JP3547245B2 - 不揮発性メモリの多値書き込み方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は不揮発性メモリの多値書き込み方法に関する。より詳しくは、電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)を構成する浮遊ゲート形のメモリセルに、3個以上の異なる値をとるデータ(以下「多値データ」という。)を書き込む方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気的にデータを書き込み及び消去できるEEPROM、特にデータを一括消去できるFlashEEPROM(以下「フラッシュメモリ」という。)として、図4に示すように、半導体基板1の表面にソース(N型領域)Sとドレイン(N型領域)Dを設け、このソースSとドレインDとの間のチャネル領域(P型領域)上に、ゲート絶縁膜2、浮遊ゲートFG、層間絶縁膜3および制御ゲートCGを順に設けてなるメモリセルMを備えたものがある。
【0003】
最近、このようなメモリセルMにデータを書き込む場合に、入力データに応じた電圧をドレインDに印加することにより、多値データを書き込む多値書き込み方法が提案されている(特開平6−177397号公報)。図5に示すように、メモリセルMは、2進法表示による「00」〜「11」までの4値データに対応して2V,3V,4V,5Vの4つのレベルの閾値電圧を取り得るものである。例えば、メモリセルMにデータ「11」を書き込む場合、図4中の制御ゲートCGに12〜15V程度の高電圧を印加し、データ「11」に応じてドレインDを0V(接地)とし、ソースSを開放してフローティング状態にする。これにより、制御ゲートCGとドレインDとの電位差に応じた量の電荷が浮遊ゲートFGに注入され、メモリセルMの閾値電圧が5Vに設定される。また、メモリセルMにデータ「10」を書き込む場合、制御ゲートCGとソースSは上記と同じ状態とし、データ「10」に応じてドレインDに1Vを印加する。これにより、制御ゲートCGとドレインDとの電位差に応じた量の電荷が浮遊ゲートFGに注入され、メモリセルMの閾値電圧が4Vに設定される。同様にして、データ「01」に応じてドレイン電圧を2Vとすることにより閾値電圧が3Vに設定され、データ「00」に応じてドレイン電圧を3Vとすることにより閾値電圧が2Vに設定される。上記公報(特開平6−177397号公報)には、ドレイン電圧をパルス電圧とし、そのパルス高さ又はパルス幅を変化させることにより、閾値電圧を変化させることも提案されている。また、書き込みにファウラーノルドハイムトンネリング法を用いることも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記多値書き込み方法では、各入力データ「00」〜「11」に応じてどのようなパルス幅のドレイン電圧を印加するのかが不明であり、各入力データを書き込むための時間が統一されていない。このため、たとえ同一のワード線につながるメモリセルであっても、書き込むべきデータ値が異なる場合は、まず「01」、次に「10」、次に「11」という様に、データ値毎に別々に書き込みを行うこととなり、全体として書き込み時間が長くなるという問題がある。
【0005】
また、書き込みにファウラーノルドハイムトンネリング法を用いる場合は、メモリセルの製造ばらつきに起因して、同じ電圧印加条件であっても書き込み時間に10倍程度のばらつきが生ずる。このため、書き込み後のメモリセルの閾値電圧を約1V程度の範囲内に収束させるためには、緻密なべリファイ(閾値電圧のチェック)が必要となり、全体として書き込み時間が長くなるという問題がある。
【0006】
