JP3543286B2 - 樹脂組成物、レジストインキ樹脂組成物及びこれらの硬化物 - Google Patents

樹脂組成物、レジストインキ樹脂組成物及びこれらの硬化物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線板用ソルダーレジスト樹脂組成物に適する現像性に優れ、その硬化皮膜が、密着性、半田耐熱性、耐薬品性、耐金メッキ性等に優れた樹脂組成物及びその硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、省資源、省エネルギー、作業性向上、生産性向上など理由により各種分野において紫外線硬化型組成物が多用されてきている。プリント配線基板加工分野においても同様の理由によりソルダーレジストインキ、マーキングインキなど種々のインキが従来の熱硬化型組成物から紫外線硬化型組成物へと移行してきている。その中でもソルダーレジストインキは、いち早く紫外線硬化型組成物へと移行した。
【0003】
【発明が解決しようする課題】
プリント配線基板のレジストパターン形成法には、スクリーン印刷法が多く用いられてきたが、かかるスクリーン印刷法によるときには、多くの場合、印刷時のブリード、にじみ、或いは、ダレといった現像が発生し、これがために最近のプリント配線基板の高密度化に対応しきれなくなっている。
【0004】
こうした課題を解決するために、トライフィルム型のフォトレジストや液状の現像可能なレジストインキも提案され、使用れているが、ドライフィルム型のフォトレジストの場合、熱圧着の際に気泡を生じ易く、耐熱性や密着性にも不安があり、また高価格であるなどの問題がある。一方、液状レジストで現在市販されているものは、有機溶剤を現像液として使用するものや、希アルカリ水溶液で現像するものがあるが、有機溶剤を使用するものは、大気汚染の問題の他に、溶剤が高価なうえ、硬化物の耐溶剤性、耐酸性にも問題がある。
【0005】
又、希アルカリ水溶液で現像出来るものは、耐金メッキ性が不十分等の問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の課題を解決するため鋭意研究した結果、水で現像が可能であり、その硬化皮膜を密着性、半田耐熱性、耐薬品性、耐金メッキ性等に優れたソルダーレジスト樹脂組成物として有用な樹脂組成物及びその硬化物を提供することに成功した。
【0007】
即ち、本発明は、分子中に1個のエポキシ基と1個のエチレン性不飽和基を有する化合物(a)10〜50重量部とアクリロイルモルホリン(b)50〜90重量部との共重合体及び/又は該共重合体と(メタ)アクリル酸の反応物である(メタ)アクリレート樹脂(A)、希釈剤(B)、光重合開始剤(C)及び硬化成分(D)を含有することを特徴とする樹脂組成物、レジストインキ樹脂組成物及びこれらの硬化物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明では、分子中に1個のエポキシ基と1個のエチレン性不飽和基を有する化合物(a)10〜50重量部とアクリロイルモルホリン(b)50〜90重量部との共重合体及び/又は前記、共重合体と(メタ)アクリル酸との反応物である(メタ)アクリレート樹脂(A)を使用する。
分子中に1個のエポキシ基と1個のエチレン性不飽和基を有する化合物(a)(例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、
【0009】
【化1】
Figure 0003543286
【0010】
【化2】
Figure 0003543286
【0011】
【化3】
Figure 0003543286
【0012】
【化4】
Figure 0003543286
【0013】
【化5】
Figure 0003543286
【0014】
等を挙げることができる。)とアクリロイルモルホリン(b)とを重合することにより共重合体を得ることができる。重合反応は、有機溶剤あるいは水中で行うのが好ましい。有機溶剤の例としては、例えばメチルエチルケトン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ソルベントナフサ、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等を挙げることができる。
本発明の共重合体を製造するために用いられるラジカル重合開始剤としては、例えばm−ジイソプロピルベンゼンモノハイドロパーオキシド、t−ブチルハイドロパーオキシド、ジイソプロピルシクロヘキシルハイドロパーオキシド、トリメチルシクロヘキシルハイドロパーオキシド、クメンハイドロパーオキシド、ジクミルパーオキシド、t−ヘキシル−α−クミルパーオキシド、n−ブチル−2−エチルヘキサノイルパーオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキシド、コハク酸パーオキシド,t−ブチルパーオキシピバレート、ジt−ブチルパーオキシアゼラート、モノ−t−ブチルパーオキシコハク酸、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、t−ブチルパーオキシイソアミルカーボネート、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、メチルエチルケトンパーオキシド等の有機過酸化物あるいは2