JP3711402B2 - 撮像装置及びカラー撮像信号の処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置及びカラー撮像信号の処理方法に関し、詳しくは、単板式のカラー撮像デバイスを備えた撮像装置及びカラー撮像信号の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
多数の光電変換素子を二次元に配列し、被写体からの光に応じた画像信号を出力する、例えば、CCD(Charge Coupled Device)に代表される撮像デバイスは、そのままでは色情報を含む画像信号を出力できない。光電変換素子が単に光の明暗の強度に対応した信号しか発生しないからである。色情報を得るために、3個の撮像デバイスを用い、その各々に赤、緑、青の色フィルタを装着して、それぞれの撮像デバイスから赤色、緑色、青色の画像信号を取り出すようにした三板式のカラー撮像デバイスが知られている。三板式の撮像デバイスは専ら色再現性を重視するスタジオ用テレビカメラなどに多用されるが、家庭用のビデオカメラや普及型の電子カメラなどには、サイズや重さ及び電力消費の点から1個の撮像デバイスとモザイク状の色フィルタとを組み合わせた単板式のカラー撮像デバイスが用いられる。
【0003】
図25は、n列×m行の画素を有するCCDの構成図である。CCD1は、入射光量に応じた電荷を蓄積するn×m個の光電変換素子2をマトリクス状に二次元配列するとともに、各列間に1本ずつ、全部でn本の垂直転送部3を配置して撮像領域4を形成し、さらに、撮像領域4の図面に向かって下側に水平転送部5を配置して構成する。光電変換素子2に蓄積された信号電荷は、読み出し信号(不図示)に応答して隣接する垂直転送部3に取り込まれ、垂直転送部3の内部を垂直転送クロック(不図示)に同期して図面の下方向に順次転送される。すべての垂直転送部3の出力端は水平転送部5に接続されており、水平転送部5には、垂直転送クロックに同期して1ライン分の信号電荷が順次に取り込まれる。水平転送部5に取り込まれた信号電荷は、水平転送クロック(不図示)に同期して図面の左方向に順次転送され、水平転送部5の出力端に到達した信号電荷は、同端に設けられた電荷検出部6で電気信号に変換され、アンプ7で増幅された後、端子8からCCD出力として外部に取り出される。
【0004】
ここで、光電変換素子2の水平方向の並び(走査線又はライン)にそれぞれO1、E1、O2、E2、O3、E3、・・・・の便宜的な符号を付すことにする。但し、Oは奇数の略、Eは偶数の略である。O1、O2、O3で奇数ラインを、E1、E2、E3で偶数ラインを示すものとする。インターレース型のCCDは、フィールド読み出し(フィールド蓄積ともいう)と、フレーム読み出し(フレーム蓄積ともいう)の二つのモードを外部から切替えることができる。フィールド読み出しではCCD出力がO1+E1、O2+E2、O3+E3、・・・・の順番になり、フレーム読み出しでは奇数フレームと偶数フレームの2回に分けてCCD出力が取り出される。すなわち、奇数フレームではCCD出力がO1、O2、O3、・・・・の順番になり、偶数フレームではCCD出力がE1、E2、E3、・・・・の順番になる。
【0005】
図26は、CCD1と色フィルタ9を示す図である。CCD1の桝目は各々1個の光電変換素子2を含む画素を表しており、各画素は色フィルタ9の桝目と一対一に対応している。色フィルタ9の桝目はそれぞれ特定の色を有しており、色の選び方や配列の仕方によって様々なタイプのものが使用されている。例えば、図27は、B.E.Bayerによって考え出されたベイヤー方式(又は緑市松方式)と呼ばれる色フィルタの原理図であり、この方式は色信号と輝度信号のS/Nバランスがよく、被写体の明るさに依存せずに良好な色再現性が得られることから、広く用いられている方式である。図27において、Yは輝度情報を得るためのフィルタ、C1、C2は色情報を得るためのフィルタである。Yフィルタを市松状に配置するとともに、奇数ラインの隙間にC1フィルタを配置し、偶数ラインの隙間にC2ラインを配置して構成する。なお、Yフィルタを多く配置する理由は、人間の視覚上、色情報よりも輝度情報の方が画像の解像度や輪郭のシャープさをよく知覚するからである。
【0006】
図28は、実際の色フィルタの構成図である。Rは赤色のフィルタ、Gは緑色のフィルタ、Bは青色のフィルタである。赤(R)、緑(G)、青(B)は光の三原色であり、特に、緑色は被写体の明るさをよく表すから、Gフィルタは輝度情報を得るためのフィルタとしても用いられる。すなわち、Gフィルタは、図27のYフィルタに相当し、RフィルタとBフィルタは、図27のC1、C2フィルタに相当する。なお、インターレース型のCCDの場合、色フィルタは、図29に示すように奇数ライン(O*;*は1,2,3・…)と偶数ライン(E*)で同一の配列になるが、フィールド読み出しやフレーム読み出しに関わらず、読み出された画素の配列に着目すれば、図28の配列(ベイヤー方式に則った色情報の並び)とまったく同じである。すなわち、フィールド読み出しではO1+E1、O2+E2、O3+E3の2ライン合成読み出しとなり、一方、フレーム読み出しではO1、O2、O3、・・・、E1、E2、E3の飛び越しライン読み出しとなるが、何れの読み出しも、G/RラインとB/Gラインを順次に読み出す点で同一である。したがって、本明細書では特に断りのない限り、図28に示すベイヤー方式の配列でCCDの画素や色フィルタの配列を説明することにする。
【0007】
既述のとおり、ベイヤー方式の色フィルタは、輝度情報を得るためのGフィルタを市松状に配列して構成する。図30は、Gフィルタだけを抜き出したフィルタの構成図である。この図はG画素信号(以下「ベイヤーデータのG成分」ということもある)の並びを示す図でもあり、市松状に配列するG画素信号は、縦横各々一つの情報欠落画素を間に挟んでいる。ここで、G画素信号は輝度情報を含み、輝度情報は既述のとおり画像の解像度や輪郭のシャープさに大きな影響を与えるから、上記情報欠落画素に対する補間処理、すなわち、何らかの補間画素情報を与える必要があり、従来より「周囲画素の平均値による補間法」や「LPF(ローパスフィルタ)による補間法」を用いた情報補間が行われていた。
【0008】
・第1の従来技術(周囲画素の平均値による補間法)
周囲画素の平均値による補間法は、情報欠落画素を含むベイヤーデータのG成分に対して点順次の画素走査を行いながら、各走査位置の画素(以下「注目画素」という)が情報欠落画素である場合に、当該情報欠落画素の上下左右に位置する四つの隣接画素の画素信号GN、GW、GS、GEを次式(1)に適用して、周囲画素の平均値に相当する補間情報GXを演算し、注目画素にその補間情報GXをセットしていくというものである。