そこで、この発明の目的は、浮遊ゲート形のメモリセルに多値データを書き込む場合に、データ値が異なっていても同じ時間で書き込みを行うことができる不揮発性メモリの多値書き込み方法を提供することにある。また、別の目的は、同一のワード線につながる複数のメモリセルに多値データを一括して書き込むことができ、全体として書き込み時間を短縮できる不揮発性メモリの多値書き込み方法を提供することにある。また、さらに別の目的は、複数のメモリセルに多値データを書き込む場合に、メモリセルの閾値電圧を狭い範囲内に精度よく収束させることができる上、少ないベリファイ回数で書き込むことができ、書き込み時間を短縮できる不揮発性メモリの多値書き込み方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の不揮発性メモリの多値書き込み方法は、半導体基板の表面に形成されたソースとドレインとの間のチャネル領域上に、ゲート絶縁膜、浮遊ゲート、層間絶縁膜および制御ゲートを順に有するメモリセルに、多値データを、各データ値に応じた異なる閾値電圧として設定して書き込む不揮発性メモリの多値書き込み方法であって、
上記メモリセルに設定すべき閾値電圧Vthの番号を最も低い閾値電圧から順にn=0,1,2,…としたとき、n番目の閾値電圧Vth(n)に応じたデータを書き込むときのドレイン電圧Vd(n)を、次式
Vd(n)=Vd(0)−n・△Vth・GCR/(1−DCR) …(1)
(ただし、△Vth=Vth(n+1)−Vth(n)、
GCR=Cono/Ctot、
DCR=Cd/Ctot、
Ctot=Cono+Ctd+Cd+Cs、
Conoは浮遊ゲートと制御ゲートとの間の静電容量、
Ctdは浮遊ゲートとチャネル領域との間の静電容量、
Cdはドレインと浮遊ゲートとの間の静電容量、
Csはソースと浮遊ゲートとの間の静電容量である。)
により求め、
上記制御ゲートに負の電圧を印加し、上記ソースをフローティング状態にし、かつ書き込むべきデータ値に応じて上記式(1)により求めた正のドレイン電圧Vd(n)を上記ドレインに印加して、ファウラーノルドハイムトンネリング法によって上記浮遊ゲートから上記ドレインへ電子を放出することにより上記メモリセルの閾値電圧Vth(n)を設定することを特徴とする。
【0008】
この不揮発性メモリの多値書き込み方法では、上記式(1)により求めたドレイン電圧は、次に述べるように、各データ値に応じた異なる閾値電圧をメモリセルに設定するための書き込み時間を同一にするものである。
【0009】
以下に式(1)を説明する。前提として、n個の異なる値をとるデータを、各データ値に応じた異なる閾値電圧として設定して書き込むものとする。なお、閾値電圧とは、読み出し時にその閾値電圧を制御ゲートに印加したときチャネルがオンし始めるような電圧をいう。また、メモリセルに設定すべき閾値電圧Vthの番号を最も低い閾値電圧から順にn=0,1,2,…とし、n番目の閾値電圧をVth(n)、この閾値電圧Vth(n)に応じたデータを書き込むときのドレイン電圧をVd(n)と表すものとする。
【0010】
a) さて、図4中に示すように、
浮遊ゲートと制御ゲートとの間の静電容量をCono、
浮遊ゲートとチャネル領域との間の静電容量をCtd、
ドレインと浮遊ゲートとの間の静電容量をCd、
ソースと浮遊ゲートとの間の静電容量をCsと表し、さらに、
GCR=Cono/Ctot、
DCR=Cd/Ctot、
SCR=Cs/Ctot、
Ctot=Cono+Ctd+Cd+Cs
と規定する。このモデルでは、浮遊ゲートの電位Vfgは次式(2)のように表されることが知られている。
【0011】
Vfg=Qfg/Ctot+GCR・Vcg+SCR・Vs+DCR・Vd …(2)
(但し、Qfgは浮遊ゲート中の電荷量、
Vcgは制御ゲートの電位、
Vdはドレインの電位、
Vsはソースの電位を表している。)
b) 閾値電圧がVth(n)であるメモリセルと、閾値電圧がVth(n+1)であるメモリセルとについて考える。閾値電圧がVth(n)であるメモリセルの浮遊ゲート内にはQfg(n)の電荷が存在し、閾値電圧がVth(n+1)であるメモリセルの浮遊ゲート内にはQfg(n+1)の電荷が存在する。
【0012】
