判
定手段が待ち合わせ解除条件成立であると判定すると、
条件付き待ち合わせ解除手段が待ち合わせ状態を解除
し、次ブロックの実行を指令する。
【0040】つぎの発明による数値制御装置は、加工プ
ログラムの実行を系統間で待ち合わせる系統間待ち合わ
せ機能を有する数値制御装置において、条件付き待ち合
わせ指令を解析する条件付き待ち合わせ指令解析手段
と、任意の機械制御信号を待ち合わせ解除信号として定
義する待ち合わせ解除信号指定指令を解析する待ち合わ
せ解除信号指定指令解析手段と、待ち合わせ解除信号指
定指令によって指定された機械制御信号を検出し、条件
付き待ち合わせ指令で指定された待ち合わせ解除条件が
成立したか否かを判定する指定機械制御信号検出判定手
段と、前記指定機械制御信号検出判定手段が待ち合わせ
解除条件成立であると判定することにより待ち合わせ状
態を解除し、次ブロックの実行を指令する条件付き待ち
合わせ解除手段とを有しているものである。
【0041】この発明による数値制御装置では、条件付
き待ち合わせ指令解析手段によって条件付き待ち合わせ
指令の解析が行われ、待ち合わせ解除信号指定指令解析
手段によって待ち合わせ解除信号指定指令の解析が行わ
れ、指定機械制御信号検出判定手段が待ち合わせ解除信
号指定指令によって指定された機械制御信号を検出して
条件付き待ち合わせ指令で指定された待ち合わせ解除条
件が成立したか否かを判定する。指定機械制御信号検出
判定手段によって待ち合わせ解除条件が成立したと判定
されると、条件付き待ち合わせ解除手段が待ち合わせ状
態を解除し、次ブロックの実行を指令する。
【0042】つぎの発明による数値制御装置は、加工プ
ログラムの実行を系統間で待ち合わせる系統間待ち合わ
せ機能を有する数値制御装置において、複合された待ち
合わせ解除条件を含む条件付き待ち合わせ指令を解析す
る待ち合わせ条件組合わせ指令解析手段と、待ち合わせ
条件組合わせ指令で指定された複合待ち合わせ解除条件
が成立したか否かを判定する待ち合わせ条件組合わせ判
定手段と、前記待ち合わせ条件組合わせ判定手段が複合
待ち合わせ解除条件成立であると判定することにより待
ち合わせ状態を解除し、次ブロックの実行を指令する条
件付き待ち合わせ解除手段とを有しているものである。
【0043】この発明による数値制御装置では、待ち合
わせ条件組合わせ指令解析手段によって条件付き待ち合
わせ指令の解析が行われ、待ち合わせ条件組合わせ判定
手段が待ち合わせ条件組合わせ指令で指定された複合待
ち合わせ解除条件が成立したか否かを判定する。待ち合
わせ条件組合わせ判定手段によって複合待ち合わせ解除
条件が成立したと判定されると、条件付き待ち合わせ解
除手段が待ち合わせ状態を解除し、次ブロックの実行を
指令する。
【0044】つぎの発明による数値制御装置は、上述の
数値制御装置において、前記条件付き待ち合わせ解除手
段は所定時間内に待ち合わせ解除条件成立の通知を受け
ない場合にはアラーム処理を行うものである。
【0045】この発明による数値制御装置では、条件付
き待ち合わせ解除手段が所定時間内に待ち合わせ解除条
件成立の通知を受けない場合にはアラーム処理が行われ
る。
【0046】つぎの発明による数値制御装置は、通信待
ち合わせ指令を解析する通信待ち合わせ指令解析手段
と、待ち合わせ状態になった時点で通信回線を介してホ
ストコンピュータに待ち合わせ状態通知を送信する通信
待ち合わせ手段と、ホストコンピュータからの系統毎の
待ち合わせ解除通知を受信し、指定の系統の待ち合わせ
を解除する指定系統待ち合わせ解除手段とを有している
ものである。
【0047】この発明による数値制御装置では、通信待
ち合わせ指令解析手段によって通信待ち合わせ指令の解
析が行われ、待ち合わせ状態になった時点で通信待ち合
わせ手段が通信回線を介してホストコンピュータに待ち
合わせ状態通知を送信する。指定系統待ち合わせ解除手
段がホストコンピュータから系統毎の待ち合わせ解除通
知を受信することによって指定の系統の待ち合わせが解
除される。
【0048】つぎの発明による数値制御装置は、加工プ
ログラムの実行を系統間で待ち合わせる系統間待ち合わ
せ機能を有する数値制御装置において、通信系統間待ち
合わせ指令を解析する通信系統間待ち合わせ指令解析手
段と、指定の系統間の待ち合わせが完了した時点で通信
回線を介してホトスコンピュータに待ち合わせ状態通信
を送信する通信系統間待ち合わせ手段と、ホストコンピ
ュータからの待ち合わせ解除通知を受信し、待ち合わせ
状態になっている全系統の待ち合わせを解除する通信系
統間待ち合わせ解除手段とを有しているものである。
【0049】この発明による数値制御装置では、通信系
統間待ち合わせ指令解析手段が通信系統間待ち合わせ指
令の解析を行い、指定の系統間の待ち合わせが完了した
時点で通信系統間待ち合わせ手段が通信回線を介してホ
トスコンピュータに待ち合わせ状態通信を送信する。通
信系統間待ち合わせ解除手段がホストコンピュータから
待ち合わせ解除通知を受信すると、待ち合わせ状態にな
っている全系統の待ち合わせが解除される。
【0050】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説明す
るこの発明の実施の形態において上述の従来例と同一構
成の部分は、上述の従来例に付した符号と同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0051】(実施の形態1)図1はこの発明による数
値制御装置の実施の形態1を示している。
【0052】この数値制御装置1は、加工プログラム解
析処理部10に、加工プログラム解析手段11に加え
て、終点待ち合わせ指令解析手段13と、終点位置サー
チ手段14と、実行時間計算手段15とを有している。
【0053】終点待ち合わせ指令解析手段13は、終点
待ち合わせ元側の系統の加工プログラムあるいは終点待
ち合わせ相手側の系統の加工プログラムの各々に記述さ
れた終点待ち合わせ指令を解析する。
【0054】終点待ち合わせ指令元側の終点待ち合わせ
指令のフォーマットは、例えば、“!n Ll G16
0 Qq X_orY_orZ_;”と定義され、終点待ち
合わせ指令相手側の終点待ち合わせ指令のフォーマット
は、例えば、“!m LlQq;”と定義される。ここ
で、nは終点待ち合わせ指令相手の系統番号、mは終点
待ち合わせ指令元の系統番号、lは待ち合わせ識別番
号、qは終点待ち合わせブロック、X_orY_orZ_は
終点待ち合わせ指令位置である。なお、L指令と終点待
ち合わせ指令元側の終点待ち合わせ指令のQ指令は省略
することができ、L指令が省略されると、LOになり、
Q指令が省略されると、最初のXorYorZ軸位置指定が
終点待ち合わせ指令位置となる。
【0055】例えば、系統7のN100ブロックを、系
統1のX軸が2.0の位置に軸移動した時点で完了させ
たい場合には、系統1が終点待ち合わせ元側となって終
点待ち合わせ指令は、“!7 G160 X2.0;”
となり、系統7が終点待ち合わせ相手側となって終点待
ち合わせ指令は、“!1 Q100;”となる。この場
合の系統1と系統7の加工プログラム例が図2に示され
ている。
【0056】終点位置サーチ手段14は、終点待ち合わ
せ指令解析手段13により解析された終点待ち合わせ元
側の終点待ち合わせ指令が指定する終点待ち合わせ位置
あるいは終点待ち合わせ相手側の終点待ち合わせ指令が
指定する終点待ち合わせブロックとを各系統の加工プロ
グラムにおいてサーチする。
【0057】なお、終点位置サーチ手段14は、終点待
ち合わせ元側の系統の終点待ち合わせ指令が終点待ち合
わせ位置についてブロックを指定(Q指令)している場
合には、その終点待ち合わせ指令で指定されたブロック
qにおける終点待ち合わせ位置をサーチする。
【0058】終点待ち合わせ元側の系統の終点待ち合わ
せ指令が終点待ち合わせ位置についてブロックを指定し
ている場合の加工プログラム例は図3に示されている。
この加工プログラム例では、系統1のX軸が、N100
のブロックで、1.0の位置に軸移動した時点で、系統
7のN120ブロックが完了する。
【0059】実行時間計算手段15は、終点位置サーチ
手段14によってサーチされた終点待ち合わせ位置ある
いは終点待ち合わせブロックまでの加工プログラムの実
行時間を演算する。例えば、図4に示されているよう
に、毎分600mmの送り速度で100mm移動する場
合で、加減速時定数を30msecすると、実行時間
は、100/(600/60)+0.03=10.03
secとなる。
【0060】補間処理部30は、補間処理手段31に加
えて、終点待ち合わせ起動時間制御手段33と、実行時
間計測手段34と、実行時間補正手段35と、条件取り
込み手段36とを有している。
【0061】終点待ち合わせ起動時間制御手段33は、
実行時間計算手段15の演算結果あるいは後述する実行
時間補正手段35による実行時間の補正更新値から終点
待ち合わせ元側の系統における終点待ち合わせ位置まで
の軸移動処理と終点待ち合わせ相手側の系統における終
点待ち合わせブロックの実行とが同時に完了するように
その両系統のプログラム処理のスタート時間を調整す
る。終点待ち合わせ起動時間制御手段33は、具体的に
