JP2003037855A - 画像校正用データの計測装置及び計測方法 - Google Patents

画像校正用データの計測装置及び計測方法

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JP2003037855A
JP2003037855A JP2001225803A JP2001225803A JP2003037855A JP 2003037855 A JP2003037855 A JP 2003037855A JP 2001225803 A JP2001225803 A JP 2001225803A JP 2001225803 A JP2001225803 A JP 2001225803A JP 2003037855 A JP2003037855 A JP 2003037855A
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Hirotaka Iwano
博隆 岩野
Toru Oki
透 大木
Noriyuki Sato
徳行 佐藤
Ryota Kawachi
亮太 河内
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Clarion Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像処理コスト並びに周辺機器コストを削減し
得て、しかも、安定した画像校正用データを取得するこ
とができる画像校正用データの計測装置を提供する。 【解決手段】標準試料10に特定座標を有する複数の発
光可能な点pが同一平面上に配置され、発光点制御部3
5により複数の点pが独立して発光され、発光点制御部
35によって複数の点pを順次発光させて電子カメラ2
0(撮像部)で撮像され、その発光状態にあるときの各
点pの画像上での座標がデジタル処理部33で特定さ
れ、特定された画像上での各点pの座標と標準試料10
上での各点pの座標とを対応させて正常な画像に補正す
るための画像校正用データが制御部34で算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広角レンズを用い
た撮像部で撮像されたレンズ特性に起因する画像の歪み
を正常な画像に補正する際に用いる画像校正用データの
計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、広角レンズ(魚眼レンズを含
む)を用いて撮像されたレンズ特性に起因する歪み画像
を、ルックアップテーブルを用いてデジタル的に変換す
る手法やリアルタイムに変換する手法などによって補正
する歪み補正方法や装置が知られている(例えば、特開
2000−235645号公報、特開平5−17632
3号公報参照)。
【0003】このような歪み補正をする場合に使用され
る補正パラメータは、座標上の位置を特定するための複
数の点が平面上に配置された標準試料を撮像部で撮像し
て画像上での点の座標を求め、標準試料上での点座標と
を手動で対応させ各点毎に求めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、補正パラメータを求める主要プロセスを手動
で行っていたため、カメラ毎(レンズ毎)に歪み補正の
ためのパラメータやテーブルを作成することは困難で、
標準的なパラメータやテーブルを作成し、その標準的な
パラメータやテーブルを全てのカメラに適用しているこ
とから、カメラ個々の歪みのばらつきを吸収することは
できなかった。
【0005】なお、画像の歪みには上述したレンズ特性
に起因するものばかりでなく、例えば、標準試料の中心
と、広角レンズの光学中心と、撮像部に設けられたイメ
ージセンサーの画素中心とが一致しない状態で配置され
た場合にも発生する。
【0006】そこで、本願出願人は、レンズ毎に歪み補
正用の補正パラメータを求めることができる補正パラメ
ータの算出装置を既に提案している(特願2001−2
1613号)。
【0007】この補正パラメータの算出装置は、広角レ
ンズを有する撮像部と、この撮像部で撮像されると共に
座標上の位置を特定するための複数の点が異なるカラー
色で平面上に配置された標準試料と、撮像部で撮像した
画像上での点座標と標準試料上での点座標とを対応させ