読み出し時に制御ゲートに印加するとチャネルがオンし始めるような電圧が閾値電圧であるから、上記両メモリセルの制御ゲートの電位VcgをそれぞれVth(n),Vth(n+1)とした場合(両メモリセルのドレイン電位Vd,ソース電位Vsは同じであるものとする。)、両メモリセルともチャネルがオンし始める状態となる。このとき、両メモリセルの浮遊ゲートの電位Vfg(n),Vfg(n+1)は等しいと言える。
【0013】
すなわち、式(2)中のVcgにそれぞれVth(n),Vth(n+1)を代入することにより、Vfg(n),Vfg(n+1)は
Vfg(n)=Qfg(n)/Ctot+GCR・Vth(n)+SCR・Vs+DCR・Vd …(3)
Vfg(n+1)=Qfg(n+1)/Ctot+GCR・Vth(n+1)+SCR・Vs+DCR・Vd …(4)
と表され、両者は等しいので、
(Qfg(n)−Qfg(n+1))/Ctot=GCR(Vth(n+1)−Vth(n)) …(5)
なる関係式が得られる。
【0014】
c) 次に、制御ゲート電圧(Vcg)を固定して、ドレインに、ドレイン電圧Vd(n),Vd(n+1)をT秒間印加して、それぞれVth(n),Vth(n+1)の閾値電圧を得たとする。このとき、T秒間印加後の浮遊ゲートとドレインとの間の電位差は同じであるので、次式(6)が成り立つ。
【0015】
Vd(n)−Vfg(n)=Vd(n+1)−Vfg(n+1) …(6)
また、制御ゲート電圧(Vcg)を固定し、ソースを開放してフローティング状態にし、ドレインにドレイン電圧Vd(n),Vd(n+1)をT秒間印加した時の浮遊ゲートの電位は、
Vfg(n)=Qfg(n)/Ctot+GCR・Vcg+DCR・Vd(n) …(7)
Vfg(n+1)=Qfg(n+1)/Ctot+GCR・Vcg+DCR・Vd(n+1) …(8)
と表される。式(6)に式(7),(8)を代入して、
(1−DCR)(Vd(n)−Vd(n+1))=(Qfg(n)−Qfg(n+1))/Ctot …(9)
なる関係式が得られる。
【0016】
d) 式(5)と式(9)より
Vth(n+1)−Vth(n)=(1−DCR)(Vd(n)−Vd(n+1))/GCR …(10)
なる関係式が得られる。
【0017】
ここでVth(n+1)−Vth(n)=△Vth、すなわち閾値電圧の差がnにかかわらず一定であり、その値がΔVthであるものとする。この結果、式(10)においてnの値を(n-1),(n-2),…,0と変化させて得られるn個の式を辺々加えることにより、上記式(1)
Vd(n)=Vd(0)−n△Vth・GCR/(1−DCR)
が得られる。
【0018】
この不揮発性メモリの多値書き込み方法では、このようにして求めたドレイン電圧Vd(n)を用いて書き込みを行う。すなわち、上記制御ゲートに負の電圧を印加し、上記ソースをフローティング状態にし、かつ書き込むべきデータ値に応じて上記式(1)により求めた正のドレイン電圧Vd(n)を上記ドレインに印加する。そして、ファウラーノルドハイムトンネリング法によって上記浮遊ゲートから上記ドレインへ電子を放出することにより上記メモリセルの閾値電圧Vth(n)を設定する。
【0019】
このようにした場合、各データ値に応じた異なる閾値電圧Vth(n)(n=0,1,2,…)をメモリセルに設定するための書き込み時間が同一になるので、複数のメモリセルに多値データを書き込む場合に、データの値が異なっていても同じ時間で書き込むことが可能となる。したがって、複数のメモリセルに異なるデータ値を同時に一括して書き込むことができ、全体として書き込み時間を短縮することができる。また、このようにデータの値が異なっていても同じ時間で書き込むことができるので、書き込み後のメモリセルの閾値電圧を、2値データを書き込む場合と同様の簡単なベリファイ方法によってチェックできる。したがって、全体としてさらに書き込み時間を短縮することができる。
【0020】
