JP3543465B2 - 画像処理システムおよびユーザ端末並びに端末選択方法、ジョブ指示方法 - Google Patents

画像処理システムおよびユーザ端末並びに端末選択方法、ジョブ指示方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットワーク上に複数の画像入力端末と複数の画像出力端末が接続されたネットワークシステムに関し、詳しくは任意の画像入力端末と画像出力端末をそれぞれ選択することにより、ネットワーク上で複写処理を実現する画像処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スキャナを接続したスキャンサーバと、プリンタを接続したプリントサーバとを複数のネットワーク上に接続し、スキャナとプリンタの任意の組み合わせを選択して画像を複写するシステムが知られている(特開平7−121332号公報「分散複写システム」)。
【0003】
また、ネットワーク上に画像入力装置を複数接続し、ある画像入力装置にて入力した画像を、別の画像入力装置にて出力する画像入出力システムなども知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
複数のスキャンサーバやプリントサーバの中から、任意の1つをそれぞれ選択して複写する場合、それぞれのサーバに接続されたスキャナやプリンタの特性の組み合わせによっては画像の劣化や処理速度の低下が発生することがある。例えば、入力側のスキャナの解像度が300 DPI (Dot Per Inch)で出力側のプリンタの解像度が400 DPI であるような場合、解像度変換を行わないと、原稿と出力のサイズが異なってしまう。また、解像度変換を行う場合でも、整数倍の拡大変換ではないため、変換前の画像では同じ太さの線が、変換後の画像では位置により異なる太さの線に変換されたり、網点がまだらになってしまうなどの不具合が発生することになる。
【0005】
また、入力側のスキャナがフルカラーで出力側のプリンタが白黒である場合には、データ量の多いフルカラー画像を転送することになるので、処理速度が低下することになる。これを解決するには、ユーザが複写処理を指示する前に、ネットワーク上に接続された全てのスキャナやプリンタの特性を調べ、最も最適と思われる組み合わせを選択しなければならず、操作に手間と時間がかかるという問題点があった。
【0006】
なお、ネットワーク上に接続された複数の画像入出力装置を制御するシステムとしては、例えば特開平7−72994号公報のように、ネットワーク上の画像入力装置から画像を読み込み、ネットワーク上の画像出力装置から出力するようにしたものがある。このシステムはネットワークを介して画像データを転送して利用するものであり、任意の装置から画像データを転送することができる。しかしながら、各装置の特性などについては何等考慮されていないため、実際に使用する際には、ユーザが画像入出力装置の特性を調べたうえで指示を出さなければならず、上述した問題点は解決されていない。
【0007】
また、スキャナとプリンタとの間で連絡を取り合う複写機としては、例えば特開平7−212580号公報のように、画像入力装置が特定機能を有しているか否かを、画像出力装置側で認証するようにしたものがある。この装置は画像入力装置が特定機能(例えば複写すべきでない画像を判別する機能など)を備えているかどうかを画像出力装置側で確認することにより、紙幣をコピーするなどの不正利用を抑制するものである。しかしながら、この装置は上述した特定機能の存在の有無を確認するだけであり、最適なデータ形式の確定や、装置同士の最適な組み合わせを選択するなどの処理を行うことはできないので、上述した問題点を解決するには至っていない。
【0008】
この発明は、複数の画像入出力端末を接続したネットワークにおいて、複写処理を実行した際の画像の劣化や処理速度の低下を可及的に防止するようにした画像処理システムおよびユーザ端末並びに端末選択方法、ジョブ指示方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ユーザ端末と複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムであって、前記ユーザ端末により特定の画像出力端末が選択された際に、該選択された画像出力端末に対して属性情報の問い合わせを行うとともに、利用可能な画像入力端末に対して属性情報の問合せを行い、各端末毎の属性情報を取得する属性情報取得手段と、前記属性情報取得手段が取得した各属性情報に基づいて、前記選択された画像出力端末に対する前記利用可能な画像入力端末の適合度を算出する適合度算出手段と、記適合度算出手段が算出した適合度に対応付けて前記利用可能な画像入力端末の識別名を表示する表示制御手段とを具えたことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、ユーザ端末と複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムであって、前記ユーザ端末により特定の画像出力端末が選択された際に、該選択された画像出力端末の属性情報と前記複数の画像入力端末の属性情報とを取得する属性情報取得手段と、前記属性情報取得手段が取得した各属性情報に基づいて前記選択された画像出力端末に対する前記複数の画像入力端末の適合度をそれぞれ算出する適合度算出手段と、前記適合度算出手段が算出した適合度に対応付けて前記利用可能な画像入力端末の識別名を表示する表示制御手段とを具えたことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とに接続されたユーザ端末であって、前記複数の画像出力端末から特定の画像出力端末を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された画像出力端末の属性情報と前記複数の画像入力端末の属性情報とを取得する属性情報取得手段と、前記属性情報取得手段が取得した各属性情報に基づいて、前記選択された画像出力端末に対する前記複数の画像入力端末の適合度をそれぞれ算出する適合度算出手段と、前記適合度算出手段が算出した適合度に対応付けて前記複数の画像入力端末の識別名を表示する表示制御手段とを具えたことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とに接続されたユーザ端末であって、前記複数の画像入力端末および前記複数の画像出力端末から、それぞれ特定の画像入力端末と画像出力端末とを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された画像入力端末の属性情報と、前記選択手段により選択された画像出力端末の属性情報とを取得する属性情報取得手段と、前記属性情報取得手段が取得した各属性情報とあらかじめ設定された優先項目に従って前記属性情報のそれぞれに付される重みとに基づいて、該優先項目に従った最適なジョブ属性を算出する算出手段と、前記算出手段が算出したジョブ属性に基づいて、前記選択手段により選択された画像入力端末または前記選択手段により選択された画像出力端末に指示を発する指示手段とを具えたことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムにおける端末選択方法であって、前記複数の画像出力端末から特定の画像出力端末を選択し、属性情報取得手段が、該選択した画像出力端末の属性情報の問い合わせを行うとともに、利用可能な画像入力端末に対して属性情報の問合せを行い、各端末毎の属性情報を取得し、適合度算出手段が、該取得した各属性情報に基づいて前記選択された画像出力端末に対する前記利用可能な画像入力端末の適合度を算出し、表示制御手段が、該算出した適合度に対応付けて前記利用可能な画像入力端末の識別名を表示することを特徴とする。
請求項6の発明は、複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムにおける端末選択方法であって、前記複数の画像出力端末から特定の画像出力端末を選択し、属性情報取得手段が、該選択された画像出力端末の属性情報と前記複数の画像入力端末の属性情報とを取得し、適合度算出手段が、該取得した各属性情報に基づいて前記選択された画像出力端末に対する前記複数の画像入力端末の適合度をそれぞれ算出し、表示制御手段が、該算出した適合度に対応付けて前記利用可能な画像入力端末の識別名を表示することを特徴とする。
請求項7の発明は、複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムにおけるジョブ指示方法であって、前記複数の画像出力端末から特定の画像出力端末を選択し、属性情報取得手段が、該選択された画像出力端末の属性情報と前記複数の画像入力端末の属性情報とを取得し、適合度算出手段が、該取得した各属性情報に基づいて、前記選択された画像出力端末に対する前記複数の画像入力端末の適合度をそれぞれ算出し、表示制御手段が、該算出した適合度に対応付けて前記複数の画像入力端末の識別名を表示し、前記適合度算出手段が、該表示した識別名に基づいて選択された画像入力端末に指示を発することを特徴とする。
請求項8の発明は、複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムにおけるジョブ指示方法であって、前記複数の画像入力端末および前記複数の画像出力端末からそれぞれ特定の画像入力端末と画像出力端末とを選択し、属性情報取得手段が、該選択された画像入力端末および画像出力端末の属性情報をそれぞれ取得し、算出手段が、該取得した各属性情報とあらかじめ設定された優先項目に従って前記属性情報のそれぞれに付される重みとに基づいて該優先項目に従った最適なジョブ属性を算出し、該算出したジョブ属性に基づいて前記選択された画像入力端末または前記選択された画像出力端末に指示を発することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明における属性情報取得手段、適合度算出手段としては、以下の実施例においては、それぞれ複写制御部24の属性情報取得手段25、複写制御部24の適合度算出手段27が用いられている。
【0015】
また、この発明における表示制御手段は、以下の実施例においては、表示部22の画像を生成する機能手段の一つとして設けられている。
【0016】
さらに、この発明におけるジョブ属性算出手段としては、以下の実施例においては、複写制御部24の複写処理実行手段28が用いられている。
【0017】
また、上述した各手段の機能は、実施例においてはユーザ端末21上に搭載されたクライアントソフトウェアにより実現されている。
【0018】
【実施例】
以下、この発明に係わる画像処理システムの一実施例を図面を参照しながら説明する。
【0019】
図2は、この発明に係わる画像処理システムを実施するためのネットワークシステム10の全体構成を示す概念図である。
【0020】
図2において、ネットワーク11上には複数のプリントサーバとスキャンサーバ、および1つのユーザ端末が接続されている。プリントサーバには、プリントサーバ13のようにプリンタ14のみを接続しているものや、プリントサーバ15のようにデジタル複写機16が接続され、プリントサーバとしてだけでなく、スキャンサーバ17としても機能するものがある。また、スキャンサーバ18はスキャナ19のみを接続している。ただし、スキャンサーバには複数のスキャナが接続されていてもよいし、プリントサーバには複数のプリンタが接続されていてもよい。
【0021】
プリントサーバのソフトウェアは、それぞれの機器に接続されたパソコンなどの接続端末上に搭載され、デジタル複写機16の図示せぬ画像出力装置やプリンタ14を制御している。同様に、スキャンサーバのソフトウェアは、それぞれの機器に接続されたパソコンなどの接続端末上に搭載されており、デジタル複写機16の図示せぬ画像入力装置やスキャナ19を制御している。また、各サーバのソフトウェアを搭載したパソコンなどの接続端末は、図中の箱枠で示すトランシーバ20を介してネットワーク11に接続されており、具体的には、パソコン本体に設けられるネットワークボードとトランシーバ20とが接続される。
【0022】
ユーザ端末21には、クライアント・アプリケーション・ソフトウェア(以下「クライアントソフトウェア」と言う。)が搭載されており、ユーザはこのクライアントソフトウェアを起動することにより、ネットワーク11上での複写処理を実行することができる。また、ユーザ端末21はコマンドや文字列などを表示出力するディスプレイ画面を有する表示部22と、ユーザからの指示入力を受け付ける入力部23を備えている。
