JP2001292452A - 撮像装置及びカラー撮像信号の処理方法 - Google Patents

撮像装置及びカラー撮像信号の処理方法

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JP2001292452A
JP2001292452A JP2000106213A JP2000106213A JP2001292452A JP 2001292452 A JP2001292452 A JP 2001292452A JP 2000106213 A JP2000106213 A JP 2000106213A JP 2000106213 A JP2000106213 A JP 2000106213A JP 2001292452 A JP2001292452 A JP 2001292452A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明暗のはっきりした境界部分を持つ画像の再
現性を改善するとともに画像の精細度を画素単位に向上
する。 【解決手段】 単板式のカラー撮像デバイスによって撮
像された元画像信号のG成分(BDG)から低域画像信
号(GL)と高域画像信号(DGH)を抽出し、低域画
像信号の注目画素とその周囲の隣接画素との相関性を評
価するとともに、その評価結果を用いて前記高域画像信
号の注目画素(情報欠落画素)を補間し、補間後の高域
画像信号(DGH)と前記低域画像信号(GL)とを合
成して出力画像信号(GH)を生成する。高域画像信号
(DGH)の補間により、画像のエッジ部分のシャープ
さを損なうことなく、画素単位に精細度を高めた補間済
画像信号(GH)を生成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置及びカラ
ー撮像信号の処理方法に関し、詳しくは、単板式のカラ
ー撮像デバイスを備えた撮像装置及びカラー撮像信号の
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の光電変換素子を二次元に配列し、
被写体からの光に応じた画像信号を出力する、例えば、
CCD(Charge Coupled Device)に代表される撮像デ
バイスは、そのままでは色情報を含む画像信号を出力で
きない。光電変換素子が単に光の明暗の強度に対応した
信号しか発生しないからである。色情報を得るために、
3個の撮像デバイスを用い、その各々に赤、緑、青の色
フィルタを装着して、それぞれの撮像デバイスから赤
色、緑色、青色の画像信号を取り出すようにした三板式
のカラー撮像デバイスが知られている。三板式の撮像デ
バイスは専ら色再現性を重視するスタジオ用テレビカメ
ラなどに多用されるが、家庭用のビデオカメラや普及型
の電子カメラなどには、サイズや重さ及び電力消費の点
から1個の撮像デバイスとモザイク状の色フィルタとを
組み合わせた単板式のカラー撮像デバイスが用いられ
る。
【0003】図25は、n列×m行の画素を有するCC
Dの構成図である。CCD1は、入射光量に応じた電荷
を蓄積するn×m個の光電変換素子2をマトリクス状に
二次元配列するとともに、各列間に1本ずつ、全部でn
本の垂直転送部3を配置して撮像領域4を形成し、さら
に、撮像領域4の図面に向かって下側に水平転送部5を
配置して構成する。光電変換素子2に蓄積された信号電
荷は、読み出し信号(不図示)に応答して隣接する垂直
転送部3に取り込まれ、垂直転送部3の内部を垂直転送
クロック(不図示)に同期して図面の下方向に順次転送
される。すべての垂直転送部3の出力端は水平転送部5
に接続されており、水平転送部5には、垂直転送クロッ
クに同期して1ライン分の信号電荷が順次に取り込まれ
る。水平転送部5に取り込まれた信号電荷は、水平転送
クロック(不図示)に同期して図面の左方向に順次転送
され、水平転送部5の出力端に到達した信号電荷は、同
端に設けられた電荷検出部6で電気信号に変換され、ア
ンプ7で増幅された後、端子8からCCD出力として外
部に取り出される。
【0004】ここで、光電変換素子2の水平方向の並び
(走査線又はライン)にそれぞれO1、E1、O2、E
2、O3、E3、・・・・の便宜的な符号を付すことにす
る。但し、Oは奇数の略、Eは偶数の略である。O1、
O2、O3で奇数ラインを、E1、E2、E3で偶数ラ
インを示すものとする。インターレース型のCCDは、
フィールド読み出し(フィールド蓄積ともいう)と、フ
レーム読み出し(フレーム蓄積ともいう)の二つのモー
ドを外部から切替えることができる。フィールド読み出
しではCCD出力がO1+E1、O2+E2、O3+E
3、・・・・の順番になり、フレーム読み出しでは奇数フレ
ームと偶数フレームの2回に分けてCCD出力が取り出
される。すなわち、奇数フレームではCCD出力がO
1、O2、O3、・・・・の順番になり、偶数フレームでは
CCD出力がE1、E2、E3、・・・・の順番になる。
【0005】図26は、CCD1と色フィルタ9を示す
図である。CCD1の桝目は各々1個の光電変換素子2
を含む画素を表しており、各画素は色フィルタ9の桝目
と一対一に対応している。色フィルタ9の桝目はそれぞ
れ特定の色を有しており、色の選び方や配列の仕方によ
って様々なタイプのものが使用されている。例えば、図
27は、B.E.Bayerによって考え出されたベイ
ヤー方式(又は緑市松方式)と呼ばれる色フィルタの原
理図であり、この方式は色信号と輝度信号のS/Nバラ
ンスがよく、被写体の明るさに依存せずに良好な色再現
性が得られることから、広く用いられている方式であ
る。図27において、Yは輝度情報を得るためのフィル
タ、C1、C2は色情報を得るためのフィルタである。Y
フィルタを市松状に配置するとともに、奇数ラインの隙
間にC1フィルタを配置し、偶数ラインの隙間にC2ライ
ンを配置して構成する。なお、Yフィルタを多く配置す
る理由は、人間の視覚上、色情報よりも輝度情報の方が
画像の解像度や輪郭のシャープさをよく知覚するからで
ある。
【0006】図28は、実際の色フィルタの構成図であ
る。Rは赤色のフィルタ、Gは緑色のフィルタ、Bは青
色のフィルタである。赤(R)、緑(G)、青(B)は
光の三原色であり、特に、緑色は被写体の明るさをよく
表すから、Gフィルタは輝度情報を得るためのフィルタ
としても用いられる。すなわち、Gフィルタは、図27
のYフィルタに相当し、RフィルタとBフィルタは、図
27のC1、C2フィルタに相当する。なお、インターレ
ース型のCCDの場合、色フィルタは、図29に示すよ
うに奇数ライン(O*;*は1,2,3・…)と偶数ラ
イン(E*)で同一の配列になるが、フィールド読み出
しやフレーム読み出しに関わらず、読み出された画素の
配列に着目すれば、図28の配列(ベイヤー方式に則っ
た色情報の並び)とまったく同じである。すなわち、フ
ィールド読み出しではO1+E1、O2+E2、O3+
E3の2ライン合成読み出しとなり、一方、フレーム読
み出しではO1、O2、O3、・・・、E1、E2、E3
の飛び越しライン読み出しとなるが、何れの読み出し
も、G/RラインとB/Gラインを順次に読み出す点で
同一である。したがって、本明細書では特に断りのない
限り、図28に示すベイヤー方式の配列でCCDの画素
や色フィルタの配列を説明することにする。
【0007】既述のとおり、ベイヤー方式の色フィルタ
は、輝度情報を得るためのGフィルタを市松状に配列し
て構成する。図30は、Gフィルタだけを抜き出したフ