また、この不揮発性メモリの多値書き込み方法では、制御ゲートに負の電圧を印加しているので、メモリセルが一般的なNチャネル型のものであればP型のチャネル領域(基板またはウエル)には空乏層が伸びない。したがって、ドレイン電圧を例えば0〜4.5Vの範囲内に設定する場合、制御ゲート電圧は−10V程度であっても(絶対値が高々10Vであっても)十分に書き込みが行われるという利点がある。
【0021】
一実施形態の不揮発性メモリの多値書き込み方法は、上記半導体基板に上記メモリセルが行列状に配され、行方向に並ぶメモリセルの制御ゲートにワード線が接続される一方、列方向に並ぶメモリセルのドレインにビット線が接続され、複数のワード線のうちデータを書き込むべき複数のメモリセルがつながるワード線に上記負の電圧を印加し、上記複数のメモリセルの各々に書き込むべきデータ値に応じた上記ドレイン電圧を、それぞれ各メモリセルにつながるビット線に印加して、同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルに同時にデータを書き込むようにしたことを特徴とする。
【0022】
この実施形態の不揮発性メモリの多値書き込み方法では、同一のワード線につながる複数のメモリセルに多値データを一括して書き込むことができる。したがって、全体として書き込み時間を短縮することができる。
【0023】
また、選択されたワード線に負の電圧をデータ値に無関係に印加しているので、書き込むデータ値に応じて制御ゲート電圧を変化させる場合に比して、非選択のワード線に対する電圧変動の影響が小さくなる。したがって、非選択のワード線につながるメモリセルのゲートディスターブを小さくすることができる。
【0024】
一実施形態の不揮発性メモリの多値書き込み方法は、上記制御ゲートまたはワード線に印加する上記負の電圧は、電圧レベルが徐々に低くなる複数のパルスからなることを特徴とする。
【0025】
この実施形態の不揮発メモリの多値書き込み方法によれば、上記制御ゲートまたはワード線に対して上記負の電圧の1パルスを印加する毎に、閾値電圧のベリファイを行い、ベリファイの結果、書き込みが不十分であるときは、よりレベルが低い次のパルスを印加する一方、書き込みが所望通り行われたときはパルス印加を停止するがことができる。したがって、複数のメモリセルに多値データを書き込む場合に、メモリセルの閾値電圧を狭い範囲内に精度よく収束させることができる上、少ないベリファイ回数で書き込むことができ、さらに書き込み時間を短縮することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の不揮発性メモリの多値書き込み方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
図2は多値データを書き込む対象である不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリを示している。このフラッシュメモリは、浮遊ゲート形のメモリセルMを半導体基板に行列状に配したものであり、各行のメモリセルMの制御ゲートCGにそれぞれワード線WL0,WL1,WL2,…が接続される一方、各列のメモリセルMのドレインDにそれぞれビット線BL0,BL1,BL2,…が接続されている。また、各メモリセルMのソースSは共通のソース線SLに接続されている。なお、ワード線WL1につながるメモリセルMは、個々に区別できるようにM0,M1,M2,…と表している。
【0028】
