JP3548502B2 - 回線時間差測定装置及び回線時間差測定装置用信号発生器 - Google Patents

回線時間差測定装置及び回線時間差測定装置用信号発生器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像と音声を同時に扱うテレビジョン信号の中継や放送・編集・コンピューターグラフィック等において問題となる、伝送された映像信号と音声信号の受信側の到着時間差を測定する測定装置及びこの測定に使用する信号発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばテレビジョンのように映像と音声を同時に扱う場合、いうまでもなく映像と音声のタイミングは一致していなくてはならない。ところが例えばテレビジョン信号の中継において、これらの映像信号と音声信号をそれぞれ衛星回線と地上回線等の異なる伝送路を用いて伝送したり、デジタル化した映像信号を圧縮処理して伝送する場合には受信側において映像信号と音声信号の到着時間差が生じ、送出側においてタイミングが一致していた映像と音声がずれる問題を生じた。そして、殆どの場合は音声に対し映像が遅れる現象となり、これは例えば自然界における落雷や花火等、映像に対し音声が遅れることしか知らない人間にとって極めて奇異な印象を与える結果となるので、その補正をすることが必要となった。
【0003】
以上の問題を解消するために、従来は人間が映像と音声をモニターし、視覚と聴覚により補正のための時間差を把握し、それに基づいて映像信号又は音声信号の遅延制御を行っていた。しかし、この方法は特別な機器を要しない反面、調整に熟練と勘を要する上に、即座に測定して具体的な数値データを得られず、更に人によって結果が区々になる問題があった。
【0004】
そのため、送出される映像信号及び音声信号にそれぞれ検出信号を挿入し、受信側においてこの信号を検出してそれぞれの到着時間差を測定する方法が提案されていた(例えば特開平5−236513号公報)。しかしながら、この方法は回線の送出端末に信号源、受信端末に測定装置を接続する必要があり、必ずセットで使用しなくてはならない他、何れも大がかりなものであり可搬性が悪く使い勝手に難があり、更に使用できるテレビジョン方式が限られる問題があった。
【0005】
一方、同じく到着時間差を電気的に測定する方法として、送出される映像信号及び音声信号に検出信号を直接挿入するのでなく、送出側において発生させた現実の映像及び音声による信号を受信側において検出する方法も提案されている。この方法は特開平5−219459号公報において公知であり、そこには「送信側にあっては、基準信号に同期して点滅走査を繰り返す複数個の発光点と、これら複数個の発光点のうち特定の発光点の点滅に同期して所定周波数の音声を繰り返し発生するスピーカとを有する映像・音声発生源を備え、当該発生源の点滅する発光点の映像と所定周波数の音声とを別に設けられた撮像装置により撮影、収音して伝送するとともに、受信側にあっては、伝送されてきた前記点滅する発光点の映像と、前記所定周波数の音声とから伝送系により生じた両者の時間的ずれを測定し、当該測定された時間的ずれを補正するよう受信音声系に設けられた音声遅延器の遅延量および/または受信映像系に設けられた映像遅延器の遅延量を設定することを特徴とする映像と音声の同期方法。」が開示されている。この公知発明においては、送出側において点滅走査を繰り返す複数個の発光点と特定の発光点において発生する音源を備えた装置を用意し、この映像をテレビジョンカメラにより撮影すると共に、音声をマイクにより収音してそれぞれ映像信号及び音声信号として送出し、受信側において上記音声を検出した時点で送出された映像信号を静止させると共にディスプレィ上に表示し、この静止画像上の発光点の位置と音声と一致した特定の発光点との位置の関係を視認することにより遅延量を測定することを特徴とする。
【0006】