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)、1,1′−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2−フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2′−アゾビス(2−メチル−N−フェニルプロピオンアミジン)二塩基酸、2,2′−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩基酸、2,2′−アゾビス〔トリメチルペンタン〕、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸等のアゾ系開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等を好ましく挙げることができる。重合温度は、0〜160℃が好ましくは、特に20〜140℃が好ましい。反応時間は1〜20時間が好ましく、特に3〜10時間が好ましい。(a)成分と(b)成分の使用割合は、(a)成分10〜50重量部、(b)成分50〜90重量部である。(a)成分を50重量部以上にすると共重合体の水に対する溶解性が不十分になり、(a)成分を10重量部以下にすると紫外線による硬化性が不十分となる。
【0015】
このようにして得られた共重合体と(メタ)アクリル酸を反応させることにより(メタ)アクリレート樹脂を得ることができる。
共重合体中のエポキシ基、1当量に対して(メタ)アクリル酸0.8〜1.3当量で反応させるのが好ましく、特に0.9〜1.1当量が好ましい。更に、反応を促進させるために触媒(例えば、トリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン、メチルトリエチルアンモニウムクロライド,トリフェニルホスフィン、トリフェニルスチビン等)を使用するのが好ましく、該触媒の使用量は、反応原料混合物に対して、好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは、0.3〜5重量%である。
【0016】
反応中の重合を防止するために、重合防止剤(例えば、メトキノン、ハイドロキノン、フェノチアジン等)を使用するのが好ましく、その使用量は、反応原料混合物に対して好ましくは、0.01〜1重量%、特に好ましくは0.05〜0.5重量%である。反応温度は好ましくは60〜150℃、特に好ましくは、80〜120℃である。又、反応時間は、5〜60時間が好ましく、特に好ましくは10〜50時間である。
【0017】
このようにして得られた共重合体及び/又は(メタ)アクリレート樹脂(A)の平均分子量は、1000〜300000が好ましく、特に5000〜100000が好ましい。本発明の組成物に含まれる(A)成分の量は、組成物中10〜90重量%が好ましく、特に20〜90重量%が好ましい。
【0018】
本発明では、希釈剤(B)を使用する、希釈剤(B)の具体例としては、例えば、メチルエチルケトン、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、カルビトールアセテート、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ソルベントナフサ等の溶剤類、カルビトール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート,トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサ(メタ)アクリレート等の反応性単量体類を挙げることができる。本発明の組成物に含まれる(B)成分の量は、組成物中10〜70重量%が好ましく、特に20〜50重量%が好ましい。
光重合開始剤(C)の具体例としては、例えば、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、4−(p−メチルフェニルチオ)ベンゾフェノン、2−エチンアントラキノン、ベンゾフェノン、4,4′−ビスジエチルアミノベンゾフェノン等を挙げることができる。これらは、単独あるいは2種以上を組合せて用いることができる。
【0019】
更に、かかる光重合開始剤は、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、トリエタノールアミン、トリエチルアミン等の公知慣用の光ラジカル重合促進剤の単独あるいは2種以上と組合せて用いることができる。好ましい組合せは、2,4−ジエチルチオキサントンや2−イソプロピルチオキサントンとN,N−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステルとの組合せ、2−メチル−2−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン(チバ・ガイギー社製、イルガキュアー907)と2,4−ジエチルチオキサントンや2−イソプロピルチオキサントンの組合せ等である。更に、ジフェニル−4−チオフェノキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジフェニル−4−チオフェノキシフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、4,4′−ビス〔ビスフェニルスルホニオ〕フェニルスルフィドビスヘキサフルオロアンチモネート、4,4′−ビス〔ビスフェニルスルホニオ〕フェニルスルフィドビスヘキサフルオロホスフェート、オプトマーSP−170(旭電化工業(株)製、光カチオン重合開始剤)等の光カチオン重合開始剤等を挙げることができる。
