JP3544206B1 - シャワー入浴装置における湯水供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャワーノズルから噴射される湯水の温度を当初から適温にしつつ、適温の湯水が得られるまでに排出される湯水量を極力低減する。
【解決手段】
第1系路11からの低温の水と、第2経路12からの高温のお湯とが混合栓10で合流された後、第3経路15、シャワーバルブ20、21、捨て水タンク19を経て、シャワーノズル30a等に供給される。経路15内の湯水を排出するための第1排水バルブ28と、第1排水バルブ28からの排水流量を制限する流量制限バルブ29とが設けられる。シャワーバルブ20、21とシャワーノズル30a等との間の経路内の湯水を排出するための第2排水バルブ36が設けられる。コントローラUが、温度センサS1で検出される系路15内の湯水温度に応じて、シャワーバルブ20、21と第1排水バルブ28との開閉を制御する。第2排水バルブ36を、捨て水タンク19内の圧力が所定圧力以下に低下したときに自動開弁される形式とすることができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は体の不自由な患者がシャワー入浴する際に用いられるシャワー入浴装置における湯水供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
体の不自由な患者のための入浴装置としてシャワー入浴装置がある。このシャワー入浴装置の中には、特許文献1、特許文献2に示すように、患者が車椅子あるいは担架に乗った状態のまま入浴可能としたものがある。すなわち、内部に湯水を噴射するノズルを複数備えた開閉式の入浴ドーム内に、車椅子ごと患者を導入して、車椅子上の患者に対して、上記ノズルから湯水を噴射することにより入浴を行わせるものである。このため、シャワー入浴漕には、車椅子あるいは担架に乗った患者が導入される入浴用空間が画成されると共に、この入浴用空間(に導入された患者)に向けて湯水を噴射するシャワーノズルが設けられ、通常このシャワーノズルは、患者の各部にまんべんなく湯水が噴射されるように、複数設けられるのが通常である。
【0003】
適温の湯水を得るために、通常、ボイラで加温された高温の湯と低温(常温)の水とを混合栓で混合して、この混合栓から吐出される混合後の適温とされた湯水がシャワーノズルに供給されることになる。シャワーノズルからの湯水の噴射、噴射停止のために、混合栓とシャワーノズルとの間の湯水供給系路にシャワーバルブ(開閉弁)を接続することも一般に行われている。
【0004】
ところで、シャワーの使用間隔が長くなると、混合栓に供給される高温のお湯が冷めたり、混合栓からシャワーノズルに至る湯水供給系路内の湯水が冷めることになり、次にシャワーを行うものは、当初は冷たい湯水を浴びてしまうことになる。
【0005】
上述のような使用開始時に冷たい湯水を浴びてしまう事態を防止するために、特許文献3、特許文献4に示すように、混合栓の上流側の湯供給系路に第1排水弁を接続し、また混合栓とシャワーバルブとの間の湯水供給系路に第2排水弁を接続して、シャワーの使用開始前に各排水弁を開弁させて、湯水供給系路中の冷たい湯水をあたかじめ排出することが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−47216号公報
【特許文献2】
特開平9−192194号公報
【特許文献3】
実開平3−120881号公報
【特許文献4】
実開平3−125492号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シャワー入浴の開始前に湯水供給系路内の湯水を排出することは、使用開始直後から適温の湯水をシャワーノズルから噴射させる上では好ましい反面、いたずらに湯水を多量に排水してしまう事態も生じやすく、この点においてなんらかの対策が望まれることになる。
【0008】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、シャワーノズルから噴射される湯水の温度を当初から適温にしつつ、適温の湯水が得られるために排水する湯水量を極力低減できるようにしたシャワー入浴装置における湯水供給装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明はその第1の解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
患者が担架または車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するためのシャワーノズルが設けられた浴槽と、
高温の湯と低温の水とが供給される混合栓と、
前記混合栓から吐出される湯水を前記シャワーノズルに供給するための湯水供給系路と、
前記湯水供給系路に接続されたシャワーバルブと、
前記湯水供給系路のうち前記混合栓とシャワーバルブとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第1排水バルブと、
前記第1排水バルブから排水される湯水の流量が所定流量以下となるように制限する流量制限手段と、
前記湯水供給系路のうち前記シャワーバルブとシャワーノズルとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第2排水バルブと、
前記混合栓とシャワーバルブとの間にある前記湯水供給系路内の湯水の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサで検出される検出温度に応じて、前記シャワーバルブと第1排水バルブとの開閉を制御するコントローラと、
を備え、
前記シャワーノズルが複数設けられ、
