JP3549668B2 - ホタテ貝加工機のセンタリング装置 - Google Patents

ホタテ貝加工機のセンタリング装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホタテ貝の原貝より生食用貝柱を分離するホタテ貝加工機に関し、特にタクト送りによりワークを台座に着座させ、タクト送りにより搬送させ、前記一連の加工工程を完了させるのに必要とする、台座上に着座した原貝の姿勢制御及び位置規制をするホタテ貝加工機のセンタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホタテ貝からの生食用貝柱の分離は、女工さんの手作業で主として行なわれ、長時間の立作業と多量の水を扱う厳しい作業環境においては3K職場からの女工さんの就業人口の減少、老齢化によってますますこのような水産加工業は労働力確保の問題をもちつつある。そこで、従来より、熱的機械的またはそれらの併用による貝柱の自動分離剥き取りの出現が期待され且つ種々提案されてきた。
特に、前記自動機としての下流の各工程の仕事の流れの万全を期すためには、最前段工程である原貝供給機構特に搬送加工システムに供給されたワークである原貝の位置規制及び姿勢制御が確実に機能することが必要である。この点につき先行技術に付き下記詳細に検討する。
【0003】
例えば、特開昭52−13900号公報には、2枚貝を直立状に挟持する搬送用枠体を持つベルト状搬送帯と、該搬送帯の搬送路に設け貝殻の貝柱の対応部位に蒸気、熱湯などの加熱加水を行なう蒸気噴出装置とにより均一で生身に近い損傷の少ない貝身を得るようにした提案が開示されている。而してこの場合は熱により分離した貝身の自然落下による分離手段が示されているのみである。
また、特開昭64−39931号公報には、プラズマアークにより2枚貝の貝柱の外側で貝殻を加熱して貝柱を分離するようにした提案が開示されている。また、この場合も加熱により開口した後の脱殻及び貝身の取出しに関する具体的な開示はされていない。
【0004】
そこで、特開平5−3751号には、上記先行技術に対処する提案がされているが、該提案における発明は、原貝供給側から移送コンベヤ上に順次、貝位置調整機、開口させるための加熱手段、上側貝殻の殻除去手段、内臓を吸引するための吸引手段、を配設したもので、一応の自動機としての形態は備えたものの、細分化された各工程における技術的問題点の解決は未だしの感がある。
特に、自動機としての最前段工程である貝位置調整機の機能については下記詳述するように種々の問題がある。
上記位置調整機は図6に示すように、固定枠57におけるストッパ57aの幅方向中央位置を通るホタテ貝移送方向Xの仮想中心線58aに対して、左右対称であり、且つ移送方向先方程幅が狭くなる一対のガイド板58b、58bを備えて構成されている。
使用に際しては、ホタテ貝10の蝶番10bが固定枠57のストッパ57aに当接し、且つ、より肉厚の底10cが上流側になるように、ホタテ貝を整列する。 コンベヤにより移送されたホタテ貝10は、位置調整機を通過するとき、ガイド板58b、58bにより中心位置に調整されるようにしてある。
【0005】
ところで、上記提案においては下記問題点を内蔵している。即ち、
本提案の位置調整機は、原貝を載置する固定枠57と、原貝の蝶番に当接して載置方向を規制するストッパ57aと、略八の字上に設けた左右位置規制のための一対のガイド58b、58bとより構成されている。そのため、
a、大きさ選別機により選別された原貝の大きさが一対のガイド58b、58bの下流側の狭い間隔よりずっと小さい場合は、該原貝の流れ方向の中心位置を規制することが不可能である。而も、大きさ選別機で選別された原貝の大きさはガイド58b、58bの先端の幅より小さいことが必要で、しかも幅より小さいほど不正確になる。
b、水平方向の姿勢制御の機能は具備されてない。
c、固定枠上に原貝を直接載置するため位置調整機通過後姿勢及び位置に変化を起こす恐れがある。
この提案においては、ある特定の大きさの原貝に対する中心位置の規制のみが可能であるが、姿勢制御は不可能で原貝の水平補正は出来ない。また、ワークである原貝の着座用の台座がなく位置規制や姿勢制御ができたにしても、その直後から不安定のものとなり、ずれを起こしやすい。
