JP3542219B2 - ガス遮断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスメータより下流でのガス使用上の安全性を図るガス遮断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のガス遮断装置は、図9に示すように、外部に設置されているセンタ監視部1、センタ監視部1からの指示Aを受け開栓要求信号Iまたは閉栓要求信号Jを出力する通信受信部2、通信受信部2の開栓要求信号Iを受け取ると弁開栓信号Cを出力する弁開栓指示部3、通信受信部2の閉栓要求信号Jを受け取ると弁閉栓信号Hを出力する弁閉栓指示部7、弁開栓指示部3の弁開栓信号Cまたは弁閉栓指示部7の弁閉栓信号Hを受信すると弁を駆動し開閉栓する弁開閉駆動部4からなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなガス遮断装置では、開栓機能と閉栓機能が独立して機能するように構成されているため、複雑な処理が困難となっていた。
【0004】
つまり、従来のガス遮断装置では、年に数回使用される個人所有のリゾート施設などの特定施設において、ガス利用者のガス使用要望に合わせて、ガス遮断装置が取り付けられている現場に行きガス遮断装置を開栓したり、あるいはセンタ監視部がガス開栓処理手順をガス遮断装置に逐次指示して開栓していたが、ガス開栓直後にはガス漏れ検知手段がなく(ガス漏れ検知には今まで30日間の検知期間が必要であった)、十分な安全を確保する事が出来ないためにガス漏れを防止することができなかったり、あるいはリゾート施設からのガス利用者の帰宅を検知することが出来ないためにガス遮断装置を再び閉栓できずに無管理状態になることを防止できないという不具合があった。
【0005】
そこで、本発明のガス遮断装置では、特定の量のガスの使用を検出する事で、ガス利用者がガスを使用する前にガス漏れを短時間に検知したり、あるいはガスの未使用やガスの使用パターンが無変動であることを検知してガス遮断装置を閉栓させることでガスの無管理状態を無くし、より高い安全性を確保して装置の信頼性向上を図れるガス遮断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のガス遮断装置は、外部に設置されているセンタ監視部と、センタ監視部からの指示を受けて開栓日時指定信号を出力する通信受信部と、通信受信部の開栓日時指定信号を受け取ると日時を監視し開栓指定日時と関連して設定される前記開栓指定日時より前の特定の日時が来ると弁を開栓する弁開栓信号と漏れ検知開始信号を出力する弁開栓指示部と、弁開栓指示部の弁開栓信号を受信すると弁を駆動し開栓する弁開閉駆動部と、弁開栓指示部の漏れ検知開始信号を受信すると特定の量のガスが使用されたかを検出しガスが使用された場合に流量信号を出力する流量検知部と、流量検知部からの流量信号の有無を一定期間監視して流量信号があるか否かによりガス漏れの有無を判定し漏れがあればガス使用停止信号を出力する漏れ検知部と、漏れ検知部のガス使用停止信号を受信すると弁開閉駆動部へ弁閉栓信号を出力する弁閉栓指示部とを備えてなり、年に数回使用される個人所有のリゾート施設等において、ガス利用者が指定した開栓日時をセンタ監視部から指示すると、開栓日時に関連して設定される特定の日時になると一定期間の間に特定の量のガスが使用されたかによってガス漏れ検査を行なうことにより、以前は30日掛かっていたガス漏れ判定を短縮して検出するとともに、特定の日時を開栓日時より早めることでガス利用者がガスを使用したい時にはガス漏れ検査を終了させて開栓されるようにし、安全性を向上したものである。
【0007】