は、実行時間が短い側の系統のプログラム処理のスター
トを所定の待ち時間をもって遅らせる処理を行う。
【0062】実行時間計測手段34は、終点位置サーチ
手段14によってサーチされた終点待ち合わせ位置ある
いは終点待ち合わせブロックまでの実際の加工プログラ
ムの実行時間を計測する。
【0063】実行時間補正手段35は、加工プログラム
の2回目以降の実行時において実行時間計算手段15に
よって計算された各系統の実行時間を1回目に実行時間
計測手段34によって計測した実行時間に置き換えて実
行時間の補正を行う。
【0064】条件取り込み手段36は終点待ち合わせ指
令時の変数値を取り込む。この場合、実行時間計算手段
15は条件取り込み手段36が取り込んだ変数値を判定
して上述の実行時間を計算する。
【0065】つぎに、図5〜図7に示されているフロー
チャートを参照して上述の構成による数値制御装置にお
ける終点待ち合わせ動作について説明する。なお、ここ
では、図2に示されているように、終点待ち合わせ指令
元側の終点待ち合わせ指令のQ指令が省略されている場
合について説明する。
【0066】図5は終点待ち合わせ指令元側(系統1)
における実行時間取得ルーチンを示している。このルー
チンでは、終点待ち合わせ指令解析手段13が終点待ち
合わせ指令を解析すると(ステップS10肯定)、条件
取り込み手段36が終点待ち合わせ指令時の変数値を取
り込み、これをメモリ20に記憶する(ステップS1
1)。
【0067】つぎに、現在の加工プログラムの実行回数
が2回目以降で、メモリ20に記憶された変数のうち、
判定で使われた変数値に変化がないか否かを判定する
(ステップS12)。
【0068】加工プログラムの実行回数が1回目である
か、メモリ20に記憶された変数のうち、判定で使われ
た変数値に変化があった場合には(ステップS12否
定)、終点位置サーチ手段14が、終点待ち合わせ指令
以降のブロックであって計算対象のブロックに、終点待
ち合わせ指令によって指定された終点待ち合わせ座標
(位置)が存在するか否かをチェックする(ステップS
13)。
【0069】終点待ち合わせ座標(位置)が存在しない
場合には(ステップS13否定)、実行時間計算手段1
5がメモリ20に記憶された変数値を判定しながら、例
えば、IF〔♯101EQ0〕GOTO3のような分岐
命令を判定しながらブロックの実行時間を計算し(ステ
ップS14)、またMSTB指令については、パラメー
タで決められた値(時間)をメモリ20より読み出し、
この時間を読み出すことによって実行時間を所得してこ
れを加算する(ステップS15)。ここで、♯101は
変数を表している。
【0070】なお、M:補助指令,S:主軸回転数指
令,T:工具選択指令,B:第2補助指令等は、機械側
の条件等によって実行時間が変わるため、予め、パラメ
ータ等で実行時間をメモリに記憶させてある。
【0071】計算対象のブロックに、終点待ち合わせ指
令によって指定された終点待ち合わせ座標が存在する場
合には(ステップS13肯定)、そのブロックにおける
終点待ち合わせ座標までの実行時間を計算し(ステップ
S16)、実行時間の合計(図8の系統1の実行時間A
+B)を算出する(ステップS17)。
【0072】プログラム実行が2回目以降で、メモリ2
0に記憶された変数のうち、判定で使われた変数値に変
化がない場合には(ステップS12肯定)、実行時間補
正手段35が1回目のプログラム実行時に実測(計測)
された時間を実行時間として置き換える(ステップS1
8)。
【0073】図6は終点待ち合わせ指令相手側(系統
7)における実行時間取得ルーチンを示している。この
ルーチンでは、終点待ち合わせ指令解析手段13が終点
待ち合わせ指令を解析すると(ステップS20肯定)、
条件取り込み手段36が終点待ち合わせ指令時の変数値
をメモリ20に記憶する(ステップS21)。
【0074】つぎに、現在の加工プログラムの実行回数
が2回目以降で、メモリ20に記憶された変数のうち、
判定で使われた変数値に変化がないか否かを判定する
(ステップS22)。
【0075】加工プログラムの実行回数が1回目である
か、メモリ20に記憶された変数のうち、判定で使われ
た変数値に変化があった場合には(ステップS22否
定)、終点位置サーチ手段14が、計算対象のブロック
が終点待ち合わせ指令によって指定された終点待ち合わ
せブロックであるか否かをチェックする(ステップS2
3)。
【0076】指定された終点待ち合わせブロックでない
場合には(ステップS23否定)、指令元と同様に、実
行時間計算手段15がメモリ20に記憶された変数値を
判定しながらブロックの実行時間を計算し(ステップS
24)、またMSTB指令については、パラメータで決
められた値(時間)をメモリ20より読み出し、この時
間を読み出すことによって実行時間を所得してこれを加
算する(ステップS25)。
【0077】計算対象のブロックが、終点待ち合わせ指
令によって指定された終点待ち合わせブロックである場
合には(ステップS23肯定)、そのブロックの実行時
間を計算し(ステップS26)、実行時間の合計(図8
の系統7の実行時間C)を算出する(ステップS2
7)。
【0078】プログラム実行が2回目以降で、メモリ2
0に記憶された変数のうち、判定で使われた変数値に変
化がない場合には(ステップS22肯定)、実行時間補
正手段35が1回目のプログラム実行時に実測(計測)
された時間を実行時間として置き換える(ステップS2
8)。
【0079】図7は終点待ち合わせ起動時間制御ルーチ
ンを示している。このルーチンでは、指令元側と指定相
手側の両系統の実行時間を終点待ち合わせ起動時間制御
手段33が読み取り(ステップS30,S31)、両者
を比較し、指令元系統の終点待ち合わせ位置までの軸移
動処理と終点待ち合わせ相手側の系統における終点待ち
合わせブロックの実行とが同時に完了するように実行時
間が短い方の系統(系統1)のプログラム実行スタート
時間sを計算する(ステップS32)。
【0080】つぎに、終点待ち合わせ起動時間制御手段
33が実行時間の長い系統(系統7)のプログラム実行
をスタートさせる指令を補間処理手段31に出す(ステ
ップS33)。
【0081】終点待ち合わせ起動時間制御手段33は、
時間カウントを行い(ステップS34)、実行時間が短
い方の系統のプログラム実行スタート時間になれば(ス
テップS35肯定)、この系統のプログラム実行をスタ
ートさせる(ステップS36)。
【0082】実行時間計測手段34は各々の系統のプロ
グラムの実行時間を計測する(ステップS37)。
【0083】図8は上述の如き終点待ち合わせ動作のタ
イミングチャートを示している。このタイミングチャー
トは、図2に示されている加工プログラムの実行による
ものであり、、〜は図2における〜に整合して
いる。
【0084】このタイミングチャートでは、時点tで、
系統1のX軸がX=2.0の座標位置に位置し、この時
点tで、系統7のNブロック100の実行が完了してい
る。
【0085】これにより、ワークを突き切りバイト(系
統1X軸)で切断し、落下する切断部材(製品)をセパ
レータ(系統7)で受け止めるような場合には、セパレ
ータに切り屑が集積されないよう、製品が落下する寸前
まで突き切りバイトが軸移動した時点でセパレータが正
規の製品受け取り位置に位置することを完了させたいよ
うな、高度な系統間待ち合わせを行うことができる。
【0086】また、MSTB等の数値制御装置では計算
不可能な指令があっても、実行2回目以降であれば、加
工時間の実測値を使用するから、精度の高い終点待ち合
わせが行われるようになる。
【0087】図9は図3に示されているように、終点待
ち合わせ指令元側の終点待ち合わせ指令にQ指令がある
場合の終点待ち合わせ指令元側(系統1)における実行
時間取得ルーチンを示している。
【0088】このルーチンは、図5に示されているもの
とほぼ同じであるが、加工プログラムの実行回数が1回
目であるか、メモリ20に記憶された変数のうち、判定
で使われた変数値に変化があった場合には(ステップS
12否定)、終点位置サーチ手段14が、計算対象のブ
ロックが終点待ち合わせ指令によって指定されたブロッ
クであるか否かをチェックする(ステップS13’)。
【0089】指定ブロックでない場合には(ステップS
13’否定)、メモリ20に記憶された変数値を判定し
ながらブロックの実行時間を計算し(ステップS1
4)、またMSTB指令については、パラメータで決め
られた値(時間)をメモリ20より読み出し、この時間
を読み出すことによって実行時間を所得してこれを加算
する(ステップS15)。
【0090】計算対象のブロックが指定ブロックである
場合には(ステップS13’肯定)、その指定ブロック
における終点待ち合わせ座標までの実行時間を計算し
(ステップS16’)、実行時間の合計を算出する(ス
テップS17)。
【0091】これにより、例えば、X軸移動が、図10
に示されているような場合で、b点を終点待ち合わせ位
置としたい場合、このb点を含むブロックを指定するこ
とにより、誤まってa点で終点待ち合わせが行われるこ
とが回避される。
【0092】(実施の形態2)図11はこの発明による
数値制御装置の実施の形態2を示している。尚、図11