GX=(GN+GW+GS+GE)/4 ・・・・(1)
【0009】
しかしながら、周囲画素の平均値による補間法にあっては、注目画素の上下左右の画素のいくつかが、注目画素の画像領域とは異なる明るさの他の画像領域に位置していた場合、両画像領域間の境界線に“凹凸”(キザキザ)を生じるという不都合があった。これは、上式(1)のGN、GW、GS、GEのいずれかが、他の画像領域の明るさの情報を持つからであり、その情報によって注目画素の値(GX)が不本意に変化するからである。
【0010】
・第2の従来技術(LPFによる補間法)
一方、LPFによる補間法は、ベイヤーデータのG成分にn×n(一般にn=3)のLPFをかけて畳み込みを行ない(LPF処理の詳細は本発明の実施の形態の欄で説明する)、その畳込み結果を用いて、注目画素とその周囲画素との間の相関性を表す相関情報を生成し、この相関情報を元のベイヤーデータのG成分に加えるというものである。しかしながら、LPFによる補間法にあっては、情報欠落画素以外の画素値も操作してしまうため、例えば、画像内に明暗のはっきりした境界があった場合に、その境界線が“ぼやけ”てしまうという不都合があった。
【0011】
・第3の従来技術
以上のように、上記二つの補間法にあっては、何れも明暗のはっきりした境界部分を持つ画像の再現性が不十分であった。そこで、本件発明者らは先に、上記二つの補間法の欠点を克服するようにした「撮像装置及びカラー撮像信号の処理方法」を提案している(特願平11−83147号/平成11年3月26日)。図31は、既提案技術(以下「第3の従来技術」という)における補間処理および該補間処理後の画像データに対する高域強調処理の概略手順図である。この手順は、ベイヤーデータのG成分をLPF処理し(ステップS1)、LPF処理したベイヤーデータのG成分から相関情報を生成し(ステップS2)、その相関情報を用いて元のベイヤーデータのG成分を相関補間し(ステップS3)、LPF処理したベイヤーデータのG成分と相関補間後のベイヤーデータのG成分との差分(高域差分)をとってN倍した後(ステップS4)、N倍後の差分をLPF処理したベイヤーデータのG成分に加えて出力画像とする(ステップS5)というものである。
この第3の従来技術によれば、注目画素の画素値に対して周囲画素の平均値を適用しないため、明るさの異なる他の画像領域との境界線における上述の“ギザギサ”問題を解消できるうえ、LPF処理によって失われた周波数成分(高域差分)も補うことができるため、上述の“ぼやけ”問題も解消することができるという有益なメリットが得られる。
【0012】
ここで、上記の“N”は出力画像の高域強調(エッジ強調ともいう)用の変数である。高域強調を行なう場合は“N”の値を“1”よりも大きくする(ステップS6)。一般に、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像デバイスを有する画像生成装置では、撮像系の光学的伝達関数(いわゆるOTF:Optical Transfer Function)や、ディジタル信号変換ならびに各種信号処理の際の帯域制限などにより、ディジタル画像信号の空間周波数の高域成分が失われやすく、画像のエッジ部分のシャープさが損なわれるため、上記“N”の値を“1”よりも大きく(例えばN=2)して高域成分を補償する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第3の従来技術にあっては、明暗のはっきりした境界部分を持つ画像の再現性を改善できるという有益なメリットが得られるものの、例えば、画像の精細度を最大限に高める(画素単位で良好な精細度を得る)という近時のユーザニーズに対しては十分に応えているということができず(特に高域強調を行おうとした場合)、この点において、未だ解決すべき技術課題があった。
【0014】
一般に、ディジタル画像の解像度は撮像デバイスの画素数に依存し、昨今では200万画素を超える撮像デバイスを備えた画像生成装置も珍しくなく、その画素数に応じたきわめて高精細なディジタル画像を生成できるようになった。一方で、コストなどの要求から普及型の電子スチルカメラ等にあっては、冒頭で説明したとおり単板式のデバイスを備えることが多く、たとえ、200万画素を超える高画素デバイスであっても、そのうちの何割かの画素(情報欠落画素)については内部処理による情報補間が行われているところである。しかしながら、この情報補間が不正確な場合(元の画像の情報を正確にあらわしていない場合)は、例えば、金属製の球状物体を撮影したディジタル画像などで、物体表面の陰影変化を滑らかに表現することができない。上記の第3の従来技術にあっては、詳細は後述するが、情報欠落画素の補間情報がその周囲の画素情報と同一ないし類似するものとなってしまうため、画像の精細度を画素単位に向上することができず、上記画像の滑らかさの点で改善すべき余地があった。
【0015】
そこで、本発明は、明暗のはっきりした境界部分を持つ画像の再現性を改善するとともに、画像の精細度を画素単位に向上できる撮像装置及びカラー撮像信号の処理方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る撮像装置は、単板式のカラー撮像デバイスによって各色成分毎に所定の画素が欠落した形で撮像された画像信号の欠落画素を隣接画素の状態に応じて補間する機能を備えた撮像装置であって、欠落画素を含む所定の色成分の画像信号である元画像信号を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された前記元画像信号の低域成分を抽出して低域画像信号を生成する第1生成手段と、前記保持手段に保持された前記元画像信号の高域成分を抽出して高域画像信号を生成する第2生成手段と、前記低域画像信号に基づいて各画素とその周囲の隣接画素との相関性を評価する評価手段と、前記評価手段の評価結果を用いて前記高域画像信号の欠落画素を補間する補間手段と、前記補間後の高域画像信号と前記低域画像信号とを合成して出力画像信号を生成する第3生成手段と、を備えたことを特徴とする。請求項2記載の発明に係る撮像装置は、請求項1記載の撮像装置において、前記補間手段は、前記評価手段の評価結果に応じた重み付け係数を隣接画素に対して割り当て、隣接画素に対して割り当てられた重み付け係数を前記高域画像信号の隣接画素に適用して該隣接画素の平均値を演算する演算手段を備え、前記演算手段の演算結果を用いて前記高域画像信号の欠落画素を補間することを特徴とする。請求項3記載の発明に係る撮像装置は、請求項2記載の撮像装置において、前記演算手段は、相関性の低い隣接画素に対しては小さな重み付け係数を割り当てる一方、相関性の高い隣接画素に対しては大きな重み付け係数を割り当てることを特徴とする。