JP2004147229A - 画像表示制御装置、画像表示制御方法、カラー撮像装置及びビューファインダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】輝度やコントラストの調整を容易に行うことができると共に、撮影画像の明るさを容易に確認できるものとする。
【解決手段】制御部50は、本線系ブロック11において得られるカラー画像信号Dqによるカラー画像を表示する状態において、操作部51の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を上記カラー画像信号Dqの輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に混合して、上記カラー画像信号Dqに基づく白黒画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号Duを生成するように、モニタ系ブロック30の画像表示制御部31を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】制御部50は、本線系ブロック11において得られるカラー画像信号Dqによるカラー画像を表示する状態において、操作部51の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を上記カラー画像信号Dqの輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に混合して、上記カラー画像信号Dqに基づく白黒画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号Duを生成するように、モニタ系ブロック30の画像表示制御部31を制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力画像信号や撮影画像信号に輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を用いて、入力画像信号に基づく表示画像や撮影画像と輝度基準画像を合わせて表示することで、撮影画像の明るさの確認等を容易に行えるようにする画像表示制御装置、画像表示制御方法、カラー撮像装置及びビューファインダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮像装置例えばビデオカメラでは、陰極線管等の画像表示デバイスを用いて構成された画像表示装置である電子ビューファインダの画面上に撮影画像が表示される。また、電子ビューファインダでは、表示画像の輝度やコントラストが調整可能とされており、撮影毎及び各ビデオカメラ毎に、表示画像の輝度やコントラストが一定となるように波形モニタ装置やゼブラパターンを用いて調整が行われる。
【0003】
例えば、ビューファインダに表示される被写体の画像に対して、所定の輝度レベルに対応させて、斜め縞パターンを同時に表示させることが行われている。
【0004】
この場合に使用される斜め縞パターンは、ゼブラパターンと呼ばれており、その輝度は絞り調整に便利な所定のレベルに設定される。例えば、このゼブラパターンは、国際ラジオ技術協会(IRE)により規定されている映像信号部100IRE(NTSC信号では1IRE=7.14mVに相当する)を越える輝度部分に形成される。このゼブラパターンは、ビューファインダには表示されるが、撮像記録信号には含まれず、ラインアウト系の信号表示には表示されない。
【0005】
そして、撮影者は、ビューファインダに表示されるゼブラパターンによって、被写体の撮像画像に100IREを越える輝度レベルの部分が予め設定した所定の条件下で存在することを知り、撮像画像の輝度が所望の値になるように絞りを設定して、撮像を行うことにより被写体の高品質の撮像記録が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、テレビジョン番組制作等では、番組の撮影や編集及び送出等のディジタル化が図られているが、ディジタル技術の進展に伴う高画質化や機器の低価格化に伴い、映画製作等においてもディジタル化が進められており、例えばフィルムに撮影画像を記録するフィルムカメラに代えて、撮影画像の画像信号を得るビデオカメラが用いられている。
【0007】
ここで、フィルムカメラを用いる場合、効果的な演出を行うためだけでなく、フィルムカメラのビューファインダー上の画像とフィルムに記録された画像とで輝度レベルが異なることから、照度計を用いて被写体の受光量を測定して露出を調整する操作が行われている。また、ビデオカメラを用いる場合にも、ビデオカメラのダイナミックレンジはフィルムカメラに比べて狭く、被写体の受光量の差が与える影響が大きいことから、照度計を用いて被写体の受光量を精度良く管理することが行われている。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−275402号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ゼブラパターンを用いた絞り調整では、比較的に簡単にかつ短時間で絞り調整を行うことができ、撮影中にビューファインダの画面中の例えば人の顔の肌の部分にゼブラ信号が発生するように適正な値に調整することができる。
【0010】
しかし、基準の輝度レベルを切り換えて絞り調整を行うような場合には、その切換操作を必要とする。すなわち、カメラマンは、自分の希望する基準の輝度レベルを設定するために、スイッチ操作を必要とする。例えば明るい背景の人の顔を撮影する時には、背景及び人の顔の双方がなるべく適切なレベルとなるように絞りを調整する必要があり、この場合では、スイッチ切り換えが煩雑となる問題があった。
【0011】
また、波形モニタ装置を用いた絞り調整では、その調整作業に手間と時間を要し、テレビジョン番組制作等のように、撮影が長時間・長期間に渡る場合や、撮影に用いられるビデオカメラの台数が多いと、調整のための時間や労力が多大となると共に、調整のための機器も多く必要となってしまう。
【0012】
また、屋外撮影では天候の変化や時間の経過と共に被写体の受光量が変化してしまう。このため、所望の撮影画像を得るためには、多数点の受光量を度々測定して、測定結果に基づきビデオカメラの絞り調整等を行う必要があり、効率よく撮影を行うことができない。
【0013】
そこで、本発明の目的は、画像表示装置の輝度やコントラストの調整を容易に行うことができると共に、撮影画像の明るさを容易に確認できる画像表示制御装置と画像表示制御方法、カラー撮像装置及びビューファインダ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像表示制御装置は、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を生成する信号生成手段と、入力カラー画像信号と前記輝度基準画像の画像信号を用いて、前記入力カラー画像信号に基づく表示画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号を生成する混合手段と、上記輝度基準画像の表示を指示するための操作手段と、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されたことを受け付けて、上記混合手段の動作を切り換える制御手段とを備え、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に輝度基準画像の画像信号を混合して出力することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る画像表示制御方法は、入力カラー画像信号によるカラー画像を表示する状態において、輝度基準画像の表示が指示されると、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に混合して、上記入力カラー画像信号に基づく白黒画像と上記輝度基準画像を合わせて表示することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るカラー撮像装置は、被写体を撮影してカラー画像信号を生成するカラー画像信号生成手段と、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を生成する信号生成手段と、上記カラー画像信号生成手段により生成されたカラー画像信号と前記輝度基準画像の画像信号を用いて、前記入力カラー画像信号に基づく表示画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号を生成する混合手段と、上記輝度基準画像の表示を指示するための操作手段と、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されたことを受け付けて、上記混合手段の動作を切り換える制御手段とを備え、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、上記カラー画像信号生成手段により生成されたカラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に輝度基準画像の画像信号を混合して出力することを特徴とするカラー撮像装置。
【0017】
さらに、本発明は、カラー撮像装置から供給されるモニター用のカラー画像信号による画像を表示するビューファインダ装置であって、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を生成する信号生成手段と、入力カラー画像信号と前記輝度基準画像の画像信号を用いて、前記入力カラー画像信号に基づく表示画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号を生成する混合手段と、上記混合手段から出力される画像信号を表示する表示手段と、上記輝度基準画像の表示を指示するための操作手段と、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されたことを受け付けて、上記混合手段の動作を切り換える制御手段とを備え、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に輝度基準画像の画像信号を混合することにより、上記入力カラー画像信号に基づく白黒画像と上記輝度基準画像を合わせて表示することを特徴とする。
