JP3548194B2 - 過度のコラーゲン破壊を防止する薬剤 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は結合組織破壊を特徴とする疾患を治療するための医薬、更に詳しくは結合組織の主要な成分であるコラーゲンの破壊を特徴とする関節疾患を治療するための医薬に関する。
【0002】
【従来の技術】
種々の疾患は炎症及び結合組織破壊を特徴としている。これらの疾患の治療のために、抗炎症薬が殆どの場合に使用されていた。特に、非ステロイド系抗炎症薬(以下、“NSAID 類” と称する)が、痛み及び炎症を抑制する目的で使用されていた。NSAID 類は、炎症部位に存在するアラキドン酸の代謝においてシクロオキシゲナーゼを抑制し、それによりプロスタグランジン合成を抑制する。それ故、NSAID 類は直接の鎮静活性及び抗炎症活性を有すると考えられる。
免疫調節物質が関節疾患の発病を抑制するのに使用される。症状が悪化した場合、アドレノコルチコイド、金化合物、免疫抑制物質等が使用される。しかしながら、アドレノコルチコイドの長期使用は骨多孔症を誘発し、一方、その他の薬剤は制限された効果しか有しない。
【0003】
近年、上記薬剤の機構とは異なる機構により作用する新規な薬剤を開発することに関心がもたれている。幾つかの研究が、関節組織の破壊を抑制する薬剤を得るために行われてきた。研究の過程で、コラゲナーゼの如きマトリックス・メタロプロテイナーゼ(metalloproteinase)が結合組織を破壊するのに重要な役割を果たすことが発見された[Drugs Fut.15:495(1990) ]。テトラサイクリン、ミノサイクリン及びドキシサイクリン、又はそれらの塩、例えば、塩酸塩の如き抗生物質テトラサイクリン類(以下、これらの化合物は時々“テトラサイクリン”と称される)は広範な抗菌スペクトルを有することが知られている。抗生物質としての活性以外の活性もまた研究されており、1983年にニューヨーク州立大学の研究グループが歯周疾患におけるミノサイクリンの抗コラーゲン分解活性を報告している[J.Periodontal Res.18: 516(1983) ]。それ以来、コラーゲン破壊を特徴とする種々の疾患に関する研究の進展により、テトラサイクリンがこれらの疾患を治療するための臨床上の適用につき研究されている。こうして、下記の疾患につきテトラサイクリンによる治療が報告されている。歯周炎[J.Periodontal Res. 19 :651(1984) 及びJ.Dent.Res. 68(Spec.Issue)、1691(1989)];J.Periodontal Res. 25:321−330(1990); 角膜潰瘍[Cornea 3:75(1984)及びAnn.Ophthalmol.17 :742(1985) ];ライター病及びライム病[各々、Clin.Exp.Rheumatol. 7 :100(1989)及びAnnual Internal Med.99:22(1983)]並びに慢性関節リウマチ[J.Rheumatol.14:28(1987)]。
【0004】
また、慢性関節リウマチを患う患者に関するミノサイクリンの臨床試験の結果として、認められる効果が投与の開始後4ケ月で観察されたことが報告された[J.Rheumatol.17:43(1990)]。
テトラサイクリンのコラゲナーゼ抑制活性に関する知識の結果として、テトラサイクリン誘導体を合成する努力がなされてきた。ニューヨーク州立大学の研究グループは、化学的に修飾されたテトラサイクリン、例えば、4−デジメチルアミノテトラサイクリン(以下、時々“DMAT” と称する)が慢性関節リウマチ、歯周疾患及び治療薬の長期投与を要するその他の疾患の治療に有益であると報告した。[米国特許第4,704,383 号明細書(特開昭第61−243023 号公報)を参照のこと]。DMATは同様の抗菌活性を有しないでコラゲナーゼ抑制、骨吸収の抑制、等に関してテトラサイクリンと比較して有利であることがわかった[J.Dent.Res. 66:1310(1987);J.Cell Biol. 105 Abstracts.要約 No.1223 p.216a(1987) 及びThe 36th Annual Meeting Orth. Res.Soc.要約 p.268(1990)]。