請求項4記載の発明に係る撮像装置は、請求項1記載の撮像装置において、前記隣接画素は、注目画素と同一位置の1ライン前の画素、注目画素と同一ラインの隣り合う画素又は注目画素と同一位置の1ライン後の画素の何れか若しくはすべてであることを特徴とする。請求項5記載の発明に係る撮像装置は、請求項1記載の撮像装置において、前記第3生成手段は、前記補間後の高域画像信号をN倍(Nは1または1以上の整数)して前記低域画像信号に合成することを特徴とする。請求項6記載の発明に係る撮像装置は、請求項1乃至請求項5いずれかに記載の撮像装置において、前記第2生成手段は、前記保持手段に保持された画像信号から前記第1の生成手段により生成された低域画像信号を減算することにより画像信号の高域成分を抽出して高域画像信号を生成することを特徴とする。請求項7記載の発明に係る撮像装置は、請求項1乃至請求項6いずれかに記載の撮像装置において、前記元画像信号は、単板式のカラー撮像デバイスによって撮像されたベイヤー信号中のG成分信号であることを特徴とする。請求項8記載のカラー撮像信号の処理方法は、単板式のカラー撮像デバイスによって各色成分毎に所定の画素が欠落した形で撮像された画像信号の欠落画素を隣接画素の状態に応じて補間するカラー撮像信号の処理方法であって、欠落画素を含む所定の色成分の画像信号である元画像信号を保持する第1ステップと、前記保持された前記元画像信号の低域成分を抽出して低域画像信号を生成する第2ステップと、前記保持された前記元画像信号の高域成分を抽出して高域画像信号を生成する第3ステップと、前記低域画像信号に基づいて各画素とその周囲の隣接画素との相関性を評価する第4ステップと、その評価結果を用いて前記高域画像信号の欠落画素を補間する第5ステップと、前記補間後の高域画像信号と前記低域画像信号とを合成して出力画像信号を生成する第6ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態の全体構成図である。図1において、撮像デバイス10は撮像面にモザイク状の色フィルタが装着された、例えば、CCDで構成される単板式のカラー撮像デバイスであり、この撮像デバイス10は不図示の光学系を介して入力された被写体像に対応する電気信号に変換して出力する。撮像デバイス10の駆動制御は駆動回路11によって行われ、撮像デバイス10から出力された電気的な画像信号はA/D変換器12によってディジタル信号に変換された後、メモリコントローラ13の制御の下でメモリ部14の画像メモリ15(発明の要旨に記載の保持手段に相当)に記憶される。
【0018】
メモリ部14はさらに赤色専用メモリ(以下「R用メモリ」という)16、緑色専用メモリ(以下「G用メモリ」という)17、青色専用メモリ(以下「B用メモリ」という)18及び作業用メモリ19を含み、これらのメモリ16〜19の入出力はCPU20によって制御される。
CPU20は、発明の要旨に記載の第1生成手段、第2生成手段、評価手段、補間手段、第3生成手段及び演算手段として機能し、プログラムROM21にあらかじめ格納された処理プログラムに従って、所定の補間処理を実行し、画像メモリ15、R用メモリ16、G用メモリ17、B用メモリ18及び作業用メモリ19の間のデータ入出力を制御しつつ、R用メモリ16、G用メモリ17及びB用メモリ18に展開されたR、G及びBの各原色画像の情報欠落画素を補間する処理を実行するとともに、以下に説明する工夫により、特に画像の精細度を画素単位に高めて、表示、通信又は印刷を含むあらゆる画像処理装置に適用して好適な近時のユーザニーズを満足する良好な画質のカラー画像を生成して提供する。なお、データROM22は色フィルタの画素配置情報を保持しており、この情報はCPU20からのアクセスで適宜に利用される。
【0019】
図2は、CPU20で実行される本実施の形態の画素補間処理(図では「画素補間処理メイン処理」という)の処理手順図である。この画素補間処理の大まかな流れは、まず、画像メモリ15に取り込まれた元画像信号(ベイヤーデータ;以下「BD」という)を原色別にR用メモリ16、G用メモリ17及びB用メモリ18に展開し、その後、R用メモリ16、G用メモリ17及びB用メモリ18に展開された各原色画像を作業用メモリ19にコピーする(ステップS10)。次に、R用メモリ16、G用メモリ17及びB用メモリ18に展開されたコピー画像(以下、G成分(以下、「BDG」という)についてのみ説明)を従来例と同様にLPF処理し(ステップS20)、元のBDGとLPF処理した後のBD(以下「GL」という)との差分(高域差分)をとり(ステップS30)、その高域差分(発明の要旨に記載の高域画像信号に相当;以下「DGH」という)に対する相関補間処理を行う(ステップS40)。
次に、画像の高域強調を行うか否かを判断し(ステップS50)、高域強調を行わない場合は変数Nに“1”をセット(ステップS60)する一方、高域強調を行う場合は変数Nに所定の強調係数(例えば“2”)をセットする(ステップS70)。
次に、GL(LPF処理後のBDG)とN倍した相関補間後のDGHとを加算し(ステップS80)、最後に、その加算結果(GH)を補間済画像として出力する(ステップS90)というものである。
【0020】
図3は、BDGの配列モデル例を示す図である。図において、桝目の一つ一つは画素であり、画素内の数値は画素信号の大きさを示し、ハッチングは情報欠落画素を表している。但し、各々の画素を(i,j)の座標で表すこととし、i及びjの最小値を「0」、iの最大値iMAX及びjの最大値jMAXを便宜的に「9」とする。注目画素とその周囲画素の座標値の一般表記は、図4(a)に示すとおりである。すなわち、注目画素の座標を(i,j)とするとき、左上に位置する画素の座標は(i−1,j−1)で表され、真上に位置する画素の座標は(i,j−1)で表され、右上に位置する画素の座標は(i+1,j−1)で表され、右に位置する画素の座標は(i+1,j)で表され、右下に位置する画素の座標は(i+1,j+1)で表され、真下に位置する画素の座標は(i,j+1)で表され、左下に位置する画素の座標は(i−1,j+1)で表され、左に位置する画素の座標は(i−1,j)で表されるものとする。
画素信号は、例えば「255」〜「0」までの階調値を取り得るものとし、且つ、画像処理分野での一般的な表現に倣って、図4(b)に示すように「255」を白レベル、「0」を黒レベルとする。なお、図4(b)ではγ(ガンマ)補正を考慮していない。
【0021】