【0018】
本発明に係るビューファインダ装置において、上記制御手段は、モニター用のカラー画像信号を供給する撮像装置との間で制御情報の授受を行う通信機能を備え、上記通信機能により、上記撮像装置側に輝度基準画像の表示制御機能の有無を問い合わせるものとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。
【0020】
本発明は、例えば図1に示すような構成のビデオカメラ100に適用される。
【0021】
このビデオカメラ100は、撮像レンズ系10を介して撮像光が入射される撮像部12を備え、当該ビデオカメラ100に接続される機器に応じた形式の撮像出力信号CMoutを上記撮像部12による撮像信号Spaから生成して出力する本線系ブロック11、上記本線系ブロック11により得られる画像信号Dqからモニタ用の撮像出力信号MToutを生成して出力するモニタ系ブロック30、上記本線系ブロック11及びモニタ系ブロック30の動作を制御する制御部50、上記制御部50にユーザ操作に応じた操作信号PSを供給するための操作部51等からなる。
【0022】
このビデオカメラ100において、撮像レンズ系10を通して入射された光は、本線系ブロック11を構成する撮像部12に入射されて、撮像面上に被写体画像が結像される。撮像部12は、固体撮像素子例えばCCDイメージセンサを用いて構成されており、光電変換によって被写体画像に応じた三原色の撮像信号Spaを生成してCDS(corelated double sampling)/AGC13に供給する。
【0023】
CDS/AGC13では、相関二重サンプリング処理を行い、撮像信号Spaからノイズ成分を除去する。さらにノイズ成分を除去した信号を所定の信号レベルに増幅して撮像信号Spbとして低域フィルタ14に供給する。低域フィルタ14では、CDS/AGC13から供給された撮像信号Spbから、原信号スペクトル成分を取り出して撮像信号Spcとしてアンプ15に供給する。アンプ15では供給された撮像信号Spcを増幅して撮像信号SpdとしてA/D変換器16に供給する。A/D変換器16では、供給された撮像信号Spdをディジタルの撮像信号Dpに変換してカメラ信号処理部20に供給する。
【0024】
カメラ信号処理部20では、良好な撮像画像を得ることができるように、供給された撮像信号Dpに対して信号処理を行う。例えば、シェーディング補正やマスキング補正、ニー補正、γ補正、輪郭補償等の信号処理を行い、撮像信号Dpから画像信号Dqを生成してセレクタ25とモニタ系ブロック30の画像表示制御部31に供給する。
【0025】
画像表示制御部31では、撮影画像の輝度を判別するための基準となる輝度基準画像の画像信号Drを生成すると共に、この画像信号Drとカメラ信号処理部20から供給された画像信号Dqを用いて、撮影画像と輝度基準画像が合わせて表示される画像信号を生成する。さらに生成された画像信号に対して信号処理、例えば輝度やコントラスト調整等の処理を行い、得られた画像信号Duをモニタ出力処理部35と本線系ブロック11のセレクタ25に供給する。
【0026】
図2は、画像表示制御部31の構成を示している。カメラ信号処理部20から供給された画像信号Dqは判別回路311と混合回路313に供給される。判別回路311では、画像信号Dqの信号判別を行う。この信号判別では、画像信号Dqの信号フォーマットや画像信号Dqに基づく撮影画像の色判別を行い、判別結果を示す判別信号Haを生成して後述する制御部50に供給する。
【0027】
また、画像表示制御部31には輝度基準信号生成回路312が設けられており、この輝度基準信号生成回路312では、後述する制御部50から供給された制御信号CTrに基づき、判別回路311で判別された画像信号Dqの信号フォーマットに対応させて、撮影画像の輝度を判別するための基準となる輝度基準画像の画像信号Drを生成する。この輝度基準信号生成回路312で生成された輝度基準画像の画像信号Drは混合回路313に供給される。
【0028】
混合回路313では、制御部50からの制御信号CTmに基づき、撮影画像の画像信号Dqと輝度基準画像の画像信号Drを用いて撮影画像と輝度基準画像を合わせて表示する画像信号Dsを生成して、輝度/コントラスト調整回路314に供給する。例えば、画像信号Dqの一部を画像信号Dqに換えてあるいは画像信号Dqに画像信号Drを追加する等の処理を行い画像信号Dsを生成し、この画像信号Dsを輝度/コントラスト調整回路314に供給する。
【0029】
輝度/コントラスト調整回路314では、所望の輝度及びコントラストの表示画像を得ることができるように、制御部50から供給された制御信号CTbcに基づいて、混合回路313から供給された画像信号Dsの信号レベルを調整する。この輝度/コントラスト調整回路314で信号レベルの調整が行われた画像信号Dsは、画像信号Dtとして識別表示信号重畳回路315に供給される。
【0030】
識別表示信号重畳回路315では、輝度/コントラスト調整回路314から供給された画像信号Dtの信号レベルと、制御部50から供給された制御信号CTzに基づいて設定した所望の輝度範囲を示す範囲設定信号レベルとを比較する。ここで、画像信号Dtの信号レベルが範囲設定信号レベルで示された範囲内であるとき、所望の輝度範囲であることを容易に識別可能とする識別表示信号、例えば所望の輝度範囲であることを縞模様表示とするゼブラ信号を画像信号Dtに重畳させる。この識別表示信号重畳回路315で識別表示信号の重畳処理が行われた画像信号Dtは、画像信号Duとして図1のモニタ出力処理部35と本線系ブロック11のセレクタ25に供給される。
【0031】
セレクタ25では、制御部50からの制御信号に基づき、カメラ信号処理部20から供給された画像信号Dq、あるいは画像表示制御部31から供給された画像信号Duのいずれかを選択してカメラ出力処理部28に供給する。
【0032】
カメラ出力処理部28では、セレクタ25から供給された画像信号Dqあるいは画像信号Duを、ビデオカメラに接続される機器に応じた信号CMoutに変換して出力する。例えば、コンポーネント信号に対応した機器やコンポジット信号に対応した機器が接続される場合には、それぞれの機器に応じた信号CMoutに変換して出力する。またSMPTE259Mとして規格化されているシリアルディジタルインタフェース等を介して画像信号を伝送する場合には、セレクタ25から供給された画像信号を用いてインタフェース規格に応じた伝送データを生成して信号CMoutとして出力する。
【0033】
モニタ出力処理部35では、画像表示制御部31の識別表示信号重畳回路315から供給された画像信号Duを、撮影画像モニタ用の画像表示装置、例えば電子ビューファインダに応じた信号MToutに変換して出力する。例えば画像表示装置がアナログ信号を用いるものであるときには、画像信号Duをアナログ信号に変換して信号MToutとして出力する。
【0034】
制御部50には、操作部51が接続されており、操作部51をビデオカメラのユーザが操作すると、ユーザ操作に応じた操作信号PSが操作部51から制御部50に供給される。制御部50では、この操作信号PSに基づき各種の制御信号CTを生成して、ビデオカメラの本線系ブロック11やモニタ系ブロック30に供給することで、ユーザ操作に応じてビデオカメラを動作させる。また、制御部50には、上述したように判別回路311から判別信号Haが供給されており、この判別信号Haや操作信号PSに基づき制御信号CTr,CTm,CTbc,CTzを生成してモニタ系ブロック30に供給する。
【0035】
次に、このビデオカメラ100における画像表示制御部31の動作について説明する。
【0036】
上記画像表示制御部31は、このビデオカメラ100が通常の撮像動作を行っている場合には、モニタ系ブロック30から供給されるクロマ信号と輝度信号からなるカラー画像信号の撮像信号Dpをモニター用の画像信号Duとして出力しており、輝度基準画像の表示を指定する操作入力を制御部50が操作部51から受け付けることにより、上記輝度基準信号生成回路312により生成される輝度基準画像表示用の画像信号Drを混合回路313により輝度信号のみからなる白黒画像信号に混合して、輝度基準画像を重畳した白黒画像の画像信号Duを生成するように動作が切り換えられる。
【0037】
図3は、輝度基準信号生成回路312で生成された画像信号Drに基づく輝度基準画像の一形態を示している。表示画面の左側には、例えば低輝度から高輝度までを段階的に所定の輝度差を持って表示する連続的輝度基準画像が表示される。なお、図では例えば輝度レベル「0%(0IRE)〜110%(110IRE)」までを10%(10IRE)毎に段階的に表示した場合を示している。また、連続的輝度基準画像内には輝度レベルの目安となる仕切表示を設けることで、いずれの表示がどの位の輝度レベルであるかを容易に判別できる。例えば輝度レベル「50%」と輝度レベル「60%」の表示の境界を示す仕切表示、及び輝度レベル「100%」と輝度レベル「110%」の表示の境界を示す仕切表示を設けることで、連続的輝度基準画像の各輝度レベルを容易に判別できる。
【0038】
表示画面の右側には、例えば複数の高輝度調整用輝度基準画像と複数の低輝度調整用輝度基準画像が表示される。この複数の高輝度調整用輝度基準画像では、隣接する高輝度調整用輝度基準画像との輝度差が少ないものとされている。同様に、複数の低輝度調整用輝度基準画像では、隣接する低輝度調整用輝度基準画像との輝度差が少ないものとされている。ここで、各ビデオカメラ100では、複数の高輝度調整用輝度基準画像において、輝度差を判別できる輝度基準画像の位置が等しくなるように輝度/コントラスト調整回路314で画像信号Dsの信号レベルを調整する。また、複数の低輝度調整用輝度基準画像において、輝度差を判別できる輝度基準画像の位置が等しくなるように輝度/コントラスト調整回路314で画像信号Dsの信号レベルを調整する。