に於いて、図1に対応する部分は図1に付した符号と同
一の符号を付けてその説明を省略する。
【0093】この数値制御装置1では、実施の形態1の
ものとの比較において、補間処理部30にPLC(ラダ
ー回路部55)の1周期時間を計測するPLCスキャン
タイム検出手段37が追加され、加工プログラム解析部
10に、PLCスキャンタイム検出手段37が検出した
PLCの1周期時間と主軸および主軸モータ91のパラ
メータから主軸モータ91の加減速時間を計算する主軸
モータ加減速時間計算手段16が追加され、実行時間計
算手段15は主軸モータ加減速時間計算手段16が計算
した加減速時間とPLCスキャンタイムを加味して加工
プログラムの実行時間を計算する。
【0094】図12はこの実施の形態における主軸回転
指令(S指令)の理論時間の計算ルーチンを示してい
る。主軸回転数の変更された場合、主軸モータ加減速時
間計算手段16がメモリ20から前回の指令主軸回転数
と今回の変更後の指令主軸回転数を読み出す(ステップ
S40,S41)。
【0095】つぎに主軸モータ加減速時間計算手段16
が予めメモリ20に登録された主軸モータ91の出力特
性(図13参照)を読み出し(ステップS42)、主軸
モータ91の理論加減速時間を算出する(ステップS4
3)。
【0096】主軸回転指令によって図14に示されてい
るように、Na(rpm)→Nb(rpm)に主軸の回
転数が変化した場合、例えば、Na<N1<Nb<N2
(図13参照)とすると、加速時間Eは以下のように計
算することができる。
【0097】すなわち、 E=ta+tb である。ここで、taは定トルク領域、tbは定出力領
域である。
【0098】定トルク領域taは、1.03・GD2
(N1−Na)2 /375・Poであり、定出力領域t
bは、1.03・GD2 ・(Nb−N1)2 /2・37
5・Poであるから、加速時間Eは下式により示され
る。
【0099】すなわち、 E=1.03・GD2 ・(N1−Na)2 /375・P
o+1.03・GD2・(Nb−N1)2 /2・375
・Po 但し、GD2 =(モータGD2 )+(モータ軸換算の負
荷GD2 )、Po=定格出力の1.2程度の出力であ
る。
【0100】実際には、S指令を実行してから主軸モー
タ91が加減速を完了するまでは、図14に示されてい
るF区間の時間がかかる。すなわち、主軸モータ91の
加減速時間(E)+PLC信号のやりとり時間(D)が
必要となる。
【0101】そこで、PLCスキャンタイム検出手段3
7が、機械制御信号処理部50がラダー回路部55が一
周する実行する時間(PLCスキャンタイム)をカウン
トし、主軸モータ加減速時間計算手段16に渡す(ステ
ップS44)。
【0102】主軸モータ加減速時間計算手段16は、受
け取ったPLCスキャンタイムの半分の時間を主軸モー
タ加減速時間に加算することによってS指令の理論時間
とする(ステップS45)。
【0103】ここで、PLCスキャンタイムの半分の時
間を計算する理由について説明する。S指令の数値制御
装置1とラダー回路部55とのやりとりは、タイミング
によって図15(a)に示されているように、ラダー回
路部55の1周分の時間がかかる場合と、図15(b)
に示されているように、すぐに完了する場合があり、ま
たこの中間の場合もあるため、確率理論から1/2、す
なわち、PLCスキャンタイムの半分の時間を数値制御
装置1とラダー回路部55とのやりとりの時間とする。
【0104】このように、主軸モータ91の出力特性と
主軸モータ91および主軸モータ91のイナーシャから
主軸モータ91の加減速時間を計算できるようにしたた
め、また、ラダー回路部55のスキャンタイムの時間を
考慮して主軸回転指令の理論時間の計算するため、主軸
回転指令で主軸モータ91が加減速完了するまでの時間
を主軸モータ91および主軸モータ91のイナーシャに
拘らず、またラダー回路部55の大きさに拘らず、正確
に算出することができる。
【0105】これにより加工プログラムの実行時間の計
算が正確に行われ、終点待ち合わせが正確に行われるよ
うになる。
【0106】(実施の形態3)図16はこの発明による
数値制御装置の実施の形態3を示している。尚、図16
に於いて、図1に対応する部分は図1に付した符号と同
一の符号を付けてその説明を省略する。
【0107】この実施の形態では、補間処理部30が、
補間処理部31と、待ち合わせ解除手段32と、実行時
間計測手段34と、条件取り込み手段35に加えて、速
度変更手段37と、速度補正手段38とを設けている。
【0108】速度変更手段37は、実行時間計算手段3
4によって計算された実行時間から終点待ち合わせ元側
の系統における終点待ち合わせ位置までの軸移動処理と
終点待ち合わせ相手側の系統における終点待ち合わせブ
ロックの実行とが同時に完了するように実行時間の短い
方の系統の軸送り速度にオーバーライドをかけ、これを
変更する。
【0109】速度補正手段38は、加工プログラムの2
回目以降の実行時において1回目に実行時間計測手段3
4によって計測した実行時間をもって短い方の系統の軸
送り速度の補正を行う。
【0110】つぎに、図17に示されているフローチャ
ートを参照してこの実施の形態における終点待ち合わせ
動作について説明する。まず、指令元側と指定相手側の
両系統の実行時間を速度変更手段37が読み取り(ステ
ップS50,S51)、両者を比較し、指令元系統の終
点待ち合わせ位置までの軸移動処理と終点待ち合わせ相
手側の系統における終点待ち合わせブロックの実行とが
同時に完了するように、実行時間が短い方の系統(ここ
では相手系統)のオーバーライド速度率χを計算する
(ステップS52)。
【0111】指令元系統と相手系統の速度タイミングチ
ャートが図18に示されているような場合、オーバーラ
イド速度率χは下式により算出する。
【0112】χ=(60・A・b+60・B・a)/
(60・A・b+60・B・a+a・b・tb)
【0113】つぎに、待ち合わせ解除手段32が両系統
にスタートをかける指令を補間処理手段31に出す。相
手系統は距離Aをa・χの速度で、距離Bをb・χの速
度で移動することにより、図18に示されているよう
に、相手系統の終点待ち合わせブロックと指令元系統の
終点待ち合わせ位置までの軸移動とが同時に完了するこ
とになる。
【0114】従って、この実施の形態でも、ワークを突
き切りバイト(指令元系統)で切断し、落下する切断部
材(製品)をセパレータ(相手系統)で受け止めるよう
な場合には、セパレータに切り屑が集積されないよう、
製品が落下する寸前まで突き切りバイトが軸移動した時
点でセパレータが正規の製品受け取り位置に位置するこ
とを完了させたいような、高度な系統間待ち合わせを行
うことができる。
【0115】(実施の形態4)図19はこの発明による
数値制御装置の実施の形態4を示している。尚、図19
に於いても、図1に対応する部分は図1に付した符号と
同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0116】この実施の形態では、加工プログラム解析
処理部10に条件付き待ち合わせ指令解析手段16が設
けられ、補間処理部30に主軸回転数条件判定手段39
と電流値条件判定手段40と条件付き待ち合わせ解除手
段41とが設けられている。
【0117】また、主軸モータ91のロータリエンコー
ダより主軸回転数を取り込む主軸回転数入力回路71
と、可動軸のサーボ制御部80あるいは主軸制御部81
よりアンプ電流値(モータ電流値)を取り込む電流値入
力回路72とが設けられている。
【0118】条件付き待ち合わせ指令解析手段16は、
待ち合わせを解除する条件を主軸の回転数あるいは指定
軸のモータ電流値に関して指定した記述部を含む条件付
き待ち合わせ指令を解析する。
【0119】待ち合わせ解除条件が主軸回転数の場合の
条件付き待ち合わせ指令のコードは、例えば、“G16
2”であり、これの指令フォーマットは、例えば、“G
162 Ss Rr Kk Ll”と定義される。ここ
で、sは主軸名称、rは指定主軸回転数、kは上限下限
指定(0:指定回転数以上,1:指定回転数以下)、l
はチェック時間(タイムオーバー値)である。
【0120】この条件付き待ち合わせ指令により、任意
の主軸回転状態で、次ブロックの開始タイミングを設定
できる。
【0121】例えば、図20に示されているように、主
軸S1の回転数が500rpmにまで低下すれば、チャ
ックの開動作を開始させたい場合の加工プログラム例が
図21に示されている。図21において、は系統1に
おける主軸停止指令、は系統2における条件付き待ち
合わせ指令、は系統2におけるチャック開指令であ
る。
【0122】待ち合わせ解除条件がモータ電流値の場合
の条件付き待ち合わせ指令のコードは、例えば、“G1
63”であり、これの指令フォーマットは、例えば、
“G163 Aa Ii Kk Ll”と定義される。
ここで、aは指定軸名称(可動軸あるいは主軸)、iは
指定電流値、kは上限下限指定(0:指定回転数以上,
1:指定回転数以下)、lはチェック時間(タイムオー
バー値)である。
【0123】この条件付き待ち合わせ指令により、任意
のモータ負荷状態で、次ブロックの開始タイミングを設
