JP2001197512A - 色成分生成装置およびこれを用いた多色画像撮像装置、並びに色成分生成方法 - Google Patents

色成分生成装置およびこれを用いた多色画像撮像装置、並びに色成分生成方法

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JP2001197512A
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Masaji Tamura
正司 田村
Narihiro Matoba
成浩 的場
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の多色画像撮像装置では、各画素の不足
色成分の感度値を生成する際に、その画素の受光色の感
度値を用いて補正したとしても、高彩度の画像において
白抜けや黒ずみ等の画質欠陥が発生してしまう場合があ
った。 【解決手段】 参照する色毎の局所的な輝度分布に基づ
いて各画素の輝度を平均輝度レベル(R(1H),R
(2H),R(3H),R(4H),G(1H),G
(2H),G(3H),G(4H))に置き換え、これ
に基づいて想定される色毎の幾何学的図形(五面体)の
線分相似比に基づいて補間する不足色の感度レベルG
(R)を演算するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は受光色数よりも少
ない数の2次元固体撮像素子を用いて撮像して当該受光
色数分の色成分を有する多色画像データを出力するフル
カラー画像撮像装置などの多色画像撮像装置並びにそれ
に用いられる色成分生成装置および色成分生成方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】CCDセンサ等の2次元撮像素子を用い
て多色画像データを生成する多色画像生成装置には、受
光色数分の2次元撮像素子を備えて各2次元撮像素子が
各色成分の受光感度信号を出力し、この受光色数分の受
光感度信号を各画素の色成分信号として出力するもの
と、受光色数よりも少ない数の2次元撮像素子を備えて
少なくともいずれか1つの2次元撮像素子が複数色分の
受光感度信号を出力するとともに、各画素の不足してい
る色成分の感度信号を演算処理で補間し、上記受光感度
信号とこの生成感度信号とを各画素の色成分信号として
出力するものとがある。
【0003】前者の例としては、色の3原色に相当する
R(赤)色フィルタ、G(緑)色フィルタ及びB(青)
色フィルタを各々貼り付けた3枚の2次元撮像素子を用
いるとともに、1回の撮影で光学系から入射される被写
体像を分光プリズム等で分光して各原色用撮像素子に入
射させることで、1画面分のフルカラー画像信号を得る
3板式のフルカラー撮像装置を挙げることができ、ま
た、後者の例としては、各画素位置毎に設けられた光電
素子上にR色、G色、あるいはB色用のいずれか1種類
のカラーフィルタを貼り付けた1枚の2次元撮像素子を
用いるとともに、各画素位置毎に不足する他の2色の色
成分の感度信号を演算により算出することで、1画面分
のフルカラー画像信号を得る単板式のフルカラー撮像装
置を挙げることができる。そして、後者の単板式のフル
カラー撮像装置は、多板式のものに比べて2次元撮像素
子などの光学部品の点数を抑えることができるため、小
型かつ低価格に装置を構成することが可能であり、民生
用ディジタルスチルカメラやディジタルビデオカメラな
どにおいて主に採用されている。
【0004】次に、このような単板式のフルカラー撮像
装置などにおいて、各画素の受光色の感度信号を用いて
各画素の不足している色成分(以下、生成色と呼ぶ)の
感度信号を生成する一般的な色補間処理方法について説
明する。なお、この色補間処理方法は一般的に線形補間
法とよばれるものである。図16はこのような単板式2
次元撮像素子において一般的に用いられているBaye
r(ベイヤー)型配列による原色フィルタの構成を示す
説明図である。図において、1つ1つのマスが各画素
(光電素子)の位置を示し、そのマス内に記載された
「R(赤)」、「G(緑)」、「B(青)」のそれぞれ
の記号は当該画素(光電素子)においてサンプリングさ
れる受光色を示すものである。そして、各色成分につい
て着目すると、「G(緑)」は図17に示すような画素
位置において受光感度信号が得られ、「B(青)」は図
18に示すような画素位置において受光感度信号が得ら
れ、「R(赤)」は図19に示すような画素位置におい
て受光感度信号が得られることとなり、これらの図にお
いて空白となっている画素においてはそれぞれの色成分
が不足しているので演算により当該生成色の感度信号
(生成感度信号)を生成しなければならない。
【0005】例えば「G(緑)」においては、図17に
おいて「G」と記載された画素において受光感度信号が
得られているので、縦方向および横方向において隣接す
る上下左右の4つの画素の受光感度信号の平均値を演算
し、これを各空欄となっている画素の生成感度信号とす
る。なお、同図ではこの感度信号の参照関係を矢印で示
し、生成感度信号を「g」として表記している。
【0006】また、「B(青)」においては、図18に
おいて「B」と記載された画素において受光感度信号が
得られているので、縦方向、横方向あるいは斜め方向に
おいて隣接する2つあるいは4つの画素の受光感度信号
の平均値を演算し、これを各空欄となっている画素の生
成感度信号とする。なお、同図ではこの感度信号の参照
関係を矢印で示し、上下の2つの画素を参照した場合の
生成感度信号を「b1」、斜め方向の4つの画素を参照
した場合の生成感度信号を「b2」、左右の2つの画素
を参照した場合の生成感度信号を「b3」として表記し
ている。
【0007】更に、「R(赤)」においては、図19に
おいて「R」と記載された画素において受光感度信号が
得られているので、縦方向、横方向あるいは斜め方向に
おいて隣接する2つあるいは4つの画素の受光感度信号
の平均値を演算し、これを各空欄となっている画素の生
成感度信号とする。なお、同図ではこの感度信号の参照
関係を矢印で示し、上下の2つの画素を参照した場合の
生成感度信号を「r1」、斜め方向の4つの画素を参照
した場合の生成感度信号を「r2」、左右の2つの画素
を参照した場合の生成感度信号を「r3」として表記し
ている。
【0008】しかしながら、上記線形補間法に基づく色
補間処理方法では、十分な解像度を得ることができず、
信号変化が激しくなる画像のエッジ部分において本来の
被写体には存在しない偽色が発生してしまうなどの課題
があった。このような偽色が発生してしまうのは、第一
に、単板式の2次元撮像素子においては各画素上に1色
の色フィルタを配置しているがためにR、G、B各色と
もに画素数分だけの解像度が得られないことに起因し、
第二に、信号変化が激しくなるエッジ部分では本来相関
性が低い周辺画素を参照して補間を行ってしまうことに
起因し、その結果、各色成分毎にエッジ位置が微妙にず
れてしまうためである。
【0009】そして、かかる問題を解決するために、本
出願人は特開平5−56446号公報において局所的な
色相関性を用いて高解像度でかつ偽色を良好に抑制した
色補間処理方法を開示している。
【0010】図20は、2次元撮像素子にR、G、B3
原色からなる色フィルタをBayer型配列で貼付した
カラービデオカメラに、当該特開平5−56446号公
報に記載した技術を適用した場合の構成を示すブロック
図である。同図において、1は被写体からの入射光を集
光するレンズ、2はレンズ1を通して入射した光を光電
変換する上記2次元撮像素子、3はこの2次元撮像素子
2から出力されるアナログの受光感度信号をディジタル
の受光感度信号に変換するA/D変換器、4は1画面分
の受光感度信号を一時記憶するフレームメモリ、5はフ
レームメモリ4上の受光感度信号をR、G、B各色成分
毎に分配するマルチプレクサ、6a〜6cはそれぞれ
R、G、B各色成分毎に設けられ、生成色を生成する際
に参照する画素に応じた複数ライン分の受光感度信号を
記憶する2次元メモリ、12a〜12cはそれぞれR、
G、B各色成分毎に設けられ、各画素毎にローパスフィ
ルタ値を出力する2次元ローパスフィルタ、13は各画
素についてその受光色における受光感度信号と上記ロー
パスフィルタ値との比に基づいてその他の2つの色成分
のローパスフィルタ値を補正し、これを上記受光色の受
光感度信号とともに生成色の生成感度信号として出力す
る演算回路である。
【0011】次に動作について説明する。レンズ1から
入射した光は2次元撮像素子2に結像する。2次元撮像
素子2は入射光を光電変換し入射光量に応じたレベルの
アナログの電気信号を各画素の受光感度信号として出力
する。このアナログの電気信号はA/D変換器3にてデ
ィジタルの電気信号に変換されてフレームメモリ4に蓄
積される。フレームメモリ4に蓄積されたこの電気信号
は図示しない制御手段によってマルチプレクサ5に順次
送信されR、G、Bの複数ライン分の信号がそれぞれ別
々に2次元メモリ6a〜6cに書き込まれる。各色成分
の有意な電気信号が2次元メモリ6a〜6cに書き込ま
れている状態(一部)を図21〜図23に示す。これら
の図において、1つ1つの四角形は画素を意味し、
「R」「G」「B」と記載されている四角形が受光感度
信号が書き込まれている同色の画素である。なお、この
配列は上記色フィルタにおける「R」「G」「B」の配