同じく、送出される映像信号及び音声信号に検出信号を直接挿入するのでなく、送出側において発生させた現実の映像及び音声による信号を受信側において検出する方法は特開平10−285483号公報においても公知である。ここでは、送出側において発光等による輝度の変化と音声の発生を同時に行う装置を用意し、この映像をテレビジョンカメラにより撮影すると共に、音声をマイクにより収音してそれぞれ映像信号及び音声信号として送出し、受信側において上記映像信号をディスプレィ上に映像として表示すると共に、音声信号をスピーカーから再生し、これらの輝度の変化及び音声を検出してその時点でパルス信号を発生させ、その時間差から遅延量を測定することを特徴とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来技術のうち、特開平5−219459号公報において公知の発明は遅延量の測定単位が特定された発光点同士の間隔により決定する関係上、きめ細かい測定結果が得られない問題があった。又、測定はあくまでもディスプレィ上の静止画像の発光点の位置と音声と一致した特定の発光点との位置の関係の人間による視認により実行されるので、映像信号又は音声信号の遅延制御の自動化のために測定結果をデータとして外部に出力することができない問題があった。
【0008】
一方、特開平10−285483号公報において公知の発明においては上記の問題点は解消されているものの、ディスプレィ上における輝度の変化を正確に且つ容易に検出するという課題の認識がなく、そのための手段の開示もなかった。そのため、現実には受信側においては検出部分と測定・表示部分が一体の測定装置本体をディスプレィに接近させ、送出側においては輝度の変化が生じる部分を正確に画面の中央に位置するように撮影する必要が有り、実用性に問題があった。
【0009】
又、以上の2つの公知発明に共通する問題として、測定装置と対をなす専用の映像・音声発生源(前者の発明においては点滅走査を繰り返す複数個の発光点と特定の発光点において発生する音源を備えた装置、後者においては発光装置を備えたカチンコ又はその類似品。)が必ず必要な問題、及び音声信号がライン信号のみの場合や、スピーカーからの再生音声が使用出来ない状況の場合に対応出来ない問題が存した。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は以上の従来技術の問題点を解消することを目的として創作されたものであり、伝送された映像信号と音声信号の受信側の到着時間差を測定する回線時間差測定装置とこの測定装置に最適な信号発生器に関する発明からなる。
【0011】
即ち、この発明の回線時間差測定装置は、回線の送出側において同期して発生した映像と音声の変化を受信側に到着した映像と音声から検出する測定装置において、受信側のディスプレィ上に表示された映像の輝度変化をディスプレィ及び測定装置本体から分離した手持ち可能なプローブの検出部により検出すると共に、受信側の音声信号の音量変化を検出することにより、回線上を伝送される音声信号と映像信号の相互の到着時間差及び前後関係を測定し、プローブに映像の輝度変化を検出したことを知らせる表示部と、測定開始スイッチを設けたことを特徴とすることを特徴とする。尚、ここでは、音声信号の音量変化を検出する手段を複数系統設けることにより、複数の異なる回線を介して送信された音声信号相互の到着時間差及び前後関係、及びこれらと映像信号の到着時間差及び前後関係を測定することを可能とする発明も開示する。
【0012】
又、この発明の信号発生器は、回線の送出側において同期して発生した映像と音声の変化を受信側において到着した映像と音声から検出する測定装置のために、送信側において発光と音声を同期して発生させる信号発生器において、音声を電気信号として外部に出力する手段を備えると共に発光面の周囲にテレビジョンカメラの絞り設定のための明度の高い色彩からなるマーカーを設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の回線時間差測定装置及び信号発生器を使用して回線上を伝送される音声信号と映像信号の相互の到着時間差及び前後関係を測定するシステムの全体を示す図である。この図をもってこの発明の概要を先ず説明することとする。
【0014】
この発明の回線時間差測定装置においては、回線上を伝送された映像信号に関し、受信側のディスプレィ上Dに現実に表示された受信映像Pを測定対象とし、その映像中の輝度の変化を検出する。同じく、音声信号に関しては再生された音声又は回線上の電気信号を測定対象とし、音量の変化を検出する。
【0015】
図1において、図中符号60は送出側における信号(映像及び音声)発生源となるこの発明の信号発生器である。この信号発生器60は発光部68が発光すると共に同時に発信音等の音声を外部に発音又は電気信号として出力する機能を有する。送出側においては上記信号発生器60を被写体としてテレビジョンカメラCにより撮影して映像信号を映像回線VLに出力し、伝送路Nを介して受信側に送出し、同時に信号発生器60から発せられた音声を音声信号として音声回線ALに出力し、伝送経路Nを介して受信側に送出する。
【0016】