また、上記に加えて、弁が開栓指定日時に開栓されガス漏れがないと判定されてガスの使用が許可されている状態において、漏れ検知部からガス使用許可信号を出力するように構成し、このガス使用許可信号を受け取ると流量検知部からの流量信号が特定期間の間に一度も発生しない場合にはガス利用者が不在であると判定しガス使用停止信号を弁閉栓指示部に出力する未流量監視タイマ部、或いは漏れ検知部からガス使用許可信号を受け取ると流量検知部からの流量信号パターンの変動を判定し特定期間の間中無変動であればガス利用者が不在であると判定しガス使用停止信号を弁閉栓指示部に出力する無変動流量監視タイマ部を設けることにより、ガスが使用されていない状態(一度もガスが使われていない時、または一旦ガスが使用されたが再びガスが未使用になった時)がある特定期間継続することをもって、あるいはガスがある特定期間の間中つねに一定パターンで使用されている(ガス利用者がガスを使用している場合はガスコンロや給湯器の使用などでガスの使用が常に一定ではなくランダムなガスの使用パターンになる)ことをもって、ガス利用者が不在であると判定しあるいはガスの種火の消し忘れや使用中に新たに発生したガス漏れが生じたことを検知して閉栓することで、無管理状態を脱却し、ガス事故や火災やガス漏れを防止してさらに安全性を向上することができる。
【0008】
又は、外部に設置されているセンタ監視部に代えて、春夏秋冬のそれぞれの特定期日を指定し開栓日時指定信号を順次出力する季節管理タイマ部と、未流量監視タイマ部とを設けることにより、なんらかの通信手段を持たないリゾート施設に対して、あるいは通信手段があってもゴールデンウィークやお盆等の休みというようにガス利用者がリゾート施設を利用しそうなバケーションシーズンに合わせて開栓指定日を順次自動設定してガス遮断装置を一旦開栓し、未使用であれば自動的に閉栓するようにすることで、年に数回使用する程度のリゾート施設においてガスを使用するときにのみ開栓して常時は閉栓しておくことが可能となり、利便性と安全性の向上させることができる。
【0009】
こうして、安全性を損なわずに利便性を向上させる事により装置の信頼性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明のガス遮断装置の第1の実施形態について図1、図2を参照して説明する。図1において、1は外部に設置されているセンタ監視部、2はセンタ監視部1からの指示A(例えば遠隔地であるセンタから電話回線のノーリンギング通信を利用しているNCU装置を用いて変調されている信号を復調して行われる様な公共の通信回線を利用してガスの使用開始時刻を8月10日午前9時00分に開栓せよという指示を受け取る)を受け、開栓日時指定信号Bを出力する通信受信部、3は通信受信部2の開栓日時指定信号Bを受け取ると特定の日時(例えばセンタ監視部1から指示された8月10日午前9時00分の1時間前)に到達したかをガス遮断装置の内部時計と照合して監視し、期日が来ると弁を開栓する弁開栓信号Cと漏れ検知開始信号Dを出力する弁開栓指示部、4は弁開栓指示部3の弁開栓信号Cを受信すると弁を駆動し開栓する弁開閉駆動部、5は開栓指示部3の漏れ検知信号Dを受信すると特定の量のガスが使用されたかを検出しガスが使用された場合に流量信号Tを出力する流量検知部、6は流量検知部5からの流量信号Tの有無を一定期間監視し(例えば8月10日午前8時00分から午前9時00分までの1時間の間にガス漏れの有無を確認しガス使用者は午前9時00分からガスを使用できるようにする)、流量信号Tがあるか否かによりガス漏れの有無を判定し漏れがあればガス使用停止信号Eを出力する漏れ検知部、7は漏れ検知部6のガス使用停止信号Eを受信すると弁開閉駆動部4へ弁閉栓信号Hを出力する弁閉栓指示部である。
【0011】
図2に上記構成のガス遮断装置の制御プログラムのフローを示す。今、処理開始から処理終了までのフローはインターバルカレンダ等により周期的に処理されるものとする。処理T1(各ブロック左上の数字)は通信受信部2においてセンタ監視部1から送られて来る指示の有無を判定し、指示があれば処理T2へ移行し、指示がなければ処理T3へ移行する。処理T2はセンタ監視部1からの指示に従い開栓日時を設定し処理T3へ移行する。
【0012】
処理T3は弁開栓指示部3において開栓日時に関連して設定される特定日時に至ったか及び特定日時を過ぎたかを監視し、特定日時に至ると処理T4へ移行し、特定日時に至らないとき及び過ぎているときには処理T11へ移行する。処理T4はガス漏れ検知中モードのフラグを立て処理T5へ移行する。
