JP3546924B2 - カムシャフト - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝動装置の構成要素の一つとして用いられるカムシャフトに関するものである。本発明のカムシャフトは例えば、発電機、芝刈り機、田植え機またはトラクター等のエンジンの構成要素として用いられる。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図5ないし図7に示すカムシャフトが知られており、以下のように構成されている。
【0003】
すなわち先ず、所要数のカム部53を備えたシャフト部52にギヤ部54を一体成形した樹脂製のカムシャフト本体51が設けられており、ギヤ部54にレバー差込み孔55がシャフト部52に沿って軸方向に設けられており、このレバー差込み孔55に、デコンプ部品の一つであるリリースレバー56の軸部56aが回転自在に差し込まれている。図6におけるシャフト部52の左端部からギヤ部54の右側までの間は、レバー差込み孔55にリリースレバー56の軸部56aを矢印A方向に差し込むことができるように、その外周面の一部が切り欠かれており、差し込み後、リリースレバー56が矢印B方向に抜け出ることがないように、シャフト部52の外周面に環状の装着溝57が設けられて、この装着溝57に抜け止め用のスナップリング58が嵌着されている。
【0004】
リリースレバー56は、軸部56aの一端に、所定の質量を備えて回転時に発生する遠心力により揺動する作動部56bを一体に備えており、この作動部56bを求心方向に復帰動させるべく、デコンプ部品の他の一つとしてリターンスプリング59が組み付けられている。このリターンスプリング59は、ギヤ部54の一面に立設されたスプリングガイドピン60に組み付けられた巻きばねであって、その一方の端部59aがスナップリング58の裏側に係合するとともに他方の端部59bが作動部56bに当接する。またギヤ部54の同じ側の面には、作動部56bの揺動角度を所定量までに制限するためのストッパピン61が立設されている。
【0005】
しかしながら、上記構成のカムシャフトには、以下のような不都合がある。
【0006】
すなわち、リリースレバー56を抜け止めするためにスナップリング58を用いる構成であることから、このスナップリング58を装着するためにシャフト部52の外周面に装着溝57を形成する溝加工工程が必要である。したがってこの溝加工工程が必要とされる分、カムシャフトの製造ないし組立てが面倒である。
【0007】
またリターンスプリング59を抜け止めするためにスプリンクガイドピン60の先端部に鍔状の係合部60aが設けられていることから、このスプリングガイドピン60をギヤ部54に対して別体とし、このスプリングガイドピン60の外周にリターンスプリング59を組み付けてからスプリングガイドピン60をギヤ部54に設けたピン差込み孔62に圧入しなければならない。したがってスプリングガイドピン60がギヤ部54に対して別体とされる分、カムシャフトの部品点数が多く、またピン圧入工程が必要とされるために、この分、カムシャフトの製造ないし組立てが面倒である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑み、上記従来技術におけるスナップリング装着用の溝加工工程が不要であり、ギヤ部に対して別体のスプリングガイドピンが不要であり、ピン圧入工程も不要であるカムシャフトを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるカムシャフトは、カム部を備えたシャフト部にギヤ部を一体成形した樹脂製のカムシャフト本体にデコンプ部品であるリリースレバーおよびリターンスプリングをそれぞれ作動可能に組み付けるとともに、前記リリースレバーを抜け止めするブッシュを前記シャフト部の外周に溶着し、前記リターンスプリングを抜け止めするスプリング抜止め部を前記ブッシュに一体成形することにした。
【0010】
また本発明の請求項2によるカムシャフトは、上記した請求項1のカムシャフトにおいて、ギヤ部に設けられたスプリングガイド突起の先端に前記スプリングガイド突起より小径の係合部を設け、スプリング抜止め部に前記係合部を差し込む穴状係合部を設け、前記穴状係合部の内径寸法をリターンスプリングの巻き径内径寸法より小さく、かつ前記係合部の外径寸法より大きく設定することにした。スプリングガイド突起は、上記従来技術におけるスプリングガイドピンに相当するものである。
【0011】
上記構成を備えた本発明の請求項1によるカムシャフトにおいては、リリースレバーを抜け止めするブッシュをシャフト部の外周に溶着する構造としたために、このブッシュを装着する装着溝をシャフト部の外周に形成する必要がなく、溝加工工程を省略することが可能となる。
