JP3543145B2 - 画像焼付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、装着されたペーパーマガジンに収容されているロール状の印画紙を引き出して1オーダ単位で画像を焼き付ける画像焼付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラによる画像データをデジタル露光式で、或いは光学式カメラによるフィルム画像を投影露光式又はデジタル露光式で印画紙に焼き付けるする画像焼付装置においては、従来より、給紙効率を高めるため、ロール状に巻き付けられた長尺紙が用いられ、画像形成の前又は後で適当な長さにカットされている。例えば、印画紙に画像を焼き付ける写真焼付装置では、そのようなロール状印画紙は巻芯に巻かれた状態でペーパーマガジンに収納されている。使用時には、ペーパーマガジンが写真焼付装置に装着され、ロール状印画紙の先端がマガジン開口部から引き出される。印画紙搬送機構によって搬送される印画紙は、プリントサイズに合わせた長さにカットされた後露光台に送られ、焼付処理を受け、現像処理装置で現像処理され、仕上がりプリントとして排出される。プリントサイズに合わせた長さのカットが、焼付処理の後、或いは現像処理の後に行われる形態もある。ペーパーマガジンを複数備えることにより、大量の連続焼付作業や最適な幅サイズの印画紙を用いることによる種々のプリントサイズへの適応を考慮したものもある。
【0003】
このような画像焼付作業では、例えば写真フィルムの場合、撮影が終了した1本のネガフィルムはDPE店へ持ち込まれ、同時プリントが依頼されるので、ネガフィルムの現像処理を行って顕像化された各画像コマを順次印画紙に焼き付けるというように1本のフィルム単位で行われ、一般にはこの処理単位を1オーダと呼んでいる。同時プリントされた印画紙と現像済みネガフィルムはDPE店から顧客に渡されるが、その際ネガフィルムは、ピースネガとして4コマ又は6コマ単位でカットされ、各ピースネガはネガシートに収納されて、顧客に戻される。後日、焼き増しの必要が生じた場合、顧客は、DPE店において、焼き増し対象となる画像コマと焼き増し枚数を注文伝票に記入するとともにピースネガを収納したネガシートを手渡すことになるが、このような焼き増し注文の単位も、やはり1オーダーと呼ばれている。デジタルカメラなどで撮像された画像では、カードメモリなどの記録メディア1つ分の焼付注文が1オーダと見なすことができる。
【0004】
つまり、1オーダとは焼付装置における連続して行われる作業単位であり、1オーダ毎に、焼き付けるべき画像のシミュレート画像をモニターに表示しながら、露光条件のチェックをした後、この1オーダの焼付が行われる。これにより、1オーダにおいて、画像の調子がほどよく一様化されるので、顧客が各仕上がりプリントの出来映えに違和感を持つようなことは少ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、1オーダの焼付作業中に印画紙切れが生じた場合、ペーパーマガジンの交換が必要となるが、印画紙は同一メーカで同一種類であってもそのロットによっては微妙に感光特性が異なることがあり、1オーダの焼付において印画紙を交換すると1オーダにおける画像の調子に変化が生じ、顧客が各仕上がりプリントの出来映えに違和感を持つことがある。
【0006】
1オーダの焼付作業中に印画紙切れが生じることを避けるには、例えば、特開平10−29361号公報に開示されているような、ペーパーマガジンを貫通する連結ロッドを介して揺動アーム連結されている表示部材と、ペーパーマガジン外壁に取り付けられた目盛り板とからなる残量表示装置が備えられているペーパーマガジンを採用し、印画紙ロールの巻き取り径の変化により印画紙の残量を予測するとともに、処理しようとしているオーダで必要とされる印画紙の使用量を想定し、これよりオペレータが判断しなければならない。しかしながら、プリントサイズには、標準サイズ以外にパノラマサイズなど異なったサイズも存在し、印画紙の使用量を想定することはかなりの熟練を要す。また、印画紙ロールの巻き取り径の変化により予測する印画紙の残量は、それほど正確な値が期待できない。
上記実状に鑑み、本発明の目的は、オペレータに負担をかけることなしに、1オーダの焼付処理中に印画紙切れが生じさせない画像焼付装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
