JP3548083B2 - 装飾カーテンレールの取付ブラケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カーテンレールを支持する取付ブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーテンレールの一種類として木製の装飾カーテンレールが実用化され、その装飾カーテンレールを壁面等の取付面に固定するための取付ブラケットとして、木製あるいは木粉を混入した合成樹脂製の取付ブラケットが実用化されている。
【0003】
このような取付ブラケットを使用して装飾カーテンレールを取付面に固定するには、取付面の所定位置にあらかじめ取付プレートをネジ等で固定する。また、装飾カーテンレールにカーテン生地を吊下支持するためのリングランナー等を装着するとともに、装飾カーテンレールの両端部に取付ブラケットを取着する。
【0004】
そして、装飾カーテンレールを取付プレートの取付位置まで持ち上げながら、取付ブラケットを取付けプレートにネジ等で固定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような取付ブラケットでは、装飾カーテンレールを取付面に固定するには、その装飾カーテンレールを取付け位置まで持ち上げながらネジ止めする作業を行う必要がある。
【0006】
従って、装飾カーテンレールの取付作業が煩雑であるという問題点がある。また、装飾カーテンレールを取付面から取り外すには、装飾カーテンレールを支えながら、取付プレートに螺合されたネジを取り外す必要があるため、その取り外し作業も煩雑である。
【0007】
この発明の目的は、装飾カーテンレールを取付面に容易に着脱し得る取付ブラケットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1では、装飾カーテンレールを支持可能としたブラケット本体の基端部に固定金具を取着し、取付面に取着可能とした取付金具及び前記固定金具には前記ブラケット本体を前記取付金具に仮止めする仮止め装置を設け、前記固定金具及び取付金具には仮止めした前記固定金具を取付金具に向かって押圧することにより、該固定金具を取付金具に固定可能とした固定装置を設けた装飾カーテンレールの取付ブラケットであって、前記仮止め装置は、前記取付金具の上端部に設けた仮止め部と、前記固定金具の上端部に設けた仮止め孔とから構成し、前記仮止め孔に前記仮止め部を挿通することにより、前記取付金具で固定金具を吊下支持可能とし、前記固定装置は、前記固定金具に掛止め部を設け、前記取付金具には固定ブロックを移動可能に支持し、前記固定ブロックには前記掛止め部に係合可能とした係止爪を設け、付勢手段の付勢力により前記係止爪を前記掛止め部に係合する方向に付勢し、前記固定金具を取付金具に向かって押圧して、前記固定ブロックを前記付勢手段の付勢力に抗して移動させることにより、前記係止爪を前記掛止め部に係合可能とし、前記付勢手段は、前記取付金具を支点として固定ブロックを上方へ付勢するコイルスプリングで構成し、前記固定ブロックを前記コイルスプリングの付勢力に抗して下方へ引下げることにより、前記係止爪と掛止め部との係合を解除可能とし、前記取付金具における前記仮止め部の下方には係止片が形成され、前記固定金具における前記仮止め部の下方には係止片が形成され、前記固定金具における仮止め孔の下方には係止片が形成され、前記仮止め孔に前記仮止め部を挿通し、前記掛止め部が係止爪に当接する状態で、前記固定金具に形成された係止片は前記取付金具に形成された係止片の下側に係合する
【0015】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)
図1〜図5は、この発明を具体化した取付ブラケットの第一の実施の形態を示す。
【0016】
図1に示すように、木製のブラケット本体1の先端部には、支持孔2が形成され、その支持孔2に装飾カーテンレール3を支持可能となっている。
前記ブラケット本体の基端面には溝型の凹部4が上下方向に形成され、その凹部4内には固定金具5がネジ6で固定されている。
【0017】
前記固定金具5の上端部は、ブラケット本体1の基端側に直角に折り曲げられるとともにその折り曲げ部に仮止め孔7が形成されている。
前記固定金具5の下端部は、直角に折り曲げられるとともにその折り曲げ部8に掛止め孔8aが形成されている。
【0018】
前記ブラケット本体1を壁面等の取付面9に支持するための取付金具10は、ネジ11で取付面9に固定される。前記取付金具10の上端部は、前記ブラケット本体1に向かって水平方向に折り曲げられ、その折り曲げ部の先端部は上方へ屈曲されて、前記仮止め孔7に係合可能とした仮止め部12が形成されている。
【0019】
前記取付金具10の下端部には、固定ブロック13が上下動可能に支持されている。前記取付金具10の下端部近傍には前記ブラケット本体1側に屈曲された支持片14が形成され、その支持片14と前記固定ブロック13の下端部との間にはコイルスプリング15が配設されている。