【0023】
図1は、上述したネットワークシステム10上で実現される画像処理システム100の機能的な構成を示すブロック図であり、図2と同一部分を同一符号で表している。
【0024】
ユーザ端末21の各ブロックは、この実施例の複写処理を実現するための機能的な構成を示したものであり、大別すると、表示部22、入力部23、複写制御部24により構成されている。
【0025】
表示部22は、ディスプレイ画面上に文書やテキスト、図形などを表示するほか、各種のウィンドウやメニュー、マウスカーソルなどを表示する。この表示部22で表示される画像は図示せぬ表示部制御手段により作成されている。
【0026】
入力部23は、キーボードやマウスなどの指示入力手段からなり、ユーザによる操作を検出して、その操作内容に関する情報を複写制御部24に供給する。ユーザはディスプレイ画面上に表示されたメニューなどを見ながら入力部23を操作することにより、絵文字で表されるアイコンや文字列などを選択することができる。
【0027】
複写制御部24は、属性情報取得手段25、属性情報保持手段26、適合度算出手段27、複写処理実行手段28により構成されており、これら各手段の機能はクライアントソフトウェアにより実現されている。
【0028】
属性情報取得手段25は、ユーザ端末21上で特定のスキャンサーバが選択されたときは、この選択されたスキャンサーバに対して属性情報の問い合わせを行うとともに、利用可能な全てのプリントサーバに対して属性情報の問合せを行い、各サーバごとの属性情報を取得する。また、ユーザ端末21上で特定のプリントサーバが選択されたときは、この選択されたプリントサーバに対して属性情報の問い合わせを行うとともに、利用可能な全てのスキャンサーバに対して属性情報の問合せを行い、各サーバごとの属性情報を取得する。すなわち、属性情報取得手段25は、ユーザが先にスキャンサーバを選択した後でプリントサーバを選択する場合には、選択されたスキャンサーバと利用可能な全てのプリントサーバの属性情報をそれぞれ取得し、またユーザが先にプリントサーバを選択した後でスキャンサーバを選択する場合には、選択されたプリントサーバと利用可能な全てのスキャンサーバの属性情報をそれぞれ取得するようにしている。なお、属性情報取得手段25により属性情報を取得する際の手続きについては後述する。
【0029】
属性情報保持手段26は、属性情報取得手段25により取得された各サーバごとの属性情報を一時的に保持するメモリ手段である。各サーバから取得された属性情報は複写処理の指示が終了した時点でクリアされる。このシステムでは、ユーザによりサーバが選択されるごとに最新の属性情報を取得するようにしているが、各サーバの属性情報を必要に応じて属性情報保持手段26に保持するようにしてもよい。
【0030】
適合度算出手段27は、属性情報取得手段25で取得された各属性情報を元にして、選択されたスキャンサーバに対する利用可能なプリントサーバの適合度を算出する。また、選択されたプリントサーバに対する利用可能なスキャンサーバの適合度を算出する。すなわち、適合度算出手段27は、ユーザが先にスキャンサーバを選択した後でプリントサーバを選択する場合には、選択されたスキャンサーバに対する利用可能な全てのプリントサーバの適合度を算出し、またユーザが先にプリントサーバを選択した後でスキャンサーバを選択する場合には、選択されたプリントサーバに対する利用可能な全てのスキャンサーバの適合度を算出するようにしている。
【0031】
また、適合度算出手段27は、あらかじめ設定された優先項目に従って重み付けされた属性情報を元にして適合度を算出することもできる。優先項目による重み付けについては後述する。
【0032】
複写処理実行手段28は、選択されたスキャンサーバとプリントサーバに対して複写処理を実行するのに必要なジョブの作成を指示する。まず、ユーザにより複写処理の開始が指示されると、選択されたスキャンサーバに対しては読み込みジョブの作成と読み込み開始を指示し、選択されたプリントサーバに対しては、印刷ジョブの作成を指示する。また、複写処理実行手段28はユーザから複写処理の開始が指示されたときには、先に選択されたスキャンサーバとプリントサーバに対してもう一度属性情報の問い合わせを行い、現時点で有効な属性情報を取得する。そして、画像データを転送するにあたっては、あらかじめ設定された優先項目に従って、最適なジョブ属性を算出し、これに基づいて各サーバにジョブ作成を指示している。優先項目によるジョブ属性の算出については後述する。
【0033】
上述したスキャンサーバやプリントサーバの選択は、表示部22に表示される選択画面(後述するメニュー)を見ながら行うことができる。このような表示部22のユーザインタフェースの一部は、図示せぬ表示制御手段により実現されている。この表示制御手段では、先にスキャンサーバを選択した後でプリントサーバを選択する場合は、利用可能なプリントサーバの識別名を適合度算出手段28で算出された適合度の順に表示し、また、先にプリントサーバを選択した後でスキャンサーバを選択する場合は、利用可能なスキャンサーバの識別名を適合度算出手段28で算出された適合度の順に表示している。
【0034】
なお、先に選択するスキャンサーバまたはプリントサーバの識別名は、ネットワーク11に接続された図示せぬネームサーバから取得され、ランダムにまたはアルファベット順などで表示される。
【0035】
次に、スキャナやプリンタごとに保持されている属性情報と、属性情報取得手段25において属性情報を取得する際の手続きについて説明する。
【0036】
図2のネットワーク11に接続された各プリントサーバは、printer-resolutions-supported (解像度)、media-source-sizes-supported(用紙サイズ)、document-format-supported (プリントフォーマット)、color-space-supported (カラー/白黒)などを属性情報として保持している。同様に、各スキャンサーバも、resolutions-supported 、page-sizes-supported、document-format-supported 、color-space-supported などを属性情報として保持している。これらの属性情報は、ユーザ端末21上で提供されているAPI(Application Program Interface )を通じて参照することができる。すなわち、ユーザはプリントしようとするドキュメントと、各サーバに接続されているスキャナやプリンタの属性を参照することによって、最初に選択すべきスキャンサーバまたはプリントサーバを決めることができる。
