JPH11205652A - 学習するディジタル方式画像入力装置 - Google Patents

学習するディジタル方式画像入力装置

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JPH11205652A
JPH11205652A JP10022810A JP2281098A JPH11205652A JP H11205652 A JPH11205652 A JP H11205652A JP 10022810 A JP10022810 A JP 10022810A JP 2281098 A JP2281098 A JP 2281098A JP H11205652 A JPH11205652 A JP H11205652A
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digital
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JP10022810A
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Yoshikazu Ichiyama
義和 市山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタルカメラ,ビデオカメラ等ディジタ
ル方式の画像入力装置に於いて,結像光学系の諸収差,
色収差,イメージセンサーの色彩再現性,画素欠陥等を
改善する事 【解決手段】 予め定められた校正用図形を画像として
取り込ませ,有るべき画像へ変換させる為の補正関数を
個々のディジタル方式画像入力装置毎に導出して装置或
いはシステム内に記憶し,通常の撮影後に補正関数によ
り画像を変換して正しい画像とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【001】 【産業上の利用分野】本発明は画像を電気信号に変えて
記録するディジタルカメラ,ディジタル式のビデオカメ
ラ等のディジタル方式画像入力装置に係わり,特に結像
光学系の諸々の歪み,イメージセンサーの変換機能等を
個々にに補正できるようなディジタル方式画像入力装置
に係わる。 【002】 【従来の技術】従来のフィルムを使用するカメラでも,
最近普及が進んでいるディジタルカメラでも結像光学系
で被写体の像を結像させ,フィルム式カメラでは化学変
化により,ディジタルカメラではイメージセンサーでそ
の画素毎に電気信号に変換して画像を記録する。イメー
ジセンサーには通常CCDによるイメージセンサーが使
用されるが,カラーの場合はイメージセンサーの構造に
色フィルター等特有の構造があり,画素の原色例えば
赤,緑,青等が結像光学系から見て必ずしも同条件では
なく従来の結像光学系とは一段と収差に関して厳しい条
件が付与されている。もちろん従来から画像の被写体に
対する忠実度の観点では結像光学系には共通問題として
色収差を含む様々な収差が存在し,また画像に記録する
過程では特に色の再現性に関してフィルム式,イメージ
センサー共に種々問題を有している。 【003】これらの諸問題を解決する為に結像光学系を
構成するレンズには材料,設計共に多大の努力が傾注さ
れて来ている。高級カメラのコストの大半はレンズ系に
有るといっても過言ではなく,現在も事態は変わってい
ない。また,フィルム,イメージセンサーの色変換機能
に関しては製品毎に微妙な差が存在するのが実態であ
る。 【004】 【発明が解決しようとする課題】したがって,本発明の
目的はディジタルカメラ,ビデオカメラ等ディジタル方
式の画像入力装置の領域に於いてであるが,結像光学系
の諸種の収差,イメージセンサーの色変換機能の誤差,
欠陥等を個々の装置毎にディジタル技術によって補正
し,被写体に忠実な画像を得る事が出来るディジタル式
画像入力装置をコストを増やす事無く実現する事であ