列と一致する。
【0012】そして、この2次元メモリ6a〜6cの記
憶内容に基づいて各画素の各色成分のローパスフィルタ
値が各色毎に設けた2次元ローパスフィルタ12a〜1
2cから出力される。各ローパスフィルタ12a〜12
cは例えば注目画素を中心として所定の範囲内の受光感
度信号の平均値を出力すればよい。図24〜図26に各
2次元ローパスフィルタ12a〜12cの出力例を示
す。このように全ての画素について全ての色成分のロー
パスフィルタ値が出力される。
【0013】次に、演算回路13が各画素の受光色以外
の色成分の感度信号を生成する。具体的には例えば、図
16のm行n列の画素位置(受光色は緑)の赤色成分r
(m,n)あるいは青色成分b(m,n)は下記式
(1)あるいは式(2)に基づいて演算して求める。こ
れらの式において、G(m,n)は当該画素の受光感度
信号、G(LPF)は当該画素の緑色成分のローパスフ
ィルタ値、R(LPF)は当該画素の赤色成分のローパ
スフィルタ値、B(LPF)は当該画素の青色成分のロ
ーパスフィルタ値である。
【0014】 r(m,n)=G(m,n)×R(LPF)/G(LPF) ・・・(1) b(m,n)=G(m,n)×B(LPF)/G(LPF) ・・・(2)
【0015】図27はこの従来の2つの補間方法による
生成感度信号の感度レベルを比較説明するための説明図
である。同図は説明を簡略化するために一次元方向のみ
を考慮した場合を示している。図において、横軸は上記
一次元方向における各画素の位置、縦軸は感度レベル、
●印は実際に撮像素子により撮影された緑色成分の感度
レベル、2点鎖線で示す曲線はこの緑色成分の信号変化
曲線、○は実際に撮像素子により撮影された赤色成分の
感度レベル、実線で示す曲線は上記緑色成分の信号変化
曲線と相似して変化する信号変化曲線、二重線上の●印
は線形補間法を用いて補間した場合補間されるR色信号
の感度レベル、☆印は特開平5−56446号公報の補
間によるR色信号の感度レベルである。なお、CCDセ
ンサなどの撮像素子においては上記感度レベルが高くな
ればなるほどその色成分の色は白色に近い色となり、低
ければ低いほど黒色に近い色となり、例えば「RGB=
(255,255,255)」では白色、「RGB=
(0,0,0)」では黒色となる。プリンタは逆の色傾
向になる。
【0016】そして、同図に示すように、特開平5−5
6446号公報の補間によるR色信号の感度レベルは、
緑色成分の信号変化曲線と相似して変化する信号変化曲
線上に乗る。従って、線形補間法を用いて補間した場合
の感度レベルに比べて、画像の局所的な領域では輝度信
号の変化に比べて色信号の変化が少ない、言い換えれば
局所領域では色相関性が高いという撮影画像の一般的な
特徴に則った赤色成分の感度レベルを生成することがで
き、画像のエッジを構成する感度レベル変化の急峻な領
域においても色間の信号変化に偏りが生ずること無く、
エッジを十分に再現することができ、高解像度かつ偽色
の少ない高画質なものとすることができる。
【0017】なお、上記式(1)あるいは式(2)は下
記式(3)のように一般化することができる。同式にお
いて、k(m,n)は生成色の感度信号、J(m,n)
は受光感度信号、K(LPF)は生成色のローパスフィ
ルタ値、J(LPF)は受光色のローパスフィルタ値、
(m,n)はフレームメモリ上の当該画素の座標位置で
ある。
【0018】 k(m,n)=J(m,n)×K(LPF)/J(LPF) ・・・(3)
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに局所的な色の相関関係を利用した補間方法であった
としても特有の画質劣化を生じる場合があった。
【0020】図28は特開平5−56446号公報の補
間方法における画質劣化を説明するための説明図であ
る。各表記は図27に準じている。そして、同図に示す
ように、受光色の感度レベルが低いレベル範囲において
微妙に変化するとともに、生成色のローパスフィルタ値
が高くなるような場合には、つまりこれら色成分の値の
差が大きくて高彩度の有彩色となる場合には、参照する
受光色における微妙な変化に比例的に反応する形で生成
色の感度レベルが上記ローパスフィルタ値のレベルから
大きく外れてしまうこととなり、当該画素において本来
画像中にない黒ずみや白抜けが発生してしまうことがあ
る。
【0021】例えば、RGB各色成分の感度信号が10
ビット(0〜1023の範囲、0:暗、1023:明)
である撮像装置において、一次元の局所的な感度レベル
としてG(1)=4、G(3)=1、G(5)=4、R
(2)=R(4)=1023となる画像が撮像された場
合、各ローパスフィルタ値を単純平均で算出すると、下
記式(4)〜式(6)の演算によりr(3)の感度レベ
ルが得られることとなり、これは同色の周辺画素の感度
レベルと比べて極端に低い値となってしまい、黒ずみと
なってしまう。
【0022】 G(LPF)=(4+1+4)/3=3 ・・・(4) R(LPF)=(1023+1023)/2=1023 ・・・(5) r(3)=G(3)×R(LPF)/G(LPF) =1×1023/3=341 ・・・(6)
【0023】以上のように、特開平5−56446号に
開示した補間方法は、単板式の2次元撮像素子を用いた
多色画像撮像装置において一般的には高解像度でかつ偽
色の少ない色成分信号を得ることができるものである
が、撮影した絵柄によっては固有の画質劣化を引き起こ
してしまうなどの課題があった。
【0024】また、特開平5−56446号公報は上記
式(3)に基づく演算処理を撮像素子の全画素に対して
補間の必要な色の数だけ繰返して行う必要があり、総演
算量はとても大きくなってしまう。その結果、この全て
をソフトウェア処理しようとしたら莫大な演算時間が必
要であり、ハードウェア処理しようとしたら莫大な回路
規模となってしまうという課題もあった。特に、近年の
高画質化の要求に応じて画素数を増加させるにつれて当
該演算時間や回路規模は飛躍的に増加する。
【0025】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、黒ずみや白抜けを生ずること無
く、高解像度でかつ偽色の少ない色成分信号を得ること
ができる多色画像撮像装置ならびにそれに用いられる色
成分生成装置および色成分生成方法を得ることを目的と
する。
【0026】また、ひいては各画素毎の不足色の感度レ
ベルを得るために必要な繰り返し処理の負荷を軽減し、
これにより線形補間法や局所的な色の相関関係を利用し
た場合よりも高速にあるいは小さい回路規模において撮
像素子の全画素に対して全ての色成分を容易に得ること
ができる多色画像撮像装置ならびにそれに用いられる色
成分生成装置および色成分生成方法を得ることを目的と
する。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明に係る色成分生
成装置は、注目画素の不足色成分の感度レベルを生成す
る色成分生成装置において、上記注目画素の近傍に位置
する画素であって且つ上記注目画素において既知である
色と同じ色成分を有する複数の画素を既知色参照画素と
して選択し、当該複数の画素の既知色感度レベルの平均
値を既知色平均値として演算する既知色平均レベル演算
手段と、上記注目画素を基準とする画素の2次元配列に
おいて上記複数の既知色参照画素の相対配置関係と相似
の相対配置関係となる、上記既知色参照画素と同数の不
足色参照画素を選択し、当該複数の画素の不足色感度レ
ベルの平均値を不足色平均値として演算する不足色平均
レベル演算手段と、画素の2次元配列をX−Y平面とす
るとともに感度レベルをZ軸として得られる直交座標系
において、上記既知色参照画素の全ての既知色感度レベ
ルを上記既知色平均値で置き換えた場合に当該複数の既
知色参照画素の感度レベルと上記注目画素の既知色感度
レベルとを結んで得られる既知色幾何学図形、および、
上記不足色参照画素の全ての感度レベルを上記不足色平
均値で置き換えた場合に当該不足色参照画素の全ての不
足色感度レベルと上記注目画素の不足色感度レベルとを
結んで得られる不足色幾何学図形を想定し、当該既知色
幾何学図形と不足色幾何学図形とが相似形状となるよう
に当該注目画素の不足色の感度レベルを決定する不足色
成分決定手段とを備えるものである。
【0028】この発明に係る色成分生成装置は、不足色
成分決定手段が、注目画素の既知色の感度レベル値から
既知色平均値を減算したものに既知色幾何学図形に対す
る不足色幾何学図形の線分相似比を乗算し、この乗算値
と不足色平均値とを加算したものを当該注目画素の不足
色の感度レベルとするものである。
【0029】この発明に係る色成分生成装置は、不足色
平均レベル演算手段が、各不足色参照画素と注目画素と
の距離が対応する各既知色参照画素と注目画素との距離
の1/2(nは整数)となるように、既知色参照画素
と同数の不足色参照画素を選択し、不足色成分決定手段
が、注目画素の既知色感度レベルの二進数値から既知色
平均値の二進数値を減算し、更にこれをnビットだけ右
シフト演算することで乗算値を得るものである。
【0030】この発明に係る色成分生成装置は、既知色
平均レベル演算手段および不足色平均レベル演算手段
が、既知色幾何学図形および不足色幾何学図形が5面体
あるいは3角形となるように画素を選択するものであ
る。
