JP3544061B2 - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータの出力用端末としてのプリンタ、ビデオプリンタ等に用いられるインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置に関し、特に、インク吐出のためのエネルギーとして利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換素子を形成した基体を有するインクジェット記録ヘッドおよび該ヘッドを具えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
なお、ここで、記録とは、布、糸、紙、シート材等のインク付与を受けるインク支持体全てへのインク付与等(プリント)を含むものであり、また、インクジェット記録装置は、各種情報処理装置全てあるいはその出力機器としてのプリンタを含むものであり、本発明はこれらへの用途が可能なものである。
【0003】
【従来の技術】
近年、プリンタ等において用いられるインクジェット記録装置は小型化、低価格化のみならずカラー記録、高画質記録の要求が高まってきている。従来、高画質を実現するためには記録ヘッドの精密かつ複雑な構成を必要とし、また、その駆動についても精度が高くかつ複雑な制御を必要としていた。このため、高画質記録は高コストなものとなり装置サイズも比較的大きいものであった。
【0004】
一方、例えば特公昭62−48585号公報には、1つのインク路内に2つ以上の電気熱変換素子を設けることにより比較的簡易な構成で吐出量(すなわちドットサイズ)を変調し高画質を実現するものが提案されているが、このような構成は、高画質化の一環として多値記録を行う上で重要なものの一つである。
【0005】
【背景技術】
ところで、上記2つ以上の電気熱変換素子を有する構成において、吐出量変調を行う具体的手法は、1つのインク路内に2つの電気熱変換素子(以下、吐出ヒータともいう)が設けられる場合において夫々別個の量のインクを吐出しようとするとき、夫々の吐出ヒータのサイズの比と夫々の吐出量の比を同一になるようヘッド等を設計するのが一般的である。
【0006】
ところが、このような設計に基ずいて記録ヘッドを実用化した場合、吐出量等の精度はある程度の満足できる水準にあるものの、上述したような近年の精度要求を満足することができないことがあった。本発明者等は、この要求を満たすべく、吐出ヒータとインク吐出口(以下、オリフィスともいう)との距離やオリフィスのサイズ等の設計パラメータを種々変更する実験を行なったところ、2つの吐出ヒータ間での吐出量比のパラメータのバランスが崩れ、目的の吐出量を達成するためにヘッドの設計を始めから見直す必要が生ずる等の問題が新たに発生することを認識するに至った。すなわち、インク路内に2つの吐出ヒータを設けたことで、個々の吐出ヒータについて高精度で所望の吐出量を得るため、或いはそれぞれの吐出安定性を高水準に維持するためのインク路の設計は、2つの吐出ヒータが存在することによる複合的な要素がからみ合い、実用水準さえも満足することができない場合があった。
【0007】
更に、本発明者等は、上述したヘッドの吐出量等に関する設計の従来技術の問題に加え、以下の検討も行った。所望の吐出量を得るためのインク路に関する設計で考慮すべきパラメータは、オリフィスの開口面積、インク路の長さ、吐出ヒータのサイズおよび位置等がある。そのうち、1つのインク路内に複数の吐出ヒータが設けられる場合のインク路設計において、オリフィス面積やインク路長さに着目して検討したところ、これらのパラメータの変更のみでは、各吐出ヒータの駆動について夫々所望の吐出量を安定して得ることが難しいことが判った。これは他のパラメータが夫々の吐出量に与える影響も支配的であり、上記パラメータの変更によって吐出特性が同時に変化するためと考えられるからである。
【0008】
ところで、インク路の設計に関するパラメータのうち、吐出ヒータのサイズは半導体製造プロセスにおける基板のパターニング工程用のフォトマスクの設計時点で決まるため、所望の吐出量を得るためのサイズの変更をするにはヘッドをほとんど初めからつくりなおさなくてはならないことになる。このため、夫々の吐出ヒータによる吐出量のバランスを後から変更することは、時間的にも作業負荷的にも相当のロスになる。逆に、吐出量のバランスすなわち吐出量の比さえ決めることができれば、その他の吐出特性の調整は比較的容易である。例えば、吐出ヒータのインク路に対する位置は、基板をウエハーから切り出す際に設定できるし、オリフィス面積の変更はオリフィスの開口を明けるレーザ等のエネルギーの調整をすることで実現できる。これらは、値を細かく変更することも可能であるし、比較的後の工程なので時間的、作業的なロスも少ない。