てレンズ特性に起因する画像の歪みを解析して正常な画
像に補正・変換するための補正パラメータを算出する歪
み解析部とを備えている。
【0008】しかしながら、このような補正パラメータ
の算出装置は、標準試料に配置された異なるカラー色の
点を撮像して画像処理を行うため、その画像処理のため
の大容量メモリが必要となり、計算量(特にカラー解
析)も増加することと相俟って画像処理コストが高騰す
るという問題が生じていた。
【0009】また、色の再現性を確保するため標準試料
に対して均一な照明が必要となり、メンテナンスを含め
た周辺器材コストが高騰するという問題も生じていた。
【0010】さらに、画像には種々のノイズが重畳さ
れ、しかも自動処理で区別できる色数が実質的に制限さ
れることから、結果として標準試料に配置される点の数
には限界がある。例えば、広角カメラでは均一の明るさ
の試料を撮影したとしても、実際にはレンズ特性により
画像周縁部では像が暗くなり易く、色収差も発生し易い
ことから、色の再現性が悪くなり色の判定が困難にな
る。
【0011】本発明は、上記問題を解決するため、画像
処理コスト並びに周辺機器コストを削減し得て、しか
も、安定した画像校正用データを取得することができる
画像校正用データの計測装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1に記載の画像校正用データの計測装置は、
広角レンズを用いた撮像部で撮像されたレンズ特性に起
因する画像の歪みを正常な画像に補正する際に用いる画
像校正用データの計測装置であって、特定座標を有する
複数の発光可能な点が同一平面上に配置された標準試料
と、前記複数の点を独立して発光させる発光点制御部
と、該発光点制御部によって前記複数の点を順次発光さ
せて前記撮像部で撮像すると共にその発光状態にあると
きの各点の画像上での座標を特定する処理部と、特定さ
れた画像上での前記各点の座標と前記標準試料上での前
記各点の座標とを対応させて正常な画像に補正するため
の画像校正用データを算出する算出部とを備えているこ
とを要旨とする。
【0013】このような請求項1の記載によれば、標準
試料の各点の座標値が特定され、しかも、その各点の発
光制御と撮像部での撮像タイミング制御とを容易に同期
させることができ、撮像部で撮像された発光状態にある
点の撮像部上での座標値と、実際に発光された点の座標
値との対応付けを容易に行うことができる。
【0014】請求項2に記載の画像校正用データの計測
方法は、広角レンズを用いた撮像部で撮像されたレンズ
特性に起因する画像の歪みを画像補正部によって正常な
画像に補正する際に用いられる補正パラメータの算出方
法であって、標準試料の同一平面上に配置された特定座
標を有する複数の点が独立して順次発光され、前記複数
の点が独立して発光される毎に前記標準試料が撮像部に
よって撮像され、前記撮像部で撮像された発光状態にあ
るときの各点の画像上での座標が処理部で二値化された
座標値によって特定され、特定された画像上での各点の
座標値と予め記憶された前記標準試料上での前記各点の
座標値とが算出部で対応付けされて正常な画像に補正す
るための画像校正用データが算出されることを要旨とす
る。
【0015】このような請求項2の記載によれば、標準
試料全体に対して点が発光することから、あたかも白黒
撮影と同様の画像解析、即ち、単純な二値化で済み、容
易・迅速・安価に画像校正用データを算出することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の画像校正用データ
の計測装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】(実施の形態1)図1乃至図4は本発明の
画像校正用データの計測装置の実施の形態1を示す。図
1において、10は標準試料、20は電子カメラ、30
は電子カメラ20で撮像された画像を表示するモニタ3
1を有すると共に電子カメラ20で撮像された画像を解
析する画像処理装置である。
【0018】標準試料10には、座標上の位置を特定す
るための複数の点pが同一平面上に精密に配置されてい
る。この複数の点pは、基本的には正方格子状に配置し
たものである。また、この複数の点pは、独立して発光