【0006】
そこで、本発明者等は上記問題解決のため、
非公知の特願平7−264742において、ホタテ貝加工機であるホタテ貝柱取り機についての提案がされているが、該提案によると、その発明は、原貝供給部と、開口部と、上貝殻取り外し部と、内蔵分離吸引部と、貝柱剥ぎ取り部と、制御部と、タクト送り搬送部とより構成してある。
上記原貝供給部は、位置規制する着座ステージ1と、姿勢制御及び貝殻の大きさを検出する姿勢制御及び大きさ判定用ステージ2とよりなる。
前記位置規制する着座ステージでは図7(A)に示す搬送コンベヤ51のクロスバー50上に複数列の等間隔に定位置に配設された短尺の弾性円筒体よりなる円筒台座52に、原貝であるホタテ貝10の下側貝殻10cの略球状凸部が嵌合して左右前後の位置規制ができるようにしてある。
原貝の方向制御及び大きさ判定ステージ2は、図7(B)に示すように、前記クロスバー50のコンベヤ搬送方向(縦方向)の軸芯Y−Y上を前後(矢印D、E方向)に摺動可能に設けた断面山形状ガイド54、54により、前記クロスバー50上に設けた図示してない台座52に着座させた原貝の蝶番10bを前記縦方向軸線Y−Yに直角になるように方向制御するとともに、貝殻の大きさ判定できるようにしてあり、その判定結果を制御部に入力して貝殻の大小に応じて加熱冷却の処理時間の設定できるようにしてある。
【0007】
上記提案Bにおける位置規制及び姿勢制御及び大きさ判定には下記問題点がある。即ち、
▲1▼、位置規制には短尺の弾性円筒体よりなる着座用円筒台座52にホタテ貝の球状凸部を嵌合せることにより、左右前後の位置規制を行なっているが、ホタテ貝の貝殻の表面形状は上記するように単純な球状凸部でないため、完全な前後左右の位置規制は不可能で、貝殻の大小に関係なく原貝の貝柱の中心位置を所定位置に設定することは不可能である。
円筒状台座の場合原貝の座りが悪く姿勢は不安定となる。
▲2▼、一対の山形ガイド54、54を流れ方向に原貝を挟むようにして摺動させることにより原貝の方向を規制するようにしているが、弾性円筒台座上に着座させたままで行なうため、摩擦抵抗が大きく姿勢制御は確実に行なうことは不可能で規制後短時間のうちに旧位置に復帰する懼れがある。
▲3▼、原貝の傾き規制をして水平補正を行なう機能は備えていない。
▲4▼、大きさ判定が概略的で不確実である。
【0008】
上記提案Bは提案Aに比較して、位置規制及び姿勢制御の点において格段の改善がなされているが、上記問題点を尚介在させている。
そこで、下記に自動搬送加工ラインに載置され逐次所要の加工処理をする自動機の原貝を供給する原貝供給手段における位置規制及び姿勢制御を含む着座の重要性を、ホタテ貝加工機につき、見直すとともに問題点を深く掘り下げ対処する必要がある。
【0009】
自動機の搬送ラインの原貝供給手段により、ランダムに台座52上に着座させたワーク(原貝)10の態様につき図示すれば下記のようになる。
図8(A)にはコンベヤラインのY−Y、Y−Yの縦軸上における原貝10のの位置規制の状況を示してあるが、図において(a)はセンタラインcが縦軸Y−Yと一致し縦方向、左右前後位置は正しく正常である。(b)はセンタラインcが縦軸Y−Yと交差しており明らかに正常でない。
なお、ワークの位置規制には方向規制、左右位置の規制、前後位置の規制がある。
なお、ホタテ貝加工機における位置規制は、すべての作業が貝柱を中心にして行なわれるため、原貝の貝柱の物理的中心を方向及び左右前後の位置規制により、所定位置に設定できるようにする必要がある。
また、上記位置規制及び姿勢制御の後、原貝を着座用台座に着座させた場合、原貝の大小に係わらず貝柱の中心位置は常に所定位置に位置させられる必要がある。
即ち、着座用台座は、着座の方向性及び原貝の大小に係わらず貝柱の中心が定位置に水平にセット可能の着座機能を持つ必要がある。
図8(B)には、姿勢制御の状況を示してあるが、図において(c)は正常で、(d)は水平補正を必要とする場合を示す図で、この水平補正には前後左右の水平補正が必要である。
【0010】