【0039】
例えば、高輝度調整用輝度基準画像PRH−1と高輝度調整用輝度基準画像PRH−2との輝度差は判別できず、高輝度調整用輝度基準画像PRH−2と高輝度調整用輝度基準画像PRH−3との輝度差は判別可能とし、低輝度調整用輝度基準画像PRL−3と低輝度調整用輝度基準画像PRL−2との輝度差は判別できず、低輝度調整用輝度基準画像PRL−2と低輝度調整用輝度基準画像PRL−1との輝度差は判別可能となるように調整を行う。このように、高輝度調整用輝度基準画像と低輝度調整用輝度基準画像において、輝度差を判別できる輝度基準画像の位置が等しくなるように、輝度/コントラスト調整回路314で画像信号Dsの信号レベルの調整を各ビデオカメラで行うことにより、信号MToutに基づいて撮影画像をモニタするための画像表示装置、例えば電子ビューファインダにおける輝度やコントラストの特性を等しくできる。
【0040】
高輝度調整用輝度基準画像PRHと低輝度調整用輝度基準画像PRLとの間には、撮影者の使用頻度の高い所望の階調を示す撮影輝度基準画像を表示する。例えば肌色部分の輝度レベルを適正な輝度レベルに調整できるように、所望の輝度範囲を段階的に所望の輝度差を持って表示する撮影輝度基準画像を表示する。このように、撮影者の使用頻度が高い輝度レベルに応じた撮影輝度基準画像を表示することで、この撮影輝度基準画像を利用して、撮影時に被写体の輝度が所望の輝度レベルとなるように撮影条件の調整を簡単に行うことができる。
【0041】
なお、高輝度調整用輝度基準画像と撮影輝度基準画像との間、及び低輝度調整用輝度基準画像と撮影輝度基準画像との間に仕切表示を設けるものとすれば、高輝度調整用輝度基準画像と低輝度調整用輝度基準画像及び撮影輝度基準画像を簡単に区分できる。
【0042】
また、図3に示す輝度基準画像での輝度レベル範囲や階調数、輝度レベルの表示位置や表示形状等は例示的なものであり、限定的なものでないことは勿論である。さらに、輝度基準画像の階調数や輝度レベル等は、予め設定しておくものとしても良く、また撮影画像に応じて輝度基準画像を変更するものとしても良い。例えば、撮影画像における全画素の平均値や標準偏差を算出して、輝度基準画像の輝度レベル範囲や階調数等を変化させる。この場合、暗い撮影画像では輝度レベルの低い輝度基準画像を表示するものとしたり、輝度レベルの高い輝度基準画像の表示を行わないものとして階調数を少なくする。また、輝度レベルの差が少ない撮影画像では、撮影画像の輝度レベル範囲の輝度基準画像表示を行うと共に、各階調の輝度レベル差を少なくして、詳細な輝度基準画像表示を行うものとする。このように撮影画像に応じて輝度基準画像を変更することで、輝度基準画像を有効かつ効果的に利用できる。
【0043】
次に、撮影画像と輝度基準画像を合わせて表示する場合の動作について説明する。なお、撮影画像をモニタするために用いる画像表示装置の表示画面は、アスペクト比が例えば「16:9」であるものとして以下の説明を行う。
【0044】
図4は、撮影画像の一部を輝度基準画像に置き換えて表示する場合を示している。ここで、判別回路311によって判別された撮影画像の画像信号Dqの信号フォーマットが、アスペクト比「16:9」であると制御部50で判別された場合、制御部50では判別信号Haに基づき制御信号CTrを生成して輝度基準信号生成回路312に供給すると共に、制御信号CTmを生成して混合回路313に供給する。
【0045】
輝度基準信号生成回路312では、画像信号Dqの信号フォーマットと等しい信号フォーマットであると共に、図3に示す輝度基準画像を表示する画像信号Drを生成して混合回路313に供給する。混合回路313では、制御信号CTmに基づき表示画面の左側端部側や右側端部側では、画像信号Drを選択し、表示画面の中央部分では画像信号Dqを選択する。
【0046】
この場合、図4に示すように表示画面の左側端部側や右側端部側では、撮影画像に換えて輝度基準画像が表示されるので、この撮影輝度基準画像や連続的輝度基準画像を利用して、被写体が所望の明るさとなるように撮影条件例えば照明や撮像レンズ系10の絞りを簡単に調整することができる。また、高輝度調整用輝度基準画像や低輝度調整用輝度基準画像を利用して画像表示装置の輝度調整やコントラスト調整を行うことができる。なお、混合回路313では、画像信号Dqに換えて画像信号Drを選択することにより輝度基準画像を表示するものとしたが、表示画面の左側端部側や右側端部側で画像信号Dqに画像信号Drを上書きして輝度基準画像を表示させるものとしても良い。また、画像信号Dqに換えて画像信号Drを選択したり画像信号Dqに画像信号Drを上書きすることで輝度基準画像を表示するものであることから、輝度基準画像を表示するための構成が簡単である。
【0047】
ところで、図4に示す場合には、撮影画像の一部が輝度基準画像に置き換えられてしまうため、撮影画角内にどのような被写体が含まれているか判別することができなくなってしまう。このため、表示画面上に撮影画像を表示したときに、画像の無い空き領域が生じるように撮影画像を縮小して表示する。例えば撮影画像を水平方向に圧縮して、撮影画像の左右両側に空き領域を設け、この空き領域に輝度基準画像を表示する。この場合、判別回路311では画像信号Dqの信号フォーマットを判別して制御部50に通知し、制御部50では判別信号Haに基づき撮影画像のアスペクト比と表示画面のアスペクト比が略一致すると判別したときに混合回路313の動作を制御して、信号の切り換えあるいは信号の上書きを行うだけでなく、撮影画像の縮小処理を行わせる。例えば画像信号Dqに対して水平方向の画素間引き処理を行い、撮影画像を水平方向に圧縮する。
【0048】
この縮小処理を行った画像信号Dqを表示画面の中央部分で選択し、空き領域の部分では輝度基準画像の画像信号Drを選択すると、図5に示すように、表示画面の左側端部側や右側端部側で輝度基準画像を表示させることができると共に、画面中央には撮影画像全体を表示させることができるので、撮影条件や画像表示装置の輝度調整及びコントラスト調整を簡単に行うことができるだけでなく、撮影画角内にどのような被写体が含まれているか正しく判別できる。
【0049】
次に、撮影画像のアスペクト比と画像表示装置の表示画面のアスペクト比が一致しないときには、撮影画像を画像表示装置の表示画面に表示したときに生じる空き領域を利用して輝度基準画像を表示する。例えば、判別回路311によって判別された画像信号Dqの信号フォーマットが、表示画面よりも縦長であるアスペクト比「4:3」であると制御部50で判別された場合、制御部50では判別信号Haに基づき制御信号CTrを生成して輝度基準信号生成回路312に供給すると共に、制御信号CTmを生成して混合回路313に供給する。混合回路313では、制御信号CTmに基づき表示画面の左側端部側では画像信号Drを選択する。また、この左側端部側の輝度基準画像表示分だけ画像信号Dqを遅延させて、表示画面の中央部分の信号として、この遅延された画像信号Dqを選択する。さらに、画像信号Dqの終了後は画像信号Drを選択する。この場合には、図6に示すように、表示画面の中央にアスペクト比が「4:3」である撮影画像を表示できると共に、撮影画像の左右側の空き領域を有効に活用して輝度基準画像を表示できる。
【0050】
また、判別回路311によって判別された画像信号Dqの信号フォーマットが、映画のビスタサイズ「1.85:1」やシネマスコープサイズ「2.39:1」のように、表示画面よりも横長であると制御部50で判別された場合、制御部50では判別信号Haに基づき制御信号CTrを生成して輝度基準信号生成回路312に供給して、輝度基準画像を水平方向に表示する画像信号Drを生成する。混合回路313では、制御信号CTmに基づき表示画面の上端部側の所定垂直期間では画像信号Drを選択する。また、この上端部側の所定垂直期間分だけ画像信号Dqを遅延させて、画面の中央部分の垂直走査期間では遅延された画像信号Dqを選択するものとし、その後、表示画面の下端部側の所定垂直期間では画像信号Drを選択する。この場合には、図7に示すように、表示画面の中央に横長の撮影画像を表示できると共に、撮影画像の上下側に輝度基準画像を表示できる。
【0051】
さらに輝度基準画像は、図3に示すように、1つの輝度を矩形状表示として示すと共に、輝度が異なる複数の矩形状表示を並べて輝度基準画像を形成したが、1つの輝度を示す表示は矩形状表示に限られるものではなく、他の形状を用いることができる。例えば、図8に示すように、輝度の異なる楕円形状の表示を複数設けるものとしても良い。
【0052】
ところで、画面上に表示された輝度基準画像と、撮影画像上の所望の被写体とを比較して、被写体の輝度を判別する場合、輝度基準画像と輝度を判別する被写体の位置が離れていると、被写体の輝度を簡単かつ正しく判別することが難しくなってしまう。このため、図2に示す識別表示信号重畳回路315では、画像信号Dtの信号レベルが所定の輝度範囲内であるとき、識別表示信号を画像信号Dtに重畳させて画像信号Duとして図1のモニタ出力処理部35と本線系ブロック11のセレクタ25に供給する。
【0053】
このため、操作部51を操作して識別表示を行う輝度範囲を設定したときには、図9に示すように、設定された輝度範囲内の輝度基準画像上に識別表示例えば縞模様表示が重畳される。また、撮影画面上においても設定された輝度範囲内の被写体画像上に識別表示が重畳されるので、被写体の輝度を正しくかつ容易に判別することができる。また、識別表示として縞模様表示を行う場合、従来より用いられているセブラ信号の発生回路を流用することができるので、簡単に識別表示を重畳させることができる。
【0054】