前記湯水供給系路のうち前記シャワーバルブと複数のシャワーノズルとの間に、該シャワーバルブと複数のシャワーノズルとが接続された捨て水タンクが接続され、
前記第2排水バルブが、前記捨て水タンクに接続されている、
ようにしてある。
【0010】
前記目的を達成するため、本発明はその第2の解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項2に記載のように、
患者が担架または車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するためのシャワーノズルが設けられた浴槽と、
高温の湯と低温の水とが供給される混合栓と、
前記混合栓から吐出される湯水を前記シャワーノズルに供給するための湯水供給系路と、
前記湯水供給系路に接続されたシャワーバルブと、
前記湯水供給系路のうち前記混合栓とシャワーバルブとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第1排水バルブと、
前記第1排水バルブから排水される湯水の流量が所定流量以下となるように制限する流量制限手段と、
前記湯水供給系路のうち前記シャワーバルブとシャワーノズルとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第2排水バルブと、
前記混合栓とシャワーバルブとの間にある前記湯水供給系路内の湯水の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサで検出される検出温度に応じて、前記シャワーバルブと第1排水バルブとの開閉を制御するコントローラと、
を備え、
前記コントローラは、前記温度センサで検出される検出温度が第1所定温度範囲であることが所定時間継続したことを条件として、前記シャワーバルブを開弁させると共に前記第1排水バルブを閉弁するように制御すると共に、前記温度センサで検出される検出温度が前記第1所定温度範囲よりも高温側および低温側がそれぞれ拡大された第2所定温度範囲にあるときに、前記シャワーバルブの開弁状態と前記第1排水バルブの閉弁状態とを維持させる一方、該検出温度が該第2所定温度範囲にないときには該シャワーバルブを閉弁すると共に該第1排水バルブを開弁させる、
ようにしてある。
【0011】
前記目的を達成するため、本発明はその第3の解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項3に記載のように、
患者が担架または車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するためのシャワーノズルが設けられた浴槽と、
低温の水とボイラで加温された高温の湯とが供給される混合栓と、
前記混合栓から吐出される湯水を前記シャワーノズルに供給するための湯水供給系路と、
前記湯水供給系路に接続されたシャワーバルブと、
前記湯水供給系路のうち前記混合栓とシャワーバルブとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第1排水バルブと、
前記第1排水バルブから排水される湯水の流量が、前記ボイラの着火に必要な最小流量に相当する値となるように制限する流量制限手段と、
前記湯水供給系路のうち前記シャワーバルブとシャワーノズルとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第2排水バルブと、
前記混合栓とシャワーバルブとの間にある前記湯水供給系路内の湯水の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサで検出される検出温度に応じて、前記シャワーバルブと第1排水バルブとの開閉を制御するコントローラと、
を備えているようにしてある。
【0012】
上記第1の解決手法ないし第3の解決手法によれば、混合栓を通過した後の湯水の温度が適温でないときは、コントローラによってシャワーバルブを閉じて適温でない湯水がシャワーノズルから噴射されてしまう事態が防止される。そして、温度センサで検出される検出温度が適温となるまで第1排水バルブが開かれるが、湯水が適温となった時点で第1排水バルブを閉じて、排水する湯水量を必要最小限にとどめることができる。以上に加えて、シャワー入浴の使用後あるい使用前に第2排水バルブを開くことにより、シャワーバルブからシャワーノズルに至る湯水供給系路内の湯水も排出されるので、シャワーノズルから噴射される湯水は、噴射直後から適温のものとすることができる。また、シャワーバルブを開いた直後は、シャワーバルブからシャワーノズルに至る湯水供給系路内に湯水が存在しない状態となているので、シャワーバルブが開いたときにウオータハンマ現象が生じることもなく、また、長期間使用しなくてもシャワーバルブとシャワーノズルとの間の湯水供給系路に雑菌が繁殖してしまう事態も防止される。
以上に加えて、流量制限手段湯水の排出量をより一層低減する上で好ましいものとなる。
【0013】
特に、第1の解決手法によれば、1つの第2排水バルブによって、複数のシャワーノズルに対応した湯水供給系路内の湯水を排出することができる。
【0014】
第2の解決手法によれば、混合栓を通過した湯水が安定して適温になっていることが確認されたことを条件としてシャワーバルブを開くので、シャワーノズルから熱すぎたり冷たすぎたりすることのない適温の湯水を確実に噴射させることができる。
また、適温が確認されて一旦シャワーバルブを開いた後でも、湯水が適温から外れた温度となったときには再度湯水の排出を行うようにして、シャワーノズルから確実に適温の湯水を噴射させる上で好ましいものとなる。また、第2所定温度範囲を、第1所定温度度範囲よりもよりも高温側および低温側共に拡大してあるので、シャワーノズルがいたずらに開閉(噴射実行、噴射停止)を繰り返すようなハンチングを防止する上でも好ましいものとなる。