【0012】
また、このブッシュに、リターンスプリングを抜け止めするスプリング抜止め部を一体成形する構造としたために、ギヤ部に立設するスプリングガイド突起にスプリング抜け止め用の鍔状の係合部を設ける必要がなく、ギヤ部に対してスプリングガイド突起を一体成形しても、このスプリングガイド突起に対して後付けでリターンスプリングを組み付けることができる。したがってギヤ部に対して別体のスプリングガイドピンに相当する部品を省略することが可能となり、ピン圧入工程も省略することが可能となる。スプリング抜止め部は、これを一体成形したブッシュをシャフト部に溶着するときにスプリングガイド突起に組み合わせられるもので、ブッシュの溶着時までにリターンスプリングをスプリングガイド突起に組み付ければ良いことになる。
【0013】
また、このブッシュは、シャフト部の所定の軸方向位置に溶着されるものである。したがって、このようにブッシュがシャフト部の所定の軸方向位置に溶着されると、ブッシュに一体成形されたスプリング抜止め部とギヤ部との軸方向間隔が自動的に一定に定められ、これに伴ってスプリング抜止め部とギヤ部との間で軸方向に圧縮されるリターンスプリングの反力(圧縮量)が自動的に一定に定められることになる。したがってブッシュを製造する際に、ブッシュの溶着部(ブッシュの本体部ないし内径部、後記実施形態におけるレバー抜止め部である)の厚さ(軸方向幅)を変更することなく、これに一体成形されるスプリング抜止め部の厚さ(軸方向幅)をギヤ部側で適宜調節することにより、リターンスプリングの反力の大きさを最適値に設定することが可能となる。
【0014】
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項2によるカムシャフトにおいては、ギヤ部に設けられたスプリングガイド突起の先端にこのスプリングガイド突起より小径の係合部が設けられ、スプリング抜止め部にこの係合部を差し込む穴状係合部が設けられ、この穴状係合部の内径寸法がリターンスプリングの巻き径内径寸法より小さく、かつ係合部の外径寸法より大きく設定されているために、スプリングガイド突起の外周に組み付けられたリターンスプリングが穴状係合部内に脱落するのを防止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
【0016】
図1は、当該実施形態に係るカムシャフトの正面図を示しており、図2が図1におけるA−O−A線断面図、図3がB−B線拡大断面図である。また図4はブッシュを単品で示している。
【0017】
当該実施形態に係るカムシャフトは先ず、所要数(図では二つ)のカム部3を備えたシャフト部2にギヤ部4を一体成形した樹脂製のカムシャフト本体1を有しており、ギヤ部4にレバー差込み孔5がシャフト部2に沿って軸方向に設けられており、このレバー差込み孔5に、デコンプ部品(デコンプ機構部品とも称する)の一つである金属製のリリースレバー6の軸部6aが回転自在に差し込まれている。図2におけるシャフト部2の左端部からギヤ部4の右側までの間は、レバー差込み孔5にリリースレバー6の軸部6aを矢印A方向に差し込むことができるように、その外周面の一部が切り欠かかれており、差し込み後、リリースレバー6が矢印B方向に抜け出ることがないように、シャフト部2の外周面の所定位置に図4に示すブッシュ7が溶着(超音波溶着等)されている。ブッシュ7については後述する。シャフト部2の軸芯部には、金属製のインサート部品(インサート金具とも称する)8がインサート成形により埋設されている。
【0018】
リリースレバー6は、軸部6aの一端に、所定の質量を備えて回転時に発生する遠心力により揺動する作動部6bを一体に備えており、この作動部6bを求心方向に復帰動させるべく、デコンプ部品の他の一つとして所定の反力を備えた金属製のリターンスプリング9が組み付けられている。このリターススプリング9は、ギヤ部4の一面に一体突設されたスプリングガイド突起10に組み付けられた巻きばねであって、その一方の端部9aがブッシュ7の裏側に係合するとともに他方の端部9bが作動部6bに当接する。またギヤ部4の同じ側の面には、作動部6bの揺動角度を所定量までに制限するためのストッパ突起11が、やはりギヤ部4に対して一体突設されている。
【0019】