さらに、輝度基準画像と輝度を判別する被写体の位置が離れているときでも、被写体の輝度を簡単かつ正しく判別することができるように、輝度基準画像の位置あるいは撮影画像の位置を移動可能としても良い。ここで、画像の位置を移動させる場合、撮影画像に比べて表示面積の小さい画像である輝度基準画像を移動させることにより、画像移動のための信号処理量を少なくできる。輝度基準画像の移動では、複数の輝度表示全体を移動しても良く、所望の輝度表示を選択して、この選択した輝度表示のみを図10に示すように移動可能とすれば、画像の移動のための信号処理量を更に少なくして、効率よく画像の移動を行うことができる。また、所望の輝度の輝度基準画像のみを表示して移動可能としても良い。このようにして、画像を移動可能としたときには、所望の輝度の輝度基準画像と撮影画像の所望の位置とを近接させることができるので、輝度基準画像と輝度を判別する被写体の位置が離れている場合に比べて、簡単かつ正しく輝度判別を行うことができる。
【0055】
ここで、上記制御部50は、輝度基準画像の表示の指定解除を指示する操作入力を操作部51から受け付けると、上記画像表示制御部31の動作をカラー画像の画像信号を出力する状態に切り換えて、このビデオカメラ100を通常の撮像動作状態に戻す。
【0056】
なお、上述の実施の形態では、判別回路311によって画像信号Dqに基づき、種々の判別を行い、輝度基準画像の表示を自動的に制御するものとしたが、操作部51を操作して、輝度基準画像の表示を手動で制御するものとしても良いことは勿論である。
【0057】
ところで、撮影画像の輝度を判別する場合、どのような被写体を撮影するかあるいはどのような撮影画像を創るかによって、明るい部分を重視した輝度基準画像や暗い部分を重視した輝度基準画像が必要とされるときがある。また、撮影者によって希望する輝度基準画像が異なる場合もある。このような場合、輝度基準画像の階調数や各階調の輝度レベル等をその都度設定すると、操作が煩雑となり速やかに撮影を行うことができなくなってしまう。このため、どのような階調数でどのような輝度レベルの輝度基準画像をどのように表示するかを設定するための輝度基準画像設定情報を、記憶手段例えば図2に示す不揮発性メモリ316に記憶させておくものとする。このように記憶手段に輝度基準画像設定情報を記憶させておけば、所望の設定情報を記憶手段から読み出すだけで所望の輝度基準画像を速やかに表示させることができる。また、記憶手段を着脱可能に構成すれば、この記憶手段を他のビデオカメラに装着するだけで、所望の輝度基準画像を表示することが可能となり、使用するビデオカメラを交換する毎に輝度基準画像の階調数や各階調の輝度レベル等を設定する必要が無く、速やかに撮影を開始することができる。
【0058】
また、上述の実施の形態では、撮影画像の画像信号を得る本線系ブロック11と撮影画像を表示するためのモニタ系ブロック35を有したビデオカメラ100について説明したが、本線系ブロック11とモニタ系ブロック35を分離して、本線系ブロックをビデオカメラに設け、画像表示装置側にモニタ系ブロックを設けるものとしても良い。この場合、画像表示装置にも制御部50や操作部51に相当する構成を設けて、上述のように画像表示制御部31の動作等を制御する。
【0059】
このように画像表示装置にモニタ系ブロックを設けるものとすれば、輝度基準画像を表示する機能を有していないビデオカメラを用いる場合でも、この画像表示装置を接続するだけで、容易かつ精度良く輝度の判別を行うことが可能となり、機能の向上を図ることができる。
【0060】
すなわち、本発明は、例えば図11に示すような構成のビューファインダ装置200に適用することができる。
【0061】
この図11に示すビューファインダ装置200は、ビデオカメラ100A側のモニタ出力処理部35からモニター用のカラー画像信号MToutが供給される画像表示制御部231、この画像表示制御部231の出力画像信号が供給される液晶表示部240、上記画像表示制御部231の動作を制御する制御部250、上記制御部250にユーザ操作に応じた操作信号PSを供給するための操作部251等からなる。
【0062】
このビューファインダ装置200において、上記画像表示制御部231は、上述の図2に示した画像表示制御部31と同様な構成のもの用いられている。上記画像表示制御部231は、ビデオカメラ100A側のモニタ出力処理部35から供給されるモニター用のクロマ信号と輝度信号からなるカラー画像信号MToutによりカラー画像を液晶表示部240で表示しており、輝度基準画像の表示を指定する操作入力を制御部250が操作部251から受け付けることにより、上記輝度基準信号生成回路312により生成される輝度基準画像表示用の画像信号Drを混合回路313により輝度信号のみからなる白黒画像信号に混合して、輝度基準画像を重畳した白黒画像の画像信号Duを生成するように動作が切り換えられる。
【0063】
また、このビューファインダ装置200において、制御部250は、ビデオカメラ100A側の制御部50と制御情報の授受を行うための例えばI2Cバスによる通信機能を備えている。そして、上記制御部250は、上記通信機能によりビデオカメラ100A側に輝度基準画像の表示制御機能が搭載されているか否かを問い合わせて、上記ビデオカメラ100A側に輝度基準画像の表示制御機能が搭載されている場合には、輝度基準画像の表示を指定する操作入力を操作部251から受け付けたこと示す制御情報を上記通信機能により上記ビデオカメラ100A側の制御部50に送って、上記ビデオカメラ100A側の輝度基準画像の表示制御機能により輝度基準画像をモニタ画像に重畳させる。また、上記制御部250は、上記通信機能によりビデオカメラ100A側に輝度基準画像の表示制御機能が搭載されているか否かを問い合わせた結果、応答がない場合には、上記ビデオカメラ100A側に輝度基準画像の表示制御機能が搭載されていないと判断して、当該ビューファインダ装置200に搭載されている輝度基準画像の表示制御機能により輝度基準画像をモニタ画像に重畳して表示する制御を行う。
【0064】
このように、上述の実施の形態によれば、撮影の際に基準となる輝度基準画像を表示することができると共に、この輝度基準画像を撮影画像と合わせて表示することができるので、画像表示装置の輝度調整やコントラスト調整を簡単かつ精度良く行うことができる。
【0065】
また、撮影画像と輝度基準画像を比較するだけで、被写体の明るさを判別できるので、照度計や波形モニタを用いることなく、簡単に所望の信号レベルの画像を得ることができる。さらに、輝度基準画像では、様々な輝度レベルが表示されることから、撮影画像上の異なる複数位置の明るさを同時に把握することもできる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、入力カラー画像信号によるカラー画像を表示する状態において、輝度基準画像の表示が指示されると、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に混合して、上記入力カラー画像信号に基づく白黒画像と上記輝度基準画像を合わせて表示するので、入力カラー画像信号に基づく白黒画像画像と輝度基準画像を比較することで、明るさを容易かつ精度良く判別できる。
【0067】
また、入力カラー画像信号に基づく白黒画像画像と輝度基準画像の表示機能を搭載したビューファインダ装置を提供することにより、輝度基準画像の表示機能のないカラー撮像装置における撮像画像の明るさを容易かつ精度良く判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】画像表示制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】輝度基準画像の一形態を示す図である。
【図4】撮影画像の一部を輝度基準画像に置き換えて表示した場合を示す図である。
【図5】撮影画像全体を表示できるようにした場合を示す図である。
【図6】空き領域を利用して輝度基準画像を左右に表示した場合を示す図である。
【図7】空き領域を利用して輝度基準画像を上下に表示した場合を示す図である。
【図8】輝度基準画像を楕円形状とした場合を示す図である。
【図9】輝度識別画像を重畳させた場合を示す図である。
【図10】輝度基準画像を撮影画像上で移動可能とした場合を示す図である。
【図11】本発明に係るビューファインダ装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 撮像レンズ系、11 本線系ブロック、12 撮像部、13 CDS/AGC、14 低域フィルタ、15 アンプ、16 A/D変換器、20 カメラ信号処理部、25 セレクタ、28 カメラ出力処理部、30 モニタ系ブロック、31 画像表示制御部、35 モニタ出力処理部、50 制御部、51 操作部、100,100A ビデオカメラ、200 ビューファインダ装置、231 画像表示制御部、240 液晶表示部、250 制御部、251 操作部、311 判別回路、312 輝度基準信号生成回路、313 混合回路、314 輝度/コントラスト調整回路、315 識別表示信号重畳回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力画像信号や撮影画像信号に輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を用いて、入力画像信号に基づく表示画像や撮影画像と輝度基準画像を合わせて表示することで、撮影画像の明るさの確認等を容易に行えるようにする画像表示制御装置、画像表示制御方法、カラー撮像装置及びビューファインダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮像装置例えばビデオカメラでは、陰極線管等の画像表示デバイスを用いて構成された画像表示装置である電子ビューファインダの画面上に撮影画像が表示される。また、電子ビューファインダでは、表示画像の輝度やコントラストが調整可能とされており、撮影毎及び各ビデオカメラ毎に、表示画像の輝度やコントラストが一定となるように波形モニタ装置やゼブラパターンを用いて調整が行われる。