【0015】
第3の解決手法によれば、高温の湯を得るために作動されるボイラを着火しておくのに要求される最小限の流量となるように流量制限されるので、湯水の排出量を大幅に低減することができる。
【0016】
上記各解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項4以下に記載のとおりである。すなわち、
前記第2排水バルブは、前記シャワーバルブとシャワーノズルとの間における前記湯水供給系路内の圧力が所定圧力以下に低下したときに、自動的に開弁されるように設定されている、ようにすることができる(請求項4対応)。この場合、シャワー入浴を終了した直後に、シャワーバルブからシャワーノズルに至る湯水供給系路内の湯水を自動的に排出することができる。
【0017】
前記第2排水バルブは、前記コントローラによって開閉制御される、ようにすることができる(請求項5対応)。この場合、第2排水バルブの開閉を、コントローラによって適切かつ自動的に行うことができる。
【0018】
前記コントローラは、シャワー入浴終了のマニュアル操作が行われたときに前記第2排水バルブを開弁制御する、ようにすることができる(請求項6対応)。この場合、シャワー入浴の終了のマニュアル操作に連動して、第2排水バルブを自動的に開弁させて、シャワーバルブからシャワーノズルに至る湯水供給系路内の湯水を自動的に排出することができる。
【0019】
前記湯水供給系路のうち前記混合栓とシャワーバルブとの間において、マニュアル操作によって開閉されるハンドノズルが接続されている、ようにすることができる(請求項7対応)。この場合、ハンドノズルから噴射される湯水も、適温のもとする上で好ましいものとなる。
【0020】
マニュアル操作によって前記ハンドノズルから噴射される湯水の流量を調整する流量調整バルブが設けられている、ようにすることができる(請求項8対応)。この場合、ハンドノズルからの湯水の噴射量を、介護者によって適切な量に調整することができ、シャワー入浴中の頭部や顔面等を洗うときと、シャワー入浴後にシャワー入浴漕を清掃するときとで、噴射量(噴射圧力)を変更して、用途に応じた適切な流量を得る上で好ましいものとなる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1ないし請求項3に記載された各発明によれば、シャワーノズルから噴射される湯水の温度を当初から適温となるようにしつつ、適温の湯水を得るために排出される湯水量を低減することができる。また、シャワーバルブからシャワーノズルに至る湯水供給系路内の湯水も第2排水バルブを利用して排出することによって、シャワーバルブを開いた直後に生じやすいウオータハンマ現象の防止や、雑菌発生を防止する上でも好ましいものとなる。以上に加えて、流量制限手段湯水の排出量をより一層低減する上で好ましいものとなる。
【0022】
特に、請求項1に記載された発明によれば、1つの第2排水バルブによって、複数のシャワーノズルに対応した湯水供給系路内の湯水を排出することができる。
【0023】
請求項2に記載された発明によれば、混合栓を通過した湯水が安定して適温になっていることが確認されたことを条件としてシャワーバルブを開くので、シャワーノズルから熱すぎたり冷たすぎたりすることのない適温の湯水を確実に噴射させることができる。
また、適温が確認されて一旦シャワーバルブを開いた後でも、湯水が適温から外れた温度となったときには再度湯水の排出を行うようにして、シャワーノズルから確実に適温の湯水を噴射させる上で好ましいものとなる。また、第2所定温度範囲を、第1所定温度度範囲よりもよりも高温側および低温側共に拡大してあるので、シャワーノズルがいたずらに開閉(噴射実行、噴射停止)を繰り返すようなハンチングを防止する上でも好ましいものとなる。
【0024】
請求項3に記載された発明によれば、高温の湯を得るために作動されるボイラを着火しておくのに要求される最小限の流量となるように流量制限されるので、湯水の排出量を大幅に低減することができる。
【発明の実施の形態】
図1〜図3において、Yは浴槽であって、この浴槽Yは、浴槽本体1と扉2とを有する。浴槽本体1は、左右一対の側壁部1A、1Bと、前壁部1Cと、上壁部1Dとを有する。そして、上壁部1Dの後部(扉2に近い側の端部)は、薄いフラップ板1Eによって構成されている。フラップ板1Eは、その前端部が左右方向に伸びる軸線をを中心として上下方向に揺動可能とされて、所望の揺動位置で固定できるようになっている。このような浴槽本体1内は、患者Kが車椅子Aごと導入される入浴用空間3として画成され、この入浴用空間3は、扉2を閉じることによって閉じられる。扉2を閉じた状態では、入浴用空間3は、フラップ板1Eと扉2との間に形成される開口部1Fを通して、上方の空間に開口される。このような浴槽Yは、その底面が直接設置床面Fが臨んでいる(底壁部を有しない構造となっている)。
【0025】
患者Kを入浴させる場合、扉2が開いた状態で、患者Kが車椅子Aに乗せられた状態で入浴用空間3内に導入される。その後、扉2が閉じられる。扉2を閉じた状態では、患者Kは、首から上の部分つまり頭部および顔部のみが浴槽Yから露出される一方、首から下の部分は入浴用空間3内に位置される。この状態で、浴槽本体1の内部に設けられた複数のシャワーノズルから、患者Kに対して適温とされた湯水が噴射されて入浴が行われる。
【0026】
浴槽本体1のシャワーノズルに対して適温に調整された湯水を供給するための湯水供給システムについて、図4を参照しつつ説明する。まず、10は混合栓であり、既知のワックスサーモミキシング式のものとされている。マニュアル操作される混合栓10の操作部が符号10aで示される。