ブッシュ7は、所定の樹脂によって図4に示す形状に成形されており、先ずシャフト部2の外周面に溶着されてリリースレバー6を抜け止めする環状のレバー抜止め部7aが設けられており、このレバー抜止め部7aの外周側であって円周上一箇所に、舌片状を呈してリターンスプリング9を抜け止めするスプリング抜止め部7bが一体成形されており、この舌片状のスプリング抜止め部7bの中央に穴状係合部7cが設けられている。レバー抜止め部7aの厚さとスプリング抜止め部7bの厚さは同じで良いが、リターンスプリング9に設定する反力の大きさを調整するために、互いの境界部におけるギヤ部4側端面に段差を形成することにより、互いに異なるように設定されることもある。
【0020】
レバー抜止め部7aは、上記したようにシャフト部2の外周の一部が切り欠かれていることに伴って、この切り欠かれた部分(切欠部2a)以外において、シャフト部2の外周面に溶着されている。シャフト部2の外周面には、このレバー抜止め部7aの溶着位置を軸方向に位置決めするための環状の段部2bが設けられている。
【0021】
また穴状係合部7cは、スプリング抜止め部7bを板厚方向に貫通する貫通孔として形成されているが、貫通していない先止まりの凹部状のものであっても良く、何れにしても図3に示すように、この穴状係合部7cに、スプリングガイド突起10の先端部に一体突設された凸部状の係合部10aが差し込まれている。穴状係合部7cの開口形状は円形であり、スプリングガイド突起10および係合部10aはそれぞれ円柱形であり、これらの構成要素が互いに同軸上に配置されている。また図示したように、穴状係合部7cの内径寸法d1がリターンスプリング9の巻き径内径寸法d2およびスプリングガイド突起10の外径寸法より小さく設定されるとともに係合部10aの外径寸法d3より大きく設定されており、これによりリターンスプリング9が穴状係合部7c内に脱落することがないようになっている。
【0022】
上記構成のカムシャフトは、例えば、発電機、芝刈り機、田植え機またはトラクター等のエンジンの構成要素として用いられるものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
【0023】
すなわち先ず第一に、リリースレバー6を抜け止めするために備えられる樹脂製のブッシュ7が、そのレバー抜止め部6aをもってシャフト部2の外周に溶着されるものであるために、このブッシュ7を装着するための装着溝をシャフト部2の外周に形成する必要がない。したがって溝加工工程を省略することが可能となり、この分、比較的容易にカムシャフトを製造ないし組立てすることができる。
【0024】
またブッシュ7のレバー抜止め部7aに、リターンスプリング9を抜け止めするスプリング抜止め部7bが一体成形されているために、ギヤ部4に立設されるスプリングガイド突起10にスプリング抜け止め用の鍔状の係合部を設ける必要がなく、ギヤ部4に対してスプリングガイド突起10を一体成形しても、このスプリングガイド突起10に対して後付けでリターンスプリング9を組み付けることができる。したがってギヤ部4に対して別体のスプリングガイドピンに相当する部品を省略することが可能となり、この分、カムシャフトの部品点数を削減することができるとともに、ピン圧入工程を省略することが可能となり、この分、比較的容易にカムシャフトを製造ないし組立てすることができる。
【0025】
またシャフト部2の外周に、ブッシュ7の溶着位置を軸方向に位置決めする段部2bが設けられているために、溶着に際して容易にブッシュ7を軸方向に位置決めすることができる。
【0026】
またブッシュ7がシャフト部2の所定の軸方向位置に溶着されることにより、ブッシュ7に一体成形されたスプリング抜止め部7bとギヤ部4との軸方向間隔が自動的に一定に定められ、これに伴ってスプリング抜止め部7bとギヤ部4との間で軸方向に圧縮されるリターンスプリング9の反力が自動的に一定に定められる。したがって樹脂製のブッシュ7を製造する際に、レバー抜止め部7aの厚さを変更することなく、これに一体成形されるスプリング抜止め部7bの厚さをギヤ部4側で適宜調節することにより、リターンスプリング9の反力の大きさを最適値に設定することができる。
【0027】
また係合部10aを穴状係合部7cに差し込んだ状態でブッシュ7をシャフト部2の外周に溶着するものであるために、回転方向についても容易にブッシュ7を位置決めすることができる。
【0028】
またギヤ部4に設けたスプリングガイド突起10の先端にこのスプリングガイド突起10より小径の係合部10aが設けられ、スプリング抜止め部7bにこの係合部10aを差し込む穴状係合部7cが設けられ、この穴状係合部7cの内径寸法d1がリターンスプリング9の巻き径内径寸法d2より小さく、かつ係合部10aの外径寸法d3より大きく設定されているために、スプリングガイド突起10の外周に組み付けられたリターンスプリング9が穴状係合部7c内に脱落するのを防止することができる。したがってこのリターンスプリング9を長期間に亙って、当初の設定どおりに、ばね作動させることができる。
