JP2012129611A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】データ圧縮度合いの異なる複数種類の画像記録モードの各々を有効に活用すること。
【解決手段】本発明の撮像装置は、被写界を撮像する撮像部(11)と、前記撮像部による前記撮像を介して取得された画像データのデータ量を圧縮する圧縮部(12、18)と、前記圧縮部によりデータ量の圧縮された前記画像データを、保存用画像として記憶媒体(20)へ記録させる記録制御部(19)と、前記撮像時における前記被写界の状況に応じて、前記圧縮部による前記データ量の圧縮の度合いを切り替える圧縮制御部(21)とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の撮像装置は、被写界を撮像する撮像部(11)と、前記撮像部による前記撮像を介して取得された画像データのデータ量を圧縮する圧縮部(12、18)と、前記圧縮部によりデータ量の圧縮された前記画像データを、保存用画像として記憶媒体(20)へ記録させる記録制御部(19)と、前記撮像時における前記被写界の状況に応じて、前記圧縮部による前記データ量の圧縮の度合いを切り替える圧縮制御部(21)とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、データ圧縮度合いの異なる複数種類の画像記録モードを搭載した撮像装置に関する。
高機能な電子カメラの多くには、撮影時の画像記録モードとして通常記録モードとRAW記録モードとが搭載されており、ユーザは、これらの一方を撮影前に電子カメラへ設定することができる(特許文献1等を参照)。
先ず、通常記録モードは、画像処理後の撮影画像をデータ圧縮してからカードメモリへ記録する画像記録モードであり、撮影画像をコンピュータのソフトウエアなどで後処理する際の自由度は低いものの、記録画像のデータ量が抑えられるという利点がある。
また、RAW記録モードは、画像処理前の撮影画像をデータ圧縮せずにカードメモリへ記録する画像記録モードであり、記録画像のデータ量が嵩むものの、撮影画像をコンピュータのソフトウエアなどで後処理する際の自由度が高いという利点がある。
しかしながら、画像記録モードの切り替えは、撮影前に行う必要があるため、ユーザが切り替えを忘れることも多く、上述した2種類の画像記録モードは必ずしも有効に働かなかった。
そこで本発明の目的は、データ圧縮度合いの異なる複数種類の画像記録モードの各々を有効活用することのできる撮像装置を提供することにある。
本発明の撮像装置は、被写界を撮像する撮像部と、前記撮像部による前記撮像を介して取得された画像データのデータ量を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部によりデータ量の圧縮された前記画像データを、保存用画像として記憶媒体へ記録させる記録制御部と、前記撮像時における前記被写界の状況に応じて、前記圧縮部による前記データ量の圧縮の度合いを切り替える圧縮制御部とを備える。
本発明によれば、データ圧縮度合いの異なる複数種類の画像記録モードの各々を有効活用することのできる撮像装置が実現する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態として電子カメラを説明する。
以下、本発明の第1実施形態として電子カメラを説明する。
図1は、電子カメラの構成図である。図1に示すとおり電子カメラ1には、撮像素子11、信号処理回路12、バッファメモリ13、画像処理回路14、ホワイトバランス演算回路15、表示制御回路16、内部モニタ17、圧縮・伸張回路18、カードインタフェース19、CPU21、撮像回路22、入力器23、外部接続端子24などが備えられる。このうちバッファメモリ13、画像処理回路14、ホワイトバランス演算回路15、表示制御回路16、圧縮・伸張回路18、カードインタフェース19、CPU21は、共通のバスに接続されている。
撮像素子11は、撮影レンズ2が形成した被写体像を撮像する単板式のカラー撮像素子であり、例えばベイヤ配列のカラーフィルタアレイを有している。撮像素子11の駆動モードには、ドラフトモードとフレームモードとがあり、前者は、画像サイズの小さいスルー画像(撮影前確認用画像)を連続して取得するためのモードであり、後者は、画像サイズの大きい詳細画像を適当なタイミングで取得するためのモードである。
信号処理回路12は、撮像素子11が撮像で取得したアナログ画像信号に対してアナログ信号処理及びA/D変換処理を順次に施し、ディジタル画像信号に変換する。なお、信号処理回路12は、撮像回路22からの指示に従い、アナログ信号処理においてアナログ画像信号へ乗算すべきゲインを調節する。この調節により、電子カメラ1のISO感度が調節される。また、信号処理回路12は、撮像回路22からの指示に従い、A/D変換処理の量子化bit数を、例えば12bitと14bitの間で切り替える。この切り替えにより、電子カメラ1で取得可能な画像の階調数が調節される。
バッファメモリ13は、信号処理回路12から出力されるディジタル画像信号を順次に蓄積する。撮像素子11の1フレーム分の電荷読み出し期間に亘ってこの蓄積が行われると、バッファメモリ13には1フレーム分のディジタル画像データが蓄積される。以下、1フレーム分の詳細画像のディジタル画像データを単に「詳細画像」と称し、詳細画像に比べて低解像度の1フレーム分のスルー画像のディジタル画像データを単に「スルー画像」と称す。また、特に、撮像直後にバッファメモリ13に蓄積された詳細画像(すなわち、画像処理回路14による画像処理が施される前の詳細画像)を「RAW画像」と称す。
画像処理回路14は、CPU21から指定された画像に対して、デベイヤ処理(色補間処理)を含む所定の画像処理(色補間処理、ホワイトバランス調整処理、階調変換処理、色変換処理、エッジ強調処理、コントラスト強調処理など)を施す。