【0027】
混合栓10の1次側つまり入力側には、第1系路11が接続されると共に、第1系路から分岐された第2系路12が接続される。第1系路11は、低温(常温)の水を供給するためのものであり、実施形態では水道水がそのまま供給されるようになっている。第2系路12には、ボイラ13が接続されると共に、ボイラ13の下流側においてレギュレータ(減圧弁)14が接続されている。つまり、ボイラ13が作動された状態では、第2系路12から、高温のお湯が混合栓10に供給されることになる。レギュレータ14の操作部14aをマニュアル操作することによって、混合栓10へ供給されるお湯の圧力(流量)が変更される。
【0028】
混合栓10の2次側つまり出口側には、系路15を介して、マニホールド(分岐用元管)16が接続されている。このマニホールド16は、互いに並列な2本の系路17、18を介して、捨て水タンク19に接続されている。各系路17、18には、それぞれ、電磁式の開閉弁からなるシャワーバルブ20、21が接続されている。シャワーバルブ20、21は、コストの関係から小型のものが用いられているが、シャワーバルブとして大型のものを用いる場合は、1つのみとすることができる(系路17、18も1本にまとめられる)。なお、捨て水タンク19は、小さい容量とされて、例えば30cc〜50cc程度の小容量に設定されている。
【0029】
マニホールド16には、系路24を介して、浴槽本体1に設けた介護者により操作されるハンドノズル25が接続されている(図2をも参照)。この系路24には、ハンドノズル25から噴射される湯水量を調整するために、マニュアル操作される調整バブル26が接続されている。
【0030】
マニホールド16には、さらに、捨て水用の排水系路27が接続されている。この系路27には、互いに直列に、電磁式の開閉弁からなる第1排水バルブ28と、流量制限バルブ29が接続されている。流量制限バルブ29は、系路27の流量が最大で例えば5リットル/毎分程度となるように流量制限するが、この制限流量は、ボイラ13の着火に必要な最小流量に相当する値に設定されている。
【0031】
前記捨て水タンク19には、浴槽本体1に設けた複数(実施形態では12個)のシャワーノズル30a〜30f、30g〜30lが接続されている。すなわち、捨て水タンク19から伸びる系路31に対して、シャワーノズル30a〜30fが接続されている。また、捨て水タンク19から伸びる系路32に対して、シャワーノズル30g〜30lが接続されている。
【0032】
捨て水タンク19には、さらに、捨て水用の系路35が接続され、この系路35に、第2排水バルブ36が接続されている。第2排水バルブ36は、実施形態では、捨て水タンク19内の圧力が所定圧力(例えば0.3kg/平方cm)以下となったときに自動的に開弁され、その他のときには閉弁されるようになっている。
【0033】
混合栓10とマニホールド16とを接続する前述の系路15には、その内部を流れる湯水の温度を検出する温度センサS1と、湯水の圧力を検出する圧力センサS2とが接続されている。
【0034】
図5〜図7は、図4に示す湯水供給システムのうち、混合栓10よりも下流側部分を浴槽本体1に組み込んだ状態の具体例をを示すものである。なお、左右一対の側壁部1A、1Bは、それぞれインナパネルとアウタパネルとを組み合わせることにより中空構造とされている。そして、湯水供給系路を構成する配管やバルブ等のうち外部に露出させる必要のない部材は、側壁部1A、1B内に配設されて外部から目視できないようにされている。
【0035】
以上のことを前提として、シャワーノズル30a〜30f用の系路31は、シャワーノズル30a〜30dが接続された第1配管31aと、第1配管31aから分岐された第2配管31bとを有する。第2配管31bには、第3配管31cが接続されている(図7参照)。第3配管31cは、入浴用空間3内に伸びて、前述したフラップ板1Eの下面に固定されている。この第3配管31cに、2つのシャワーノズル30e、30fが接続されている。
【0036】
シャワーノズル30g〜30l用の系路32は、第1配管32a〜第4第4配管32dを有する。第1配管32aは、シャワーノズル30a〜30dを有する一方の側壁部1A内に配設されている(図5参照)。第2配管32bは、第1配管32aに接続されて(図7参照)、入浴用空間3を横切って他方の側壁部1Bにまで伸びている。第3配管32cは、第2配管32bに接続されると共に他方の側壁部1B内に配設されて、この第3配管32cに対してシャワーノズル30g〜30jが接続されている。第4配管32dは、第3配管32cより分岐されて、入浴用空間3内に伸びており(図7参照)、この第4配管32dに対してシャワーノズル30k、30lが接続されている。
【0037】
左右の側壁部1A、1Bに設けられた各シャワーノズル30a〜30dおよび30g〜30jは、入浴用空間3内に露出するように配設されて、入浴用空間3内の患者Kに対して側方から湯水を噴射するようになっている。また、入浴用空間3内に配設された2本の配管31cおよび32dは、それぞれフラップ板1Eの下面に固定されている。そして、配管31cまたは32dに接続された前方に位置する2つのシャワーノズル30eと30kとは、入浴用空間3内の患者Kの胸部から腹部に向けて湯水を噴射するように設定されている(図8をも参照)。また、配管31cまたは32dに接続された後方に位置する2つのシャワーノズル30feと30lとは、入浴用空間3内の患者Kの背中に向けて湯水を噴射するように設定されている(図8をも参照)。なお、入浴用空間3内に位置する2本の配管31cおよび32dは、それぞれ可撓性を有するものとされて、後述するフラップ板1Eの揺動に追従できるようになっている。
【0038】