定できる。
【0124】例えば、図22に示されているように、チ
ャック閉動作の途中(チャック閉動作のモータ電流値が
50%まで増加すれば、主軸回転動作を開始させたい場
合の加工プログラム例が図23に示されている。図23
において、は系統1におけるチャック閉指令、は系
統1における条件付き待ち合わせ指令、は系統1にお
ける主軸回転指令である。
【0125】主軸回転数条件判定手段39は、主軸回転
数入力回路71より主軸回転数の計測値を入力し、この
計測値が条件付き待ち合わせ指令によって指定された待
ち合わせ解除の条件を満たしているか否かを判定する。
【0126】電流値条件判定手段40は、電流値入力回
路72より指定された軸のモータ電流値の計測値を入力
し、この計測値が条件付き待ち合わせ指令によって指定
された待ち合わせ解除の条件を満たしているか否かを判
定する。
【0127】条件付き待ち合わせ解除手段41は、主軸
回転数条件判定手段39あるいは電流値条件判定手段4
0が待ち合わせ解除条件成立であると判定することによ
り待ち合わせ状態を解除し、次ブロックの実行を指令す
る。なお、条件付き待ち合わせ解除手段40は所定時間
(チェック時間)内に待ち合わせ解除条件成立の通知を
受けない場合にはアラーム処理を行い、条件付き待ち合
わせ指令を完了する。
【0128】つぎに図24、図25に示されているフロ
ーチャートを参照してこの実施の形態における条件付き
待ち合わせ動作について説明する。
【0129】図24は待ち合わせ解除条件が主軸回転数
の場合の条件付き待ち合わせ動作を示している。待ち合
わせ解除条件が主軸回転数による条件付き待ち合わせ指
令の場合には(ステップS60)、主軸回転数条件判定
手段39が条件付き待ち合わせ指令に記述されている指
定主軸の指定主軸回転数を読み込み(ステップS6
1)、時間カウントを開始し(ステップS62)、チェ
ック時間オーバーを監視する(ステップS63)。
【0130】つぎに主軸回転数条件判定手段39が指定
主軸の実回転数(計測値)を読み取り(ステップS6
4)、上限チェックモードであれば(ステップS65肯
定)、指定主軸の実回転数が指定主軸回転数にまで上昇
したか否かを判別する(ステップS66)。これに対し
下限チェックモードであれば(ステップS65否定)、
指定主軸の実回転数が指定主軸回転数にまで低下したか
否かを判別する(ステップS67)。
【0131】上限チェックモードでは指定主軸回転数≦
指定主軸の実回転数の条件成立で(ステップS66肯
定)、下限チェックモードでは指定主軸回転数≧指定主
軸の実回転数の条件成立で(ステップS67肯定)、条
件付き待ち合わせ解除手段41が待ち合わせを解除して
次ブロックの実行を開始する指令を補間処理手段31に
出す(ステップS68)。
【0132】これらの条件が成立しない場合には(ステ
ップS66あるいはS67否定)、ステップS62に戻
り、チェック時間オーバーになるまで指定主軸の実回転
数と指定主軸回転数との比較を繰り返す。チェック時間
オーバーの場合には(ステップS63否定)、アラーム
処理で(ステップS69)、終了する。
【0133】図25は待ち合わせ解除条件がモータ電流
値の場合の条件付き待ち合わせ動作を示している。待ち
合わせ解除条件がモータ電流値による条件付き待ち合わ
せ指令の場合には(ステップS70)、電流値条件判定
手段40が条件付き待ち合わせ指令に記述されている指
定軸の指定電流値を読み込み(ステップS71)、時間
カウントを開始し(ステップS72)、チェック時間オ
ーバーを監視する(ステップS73)。
【0134】つぎに電流値条件判定手段40が指定軸の
実電流値(計測値)を読み取り(ステップS74)、立
ち上がり上限チェックモードであれば(ステップS75
肯定)、指定軸の実電流値が指定電流値にまで上昇した
か否かを判別する(ステップS76)。これに対し立ち
下がり下限チェックモードであれば(ステップS75否
定)、指定軸の実電流値が指定電流値にまで低下したか
否かを判別する(ステップS77)。
【0135】上限チェックモードでは指定電流値≦指定
軸の実電流値の条件成立で(ステップS76肯定)、下
限チェックモードでは指定電流値≧指定軸の実電流値の
条件成立で(ステップS77肯定)、条件付き待ち合わ
せ解除手段41が待ち合わせを解除して次ブロックの実
行を開始する指令を補間処理手段31に出す(ステップ
S78)。
【0136】これらの条件が成立しない場合には(ステ
ップS76あるいはS77否定)、ステップS72に戻
り、チェック時間オーバーになるまで指定軸の実電流値
と指定電流値との比較を繰り返す。チェック時間オーバ
ーの場合には(ステップS73否定)、アラーム処理で
(ステップS79)、終了する。
【0137】これにより、主軸が減速中にチャック開動
作を開始したり、チャック閉動作途中から他の軸を動作
させることなどができるようになり、サイクルタイムを
短縮できるようになる。
【0138】(実施の形態5)図26はこの発明による
数値制御装置の実施の形態5を示している。尚、図26
に於いても、図1に対応する部分は図1に付した符号と
同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0139】この実施の形態では、加工プログラム解析
処理部10に、条件付き待ち合わせ指令解析手段16に
加えて、任意の機械制御信号を待ち合わせ解除信号とし
て定義する待ち合わせ解除信号指定指令を解析する待ち
合わせ解除信号指定指令解析手段17が設けられてい
る。待ち合わせ解除信号指定指令解析手段17は、待ち
合わせ解除信号指定指令で指定されたPLC信号(機械
制御信号)を解析し、待ち合わせ解除信号として登録
し、これを指定機械制御信号検出判定手段43に通知す
る。
【0140】また補間処理部30には、条件付き待ち合
わせ解除手段41に加えて、待ち合わせ解除信号検出判
定手段42と、指定機械制御信号検出判定手段43とが
設けられている。
【0141】待ち合わせ解除信号検出判定手段42は、
条件付き待ち合わせ指令により機械動作でオン・オフす
るような待ち合わせ解除信号(PLC信号)を機械制御
信号処理部50より取り込み、この待ち合わせ解除信号
の状態より条件付き待ち合わせ指令で指定された待ち合
わせ解除条件(信号のオン・オフ)が成立したか否かを
判定する。
【0142】指定機械制御信号検出判定手段43は、待
ち合わせ解除信号指定指令によって指定された機械制御
信号(指定PLC信号)を機械制御信号処理部50より
取り込み、指定PLC信号の状態より条件付き待ち合わ
せ指令で指定された待ち合わせ解除条件(信号のオン・
オフ)が成立したか否かを判定する。
【0143】条件付き待ち合わせ解除手段41は、待ち
合わせ解除信号検出判定手段42あるいは指定機械制御
信号検出判定手段43が待ち合わせ解除条件成立である
と判定することにより待ち合わせ状態を解除し、次ブロ
ックの実行を指令する。
【0144】この場合の条件付き待ち合わせ指令のコー
ドは、例えば、“G164”であり、これの指令フォー
マットは、例えば、“G164 Xx Kk Ll”と
定義される。ここで、xは指定機械制御信号名称、kは
オン・オフ限指定(0:オフ,1:オン)、lはチェッ
ク時間(タイムオーバー値)である。
【0145】X指定がない場合には、待ち合わせ解除信
号検出判定手段42で待ち合わせ解除条件成立の判定を
行い、X指定がある場合には、指定機械制御信号検出判
定手段43で待ち合わせ解除条件成立の判定を行うこと
ができる。
【0146】この条件付き待ち合わせ指令により、機械
制御信号あるいは指定された機械制御信号のオン・オフ
に合わせて、換言すれば、機械動作状態に合わせて次ブ
ロックの開始タイミングを設定できる。
【0147】例えば、図27に示されているように、、
X47と云うPLC信号がオンすることに同期しての
ブロックの実行を開始したい場合の加工プログラム例が
図28に示されている。
【0148】つぎに図29に示されているフローチャー
トを参照してこの実施の形態における条件付き待ち合わ
せ動作について説明する。
【0149】待ち合わせ解除条件が待ち合わせ解除信号
(PLC信号)あるいは指定機械制御信号(指定PLC
信号)による条件付き待ち合わせ指令の場合には(ステ
ップS80)、待ち合わせ解除信号検出判定手段42あ
るいは指定機械制御信号検出判定手段43が条件付き待
ち合わせ指令に記述されている指定PLC信号を読み込
み(ステップS81)、時間カウントを開始し(ステッ
プS82)、チェック時間オーバーを監視する(ステッ
プS83)。なお、待ち合わせ解除条件が無指定のPL
C信号である場合にはステップS81はスキップする。
【0150】つぎに、待ち合わせ解除信号検出判定手段
42あるいは指定機械制御信号検出判定手段43がPL
C信号あるいは指定PLC信号を読み込み(ステップS
84)、オンチェックモードであれば(ステップS85
肯定)、PLC信号がオンであるか否かを判別する(ス
テップS86)。これに対しオフチェックモードであれ
ば(ステップS85否定)、PLC信号がオフであるか
否かを判別する(ステップS87)。
【0151】オンチェックモードではPLC信号オンの
条件成立で(ステップS86肯定)、オフチェックモー