【0005】
1991年に、ニューヨーク州立大学の研究グループは、抗コラゲナーゼ活性を有するが抗菌活性を有しない化学的に修飾されたテトラサイクリン、例えば、DMATと、NSAID 、例えば、フルルビプロフェン(flurbiprofen) との組み合わせによる治療が骨の欠損を抑制し、慢性関節リウマチの如き組織破壊疾患に有効であることが判明したと報告した[米国特許出願第07/445,410号公報(特開平第3−227931号公報)]。
NSAID (それらはプロスタグランジン合成を抑制することにより鎮静効果及び抗炎症効果を生じる)は関節疾患の痛み及び炎症を抑制するのに有効であるが、それらは疾患の組織破壊の進行を抑制又は遅延するための治療薬として知られていない。現在広く使用されているNSAID はプロスタグランジン合成の抑制を生じるが胃腸障害を引き起こす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
それ故、本発明の目的は、優れた抗コラゲナーゼ活性を有し、毒性又は副作用が殆どなく、しかも長期治療で使用できる有効量の非抗菌性テトラサイクリン誘導体又はその医薬上許容される塩を含む結合組織破壊を特徴とする症状又は疾患を治療するための医薬を提供することにある。
この目的並びに本発明のその他の目的及び利点は、下記の詳細な説明から当業者に明らかである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一般式(1) :
【0008】
【化3】
【0009】
により表される12a−デオキシテトラサイクリン又はその医薬上許容される塩(以下、12a−デオキシテトラサイクリン又はその医薬上許容される塩は時々“テトラサイクリン誘導体”と称する)からなる過度のコラーゲン破壊防止剤に関する。
[式中、
R1 は水素原子又はジメチルアミノ基を表し、
R2 は水素原子を表すか、又はC−3 位の炭素原子と二重結合を形成し、
X1 、X2 、X3 及びX4 は各々ヒドロキシル基又はオキソ基を表し、かつ
所定の位置に示されている破線は、各々の位置において、炭素−炭素結合又はX1 、X2 、X3 又はX4 及び環形成炭素原子により形成される結合が存在してもよいことを意味し、
その破線の位置に存在する二重結合の数は下記の条件で4である:
X1 がヒドロキシル基である場合には、C12a−C1 結合又はC1−C2 結合の一つが二重結合であり;
X2 がヒドロキシル基である場合には、C2−C3 結合又はC3−C4 結合の一つが二重結合であり;
X3 がヒドロキシル基である場合には、C11−C11aが二重結合であり;また
X4 がヒドロキシル基である場合には、C11a−C12結合又はC12−C12a結合の一つが二重結合であり;
(但し、前記C1−C2 結合と前記C2−C3 結合、前記C11−C11a結合と前記C11a−C12結合、又は前記C12−C12a結合と前記C12a−C1 結合が同時に二重結合ではあり得ない)、また
X1 がオキソ基である場合には、前記C12a−C1 結合とC1−C2 結合が各々単結合であり;
X2 がオキソ基である場合には、前記C2−C3 結合とC3−C4 結合が各々単結合であり;
X3 がオキソ基である場合には、前記C11−C11a結合が単結合であり;また
X4 がオキソ基である場合には、前記C11a−C12結合とC12−C12a結合が各々単結合である。]
【0010】
本発明に使用される12a−デオキシテトラサイクリンは、12a−デオキシテトラサイクリン(以下、時々“DOTC” と称す)、即ち、R1 がジメチルアミノ基である式(1) の化合物、及び4−デジメチルアミノ−12a− デオキシテトラサイクリン(以下、時々“DODMAT” と称される)、即ち、R1 が水素原子である式(1) の化合物であり、これらの中でDODMATが更に好ましい。
DOTCは、例えば、下記の式により表される異性体を含む。
【0011】
【化4】
【0012】
一方、DODMATは、例えば、下記の式により表される異性体を含む。