可能となっている。ある点pが発光しているとき(図で
は斜線で示す)、それ以外の点pは消灯されて実質的に
は標準試料10の背景と同色状態となっている。従っ
て、点pの発光色が何色であれ、背景色との関係から白
黒画像と実質的に同様の二色である。また、標準試料1
0は画像処理装置30とケーブル11を介して接続され
ており、点pの点等位置制御信号等が入出力される。
【0019】電子カメラ20は、広角レンズを含む結像
光学系と受像素子(イメージセンサー)とが内蔵され、
外部には各種設定用のスイッチやシャッターボタン等が
設けられている。また、電子カメラ20は、ケーブル2
1を介して画像処理装置30と接続されており、イメー
ジセンサーからのカメラ映像信号等が出力されると共
に、画像処理装置30で求められた画像校正用データが
入力される。この画像校正用データは、電子カメラ20
内のメモリ等の記憶装置に記憶され、データメモリ後の
カメラ映像信号が歪補正された状態で出力可能となって
いる。
【0020】画像処理装置30は、電子カメラ20から
出力されたカメラ映像信号が入力される画像入力部32
と、画像入力部32に入力されたカメラ映像信号をデジ
タル信号に変換するデジタル処理部33と、デジタル信
号に変換されたカメラ映像信号が入力される制御部34
と、制御部34からの指令信号に基づいて点pの発光部
位を制御する発光点制御部35と、標準試料10の各点
p毎の座標値を記憶した実空間座標記憶部36と、制御
部34からの出力信号等を外部機器に出力するインター
フェースやUSB端末等のデータ出力部37とを備えて
いる。
【0021】このような構成においては、点pを一個ず
つ逐次発光させ、その発光毎に標準試料10の全体を撮
像し簡単な白黒画像処理、例えば二値化処理(明るい領
域と暗い領域の分離)などにより、各点pの画像上での
座標値を計測する。
【0022】その一方、標準試料10の点pの発光は画
像処理装置30から指定することができるので、あらか
じめ標準試料10の位置や各点pの実空間内での座標値
を実空間座標記憶部36に記憶させておくことで、電子
カメラ20からの撮像による座標値と実空間上の座標値
との対応を取ることができる。
【0023】これを時間順に異なる点pに対して繰り返
すことで、全ての点pについて対応付けすることができ
る。この対応付けされた座標値を組として外部へ出力す
ることも可能である。
【0024】なお、効率良くデータを取得するには、点
pの発光のタイミングを電子カメラ20の同期信号に同
期させることが望ましい。そうすることで1フレーム毎
に1つの点pのデータが取得できる。
【0025】次に、制御部33の具体的な作業ルーチン
を図3に基づいて説明する。
【0026】先ず、予め実空間座標記憶部36に記憶さ
れた標準試料10の各点p毎の座標値との標準試料10
の各点pとを関連付けした状態で、その各点pに対して
番号付けを行う(ステップS1)。
【0027】次に、発光点制御部35に発光の実行命令
が出力され(ステップS2)ると、発光点制御部35が
番号付けされた順に各点pを発光させると同時に電子カ
メラ20によって点pの発光に同期して標準試料10が
撮像される。
【0028】この撮像されたデータは、画像入力部32
を経由してデジタル処理部33にて画像処理されて座標
値が求められ(ステップS3)る。
【0029】算出された撮像データの座標値は制御部3
4に出力され(ステップS4)、一旦内部メモリ(図示
せず)に記憶されると共に(ステップS5)、実空間座
標記憶部36に記憶された座標値、即ち、撮像データの
基となった発光点pとその発光点pに対応して番号付け
された座標値が対応するように制御部34に出力される
(ステップS6)。
【0030】これら、撮像データから求められた座標値
と実空間座標記憶部36に記憶された座標値とは、互い
に関連付けされた状態でデータ出力部37から外部出力
されるように指示され(ステップS7)、その出力によ
って全ての点pに対して撮像されたか否かが番号付けに
基づいて判断され(ステップS8)、全ての点pに対す
る撮像が完了していない場合(No)には次の点pを発
光させるべく、番号付けされたカウント値が1つ繰り上
げられ(ステップS9)て再び他の点pに対して上述し
たルーチンが繰り返され、全ての点pに対する撮像が完