ドではPLC信号オフの条件成立で(ステップS87肯
定)、条件付き待ち合わせ解除手段41が待ち合わせを
解除して次ブロックの実行を開始する指令を補間処理手
段31に出す(ステップS88)。
【0152】これらの条件が成立しない場合には(ステ
ップS86あるいはS87否定)、ステップS82に戻
り、チェック時間オーバーになるまでPLC信号の状態
判別を繰り返す。チェック時間オーバーの場合には(ス
テップS83否定)、アラーム処理で(ステップS8
9)、終了する。
【0153】これによりサーボモータ90、主軸モータ
91以外のアクチュエータでも、PLC信号に応じて並
列動作が可能となり、サイクルタイムを短縮するための
動作パターンを種々作成できるようになり、また待ち合
わせるためPLC信号を選択できることにより数値制御
装置の内部状態の変化で待ち合わせることも可能にな
る。
【0154】(実施の形態6)図30はこの発明による
数値制御装置の実施の形態6を示している。尚、図30
に於いて、図19、図26に対応する部分は図19、図
26に付した符号と同一の符号を付けてその説明を省略
する。
【0155】この実施の形態では、加工プログラム解析
処理部10に待ち合わせ条件組合わせ指令解析手段18
が追加され、待ち合わせ条件組合わせ指令解析手段18
は複合された待ち合わせ解除条件を含む条件付き待ち合
わせ指令を解析する。
【0156】この場合の条件付き待ち合わせ指令のコー
ドは、例えば、“G165”でありこの条件付き待ち合
わせ指令では、*(AND)、/(OR)の論理演算子
と、[]の括弧を使用でき、また論理演算子を使用して
上述の条件付き待ち合わせ指令“G162”〜“G16
4”と組み合わせて使用できる(図31参照)。なお、
G165指令では、XxはPLC信号xがオン、Uxは
PLC信号xがオフの条件である。
【0157】この場合、各待ち合わせ指令のAND条
件、OR条件またはPLC信号のオン状態、オフ状態、
立ち上がり、立ち下がり、主軸回転数、サーボアンプの
電流値の上限、下限、立ち上がり、立ち下がり等の条件
を組合わせることができる。
【0158】例えば、図31に示されているように、主
軸回転数が3000rpmまで上昇したと云う条件と、
PLC信号X48・オン且つX49・オン、あるいはP
LC信号X50・オフと云う条件とが共に成立すれば、
ブロックの“G1 X50”の実行を開始する場合の
加工プログラム例が図32に示されている。
【0159】また補間処理部30には待ち合わせ条件組
合わせ判定手段44が追加され、待ち合わせ条件組合わ
せ判定手段30は待ち合わせ条件組合わせ指令で指定さ
れた複合待ち合わせ解除条件が成立したか否かを判定す
る。
【0160】条件付き待ち合わせ解除手段41は、主軸
回転数条件判定手段39、電流値条件判定手段40、待
ち合わせ解除信号検出判定手段42、指定機械制御信号
検出判定手段43による待ち合わせ解除条件の成立以外
に、待ち合わせ条件組合わせ判定手段44が複合待ち合
わせ解除条件成立であると判定することにより待ち合わ
せ状態を解除し、次ブロックの実行を指令する。
【0161】つぎに図33に示されているフローチャー
トを参照してこの実施の形態における条件付き待ち合わ
せ動作について説明する。
【0162】待ち合わせ解除条件が複合された条件によ
る条件付き待ち合わせ指令の場合には(ステップS9
0)、待ち合わせ条件組合わせ判定手段44が条件付き
待ち合わせ指令に記述されている条件を読み込み(ステ
ップS91)、時間カウントを開始し(ステップS9
2)、チェック時間オーバーを監視する(ステップS9
3)。
【0163】つぎに、待ち合わせ条件組合わせ判定手段
44がPLC信号の状態、指定軸の実電流値、指定主軸
の実回転数を順に読み込み(ステップS94〜S9
6)、条件が完全に整ったか否かを判別する(ステップ
S97)。条件が完全に整えば(ステップS97肯
定)、条件付き待ち合わせ解除手段41が待ち合わせを
解除して次ブロックの実行を開始する指令を補間処理手
段31に出す(ステップS98)。
【0164】条件が整わない場合には(ステップS97
否定)、ステップS92に戻り、チェック時間オーバー
になるまで条件が完全に整ったか否かの判別を繰り返
す。チェック時間オーバーの場合には(ステップS93
否定)、この場合もアラーム処理で(ステップS9
9)、終了する。
【0165】これにより、待ち合わせを論理条件で設定
でき、種々の待ち合わせ動作が可能になり、加工プログ
ラムの共通化も図れるようになる。
【0166】(実施の形態7)図34はこの発明による
数値制御装置の実施の形態7を示している。尚、図34
に於いて、図1に対応する部分は図1に付した符号と同
一の符号を付けてその説明を省略する。
【0167】この実施の形態では、加工プログラム解析
処理部10に通信待ち合わせ指令を解析する通信待ち合
わせ指令解析手段19が設けられ、補間処理部30に通
信待ち合わせ手段45と指定系統待ち合わせ解除手段4
6とが設けられている。通信待ち合わせ指令のフォ−マ
ットは、例えば、“!HOST,Ll”である。
【0168】また補間処理部30には通信ライン100
によるホストコンピュータ101との通信データを入出
力するデータ入出力部102が接続されている。
【0169】通信待ち合わせ手段45は、待ち合わせ状
態になった時点で、データ入出力部102、通信ライン
100を介してホストコンピュータ101に待ち合わせ
状態通知を送信する。この待ち合わせ状態通知の通信フ
ォーマットは、例えば、“NO_ WAIT $_ L
_”であり、NO指令は数値制御装置の機台番号を、$
指令は系統番号を、Lは識別番号を各々指定する。
【0170】指定系統待ち合わせ解除手段46は、ホス
トコンピュータ101からの系統毎の待ち合わせ解除通
知を通信ライン100、データ入出力部102を介して
受信し、指定の系統の待ち合わせを解除する。この待ち
合わせ解除通知の通信フォーマットは、例えば、“NO
_ GO $_ L_”であり、NO指令は数値制御装
置の機台番号を、$指令は系統番号を、Lは識別番号を
各々指定する。
【0171】つぎに図36に示されているフローチャー
トを参照して通信待ち合わせ動作について説明する。
【0172】機台番号1の数値制御装置1の系統1、2
がトランスファマンシである場合、系統1($1)、系
統2($2)の加工プログラムが、図35に示されてい
るように作成されていると、通信待ち合わせ指令解析手
段19がプログラム指令またはを解析し(ステップ
S100)、これを通信待ち合わせ手段45に通知す
る。プログラム指令、は、系統1、系統2を待ち合
わせ状態とし、このことをホストコンピュータ101に
通知する指令である。
【0173】通信待ち合わせ手段45は、指令された系
統に所属する軸の軸制御部60の停止確認手段62に停
止確認要求を出力し、各軸の停止を各軸の停止確認手段
62からの通知で確認し、指令された系統に所属する全
軸の停止が確認できたならば、指令された系統毎にデー
タ入出力部102に図37(a)に示されているような
待ち合わせ状態通知用の通信データ、例えば、“NO1
WAIT $1 L100”、“NO1 WAIT
$2 L100”を書き込み、送信要求を行う。データ
入出力部102は、書き込まれた通信データを通信ライ
ン100を介して、ホストコンピュータ101に送信す
る(ステップS101)。
【0174】指定系統待ち合わせ解除手段46は、通信
待ち合わせ手段45からの通知を受けて、ホストコンピ
ュータ101からの待ち合わせ解除指令を待つ(ステッ
プS102)。ホストコンピュータ101が、例えば図
37(b)、(c)に示されているような、系統1、系
統2の待ち合わせ解除指令“NO1 GO $1 L1
00" 、“NO1 GO $2 L100" を送信す
る。
【0175】データ入出力部102は、ホストコンピュ
ータ101からの待ち合わせ解除指令を受信すると、指
定系統待ち合わせ解除手段46に通知する。
【0176】指定系統待ち合わせ解除手段46は、待ち
合わせ解除指令を解析し、系統1への待ち合わせ解除指
令であれば、系統1の待ち合わせ状態を解除し、次ブロ
ックを実行するように補間処理手段31に通知する。補
間処合理手段31は、指定系統待ち合わせ解除手段46
からの通知を受けて、次ブロックの処理を開始する(ス
テップS103)。
【0177】これにより、シーケンサ等のI/Oを新た
に設けなくとも、通信回線を通してホストコンピュータ
から容易に系統毎に待ち合わせ解除できるようになり、
工場ラインのトランスファマシン等のようにマシンを順
番にスタートさせることが容易になる。
【0178】(実施の形態8)図38はこの発明による
数値制御装置の実施の形態8を示している。尚、図38
に於いて、図34に対応する部分は図34に付した符号
と同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0179】この実施の形態では、加工プログラム解析
処理部10に通信系統間待ち合わせ指令を解析する通信
系統間待ち合わせ指令解析手段23が設けられ、補間処
理部30には通信系統間待ち合わせ手段47と通信系統
間待ち合わせ解除手段48とが設けられている。通信系