ホワイトバランス演算回路15は、CPU21から指定された画像に基づき、その画像に適したホワイトバランスゲインを算出する。算出されたホワイトバランスゲインは、CPU21によって画像処理回路14に設定され、それ以降のホワイトバランス調整処理で使用される。
なお、ホワイトバランス演算回路15の処理は次のとりである。すなわち、ホワイトバランス演算回路15は、CPU21から指定された画像から無彩色に近い色(所定色範囲の色)を有した画素群を検出し、その画素群を色度座標上へ写像することにより、色度座標上の頻度分布を算出する。以下、このようにして画像から算出された頻度分布を、「実測スペクトル」と称す。その一方で、ホワイトバランス演算回路15は、複数種類の光源(例えば、太陽、蛍光灯、水銀灯、白熱灯など)の各々の色座標上の強度分布を、予め記憶している。以下、光源種類毎に予め記憶された強度分布を、「リファレンススペクトル」と称す。そして、ホワイトバランス演算回路15は、画像から算出した実測スペクトルと、予め記憶したリファレンススペクトルとの相関度を、光源種類毎に算出し、最も相関度の高かったリファレンススペクトルに対応する光源種類を、画像の撮影時に被写界を照明していた光源種類と判定し、その光源種類に適したホワイトバランスゲイン(ホワイトバランスゲインの値は、基本的には光源種類によって一義的に決まる。)を、その画像に適したホワイトバランスゲインとしてCPU21へ出力する。なお、この際、ホワイトバランス演算回路15は、その光源種類に関して算出した相関度(すなわち相関の高さ)を、光源種判定信頼度を示す数値(%)としてCPU21へ出力する。よって、CPU21は、ホワイトバランス演算回路15の出力する光源種判定信頼度(%)が低かったときほど、光源種の判定が難しかったとみなすことができる。
表示制御回路16は、表示用メモリを有しており、その表示用メモリに書き込まれた画像を内部モニタ17へ送出することにより、その内部モニタ17上へ画像を表示する。なお、外部接続端子24に外部モニタが接続されている期間には、表示制御回路16による画像の送出先は、内部モニタ17ではなく外部モニタとなる。以下では簡単のため、外部接続端子24に外部モニタは接続されていないものと仮定する。
内部モニタ17は、電子カメラ1の背面などに設けられ、電子カメラ1で取得された画像をユーザが外出先で確認する際などに使用されるモニタである。
外部接続端子24は、外部モニタへ表示制御回路16を接続するための端子である。なお、このような外部モニタとの接続を図る外部接続端子24としては、周知のHDMI端子などを適用することができる(なお、HDMIは登録商標)。
圧縮・伸張回路18は、CPU21から指定された画像に対して、所定方式のデータ圧縮処理を施す。また、圧縮・伸張回路18は、CPU21から指定された、データ圧縮済みの画像に対して、同じ方式のデータ伸張処理を施す。なお、圧縮・伸張回路18によるデータ圧縮処理は、画像上の各画素の階調数を圧縮したり、画像に含まれる空間周波数成分の種類数を圧縮したりする非可逆処理であって、ヒトの眼にとってなるべく目立たない情報を積極的に削減するという工夫が施されている。以下、圧縮/伸張方式として周知のJPEG方式が採用されたと仮定する。
カードインタフェース19は、CPU21から指定された画像ファイル、すなわち、データ圧縮済みの画像のファイル(JPEGファイル)、又は、データ圧縮されていないRAW画像のファイル(RAW画像ファイル)を、電子カメラ1に装着中のカードメモリ20へ書き込む。なお、カードメモリ20は、可搬の記憶媒体である。
撮像回路22は、CPU21からの指示に従い、撮影レンズ2の合焦距離、焦点距離(ズーム位置)、絞り値などを制御する。また、撮像回路22は、CPU21からの指示に従い、撮像素子11の1フレーム当たりの電荷蓄積時間、信号処理回路12のゲイン、量子化bit数などを調節する。また、撮像回路22は、撮影時に撮像素子11及び信号処理回路12を同期制御する。なお、ここでは簡単のため、撮影レンズ2はメカシャッタを有しておらず、電子カメラ1のシャッター速度は撮像素子11の電荷蓄積時間のみによって設定されると仮定する。
CPU21は、入力器23を介して入力されるユーザの指示と、CPU21の内部に予め書き込まれたファームウエアとに従い、以上の各部を制御する。なお、CPU21のファームウエアは、電子カメラ1に搭載された不図示の通信回路を介して適宜に更新される。
入力器23は、電子カメラ1の上部に設けられたレリーズボタンや、電子カメラ1の背面に設けられたマルチセレクターなどの操作部材である。例えばユーザは、この入力器23を介して電子カメラ1のモードを撮影モードと再生モードの間で切り替えることができる。また、ユーザは、入力器23を介して電子カメラ1の撮影時の画像記録モードをRAW記録モードと通常記録モードとの間で切り替えることができる。
ここで、以上の電子カメラ1には、画像記録モードの自動切り替え機能が搭載されている。ユーザは、撮影時にこの自動切り替え機能を発現させるか否かを、入力器23を介して電子カメラ1へ予め設定する(オン/オフする)ことができる。以下、この機能がオンされているときの撮影モードを説明する。
図2は、本実施形態の撮影モードにおけるCPU21の動作フローチャートである。以下、図2の各ステップを順に説明する。
ステップS11:CPU21は、電子カメラ1の撮影パラメータ及び画像処理パラメータを予め決められた組み合わせに設定すると、撮像回路22を介して撮像素子11をドラフトモードで連続駆動し始める。これによって、撮像素子11はスルー画像の取得を開始する。なお、ここでいう撮影パラメータは、絞り値、シャッター速度、合焦距離、ISO感度、量子化bit数などであり、ここでいう画像処理パラメータは、ホワイトバランス調整処理のホワイトバランスゲイン、階調変換処理の階調変換カーブ、色変換処理の変換マトリクス、エッジ強調の強度、コントラスト強調処理の強度などである。
ステップS12:CPU21は、信号処理回路12から出力されるスルー画像に基づき、フィードバック制御に関する以下の処理(a)〜(c)と、ライブビュー表示に関する以下の処理(d)とを実行する。