【0020】
光重合開始剤の使用割合は、本発明の組成物中、0.5〜20重量部が好ましい。
【0021】
硬化成分(D)としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビフェニルジグリシジルエーテル、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート等のエポキシ樹脂、ヘキサメトキシメラミン、ヘキサブトキシメラミン等のアルコキシ化メラミン等を挙げることができる。エポキシ樹脂を使用する場合に、エポキシ樹脂硬化剤(例えば、シジアンジアミド、及びその誘導体、イミダゾール化合物、トリアジン化合物、メラミン、ウレア化合物、ベンゾグアナミド、芳香族アミン、ポリフェノール化合物、酸無水物等)を1種又は2種以上混合して用いることが出来る。エポキシ樹脂硬化剤を用いる場合、その使用量は、前記エポキシ樹脂100重量部当たり、0.5〜50重量部が好ましい。
【0022】
硬化成分(D)の使用割合は、本発明の組成物中、0.5〜50重量%が好ましく、特に5〜20重量%が好ましい。
【0023】
本発明の組成物は、更に無機充填剤、例えば、タルク、シリカ、アルミナ、硫酸バリウム、酸化マグネシウム等や着色顔料として、シアニングリーン、シアニンブルー等を添加することができる。又、更に、必要に応じて、アエロジルなどのチキソトロピー剤、シリコーン、フッ素ポリマー、アクリル共重合体等のレベリング剤、消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、重合禁止剤等を添加することもできる。
【0024】
本発明の組成物は、配合成分を好ましくは前記の割合で配合し、ロールミル等で均一に混合することにより得られる。
本発明の組成物は常法に従い次のようにして硬化することによりその硬化物が得られる。即ち、紫外線で硬化し、更に必要により熱で硬化して硬化物とすることができる。熱で硬化する場合、加熱温度は120〜170℃が好ましく、加熱時間は30分〜2時間が好ましい。
【0025】
本発明の組成物をレジストインキ組成物として用いる場合、例えば、次のようにして硬化し、硬化物を得る。即ち、プリント配線板にスクリーン印刷法、スプレー法、ロールコート法、静電塗装法、カーテンフローコート法等の方法により例えば10〜100μmの膜厚で本発明の樹脂組成物を塗布し、塗膜を60〜80℃で乾燥させた後、ネガフィルムを塗膜に直接接触させ、次いで紫外線を照射し、さらに水や0.5〜2%炭酸ソーダ水溶液や0.5〜1%の苛性ソーダ水溶液又は苛性カリ水溶液等のアルカリ水溶液で、塗膜の未照射部分を溶解除去した後、120〜170℃で30分〜1時間加熱硬化することにより硬化皮膜が得られる。
【0026】
本発明の組成物は、液状レジストインキ樹脂組成物として有用であるが、更に、絶縁塗料、カラーフィルターの保護膜、印刷インキ、レンズ、接着剤やコーティング剤等としても好適なものである。本発明の樹脂組成物は、現像性及び硬化物の硬度、半田耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性、耐金メッキ性等に優れている。
【0027】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。なお、合成例及び実施例中の部は重量部である。
(共重合体(A)の合成例)
【0028】
合成例1
グリシジルメタクリレート50部、アクリロイルモルホリン50部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート66.7部及びパーブチルND(日本油脂(株)製、有機過酸化物)0.19部を仕込み55℃に加温し、6時間その温度を保ち重合反応を行った。得られた共重合体(A−1)の平均分子量は約15000であり、固形分のエポキシ当量は285であった。
【0029】
合成例2
グリシジルメタクリレート30部、アクリロイルモルホリン70部、プロピレングリエールモノメチルアセテート66.7部及びパーブチルPV(日本油脂(株)製、有機過酸化物)0.19部を仕込み、65℃に加温し、6時間その温度を保ち重合反応を行った。得られた共重合体(A−2)の平均分子量は約30000であり、固形分のエポキシ当量は474であった。
((メタ)アクリレート樹脂(A)の合成例)
合成例3
合成例2で得た光重合体(A−2)790部、アクリル酸72部、メトキノン0.5部、プロピレングリコールモノメチルアセテート48部及びトリフェニルホスフィン2.7部を仕込み、95℃に加熱し、32時間反応させ、反応液の酸価(mgKOH/g)1.0以下になったので反応を終了し、(メタ)アクリレート樹脂(A−3)を得た。(メタ)アクリレート樹脂(A−3)の平均分子量は22000であった。
【0030】
実施例1〜3、比較例1、2
表1に示す配合組成(数値は重量部である。)に従って組成物を配合し、3本ロールミルで混練し調製した。