【0013】
処理T5はガス漏れを検知する期間を指定するガス漏れタイマをクリアし処理T6へ移行する。処理T6は弁開栓信号を出して弁開閉駆動部4における処理T7へ移行する。処理T7は弁開栓信号の有無を判定し、弁開栓信号があれば処理T8へ移行し、弁開栓信号がなければ処理T9へ移行する。
【0014】
処理T8は弁を開栓して処理を終了する。処理T9は弁閉栓信号の有無を判定し、弁閉栓信号があれば処理T10へ移行し、弁閉栓信号がなければ処理を終了する。処理T10は弁を閉栓して処理を終了する。
【0015】
漏れ検知部6において処理T11はガス漏れ検知中モードのフラグが立っているか否かにより漏れ検知中モードであるかを判定し、漏れ検知中であれば処理T12へ移行し、漏れ検知中モードでなければ処理を終了する。処理T12はガス漏れタイマをカウントアップし処理T13へ移行する。処理T13はガス漏れタイマが規定の回数に達しタイムオーバ(例えば午前8時00分から午前9時00分までの1時間)になったかを判定し、タイムオーバならば処理T17へ移行し、タイムオーバでなければ処理T14へ移行する。処理T14は流量検知部5において特定のガスが流れたかを取得し処理T15へ移行する。処理T15は漏れ検知部6においてガスが流れたかを判定し、ガスが流れていなければ処理T7へ移行し、ガスが流れていればガス使用者が不在であるにも関わらずガスが使用されている状況はガス漏れだけであることよりガス漏れと判定して処理16に移行する。
【0016】
弁閉栓指示部7において処理16は弁閉栓信号を出力して処理T17へ移行する。漏れ検知部6において処理T17はガス漏れタイマをクリアして処理T18へ移行する。処理T18はガス漏れ検知期間が終了したことによりガス漏れ検知中モードのフラグを降ろしガス漏れ検知中モードを解除して処理T7へ移行する。
【0017】
以上により、本実施形態によれば年に数回使用される個人所有のリゾート施設等で、ガス利用者から「何月何日の何時にリゾート施設のガスを使用するので使えるようにして欲しい」という連絡を受けたときに開栓指示の通信を送るだけで、指定した開栓日時(特定の期日を開栓日時より例えば1時間早めることでガス利用者がガスを使用したい時にはガス漏れ検査を終了させることが可能となる)になると、ガス漏れ検査を終了して開栓された状態にでき、簡単にかつ短期間に安全性を確保して開栓することができる。
【0018】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図3、図4を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については説明を省略する。本実施形態の相違点は、弁が指定日時に開栓されガス漏れがないと判定された後のガスの使用を許可されている状態において、漏れ検知部6でガス漏れがないと判定した時に出力されるガス使用許可信号Fを受け取ると流量検知部5からの流量信号Tが特定期間の間(例えば5日間)に一度も発生しない場合にはガス利用者が不在であると判定し、ガス使用停止信号Eを弁閉栓指示部7に出力する未流量監視タイマ部8を設けた点である。
【0019】
図4に上記構成のガス遮断装置の制御プログラムのフローを示す。但し、処理T1からT18は第1の実施形態で説明したプログラムフローに相当するため説明は省略する。なお、処理T11は処理T21へ、処理T13は処理T19へそれぞれの判定処理に基づき移行するものとする。
【0020】
処理T19は、漏れ検知部6において遠隔開栓中モードをセットし処理T20へ移行する。処理T20はガス未使用期間を指定するガス未使用タイマをクリアして処理T17へ移行する。
【0021】
処理T21は、未流量監視タイマ部8において遠隔開栓中モードであるかを判定し、遠隔開栓中モードであれば処理T22へ移行し、遠隔開栓中モードでなければ処理を終了する。
【0022】