【0031】この発明に係る色成分生成装置は、既知色
平均レベル演算手段が、複数の画素の中から最も相関性
が高い複数の画素を既知色参照画素として選択し、不足
色平均レベル演算手段が、当該選択された各画素と同方
向にある画素を不足色参照画素として選択するものであ
る。
【0032】この発明に係る色成分生成装置は、既知色
平均レベル演算手段が、注目画素上を通る複数の直線を
想定し、注目画素の両側において各直線が通過する画素
を各直線毎に複数個ずつ選択し、各直線毎に当該複数の
画素の間での既知色の感度レベルの相関を判定し、更
に、最も相関が高い組となる複数の画素を既知色参照画
素として選択し、不足色平均レベル演算手段が、当該既
知色参照画素として選択された画素の直線が通過する位
置にある複数の画素を不足色参照画素として選択するも
のである。
【0033】この発明に係る色成分生成装置は、既知色
平均レベル演算手段が、各直線毎に2つの画素を選択
し、これらの既知色の感度レベル差が最も小さいものを
最も相関が高い組として判定するものである。
【0034】この発明に係る色成分生成方法は、注目画
素の不足色成分の感度レベルを生成する色成分生成方法
において、上記注目画素の近傍に位置する画素であって
且つ上記注目画素において既知である色と同じ色成分を
有する複数の画素を既知色参照画素として選択し、当該
複数の画素の既知色感度レベルの平均値を既知色平均値
として演算する既知色平均レベル演算ステップと、上記
注目画素を基準とする画素の2次元配列において上記複
数の既知色参照画素の相対配置関係と相似の相対配置関
係となる、上記既知色参照画素と同数の不足色参照画素
を選択し、当該複数の画素の不足色感度レベルの平均値
を不足色平均値として演算する不足色平均レベル演算ス
テップと、画素の2次元配列をX−Y平面とするととも
に感度レベルをZ軸として得られる直交座標系におい
て、上記既知色参照画素の全ての既知色感度レベルを上
記既知色平均値で置き換えた場合に当該複数の既知色参
照画素の感度レベルと上記注目画素の既知色感度レベル
とを結んで得られる既知色幾何学図形、および、上記不
足色参照画素の全ての感度レベルを上記不足色平均値で
置き換えた場合に当該不足色参照画素の全ての不足色感
度レベルと上記注目画素の不足色感度レベルとを結んで
得られる不足色幾何学図形を想定し、当該既知色幾何学
図形と不足色幾何学図形とが相似形状となるように当該
注目画素の不足色の感度レベルを決定する不足色成分決
定ステップとを備えるものである。
【0035】この発明に係る多色画像撮像装置は、各画
素の色情報として複数の色成分の感度レベルを出力する
多色画像撮像装置において、上記画素と1対1に対応づ
けられた受光素子毎に上記複数の色成分のうちから選択
された1つの色のフィルタが設けられ、上記画素数分の
受光感度レベルを出力する撮像素子と、上記各色成分毎
に設けられ、上記撮像素子から出力される各画素の受光
感度レベルの色を既知の色成分として、各画素の不足し
ている色成分の感度レベルを生成する上記色成分生成装
置と、上記各画素の色情報として、上記撮像素子から出
力される受光感度レベルと、当該色成分生成装置から出
力される残りの色成分の感度レベルとを出力する出力手
段とを備えるものである。
【0036】この発明に係る多色画像撮像装置は、撮像
素子が3つ以上の色成分の受光感度レベルを出力し、1
つの色成分生成装置が当該撮像素子から出力される受光
感度レベルのみを用いて各画素の不足している色成分の
感度レベルを生成し、その他の色成分生成装置が上記1
つの色成分生成装置で生成した色成分を各画素の既知の
色成分として選択して各画素の不足している色成分の感
度レベルを生成するものである。
【0037】この発明に係る多色画像撮像装置は、その
他の色成分生成装置では、既知色参照画素として選択さ
れる複数の画素と不足色参照画素として選択される複数
の画素とが同一であるものである。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
ディジタルスチルカメラなどのフルカラー画像撮像装置
の構成を示すブロック図である。図において、1は被写
体からの入射光を集光するレンズ(撮像素子)、2はR
(Red)、G(Green)、B(Blue)の3原
色の色フィルタがBayer型に配列され、レンズ1を
通して入射した光を光電変換する2次元撮像素子(撮像
素子)、3はこの2次元撮像素子2から各画素毎に出力
されるアナログの受光感度レベルの信号をそのレベルに
応じたディジタル10ビットの値(二進数)を有する受
光感度信号に変換するA/D変換器(撮像素子)、4は
受光感度信号を一時記憶するフレームメモリ、5はフレ
ームメモリ4上の受光感度信号をR、G、B各色成分毎
に分配するマルチプレクサ、6a〜6cはそれぞれR、
G、B各色成分毎に設けられ、マルチプレクサにより各
色成分毎に分配された画素ライン複数本分の受光感度信
号を記憶する2次元メモリ、7a〜7cはそれぞれR、
G、B各色成分毎に設けられ、注目画素の不足色成分を
補間演算するための各種の係数を演算する係数算出回路
(既知色平均レベル演算手段、不足色平均レベル演算手
段)、8はこの係数や上記2次元メモリ6a〜6cに記
憶された受光感度信号などを用いて注目画素の不足色の
感度を演算し、更に不足色成分の生成感度信号と2次元
メモリに記憶された受光感度信号とを合わせて各画素の
RGB各10ビットの色成分信号として出力する演算回
路(不足色成分決定手段、出力手段)である。
【0039】次に動作について説明する。レンズ1から
入射した光は2次元撮像素子2に結像する。2次元撮像
素子2は入射光を光電変換し入射光量に応じた感度レベ
ルのアナログの電気信号を各画素毎に出力する。このア
ナログの電気信号はA/D変換器3にて二進数ディジタ
ル値を有する電気信号に変換されてフレームメモリ4に
蓄積される。フレームメモリ4に蓄積されたこの電気信
号は図示しない制御手段によってマルチプレクサ5に順
次送信され、複数ライン分の信号がそれぞれ色成分毎に
別々の2次元メモリ6a〜6cに書き込まれる。そし
て、この2次元メモリ6a〜6cの記憶内容に基づいて
係数算出回路7a〜7cが注目画素の不足色成分を演算
するための各種の係数を演算し、これらを用いて演算回
路8が各画素の不足色の感度を演算し、更にこの生成感
度信号と受光感度信号とを合わせて各画素のRGB各1
0ビットの色成分信号として出力する。
【0040】次にこのような一連の動作において、係数
算出回路7a〜7cから演算回路8までで実現される各
画素の不足色の感度を得るための処理について説明す
る。ここでは注目画素として受光感度信号がR色である
画素を選択し、その画素の位置(以下、R画素位置と称
す)におけるG色の生成感度信号(生成感度レベル)を
生成する場合を例に説明する。
【0041】図2(a)は上記2次元撮像素子2のBa
yer型配列におけるR色を受光する画素の配列を模式
的に示す2次元配列図である。図において、各マスは各
画素を意味し、その中にR(x)が記載されたマスがR
色を受光する画素の位置であり、R(x)自体は当該画
素のR色の受光感度レベルを意味している。図2(b)
はR色の受光感度分布の一例を示す説明図である。図に
おいて、X−Y平面が上記2次元撮像素子の撮像面に対
応し、同平面上の各交点が各画素に対応し、Z軸が感度
レベルに対応する。そして、同図に示すように図2
(a)に示された5つのR色の受光画素は注目画素を頂
点の1つとして含む多面体を形成することになる。
【0042】図3はこのような条件の下でR色用の係数
算出回路7aが実施する係数演算処理を示すフローチャ
ートである。図において、ステップST1は上記4つの
R色の参照画素R(1),R(2),R(3),R
(4)の受光感度レベルの平均値R(AVE)を演算す
る既知色平均値演算ステップ、ステップST2はこの既
知色平均値R(AVE)が注目画素の受光感度レベルR
(R)以下であるか否かを判断する凹凸判断ステップ、
ステップST3は既知色平均値R(AVE)が注目画素
の受光感度レベルR(R)以下である場合(五面体の姿
勢として凸の場合)に注目画素の受光感度レベルR
(R)から既知色平均値R(AVE)を減算し、これを
既知色五面体の高さ係数R(H)として出力する凸時高
さ演算ステップ、ステップST4は既知色平均値R(A
VE)が注目画素の受光感度レベルR(R)よりも大き
い場合(五面体の姿勢として凹の場合)に既知色平均値
R(AVE)から注目画素の受光感度レベルR(R)を
減算し、これを既知色五面体の高さ係数R(H)として
出力する凹時高さ演算ステップである。これにより常に
正の値を有する既知色五面体の高さ係数R(H)や、既
知色平均値R(AVE)や、当該画素の既知色の感度レ
ベルR(R)がR色用の係数算出回路7aから演算回路
8へ出力される。
【0043】図4(a)は上記2次元撮像素子2のBa
yer型配列におけるG色を受光する画素の配列を模式
的に示す2次元配列図である。図4(b)はG色の受光
感度分布の一例を示す説明図である。同図において、白
抜きの○が生成される注目画素のG色の生成感度レベル
G(R)である。そして、注目画素を含む5つの画素
は、注目画素を頂点の1つとして含む多面体を形成する
ことになる。また、G色用の係数算出回路7bは上記4
つのG色参照画素G(1),G(2),G(3),G
(4)の感度レベルの平均値G(AVE)を演算して出
力する。