統間待ち合わせ指令のフォ−マットは、例えば、“!H
OST,!n Ll”である。nは系統間待ち合わせの
相手系統番号でおり、通信系統間待ち合わせ指令は、図
39に例示されているように、少なくとも二つの系統で
ペアーで使用される。
【0180】通信系統間待ち合わせ手段47は、指定の
系統間の待ち合わせが完了した時点で通信ライン100
を介してホトスコンピュータ101に待ち合わせ状態通
信を送信する。この待ち合わせ状態通知の通信フォーマ
ットは、例えば、“NO_WAIT $_ $_ L
_”であり、NO指令は数値制御装置の機台番号を、二
つの$指令は系統間待ち合わせを行っている系統番号
を、Lは識別番号を各々指定する。
【0181】通信系統間待ち合わせ解除手段48は、ホ
ストコンピュータ101からの待ち合わせ解除通知を受
信し、待ち合わせ状態になっている系統の待ち合わせを
解除する。この待ち合わせ解除通知の通信フォーマット
は、例えば、“NO_ $_$_・・・GO L_”で
あり、系統間待ち合わせしている識別番号と系統番号を
通知する。
【0182】つぎに図40に示されているフローチャー
トを参照して通信系統間待ち合わせ動作について説明す
る。
【0183】系統1($1)、系統2($2)の加工プ
ログラムが、図39に示されているように作成されてい
ると、通信系統間待ち合わせ指令解析手段23がプログ
ラム指令またはを解析し(ステップS110)、こ
れを通信系統間待ち合わせ手段47に通知する。図39
の指令、は系統1と系統2とが系統間待ち合わせを
行い、待ち合わせ後、ホストコンピュータ101に待ち
合わせを通知する指令である。
【0184】通信系統間待ち合わせ手段47は、指令さ
れた全系統に所属する軸の停止を上述の実施の形態7に
おける場合と同等の処理で確認する(ステップS11
1)。
【0185】つぎに、データ入出力部102に通信デー
タ、例えば図41(a)に示されているような待ち合わ
せ状態通知用の通信データ、“NO1 WAIT $1
$2 L100”を書き込み、送信要求を行う。デー
タ入出力部102は、実施の形態7における場合と同様
にして通信データをホストコンピュータ101に送信す
る(ステップS112)。
【0186】通信系統間待ち合わせ解除手段48は、通
信系統間待ち合わせ手段47からの通知を受けて、ホス
トコンピュータ101からの待ち合わせ解除指令を待つ
(ステップS113)。
【0187】ホストコンピュータ101が、例えば図4
1(b)に示されているような待ち合わせ解除指令“N
O1 GO $1 $2 L100”を送信し、データ
入出力部102はホストコンピュータ101からの待ち
合わせ解除指令を受信すると、これを通信系統間待ち合
わせ解除手段48に通知する。通信系統間待ち合わせ解
除手段48は通信系統間待ち合わせ状態になっている全
系統の待ち合わせ状態を解除するように補間処理手段3
1に通知する(ステップS114)。
【0188】補間処理手段31は通信系統間待ち合わせ
解除手段48からの通知を受けて待ち合わせ状態にあっ
た各系統の次ブロックの処理を開始する(ステップS1
15)。
【0189】上述のように、通信コマンドによって系統
間待ち合わせを解除できるから、ホストコンピュータか
らの指示によって待ち合わせ状態になっている系統を同
時にスタートさせることができる。
【0190】また、図42に示されているように、各々
の系統が通知系統間待ち合わせ状態になった時点で、ホ
ストコンピュータに通知するようにしても同様の効果が
得られる。さらにメリットとしては、ホストコンピュー
タが系統毎の実行状態を把握することができる。
【0191】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明による数値制御装置によれば、終点待ち合わせ元側の
系統における終点待ち合わせ位置までの軸移動処理と、
終点待ち合わせ相手側の系統における終点待ち合わせブ
ロックの実行とが同時に完了するよう、その両系統のプ
ログラム処理のスタート時間が調整されるため、ワーク
を切り落とすと同じにセパレータがワークの真下にくる
ような高度な待ち合わせ制御が行える。
【0192】つぎの発明による数値制御装置によれば、
加工プログラムの2回目以降の実行時においては各系統
の実行時間が実行時間計測手段によって計測した実行時
間に置き換えられるため、MSTB等の数値制御装置で
は計算不可能な指令があっても、実行2回目以降であれ
ば、精度の高い終点待ち合わせ制御が行われるようにな
る。
【0193】つぎの発明による数値制御装置によれば、
実行時間の短い方の系統の軸送り速度を変更することに
より、終点待ち合わせ相手側の系統における終点待ち合
わせブロックの実行とが同時に完了するようになるた
め、ワークを切り落とすと同じにセパレータがワークの
真下にくるような高度な待ち合わせ制御が行え、しかも
相手側系統のスタートからの経過時間を常に監視しなく
てよくなり、処理が簡単になる。
【0194】つぎの発明による数値制御装置によれば、
加工プログラムの2回目以降の実行時においては実行時
間計測手段によって計測した実行時間をもって短い方の
系統の軸送り速度が補正されるため、MSTB等の数値
制御装置では計算不可能な指令があっても、実行2回目
以降であれば、精度の高い終点待ち合わせ制御が行われ
るようになる。
【0195】つぎの発明による数値制御装置によれば、
終点待ち合わせ位置が終点待ち合わせ元側の系統の終点
待ち合わせ指令で指定されたブロックにおけるものに特
定され、終点待ち合わせ指令で指定されたブロックにお
ける終点待ち合わせ位置がサーチされるため、指定した
終点待ち合わせ位置を何度も通過するような場合でも、
所要の終点待ち合わせ制御が行われるようになる。
【0196】つぎの発明による数値制御装置によれば、
終点待ち合わせ指令時の変数値を記憶することによっ
て、分岐命令があっても、記憶された変数値で条件判定
を行うことで、特定のパスのみをプログラム解析するだ
けでよいので、実行時間の計算が簡単になる。
【0197】つぎの発明による数値制御装置によれば、
主軸および主軸モータのパラメータにより決まる主軸モ
ータの加減速時間を加味して加工プログラムの実行時間
を計算することが行われるため、その実行時間の計算が
高精度に行われ、精度の高い終点待ち合わせ制御が行わ
れるようになる。
【0198】つぎの発明による数値制御装置によれば、
プログラマブルロジックコントローラの1周期時間と主
軸および主軸モータのパラメータから計算した主軸モー
タの加減速時間を加味して加工プログラムの実行時間を
計算することが行われるため、その実行時間の計算が高
精度に行われ、精度の高い終点待ち合わせ制御が行われ
るようになる。
【0199】つぎの発明による数値制御装置によれば、
主軸回転数に関して待ち合わせ解除条件が成立したと判
定されれば、待ち合わせ状態を解除して次ブロックの実
行を指令することができるため、主軸が減速中にメイン
チャック開動作などを開始でき、サイクルタイルを短縮
することができる。
【0200】つぎの発明による数値制御装置によれば、
指定軸のモータ電流値に関して待ち合わせ解除条件が成
立したと判定されれば、待ち合わせ状態を解除して次ブ
ロックの実行を指令することができるため、メインチャ
ック閉動作などの動作途中から他の軸を動作させること
ができ、サイクルタイルを短縮することができる。
【0201】つぎの発明による数値制御装置によれば、
待ち合わせ解除信号によって待ち合わせ状態を解除して
次ブロックの実行を指令することができるため、サーボ
モータ、主軸モータ以外のアクチュエータでもPLC信
号を使用して並列動作させることが可能となり、サイク
ルタイムを短縮するための動作パターンが種々作成でき
るようになる。
【0202】つぎの発明による数値制御装置によれば、
指定された機械制御信号によって待ち合わせ状態を解除
して次ブロックの実行を指令することができるため、サ
ーボモータ、主軸モータ以外のアクチュエータでもPL
C信号を使用して並列動作させることが可能となり、サ
イクルタイムを短縮するための動作パターンが種々作成
できるようになり、また数値制御装置の内部状態の変化
で待ち合わせることも可能になる。
【0203】つぎの発明による数値制御装置によれば、
複合された待ち合わせ解除条件が成立すれば、待ち合わ
せ状態を解除して次ブロックの実行を指令することがで
きるため、待ち合わせを論理条件で設定でき、サイクル
タイムを短縮するための動作パターンが種々作成できる
ようになり、またプログラムを共通化できる。
【0204】つぎの発明による数値制御装置によれば、
所定時間内に待ち合わせ解除条件成立の通知を受けない
場合にはアラーム処理が行われるため、長時間に亙って
待ち状態になることがなく、効率のよい運転が行われる
ようになる。
【0205】つぎの発明による数値制御装置によれば、
ホストコンピュータから系統毎の待ち合わせ解除通知を
受信することによって指定の系統の待ち合わせが解除さ
れるため、シーケンサ等のI/Oを新たに設けなくと
も、通信回線を通してホストコンピュータから容易に系
統毎に待ち合わせ解除でき、工場ラインのトランスファ
ーマシン等のようにマシンを順番にスタートさせること
が容易になる。