【0003】
例えば、ビューファインダに表示される被写体の画像に対して、所定の輝度レベルに対応させて、斜め縞パターンを同時に表示させることが行われている。
【0004】
この場合に使用される斜め縞パターンは、ゼブラパターンと呼ばれており、その輝度は絞り調整に便利な所定のレベルに設定される。例えば、このゼブラパターンは、国際ラジオ技術協会(IRE)により規定されている映像信号部100IRE(NTSC信号では1IRE=7.14mVに相当する)を越える輝度部分に形成される。このゼブラパターンは、ビューファインダには表示されるが、撮像記録信号には含まれず、ラインアウト系の信号表示には表示されない。
【0005】
そして、撮影者は、ビューファインダに表示されるゼブラパターンによって、被写体の撮像画像に100IREを越える輝度レベルの部分が予め設定した所定の条件下で存在することを知り、撮像画像の輝度が所望の値になるように絞りを設定して、撮像を行うことにより被写体の高品質の撮像記録が行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、テレビジョン番組制作等では、番組の撮影や編集及び送出等のディジタル化が図られているが、ディジタル技術の進展に伴う高画質化や機器の低価格化に伴い、映画製作等においてもディジタル化が進められており、例えばフィルムに撮影画像を記録するフィルムカメラに代えて、撮影画像の画像信号を得るビデオカメラが用いられている。
【0007】
ここで、フィルムカメラを用いる場合、効果的な演出を行うためだけでなく、フィルムカメラのビューファインダー上の画像とフィルムに記録された画像とで輝度レベルが異なることから、照度計を用いて被写体の受光量を測定して露出を調整する操作が行われている。また、ビデオカメラを用いる場合にも、ビデオカメラのダイナミックレンジはフィルムカメラに比べて狭く、被写体の受光量の差が与える影響が大きいことから、照度計を用いて被写体の受光量を精度良く管理することが行われている。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−275402号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ゼブラパターンを用いた絞り調整では、比較的に簡単にかつ短時間で絞り調整を行うことができ、撮影中にビューファインダの画面中の例えば人の顔の肌の部分にゼブラ信号が発生するように適正な値に調整することができる。
【0010】
しかし、基準の輝度レベルを切り換えて絞り調整を行うような場合には、その切換操作を必要とする。すなわち、カメラマンは、自分の希望する基準の輝度レベルを設定するために、スイッチ操作を必要とする。例えば明るい背景の人の顔を撮影する時には、背景及び人の顔の双方がなるべく適切なレベルとなるように絞りを調整する必要があり、この場合では、スイッチ切り換えが煩雑となる問題があった。
【0011】
また、波形モニタ装置を用いた絞り調整では、その調整作業に手間と時間を要し、テレビジョン番組制作等のように、撮影が長時間・長期間に渡る場合や、撮影に用いられるビデオカメラの台数が多いと、調整のための時間や労力が多大となると共に、調整のための機器も多く必要となってしまう。
【0012】
また、屋外撮影では天候の変化や時間の経過と共に被写体の受光量が変化してしまう。このため、所望の撮影画像を得るためには、多数点の受光量を度々測定して、測定結果に基づきビデオカメラの絞り調整等を行う必要があり、効率よく撮影を行うことができない。
【0013】
そこで、本発明の目的は、画像表示装置の輝度やコントラストの調整を容易に行うことができると共に、撮影画像の明るさを容易に確認できる画像表示制御装置と画像表示制御方法、カラー撮像装置及びビューファインダ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像表示制御装置は、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を生成する信号生成手段と、入力カラー画像信号と前記輝度基準画像の画像信号を用いて、前記入力カラー画像信号に基づく表示画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号を生成する混合手段と、上記輝度基準画像の表示を指示するための操作手段と、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されたことを受け付けて、上記混合手段の動作を切り換える制御手段とを備え、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に輝度基準画像の画像信号を混合して出力することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る画像表示制御方法は、入力カラー画像信号によるカラー画像を表示する状態において、輝度基準画像の表示が指示されると、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に混合して、上記入力カラー画像信号に基づく白黒画像と上記輝度基準画像を合わせて表示することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るカラー撮像装置は、被写体を撮影してカラー画像信号を生成するカラー画像信号生成手段と、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を生成する信号生成手段と、上記カラー画像信号生成手段により生成されたカラー画像信号と前記輝度基準画像の画像信号を用いて、前記入力カラー画像信号に基づく表示画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号を生成する混合手段と、上記輝度基準画像の表示を指示するための操作手段と、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されたことを受け付けて、上記混合手段の動作を切り換える制御手段とを備え、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、上記カラー画像信号生成手段により生成されたカラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に輝度基準画像の画像信号を混合して出力することを特徴とするカラー撮像装置。
【0017】
さらに、本発明は、カラー撮像装置から供給されるモニター用のカラー画像信号による画像を表示するビューファインダ装置であって、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を生成する信号生成手段と、入力カラー画像信号と前記輝度基準画像の画像信号を用いて、前記入力カラー画像信号に基づく表示画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号を生成する混合手段と、上記混合手段から出力される画像信号を表示する表示手段と、上記輝度基準画像の表示を指示するための操作手段と、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されたことを受け付けて、上記混合手段の動作を切り換える制御手段とを備え、上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に輝度基準画像の画像信号を混合することにより、上記入力カラー画像信号に基づく白黒画像と上記輝度基準画像を合わせて表示することを特徴とする。
【0018】
本発明に係るビューファインダ装置において、上記制御手段は、モニター用のカラー画像信号を供給する撮像装置との間で制御情報の授受を行う通信機能を備え、上記通信機能により、上記撮像装置側に輝度基準画像の表示制御機能の有無を問い合わせるものとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。
【0020】
本発明は、例えば図1に示すような構成のビデオカメラ100に適用される。
【0021】
このビデオカメラ100は、撮像レンズ系10を介して撮像光が入射される撮像部12を備え、当該ビデオカメラ100に接続される機器に応じた形式の撮像出力信号CMoutを上記撮像部12による撮像信号Spaから生成して出力する本線系ブロック11、上記本線系ブロック11により得られる画像信号Dqからモニタ用の撮像出力信号MToutを生成して出力するモニタ系ブロック30、上記本線系ブロック11及びモニタ系ブロック30の動作を制御する制御部50、上記制御部50にユーザ操作に応じた操作信号PSを供給するための操作部51等からなる。
【0022】
このビデオカメラ100において、撮像レンズ系10を通して入射された光は、本線系ブロック11を構成する撮像部12に入射されて、撮像面上に被写体画像が結像される。撮像部12は、固体撮像素子例えばCCDイメージセンサを用いて構成されており、光電変換によって被写体画像に応じた三原色の撮像信号Spaを生成してCDS(corelated double sampling)/AGC13に供給する。
【0023】
CDS/AGC13では、相関二重サンプリング処理を行い、撮像信号Spaからノイズ成分を除去する。さらにノイズ成分を除去した信号を所定の信号レベルに増幅して撮像信号Spbとして低域フィルタ14に供給する。低域フィルタ14では、CDS/AGC13から供給された撮像信号Spbから、原信号スペクトル成分を取り出して撮像信号Spcとしてアンプ15に供給する。アンプ15では供給された撮像信号Spcを増幅して撮像信号SpdとしてA/D変換器16に供給する。A/D変換器16では、供給された撮像信号Spdをディジタルの撮像信号Dpに変換してカメラ信号処理部20に供給する。
【0024】