る。 【005】 【課題を解決するための手段】本発明の基本概念は,校
正用の画像をディジタルカメラ,ビデオカメラ等ディジ
タル方式画像入力装置に取り込み,望ましい画像への補
正関数を個々の装置毎に予め導出してそれら装置或いは
システム内の制御メモリーに記憶させ,撮影して画像を
取り込む毎に或いは後にまとめて前記補正関数を基に所
定の演算を実施して画像を完成させようとするものであ
る。 【006】補正関数の導出方式はディジタル式画像入力
装置に内蔵した制御部と校正用プログラムによっても,
校正用の装置を別途用意してディジタル方式画像入力装
置を製造後接続し,その装置が取り込む画像を解析して
補正関数を個々の装置毎に導出してディジタル方式画像
入力装置或いはシステム内の制御メモリーに記録させる
方法等何れによっても可能である。 【007】また,補正の方法はイメージセンサーの画素
毎の写像関数として直接的に求めても,一度取り込まれ
た画像をフーリエ変換して空間周波数領域で補正関数を
求めても可能である。ただ,後者は演算処理が多く時間
を要すると思われるので演算能力の高い制御部を使う必
要が有るが,高周波帯域補正等で分解能の低下も補正対
象に出来る利点は有る。 【008】また,更に画像の歪みのみではなく,結像光
学系の色収差,イメージセンサーでの色変換機能の誤差
等も補正の対象とする事が出来る。すなわち,イメージ
センサーの原色毎に補正関数を発生させ,原色毎に補正
する事によって結像光学系での色収差,或いはCCDイ
メージセンサーの構造上の問題に起因して原色間で画像
に対する環境が異なる等の不利な条件を解消する事が出
来る。或は色彩の明度,彩度等色彩再現性に影響するパ
ラメーターを校正できるようなパターンを校正用画像に
含んで画素の原色毎の強弱を補正できるような補正関数
を発生させ,撮影後の画像を補正する事が出来る。 【009】イメージセンサー,液晶ディスプレイ等は画
面内に多数の画素を有するが,全く欠陥の存在しない素
子を確保するのは困難であり,これらの欠陥を補正でき
る方式が有れば画像の品質は向上し,或いは許容できる
欠陥の範囲を拡大できれば全体のコストを低減もでき
る。本発明の他の目的はディジタル技術を用いて品質向
上或いはコスト低減であり,この点でも校正モード時に
イメージセンサーの欠陥を検出して記憶させ,画像を取
り込む毎に補正させる事を可能にしている。 【010】 【作用】以上,本発明の基本概念について説明したが,
ディジタルカメラ,ビデオカメラ等ディジタル方式画像
入力装置を製造した後,校正過程を経て望ましい画像へ
の補正関数を個々のディジタル方式画像入力装置毎に発
生せしめ,撮影時にその補正関数を基に変換補正して画
像を完成させるものであり結像光学系,イメージセンサ
ー等における諸種の歪み,誤差を補正する事が出来る。
したがって,本発明に依れば,従来以上の品質の画像を
本発明のディジタル方式画像入力装置から得る事が出来
るが,見方を変えれば安いが品質の劣るレンズ系を用い
ても実用上十分な画像を得る事を可能にし,ディジタル
カメラ,ビデオカメラ等ディジタル方式画像入力装置の
低コスト化への寄与が出来る。 【011】 【発明の実施の形態】図1は本発明のディジタルカメラ
の外観を示す。以下に本発明を複数の実施例を挙げて説
明するが,外観は共通として図1を用いる。同図に於い
ては,ディジタルカメラ10の外観を示し,番号11は
結像光学系であるレンズを,番号12はファインダー或
は撮影後の画像表示の為の液晶ディスプレイを,番号1
3はシャッターボタンを,番号14は各種機能切り替え
の為のモードセレクターを,番号15は電源スイッチ
を,番号16は外部機器との接続コネクターをそれぞれ
示す。 【012】図2は,本発明の第一の実施例のディジタル
カメラの機能ブロック図を示す。第一の実施例は校正モ
ードで予め定めた校正用図形を被写体としてその画像を