【0013】
【化5】
【0014】
12a−デオキシテトラサイクリン類の医薬上許容される塩の例は、酸、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、シュウ酸、リンゴ酸、コハク酸、オレイン酸又はパルミチン酸との塩;アルカリ金属又はアルカリ土類金属、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム又はアルミニウムの水酸化物又は炭酸塩との塩;及びトリエチルアミン、ベンジルアミン、ジエタノールアミン、t−ブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、アルギニンとの塩、等である。
【0015】
これらの12a−デオキシテトラサイクリンは既知化合物であり、a)J.Am.Chem.Soc.82:745(1960)、b)J.Am.Chem.Soc.82:3946(1960) 及びc)J.Am.Chem.Soc.82:3950(1960) に記載されている。
文献a)は上記の式DOTC−1及びDOTC−2により表される異性体を記載しており、一方、c)は式DOTC−3により表される異性体を記載している。文献b)は式DODMAT−1により表される異性体(これはDODMAT−2により示される構造を有していたかもしてない)を記載している。
【0016】
12a−デオキシテトラサイクリンは上記の文献に記載された方法に従って合成し得る。DODMATは下記の式により表されるDMATを水性アンモニア中で亜鉛で還元することにより得ることができる。
【0017】
【化6】
【0018】
12a−デオキシテトラサイクリンの医薬上許容される塩は、既知の塩生成反応を使用することにより調製される。
合成例1で得られるようなDODMAT−2とDODMAT−3の混合物、及び本明細書で後記される合成例2で得られるようなDOTCは、後記される試験例に示されるように、優れた抗コラゲナーゼ活性を有する。
後記される試験例に示されるように、DODMAT−2とDODMAT−3の混合物は、ウサギの骨関節炎モデルを使用して関節軟骨の破壊のかなりの抑制を示した。
毒物学的研究は本発明に使用されたテトラサイクリン誘導体の低毒性を示し、副作用が長期投与後に殆ど観察されなかった。
【0019】
こうして、本発明に使用されるテトラサイクリン誘導体は、結合組織の破壊を特徴とする関節疾患の治療に有効である。
これらのテトラサイクリン誘導体は、経口投与、皮下投与、経皮投与、筋肉内投与もしくは関節内投与されてもよく、又は噴霧化及び座薬を含む外部適用により投与されてもよい。DOTC又はDODMATの異性体、もしくはその異性体の二種以上の混合物を投与し得る。
テトラサイクリン誘導体は確立された製剤操作により投与用の組成物に製剤化され、調製し得る。このような医薬組成物が経口投与を目的としている場合、それらは胃腸道からの吸収に適した投薬形態で与えられることが好ましい。経口投与用の単位投薬形態である錠剤及びカプセルは、結合剤、例えば、結晶性セルロース、マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゲル及びポリビニルピロリドン;賦形剤、例えば、ラクトース、ソルビトール、トウモロコシ澱粉及びリン酸カルシウム;滑剤、例えば、ステアリン酸カルシウム及びタルク;崩壊剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、等を含んでいてもよい。これらの錠剤は当業界で知られている方法で被覆し得る。
【0020】
経口投与用の液体製剤は、水性又は油性の懸濁液、溶液、シロップ、エリキシル剤等であってもよく、もしくは凍結乾燥物(これらは使用前に水又はその他の適当なビヒクルで即時に再構成される)であってもよい。このような液体製剤は、懸濁剤、例えば、ソルビトールシロップ、メチルセルロース、グルコース/蔗糖シロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル及び水添された食用油及び脂肪;乳化剤、例えば、レシチン、ソルビタンモノオレエート及びアラビアゴム;非水性ビヒクル、例えば、アーモンド油、分留ヤシ油、油性エステル、プロピレングリコール及びエタノール;防腐剤、例えば、メチルp−ヒドロキシベンゾエート、プロピルp−ヒドロキシベンゾエート及びソルビン酸;等を含む通常の添加剤を含んでいてもよい。