これをスクリーン印刷法により100メッシュのポリエステルスクリーンを用いて20〜30μmの厚さになるようにパターン形成されている銅張ポリイミドフィルム基板(銅厚/12μm・ポリイミドフィルム厚/25μm)に全面塗布し塗膜を80℃の熱風乾燥器で30分乾燥させる。次いで、レジストパターンを有するネガフィルムを塗膜に密着させ紫外線露光装置(株)(オーク製作所、型式HMW−680GW)を用いて、紫外線を照射した(露光量500mJ/cm) 。水(温度30℃)で60秒間、2.0kg/cmのスプレー圧で現像し、未露光部分を溶解除去した。得られたものについて、後述のとおり現像性の評価を行った。その後、150℃の熱風乾燥器で40分加熱硬化を行ない、得られた硬化膜を有する試験片について、後述のとおり現像性、密着性、鉛筆硬度、耐白化剤、耐熱性、耐金メッキ性の試験を行なった。それらの結果を表1に示す。
なお、試験方法及び評価方法は次のとおりである。
(現像性)
下記の評価基準を使用した。
【0031】
○・・・・現像時、完全にインキが除去され、現像できた。
△・・・・現像時、わずかに残渣のあるもの。
×・・・・現像時、現像されない部分がある。
【0032】
(密着性)
JIS K5400に準じて、試験片に1mmのごばん目を100ケ作りセロテープによりピーリング試験を行った。ごばん目の剥離状態を観察し、次の基準で評価した。
○・・・・100/100で剥れのないもの。
△・・・・ 50/100〜90/100。
×・・・・ 0/100〜50/100。
【0033】
(鉛筆硬度)
JIS K5400に準じて評価を行なった。
【0034】
(耐熱性)
JIS K6481の試験方法に従って、260℃半田浴への試験片の10秒浸漬を10回又は4回行ない、外観の変化を評価した。
(ポストフラックス耐性)
10秒浸漬を10回行い、外観の変化を評価した。
○・・・・外観変化なし
△・・・・硬化膜の変色が認められるもの
×・・・・硬化膜の浮き、剥れ、半田潜りあり
注)使用したポストフラックス:JS−64P(山栄化学(株)製、
【0035】
(レベラー用フラックス耐性)
10秒浸漬を4回行ない、外観の変化を評価した。
○・・・・外観変化なし
△・・・・硬化膜の変色が認められるもの
×・・・・硬化膜の浮き、剥れ、半田潜りあり
注)使用したレベラー用フラックス:SSF−832(山栄化学(株)製、
【0036】
(耐白化性)
フラックス(ロンコ CF−430、YOSHIKAWA CHEMICAL(株)製)を硬化膜に塗布し、260℃の半田浴に5秒浸漬し、次いで100℃の熱水に30分間浸漬し、外観の変化を評価した。
○・・・・外観変化なし
△・・・・やや白化が認められるもの
×・・・・全面に白化が認められるもの
【0037】
(耐金メッキ性)
セルレックス社製、オートロネクスCI(メッキ液)を使用して、1A/dmの電流密度で30分間金メッキを行った後、セロテープにより塗膜の剥離テストを行った。判定基準は次の通りである。
○・・・・全く剥れない。
△・・・・ごくわずか剥れあり
×・・・・全面に剥れがみられる
【0038】
【表1】
Figure 0003543286
【0039】

*1 KAYARAD DPHA:日本化薬(株)製、ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサアクリレート。
*2 EPPN−201:日本化薬(株)製、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、軟化点65℃
*3 TEPIC−S:日産化学(株)製、トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート、融点95〜125℃
*4 イルガキュアー907:チバ・ガイギー社製、光重合開始剤
*5 KAYACURE DETX−S:日本化薬(株)製、光重合開始剤
*6 KS−603:信越化学工業(株)製、消泡剤
*7 オプトマーSP−170:旭電化工業(株)製、光カチオン重合開始剤
*8 実施例3は、紫外線照射(500mJ/cm)後、100℃で5分間加熱後、水で現像を行ない、以降は、同様に行なった。
【0040】
表1の評価結果から、本発明の組成物は、水で現像ができ、硬度、耐熱性、密着性、耐白化性、耐金メッキ性に優れているのは明らかである。
【0041】
【発明の効果】
本発明の樹脂組成物は、パターンを形成したフィルムを通して選択的に紫外線により露光し、未露光部分を現像することによるソルダーレジストパターンの形成において、露光部の現像液に対する耐性を有し、得られた硬化物が密着性、半田耐熱性、耐薬品性、耐金メッキ性等に優れ、ソルダーレジストインキ組成物に適している。

Claims (3)

  1. 分子中に1個のエポキシ基と1個のエチレン性不飽和基を有する化合物(a)10〜50重量部とアクリロイルモルホリン(b)50〜90重量部との共重合体及び/又は該共重合体と(メタ)アクリル酸の反応物である(メタ)アクリレート樹脂(A)、希釈剤(B)、光重合開始剤(C)及び硬化成分(D)を含有することを特徴とする樹脂組成物。
  2. 分子中に1個のエポキシ基と1個のエチレン性不飽和基を有する化合物(a)10〜50重量部とアクリロイルモルホリン(b)50〜90重量部との共重合体及び/又は該共重合体と(メタ)アクリル酸の反応物である(メタ)アクリレート樹脂(A)、希釈剤(B)、光重合開始剤(C)及び硬化成分(D)を含有することを特徴とするレジストインキ樹脂組成物。
  3. 請求項1記載又は請求項2記載の樹脂組成物の硬化物。
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