JP3546810B2 - 出入り口の下枠部分の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室等の出入り口の下枠部分の構造に関し、詳しくは出入り口のドアのような閉鎖部材を閉じたとき水止め部材が立ち上がって防水する手段を備えた出入り口の下枠部分の構造に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、浴室等の出入り口には、出入り口のドアのような閉鎖部材3を閉じたとき水止め部材4を起立させて浴室に隣接した脱衣所等を防水するような手段が設けられるものがあった。これは、例えば図13に示すようなものである。ドアのような閉鎖部材3が配置された出入り口の下枠1aには上下に起倒自在な水止め部材4が出入り口の下枠の長手方向に平行な方向を軸として回転自在に枢支されている。ここで、水止め部材4は出入り口の下枠1aの長手方向に亘るような板状に形成されたものである。また、出入り口の下枠1aには上記水止め部材4を起立させる駆動ユニット16が設けられている。この駆動ユニット16は、摺動自在に配設したトリガー5と、上記トリガー5の摺動に連動させて水止め部材4を回動駆動させる駆動機構6とで構成されるものであり、トリガー5を閉鎖部材3から離れる方向に摺動させると水止め部材4が起立し、トリガー5を閉鎖部材3に近づく方向に摺動させると水止め部材4が下枠1aの上に倒れるものである。このトリガー5の摺動を閉鎖部材3の開閉運動と連動させることによって、閉鎖部材3の開閉運動に連動して水止め部材4を起立したり倒したりしているものである。このような浴室に隣接した脱衣所等を防水するような手段は、特に浴室と脱衣所との間に段差を極力設けないようにしたバリアフリー構造に出入り口付近が形成されている場合に、浴室から脱衣所に向う水を水止め部材4で止水して脱衣所を防水できるものであり、有効なものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、温度変化の大きい浴室ではその出入り口のドアのような閉鎖部材3は上記温度変化の影響を受けて体積膨張することがあるものである。そのために上記閉鎖部材3の膨張を吸収し得るように閉鎖部材3の下枠3aと出入り口の下枠1aとの間には隙間7を設けているものである。この隙間7があるので、閉鎖部材3の開閉運動をトリガー5に連動させるためには、トリガー5にキャップ8を装着し、閉鎖部材3の下枠3aの下面から下方に突出するように閉鎖部材3の下枠3aにネジ等で当接具40を固着し、上記当接具40をキャップ8に当接させていた。このように、閉鎖部材3に閉鎖部材3とは別体の当接具40を設けなければならないので部品点数を増やしてしまうものであり、また、閉鎖部材3の下枠3aの下面から下方に突出させるように固着する当接具40は、結局のところ、上記隙間7の上下の幅を無くしてしまうものであって、例えば、熱いシャワーが閉鎖部材3に長時間当った場合などの閉鎖部材3の体積膨張が著しい場合には、当接具40が出入り口の下枠1aに当接してしまったりして、閉鎖部材3の開閉運動を妨げてしまい当接具40をキャップ8に当接させることができなくなったりする、といった問題があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、出入り口のドアのような閉鎖部材の温度変化に伴う膨縮にも対応し、閉鎖部材を閉じたときに水止め部材を起立させて防水する手段を備えた出入り口の下枠部分の構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る出入り口の下枠部分の構造においては、出入り口の下枠1aに下枠1aの長手方向に長い水止め部材4を回転自在に枢支して水止め部材4を上下に起倒自在に装着し、出入り口をドア、引戸等の閉鎖部材3で閉塞したとき閉鎖部材3から離れる方向に水止め部材4を回動させて水止め部材4を起立させ、閉