【0037】
図3は、各サーバの提供するサービスの一覧である。サーバの提供するサービスは、各サーバを制御する関数として表されている。図3では、右側がプリントサーバ、左側がスキャンサーバを制御するための関数をそれぞれ示している。ここで、スキャンサーバを制御する関数について簡単に説明すると、グループAは内部処理のための関数、グループBは制御のための関数、グループCは状態を参照するための関数、グループDは属性を変更するための関数をそれぞれ示している。なお、右側にあるプリントサーバを制御するための関数もほぼ同じ内容を示している。
【0038】
ユーザ端末21上のクライアントソフトウェアは、APIを通じてスキャンサーバまたはプリントサーバに各種の処理を依頼する場合は、図3に示した関数を使用する。クライアントソフトウェアから依頼する処理には、ジョブの制御、状態の参照および状態の変更がある。
【0039】
例えば、サーバに対してスキャナやプリンタの属性を問い合わせる場合は、それぞれのサーバに対してListObjectSpecificsrion 関数を呼び出す。この関数を呼び出す際に、Objectや属性名を指定することにより、スキャナやプリンタの属性情報のリストを取得することができる。また、サーバに対して複写処理を指示する場合は、それぞれのサーバに対してCreateJob 関数を呼び出す。この関数を呼び出す際には、ジョブの属性情報を付加するが、その属性情報の作成には、AllocateAttribute やSetAttributeを用いる。クライアントソフトウェアは、これらの関数により作成された属性情報を引数に添えてジョブを作成する。
【0040】
このように、実際にネットワーク上を転送される画像データのジョブ属性はクライアントソフトウェアにより算出される。このジョブ属性の算出については、後述の複写処理実行手段28の機能とともに説明する。
【0041】
なお、図1の構成ではクライアントソフトウェア上で複写制御部24を実現しているが、複写制御部24を他のサーバのアプリケーションソフトウェア上に実装し、ユーザ端末21のクライアントソフトウェアはAPIを通じてサーバに処理を依頼するだけにすることもできる。
【0042】
図4は、図1に示す複写制御部24を有するコピーサーバ42を設けた画像処理システム110のシステム構成を示す機能ブロック図である。
【0043】
図4に示すように、この画像処理システム110では、複写制御部24がユーザ端末40上に設けるのではなく、独立したコピーサーバ42上に設けている。
【0044】
このため、この画像処理システム110では、ユーザ端末40のクライアントソフトウエアがコピーサーバ42に対して複写処理を依頼すると、この依頼を受けたコピーサーバ42は複写制御部24を用いて複写処理を実行する。
【0045】
なお、ここでは、独立したコピーサーバ42を設けた場合について示したが、この複写制御部24をプリントサーバ13やスキャンサーバ18と同じハードウエア上に設けることも可能である。
【0046】
そして、上記構成を用いると、クライアントソフトウェア41のデータ量やリソース使用量、およびCPU占有率を抑えることができる。
【0047】
次に、適合度算出手段27の動作について説明する。ここでは、先にスキャンサーバを選択した後でプリントサーバを選択する場合を例として説明する。
【0048】
図5および図6は、表示部22の表示例を示したもので、複写処理を指示する場合の表示画面の一部を示している。図5および図6では「どこから」がスキャンサーバ、「どこへ」がプリントサーバを表している。この例では「どこから」から「どこへ」の順に選択するが、先にプリントサーバを選択した後でスキャンサーバを選択する場合は、「どこへ」から「どこから」の順に選択する。
【0049】
さて、図5において、ユーザが「どこから」の選択枠32の上にマウスカーソル31を重ね合わせ、図示せぬマウスのボタンをクリックすると、接続されているスキャンサーバの識別名を列挙したメニュー33が表示される。このときのスキャンサーバの識別名は、前述したようにネームサーバから取得される。次に、ユーザが先頭にある「tweety:basil 」という名のスキャンサーバを選択したとすると、図6に示すように選択枠32の中に、選択されたスキャンサーバの識別名が表示される。なお、選択されたスキャンサーバ(tweety:basil )の属性は次に示すものとする。
【0050】
resolutions-supported = 300 DPI 、600 DPI
page-sizes-supported = A3,A4,A5,B4,B5
document-format-supported = TIFF、BMP
color-space-supported = FULL
さて、スキャンサーバが選択されると、属性情報取得手段25により、前記選択されたスキャンサーバの属性情報と、利用可能な全てのプリントサーバの属性情報が取得される。この例では、各サーバについて、図7に示すような属性情報が取得されたものとする。
【0051】
次に、ユーザが「どこへ」の選択枠34の上にマウスカーソル31を重ね合わせ、図示せぬマウスのボタンをクリックすると、適合度算出手段27により適合度が算出される。適合度算出手段27は、「どこへ」の選択枠34がマウスカーソル31により指示選択されると、上記スキャンサーバの属性に対して、図7に示した各プリンタサーバのprinter-resolutions-supported 、media-source-sizes-supported、document-format-supported 、color-space-supported の属性が合致するごとに点数を与え、その合計で示される適合度の高いものから順にメニュー35に出力する。例えば図7では、合致度の最も多かった適合度9の「tweety:cocoa 」という識別名のプリントサーバが図6のメニュー35の最上位に表示されている。2番目以降については、適合度の順に列挙されている。
【0052】