同じく、図中符号Tはこの発明の回線時間差測定装置である。この測定装置には測定装置本体1とは分離した手持ち可能なプローブ50が信号ケーブル51を介して接続され、プローブ50の先端の検出窓を受信側のディスプレィ上Dに表示された前記被写体(信号発生器60)の受信映像Pの発光箇所に密着させることにより発光の有無による輝度の変化を検出して電気信号として測定装置本体1に出力する機能を有する。同じく、音声信号に関しては、スピーカーSから再生された音声をマイクMを介して入力するか、又は音声回線AL上の電気信号をラインL上から直接入力することにより音量の変化を検出する機能を有する。そして、映像及び音声の各変化の検出時点を比較することにより回線上を伝送される音声信号と映像信号の相互の到着時間差及び前後関係を測定し、これを表示部に表示し、又は表示と共にデータとして外部に出力する機能を有する。
【0017】
以下、各装置の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図2はこの発明の回線時間差測定装置Tの外観、図3は電気回路を示す図である。この測定装置Tは電源(電池)2及び測定回路を内蔵し外部に主要な操作部及び表示部を設け、更にデータ等の出力のための外部接続端子15を備えた装置本体1と、この装置本体1と分離して構成され信号ケーブル51を介して装置本体に接続されるプローブ50から構成される。
【0018】
測定装置本体1はプローブ50の信号ケーブル51が接続される電気信号(以下、便宜上「明暗信号V」と称す。)の映像入力端子20と音声信号の音声入力端子を有するが、ここでは同時に2系統の音声回線に接続されるように音声信号A1の音声入力端子30と音声信号A2の音声入力端子40の2系統を備え、それぞれの音声回線を通じて送出される音声の音量変化を検出可能としている。現実のテレビジョンの放送の運用においては音声信号は本線の他に、回線事故等に備え別系統の予備回線を通じて送出しているが、この発明の測定装置によれば予備回線の音声信号の映像信号に対する遅延も常に測定できるので急に音声回線が切り替わった際にも直ちに対応できる利点を得られる。又、音声回線同士の音声信号の遅延も測定することができるので、測定装置を映像以外の多用途に使用することが可能となる。
【0019】
映像入力端子20から入力された明暗信号Vは直流アンプ21により信号レベルを整えられた後、ゲイン可変アンプ23により検出感度が調整される。図中符号22はこの場合に測定者により感度を調整するためのボリュームである。検出感度を調整された明暗信号は複数個のLEDの点灯量により検出された明暗の程度を表示するビデオ明暗インジケータ11を駆動すると共に、直流電圧検出アンプ25により予め設定したしきい値を横切った際に中央演算回路用信号に変化して中央演算回路3に送られる。図中符号24はこの場合に測定者によりしきい値を調整するためのボリュームである。この発明においては、しきい値以上のレベルのものが輝度が「明」状態にあるものと判断されるが、上記したように中央演算回路用信号はしきい値を横切った際に発生するので、検出対象は暗から明の他に明から暗の場合にも及び、これによりこの発明に特有のプローブの作用も相まって後記するように、専用の信号発生器に限らず幅広い信号源に対応可能となる。尚、輝度が「明」状態の間はそれを知らせるためのビデオ「明」検出インジケータ26が点灯される。
【0020】
音声入力端子30は再生音声を収音するためのマイクM又は音声回線のラインを接続可能で、これらの場合の入力レベル差を調整するためにレベルスイッチ31が設けられる。入力された音声信号A1は音声アンプ32により信号レベルを整えられた後、バンドパスフィルタ33により不要帯域が削減される。不要帯域が削減された音声信号は音声信号検出アンプ35により予め設定したしきい値を越えた際に中央演算回路用信号に変化して中央演算回路3に送られる。図中符号34はこの場合に測定者によりしきい値を調整するためのボリュームである。又、この場合、音声信号を検出した音声検出インジケータ36が点灯される。尚、音声信号は音声回路選択スイッチ14により選択することにより音声アンプ12により信号レベルを増幅されてスピーカー13により再生され、これにより検出した音声が意図したものであるか測定者により検聴することが可能となる。
【0021】