取り込む。一方,校正用図形に対しては有るべき正しい
画像はディジタルカメラ内のメモリーに別途蓄えられて
おり,その画像と有るべき画像,つまり理想画像との関
係から画素間の写像関数を補正関数として導出する。即
ち,撮影した画像を形成する個々の画素を正しくは何処
に位置させるべきかを究明し,それを指示する関係を補
正関数とする。通常の撮影時にはその補正関数を使用し
て取り込まれた画像の画素を写像移動せしめて正しい画
像を得る事を目的としている。 【013】同図に於いて,結像光学系であるレンズ11
によって被写体の画像はイメージセンサー21上に形成
され,シャッターボタン13を押す事により起動されて
制御部22はイメージセンサー21により画像を電気信
号に変えてメモリー24に記憶させる。番号23は制御
部22内の制御メモリー,番号25は電池を,それぞれ
示す。その他の番号12,13,14,15,16は図
1に於けると同じ名称を示す。 【014】通常の撮影か或は校正モードかはモードセレ
クター14の指示により切り替える。校正モードでは,
被写体として予め定めた校正用図形26を用い,校正用
図形26とレンズ11間の距離,或は明るさ,更には絞
り,シャッター速度等諸種の条件を予め定めた条件とし
て,校正用図形26の画像を制御部22はメモリー24
に取り込む。その後制御部22は制御メモリー23の一
部に記憶させてあった理想画像との比較を行い,補正関
数を演算導出して制御メモリー23に記憶する。 【015】通常の撮影時には,レンズ11,イメージセ
ンサー12により取り込まれた画像から前記制御メモリ
ー23に記憶せしめられている補正関数により画素毎に
変換補正して画像を完成させる。この補正関数の導出及
び補正関数による画像の補正については更に図3を用い
て説明する。 【016】図3は,メモリー24に取り込まれた校正用
図形26の画像32,制御メモリー23内に記憶されて
いた校正用図形に対する理想画像33をイメージセンサ
ー21上に置いたとして示してある。番号31はイメー
ジセンサー21での画素のを代表して一部を示してい
る。校正用図形26の画像32は結像光学系によって歪
み,理想画像33と比較すると直線が曲線になってい
る。これは誇張して描いているが,他にも部分的に歪む
ような場合も考えられる。本発明での補正関数とはこれ
ら二つの画像32,33を比較して画素間の関係を明ら
かにして得られた画像の画素を正しくはどう読み替える
かを示す関数である。例えば図3(a)に示すように画素
にi列,j行の番号を付けて(i,j)の画素の輝度を
A(i,j)で示し,図3(b)の画素を同様に(p,
q)で示して,その点の輝度をB(p,q)として示す
と,図3(a)の画素(i,j)が図3(b)では
(p,q)に移るという関係を示せば良い。具体的には
種々方法が有るが,校正用図形上の主要な点がどこに変
位するかを追跡し,他はそれらの関係から内挿する事で
求められる。 【017】しかしながら,図3(a),(b)を比較す
れば判るように図3(a)で行く先の無くなる画素も現
れるし,また図3(b)でどこからも指定されない空白
の画素も現れる。前者は許容されるとしても後者は画像
に空白部分が出来るので好ましくは無く,それらの点の
輝度は周囲の画素からの内挿等で求める。この意味でB
(p,q)はA(i,j)の関数である。数式で表示す
れば,数1で表される。これが補正関数である。 【018】 【数1】 【019】図4は本発明の第二の実施例の機能ブロック
図を示す。同図に於いて,ディジタルカメラ10の機能
ブロック図は図2と同じ番号,名称を用いている。校正
制御装置41は接続コネクタ16と接続され,また校正
用図形発生装置42とも接続されている。本実施例にお
いて補正関数を導出する為のプログラム或は理想画像は
校正制御装置41内に記憶され,校正制御装置41が校
正用図形発生装置42を制御して校正用図形43をその
ディスプレイに表示させ,一方校正制御装置41はディ