また、適合度算出手段27では「画質優先」、「時間優先」などの優先項目に従って属性情報に重み付けを行うこともできる。これによれば、例えば画質を優先する場合には、解像度がマッチングしたときに他の項目より多くの点数を加えるようにする。このように、属性ごとに重み付けを行うことによって、利用目的や使用状況に合った適切な適合度を算出することができる。この優先項目はあらかじめ適合度算出手段27に設定されるが、必要に応じて変更することもできる。
【0053】
なお、図6の例では適合度の高い順にプリントサーバの識別名を表示するようにしているが、各プリントサーバの識別名の横にそれぞれの適合度の数値を一緒に表示するようにしてもよい。また、適合度に応じてプリントサーバの識別名の色を変えたり、識別名の文字の大きさや太さを変えるなど、適合度に応じて文字のフォントを変えるようにすることもできる。このような視覚的な操作を行うことにより、ユーザは適合度の高いプリントサーバを容易に識別して、選択することが可能となる。また、図5および図6では、先にスキャンサーバを選択した後でプリントサーバを選択する例を示しているが、先にプリントサーバを選択した後でスキャンサーバを選択する場合も、同様にして利用可能な全てのスキャンサーバの識別名を適合度の順にメニューに表示することができる。
【0054】
なお、適合度を算出する場合の処理手順は、後述する図12のフローチャートで詳細に説明する。
【0055】
さて、メニュー35でプリントサーバが選択されると、複写処理の対象となるスキャンサーバとプリントサーバがそれぞれ決定したことになる。そして、ユーザが複写処理の開始を入力部23を通じて指示すると、選択されたスキャンサーバに対して読み込みジョブの作成と読み込み開始が指示され、画像の読取りが行われる。また、選択されたプリントサーバに対しては印刷ジョブの作成が指示され、読み込まれた画像データが対象となるプリントサーバに転送される。
【0056】
このデータ転送の際、図1の複写処理実行手段28は、両方のサーバで扱えるデータの中で最適なものを設定し、最も効率のよいジョブ属性を算出する。例えばスキャンサーバ(tweety:basil )からプリントサーバ(tweety:cocoa )への複写を行う場合、画像データは600 DPI のTIFFのFULLカラーを転送する。また、スキャンサーバ(tweety:basil )からプリントサーバ(tweety:mint)への複写を行う場合は、300 DPI のTIFFの白黒を転送する。この場合、プリントサーバ(tweety:mint)では、カラー原稿画像データを受信してそれを白黒にして印刷することも可能であるが、転送データ量を削減するために、白黒画像を転送する。また、プリンタ自体が400 DPI まで印刷が可能であるため、400 DPI のデータを送ることも可能であるが、300 DPI から400 DPI への拡大時に画像の劣化が生じるおそれがあるため、300 DPI で送るようにしている。
【0057】
これら最適値の選択手法はシステムの使用形態により異なる。例えば、適合度を算出する際に「時間優先」、「画質優先」などの優先項目を設定した場合には、このジョブ属性の算出においても同じ優先項目を設定することにより、さらに最適なデータを転送することが可能となる。
【0058】
すなわち、あらかじめ優先項目を設定しておけば、前述した適合度を算出する際だけでなく、ジョブ属性を算出する際にも優先項目の趣旨が活かされるので、システムの利用状況や使用目的に合致した最適な画像データを転送することができる。なお、この優先項目はあらかじめ複写処理実行手段28に設定されるが、必要に応じて変更することもできる。
【0059】
ちなみに、適合度とジョブ属性のいずれか一方を算出する際に優先項目を設定するようにしてもよいし、いずれの場合にも優先項目を設定しないようにすることもできる。
【0060】
次に、先にスキャンサーバが選択された後でプリントサーバが選択された場合の複写制御部24の処理手順を図8のフローチャートにより説明する。
【0061】
ユーザからスキャンサーバの選択指示を受け付けると(ステップ101)、属性情報取得手段25は先に選択されたスキャンサーバと、ネットワーク上で利用可能な全てのプリントサーバに対して属性情報の問い合わせを行い(ステップ102)、各サーバから属性情報を取得する(ステップ103)。取得した属性情報は属性情報保持手段26に一時的に保持される。続いて、適合度算出手段27は、属性情報取得手段25で取得した各属性情報を元にして、選択されたスキャンサーバに対する利用可能なプリントサーバの適合度を算出する(ステップ104)。この後、表示部22において、適合度の高い順に利用可能なプリントサーバのメニューを出力する(ステップ105)。
【0062】
上述した処理の具体例として、先にスキャンサーバを選択した後でプリントサーバを選択する場合にクライアントソフトウェアと各サーバの間でやりとりされるメッセージの流れを図9により説明する。
【0063】
ユーザ(User)がクライアントソフトウェア(Cliant Software )に対してプリントサーバの選択指示を発行すると、クライアントソフトウェアはAPIを通じて、先に選択されているスキャンサーバ(Scan Server#1 )と、ネットワーク上の全てのプリントサーバ(Print Server#1〜#3)に対して属性情報の問い合わせを発行する。プリントサーバの選択は、図6の「どこへ」の選択枠34の選択に相当する。これに対して各サーバから属性情報の回答を受信すると、スキャンサーバに対する各プリントサーバの適合度を算出し、利用可能なプリントサーバの識別名を、適合度の高いものから順にメニューに表示出力する。
【0064】
次に、スキャンサーバとプリントサーバが選択された後で、複写処理が指示された場合の複写処理実行手段28の処理手順を図10のフローチャートにより説明する。
【0065】
ユーザから複写処理開始の指示を受け付けると(ステップ201)、複写処理実行手段28は、選択されたスキャンサーバと、選択されたプリントサーバに対して属性情報の問い合わせを行い(ステップ202)、両サーバから属性情報を取得する(ステップ203)。続いて、取得した属性情報を元にして、最も効率の良いジョブ属性を算出する(ステップ204)。次に、前記ジョブ属性に基づいて、スキャンサーバに対して読み込みジョブの作成と読み込み開始を指示し(ステップ205)、プリントサーバに対しては印刷ジョブの作成を指示する(ステップ206)。