ィルタの構成図である。この図はG画素信号(以下「ベ
イヤーデータのG成分」ということもある)の並びを示
す図でもあり、市松状に配列するG画素信号は、縦横各
々一つの情報欠落画素を間に挟んでいる。ここで、G画
素信号は輝度情報を含み、輝度情報は既述のとおり画像
の解像度や輪郭のシャープさに大きな影響を与えるか
ら、上記情報欠落画素に対する補間処理、すなわち、何
らかの補間画素情報を与える必要があり、従来より「周
囲画素の平均値による補間法」や「LPF(ローパスフ
ィルタ)による補間法」を用いた情報補間が行われてい
た。
【0008】・第1の従来技術(周囲画素の平均値によ
る補間法) 周囲画素の平均値による補間法は、情報欠落画素を含む
ベイヤーデータのG成分に対して点順次の画素走査を行
いながら、各走査位置の画素(以下「注目画素」とい
う)が情報欠落画素である場合に、当該情報欠落画素の
上下左右に位置する四つの隣接画素の画素信号GN
W、GS、GEを次式(1)に適用して、周囲画素の平
均値に相当する補間情報GXを演算し、注目画素にその
補間情報GXをセットしていくというものである。 GX=(GN+GW+GS+GE)/4 ・・・・(1)
【0009】しかしながら、周囲画素の平均値による補
間法にあっては、注目画素の上下左右の画素のいくつか
が、注目画素の画像領域とは異なる明るさの他の画像領
域に位置していた場合、両画像領域間の境界線に“凹
凸”(キザキザ)を生じるという不都合があった。これ
は、上式(1)のGN、GW、GS、GEのいずれかが、他
の画像領域の明るさの情報を持つからであり、その情報
によって注目画素の値(GX)が不本意に変化するから
である。
【0010】・第2の従来技術(LPFによる補間法) 一方、LPFによる補間法は、ベイヤーデータのG成分
にn×n(一般にn=3)のLPFをかけて畳み込みを
行ない(LPF処理の詳細は本発明の実施の形態の欄で
説明する)、その畳込み結果を用いて、注目画素とその
周囲画素との間の相関性を表す相関情報を生成し、この
相関情報を元のベイヤーデータのG成分に加えるという
ものである。しかしながら、LPFによる補間法にあっ
ては、情報欠落画素以外の画素値も操作してしまうた
め、例えば、画像内に明暗のはっきりした境界があった
場合に、その境界線が“ぼやけ”てしまうという不都合
があった。
【0011】・第3の従来技術 以上のように、上記二つの補間法にあっては、何れも明
暗のはっきりした境界部分を持つ画像の再現性が不十分
であった。そこで、本件発明者らは先に、上記二つの補
間法の欠点を克服するようにした「撮像装置及びカラー
撮像信号の処理方法」を提案している(特願平11−8
3147号/平成11年3月26日)。図31は、既提
案技術(以下「第3の従来技術」という)における補間
処理および該補間処理後の画像データに対する高域強調
処理の概略手順図である。この手順は、ベイヤーデータ
のG成分をLPF処理し(ステップS1)、LPF処理
したベイヤーデータのG成分から相関情報を生成し(ス
テップS2)、その相関情報を用いて元のベイヤーデー
タのG成分を相関補間し(ステップS3)、LPF処理
したベイヤーデータのG成分と相関補間後のベイヤーデ
ータのG成分との差分(高域差分)をとってN倍した後
(ステップS4)、N倍後の差分をLPF処理したベイ
ヤーデータのG成分に加えて出力画像とする(ステップ
S5)というものである。この第3の従来技術によれ
ば、注目画素の画素値に対して周囲画素の平均値を適用
しないため、明るさの異なる他の画像領域との境界線に
おける上述の“ギザギサ”問題を解消できるうえ、LP
F処理によって失われた周波数成分(高域差分)も補う
ことができるため、上述の“ぼやけ”問題も解消するこ
とができるという有益なメリットが得られる。
【0012】ここで、上記の“N”は出力画像の高域強
調(エッジ強調ともいう)用の変数である。高域強調を
行なう場合は“N”の値を“1”よりも大きくする(ス
テップS6)。一般に、CCD(Charge Coupled Devic
e)などの撮像デバイスを有する画像生成装置では、撮
像系の光学的伝達関数(いわゆるOTF:Optical Tran
sfer Function)や、ディジタル信号変換ならびに各種
信号処理の際の帯域制限などにより、ディジタル画像信
号の空間周波数の高域成分が失われやすく、画像のエッ
ジ部分のシャープさが損なわれるため、上記“N”の値
を“1”よりも大きく(例えばN=2)して高域成分を
補償する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
3の従来技術にあっては、明暗のはっきりした境界部分
を持つ画像の再現性を改善できるという有益なメリット
が得られるものの、例えば、画像の精細度を最大限に高
める(画素単位で良好な精細度を得る)という近時のユ
ーザニーズに対しては十分に応えているということがで
きず(特に高域強調を行おうとした場合)、この点にお
いて、未だ解決すべき技術課題があった。
【0014】一般に、ディジタル画像の解像度は撮像デ
バイスの画素数に依存し、昨今では200万画素を超え
る撮像デバイスを備えた画像生成装置も珍しくなく、そ
の画素数に応じたきわめて高精細なディジタル画像を生
成できるようになった。一方で、コストなどの要求から
普及型の電子スチルカメラ等にあっては、冒頭で説明し
たとおり単板式のデバイスを備えることが多く、たと
え、200万画素を超える高画素デバイスであっても、
そのうちの何割かの画素(情報欠落画素)については内
部処理による情報補間が行われているところである。し
かしながら、この情報補間が不正確な場合(元の画像の
情報を正確にあらわしていない場合)は、例えば、金属
製の球状物体を撮影したディジタル画像などで、物体表
面の陰影変化を滑らかに表現することができない。上記
の第3の従来技術にあっては、詳細は後述するが、情報
欠落画素の補間情報がその周囲の画素情報と同一ないし
類似するものとなってしまうため、画像の精細度を画素
単位に向上することができず、上記画像の滑らかさの点
で改善すべき余地があった。
【0015】そこで、本発明は、明暗のはっきりした境
界部分を持つ画像の再現性を改善するとともに、画像の
精細度を画素単位に向上できる撮像装置及びカラー撮像
信号の処理方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る撮像装置は、単板式のカラー撮像デバイスによって撮
像された画像信号を保持する保持手段と、前記保持手段
に保持された画像信号の低域成分を抽出して低域画像信
号を生成する第1生成手段と、前記保持手段に保持され
た画像信号の高域成分を抽出して高域画像信号を生成す
る第2生成手段と、前記低域画像信号の注目画素とその
周囲の隣接画素との相関性を評価する評価手段と、前記
評価手段の評価結果を用いて前記高域画像信号の注目画
素を補間する補間手段と、前記補間後の高域画像信号と
前記低域画像信号とを合成して出力画像信号を生成する
第3生成手段と、を備えたことを特徴とする。請求項2
記載の発明に係る撮像装置は、請求項1記載の撮像装置
において、前記補間手段は、前記評価手段の評価結果に
応じた重み付け係数を隣接画素に対して割り当て、隣接
画素に対して割り当てられた重み付け係数を前記高域画
像信号の隣接画素に適用して該隣接画素の平均値を演算
する演算手段を備え、前記演算手段の演算結果を用いて
前記高域画像信号の注目画素を補間することを特徴とす
る。請求項3記載の発明に係る撮像装置は、請求項2記