各メモリセルMは、図4に示したように、シリコン基板(またはウエル)1の表面にソース(N型領域)Sとドレイン(N型領域)Dを設け、このソースSとドレインDとの間のチャネル領域(P型領域)上に、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜2、浮遊ゲートFG、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層からなる層間絶縁膜3および制御ゲートCGを順に設けて構成されている。ゲート絶縁膜2の膜厚は95Å、層間絶縁膜3の膜厚はシリコン酸化膜の膜厚に換算して150Åに設定されている。各メモリセルMは、図1(a)の枠外に示すように、2進法表示による「00」〜「11」までの4値データに対応して4つのレベルの閾値電圧Vthを取り得るようになっている。なお、閾値電圧Vthとは、読み出し時にその閾値電圧Vthを制御ゲートCGに印加したときチャネルがオンし始めるような電圧をいう。閾値電圧Vthの番号を最も低い閾値電圧から順にn=0,1,2,…とし、各閾値電圧VthをVth(0),Vth(1),Vth(2),Vth(3)と表すものとする。この例では、
データ「11」には閾値電圧Vth(0)=1.0V±0.5V、
データ「10」には閾値電圧Vth(1)=2.5V±0.5V、
データ「01」には閾値電圧Vth(2)=4.0V±0.5V、
データ「00」には閾値電圧Vth(3)=6.0V±1.0V
がそれぞれ対応している。Vth(0)の中心値とVth(1)の中心値との間、Vth(1)の中心値とVth(2)の中心値との間には、それぞれΔVth=1.5Vの差が設けられている。Vth(2)の中心値とVth(3)の中心値との間にはΔVth=2.0Vの差が設けられている。なお、簡単のため、以下では各閾値電圧Vth(0),Vth(1),Vth(2),Vth(3)をそれぞれの中心値で代表して説明する。
【0029】
このようなフラッシュメモリに次のようにして4値データを書き込む。
【0030】
(i)まず、フラッシュメモリ内の全てのメモリセルMにデータ「00」を書き込む。
【0031】
データ「00」を書き込むには、図2中に示すワード線W0,W1,W2,…を通して各メモリセルMの制御ゲートCGに正の電圧、例えば11Vを、基板(ウエル)に負の電圧、例えば−6Vを所定の時間だけ印加する。これにより、全てのメモリセルMについて、チャネル領域から浮遊ゲートFGに電子を注入して、閾値電圧Vthをデータ「00」に応じたVth(3)=6.0Vに設定する。なお、このデータ「00」の書き込みは、メモリセルMの群からなるブロック単位で行っても良い。
【0032】
(ii)次に、データ「00」を書き込むべきメモリセルMを除外して、残りのメモリセルMにデータ「01」「10」「11」を選択的に書き込む。
【0033】
a) まず、閾値電圧Vth(0),Vth(1),Vth(2)に応じたデータ「11」「10」「01」を書き込むときのドレイン電圧Vd(0),Vd(1),Vd(2)を、次式
Vd(n)=Vd(0)−n・△Vth・GCR/(1−DCR) …(1)
(ただし、△Vth=Vth(n+1)−Vth(n)、
GCR=Cono/Ctot、
DCR=Cd/Ctot、
Ctot=Cono+Ctd+Cd+Cs、
Conoは浮遊ゲートと制御ゲートとの間の静電容量、
Ctdは浮遊ゲートとチャネル領域との間の静電容量、
Cdはドレインと浮遊ゲートとの間の静電容量、
Csはソースと浮遊ゲートとの間の静電容量である。)
により求める。
【0034】
ここで、Vth(0),Vth(1),Vth(2)の間では、
△Vth=Vth(1)−Vth(0)=Vth(2)−Vth(1)=1.5V
であり、また、ここでは
GCR=0.6、
DCR=0.1
となるメモリセルを用いている。
【0035】
よって、制御ゲート電圧をVcg=−10Vとし、閾値電圧Vth(0)に応じたデータ「11」を書き込むときのドレイン電圧をVd(0)=4.5Vとした場合、式(1)より、
Vd(0)=Vd−0・△Vth・GCR/(1−DCR)=4.5V、
Vd(1)=Vd−1・△Vth・GCR/(1−DCR)=3.5V、
Vd(2)=Vd−2・△Vth・GCR/(1−DCR)=2.5V
となる。
【0036】