【0021】
注射液を調製するために、テトラサイクリン誘導体は既知の方法で注射用の生理塩類溶液及びグルコース溶液の如き適当な溶媒中で懸濁されて皮下投与、筋肉内投与又は関節内投与用の注射液を得る。上記の注射液を調製する際に、pH調節剤、緩衝剤、安定剤、防腐剤、可溶化剤等を、必要により、その水溶液に添加してもよい。外部適用に関して、テトラサイクリン誘導体は軟膏、薬用液、クリーム、等に製剤化してもよい。これらの製剤は、普通使用される希釈剤、例えば、動物又は植物の脂肪、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルク及び酸化亜鉛を単独で、または組み合わせて含んでいてもよい。スプレーを調製するために、通常の噴霧剤、例えば、クロロフルオロカーボンが混入されてもよい。座薬に関して、カカオ脂肪、マクロゲル等のベースが使用され、更に表面活性剤、防腐剤、香料、安定剤等が混入されてもよい。
【0022】
テトラサイクリン誘導体の投薬量は、疾患の種類、疾患の重度、患者の寛容性及びその他の因子に依存する。しかしながら、成人に関する通常の毎日の投薬量は、経口又は注射による場合、1回の投薬又は数回に分けた投薬で1〜1000mgである。外部適用において、0.001 〜10%、好ましくは0.05〜5%のテトラサイクリン誘導体を含む組成物が毎日1〜3回で疾患部分に適用される。
本発明のその他の特徴は、例示の実施態様の下記の記載の過程で明らかになり、これらは本発明の説明のために示されるものであり、本発明を限定することを目的とするものではない。
【0023】
【実施例】
合成例1
4− デジメチルアミノ −12a− デオキシテトラサイクリン (DODMAT) の合成
4−デジメチルアミノテトラサイクリン20.0g(50ミリモル) を15%のアンモニア水溶液500 mlに溶解することにより溶液を調製した。得られる溶液に、亜鉛微粉40g を添加し、その混合物を激しく攪拌した。22時間攪拌した後、その反応混合物を濾過して過剰の亜鉛微粉を除去した。濾液を、氷で冷却しながら濃塩酸で中和した。沈殿した固体を濾過により回収し、水洗し、乾燥し、次いでカラムクロマトグラフィーにより精製、単離して4−デジメチルアミノ−12a− デオキシテトラサイクリン3.5g( 収率18%) を2種の異性体の混合物として得た。その混合物をHPLCにより分離して異性体A及び異性体Bを得た。それらの性質を以下に示す。
異性体AのUV吸収スペクトルは、J.Am.Chem.Soc.82:3946(1960) に記載されたDODMAT−2のUV吸収スペクトルと同一であった。異性体Bの構造は上記の式DODMAT−3であると推定される。
【0024】
合成例2
12a− デオキシテトラサイクリン (DOTC) の合成
テトラサイクリン2gを15%のアンモニア水溶液50mlに溶解することにより溶液を調製した。得られる溶液に、亜鉛微粉4gを添加し、その混合物を激しく攪拌した。2時間攪拌した後、その反応混合物を濾過して過剰の亜鉛微粉を除去した。濾液を、氷で冷却しながら濃塩酸で中和した。沈殿した固体を濾過により回収し、次いで水450 mlと混合した。その混合物を塩酸の使用によりpH1.8 に調節した。得られた溶液を液液抽出法によりエーテルで抽出した。抽出液を濃縮して粗生成物450mg を得、これをジメチルホルムアミド−メタノールで再結晶して12a−デオキシテトラサイクリン400mg(収率21%) を得た。HPLCは、この生成物が二種の異性体の混合物であることを明らかにした。分子量FD質量スペクトル[M ]+ 428 。
【0025】
実験例