【0020】
従って、固定ブロック13は前記支持片14を支点としたコイルスプリング15の付勢力により、常に下方へ付勢されている。
前記固定ブロック13の上端部には下方に向かって突出する係止爪16が形成されている。前記係止爪16は、前記固定金具5の仮止め孔7に仮止め部12を係合させたとき、固定金具5の折り曲げ部8に対向するように位置し、そのブラケット本体1側の側面は、斜め下方に向かう斜面となっている。
【0021】
図3に示すように、折り曲げ部8が係止爪16に当接する状態で、ブラケット本体1を取付金具10に向かって押圧すれば、固定ブロック13がコイルスプリング15の付勢力に抗して押し上げられる。
【0022】
そして、係止爪16が折り曲げ部8の先端部を乗り越えて、掛止め孔8aに係合するようになっている。
上記のように構成された取付ブラケットを使用して装飾カーテンレール3を取付面9に取着するには、まず取付面9の所定位置に取付金具10を取着する。
【0023】
また、ブラケット本体1に固定金具5を取着し、あらかじめリングランナーを装着した装飾カーテンレール3の両端に、ブラケット本体1を装着し、そのカーテンレール3の端部にキャップを取着する。
【0024】
そして、図2に示すように、仮止め孔7に仮止め部12を挿通すると、図3に示すように、ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3が取付面9に仮止めされる。
【0025】
次いで、ブラケット本体1の下部を取付面9に向かって押圧すると、図4に示すように、係止爪16が掛止め孔8aに係合して、ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3が取付面9に固定される。
【0026】
一方、ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3を取付面9から取り外す場合には、図5に示すように、固定ブロック13を上方へ押し上げると係止爪16が掛止め孔8aから外れる。
【0027】
この状態で、ブラケット本体1を手前に引き、次いで上方へ持ち上げれば、ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3が取付面9から離脱する。
上記のように構成された取付ブラケットでは、次に示す作用効果を得ることができる。
【0028】
(1)ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3を、取付面9に仮止めすることができる。
(2)取付面9に仮止めされたブラケット本体1及び装飾カーテンレール3を取付面9に向かって押圧することにより、そのブラケット本体1及び装飾カーテンレール3を取付面9に容易に固定することができる。
【0029】
(3)固定ブロック13を上方へ押し上げることにより、ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3を取付面9から容易に取り外すことができる。
(第二の実施の形態)
図6〜図10は、第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第一の実施の形態とはブラケット本体1の取り外し方が異なるものであり、その他の構成は前記第一の実施の形態と基本的に同様である。前記実施の形態と同一構成部分は、同一符号を付して説明する。
【0030】
すなわち、ブラケット本体1に取着される固定金具17の上端部には、前記第一の実施の形態と同様な仮止め孔18が形成されている。前記仮止め孔18の下方には、固定金具17を切り起こすことにより係止片19が形成されている。
【0031】
前記固定金具17の下端部は、ブラケット本体1の基端側に直角に折り曲げられるとともにその先端はさらに下方へ折り曲げられて、掛止め片20が形成されている。
【0032】
前記ブラケット本体1を壁面等の取付面9に支持するための取付金具21は、ネジ11で取付面9に固定される。前記取付金具21の上端部は、前記ブラケット本体1に向かって水平方向に折り曲げられ、その折り曲げ部の先端部は上方へ屈曲されて、前記仮止め孔18に係合可能とした仮止め部22が形成されている。
【0033】
前記仮止め部22の下方には、取付金具21を切り起こすことにより係止片23が形成されている。そして、前記固定金具17の仮止め孔18に取付金具21の仮止め部22を挿通し、この状態で掛止め片20を取付金具21に当接させると、前記係止片19が係止片23の下側に係合して、ブラケット本体1の上方へのずれを防止するようになっている。
【0034】
前記取付金具21の下端部には、固定ブロック24が上下動可能に支持されている。前記取付金具21の下端部には前記ブラケット本体1側に屈曲された支持片25が形成され、その支持片25と前記固定ブロック24の上部との間にはコイルスプリング26が配設されている。