了した場合(Yes)には作業を終了する。
【0031】尚、ステップS7では、関連付けされた各
座標値を外部出力し、この出力先で補正用データの算出
等を行う構成としているが、制御部34にて関連付けさ
れた座標値に基づいて補正用データを算出し、その算出
結果を外部出力することも可能である。
【0032】次に、ステップS3のデジタル処理ルーチ
ンにおけるデジタル処理部33での詳細な処理ルーチン
を図4に基づいて説明する。
【0033】デジタル処理部33では、画像処理を指示
する信号を受信したらば(ステップS31)、まず最初
に二値化処理を行って輝点を抽出(ステップS32)す
る。その後、輝点の固まりを判定するクラスター処理を
行う(ステップS33)。そして、クラスターが1個で
ある(Yes)と判断されれば(ステップS34)、そ
の重心位置を計算してその座標値を出力し(ステップS
35)、クラスターが複数個である(No)と判断され
ればエラー(ステップS36)であるとして処理を中断
する。
【0034】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2を図5乃至図7に基づいて説明する。上記実施の形
態1では、標準試料10を専用ものもので開示したが、
近年のパソコンモニタのフラット化並びに液晶モニタの
普及していることから、一般に普及しているパーソナル
コンピュータ41とフラット画面のモニタ42(図示例
では液晶モニタ)との組み台わせにより実現したもので
ある。
【0035】電子カメラ20からパーソナルコンピュー
タ(以下、単に『パソコン』と称する。)41ヘ動画を
送る手法としては、NTSC信号によるビデオキャプチ
ャーボード等が普及しており一般的になってきている。
さらに、最近では、IEEE1394やUSBを用いた
デジタル装置(配線)も普及しているため、パソコン4
1と電子カメラ20とを接続する配線43の配線関係は
容易に実現することができる。
【0036】図5では、パソコン41を用いて液晶モニ
タ上に点を順番に表示し、同時に電子カメラ20で撮影
した映像をパソコン41に戻すことでパソコン41内で
全ての処理を行い対応付けする。
【0037】尚、電子カメラ20の設置場所は、電子カ
メラ20についているレンズの歪み補正を目的とした場
合、電子カメラ20をモニタ42の真正面に設置する必
要がある。
【0038】すなわち、上記実施の形態1では、専用の
標準試料10を用いているので、電子カメラ20の設置
場所も十分に設計されており、場合によっては専用の治
具等を用意することもできるが、パソコン41とモニタ
42とを用いた場合には、治具を用いない何らかの補助
システムを用いる必要も生じる。
【0039】そこで、実施の形態2では、図6(A)に
示すように、電子カメラ20を設置するときに、モニタ
42上に点pを表示(図示例では計測用とは別の光軸調
整用に点Pを配置したものを開示)し、電子カメラ20
でモニタ42を撮影した後、モニタ42の表示状態を切
り換えて電子カメラ20で撮影した映像を格子状の補助
線44と同時に表示する。
【0040】この表示状態が、図6(B)に示すよう
に、補助線44と各点pとが略一致した状態で表示され
ればモニタ42と電子カメラ20の相対関係が正常であ
ると判断し、図6(C)に示すように、補助線44から
各点pがズレて表示されればモニタ42に対して電子カ
メラ20が上下若しくは左右にずれていると判断し、図
6(D)に示すように、補助線44と縦横に直線状に配
置された点pとは一致しているものの他の点pが歪んで
表示されれば電子カメラ20が傾いて設置されているな
どを判断することができる。
【0041】尚、相対位置を確認するために電子カメラ
20でモニタ42を撮影した後のモニタ42に小ウイン
ドウ45を合成表示し、モニタ42に撮影後の映像を表
示すると共に小ウインドウ45に撮影時のモニタ42の
表示画像を表示して、各画像を相互に見ながら電子カメ
ラ20位置の調整を行うことも可能である。
【0042】また、このような小ウインドウ45を用い
た場合、リアルタイムで電子カメラ20を動かして小ウ
インドウ45に表示されている画像を参照しつつ撮影状
態の画像が一致するように電子カメラ20を移動させる
ことも可能である。また、モニタ42の表示状態と小ウ
インドウ45の表示状態とを逆の関係とすることも可能