カメラ信号処理部20では、良好な撮像画像を得ることができるように、供給された撮像信号Dpに対して信号処理を行う。例えば、シェーディング補正やマスキング補正、ニー補正、γ補正、輪郭補償等の信号処理を行い、撮像信号Dpから画像信号Dqを生成してセレクタ25とモニタ系ブロック30の画像表示制御部31に供給する。
【0025】
画像表示制御部31では、撮影画像の輝度を判別するための基準となる輝度基準画像の画像信号Drを生成すると共に、この画像信号Drとカメラ信号処理部20から供給された画像信号Dqを用いて、撮影画像と輝度基準画像が合わせて表示される画像信号を生成する。さらに生成された画像信号に対して信号処理、例えば輝度やコントラスト調整等の処理を行い、得られた画像信号Duをモニタ出力処理部35と本線系ブロック11のセレクタ25に供給する。
【0026】
図2は、画像表示制御部31の構成を示している。カメラ信号処理部20から供給された画像信号Dqは判別回路311と混合回路313に供給される。判別回路311では、画像信号Dqの信号判別を行う。この信号判別では、画像信号Dqの信号フォーマットや画像信号Dqに基づく撮影画像の色判別を行い、判別結果を示す判別信号Haを生成して後述する制御部50に供給する。
【0027】
また、画像表示制御部31には輝度基準信号生成回路312が設けられており、この輝度基準信号生成回路312では、後述する制御部50から供給された制御信号CTrに基づき、判別回路311で判別された画像信号Dqの信号フォーマットに対応させて、撮影画像の輝度を判別するための基準となる輝度基準画像の画像信号Drを生成する。この輝度基準信号生成回路312で生成された輝度基準画像の画像信号Drは混合回路313に供給される。
【0028】
混合回路313では、制御部50からの制御信号CTmに基づき、撮影画像の画像信号Dqと輝度基準画像の画像信号Drを用いて撮影画像と輝度基準画像を合わせて表示する画像信号Dsを生成して、輝度/コントラスト調整回路314に供給する。例えば、画像信号Dqの一部を画像信号Dqに換えてあるいは画像信号Dqに画像信号Drを追加する等の処理を行い画像信号Dsを生成し、この画像信号Dsを輝度/コントラスト調整回路314に供給する。
【0029】
輝度/コントラスト調整回路314では、所望の輝度及びコントラストの表示画像を得ることができるように、制御部50から供給された制御信号CTbcに基づいて、混合回路313から供給された画像信号Dsの信号レベルを調整する。この輝度/コントラスト調整回路314で信号レベルの調整が行われた画像信号Dsは、画像信号Dtとして識別表示信号重畳回路315に供給される。
【0030】
識別表示信号重畳回路315では、輝度/コントラスト調整回路314から供給された画像信号Dtの信号レベルと、制御部50から供給された制御信号CTzに基づいて設定した所望の輝度範囲を示す範囲設定信号レベルとを比較する。ここで、画像信号Dtの信号レベルが範囲設定信号レベルで示された範囲内であるとき、所望の輝度範囲であることを容易に識別可能とする識別表示信号、例えば所望の輝度範囲であることを縞模様表示とするゼブラ信号を画像信号Dtに重畳させる。この識別表示信号重畳回路315で識別表示信号の重畳処理が行われた画像信号Dtは、画像信号Duとして図1のモニタ出力処理部35と本線系ブロック11のセレクタ25に供給される。
【0031】
セレクタ25では、制御部50からの制御信号に基づき、カメラ信号処理部20から供給された画像信号Dq、あるいは画像表示制御部31から供給された画像信号Duのいずれかを選択してカメラ出力処理部28に供給する。
【0032】
カメラ出力処理部28では、セレクタ25から供給された画像信号Dqあるいは画像信号Duを、ビデオカメラに接続される機器に応じた信号CMoutに変換して出力する。例えば、コンポーネント信号に対応した機器やコンポジット信号に対応した機器が接続される場合には、それぞれの機器に応じた信号CMoutに変換して出力する。またSMPTE259Mとして規格化されているシリアルディジタルインタフェース等を介して画像信号を伝送する場合には、セレクタ25から供給された画像信号を用いてインタフェース規格に応じた伝送データを生成して信号CMoutとして出力する。
【0033】
モニタ出力処理部35では、画像表示制御部31の識別表示信号重畳回路315から供給された画像信号Duを、撮影画像モニタ用の画像表示装置、例えば電子ビューファインダに応じた信号MToutに変換して出力する。例えば画像表示装置がアナログ信号を用いるものであるときには、画像信号Duをアナログ信号に変換して信号MToutとして出力する。
【0034】
制御部50には、操作部51が接続されており、操作部51をビデオカメラのユーザが操作すると、ユーザ操作に応じた操作信号PSが操作部51から制御部50に供給される。制御部50では、この操作信号PSに基づき各種の制御信号CTを生成して、ビデオカメラの本線系ブロック11やモニタ系ブロック30に供給することで、ユーザ操作に応じてビデオカメラを動作させる。また、制御部50には、上述したように判別回路311から判別信号Haが供給されており、この判別信号Haや操作信号PSに基づき制御信号CTr,CTm,CTbc,CTzを生成してモニタ系ブロック30に供給する。
【0035】
次に、このビデオカメラ100における画像表示制御部31の動作について説明する。
【0036】
上記画像表示制御部31は、このビデオカメラ100が通常の撮像動作を行っている場合には、モニタ系ブロック30から供給されるクロマ信号と輝度信号からなるカラー画像信号の撮像信号Dpをモニター用の画像信号Duとして出力しており、輝度基準画像の表示を指定する操作入力を制御部50が操作部51から受け付けることにより、上記輝度基準信号生成回路312により生成される輝度基準画像表示用の画像信号Drを混合回路313により輝度信号のみからなる白黒画像信号に混合して、輝度基準画像を重畳した白黒画像の画像信号Duを生成するように動作が切り換えられる。
【0037】
図3は、輝度基準信号生成回路312で生成された画像信号Drに基づく輝度基準画像の一形態を示している。表示画面の左側には、例えば低輝度から高輝度までを段階的に所定の輝度差を持って表示する連続的輝度基準画像が表示される。なお、図では例えば輝度レベル「0%(0IRE)〜110%(110IRE)」までを10%(10IRE)毎に段階的に表示した場合を示している。また、連続的輝度基準画像内には輝度レベルの目安となる仕切表示を設けることで、いずれの表示がどの位の輝度レベルであるかを容易に判別できる。例えば輝度レベル「50%」と輝度レベル「60%」の表示の境界を示す仕切表示、及び輝度レベル「100%」と輝度レベル「110%」の表示の境界を示す仕切表示を設けることで、連続的輝度基準画像の各輝度レベルを容易に判別できる。
【0038】
表示画面の右側には、例えば複数の高輝度調整用輝度基準画像と複数の低輝度調整用輝度基準画像が表示される。この複数の高輝度調整用輝度基準画像では、隣接する高輝度調整用輝度基準画像との輝度差が少ないものとされている。同様に、複数の低輝度調整用輝度基準画像では、隣接する低輝度調整用輝度基準画像との輝度差が少ないものとされている。ここで、各ビデオカメラ100では、複数の高輝度調整用輝度基準画像において、輝度差を判別できる輝度基準画像の位置が等しくなるように輝度/コントラスト調整回路314で画像信号Dsの信号レベルを調整する。また、複数の低輝度調整用輝度基準画像において、輝度差を判別できる輝度基準画像の位置が等しくなるように輝度/コントラスト調整回路314で画像信号Dsの信号レベルを調整する。
【0039】
例えば、高輝度調整用輝度基準画像PRH−1と高輝度調整用輝度基準画像PRH−2との輝度差は判別できず、高輝度調整用輝度基準画像PRH−2と高輝度調整用輝度基準画像PRH−3との輝度差は判別可能とし、低輝度調整用輝度基準画像PRL−3と低輝度調整用輝度基準画像PRL−2との輝度差は判別できず、低輝度調整用輝度基準画像PRL−2と低輝度調整用輝度基準画像PRL−1との輝度差は判別可能となるように調整を行う。このように、高輝度調整用輝度基準画像と低輝度調整用輝度基準画像において、輝度差を判別できる輝度基準画像の位置が等しくなるように、輝度/コントラスト調整回路314で画像信号Dsの信号レベルの調整を各ビデオカメラで行うことにより、信号MToutに基づいて撮影画像をモニタするための画像表示装置、例えば電子ビューファインダにおける輝度やコントラストの特性を等しくできる。
【0040】
高輝度調整用輝度基準画像PRHと低輝度調整用輝度基準画像PRLとの間には、撮影者の使用頻度の高い所望の階調を示す撮影輝度基準画像を表示する。例えば肌色部分の輝度レベルを適正な輝度レベルに調整できるように、所望の輝度範囲を段階的に所望の輝度差を持って表示する撮影輝度基準画像を表示する。このように、撮影者の使用頻度が高い輝度レベルに応じた撮影輝度基準画像を表示することで、この撮影輝度基準画像を利用して、撮影時に被写体の輝度が所望の輝度レベルとなるように撮影条件の調整を簡単に行うことができる。
【0041】
なお、高輝度調整用輝度基準画像と撮影輝度基準画像との間、及び低輝度調整用輝度基準画像と撮影輝度基準画像との間に仕切表示を設けるものとすれば、高輝度調整用輝度基準画像と低輝度調整用輝度基準画像及び撮影輝度基準画像を簡単に区分できる。
【0042】
また、図3に示す輝度基準画像での輝度レベル範囲や階調数、輝度レベルの表示位置や表示形状等は例示的なものであり、限定的なものでないことは勿論である。さらに、輝度基準画像の階調数や輝度レベル等は、予め設定しておくものとしても良く、また撮影画像に応じて輝度基準画像を変更するものとしても良い。例えば、撮影画像における全画素の平均値や標準偏差を算出して、輝度基準画像の輝度レベル範囲や階調数等を変化させる。この場合、暗い撮影画像では輝度レベルの低い輝度基準画像を表示するものとしたり、輝度レベルの高い輝度基準画像の表示を行わないものとして階調数を少なくする。また、輝度レベルの差が少ない撮影画像では、撮影画像の輝度レベル範囲の輝度基準画像表示を行うと共に、各階調の輝度レベル差を少なくして、詳細な輝度基準画像表示を行うものとする。このように撮影画像に応じて輝度基準画像を変更することで、輝度基準画像を有効かつ効果的に利用できる。