音声入力端子30は再生音声を収音するためのマイクM又は音声回線のラインを接続可能で、これらの場合の入力レベル差を調整するためにレベルスイッチ41が設けられる。入力された音声信号A2は音声アンプ42により信号レベルを整えられた後、バンドパスフィルタ43により不要帯域が削減される。不要帯域が削減された音声信号は音声信号検出アンプ45により予め設定したしきい値を越えた際に中央演算回路用信号に変化して中央演算回路3に送られる。図中符号44はこの場合に測定者によりしきい値を調整するためのボリュームである。又、この場合、音声信号を検出した音声検出インジケータ46が点灯される。尚、音声信号は音声回路選択スイッチ14により選択することにより音声アンプ12により信号レベルを増幅されてスピーカー13により再生され、これにより検出した音声が意図したものであるか測定者により検聴することが可能となる。
【0022】
中央演算回路3は以上の明暗検出回路及び音声検出回路から発せられた信号を比較、判断し各信号間の到着時間の時間差、前後関係(到着順)を測定し、その結果を可視情報として表示部から表示したり、データとして外部に出力する。測定結果中、各信号間の到着時間の時間差は測定値表示部4Aにより、同じく各信号の前後関係はデータ表示インジケータ5により表示される。表示対象となる各信号の選択はデータ選択スイッチ7により順送りに選択でき、その際に現在選択している各信号の種類がデータ表示インジケータ5により表示される。又、表示単位は表示単位選択スイッチ8により時間(ミリセカンド)単位及びフレーム単位の2種が選択でき、その際に現在選択している表示単位が表示単位インジケータ4Bにより表示される。尚、図中符号10は前記した各信号の感度やしきい値を予め設定した標準値になるように自動設定するためのプリセットスイッチ、同じく9はこれらを測定者により設定可能とするためのマニュアルスイッチである。
【0023】
以上の測定装置本体1に接続されるプローブ50は測定者において手持ち可能な棒状の本体52Aの先端に、受信側のディスプレィ上Dに密着させることにより輝度の変化を検出するための検出窓52Bを配した構成よりなる。この検出窓52Bから入った光はレンズにより光電変換部53に導かれ、前記した電気信号(明暗信号V)に変換される。この実施例においては光電変換部53の検出素子としてシリコンフォトダイオードを採用することにより、高輝度画面の連続測定を行う際の測定誤差や、画面輝度の違いによる測定値のばらつきを減少させている。このプローブ50には映像の輝度変化を検出したことを知らせるビデオ「明」検出インジケータ55と、測定の開始を指示する測定開始スイッチ54が設けられる。尚、測定開始スイッチは測定装置本体1にも設けられる(図中符号6)。
【0024】
以上の構成からなるこの発明の回線時間差測定装置Tの作用を図4及び5のフローチャートを参照しながら以下説明する。
▲1▼測定開始
各入力端子への接続と各信号の感度やしきい値を標準設定のものとするか、手動設定するかを選択後、計測装置本体かプローブの測定開始スイッチを押すと、信号待ち状態(1st信号待ち)となる(手順S1〜S4)。
▲2▼測定結果の表示1
信号検出と同時に時間差カウント動作を開始する。始めの(1st)信号を検出すると同時に、データ表示インジケータの1st列で該当する信号の表示が点灯する。次の(2nd)信号を検出すると同時に、データー表示インジケータの2nd列で該当する信号の表示が点灯し、1stと2nd間の時間差を数値で表示する(手順S5〜S11)。この状態でも時間差カウント動作は継続されている。最後の(3rd)信号が検出されると同時に2ndと3rd間の時間差が内部に保存され、時間差カウント動作が終了する(手順S15〜S20)。
▲3▼測定結果の表示2
1stと2nd間、2ndと3rd間とも6秒未満の時間を計測したとき、データ選択スイッチを押すたびに1st2nd間→2nd3rd間→1st3rd間→1st2nd間→(以下繰り返し)のように順次数値表示データーを切り替えて表示する(手順S21〜S22)。
▲4▼測定結果の表示3
測定された時間差が6秒を超えた場合はタイムオーバーとして認識し測定を終了する。この場合データーも表示しない(手順S9〜手順13、手順S17〜手順20)。
▲5▼再度測定を開始する
計測終了後または測定中に測定開始スイッチを押すと信号待ち状態(1st信号待ち)に戻る(手順S7、手順S15、手順S27)。
【0025】
次にこの発明の信号発生器の具体的実施例を説明する。図6及び図7はこの信号発生器60の外観を示す図である。この信号発生器60は三脚等により支持するための螺子穴78を底面に設けた箱状の本体75の正面に高光度白色LED等からなる発光面68を配すると共に内部に電源(電池)61及び音声発生装置を内蔵した構成よりなる。