鎖部材3を開放したとき水止め部材4を閉鎖部材3の方向に回動させて下枠1aの上に倒す出入り口の下枠部分の構造であって、閉鎖部材3を閉じたとき閉鎖部材3で押されるトリガー5を摺動自在になるように出入り口の下枠1aに配置し、上記トリガー5の摺動に連動させて水止め部材4を回動駆動させる駆動機構6をトリガー5と水止め部材4との間で連結し、閉塞部材3が温度変化による体積膨張を起こしても閉塞部材3の下枠3aが出入り口の下枠1aにぶつからないようにさせる隙間7を閉鎖部材3の下枠3aと出入り口の下枠1aとの間に設け、上記トリガー5に閉鎖部材3を閉じたときに閉鎖部材3の下枠3aに当接する被当接部8aを備えたキャップ8を装着し、上記被当接部8aを上端が閉鎖部材3の下枠3aの下面よりも上方に位置するように高く突出させたことを特徴とする。これにより、キャップ8の被当接部8aが閉鎖部材3の下枠3aの下面よりも上方に上面を位置させるように出入り口の下枠1aから高く突設したので、閉鎖部材3の下枠3aを直接被当接部8aに当接させることができるものであり、従来の例のように閉鎖部材3の下枠3aの下面に閉鎖部材3とは別体である当接具40を設けることなくキャップ8に閉鎖部材3の開閉運動を伝達させることができるものであり、部品点数を減らすことができるものであり、また、当接具40を突設しないので、閉鎖部材3の下枠3aと出入り口の下枠1aとの間に設けられる隙間7の上下の幅を減少させることがなく、温度変化に伴う閉鎖部材3の体積膨張に対する許容幅を大きく取ることができるものであり、使い勝手の向上を図ることができるものである。
【0006】
また本発明の請求項2の出入り口の下枠部分の構造は、請求項1において、出入り口の少なくとも下枠1aに長手方向に亘ってレール溝2を形成し、折り畳み扉3 ' である閉鎖部材3の少なくとも下枠3aに閉鎖部材3の回転中心となる開閉軸9を突設し、上記レール溝2に上記開閉軸9をスライド自在に挿入し、レール溝2の端部位置に位置させた開閉軸9を位置決めするストッパ10をレール溝2にレール溝2を塞ぐように着脱自在に設け、駆動機構を構成せる駆動ユニット16のケーシング18にトリガー用開口22を設け、このトリガー用開口22にトリガー5を水平で且つレール溝2の長手方向と直交する方向に摺動自在に配置し、トリガー5に被着したキャップ8を、トリガー用開口22を覆う水平板状のフランジ部8bとこのフランジ部8bから上方に突出した被当接部8aとで構成し、このフランジ部8bの外縁部分のうちレール溝2に被さる部位で且つレール溝2の長手方向に平行な方向の両端部位8cを円弧状に形成したことを特徴とする。これにより、ストッパ10を取り外して(固定状態を解いて)開閉軸9がレール溝2に沿ってスライド移動する場合に、レール溝2に被さるようにキャップ8が位置してスライド移動した開閉軸9と当接してしまうものであっても、フランジ部8bの外縁部分のうちレール溝2に被さる部位で且つレール溝2の長手方向に平行な方向の両端部位8cを円弧状に形成したので、開閉軸9がスライドして上記キャップ8に当接した際には、その衝撃をキャップ8からレール溝2aと直交する方向に逃がすようにキャップ8及びトリガー5をレール溝2aと直交して閉鎖部材3から遠ざかる方向に摺動させて吸収させることができるものであり、キャップ8に無理な力をかけないで開閉軸9をレール溝2aに沿ってスライド移動できるものであり、キャップ8や開閉軸9等の破損を防ぐことができるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0008】
図1乃至11に本発明の実施の形態の例を示す。本例では、浴室と脱衣所との間の出入り口においての構造を示すものである。この出入り口は枠体1で形成されるものであり、上記枠体1の下枠1a及び上枠1bにはそれぞれ長手方向に亘ってレール溝2(下枠1aのレール溝2a,上枠1bのレール溝2b)が穿設されているものである。また、この出入り口には出入り口を塞ぐ閉鎖部材3として、図3乃至図5に示す、2枚のパネルから構成される2つ折りの折り畳み扉3’を開閉自在に装着してある。