装着されたペーパーマガジンに収容されているロール状の印画紙を引き出して1オーダ単位で画像を焼き付ける画像焼付装置において、上記目的を達成するため、本発明による画像焼付装置は、前記1オーダ分の印画紙の使用量を算定する印画紙使用量算定手段と、前記ペーパーマガジンにおける印画紙の残量を管理する印画紙残量管理手段と、前記印画紙使用量算定手段で算定された印画紙使用量と前記印画紙残量管理手段によって管理されている印画紙残量とから1オーダの焼付処理中に印画紙切れが生じないかどうかをチェックする印画紙切れチェック部とを備えており、前記印画紙切れチェック部は前記ペーパーマガジンに対してその印画紙切れの可能性があると判定した場合別のオーダに対して焼付処理中に印画紙切れが生じないかどうかをチェックする。
【0008】
この構成では、ペーパーマガジンに予め全長が分かっているロール状の印画紙を充填することにより、装着されたペーパーマガジンに収容されている印画紙の累算使用量から常にその印画紙の残量が管理でき、1オーダに含まれている焼付画像の数とそのプリントサイズとプリント枚数から焼付すべきオーダに必要とされる印画紙使用量が算定され、装着されているペーパーマガジンを用いた、1オーダの焼付処理が印画紙切れを伴わずに可能かどうか印画紙切れチェック部で判定され、1オーダの焼付処理中に印画紙が途切れると判断された場合は、別のオーダ、特に焼き増しプリントオーダ(一般的にトータルの焼付枚数は同時プリントより少ない)に振り替えることにより、連続した仕上がりプリントの出来映えに顧客が違和感を持つような事態を引き起こすオーダ途中での印画紙交換を回避する。
【0009】
なお、ロール状印画紙には公称の全長が与えられているので、その値を充填時の残量として用いればよいし、全長が不明の場合や、より正確な全長が必要な場合は、使用に先立って一旦印画紙を全て引き出して測長し、再度巻き戻しても良い。プリントサイズは、プリント作業に先立って行われる受付処理や、フィルムスキャナによって取り込まれたデジタル画像からパノラマ画面などを自動判定することによって、或いは露光条件チェックのためのシミュレート画像を見ながらのオペレータによる手動入力によって決定することができる。例えば、APSフィルムなどでは、元画像としての写真フィルムに直接プリントサイズが記録されており、その場合、そのような記録情報を読み取ることによりプリントサイズは自動的に決定されるので、それを利用することもできる。
【0010】
画像プリンターによっては、複数のペーパーマガジンを装着するものがある。この場合、本発明による好適な実施形態では、前記記録紙残量表示手段が各ペーパーマガジン毎の記録可能枚数を算定して表示するように構成されている。これにより、もし一方のペーパーマガジンでは1オーダのプリントが出来ないとしても、他方のペーパーマガジンで可能であればそれを選択することにより、プリント作業が途切れずに進行できる。また、複数のペーパーマガジンに異なる幅の記録紙が収容されている場合、プリントサイズに最適なペーパーマガジンを選択しながら、1オーダのプリント作業が途中で紙切れなしで行えることが容易に確認できる。
【0011】
画像プリンターによっては、複数のペーパーマガジンを装着するものがある。この場合、本発明による好適な実施形態では、前記印画紙切れチェック部は一方のペーパーマガジンに対して印画紙切れの可能性があると判定した場合他方のペーパーマガジンに対する印画紙切れのチェックを行うか又は別のオーダの焼付処理中に印画紙切れが生じないかどうかをチェックするかのいずれかを選択するように構成されている。これにより、もし一方のペーパーマガジンでは1オーダの焼付処理ができないとしても、他方のペーパーマガジンで可能であればそれを選択することもできるし、あるいは処理対象オーダを変更して別のオーダでは印画紙切れなしの焼付処理が可能であればその変更したオーダの焼付処理を行うことができる。このことにより、焼付処理が途切れずに進行できる。
【0012】
本発明によるさらに別な実施形態では、前記ペーパーマガジンに付与されたマガジン情報を読み取るマガジン情報読取センサーが備えられており、前記印画紙残量管理手段は前記マガジン情報読取センサーによって読み取られたマガジン情報から装着されているペーパーマガジンを特定するとともに、特定されたペーパーマガジン毎に印画紙残量を管理している。1台の画像プリンターに多くの装着されるべきペーパーマガジンが付帯している場合、各ペーパーマガジンにそのマガジン固有の情報が付与されているならば、この情報を読取センサーによって読み取ることで特定されたそのペーパーマガジンの残量などを印画紙残量管理手段は読み出すことができる。特に、マガジン情報としてマガジンIDを付与しておけば、各ペーパーマガジンが残量データを保有しなくとも、印画紙残量管理手段がマガジンID毎の残量を記憶メディア等を用いて保有するだけでよい。