【0029】
更にまた、ストッパ突起11についても、これをギヤ部4に一体突設したために部品点数を削減することができ、併せて、その圧入工程を省略することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0031】
すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の請求項1によるカムシャフトにおいては、リリースレバーを抜け止めするために備えられるブッシュがシャフト部の外周に溶着されるものであるために、このブッシュを装着するための装着溝をシャフト部の外周に形成する必要がない。したがって溝加工工程を省略することができ、この分、比較的容易にカムシャフトを製造ないし組立てすることができる。
【0032】
またブッシュに、リターンスプリングを抜け止めするスプリング抜止め部が一体成形されているために、ギヤ部に立設されるスプリングガイド突起にスプリング抜け止め用の鍔状の係合部を設ける必要がなく、ギヤ部に対してスプリングガイド突起を一体成形しても、このスプリングガイド突起に対して後付けでリターンスプリングを組み付けることができる。したがってギヤ部に対して別体のスプリングガイドピンに相当する部品を省略することができるために、この分、カムシャフトの部品点数を削減することができ、併せてピン圧入工程を省略することができるために、この分、比較的容易にカムシャフトを製造ないし組立てすることができる。
【0033】
またブッシュがシャフト部の所定の軸方向位置に溶着されることにより、ブッシュに一体成形されたスプリング抜止め部とギヤ部との軸方向間隔が自動的に一定に定められ、これに伴ってスプリング抜止め部とギヤ部との間で軸方向に圧縮されるリターンスプリングの反力が自動的に一定に定められる。したがってブッシュを製造する際に、ブッシュの溶着部の厚さを変更することなく、これに一体成形されるスプリング抜止め部の厚さをギヤ部側で適宜調節することにより、リターンスプリングの反力の大きさを最適値に設定することができる。リターンスプリングの反力が大き過ぎると、遠心力が作用してもリリースレバーが正常に揺動せず、反対に反力が小さ過ぎると、リリースレバーが正常に復帰動しなくなるため、反力の大きさを適切に調整することは極めて重要である。
【0034】
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項2によるカムシャフトにおいては、ギヤ部に設けたスプリングガイド突起の先端にこのスプリングガイド突起より小径の係合部が設けられ、スプリング抜止め部にこの係合部を差し込む穴状係合部が設けられ、この穴状係合部の内径寸法がリターンスプリングの巻き径内径寸法より小さく、かつ係合部の外径寸法より大きく設定されているために、スプリングガイド突起の外周に組み付けられたリターンスプリングが穴状係合部内に脱落するのを防止することができる。したがってこのリターンスプリングを長期間に亙って、当初の設定どおりに、ばね作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカムシャフトの正面図
【図2】図1におけるA−O−A線断面図
【図3】図1におけるB−B線拡大断面図
【図4】(A)はブッシュの正面図、(B)は(A)におけるC−C線断面図
【図5】従来例に係るカムシャフトの正面図
【図6】図5におけるD−O−D線断面図
【図7】図5におけるE−E線半裁断面図
【符号の説明】
1 カムシャフト本体
2 シャフト部
2a 切欠部
2b 段部
3 カム部
4 ギヤ部
5 レバー差込み孔
6 リリースレバー
6a 軸部
6b 作動部
7 ブッシュ
7a レバー抜止め部
7b スプリング抜止め部
7c 穴状係合部
8 インサート部品
9 リターンスプリング
9a,9b 端部
10 スプリングガイド突起
10a 係合部
11 ストッパ突起
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝動装置の構成要素の一つとして用いられるカムシャフトに関するものである。本発明のカムシャフトは例えば、発電機、芝刈り機、田植え機またはトラクター等のエンジンの構成要素として用いられる。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図5ないし図7に示すカムシャフトが知られており、以下のように構成されている。
【0003】