ここで、以下の説明においては、図3に示すBDGの特定の範囲(破線で囲んだ範囲)を対象とした限定的な補間処理を例示するが、これは説明を単純化するための便宜であり、それ以外の特段の理由はない。BDGの特定の範囲には例示的に示す三つの画素値(「24」、「32」及び「0」)が示されている。図4(b)によれば、「0」は黒レベルであり、「24」と「32」は黒レベルよりも明るい中間レベルである。但し、「24」よりも「32」の方が明るいレベルであるから、この画素値配列例によれば、人間の目にはレベル「32」が集中する中央部分が最も明るい部分として認識されることになる。これを二次元平面内の輝度レベルの変化(すなわち陰影変化)で見ると、中央部分に向かって周囲から徐々に明るさを増す変化傾向となり、その最大輝度レベルを持つ画素は、周囲をレベル「32」の画素に囲まれたひとつの情報欠落画素(以下「GC」という)であるということができる。
【0022】
本実施の形態における究極の目的は、この情報欠落画素GC(最大輝度レベルを持つであろう特定の情報欠落画素)に対し、適切な画素値補間(この例示では少なくとも周囲のレベル「32」を上回る画素値補間)を行うことにより、輝度レベルの変化(すなわち陰影変化)に見た目の滑らかさを与え、以って、画素単位に画像の精細度を向上できる有益なカラー撮像信号の処理技術を提供することにある。
【0023】
以下、図2の各処理ステップごとに、その詳細を説明する。
<LPF処理>
図5は、図2のステップS20の詳細処理フローチャートであり、LPF(ローパスフィルタ)による補間法の処理手順図である。この処理手順では、二つの座標変数i、jの値を変化させながら水平方向と垂直方向に点順次の画素走査を行いつつ(ステップS21、ステップS25〜ステップS29)、各走査位置(i,j)ごとに、(i,j)を含む3×3個の画素に対する、画素データ取得処理(ステップS22)、重み付け係数セット処理(ステップS23)及びGL(i,j)演算処理(ステップS24)を行う。
なお、3×3個の各画素に対応する画素値格納変数と重み付け係数の位置関係は、それぞれ図6(a)、(b)を参照することにする。すなわち、図6(a)は各画素に対応する画素値格納変数(GNE、GN、GNW、GW、GSW、GS、GSE、GE、GX)の配列図、図6(b)は各画素に対応する重み付け係数(KNE、KN、KNW、KW、KSW、KS、KSE、KE、KX)の配列図である。これらの変数及び係数の添え字“NE”、“N”、“NW”、“W”、“SW”、“S”、“SE”、“E”及び“X”はそれぞれ、前述の座標値の一般表記(図4(a)参照)に対応する。すなわち、NEは(i−1,j−1)、Nは同(i,j−1)、NWは(i+1,j−1)、Wは(i+1,j)、SWは(i+1,j+1)、Sは(i,j+1)、SEは(i−1,j+1)、Eは(i−1,j)、Xは(i,j)に対応する。
【0024】
・画素データ取得処理
図5のステップS22の画素データ取得処理の実際は、図7及び図8に示すとおりである。この処理では、3×3個の画素配列を左上、上、右上、右、右下、下、左下、左、中央の順に巡回しつつ、各巡回位置の画素が情報欠落画素であるか否かを判定し、情報欠落画素でない場合は、その画素値を同位置の画素値格納変数にセットする一方、情報欠落画素である場合は、同位置の画素値格納変数に「0」をセットする動作を繰り返す。
代表して左上の画素に対する動作を説明すると、(i−1、j−1)の画素が情報欠落画素であるか否かを判定し(ステップS22_1)、情報欠落画素でない場合は、その画素(i−1、j−1)の値を同位置の画素値格納変数GNEにセット(ステップS22_2)する一方、情報欠落画素である場合は、同画素情報格納変数GNEに「0」をセット(ステップS22_3)する。
今、便宜的に3×3個の画素配列の状態を、図9(a)のとおりと考える。この例示は、図3における座標(4,4)、(5,4)、(6,4)、(6,5)、(6,6)、(5,6)、(4,6)、(4,5)及び(5,5)の画素からなる配列(太線枠内)に相当する。図9(b)は、図9(a)に従って画素データ取得処理を実行し、その結果得られた画素値格納変数の値を一緒にまとめたものである。
【0025】
・重み付け係数セット処理
図5のステップS23の重み付け係数セット処理の実際は、図10及び図11に示すとおりである。この処理では、画素データ取得処理と同様に、3×3個の画素配列を左上、上、右上、右、右下、下、左下、左、中央の順に巡回しつつ(ステップS23_1〜ステップS23_26)、各巡回位置の画素が情報欠落画素であるか否かを判定し、情報欠落画素でない場合は、同位置の重み付け係数に「1」、「2」又は「4」をセット(※)する一方、情報欠落画素である場合は、同位置の重み付け係数に「0」をセットする動作を繰り返し、最後にすべての重み付け係数の加算値ΣKを演算する(ステップS23_28)。※但し、左上、右上、右下及び左下の重み付け係数KNE、KNW、KSW、KSEについては「1」をセットし、上下左右の重み付け係数KN、KW、KS、KEについては「2」をセットし、中央の重み付け係数KXについては「4」をセットする。なお、これらの定数(「1」、「2」及び「4」)は、中央の画素値に対する影響の大きさに応じて設定されていればよく、例示の値に限定されない。
代表して左上の画素に対する動作を説明すると、(i−1、j−1)の画素が情報欠落画素であるか否かを判定し(ステップS23_1)、情報欠落画素でない場合は、同位置の重み付け係数KNEに「1」をセット(ステップS23_2)する一方、情報欠落画素である場合は、同重み付け係数KNEに「0」をセット(ステップS23_3)する。
【0026】
図12は、図9(a)、(b)のデータに従って重み付け係数セット処理を実行し、その結果得られた重み付け係数をまとめたものである。図12によれば、重み付け係数の加算値ΣKは、
になる。
【0027】
・GL(i,j)演算処理の実際
図5のステップS24のGL(i,j)演算処理の実際は、図13に示すとおりである。この処理では、上記の画素データ取得処理及び重み付け係数セット処理の処理結果を用いて、注目画素(i,j)の画素補間値GL(i,j)を演算する。図13において、GNE、GN、GNW、GW、GSW、GS、GSE、GE及びGXは、画素データ取得処理で得られた画素値格納変数(図9(b)参照)であり、また、KNE、KN、KNW、KW、KSW、KS、KSE、KE及びKXは、重み付け係数セット処理で得られた重み付け係数(図12参照)である。
【0028】