【0066】
これに対して、スキャンサーバは読み込みジョブを作成するとともに、画像の読み込みを行い、読み込んだ画像データを指定されたプリントサーバに転送する。また、プリントサーバはスキャンサーバから送られてきた画像データについて印刷処理を実行する。
【0067】
複写処理実行手段28は、各サーバから処理の終了通知を受け取り、ジョブの進行状況を表示部22に出力する(ステップ207)。
【0068】
上述した処理の具体例として、スキャンサーバとプリントサーバを選択した後で、複写処理を指示したときに、クライアントソフトウェアと各サーバの間でやりとりされるメッセージの流れを図11により説明する。ここでは、プリントサーバPrint Server#2が選択されたものとする。
【0069】
ユーザがクライアントソフトウェアに対して複写処理の開始指示を発行すると、クライアントソフトウェアはAPIを通じて、対象となるスキャンサーバ(Scan Server#1 )と対象となるプリントサーバ(Print Server#2)に対して属性情報の問い合わせを発行する。そして、両サーバから属性情報の回答を受け取り、最も効率の良いジョブ属性を算出する。このときに、上述したように「時間優先」、「画質優先」などの優先項目に従って最適値を算出する。最適なジョブ属性を算出すると、クライアントソフトウェアはスキャンサーバに対して読み込みジョブの作成と読み込み開始を指示する。このとき、読み込んだ画像データの転送先には、先に選択されたプリントサーバを指定する。またクライアントソフトウェアは、同時にプリントサーバに対して印刷ジョブの作成を指示する。このとき、印刷ジョブにおける画像データは、ユーザにより選択されたスキャンサーバから転送されてくるものであることを指定する。
【0070】
これに対してスキャンサーバは、クライアントソフトウェアからの指示に従って読み込みジョブを作成するとともに、画像の読み込みを行う。そして、読み込んだ画像データを指定されたプリントサーバに転送する。一方、プリントサーバはスキャンサーバから送られてきた画像データについて印刷処理を実行する。各サーバは、処理が終了すると、その旨をクライアントソフトウェアに通知する。クライアントソフトウェアは、ジョブステータス表示変更によりジョブの進行状況を表示部22に出力し、ユーザに対して処理状況をリアルタイムに提供する。
【0071】
なお、上記図10及び図11では、スキャンサーバに対して読み込みジョブの作成を指示した後にプリントサーバに印刷ジョブの作成を指示することとしたが、本発明はかかる手順に制限されない。
【0072】
具体的には、図12及び図13に示すように、最も効率のよいジョブ属性を算出したならば(ステップ204)、このジョブ属性に基づいて、プリントサーバに対して印刷ジョブの作成を指示した後に(ステップ206)、スキャンサーバに対して読み込みジョブの作成と読み込み開始を指示する(ステップ205)ことも可能である。
【0073】
次に、適合度を算出する際の適合度算出手段27の処理手順を図14のフローチャートにより説明する。なお、各サーバから受信した属性情報は属性情報保持手段26に保持されているものとする。
【0074】
まず、属性情報保持手段26から選択されたスキャンサーバの属性情報と、対象となる1つのプリントサーバの属性情報を取り出し、プリントサーバの属性情報について適合度を0に初期化する(ステップ301)。次に、選択されたスキャンサーバのresolutions-supported (解像度)属性の値を1つ取り出し、対象となるプリントサーバのresolutions-supported 属性の値に、スキャナ解像度のn倍のものがあるかどうかを判定する(ステップ302)。ここで、スキャナ解像度のn倍に相当する属性値があるときは、そのプリントサーバの適合度に1を加算する(ステップ303)。このような処理を、先に選択されたスキャンサーバのresolutions-supported 属性の全ての値について繰り返す(ステップ304)。なお、プリントサーバのresolutions-supported 属性値が複数ある時は、スキャナ解像度のn倍に相当する属性値が1つ見つかるごとに適合度に1を加算してゆく。
【0075】
続いて、スキャンサーバのsizes-supported (用紙サイズ)、format-supported(プリントフォーマット)、color-supported (カラー/白黒)の各属性を順に1つづつ取り出し、対象となるプリントサーバの同じ属性に同じ値を持つものがあるかどうかを判定する(ステップ305)。ここで、同じ属性値を持つものがあれば、そのプリントサーバの適合度に1を加算する(ステップ306)。このような処理を、先に選択されたスキャンサーバの各属性の全ての値について繰り返す(ステップ307)。
【0076】
この後、得られた適合度の値をプリントサーバに対応付けて保持する(ステップ308)。そして、上述した処理を対象となる全てのプリントサーバに対して繰り返し、全てのプリントサーバに対して適合度を算出する(ステップ309)。適合度算出手段27において適合度の算出処理が終了すると、図示せぬ表示制御手段は、利用可能なプリントサーバの識別名を算出された適合度の順に表示する(ステップ310)。
【0077】
なお、図14に示すフローチャートでは、解像度やプリントフォーマットがマッチングするごとに適合度に1を加えるようにしているが、属性ごとに重み付けを行うようにしてもよい。例えば、画質を優先する場合には解像度が一致したときに適合度に2を加え、解像度のn倍に一致したときに1を加えるようにすることができる。
【0078】
このように、属性ごとに重み付けを行うことにより、利用目的に合った適切な適合度を算出することができる。また、「データ量優先」、「画質優先」などのモードを切り替えとともに、重み付けの内容を変更するようにすれば、より適切な適合度を算出することができる。
【0079】
また、解像度やプリントフォーマットのほかにも、例えばスキャナの読み込みスピードが高速、中速、低速のどれに該当するかという情報と、プリンタの印刷スピードが高速、中速、低速のどれに該当するかの情報を用い、これらのマッチングを適合度の算出に利用することもできる。例えば、スキャナの読み込みスピードが高速であるときは、プリンタの印刷スピードに重み付けをし、印刷スピードが高速のプリンタの適合度が高くなるようにする。このように、読み込みスピードと印刷スピードとを適合度の算出に利用することにより、適切な適合度を得ることができる。とくに読み込みスピードと印刷スピードは、通常は合致する可能性が少ないため、速度を分類することにより、より適切な適合度が得られることになる。