【0044】図5はこのような条件の下で注目画素のG
色成分G(R)を求めるために演算回路8が実施する不
足色生成処理を示すフローチャートである。図におい
て、ステップST5は既知色平均値R(AVE)が注目
画素の受光感度レベルR(R)以下であるか否かを判断
する凹凸判断ステップ、ステップST6は既知色平均値
R(AVE)が注目画素の受光感度レベルR(R)以下
である場合(凸の場合)に、既知色五面体の高さ係数R
(H)の値を1ビットだけ右シフトして1/2の乗算値
を求め、更に上記未知色平均値G(AVE)にこの乗算
値を加算してG色の生成感度レベルG(R)を演算する
凸時未知色演算ステップ、ステップST7は既知色平均
値R(AVE)が注目画素の受光感度レベルR(R)よ
りも大きい場合(凹の場合)に、既知色五面体の高さ係
数R(H)の値を1ビットだけ右シフトして1/2の乗
算値を求め、更に上記未知色平均値G(AVE)からこ
の乗算値を減算してG色の生成感度レベルG(R)を演
算する凹時未知色演算ステップである。
【0045】なお、演算回路8は更に、B色用の係数算
出回路7cから当該注目画素に対応するB色の不足色平
均値B(AVE)が出力されると、上記ステップST5
からステップST7を同様に実施して未知色の生成輝度
信号の感度レベルB(R)を演算し、上記R(R)、G
(R)およびこのB(R)の3つを当該注目画素のRG
B各10ビットの色成分信号として出力する。
【0046】また、この一連の処理を実施して全ての画
素についてRGB各10ビットの色成分信号を生成する
ことでフルカラー画像を得ることができる。
【0047】図6はこの実施の形態1において、各画素
において不足している各種の色成分を生成するために参
照する周辺の画素の配列を説明するための説明図であ
る。同図(a)はB色を受光している画素において不足
しているG色の感度レベルを生成する場合に参照する画
素の配列であり、同図(b)はG色を受光している画素
において不足しているB色の感度レベルあるいはR色の
感度レベルを生成する場合に参照する画素の配列であ
り、同図(c)はR色を受光している画素において不足
しているB色の感度レベルを生成する場合に参照する画
素の配列である。また、同図(c)においてR色を受光
する画素とB色を受光する画素とを入れ替えることによ
って、B色を受光している画素において不足しているR
色の感度レベルを生成する場合に参照する画素の配列で
ある。
【0048】図7はこの発明の実施の形態1における不
足色の補間原理を説明するための説明図である。図にお
いて、R(1H),R(2H),R(3H),R(4
H)はそれぞれR(1),R(2),R(3),R
(4)の画素の輝度をそれらの平均値R(H)で置き換
えたものであり、G(1H),G(2H),G(3
H),G(4H)はそれぞれG(1),G(2),G
(3),G(4)の画素の輝度をそれら平均値G(R)
で置き換えたものである。そして、R(1H),R(2
H),R(3H),R(4H),R(R)を頂点とする
五面体(正四角錘)は、幾何学的に明らかなように図2
(b)に示される元の多面体(R(1),R(2),R
(3),R(4),R(R)を頂点とする多面体)と同
一の体積となる。同様に、G(1H),G(2H),G
(3H),G(4H),G(R)を頂点とする五面体
(正四角錘)は、幾何学的に明らかなように図4(b)
に示される元の多面体(G(1),G(2),G
(3),G(4),G(R)を頂点とする多面体)と同
一の体積となる。また、画像信号(輝度信号)では、当
該xy平面領域での信号分布から求まる積分値が画像エ
ネルギーに相当するので、同一面積のxy平面における
積分値が同じであればその領域における平均輝度が保存
されることになり、視覚的に違和感を生じてしまうこと
は無い。
【0049】そして、この実施の形態1では、これら2
つの正四角錘同士が相似図形になるように補間信号値G
Rを決定しているので、微小領域における画像エネルギ
ーの比に応じた色補間が可能となり、局所的な画像エネ
ルギーの比に基づく高解像度の色補間を達成することが
できる。
【0050】なお、この実施の形態において、図6
(a)の場合および(c)の場合には上記動作において
具体的に説明した例と同一手順にて演算することができ
るが、(b)の場合には、垂直あるいは水平方向のいず
れかにしか既知色を受光する画素が存在しない。そのた
め、当該画素が存在する方向において三角形の既知色幾
何学図形を想定し、それと相似な三角形の不足色幾何学
図形が得られるように不足色の感度レベルを演算するよ
うにすればよい。
【0051】図8はこのような三角形の既知色幾何学図
形と不足色幾何学図形とに基づいて不足色の感度レベル
を生成する原理を説明するための説明図である。既知色
の二等辺三角形(R(R),R(1H),R(2H))
と、期待される補間値G(H)とG(i)及びG(j)
の平均値G(AVE)からなる不足色の二等辺三角形
(G(H),G(1H),G(2H))(注、G(1
H),G(2H)の感度レベルはG(AVE)に等し
い)との幾何学的な関係を示した図である。R色が形成
する感度レベルの二等辺三角形とG色が形成する感度レ
ベルの二等辺三角形はR色を受光する画素同士の距離と
G色を受光する画素同士の距離との比から線分相似比が
2対1となり、R(H)とG(H)との比も当然に同様
の比となる。
【0052】ところで、この実施の形態1で示した不足
色の補間処理演算は、下記式(7)として一般化して表
記することができる。但し、K(m,n)は注目画素
(m,n)において生成する不足色の感度レベル、J
(m,n)は注目画素(m,n)での受光感度レベル、
K(AVE)は注目画素の近傍の画素に基づいて得られ
る不足色の不足色平均値、J(AVE)は注目画素の近
傍の画素に基づいて得られる受光色の既知色平均値、C
dは受光色の幾何学図形に対する生成色の幾何学図形
(実施の形態1では五面体や三角形)の線分相似比であ
る。
【0053】 K(m,n)=K(AVE)+{J(m,n)−J(AVE)} ×Cd ・・・(7)
【0054】また、この方式で不足色を補間すれば、特
開平5−56446号公報が抱える高彩度領域での黒ず
みなどの画質劣化が発生してしまうことはない。例え
ば、従来例で示した局所的な10ビットの感度レベルと
してG(1)=4、G(3)=1、G(5)=4、R
(2)=R(4)=1023であり、図2及び式(7)
に従って注目画素におけるR色信号値R(R)を算出し
た場合、以下の式(8)〜式(10)の演算を行うこと
になる。従って、生成される補間信号値R(R)は同色
の周辺画素感度レベルと同等の値になるため、高彩度か
つ有彩色の領域で極端に黒ずみや白抜け等の画質劣化を
発生することがなくなる。
【0055】 G(AVE)=(4+4)/2=4 ・・・(8) R(AVE)=(1023+1023)/2=1023 ・・・(9) R(R)=R(AVE)+{G(3)−G(AVE)}×Cd =1023+(1−4)/2=1021.5 ・・・(10)
【0056】なお、図5のフローチャートでは、図7に
おいてR色の正四角錘の一辺の長さがG色の正四角錘の
一辺の長さの半分(線分相似比では2:1)となってい
るので、1/2を乗ずる替わりに既知色補正係数R
(H)の値を1ビットだけ右シフトして乗算値を求めて
いる。このように、実施の形態1に示す補間処理演算で
は、加減算演算とビットシフト演算のみで全ての演算を
処理することができるので、従来の方法に比較してソフ
トウェアで実現する場合は高速動作が可能であり、電子
回路で実現する場合は回路規模が小さく装置の小型化及
び低コスト化に寄与することができるという効果があ
る。
【0057】また、図5の処理フローチャートにおいて
は、説明の平易さを目的にR(AVE)とR(R)との
大小関係の判断に基づいてステップST6またはステッ
プST7のいずれかの演算を行う構成にしたがこの限り
でない。即ち、ステップST5においてR(AVE)>
R(R)と判定した場合、ステップST6における右辺
第二項「(R(R)−R(AVE))/2」は負値とな
り、結果的にこの値をG(H)から減算するステップS
T7と同じ演算式となる。従って、ステップST5及び
ステップST7をなくして無条件でステップST6のみ
を実行するように構成にしてもかまわない。この場合、
図3におけるステップST2の判定結果を係数算出回路
7a〜7cから演算回路8へ出力する必要もなくなる。
【0058】実施の形態2.図9はこの発明の実施の形
態2によるディジタルスチルカメラなどのフルカラー画
像撮像装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、9a〜9cはそれぞれ注目画素における画像の相関
方向を判断し、これにより相関が高いと判断された画素
に基づいて既知色幾何学図形の高さJ(H)(=J
(m,n)−J(AVE))を演算する係数算出回路
(既知色平均レベル演算手段、不足色平均レベル演算手
段)である。
【0059】具体的には、注目画素の画素位置の上下左
右あるいは斜め方向において当該注目画素と同じ色の既
知色を受光する画素を、注目画素上を通る複数の直線を
想定して当該直線毎に分類し、各直線毎に2つの画素の
間での既知色の感度レベル差を演算し、最も感度レベル
差が小さい組となる複数の画素を用いてJ(H)を演算
する。そして、この場合には、演算回路8は当然に図7
に示すように既知色幾何学図形が三角形となるので三角