【0009】
本発明者等は、具体的な吐出量を異ならせる場合の複数の吐出ヒータに要求される吐出安定条件を検討したところ、ヘッド設計上きわめて重要である吐出量の比が、吐出ヒータの面積比(好ましくは個々の吐出ヒータのサイズおよび形状)が吐出に及ぼす影響に着目しかつこの面積比を適切に制御することにより、夫々の吐出ヒータによる所定の吐出量を高精度かつ安定的に得ることができることを確認した。これは、次のような理由からであると推察される。
【0010】
吐出ヒータには、実際の吐出エネルギーに利用される発熱領域と吐出エネルギーとして利用されない発熱領域が存在する。これは、吐出ヒータが駆動され発熱する際の温度分布に起因している。すなわち、吐出ヒータにおいてその周縁部は中心部より発熱温度が低いため、この領域はインクを加熱発泡する温度には達しない非発泡領域となってその発泡は吐出エネルギーとして利用されない。これに対し、吐出ヒータのインクが発泡する温度に至る発泡領域を有効発泡領域ということにする。従って、この考え方に基ずいて次なる方法により複数の吐出ヒータの設計をすることで安定的に所望の吐出量を得ることができる。
【0011】
第一に、夫々の吐出ヒータによる吐出量の比をある値に設定しようとするとき、その比よりやや小さい比で各吐出ヒータの面積を設計する。
【0012】
第二に、より好ましくは、設計しようとする夫々の吐出ヒータによる吐出量の比に対し、夫々の吐出ヒータの幅の比を、夫々1μm〜10μmの長さを引いたものの比と等しくなるよう設計する。
【0013】
第三に、更に好ましくは、夫々の吐出ヒータによる吐出量の比と夫々の吐出ヒータの有効発泡面積の比がほぼ一致することである。
【0014】
第四に、上記第三番目における有効発泡面積は吐出ヒータの面積の周囲から1μm〜10μmの面積を除いたものの比である。
【0015】
以上述べた観点は、インク路に対する夫々の吐出ヒータの面積中心の位置がほぼ同じであり、吐出ヒータの材質、膜厚、駆動条件がほぼ一致している場合のものである。
【0016】
しかしながら、これらの条件を一致させた場合、吐出量の少ない方の吐出ヒータに関する吐出性能が特に粘度の高いインクを用いた場合や低温環境でインクの粘度が高くなった場合等に低下し、吐出不良を生じる等の問題がある。これは、吐出量の少ない方の吐出ヒータに係る吐出パワーが小さいために発生する問題であり、1つのインク路内に複数の吐出ヒータを持つヘッドの大きな課題であった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述のように夫々の吐出ヒータで所望の吐出量を安定的に得るとともに、1つのインク路内に複数の吐出ヒータを持つヘッドの本質的な課題を解決したインクジェット記録ヘッドおよび該ヘッドを用いたインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そのために発明では、インクを吐出するための吐出口を有するインク路と、一つのインク路に対応して複数設けられた電気熱変換素子とを有し、前記吐出口が、前記インク路のインクが流れる方向において前記電気熱変換素子の前方に配されているインクジェット記録ヘッドであって、前記複数の電気熱変換素子の内の2つの電気熱変換素子の面積をSh1,Sh2(Sh1>Sh2)とし、該2つの電気熱変換素子それぞれによるインクの吐出量をそれぞれVd1,Vd2(Vd1>Vd2)としたとき、Vd1/Vd2≦Sh1/Sh2の関係を満たし、かつ、前記2つの電気熱変換素子それぞれの面積中心と吐出口との距離をOC1,OC2としたとき、OC1>OC2の関係を満たし、前記2つの電気熱変換素子は、面積がSh2である電気熱変換素子の前記吐出口側の端が、面積がSh1である電気熱変換素子の前記吐出口側の端より前記吐出口に近く、前記インク路のインクが流れる方向と直交する方向において互いに隣接する部分を有する様に配されていることを特徴とする。
【0019】