【0080】
さらに、この実施例では、各サーバの属性の中の解像度やプリントフォーマットとのマッチングから適合度を算出するようにしているが、サーバの属性以外にも、ドメインや、アドレスなどのネットワーク属性の情報を適合度の算出に利用することもできる。これによれば、ネットワークのトラフィックや遠近により適合度が算出されるため、とくに時間優先またはデータ量優先で転送する場合に有効となる。
【0081】
また、上述した実施例では、サーバの能力を示すxxxx-supportedという属性を利用して適合度を算出する例について説明したが、現時点で有効なものを示すxxxx-readyという属性情報を適合度の算出に利用することもできる。この属性情報を使った場合、例えばプリンタが機械的にA4、B4、A3の印刷が可能であるが、現在トレイにA4とB4しかセットされていないような場合は、xxxx-supportedにはA4、B4、A3が設定され、xxxx-readyにはB4、A3が設定されることになる。これによれば、同じA4、B4、A3に適合したプリンタが2つある場合でも、このxxxx-readyの属性を参照することによって、実際のプリンタの状況に応じた適合度を算出することができる。このように、xxxx-readyの属性情報を利用することにより、ある時刻における最適な適合度を得ることができる。さらに、xxxx-supportedとxxxx-readyの両方の属性情報を利用することにより、類似した条件を持つサーバの中で、最適なものを選択することが可能となる。
【0082】
上述したように、属性情報に重み付けを行い、あるいは各種の属性情報を併用することにより、利用目的や使用状況に適合したきめ細かな適合度の算出を行うことが可能となる。
【0083】
また、この実施例では先にスキャンサーバを選択した後でプリントサーバを選択する場合を例として説明したが、先にプリントサーバを選択した後でスキャンサーバを選択する場合も、同様の手順で処理することができる。さらに、この実施例では図2に示したように、スキャンサーバとプリントサーバとを組み合わせたネットワークシステムを前提として説明したが、スキャンサーバとファクスサーバの組み合わせや、ファクスサーバとプリントサーバとの組み合わせについても適用可能であることは言うまでもない、すなわち、この発明に係わる画像処理システムは、画像入力端末と画像出力端末との組み合わせ一般について幅広く適用することができる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、画像入力端末と画像出力端末を選択して複写処理を指示する際に、先に選択された端末と他方の端末の属性情報を元にして、先に選択された端末に対する他方の端末の適合度を算出し、この適合度の順に他方の端末の識別名を表示するようにしたため、ユーザは端末相互の特性を意識することなしに、画像データの転送に最も適した相手側端末を選択することができるので、データ転送時の画像の劣化や処理速度の低下を可及的に防止することができる。
【0085】
また、優先項目に従って重み付けされた属性情報を元にして適合度を算出するようにしたので、システムの使用状況や利用目的に合ったきめ細かな適合度を算出することができる。
【0086】
さらに、複写処理の対象となる両端末の属性情報を元にして、あらかじめ設定された優先項目に従ってジョブ属性を算出するようにしたので、システムの使用状況や利用目的に合致した最適な画像データを転送することができる。
【0087】
なお、この発明に係わる画像処理システムでは、各端末の属性情報を元にして適合度を算出することにより、画像劣化や処理速度低下の少ない相手側端末を選択できるようにしたものであるから、従来のネットワーク上の画像入力装置から読み込んだ画像を、同じネットワーク上の画像出力装置から出力するようにした技術と、画像入力装置が特定機能を有しているか否かを、画像出力装置側で認証するようにした技術を単に組み合わせものでは、上述した効果を期待し得ないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のネットワークシステム上で実現される画像処理システムの機能的な構成を示すブロック図。
【図2】この発明に係わる画像処理システムを実施するためのネットワークシステムの全体構成を示す概念図。
【図3】各サーバの提供するサービスの一覧を示す説明図。
【図4】図1に示す複写制御部を有するコピーサーバを設けた画像処理システムの全体構成を示す概念図。
【図5】サーバ選択時の表示例を示す説明図。
【図6】サーバ選択時の表示例を示す説明図。
【図7】取得された各サーバの属性情報を示す説明図。
【図8】先にスキャンサーバが選択された後でプリントサーバが選択された場合の複写制御部の処理手順を示すフローチャート。
【図9】クライアントソフトウェアと各サーバの間でやりとりされるメッセージの流れを示す説明図。
【図10】スキャンサーバとプリントサーバが選択された後で、複写処理が指示された場合の複写処理実行手段の処理手順を示すフローチャート。
【図11】クライアントソフトウェアと各サーバの間でやりとりされるメッセージの流れを示す説明図。
【図12】複写処理実行手段の別の処理手順を示すフローチャート。
【図13】図10の処理手順に対応するメッセージの流れを示す説明図。
【図14】適合度を算出する際の適合度算出手段の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…ネットワークシステム、 11…ネットワーク、
13,15…プリントサーバ、 17、18…スキャンサーバ、
21,40…ユーザ端末、 22…表示部、 23…入力部、
24…複写制御部、 25…属性情報取得手段、
26…属性情報保持手段、 27…適合度算出手段、
28…複写処理実行手段、 41…クライアントソフトウエア、
42…コピーサーバ、 100,110…画像処理システム

Claims (8)

  1. ユーザ端末と複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムであって、