本発明に使用されるテトラサイクリン誘導体を、コラゲナーゼ抑制(試験管内)及びウサギ骨関節炎モデルを使用する関節軟骨の破壊の抑制(生体内)につき試験した。試験法及び結果を以下に示す。試験したテトラサイクリン誘導体は合成例1で得られたDODMAT−2とDODMAT−3の混合物(以下、この混合物を“DODMAT混合物”と称する)及び合成例2で得られたDOTC(異性体の混合物)であった。DMATを対照として使用した。
1. コラゲナーゼ抑制試験実験
A. コラゲナーゼの調製
日本白ウサギ(生後4週)の膝関節軟骨を無菌で取り出した。軟骨細胞をコリエー(S.Collier) らの方法[Ann.Rheum.Dis.48: 372(1989) ]に従って分離した。ハムF12 培地(10%のウシ胎児血清を含む)30ml中で、4 x 106 個の軟骨細胞を懸濁させ、その培地を、5%の二酸化炭素蒸気を含む空気雰囲気下で150cm2のインキュベーション・フラスコ(日本のイワキ・ガラス社製)中で37℃でインキュベートした。培地を3〜4日毎に交換した。細胞が集密状態まで増殖した時(インキュベーションの開始の7〜9日後)、その培地を、血清を含まないハムF12 培地(米国ゲンザイム社(Genzyme Co.) により製造されたヒト組換えインターロイキン−1α30単位/ml)及び0.4 %のラクトアルブミン加水分解物(米国シグマ社(Sigma Co.) により製造)で交換し、インキュベーションを4日間行った。培養上澄みを採取し、試験されるコラゲナーゼ溶液として使用した。
【0026】
B. コラゲナーゼ活性の測定
上記コラゲナーゼ溶液をナガイらの方法[Ensho 4 : 247(1984) ]に従ってトリプシンで処理することにより活性化し、次いで添加したトリプシンを大豆トリプシンインヒビター(シグマ社により製造)で失活して活性化コラゲナーゼ溶液を得た。コラゲナーゼ活性をナガイらの方法[Ensho 4 : 123(1984) ](この方法はFITC標識コラーゲンの分解活性を測定することを含む)に従って測定した。コラゲナーゼ活性を1分間で35℃におけるコラーゲン1μg の分解(1単位に等しい)に基いて表した。
【0027】
C. コラゲナーゼ抑制の活性
被検薬剤の溶液をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、次いでコラゲナーゼ・アッセイ溶液に添加した。DMSOの最終濃度は5%である。薬剤の抑制比を、それを添加しないコラーゲン分解活性(100 %である)に基いて計算した。 結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
被検薬剤 50 %の抑制を示す薬剤の濃度、 IC 50 (M)
DODMAT混合物 2.5 x 10−6
合成例2で得られたDOTC 2.2 x 10−5
DMAT 3.0 x 10 −4
【0029】
表1から明らかであるように、DODMAT混合物及び合成例2で得られたDOTCの両方はDMATのコラゲナーゼ抑制活性の10倍以上の強いコラゲナーゼ抑制活性を有することが確認された。
2. ウサギ骨関節炎モデルを使用する関節軟骨の破壊の抑制に関する試験
A. ウサギ骨関節炎モデルの調製
ウサギ骨関節炎モデルをコロンボ(C.Colombo) らの方法[Arthritis Rheum.26: 875(1983) ]に従って部分側方半月切除操作により調製した。体重約3kg の成体の雄のニュージーランド白ウサギを各々使用した。これらの動物を外科手術の前に40mg/kg のケタミン及び1.6mg/kgのキシラジンの筋肉内注射により麻酔した。外科手術を以下のように行った。右膝を横方向に開き、外側側副靱帯を露出し、3〜4mmを取り出した。続いて、種子状靱帯3〜4mmを取り出し、その後、露出した半月の前側方領域4〜5mmを取り出した。次いで被膜及び皮膚を縫合した。外科手術後に、各々の動物には、感染から保護するために1週間にわたって2mg/kg/日のジベカシンスルフェートの筋肉内注射を毎日行った。実験中、動物を通常のウサギペレット及び随時の水道水で養った。
【0030】
B. 関節軟骨の破壊の抑制に関する試験