処理T22は、流量検知部5において特定の量のガスが流れたかを取得し処理T23へ移行する。処理23は、未流量監視タイマ部8においてガスが流れたかを判定し、ガスが流れていなければガス使用者が不在となった為にガスが使用されていないと判定して処理T24へ移行し、ガスが流れていれば処理T28に移行する。
【0023】
処理T24はガス未使用タイマをカウントアップし処理T25へ移行する。処理T25はガス未使用タイマが規定の回数に達しタイムオーバ(例えば未使用期間が5日間連続)になったかを判定し、タイムオーバならば処理T26へ移行し、タイムオーバでなければ処理T7へ移行する。
【0024】
処理T26は、弁閉栓指示部7において弁閉栓信号を出力して処理T27へ移行する。処理T27は、流量監視タイマ部8において遠隔開栓中モードを解除して処理T28へ移行する。処理T28はガス未使用タイマをクリアして処理T7へ移行する。
【0025】
本実施形態によれば、ガスが使用されていない状態(一度もガスが使われていない時、または一旦ガスが使用されたが再びガスが未使用になった時)を検出して、ある特定期間(例えば5日間)ガスが使用されていないことをもってガス利用者が不在であると判定して閉栓することで無管理状態を脱却し、さらに安全性を向上させることができる。
【0026】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図5、図6を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については説明を省略する。本実施形態の相違点は、弁が指定日時に開栓されガス漏れがないと判定された後のガスの使用を許可されている状態において、漏れ検知部6から出力されるガス使用許可信号Fを受け取ると流量検知部5からの流量信号Tのパターンの変動を判定し、特定期間の間中(例えば3日間連続して)ガスの使用パターンが一定したリズムで連続して途切れない無変動の場合、ガス利用者がガスコンロや給湯器ガスを使用するとランダムな使用パターンとなるので、ガス器具の種火の消し忘れまたは使用中に新たに発生したガス漏れによるガス流れが特定期間継続していると判定できるため、ガス利用者が不在であると判定し、ガス使用停止信号Eを弁閉栓指示部7に出力する無変動流量監視タイマ部9を設けた点にある。
【0027】
図6に上記構成のガス遮断装置の制御プログラムのフローを示す。但し、処理T1からT28は第2の実施形態で説明したプログラムフローに相当するため説明は省略する。なお、処理T20は処理T29へ、処理T24は処理T30へそれぞれの処理が終了した後に移行するものとする。
【0028】
処理T29は、漏れ検知部6において異常ガスタイマをクリアして処理T17へ移行する。
【0029】
処理T30は、無変動流量監視タイマ部9において異常ガスタイマをクリアして処理T25へ移行する。
【0030】
処理T31はガス流量のパターンを監視して、一定であれば処理T32へ移行し、一定でなければ処理T28へ移行する。処理T32は異常ガスタイマをカウントアップし処理T33へ移行する。処理T33は異常ガスタイマが規定の回数に達しタイムオーバ(例えば3日間)になったかを判定し、タイムオーバならば処理T26へ移行し、タイムオーバでなければ処理T28へ移行する。
【0031】
本実施形態によれば、ガスがある特定期間の間中(例えば3日間)つねに一定パターン(種火やガス漏れは一定パターンのガス使用量を示す)で使用されていることを検知することで、ガス利用者が不在であると判定して閉栓することにより(ガス利用者がガスを使用している場合はガスコンロや給湯器の使用などでガスの使用が常に一定ではなくランダムなガスの使用パターンになる)、ガスの種火の消し忘れや使用中に新たに発生したガス漏れを検知する事ができさらに安全性を向上させることができる。