載の撮像装置において、前記演算手段は、相関性の低い
隣接画素に対しては小さな重み付け係数を割り当てる一
方、相関性の高い隣接画素に対しては大きな重み付け係
数を割り当てることを特徴とする。請求項4記載の発明
に係る撮像装置は、請求項1記載の撮像装置において、
前記隣接画素は、注目画素と同一位置の1ライン前の画
素、注目画素と同一ラインの隣り合う画素又は注目画素
と同一位置の1ライン後の画素の何れか若しくはすべて
であることを特徴とする。請求項5記載の発明に係る撮
像装置は、請求項1記載の撮像装置において、前記第3
生成手段は、前記補間後の高域画像信号をN倍(Nは1
または1以上の整数)して前記低域画像信号に合成する
ことを特徴とする。請求項6記載の発明に係る撮像装置
は、請求項1乃至請求項5いずれかに記載の撮像装置に
おいて、前記第2生成手段は、前記保持手段に保持され
た画像信号から前記第1の生成手段により生成された低
域画像信号を減算することにより画像信号の高域成分を
抽出して高域画像信号を生成することを特徴とする。請
求項7記載の発明に係る撮像装置は、請求項1乃至請求
項6いずれかに記載の撮像装置において、前記画像信号
は、単板式のカラー撮像デバイスによって撮像されたベ
イヤー信号中のG成分信号であることを特徴とする。請
求項8記載のカラー撮像信号の処理方法は、単板式のカ
ラー撮像デバイスによって撮像された画像信号を保持す
る第1ステップと、前記第1ステップで保持された画像
信号の低域成分を抽出して低域画像信号を生成する第2
ステップと、前記第1ステップで保持された画像信号の
高域成分を抽出して高域画像信号を生成する第3ステッ
プと、前記低域画像信号の注目画素とその周囲の隣接画
素との相関性を評価する第4ステップと、前記第4ステ
ップの評価結果を用いて前記高域画像信号の注目画素を
補間する第5ステップと、前記補間後の高域画像信号と
前記低域画像信号とを合成して出力画像信号を生成する
第6ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態の全体構成図である。図1において、撮像デバイス1
0は撮像面にモザイク状の色フィルタが装着された、例
えば、CCDで構成される単板式のカラー撮像デバイス
であり、この撮像デバイス10は不図示の光学系を介し
て入力された被写体像に対応する電気信号に変換して出
力する。撮像デバイス10の駆動制御は駆動回路11に
よって行われ、撮像デバイス10から出力された電気的
な画像信号はA/D変換器12によってディジタル信号
に変換された後、メモリコントローラ13の制御の下で
メモリ部14の画像メモリ15(発明の要旨に記載の保
持手段に相当)に記憶される。
【0018】メモリ部14はさらに赤色専用メモリ(以
下「R用メモリ」という)16、緑色専用メモリ(以下
「G用メモリ」という)17、青色専用メモリ(以下
「B用メモリ」という)18及び作業用メモリ19を含
み、これらのメモリ16〜19の入出力はCPU20に
よって制御される。CPU20は、発明の要旨に記載の
第1生成手段、第2生成手段、評価手段、補間手段、第
3生成手段及び演算手段として機能し、プログラムRO
M21にあらかじめ格納された処理プログラムに従っ
て、所定の補間処理を実行し、画像メモリ15、R用メ
モリ16、G用メモリ17、B用メモリ18及び作業用
メモリ19の間のデータ入出力を制御しつつ、R用メモ
リ16、G用メモリ17及びB用メモリ18に展開され
たR、G及びBの各原色画像の情報欠落画素を補間する
処理を実行するとともに、以下に説明する工夫により、
特に画像の精細度を画素単位に高めて、表示、通信又は
印刷を含むあらゆる画像処理装置に適用して好適な近時
のユーザニーズを満足する良好な画質のカラー画像を生
成して提供する。なお、データROM22は色フィルタ
の画素配置情報を保持しており、この情報はCPU20
からのアクセスで適宜に利用される。
【0019】図2は、CPU20で実行される本実施の
形態の画素補間処理(図では「画素補間処理メイン処
理」という)の処理手順図である。この画素補間処理の
大まかな流れは、まず、画像メモリ15に取り込まれた
元画像信号(ベイヤーデータ;以下「BD」という)を
原色別にR用メモリ16、G用メモリ17及びB用メモ
リ18に展開し、その後、R用メモリ16、G用メモリ
17及びB用メモリ18に展開された各原色画像を作業
用メモリ19にコピーする(ステップS10)。次に、
R用メモリ16、G用メモリ17及びB用メモリ18に
展開されたコピー画像(以下、G成分(以下、「BD
G」という)についてのみ説明)を従来例と同様にLP
F処理し(ステップS20)、元のBDGとLPF処理
した後のBD(以下「GL」という)との差分(高域差
分)をとり(ステップS30)、その高域差分(発明の
要旨に記載の高域画像信号に相当;以下「DGH」とい
う)に対する相関補間処理を行う(ステップS40)。
次に、画像の高域強調を行うか否かを判断し(ステップ
S50)、高域強調を行わない場合は変数Nに“1”を
セット(ステップS60)する一方、高域強調を行う場
合は変数Nに所定の強調係数(例えば“2”)をセット
する(ステップS70)。次に、GL(LPF処理後の
BDG)とN倍した相関補間後のDGHとを加算し(ス
テップS80)、最後に、その加算結果(GH)を補間
済画像として出力する(ステップS90)というもので
ある。
【0020】図3は、BDGの配列モデル例を示す図で
ある。図において、桝目の一つ一つは画素であり、画素
内の数値は画素信号の大きさを示し、ハッチングは情報
欠落画素を表している。但し、各々の画素を(i,j)
の座標で表すこととし、i及びjの最小値を「0」、i
の最大値iMAX及びjの最大値jMAXを便宜的に「9」と
する。注目画素とその周囲画素の座標値の一般表記は、
図4(a)に示すとおりである。すなわち、注目画素の
座標を(i,j)とするとき、左上に位置する画素の座
標は(i−1,j−1)で表され、真上に位置する画素
の座標は(i,j−1)で表され、右上に位置する画素
の座標は(i+1,j−1)で表され、右に位置する画
素の座標は(i+1,j)で表され、右下に位置する画
素の座標は(i+1,j+1)で表され、真下に位置す
る画素の座標は(i,j+1)で表され、左下に位置す
る画素の座標は(i−1,j+1)で表され、左に位置
する画素の座標は(i−1,j)で表されるものとす
る。画素信号は、例えば「255」〜「0」までの階調
値を取り得るものとし、且つ、画像処理分野での一般的
な表現に倣って、図4(b)に示すように「255」を
白レベル、「0」を黒レベルとする。なお、図4(b)
ではγ(ガンマ)補正を考慮していない。
【0021】ここで、以下の説明においては、図3に示
すBDGの特定の範囲(破線で囲んだ範囲)を対象とし
た限定的な補間処理を例示するが、これは説明を単純化
するための便宜であり、それ以外の特段の理由はない。
BDGの特定の範囲には例示的に示す三つの画素値
(「24」、「32」及び「0」)が示されている。図
4(b)によれば、「0」は黒レベルであり、「24」
と「32」は黒レベルよりも明るい中間レベルである。
但し、「24」よりも「32」の方が明るいレベルであ
るから、この画素値配列例によれば、人間の目にはレベ
ル「32」が集中する中央部分が最も明るい部分として
認識されることになる。これを二次元平面内の輝度レベ
ルの変化(すなわち陰影変化)で見ると、中央部分に向
かって周囲から徐々に明るさを増す変化傾向となり、そ