図5、図6から明らかなように、浴槽本体1に装備された湯水供給系路を構成する各部材は、シャワーノズル30a〜30lを除いて極力低い位置となるように位置設定されている。特に、捨て水タンク19は、シャワーバルブ20、21よりも下流側の系路内の湯水、およびシャワーノズル30a〜30lに連なる系路内の湯水が、重力によって捨て水タンク16に集合されるように低い位置に設定されている。同様に、マニホールド16も、これに連なる系路内の湯水が自重によってマニホールド16に集合されるように低い位置に設定されている。なお、捨て水タンク16やマニホールド16に連なる系路は、トラップ部(下方に向けて凸となるような曲がり部)を有しないように設定されて、このトラップ部での湯水の滞留が生じないようにされている。
【0039】
なお、ハンドノズル25用の系路24は、配管24aと、配管24aに接続されて浴槽本体1の外部に伸びる可撓性の配管(ホース)24bとから構成されて(図2参照)、この配管24bの先端部にハンドノズル25が接続されている、ハンドノズル25は、浴槽本体1の外部にいる介護者によってマニュアル操作されるもので、湯水のON、OFF(開閉)は、その操作部25aをマニュアル操作することによって行われる(図4参照)。
【0040】
図8は、フラップ板1Eの揺動位置変更のための機構例を示すものである。すなわち、フラップ板1Eのフレーム40が、左右一対の側壁部1Aと1Bとによって、左右方向に伸びる軸線を中心として上下方向に揺動可能に保持されている。フレーム40は、伸縮可能な支持ステー41によって、少なくとも一方の側壁部1Aまたは1Bに回動自在に連結されている。支持ステー41は、その伸縮長さが可変とされている。すなわち、支持ステー41は、側壁部1Aまたは1Bの少なくとも一方に連結されたシリンダ部41aと、シリンダ部41aに摺動自在に嵌合されたロッド部41bとを有し、ロッド部41bの先端部がフレーム41に回動自在に連結されている。
【0041】
例えばねじ機構を利用した伸縮調整機構によって、ロッド部41bのシリンダ部41aからの突出長さ可変とされている。例えばマニュアル操作によって、その操作部41cを所定方向に回動操作することによって、ロッド部41bのシリンダ部41aからの突出長さが変更される。また、変更後、操作部41cをじょうk鋳所定方向とは反対方向に回動させることによって、変更後の突出長さにロックされる。
【0042】
支持ステー41の長さを変更することにより、フラップ板1Eの上下方向揺動位置が変更される。車椅子Aの座部の高さが固定式の場合、身長の高い患者Kが入浴するときは、フラップ板1Eが高い揺動位置に設定され、身長が低い患者Kが入浴するときは、フラップ板1Eが低い揺動位置とされる。このように、患者Kの身長に応じてフラップ板1Eを適切な高さに変更することにより、車椅子Aの座部の高さを変更する必要がなくなる。このように、車椅子Aの座部の高さを変更しなくてもよということは、車椅子Aとして、高さ調整用のジャッキ機構を有しない安価かつ故障のしにくいものを用いることができるという利点をもたらすことになる。
【0043】
再び図4において、図中Uはマイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御ユニット)である。このコントローラUには、上記各センサS1とS2とからの検出信号が入力される。コントローラUは、シャワーバルブ19、20および第1排水バルブ25を制御する。コントローラUには、温度検出センサS1で検出された温度を表示する表示部38が装備される他、マニュアル操作される出湯の要求スイッチSW1および出湯の停止スイッチSW2が設けられている。
【0044】
コントローラUによる湯水供給の制御例について、図9のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明で、Qはステップを示す。なお、図示を略すシステムの電源スイッチがONにされると、システムのイニシャライズによって、フラグが0にセットされると共に、シャワーバルブ20、21が閉弁状態とされる(シャワーバルブ20、21は、安全のために常閉式としておくのが好ましい)。
【0045】
以上のことを前提として、まずQ1において、出湯要求スイッチ(出るスイッチ)SW1が操作されたか否かが判別される。このQ1の判別でYESのときは、Q2においてフラグが1にセットされた後、Q3において第1排水バルブ28が開弁される。これにより、混合栓10よりも下流側で、かつ捨て水タンク19よりも上流側の湯水供給系路内の湯水が、第1排水バルブ28を経て外部に排出される。このとき、流量制限バルブ29によって、大量の湯水が排出されることが防止される。また、ボイラ13を流れる流量も小さくなって、高温水を早期に混合栓10に供給することが可能となる
【0046】
Q3の後は、Q4において、温度センサS1で検出される検出温度が第1所定温度範囲であるか否か、より具体的にはシャワー入浴に適温となる例えば39度〜41度Cの温度範囲であるか否かが判別される。このQ4の判別でNOのときはQ3へ戻る。時間がたつにつれて、混合栓10から吐出される湯水の温度が上昇して、やがてQ4の判別がYESとなる。Q4の判別でYESのときは、Q5において、検出温度が上記第1所定温度範囲であることが所定時間、例えば4秒継続したか否かが判別される。このQ5の判別は、混合栓10から吐出される湯水の温度が適温状態で安定したか否かの確認となる。このQ5の判別でNOのときは、Q3に戻って、混合栓10から吐出される湯水の温度が第1所定温度範囲に安定するのを待つことになる。
【0047】