次に上記位置規制及び姿勢制御が不十分である場合、生食用貝柱の取出しを主体とするホタテ貝加工機の各工程に惹起される問題点を下記に詳述する。
第1ステップでの着座の際貝柱の中心位置を所定位置に位置規制されていない場合、
第2ステップでの開口のための温水照射が要らぬ部分に照射され、能率の低下の原因を形成するばかりでなく、貝柱の生食性品質の低下を惹起することも
ある。
第3ステップでの開口動作が半開きまたは未開口となる。
第4ステップで未開口貝を排出する。
その結果、原貝の投入量に対する製品(貝柱)の完成量が低く装置本来の機能を喪失しかねない状態に置かれる。
また、第1ステップでの姿勢制御が不十分で、水平に着座されていない原貝にその着座姿勢より他の例えば傾斜起立姿勢を取らせる場合は、原貝の傾き誤差は複雑化され原貝の貝柱の中心位置の設定は困難になる。例えば、本発明と同時に出願するホタテ貝加工機の加熱装置において、斜め起立手段により原貝を起立させる場合は、原貝の貝柱中心設定に対し確実な姿勢制御が重要な要素となる。
また、大きさ判定の確度が低い場合は開口の加熱時間管理が不正確となり開口不良ないし加熱過度による品質低下の原因となる。
【0011】
上記のように加工ラインに重要な位置を占める位置規制及び姿勢制御をワークのセンタリング装置として加工ラインの前段工程に設けるに当たっては、下記事項を必須機能要件として保持させる必要がある。即ち、
1、原貝の大小、最初に原貝が載置された位置状態、貝殻の表面状態に関係なく
▲1▼原貝の系統の流れ方向の中心線に対する左右の向きを補正する方向規制
▲2▼上記中心線に対する左右の位置規制
▲3▼上記中心線上における所定位置に対する原貝の中心位置の前後位置の規制
上記▲1▼〜▲3▼にわたる自動位置決め、及び自動姿勢制御ができること。
2、上記位置規制及び姿勢制御の結果着座用台座の所定位置に、何れの原貝に対してもその貝柱の中心を水平状態に設定できること。
3、上記機能に合わせて、原貝の大きさ検出機能を保持させ、原貝を大、中、小の3ランクに分類し適当時間の温水照射を可能にすること。
4、上記位置規制及び姿勢制御を、台座に着座した状態のままで行なうのではなく、別途用意した制御空間で他からの干渉を受けることなく確実に実施できるようにする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の請求項1記載の発明は、
ホタテ貝加工機のセンタリング装置として、上記の要件を必須機能要件として保持させ、何れの原貝に対しても、爾後の処理工程に支障を来さないようにさせるべく構成したホタテ貝加工機のセンタリング装置の提供を目的としたものである。
【0013】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、
請求項1記載の押しプレートV字形鋏プレートに姿勢制御機能を持たした、ホタテ貝加工機のセンタリング装置の提供を目的としたものである。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、
請求項1記載の着座用台座は、ホタテ貝の大小に係わらず貝柱の中心位置が定位置に且つ水平に且つ安定的にセット可能とした、ホタテ貝加工機のセンタリング装置の提供を目的としたものである。
【0015】
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、
原貝の大きさ検出をV字型鋏プレートの移動量に対しデジタル処理を可能にした、ホタテ貝加工機のセンタリング装置の提供を目的としたものである。
【0016】
また、請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、
系統流れ方向の中心線上の所定位置に原貝の中心位置の設定を、その設定のための押しプレートの移動量に対しディジタル処理を可能にした、ホタテ貝加工機のセンタリング装置の提供を目的としたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
ホタテ貝の原貝より生食用貝柱を分離する一連の連続処理の前段に必要な原貝の着座部位でのセンタリング装置において、
