JP3545799B2 - 結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法 - Google Patents

結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、Al−Mg−Si系合金材は、軽量であり、加工性、耐食性および表面処理性に優れ、また適度の強度を有することから、押出加工材として、建材を中心に広く普及してきた。
【0003】
一般に、建材として、このAl−Mg−Si系合金を用いる場合は、鉄成分を0.13〜0.23重量%程度含んでおり、また、銅成分に関しては0.01重量%程度不純物として含んでいる。
【0004】
鉄成分による効果は、表面処理後の外観において過度の光輝性を抑制し、落着きのあるシルバ−材やブロンズ系の着色材を得るのに有効である。また、一部には、表面処理後に光輝性を出現させるためには、Al−Mg−Si系合金中のFe成分を0.05〜0.1重量%の低い成分とした材料もある。
【0005】
一方、銅成分による効果は、故意に0.05〜0.40重量%程度添加することにより、人工時効硬化性の向上や光輝合金に対して光輝性を出現させるため等に有効である。
【0006】
結晶粒がアルミニウム合金材料表面に出現するのは、表面処理で、特に、材料表面の溶解を伴うエッチング工程であるが、通常のAl−Mg−Si系合金の押出形材の場合は、その結晶粒径は50μm程度以下で目視では観察できない位、均一微細である。
【0007】
従来からの上記のようなアルミニウム結晶部材の新しい方法の開発が望まれていた。その1つとして、特開平3−257177号公報には、アルミ結晶粒部材の製造方法が開示されている。
【0008】
すなわち、アルミニウム部材に熱処理を施して結晶粒を粗大化させる工程と、結晶粒が粗大化したアルミニウム部材にエッチング処理を施す工程とからなるアルミ結晶粒部材の製造方法であり、また上記熱処理の前に、アルミニウム部材に部分的に塑性歪みを与える工程をさらに含む製造方法であり、或いは上記エッチング処理を施した上記アルミニウム部材に、周期律表のIIIb,IVb,Va,VIa族の中の少なくとも一つの元素の窒化物または酸化物または炭化物を有する透明被膜を形成する工程をさらに含む製造方法であり、上記エッチング処理を施した上記アルミニウム部材に、アルマイト処理を施す工程をさらに含む製造方法であり、また硫酸及び塩酸の混合水溶液をエッチング液として用いたアルミ結晶粒部材の製造方法である。
【0009】
しかしながら、本方法のように、硫酸及び塩酸の混合水溶液をエッチングとして用いた場合、液の取扱が危険なことや、有害なミストが発生すること等の問題があり、またアルミニウム部材のFe成分が特定されていないため、一般的に結晶模様の鮮明さに欠ける等の問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたアルミニウム部材の結晶模様の生成方法は、建材としては不十分なものであった。
【0011】
一方、前述のように、Al−Mg−Si系合金材は、軽量であり、加工性、耐食性及び表面処理性に優れ、また適度の強度を有することから、押出形材として、建材を中心に広く普及してきており、この合金に結晶粒模様を付した場合、さらに建材として有効な材料となることが予想される。
【0012】
従って、本発明は、Al−Mg−Si系合金を用いて、建材として有効な結晶粒模様を付したアルミニウム合金材を提供し、必要に応じて表面処理後の外観において意匠的に優れたシルバ−材やブロンズ系の着色材のようなアルミニウム陽極酸化塗装複合皮膜材を提供することを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、鉄成分を0.05重量%未満含有し、さらに、銅成分を0.05重量%〜0.03重量%含有するAl−Mg−Si系合金を押出加工し、次いで、該合金形材の表面を前処理(エッチング処理)することを特徴とする結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法に関する。
【0014】
本発明は、また、鉄成分を0.05重量%未満含有し、さらに銅成分を0.05重量%〜0.03重量%含有するAl−Mg−Si系合金を押出加工し、次いで、該合金形材の表面を前処理(エッチング処理)し、さらに陽極酸化を施し、次いで、電解着色、染色処理および塗装処理から選ばれる処理を施すことを特徴とする結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法に関する。
