JP3549004B2 - 母子確認バンドの止着具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、出生児の取り違えミスを防止するために用いられる母子確認バンドの止着具に関する。
【0002】
【従来技術】
図5に示すように、出生児の取り違えミスを防止するために用いられる母子確認バンド1は、母親の手首に巻装される母側バンド部2と、出生児の手首や足首に巻装される子側バンド部3と、が薄肉部4で切り離しが可能に一体形成されており、母親が産婦人科に出生のために入院したときに、母側バンド部2と子側バンド部3とが連結された状態のままで、図6に示すように、母親の手首に巻装される。
【0003】
この母側バンド部2と子側バンド部3には、同じ識別番号5,5が予め印刷されていると共に、母側バンド部2には母親の名前が記入される名前欄6が形成されており、また、子側バンド部3には、出生月日記入欄7と名前欄8が形成されている。
【0004】
そして、子供が生まれた時に、分娩室で上記子側バンド部3の出生月日記入欄7と名前欄8(予め決められている場合)に所定事項を記入した後、上記母側バンド部2から子側バンド部3を切り離し、直ちに、この切り離された子側バンド部3を出生児の手首或は足首に巻装し、退院時に該母側バンド部2と子側バンド部3を夫々鋏で切断することで、出生児の取り違えミスを防止するように構成されている。
【0005】
ところで、このような母子確認バンドの場合、母親および出生児の手首或は足首に巻装される母側バンド部2と子側バンド部3は、巻装後、簡単に取り外すことができるのでは、後発的な取り違えミスを招く虞れがあることから、該母側バンド部2と子側バンド部3の止着具は、巻装後に容易に連結解除できないように構成されていることが重要である。
【0006】
このため、従来の上記止着具は、図7と図8に示すように、各バンド部の一端部に位置調節移動が可能に取り付けられた受具10と、上記バンド部の他端部に固着される圧入具20と、を金属材でプレス成形し、上記圧入具20の係止片部21を上記受具10の切り起こし片部11と係合させることで、連結後は両者を係止解除できないように構成しているのが現状である。
【0007】
【従来技術の課題】
しかしながら、上記従来の止着具にあっては、受具10と圧入具20が金属材でプレス成形されて形成されているため、圧入具20の係止片部21を外周方向に突設させることが製造技術的に不可能であるため、結局、該係止片部21の先端部を圧入具20の内周方向に折曲形成する以外に方法がなく、その結果、該係止片部21を係止する受具10側の構成としては、断面逆凹状に形成された受具本体12の平面部13に、断面L字状切り起こし片部11を少なくても2片切り起こし形成しなければならず、製造コストが非常に嵩む、という問題を有していた。
【0008】
また、上記のように構成された従来の止着具にあっては、図8からも明らかなように、連結時に、圧入具20の係止片部21で上記受具10の切り起こし片部11を受具内側に後退させながら圧入しなければならないため、強力な圧入力が必要となり、連結操作が所謂硬くて、扱いにくい、という問題を有していた。
【0009】
加えて、母子確認バンド1は、入院後、母親の手首に巻装されたままの状態で使用されるが、上記従来の止着具にあっては、金属材で形成されているため、肌触り感が冷たく、巻装感が非常に悪く不評であると共に、金属アレルギー体質の母親には用いることができないことから、これらの問題を改善した止着具の出現が強く要望されていた。
【0010】
この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、従来の止着具よりも軽い操作力で受具と圧入具とを容易に連結することができ、連結後は容易に連結状態を解除できないことは勿論、構成が簡易で製造コストも大幅に低減することができると共に、巻装感も良好な母子確認バンドの止着具を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明にあっては、母親の手首に巻装される母側バンド部と、出生児の手首や足首に巻装される子側バンド部と、が切り離し自在に一体形成されてなる母子確認バンドの上記母側バンド部と子側バンド部の両端部を連結解除不能に連結する止着具を、合成樹脂材で形成された受具と圧入具とで構成し、該受具の断面略凹状に形成された受具本体の内壁に係止溝を形成すると共に、上記圧入具の弾片の外周部に、上記受具本体の係止溝と係合するフック状の係止突起を膨出形成したことを特徴とするものである。
【0012】
【実施例】
以下、添付図面に示す一実施例に基づき、この発明を詳細に説明する。尚、この実施例において、母子確認バンド自体の構成は、上記従来例の欄で説明した母子確認バンド1と同一であるため、図面には、図5と図6で用いた符号と同一の符号を付して、その詳細な説明をここでは省略する。
【0013】
図1乃至図4に示すように、この実施例に係る母子確認バンド1の止着具は、各バンド部の一端部に位置調節移動が可能に取り付けられた受具30と、上記バンド部の他端部に固着される圧入具40と、で構成されており、これら各受具30と圧入具40とは、塩化ビニールやポリエチレンまたはポリカーボネイト等の公知の耐久性に優れた合成樹脂材で射出成形により形成されている。
【0014】
受具30は、断面略逆凹状に形成された受具本体31と、この受具本体31の平面部32に開設された2条のバンド挿通孔33,33と、受具本体31の周壁面34に切り欠き形成されたバンド係止開口部35,35と、上記平面部32からバンド係止開口部35,35の下方に向かって突設されたバンド止着突起36と、上記周壁部34の内壁側下端部に断面略レ字状に形成された係止溝37と、から構成されている。