【0032】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図7、図8を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については説明を省略する。本実施形態の相違点は、何らかの通信手段のないリゾート施設や、通信手段があってもバケーションシーズンに自動的に開栓を行うために、センタ監視部1と通信受信部2に代えて、春夏秋冬のそれぞれの特定期日を指定し開栓日時指定信号Zを順次出力する季節管理タイマ部10を設けるとともに、第2の実施形態における未流量監視タイマ部8を設けた点にある。
【0033】
図8に上記構成のガス遮断装置の制御プログラムのフローを示す。処理T3からT37から成るが、T3からT28は本発明2の実施例で説明したプログラムフローに相当するため説明は省略し、T29からT33は欠番とする。また処理T5は処理T37に移行するものとする。
【0034】
処理T34は、季節管理タイマ部10においてシーズン変更処理要求の有無を判定し、シーズン変更処理要求があれば処理T35へ移行し、シーズン変更処理要求がなければ処理T3へ移行する。処理T35は開栓日時指示(例えば今回が春のゴールデンウィークの5月1日で開栓したならば、次回の開栓設定日時は夏休みの8月13日と言うように春夏秋冬の行楽シーズンや連休近辺に順次自動更新することにより、リゾート施設で特定の期間中に自動的にガスが使用出来るようになる)をセットし処理T36へ移行する。処理T36はシーズン変更処理要求をクリアし処理T3へ移行する。
【0035】
処理T37は、弁開栓指示部3において次の開栓日時を設定する為にシーズン変更処理要求をセットして処理T6へ移行する。
【0036】
本実施形態によれば、なんらかの通信手段を持たないリゾート施設に対して、(あるいは通信手段があっても)ゴールデンウィークやお盆等の休みというようにガス利用者がリゾート施設を利用しそうなバケーションシーズンに合わせてガス遮断装置が開栓指定日を順次自動設定して開栓し未使用であれば自動的に閉栓することで、年に数回使用する程度のリゾート施設ではガスを使用するときにのみ開栓して常時は閉栓しておくことが可能となり利便性と安全性の向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のガス遮断装置によれば、センタ監視部から通信受信部を通して開栓日時指定信号を出力し、開栓指示部にて開栓指定日時と関連して設定された前記開栓指定日時より前の特定の日時に到達すると弁開栓信号により弁開閉駆動部で弁を開栓させ、漏れ検知部で流量検知部の流量信号より漏れの有無を判定して漏れがあるとガス使用停止信号を出力し、ガス使用停止信号が出力すると弁閉栓指示部にて弁閉栓信号を出力して弁開閉駆動部で弁を閉栓させるようにしているので、年に数回使用される個人所有のリゾート施設等のガス遮断装置に対してセンタ監視部からガス利用者の要望に応じて開栓指示の通信を送るだけで、開栓指定日時までにガス漏れ検査を終了させ、ガス漏れがないことを確認した後にガス利用者がガス使用できるようにした事で安全性を向上させて装置の信頼性向上が期待できる。
【0038】
また、未流量監視タイマ部を設けて、ある特定期間(例えば5日間)ガスが使用されていないことをもってガス利用者が不在であると判定して閉栓するようにすることにより、無管理状態を脱却でき、さらに安全性を向上させることが可能となり装置の信頼性向上が期待できる。
【0039】
また、無変動流量監視タイマ部を設けて、ガスがある特定期間の間中つねに一定パターンで使用されているときにガス利用者が不在であると判定して閉栓するようにすることにより、ガスの種火の消し忘れや使用中に新たに発生したガス漏れを検知する事ができさらに安全性を向上させることが可能となり装置の信頼性向上が期待できる。
【0040】
また、なんら通信手段を持たないリゾート施設に対して、あるいは通信手段があってもゴールデンウィークやお盆等の休みというようにガス利用者がリゾート施設を利用しそうなバケーションシーズンに合わせてガス遮断装置が開栓指定日を順次自動設定して一旦開栓し、未使用であれば自動的に閉栓するようにすると、年に数回使用する程度のリゾート施設ではガスを使用するときにのみ開栓しておくことが可能となり利便性と安全性を向上させることが可能となり装置の信頼性向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス遮断装置の第1の実施形態の機能ブロック図である。