【0206】つぎの発明による数値制御装置によれば、
系統間待ち合わせの解除がホトスコンピュータよりの通
知により行われるため、ホストコンピュータからの指示
で待ち合わせ状態になっている系統を同時にスタートさ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による数値制御装置の実施の形態1
を示すブロック線図である。
【図2】 実施の形態1における加工プログラムの一例
を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1における加工プログラムの他の
例を示す説明図である。
【図4】 軸移動の速度特性を示すグラフである。
【図5】 実施の形態1における指令元側の実行時間取
得ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態1における指令相手側の実行時間
取得ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】 実施の形態1における終点待ち合わせ起動時
間制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態1におけるブロック実行タイミン
グを示すタイミングチャートである。
【図9】 実施の形態1における指令元側の実行時間取
得ルーチンの他の例を示すフローチャートである。
【図10】 X軸移動軌跡例を示す説明図である。
【図11】 この発明による数値制御装置の実施の形態
2を示すブロック線図である。
【図12】 実施の形態2における主軸回転指令の理
論時間の計算ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】 主軸モータの出力特性を示すグラフであ
る。
【図14】 主軸回転指令による主軸回転数の変化特性
を示すグラフである。
【図15】 (a)、(b)はS指令の数値制御装置と
ラダー回路部とのやりとりのタイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図16】 この発明による数値制御装置の実施の形態
3を示すブロック線図である。
【図17】 実施の形態3における終点待ち合わせ動作
ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】 実施の形態3における指令元系統と相手系
統の速度を示すタイミングチャートである。
【図19】 この発明による数値制御装置の実施の形態
4を示すブロック線図である。
【図20】 実施の形態4における動作タイミングの一
例を示すタイミングチャートである。
【図21】 実施の形態4における加工プログラムの一
例を示す説明図である。
【図22】 実施の形態4における動作タイミングの他
の例を示すタイミングチャートである。
【図23】 実施の形態4における加工プログラムの他
の例を示す説明図である。
【図24】 待ち合わせ解除条件が主軸回転数の場合の
条件付き待ち合わせ動作ルーチンを示すフローチャート
である。
【図25】 待ち合わせ解除条件がモータ電流値の場合
の条件付き待ち合わせ動作を示すフローチャートであ
る。
【図26】 この発明による数値制御装置の実施の形態
5を示すブロック線図である。
【図27】 実施の形態5における動作タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図28】 実施の形態5における加工プログラム例を
示す説明図である。
【図29】 実施の形態5における条件付き待ち合わせ
動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図30】 この発明による数値制御装置の実施の形態
6を示すブロック線図である。
【図31】 実施の形態6における動作タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図32】 実施の形態6における加工プログラム例を
示す説明図である。
【図33】 実施の形態6における条件付き待ち合わせ
動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図34】 この発明による数値制御装置の実施の形態
7を示すブロック線図である。
【図35】 実施の形態7における加工プログラム例を
示す説明図である。
【図36】 実施の形態7における通信待ち合わせ動作
ルーチンを示すフローチャートである。
【図37】 (a)〜(c)は実施の形態7における通
信待ち合わせ動作を示す説明図である。
【図38】 この発明による数値制御装置の実施の形態
8を示すブロック線図である。
【図39】 実施の形態8における加工プログラム例を
示す説明図である。
【図40】 実施の形態8における通信系統間待ち合わ
せ動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図41】 (a)、(b)は実施の形態8における通
信系統間待ち合わせ動作を示す説明図である。
【図42】 (a)、(b)は実施の形態8における他
の通信系統間待ち合わせ動作を示す説明図である。
【図43】 従来における値制御装置の構成を示すブロ
ック線図である。
【符号の説明】
1 数値制御装置,10 加工プログラム解析処理部,
11 加工プログラム解析処理手段,13 終点待ち合
わせ指令解析手段,14 終点位置サーチ手段,15
実行時間計算手段,16 条件付き待ち合わせ指令解析
手段,17 待ち合わせ解除信号指定指令解析手段,1
8 待ち合わせ条件組み合わせ指令解析手段,19 通
信待ち合わせ指令解析手段,20 メモリ,21 パラ
メータ設定部,22 画面表示処理部,23 通信系統
間待ち合わせ指令解析手段,30補間処理部,31 補
間処理手段,32 終点待ち合わせ解除手段,33 終
点待ち合わせ起動時間制御手段,34 実行時間計測手
段,35 実行時間補正手段,36 条件取り込み手
段,37 PLCスキャンタイム検出手段,38速度補
正手段,39 主軸回転数条件判定手段,40 電流値
条件判定手段,41 条件付き待ち合わせ解除手段,4
2 待ち合わせ解除信号検出判定手段,43 指定機械
信号検出判定手段,44 待ち合わせ条件組み合わせ判
定手段,45 通信待ち合わせ手段,46 指定系統待
ち合わせ解除手段,47 通信系統間待ち合わせ手段,
48 通信系統間待ち合わせ解除手段,50 機械制御
信号処理部, 55 ラダー回路部,60 軸制御部,
61 移動量キャンセル手段,62 位置検出手段,6
3 サーボ電流値入力手段,64 電流値サンプリング
手段,65 衝突検出手段,66 主軸電流値入力手
段,70 軸移動量出力回路,71 主軸回転数入力回
路,72 サーボ電流値入力回路,80 サーボ制御
部,81 主軸制御部,90 サーボモータ,91 主
軸モータ,100通信ライン,101 ホストコンピュ
ータ,102 データ入出力部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工プログラムの実行を系統間で待ち合
    わせる系統間待ち合わせ機能を有する数値制御装置にお
    いて、 終点待ち合わせ元側の系統の加工プログラムあるいは終
    点待ち合わせ相手側の系統の加工プログラムの各々に記
    述された終点待ち合わせ指令を解析する終点待ち合わせ
    指令解析手段と、 前記終点待ち合わせ指令解析手段により解析された終点
    待ち合わせ元側の終点待ち合わせ指令が指定する終点待
    ち合わせ位置あるいは終点待ち合わせ相手側の終点待ち
    合わせ指令が指定する終点待ち合わせブロックとを各系
    統の加工プログラムにおいてサーチする終点位置サーチ
    手段と、 前記終点位置サーチ手段によってサーチされた終点待ち
    合わせ位置あるいは終点待ち合わせブロックまでの加工
    プログラムの実行時間を演算する実行時間計算手段と、 前記実行時間計算手段の演算結果から終点待ち合わせ元
    側の系統における終点待ち合わせ位置までの軸移動処理
    と終点待ち合わせ相手側の系統における終点待ち合わせ
    ブロックの実行とが同時に完了するようにその両系統の
    プログラム処理のスタート時間を調整する終点待ち合わ
    せ起動時間制御手段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
  2. 【請求項2】 前記終点位置サーチ手段によってサーチ
    された終点待ち合わせ位置あるいは終点待ち合わせブロ
    ックまでの実際の加工プログラムの実行時間を計測する
    実行時間計測手段と、 加工プログラムの2回目以降の実行時において前記実行
    時間計算手段によって計算された各系統の実行時間を前
    記実行時間計測手段によって計測した実行時間に置き換
    えて実行時間の補正を行う実行時間補正手段と、 を有する請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 【請求項3】 加工プログラムの実行を系統間で待ち合
    わせる系統間待ち合わせ機能を有する数値制御装置にお