また、インクを吐出するための吐出口を有するインク路と、一つのインク路に対応して複数設けられた電気熱変換素子とを有し、前記吐出口が前記インク路のインクが流れる方向において前記電気熱変換素子の前方に配されているインクジェット記録ヘッドを用い、被記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、前記複数の電気熱変換素子の内の2つの電気熱変換素子の面積をSh1,Sh2(Sh1>Sh2)とし、該2つの電気熱変換素子それぞれによるインクの吐出量をそれぞれVd1,Vd2(Vd1>Vd2)としたとき、Vd1/Vd2≦Sh1/Sh2の関係を満たし、かつ、前記2つの電気熱変換素子それぞれの面積中心と吐出口との距離をOC1,OC2としたとき、OC1>OC2の関係を満たし、前記2つの電気熱変換素子は、面積がSh2である電気熱変換素子の前記吐出口側の端が、面積がSh1である電気熱変換素子の前記吐出口側の端より前記吐出口に近く、前記インク路のインクが流れる方向と直交する方向において互いに隣接する部分を有する様に配されていることを特徴とする。
【0020】
以上の構成によれば、2つの電気熱変換素子に係る吐出量比と面積比が、Vd1/Vd2≦Sh1/Sh2の関係を満たすことによって、各電気熱変換素子による吐出量の比率(Vd1/Vd2)が1より大きい所定の比率で精度よく得られるとともに、その面積がより小さな電気熱変換素子の面積中心と吐出口との距離が相対的に短くされるとともに、面積がより小さな電気熱変換素子の吐出口側の端が、面積がより大きな電気熱変換素子の吐出口側の端より吐出口に近くなるよう配されるので、インク増粘等に対する相対的な吐出パワーの低下を防止することができる。また、面積がより小さな電気熱変換素子と面積がより大きな電気熱変換素子とがインク路のインクが流れる方向と直交する方向において互いに隣接する部分を有する様に配されているので、有効発砲領域が拡大し、吐出効率を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係るインク路およびこのインク路内に設けられる電気熱変換素子(以下、吐出ヒータともいう)を主に示す模式的断面図である。
【0023】
インクジェット記録ヘッドには、複数のオリフィス1Aおよびインク路1が設けられる(図1にはこれらのそれぞれ1つのみが示される)。インク路1は液室2と連通し、この液室2から供給されるインクにより、インク路1内には毛管力によってオリフィス1A付近にメニスカス3が形成される。本発明はインク路内に2つ以上の吐出ヒータが設けられる構成に適用されるが、本実施形態では2つの吐出ヒータが設けられるインク路構成について説明する。すなわち、各インク路1内には2つの吐出ヒータA4およびB6が設けられ、それらの面積および配設位置を互いに異ならせている。面積の小さい方の吐出ヒータA4の面積をShA、大きい方の吐出ヒータB6の面積をShBとする。夫々の吐出ヒータAおよびBの一方の端部には、それぞれ選択電極8および9が接続されており、また、他方の端部には共通電極10が共通に接続されている。電極8および9にはトランジスタ等のスイッチング素子(不図示)がそれぞれ接続され、これにより吐出ヒータAおよびBをそれぞれ選択的に駆動することができる。
【0024】
ここで、吐出ヒータA4およびB6それぞれ個別に駆動することによる吐出量を夫々VdAおよびVdBとするとき、VdAは15ng、VdBは30ngである。また、吐出ヒータA4およびB6の面積ShA,ShBは夫々950μm2 、2210μm2 である。そして、2つの吐出ヒータに関する吐出量比および面積比はそれぞれVdB/VdA=2.0、ShB/ShA=2.3であり、VdB/VdA≦ShB/ShAの関係を満たしている。この関係は、各吐出ヒータA4およびB6の面積を固定して考えるとき、小さい面積の吐出ヒータA4をオリフィス1A側に近ずけたことによって生じるものである。すなわち、吐出ヒータA4での吐出パワーが増粘インク等に対して相対的に小さくなる結果、吐出不良を生じることを防ぐため吐出ヒータA4の面積中心からオリフィス1Aまでの距離OCAを小さくする。
【0025】
この関係を図2に示す。
【0026】
図2において、点線上はVdB/VdA=ShB/ShAの条件を満たすものであり、本発明のインク路は、この点線上およびその下側の領域すなわちVdB/VdA≦ShB/ShAの条件を満たす領域のものとして示される。例えば図2に示す実線は、あるOCA,OCBの関係のときのShBとShAの比を変えたときの吐出量比を示すものであり、このようなインク路の場合も、本発明の条件を満たす領域内であるため本発明の効果を得ることができる。