すなわち先ず、所要数のカム部53を備えたシャフト部52にギヤ部54を一体成形した樹脂製のカムシャフト本体51が設けられており、ギヤ部54にレバー差込み孔55がシャフト部52に沿って軸方向に設けられており、このレバー差込み孔55に、デコンプ部品の一つであるリリースレバー56の軸部56aが回転自在に差し込まれている。図6におけるシャフト部52の左端部からギヤ部54の右側までの間は、レバー差込み孔55にリリースレバー56の軸部56aを矢印A方向に差し込むことができるように、その外周面の一部が切り欠かれており、差し込み後、リリースレバー56が矢印B方向に抜け出ることがないように、シャフト部52の外周面に環状の装着溝57が設けられて、この装着溝57に抜け止め用のスナップリング58が嵌着されている。
【0004】
リリースレバー56は、軸部56aの一端に、所定の質量を備えて回転時に発生する遠心力により揺動する作動部56bを一体に備えており、この作動部56bを求心方向に復帰動させるべく、デコンプ部品の他の一つとしてリターンスプリング59が組み付けられている。このリターンスプリング59は、ギヤ部54の一面に立設されたスプリングガイドピン60に組み付けられた巻きばねであって、その一方の端部59aがスナップリング58の裏側に係合するとともに他方の端部59bが作動部56bに当接する。またギヤ部54の同じ側の面には、作動部56bの揺動角度を所定量までに制限するためのストッパピン61が立設されている。
【0005】
しかしながら、上記構成のカムシャフトには、以下のような不都合がある。
【0006】
すなわち、リリースレバー56を抜け止めするためにスナップリング58を用いる構成であることから、このスナップリング58を装着するためにシャフト部52の外周面に装着溝57を形成する溝加工工程が必要である。したがってこの溝加工工程が必要とされる分、カムシャフトの製造ないし組立てが面倒である。
【0007】
またリターンスプリング59を抜け止めするためにスプリンクガイドピン60の先端部に鍔状の係合部60aが設けられていることから、このスプリングガイドピン60をギヤ部54に対して別体とし、このスプリングガイドピン60の外周にリターンスプリング59を組み付けてからスプリングガイドピン60をギヤ部54に設けたピン差込み孔62に圧入しなければならない。したがってスプリングガイドピン60がギヤ部54に対して別体とされる分、カムシャフトの部品点数が多く、またピン圧入工程が必要とされるために、この分、カムシャフトの製造ないし組立てが面倒である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑み、上記従来技術におけるスナップリング装着用の溝加工工程が不要であり、ギヤ部に対して別体のスプリングガイドピンが不要であり、ピン圧入工程も不要であるカムシャフトを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるカムシャフトは、カム部を備えたシャフト部にギヤ部を一体成形した樹脂製のカムシャフト本体にデコンプ部品であるリリースレバーおよびリターンスプリングをそれぞれ作動可能に組み付けるとともに、前記リリースレバーを抜け止めするブッシュを前記シャフト部の外周に溶着し、前記リターンスプリングを抜け止めするスプリング抜止め部を前記ブッシュに一体成形することにした。
【0010】
また本発明の請求項2によるカムシャフトは、上記した請求項1のカムシャフトにおいて、ギヤ部に設けられたスプリングガイド突起の先端に前記スプリングガイド突起より小径の係合部を設け、スプリング抜止め部に前記係合部を差し込む穴状係合部を設け、前記穴状係合部の内径寸法をリターンスプリングの巻き径内径寸法より小さく、かつ前記係合部の外径寸法より大きく設定することにした。スプリングガイド突起は、上記従来技術におけるスプリングガイドピンに相当するものである。
【0011】
上記構成を備えた本発明の請求項1によるカムシャフトにおいては、リリースレバーを抜け止めするブッシュをシャフト部の外周に溶着する構造としたために、このブッシュを装着する装着溝をシャフト部の外周に形成する必要がなく、溝加工工程を省略することが可能となる。
【0012】
また、このブッシュに、リターンスプリングを抜け止めするスプリング抜止め部を一体成形する構造としたために、ギヤ部に立設するスプリングガイド突起にスプリング抜け止め用の鍔状の係合部を設ける必要がなく、ギヤ部に対してスプリングガイド突起を一体成形しても、このスプリングガイド突起に対して後付けでリターンスプリングを組み付けることができる。したがってギヤ部に対して別体のスプリングガイドピンに相当する部品を省略することが可能となり、ピン圧入工程も省略することが可能となる。スプリング抜止め部は、これを一体成形したブッシュをシャフト部に溶着するときにスプリングガイド突起に組み合わせられるもので、ブッシュの溶着時までにリターンスプリングをスプリングガイド突起に組み付ければ良いことになる。