(a)スルー画像からAE評価値を抽出し、そのAE評価値に応じてシャッター速度と絞り値との組み合わせを制御することにより、後フレームのスルー画像の露出を適正露出にする(AE制御)。
(b)スルー画像からAF評価値を抽出し、そのAF評価値に応じて撮影レンズ2の合焦距離を制御することにより、後フレームのスルー画像のピント調節を行う(AF制御)。なお、この処理(b)は、最新フレームのAF評価値だけでなく、前フレームのAF評価値にも基づいて行われることが望ましい。
(c)スルー画像に適したホワイトバランスゲインをホワイトバランス演算回路15に算出させ、そのホワイトバランスゲインを画像処理回路14に設定することにより、後フレームのスルー画像のホワイトバランスを適正に近づける(WB制御)。なお、ここではホワイトバランス演算処理に要する時間が1フレーム周期よりも長くなる場合を想定し、この処理(c)は、1フレーム毎の頻度ではなく、複数フレーム毎の頻度で実行されるものと仮定する。
(d)画像処理回路14を介してスルー画像を表示制御回路16の表示用メモリへ書き込ことにより、画像処理後のスルー画像をリアルタイムで内部モニタ17へ表示する(ライブビュー表示)。
ステップS13:CPU21は、入力器23を介して電子カメラ1へ撮影指示が入力されたか否か(レリーズボタンが全押しされたか否か)を判別し、入力された場合はステップS14へ移行し、そうでなければステップS12に戻る。
ステップS14:CPU21は、撮像回路22を介して撮像素子11をフレームモードで1フレーム分駆動する。これによって撮像素子11は、1フレーム分の詳細画像を取得する。この詳細画像は、信号処理回路12を介してバッファメモリ13へ蓄積される。なお、ここでは、撮影時における信号処理回路12の量子化bit数は12bitに設定されたと仮定する。この場合、本ステップでバッファメモリ13へ蓄積される詳細画像(RAW画像)の階調数は4096となる。
ステップS15:CPU21は、バッファメモリ13上のRAW画像に対して間引き処理を施すことにより、スルー画像と同等サイズの撮影後確認用画像を作成する。但し、この際、バッファメモリ13上のRAW画像が撮影後確認用画像によって上書きされることは無いものとする。
続いてCPU21は、撮影後確認用画像の各画素の輝度値を算出し、撮影後確認用画像における白飛び画素の発生頻度である白画素頻度f1と、撮影後確認用画像における黒潰れ画素の発生頻度である黒画素頻度f2とを算出する。なお、撮影後確認用画像はRAW画像のサイズ縮小版であるので、撮影後確認用画像の白画素頻度f1及び黒画素頻度f2は、RAW画像の白画素頻度及び黒画素頻度を表す。
ここで、撮影後確認画像の総画素数は予め決まっているので、白画素頻度f1は、図3(A)〜(D)に示すとおり、撮影後確認用画像において輝度値が閾値T1以上である画素の個数として算出される(なお、図3(A)〜(D)は、様々なタイプの画像の輝度ヒストグラムを表している。)。また、黒画素頻度f2は、撮影後確認用画像において輝度値が所定の閾値T2以下である画素の個数として算出される。なお、閾値T1は、輝度最大値の例えば80%程度のレベルに設定され、閾値T2は、輝度最大値の例えば20%程度のレベルに設定される。
更に、CPU21は、撮影後確認用画像に適したホワイトバランスゲインをホワイトバランス演算回路15に算出させ、そのホワイトバランスゲインを画像処理回路14に設定する。
ステップS16:CPU21は、白画素頻度f1が閾値Thを超過しているか否かを判別し、超過していればRAW記録を行うべくステップS20、S21へ移行し、そうでなければ更なる判別を行うべくステップS17へ移行する。なお、閾値Thは、撮影後確認用画像の全画素数の例えば25%程度に設定されることが望ましい。
ステップS17:CPU21は、黒画素頻度f2が閾値Thを超過しているか否かを判別し、超過していればRAW記録を行うべくステップS20、S21へ移行し、そうでなければ通常記録を行うべくステップS18、S19へ移行する。なお、この閾値Thは、ステップS16で使用した閾値と同じでよい。
ステップS18:CPU21は、画像処理回路14を介して撮影後確認用画像を表示制御回路16の表示用メモリへ書き込むことにより、撮影後の確認表示を行う。
ステップS19:CPU21は、バッファメモリ13上の詳細画像(RAW画像)に対して画像処理を施すよう画像処理回路14へ指示する。画像処理部14は、その詳細画像に対して前述した所定の画像処理(色補間処理、ホワイトバランス調整処理、階調変換処理、色変換処理、エッジ強調処理、コントラスト強調処理など)を施す。
更に、CPU21は、画像処理後の詳細画像に対してデータ圧縮処理を施すよう圧縮・伸張回路18へ指示する。圧縮・伸張回路18は、画像処理後の詳細画像に対してJPEG方式の圧縮処理を施す。
更に、CPU21は、データ圧縮後の詳細画像のJPEGファイルを作成し、そのJPEGファイルを保存するようカードインタフェース19へ指示を出す。カードインタフェース19は、そのJPEGファイルをカードメモリ20へ書き込む。これによって、詳細画像がJPEGファイルとして保存され、フローが終了する。このJPEGファイルでは、詳細画像の階調数は256(8bit)に圧縮されている。
ステップS20:CPU21は、画像処理回路14を介して撮影後確認用画像を表示制御回路16の表示用メモリへ書き込むことにより、撮影後の確認表示を行う。
ステップS21:CPU21は、バッファメモリ13上の詳細画像(RAW画像)のRAW画像ファイルを作成し、そのRAW画像ファイルを保存するようカードインタフェース19へ指示を出す。カードインタフェース19は、そのRAW画像ファイルをカードメモリ20へ書き込む。これによって、詳細画像がRAW画像ファイルとして保存され、フローが終了する。このRAW画像ファイルでは、詳細画像の階調数は、4096(12bit)のままである。