ジタルカメラ10のレンズ11,イメージセンサー12
を介して画像をメモリー24に取り込ませ,さらに接続
コネクタ16を介して校正用制御装置41内に取り込ん
で補正関数を演算導出し,得られた補正関数を制御メモ
リー23に記憶させる。 【020】補正関数を導出する過程は第一の実施例と同
様であるが,更に第一の実施例より些か簡単な方式を採
用する事もできる。すなわち,校正用図形43として完
全な図形を表示せず,幾つかの点図形を順次表示させる
と,取り込んだ画像内での点画像の存在する画素が本来
あるべき位置は明確であるので補正関数を容易に導出で
きる。全ての画素についてこの手順を繰り返しても良い
が,代表的な点の対応を確認して他は内挿とする。 【021】この第二の実施例の利点は,演算能力の高い
専用装置を使用出来る事,また校正用図形を複数種準備
して順次切り替えながら校正作業を行う事で精度の高い
補正関数を得る事が出来る等の利点が有る。 【022】図5,図6は本発明の第三の実施例を説明す
る為の図である。第三の実施例では空間周波数領域での
補正関数を求め,撮影後の画像補正を空間周波数領域で
実施しようとする例である。図5において被写体は番号
51で,結像光学系であるレンズは番号52で,イメー
ジセンサーに入力する画像は番号53でそれぞれ示し,
同図に示すように被写体のある平面の座標を(x,y),
画像のある平面の座標を(x’,y’)とすると画像の
振幅u(x’,y’)は被写体の振幅g(x,y)から
数2ような積分形で表される。 【023】ここでh(x,y)は被写体として点光源δ
(x)δ(y)を置いた時の画像の振幅であり,結像光
学系の伝達関数としてその系の特徴を示している。但
し,δ(x),δ(y)はデルタ関数を示す。この式を
フーリエ変換すると,それぞれの関数のフーリエ変換形
をU(X,Y),G(X,Y),H(X,Y),但し,
X,Yを空間周波数として数2のコンボリューション積
分の式は数3で表される。したがって空間周波数領域で
補正関数を求める事とし,H(X,Y)を結像光学系の
望ましい設計伝達関数,実際にディジタルカメラでレン
ズ,イメージセンサーを介して得た点光源の画像をフー
リエ変換して得た実伝達関数をK(X,Y)として補正
関数をH(X,Y)/K(X,Y)として制御メモリー
に記憶させる。 【024】 【数2】【025】 【数3】 【026】通常の撮影時には取り込んだ画像の振幅u’
(x,y)のフーリエ変換形U’(X,Y)を計算し,
これに補正関数H(X,Y)/K(X,Y)を乗じた
後,フーリエ逆変換を実施して補正された画像を得る。
つまり,U’(X,Y)は数4で表されるのでこれに補
正関数を乗じ,フーリエ逆変換を行えば設計通りの結像
光学系を使用した場合の画像が得られる事に成る。 【027】 【数4】 【028】以上の説明で使用した被写体及び画像の振幅
間の関係式は記述を簡単にする為にコヒーレントな光を
用いた場合の関係式を用いた。一般の場合にはそれぞれ
振幅の自乗の時間平均で関係式を考え,表現式はやや複
雑になるがほぼ同様の関係となる。 【029】図6は本発明の第三の実施例で校正用の補正
関数の導出,得られた画像から望ましい画像への補正等
の演算を空間周波数領域で行う例の演算フローを示して
いる。同図において,校正用の補正関数を求めるには校
正用の図形として点光源を置きそれに対応する像を得て
そのフーリエ変換形を演算し,既に記憶されている理想
画像のフーリエ変換形或いはレンズ系の設計伝達関数を
除して空間周波数領域での補正関数を得て制御メモリー
へ記憶する。 【030】通常の撮影時には撮影してメモリーへ取り込
んだ画像をフーリエ変換し,その段階で補正関数を乗
じ,フーリエ逆変換を行って正しい画像を得る。それぞ
れの段階でフーリエ変換或いはフーリエ逆変換が必要で
あるが,この演算処理には既知のFFT方式の計算アル