【0015】
尚、この発明にあっては、上記バンド止着突起36に代えて、上記バンド係止開口部35,35の上端部35a,35aを下方に延ばし、この上端部35a,35aでバンド部2,3の重合部を挟着して、バンドが緩まないように構成することもできる。
【0016】
また、上記圧入具40は、円板状の本体41と、この本体41の周縁部から上方に延設された4本の弾片42と、この弾片42の先端部外周方向に膨出形成された係止突起43と、上記本体の中心部に突設された断面凹状の嵌合環部44と、この嵌合環部44に圧入される断面T字状の係止体45と、から構成されており、上記各係止突起43は、上記受具30の係止溝37と密に係合する形状に形成されている。
【0017】
このように構成された止着具を母子確認バンド1の例えば子側バンド部3に固着する場合には、図1乃至図3に示すように、子側バンド部3の切断側端部側に開設された穴9に圧入具40の嵌合環部44を嵌め込み、断面T字状の係止体45でこの嵌合状態を固定化する。勿論、この発明にあっては、図2に示すように、リング体の内側に爪片が複数個突設された係止体45’でカシメ止めし、或は、接着剤で直接圧入具40および上記受具30をバンドの所定位置に固着してもよい。
【0018】
一方、子側バンド部3の自由端部側は、上記受具本体31の平面部32に開設された2条のバンド挿通孔33,33に位置調節が可能なようにスライド自在に挿通される。
【0019】
勿論、この受具30と圧入具40の子側バンド部3への取り付け位置は逆であっても構わない。また、母側バンド部2にも上記受具30と圧入具40は同様に取り付けられる。
【0020】
この状態から、切断された子側バンド部3を出生児の手首或は足首に抜け落ちないように、受具30を移動させて手首や足首の太さに合わせて調整して巻装した後、上記受具30と圧入具40とを連結する。
【0021】
このとき、上記圧入具40の各弾片42は、各係止突起43が上記受具30の周壁部32の内壁によって本体41の内側方向へ押圧され、この後、弾性力によって復動して、各係止突起43が上記受具30の係止溝37と密に係合し、引き離し方向(図3矢印方向)に力が作用しても、この係合状態が解除されないように連結される。
【0022】
また、上記受具30と圧入具40とを連結したときには、子側バンド部3の切断側端部側に開設された穴9に圧入具40の嵌合環部44を嵌め込まれ、かつ、上記受具30のバンド止着突起36がバンド部に食い込んで係合するため、バンドの抜き方向に対する止着具の移動も確実に阻止され、バンドを緩めることによる取り外しができないように配慮されている。
【0023】
それ故、この実施例に係る止着具にあっては、合成樹脂材で止着具の受具30と圧入具40を形成したので、圧入具40の係止突起43を弾片42の外側に膨出形成することができ、その結果、受具30の係止溝37を周壁部34の内側下端部に膨出形成することができるので、平面部32に切り起こし片を形成するための切り欠きを形成したり、この切り起こし片を切り起こし折曲する工程を省略することができ、製造コストを大幅に簡略化できるため、廉価に提供できると共に、圧入具40の受具30への圧入圧力は、上記弾片42の弾性力により緩衝されるので、軽い操作力で両者を連結することができ、しかも、受具30と圧入具40は合成樹脂材で形成されているため、金属アレルギー体質の人にも使用することができ、また、肌触り感が冷たくなく、違和感を感じない、という効果が得られる。
【0024】
【発明の効果】
この発明に係る母子確認バンドの止着具は、以上説明したように構成されているので、従来の止着具よりも軽い操作力で受具と圧入具とを容易に連結することができ、連結後は容易に連結状態を解除できないことは勿論、構成が簡易で製造コストも大幅に低減することができると共に、止着具の受具と圧入具とを合成樹脂材で形成したため、肌触り感も冷たくなく、長期化に良好な巻装感を得ることができ、しかも、合成樹脂で形成されているため、金属アレルギー体質の母親にも装着することができる等、幾多の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る止着具の取り付け状態を示す斜視図である。
【図2】同止着具の受具と圧入具の連結前の状態を示す分解斜視図である。
【図3】同止着具の受具と圧入具とが連結された状態を示す説明図である。
【図4】(A)(B)は、止着具の受具と圧入具の構成を角度を代えて見た状態の断面図である。
【図5】母子確認バンドの全体の構成を示す斜視図である。
【図6】同母子確認バンドを手首に巻装した状態を示す説明図である。
【図7】従来の止着具の分解斜視図である。
【図8】従来の止着具の受具と圧入具とが連結された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 母子確認バンド
2 母側バンド部
3 子側バンド部
4 切断用薄肉部
30 受具
31 受具本体
34 周壁部
37 係止溝
40 圧入具
41 本体
42 弾片
43 係止突起
Claims (1)
- 母親の手首に巻装される母側バンド部と、出生児の手首や足首に巻装される子側バンド部と、が切り離し自在に一体形成されてなる母子確認バンドの上記母側バンド部と子側バンド部の両端部を連結解除不能に連結する止着具を、合成樹脂材で形成された受具と圧入具とで構成し、該受具の断面略凹状に形成された受具本体の内壁に係止溝を形成すると共に、上記圧入具の弾片の外周部に、上記受具本体の係止溝と係合するフック状の係止突起を膨出形成したことを特徴とする母子確認バンドの止着具。
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