【0009】
この折り畳み扉3’は、2枚のパネルの側端同士を回動自在のヒンジ部13を間に介して突き合せるように配置し、一方のパネルの一端を出入り口の側端に回動自在に軸支すると共に他端を他方のパネルの一端とヒンジ部13を介して連結し、上記ヒンジ部13を装着しない他方のパネルの他端を出入り口の上枠1b及び下枠1aに設けたレール溝2a,2bに沿って出入り口の長手方向に摺動自在に移動するようにしたものである。詳述すると、折り畳み扉3’の下枠3a及び上枠3bの両側端(出入り口の両側端に位置する)からそれぞれ開閉軸9を上下に突出させているものである。上記開閉軸9はそれぞれ下枠1a及び上枠1bに設けたレール溝2a,2bに挿入されるものである。ここで、上枠1bに設けられたレール溝2bにはその内部に上記レール溝2bに沿って滑らかに摺動する摺動車12が配置されており、上枠1bから突出した開閉軸9は上記摺動車12と回転自在に装着するものである。このようにして、それぞれパネルを上記摺動車12から吊り下げるようにして折り畳み扉3’は出入り口に配置されるものである。ここで、折り畳み扉3’のパネルはそれぞれ下枠3aと出入り口の下枠1aとの間に隙間7を設けるようにしてパネルを上記摺動車12から吊り下げているものである。上記隙間7は、従来の例の項で述べたように、折り畳み扉3が温度変化による体積膨張を起こしても、折り畳み扉3’の下枠3aと出入り口の下枠1aがぶつからないように寸法的に余裕を持たせたものである。そして、図2に示すように、折り畳み扉3’の一方の側端に設けた開閉軸9を出入り口の一方の側端にストッパ10を介して位置固定するものである。このストッパ10は、レール溝2を塞いで開閉軸9のスライド移動を妨げて上記開閉軸9を位置固定させるものであり、レール溝2に着脱自在に設けられるものである。ここで、後述するが、レール溝2にはキャップ8の被当接部8a及びフランジ部8bが被さる部分ができることがあるが、あらかじめキャップ8のレール溝2の長手方向の長さよりもストッパ10のレール溝2の長手方向の長さを長く形成し、上記ストッパ10を上記レール溝2のキャップ8が被さる部分に設けておくと、レール溝2aをスライド移動する開閉軸9がキャップ8にぶつからないようにすることができるものである。なお、折り畳み扉3’の開閉は、2枚のパネルのヒンジ部13を設けた突き合わせ部分をレール溝2と直交する方向に移動させながら、位置固定されていない開閉軸9及び摺動車12をレール溝2a,2bに沿ってスライド移動させて行われるものである。
【0010】
上記のような折り畳み扉3’が配置される浴室と脱衣所との間の出入り口は、近年、滑らかな床面にしたバリアフリー構造が多用されるものであるが、滑らかな床面であるために脱衣所に浴室で使用した湯水がたやすく侵入してしまうものであるので、浴室と脱衣所の間の出入り口には、浴室から脱衣所に湯水が入らないように止水する板状の水止め部材4を設けるものである。本例では、水止め部材4は下枠1の長手方向に亘るような板状に形成されたものであり、下枠1の浴室側と反対側の位置の下枠1の上に起倒自在に装着してあるものである。つまり、下枠1には長手方向に亘るように枢支軸部14を設けると共に、水止め部材4の縁部に長手方向に亘るように枢支部11を設け、上記枢支部11を枢支軸部14に回転自在に連結し、水止め部材4が下枠1に対して起倒自在に装着してあるものである。下枠1の長手方向の両方の端部には止水板15を装着してあり、水止め部材4を起立させたとき水止め部材4が止水板15の下面に当接するようになっている。
【0011】
この水止め部材4は、出入り口に配置された折り畳み扉3’の開閉運動と連動して起立したり倒れたりするように枢支部11を中心にして回動するものであるが、折り畳み扉3’と水止め部材4との間には次に述べる駆動ユニット16を介して折り畳み扉3’の開閉運動を水止め部材4に伝動させているものである。