【0013】
上述したような実施形態の場合、ペーパーマガジンが印画紙を再充填した場合、印画紙残量管理手段に格納されている残量をリセットする必要があるので、印画紙を再充填したペーパーマガジンが装着されたことを示す再充填識別信号を生成するスイッチが用意されており、前記印画紙残量管理手段が前記再充填識別信号に応答して対応するペーパーマガジンの印画紙残量をリセットすることが提案される。これを簡単に実現するためには、写真焼付装置の操作を行う操作卓の1つのキーをこのスイッチとして割り当てるような構成を採用し、ペーパーマガジンの装着時にモニターにメニュー表示することでオペレータによってリセット指令(印画紙の再充填時であれば)を入力させてもよい。
本発明のその他の特徴と利点は、以下の図面を用いた実施形態の説明から明らかにされるだろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明による画像焼付装置の一例としての写真焼付装置1と現像処理装置2が合体したプリンタープロセッサーの概略図が示されている。この写真焼付装置1の上部には、ペーパーマガジン3の装着部1aが形成されており、この実施形態では、第1ペーパーマガジン3Aと第2ペーパーマガジン3Bが装着されており、ここでは同じサイズの印画紙4が収納されていることにするが、もちろん異なるサイズの印画紙4を収納して、種々のプリントサイズに迅速に適応できるようにしてもよい。ペーパーマガジン3の装着部1aには、装着されたペーパーマガジン3のマガジンID31を読み取るセンサー30が設けられている。
【0015】
写真焼付装置1には、印画紙4に写真フィルム5のコマ画像を焼き付ける投影露光部10が備えられており、現像処理装置2には露光を終えた印画紙4を現像する現像処理タンク20や乾燥処理部21が備えられ、仕上げられた印画紙4、つまり仕上がりプリントは排出部22から装置外に送り出される。このプリンタープロセッサー内には、ペーパーマガジン3から印画紙4を引き出し、ペーパーカッター41によってプリントサイズに合わせてカットされた印画紙4を投影露光部10、現像処理タンク20、乾燥処理部21を経て排出部22に搬送する印画紙搬送機構6が敷設されている。
【0016】
現像処理タンク20は、内部を仕切り板20aでいくつかの区画に仕切って構成されており、それぞれの区画内には現像処理に必要な異なる種類の現像処理液が充填されている。印画紙4は各区画を順次搬送されることにより、現像処理される。乾燥処理部21は、印画紙搬送機構6によって形成される搬送ラインの一方の側部に設けられたヒータ21aを備えており、印画紙4がこの領域の搬送ラインを通過する間に適正に乾燥される。乾燥処理部21を出た印画紙4は、排出部22から排出され、横搬送コンベヤ23に載せられ、ここでは図示されていないソータへ送られる。
【0017】
図2に示すように、投影露光部10には、露光用光源11、露光用光路に黄、マゼンタ、シアンの各フィルタが出退することにより露光用光源11からの照射光の色バランスを調整する調光フィルタ12、調光フィルタ12にて色バランスを調整した光を均一に混色するミラートンネル13、焼付対象となるフィルム5のコマ画像を印画紙4上に結像する焼付用レンズ14、シャッタ15、オートネガマスク16、フィルム搬送ラインを構成するフィルム搬送機構17が備えられている。フィルム搬送ラインには、フィルム5に貼り付けられたバーコードシールを読み取るバーコードリーダ18が設けられている。このバーコードにはオーダIDなどのプリント情報が記録されている。投影露光部10の各構成要素やバーコードリーダ18はコントローラ7に接続されている。
【0018】
この写真焼付装置1では、投影露光部10による焼付処理に先だってフィルム画像の検定が行われる。このため投影露光部10に投入されたフィルム5の各コマ画像をスキャニングしてデジタル画像データとして取り込むフィルムスキャナー19が設けられている。スキャナー19は、よく知られているように、照明光学系、撮像光学系、CCDセンサーを用いた光電変換部から構成されており、コントローラ7による制御の下でコマ画像をスキャニングしてデジタル画像データの形でコントローラ7に設けられている画像メモリーに送り込む。