であるし、小ウインドウ45の表示位置をモニタ42の
表示範囲内で任意に移動させることも可能である。さら
に、これら撮影用の画像表示と実際に撮影した画像表示
とを切り換えて表示することも可能である。
【0043】このようなパソコン41で画像校正用デー
タを求める場合、モニタ42に表示する各点pに対して
番号付けを行い(ステップS10)、その各点pと番号
付けした各点pとを関連付けした状態でモニタ42に表
示する各点pの座標値を算出する(ステップS11)。
【0044】次に、モニタ42に点pが表示され(ステ
ップS12)ると同時に電子カメラ20によって点pの
表示に同期してモニタ42が撮像される。
【0045】この撮像されたデータは電子カメラ20か
らパソコン41へと入力されて二値化処理を行って輝点
が抽出(ステップS13)される。その後、輝点の固ま
りを判定するクラスター処理を行う(ステップS1
4)。そして、クラスターが1個である(Yes)と判
断されれば(ステップS15)、その重心位置を計算し
てその座標値を出力し(ステップS16)、クラスター
が複数個である(No)と判断されればエラー(ステッ
プS17)であるとして処理を中断する。
【0046】出力された座標値は、ステップS11で求
められた座標値と関連付けされた状態で内部メモリ(図
示せず)に記憶され(ステップS18)、全ての点pに
対して撮像されたか否かが番号付けに基づいて判断され
(ステップS19)、全ての点pに対する撮像が完了し
ていない場合(No)には次の点pを発光させるべく、
番号付けされたカウント値が1つ繰り上げられ(ステッ
プS20)て再び他の点pに対して上述したルーチンが
繰り返され、全ての点pに対する撮像が完了した場合
(Yes)には作業を終了する。
【0047】尚、ステップS18では、関連付けされた
各座標値を内部メモリに記憶しているが、この記憶毎に
補正用データの算出等を行っても良いし、全ての点pの
撮像並びに座標値算出を算出した後に補正用データを算
出しても良い。また、外部出力によって点p毎、或いは
全ての点pを一括して算出することも可能である。
【0048】(応用例)図8は本発明の画像校正用デー
タの応用例を示し、電子カメラとして車体50の前後に
搭載される車載カメラ51,52に適用したものであ
る。
【0049】このような車載カメラ51,52に適用し
た場合、車載カメラ51,52のキャリブレーションヘ
の応用として考えられる。ここでいう車載カメラ51,
52のキャリブレーションとは、車体50に設置された
車載カメラ51,52の正確な位置を求めることであ
る。
【0050】即ち、視界確保等のために画像処理を用い
て高度な安全サービスを提供する場合に、計測精度を上
げるためには車載カメラ51,52の位置を予め正確に
取得しておく方が好ましい。
【0051】しかしながら、組み立てラインでの車載カ
メラ51,52の取り付けでは十分な取付位置精度が保
証できなかった。また、車体50の変形によって位置が
ズレるなどの可能性があり、車載カメラ51,52の取
り付け後においても測定精度は確保したい。
【0052】そこで、ステレオ測位での前方監視用の車
載カメラ51の場合には車体50の前方に、地面監視用
の車載カメラ52に対しては撮影範囲の地面上にそれぞ
れ標準試料53,54を設置して各カメラ51,52の
画像校正用データの取得並びに取り付け位置の確認を行
う。
【0053】これまで、基礎理論的には、空間中にある
何点かを車載カメラ51,52で撮影し画像解析するこ
とで、車載カメラ51,52の位置や視線方向を数学的
に決定できることが一般に分かっている。
【0054】例えば、Tsaiが考案した手法(参考文
献:「コンピュータビジョン」、新技術コミュニケーシ
ョンズ社、1998年発行)では、座標位置が明らかに
なっている点が地面上に5点以上あり、それらの各点が
車載カメラ51,52の撮影範囲に収まっていれば、車
載カメラ51,52の画面上で各点の座標値を解析する
ことで車載カメラ51,52の姿勢(位置や角度)等が
数学的に求められる。なお、この図では前方監視用の車
載カメラ51の標準試料53は垂直面となっているが、
車載カメラ51の完全な位置情報を割り出す場合には、
標準試料53をある程度傾けて設置するのが望ましい。