【0012】
駆動ユニット16は図6乃至図11に示すように、アーム19,駆動用バネ20、復帰用バネ21等をケーシング18に装着して構成された駆動機構6、トリガー5、キャップ8等で構成されているものである。ケーシング18にはトリガー用開口22や一対のアーム収納開口23を設けてあり、ケーシング18の両側面に摺動ガイド溝24を設けてある。この摺動ガイド溝24は水平ガイド溝24aと傾斜ガイド溝24bとで構成されている。またケーシング18のアーム収納開口23の下方にはガイドレール部25を設けてある。アーム19は2個一組となっており、アーム19の基部を連結部26で一体に連結してある。2個のアーム19はケーシング18のアーム収納開口23に摺動自在に挿入してガイドレール部25に載せてあり、アーム5の側面に突設した摺動ピン27,28を摺動ガイド溝24に摺動自在に装着してある。そして摺動ピン27は水平ガイド溝24aに沿って摺動し、摺動ピン28は傾斜ガイド溝24bに沿って摺動するようになっている。トリガー5は基台部5aと半円筒状の操作部5bを一体に設けて形成されており、トリガー5はトリガー用開口22に摺動自在に装着してある。アーム19の基部側にはバネ収納凹所29を設けてあり、コイルバネのような駆動用バネ20をバネ収納凹所29に挿入してあり、駆動用バネ20のアーム19の基端から突出する端部をトリガー5の基台部5bに当接してある。駆動用バネ20を装着した状態では駆動用バネ20の力が作用していなくてアーム19が水平に倒れた状態である。またアーム19の連結部26とケーシング18との間にはコイルバネのような復帰用バネ21を介装してあり、アーム19がトリガー5の方に摺動して倒れた状態になっている。復帰用バネ21と駆動用バネ20とは復帰用バネ21の方が駆動用バネ20よりバネ定数が小さくしてある。一対のアーム19の先端にはアーム19の摺動方向と直交する方向にピン埋設孔30を穿設してあり、スプリングピンのような連結ピン31をピン埋設孔30に挿入することで一方のアーム19に連結ピン31を装着してあり、アーム19から下枠1の長手方向と平行になるように連結ピン31を突設してある。水止め部材4の端部の下面には係止フック32を装着してあり、この係止フック32に連結ピン31を係止してある。また、トリガー5の操作部5bは半円筒状になっているが、この操作部5aを覆うように上面を閉塞した有底半円筒状の被当接部8aを有すると共に被当設部8aの下端で外方に向けて水平に突出するフランジ部8bを有するキャップ8を被嵌するものである。ここで、キャップ8の被当接部8aはその上面を出入り口に配置した折り畳み扉3’の下枠3aの下面よりも上方に位置するように高く形成するものである。このようにすることで、被当接部8に閉鎖部材3の下枠3aを直接当接することができるものである。なお、フランジ部8bはトリガー用開口22を覆うものであり、トリガー用開口22からケーシング18の内部に異物が侵入するのを防止するものである。
【0013】
上述のように構成された駆動ユニット16は、出入り口の下枠1の長手方向の一端側(折り畳み扉3’の開閉軸9が位置決め固定された側)に設けた設置凹所17にキャップ8を折り畳み扉3’側にしてはめ込んで埋設するように設置してあるものである。詳述すると、キャップ8の被当接部8aが出入り口の下枠1aに設けられたレール溝2aの略上方にあるようにキャップ8の位置を調整するものである。また、上述したように、キャップ8の被当接部8aはその上面を出入り口に配置した折り畳み扉3’の下枠3aの下面よりも上方に位置するように高く形成するものである。
【0014】