b) 特定のメモリセルM、例えば制御ゲートCGがワード線WL1、ドレインDがビット線BL1に接続されているメモリセルM1に、データ「11」「10」「01」のうちのいずれかを書き込む場合を考える。この場合、ワード線WL1に負の電圧Vcg=−10Vを印加し、ソース線SLを開放してメモリセルM1のソースSをフローティング状態にし、かつ書き込むべきデータ値「11」「10」「01」に応じて上記式(1)により求めた正のドレイン電圧Vd(0)=4.5V、Vd(1)=3.5VまたはVd(2)=2.5Vをビット線BL1に印加する。なお、メモリセルM1とは無関係な非選択のワード線WL0,WL2,…およびビット線BL0,BL2,BL3,…はいずれも0Vにする。
【0037】
このような電圧印加条件で、ファウラーノルドハイムトンネリング法によって特定のメモリセルMの浮遊ゲートFGからドレインDへ電子を放出することにより、上記メモリセルM1の閾値電圧Vthを下げる。これにより、書き込むべきデータ値「11」「10」「01」に応じて上記メモリセルM1の閾値電圧Vthを設定する。
【0038】
このようにした場合、制御ゲートCGに負の電圧を印加しているので、P型のチャネル領域(基板またはウエル)には空乏層が伸びない。したがって、ドレイン電圧Vdを0〜4.5Vの範囲内に設定する場合、制御ゲート電圧Vcgは−10V程度であっても(絶対値が高々10Vであっても)十分に書き込みを行うことができる。
【0039】
図1(a)はこのようにして実際に或るメモリセルMに書き込みを行った場合の閾値電圧Vthの時間Tに対する依存性を示している(なお、同図(b)は上記メモリセルMの電圧印加条件を示している)。図1(a)から分かるように、メモリセルMの閾値電圧Vthは、書き込み開始から時間T1=1msec経過後に目標の閾値電圧Vth(0),Vth(1),Vth(2)になっている。すなわち、この多値書き込み方法によれば、データ値「11」「10」「01」に応じた異なる閾値電圧Vth(0),Vth(1),Vth(2)をメモリセルMに設定するための書き込み時間が同一になっている。したがって、後に述べるように、複数のメモリセルMにデータ「11」「10」「01」を書き込む場合に、データの値が異なっていても同じ時間T1で書き込むことができる。
【0040】
また、このようにデータの値が異なっていても同じ時間で書き込むことができるので、書き込み後のメモリセルMの閾値電圧Vthを、2値データを書き込む場合と同様の簡単なベリファイ方法によってチェックできる。したがって、全体としてさらに書き込み時間を短縮することができる。
【0041】
c) 同一のワード線、例えば図2中に示すワード線WL1に接続された複数のメモリセルM1,M2,M3に同時にそれぞれデータ「11」「10」「01」を書き込む場合を考える。この場合、ワード線WL1に負の電圧Vcg=−10Vを印加し、ソース線SLを開放してメモリセルM1,M2,M3のソースSをフローティング状態にし、かつ書き込むべきデータ値「11」「10」「01」に応じて上記式(1)により求めたドレイン電圧Vd(0)=4.5V、Vd(1)=3.5V、Vd(2)=2.5Vをそれぞれビット線BL1,BL2,BL3に印加する。印加時間は図1(a)の結果を踏まえてT1==1msecとする。なお、メモリセルM1,M2,M3とは無関係な非選択のワード線WL0,WL2,…およびビット線BL0,BL4(図示せず),…はいずれも0Vにする。
【0042】
このようにして、ファウラーノルドハイムトンネリング法によってメモリセルM1,M2,M3の浮遊ゲートFGからドレインDへ電子を放出することにより上記メモリセルM1,M2,M3の閾値電圧Vthをそれぞれ下げる。これにより、書き込むべきデータ値「11」「10」「01」に応じてメモリセルM1,M2,M3の閾値電圧Vthをそれぞれ目標の閾値電圧Vth(0),Vth(1),Vth(2)に設定する。
【0043】
このようにして、同一のワード線WL1につながる複数のメモリセルM1,M2,M3にデータ「11」「10」「01」を一括して書き込むことができる。したがって、全体として書き込み時間を短縮することができる。
【0044】