形同士の線分相似比にてK(m,n)を演算することに
なる。これ以外の構成は実施の形態1と同様であり説明
を省略する。
【0060】次に動作について説明する。図10はこの
発明の実施の形態2による係数算出回路9a〜9cが各
種の係数算出演算に先立って、画像の相関性を評価する
ためのフローチャートである。この実施の形態では、同
図に示すように、4つのG色の受光輝度信号を用いて注
目画素における縦方向及び横方向の画像の相関性を評価
する。まず、G信号の注目画素に対する上下2画素の差
分値G(V)及び左右2画素の差分値G(H)を算出す
る(ステップST8)。次に、これらの差分値G(V)
及びG(H)の大小関係を比較し(ステップST9)、
差分値が小さい方の2つの画素の受光感度レベルを補間
のための信号G(i)及びG(j)として演算回路8に
対して出力する(ステップST10またはステップST
11)。またこれと同時に何れの方向成分(水平方向あ
るいは垂直方向)が選択されたかの選択信号DをR信号
用係数算出回路9aに対して出力する。
【0061】また、R色用の係数算出回路9aでは、図
11のフローチャートに従ってG色の係数算出回路9b
において選択信号Dの意味する方向Dにある2つの画素
を同様にしてR(i)及びR(j)として選択する(ス
テップST12〜ステップST14)。次に、このR
(i)及びR(j)の平均値R(AVE)を算出し(ス
テップST15)、以下、図3と同様に三角形(R
(R),R(i),R(j))を二等辺三角形で置き換
えた三角形(R(R),R(1H),R(2H))(R
(1H),R(2H)の信号値はR(AVE)と等し
い)の高さR(H)を演算回路8に対して出力する(ス
テップST16〜ステップST18)。
【0062】同様の手順を用いることで、R色を受光し
た画素におけるB色の感度レベルあるいはその他の色成
分を受光した画素における全ての不足色の感度レベルは
実施の形態1と同様に生成することができる。ここで、
図6(b)の場合には、既知色の受光輝度信号が水平方
向あるいは垂直方向のいずれか一方のみに存在するの
で、相関方向の検出は行わずに当該いずれか一方向のみ
を無条件で使用すればよい。また、図6(c)の画素配
置にある場合は、90度交差した2つの斜め方向の相関
性を求めることで同等に処理することができる。このよ
うにして、撮影画像データを水平及び垂直方向に順次走
査し色補間処理を行うことで1画面分のフルカラー画像
が得られる。
【0063】そして、実施の形態1では不足色を演算す
る際に参照する周辺の画素が等方的にて参照されている
ので、画像中のシャープなエッジ部分などではエッジの
稜線方向のみならず法線方向の感度レベルを加味するこ
ととなり、画質に安定感はあるもののエッジのシャープ
ネスが十分に得られない場合があったが、この実施の形
態2では、輝度差が少ないエッジの稜線方向の画素の感
度レベルのみを参照することができるので、逆にいえば
相関性の低い法線方向からの影響を排除することができ
るので、シャープな再現が可能となる。
【0064】また、実施の形態2においては、相関方向
を検出するために、注目画素上を通る2つの直線(例え
ば水平方向の直線および垂直方向の直線)を想定し、注
目画素の両側(例えば左右あるいは上下)において各直
線が通過する画素を各直線毎に2つずつ選択し、その2
つの画素の輝度差が少ないほど相関が高いと判断するよ
うにしているが、この限りでなく、相関方向に対応した
エッジパターンを予め定めておき注目画素を中心とする
画素ウィンドウに対してパターンマッチングを行いパタ
ーンにマッチした輝度分布から相関方向を得るなどの方
法もあり、画像の相関性を評価可能な他の方法を用いる
ことでも同等以上の効果を得ることができる。この場
合、マッチング用の参照ウィンドウを5×5画素あるい
は7×7画素に定める等、ウィンドウサイズを大きくす
ることでより多くの相関方向が検出可能となるため、斜
め方向(画素の配列方向である垂直方向でも水平方向で
もない方向)のエッジをよりスムーズかつシャープなも
のとすることができる。
【0065】実施の形態3.図12はこの発明の実施の
形態3によるディジタルスチルカメラなどのフルカラー
画像撮像装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、10は生成されたG色の生成感度レベルを複数ライ
ン分保持するラインバッファ(色成分生成装置)、11
はR,G,Bの受光感度レベルに基づいてG色の感度レ
ベルを生成し、更にR色およびB色についてはG色の2
次元メモリ6bおよび上記ラインバッファに記憶された
G色の生成感度レベルを用いて、G色を既知色として感
度レベルを演算する演算回路(不足色成分決定手段、出
力手段)である。これ以外の構成は実施の形態2と同様
である。
【0066】次に動作について説明する。基本的な処理
については実施の形態2と同様であり説明を省略する。
係数算出回路9a〜9cでは、注目画素にて不足してい
る非撮像色を補間生成するために各色の2次元メモリ6
a〜6cの輝度データを用いると共に各係数算出回路9
a〜9c間で通信して演算パラメータを算出し、演算回
路11に引き渡す。演算回路11では、これらのデータ
を元に不足している非撮像色の補間生成演算を行う。こ
れらの演算アルゴリズムは実施の形態2で説明した通り
である。
【0067】図13はこの発明の実施の形態3における
参照画素と補間画素の位置関係(一方向のみ)を示す説
明図である。図において、(a)はR色を受光する画素
におけるG色の感度レベルを演算する場合である。Rを
Bに置き換えることでB色を受光する画素におけるG色
の感度レベルを演算する場合となる。(b)は(a)の
後に処理され、B色とG色とのみからなる画素列(ライ
ン)におけるG色を受光する画素におけるB色の感度レ
ベルを演算する場合である。BをRに置き換えることで
R色とG色とのみからなる画素列(ライン)におけるG
色を受光する画素におけるB色の感度レベルを演算する
場合となる。(c)は(a)の後に処理され、R色とG
色とのみからなる画素列(ライン)におけるR色を受光
する画素におけるB色の感度レベルを演算する場合であ
る。RをBに置き換えることでB色とG色とのみからな
る画素列(ライン)におけるB色を受光する画素におけ
るR色の感度レベルを演算する場合となる。図中、大文
字のアルファベットは受光感度レベルを表し、小文字の
アルファベット「g」の添え字を持つ信号は(a)で既
に補間生成された該当色画素におけるG信号を表してい
る。
【0068】そして、図13(a)に示すR色を受光す
る画素またはB色を受光する画素におけるG色の感度レ
ベル演算は実施の形態2と同様である。
【0069】G色を受光する画素におけるB色の感度レ
ベル演算及びR色の感度レベル演算は、図13(b)の
3×3画素からなるウィンドウ内にそれぞれの色信号が
水平もしくは垂直の何れかのみに存在しているため、相
関方向の評価は行わず存在する方向成分の信号から色補
間を行う。この時、参照色として使用するG色の感度レ
ベルは図13(a)で既に生成した感度レベルを使用す
る。従って、二等辺三角形モデルを適用する際は、既知
色(G色)の三角形の底辺の長さと生成色の三角形の底
辺の長さとが等しいので、式(7)におけるCd値は1
(式(10)では右シフトするビット数が0)として演
算を実行する。図13(c)のR色を受光する画素にお
けるB色の感度レベル演算時も同様である。
【0070】以上の処理を水平及び垂直方向に順次走査
しながら実行し、まず補間済みのG色成分を出力し、次
にこのG色成分を必要量だけラインバッファ10に一次
蓄積してR色成分およびB色成分の演算の際に参照する
ことを繰返すことで1画面分の撮像データに対する色補
間処理が完了する。
【0071】以上のように、この実施の形態3では、実
施の形態1や実施の形態2とは異なり参照する周辺の画
素や注目画素における生成済みのG色の感度レベルを用
いるので、R色やB色の生成において既知色幾何学図形
と不足色幾何学図形との線分相似比が1対1になるの
で、図13(b)や(c)に示すように参照画素として
必ず注目画素に隣接する画素を選択することができ、よ
り高精度の色補間を行って高画質化を図ることができ
る。
【0072】また、R色の感度レベルやB色の感度レベ
ルを演算する際には必ずG色の感度レベルを参照するよ
うに参照色を一色に統一しているので、色毎の相関方向
の相違に起因する補間結果のばらつきがもたらす画質劣
化を最小限に抑制することができる。
【0073】同時に、生成済み色信号を複数種類用いる
場合に比べてラインバッファ10の容量を最小限に抑制
することができる。例えば、本実施の形態3におけるフ
レームメモリ4に蓄積されている処理対象画素を含む数
ラインの内容を図14に示す。図において、(c)のB
色を受光する画素におけるR色の感度レベルおよび
(b)のG色を受光する画素におけるB色の感度レベル
を生成するためには、各図の太枠内の全ての画素におい
てG色成分が生成されている必要がある。従って、同図
(c)や(b)の処理がなされるためには、それに先立
って、同図(a)に示す画素の位置におけるG色成分が
生成されている必要がある。その結果、ラインバッファ
10には図15に示すだけの生成済みG信号gを蓄積す
る必要がある。この実施の形態3の場合には、約2ライ
ン分(生成する画素は1画素置きなので実際のサイズは