上記Q5の判別でYESのときは、Q6において、シャワーバルブ20、21が開弁される一方、第1排水バルブ28が閉弁される。これにより、混合栓10からの適温となった湯水が、捨て水タンク19へと流れることになる。混合栓10から捨て水タンク19に湯水が供給されることによって、その圧力が上昇するため、第2排水バルブ36は自動的に閉弁される。これにより、混合栓10から吐出される湯水は、捨て水タンク19を経て、各シャワーノズル30a〜30lに供給されて、患者Kに湯水が噴射されることになる。ハンドノズル25を適宜利用して、患者Kの頭部等を洗うことも行われる。シャワーバルブ20、21よりも下流側の系路はあらかじめ空となっているので、シャワーバルブ20、21を通して湯水がその下流側へ供給開始されるときに、ウオータハンマ現象を生じてしまうことがない。
【0048】
Q6の後は、再びQ1へ戻る。一旦Q6を経てQ1へ戻った場合は、Q1の判別でNOとなり、このときはQ7において、フラグが1であるか否かが判別される。Q6からQ1へ戻ったときは、Q7の判別でYESとなり、このときは、Q8において、止めるスイッチSW2が操作されたか否かが判別される。このQ8の判別でNOのとき、つまりシャワー入浴を継続しているときは、Q9において、温度センサS1で検出される検出温度が、第2所定温度範囲、より具体的には例えば37度〜42度Cの範囲であるか否かが判別される。この第2所定温度範囲は、第1所定温度範囲よりも、低温側および高温側共に拡大されている(実施形態では2度だけ低温側および高温側に拡大)。このQ9の判別でYESのときは、Q6に移行して、シャワー入浴が継続される。
【0049】
上記Q9の判別でNOのときは、シャワー入浴中に、なんらかの原因で湯水が低温すぎる状態あるいは高温すぎる状態となったときであり、このときは、Q3に戻る。なお、第2所定温度範囲を、第1所定温度範囲よりも拡大してあるために、ハンチングが防止、つまりQ9からQ6へ移行する場合と、QQ9からQ3へ移行する場合とが頻繁に繰り返されてしまう事態が防止される。
【0050】
前記Q8の判別でYESのときは、Q10において、フラグが0にリセットされた後、Q11においてシャワーバルブ20、21が閉弁されて、制御が終了される。シャワーバルブ20、21が閉弁されることによって、その下流側の圧力が低下して、やがて捨て水タンク19内の圧力は実質的に零となるので、第2排水バルブ36が自動的に開かれて、捨て水タンク19上流側および下流側の湯水供給系路内の湯水が、第2排水バルブ36を経て外部に排出される。
【0051】
なお、Q11の処理の際に、第1排水バルブ28を閉じないようにしてあるので、Q11の処理後しばらくの間は、混合栓10とシャワーバルブ20、21との間の湯水経路内には適温あるいは適温よりも若干低い程度の湯水が残留することになり、次の患者がシャワー入浴するときに再度出るスイッチSW1を操作したときに、早期にQ1からQ2〜Q5を経てQ6に移行して、次の患者に対するシャワー入浴を早期に開始することが可能となる。
【0052】
前記Q7の判別でNOのときはQ1へ戻るが、この状態は、電源スイッチをONにした後に、出るスイッチSW1がなんら操作されていない状態となる(出るスイッチSW1が操作されるのを待つ待機状態)。
【0053】
なお、Q11の処理において、第1排水バルブ28を開弁させて、混合栓10よりも下流側の経路内の湯水を全て外部に排出するようにすることもできる。この場合は、次のシャワー入浴までに相当の時間が経過しても、湯水供給系路内に雑菌が繁殖してしまう事態が防止されることになる。また、第1排水バルブ28を常開式とすることによって、次のシャワー入浴までに相当の時間経過が予測されるとき、つまり電源スイッチがOFFされて、このOFF動作に連動して第1排水バルブ28が自動的に開弁されるように設定することによって、混合栓10よりも下流側の湯水経路内の湯水を全て外部に排出して、上述した雑菌防止の上で好ましいものとなる。
【0054】
シャワー入浴の前あるいは後に入浴浴槽Yを洗浄するときは、ハンドノズル25を利用して行われる。まお、このときの制御フローは、図9と同じとしてもよいが、洗浄用の専用制御モードとして、シャワーバルブ20、21を閉弁し、かつ第1排水バルブ28も閉弁した状態としてもよい(混合栓10から吐出される湯水の温度をシャワー入浴と同じにする場合は、Q1〜Q6のステップを有するものとし、低温の湯水で洗浄を行うときは、Q1〜Q6のステップは不用として、単にシャワーバルブ20、21および第1排水バルブ28をそれぞれ閉弁する制御のみを行うようにすることもできる(ボイラ13も非作動状態とすることもできる)。
【0055】
ここで、混合栓10から吐出される湯水の温度調整および流量調整について、図4、図10〜図13を参照しつつ説明する。まず、低温の湯水供給系路となる第1系路11にはレギュレータを有しないものとなっている。また、第1系路11内の圧力は、高温のお湯が供給される第2系路12内の圧力(レギュレータ14による減圧後の圧力)よりも0.5kg/平方cm以上大きくなるように設定してある。これにより、ボイラ13を通過した後のお湯の温度が安定した状態では、ほぼ一定の流量およびほぼ一定の温度とされた湯水が混合栓10から供給されることになる。
【0056】
図10、図11は、第1系路11を流れる低温の水の温度が13度Cで、第2系路12を流れる高温のお湯の温度が60度Cの場合について示すものである(暑い時期に対応)。そして、図10は、第1系路11内の圧力(低温圧)と第2系路12内の圧力(高温圧)と混合栓10から吐出される湯水の温度(吐出温度)との関係を示すものである。また、図11は、低温圧と高温圧と混合栓10から吐出される湯水の流量(吐出流量)との関係を示すものである。
【0057】
同様に、図12、図13は、第1系路11を流れる低温の水の温度が12度Cで、第2系路12を流れる高温のお湯の温度が48度Cの場合について示すものである(寒い時期に対応)。そして、図12は、低温圧と高温圧と吐出温度との関係を示すものである。また、図13は、低温圧と高温圧と吐出流量との関係を示すものである。