なお、本ステップのCPU21は、詳細画像のRAW画像ファイルの他に、詳細画像のJPEGファイルを作成し(作成手順はステップS19と同様。)、そのJPEGファイルをRAW画像ファイルの隠しファイルとしてカードメモリ20へ保存する。なお、隠しファイルは、RAW画像ファイルの大凡の内容をユーザが確認するための表示用ファイルであって、詳細画像を保存するための保存用ファイルは、あくまでもRAW画像ファイルの方である。
以上、本実施形態の電子カメラ1によると、撮影で取得された詳細画像の白画素頻度及び黒画素頻度の少なくとも一方が高かった場合(例えば、詳細画像の輝度ヒストグラムが図3(A)、(B)、(C)の何れかであった場合)には、詳細画像のRAW画像ファイルが保存されるが、白画素頻度及び黒画素頻度の双方が低かった場合(例えば、詳細画像の輝度ヒストグラムが図3(D)であった場合)には、詳細画像のRAW画像ファイルは保存されない(JPEGファイルしか保存されない。)。
ここで一般に、撮影で取得された詳細画像上に白飛び画素又は黒潰れ画素が多く発生していた場合には、ユーザが後処理によって詳細画像へ輝度補正を施したいと望む可能性が高い。しかし、この場合に詳細画像をJPEGファイルで記録してしまうと、詳細画像の階調数が圧縮されてしまうため、後処理による輝度補正の自由度が制限されてしまう(具体的には、後処理で輝度補正を行うと、階調の段差が目立たってしまう
また、一般に、撮影で取得された詳細画像上に白飛び画素及び黒潰れ画素が僅かしか発生していなかった場合には、ユーザが後処理によって詳細画像へ輝度補正を施したいと望む可能性は低い。しかし、この場合に詳細画像をRAW画像ファイルで記録してしまうと、カードメモリ20の記憶領域が無用に圧迫されてしまう。
また、一般に、撮影で取得された詳細画像上に白飛び画素及び黒潰れ画素が僅かしか発生していなかった場合には、ユーザが後処理によって詳細画像へ輝度補正を施したいと望む可能性は低い。しかし、この場合に詳細画像をRAW画像ファイルで記録してしまうと、カードメモリ20の記憶領域が無用に圧迫されてしまう。
その点、本実施形態の電子カメラ1では、詳細画像に白飛び画素又は黒潰れ画素が多く発生していた場合には詳細画像のRAW画像ファイルが保存され、そうでない場合には詳細画像のRAW画像ファイルは保存されないので、RAW画像ファイルの保存頻度は、必要最小限に抑えられる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態として電子カメラを説明する。なお、ここでは、第1実施形態との相違点のみを説明する。相違点は、撮影モードにおけるCPU21の動作フローチャートにある。
以下、本発明の第2実施形態として電子カメラを説明する。なお、ここでは、第1実施形態との相違点のみを説明する。相違点は、撮影モードにおけるCPU21の動作フローチャートにある。
図4は、本実施形態の撮影モードにおけるCPU21の動作フローチャートである。以下、図4の各ステップを順に説明する。
ステップS31:CPU21は、上述したステップS11と同様、電子カメラ1の撮影パラメータ及び画像処理パラメータを予め決められた組み合わせに設定してから、スルー画像の連続取得を開始する。
ステップS32:CPU21は、上述したステップS12と同様、信号処理回路12から出力されるスルー画像に基づき、フィードバック制御に関する処理(a)〜(c)と、ライブビュー表示に関する処理(d)とを実行する。
ステップS33:CPU21は、信号処理回路12から出力されるスルー画像の各画素の輝度値を算出し、スルー画像における白飛び画素の発生頻度である白画素頻度f1と、スルー画像における黒潰れ画素の発生頻度である黒画素頻度f2とを算出する。なお、スルー画像における白画素頻度f1及び黒画素頻度f2の算出方法には、上述したステップS15において撮影後確認用画像から白画素頻度f1及び黒画素頻度f2を算出したのと同様の方法が適用できる。
ステップS34:CPU21は、入力器23を介して電子カメラ1へ撮影指示が入力されたか否かを判別し、入力された場合はステップS35へ移行し、そうでなければステップS32に戻る。
ステップS35:CPU21は、白画素頻度f1が閾値Thを超過しているか否かを判別し、超過していればステップS37へ移行し、そうでなければステップS36へ移行する。なお、閾値Thは、スルー画像の全画素数の例えば25%程度に設定される。
ステップS36:CPU21は、黒画素頻度f2が閾値Thを超過しているか否かを判別し、超過していればRAW記録モードによる高露出撮影を行うべくステップS47へ移行し、そうでなければ、通常記録モードによる適正露出撮影を行うべくステップS38へ移行する。
ステップS37:CPU21は、白画素頻度f1と黒画素頻度f2とを比較し、前者の方が大きければRAW記録モードによる低露出撮影を行うべくステップS42へ移行し、そうでなければRAW記録モードによる高露出撮影を行うべくステップS47へ移行する。
ステップS38:CPU21は、上述したステップS14と同様、撮像素子11をフレームモードで1フレーム分駆動し、詳細画像(RAW画像)を取得する。
ステップS39:CPU21は、バッファメモリ13上のRAW画像に対して間引き処理を施すことにより、スルー画像と同等サイズの撮影後確認用画像を作成する。但し、この際、バッファメモリ13上のRAW画像が撮影後確認用画像によって上書きされることは無いものとする。更に、CPU21は、撮影後確認用画像に適したホワイトバランスゲインをホワイトバランス演算回路15に算出させ、そのホワイトバランスゲインを画像処理回路14に設定する。
ステップS40:CPU21は、画像処理回路14を介して撮影後確認用画像を表示用メモリへ書き込むことにより、撮影後の確認表示を行う。
ステップS41:CPU21は、上述したステップS19と同様、バッファメモリ13上の詳細画像(RAW画像)へ画像処理及びデータ圧縮処理を順に施してから詳細画像のJPEGファイルを作成し、そのJPEGファイルをカードメモリ20へ保存し、フローを終了する。