の最大輝度レベルを持つ画素は、周囲をレベル「32」
の画素に囲まれたひとつの情報欠落画素(以下「GC
という)であるということができる。
【0022】本実施の形態における究極の目的は、この
情報欠落画素GC(最大輝度レベルを持つであろう特定
の情報欠落画素)に対し、適切な画素値補間(この例示
では少なくとも周囲のレベル「32」を上回る画素値補
間)を行うことにより、輝度レベルの変化(すなわち陰
影変化)に見た目の滑らかさを与え、以って、画素単位
に画像の精細度を向上できる有益なカラー撮像信号の処
理技術を提供することにある。
【0023】以下、図2の各処理ステップごとに、その
詳細を説明する。 <LPF処理>図5は、図2のステップS20の詳細処
理フローチャートであり、LPF(ローパスフィルタ)
による補間法の処理手順図である。この処理手順では、
二つの座標変数i、jの値を変化させながら水平方向と
垂直方向に点順次の画素走査を行いつつ(ステップS2
1、ステップS25〜ステップS29)、各走査位置
(i,j)ごとに、(i,j)を含む3×3個の画素に
対する、画素データ取得処理(ステップS22)、重み
付け係数セット処理(ステップS23)及びGL(i ,j)
演算処理(ステップS24)を行う。なお、3×3個の
各画素に対応する画素値格納変数と重み付け係数の位置
関係は、それぞれ図6(a)、(b)を参照することに
する。すなわち、図6(a)は各画素に対応する画素値
格納変数(GNE、GN、GNW、GW、GSW、GS、GSE
E、GX)の配列図、図6(b)は各画素に対応する重
み付け係数(KNE、K N、KNW、KW、KSW、KS
SE、KE、KX)の配列図である。これらの変数及び係
数の添え字“NE”、“N”、“NW”、“W”、“S
W”、“S”、“SE”、“E”及び“X”はそれぞ
れ、前述の座標値の一般表記(図4(a)参照)に対応
する。すなわち、NEは(i−1,j−1)、Nは同
(i,j−1)、NWは(i+1,j−1)、Wは(i
+1,j)、SWは(i+1,j+1)、Sは(i,j
+1)、SEは(i−1,j+1)、Eは(i−1,
j)、Xは(i,j)に対応する。
【0024】・画素データ取得処理 図5のステップS22の画素データ取得処理の実際は、
図7及び図8に示すとおりである。この処理では、3×
3個の画素配列を左上、上、右上、右、右下、下、左
下、左、中央の順に巡回しつつ、各巡回位置の画素が情
報欠落画素であるか否かを判定し、情報欠落画素でない
場合は、その画素値を同位置の画素値格納変数にセット
する一方、情報欠落画素である場合は、同位置の画素値
格納変数に「0」をセットする動作を繰り返す。代表し
て左上の画素に対する動作を説明すると、(i−1、j
−1)の画素が情報欠落画素であるか否かを判定し(ス
テップS22_1)、情報欠落画素でない場合は、その
画素(i−1、j−1)の値を同位置の画素値格納変数
NEにセット(ステップS22_2)する一方、情報欠
落画素である場合は、同画素情報格納変数GNEに「0」
をセット(ステップS22_3)する。今、便宜的に3
×3個の画素配列の状態を、図9(a)のとおりと考え
る。この例示は、図3における座標(4,4)、(5,
4)、(6,4)、(6,5)、(6,6)、(5,
6)、(4,6)、(4,5)及び(5,5)の画素か
らなる配列(太線枠内)に相当する。図9(b)は、図
9(a)に従って画素データ取得処理を実行し、その結
果得られた画素値格納変数の値を一緒にまとめたもので
ある。
【0025】・重み付け係数セット処理 図5のステップS23の重み付け係数セット処理の実際
は、図10及び図11に示すとおりである。この処理で
は、画素データ取得処理と同様に、3×3個の画素配列
を左上、上、右上、右、右下、下、左下、左、中央の順
に巡回しつつ(ステップS23_1〜ステップS23_
26)、各巡回位置の画素が情報欠落画素であるか否か
を判定し、情報欠落画素でない場合は、同位置の重み付
け係数に「1」、「2」又は「4」をセット(※)する
一方、情報欠落画素である場合は、同位置の重み付け係
数に「0」をセットする動作を繰り返し、最後にすべて
の重み付け係数の加算値ΣKを演算する(ステップS2
3_28)。※但し、左上、右上、右下及び左下の重み
付け係数KNE、KNW、KSW、KSEについては「1」をセ
ットし、上下左右の重み付け係数KN、KW、KS、KE
ついては「2」をセットし、中央の重み付け係数KX
ついては「4」をセットする。なお、これらの定数
(「1」、「2」及び「4」)は、中央の画素値に対す
る影響の大きさに応じて設定されていればよく、例示の
値に限定されない。代表して左上の画素に対する動作を
説明すると、(i−1、j−1)の画素が情報欠落画素
であるか否かを判定し(ステップS23_1)、情報欠
落画素でない場合は、同位置の重み付け係数KNE
「1」をセット(ステップS23_2)する一方、情報
欠落画素である場合は、同重み付け係数KNEに「0」を
セット(ステップS23_3)する。
【0026】図12は、図9(a)、(b)のデータに
従って重み付け係数セット処理を実行し、その結果得ら
れた重み付け係数をまとめたものである。図12によれ
ば、重み付け係数の加算値ΣKは、 ΣK=KNE+KN+KNW+KW+KSW+KS+KSE+KE
X =0+2+0+2+0+2+0+2+0 =8 ・・・・(2) になる。
【0027】・GL(i,j)演算処理の実際 図5のステップS24のGL(i,j)演算処理の実際は、
図13に示すとおりである。この処理では、上記の画素
データ取得処理及び重み付け係数セット処理の処理結果
を用いて、注目画素(i,j)の画素補間値GL(i,j)
を演算する。図13において、GNE、GN、GNW、GW
SW、GS、GSE、GE及びGXは、画素データ取得処理
で得られた画素値格納変数(図9(b)参照)であり、
また、K NE、KN、KNW、KW、KSW、KS、KSE、KE
びKXは、重み付け係数セット処理で得られた重み付け
係数(図12参照)である。
【0028】GL(i,j)演算処理では、まず、位置を同
じくする画素値格納変数と重み付け係数を乗じ、その結
果で当該画素値格納変数を更新する(ステップS24_
1)。例えば、左上の画素に着目すると、GNEにKNE
乗じ、その答えでGNEを更新する。すべての画素値格納
変数の更新を完了すると、次に、更新済みの画素値格納
変数を加算して積算画素値ΣGを演算する(ステップS
24_2)。そして、そのΣGを重み付け係数セット処
理で演算したΣKで除し、その答えをGL(i,j )とする
(ステップS24_3)。今、GNE、GN、GNW、GW
SW、GS、GSE、GE及びGXの値を、図9(b)に示
すとおりとし、また、KNE、KN、KNW、KW、KSW、K
S、KSE、KE及びKXの値を、図12に示すとおりとす
ると、ステップS24_1の結果は、
【0029】 GNE=GNE×KNE=0×0=0 GN=GN×KN=32×2=64 GNW=GNW×KNW=0×0=0 GW=GW×KW=32×2=64 GSW=GSW×KSW=0×0=0 GS=GS×KS=32×2=64 GSE=GSE×KSE=0×0=0 GE=GE×KE=32×2=64 GX=GX×KX=0×0=0 ・・・・(3) となり、ΣGは、 ΣG=GNE+GN+GNW+GW+GSW+GS+GSE+GE+GX =0+64+0+64+0+64+0+64+0 =256 ・・・・(4) となる。また、ΣKは前式(2)より、ΣK=8である
から、結局、注目画素(i,j)の補間値GL