原貝の着座用台座と、台座の下部より原貝を載置上昇して制御空間で位置規制及び姿勢制御する制御プレートと、方向制御用の前後進可能の押しプレートと、該押しプレートとの間に原貝を挟んで前進するV字形鋏プレートと、完全挟持の形で前進するV字型鋏プレートの移動量による原貝の大きさ検出部と、該検出値により原貝の中心位置を流れ方向の所定位置に設定する中心位置設定部とより、構成したことを特徴としたものである。
【0018】
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載の前記押しプレート及びV字型鋏プレートの上縁には原貝の跳ね上げ防止用突出板を設けたことを、特徴としたものである。
これにより上記互いに原貝を挟んで反行し合う押しプレートとV字形鋏プレートの上縁に跳ね上げ防止用突出板を設けるようにしたため、原貝の3方向の水平補正を可能とするため、全方向の姿勢制御が可能である。
【0019】
また、請求項3記載の発明は、
請求項1記載の台座を、ホタテ貝下側貝殻の表面形状に相似の傾斜接触凹面を持ち、楕円リング状弾性部材よりなる凹形台座で構成させた、ことを特徴としたものである。
【0020】
また、請求項4記載の発明は、
請求項1記載の大きさ検出部を、V字型鋏プレートのアクチュエータに移動量検出のカウンタを設ける構成とした、ことを特徴としたものである。
【0021】
また、請求項5記載の発明は、
請求項1記載の前記中心位置設定部を、押しプレートのアクチュエータに前記流れ方向の所定位置に対する位置検出のカウンタを設ける構成とした、ことを特徴としたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を、図示例と共に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、形状、その相対的位置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明のホタテ貝加工機のセンタリング装置の概略の構成を示す斜視図で、図2は図1の着座用台座の凹形台座の正面図及び側面図である。図3は図1のセンタリング装置により台座に着座させた原貝を制御プレート上に移載し、該プレート上で方向規制左右位置規制、水平補正をなしついで、大きさの検出をするとともに原貝の中心位置を制御プレート上に設定する中心位置設定部の制御過程を、ステージ▲1▼よりステージ▲5▼にわたり段階的に表示した図面で、図4は図3のステージ▲1▼及び▲2▼のIV−IV視図である。また、図5は位置規制姿勢制御を終了した原貝を台座に移載し制御プレート及び押しプレート及びV字形鋏プレートをそれぞれ旧位置に復帰させる状況を示す正面図及び側面図である。
【0023】
図1に示すように、本発明のセンタリング装置は、原貝の着座用台座35と制御用プレート15と押しプレート20とV字型鋏プレート25とより構成する。着座用台座35は図2に示す凹形台座37と図示してない繋止金具とよりなり、該繋止金具により凹形台座37の取付け溝33を介してコンベヤのクロスバー50に縦軸Y−Y上に矢印A方向に凹形台座37の軸方向Xと一致させ設けるようにしてある。
凹形台座37は楕円リング状の弾性部材よりなり、貝殻設置凹面にはホタテ貝の表面形状が貝殻の大小の区別なく相似する特性を利用して、下側貝殻の表面形状に相似の傾斜接触面34を形成するようにしてある。なお、リング状開口部周辺部位にはスリット32を複数設け、小さい貝の時に脱落しないようにしてある。
上記構成の台座を使用してホタテ貝を、少なくとも台座ベースに平行に着座させれば、着座されたホタテ貝の貝柱の中心は貝の大小に係わらず常に定位置に設定でき、座りも良く確実にセットできる。セット後のずれを起こすことがない。
【0024】
また、制御プレート15は、原貝移載板11とエアシリンダ16aとよりなり、クロスバー50の下部に設けられ、センタリングの際は該クロスバーの開口部位と台座35のリング状開口部を貫通して上昇させ、台座35に着座した原貝10を移載して、位置規制及び姿勢制御のための別途用意した制御空間に制御平面17aを形成するようにし、一連の制御終了後の原貝を台座35に復帰させる構成にしてある。