ゴリズムを利用して必要な演算の高速化を図る。 【031】これまで第一,第二,第三の実施例を用いて
主に結像光学系の原因による像の歪みをディジタル技術
を用いて補正する方法について説明した。この考えを拡
張すれば単に歪みを補正するのみでは無く,更に他の機
能改善へ応用もできる。すなわち,イメージセンサーの
製造上の欠陥の補正,或いは結像光学系の性能を助けて
の分解能向上,色収差の完全なる除去等である。それら
について以下に簡単に説明する。 【032】本発明の第四の実施例としてイメージセンサ
ーの欠陥補正に適用する例を説明する。ディジタルカメ
ラの外観,機能構成は第一,第二の実施例と同様である
ので特に図は用いない。イメージセンサーは一般に数十
万から数百万の画素より構成されるが,それらが全て均
一の性能を発揮するのは至難の業である。勿論,製造上
の困難を厭わずに品質の向上には努力されているが,ミ
クロに見れば性能の変動,時には画素単位での欠陥も有
り得る。本実施例の校正モードでは例えば原色一色の図
形を入力して画素の欠陥,或いは機能不全等を検出し,
欠陥画素の位置或は欠陥情報を制御メモリーに蓄えさ
せ,通常撮影時にそれぞれ画素単位で欠陥情報に基づい
て補正する。すなわち,入力の強度に対する出力との関
係が問題で有ればそのように事後で読み替えるし,完全
な欠陥画素で有れば周囲の画素の持つ値から内挿という
方式で補正する。 【033】本発明の第五の実施例として分解能を改善す
る例を説明する。ディジタルカメラの外観,機能ブロッ
ク等第三の実施例と異ならないので特に専用の図は用い
る事無く説明する。画像での分解能は結像光学系の分解
能及び画素数で決まるが,画素数さえ十分で有れば,結
像光学系の能力以上の分解能を得る事も可能である。即
ち,第三の実施例では空間周波数領域で個々のディジタ
ルカメラの結像光学系の伝達関数が設計目標に近づくよ
う補正をした。この段階での補正関数の意味を積極的に
捉えて空間周波数の高域を強調するような関数を選ぶ。
つまり,多少高級な結像光学系の伝達関数への補正関数
を求めるわけで当然限界はあるが,結像光学系の実力以
上の分解能を得る事もできる。 【034】本発明の第六の実施例としてほぼ完全なる色
収差除去を可能にする例を説明する。本実施例は第一,
第二,第三の実施例と同様な機能ブロック構成であるの
で特に図は使用しないで説明する。即ち,カラー画像を
取り扱う場合には,補正はそれぞれイメージセンサーの
原色の色毎に実施する。CCDイメージセンサーは構造
によっては色フィルターが必要で必ずしも各原色間で光
学的に同一の条件では無く,勿論結像光学系そのものが
色収差を一般的には保有している。本発明で述べた画像
歪みの補正関数をイメージセンサーの原色毎に用意する
事により,それら問題は容易に解消される事は明らかで
ある。本実施例の意味を積極的に考え,結像光学系では
色収差には配慮しないとして安いレンズを採用し,色収
差除去を全面的に本実施例に依存する事も可能である。
トータルとしてコスト低減できればそれもまた大いに意
味がある。 【035】本発明の第七の実施例は色彩の再現性を改善
する事である。色彩の再現もまたカラー画像では大きな
問題ではあるが,結像光学系にも色収差はあり,またイ
メージセンサーにも色に対する感度差,場合によっては
それぞれの画素レベルでも感度差が存在する。これらを
全て製造プロセスに帰してコストを上げるのは社会的な
損失であるが,本発明に依ればまた歪み改善等と同様な
考えで解決を図る事が出来る。すなわち,校正モードで
使用する校正用図形内に色彩の再現性を検査できるよう
なパターンを含ませて画素毎に補正関数を導出する事で
ある。例えば,図7に番号72のように色彩の再現性に
関係のあるパラメーター,例えば明度,彩度等を異なら
せたパターンを画面71内に適度に配置してディジタル
カメラ内に画像を取り込む。画像内のそれぞれのパター
ン内の色彩の属性は予め判っているので得られた画像か