(i,j)は、 GL(i,j)=ΣG/ΣK=256/8=32 ・・・・(5) となる。
【0030】図14は、注目画素(i,j)の補間値G
(i,j)の演算概念図であり、ベイヤーデータのG成分
(BDG)の注目画素(情報欠落画素)(5,5)〔G
(i ,j) 〕の画素値として、上下左右の周囲の4画素
(5,4)、(6,5)、(5,6)、(4,5)の画
素値を反映したレベル「32」(上式(5)の結果)が
与えられている。図15は、このような処理をベイヤー
データのG成分(BDG)のすべての画素(情報欠落画
素を含む)に対して実行して得られたLPF処理後のベ
イヤーデータのG成分(GL)を示す図であり、太線で
囲まれた画素は、上記例示の注目画素(5,5)であ
る。
【0031】<BDG−GL処理>図16は、図2のス
テップS30の詳細処理フローチャートであり、元のベ
イヤーデータのG成分(BDG)とLPF処理後のベイ
ヤーデータのG成分(GL)との差分(高域差分;DG
H)をとるための処理手順図である。この処理手順で
は、二つの座標変数i、jの値を変化させながら水平方
向と垂直方向に点順次の画素走査を行いつつ(ステップ
S31、ステップS34〜ステップS38)、各走査位
置(i,j)ごとに、BDGの注目画素BDG(i,j)
情報欠落画素であるか否かの判定を行い(ステップS3
2)、情報欠落画素でない場合に、その注目画素BDG
(i,j)の画素値から対応するGL(i,j)の画素値を減算し
て、その減算結果をDGH(i,j)の画素値とする処理
(ステップS33)をBDGのすべての画素に対して繰
り返す。
【0032】図17は、そのような処理によって得られ
たDGHである。升目内の数値(“1”、“2”、
“6”及び“−7”)は各々の座標位置におけるBDG
の画素とGLの画素の差分を表している。ここで、GL
はLPF処理(低域成分の抽出)を施した後のBDGで
あって、言い換えれば、GLは元のベイヤーデータのG
成分(BDG)に含まれる低域成分であるから、BDG
とGLの差分は、結局、元のベイヤーデータのG成分
(BDG)から高域成分を抽出していることに相当し、
升目内の数値(“1”、“2”、“6”及び“−7”)
は各々の座標位置におけるBDGの画素単位の高域成分
を表していることになる。
【0033】<DGHに対する相関補間処理>図18〜
図20は、図2のステップS40の詳細処理フローチャ
ートであり、上記の高域差分(DGH)の情報欠落画素
に対する相関補間処理を行うための処理手順図である。
この処理手順では、二つの座標変数i、jの値を変化さ
せながら水平方向と垂直方向に点順次の画素走査を行い
つつ(ステップS41、ステップS46〜ステップS5
0)、各走査位置(i,j)ごとに、情報欠落画素であ
るか否かを判定(ステップS42)して情報欠落画素で
ある場合に相関演算処理(ステップS43)、重み付け
係数演算処理(ステップS44)及びDGH補間処理
(ステップS45)を繰り返す。
【0034】・相関演算処理 ステップS43の相関値演算処理では、注目画素(i,
j)に隣接する上下左右四つの画素の各々に対応する相
関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)
に、注目画素の画素値に対する各対応画素の画素値の差
(の絶対値)をセットする(ステップS43a〜ステッ
プS43d)。例えば、注目画素(i,j)の上に位置
する画素(i,j−1)で説明すると、この場合は、注
目画素(i,j)の画素値GL(i,j)と、対象画素
(i,j−1)の画素値GL(i,j-1)の差の絶対値(|
GL(i,j)−GL(i,j-1)|)を演算し、その演算結果を
相関値変数C(i,j-1)にセットする(ステップS43
a)。そして、すべての相関値変数C(i,j-1)、C
(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)に対する値のセットを
完了すると、次式(6)により、相関積算値ΣCを演算
する(ステップS43e)。 ΣC=C(i,j-1)+C(i+1,j)+C(i,j+1)+C(i-1,j) ・・・・(6) 相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C
(i-1,j)の例えば、C(i,j-1 )の値が大きい場合は注目画
素(i,j)と対象画素(i,j−1)の画素値の相関
性が低く、逆にC(i,j-1)の値が小さい場合は相関性が
高いことを表す。かかる相関性は隣接画素間における明
暗又は色の類似性の度合いに対応するから、相関性の低
い画素同士は各々境界線(又は輪郭線)によって隔てら
れた異なる画像に属するとみなすことができ、一方、相
関性の高い画素同士は同一の画像に属するとみなすこと
ができる。
【0035】・重み付け係数演算処理 ステップS44の重み付け係数演算処理では、次の二つ
の並べ替え(ソート)処理を実行する。第一の並べ替え
処理(ステップS44a)では、相関値演算処理でセッ
トしたすべての相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C
(i,j+1)、C(i-1, j)について、昇順の並べ替え(値の小
さい順からの並べ替え)を行い、並べ替え後のC
(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)を値の小さ
い順から昇順変数ASC0、ASC1、ASC2、ASC3
にセットする。例えば、並べ替え後のC(i ,j-1)、C
(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)の順位をC(i,j-1)<C
(i+1,j)<C(i ,j+1)<C(i-1,j)とすると、以下のとお
りセットされる。 ASC0=C(i,j-1) ;(最小値) ASC1=C(i+1,j) ASC2=C(i,j+1) ASC3=C(i-1,j) ;(最大値)・・・・ (7)
【0036】なお、並べ替え後のC(i,j-1)
(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)に同じ値が含まれる
場合、例えば、C(i,j-1)=C(i+1,j)<C(i,j+1)<C
(i-1,j)のような場合は、上式(7)のようにセットし
てもよく、あるいは、 ASC0=C(i+1,j) ;(最小値) ASC1=C(i,j-1) ASC2=C(i,j+1) ASC3=C(i-1,j) ;(最大値)・・・・ (8) のようにセット(C(i,j-1)とC(i+1,j)が入れ替わって
いる)してもよい。
【0037】次に、第二の並べ替え処理(ステップS4
4b)では、相関値演算処理でセットしたすべての相関
値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)
ついて、降順の並べ替え(値の大きい順からの並べ替
え)を行い、並べ替え後のC(i ,j-1)、C(i+1,j)、C
(i,j+1)、C(i-1,j)に対応する座標位置のDGH画素値
DGH(i,j-1)、DGH(i+1,j)、DGH(i,j+1)、DG
(i-1,j)を、相関値変数C (i,j-1)、C(i+1,j)、C
(i,j+1)、C(i-1,j)の値の大きい順から降順変数DES
0、DESC1、DESC2、DESC3にセットする。
例えば、並べ替え後のC (i,j-1)、C(i+1,j)、C
(i,j+1)、C(i-1,j)の順位をC(i,j-1)<C(i+1,j)<C