ステップS42:CPU21は、電子カメラ1の露出が現時点の露出よりも所定値だけ低くなるよう、絞り値とシャッター速度との少なくとも一方を調節する。なお、本ステップにおける露出調整量は、1Evよりも微小であって、例えば0.3Ev程度である。
ステップS43:CPU21は、上述したステップS38と同様、撮像素子11をフレームモードで1フレーム分駆動し、詳細画像を取得する。前のステップS42における露出調整により、この詳細画像は、若干だけ暗めに撮影されることになる。
ステップS44:CPU21は、上述したステップS39と同様、バッファメモリ13上のRAW画像から撮影後確認用画像を作成すると、その撮影後確認用画像に適したホワイトバランスゲインをホワイトバランス演算回路15に算出させ、そのホワイトバランスゲインを画像処理回路14に設定する。
ステップS45:CPU21は、撮影後確認用画像に対して輝度補正処理を施し、輝度補正後の撮影後確認用画像を、画像処理回路14を介して表示制御回路16の表示用メモリへ書き込むことにより、撮影後の確認表示を行う。この輝度補正処理は、撮影後確認用画像の全画素に対して輝度補正用のゲインを乗算するものであって、乗算されるゲインは、ステップS42において露出を低くした分だけ撮影後確認用画像の輝度をプラス側に引き上げるためのゲインである。また、本ステップのCPU21は、撮影後の確認表示画面上に、警告メッセージを表示する。この警告メッセージは、AE制御で設定された露出よりも低い露出で撮影された画像がRAW画像として保存されることをユーザへ通知するためのメッセージである。
ステップS46:CPU21は、上述したステップS21と同様、バッファメモリ13上の詳細画像(RAW画像)のRAW画像ファイルを作成し、そのRAW画像ファイルをカードメモリ20へ保存すると共に、詳細画像のJPEGファイルを作成し、そのJPEGファイルをRAW画像ファイルの隠しファイルとしてカードメモリ20へ保存する。 但し、本ステップのCPU21は、隠しファイルの詳細画像に対しては、ステップS45において撮影後確認用画像へ施したのと同様の輝度補正処理を施しておくことが望ましい。
ステップS47:CPU21は、電子カメラ1の露出が現時点の露出よりも所定値だけ高まるよう、絞り値とシャッター速度との少なくとも一方を調節する。なお、本ステップにおける露出調整量は、1Evよりも微小であって、例えば0.3Ev程度である。
ステップS48:CPU21は、上述したステップS43と同様、撮像素子11をフレームモードで1フレーム分駆動し、詳細画像を取得する。なお、ステップS47における露出調整により、この詳細画像は、若干だけ明るめに撮影されることになる。
ステップS49:CPU21は、上述したステップS44と同様、バッファメモリ13上のRAW画像から撮影後確認用画像を作成すると、その撮影後確認用画像に適したホワイトバランスゲインをホワイトバランス演算回路15に算出させ、そのホワイトバランスゲインを画像処理回路14に設定する。
ステップS50:CPU21は、撮影後確認用画像に対して輝度補正処理を施し、輝度補正後の撮影後確認用画像を、画像処理回路14を介して表示制御回路16の表示用メモリへ書き込むことにより、撮影後の確認表示を行う。この輝度補正処理は、撮影後確認用画像の全画素に対して輝度補正用のゲインを乗算するものであって、乗算されるゲインは、ステップS47において露出を高くした分だけ撮影後確認用画像の輝度をマイナス側に引き下げるためのゲインである。また、本ステップのCPU21は、撮影後の確認表示画面上に、警告メッセージを表示する。この警告メッセージは、AE制御で設定された露出よりも高い露出で撮影された画像がRAW画像として保存されることをユーザへ通知するためのメッセージである。
ステップS51:CPU21は、上述したステップS46と同様、バッファメモリ13上の詳細画像(RAW画像)のRAW画像ファイルを作成し、そのRAW画像ファイルをカードメモリ20へ保存すると共に、詳細画像のJPEGファイルを作成し、そのJPEGファイルをRAW画像ファイルの隠しファイルとしてカードメモリ20へ保存する。但し、本ステップのCPU21は、隠しファイルの詳細画像に対しては、ステップS50において撮影後確認用画像へ施したのと同様の輝度補正処理を施しておくことが望ましい。
以上、本実施形態の電子カメラ1によると、撮影直前のスルー画像の白画素頻度及び黒画素頻度の少なくとも一方が高かった場合(例えば、スルー画像の輝度ヒストグラムが図3(A)、(B)、(C)の何れかであった場合)には、撮影時にRAW画像ファイルが保存されるが、撮影直前のスルー画像の白画素頻度及び黒画素頻度の双方が低かった場合(例えば、スルー画像の輝度ヒストグラムが図3(D)であった場合)には、撮影時にRAW画像ファイルは保存されない(JPEGファイルしか保存されない。)。
更に、本実施形態の電子カメラ1によると、撮影直前のスルー画像の白画素頻度及び又は黒画素頻度の少なくとも一方が高く、かつ、黒画素頻度よりも白画素頻度の方が高かったときには、撮影時の露出が自動的に低めに設定される。
また、本実施形態の電子カメラ1によると、撮影直前のスルー画像の白画素頻度及び又は黒画素頻度の少なくとも一方が高く、かつ、白画素頻度よりも黒画素頻度の方が高かったときには、撮影時の露出が自動的に高めに設定される。
ここで一般に、撮影で取得された詳細画像上に白飛び画素が比較的多く発生していた場合には、ユーザが後処理によって詳細画像へマイナスの輝度補正を施したいと望む可能性が高い。
また、一般に、撮影で取得された詳細画像上に黒つぶれ画素が比較的多く発生していた場合には、ユーザが後処理によって詳細画像へプラスの輝度補正を施したいと望む可能性が高い。
その点、本実施形態の電子カメラ1では、撮影直前のスルー画像上に白飛び画素が相対的に多く発生していた場合には、撮影時の露出が自動的に低めに設定され、撮影直前のスルー画像上に黒潰れ画素が相対的に多く発生していた場合には、撮影時の露出が自動的に高めに設定されるので、白飛び画素が多い場合と黒潰れ画素が多い場合との双方において、後処理による輝度補正の自由度を高めることができる。