【0027】
それぞれの吐出ヒータの表面は、前述したように、インクを発泡できる有効発泡領域5および7と、熱勾配においてインクを発泡する温度に達しない非発泡領域4および6とに分けられる。この場合において、吐出ヒータの面積中心がインク路もしくはオリフィスに対し同じ位置ならば、VdB/VdA>ShB/ShAが成り立つ条件とし、これにより、精度の高い吐出量制御を行うことができる。すなわち、それぞれの吐出ヒータの吐出量比が吐出ヒータの面積比よりも大きくなる側、つまり図2において吐出量比=面積比の関係を示す破線より上側の領域の条件を満たすとき、精度の高い吐出量制御を行うことができる。しかしながら、図1に示す構造のヘッドは、前述したように、吐出ヒータA4の面積中心からオリフィス1Aまでの距離OCAを短かくしたものであるため、その面積は小さいながら吐出量が大きくなり、精度の高い吐出量制御を行う条件として、VdB/VdA≦ShB/ShAが成り立つ。
【0028】
なお、上記距離OCAがある一定の値より小さい場合には、吐出量が逆に少なくなる場合があるが、本発明を適用したインク路では、距離OCAはこのような領域外、すなわち上記一定の値よりは大であるものとする。
【0029】
本実施形態の場合、吐出量の比はVdB/VdA=2.0であるが、前述したように増粘インクに対する吐出信頼性はオリフィスと吐出ヒータとの距離に反比例するから、小さい面積の吐出ヒータA4に関して、OCB/OCA=2.0とする関係で小面積ヒータA4の距離を短くすれば夫々の吐出ヒータの吐出信頼性は同等に確保される。
【0030】
以上のことから明らかなように、VdB/VdA≦ShB/ShAの設計条件においてOCB>OCAとすることにより吐出信頼性が向上する。
【0031】
なお、前述したように、OCB=OCAの場合はVdB/VdA>ShB/ShA(ただし、VdB>VdA)となるため、OCBとOCAとの比がわずかな場合はVdB/VdA>ShB/ShA(ただし、VdB>VdA)の条件下でもOCB>OCAが成り立つ場合がある。
【0032】
次に、吐出ヒータにおける有効発泡領域について、図3(a)および(b)を用いて簡単に説明する。
【0033】
本実施形態で用いた吐出ヒータの構成は次のようなものである。厚さ約500μm〜600μmのシリコン基板106上にSiO2 等の絶縁体の蓄熱層105を成膜し、その上に抵抗層101を成膜パターニングする。その上に、SiO2 やSiN等の絶縁体を用いた保護層103と発泡/消泡の衝撃波を吸収するための耐キャビテーション層104を成膜する。抵抗層101には電極9および10により電圧を印加して電流を流し、これにより、抵抗層101は発熱する。以上の構成により電気熱変換素子(吐出ヒータ)が形成されるが、上記でいう吐出ヒータの面積とは、図3(a)において、抵抗層101が電極9および10によって覆われていない部分の面積である。
【0034】
抵抗層で発生した熱は、吐出ヒータ1の中央部では膜の重なり方向へ逃げるが、端部では膜の拡がり方向にも逃げる。このため、吐出ヒータの表面のインクに接する面においては、吐出ヒータ中央部より端部の方が比較的温度が低い。このときの吐出ヒータの表面温度分布を、図3(a)のA−Aライン上で見ると図4に示す温度分布TempAの様になる。
【0035】
この図から、吐出ヒータ中央部では主に熱が膜の重なり方向に逃げるために均一な温度分布となり、端部に近づくにつれて膜の拡がり方向に逃げるため温度が低くなって行くことがわかる。ここで、ΔT1は吐出ヒータ上のインクが発泡する下限温度であり、また、ΔT2は吐出ヒータが高温になりすぎて熱ストレス等でダメージを受けて寿命が極端に短くなる温度である。従って、吐出ヒータの温度を寿命を損なわずに安定的にインク発泡温度に制御しようとすると、図4に示すように必ず吐出ヒータ端部にインクを発泡させる温度に到達しない非発泡領域が存在することになる。本実施形態の構成の場合、非発泡領域の幅WAは3μm〜5μm程度であるが、これは膜の構成や材料、駆動条件によって異なり、条件に応じて1μm〜10μm程度を考慮する必要がある。
【0036】