【0026】
この信号発生器60においては、音声は可聴音として発音できると共に出力端子74から電気信号として外部に出力することもできる。音声の発音と発光面の発光は同時に行われ、受信側によりこれらのずれを検出することにより、音声信号と映像信号のずれを検出することになる。前記した従来技術においては送出側においてはマイクにより音声を収音していたが、周囲が騒がしい現場の場合には検出すべき信号以外のノイズを拾うおそれがあったが、この発明の信号発生器によれば音声を電気信号としてそのまま音声回線に伝送できるのでこのような問題が解消される。又、この信号発生器を音声をマイクを介さずラインから直接入力できる前記の測定装置と組み合わせて使用すればより確実な音声信号の検出が可能となる。
【0027】
一方、この発明の信号発生器60においては晴天時や高照度のライトを配したスタジオ等における外光の反射等により受信側において発光面が発光したと誤認したり、輝度の変化が認識し難くなる事態を防止するために、先ず発光面68を信号発生器正面に対し傾斜させている(図7参照)。次に、発光面の四周に横方向の遮光を行うフード77、77及び縦方向の遮光を行う76、76を設け、これらの各フードを任意角度に傾斜可能な構成とすることにより外光の方向に応じた効果的な遮光を実現している。又、この信号発生器を被写体とした場合のテレビジョンカメラの最適な絞り設定を示唆するために発光面68の周囲に明度の高い色彩(ここでは白色)からなるマーカー79を設けている。この場合、受信側のディスプレィでマーカー79がかすかに見える程度までテレビジョンカメラの絞りを絞ることにより輝度変化を確実に検出することが可能となる。
【0028】
更に、この実施例においては発光面68に隣接して複数個(ここでは3個)のLEDよりなるカウントダウンインジケータ70を配し、このインジケータを発光面の発光の一定時間前に全点灯した後一つずつ順次消灯することによりカウントダウン表示を行い、測定タイミングを取りやすくしている。又、発光及び音声信号の発信を一定時間毎に繰り返して行うオートモードと、ワンショットボタンスイッチ64により自由に発信できるマニュアルモードをモード切り換えスイッチ65により選択可能としている。図8は以上の機能を実現するためのこの発明の信号発生器60の電気回路を示す図であり、図中符号62は基準クロック発生器、63は主発信用分周器、66はワンショット回路、67は定電流回路、69はカウントダウン用分周器、71はトーンオシレータ、72は出力トランス、73は音声の出力レベル切り換えスイッチを指す。又、図9は以上の作用のフローチャートであり、図中符号TC1、TC2、TC3はカウントダウンインジケータ70の各LEDを指す。
【0029】
【発明の効果】
以上の構成よりなるこの発明は次の特有の効果を奏する。
▲1▼この発明の回線時間差測定装置においては、ディスプレィに表示した映像の輝度を検出する検出部を測定装置本体やディスプレィと分離した手持ち可能なプローブに設けているので、輝度の変化が生じる部分の位置がディスプレィ上で変化しても、それに追従して捉えることが可能となる。その結果、検出部分と測定・表示部分が一体の測定装置本体をディスプレィに接近させた従来技術のように輝度の変化が生じる信号発生器を正確に画面の中央に位置するように撮影する必要がなく、又、必ずしも専用の信号発生器を必要とせず、例えば図10に示すようにマイクM1により収音した人間Hの音声と唇の動きを検出することにより映像信号と音声信号の到着時間差を検出することが可能となる。
▲2▼上記の場合、プローブには映像の輝度変化を検出したことを知らせるビデオ「明」検出インジケータと、測定の開始を指示する測定開始スイッチが設けられているので、輝度の変化が生じる部分を確認しながら臨機応変に測定作業を行うことが可能となる。
▲3▼音声は再生された音を介さずに音声回線のラインから直接入力できる構成とすることにより、周囲が騒がしい環境下においてもノイズにより誤検出を生じることなく確実な測定が可能となり、この場合、入力した音声信号をスピーカーにより再生可能としたことから、検出した音声が意図したものであるか測定者により検聴することも可能となる。
▲4▼同時に複数の音声回線に接続されるように音声検出回路を複数系統備えているので、本線の他に、回線事故等に備え別系統の予備回線を通じて送出している現実のテレビジョンの放送の運用に適合し、予備回線の音声信号の映像信号に対する遅延を測定することにより急に音声回線が切り替わった際にも直ちに対応できることができる。又、音声回線同士の音声信号の遅延も測定することができるので、測定装置を映像以外の多用途に使用することが可能となる。