GL(i,j)演算処理では、まず、位置を同じくする画素値格納変数と重み付け係数を乗じ、その結果で当該画素値格納変数を更新する(ステップS24_1)。例えば、左上の画素に着目すると、GNEにKNEを乗じ、その答えでGNEを更新する。すべての画素値格納変数の更新を完了すると、次に、更新済みの画素値格納変数を加算して積算画素値ΣGを演算する(ステップS24_2)。そして、そのΣGを重み付け係数セット処理で演算したΣKで除し、その答えをGL(i,j)とする(ステップS24_3)。今、GNE、GN、GNW、GW、GSW、GS、GSE、GE及びGXの値を、図9(b)に示すとおりとし、また、KNE、KN、KNW、KW、KSW、KS、KSE、KE及びKXの値を、図12に示すとおりとすると、ステップS24_1の結果は、
【0029】
となり、ΣGは、
となる。また、ΣKは前式(2)より、ΣK=8であるから、結局、注目画素(i,j)の補間値GL(i,j)は、
GL(i,j)=ΣG/ΣK=256/8=32 ・・・・(5)
となる。
【0030】
図14は、注目画素(i,j)の補間値GL(i,j)の演算概念図であり、ベイヤーデータのG成分(BDG)の注目画素(情報欠落画素)(5,5)〔GL(i,j) 〕の画素値として、上下左右の周囲の4画素(5,4)、(6,5)、(5,6)、(4,5)の画素値を反映したレベル「32」(上式(5)の結果)が与えられている。図15は、このような処理をベイヤーデータのG成分(BDG)のすべての画素(情報欠落画素を含む)に対して実行して得られたLPF処理後のベイヤーデータのG成分(GL)を示す図であり、太線で囲まれた画素は、上記例示の注目画素(5,5)である。
【0031】
<BDG−GL処理>
図16は、図2のステップS30の詳細処理フローチャートであり、元のベイヤーデータのG成分(BDG)とLPF処理後のベイヤーデータのG成分(GL)との差分(高域差分;DGH)をとるための処理手順図である。この処理手順では、二つの座標変数i、jの値を変化させながら水平方向と垂直方向に点順次の画素走査を行いつつ(ステップS31、ステップS34〜ステップS38)、各走査位置(i,j)ごとに、BDGの注目画素BDG(i,j)が情報欠落画素であるか否かの判定を行い(ステップS32)、情報欠落画素でない場合に、その注目画素BDG(i,j)の画素値から対応するGL(i,j)の画素値を減算して、その減算結果をDGH(i,j)の画素値とする処理(ステップS33)をBDGのすべての画素に対して繰り返す。
【0032】
図17は、そのような処理によって得られたDGHである。升目内の数値(“1”、“2”、“6”及び“−7”)は各々の座標位置におけるBDGの画素とGLの画素の差分を表している。ここで、GLはLPF処理(低域成分の抽出)を施した後のBDGであって、言い換えれば、GLは元のベイヤーデータのG成分(BDG)に含まれる低域成分であるから、BDGとGLの差分は、結局、元のベイヤーデータのG成分(BDG)から高域成分を抽出していることに相当し、升目内の数値(“1”、“2”、“6”及び“−7”)は各々の座標位置におけるBDGの画素単位の高域成分を表していることになる。
【0033】
<DGHに対する相関補間処理>
図18〜図20は、図2のステップS40の詳細処理フローチャートであり、上記の高域差分(DGH)の情報欠落画素に対する相関補間処理を行うための処理手順図である。この処理手順では、二つの座標変数i、jの値を変化させながら水平方向と垂直方向に点順次の画素走査を行いつつ(ステップS41、ステップS46〜ステップS50)、各走査位置(i,j)ごとに、情報欠落画素であるか否かを判定(ステップS42)して情報欠落画素である場合に相関演算処理(ステップS43)、重み付け係数演算処理(ステップS44)及びDGH補間処理(ステップS45)を繰り返す。
【0034】
・相関演算処理
ステップS43の相関値演算処理では、注目画素(i,j)に隣接する上下左右四つの画素の各々に対応する相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)に、注目画素の画素値に対する各対応画素の画素値の差(の絶対値)をセットする(ステップS43a〜ステップS43d)。例えば、注目画素(i,j)の上に位置する画素(i,j−1)で説明すると、この場合は、注目画素(i,j)の画素値GL(i,j)と、対象画素(i,j−1)の画素値GL(i,j-1)の差の絶対値(|GL(i,j)−GL(i,j-1)|)を演算し、その演算結果を相関値変数C(i,j-1)にセットする(ステップS43a)。そして、すべての相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)に対する値のセットを完了すると、次式(6)により、相関積算値ΣCを演算する(ステップS43e)。
ΣC=C(i,j-1)+C(i+1,j)+C(i,j+1)+C(i-1,j) ・・・・(6)
相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)の例えば、C(i,j-1)の値が大きい場合は注目画素(i,j)と対象画素(i,j−1)の画素値の相関性が低く、逆にC(i,j-1)の値が小さい場合は相関性が高いことを表す。かかる相関性は隣接画素間における明暗又は色の類似性の度合いに対応するから、相関性の低い画素同士は各々境界線(又は輪郭線)によって隔てられた異なる画像に属するとみなすことができ、一方、相関性の高い画素同士は同一の画像に属するとみなすことができる。
【0035】
・重み付け係数演算処理
ステップS44の重み付け係数演算処理では、次の二つの並べ替え(ソート)処理を実行する。第一の並べ替え処理(ステップS44a)では、相関値演算処理でセットしたすべての相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)について、昇順の並べ替え(値の小さい順からの並べ替え)を行い、並べ替え後のC(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)を値の小さい順から昇順変数ASC0、ASC1、ASC2、ASC3にセットする。例えば、並べ替え後のC(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)の順位をC(i,j-1)<C(i+1,j)<C(i ,j+1)<C(i-1,j)とすると、以下のとおりセットされる。
【0036】
なお、並べ替え後のC(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)に同じ値が含まれる場合、例えば、C(i,j-1)=C(i+1,j)<C(i,j+1)<C(i-1,j)のような場合は、上式(7)のようにセットしてもよく、あるいは、
のようにセット(C(i,j-1)とC(i+1,j)が入れ替わっている)してもよい。
【0037】