【0015】
本発明は、さらに、上記結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法において、前処理時のエッチング量が、0.2000g/dm以上であり、エッチング処理後の押出形材の表面粗さが、押出の平行方向において中心線平均粗さで0.5μm以上であり、かつ中心線平均粗さとエッチング量との比(中心線平均粗さ/エッチング量)が2.0以上であることを特徴とする結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法に関する。前処理時のエッチング量は望ましくは、0.3000g/dm以上であり、エッチング処理後の押出形材の表面粗さが、押出の平行方向において中心線平均粗さで、望ましくは0.8μm以上である。
【0016】
本発明において、Al−Mg−Si系合金とは、Alを主成分とし、Mgを0.40〜1.2重量%、Siを合金0.20〜0.90重量%含有する通常のAl−Mg−Si系合金であり、鉄分を0.05重量%未満含有し、さらに銅成分を0.05重量%〜0.30重量%含有することを特徴とする。鉄成分は、できるだけ少ないことが望ましい。これは、アルミニウム合金材の結晶粒模様の光輝性が出て、かつ結晶粒径も大きくなる傾向にあると考えられるからであり、望ましくは0.03重量%以下、さらに望ましくは0.01重量%以下である。
【0017】
銅成分は、結晶粒模様がより鮮明となるように0.05重量%以上とするが、0.30重量を超えると押出生産性が損なわれ、形材の表面外観が悪化する。また、不純物が多くなるという観点から結晶粒が小さくなり、結晶粒模様が形成されにくくなる傾向にあるので、望ましくは0.15重量%以下とする。
【0018】
本発明において、製造されるアルミニウム合金材の結晶粒模様は、平均結晶粒径が0.3mm以上、望ましくは0.5mm以上、さらに望ましくは1.0mm以上の鮮明なものであるが、あまり大きくなると、凹凸幅が粗くなってメタリック調にならないので、結晶粒としては2mm程度までが望ましい。
【0019】
ここで、“結晶粒模様が鮮明”とは、次の通りである。
【0020】
鉄成分が0.05重量%未満で、さらに銅成分が0.05重量%以上の押出形材をエッチングすると、粗大化した結晶粒が出現する。各結晶粒は、見る角度や光の状況によって光輝度が変化し、また各結晶粒の方位が異なるために、各結晶粒間で独立した光特性を示す。このため、光輝部と非光輝部とが結晶粒単位で入り混じった結晶粒が観察でき、この模様のコントラストが鮮やかなことを“結晶粒模様が鮮明”と表現する。
【0021】
図1は、本発明の結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法の工程図であり、鉄成分を0.05重量%未満含有し、さらに銅成分を0.05重量%〜0.30重量%含有するAl−Mg−Si系合金を押出加工し、次いで、該合金形材の表面を前処理(エッチング処理)し、さらに必要に応じて、陽極酸化を施し、次いで、電解着色、染色処理および塗装処理から選ばれる処理を施す。以下に、本発明の製造方法の各工程について述べる。
【0022】
(1)押出工程
この工程は、通常のAl−Mg−Si系合金の押出工程と同じである。誘導加熱炉によって400〜520℃に加熱したアルミニウムビレットを、熱間ダイス鋼を介して押出(油圧)プレスにより押出加工をする。その後、人工時効処理を施しても施さなくてもよい。
【0023】
(2)表面処理工程
(エッチング)
本発明においても、一般の建材の表面処理時のエッチングと同様の処理(苛性ソーダ濃度5〜15%、浴温40〜55℃、浸漬時間3分以上)を行い、材料表面を、8μm程度以上の厚さ、溶解することにより、鮮やかな結晶粒模様となる。ただし、5μm未満の溶解量では、結晶粒模様が弱く、意匠性に乏しいのに対して、溶解量が増加するに従って、結晶粒模様に凹凸感が付与され、意匠性がますます向上する。
【0024】
また、肉眼で結晶組織を観察し、鋳造条件の良否を判断するマクロ観察に用いられるフッ酸や塩酸等を含んだ浴によるエッチングでも、結晶粒模様を得ることができるが、浴の取扱が危険なことや有害ミストが発生すること等の問題があり実用上好ましい方法とは言えない。本発明ではこの方法を全く用いる必要がない。
【0025】
(陽極酸化処理)
一般建材の陽極酸化処理、例えば、硫酸濃度10〜20%、浴温20℃程度の浴中で電解処理と同様の処理で良い。