【0058】
図10〜図13から明らかなように、高温圧力を一定として、低温圧力を変動させたとき、吐出温度、吐出流量は、実質的に高温圧のみに依存するということが理解される。そして、低温圧が高温圧よりも0.5kg/平方cm以上大きい状態を維持している限り、低温圧の変動に伴う吐出温度、吐出流量の変化量が極めて小さくなるということが理解される。
【0059】
上述のことを総合すると、低温圧を高温圧よりも0.5kg/平方cm以上大きくした範囲において、高温圧を調整するだけで、吐出温度をほぼ適温に維持しつつ、吐出流量(吐出圧力)を大きな範囲で変更することが可能となる。例えば、低温圧を、水道圧として得られる2.5kg/平方cmに設定した場合、高温圧を1kg/平方cm〜2kg/平方cmの間で変更することにより、例えば、適温範囲である39度〜42度Cの温度範囲でもって、吐出流量を任意に変更することができる。より具体的には、高温圧を例えば3段階調整として、「弱=低温吐出温度かつ低吐出流量」と、「中=中温吐出温度かつ中吐出流量」と、「強=高温吐出温度かつ大吐出流量」とを任意に得ることができる(ただし温度変化の範囲はあくまで適温の範囲での小さい変更である)。
【0060】
上述のように、低温圧調整用のレギュレ−タを不用にすることによって、コスト的にも有利となる。なお、混合栓10の操作部10aの操作によっても吐出温度を変更することはできるが、混合栓10によっては流量変更を合わせて行うことができないのが一般的である。
【0061】
以上実施形態について説明したが、本発明は、患者Kが担架に乗せられた状態でシャワー入浴される担架式のシャワー入浴装置にあっても同様に適用し得るものである。混合栓10からの吐出流量を調整する専用の流量調整バルブを別途設けてもよい。レギュレータ14の操作部14aをコントローラUによって制御することもできる(レギュレータ14による圧力調整つまり減圧度合いの調整は、頻繁に行う必要性が薄いのでつまり季節の変化毎に行う程度でよいので、マニュアル操作によって行うのが好ましい)。低温側の湯水供給系路となる第1系路11にレギュレータを接続したものであってもよい。
【0062】
第2排水バルブ36は、マニュアル操作されるものであってもよく、あるいは、コントローラUによって制御されるものであってもよい。コントローラUによって制御する場合、シャワー入浴停止の操作が行われたときに、第2排水バルブ36を開弁させるように制御するのが好ましい。この開弁された第2排水バルブ36は、シャワーバルブ20、21が閉弁されたときに閉弁されるように制御するのが好ましい。
【0063】
捨て水タンク19は、複数のシャワーノズル30a〜30l等から流れ落ちる湯水の集合部としての機能を果たすものなので、捨て水タンク19のような容積部を別途設けないようにすることも可能である。流量制限用のバルブ29に代えて、単なる固定絞りを用いることもできる。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるシャワー入浴浴槽の一例を示す斜視図。
【図2】図1の入浴漕の扉を開いた状態を示す斜視図。
【図3】図1に入浴漕に患者が担架ごと導入された状態を示す側面図。
【図4】湯水供給のためのシステム図。
【図5】入浴浴槽への湯水供給系路の具体的な配設例を示す図。
【図6】入浴浴槽への湯水供給系路の具体的な配設例を示す図。
【図7】入浴浴槽への湯水供給系路の具体的な配設例を示す図。
【図8】入浴浴槽のフラップ板と患者との関係を示す要部簡略側面図。
【図9】コントローラの制御例を示すフローチャート。
【図10】低温圧と高温圧と混合栓からの吐出温度との関係を示す特性図。
【図11】低温圧と高温圧と混合栓からの吐出流量との関係を示す特性図。
【図12】低温圧と高温圧と混合栓からの吐出温度との関係を示す別の特性図。
【図13】低温圧と高温圧と混合栓からの吐出流量との関係を示す別の特性図。
【符号の説明】
Y:浴槽
A:車椅子
K:患者
F:床面
U:コントローラ
S1:温度センサ
SW1:出湯要求スイッチ
SW2:出湯停止スイッチ
1:浴槽本体
1A:左側壁部
1B:右側壁部
1C:前壁部
1D:上壁部
1Eフラップ板
1F:開口部
2:扉
3:入浴用空間
10:混合栓
11:第1系路(混合栓の上流側で水供給用)
12:第2系路(混合栓の上流側でお湯供給用)
13:ボイラ
14:レギュレータ(高温圧調整用)
15:湯水供給系路(混合栓−マニホールド)
16:マニホールド(湯水供給系路)
17:湯水供給系路
18:湯水供給系路
19:捨て水タンク
20:シャワーバルブ
21:シャワーバルブ
25:ハンドノズル
26:流量調整バルブ
27:排水系路
28:第1排水バルブ
29:流量制限バルブ
30a〜30l:シャワーノズル
31:湯水供給系路
32:湯水供給系路
35:排水系路
36:第2排水バルブ

Claims (8)

  1. 患者が担架または車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するためのシャワーノズルが設けられた浴槽と、
    高温の湯と低温の水とが供給される混合栓と、
    前記混合栓から吐出される湯水を前記シャワーノズルに供給するための湯水供給系路と、
    前記湯水供給系路に接続されたシャワーバルブと、
    前記湯水供給系路のうち前記混合栓とシャワーバルブとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第1排水バルブと、
    前記第1排水バルブから排水される湯水の流量が所定流量以下となるように制限する流量制限手段と、