上記原貝移載板11は平滑水平部材よりなり、位置規制及び姿勢制御に際して、凹凸に富み且つ粗面を貝殻表面に持つ原貝が外力により容易に位置の変更及び姿勢の補正ができるようにしてある。
【0025】
また、押しプレート20及びV字型鋏プレート25は、制御平面17a上に相対向して縦軸Y−Y軸に平行にして該縦軸と鉛直面を形成する平行縦軸Ya−Ya上に設けてある。押しプレート20には平行縦軸Ya−Yaに直角の直立規制板21を設け、また、V字型鋏プレート25には平行縦軸Ya−Yaを過る鉛直面によりその頂角(90〜60度が好ましい)を2分割される山形状直立規制板22を設け、それぞれエアシリンダ16b、16cにより前後進できるようにしてある。また、前記規制坂21、22の上縁には原貝の跳ね上がり防止用の突出板21a、22aを設け、原貝をの3方向より傾斜を規制して、全方向姿勢制御を可能にしてある。
【0026】
上記V字型鋏プレート25のエアシリンダ16cには、ディジタルカウンタを設け、押しプレート20の直立規制板21の最大ストローク位置に該当する位置にカウントアップする大きさ検出用作動接点40を設け、
また、押しプレート20のエアシリンダ16bには、同じくディジタルカウンを設け、エアシリンダ16の作業始めのカウントから、V字型哲プレートが作動して、押しプレートの検出用作動接点40が切れるまでのカウント数で相対大きさを判断し、それによって決められた位置まで戻され、シリンダの作動を停止させる解離接点41と前記演算手段よりなる原貝の中心位置設定部を設けてある。
【0027】
以下に本発明のセンタリング装置による位置規制及び姿勢制御の状況を、図3によりステージ▲1▼よりステージ▲5▼にわたって5段階に分割説明する。
ステージ▲1▼;図4のステージ▲1▼のIV−IV視図(11)にも併せ見るように、制御プレート15をエアシリンダ16aにより作動させ、台座35に載置されたままの状態の原貝10を原貝移載板17上に移載して、制御平面17aまで上昇させる。
【0028】
ステージ▲2▼;図4のステージ▲2▼のVI−VI視図(12)にも併せ見るように、押しプレート20をエアシリンダ16bにより作動させ、直立規制坂21を矢印B方向に押し出し原貝の蝶番10bに当接させ原貝10を回転させ方向規制をする。なお、この際突出板21aにより原貝の斜め上方向の跳ね上がりを防止し水平補正をする。
即ち、縦軸Y−Yに対する蝶番10bの直角度をだす。
【0029】
ステージ▲3▼;押しプレート20の直立規制坂21がエアシリンダ16bにより、それが最大ストロークに達するまで蝶番10bに当接したままを押し切る。
そこへ反対側よりV字型鋏プレート25の直立規制板22がエアシリンダ16cの作動により原貝10を前記直立規制板21との間に前後に挟み込むように押さえ込む。
【0030】
ステージ▲4▼;この時原貝10が左右にずれている分だけ、蝶番側が押しプレート20の直立規制板21に沿って平行移動し、傾くことなくV字型鋏プレート25の直立規制板22の中心に位置する。
即ち、ホタテ貝10の中心線は縦軸Y−Yに略一致する。
なお、この際直立規制板の上縁に設けた突出板21a、22aが原貝の跳ね上がりを防止し、原貝10の姿勢制御をする。
【0031】
ステージ▲5▼;原貝10の左右の中心が縦軸Y−Yに一致した後、V字型鋏プレート25が最大ストローク位置にある押しプレート20を押し戻す。
上記V字型鋏プレート25が押しプレート20との間で、原貝を完全挟持して押し戻す始動時に、エアシリンダ16cに設けた近接スイッチによるカウンタを作動させ、押しプレート20の直立規制板21の最大ストローク該当位置に規制板22が位置する部位に接点40を設け、該接点40の作動によりカウントアップして原貝10の大きさを検出する。
ついで、中心位置設定部の演算制御により、縦軸方向(系統の流れ方向の中心線)上の所定位置に対し、前記原貝10を挟持して後退する押しプレート20の直立規制板21の位置をカウントし、エアシリンダ16の作動始めのカウントから、V字型鉄プレートが作動して、押しプレートの検出用作動接点41が切れるまでのカウント数で相対大きさを判断し、それによって決められた位置まで戻された時、押しプレート20のアクチュエータ(エアシリンダ)16bの作動を接点41により停止させ、原貝の中心位置を前記所定位置に設定する。