(i,j+1)<C(i-1,j)とすると、以下のとおりセットされ
る。 DESC0=DGH(i-1,j) ;(最大値) DESC1=DGH(i,j+1) DESC2=DGH(i+1,j) DESC3=DGH(i,j-1) ;(最小値)・・・・ (9)
【0038】なお、第一の並べ替え処理と同様に、並べ
替え後のC(i,j-1)、C(i+1,j)、C (i,j+1)、C(i-1,j)
に同じ値が含まれる場合、例えば、C(i,j-1)=C
(i+1,j)<C(i,j+1)<C(i-1,j)のような場合は、上式
(9)のようにセットしてもよく、あるいは、 DESC0=DGH(i-1,j) ;(最大値) DESC1=DGH(i,j+1) DESC2=DGH(i,j-1) DESC3=DGH(i+1,j) ;(最小値)・・・・ (10) のようにセット(C(i,j-1)とC(i+1,j)が入れ替わって
いる)してもよい。
【0039】・DGH補間処理ステップS45のDGH
補間算処理では、重み付け係数演算処理の演算結果を用
いて、次式(11)及び次式(12)により、注目画素
(i,j)の補間値DGH(i,j)を演算する(ステップ
S45a、ステップS45b)。 DGH(i,j)=ASC0×DESC0+ ASC1×DESC1+ ASC2×DESC2+ ASC3×DESC3 ・・・・(11) DGH(i,j)=DGH(i,j)/ΣC ・・・・(12)
【0040】ここで、図21(a)、(b)に示すGL
画素値配列モデル及びそのGL画素値配列モデルに対応
したDGH画素値配列モデルを例にして具体的に説明す
る。図21(a)において、太線枠内中央の画素をGL
の注目画素GL(i,j)とすると、その上下左右に位置す
る隣接画素GL(i,j-1)、GL(i+1,j)、GL(i,j+1)
GL(i-1,j)の画素値は、それぞれ「30」、「2
4」、「30」及び「30」である。また、図21
(b)において、太線枠内中央の画素をDGHの注目画
素DGH(i,j)とすると、その上下左右に位置する隣接
画素DGH(i,j-1)、DGH(i+1,j)、DGH(i,j+1)
DGH(i-1,j)の画素値は、それぞれ「2」、「8」、
「2」及び「2」である。
【0041】まず、ステップS43の「相関値演算処
理」で、注目画素GL(i,j)に隣接する上下左右四つの
画素の各々に対応する相関値変数C(i,j-1)
(i+1,j)、C(i ,j+1)、C(i-1,j)に、注目画素の画素
値GL(i,j)に対する各対応画素の画素値GL(i,j-1)
GL(i+1,j)、GL(i,j+1)、GL(i-1,j)の差(の絶対
値)をセットする。すなわち、図21(a)において、
各画素値GL(i,j-1)、GL(i+1,j)、GL(i,j+1)、G
(i-1,j) 、GL(i,j)は、 GL(i,j-1)=30 GL(i+1,j)=24 GL(i,j+1)=30 GL(i-1,j)=30 GL(i,j)=32・・・・ (13) であるから、各々の相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)
(i,j+1)、C(i-1,j)には、次式(14)の値がセット
され、さらに次式(15)により、相関積算値ΣCが演
算される。
【0042】 C(i,j-1)=|GL(i,j)−GL(i,j-1)|=|32−30|=2 C(i+1,j)=|GL(i,j)−GL(i+1,j)|=|32−24|=8 C(i,j+1)=|GL(i,j)−GL(i,j+1)|=|32−30|=2 C(i-1,j)=|GL(i,j)−GL(i-1,j)|=|32−30|=2 ・・・・(14) ΣC=C(i,j-1)+C(i+1,j)+C(i,j+1)+C(i-1,j) =2+8+2+2 =14 ・・・・(15)
【0043】図22(a)は、画素位置と相関値変数C
(i,j-1)、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)との対応関
係図である。次に、ステップS44の「重み付け係数演
算処理」で、相関値変数C(i,j-1)、C(i+1,j)、C
(i,j+1)、C(i-1,j)を昇順に並べ替え、並べ替え後のC
(i,j-1 )、C(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)を値の小
さい順から昇順変数ASC0、ASC1、ASC2、AS
3にセットし、さらに、相関値変数C(i,j-1)、C
(i+1,j )、C(i,j+1)、C(i-1,j)を降順に並べ替え、並
べ替え後のC(i,j-1)、C(i+1,j )、C(i,j+1)、C
(i-1,j)に対応する座標位置のDGH画素値DGH
(i,j-1)、DGH(i+1,j)、DGH(i,j+1)、DGH
(i-1,j)を、相関値変数C(i,j-1)、C(i+1 ,j)、C
(i,j+1)、C(i-1,j)の値の大きい順から降順変数DES
0、DESC1、DESC2、DESC3にセットする。
【0044】ここで、C(i,j-1)は「2」、C(i+1,j)
「8」、C(i,j+1)は「2」、C(i- 1,j)は「2」であ
り、C(i,j-1)=C(i,j+1)=C(i-1,j)<C(i+1,j)であ
るから、これを昇順に並べ替えると「C(i,j-1)、C
(i,j+1)、C(i-1,j)、C(i+1,j)」の順番になり、降順
に並べ替えると「C(i+1,j)、C(i-1,j)、C(i,j+1)
(i, j-1)」の順番になる。なお、等値のものは順番を
入れ替えてもかまわない。したがって、昇順変数ASC
0、ASC1、ASC2、ASC3には、次式(16)の値
がセットされ、降順変数DESC0、DESC1、DES
2、DESC3には、次式(17)の値がセットされ
る。
【0045】 ASC0=C(i,j-1) ;(最小値) ASC1=C(i,j+1) ASC2=C(i-1,j) ASC3=C(i+1,j) ;(最大値)・・・・ (16) DESC0=DGH(i+1,j) ;(最大値) DESC1=DGH(i-1,j) DESC2=DGH(i,j+1) DESC3=DGH(i,j-1) ;(最小値)・・・・ (17)
【0046】次に、ステップS45の「DGH補間処
理」では、重み付け係数演算処理の演算結果を用いて、
前式(11)及び前式(12)により、注目画素(i,
j)の補間値DGH(i,j)を演算する。ここで、C
(i,j-1)=2、C(i+1,j)=8、C(i,j+1)=2、C
(i-1,j)=2であり、DGH(i,j-1)=2、DGH
(i+1,j)=8、DGH(i,j+1)=2、DGH(i-1, j)=2
であり、さらに、前式(15)より、ΣC=14である
から、これらの実際値を当てはめると、式(16)及び
式(17)は、次式(18)及び次式(19)のように
書き表すことができ、結局、前式(11)及び式(1
2)は、次式(20)及び次式(21)のように書き表
すことができる。
【0047】 ASC0=C(i,j-1) =2 ASC1=C(i,j+1) =2 ASC2=C(i-1,j) =2 ASC3=C(i+1,j) =8・・・・ (18) DESC0=DGH(i+1,j) =8 DESC1=DGH(i-1,j) =2 DESC2=DGH(i,j+1) =2 DESC3=DGH(i,j-1) =2・・・・ (19)