らどう読み替えるかを補正関数とする。このように補正
関数を決め,ディジタルカメラ内の制御メモリーに記憶
し,通常の撮影時にはこの補正関数に従って画素毎にそ
の出力を読み替えて補正する。この過程で結像光学系で
の劣化も含んでイメージセンサーの色変換機能を補正し
て色彩に関する忠実度を向上させる事が出来る。 【036】本発明は,予め補正関数を記憶して置いて得
られた画像から正しい画像へ演算処理により変換する事
で,結像光学系の負担,イメージセンサーの負担等を軽
減して画像の品質向上を図る。これを積極的に考えれ
ば,逆にコストの安い部品使用を可能にする。これはデ
ィジタルカメラである事の特徴を最大限に利用して個々
のカメラ毎に補正関数を持ち,演算処理をする事を前提
にしている。この演算処理は画素数が巨大である為にか
なりの演算回数を必要とし,その演算装置も能力の高い
素子を必要とする。しかしながら,今日の半導体集積回
路技術のこの分野での進歩は驚くばかりであり,直ちに
本発明の全てを実現するには時間が掛かりすぎるかも知
れないが,部分的には直ちに実施可能であり,またその
技術の進歩の早さを考えれば必要な性能は近いうちに実
現できるので本発明の重要性を損なうものではない。 【037】 【発明の効果】本発明はディジタルカメラを実施例に挙
げて説明したようにディジタル方式画像入力装置に於い
て,個々の装置の結像光学系或いは画像・電気信号変換
系の補正関数を記憶し,画像を得る毎に或いは後でまと
めて補正関数を利用して正しい或いは更に品質の良い画
像を得ようとするもので容易に構成実現できる事を説明
した。上に説明したように本発明によって品質の良いデ
ィジタル方式画像入力装置を得る事が出来るが,同時に
品質を現状程度に留め置けば更に安い部品を使用してコ
スト低減の方向も可能である。 【038】また,一般に機器,材料は製造後時間経過と
共に変質或いは調整点の狂い等により初期の性能を維持
できない場合が多い。本発明は,ディジタルカメラ,ビ
デオカメラ等ディジタル方式画像入力装置製造後に校正
を行いディジタル処理技術の助けを借りて品質性能を発
揮せしめるものであるが,これもやはり経時的には校正
点もずれると認識すべきである。本発明はこの点でも有
効であって,校正用のプログラムを装置内に内蔵させ,
或いは校正用制御装置を有する専門店,メーカー等によ
り再校正を実施して設計性能を維持させる事もできる。
これも本発明の重要な目的の一つである。 【039】以上,本発明によるディジタル方式画像入力
装置について説明したが,上記の実施例が本発明の範囲
を何ら限定するものでは無い。例えば,上記の実施例は
全てディジタルカメラを例に挙げたがディジタル方式の
ビデオカメラでも事情はまったく同じである。また本発
明の実施例ではディジタルカメラ内で画像の補正を行っ
たが,画像に補正関数を付加せしめて別の装置で補正を
実施する事も可能である。等々本発明の趣旨を越えない
範囲で種々の応用変形は可能である。
【図面の簡単な説明】 【図1】 ディジタルカメラの外観図 【図2】 第一の実施例の機能ブロック図 【図3】 校正用図形の画像と望ましい画像 【図4】 第二の実施例の機能ブロック図 【図5】 被写体と画像の座標系 【図6】 第三の実施例の演算フロー図 【図7】 第七の実施例での色変換機能の校正用図形 【符号の説明】 10・・・ディジタルカメラ, 11・・
・レンズ,12・・・液晶ディスプレイ,
13・・・シャッターボタン,14・・・モードセレ
クター, 15・・・電源スイッチ,16
・・・接続コネクター 21・・・イメージセンサー, 22・・
・制御部,23・・・制御部32内の制御メモリー,
24・・・メモリー,25・・・電池,
26・・・校正用図形 31・・・イメージセンサーの画素 32・・
・校正用図形36の画像,33・・・理想画像 41・・・校正制御装置, 42・・