また、本実施形態の電子カメラ1では、露出を自動的に低めに設定した場合には、撮影後確認用画像の輝度をその分だけプラス側に補正し、露出を自動的に高めに設定した場合には、撮影後確認用画像の輝度をその分だけマイナス側に補正する。したがって、後処理の自由度を確保するために電子カメラ1が行った自動的な露出補正を、ユーザが撮影時に意識せずに済む。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態として電子カメラを説明する。なお、ここでは、第1実施形態との相違点のみを説明する。相違点は、撮影モードにおけるCPU21の動作フローチャートにある。
以下、本発明の第3実施形態として電子カメラを説明する。なお、ここでは、第1実施形態との相違点のみを説明する。相違点は、撮影モードにおけるCPU21の動作フローチャートにある。
図5は、本実施形態の撮影モードにおけるCPU21の動作フローチャートである。以下、図5の各ステップを順に説明する。
ステップS61:CPU21は、上述したステップS11と同様、電子カメラ1の撮影パラメータ及び画像処理パラメータを予め決められた組み合わせに設定してから、スルー画像の連続取得を開始する。
ステップS62:CPU21は、上述したステップS12と同様、信号処理回路12から出力されるスルー画像に基づき、フィードバック制御に関する処理(a)〜(c)と、ライブビュー表示に関する処理(d)とを実行する。
ステップS63:CPU21は、入力器23を介して電子カメラ1へ撮影指示が入力されたか否かを判別し、入力された場合はステップS64へ移行し、そうでなければステップS62に戻る。
ステップS64:CPU21は、上述したステップS14と同様、撮像素子11をフレームモードで1フレーム分駆動し、詳細画像(RAW画像)を取得する。
ステップS65:CPU21は、バッファメモリ13上のRAW画像に対して間引き処理を施すことにより、スルー画像と同等サイズの撮影後確認用画像を作成する。但し、この際、バッファメモリ13上のRAW画像が撮影後確認用画像によって上書きされることは無いものとする。更に、CPU21は、撮影後確認用画像に適したホワイトバランスゲインをホワイトバランス演算回路15に算出させ、そのホワイトバランスゲインを画像処理回路14に設定する。なお、本ステップのCPU21は、ホワイトバランスゲインと共に、撮影後確認用画像に関する光源種判定信頼度A(%)をホワイトバランス演算回路15に算出させる。
ステップS66:CPU21は、光源種判定信頼度A(%)が閾値Thを超過しているか否かを判別し、超過していれば通常記録を行うべくステップS67、S68へ移行し、そうでなければRAW記録を行うべくステップS69、S70へ移行する。なお、本ステップの閾値Thは、例えば、80%〜90%程度に設定される。
ステップS67:CPU21は、上述したステップS18と同様、撮影後確認用画像を表示制御回路16の表示用メモリへ書き込むことにより、撮影後の確認表示を行う。
ステップS68:CPU21は、上述したステップS19と同様、バッファメモリ13上の詳細画像(RAW画像)へ画像処理及びデータ圧縮処理を順に施してから詳細画像のJPEGファイルを作成し、そのJPEGファイルをカードメモリ20へ保存し、フローを終了する。
ステップS69:CPU21は、上述したステップS67と同様、撮影後確認用画像を表示制御回路16の表示用メモリへ書き込むことにより、撮影後の確認表示を行う。
ステップS70:CPU21は、上述したステップS21と同様、バッファメモリ13上の詳細画像(RAW画像)のRAW画像ファイルを作成し、そのRAW画像ファイルをカードメモリ20へ保存すると共に、詳細画像のJPEGファイルをJPEGファイルを作成し、そのJPEGファイルをRAW画像ファイルの隠しファイルとしてカードメモリ20へ保存する。
以上、本実施形態の電子カメラ1によると、撮影で取得された詳細画像の光源種判定信頼度が低かった場合には、詳細画像のRAW画像ファイルが保存されるが、光源種判定信頼度が高かった場合には、詳細画像のRAW画像ファイルは保存されない(JPEGファイルしか保存されない。)。
ここで一般に、撮影で取得された画像が光源判定の難しいものであった場合には、ユーザが後処理によって詳細画像のホワイトバランス調整をし直したい望む可能性が高い。しかし、この場合に詳細画像をJPEGファイルで記録してしまうと、ホワイトバランス調整をし直すことは難しい(仮に、JPEGファイル作成時に詳細画像へ適用されたホワイトバランスゲインが既知であったならば、後処理によりホワイトバランス調整をし直すことは一応可能であるものの、JPEGファイル作成時のホワイトバランス調整処理は、非可逆変換であるデータ圧縮前に実行された処理なので、JPEGファイルからホワイトバランス調整処理前の詳細画像を完全に復元することはできないからである。)。
また、一般に、撮影で取得された画像が光源判定の容易なものであった場合には、ユーザが後処理によって詳細画像のホワイトバランス調整をし直したいと望む可能性は低い。しかし、この場合に詳細画像をRAW画像ファイルで記録してしまうと、カードメモリ20の記憶領域が無用に圧迫されてしまう。
その点、本実施形態の電子カメラ1では、詳細画像の光源種判定信頼度が低い場合には詳細画像のRAW画像ファイルが保存され、そうでない場合には詳細画像のRAW画像ファイルは保存されないので、RAW画像ファイルの保存頻度は、必要最小限に抑えられる。
[その他]
なお、上述した各実施形態の電子カメラ1は、被写界の状況に応じてRAW画像ファイルを保存するか否かを切り替えたが、被写界の状況に応じて圧縮・伸張回路18のデータ圧縮率を切り替えてもよい。すなわち、後処理する可能性の高い詳細画像(白画素頻度又は黒画素頻度の高い画像、或いは、光源種判定信頼度の低い画像)については圧縮率を低く設定し、後処理する可能性の低い詳細画像(白画素頻度及び黒画素頻度の低い画像、或いは、光源種判定信頼度の高い画像)についてはデータ圧縮率を高く設定する、という切り替えを行ってもよい。