【0019】
画像メモリーに送り込まれたこのデジタル画像データを用いてコントローラは自動的に露光条件を決定するが、その際その露光条件で処理され得られることが予想される仕上がりプリントの画像のシミュレート画像を生成し、モニタ7aに表示する。オペレータはこのシミュレート画像を見ながら、露光条件の変更が必要であれば、操作卓7bを用いて修正し、プリント不可能なコマ画像に対してはプリント不能扱いとする。同時プリントでは、普通プリント枚数は1枚であるが、特別な注文時にはここでプリント枚数を変更することも可能である。さらに、画像メモリーに送り込まれたこのデジタル画像データから得られるコマ画像の幾何学的形状に基づいてパノラマ画面などの特殊画面の判定も行うことができる。例えば、パノラマ画面であれば、必要な印画紙長さは標準画面の3倍となる。
【0020】
投影露光部10における焼付処理では、コントローラ7は、上述したように方法で決定された露光条件に応じて、調光フィルタ12の各フィルタの位置、及び、シャッタ15の開放時間つまり露光時間を制御し、印画紙4にフィルム5のコマ画像を投影露光する。
【0021】
このように、コントローラ7は、CPU、ROM、RAM、I/F回路などからなるマイクロコンピュータシステムを中核部材として構成され、このプリンタープロセッサーに必要な各種機能要素をハードウエア又はソフトウエア或いはその両方で実現させているが、その中で、本発明による1オーダの焼付処理途中での印画紙切れを開始するための技術にとって重要な機能要素は、印画紙残量管理手段70、印画紙使用量算定部71、マガジン情報取得部72、印画紙切れチェック部73、プリントサイズ74、プリント枚数決定部75であり、その他印画紙残量表示装置以外の目的にも機能するものとして、印画紙搬送制御部76、フィルム搬送制御部77、露光制御部78、スキャナー制御部79などがある。
【0022】
スキャナー制御部79は、フィルムスキャナー19の照明光学系、撮像光学系、光電変換部を制御してコマ画像のデジタル画像データを取得するものであり、露光制御部78は上述した投影露光部10の各構成要素の動作制御を行うものである。フィルム搬送制御部77はフィルム搬送機構17の駆動モータM制御してフィルムのコマ画像を順次フィルムスキャナー19のスキャニングポイントや露光ポイントに位置決めする。印画紙搬送機構6は、ペーパーマガジン3から印画紙4を引き出す印画紙引き出し搬送ユニット、ペーパーカッター41によってカットされた印画紙4を露光ポイントに搬送する露光搬送ユニット、露光された印画紙4を現像処理タンク20を通過させて排出部22から排出させる現像搬送ユニットなどから構成されるが、これら全ての駆動モータMを印画紙搬送制御部76が連係又は独立させて制御する。
【0023】
プリントサイズ決定部74は、バーコードリーダ18からのフィルム情報や、焼付処理に先立って取り込まれたデジタル画像データから得られた情報からプリントサイズを決定する機能を果たすものである。すなわち、本発明によるプリントサイズ決定手段は、この実施形態では、バーコードリーダ18又はフィルムスキャナー19、及び操作卓7bやプリントサイズ決定部75によって構成されている。
【0024】
プリント枚数決定部75は、前述したように、モニター7aに表示されるシミュレート画像を確認しながらオペレータによって操作卓7bを通じて入力された枚数に基づいてプリント枚数を決定するが、もちろん、注文情報などから読み取るような構成を採用しても良いし、両方の構成を採用してもよい。つまり、各コマ画像のプリント枚数を決定するものであれば、その形態はどのようなものでもよい。
【0025】
マガジン情報取得部72は、各ペーパーマガジン3に設けられたマガジンID31を読み取るセンサー30からの検出信号を受け取り、マガジンIDを生成し、印画紙残量管理手段70に装着部1aの前側に装着された第1ペーパーマガジン3AのマガジンIDと装着部1aの後側に装着された第2ペーパーマガジン3BのマガジンIDを与える。マガジンIDがバーコードで与えられている場合センサー30は、バーコードリーダとして構成され、そのバーコードに印画紙幅や印画紙長さの情報も含んでいる場合、このセンサー30はマガジン情報読取センサーとして機能する。この実施形態では、予め特定のペーパーマガジン3に充填される印画紙サイズが決められて印画紙残量管理手段70に与えられており、ペーパーマガジン3のマガジンIDが認識されるとそこに収納されている印画紙サイズが分かるようになっている。