次に、第二の並べ替え処理(ステップS44b)では、相関値演算処理でセットしたすべての相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)について、降順の並べ替え(値の大きい順からの並べ替え)を行い、並べ替え後のC(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)に対応する座標位置のDGH画素値DGH(i,j-1)、DGH(i+1,j)、DGH(i,j+1)、DGH(i-1,j)を、相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)の値の大きい順から降順変数DESC0、DESC1、DESC2、DESC3にセットする。例えば、並べ替え後のC(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)の順位をC(i,j-1)<C(i+1,j)<C(i,j+1)<C(i-1,j)とすると、以下のとおりセットされる。
【0038】
なお、第一の並べ替え処理と同様に、並べ替え後のC(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)に同じ値が含まれる場合、例えば、C(i,j-1)=C(i+1,j)<C(i,j+1)<C(i-1,j)のような場合は、上式(9)のようにセットしてもよく、あるいは、
のようにセット(C(i,j-1)とC(i+1,j)が入れ替わっている)してもよい。
【0039】
・DGH補間処理
ステップS45のDGH補間算処理では、重み付け係数演算処理の演算結果を用いて、次式(11)及び次式(12)により、注目画素(i,j)の補間値DGH(i,j)を演算する(ステップS45a、ステップS45b)。
【0040】
ここで、図21(a)、(b)に示すGL画素値配列モデル及びそのGL画素値配列モデルに対応したDGH画素値配列モデルを例にして具体的に説明する。図21(a)において、太線枠内中央の画素をGLの注目画素GL(i,j)とすると、その上下左右に位置する隣接画素GL(i,j-1)、GL(i+1,j)、GL(i,j+1)、GL(i-1,j)の画素値は、それぞれ「30」、「24」、「30」及び「30」である。また、図21(b)において、太線枠内中央の画素をDGHの注目画素DGH(i,j)とすると、その上下左右に位置する隣接画素DGH(i,j-1)、DGH(i+1,j)、DGH(i,j+1)、DGH(i-1,j)の画素値は、それぞれ「2」、「8」、「2」及び「2」である。
【0041】
まず、ステップS43の「相関値演算処理」で、注目画素GL(i,j)に隣接する上下左右四つの画素の各々に対応する相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)に、注目画素の画素値GL(i,j)に対する各対応画素の画素値GL(i,j-1)、GL(i+1,j)、GL(i,j+1)、GL(i-1,j)の差(の絶対値)をセットする。すなわち、図21(a)において、各画素値GL(i,j-1)、GL(i+1,j)、GL(i,j+1)、GL(i-1,j) 、GL(i,j)は、
であるから、各々の相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)には、次式(14)の値がセットされ、さらに次式(15)により、相関積算値ΣCが演算される。
【0042】
【0043】
図22(a)は、画素位置と相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)との対応関係図である。
次に、ステップS44の「重み付け係数演算処理」で、相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)を昇順に並べ替え、並べ替え後のC (i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)を値の小さい順から昇順変数ASC0、ASC1、ASC2、ASC3にセットし、さらに、相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)を降順に並べ替え、並べ替え後のC(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)に対応する座標位置のDGH画素値DGH(i,j-1)、DGH(i+1,j)、DGH(i,j+1)、DGH(i-1,j)を、相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)の値の大きい順から降順変数DESC0、DESC1、DESC2、DESC3にセットする。
【0044】
ここで、C(i,j-1)は「2」、C(i+1,j)は「8」、C(i,j+1)は「2」、C(i-1,j)は「2」であり、C(i,j-1)=C(i,j+1)=C(i-1,j)<C(i+1,j)であるから、これを昇順に並べ替えると「C(i,j-1)、C(i,j+1)、C(i-1,j)、C(i+1,j)」の順番になり、降順に並べ替えると「C(i+1,j)、C(i-1,j)、C(i,j+1)、C(i,j-1)」の順番になる。なお、等値のものは順番を入れ替えてもかまわない。したがって、昇順変数ASC0、ASC1、ASC2、ASC3には、次式(16)の値がセットされ、降順変数DESC0、DESC1、DESC2、DESC3には、次式(17)の値がセットされる。
【0045】
【0046】
次に、ステップS45の「DGH補間処理」では、重み付け係数演算処理の演算結果を用いて、前式(11)及び前式(12)により、注目画素(i,j)の補間値DGH(i,j)を演算する。
ここで、C(i,j-1)=2、C(i+1,j)=8、C(i,j+1)=2、C(i-1,j)=2であり、DGH(i,j-1)=2、DGH(i+1,j)=8、DGH(i,j+1)=2、DGH(i-1,j)=2であり、さらに、前式(15)より、ΣC=14であるから、これらの実際値を当てはめると、式(16)及び式(17)は、次式(18)及び次式(19)のように書き表すことができ、結局、前式(11)及び式(12)は、次式(20)及び次式(21)のように書き表すことができる。
【0047】
【0048】
【0049】
したがって、この補間値DGH(i,j)を用いてDGHの注目画素(情報欠落画素)(i,j)を補間すれば、図22(b)に示すように、高域差分データ(DGH)の情報欠落画素を適切な画素値(この例示では“3”)で埋めることができる。しかも、補間値DGH(i,j)は相関性のある画素値の影響を強く受けるため、境界線(輪郭線)を挟んで隣接する画素の影響をほとんど受けることはない。このことは、明暗のはっきりした境界部分を持つ画像の再現性を改善できることを示唆している。