これは、車載カメラ51のセンサー面と標準試料53の
面とが平行になった場合、標準試料53と車載カメラ5
1との距離に対して車載カメラ51の焦点距離が数学上
一意に決定できなくなるためである。
【0055】こういったキャリブレーション(画像処理
による計測の実行)手法を用いる場合に、画面上の各点
と地面上の各点の座標値の対応をとる必要がある。当
然、実際の工場ラインではその自動化が望まれるわけで
あり、図8に示したような大型の標準試料53,54を
用いることで自動化への応用が可能となる。
【0056】尚、上述したように特定の点pは最低5箇
所あればよいので、従来技術で説明したカラー標準試料
でも対応は可能であると思われるが、より大きくなるで
あろう試料表面の明るさを調整したり、ノイズの影響を
抑えるために各点pを大きくするなど検討すべきことが
多い。その点、発光型の標準試料53,54を用いれ
ば、点pの明るささえ確保してやれば、全体を暗くする
だけで良く、しかも、点pの大きさも調整不要である。
むしろ、明るい点pが単一ドットで認識されることであ
れば、高度な画像処理等を行わなくても点pの座標値を
読みとるだけでよいことになる。
【0057】このように、本発明の画像校正用データの
計測装置によれば、白黒画像処理のため、メモリ消費を
少なくすることができ、しかも、色判定などの処理(解
析)が不要になり処理量を低くすることができる。ま
た、測定のための特定の点pが順次発光する際、特定の
点p以外の周辺はむしろ暗い方が識別力が向上されるこ
とから、照明などの器材は必要としない。さらに、処理
できる点pの数は、処理時間や要求される精度等との兼
ね合いで増減でき、しかも、処理時間はカラー標準試料
に比べて高速化が可能であることから、どのような状況
でも時間をかけることで十分なデータ量を確保すること
も可能である。
【0058】処理速度の具体例として、NTSCのビデ
オ信号を用いて最も高速にデータを取り込みたい場合を
想定すると、画像処理速度が十分であれば、車載カメラ
51,52のNTSC信号に同期して点pを順番に発光
させることで1秒間で約30フレームの画像が取り込め
るので、約30点/秒の割合でデータが取得できる。ま
た、画像処理では単純に点が明るいか暗いかを扱えば良
いため、ノイズの悪影響を受け難く、先に述べたような
広画角な車載カメラ51,52で画像周縁で色の再現性
が問題になる場合でも、明るさだけを基準に処理出来る
ため、より安定した処理を期待することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
画像校正用データの計測装置にあっては、広角レンズを
用いた撮像部で撮像されたレンズ特性に起因する画像の
歪みを正常な画像に補正する際に用いる画像校正用デー
タの計測装置であって、特定座標を有する複数の発光可
能な点が同一平面上に配置された標準試料と、前記複数
の点を独立して発光させる発光点制御部と、該発光点制
御部によって前記複数の点を順次発光させて前記撮像部
で撮像すると共にその発光状態にあるときの各点の画像
上での座標を特定する処理部と、特定された画像上での
前記各点の座標と前記標準試料上での前記各点の座標と
を対応させて正常な画像に補正するための画像校正用デ
ータを算出する算出部とを備えていることにより、標準
試料の各点の座標値が特定され、しかも、その各点の発
光制御と撮像部での撮像タイミング制御とを容易に同期
させることができ、撮像部で撮像された発光状態にある
点の撮像部上での座標値と、実際に発光された点の座標
値との対応付けを容易に行うことができるので、画像処
理コスト並びに周辺機器コストを削減し得て、安定した
画像校正用データを取得することができる。
【0060】請求項2に記載の画像校正用データの計測
方法は、広角レンズを用いた撮像部で撮像されたレンズ
特性に起因する画像の歪みを画像補正部によって正常な
画像に補正する際に用いられる補正パラメータの算出方
法であって、標準試料の同一平面上に配置された特定座
標を有する複数の点が独立して順次発光され、前記複数
の点が独立して発光される毎に前記標準試料が撮像部に
よって撮像され、前記撮像部で撮像された発光状態にあ
るときの各点の画像上での座標が処理部で二値化された
座標値によって特定され、特定された画像上での各点の