【0035】
従って、固定ブロック24は前記支持片25を支点としたコイルスプリング26の付勢力により、常に上方へ付勢されている。
前記固定ブロック24の上端部には上方に向かって突出する係止爪27が形成されている。前記係止爪27は、前記固定金具17の仮止め孔18に仮止め部22を係合させたとき、固定金具17の掛止め片20に対向するように位置し、そのブラケット本体1側の側面は、斜め上方に向かう斜面となっている。
【0036】
図8に示すように、掛止め片20が係止爪27に当接する状態で、ブラケット本体1を取付金具21に向かって押圧すれば、固定ブロック24がコイルスプリング26の付勢力に抗して押し下げられる。
【0037】
そして、掛止め片20が係止爪27を乗り越えて、同係止爪27に係合するようになっている。
上記のように構成された取付ブラケットを使用して装飾カーテンレール3を取付面9に取着するには、まず取付面9の所定位置に取付金具21を取着する。
【0038】
また、ブラケット本体1に固定金具17を取着し、あらかじめリングランナーを装着した装飾カーテンレール3の両端に、ブラケット本体1を装着し、そのカーテンレール3の端部にキャップを取着する。
【0039】
そして、図7に示すように、仮止め孔18に仮止め部22を挿通すると、図8に示すように、ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3が取付面9に仮止めされる。
【0040】
次いで、ブラケット本体1の下部を取付面9に向かって押圧すると、図9に示すように、係止爪27が掛止め片20に係合して、ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3が取付面9に固定される。
【0041】
一方、ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3を取付面9から取り外す場合には、図10に示すように、コイルスプリング26の付勢力に抗して固定ブロック24を下方へ引き下げると係止爪27が掛止め片20から外れる。
【0042】
この状態で、ブラケット本体1を手前に引き、次いで上方へ持ち上げれば、ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3が取付面9から離脱する。
上記のように構成された取付ブラケットでは、前記第一の実施の形態で得られた(1)(2)と同様な作用効果を得ることができるとともに、次に示す作用効果を得ることができる。
【0043】
(1)固定ブロック24を下方へ引下げることにより、ブラケット本体1及び装飾カーテンレール3を取付面9から容易に取り外すことができる。
(第三の実施の形態)
図11〜図15は、第三の実施の形態を示す。ブラケット本体28は、軸受け部29と、カバー30とから構成され、前記カバー30は、軸受け部29の基端部に軸方向に移動可能にかつ回転可能に支持されている。前記軸受け部29の先端部は、前記実施の形態と同様に装飾カーテンレール3を支持可能となっている。
【0044】
前記軸受け部29の基端には、固定金具31がネジ32で上下方向に突出するように固定されている。前記固定金具31の両端部近傍には、取付ネジ33を挿通するための挿通孔34が形成されている。また、前記固定金具31の上端部は直角に折り曲げられ、その折り曲げ部に仮止め孔35が形成されている。
【0045】
前記ブラケット本体28を壁面等の取付面9に支持するための取付金具36は、ネジ37で取付面9に固定される。前記取付金具36の上下両端部は、取付面9との間に所定間隔を確保するように屈曲され、その端部に前記取付ネジ33を螺合可能としたネジ孔38が形成されている。
【0046】
また、前記取付金具36の上端部には突部39が形成され、その突部39を前記仮止め孔35に挿入可能となっている。従って、仮止め孔35に突部39を挿入すると、固定金具31が取付金具36に吊下支持されるようになっている。
【0047】
前記カバー30の基端面には、前記固定金具31及び取付金具36を収容可能とした溝部40が形成されている。
前記ブラケット本体28の軸受け部29の基端部には、板バネ41が取着され、図15に示すように、前記カバー30で前記固定金具31及び取付金具36を覆った時、板バネ41が溝部40の側面に圧接されて、カバー30の無用な移動を防止するようになっている。
【0048】
上記のように構成された取付ブラケットを使用して装飾カーテンレール3を取付面9に取着するには、まず取付面9の所定位置に取付金具36を取着する。
また、ブラケット本体28に固定金具31を取着し、あらかじめリングランナーを装着した装飾カーテンレール3の両端に、ブラケット本体28を装着し、そのカーテンレール3の端部にキャップを取着する。
【0049】
そして、図12に示すように、固定金具31の仮止め孔35に取付金具36の突部39を挿入すると、固定金具31が取付金具36に吊下支持され、ブラケット本体28及び装飾カーテンレール3が取付面9に仮止めされる。