【0043】
次に、撮影画像と輝度基準画像を合わせて表示する場合の動作について説明する。なお、撮影画像をモニタするために用いる画像表示装置の表示画面は、アスペクト比が例えば「16:9」であるものとして以下の説明を行う。
【0044】
図4は、撮影画像の一部を輝度基準画像に置き換えて表示する場合を示している。ここで、判別回路311によって判別された撮影画像の画像信号Dqの信号フォーマットが、アスペクト比「16:9」であると制御部50で判別された場合、制御部50では判別信号Haに基づき制御信号CTrを生成して輝度基準信号生成回路312に供給すると共に、制御信号CTmを生成して混合回路313に供給する。
【0045】
輝度基準信号生成回路312では、画像信号Dqの信号フォーマットと等しい信号フォーマットであると共に、図3に示す輝度基準画像を表示する画像信号Drを生成して混合回路313に供給する。混合回路313では、制御信号CTmに基づき表示画面の左側端部側や右側端部側では、画像信号Drを選択し、表示画面の中央部分では画像信号Dqを選択する。
【0046】
この場合、図4に示すように表示画面の左側端部側や右側端部側では、撮影画像に換えて輝度基準画像が表示されるので、この撮影輝度基準画像や連続的輝度基準画像を利用して、被写体が所望の明るさとなるように撮影条件例えば照明や撮像レンズ系10の絞りを簡単に調整することができる。また、高輝度調整用輝度基準画像や低輝度調整用輝度基準画像を利用して画像表示装置の輝度調整やコントラスト調整を行うことができる。なお、混合回路313では、画像信号Dqに換えて画像信号Drを選択することにより輝度基準画像を表示するものとしたが、表示画面の左側端部側や右側端部側で画像信号Dqに画像信号Drを上書きして輝度基準画像を表示させるものとしても良い。また、画像信号Dqに換えて画像信号Drを選択したり画像信号Dqに画像信号Drを上書きすることで輝度基準画像を表示するものであることから、輝度基準画像を表示するための構成が簡単である。
【0047】
ところで、図4に示す場合には、撮影画像の一部が輝度基準画像に置き換えられてしまうため、撮影画角内にどのような被写体が含まれているか判別することができなくなってしまう。このため、表示画面上に撮影画像を表示したときに、画像の無い空き領域が生じるように撮影画像を縮小して表示する。例えば撮影画像を水平方向に圧縮して、撮影画像の左右両側に空き領域を設け、この空き領域に輝度基準画像を表示する。この場合、判別回路311では画像信号Dqの信号フォーマットを判別して制御部50に通知し、制御部50では判別信号Haに基づき撮影画像のアスペクト比と表示画面のアスペクト比が略一致すると判別したときに混合回路313の動作を制御して、信号の切り換えあるいは信号の上書きを行うだけでなく、撮影画像の縮小処理を行わせる。例えば画像信号Dqに対して水平方向の画素間引き処理を行い、撮影画像を水平方向に圧縮する。
【0048】
この縮小処理を行った画像信号Dqを表示画面の中央部分で選択し、空き領域の部分では輝度基準画像の画像信号Drを選択すると、図5に示すように、表示画面の左側端部側や右側端部側で輝度基準画像を表示させることができると共に、画面中央には撮影画像全体を表示させることができるので、撮影条件や画像表示装置の輝度調整及びコントラスト調整を簡単に行うことができるだけでなく、撮影画角内にどのような被写体が含まれているか正しく判別できる。
【0049】
次に、撮影画像のアスペクト比と画像表示装置の表示画面のアスペクト比が一致しないときには、撮影画像を画像表示装置の表示画面に表示したときに生じる空き領域を利用して輝度基準画像を表示する。例えば、判別回路311によって判別された画像信号Dqの信号フォーマットが、表示画面よりも縦長であるアスペクト比「4:3」であると制御部50で判別された場合、制御部50では判別信号Haに基づき制御信号CTrを生成して輝度基準信号生成回路312に供給すると共に、制御信号CTmを生成して混合回路313に供給する。混合回路313では、制御信号CTmに基づき表示画面の左側端部側では画像信号Drを選択する。また、この左側端部側の輝度基準画像表示分だけ画像信号Dqを遅延させて、表示画面の中央部分の信号として、この遅延された画像信号Dqを選択する。さらに、画像信号Dqの終了後は画像信号Drを選択する。この場合には、図6に示すように、表示画面の中央にアスペクト比が「4:3」である撮影画像を表示できると共に、撮影画像の左右側の空き領域を有効に活用して輝度基準画像を表示できる。
【0050】
また、判別回路311によって判別された画像信号Dqの信号フォーマットが、映画のビスタサイズ「1.85:1」やシネマスコープサイズ「2.39:1」のように、表示画面よりも横長であると制御部50で判別された場合、制御部50では判別信号Haに基づき制御信号CTrを生成して輝度基準信号生成回路312に供給して、輝度基準画像を水平方向に表示する画像信号Drを生成する。混合回路313では、制御信号CTmに基づき表示画面の上端部側の所定垂直期間では画像信号Drを選択する。また、この上端部側の所定垂直期間分だけ画像信号Dqを遅延させて、画面の中央部分の垂直走査期間では遅延された画像信号Dqを選択するものとし、その後、表示画面の下端部側の所定垂直期間では画像信号Drを選択する。この場合には、図7に示すように、表示画面の中央に横長の撮影画像を表示できると共に、撮影画像の上下側に輝度基準画像を表示できる。
【0051】
さらに輝度基準画像は、図3に示すように、1つの輝度を矩形状表示として示すと共に、輝度が異なる複数の矩形状表示を並べて輝度基準画像を形成したが、1つの輝度を示す表示は矩形状表示に限られるものではなく、他の形状を用いることができる。例えば、図8に示すように、輝度の異なる楕円形状の表示を複数設けるものとしても良い。
【0052】
ところで、画面上に表示された輝度基準画像と、撮影画像上の所望の被写体とを比較して、被写体の輝度を判別する場合、輝度基準画像と輝度を判別する被写体の位置が離れていると、被写体の輝度を簡単かつ正しく判別することが難しくなってしまう。このため、図2に示す識別表示信号重畳回路315では、画像信号Dtの信号レベルが所定の輝度範囲内であるとき、識別表示信号を画像信号Dtに重畳させて画像信号Duとして図1のモニタ出力処理部35と本線系ブロック11のセレクタ25に供給する。
【0053】
このため、操作部51を操作して識別表示を行う輝度範囲を設定したときには、図9に示すように、設定された輝度範囲内の輝度基準画像上に識別表示例えば縞模様表示が重畳される。また、撮影画面上においても設定された輝度範囲内の被写体画像上に識別表示が重畳されるので、被写体の輝度を正しくかつ容易に判別することができる。また、識別表示として縞模様表示を行う場合、従来より用いられているセブラ信号の発生回路を流用することができるので、簡単に識別表示を重畳させることができる。
【0054】
さらに、輝度基準画像と輝度を判別する被写体の位置が離れているときでも、被写体の輝度を簡単かつ正しく判別することができるように、輝度基準画像の位置あるいは撮影画像の位置を移動可能としても良い。ここで、画像の位置を移動させる場合、撮影画像に比べて表示面積の小さい画像である輝度基準画像を移動させることにより、画像移動のための信号処理量を少なくできる。輝度基準画像の移動では、複数の輝度表示全体を移動しても良く、所望の輝度表示を選択して、この選択した輝度表示のみを図10に示すように移動可能とすれば、画像の移動のための信号処理量を更に少なくして、効率よく画像の移動を行うことができる。また、所望の輝度の輝度基準画像のみを表示して移動可能としても良い。このようにして、画像を移動可能としたときには、所望の輝度の輝度基準画像と撮影画像の所望の位置とを近接させることができるので、輝度基準画像と輝度を判別する被写体の位置が離れている場合に比べて、簡単かつ正しく輝度判別を行うことができる。
【0055】
ここで、上記制御部50は、輝度基準画像の表示の指定解除を指示する操作入力を操作部51から受け付けると、上記画像表示制御部31の動作をカラー画像の画像信号を出力する状態に切り換えて、このビデオカメラ100を通常の撮像動作状態に戻す。
【0056】
なお、上述の実施の形態では、判別回路311によって画像信号Dqに基づき、種々の判別を行い、輝度基準画像の表示を自動的に制御するものとしたが、操作部51を操作して、輝度基準画像の表示を手動で制御するものとしても良いことは勿論である。
【0057】
ところで、撮影画像の輝度を判別する場合、どのような被写体を撮影するかあるいはどのような撮影画像を創るかによって、明るい部分を重視した輝度基準画像や暗い部分を重視した輝度基準画像が必要とされるときがある。また、撮影者によって希望する輝度基準画像が異なる場合もある。このような場合、輝度基準画像の階調数や各階調の輝度レベル等をその都度設定すると、操作が煩雑となり速やかに撮影を行うことができなくなってしまう。このため、どのような階調数でどのような輝度レベルの輝度基準画像をどのように表示するかを設定するための輝度基準画像設定情報を、記憶手段例えば図2に示す不揮発性メモリ316に記憶させておくものとする。このように記憶手段に輝度基準画像設定情報を記憶させておけば、所望の設定情報を記憶手段から読み出すだけで所望の輝度基準画像を速やかに表示させることができる。また、記憶手段を着脱可能に構成すれば、この記憶手段を他のビデオカメラに装着するだけで、所望の輝度基準画像を表示することが可能となり、使用するビデオカメラを交換する毎に輝度基準画像の階調数や各階調の輝度レベル等を設定する必要が無く、速やかに撮影を開始することができる。
【0058】