【0048】 DGH(i,j)=2×8+2×2+2×2+8×2 =16+4+4+16 =40 ・・・・(20) DGH(i,j)=40/14 ≒2.857(四捨五入して、DGH(i,j)=3) ・・・・(21)
【0049】したがって、この補間値DGH(i,j)を用
いてDGHの注目画素(情報欠落画素)(i,j)を補
間すれば、図22(b)に示すように、高域差分データ
(DGH)の情報欠落画素を適切な画素値(この例示で
は“3”)で埋めることができる。しかも、補間値DG
(i,j)は相関性のある画素値の影響を強く受けるた
め、境界線(輪郭線)を挟んで隣接する画素の影響をほ
とんど受けることはない。このことは、明暗のはっきり
した境界部分を持つ画像の再現性を改善できることを示
唆している。
【0050】<DGH(補間後のもの)とGLとの合成
処理>図2のステップS80におけるDGH(補間後の
もの)とGLとの合成処理では、具体的なフローチャー
トの提示は略すが、概念的に、図23に示すような処理
を行う。図23において、まず、補間処理後のDGHを
N倍する。高域強調しない場合、Nに“1”がセットさ
れ、高域強調する場合、Nに所定の強調係数(例えば
“2”)がセットされる。
【0051】今、N=1としたとき、GLとDGHの合
成結果(GH)は、図中下段の左側に示すように、GL
の各画素値に、対応する位置のDGHの画素値が加算さ
れている。このGH(N=1)において、注目すべき点
はもっとも明るいレベルを持つひとつの画素が存在する
ことにある。その画素は座標(5,5)の画素であり、
元々は情報が欠落していた画素である。本実施の形態の
補間処理を適用することにより、当該情報欠落画素に対
して、周囲の上下左右の画素値(図では“32”)より
も高いレベルの“35”を与えることができる。
【0052】したがって、周囲を比較的高レベルの画素
値“32”で取り囲まれた情報欠落画素の画素値を高輝
度側にシフトさせることができるから、少なくともその
レベル差(この例では“35−32”)に相当する分だ
け、当該ひとつの画素を際立たせることができる。その
結果、画素単位に画像の精細度を向上でき、本願発明の
課題を達成することができる。
【0053】また、例えば、N=2としたとき、GLと
DGHの合成結果(GH)は、図中下段の右側に示すよ
うに、GLの各画素値に、対応する位置のDGHの画素
値が2倍されて加算されている。このGH(N=2)に
おいて、もっとも明るいレベルを持つひとつの画素は座
標(6,5)の画素であり、元々の情報欠落画素ではな
いが、その左隣の画素(座標(5,5)の画素)に着目
すると、座標(6,5)の画素を除く周囲の画素よりも
高いレベル(この例では“38”)が与えられているた
め、N=1の場合と同様に、座標(5,5)の画素を目
立たせることができる。
【0054】以上のことを、冒頭の第3の従来技術との
対比で検証してみる。図24は、本実施の形態と同様の
画素配列モデル(図3のベイヤーデータのG成分BDG
参照)を適用した場合の従来技術の処理概念図である。
GL_Jは本実施の形態のGL(図15参照)と同一の
ものである。また、GH_Jは元のベイヤーデータのG
成分BDGを相関補間したものであり、その相関補間処
理のアルゴリズムは、本実施の形態の「DGHに対する
相関補間処理」(図18〜図20参照)に一応類似す
る。相違点は、ステップS44における重み付け演算処
理において、DESC0、DESC1、DESC2、DE
SC3にセットする画素値として元のベイヤーデータのG
成分BDGのものをそのまま使用することにある。
【0055】一方、本実施の形態では、DESC0、D
ESC1、DESC2、DESC3にBDGとGLの差
分、すなわちベイヤーデータのG成分BDGの高域差分
(DGH)をセットするから、この点において両者は本
質的な違いがある。本実施の形態によれば、LPF処理
によって失われた高域差分に相当するデータ(DGH)
に対して上記相関補間処理(図18〜図20参照)を行
うため、情報欠落画素に対する補間情報を適正化でき、
画素単位に精細度を向上することができる。
【0056】これに対して、図24に示す従来技術のも
のは、ベイヤーデータのG成分(BDG)そのものに対
して情報補間を行った後、その情報補間後のG成分デー
タ(GH_J)とG成分データの低域成分(GL_J)
との差分をとり、その差分データ(DGH_J)をN倍
(N=1または例えばN=2)してGL_Jと合成し、
最終的な補間済画像GH_J(N=1)またはGH_J
(N=2)を生成しているが、DGH_Jは高域成分を
失っているから(例えば、DGH_Jの中央画素値
“0”を参照されたい)、N=1のGH_Jにあって
は、座標(5,4)、(6,5)、(5,6)、(4,
5)及び(5,5)の五つの画素からなる領域が同一の
レベル(“32”)に揃ってしまい、明らかに画素単位
での精細度を得ることができないし、また、N=2の
GH_Jにあっては、座標(5,5)の画素値がその上
下左右の画素値(“34”または“40”)よりも低レ
ベルの“32”になってしまい、視覚上の不自然さを否
めないという欠点がある。
【0057】本実施の形態によれば、このような欠点
、を生じることがなく、したがって、画素単位に精
細度を向上した有益な画素補間処理技術を提供できるの
である。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、単板式のカラー撮像デ
バイスによって撮像された画像信号から低域画像信号と
高域画像信号を抽出し、低域画像信号の注目画素とその
周囲の隣接画素との相関性を評価するとともに、その評
価結果を用いて前記高域画像信号の注目画素を補間し、
補間後の高域画像信号と前記低域画像信号とを合成して
出力画像信号を生成するので、高域画像信号の補間によ
り、画像のエッジ部分のシャープさを損なうことなく、
画素単位に精細度を高めた補間済画像信号を生成するこ
とができる。又は、評価結果に応じた重み付け係数を隣
接画素に対して割り当てるとともに、隣接画素に対して
割り当てられた重み付け係数を高域画像信号の隣接画素
に適用して該隣接画素の平均値を演算し、その演算結果
を用いて高域画像信号の注目画素を補間するので、重み
付け係数の値を変えて補間処理の効果を様々に変更する
ことができる。又は、相関性の低い隣接画素に対しては
小さな重み付け係数を割り当てる一方、相関性の高い隣
接画素に対しては大きな重み付け係数を割り当てるの
で、相関性の高低をより明確にして、補間処理の効果を
一層高めることができる。又は、隣接画素は、注目画素
と同一位置の1ライン前の画素、注目画素と同一ライン
の隣り合う画素又は注目画素と同一位置の1ライン後の
画素の何れか若しくはすべてであるので、フレーム内の
画素補間を行うことができる。又は、保持手段に保持さ
れた画像信号から低域画像信号を減算することにより画
像信号の高域成分を抽出して高域画像信号を生成するの
で、簡単な画素値演算で済み、処理のオーバヘッドを抑
制できる。又は、画像信号は単板式のカラー撮像デバイ
スによって撮像されたベイヤー信号中のG成分信号であ
り、このG成分は明るさの情報を含むので、明暗のはっ
きりした境界部分を持つ画像の再現性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の全体構成図である。
【図2】実施の形態の補間処理手順図である。
【図3】ベイヤーデータのG成分(BDG)の配列モデ
ル例を示す図である。
【図4】画素座標値の一般表記図及び画像処理分野での
一般的な表現に倣った画素値レベル図である。
【図5】図2のステップS20(LPF処理)の詳細処