同時に原貝10の大きさを検出し、爾後の加熱開口装置における加熱時間の設定をするようにしてある。
【0032】
上記操作により原貝10の位置規制及び姿勢制御が終了し、図5に示すように、押しプレート20及びV字型鋏プレート25を旧位置に復帰させるとともに制御プレート15を下降させ、原貝10を台座35に着座させる。
この際原貝10は前記段階的位置規制及び姿勢制御がなされ、且つ台座35は下側貝殻の表面形状に相似した接触傾斜凹面を形成してあるため、着座した原貝の中心は台座の中心に位置し且つ着座した原貝の位置は位置ずれを起こすることがない。
【0033】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、原貝のセンタリングステップ以降の各加工処理のステップでは、貝柱の中心に対して諸動作がセットされているが、貝の位置が変化しないので最終ステップまで順調に加工処理させることが可能となる。且つ、加工精度をアップさせることができ、加工機としての加工効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホタテ貝加工機のセンタリング装置の、概略の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の着座用台座の凹形台座の正面図及び側面図である。
【図3】図1のセンタリング装置により台座に着座させた原貝を制御プレート上に移載し、該プレート上で方向規制左右位置規制、水平補正をなしついで、大きさの検出をするとともに原貝の中心位置を制御プレート上に設定する制御過程を、ステージ▲1▼よりステージ▲5▼にわたり段階的に表示した図面である。
【図4】図3のステージ▲1▼及び▲2▼のIV−IV視図である。
【図5】図1のセンタリング装置により位置規制姿勢制御を終了した際の、原貝を台座に移載し制御プレート及び押しプレート及びV字形鋏プレートをそれぞれ旧位置に復帰させた状態を示す正面図及び側面図である。
【図6】従来のホタテ貝加工機におけるコンベヤクロスバー上に設けた、原貝の位置規制手段を示す正面図である。
【図7】先願のホタテ貝加工機における原貝の位置規制の状況を示す図で、
(A);側面図である。
(B);コンベヤのクロスバー上に設けた位置規制及び原貝の大きさ検出手段を示す平面図である。
【図8】コンベヤライン上にランダムに載置させた原貝の一般的態様を示す図で、
(A);平面図である。
(B);側面図である。
【符号の説明】
10 原貝
15 制御プレート
16a、16b、16c エアシリンダ
20 押しプレート
21、22 直立規制板
25 V字型鋏プレート
35 台座
37 凹形台座

Claims (5)

  1. ホタテ貝の原貝より生食用貝柱を分離するホタテ貝加工工程に必要な原貝のセンタリング装置において、
    原貝の着座用台座と、台座の下部より原貝を載置上昇して制御空間で位置規制及び姿勢制御する制御プレートと、方向制御用の前後進可能の押しプレートと、該押しプレートとの間に原貝を挟んで前進するV字形鋏プレートと、V字型鋏プレートの移動量による原貝の大きさ検出部と、該検出値により原貝の中心位置を流れ方向の所定位置に設定する中心位置設定部とより、構成したことを特徴としたホタテ貝加工機のセンタリング装置。
  2. 前記押しプレートとV字形鋏プレートの上縁に、原貝の跳ね上がり防止用突出板を設けた、請求項1記載のホタテ貝加工機のセンタリング装置。
  3. 前記台座は、ホタテ貝下側貝殻の表面形状に相似の傾斜接触凹面を持ち、楕円リング状弾性部材よりなる凹形台座で構成された、請求項1記載のホタテ貝加工機のセンタリング装置。
  4. 前記大きさ検出部は、V字型鋏プレートのアクチュエータに移動量検出のカウンタを設ける構成とした、請求項1記載のホタテ貝加工機のセンタリング装置。
  5. 前記中心位置設定部は押しプレートのアクチュエータに前記流れ方向の所定位置に対する位置検出のカウンタを設ける構成とした、請求項1記載のホタテ貝加工機のセンタリング装置。
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