【図2】第1の実施形態のプログラムフローである。
【図3】本発明のガス遮断装置の第2の実施形態の機能ブロック図である。
【図4】第2の実施形態のプログラムフローである。
【図5】本発明のガス遮断装置の第3の実施形態の機能ブロック図である。
【図6】第3の実施形態のプログラムフローである。
【図7】本発明のガス遮断装置の第4の実施形態の機能ブロック図である。
【図8】第4の実施形態のプログラムフローである。
【図9】従来例のガス遮断装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 センタ監視部
2 通信受信部
3 開栓指示部
4 弁開閉駆動部
5 流量検知部
6 漏れ検知部
7 弁閉栓指示部
8 未流量監視タイマ部
9 無変動流量監視タイマ部
10 季節管理タイマ部
Claims (4)
- 外部に設置されているセンタ監視部と、センタ監視部からの指示を受けて開栓日時指定信号を出力する通信受信部と、通信受信部の開栓日時指定信号を受け取ると日時を監視し開栓指定日時と関連して設定される前記開栓指定日時より前の特定の日時が来ると弁を開栓する弁開栓信号と漏れ検知開始信号を出力する弁開栓指示部と、弁開栓指示部の弁開栓信号を受信すると弁を駆動し開栓する弁開閉駆動部と、弁開栓指示部の漏れ検知開始信号を受信すると特定の量のガスが使用されたかを検出しガスが使用された場合に流量信号を出力する流量検知部と、流量検知部からの流量信号の有無を一定期間監視して流量信号があるか否かによりガス漏れの有無を判定し漏れがあればガス使用停止信号を出力する漏れ検知部と、漏れ検知部のガス使用停止信号を受信すると弁開閉駆動部へ弁閉栓信号を出力する弁閉栓指示部とを備えたガス遮断装置。
- 弁が開栓指定日時に開栓されガス漏れがないと判定されてガスの使用が許可されている状態において、漏れ検知部からガス使用許可信号を出力するように構成し、このガス使用許可信号を受け取ると流量検知部からの流量信号が特定期間の間に一度も発生しない場合にはガス利用者が不在であると判定しガス使用停止信号を弁閉栓指示部に出力する未流量監視タイマ部を設けたことを特徴とする請求項1記載のガス遮断装置。
- 弁が開栓指定日時に開栓されガス漏れがないと判定されてガスの使用が許可されている状態において、漏れ検知部からガス使用許可信号を出力するように構成し、このガス使用許可信号を受け取ると流量検知部からの流量信号パターンの変動を判定し特定期間の間中無変動であればガス利用者が不在であると判定しガス使用停止信号を弁閉栓指示部に出力する無変動流量監視タイマ部を設けたことを特徴とする請求項1記載のガス遮断装置。
- 春夏秋冬のそれぞれの特定期日を指定し開栓日時指定信号を順次出力する季節管理タイマ部と、季節管理タイマ部からの開栓日時指定信号を受け取ると日時を監視し開栓指定日時と関連して設定される特定の日時が来ると弁を開栓する弁開栓信号と漏れ検知開始信号を出力する弁開栓指示部と、弁開栓指示部の弁開栓信号を受信すると弁を駆動し開栓する弁開閉駆動部と、弁開栓指示部の漏れ検知信号を受信すると特定の量のガスが使用されたかを検出しガスが使用された場合に流量信号を出力する流量検知部と、流量検知部からの流量信号の有無を一定期間監視し流量信号があるか否かによりガス漏れの有無を判定し漏れがなければガス使用許可信号を漏れがあればガス使用停止信号を出力する漏れ検知部と、漏れ検知部のガス使用許可信号を受けると特定期間の間に流量検知部から流量信号が一度も発生しない場合にはガス使用停止信号を出力する未流量監視タイマ部と、漏れ検知部のガス使用停止信号または未流量監視タイマ部のガス使用停止信号を受信すると弁開閉駆動部へ弁閉栓信号を出力する弁閉栓指示部とを備えたガス遮断装置。
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