【0026】
陽極酸化皮膜は、ほぼ透明の薄膜であり、この処理では、アルミニウム合金に耐食性を付与するが意匠的には殆ど変化しない。
【0027】
(着色処理)
着色は、意匠上の要求に応じて行えば良く、電解着色若しくは染色が一般的な方法である。
【0028】
塗装処理は、透明塗料および着色塗料のいずれも使用できる。透明塗料は、主として耐食性の向上を目的として施すもので、意匠的には殆ど変化しない。
【0029】
一方、着色塗料では、一般的に隠蔽性が高いため、本発明には適用し難い。しかし、“カラークリヤー”と呼ばれる光の透過性の良い塗料や、塗料中の顔料濃度を低くし、かつ顔料粒径を小さくして隠蔽性を下げた塗料であれば適用できる。
【0030】
【作用】
本発明においては、Al−Mg−Si系合金の鉄成分量を0.05重量%未満とし、銅成分量を0.05重量%〜0.30重量%とする。この結果、
(1)鉄成分量が0.05重量%未満の少ない量であるため、結晶粒模様の光輝性が出て、結晶粒径も大きくなる。この傾向は、鉄成分量が少ない程大きくなる。
【0031】
(2)0.05重量%より少ない銅成分量の場合は、表面処理後の外観において、結晶粒模様が不鮮明で著しい光沢むらが生じるのに対して、銅成分量を0.05重量%以上とすることにより、鮮明な結晶粒模様が得られる。また、0.30重量%以下とすることにより、押出生産性も損なわれず、さらに0.15重量%以下とすることにより、結晶粒が小さくなる傾向も抑えられ、鉄成分量と相まって鮮明な結晶粒模様が得られる。
【0032】
(3)一般に肉眼で結晶組織を調べる際に用いる塩酸、硝酸およびフッ酸等を含んだエッチング液を使用することが不要で、通常のアルミニウム建材の表面処理ラインで用いられる苛性ソーダを主成分とする浴によるエッチングで鮮明な結晶粒模様外観が得られる。
【0033】
(4)前処理時のエッチング量が0.2000g/dm以上、望ましくは0.3000g/dm以上になると、押出形材の表面粗さが押出の平行および直角方向において差が小さくなり、中心線平均粗さで0.5μm以上、望ましくは0.8μm以上、さらに中心線平均粗さとエッチング量との比が2.0以上となり、意匠的に優れた外観が得られる。
【0034】
【実施例】
実施例1
表1に示す各種組成のAl−Mg−Si系合金を、図1に示す工程により、押出加工し、その後、形材を表面処理工程で行う通常の前処理(脱脂、苛性ソーダエッチング中和)を施して結晶粒模様の確認を行った。
【0035】
エッチング条件:7%苛性ソーダ浴中に45℃×10分浸漬
その結果を表2に示す。
【0036】
【表1】
Figure 0003545799
【0037】
【表2】
Figure 0003545799
【0038】
表2において、判定結果の○、△、×の内容は次の通りである。
【0039】
○:結晶粒模様が鮮明。
【0040】
△:結晶粒模様が一部不鮮明。すなわち、エッチングむらにより結晶粒模様が肉眼ではっきりせず、汚く見える。
【0041】
×:結晶粒模様が出現せず。すなわち、結晶粒径そのものが小さいため、表面状態は割合平滑で、エッチングによる結晶粒の凹凸がきわめて小さい。(結晶粒模様は、結晶粒のこの凹凸が寄与している。)
表2に示すように、Fe成分が0.05重量%以上の合金A,B,Cは、結晶粒模様が出現しない。また、Fe成分が0.05重量%未満でも、Cu成分が0.05重量%より少ない合金D,Eは、結晶粒模様が出現するものの著しい光沢むらが発生して、模様が不鮮明であり、意匠上好ましくない。
【0042】
それに対して、Fe成分が0.05重量%未満でかつCu成分が0.05重量%以上の合金F,G,H,I,Jは、結晶粒模様が鮮明に生成され、商品価値が高い。
【0043】
結晶粒模様が鮮明に生成された合金F〜Jは、平均結晶粒径が0.3mm〜1mmと大きく、これは、押出条件(ビレット温度、押出比、押出スピード等)によりさらに大きくもなる。
【0044】
本実施例に示すように、有害な硫酸および塩酸の混合水溶液等の浴によらず、苛性ソーダを主成分とする浴によるエッチングで鮮明な結晶粒模様外観が得られる。
【0045】
実施例2
実施例1の各種Al−Mg−Si系合金(A,I,J)を用いて、図2および図3に示す型No.1および型No.2の2型を1500USton(6″)押出プレスにより押出加工し、前処理を施した。
【0046】
ただし、エッチング条件は、7%苛性ソーダ浴中に50℃で3,6,12,24,36分浸漬した。
【0047】