本実施形態においては、2つの吐出ヒータはインク路中の長手方向、すなわち、インクの流れる方向に対し直交する方向に横並びに隣り合う部分を一部有している。この構成によれば、吐出ヒータを同時に駆動した場合隣り合う部分で膜の重なり方向への熱の逃げが隣接する吐出ヒータに作用して、その吐出ヒータの熱として利用され、これにより吐出ヒータの端部での温度分布の低下を防ぐことができ、結果的にこの部分の有効発泡領域が拡大し、吐出効率が向上する利点を有している。
【0037】
次に、本実施形態のヘッドを用いた階調制御の説明を簡単に行う。
【0038】
図5(a)に示すように、インク路壁109で挟まれたインク路1にはインクが満たされており、吐出ヒータA4およびB6を加熱発泡すると発泡圧力によりオリフィス3よりインクが吐出される。図5(b)は小サイズ吐出ヒータA4が発熱し、小発泡113により小ドロップ11が吐出された状態を示す。この時の吐出量を約30ngとする。次に、図5(c)は大サイズ吐出ヒータB6が発熱し、大発泡112により大ドロップ11が吐出された状態を示す。大サイズ吐出ヒータB6は、前述のように、小サイズ吐出ヒータA4の有効発泡面積の2倍で設計すれば、吐出量は有効発泡面積に比例するため、約60ngの吐出量になる。図5(d)は両方の吐出ヒータを共に加熱発泡した状態を示す。この場合、吐出量は夫々の吐出ヒータでの吐出量の合計の90ngとなる。
【0039】
このような吐出量で画像を形成した場合を、反射濃度で示したものが図6である。濃度はインクの吐出量に比例するため、本実施形態によれば、3段階の濃度を得ることになる。すなわち、大小2つの吐出ヒータにより4値で階調を実現できる。前述した吐出量の比率の重要性もこのことから明らかであり、このバランスが崩れると階調制御のリニアリティが損なわれることになる。
【0040】
次に、以上説明したヘッドの構成を具体的に説明する。インク路まわりの構成を図7および図8で示す。両者は、それぞれエッジシュータタイプおよびサイドシュータタイプと呼ばれる構成であり、インク路1内のインクを吐出ヒータA4およびB6によって加熱発泡し、側方あるいは上方に開放されたオリフィス3からインクを吐出させるものである。基板23はベースプレート41に接着されており、インク路壁109は天板101に一体に形成されている。
【0041】
図7に示すエッジシュータタイプのものは、図1にて上述したインク路構造のものをそのまま用いたものである。一方、図8に示されるサイドシュータタイプのヘッド構成の場合においては、構造上ヒータの位置関係がヒータから吐出口までの距離に影響する割合が小さくはなるものの、吐出口中心からヒータ中心の距離をOCAまたはOCBで表わすことで前述したような本発明の関係が成り立つ。
【0042】
図9は、以上のように構成されるインクジェット記録ヘッドが搭載されるインクジェット記録装置の一例を示す概略斜視図である。
【0043】
このインクジェット記録装置IJRAは、駆動モータ2010の正,逆回転に連動して駆動力伝達ギア2020,2030を介して回転するリードスクリュウ2040を有する。インクジェット記録ヘッドとインクタンクとが一体化されたインクジェットカートリッジIJCが載置されるキャリッジHCは、キャリッジ軸2050およびリードスクリュウ2040に支持され、リードスクリュウ2040の罫線溝2041に対して係合するピン(不図示)を有しており、リードスクリュウ2040の回転にともなって、矢印aまたはb方向に移動するよう構成されている。2060は紙押え板であり、キャリッジ移動方向にわたって紙Pをプラテンローラ2070に対し押圧する。2080および2090はフォトカプラであり、これらは、キャリッジHCに設けられたレバー2100のこの域での存在を確認してモータ2010の回転方向切り換え等を行うためのホームポジション検知手段として動作する。2110は記録ヘッドの全面をキャップする部材であり、支持部材2120により支持されている。2130はこのキャップ内を吸引する吸引手段であり、キャップ内開口を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。記録ヘッドの端面をクリーニングするクリーニングブレード2140は、前後方向に移動可能に部材2150に設けられており、これらは本体支持板2160に支持されている。なお、ブレード2140はこの形態に限定されず、周知のクリーニングブレードが本例に適用できることはいうまでもない。また、2170は吸引回復の吸引を回復するためのレバーであり、キャリッジHCと係合するカム2180の移動に伴って移動するようになっており、これにより駆動モータ2010からの駆動力がクラッチ切り換え等の周知の伝達手段で移動制御される。