1ライン分+2画素)の画素のラインバッファを付加す
ればよいことになる。
【0074】そして、この発明においては既知色と生成
色との組み合わせおよび参照する画素の組み合わせに関
しては、注目画素を頂点として相互に相似な図形が形成
されるのであれば如何なる組み合わせであってもよい
が、生成済み信号を一切使用しない場合には参照する画
素と注目画素との間隔(サンプリング間隔が広くなって
十分な解像度を持つ画像を再生しにくいという欠点があ
る。これに対して生成済み信号を用いた場合には、特に
複数の色成分を参照する場合にはそれを一時的に蓄積す
るラインバッファの必要量が増大し装置コストが上昇し
てしまう。従って、本実施の形態3は、Bayer型の
配列において最も高密度に割り付けられる色成分(G
色)をラインバッファに蓄積し、これをその他の全ての
色において参照するようにすることで、画質と装置コス
トのトレードオフを最もバランスよく実現することがで
きる。
【0075】なお、この実施の形態3では実施の形態2
の構成および動作を前提として説明したが、実施の形態
1の構成および動作を前提としても同様の効果を得るこ
とができる。
【0076】以上の実施の形態においては、撮影後の画
像処理として色補間処理についてのみで構成するブロッ
ク構成を示したが、実際にはオートホワイトバランス処
理(白色補正)、γ補正処理(階調特性の補正)、フィ
ルタ処理(輪郭強調やノイズ除去)、JPEG圧縮処理
(画像データ圧縮保存)などの処理と組合せても同等の
効果が得られることは言うまでもない。同様に、LCD
インタフェース(画像表示確認用液晶インタフェー
ス)、フラッシュメモリインタフェース(撮影画像保存
媒体インタフェース)等の入出力インタフェースを付加
しても同等の効果が得られることも言うまでもない。
【0077】また、以上の全ての実施の形態において
は、撮像装置の内部にて色補間処理を実行可能な構成に
ついて例を示したがこの限りでなく、パーソナルコンピ
ュータやカラープリンタ等、撮像装置に直接あるいは記
憶媒体を間接的に経由して接続し、これらの機器上で構
成してもよい。
【0078】次に、以上の全ての実施の形態において
は、2次元撮像素子2としてRGBの色フィルタが図1
5に示すようにBayer型に配列する単板カラーセン
サを使用するディジタルスチルカメラについて例を示し
たがこの限りでなく、撮像素子の表面上に複数色の色フ
ィルタが規則的に配置され、色補間処理を行うことによ
りフルカラー画像を得るように構成される単板あるいは
多板式の撮像素子を用いたディジタルビデオカメラであ
っても同等の効果を得ることができる。
【0079】更に、以上の全ての実施の形態において
は、フレームメモリは撮影時のデータストリームに同期
して画素あるいは複数ライン毎に色補間を含む画像処理
を実施するように構成しているが、2次元撮像素子2に
おいて光電変換された画像データをA/D変換器3でデ
ィジタル化した後一旦フレームメモリ4に1画面分保持
し、その後これを処理するように構成しても良い。ま
た、フレームメモリ4から各色用2次元メモリ6a〜6
cに必要ライン数分の画像データをコピーし、その後色
補間処理を行う構成を示したが、係数算出回路7a〜7
cが直接フレームメモリ4内の画像データにアクセス可
能となるように構成してもよい。
【0080】
【発明の効果】この発明によれば、注目画素の不足色成
分の感度レベルを生成する色成分生成装置において、上
記注目画素の近傍に位置する画素であって且つ上記注目
画素において既知である色と同じ色成分を有する複数の
画素を既知色参照画素として選択し、当該複数の画素の
既知色感度レベルの平均値を既知色平均値として演算す
る既知色平均レベル演算手段と、上記注目画素を基準と
する画素の2次元配列において上記複数の既知色参照画
素の相対配置関係と相似の相対配置関係となる、上記既
知色参照画素と同数の不足色参照画素を選択し、当該複
数の画素の不足色感度レベルの平均値を不足色平均値と
して演算する不足色平均レベル演算手段と、画素の2次
元配列をX−Y平面とするとともに感度レベルをZ軸と
して得られる直交座標系において、上記既知色参照画素
の全ての既知色感度レベルを上記既知色平均値で置き換
えた場合に当該複数の既知色参照画素の感度レベルと上
記注目画素の既知色感度レベルとを結んで得られる既知
色幾何学図形、および、上記不足色参照画素の全ての感
度レベルを上記不足色平均値で置き換えた場合に当該不
足色参照画素の全ての不足色感度レベルと上記注目画素
の不足色感度レベルとを結んで得られる不足色幾何学図
形を想定し、当該既知色幾何学図形と不足色幾何学図形
とが相似形状となるように当該注目画素の不足色の感度
レベルを決定する不足色成分決定手段とを備えるので、
幾何学的な相似演算を用いて注目画素の周囲の局所的な
画像エネルギーを再生するように注目画素の不足色の感
度レベルを決定することができる。
【0081】従って、上記既知の色成分の感度レベルと
上記不足色成分の感度レベルとの感度レベル差が小さい
場合には、画像の局所的な領域では輝度信号の変化に比
べて色信号の変化が少なくなるように、言い換えれば局
所領域では色相関性が高いという撮影画像の一般的な特
徴に則って補正を行うことができる。その結果、従来の
局所的な色の相関関係を利用した場合と同様に線形補間
法を用いて補間した場合に比べて、画像のエッジを構成
する感度レベル変化の急峻な領域においても色間の信号
変化に偏りが生じないようにすることができ、エッジを
十分に再現することができ、高解像度かつ偽色の少ない
高画質なものとすることができる効果がある。
【0082】これと同時に、上記既知の色成分の感度レ
ベルと上記不足色成分の感度レベルとの感度レベル差が
大きい場合には、つまりこれら色成分の値の差が大きく
て高感度レベルの有彩色となる場合には、既知の色成分
の感度レベルと不足色成分の感度レベルとの感度レベル
差が考慮されないように補正量制御を実施することがで
きる。その結果、参照する受光色における微妙な変化に
比例的に反応する形で生成色の感度レベルが上記ローパ
スフィルタ値のレベルから大きく外れてしまうことはな
く、当該画素において本来画像中にない黒ずみや白抜け
が発生してしまうことを効果的に抑制することができる
効果がある。
【0083】つまり、既知色幾何学図形と不足色幾何学
図形との線分相似比に基づいて不足色を補間するように
したので、画像中の高感度レベルの領域では黒ずみ等の
画質劣化を抑制しつつ高解像度に色補間を行うことが可
能であると同時に、低感度レベルの領域でも高解像度で
偽色の少ない色補間を行うことができる効果がある。
【0084】そして、このような効果を得るためには、
不足色成分決定手段は、例えば、注目画素の既知色の感
度レベル値から既知色平均値を減算したものに既知色幾
何学図形に対する不足色幾何学図形の線分相似比を乗算
し、この乗算値と不足色平均値とを加算したものを当該
注目画素の不足色の感度レベルとすればよい。
【0085】特に、不足色平均レベル演算手段が、各不
足色参照画素と注目画素との距離が対応する各既知色参
照画素と注目画素との距離の1/2(nは整数)とな
るように、既知色参照画素と同数の不足色参照画素を選
択し、不足色成分決定手段が、注目画素の既知色感度レ
ベルの二進数値から既知色平均値の二進数値を減算し、
更にこれをnビットだけ右シフト演算することで乗算値
を得るようにすれば、線分相似比を実際に乗算して乗算
値を求める場合よりも格段に演算処理速度や回路規模を
削減することができる効果がある。
【0086】なお、既知色幾何学図形および不足色幾何
学図形は互いに相似な形状であれば如何なる構成であっ
ても良いが、5面体あるいは3角形となるように画素を
選択すれば、各画素の感度レベルの加算処理と1ビット
あるいは2ビットの右シフト演算とを組み合わせるだけ
で、既知色平均レベル演算手段および不足色平均レベル
演算手段における平均値演算を実施することができる。
その結果、実際に除算処理を実施する場合よりも格段に
演算処理速度や回路規模を削減することができる効果が
ある。
【0087】この発明によれば、既知色平均レベル演算
手段が、複数の画素の中から最も相関性が高い複数の画
素を既知色参照画素として選択し、不足色平均レベル演
算手段が、当該選択された各画素と同方向にある画素を
不足色参照画素として選択するので、画像中のエッジ位
置においては相関の高い画素のみに基づいて平均値を生
成して更に偽色の発生を抑制することができる効果があ
る。具体的には、既知色平均レベル演算手段が、注目画
素上を通る複数の直線を想定し、注目画素の両側におい
て各直線が通過する画素を各直線毎に複数個ずつ選択
し、各直線毎に当該複数の画素の間での既知色感度レベ
ルの相関を判定し、更に、最も相関が高い組となる複数
の画素を既知色参照画素として選択し、不足色平均レベ
ル演算手段が、当該既知色参照画素として選択された画
素の直線が通過する位置にある複数の画素を不足色参照
画素として選択するように構成すればよい。
【0088】そして、既知色平均レベル演算手段は例え
ば、各直線毎に2つの画素を選択し、これらの既知色の
感度レベル差が最も小さいものを最も相関が高い組とし
て判定すればよい。このような簡易な相関判定であれ
ば、加算処理と1ビットの右シフト処理とで各直線毎の
相関値を得ることができ、高速な演算処理速度や小さな
回路規模にて実現することができる効果がある。