また、上述の実施の形態では、撮影画像の画像信号を得る本線系ブロック11と撮影画像を表示するためのモニタ系ブロック35を有したビデオカメラ100について説明したが、本線系ブロック11とモニタ系ブロック35を分離して、本線系ブロックをビデオカメラに設け、画像表示装置側にモニタ系ブロックを設けるものとしても良い。この場合、画像表示装置にも制御部50や操作部51に相当する構成を設けて、上述のように画像表示制御部31の動作等を制御する。
【0059】
このように画像表示装置にモニタ系ブロックを設けるものとすれば、輝度基準画像を表示する機能を有していないビデオカメラを用いる場合でも、この画像表示装置を接続するだけで、容易かつ精度良く輝度の判別を行うことが可能となり、機能の向上を図ることができる。
【0060】
すなわち、本発明は、例えば図11に示すような構成のビューファインダ装置200に適用することができる。
【0061】
この図11に示すビューファインダ装置200は、ビデオカメラ100A側のモニタ出力処理部35からモニター用のカラー画像信号MToutが供給される画像表示制御部231、この画像表示制御部231の出力画像信号が供給される液晶表示部240、上記画像表示制御部231の動作を制御する制御部250、上記制御部250にユーザ操作に応じた操作信号PSを供給するための操作部251等からなる。
【0062】
このビューファインダ装置200において、上記画像表示制御部231は、上述の図2に示した画像表示制御部31と同様な構成のもの用いられている。上記画像表示制御部231は、ビデオカメラ100A側のモニタ出力処理部35から供給されるモニター用のクロマ信号と輝度信号からなるカラー画像信号MToutによりカラー画像を液晶表示部240で表示しており、輝度基準画像の表示を指定する操作入力を制御部250が操作部251から受け付けることにより、上記輝度基準信号生成回路312により生成される輝度基準画像表示用の画像信号Drを混合回路313により輝度信号のみからなる白黒画像信号に混合して、輝度基準画像を重畳した白黒画像の画像信号Duを生成するように動作が切り換えられる。
【0063】
また、このビューファインダ装置200において、制御部250は、ビデオカメラ100A側の制御部50と制御情報の授受を行うための例えばI2Cバスによる通信機能を備えている。そして、上記制御部250は、上記通信機能によりビデオカメラ100A側に輝度基準画像の表示制御機能が搭載されているか否かを問い合わせて、上記ビデオカメラ100A側に輝度基準画像の表示制御機能が搭載されている場合には、輝度基準画像の表示を指定する操作入力を操作部251から受け付けたこと示す制御情報を上記通信機能により上記ビデオカメラ100A側の制御部50に送って、上記ビデオカメラ100A側の輝度基準画像の表示制御機能により輝度基準画像をモニタ画像に重畳させる。また、上記制御部250は、上記通信機能によりビデオカメラ100A側に輝度基準画像の表示制御機能が搭載されているか否かを問い合わせた結果、応答がない場合には、上記ビデオカメラ100A側に輝度基準画像の表示制御機能が搭載されていないと判断して、当該ビューファインダ装置200に搭載されている輝度基準画像の表示制御機能により輝度基準画像をモニタ画像に重畳して表示する制御を行う。
【0064】
このように、上述の実施の形態によれば、撮影の際に基準となる輝度基準画像を表示することができると共に、この輝度基準画像を撮影画像と合わせて表示することができるので、画像表示装置の輝度調整やコントラスト調整を簡単かつ精度良く行うことができる。
【0065】
また、撮影画像と輝度基準画像を比較するだけで、被写体の明るさを判別できるので、照度計や波形モニタを用いることなく、簡単に所望の信号レベルの画像を得ることができる。さらに、輝度基準画像では、様々な輝度レベルが表示されることから、撮影画像上の異なる複数位置の明るさを同時に把握することもできる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、入力カラー画像信号によるカラー画像を表示する状態において、輝度基準画像の表示が指示されると、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に混合して、上記入力カラー画像信号に基づく白黒画像と上記輝度基準画像を合わせて表示するので、入力カラー画像信号に基づく白黒画像画像と輝度基準画像を比較することで、明るさを容易かつ精度良く判別できる。
【0067】
また、入力カラー画像信号に基づく白黒画像画像と輝度基準画像の表示機能を搭載したビューファインダ装置を提供することにより、輝度基準画像の表示機能のないカラー撮像装置における撮像画像の明るさを容易かつ精度良く判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】画像表示制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】輝度基準画像の一形態を示す図である。
【図4】撮影画像の一部を輝度基準画像に置き換えて表示した場合を示す図である。
【図5】撮影画像全体を表示できるようにした場合を示す図である。
【図6】空き領域を利用して輝度基準画像を左右に表示した場合を示す図である。
【図7】空き領域を利用して輝度基準画像を上下に表示した場合を示す図である。
【図8】輝度基準画像を楕円形状とした場合を示す図である。
【図9】輝度識別画像を重畳させた場合を示す図である。
【図10】輝度基準画像を撮影画像上で移動可能とした場合を示す図である。
【図11】本発明に係るビューファインダ装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 撮像レンズ系、11 本線系ブロック、12 撮像部、13 CDS/AGC、14 低域フィルタ、15 アンプ、16 A/D変換器、20 カメラ信号処理部、25 セレクタ、28 カメラ出力処理部、30 モニタ系ブロック、31 画像表示制御部、35 モニタ出力処理部、50 制御部、51 操作部、100,100A ビデオカメラ、200 ビューファインダ装置、231 画像表示制御部、240 液晶表示部、250 制御部、251 操作部、311 判別回路、312 輝度基準信号生成回路、313 混合回路、314 輝度/コントラスト調整回路、315 識別表示信号重畳回路
Claims (5)
- 輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を生成する信号生成手段と、
入力カラー画像信号と前記輝度基準画像の画像信号を用いて、前記入力カラー画像信号に基づく表示画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号を生成する混合手段と、
上記輝度基準画像の表示を指示するための操作手段と、
上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されたことを受け付けて、上記混合手段の動作を切り換える制御手段とを備え、
上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に輝度基準画像の画像信号を混合して出力することを特徴とする画像表示制御装置。 - 入力カラー画像信号によるカラー画像を表示する状態において、輝度基準画像の表示が指示されると、輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に混合して、上記入力カラー画像信号に基づく白黒画像と上記輝度基準画像を合わせて表示することを特徴とする画像表示制御方法。
- 被写体を撮影してカラー画像信号を生成するカラー画像信号生成手段と、
輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を生成する信号生成手段と、
上記カラー画像信号生成手段により生成されたカラー画像信号と前記輝度基準画像の画像信号を用いて、前記入力カラー画像信号に基づく表示画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号を生成する混合手段と、
上記輝度基準画像の表示を指示するための操作手段と、
上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されたことを受け付けて、上記混合手段の動作を切り換える制御手段とを備え、
上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、上記カラー画像信号生成手段により生成されたカラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に輝度基準画像の画像信号を混合して出力することを特徴とするカラー撮像装置。 - カラー撮像装置から供給されるモニター用のカラー画像信号による画像を表示するビューファインダ装置であって、
輝度判別の基準となる輝度基準画像の画像信号を生成する信号生成手段と、
入力カラー画像信号と前記輝度基準画像の画像信号を用いて、前記入力カラー画像信号に基づく表示画像と上記輝度基準画像を合わせて表示する画像信号を生成する混合手段と、
上記混合手段から出力される画像信号を表示する表示手段と、
上記輝度基準画像の表示を指示するための操作手段と、
上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されたことを受け付けて、上記混合手段の動作を切り換える制御手段とを備え、
上記操作手段の操作により輝度基準画像の表示が指示されると、入力カラー画像信号の輝度信号のみによる白黒画像の画像信号に輝度基準画像の画像信号を混合することにより、上記入力カラー画像信号に基づく白黒画像と上記輝度基準画像を合わせて表示することを特徴とするビューファインダ装置。 - 上記制御手段は、上記カラー撮像装置との間で制御情報の授受を行う通信機能を備え、上記通信機能により、上記カラー撮像装置側に輝度基準画像の表示制御機能の有無を問い合わせることを特徴とする請求項4記載のビューファインダ装置。
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