【0044】
これらのキャッピング、クリーニング、吸引回復はキャリッジHCがホームポジション側領域に移動したときにリードスクリュウ2040の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されているが、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれば、本例には何れも適応できる。
【0045】
(第1参考例)
図10は本発明の第1の参考例に係るインク路内構成を示す模式的断面図である。
【0046】
この構成の場合、VdA=15ng、VdB=30ngであり、このときの電気熱変換素子の面積ShA,ShBは夫々950μm2、2210μm2である。従って、本参考例の場合もVdB/VdA≦ShB/ShAの条件を満たす。すなわち、前述したように、小サイズ吐出ヒータA4の吐出パワーが相対的に小さいため、増粘等による吐出不良を未然に防止すべく吐出ヒータの長さLA,LBについてLA<LBの関係を満たすようにし、また、吐出ヒータのオリフィス側の端面からオリフィスまでの距離を等しくするものの、小サイズ吐出ヒータA4の面積中心からオリフィスまでの距離OCAを大サイズヒータのその距離OCBよりも短かくし、OCA<OCBとしたものである。
【0047】
(第2実施形態)
図11は本発明の第2実施形態を説明する図である。本実施形態では、両方の吐出ヒータを駆動したときの吐出量VdABと小サイズヒータA4による吐出量VdAとの比を基準として各吐出ヒータの面積および配置を定める例を示したものである。
【0048】
本実施形態における大小2つの吐出ヒータの相対的な配置自体は、図1に示す第1実施形態のものと同様である。図11中の表に示すように、小サイズヒータA4の吐出量VdAが15ngであるのに対し、大,小両ヒータB6およびA4を駆動したときの吐出量は45ngであり、VdA+B/VdAを3.0と定めるとき、大小ヒータを合わせた面積ShA+Bは3150μm2 となり、その結果、面積比ShA+B/ShAは3.3となる。この関係により、大,小ヒータを個別に駆動した場合および両ヒータを同時に駆動した場合それぞれの吐出量を精度良く得ることができ線形的な階調性を維持できるとともに、特に、両ヒータ駆動による大吐出量モードでの高濃度記録を良好に行うことができる。
【0049】
(第2参考例)
図12は本発明の第2参考例に係るインク路構造を説明する図であり、上記第2実施形態と同様、両ヒータ駆動時の吐出量を基準として各ヒータの面積等を定める例を示すものである。また、図12に示すインク路構造は、図10に示す第1参考例に係るものと同様である。
【0050】
本参考例では、小サイズヒータA4の吐出量VdAが15ngであるのに対し、大,小両ヒータB6およびA4を駆動したときの吐出量は48ngであり、VdA+B/VdAを3.2と定めるとき、大小ヒータを合わせた面積ShA+Bは3250μm2となり、その結果、面積比ShA+B/ShAは3.4となる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、2つの電気熱変換素子に係る吐出量比と面積比が、Vd1/Vd2≦Sh1/Sh2の関係を満たすことによって、各電気熱変換素子による吐出量の比率(Vd1/Vd2)が1より大きい所定の比率で精度よく得られるとともに、その面積がより小さな電気熱変換素子の面積中心と吐出口との距離が相対的に短くされるとともに、面積がより小さな電気熱変換素子の吐出口側の端が、面積がより大きな電気熱変換素子の吐出口側の端より吐出口に近くなるよう配されるので、インク増粘等に対する相対的な吐出パワーの低下を防止することができる。また、面積がより小さな電気熱変換素子と面積がより大きな電気熱変換素子とがインク路のインクが流れる方向と直交する方向において互いに隣接する部分を有する様に配されているので、有効発砲領域が拡大し、吐出効率を向上させることができる。
【0052】
この結果、各吐出量モードで所望の吐出量を得ることができ、線形性の良好な階調画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る記録ヘッドの吐出ヒータの面積,配置等を説明する図である。