【0026】
ペーパーマガジン3から印画紙4の引き出しやペーパーマガジン3への巻き戻しには、印画紙搬送機構6の印画紙引き出し搬送ユニットだけではなく、ペーパーマガジン3内の搬送ローラも動作するが、この搬送ローラも制御も印画紙搬送制御部76も行われるので、ペーパーマガジン3から引き出されてペーパーカッター41でカットされた印画紙4の長さ、つまり印画紙の使用量は印画紙搬送制御部76の駆動モータMに対する制御動作をチェックすることで把握することができる。これを行うのが印画紙使用量算定部71であり、本発明による印画紙使用量算定手段は、この実施形態では、印画紙搬送制御部76と印画紙使用量算定部71とによって構成されている。
【0027】
印画紙残量管理手段70は、図3に示すように、マガジンIDをキーとして、そのペーパーマガジン3に充填されるロール状印画紙4の印画紙幅や未使用時長さといった印画紙サイズや印画紙残量をリンクした状態で印画紙残量記録部70aに格納している。ペーパーマガジン3が装着部1aに装着されると、このペーパーマガジン3が充填されたばかりの印画紙3を収納したものであるかどうかを問うメニューがモニター7bに表示されるので、充填されたばかりの印画紙3であればオペレータが操作卓7bの再充填識別信号の発生のために割り当てられた特定のキーを押す。これにより、印画紙残量管理手段70は、そのペーパーマガジン3のマガジンIDにリンクしている印画紙サイズ情報の中から未使用時長さを読み出して、印画紙残量のアドレスに書き込んでおく。装着されたペーパーマガジン3が使用された印画紙3を収容している場合は、そのマガジンIDにリンクされている印画紙残量をそのまま使用することになるので、モニター7aに表示されたメニューを通じて使用済みであることを印画紙残量管理手段70に指令する。
【0028】
いずれにしても、装着されたペーパーマガジン3から印画紙4が使用されると、その印画紙残量は、印画紙残量から印画紙使用量算定部71によって算定された印画紙使用量を減じることによって書き換えられていく。このようにして、最新の印画紙残量が常に管理されているので、印画紙切れチェック部73は、処理すべきオーダにおける焼付可能な全てのコマ画像のプリントサイズとプリント枚数が与えられると、印画紙使用量算定部71によって算定される、そのオーダが要求する印画紙4の必要長さと印画紙残量(長さ)を比較することで、そのオーダの焼付処理中に印画紙切れが生じるかどうかを判定することができる。その際、最初チェックされた第1ペーパーマガジン3Aに対して印画紙切れの判定が下った場合、同様なやり方で第2ペーパーマガジン3Bに対する印画紙切れのチェックが行われ、第2ペーパーマガジン3Bでは、印画紙切れが発生しない場合、第2ペーパーマガジン3Bを用いた焼付処理が行われる。いずれにせよ、印画紙切れチェック部73によって印画紙切れの判定がなされた場合、モニター7aにその旨の警告がなされる。
【0029】
次に、図4のフローチャートを用いて、この写真焼付装置1による典型的な焼付処理を説明する。
処理すべきオーダが決まるとそのオーダのフィルム5がフィルム搬送機構17に投入される(#10)。投入されたフィルム5は、フィルムスキャナー19のスキャニングポイントに搬送され、順次全コマ画像がスキャンされ、そのデジタル画像データがコントローラ7に送り込まれる(#20)。コンロローラ7に送り込まれた画像データは、所定の画像処理を施されるとともに、自動的に決定された露光条件でのシミュレート画像を作成し、モニター7aに表示する。オペレータは、このシミュレート画像を見ながら、焼付可能かどうかの判定、或いは必要の場合露光条件の修正を行う(#30)。同時に、プリントサイズ決定部74やプリント枚数決定部75の働きで、プリントサイズやプリント枚数も決定される(#40)。これを全コマ画像に対して行うと(#50)、印画紙残量管理手段70は印画紙残量記録部70aから使用予定の第1ペーパーマガジン3Aの残量値を読み出す(#60)。さらに印画紙使用量算定部71が、#40のステップで求められた焼付処理すべきコマ画像のプリントサイズとプリント枚数からこのオーダの焼付処理に必要とされる印画紙量(長さ)を算定する(#70)。印画紙切れチェック部73は、使用予定の印画紙長さと残っている印画紙長さを比較して、このオーダの焼付処理中に印画紙切れが発生しないかどうかをチェックする(#80)。
【0030】