なお、上述した各実施形態の電子カメラ1は、被写界の状況に応じてRAW画像ファイルを保存するか否かを切り替えたが、被写界の状況に応じて圧縮・伸張回路18のデータ圧縮率を切り替えてもよい。すなわち、後処理する可能性の高い詳細画像(白画素頻度又は黒画素頻度の高い画像、或いは、光源種判定信頼度の低い画像)については圧縮率を低く設定し、後処理する可能性の低い詳細画像(白画素頻度及び黒画素頻度の低い画像、或いは、光源種判定信頼度の高い画像)についてはデータ圧縮率を高く設定する、という切り替えを行ってもよい。
また、上述した第1実施形態又は第2実施形態の電子カメラ1は、データ圧縮率の切り替えを、画像の白画素頻度及び黒画素頻度に応じて行ったが、画像の平均輝度(又は重み付け平均輝度)に応じて行ってもよい。例えば、平均輝度が閾値T1以上又は平均輝度が閾値T2以下であった場合にはデータ圧縮率を低く設定し、そうでなかった場合には、データ圧縮率を高く設定する、という切り替えを行ってもよい。
また、上述した第2実施形態の電子カメラ1は、露出の調整を、画像の白画素頻度及び黒画素頻度に応じて行ったが、画像全体の平均輝度(又は重み付け平均輝度)に応じて行ってもよい。例えば、平均輝度が閾値T1以上であった場合は、露出を低めに設定し、平均輝度が閾値T2以下であった場合には、露出を高めに設定し、平均輝度が閾値T2〜T1の範囲内であった場合には、露出を適正露出のままとする、という切り替えを行ってもよい。
また、上述した第3実施形態の電子カメラは、詳細画像のデータ圧縮率の切り替えを、詳細画像の光源種判定信頼度に応じて行ったが、撮影直前のスルー画像の光源種判定信頼度に応じて行ってもよい。
また、上述した第3実施形態の電子カメラは、データ圧縮率の切り替えを、画像の光源種判定信頼度に応じて行ったが、画像の平均色(又は重み付け平均色)に応じて行ってもよい。例えば、平均色が自然光の色範囲に収まっていた場合には、データ圧縮率を高く設定し、平均色がそれ以外の色範囲に収まっていた場合には、データ圧縮率を低く設定する、という切り替えを行ってもよい。
また、上述した第1実施形態に第3実施形態を組み合わせた電子カメラや、上述した第2実施形態に第3実施形態を組み合わせた電子カメラも実現可能である。例えば、電子カメラは、画像の輝度と画像色との双方に基づき後処理の行われる可能性の高さを判別し、その可能性が高い画像についてはデータ圧縮率を低く設定し、その可能性が低い画像については、データ圧縮率を高く設定する、という切り替えを行ってもよい。
また、上述した各実施形態の電子カメラ1は、データ圧縮率の切り替えを、圧縮・伸張回路18のデータ圧縮率(又はデータ圧縮の有無)の切り替えによって行ったが、信号処理回路12の量子化ビット数の切り替えによって行ってもよい。その場合、例えば、後処理する可能性の高い画像についてはデータ量の多い14bitのRAW画像ファイルとして保存し、後処理する可能性の低い画像についてはデータ量の少ない12bitのRAW画像ファイルで保存する、という切り替えを行ってもよい。
また、上述した各実施形態の電子カメラ1は、データ圧縮率の切り替えを、圧縮・伸張回路18のデータ圧縮率と、信号処理回路12の量子化ビット数との一方のみの切り替えによって行ったが、データ圧縮率と量子化ビット数との組み合わせの変更によって行ってもよい。
また、上述した各実施形態の電子カメラは、データ圧縮率の切り替え段数を2としたが、3以上の複数としてもよい。
また、上述した各実施形態の電子カメラは、露出制御(ステップS12、S32、S62)の方法として、AE評価値に応じて絞り値とシャッター速度との組み合わせを自動設定するもの(プログラムAE)を採用したが、ユーザが予め設定した絞り値とAE評価値とに応じてシャッター速度を自動設定するもの(絞り優先AE)や、ユーザが予め設定したシャッター速度とAE評価値とに応じて絞り値を自動設定するもの(シャッター優先AE)や、ユーザが予め設定した絞り値とユーザが予め設定したシャッター速度とをそのまま使用するもの(マニュアル露出)などを採用してもよい。
1…電子カメラ、11…撮像素子、12…信号処理回路、13…バッファメモリ、14…画像処理回路、15…ホワイトバランス演算回路、16…表示制御回路、17…内部モニタ、18…圧縮・伸張回路、19…カードインタフェース、21…CPU、22…撮像回路、入力器、24…外部接続端子
Claims (11)
- 被写界を撮像する撮像部と、
前記撮像部による前記撮像を介して取得された画像データのデータ量を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部によりデータ量の圧縮された前記画像データを、保存用画像として記憶媒体へ記録させる記録制御部と、
前記撮像時における前記被写界の状況に応じて、前記圧縮部による前記データ量の圧縮の度合いを切り替える制御部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記圧縮部は、
前記画像データの少なくとも階調方向のデータ量を圧縮する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記撮像時における前記被写界の輝度を判定する輝度判定部を更に備え、
前記制御部は、
前記輝度判定部の判定した輝度に応じて、前記圧縮部による前記圧縮の度合いを切り替える
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置において、
前記輝度判定部は、
前記画像データにおいて第1閾値以上の輝度値を有した白飛び画素の発生する頻度である白画素頻度と、前記画像データにおいて前記第1閾値より小さい第2閾値以下の輝度を有した黒潰れ画素の発生する頻度である黒画素頻度とを判定し、
前記制御部は、
前記輝度判定部の判定した前記白画素頻度と前記黒画素頻度との少なくとも一方が第3閾値以上であった場合には、前記圧縮の度合いを低く設定し、前記白画素頻度と前記黒画素頻度との双方が前記第3閾値未満であった場合には、前記圧縮の度合いを高く設定する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項4に記載の撮像装置において、