【0013】
また、このブッシュは、シャフト部の所定の軸方向位置に溶着されるものである。したがって、このようにブッシュがシャフト部の所定の軸方向位置に溶着されると、ブッシュに一体成形されたスプリング抜止め部とギヤ部との軸方向間隔が自動的に一定に定められ、これに伴ってスプリング抜止め部とギヤ部との間で軸方向に圧縮されるリターンスプリングの反力(圧縮量)が自動的に一定に定められることになる。したがってブッシュを製造する際に、ブッシュの溶着部(ブッシュの本体部ないし内径部、後記実施形態におけるレバー抜止め部である)の厚さ(軸方向幅)を変更することなく、これに一体成形されるスプリング抜止め部の厚さ(軸方向幅)をギヤ部側で適宜調節することにより、リターンスプリングの反力の大きさを最適値に設定することが可能となる。
【0014】
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項2によるカムシャフトにおいては、ギヤ部に設けられたスプリングガイド突起の先端にこのスプリングガイド突起より小径の係合部が設けられ、スプリング抜止め部にこの係合部を差し込む穴状係合部が設けられ、この穴状係合部の内径寸法がリターンスプリングの巻き径内径寸法より小さく、かつ係合部の外径寸法より大きく設定されているために、スプリングガイド突起の外周に組み付けられたリターンスプリングが穴状係合部内に脱落するのを防止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
【0016】
図1は、当該実施形態に係るカムシャフトの正面図を示しており、図2が図1におけるA−O−A線断面図、図3がB−B線拡大断面図である。また図4はブッシュを単品で示している。
【0017】
当該実施形態に係るカムシャフトは先ず、所要数(図では二つ)のカム部3を備えたシャフト部2にギヤ部4を一体成形した樹脂製のカムシャフト本体1を有しており、ギヤ部4にレバー差込み孔5がシャフト部2に沿って軸方向に設けられており、このレバー差込み孔5に、デコンプ部品(デコンプ機構部品とも称する)の一つである金属製のリリースレバー6の軸部6aが回転自在に差し込まれている。図2におけるシャフト部2の左端部からギヤ部4の右側までの間は、レバー差込み孔5にリリースレバー6の軸部6aを矢印A方向に差し込むことができるように、その外周面の一部が切り欠かかれており、差し込み後、リリースレバー6が矢印B方向に抜け出ることがないように、シャフト部2の外周面の所定位置に図4に示すブッシュ7が溶着(超音波溶着等)されている。ブッシュ7については後述する。シャフト部2の軸芯部には、金属製のインサート部品(インサート金具とも称する)8がインサート成形により埋設されている。
【0018】
リリースレバー6は、軸部6aの一端に、所定の質量を備えて回転時に発生する遠心力により揺動する作動部6bを一体に備えており、この作動部6bを求心方向に復帰動させるべく、デコンプ部品の他の一つとして所定の反力を備えた金属製のリターンスプリング9が組み付けられている。このリターススプリング9は、ギヤ部4の一面に一体突設されたスプリングガイド突起10に組み付けられた巻きばねであって、その一方の端部9aがブッシュ7の裏側に係合するとともに他方の端部9bが作動部6bに当接する。またギヤ部4の同じ側の面には、作動部6bの揺動角度を所定量までに制限するためのストッパ突起11が、やはりギヤ部4に対して一体突設されている。
【0019】
ブッシュ7は、所定の樹脂によって図4に示す形状に成形されており、先ずシャフト部2の外周面に溶着されてリリースレバー6を抜け止めする環状のレバー抜止め部7aが設けられており、このレバー抜止め部7aの外周側であって円周上一箇所に、舌片状を呈してリターンスプリング9を抜け止めするスプリング抜止め部7bが一体成形されており、この舌片状のスプリング抜止め部7bの中央に穴状係合部7cが設けられている。レバー抜止め部7aの厚さとスプリング抜止め部7bの厚さは同じで良いが、リターンスプリング9に設定する反力の大きさを調整するために、互いの境界部におけるギヤ部4側端面に段差を形成することにより、互いに異なるように設定されることもある。
【0020】
レバー抜止め部7aは、上記したようにシャフト部2の外周の一部が切り欠かれていることに伴って、この切り欠かれた部分(切欠部2a)以外において、シャフト部2の外周面に溶着されている。シャフト部2の外周面には、このレバー抜止め部7aの溶着位置を軸方向に位置決めするための環状の段部2bが設けられている。