このようにすることで、出入り口の折り畳み扉3’が閉じたときに、折り畳み扉3’の下枠3aをキャップ8の被当接部8aに直接当接させることができるものである。このように本例では、閉鎖部材3の下枠3aを被当接部8aに直接当接させることができるものであり、従来の例のように閉鎖部材3の下枠3aの下面から当接具40を突設させることなくキャップ8に閉鎖部材3の開閉運動を伝達させることができるものであり、当接具40の分、部品点数を減らして、出入り口の下枠部分の構造の簡略化を図ることができるものであり、また、当接具40を突設しないので、閉鎖部材3の下枠3aと出入り口の下枠1aとの間に設けられる隙間7の上下の幅を減少させることがなく、温度変化に伴う閉鎖部材3の体積膨張に対する許容幅を大きく取ることができるものであり、使い勝手の向上を図ることができるものである。
【0015】
なお、この駆動ユニット16は、折り畳み扉3’の開閉運動に連動し、水止め部材4を起立または倒すように枢支部11を中心に回動させるものであるが、以下、その動作を述べるものである。
【0016】
折り畳み扉3’を開いた状態では、折り畳み扉3’のパネルによりキャップ8の被当接部8aが押されることはなく、キャップ8が被着するトリガー5が押されることはなく、水止め部材4は下枠1aに倒れた状態である。このときアーム19は図10(a)のように突出していなくて、アーム収納開口23に収まっている。折り畳み扉3’を開いた状態では水止め部材4が水平に倒れているために通行時に水止め部材4に足が引っ掛かったりすることがない。
【0017】
この状態から折り畳み扉3’を閉じると、折り畳み扉3’の位置決め固定された開閉軸9を設けた方のパネルの下枠3aがキャップ8の被当接部8aに当接し、図10(a)の矢印aのようにキャップ8の被当接部8aが押される。キャップ8はトリガー5に被着しているものであるので、キャップ8がトリガー5も押すものであり、上記トリガー5が駆動用バネ20を介してアーム19を押し、アーム19が復帰用バネ21に抗して摺動する。アーム19が摺動すると、上記のようにアーム19の先端が斜めに上がるように枢支部11側に向けて摺動する。これによりアーム19の先端から図10(b)の矢印b方向に作用する力で水止め部材4の枢支部11の近傍が押されて水止め部材4が回動し、水止め部材4が図1に示すように起立する。水止め部材4が立ち上がると、水止め部材4の両端の上面が止水板15の下面に当接し、浴室側から脱衣所に水が漏れるのを確実に防止できる。
【0018】
更に、このような状態から、再び折り畳み扉3’を開くと、折り畳み扉3’の下枠3aがキャップ8の被当接部8aから離れ、トリガー5の押圧が解除され、復帰用バネ21にてアーム19及びトリガー5が上記と逆に摺動し、アーム19が水平に倒れることで水止め部材4も倒れるものである。このとき、アーム19に復帰用バネ21の力がかかり、連結ピン31に図10(c)の矢印cの力が作用し、連結ピン31と係止フック32とが係止されているために、図10(d)のように、水止め部材4が復帰用バネ21の力で下方に引かれて倒れるものである。
【0019】
図12には実施の形態の他例を示すものである。これは、キャップ8のフランジ部8bの外縁部分のうちレール溝2に被さる部位で且つレール溝2の長手方向に平行な方向の両端部位8cを円弧状に形成したものである。上述したように、出入り口の下枠1aに設けられた設置凹所17に埋設させた駆動ユニット16は、折り畳み扉3'が閉じた場合に折り畳み扉3'の下枠3aがキャップ8の被当接部8aに当接するようにするため、被当設部8aの下端で外方に向けて水平に突出するフランジ部8bは出入り口の下枠1aのレール溝2aに被さるように位置させることが多いものである。このような状態で、折り畳み扉3'の開閉方向を変えるために、位置固定した開閉軸9を位置固定していなかった開閉軸9に変える際にはレール溝2aからストッパ10を取り外し(固定状態を解いて)、折り畳み扉3'をレール溝2aに沿って摺動させ、位置固定されていなかった開閉軸9を出入り口の側端に位置させ、上記開閉軸9に隣接してストッパ10を再びレール溝2aに取り付けるものである。