【0050】
次いで、図13及び図14に示すように、カバー30を回転させて固定金具31の挿通孔34を露出させ、取付ネジ33を挿通孔34から取付金具36のネジ孔38に螺入する。
【0051】
すると、固定金具31が取付金具36に固定されて、ブラケット本体28及び装飾カーテンレール3が取付面9に固定される。
次いで、カバー30を固定金具31に沿う方向に回転させ、取付面9に向かって移動させると、図15に示すように、固定金具31及び取付金具36がカバー30で覆われる。
【0052】
上記のように構成された取付ブラケットでは、前記第一の実施の形態で得られた(1)と同様な作用効果を得ることができるとともに、次に示す作用効果を得ることができる。
【0053】
(1)固定金具31を取付金具36にネジ止めするとき、カバー30を回転させて、挿通孔34及びネジ孔38を露出させることができるので、そのネジ止め作業を容易に行うことができる。
【0054】
(2)固定金具31及び取付金具36をカバー30で被覆した後は、板バネ41の付勢力により、カバー30をその被覆位置に安定して保持することができる。
【0055】
上記実施の形態は、次に示すように変更することもできる。
・前記各実施の形態において、固定金具を取付け金具に仮止めする仮止め装置は、固定金具に設けた仮止め孔と、取付金具に設けた仮止め部あるいは突部以外の構成としてもよい。
・第一あるいは第二の実施の形態において、固定ブロック13,24は左右方向に移動して、固定金具5,17を刑し擦るようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明は装飾カーテンレールを取付面に容易に着脱し得る取付ブラケットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態を示す断面図である。
【図2】第一の実施の形態の取付過程を示す断面図である。
【図3】第一の実施の形態の取付過程を示す断面図である。
【図4】第一の実施の形態の取付過程を示す断面図である。
【図5】第一の実施の形態の取付過程を示す断面図である。
【図6】第二の実施の形態を示す断面図である。
【図7】第二の実施の形態の取付過程を示す断面図である。
【図8】第二の実施の形態の取付過程を示す断面図である。
【図9】第二の実施の形態の取付過程を示す断面図である。
【図10】第二の実施の形態の取付過程を示す断面図である。
【図11】第三の実施の形態を示す断面図である。
【図12】第三の実施の形態の取付過程を示す側面図である。
【図13】第三の実施の形態の取付過程を示す正面図である。
【図14】第三の実施の形態の取付過程を示す側面図である。
【図15】第三の実施の形態の取付過程を示す断面図である。
【符号の説明】
1,28 ブラケット本体
5,17 固定金具
10,21 取付金具
7,18 仮止め装置(仮止め孔)
12,22 仮止め装置(仮止め部)
13,24 固定装置(固定ブロック)

Claims (1)

  1. 装飾カーテンレールを支持可能としたブラケット本体の基端部に固定金具を取着し、取付面に取着可能とした取付金具及び前記固定金具には前記ブラケット本体を前記取付金具に仮止めする仮止め装置を設け、前記固定金具及び取付金具には仮止めした前記固定金具を取付金具に向かって押圧することにより、該固定金具を取付金具に固定可能とした固定装置を設けた装飾カーテンレールの取付ブラケットであって、
    前記仮止め装置は、前記取付金具の上端部に設けた仮止め部と、前記固定金具の上端部に設けた仮止め孔とから構成し、前記仮止め孔に前記仮止め部を挿通することにより、前記取付金具で固定金具を吊下支持可能とし、
    前記固定装置は、前記固定金具に掛止め部を設け、前記取付金具には固定ブロックを移動可能に支持し、前記固定ブロックには前記掛止め部に係合可能とした係止爪を設け、付勢手段の付勢力により前記係止爪を前記掛止め部に係合する方向に付勢し、前記固定金具を取付金具に向かって押圧して、前記固定ブロックを前記付勢手段の付勢力に抗して移動させることにより、前記係止爪を前記掛止め部に係合可能とし、
    前記付勢手段は、前記取付金具を支点として固定ブロックを上方へ付勢するコイルスプリングで構成し、前記固定ブロックを前記コイルスプリングの付勢力に抗して下方へ引下げることにより、前記係止爪と掛止め部との係合を解除可能とし、
    前記取付金具における前記仮止め部の下方には係止片が形成され、前記固定金具における仮止め孔の下方には係止片が形成され、前記仮止め孔に前記仮止め部を挿通し、前記掛止め部が係止爪に当接する状態で、前記固定金具に形成された係止片は前記取付金具に形成された係止片の下側に係合することを特徴とする装飾カーテンレールの取付ブラケット
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