▲5▼この発明の信号発生器においては、音声を電気信号として外部に出力することができるので、送出側が周囲が騒がしい現場の場合でも受信側において検出すべき信号以外のノイズを拾うおそれがない。
▲6▼発光面を信号発生器正面に対し傾斜させ、更に発光面の四周に任意角度に傾斜可能なフードを配しているので発光面への外光の写り込みが防止でき、晴天時や高照度のライトを配したスタジオ等において外光の反射等により受信側において発光面が発光したと誤認したり、輝度の変化が認識し難くなる事態が防止される。
▲7▼発光面の周囲に明度の高い色彩からなるマーカーを設けているので、信号発生器を被写体とした場合のテレビジョンカメラの最適な絞り設定が示唆でき、受信側において輝度変化を確実に検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の回線時間差測定装置及び信号発生器を使用したシステムの概念図。
【図2】この発明の回線時間差測定装置の正面図。
【図3】同上、電気回路のブロック図。
【図4】同上、作用を示すフローチャート。
【図5】同上、作用を示すフローチャート。
【図6】この発明の信号発生器の正面図。
【図7】同上、斜視図。
【図8】同上、電気回路のブロック図。
【図9】同上、作用を示すフローチャート。
【図10】この発明の回線時間差測定装置を使用したシステムの概念図。
【符号の説明】
T 回線時間差測定装置
1 測定装置本体
50 プローブ
60 信号発生器
68 発光面

Claims (11)

  1. 回線の送出側において同期して発生した映像と音声の変化を受信側に到着した映像と音声から検出する測定装置において、受信側のディスプレィ上に表示された映像の輝度変化をディスプレィ及び測定装置本体から分離した手持ち可能なプローブの検出部により検出すると共に、受信側の音声信号の音量変化を検出することにより、回線上を伝送される音声信号と映像信号の相互の到着時間差及び前後関係を測定する回線時間差測定装置において、プローブに映像の輝度変化を検出したことを知らせる表示部と、測定開始スイッチを設けたことを特徴とする回線時間差測定装置。
  2. 回線の送出側において同期して発生した映像と音声の変化を受信側に到着した映像と音声から検出する測定装置において、受信側のディスプレィ上に表示された映像の輝度変化をディスプレィ及び測定装置本体から分離した手持ち可能なプローブの検出部により検出すると共に、受信側の音声信号の音量変化を検出することにより、回線上を伝送される音声信号と映像信号の相互の到着時間差及び前後関係を測定する回線時間差測定装置において、音声信号の音量変化を検出する手段を複数系統設けることにより、複数の異なる回線を介して送信された音声信号相互の到着時間差及び前後関係、及びこれらと映像信号の到着時間差及び前後関係を測定することを可能とした回線時間差測定装置
  3. 映像の輝度の変化は明から暗、暗から明の何れの場合も検出可能とした請求項1又は2記載の回線時間差測定装置。
  4. 受信側の音声信号の音量変化を回線上の電気信号から直接検出する手段を備えた請求項1から3の何れかに記載の回線時間差測定装置。
  5. 受信側の音声信号の音量変化を受信側の再生音声を介して検出する手段を備えた請求項1から4の何れかに記載の回線時間差測定装置。
  6. 測定結果を測定装置の表示部により表示する手段を備えた請求項1から5の何れかに記載の回線時間差測定装置。
  7. 測定結果をデータとして外部に出力する手段を備えた請求項1から6の何れかに記載の回線時間差測定装置。
  8. 検出した音声信号をスピーカーにより再生する手段を備えた請求項1から7の何れかに記載の回線時間差測定装置。
  9. 回線の送出側において同期して発生した映像と音声の変化を受信側において到着した映像と音声から検出する測定装置のために、送信側において発光と音声を同期して発生させる信号発生器において、音声を電気信号として外部に出力する手段を備えると共に発光面の周囲にテレビジョンカメラの絞り設定のための明度の高い色彩からなるマーカーを設けたことを特徴とする信号発生器。
  10. 信号発生器正面に設けた発光面の四周に任意角度に傾斜可能なフードを設けた請求項9記載の信号発生器。
  11. 発光面を信号発生器正面に対し傾斜させた請求項9又は10記載の信号発生器。
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