【0089】この発明によれば、注目画素の不足色成分
の感度レベルを生成する色成分生成方法において、上記
注目画素の近傍に位置する画素であって且つ上記注目画
素において既知である色と同じ色成分を有する複数の画
素を既知色参照画素として選択し、当該複数の画素の既
知色感度レベルの平均値を既知色平均値として演算する
既知色平均レベル演算ステップと、上記注目画素を基準
とする画素の2次元配列において上記複数の既知色参照
画素の相対配置関係と相似の相対配置関係となる、上記
既知色参照画素と同数の不足色参照画素を選択し、当該
複数の画素の不足色感度レベルの平均値を不足色平均値
として演算する不足色平均レベル演算ステップと、画素
の2次元配列をX−Y平面とするとともに感度レベルを
Z軸として得られる直交座標系において、上記既知色参
照画素の全ての既知色感度レベルを上記既知色平均値で
置き換えた場合に当該複数の既知色参照画素の感度レベ
ルと上記注目画素の既知色感度レベルとを結んで得られ
る既知色幾何学図形、および、上記不足色参照画素の全
ての感度レベルを上記不足色平均値で置き換えた場合に
当該不足色参照画素の全ての不足色感度レベルと上記注
目画素の不足色感度レベルとを結んで得られる不足色幾
何学図形を想定し、当該既知色幾何学図形と不足色幾何
学図形とが相似形状となるように当該注目画素の不足色
の感度レベルを決定する不足色成分決定ステップとを備
えるので、幾何学的な相似演算を用いて注目画素の周囲
の局所的な画像エネルギーを再生するように注目画素の
不足色の感度レベルを決定することができる。
【0090】従って、上記既知の色成分の感度レベルと
上記不足色成分の感度レベルとの感度レベル差が小さい
場合には、画像の局所的な領域では輝度信号の変化に比
べて色信号の変化が少なくなるように、言い換えれば局
所領域では色相関性が高いという撮影画像の一般的な特
徴に則って補正を行うことができる。その結果、従来の
局所的な色の相関関係を利用した場合と同様に線形補間
法を用いて補間した場合に比べて、画像のエッジを構成
する感度レベル変化の急峻な領域においても色間の信号
変化に偏りが生じないようにすることができ、エッジを
十分に再現することができ、高解像度かつ偽色の少ない
高画質なものとすることができる効果がある。
【0091】これと同時に、上記既知の色成分の感度レ
ベルと上記不足色成分の感度レベルとの感度レベル差が
大きい場合には、つまりこれら色成分の値の差が大きく
て高感度レベルの有彩色となる場合には、既知の色成分
の感度レベルと不足色成分の感度レベルとの感度レベル
差が考慮されないように補正量制御を実施することがで
きる。その結果、参照する受光色における微妙な変化に
比例的に反応する形で生成色の感度レベルが上記ローパ
スフィルタ値のレベルから大きく外れてしまうことはな
く、当該画素において本来画像中にない黒ずみや白抜け
が発生してしまうことを効果的に抑制することができる
効果がある。
【0092】つまり、既知色幾何学図形と不足色幾何学
図形との線分相似比に基づいて不足色を補間するように
したので、画像中の高感度レベルの領域では黒ずみ等の
画質劣化を抑制しつつ高解像度に色補間を行うことが可
能であると同時に、低感度レベルの領域でも高解像度で
偽色の少ない色補間を行うことができる効果がある。
【0093】この発明によれば、各画素の色情報として
複数の色成分の感度レベルを出力する多色画像撮像装置
において、上記画素と1対1に対応づけられた受光素子
毎に上記複数の色成分のうちから選択された1つの色の
フィルタが設けられ、上記画素数分の受光感度レベルを
出力する撮像素子と、上記各色成分毎に設けられ、上記
撮像素子から出力される各画素の受光感度レベルの色を
既知の色成分として、各画素の不足している色成分の感
度レベルを生成する上記色成分生成装置と、上記各画素
の色情報として、上記撮像素子から出力される受光感度
レベルと、当該色成分生成装置から出力される残りの色
成分の感度レベルとを出力する出力手段とを備えるの
で、幾何学的な相似演算を用いて注目画素の周囲の局所
的な画像エネルギーを再生するように注目画素の不足色
の感度レベルを決定することができる。従って、画像中
の高感度レベルの領域では黒ずみ等の画質劣化を抑制し
つつ高解像度に色補間を行うことが可能であると同時
に、低感度レベルの領域では高解像度で偽色の少ない色
補間を行って高解像度で偽色が発生しにくくしかも黒ず
みが発生しない画像を得ることができ、画像の種類によ
らず安定感のある多色画像を撮像することができる効果
がある。
【0094】この発明によれば、撮像素子が3つ以上の
色成分の受光感度レベルを出力し、1つの色成分生成装
置が当該撮像素子から出力される受光感度レベルのみを
用いて各画素の不足している色成分の感度レベルを生成
し、その他の色成分生成装置が上記1つの色成分生成装
置で生成した色成分を各画素の既知の色成分として選択
して各画素の不足している色成分の感度レベルを生成す
るので、色毎の相関方向の相違に起因する補間結果のば
らつきなどが生じなくなり、これらに起因する画質劣化
を最小限に抑制することができるという効果がある。ま
た、1つの色の不足色のみをバッファリングすれば他の
不足色の処理が可能となるので、この処理に必要となる
バッファサイズを格段に削減することができる効果もあ
る。
【0095】この発明によれば、その他の色成分生成装
置では、既知色参照画素として選択される複数の画素と
不足色参照画素として選択される複数の画素とが同一で
あるので、これらの色の不足色処理においては既知色幾
何学図形と不足色幾何学図形との線分相似比が1対1に
なる。その結果、より高精度(高解像度)の色補間を行
うことができるので、より高画質な画像再生が可能にな
る。特に、注目画素の周囲の画素を利用すればその効果
は最大となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるディジタルス
チルカメラなどのフルカラー画像撮像装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】 2次元撮像素子のBayer型配列における
各色を受光する画素の配列を模式的に示す2次元配列図
である。
【図3】 この発明の実施の形態1のR色用の係数算出
回路が実施する係数演算処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】 2次元撮像素子のBayer型配列における
各色を受光する画素の配列および受光感度分布を模式的
に示す2次元配列図である。
【図5】 このような条件の下で注目画素のG色成分G
(R)を求めるために演算回路が実施する不足色生成処
理を示すフローチャートである。
【図6】 この実施の形態1において、各画素において
不足している各種の色成分を生成するために参照する周
辺の画素の配列を説明するための説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態1における不足色の補
間原理を説明するための説明図である。
【図8】 このような三角形の既知色幾何学図形と不足
色幾何学図形とに基づいて不足色の感度レベルを生成す
る原理を説明するための説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態2によるディジタルス
チルカメラなどのフルカラー画像撮像装置の構成を示す
ブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態2による係数算出回
路が各種の係数算出演算に先立って、画像の相関性を評
価するためのフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態2の係数算出回路が
実施するフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態3によるディジタル
スチルカメラなどのフルカラー画像撮像装置の構成を示
すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態3における参照画素
と補間画素の位置関係(一方向のみ)を示す説明図であ
る。
【図14】 この発明の実施の形態3におけるフレーム
メモリに蓄積されている処理対象画素を含む数ラインの
内容の説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態3におけるラインバ
ッファの記憶状態を説明するための説明図である。
【図16】 単板式2次元撮像素子において一般的に用
いられているBayer(ベイヤー)型配列による原色
フィルタの構成を示す説明図である。
【図17】 Bayer(ベイヤー)型配列による原色
フィルタを用いた場合に得られる緑色成分の受光感度分
布の説明図である。
【図18】 Bayer(ベイヤー)型配列による原色
フィルタを用いた場合に得られる青色成分の受光感度分
布の説明図である。
【図19】 Bayer(ベイヤー)型配列による原色
フィルタを用いた場合に得られる赤色成分の受光感度分
布の説明図である。
【図20】 2次元撮像素子にR、G、B3原色からな
る色フィルタをBayer型配列で貼付したカラービデ
オカメラに、当該特開平5−56446号公報に記載し
た技術を適用した場合の構成を示すブロック図である。
【図21】 図20の2次元メモリ(赤用)内の書き込