【0050】
<DGH(補間後のもの)とGLとの合成処理>
図2のステップS80におけるDGH(補間後のもの)とGLとの合成処理では、具体的なフローチャートの提示は略すが、概念的に、図23に示すような処理を行う。図23において、まず、補間処理後のDGHをN倍する。高域強調しない場合、Nに“1”がセットされ、高域強調する場合、Nに所定の強調係数(例えば“2”)がセットされる。
【0051】
今、N=1としたとき、GLとDGHの合成結果(GH)は、図中下段の左側に示すように、GLの各画素値に、対応する位置のDGHの画素値が加算されている。このGH(N=1)において、注目すべき点はもっとも明るいレベルを持つひとつの画素が存在することにある。その画素は座標(5,5)の画素であり、元々は情報が欠落していた画素である。本実施の形態の補間処理を適用することにより、当該情報欠落画素に対して、周囲の上下左右の画素値(図では“32”)よりも高いレベルの“35”を与えることができる。
【0052】
したがって、周囲を比較的高レベルの画素値“32”で取り囲まれた情報欠落画素の画素値を高輝度側にシフトさせることができるから、少なくともそのレベル差(この例では“35−32”)に相当する分だけ、当該ひとつの画素を際立たせることができる。その結果、画素単位に画像の精細度を向上でき、本願発明の課題を達成することができる。
【0053】
また、例えば、N=2としたとき、GLとDGHの合成結果(GH)は、図中下段の右側に示すように、GLの各画素値に、対応する位置のDGHの画素値が2倍されて加算されている。このGH(N=2)において、もっとも明るいレベルを持つひとつの画素は座標(6,5)の画素であり、元々の情報欠落画素ではないが、その左隣の画素(座標(5,5)の画素)に着目すると、座標(6,5)の画素を除く周囲の画素よりも高いレベル(この例では“38”)が与えられているため、N=1の場合と同様に、座標(5,5)の画素を目立たせることができる。
【0054】
以上のことを、冒頭の第3の従来技術との対比で検証してみる。図24は、本実施の形態と同様の画素配列モデル(図3のベイヤーデータのG成分BDG参照)を適用した場合の従来技術の処理概念図である。GL_Jは本実施の形態のGL(図15参照)と同一のものである。また、GH_Jは元のベイヤーデータのG成分BDGを相関補間したものであり、その相関補間処理のアルゴリズムは、本実施の形態の「DGHに対する相関補間処理」(図18〜図20参照)に一応類似する。相違点は、ステップS44における重み付け演算処理において、DESC0、DESC1、DESC2、DESC3にセットする画素値として元のベイヤーデータのG成分BDGのものをそのまま使用することにある。
【0055】
一方、本実施の形態では、DESC0、DESC1、DESC2、DESC3にBDGとGLの差分、すなわちベイヤーデータのG成分BDGの高域差分(DGH)をセットするから、この点において両者は本質的な違いがある。本実施の形態によれば、LPF処理によって失われた高域差分に相当するデータ(DGH)に対して上記相関補間処理(図18〜図20参照)を行うため、情報欠落画素に対する補間情報を適正化でき、画素単位に精細度を向上することができる。
【0056】
これに対して、図24に示す従来技術のものは、ベイヤーデータのG成分(BDG)そのものに対して情報補間を行った後、その情報補間後のG成分データ(GH_J)とG成分データの低域成分(GL_J)との差分をとり、その差分データ(DGH_J)をN倍(N=1または例えばN=2)してGL_Jと合成し、最終的な補間済画像GH_J(N=1)またはGH_J(N=2)を生成しているが、DGH_Jは高域成分を失っているから(例えば、DGH_Jの中央画素値“0”を参照されたい)、▲1▼N=1のGH_Jにあっては、座標(5,4)、(6,5)、(5,6)、(4,5)及び(5,5)の五つの画素からなる領域が同一のレベル(“32”)に揃ってしまい、明らかに画素単位での精細度を得ることができないし、▲2▼また、N=2のGH_Jにあっては、座標(5,5)の画素値がその上下左右の画素値(“34”または“40”)よりも低レベルの“32”になってしまい、視覚上の不自然さを否めないという欠点がある。
【0057】
本実施の形態によれば、このような欠点▲1▼、▲2▼を生じることがなく、したがって、画素単位に精細度を向上した有益な画素補間処理技術を提供できるのである。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、単板式のカラー撮像デバイスによって撮像された画像信号から低域画像信号と高域画像信号を抽出し、低域画像信号の注目画素とその周囲の隣接画素との相関性を評価するとともに、その評価結果を用いて前記高域画像信号の注目画素を補間し、補間後の高域画像信号と前記低域画像信号とを合成して出力画像信号を生成するので、高域画像信号の補間により、画像のエッジ部分のシャープさを損なうことなく、画素単位に精細度を高めた補間済画像信号を生成することができる。
又は、評価結果に応じた重み付け係数を隣接画素に対して割り当てるとともに、隣接画素に対して割り当てられた重み付け係数を高域画像信号の隣接画素に適用して該隣接画素の平均値を演算し、その演算結果を用いて高域画像信号の注目画素を補間するので、重み付け係数の値を変えて補間処理の効果を様々に変更することができる。
又は、相関性の低い隣接画素に対しては小さな重み付け係数を割り当てる一方、相関性の高い隣接画素に対しては大きな重み付け係数を割り当てるので、相関性の高低をより明確にして、補間処理の効果を一層高めることができる。
又は、隣接画素は、注目画素と同一位置の1ライン前の画素、注目画素と同一ラインの隣り合う画素又は注目画素と同一位置の1ライン後の画素の何れか若しくはすべてであるので、フレーム内の画素補間を行うことができる。
又は、保持手段に保持された画像信号から低域画像信号を減算することにより画像信号の高域成分を抽出して高域画像信号を生成するので、簡単な画素値演算で済み、処理のオーバヘッドを抑制できる。
又は、画像信号は単板式のカラー撮像デバイスによって撮像されたベイヤー信号中のG成分信号であり、このG成分は明るさの情報を含むので、明暗のはっきりした境界部分を持つ画像の再現性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の全体構成図である。
【図2】実施の形態の補間処理手順図である。
【図3】ベイヤーデータのG成分(BDG)の配列モデル例を示す図である。
【図4】画素座標値の一般表記図及び画像処理分野での一般的な表現に倣った画素値レベル図である。