ここで、折り畳み扉3'をレール溝2aに沿ってスライド移動させる際にはレール溝2aに被さるように位置したキャップ8に開閉軸9がぶつかってしまうものであるが、キャップ8のフランジ部8bの外縁部分のうちレール溝2に被さる部位で且つレール溝2の長手方向に平行な方向の両端部位8cを円弧状に形成しておくと、キャップ8に開閉軸9がぶつかった場合にもその衝撃をトリガー5の摺動方向(レール溝2aと直交する方向)に逃がすようにキャップ8及びトリガー5を折り畳み扉3'から遠ざかる方向に摺動させることができるものであり、駆動ユニット16に無理な力をかけないで開閉軸9をレール溝2aに沿ってスライド移動できるものであり、駆動ユニット16や開閉軸9等の破損を防ぐことができるものである。
【0020】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の出入り口の下枠部分の構造にあっては、出入り口の下枠に下枠の長手方向に長い水止め部材を回転自在に枢支して水止め部材を上下に起倒自在に装着し、出入り口をドア、引戸等の閉鎖部材で閉塞したとき閉鎖部材から離れる方向に水止め部材を回動させて水止め部材を起立させ、閉鎖部材を開放したとき水止め部材を閉鎖部材の方向に回動させて下枠の上に倒す出入り口の下枠部分の構造であって、閉鎖部材を閉じたとき閉鎖部材で押されるトリガーを摺動自在になるように出入り口の下枠に配置し、上記トリガーの摺動に連動させて水止め部材を回動駆動させる駆動機構をトリガーと水止め部材との間で連結し、閉塞部材が温度変化による体積膨張を起こしても閉塞部材の下枠が出入り口の下枠にぶつからないようにさせる隙間を閉鎖部材の下枠と出入り口の下枠との間に設け、上記トリガーに閉鎖部材を閉じたときに閉鎖部材の下枠に当接する被当接部を備えたキャップを装着し、上記被当接部を上端が閉鎖部材の下枠の下面よりも上方に位置するように高く突出させたので、閉鎖部材の下枠を直接被当接部に当接させることができるものであり、従来の例のように閉鎖部材の下枠の下面から当接具を突設させることなくキャップに閉鎖部材の開閉運動を伝達させることができるものであり、部品点数を減らすことができるものであり、また、当接具を突設しないので、閉鎖部材の下枠と出入り口の下枠との間に設けられる隙間の上下の幅を減少させることがなく、温度変化に伴う閉鎖部材の体積膨張に対する許容幅を大きく取ることができるものであり、使い勝手の向上を図ることができるものである。
【0021】
また、本発明の請求項2に記載の出入り口の下枠部分の構造は、請求項1の効果に加えて、出入り口の少なくとも下枠に長手方向に亘ってレール溝を形成し、折り畳み扉である閉鎖部材の少なくとも下枠に閉鎖部材の回転中心となる開閉軸を突設し、上記レール溝に上記開閉軸をスライド自在に挿入し、レール溝の端部位置に位置させた開閉軸を位置決めするストッパをレール溝にレール溝を塞ぐように着脱自在に設け、駆動機構を構成せる駆動ユニットのケーシングにトリガー用開口を設け、このトリガー用開口にトリガーを水平で且つレール溝の長手方向と直交する方向に摺動自在に配置し、トリガーに被着したキャップを、トリガー用開口を覆う水平板状のフランジ部とこのフランジ部から上方に突出した被当接部とで構成し、このフランジ部の外縁部分のうちレール溝に被さる部位で且つレール溝の長手方向に平行な方向の両端部位を円弧状に形成したので、ストッパを取り外して(固定状態を解いて)開閉軸がレール溝に沿ってスライド移動する場合に、レール溝に被さるようにキャップが位置してスライド移動した開閉軸が上記キャップに当接してしまうものであっても、キャップのフランジ部の外縁部分のうちレール溝に被さる部位で且つレール溝の長手方向に平行な方向の両端部位を円弧状に形成したことから、開閉軸がスライドして上記キャップに当接した際には、その衝撃をキャップ及びトリガーの摺動方向(レール溝と直交する方向)に逃がすようにキャップ及びトリガーを閉鎖部材から遠ざかる方向に摺動させることができるものであり、駆動ユニットに無理な力をかけないで開閉軸をレール溝に沿ってスライド移動できるものであり、駆動ユニットや開閉軸等の破損を防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す出入り口の下枠部分の構造の側面図である。