【0021】
また穴状係合部7cは、スプリング抜止め部7bを板厚方向に貫通する貫通孔として形成されているが、貫通していない先止まりの凹部状のものであっても良く、何れにしても図3に示すように、この穴状係合部7cに、スプリングガイド突起10の先端部に一体突設された凸部状の係合部10aが差し込まれている。穴状係合部7cの開口形状は円形であり、スプリングガイド突起10および係合部10aはそれぞれ円柱形であり、これらの構成要素が互いに同軸上に配置されている。また図示したように、穴状係合部7cの内径寸法d1がリターンスプリング9の巻き径内径寸法d2およびスプリングガイド突起10の外径寸法より小さく設定されるとともに係合部10aの外径寸法d3より大きく設定されており、これによりリターンスプリング9が穴状係合部7c内に脱落することがないようになっている。
【0022】
上記構成のカムシャフトは、例えば、発電機、芝刈り機、田植え機またはトラクター等のエンジンの構成要素として用いられるものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
【0023】
すなわち先ず第一に、リリースレバー6を抜け止めするために備えられる樹脂製のブッシュ7が、そのレバー抜止め部6aをもってシャフト部2の外周に溶着されるものであるために、このブッシュ7を装着するための装着溝をシャフト部2の外周に形成する必要がない。したがって溝加工工程を省略することが可能となり、この分、比較的容易にカムシャフトを製造ないし組立てすることができる。
【0024】
またブッシュ7のレバー抜止め部7aに、リターンスプリング9を抜け止めするスプリング抜止め部7bが一体成形されているために、ギヤ部4に立設されるスプリングガイド突起10にスプリング抜け止め用の鍔状の係合部を設ける必要がなく、ギヤ部4に対してスプリングガイド突起10を一体成形しても、このスプリングガイド突起10に対して後付けでリターンスプリング9を組み付けることができる。したがってギヤ部4に対して別体のスプリングガイドピンに相当する部品を省略することが可能となり、この分、カムシャフトの部品点数を削減することができるとともに、ピン圧入工程を省略することが可能となり、この分、比較的容易にカムシャフトを製造ないし組立てすることができる。
【0025】
またシャフト部2の外周に、ブッシュ7の溶着位置を軸方向に位置決めする段部2bが設けられているために、溶着に際して容易にブッシュ7を軸方向に位置決めすることができる。
【0026】
またブッシュ7がシャフト部2の所定の軸方向位置に溶着されることにより、ブッシュ7に一体成形されたスプリング抜止め部7bとギヤ部4との軸方向間隔が自動的に一定に定められ、これに伴ってスプリング抜止め部7bとギヤ部4との間で軸方向に圧縮されるリターンスプリング9の反力が自動的に一定に定められる。したがって樹脂製のブッシュ7を製造する際に、レバー抜止め部7aの厚さを変更することなく、これに一体成形されるスプリング抜止め部7bの厚さをギヤ部4側で適宜調節することにより、リターンスプリング9の反力の大きさを最適値に設定することができる。
【0027】
また係合部10aを穴状係合部7cに差し込んだ状態でブッシュ7をシャフト部2の外周に溶着するものであるために、回転方向についても容易にブッシュ7を位置決めすることができる。
【0028】
またギヤ部4に設けたスプリングガイド突起10の先端にこのスプリングガイド突起10より小径の係合部10aが設けられ、スプリング抜止め部7bにこの係合部10aを差し込む穴状係合部7cが設けられ、この穴状係合部7cの内径寸法d1がリターンスプリング9の巻き径内径寸法d2より小さく、かつ係合部10aの外径寸法d3より大きく設定されているために、スプリングガイド突起10の外周に組み付けられたリターンスプリング9が穴状係合部7c内に脱落するのを防止することができる。したがってこのリターンスプリング9を長期間に亙って、当初の設定どおりに、ばね作動させることができる。
【0029】
更にまた、ストッパ突起11についても、これをギヤ部4に一体突設したために部品点数を削減することができ、併せて、その圧入工程を省略することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0031】
すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の請求項1によるカムシャフトにおいては、リリースレバーを抜け止めするために備えられるブッシュがシャフト部の外周に溶着されるものであるために、このブッシュを装着するための装着溝をシャフト部の外周に形成する必要がない。したがって溝加工工程を省略することができ、この分、比較的容易にカムシャフトを製造ないし組立てすることができる。