    前記湯水供給系路のうち前記シャワーバルブとシャワーノズルとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第2排水バルブと、
    前記混合栓とシャワーバルブとの間にある前記湯水供給系路内の湯水の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサで検出される検出温度に応じて、前記シャワーバルブと第1排水バルブとの開閉を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記シャワーノズルが複数設けられ、
    前記湯水供給系路のうち前記シャワーバルブと複数のシャワーノズルとの間に、該シャワーバルブと複数のシャワーノズルとが接続された捨て水タンクが接続され、
    前記第2排水バルブが、前記捨て水タンクに接続されている、
    ことを特徴とするシャワー入浴装置における湯水供給装置。
  2. 患者が担架または車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するためのシャワーノズルが設けられた浴槽と、
    高温の湯と低温の水とが供給される混合栓と、
    前記混合栓から吐出される湯水を前記シャワーノズルに供給するための湯水供給系路と、
    前記湯水供給系路に接続されたシャワーバルブと、
    前記湯水供給系路のうち前記混合栓とシャワーバルブとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第1排水バルブと、
    前記第1排水バルブから排水される湯水の流量が所定流量以下となるように制限する流量制限手段と、
    前記湯水供給系路のうち前記シャワーバルブとシャワーノズルとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第2排水バルブと、
    前記混合栓とシャワーバルブとの間にある前記湯水供給系路内の湯水の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサで検出される検出温度に応じて、前記シャワーバルブと第1排水バルブとの開閉を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記温度センサで検出される検出温度が第1所定温度範囲であることが所定時間継続したことを条件として、前記シャワーバルブを開弁させると共に前記第1排水バルブを閉弁するように制御すると共に、前記温度センサで検出される検出温度が前記第1所定温度範囲よりも高温側および低温側がそれぞれ拡大された第2所定温度範囲にあるときに、前記シャワーバルブの開弁状態と前記第1排水バルブの閉弁状態とを維持させる一方、該検出温度が該第2所定温度範囲にないときには該シャワーバルブを閉弁 すると共に該第1排水バルブを開弁させる、
    ことを特徴とするシャワー入浴装置における湯水供給装置。
  3. 患者が担架または車椅子に乗せられた状態で導入される入浴用空間を画成すると共に、該入浴用空間に湯水を噴射するためのシャワーノズルが設けられた浴槽と、
    低温の水とボイラで加温された高温の湯とが供給される混合栓と、
    前記混合栓から吐出される湯水を前記シャワーノズルに供給するための湯水供給系路と、
    前記湯水供給系路に接続されたシャワーバルブと、
    前記湯水供給系路のうち前記混合栓とシャワーバルブとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第1排水バルブと、
    前記第1排水バルブから排水される湯水の流量が、前記ボイラの着火に必要な最小流量に相当する値となるように制限する流量制限手段と、
    前記湯水供給系路のうち前記シャワーバルブとシャワーノズルとの間に接続され、該湯水供給系路内の湯水を排出するための第2排水バルブと、
    前記混合栓とシャワーバルブとの間にある前記湯水供給系路内の湯水の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサで検出される検出温度に応じて、前記シャワーバルブと第1排水バルブとの開閉を制御するコントローラと、
    を備えていることを特徴とするシャワー入浴装置における湯水供給装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記第2排水バルブは、前記シャワーバルブとシャワーノズルとの間における前記湯水供給系路内の圧力が所定圧力以下に低下したときに、自動的に開弁されるように設定されている、ことを特徴とするシャワー入浴装置における湯水供給装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記第2排水バルブは、前記コントローラによって開閉制御される、ことを特徴とするシャワー入浴装置における湯水供給装置。
  6. 請求項において、
    前記コントローラは、シャワー入浴終了のマニュアル操作が行われたときに前記第2排水バルブを開弁制御する、ことを特徴とするシャワー入浴装置における湯水供給装置。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、
    前記湯水供給系路のうち前記混合栓とシャワーバルブとの間において、マニュアル操作によって開閉されるハンドノズルが接続されている、ことを特徴とするシャワー入浴装置における湯水供給装置。
  8. 請求項において、
    マニュアル操作によって前記ハンドノズルから噴射される湯水の流量を調整する流量調整バルブが設けられている、ことを特徴とするシャワー入浴装置における湯水供給装置。
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