・校正用図形発生装置,43・・・校正用図形 51・・・被写体, 52・・・レ
ンズ,53・・・画像 71・・・画面, 72・・・カ
ラー補正用パターン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくともレンズ,イメージセンサー,
    制御部,制御メモリー等より構成されるディジタル方式
    画像入力装置において,校正モードでは予め定めた条件
    下で予め定めた校正用図形の画像をレンズ,イメージセ
    ンサーを介して取り込んで制御部は予め記憶して有る望
    ましい画像とを比較対照して取り込んだ画像から望まし
    い画像への補正関数を導出して制御メモリーに記憶し,
    通常の撮影時には前記補正関数を基に制御部は取り込ま
    れた画像を所定の演算処理により変換補正して画像を完
    成させる事を特徴とするディジタル方式画像入力装置 【請求項2】 少なくともレンズ,イメージセンサー,
    制御部,制御メモリー,外部機器との接続用コネクター
    等より構成されるディジタル方式画像入力装置におい
    て,校正モードでは校正制御装置に接続コネクタを介し
    て接続されて校正制御装置が発生させる校正用図形の画
    像をレンズ,イメージセンサーを介して取り込んで校正
    制御装置が望ましい画像と比較対照を行って取り込まれ
    た画像から望ましい画像への補正関数を導出して制御メ
    モリーに記憶し,通常の撮影時には前記補正関数を基に
    制御部は取り込まれた画像を所定の演算処理により変換
    補正して画像を完成させる事を特徴とするディジタル方
    式画像入力装置 【請求項3】 【請求項1】, 【請求項2】記載のディジタル方式画像入力装置におい
    て,校正モードではレンズ,イメージセンサーを介して
    取り込んだ画像から望ましい画像への補正関数を画素毎
    の写像関数として導出し,通常の撮影時には前記補正関
    数を基に制御部は取り込まれた画像を画素毎に写像変換
    せしめて画像を完成させる事を特徴とするディジタル方
    式画像入力装置 【請求項4】 【請求項1】, 【請求項2】記載のディジタル方式画像入力装置におい
    て,校正モードではレンズ,イメージセンサーを介して
    取り込んだ画像から望ましい画像への補正関数を空間周
    波数領域で導出し,通常の撮影時に制御部は被写体画像
    のフーリエ変換形に前記補正関数を乗算し,フーリエ逆
    変換を行って画像を完成させる事を特徴とするディジタ
    ル方式画像入力装置 【請求項5】 【請求項1】, 【請求項2】, 【請求項3】, 【請求項4】記載のディジタル方式画像入力装置におい
    て,補正関数をイメージセンサーの画素を構成する原色
    毎に導出して結像光学系の色収差までも補正する事を特
    徴とするディジタル方式画像入力装置 【請求項6】 【請求項1】, 【請求項2】, 【請求項3】, 【請求項4】, 【請求項5】記載のディジタル方式画像入力装置におい
    て,校正用図形の一部に色変換機能の校正用図形を有
    し,結像光学系及びイメージセンサーにおける色変換系
    の補正をも行う事を特徴とするディジタル方式画像入力
    装置 【請求項7】 【請求項1】, 【請求項2】, 【請求項3】, 【請求項4】, 【請求項5】, 【請求項6】記載のディジタル方式画像入力装置におい
    て,校正モードではイメージセンサーの画素の欠陥を検
    出してその位置等の欠陥情報を記憶し,通常の撮影時に
    は得られた画像を前記イメージセンサーの画素の欠陥情
    報に基づいて周囲の画素の値から内挿等の演算処理を施
    して補正する事を特徴とするディジタル方式画像入力装
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