また、選択されたワード線WL1に負の電圧Vcg=−10Vをデータ値に無関係に印加しているので、書き込むデータ値に応じて制御ゲート電圧Vcgを変化させる場合に比して、非選択のワード線WL0,WL2,…に対する電圧変動の影響が小さくなる。したがって、非選択のワード線WL0,WL2,…につながるメモリセルMのゲートディスターブを小さくすることができる。
【0045】
なお、上述の実施形態では、書き込み時間中、選択されたワード線WL1に印加する制御ゲート電圧Vcgを一定としたが、これに限られるものではない。例えば、図3に示すように、上記ワード線WL1に印加する制御ゲート電圧Vcgを、電圧レベルが徐々に低くなる複数のパルスとしても良い。このようにした場合、ワード線WL1に対して電圧1パルスを印加する毎に、閾値電圧Vthのベリファイを行い、ベリファイの結果、書き込みが不十分であるときは、よりレベルが低い次のパルスを印加する一方、書き込みが所望通り行われたときはパルス印加を停止するがことができる。したがって、複数のメモリセルMに多値データを書き込む場合に、メモリセルMの閾値電圧Vthを狭い範囲内に精度よく収束させることができる上、少ないベリファイ回数で書き込むことができ、さらに書き込み時間を短縮することができる。
【0046】
また、上述の実施形態では、ドレイン電圧をVd=0〜4.5Vの範囲内に設定し、制御ゲート電圧をVcg=−10Vに設定したが、ドレイン電圧および制御ゲート電圧を高い側へ少し(上の例では数ボルト)だけ並行にシフトすれば、ドレイン電圧および制御ゲート電圧の絶対値をいずれも小さくすることができる。したがって、容易に低電圧化を行うことができる。
【0047】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の不揮発性メモリの多値書き込み方法は、制御ゲートに負の電圧を印加し、ソースをフローティング状態にし、かつ書き込むべきデータ値に応じて既述の式(1)により求めた正のドレイン電圧Vd(n)(n=0,1,2,…)をドレインに印加して、ファウラーノルドハイムトンネリング法によって上記浮遊ゲートから上記ドレインへ電子を放出することにより上記メモリセルの閾値電圧Vth(n)を設定しているので、各データ値に応じた異なる閾値電圧Vth(n)(n=0,1,2,…)をメモリセルに設定するための書き込み時間を同一にできる。したがって、複数のメモリセルに多値データを書き込む場合に、データの値が異なっていても同じ時間で書き込むことができる。したがって、複数のメモリセルに異なるデータ値を同時に一括して書き込むことができ、全体として書き込み時間を短縮することができる。また、このようにデータの値が異なっていても同じ時間で書き込むことができるので、書き込み後のメモリセルの閾値電圧を、2値データを書き込む場合と同様の簡単なベリファイ方法によってチェックできる。したがって、全体としてさらに書き込み時間を短縮することができる。
【0048】
また、この不揮発性メモリの多値書き込み方法では、制御ゲートに負の電圧を印加しているので、メモリセルが一般的なNチャネル型のものであればP型のチャネル領域(基板またはウエル)には空乏層が伸びない。したがって、ドレイン電圧を例えば0〜4.5Vの範囲内に設定する場合、制御ゲート電圧は−10V程度であっても(絶対値が高々10Vであっても)十分に書き込みを行うことができる。
【0049】
一実施形態の不揮発性メモリの多値書き込み方法では、同一のワード線につながる複数のメモリセルに多値データを一括して書き込むことができる。したがって、全体として書き込み時間を短縮することができる。
【0050】
また、選択されたワード線に負の電圧をデータ値に無関係に印加しているので、書き込むデータ値に応じて制御ゲート電圧を変化させる場合に比して、非選択のワード線に対する電圧変動の影響を小さくできる。したがって、非選択のワード線につながるメモリセルのゲートディスターブを小さくすることができる。
【0051】