印画紙切れが発生しないと判断されると(True)、投影露光部10での焼付処理が開始される(#90)。このオーダの焼付処理が終了すると、さらに処理すべきオーダがあるかどうか判定し、全オーダの処理が終了するとこのルーチンはエンドとなるが、まだ処理すべきオーダがあれば、処理すべきオーダを選択し、#10に戻る。
【0031】
#80のチェックで、印画紙切れが発生すると判断されると(False)、1オーダの焼付処理途中での印画紙切れの発生を表す警告がモニター7aに表示されるとともに、警告音が発せられる(#82)。この場合、ペーパーマガジン切り換え又は他のオーダの選択のいずれかをセレクトするメニューが表示されるる。ペーパーマガジン切り換えをセレクトすると(#84)、この場合使用マガジンとして第2ペーパーマガジン3Bが選択され、#60にジャンプして、この第2ペーパーマガジン3Bの残量値が印画紙残量記録部70aから読み出される。ペーパーマガジンを外して再充填した場合も同様に#60にジャンプするが、何らかの方法で、例えばオペレータが操作卓7bを使ってキー入力することで印画紙残量管理手段70に再充填信号が入力されるので、その残量値は満量となる。他のオーダが選択されると(#86)、新たに選択されたオーダの焼付処理を行うために#10に戻る。
【0032】
上記の実施の形態では、投影露光方式を採用していたが、これに代えてデジタル露光方式を採用しても良い。この場合、投影露光部10の代わりにデジタル露光部が備えられ、焼付原稿としては、写真フィルム以外デジタルカメラによるデジタル画像なども採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像焼付装置を採用したプリンタープロセッサーの概略図
【図2】本発明による画像焼付装置の機能を説明するブロック図
【図3】マガジンIDと印画紙残量のリンクを説明する説明図
【図4】焼付処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
1 写真焼付装置(画像焼付装置)
2 現像処理装置
3 ペーパーマガジン
4 印画紙
7 コントローラ
7a モニター
7b 操作卓
30 読取センサー
31 マガジンID
70 印画紙残量管理手段
70a 印画紙残量記録部
71 印画紙使用量算定部
72 マガジン情報取得部
73 印画紙切れチェック部
74 プリントサイズ決定部
75 プリント枚数決定部
Claims (4)
- 装着されたペーパーマガジンに収容されているロール状の印画紙を引き出して1オーダ単位で画像を焼き付ける画像焼付装置において、
前記1オーダ分の印画紙の使用量を算定する印画紙使用量算定手段と、前記ペーパーマガジンにおける印画紙の残量を管理する印画紙残量管理手段と、前記印画紙使用量算定手段で算定された印画紙使用量と前記印画紙残量管理手段によって管理されている印画紙残量とから1オーダの焼付処理中に印画紙切れが生じないかどうかをチェックする印画紙切れチェック部とを備えており、
前記印画紙切れチェック部は前記ペーパーマガジンに対して印画紙切れの可能性があると判定した場合別のオーダに対してその焼付処理中に印画紙切れが生じないかどうかをチェックすることを特徴とする画像焼付装置。 - 前記画像焼付装置は複数のペーパーマガジンを装着可能であり、前記印画紙切れチェック部は一方のペーパーマガジンに対して印画紙切れの可能性があると判定した場合他方のペーパーマガジンに対する印画紙切れのチェックを行うか又は別のオーダに対してその焼付処理中に印画紙切れが生じないかどうかをチェックするかのいずれかを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像プリンターのための記録紙残量表示装置。
- 前記ペーパーマガジンに付与されたマガジン情報を読み取るマガジン情報読取センサーが備えられており、前記印画紙残量管理手段は前記マガジン情報読取センサーによって読み取られたマガジン情報から装着されたペーパーマガジンを特定するとともに、特定されたペーパーマガジン毎に印画紙残量を管理することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像焼付装置。
- 印画紙を再充填したペーパーマガジンが装着されたことを示す再充填識別信号を生成するスイッチが用意されており、前記印画紙残量管理手段は前記再充填識別信号に応答して対応するペーパーマガジンの印画紙残量をリセットすることを特徴とする請求項3に記載の画像焼付装置。
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