【図2】同上の部分上面図である。
【図3】同上の出入り口の閉鎖部材を構成する折り畳み扉の正面図である。
【図4】図3の折り畳み扉の側面断面図である。
【図5】図3の上面断面図である。
【図6】同上の駆動ユニットを示す斜視図である。
【図7】同上の駆動ユニットの分解斜視図である。
【図8】同上の駆動ユニットを示すもので、(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は正面図である。
【図9】(a)は図8(a)のB−B断面図であり、(c)は図8(a)のC−C断面図である。
【図10】同上の駆動ユニットの動作を説明する説明図であり、(a)はキャップが閉鎖部材により押される前の状態を示すものであり、(b)はキャップが閉鎖部材により押されてアームの先端が上方に上がった状態を示すものであり、(c)はキャップから閉鎖部材が離れた状態を示すものであり、(d)はキャップが閉鎖部材により押される前の状態に戻った状態を示すものである。
【図11】同上の駆動ユニットの動作を説明する説明図であり、(a)はキャップが閉鎖部材により押されていない状態を示すものであり、(b)はキャップが閉鎖部材により押された状態を示すものである。
【図12】本発明の実施の形態の他例を示す駆動ユニットの平面図である。
【図13】従来の例を示す出入り口の下枠部分の構造の側面図である。
【符号の説明】
1a 下枠
2 レール溝
3 閉鎖部材
3a 下枠
4 水止め部材
5 トリガー
6 駆動機構
7 隙間
8 キャップ
8a 被当接部
Claims (2)
- 出入り口の下枠に下枠の長手方向に長い水止め部材を回転自在に枢支して水止め部材を上下に起倒自在に装着し、出入り口をドア、引戸等の閉鎖部材で閉塞したとき閉鎖部材から離れる方向に水止め部材を回動させて水止め部材を起立させ、閉鎖部材を開放したとき水止め部材を閉鎖部材の方向に回動させて下枠の上に倒す出入り口の下枠部分の構造であって、閉鎖部材を閉じたとき閉鎖部材で押されるトリガーを摺動自在になるように出入り口の下枠に配置し、上記トリガーの摺動に連動させて水止め部材を回動駆動させる駆動機構をトリガーと水止め部材との間に連結し、閉塞部材が温度変化による体積膨張を起こしても閉塞部材の下枠が出入り口の下枠にぶつからないようにさせる隙間を閉鎖部材の下枠と出入り口の下枠との間に設け、上記トリガーに閉鎖部材を閉じたときに閉鎖部材の下枠に当接する被当接部を備えたキャップを装着し、上記被当接部を上端が閉鎖部材の下枠の下面よりも上方に位置するように高く突出させたことを特徴とする出入り口の下枠部分の構造。
- 出入り口の少なくとも下枠に長手方向に亘ってレール溝を形成し、折り畳み扉である閉鎖部材の少なくとも下枠に閉鎖部材の回転中心となる開閉軸を突設し、上記レール溝に上記開閉軸をスライド自在に挿入し、レール溝の端部位置に位置させた開閉軸を位置決めするストッパをレール溝にレール溝を塞ぐように着脱自在に設け、駆動機構を構成せる駆動ユニットのケーシングにトリガー用開口を設け、このトリガー用開口にトリガーを水平で且つレール溝の長手方向と直交する方向に摺動自在に配置し、トリガーに被着したキャップを、トリガー用開口を覆う水平板状のフランジ部とこのフランジ部から上方に突出した被当接部とで構成し、このフランジ部の外縁部分のうちレール溝に被さる部位で且つレール溝の長手方向に平行な方向の両端部位を円弧状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の出入り口の下枠部分の構造。
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