【0032】
またブッシュに、リターンスプリングを抜け止めするスプリング抜止め部が一体成形されているために、ギヤ部に立設されるスプリングガイド突起にスプリング抜け止め用の鍔状の係合部を設ける必要がなく、ギヤ部に対してスプリングガイド突起を一体成形しても、このスプリングガイド突起に対して後付けでリターンスプリングを組み付けることができる。したがってギヤ部に対して別体のスプリングガイドピンに相当する部品を省略することができるために、この分、カムシャフトの部品点数を削減することができ、併せてピン圧入工程を省略することができるために、この分、比較的容易にカムシャフトを製造ないし組立てすることができる。
【0033】
またブッシュがシャフト部の所定の軸方向位置に溶着されることにより、ブッシュに一体成形されたスプリング抜止め部とギヤ部との軸方向間隔が自動的に一定に定められ、これに伴ってスプリング抜止め部とギヤ部との間で軸方向に圧縮されるリターンスプリングの反力が自動的に一定に定められる。したがってブッシュを製造する際に、ブッシュの溶着部の厚さを変更することなく、これに一体成形されるスプリング抜止め部の厚さをギヤ部側で適宜調節することにより、リターンスプリングの反力の大きさを最適値に設定することができる。リターンスプリングの反力が大き過ぎると、遠心力が作用してもリリースレバーが正常に揺動せず、反対に反力が小さ過ぎると、リリースレバーが正常に復帰動しなくなるため、反力の大きさを適切に調整することは極めて重要である。
【0034】
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項2によるカムシャフトにおいては、ギヤ部に設けたスプリングガイド突起の先端にこのスプリングガイド突起より小径の係合部が設けられ、スプリング抜止め部にこの係合部を差し込む穴状係合部が設けられ、この穴状係合部の内径寸法がリターンスプリングの巻き径内径寸法より小さく、かつ係合部の外径寸法より大きく設定されているために、スプリングガイド突起の外周に組み付けられたリターンスプリングが穴状係合部内に脱落するのを防止することができる。したがってこのリターンスプリングを長期間に亙って、当初の設定どおりに、ばね作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカムシャフトの正面図
【図2】図1におけるA−O−A線断面図
【図3】図1におけるB−B線拡大断面図
【図4】(A)はブッシュの正面図、(B)は(A)におけるC−C線断面図
【図5】従来例に係るカムシャフトの正面図
【図6】図5におけるD−O−D線断面図
【図7】図5におけるE−E線半裁断面図
【符号の説明】
1 カムシャフト本体
2 シャフト部
2a 切欠部
2b 段部
3 カム部
4 ギヤ部
5 レバー差込み孔
6 リリースレバー
6a 軸部
6b 作動部
7 ブッシュ
7a レバー抜止め部
7b スプリング抜止め部
7c 穴状係合部
8 インサート部品
9 リターンスプリング
9a,9b 端部
10 スプリングガイド突起
10a 係合部
11 ストッパ突起
Claims (2)
- カム部(3)を備えたシャフト部(2)にギヤ部(4)を一体成形した樹脂製のカムシャフト本体(1)にデコンプ部品であるリリースレバー(6)およびリターンスプリング(9)をそれぞれ作動可能に組み付けるとともに、前記リリースレバー(6)を抜け止めするブッシュ(7)を前記シャフト部(2)の外周に溶着し、前記リターンスプリング(9)を抜け止めするスプリング抜止め部(7b)を前記ブッシュ(7)に一体成形したことを特徴とするカムシャフト。
- 請求項1のカムシャフトにおいて、
ギヤ部(4)に設けられたスプリングガイド突起(10)の先端に前記スプリングガイド突起(10)より小径の係合部(10a)を設け、スプリング抜止め部(7b)に前記係合部(10a)を差し込む穴状係合部(7c)を設け、前記穴状係合部(7c)の内径寸法(d1)をリターンスプリング(9)の巻き径内径寸法(d2)より小さく、かつ前記係合部(10a)の外径寸法(d3)より大きく設定したことを特徴とするカムシャフト。
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- 1998-05-29 JP JP14860598A patent/JP3546924B2/ja not_active Expired - Fee Related
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