前記被写界の輝度とユーザの指示との少なくとも一方に応じて前記撮像前に前記撮像部の露光条件を設定する露光条件設定部を更に備え、
前記輝度判定部は、
前記撮像前に前記撮像部が取得した確認用画像に基づき、前記画像データにおける前記黒画素頻度と前記黒画素頻度とを判定し、
前記制御部は、
前記輝度判定部の判定した前記白画素頻度が前記第3閾値以上であった場合には、前記撮像時の露光条件を、前記撮像前に設定された露光条件よりも露光量の低い露光条件へと変更するよう前記露光制御部へ指示する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項4又は請求項5に記載の撮像装置において、
前記被写界の輝度とユーザの指示との少なくとも一方に応じて前記撮像前に前記撮像部の露光条件を設定する露光条件設定部を更に備え、
前記輝度判定部は、
前記撮像前に前記撮像部が取得した確認用画像に基づき、前記画像データの前記黒画素頻度及び前記黒画素頻度を判定し、
前記制御部は、
前記輝度判定部の判定した前記黒画素頻度が前記第3閾値以上であった場合には、前記撮像時の露光条件を、前記撮像前に設定された露光条件よりも露光量の高い露光条件へと変更するよう前記露光制御部へ指示する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項5に記載の撮像装置において、
前記制御部は、
前記輝度判定部の判定した前記白画素頻度が前記第3閾値以上であったとしても、前記黒画素頻度が前記白画素頻度を上回っていた場合には、前記撮像時の露光条件を、前記撮像前に設定された露光条件よりも露光量の高い露光条件に変更するよう前記露光制御部へ指示する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項6に記載の撮像装置において、
前記制御部は、
前記輝度判定部の判定した前記黒画素頻度が前記第3閾値以上であったとしても、前記白画素頻度が前記黒画素頻度を上回っていた場合には、前記撮像時の露光条件を、前記撮像前に設定された露光条件よりも露光量の低い露光条件に変更するよう前記露光制御部へ指示する
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項5〜請求項8の何れか一項に記載の撮像装置において、
前記撮像を介して取得された前記画像データに基づき表示用画像を作成する画像作成部を更に備え、
前記制御部は、
前記露光制御部に露光条件の変更を指示した場合には、前記変更による露光量の変化分を補償するための輝度補正処理を、前記表示用画像へ施すよう前記画像作成部へ指示する
ことを特徴とする撮像装置。
- 請求項2に記載の撮像装置において、
前記撮像時における前記被写界の色を判定する色判定部を更に備え、
前記制御部は、
前記色判定部の判定した色に応じて、前記圧縮部による前記データ量の前記圧縮の度合いを切り替える
ことを特徴とする撮像装置。 - 請求項10に記載の撮像装置において、
前記色判定部は、
前記撮像時における前記被写界の光源種判定の難易度を判定し、
前記制御部は、
前記色判定部の判定した前記難易度が第4閾値以上であった場合には、前記圧縮の度合いを低く設定し、前記難易度が前記第4閾値未満であった場合には、前記圧縮の度合いを高く設定する
ことを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010277021A JP2012129611A (ja) | 2010-12-13 | 2010-12-13 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010277021A JP2012129611A (ja) | 2010-12-13 | 2010-12-13 | 撮像装置 |
Publications (1)
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JP2010277021A Withdrawn JP2012129611A (ja) | 2010-12-13 | 2010-12-13 | 撮像装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2012129611A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016021168A1 (en) * | 2014-08-04 | 2016-02-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, information processing method, and program |
WO2021261109A1 (ja) * | 2020-06-26 | 2021-12-30 | 富士フイルム株式会社 | 動画制御装置、動画記録装置、動画制御方法、動画記録方法、及び動画制御プログラム |
-
2010
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016021168A1 (en) * | 2014-08-04 | 2016-02-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, information processing method, and program |
US9967473B2 (en) | 2014-08-04 | 2018-05-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, information processing method, and program |
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