    いて、 終点待ち合わせ元側の系統の加工プログラムあるいは終
    点待ち合わせ相手側の系統の加工プログラムの各々に記
    述された終点待ち合わせ指令を解析する終点待ち合わせ
    指令解析手段と、 前記終点待ち合わせ指令解析手段により解析された終点
    待ち合わせ元側の終点待ち合わせ指令が指定する終点待
    ち合わせ位置と終点待ち合わせ相手側の終点待ち合わせ
    指令が指定する終点待ち合わせブロックとを各系統の加
    工プログラムにおいてサーチする終点位置サーチ手段
    と、 前記終点位置サーチ手段によってサーチされた終点待ち
    合わせ位置あるいは終点待ち合わせブロックまでの加工
    プログラムの実行時間を演算する実行時間計算手段と、 前記実行時間計算手段によって計算された実行時間から
    終点待ち合わせ元側の系統における終点待ち合わせ位置
    までの軸移動処理と終点待ち合わせ相手側の系統におけ
    る終点待ち合わせブロックの実行とが同時に完了するよ
    うに実行時間の短い方の系統の軸送り速度を変更する速
    度変更手段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
  4. 【請求項4】 前記終点位置サーチ手段によってサーチ
    された終点待ち合わせ位置あるいは終点待ち合わせブロ
    ックまでの実際の加工プログラムの実行時間を計測する
    実行時間計測手段と、 加工プログラムの2回目以降の実行時において前記実行
    時間計測手段によって計測した実行時間をもって短い方
    の系統の軸送り速度の補正を行う速度補正手段を有する
    請求項3に記載の数値制御装置。
  5. 【請求項5】 終点待ち合わせ元側の系統の終点待ち合
    わせ指令は指定されたブロックにおいて終点待ち合わせ
    位置を特定し、前記終点位置サーチ手段は終点待ち合わ
    せ指令で指定されたブロックにおける終点待ち合わせ位
    置をサーチすることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載の数値制御装置。
  6. 【請求項6】 終点待ち合わせ指令時の変数値を取り込
    む条件取り込み手段を有し、 前記実行時間計算手段は前記条件取り込み手段が取り込
    んだ変数値を判定して前記実行時間を計算することを特
    徴とする請求項1〜5の何れかに記載の数値制御装置。
  7. 【請求項7】 前記実行時間計算手段は主軸および主軸
    モータのパラメータによって決まる主軸モータの加減速
    時間を加味して前記実行時間を計算することを特徴とす
    る請求項1〜6の何れかに記載の数値制御装置。
  8. 【請求項8】 数値制御装置に接続されているプログラ
    マブルロジックコントローラの1周期時間を計測するP
    LCスキャンタイム検出手段と、 前記PLCスキャンタイム検出手段が検出したプログラ
    マブルロジックコントローラの1周期時間と主軸および
    主軸モータのパラメータとから主軸モータの加減速時間
    を計算する主軸モータ加減速時間計算手段とを有し、 前記実行時間計算手段は前記主軸モータ加減速時間計算
    手段が計算した加減速時間を加味して前記実行時間を計
    算することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の
    数値制御装置。
  9. 【請求項9】 待ち合わせを解除する条件を主軸の回転
    数に関して指定した記述部を含む条件付き待ち合わせ指
    令を解析する条件付き待ち合わせ指令解析手段と、 主軸の回転数の計測値が前記条件付き待ち合わせ指令に
    よって指定された待ち合わせ解除の条件を満たしている
    か否かを判定する主軸回転数条件判定手段と、 前記主軸回転数条件判定手段が待ち合わせ解除条件成立
    であると判定することにより待ち合わせ状態を解除し、
    次ブロックの実行を指令する条件付き待ち合わせ解除手
    段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
  10. 【請求項10】 待ち合わせを解除する条件を指定され
    た軸のモータ電流値に関して指定した記述部を含む条件
    付き待ち合わせ指令を解析する条件付き待ち合わせ指令
    解析手段と、 指定された軸のモータ電流値の計測値が前記条件付き待
    ち合わせ指令によって指定された待ち合わせ解除の条件
    を満たしているか否かを判定する電流値条件判定手段
    と、 前記電流値条件判定手段が待ち合わせ解除条件成立であ
    ると判定することにより待ち合わせ状態を解除し、次ブ
    ロックの実行を指令する条件付き待ち合わせ解除手段
    と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
  11. 【請求項11】 加工プログラムの実行を系統間で待ち
    合わせる系統間待ち合わせ機能を有する数値制御装置に
    おいて、 条件付き待ち合わせ指令を解析する条件付き待ち合わせ
    指令解析手段と、 待ち合わせ解除信号を検出し、前記条件付き待ち合わせ
    指令で指定された待ち合わせ解除条件が成立したか否か
    を判定する待ち合わせ解除信号検出判定手段と、 前記待ち合わせ解除信号検出判定手段が待ち合わせ解除
    条件成立であると判定することにより待ち合わせ状態を
    解除し、次ブロックの実行を指令する条件付き待ち合わ
    せ解除手段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
  12. 【請求項12】 加工プログラムの実行を系統間で待ち
    合わせる系統間待ち合わせ機能を有する数値制御装置に
    おいて、 条件付き待ち合わせ指令を解析する条件付き待ち合わせ
    指令解析手段と、 任意の機械制御信号を待ち合わせ解除信号として定義す
    る待ち合わせ解除信号指定指令を解析する待ち合わせ解
    除信号指定指令解析手段と、 待ち合わせ解除信号指定指令によって指定された機械制
    御信号を検出し、条件付き待ち合わせ指令で指定された
    待ち合わせ解除条件が成立したか否かを判定する指定機
    械制御信号検出判定手段と、 前記指定機械制御信号検出判定手段が待ち合わせ解除条
    件成立であると判定することにより待ち合わせ状態を解
    除し、次ブロックの実行を指令する条件付き待ち合わせ
    解除手段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
  13. 【請求項13】 加工プログラムの実行を系統間で待ち
    合わせる系統間待ち合わせ機能を有する数値制御装置に
    おいて、 複合された待ち合わせ解除条件を含む条件付き待ち合わ
    せ指令を解析する待ち合わせ条件組合わせ指令解析手段
    と、 待ち合わせ条件組合わせ指令で指定された複合待ち合わ
    せ解除条件が成立したか否かを判定する待ち合わせ条件
    組合わせ判定手段と、 前記待ち合わせ条件組合わせ判定手段が複合待ち合わせ
    解除条件成立であると判定することにより待ち合わせ状
    態を解除し、次ブロックの実行を指令する条件付き待ち
    合わせ解除手段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
  14. 【請求項14】 前記条件付き待ち合わせ解除手段は所
    定時間内に待ち合わせ解除条件成立の通知を受けない場
    合にはアラーム処理を行うことを特徴とする請求項9〜
    13の何れかに記載の数値制御装置。
  15. 【請求項15】 通信待ち合わせ指令を解析する通信待
    ち合わせ指令解析手段と、 待ち合わせ状態になった時点で通信回線を介してホスト
    コンピュータに待ち合わせ状態通知を送信する通信待ち
    合わせ手段と、 ホストコンピュータからの系統毎の待ち合わせ解除通知
    を受信し、指定の系統の待ち合わせを解除する指定系統
    待ち合わせ解除手段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
  16. 【請求項16】 加工プログラムの実行を系統間で待ち
    合わせる系統間待ち合わせ機能を有する数値制御装置に
    おいて、 通信系統間待ち合わせ指令を解析する通信系統間待ち合
    わせ指令解析手段と、 指定の系統間の待ち合わせが完了した時点で通信回線を
    介してホトスコンピュータに待ち合わせ状態通信を送信
    する通信系統間待ち合わせ手段と、 ホストコンピュータからの待ち合わせ解除通知を受信
    し、待ち合わせ状態になっている全系統の待ち合わせを
    解除する通信系統間待ち合わせ解除手段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
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