    前記ユーザ端末により特定の画像出力端末が選択された際に、該選択された画像出力端末に対して属性情報の問い合わせを行うとともに、利用可能な画像入力端末に対して属性情報の問合せを行い、各端末毎の属性情報を取得する属性情報取得手段と、
    前記属性情報取得手段が取得した各属性情報に基づいて、前記選択された画像出力端末に対する前記利用可能な画像入力端末の適合度を算出する適合度算出手段と、
    前記適合度算出手段が算出した適合度に対応付けて前記利用可能な画像入力端末の識別名を表示する表示制御手段と
    を具えたことを特徴とする画像処理システム。
  2. ユーザ端末と複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムであって、
    前記ユーザ端末により特定の画像出力端末が選択された際に、該選択された画像出力端末の属性情報と前記複数の画像入力端末の属性情報とを取得する属性情報取得手段と、
    前記属性情報取得手段が取得した各属性情報に基づいて前記選択された画像出力端末に対する前記複数の画像入力端末の適合度をそれぞれ算出する適合度算出手段と、
    前記適合度算出手段が算出した適合度に対応付けて前記利用可能な画像入力端末の識別名を表示する表示制御手段と
    を具えたことを特徴とする画像処理システム。
  3. 複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とに接続されたユーザ端末であって、
    前記複数の画像出力端末から特定の画像出力端末を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された画像出力端末の属性情報と前記複数の画像入力端末の属性情報とを取得する属性情報取得手段と、
    前記属性情報取得手段が取得した各属性情報に基づいて、前記選択された画像出力端末に対する前記複数の画像入力端末の適合度をそれぞれ算出する適合度算出手段と、
    前記適合度算出手段が算出した適合度に対応付けて前記複数の画像入力端末の識別名を表示する表示制御手段と
    を具えたことを特徴とするユーザ端末。
  4. 複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とに接続されたユーザ端末であって、
    前記複数の画像入力端末および前記複数の画像出力端末から、それぞれ特定の画像入力端末と画像出力端末とを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された画像入力端末の属性情報と、前記選択手段により選択された画像出力端末の属性情報とを取得する属性情報取得手段と、
    前記属性情報取得手段が取得した各属性情報とあらかじめ設定された優先項目に従って前記属性情報のそれぞれに付される重みとに基づいて、該優先項目に従った最適なジョブ属性を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出したジョブ属性に基づいて、前記選択手段により選択された画像入力端末または前記選択手段により選択された画像出力端末に指示を発する指示手段と
    を具えたことを特徴とするユーザ端末。
  5. 複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムにおける端末選択方法であって、
    前記複数の画像出力端末から特定の画像出力端末を選択し、
    属性情報取得手段が、該選択した画像出力端末の属性情報の問い合わせを行うとともに、利用可能な画像入力端末に対して属性情報の問合せを行い、各端末毎の属性情報を取得し、
    適合度算出手段が、該取得した各属性情報に基づいて前記選択された画像出力端末に対する前記利用可能な画像入力端末の適合度を算出し、
    表示制御手段が、該算出した適合度に対応付けて前記利用可能な画像入力端末の識別名を表示する
    ことを特徴とする端末選択方法。
  6. 複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムにおける端末選択方法であって、
    前記複数の画像出力端末から特定の画像出力端末を選択し、
    属性情報取得手段が、該選択された画像出力端末の属性情報と前記複数の画像入力端末の属性情報とを取得し、
    適合度算出手段が、該取得した各属性情報に基づいて前記選択された画像出力端末に対する前記複数の画像入力端末の適合度をそれぞれ算出し、
    表示制御手段が、該算出した適合度に対応付けて前記利用可能な画像入力端末の識別名を表示する
    ことを特徴とする端末選択方法。
  7. 複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムにおけるジョブ指示方法であって、
    前記複数の画像出力端末から特定の画像出力端末を選択し、
    属性情報取得手段が、該選択された画像出力端末の属性情報と前記複数の画像入力端末の属性情報とを取得し、
    適合度算出手段が、該取得した各属性情報に基づいて、前記選択された画像出力端末に対する前記複数の画像入力端末の適合度をそれぞれ算出し、
    表示制御手段が、該算出した適合度に対応付けて前記複数の画像入力端末の識別名を表示し、
    前記適合度算出手段が、該表示した識別名に基づいて選択された画像入力端末に指示を発する
    ことを特徴とするジョブ指示方法。
  8. 複数の画像入力端末と複数の画像出力端末とを利用して複写処理を行う画像処理システムにおけるジョブ指示方法であって、
    前記複数の画像入力端末および前記複数の画像出力端末からそれぞれ特定の画像入力端末と画像出力端末とを選択し、
    属性情報取得手段が、該選択された画像入力端末および画像出力端末の属性情報をそれぞれ取得し、
    算出手段が、該取得した各属性情報とあらかじめ設定された優先項目に従って前記属性情報のそれぞれに付される重みとに基づいて該優先項目に従った最適なジョブ属性を算出し、該算出したジョブ属性に基づいて前記選択された画像入力端末または前記選択された画像出力端末に指示を発する
    ことを特徴とするジョブ指示方法。
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