理フローチャートである。
【図6】3×3個の各画素に対応する画素値格納変数と
重み付け係数の位置関係図である。
【図7】画素データ取得処理の実際を示す処理手順図
(1/2)である。
【図8】画素データ取得処理の実際を示す処理手順図
(2/2)である。
【図9】具体的な画素配列の状態図及び画素値格納変数
の値を示す図である。
【図10】重み付け係数セット処理の実際を示す処理手
順図(1/2)である。
【図11】重み付け係数セット処理の実際を示す処理手
順図(2/2)である。
【図12】具体的な重み付け係数の値を示す図である。
【図13】GL(i,j)演算処理の実際を示す処理手順図
である。
【図14】注目画素(i,j)の補間値GL(i,j)の演
算概念図である。
【図15】LPF処理後のベイヤーデータのG成分(G
L)を示す図である。
【図16】図2のステップS30(BDG−GL処理)
の詳細処理フローチャートである。
【図17】BDG−GL処理の結果得られる高域差分デ
ータ(DGH)を示す図である。
【図18】図2のステップS40(DGHに対する相関
補間処理)の詳細処理フローチャート(1/3)であ
る。
【図19】図2のステップS40(DGHに対する相関
補間処理)の詳細処理フローチャート(2/3)であ
る。
【図20】図2のステップS40(DGHに対する相関
補間処理)の詳細処理フローチャート(3/3)であ
る。
【図21】GL画素値配列モデル及び補間前のDGH画
素値配列モデルを示す図である。
【図22】画素位置と相関値変数C(i,j-1)
(i+1,j)、C(i,j+1)、C(i-1,j)との対応関係図及び
補間後の高域差分データ(DGH)を示す図である。
【図23】図2のステップS80(補間後のDGHとG
Lとの合成処理)に対応する概念的な説明図である。
【図24】本実施の形態と同様の画素配列モデル(図3
のベイヤーデータのG成分BDG参照)を適用した場合
の従来技術の処理概念図である。
【図25】CCDの構成図である。
【図26】CCDと色フィルタを示す図である。
【図27】ベイヤー方式の色フィルタの原理図である。
【図28】実際の色フィルタの構成図である。
【図29】インターレース型CCDに適用する色フィル
タの構成図である。
【図30】Gフィルタだけを抜き出したフィルタの構成
図(G画素信号の配列モデル図でもある)である。
【図31】第3の従来技術における補間処理の概略手順
図である。
【符号の説明】
BD ベイヤーデータ(元画像信号) BDG ベイヤーデータのG成分(元画像信号のG成
分) DGH BDとGLの高域差分(高域画像信号) GH 補間済画像(出力画像信号) GL LPF処理後のBD(低域画像信号) 10 CCD(単板式のカラー撮像デバイス) 14 メモリ部(保持手段) 20 CPU(第1生成手段、第2生成手段、評価手
段、補間手段、第3生成手段、演算手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C065 AA03 CC01 CC08 DD02 DD17 EE05 GG21 GG23 GG30 GG31 GG42 5C066 AA01 AA11 CA06 DD07 EC01 ED00 EE04 GA01 JA03 KE02 KE03 KE05 KE09 KE11 KE19 KM02 KM05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単板式のカラー撮像デバイスによって撮
    像された画像信号を保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された画像信号の低域成分を抽出し
    て低域画像信号を生成する第1生成手段と、 前記保持手段に保持された画像信号の高域成分を抽出し
    て高域画像信号を生成する第2生成手段と、 前記低域画像信号の注目画素とその周囲の隣接画素との
    相関性を評価する評価手段と、 前記評価手段の評価結果を用いて前記高域画像信号の注
    目画素を補間する補間手段と、 前記補間後の高域画像信号と前記低域画像信号とを合成
    して出力画像信号を生成する第3生成手段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記補間手段は、 前記評価手段の評価結果に応じた重み付け係数を隣接画
    素に対して割り当て、隣接画素に対して割り当てられた
    重み付け係数を前記高域画像信号の隣接画素に適用して
    該隣接画素の平均値を演算する演算手段を備え、 前記演算手段の演算結果を用いて前記高域画像信号の注
    目画素を補間することを特徴とする請求項1記載の撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、 相関性の低い隣接画素に対しては小さな重み付け係数を
    割り当てる一方、相関性の高い隣接画素に対しては大き
    な重み付け係数を割り当てることを特徴とする請求項2
    記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記隣接画素は、 注目画素と同一位置の1ライン前の画素、注目画素と同
    一ラインの隣り合う画素又は注目画素と同一位置の1ラ
    イン後の画素の何れか若しくはすべてであることを特徴
    とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記第3生成手段は、 前記補間後の高域画像信号をN倍(Nは1または1以上
    の整数)して前記低域画像信号に合成することを特徴と
    する請求項1記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記第2生成手段は、 前記保持手段に保持された画像信号から前記第1の生成
    手段により生成された低域画像信号を減算することによ
    り画像信号の高域成分を抽出して高域画像信号を生成す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれかに記
    載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記画像信号は、単板式のカラー撮像デ
    バイスによって撮像されたベイヤー信号中のG成分信号
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれか
    に記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 単板式のカラー撮像デバイスによって撮
    像された画像信号を保持する第1ステップと、 前記第1ステップで保持された画像信号の低域成分を抽
    出して低域画像信号を生成する第2ステップと、 前記第1ステップで保持された画像信号の高域成分を抽
    出して高域画像信号を生成する第3ステップと、 前記低域画像信号の注目画素とその周囲の隣接画素との
    相関性を評価する第4ステップと、 前記第4ステップの評価結果を用いて前記高域画像信号
    の注目画素を補間する第5ステップと、 前記補間後の高域画像信号と前記低域画像信号とを合成
    して出力画像信号を生成する第6ステップと、 を含むことを特徴とするカラー撮像信号の処理方法。
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