一実施形態の不揮発性メモリの多値書き込み方法によれば、制御ゲートまたはワード線に対して負の電圧の1パルスを印加する毎に、閾値電圧のベリファイを行い、ベリファイの結果、書き込みが不十分であるときは、よりレベルが低い次のパルスを印加する一方、書き込みが所望通り行われたときはパルス印加を停止するがことができる。したがって、複数のメモリセルに多値データを書き込む場合に、メモリセルの閾値電圧を狭い範囲内に精度よく収束させることができる上、少ないベリファイ回数で書き込むことができ、さらに書き込み時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の不揮発性メモリの多値書き込み方法により浮遊ゲート形のメモリセルに書き込みを行った場合の、閾値電圧Vthの時間Tに対する依存性と、そのときの電圧印加条件を示す図である。
【図2】書き込みの対象であるフラッシュメモリの概略構成を示す図である。
【図3】制御ゲート電圧の波形を示す図である。
【図4】浮遊ゲート形のメモリセルの構造を示す図である。
【図5】公知文献におけるドレイン電圧と閾値電圧との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板
2 ゲート絶縁膜
3 層間絶縁膜
BL0,BL1,BL2,… ビット線
CG 制御ゲート
FG 浮遊ゲート
M,M0,M1,M2,… メモリセル
WL0,WL1,WL2,… ワード線
Claims (3)
- 半導体基板の表面に形成されたソースとドレインとの間のチャネル領域上に、ゲート絶縁膜、浮遊ゲート、層間絶縁膜および制御ゲートを順に有するメモリセルに、3個以上の異なる値をとるデータを、各データ値に応じた異なる閾値電圧として設定して書き込む不揮発性メモリの多値書き込み方法であって、
上記メモリセルに設定すべき閾値電圧Vthの番号を最も低い閾値電圧から順にn=0,1,2,…としたとき、n番目の閾値電圧Vth(n)に応じたデータを書き込むときのドレイン電圧Vd(n)を、次式
Vd(n)=Vd(0)−n・△Vth・GCR/(1−DCR) …(1)
(ただし、△Vth=Vth(n+1)−Vth(n)、
GCR=Cono/Ctot、
DCR=Cd/Ctot、
Ctot=Cono+Ctd+Cd+Cs、
Conoは浮遊ゲートと制御ゲートとの間の静電容量、
Ctdは浮遊ゲートとチャネル領域との間の静電容量、
Cdはドレインと浮遊ゲートとの間の静電容量、
Csはソースと浮遊ゲートとの間の静電容量である。)
により求め、
上記制御ゲートに負の電圧を印加し、上記ソースをフローティング状態にし、かつ書き込むべきデータ値に応じて上記式(1)により求めた正のドレイン電圧Vd(n)を上記ドレインに印加して、ファウラーノルドハイムトンネリング法によって上記浮遊ゲートから上記ドレインへ電子を放出することにより上記メモリセルの閾値電圧Vth(n)を設定することを特徴とする不揮発性メモリの多値書き込み方法。 - 請求項1に記載の不揮発性メモリの多値書き込み方法であって、
上記半導体基板に上記メモリセルが行列状に配され、行方向に並ぶメモリセルの制御ゲートにワード線が接続される一方、列方向に並ぶメモリセルのドレインにビット線が接続され、
複数のワード線のうちデータを書き込むべき複数のメモリセルがつながるワード線に上記負の電圧を印加し、上記複数のメモリセルの各々に書き込むべきデータ値に応じた上記ドレイン電圧を、それぞれ各メモリセルにつながるビット線に印加して、
同一のワード線に接続された上記複数のメモリセルに同時にデータを書き込むようにしたことを特徴とする不揮発性メモリの多値書き込み方法。 - 請求項2に記載の不揮発性メモリの多値書き込み方法において、
上記制御ゲートまたはワード線に印加する上記負の電圧は、電圧レベルが徐々に低くなる複数のパルスからなることを特徴とする不揮発メモリの多値書き込み方法。
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