被検薬剤(DODMAT混合物)又はビヒクルを手術後1週間で投与を開始し、5週間にわたって1週間当たり7日おきに続けた。1%のメチルセルロース、0.8 %の塩化ナトリウム、及び0.1 %のポリソルベート80を含むビヒクル水溶液中に懸濁させたDODMATを強制飼養により経口投与した。手術6週後に、動物を殺し、手術した右膝及び対照の左膝の大腿軟骨の試料を得、1週間にわたって20%のホルマリン及び20%のメタノールを含む溶液中で直ちに固定し、その後、0.5MのEDTA溶液(pH7.5)中で完全に脱灰した。各々の大腿試料を三つの断面として採取した。一つを外側顆中の関節の中心から仮想線に沿って得、そして他の二つを前者の両面で5mmの間隔で平行線に沿って得た。これらの部分を組織評価用のサフラニンO−ファースト・グリーンで染色した。左膝からの試料は右膝の関節軟骨の破壊の評価のための正常な対照として利用できた。組織スライドをコードし、コロンボら[Arthritis Rheum.26: 875(1983) ]により記載されたように各々の型の異常につき+1〜+4の評価を使用して11のパラメーター(これらを表2に示す)につき盲検で評価した。一つの大腿軟骨試料からの三つの部分の評価を合わせた。これらのデータを片側ウィルコキソン(Wilcoxon)ランク合計法により分析した。これらの結果を表3に示す。
【0031】
【表2】表2
【0032】
【表3】表2(続き)
【0033】
【表4】表3
【0034】
これらの結果は、少なくとも約47%の改良がDODMATによる治療により生じることを示す。
活性物質の投与用の組成物の実施例
製剤例1
錠剤
DODMAT混合物 100g
トウモロコシ澱粉 80g
カルボキシメチルセルロース 15g
ポリビニルピロリドン 3g
ステアリン酸カルシウム 2g
合計 200g
上記の製剤を混合して粉末形態を形成し、各々200mg の錠剤を調製した。各々の錠剤はDODMAT混合物100mg を含んでいた。
【0035】
製剤例2
粉末及びカプセル
DODMAT混合物 100g
結晶性セルロース 100g
合計 200g
上記の表中の製剤実施例2に示された二種の粉末を混合して粉末薬をつくった。その粉末薬を硬質No.3カプセルに入れてカプセル投与系を形成した。
明らかに、多数の改良及び変化が上記の教示に鑑みて可能である。それ故、特許請求の範囲内で、本発明が本明細書に特別に記載された以外に実施し得ることが理解されるべきである。
Claims (3)
- 一般式(1) :
[式中、
R1 は水素原子又はジメチルアミノ基を表し、
R2 は水素原子を表すか又はC−3 位の炭素原子と二重結合を形成し、
X1 、X2 、X3 及びX4 は各々ヒドロキシル基又はオキソ基を表し、かつ
所定の位置に示されている破線は各々の位置で炭素−炭素結合又は、X1 、X2 、X3 又はX4 及び環形成炭素原子により形成される結合が存在してもよいことを意味し、
前記破線の位置に存在する二重結合の数は下記の条件で4である:
X1 がヒドロキシル基である場合には、C12a−C1 結合又はC1−C2 結合の一つが二重結合であり;
X2 がヒドロキシル基である場合には、C2−C3 結合又はC3−C4 結合の一つが二重結合であり;
X3 がヒドロキシル基である場合には、C11−C11aが二重結合であり;及び
X4 がヒドロキシル基である場合には、C11a−C12結合又はC12−C12a結合の一つが二重結合であり;
(但し、前記C1−C2 結合と前記C2−C3 結合、前記C11−C11a結合と前記C11a−C12結合、又は前記C12−C12a結合と前記C12a−C1 結合が同時に二重結合とはなり得ない。)、また
X1 がオキソ基である場合には、前記C12a−C1 結合とC1−C2 結合が各々単結合であり;
X2 がオキソ基である場合には、前記C2−C3 結合とC3−C4 結合が各々単結合であり;
X3 がオキソ基である場合には、前記C11−C11a結合が単結合であり;また
X4 がオキソ基である場合には、前記C11a−C12結合とC12−C12a結合が各々単結合である。] - 前記12a−デオキシテトラサイクリンが4−デジメチルアミノ−12a− デオキシテトラサイクリンである請求項1に記載の防止剤。
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