み状態(一部)を示す説明図である。
【図22】 図20の2次元メモリ(緑用)内の書き込
み状態(一部)を示す説明図である。
【図23】 図20の2次元メモリ(青用)内の書き込
み状態(一部)を示す説明図である。
【図24】 図20の2次元ローパスフィルタ(赤用)
の出力例を示す説明図である。
【図25】 図20の2次元ローパスフィルタ(緑用)
の出力例を示す説明図である。
【図26】 図20の2次元ローパスフィルタ(青用)
の出力例を示す説明図である。
【図27】 この従来の2つの補間方法による生成感度
信号の感度レベルを比較説明するための説明図である。
【図28】 特開平5−56446号公報の補間方法に
おける画質劣化を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 レンズ(撮像素子)、2 2次元撮像素子(撮像素
子)、3 A/D変換器(撮像素子)、7a〜7c,9
a〜9c 係数算出回路(既知色平均レベル演算手段、
不足色平均レベル演算手段)、8,11 演算回路(不
足色成分決定手段、出力手段)、10 ラインバッファ
(色成分生成装置)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C065 AA03 BB13 BB24 CC01 CC09 DD17 EE06 EE12 GG03 GG05 GG13 GG17 GG18 GG21 GG22 GG23 GG30 5C066 AA01 AA11 BA01 CA08 CA09 EC02 EC12 EF03 EF13 GA01 GA27 GB01 HA03 JA03 KC02 KC07 KC11 KD02 KD06 KE02 KE03 KE05 KE09 KE19 KM02 LA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注目画素の不足色成分の感度レベルを生
    成する色成分生成装置において、 上記注目画素の近傍に位置する画素であって且つ上記注
    目画素において既知である色と同じ色成分を有する複数
    の画素を既知色参照画素として選択し、当該複数の画素
    の既知色感度レベルの平均値を既知色平均値として演算
    する既知色平均レベル演算手段と、 上記注目画素を基準とする画素の2次元配列において上
    記複数の既知色参照画素の相対配置関係と相似の相対配
    置関係となる、上記既知色参照画素と同数の不足色参照
    画素を選択し、当該複数の画素の不足色感度レベルの平
    均値を不足色平均値として演算する不足色平均レベル演
    算手段と、 画素の2次元配列をX−Y平面とするとともに感度レベ
    ルをZ軸として得られる直交座標系において、上記既知
    色参照画素の全ての既知色感度レベルを上記既知色平均
    値で置き換えた場合に当該複数の既知色参照画素の感度
    レベルと上記注目画素の既知色感度レベルとを結んで得
    られる既知色幾何学図形、および、上記不足色参照画素
    の全ての感度レベルを上記不足色平均値で置き換えた場
    合に当該不足色参照画素の全ての不足色感度レベルと上
    記注目画素の不足色感度レベルとを結んで得られる不足
    色幾何学図形を想定し、当該既知色幾何学図形と不足色
    幾何学図形とが相似形状となるように当該注目画素の不
    足色の感度レベルを決定する不足色成分決定手段とを備
    えることを特徴とする色成分生成装置。
  2. 【請求項2】 不足色成分決定手段は、注目画素の既知
    色の感度レベル値から既知色平均値を減算したものに既
    知色幾何学図形に対する不足色幾何学図形の線分相似比
    を乗算し、この乗算値と不足色平均値とを加算したもの
    を当該注目画素の不足色の感度レベルとすることを特徴
    とする請求項1記載の色成分生成装置。
  3. 【請求項3】 不足色平均レベル演算手段は、各不足色
    参照画素と注目画素との距離が、対応する各既知色参照
    画素と注目画素との距離の1/2(nは整数)となる
    ように、既知色参照画素と同数の不足色参照画素を選択
    し、 不足色成分決定手段は、注目画素の既知色感度レベルの
    二進数値から既知色平均値の二進数値を減算し、更にこ
    れをnビットだけ右シフト演算することで乗算値を得る
    ことを特徴とする請求項2記載の色成分生成装置。
  4. 【請求項4】 既知色平均レベル演算手段および不足色
    平均レベル演算手段は、既知色幾何学図形および不足色
    幾何学図形が5面体あるいは3角形となるように画素を
    選択することを特徴とする請求項1記載の色成分生成装
    置。
  5. 【請求項5】 既知色平均レベル演算手段は、複数の画
    素の中から最も相関性が高い複数の画素を既知色参照画
    素として選択し、 不足色平均レベル演算手段は、当該選択された各画素と
    同方向にある画素を不足色参照画素として選択すること
    を特徴とする請求項1記載の色成分生成装置。
  6. 【請求項6】 既知色平均レベル演算手段は、注目画素
    上を通る複数の直線を想定し、注目画素の両側において
    各直線が通過する画素を各直線毎に複数個ずつ選択し、
    各直線毎に当該複数の画素の間での既知色の感度レベル
    の相関を判定し、更に、最も相関が高い組となる複数の
    画素を既知色参照画素として選択し、 不足色平均レベル演算手段は、当該既知色参照画素とし
    て選択された画素の直線が通過する位置にある複数の画
    素を不足色参照画素として選択することを特徴とする請
    求項1記載の色成分生成装置。
  7. 【請求項7】 既知色平均レベル演算手段は、各直線毎
    に2つの画素を選択し、これらの既知色の感度レベル差
    が最も小さいものを最も相関が高い組として判定するこ
    とを特徴とする請求項6記載の色成分生成装置。
  8. 【請求項8】 注目画素の不足色成分の感度レベルを生
    成する色成分生成方法において、 上記注目画素の近傍に位置する画素であって且つ上記注
    目画素において既知である色と同じ色成分を有する複数
    の画素を既知色参照画素として選択し、当該複数の画素
    の既知色感度レベルの平均値を既知色平均値として演算
    する既知色平均レベル演算ステップと、 上記注目画素を基準とする画素の2次元配列において上
    記複数の既知色参照画素の相対配置関係と相似の相対配
    置関係となる、上記既知色参照画素と同数の不足色参照
    画素を選択し、当該複数の画素の不足色感度レベルの平
    均値を不足色平均値として演算する不足色平均レベル演
    算ステップと、 画素の2次元配列をX−Y平面とするとともに感度レベ
    ルをZ軸として得られる直交座標系において、上記既知
    色参照画素の全ての既知色感度レベルを上記既知色平均
    値で置き換えた場合に当該複数の既知色参照画素の感度
    レベルと上記注目画素の既知色感度レベルとを結んで得
    られる既知色幾何学図形、および、上記不足色参照画素
    の全ての感度レベルを上記不足色平均値で置き換えた場
    合に当該不足色参照画素の全ての不足色感度レベルと上
    記注目画素の不足色感度レベルとを結んで得られる不足
    色幾何学図形を想定し、当該既知色幾何学図形と不足色
    幾何学図形とが相似形状となるように当該注目画素の不
    足色の感度レベルを決定する不足色成分決定ステップと
    を備えることを特徴とする色成分生成方法。
  9. 【請求項9】 各画素の色情報として複数の色成分の感
    度レベルを出力する多色画像撮像装置において、 上記画素と1対1に対応づけられた受光素子毎に上記複
    数の色成分のうちから選択された1つの色のフィルタが
    設けられ、上記画素数分の受光感度レベルを出力する撮
    像素子と、 上記各色成分毎に設けられ、上記撮像素子から出力され
    る各画素の受光感度レベルの色を既知の色成分として、
    各画素の不足している色成分の感度レベルを生成する請
    求項1記載の色成分生成装置と、 上記各画素の色情報として、上記撮像素子から出力され
    る受光感度レベルと、当該色成分生成装置から出力され
    る残りの色成分の感度レベルとを出力する出力手段とを
    備えることを特徴とする多色画像撮像装置。
  10. 【請求項10】 撮像素子は3つ以上の色成分の受光感
    度レベルを出力し、1つの色成分生成装置は当該撮像素
    子から出力される受光感度レベルのみを用いて各画素の
    不足している色成分の感度レベルを生成し、その他の色
    成分生成装置は上記1つの色成分生成装置で生成した色
    成分を各画素の既知の色成分として選択して各画素の不
    足している色成分の感度レベルを生成することを特徴と
    する請求項9記載の多色画像撮像装置。
  11. 【請求項11】 その他の色成分生成装置では、既知色
    参照画素として選択される複数の画素と不足色参照画素
    として選択される複数の画素とが同一であることを特徴
    とする請求項10記載の多色画像撮像装置。
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