座標値と予め記憶された前記標準試料上での前記各点の
座標値とが算出部で対応付けされて正常な画像に補正す
るための画像校正用データが算出されることにより、標
準試料全体に対して点が発光することから、あたかも白
黒撮影と同様の画像解析、即ち、単純な二値化で済み、
容易・迅速・安価に画像校正用データを算出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係わる画像校正用デー
タの計測装置を示し、全体構成の説明図である。
【図2】同じく、画像処理装置の内部構成のブロック図
である。
【図3】同じく、制御部の処理ルーチンのフロー図であ
る。
【図4】同じく、デジタル処理部の処理ルーチンのフロ
ー図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係わる画像校正用デー
タの計測装置を示し、全体構成の説明図である。
【図6】同じく、(A)は小ウインドウ表示状態の全体
構成の説明図、(B)はモニタと電子カメラとの相対位
置が正常の場合の画面表示例の説明図、(C)はモニタ
に対して電子カメラとの相対位置にズレが発生している
場合の画面表示例の説明図、(C)はモニタと電子カメ
ラとの相対位置に傾きが発生している場合の画面表示例
の説明図である。
【図7】同じく、制御部の処理ルーチンのフロー図であ
る。
【図8】本発明の応用例に係わる画像校正用データの計
測装置を示し、全体構成の説明図である。
【符号の説明】
p…点 10…標準試料 20…電子カメラ(撮像部) 30…画像処理装置(計測装置) 33…デジタル処理部(処理部) 34…制御部(算出部) 35…発光点制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 徳行 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラリ オン株式会社内 (72)発明者 河内 亮太 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラリ オン株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA20 BA29 CA12 CB12 CB20 CC01 CD12 CE12 CH01 DA07 DA16 DB02 5C061 AB04 BB03 BB13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 広角レンズを用いた撮像部で撮像された
    レンズ特性に起因する画像の歪みを正常な画像に補正す
    る際に用いる画像校正用データの計測装置であって、 特定座標を有する複数の発光可能な点が同一平面上に配
    置された標準試料と、前記複数の点を独立して発光させ
    る発光点制御部と、該発光点制御部によって前記複数の
    点を順次発光させて前記撮像部で撮像すると共にその発
    光状態にあるときの各点の画像上での座標を特定する処
    理部と、特定された画像上での前記各点の座標と前記標
    準試料上での前記各点の座標とを対応させて正常な画像
    に補正するための画像校正用データを算出する算出部と
    を備えていることを特徴とする画像校正用データの計測
    装置。
  2. 【請求項2】 広角レンズを用いた撮像部で撮像された
    レンズ特性に起因する画像の歪みを画像補正部によって
    正常な画像に補正する際に用いられる補正パラメータの
    算出方法であって、 標準試料の同一平面上に配置された特定座標を有する複
    数の点が独立して順次発光され、前記複数の点が独立し
    て発光される毎に前記標準試料が撮像部によって撮像さ
    れ、前記撮像部で撮像された発光状態にあるときの各点
    の画像上での座標が処理部で二値化された座標値によっ
    て特定され、特定された画像上での各点の座標値と予め
    記憶された前記標準試料上での前記各点の座標値とが算
    出部で対応付けされて正常な画像に補正するための画像
    校正用データが算出されることを特徴とする画像校正用
    データの計測方法。
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