【図2】1つのインク路に複数の吐出ヒータを設ける場合の各ヒータ毎の吐出量比と面積比との関係を示す線図である。
【図3】(a)および(b)は吐出ヒータの構造を説明する図である。
【図4】吐出ヒータ上の有効発泡領域と非発泡領域を説明するための図である。
【図5】(a)〜(d)は上記第1実施形態の記録ヘッドの駆動態様を説明する図である。
【図6】上記記録ヘッドの各駆動による吐出量とその吐出により実現される反射濃度との関係を示す図である。
【図7】図1に示す第1実施形態のインク路構造を有する記録ヘッドを一部破断して示す斜視図である。
【図8】本発明の参考例を適用した記録ヘッドの他の構造例を示す斜視図である。
【図9】図7に示す記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置の一例を示す概略斜視図である。
【図10】本発明の第1の参考例に係る記録ヘッドの吐出ヒータの面積,配置等を説明する図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る記録ヘッドの吐出ヒータの面積,配置等を説明する図である。
【図12】本発明の第2の参考例に係る記録ヘッドの吐出ヒータの面積,配置等を説明する図である。
【符号の説明】
1 インク路
1A オリフィス(吐出口)
2 液室
3 メニスカス
4,6 非発泡領域
5,7 有効発泡領域
8,9 選択電極
10 共通電極
A4,B6 吐出ヒータ(電気熱変換素子)
Claims (4)
- インクを吐出するための吐出口を有するインク路と、一つのインク路に対応して複数設けられた電気熱変換素子とを有し、前記吐出口が、前記インク路のインクが流れる方向において前記電気熱変換素子の前方に配されているインクジェット記録ヘッドであって、
前記複数の電気熱変換素子の内の2つの電気熱変換素子の面積をSh1,Sh2(Sh1>Sh2)とし、該2つの電気熱変換素子それぞれによるインクの吐出量をそれぞれVd1,Vd2(Vd1>Vd2)としたとき、Vd1/Vd2≦Sh1/Sh2の関係を満たし、かつ、前記2つの電気熱変換素子それぞれの面積中心と吐出口との距離をOC1,OC2としたとき、OC1>OC2の関係を満たし、前記2つの電気熱変換素子は、面積がSh2である電気熱変換素子の前記吐出口側の端が、面積がSh1である電気熱変換素子の前記吐出口側の端より前記吐出口に近く、前記インク路のインクが流れる方向と直交する方向において互いに隣接する部分を有する様に配されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。 - 前記1つのインク路に対応して設けられる電気熱変換素子は2つであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
- インクを吐出するための吐出口を有するインク路と、一つのインク路に対応して複数設けられた電気熱変換素子とを有し、前記吐出口が前記インク路のインクが流れる方向において前記電気熱変換素子の前方に配されているインクジェット記録ヘッドを用い、被記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
前記複数の電気熱変換素子の内の2つの電気熱変換素子の面積をSh1,Sh2(Sh1>Sh2)とし、該2つの電気熱変換素子それぞれによるインクの吐出量をそれぞれVd1,Vd2(Vd1>Vd2)としたとき、Vd1/Vd2≦Sh1/Sh2の関係を満たし、かつ、前記2つの電気熱変換素子それぞれの面積中心と吐出口との距離をOC1,OC2としたとき、OC1>OC2の関係を満たし、前記2つの電気熱変換素子は、面積がSh2である電気熱変換素子の前記吐出口側の端が、面積がSh1である電気熱変換素子の前記吐出口側の端より前記吐出口に近く、前記インク路のインクが流れる方向と直交する方向において互いに隣接する部分を有する様に配されていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記1つのインク路に対応して設けられる電気熱変換素子は2つであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
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-
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