その形材の結晶粒模様を確認し、併せてエッチング量および表面粗さを測定した。その結果を表3に示す。
【0048】
なお、エッチング量は、エッチング前後の形材の重量差を電子天びんにより測定し、表面粗さは、東京精密製サーフコム574Aにより、押出の平行方向を測定した。
【0049】
また、型No.1とは、図2に示すように、肉厚1.7mm、押出比85.5の押出形材であり、型No.2とは、図3に示すように、肉厚1.2mm、押出比101.1の押出形材のことをいう。
【0050】
【表3】
Figure 0003545799
【0051】
表3に示すように型No.1および型No.2ともに、本発明の合金I,Jは、エッチング量が0.2000g/dm 以上に増加すると、表面粗さ(中心線平均粗さ)が大きくなり、中心線平均粗さ/エッチング量が2.0以上となって鮮明な結晶粒模様が得られる。それに対して、合金Aは、結晶粒模様が出現せず、中心線平均粗さ/エッチング量も1.0以下で大きくならない。
【0052】
実施例3
実施例1の合金Fに対して、図4に示す肉厚1.2mm、押出比60.4の型No.3の押出形材を、1500USton(6″)押出プレスにより押出加工し、その形材を通常の表面処理ラインで前処理(脱脂、苛性ソーダエッチング、中和)および陽極酸化処理し、さらにシルバー、ブロンズ、ステンカラー等の着色を施して処理したところ、平均1.2mmの結晶粒径に粗大化した結晶粒模様が均一かつ鮮明に出現した。
【0053】
エッチング条件:7%苛性ソーダ浴中に45℃で10分浸漬
陽極酸化条件:15%硫酸浴中に20℃で0.8A/dm×50分電解
実施例4
実施例3の陽極酸化皮膜材に対して、ロールコーターにより表4のカラークリヤーを約10μm塗装したところ、各色の結晶粒模様が均一かつ鮮明に出現した。
【0054】
【表4】
Figure 0003545799
【0055】
【発明の効果】
本発明の結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法によれば、建材として有効な結晶粒模様を付し、必要に応じて表面処理後の外観において意匠的に優れたシルバー材やブロンズ系の着色材のようなアルミニウム陽極酸化塗装複合皮膜材を提供することを可能として、建材の需要開拓に資すること大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるアルミニウム合金材の製造方法の工程図である。
【図2】本発明の実施例における型No.1の押出形材形状の説明図である。
【図3】本発明の実施例における型No.2の押出形材形状の説明図である。
【図4】本発明の実施例における型No.3の押出形材形状の説明図である。

Claims (4)

  1. 鉄成分を0.05重量%未満含有し、さらに銅成分を0.05重量%〜0.30重量%含有するAl−Mg−Si系合金を押出加工し、次いで、該合金形材の表面をエッチング処理することを特徴とする結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法。
  2. 鉄成分を0.05重量%未満含有し、さらに銅成分を0.05重量%〜0.30重量%含有するAl−Mg−Si系合金を押出加工し、次いで、該合金形材をエッチング量が0.2000g/dm 以上となるようにエッチング処理することを特徴とする結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法。
  3. 鉄成分を0.05重量%未満含有し、さらに銅成分を0.05重量%〜0.30重量%含有するAl−Mg−Si系合金を押出加工し、次いで、該合金形材の表面をエッチング処理し、さらに陽極酸化を施し、次いで、電解着色、染色処理および塗装処理から選ばれる処理を施すことを特徴とする結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載の結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法において、前処理時のエッチング量が、0.2000g/dm2以上であり、エッチング処理後の押出形材の表面粗さが、押出の平行方向において中心線平均粗さで0.5μm以上であり、かつ中心線平均粗さとエッチング量との比(中心線平均粗さ/エッチング量)が2.0以上であることを特徴とする結晶粒模様を有するアルミニウム合金材の製造方法。
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