【図5】図2のステップS20(LPF処理)の詳細処理フローチャートである。
【図6】3×3個の各画素に対応する画素値格納変数と重み付け係数の位置関係図である。
【図7】画素データ取得処理の実際を示す処理手順図(1/2)である。
【図8】画素データ取得処理の実際を示す処理手順図(2/2)である。
【図9】具体的な画素配列の状態図及び画素値格納変数の値を示す図である。
【図10】重み付け係数セット処理の実際を示す処理手順図(1/2)である。
【図11】重み付け係数セット処理の実際を示す処理手順図(2/2)である。
【図12】具体的な重み付け係数の値を示す図である。
【図13】GL(i,j)演算処理の実際を示す処理手順図である。
【図14】注目画素(i,j)の補間値GL(i,j)の演算概念図である。
【図15】LPF処理後のベイヤーデータのG成分(GL)を示す図である。
【図16】図2のステップS30(BDG−GL処理)の詳細処理フローチャートである。
【図17】BDG−GL処理の結果得られる高域差分データ(DGH)を示す図である。
【図18】図2のステップS40(DGHに対する相関補間処理)の詳細処理フローチャート(1/3)である。
【図19】図2のステップS40(DGHに対する相関補間処理)の詳細処理フローチャート(2/3)である。
【図20】図2のステップS40(DGHに対する相関補間処理)の詳細処理フローチャート(3/3)である。
【図21】GL画素値配列モデル及び補間前のDGH画素値配列モデルを示す図である。
【図22】画素位置と相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)との対応関係図及び補間後の高域差分データ(DGH)を示す図である。
【図23】図2のステップS80(補間後のDGHとGLとの合成処理)に対応する概念的な説明図である。
【図24】本実施の形態と同様の画素配列モデル(図3のベイヤーデータのG成分BDG参照)を適用した場合の従来技術の処理概念図である。
【図25】CCDの構成図である。
【図26】CCDと色フィルタを示す図である。
【図27】ベイヤー方式の色フィルタの原理図である。
【図28】実際の色フィルタの構成図である。
【図29】インターレース型CCDに適用する色フィルタの構成図である。
【図30】Gフィルタだけを抜き出したフィルタの構成図(G画素信号の配列モデル図でもある)である。
【図31】第3の従来技術における補間処理の概略手順図である。
【符号の説明】
BD ベイヤーデータ(元画像信号)
BDG ベイヤーデータのG成分(元画像信号のG成分)
DGH BDとGLの高域差分(高域画像信号)
GH 補間済画像(出力画像信号)
GL LPF処理後のBD(低域画像信号)
10 CCD(単板式のカラー撮像デバイス)
14 メモリ部(保持手段)
20 CPU(第1生成手段、第2生成手段、評価手段、補間手段、第3生成手段、演算手段)
Claims (8)
- 単板式のカラー撮像デバイスによって各色成分毎に所定の画素が欠落した形で撮像された画像信号の欠落画素を隣接画素の状態に応じて補間する機能を備えた撮像装置であって、
欠落画素を含む所定の色成分の画像信号である元画像信号を保持する保持手段と、
前記保持手段に保持された前記元画像信号の低域成分を抽出して低域画像信号を生成する第1生成手段と、
前記保持手段に保持された前記元画像信号の高域成分を抽出して高域画像信号を生成する第2生成手段と、
前記低域画像信号に基づいて各画素とその周囲の隣接画素との相関性を評価する評価手段と、
前記評価手段の評価結果を用いて前記高域画像信号の欠落画素を補間する補間手段と、
前記補間後の高域画像信号と前記低域画像信号とを合成して出力画像信号を生成する第3生成手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記補間手段は、前記評価手段の評価結果に応じた重み付け係数を隣接画素に対して割り当て、
隣接画素に対して割り当てられた重み付け係数を前記高域画像信号の隣接画素に適用して該隣接画素の平均値を演算する演算手段を備え、
前記演算手段の演算結果を用いて前記高域画像信号の欠落画素を補間することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記演算手段は、相関性の低い隣接画素に対しては小さな重み付け係数を割り当てる一方、相関性の高い隣接画素に対しては大きな重み付け係数を割り当てることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
- 前記隣接画素は、注目画素と同一位置の1ライン前の画素、注目画素と同一ラインの隣り合う画素又は注目画素と同一位置の1ライン後の画素の何れか若しくはすべてであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記第3生成手段は、前記補間後の高域画像信号をN倍(Nは1または1以上の整数)して前記低域画像信号に合成することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記第2生成手段は、前記保持手段に保持された画像信号から前記第1の生成手段により生成された低域画像信号を減算することにより画像信号の高域成分を抽出して高域画像信号を生成することを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれかに記載の撮像装置。
- 前記元画像信号は、単板式のカラー撮像デバイスによって撮像されたベイヤー信号中のG成分信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれかに記載の撮像装置。
- 単板式のカラー撮像デバイスによって各色成分毎に所定の画素が欠落した形で撮像された画像信号の欠落画素を隣接画素の状態に応じて補間するカラー撮像信号の処理方法であって、
欠落画素を含む所定の色成分の画像信号である元画像信号を保持する第1ステップと、
前記第1ステップで保持された前記元画像信号の低域成分を抽出して低域画像信号を生成する第2ステップと、
前記第1ステップで保持された前記元画像信号の高域成分を抽出して高域画像信号を生成する第3ステップと、
前記低域画像信号に基づいて各画素とその周囲の隣接画素との相関性を評価する第4ステップと、
前記第4ステップの評価結果を用いて前記高域画像信号の欠落画素を補間する第5ステップと、
前記補間後の高域画像信号と前記低域画像信号とを合成して出力画像信号を生成する第6ステップと、
を含むことを特徴とするカラー撮像信号の処理方法。
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